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2020年1月12日日曜日

急変したイランに対する国際世論

 関係ないけど超久々に自分のこのブログのプロフィールをみたら、職業が「ふしぎなおどり」になってました。なお同じ職業だと言っている人は他にいません。なんでこんなのにしたのかいろいろ不思議ですが、Skypeでも近況をよく「うずしおキング」とかにしているので、ドラクエ的なくくりが自分の中にあるのだと思います。

 話は本題ですがなかなか貴重なワンシーンと言うべきか、一夜、というよりは一日にして世論がひっくり変わる場面を目撃できたかと思います。かねてから緊張の高まっていた米国とイランの関係において先日、イラン国内の空港を離陸した旅客機の撃墜事件について、当初事故説を一方的に主張していたイランがとうとう人為的ミスによりミサイルで撃墜していたということを認めました。
 墜落原因については、イランが何の調査もしていない段階で事故説を主張する一方、また責任逃れの一助として米国の関与を主張することがなかったことから、初めからイラン側の関与が窺われました。今回あっさりとその過失を認めたというのも、かなり明白な証拠が米国側に撮られていた思われますが、率直に言って今回の一件は米国、というよりトランプ大統領にとって僥倖以外の何物でもないでしょう。

 今回の墜落事件直前まで、イランのソレイマン司令の暗殺事件について世論は割れていました。少なくとも日本においては常識外れの行為と報じられることが多く、私自身は現実にはソレイマン司令が数多くのテロ事件に関わっていたことを考えるとこの暗殺劇も全く理解できないものではないと考えていましたが、いらずらに戦争を誘発しかねない決断だと報じる声の方が大きかったように見えます。日本以外の国もそうした声はあったでしょうし、少なくともイラン寄りの中国においてはそういう見方が強かったです。
 それが一転、今回の墜落事件の過失をイランが認めたことにより、日本を含めた国際世論は一転して「イランがおかしい」へ切り替わりつつあります。ソレイマン司令の暗殺劇など一気に吹き飛んだというか、やはりイランという国は問題のある国だという見方が広がり、米国の強引さに対する批判は極端にトーンダウンし、むしろ暗殺指令も仕方のない行為という見方すら出ています。

 これにより、今後トランプ大統領の支持率はさらに向上するのではないかと思います。それによりトランプ大統領の決断はより強気なものになっていく可能性もあるでしょう。そしてその強気がどこに向けられるかはまずはイランで次に中国、そしてロシア、北朝鮮かなと考えています。
 特に北朝鮮に関しては、ただ単に日系メディアが報じていないだけかもしれませんがソレイマン司令暗殺以降から急激に大人しくなっています。まぁそういう国だと割り切ればそれまでですが、それによって割を食うのは北朝鮮を出しに外交を続けている韓国で、対日外交も含めて更なる手詰まり感を見せてくるのではという気がします。

 それにしてもトランプ大統領について言えば、つくづく運のいい人だと思います。ソレイマン司令暗殺は彼にとっても一度は見送っていた案だと言われているだけに覚悟の必要な決断だったでしょうが、結果的にはこれ以上ないくらいの最高の結果をもたらしたと言えるでしょう。運も実力のうちと言えば、土壇場で強さを見せる大統領なのかもしれません。

4 件のコメント:

  1. 片倉(焼くとタイプ)2020年1月13日 10:12

    今から30年ほど前の話になりますが、アメリカがイランの民間航空機を撃墜した事件が
    ありました。通称「イラン航空655便撃墜事件」の事です。 イランはこの件で
    アメリカを非難し続けていたので、今回の誤射の事も認めるしかなくなったのでしょう。
    誰もがスマホを持ち、誰もが報道記者になれる時代においては 1国の政府であっても
    事件を隠蔽し続けるのが難しい時代になりましたね

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    1.  かつてと比べると報道規制が非常にしづらい世の中に、イスラム世界もなってきているのでしょうね。中国なんかもあまり言われませんが、10年前と比べると報道の自由は部分的ですが改善されている気がします。どう抑えるかより、どう利用するかの時代でしょう。

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  2. イランの場合、反政府デモも広がってますね。パーレビ皇帝の皇太子が再びイランの地を踏む日が来るかもしれないです。

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    1.  報道を見る限りだと、必ずしもイランの政権や軍が支持を得ているわけではないのだなと自分も感心してみています。ちなみにイラン革命後にイラン人が大量に日本に来ましたが、中東系の顔をしているうちの親父は上野で、仲間だと思われたのかイラン人に声かけられてました。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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