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2020年4月11日土曜日

未だFAXを使っている日本社会(;´・ω・)

 昨日の記事のコメントを書いていただいた方から、職場ではFAXの迷惑広告送信が止まないという書き込みを受けました。もっとも受信し続けるだけでなく、紙が無駄だからと送信情報を電子ファイル化させる辺りはただ者ではない書き込みでした(゚Д゚;)
 その事実一つとっても面白いのですが、個人的にはそれ以上に「日本ではまだFAXが当たり前に使われるんだな」という事実の方に驚愕しました。というのもここ数年、誇張ではなく私はFAXには一度も触ったことがないばかりか、目にしたこともありません。もしかしたら複合機を含めると視界に入ったことなどはあるかもしれませんが、少なくともFAXとして視認したことは一度もありません。中国では名刺などにも、電話とメールアドレスのみ書いてFAX番号などはもうほとんど書かなくなってきています。

 FAXに限らずテレワークにしても、日本は中国と比べると半周、いや一周遅れと言ってもいいくらい対応が遅れているように見えます。今回のコロナウイルス流行を受けてテレワークが定着すると言っている人もいますが、私はそうは思わず、流行が終息した後は恐らくテレワークを継続する企業は一割も現れないと考えています。

 控えめに言っても、現在の日本は技術革新へのキャッチアップ、対応が異常に遅いように見えます。比較的この方面で先を走る会社に今所属しているからそう思うだけかもしれませんが、今回のコロナウイルス流行における日中の一番大きな差は何かというと、都市封鎖の実行力以前に、社会のITリテラシーの差の方が大きいように感じます。
 台湾もそうらしいですが、中国では携帯電話番号の基地局との交信を通して、ほぼすべてのユーザーの行動経路を特定した挙句、感染者との濃厚接触の有無を調べています。そしてその結果をアプリ(随身吗など)に表示させて、グリーンでなければ施設などに入れない、レッドであれば外出させないなどを周知させています。これらアプリは外国人であっても入れるように強制されており、現在はなんだかんだ言いつつ誰もがスマホに入れているほど定着化しました。

 このほかの面でもやはり、新技術の一般化、応用などの方面で日本はかなり立ち遅れてきている気がします。どうしてこうなったのかというと老害が……と言えば簡単ですが、私個人としては日本人が若者を含め、社会の変化を極端に忌避する意識が高いせいだと考えています。あと自分の言葉で言えば自我を持っている人が少ないせい。
 そういう意味では今後、二十年くらいしたら日本は「レトロな国」などという風に見られるかもしれません。「トトロな国」ならまだいいでしょうが、中国風に言うなら「かつての文化大革命時代の雰囲気を味わえる」みたいな感じで、ノスタルジーが満喫できる国として他の国から紹介されるかもしれません。「進撃の巨人」でいう、壁内人類みたいに。

 ちなみに「進撃の巨人」の最新刊を買いましたが、この作品はマーレ編に突入して以降は少年漫画から、「報復の連鎖」という重いテーマを取り上げた青年漫画へと切り替わったと感じていましたが、ここにきて再び少年漫画へと帰ってくる展開となり、なんとなくコマを見ていても作者が非常に高いやる気で書いているように見えました。今年で連載終了予定ですが、今の時点からも次回作も非常に楽しみな作家です。

4 件のコメント:

  1. 片倉(焼くとタイプ)2020年4月12日 7:41

    実は10年近く前にも社長や上司に対して受信されたFAXを電子ファイル化しましょうと
    提案したことがあります。その時は電子ファイル化したFAXを印刷する方法がわからない
    という意見(主に高齢の社員)が多かったため、FAXを電子ファイル化するのは延期に
    なりました。 ここ最近は資料をFAXで送る会社が少なくなり、私一人でも社内のFAX
    を管理できるようになり、FAXの電子ファイル化に踏み切ることができました。

    2020年になっても日本でFAXが使われるのはそれが産業として成り立っているからでしょう。
    みんながFAXを使い続けるからメーカーでもFAX機能付きのコピー機を作り、その結果FAXを
    使う人が減りません。  でもいつかこんな日がくるかもしれません。
    トトロではありませんが 天空の城ラピュタ風に言えば
    「 メーカーが滅びたのに FAXだけ生きているなんて滑稽だわ」
    でも今の日本の状況を見ると、メーカーがFAXの製造を終了しても、中古のFAXから
    部品どりをしてFAXを修理して使い続けるという「滑稽」な事態が起きそうで
    怖いです






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    1.  日本はレトロでもトトロでもなくラピュタな国だったとは(゚Д゚;)
       でも真面目に今の日本の状態なら、メーカーが保障打ち切っても使い続けてそうな雰囲気を感じます。かくいう自分も、中国では完全に一般化しているケータリングサービスが、どうしても配達してくれる人に悪いように感じて一度も使ったことがなかったりします。その分、外出して運動する回数は人より明らかに多いですが、自分もレトロな側に回りつつあることを自覚しています(;゚Д゚)

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  2. 確かに仕事でFAX使いますが、使うのは大きく分けて「PCを使えない零細企業」と「マスコミ関係」相手くらいで、マスコミも割とメールで済む場合が増えてきました。
    FAXが生きていることとPCを使えない人が多いことは直結した問題で、デジタル機器を「一部の詳しい人だけ使えればいい」としてきた文化に拠るものなのかな、と思ってしまいます。

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    1.  マスコミも最近はメールでリリースなどを受送信するようになってきていますね。大量の情報を不特定多数相手にさばくことから、確かにあの業界ではFAXをよく使ってました。
       地味に自分の世代はWindowsが普及し始めた頃を間近に見てた世代で、その甲斐あってタイピングをはじめとするPC操作は誰もが身につけられた比較的恵まれた世代でした。ただ、下の世代はスマホで完結し、上の世代はカナ入力世代で、必ずしも技術浸透が共通しているわけでなく、世代間の技術格差は確かに存在していますね。かくいう私も、PCは完全ノートPCしか買わなくなり、デスクトップとか将来買う機会あるのかとすら思ってます。そのノートPCも、果たして今後も生き続けるのだろうか……。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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