ページ

2020年5月26日火曜日

安倍政権の今後の予測

 上海は昨日あたりから雨が降り始め、今後もずっと雨予報で梅雨が来ている感じです。自分でも知らないうちに、中国で梅雨を迎えるのがもう10年くらいになりました。ちょうど今は仕事が少ない時期ですが、来週からはまた鬼のように忙しくなることを考えると、梅雨が来る時期はちょうど今みたいに中だるみのようなだるさを覚えるのだろうかという風に思います。

 それで本題ですが、結論から書くと安倍政権は年内持つかもわからないというのが私の見方です。原因はやはり黒川元高検検事長の賭け麻雀退任事件、次点でアベノマスクです。

 賭け麻雀事件に関しては多分そうなるとは思ってたけどやはり懲戒とはならず、退職金も無事に支払われたそうです。後になってビビって一部減額したことにしていますがこれだって正直本当かわかりません。恐らく、安倍首相としてはこれで損切りをしたと考えているのかと思いますが、森友事件以降、彼の損切り感覚はかなり異常なものになっているので、国民はそうは受け取らないでしょう。昭恵夫人といい、身内に関してはとことん甘いというか何をしても放免する癖が露呈しているだけに、私自身は前述の一部減額という報道をはじめから信じていません。

 恐らく今後は支持率回復のためにコロナウイルスの感染拡大防止で実績アピールするかと思います。しかしこの点に関してもアベノマスクは壮大な無駄遣いとバラマキにしかなっていないという国民のコンセンサスは出来上がっており、また肝心の十万円給付も今のペースなら秋くらいになることから、秋までにもう一発何か来ると今度こそ支持率は底を割る気がします。
 また感染拡大防止に関してはどちらかと言えば自治体の首長、それと現場の医療関係者の努力による功績の方が大きいと私は見ており、他の日本人もそうではないかという気がします。にもかかわらず政府が実績アピールでもしようものなら、それは違うという反感しか買わないでしょう。むしろ逆に、医療従事者の努力を称えるセリフでも言えばまだいいのですが、今の官邸にそのような助言をできる人はいないと断言できます。

 私の個人的推測ですが、恐らく安倍首相としては今年開催予定だった東京五輪、あと憲法改正を花道にと考えていたのではないかという気がします。しかし後者はともかく前者は既に延期が決まっており、また来年に開催できるかも未だ見通しが立っていません。率直に述べると、来冬にコロナの第二波が来る可能性が非常に高いと思えるだけに、来年も東京五輪は開催できない可能性が高いのではと私は思います。
 仮にそうなれば、恐らく今年の10月くらいに開催可否をIOCが判断するでしょうが、花道にと考えていた東京五輪がなくなるので、安倍首相もそこらで気力が切れるのではという可能性を考えています。どれも推測ですが、そのあたりで次にとなるのではないでしょうか。

 個人的に安倍首相に関しては、やはり2年くらい前に任期きっかりで辞めとけば比較的高評価を得たまま去れた、いわば勝ち逃げが出来たと思うのに、東京五輪と憲法改正に欲を出した結果が森友・加計学園問題、検察庁介入問題にかかわることとなり、後世の評価を果てしなく下げたと考えています。特に今回の検察庁介入問題は真面目に韓国を笑えない暴挙としか思えず、政権に近いというだけの人間を明確に法に反して残留させ、挙句に賭け麻雀を半合法化させるという、歴史に残る暴挙をやってのけたものだなと思えてなりません。まぁ黙ったまんまの検察も検察だと内心思いますが。

 この検察庁問題は自分も専門ではないし他にも議論する人が多かったのでこれまであまり触れませんでしたが、一点だけ意見を述べると、先月の国会での定年延長議論時に突然芸能人らが一斉にこの問題に反対する発言を行い始めました。あまりの一斉ぶりから誰かしら入れ知恵する人間がいる、それも元々支持母体となっている公務員らの定年延長を求めていた野党側の人間ではなく、むしろ右翼側の人間だろうと考えていましたが、今回の賭け麻雀事件を見て感じたのは、「これも最初から含まれていたのか?」という点です。わかりやすく言い換えると、芸能人らに反対表明をさせた連中は、最終的に賭け麻雀で黒川を刺すことも織り込んでいたのかという点が気になります。

 自分でも穿ち過ぎな気もしますが、やはりタイミングがあまりにも良すぎることと、賭け麻雀報道をしたのは実は文春が初出じゃない点を考慮すると、週刊誌メディアを中心にこの情報はあらかじめ幅広く配られていたのは間違いなく事実だと考えています。配った人間は誰か、どんな意図だったのか、少しこの辺にきな臭さを感じています。まぁ政府の検察への過剰介入を排除できた点は素直に良かったことだと私自身は評価していますが、仮に初めからこのシナリオが織り込み済みだったとすると、安倍政権の今後もシナリオに入っているのか、論点はそこになってくるでしょう。

4 件のコメント:

  1. 片倉(焼くとタイプ)2020年5月27日 7:28

    政治に限ったことではないですが良い時、好調の時に物事をやめるのは難しいものです。
    後から振り返ってみると、「あの時やめていればよかった」と思うものですが、好調な
    時は、そして自分が当事者の時はなかなかそのことに気づけないものです。
    漫画でも、あそこで終わっていればよかったというのもありますね。 それを思うと
    最近少年ジャンプで連載が終了したあの漫画は幸運です。物語が佳境に入り結末を
    迎える時期に、作品の人気が最高潮に達したのですから。 きれいに終わった名作
    として語り継がれるでしょう。

    返信削除
    返信
    1.  おっしゃる通りに、引き際を知るというのは存外難しいものですよね。あと言及されている漫画は「鬼滅の刃」かと思いますが、自分らの時代だと「スラムダンク」がまさにそうで、当時もなぜあそこで連載止まるのか議論になってたのを思い出してます。
       一方、よく終わり方が良かった漫画に「封神演義」が挙げられてますが「(。´・ω・)?」っていつも思います。

      削除
  2. 私は安倍内閣、今の時点では年内は大丈夫ではないかな、と思ってます。

    世論調査では40%切ってますが、逆に言えば3割のコアな支持層は抑えられてる、と考えれます。おまけに今はコロナで安倍首相の政敵も表立って動きづらいでしょう。

    返信削除
    返信
    1.  おっしゃる通りに野党も政敵も今のこの時期は動きづらいですね。そう考えると、自分も年内は持つのかなと思えてきました。
       仮に倒れるシナリオとしたら、やはり国民感情に直結する10万円配布でなにかトラブルなり不正が起きるというシナリオじゃないかと考えています。安倍首相周りで、重複で受け取っている人とか出たら、えらい騒ぎになるんじゃないかと思います。

      削除

コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

注:ブラウザが「Safari」ですとコメントを投稿してもエラーが起こり反映されない例が報告されています。コメントを残される際はなるべく別のブラウザを使うなどご注意ください。