今さっきBloggerの新しいユーザーインターフェイスフォームに切り替えて、投稿画面も一新されていますが、なんか複雑になった分だけ利便性が損なってきているような気がします。理系って、複雑にすればするほど利便性が上がると思ってる人が多いような気がしますが、この手の物はシンプルイズベストで、複雑な処理や設定に関しては別枠、若しくは完全にサービスを切り分けた方がいいのではと思います。
さて本題ですがこちらは昨日のニュースですが、フジテレビと産経新聞のフジニュースネットワークことFNNの世論調査で、実際には聞いてないにもかかわらず調査を行ったとして、いわゆる「積み増し」といった不正が行われていたことが明らかにされました。第一印象としては、よく中国の世論調査は操作されていると言いますが、この手の主張を特によく繰り返す産経新聞辺りは説得力があるなと感じました。
積み増し自体は世論調査業務の委託先が行っていたとのことで、偏見かもしれませんが、日本はこの手の調査、並びに調査会社の職業意識というか倫理があからさまに弱いような気がします。昨年の政府による給与統計調査でも露骨な不正が行われていますが、マンパワーもかけていなければ効率化手段も模索せず、調査手法も不効率なばかりで、言ってしまえばこのような不正が起こるのも当然の成り行きのように見えます。なのでこうした案件は表に出ないだけで、よそで多かれ少なかれあると考えています。
そういう意味では今回、素直に不正があったということを発表したFNNについて私個人は評価しています。ある一点を除けば。
その一点とは、積み増された票の結果に思想や傾向があったかについて触れていないという点です。具体的には内閣支持率調査などで、積み増された票が全体統計結果と差異がなかったのか、支持もしくは不支持に偏って積み増されていなかったのかという点です。単純な水増しで全体得票比率に合わせて支持、不支持を上乗せしたのであればともかく、どちらか片方に比重が載せられていたのかどうか、これによって過去の統計結果は大きく変わります。言ってしまえば、世論操作が行われていたかが焦点です。
はっきり言えばこの点について何も触れていない辺り、やましいところがあるのではと勘繰らざるを得ません。逆に勘繰らない方がおかしいとすら私は思います。FNNが持って行きたい世論の方向に調査結果を弄っているか否か、過去の調査結果報道記事を削除する暇があったらこの点についてもっと踏み込んだ報道をするのがメディアとして正しい姿、否、ジャーナリストが追うべき対象ではないかと私は思います。
前回の賭け麻雀騒動といい、なんか産経は身内に緩いよなという気がしてなりません。なおこうした方面では共同通信はガチで、所属の記者がなんかやらかしたらその記者本人のみならず上長も問答無用で、どんだけ優秀な人であっても処分を食らいます。何度か見たことあったけど、「え、このケースでも(;゚Д゚)」と思うくらい内部に厳しくて、この点は共同はすごいと本気で思っています。
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