既に一部で報じられていますが、先日の関空連絡橋での母娘心中事件で亡くなった母親の方が、和歌山カレー事件の林死刑囚の娘だったと知り、非常に驚いています。そもそもの投身事件自体、自宅では虐待と疑わしき別の娘の遺体があるなど全容が掴めない異常さがあって興味を覚えていましたが、事件とは恐らく関係ないものの、関係者が林死刑囚の係累だったという事実が加わったことでなおさら衝撃を覚えました。
こっちの事件に関しては関係者の多くが亡くなっているのでこの後全容が解明されるかは、正直難しいでしょう。尼崎事件といい、闇入りする事件が最近多い気がします。
話を変えると、今回の事件を受けて和歌山カレー事件に関する言及がネットを中心にまた増えてきているような気がします。一時期冤罪事件を調べまくっていたこと、また事件発生時にリアルタイムで報道を見ていた自分としても気になる事件なのですが、私自身の所感を述べると、やはりこの事件は有罪とすべきでなかったという見解を持ちます。
一部で報じられていますが、犯人とされた林死刑囚は過去に保険金詐欺を繰り返していたことは事実であり、善良な一市民とはとても言えない人間であることは間違いありません。しかしこのカレー事件に関しては有罪の根拠とされた証言があやふやであり、また証拠とされた混入ヒ素の同一性に関しても強い疑いが残されています。確実に林死刑囚が犯人であるという証拠はなく、事件当時に際立って怪しいかというとまたそうでもない立場であるというのが私の見方です。
では何故犯人視されたのかというと、やはり前述の保険金詐欺という経歴からでしょう。この過去の経歴から容疑者扱いされるという点に関して幾分仕方のない点もあると思いますが、しかし事件の有罪性となると話は別で、確実な証拠がないのであれば無罪とすべきだった、少なくとも死刑ではなく将来の再審を考慮して無期懲役にすべきだったと自分は思います。
なおこの和歌山カレー事件に関して昔中国で職場に不満を持った中国人が食堂の料理に毒入れたというニュースを話題にしたら、「日本でも前あったじゃん」と中国人の友人に言われました。年代的に事件発生当時に日本にはいなかったはずですが、そんな彼でもこの事件のことを知っているほど有名な事件だったのだなと当時に認識しています。
事件当時の映像をみると マスコミのカメラが林眞須美を追い回していました。
返信削除当時はまだインターネットが普及しておらずワイドショーの最後の全盛期
でした。 今の時代に いくら被疑者とはいえ一般人に付きまとうような
報道をしたらマスコミの方が叩かれるでしょうね。
この事件に関して 占い師けんけん 先生も 観相学の鑑定により林眞須美
が犯人の可能性は低いという考察動画をYOUTUBEに上げています。
ちょうどこのころが写真週刊誌の全盛期で、パパラッチという言葉もまだ市民権がありましたね。今気が付いたけど、パパラッチももはや死語だな。
削除マスコミの過剰報道に関してはこの和歌山カレー事件のちょうど翌年に起きた桶川ストーカー事件がやはり分岐点となったでしょう。あの事件であることないこと書き連ねる過剰報道にメスが入りそれから今に至るまで大人しくなってきましたが、凄い皮肉なことに、この事件の真相をいち早く見破った清水潔氏が所属していた写真週刊誌のFOCUSはその流れから読者が減り、2001年に廃刊となっています。まぁでもあの時の清水氏はやばかった。