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2021年6月7日月曜日

ハード信仰記事の反省会

成功体験が足かせに、日本のDXを妨げる罪深き「ハード信仰」(JBpress)

 ハイというわけでヤンマガ風の自分の記事紹介ですが、今回は残念ながら反省会で、アクセスは振るいませんでした。記事内容については見てもらえばわかる通り、近年露呈してきた日本のIT開発力不足問題の根底は、日本社会のソフトウェア軽視の風潮、言い換えればハードウェアにこだわるハード信仰にあるという主張をまとめましたが、結果はご覧の有様だよ的になりました。
 自分で言っててなんですが、古い言葉を使うもんです。

 失敗した理由としては、見出しに「中国」が入ってないことが大きいかなと思うのと、やはり読み返してみて、記事全体でまとまりがやや薄いという印象を覚えます。とはいえ、前半で具体例を出さないとこの辺の主張ってのは実感が持ちづらいこともあるので、言い訳じみてますがこのようにまとまりを欠くことになったのもいくらか仕方ないのではと思う節があります。
 この記事の主張自体は前から自分が言いたかった内容で、こうして世に出せたこと自体は個人的にはうれしいのですが、世間の耳目を引けなかったのは自分の技量不足として重ね重ね情けなさを感じます。おにぎりの具材なんかよりこういう内容のが発表したいところですが、やっぱアクセス稼げるのはおにぎりだったりするので、この辺の塩梅は本当に難しいです。

 ただ、今回全く収穫がなかったというわけでもないです。ヤフコメはアクセスの悪さを反映してそんな伸びなかったのですが、その中の一つのコメントにハード信仰について、「日立に富士通、NECといったハードウエア企業がソフトウェアをやってるから仕方ないよ。」というコメントがあり、ああなるほどと手を打ちました。
 実際にその通りで、さらに付け加えるとNTTも元インフラ屋です。日本の代表的ソフトウェア、というかシステム開発企業は確かに母体というか源流がガチガチのハードウェアメーカーであり、そうした背景がハード話絵振興につながっているという意見は個人的に感銘を受けました。

 逆を言えば、生まれながらのソフトウェア企業がシステム開発にまで行きつかない点が、日本のシステム開発のウィークポイントなのかもしれません。一応、ソフトバンク、楽天などのほか、ゲームソフトウェアメーカーが生まれながらのソフトウェア企業ですが、国の大手システムを受注するなんて話は聞きません。
 一方、中国ではネット通販大手のアリババ、ゲームパブリッシャー出身のテンセントが、産業向けではなく個人向けが主とは言え、国家レベルのアプリを開発、運営したりしています。さっきゲームソフトウェアメーカーと私が書いて、「ゲーム屋はシステムなんて作らないだろう」と思った方もいるでしょうが、実際にはテンセントのように作ってるところもあります。

 そういう意味では、生まれてこの方ソフト屋さんこそ日本は強化すべきなのかもしれません。この点に気が付いただけでも、この記事は出してよかったと負け惜しみ的に考えるようにしてます。

2 件のコメント:

  1. 日本だとどうしてもソフトはハードとセットという傾向が強いですね。ゲーム機もハードを毎回作り変えるから買い直さないと新作が遊べないですし。PCなら要求スペックはともかく機能だけならOS入れ替えるだけでいいんですが。

    そもそもソフトとはハードに入っている固有のもので、ハード間で自由に共有したり移動できたりするものではないという固定観念が強いように感じます。PCより前の機械の感覚が根強いんでしょうね。
    生まれた頃からスマホがある世代が現役になる頃には多少意識が変わっているかもしれません。

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    1.  何故か肉体と多摩市、じゃなくて魂は不可分みたいにハードとソフトを一体で考えますよね日本人は。そもそも昔はセーブデータもカセットと一緒だったので、プレステでメモリーカード出てきてデータを交換するということがなんかカルチャーショックでした。
       あとスマホはともかくパソコンに関しては自分用にカスタマイズする人もなんか少なく、その辺がアプリの独自開発とかを止めてしまったのではと思う節があります。そういう意味で、スマホを通してアプリやシステムを弄る習慣がつけば、おっしゃる通りに意識が変わってくるかもしれません。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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