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2021年8月31日火曜日

二階、幹事長辞めるってよ

特集・赤い星の戦闘機 ミグ&スホーイ(時事ドットコム)

 先日、調べ物をしている最中に上の特集を見つけましたが、こんな特集見ても誰が得するんだよ俺以外などと思いました。ちなみに調べ物の結果、意外とミグ23のプラモは流通していないことがわかりました。

 話は本題ですがオリンピック終わってから日本の政局が結構動いており、閣僚交代で自民党の二階幹事長の交代が確実されてきました。菅首相自身が決断したようで相手の二階氏本人にも直接伝えたとのことですが、いまいちなんか大手メディアの解説みていてもピンときません。真面目に大手メディアの政治報道の質がこの5年くらいで劇的に下がっているように見えます。

 一部報道を見る限りだと、不人気な二階氏をやめさせることで刷新アピールして選挙に勝つ、という戦略でやっているとのことですが、仮にそうだとしたら幻想でしょう。二階氏は確かに不人気ですがそれ以上に不人気なのは菅首相であり、内閣改造をやっても支持率にはほぼ変化がないと自分は予想しています。目玉人事をやろうにも小泉進次郎氏は既に環境相に使っており(でもって不人気に)、これ以外で支持率アップが図れるような人材はもはや自民党にはいません。むしろ切るなら、二階氏ではなく麻生氏を切ったほうが支持率的にはいいんじゃないかと自分は思います

 仮に内閣改造で意味があるとしたら、これも一部メディアが報じているように既に総裁選出馬を表明している岸田氏を潰すという意味でしょう。内閣改造アピールで岸田派のアピールを消すというほか、岸田派の議員を閣僚に取り込むという戦術も使えなくはないですが、その手の腹芸が菅首相にできるとは思っていません。

 もっとも今のまま選挙にもつれ込んだとしても、自民党が大敗するシナリオはありません。今の自民党の最大の支援者は党員でもなく右翼でもなく野党で、彼らが自滅し続ける限り自民党が負けることはないでしょう。
 ただこのところの地方選挙の結果を見ると、大物議員がふとしたところで落ちる可能性はあるような気がします。まぁ比例名簿でドラクエみたくいくらでも復活当選できるけどね。

 最後に、敢えて目玉人事をやり遂げるってんなら二つ手段があると思います。一つは著名な民間人の採用で、橋下元大阪市長・府知事とか引っ張りだせたら形勢は変わるかもしれません。二つ目は、安倍元総理を閣僚で登用することで、これなら党内の基盤がさらに固められ外部へのアピールにもつながると思います。まぁ安倍元総理本人はやらないと思うけど。

2021年8月30日月曜日

クーデター記事の裏側

経営者はご用心、日本で起きた3つの社内クーデター(JBpress)

 正直に話すと、この記事もそこそこアクセスを稼ぐだろうと思っていましたが、結果から言えば振るわない結果となっています。敗因は比較的最近の企業クーデター例を3例取り上げたは言いものの、文字数の関係から一つ一つの分量が少なく、読み心地が悪かったのだろうと考えています。この辺、このところランキング上位を取りまくっててこれでもなんとかなると踏んだ自分の慢心があると自覚しています。
 なお当初はさらに三越の例も入れて4例にする予定でした。分量的にきついのと、さすがに三越は古過ぎるかと思って外しましたが、ヤフコメ見ると「三越は?」と書かれてあってちょっとびっくりしました。

 今回、この記事を書くに当たって注意した点として、クーデターという行為そのものについては善悪判断をせず、中立的に書くようにしました。クーデターの結果、フジテレビのように往時より勢力を落とした企業もありますが、クーデター行為自体そのものはきちんと手続きを踏んでいることもあり、単純な企業のパワーゲームとして否定するべきものではないという考えからこのように心がけました。
 もっとも富士通のケースに関しては偽情報に騙されたという手前、野副氏に対しやや同情的に書かざるを得ませんでしたが。

 個人的には今回取り上げた例を見て興味を持った読者はウィキペディアなり参考文献なりで後追いすればいいと考えてはいたのですが、改めて読んでみると1件で3000字使ってもよかったなと思います。でもってそうすればシリーズ化もできて、ネタ探し的には楽できたかもしれません。
 なお今回取り上げた中で一番自分が思い入れがあるのは冒頭のフジサンケイグループで、この時の当事者である日枝久氏が未だ存命で、且つフジテレビを支配しているという点が大きいです。記事中にも書いていますがあの時の対応がその後のライブドアによるニッポン放送株買収事件につながっており、またその際のカウンターパートナーも日枝氏であり、そういう意味で参考文献の「メディアの支配者」は大きな物語を取り上げていると感慨深く感じます。

 最後にまた本題と関係ないですがこのところ上海は暑くて辛いです。湿度はやや落ちているものの残暑厳しく、っていうか辺に空が澄み渡って日差しがガチ殺人光線並みの威力を持っており、一昨日も自転車でプラモ買いに行ってぶらぶら走ってたら、帰宅して落ち着いたところから猛烈な頭痛に襲われ死にかけました。運動後の頭痛は元々の頭痛持ちに比べ、以前と比べ血管が細くなっているか筋肉で血管を圧迫するようになったのかが原因じゃないかと睨んでいますが、とにもかくにも息切れする運動後にやばいくらいの片頭痛に数年前から襲われるようになっています。
 なお筋肉で血管を圧迫ですが、大腿部はガチで今が過去最大なくらい太くなっています。小学生の頃から水泳やってて太腿が太いと言われ続けてましたが、高校生とかその辺の頃よりも今のがずっと太いです。生来の骨の細さと比べて自分でも今の筋肉量は不釣り合いだと考えており、この辺が頭痛を招いているような気がします(´・ω・`)ナンテコッタ

2021年8月29日日曜日

日本のランチ代が安いという報道について

【悲報】日本のランチ代、海外の半分だったwwwwwwwwww(暇人速報)

 上記のまとめ記事によると、なんか日本のランチ代がこんな感じで安いって報じられたそうです。


各国のランチ代

アメリカ 1650円
中国 1020円
日本 649円


 これについて自分の方からコメントすると、中国が「1020円(約60元)」という価格は正確ではないものの、間違ってもいない程度の数字という風に感じます。厳密な意味では、「中国」のランチ代ではまずありません。

 余計な前置き抜きで書き綴ると、この60元というランチ代は上海や北京といった大都市におけるオフィス中心街における飲食店でのランチ代です。大半のサラリーマンやOLはコンビニの弁当やデリバリーでランチを済ませており、コンビニ弁当なら20元(約340円)前後、デリバリーだと30元(約510円)だと思います。
 中には確かに毎日飲食店に行って食べる人もいますが、絶対数で言えばそこまで極端な割合ではないと思います。私なんかは翌近くの不味いパン屋(本当に不味い)で16元(約210円)程度でパン買って済ませており、たまに西安料理屋で30元程度のジャージャー麺食べる、っていうかほぼこの2択です。一般中国人サラリーマンtの比べると恵まれた給与を自分ももらっており、そうした点を踏まえると上記のランチ1食60元というのはやや誇張された数字であるように感じます。

 ただ、飲食店でのランチが60元程度するというのはあながち間違いではありません。自分がほぼ毎週通ってて店員にも顔を覚えられている日本料理屋ではランチのうどん+寿司セットは78元(約1300円)で、他のメニューも大体こんな感じです。また他のお店でもちょこっとこぎれいなお店行くとなると値段はこれくらいいき、コメダ珈琲でミルクコーヒー大+ミックスサンドを頼んでも確か80元(約1360円)したはずです。
 もっともマクド行けば30元(510円)でランチメニュー食べられるけど。そういや最近ケンタッキー行ってないから明日行こっと。

 以上はあくまで中心オフィス街での値段で、仮に上海ではない他の地方都市や非オフィス街となると値段は一気に下がります。行ったとしても15~20元程度だと思え、そう考えると中国と表記して1020円とする報道は誤解を招く恐れがあります。まぁどう報じられたかは見てないけど。
 とはいえ、中国のランチ代が年々上がっていることは事実で、上記の通り中心オフィス街での飲食店ならもはや中国のが上になっているという印象は覚えます。

 ちなみにこの前ウナギ食べたくて後輩誘って適当なうなぎ屋入ったら、一番安いうな重で1人200元(3400円)する店でした。誘った手前、強がって「ここは自分が持つから」と言って後輩の分も払いましたが、「ここは割り勘で(・∀・)」という言葉が口を突いて出てきそうでした。

2021年8月28日土曜日

野戦病院発言に対する違和感

実際を知って使っているのか、戦場の「野戦病院」は「ほぼ墓場」(JBpress)

 ちょうど自分が感じていたことを青沼さんが記事にまとめていたので、紹介します。
 やった最近になって病床が足りないことが一番問題だと気になったのか、菅首相大阪の吉村知事が緊急的に既存物件で代替して病床を増やす案を口にしましたが、何故か二人とも示し合わせたかのように「野戦病院」という言葉を使っています。ただこの言葉、正直に言って強い違和感を感じました。

 私個人としては「緊急病棟」、「仮設病棟」などの言葉が適切じゃないかと考えているのに対し、「野戦病院」というと青沼さんが指摘しているように実際は非常に環境の悪いところで妥協的に作られたものというイメージが強いです。即席で作ることは共通していますが、環境が悪いのでは意味がなく、いくらコロナ対策が戦争のようだからと言ってこの表現を使うのはなんかまだ状況を舐めているのではという感じがします。

 先日書いた記事でも触れていますが、今後コロナの影響はまだ数年は続くとみた方がよく、そういう意味で今病床を追加しておけば数年間の対応に資することとなり、病床追加は今すぐ迅速に、あらゆる手段を使ってでもやるべきだと考えています。
 しかしそれを「野戦病院」などとインスタントな扱いみたいな呼び方でいいのか。半恒久性も持たせなければならないというのにこの認識で大丈夫なのかと気になります。

2021年8月27日金曜日

オリックスの宮城選手について( ;∀;)

オリックス・宮城大弥は、なぜ極貧生活から這い上がれたのか? その壮絶な来歴(週刊現代)

 最近、週刊現代はいい記事をたくさん配信していて密かに凄い雑誌になってきたと思っていたのですが、中でも上の記事は文字通り涙なくして読めず、読み終わった後にガチ泣きしてました。

 現在首位につけ今日もエース山本が完封で買ってのけたオリックスで、山本と並んで勝利数がリーグ最多の宮城大弥選手の来歴について上の記事でまとめられています。
 記事を読んでもらう方が早いですが、宮城選手が子供だった頃、その家庭状況は金銭的に苦しくて野球道具すらまともに買えず、つぎはぎだらけだったために周囲から悪口を言われることもあったそうです。しかしそうした環境にもめげずかなりひたむきに野球に取り組み続け、見事プロになったのですが、ガチで驚いたのはプロになる際に受け取った契約金8000万円のうち、2000万円を出身校や実家のある自治体に寄付していたとのことです。

 年俸1億円プレイヤーでも数千万円単位の寄付はそうそう聞かないのに、何故契約金でこれほどまでの寄付を行えるのかと驚愕するとともに、きっとめちゃくちゃ性格いい子なんだろうなと感じ入りました。っていうかこのエピソード聞いて、応援せずにいられない人はいないでしょう。

 最近は米国での大谷選手の活躍が凄すぎて野球ニュースはそっちばっかみて、日本プロ野球、特にパリーグについてはあんま見てなかったのですが、現在勝利数で最多とあるだけに、宮城選手の投球については非常に評価がいいということも最近知りました。オリックスの当主というと近年、もはや球界ナンバーワンの座を巨人の菅野選手、ソフトバンクの千賀選手と争うまでになった山本選手についてはかねてから知っていて評価してましたが、山本選手以外にもこんな投手がいたのかと今回初めて知りました。
 チームのムードもいいし、両エースが後半に入ってさらに調子を上げているので、恐らくこのままパリーグはオリックスが取るのではないかと見ています。なによりこの記事が出て、ますます宮城選手への応援が高まるのではないかと思え、その勢いに乗ってシーズン最後まで頑張ってもらいたいものです。

ワクチン副作用に関する報道を見て


 朝から何度も見てるけどめっちゃじわる。

 話は本題ですが、このところ感じる違和感として、なんか日本ではやたらとワクチン副作用に関する報道が異常に多い気がします。それこそワクチンを打ったらもれなく100%高熱などの副作用が出るのではという印象を覚えるくらい、芸能人から一般人に至るまで、「ワクチンの副作用でヤバイ」みたいなことを主張しています。

 中国でのワクチンでも副作用の話は全くないわけでもないですが、私の周りでは「打った後はやや眠くなる( ˘ω˘)スヤァ」程度くらいでした。無論、深刻な副作用、中にはそれで死亡された方もいるだろうし、中国だったらその手の報道はあまりしないということも十分考えられますが、それを考慮しても日本の副作用報道ははっきり言って異常だと感じます。
 また副作用について言及している人はこぞってその副作用がどれだけ深刻であるかを書く人が多く、それこそ「こんなことならワクチン打たなければよかった」的な言及もみます。そりゃ副作用がないに越したことはないですが、現況においてはみんなでワクチンを打つことが最終的なコロナ死者数を減らすことにつながることは確実だと思うだけに、いい年こいた大人が発熱程度で弱音吐くなよと見ていて思います。機能喪失レベルならまだわかりますが。

 恐らく中国以外の他の国もある程度そうでしょうが、ここまでワクチンに対する忌避反応が日本で強いとは私は思いませんでした。ツベルクリンとか打ってるだろうになんでコロナのワクチンにだけこんな拒否反応示すのかがいまいち理解できませんが、なんだか私も日本人の知能が落ちてきているという自虐意見に傾きそうになってきています。
 それも個人ならともかく、メディアもこぞって科学的な根拠をガン無視した報道で不安を煽っており、そういう意味では中国ほど激しくなくてもメディア統制はやはり必要なのか、特に最近やらかしまくっているテレ朝に対しては思います。っていうかテレ朝は二階から目薬的に落ちて怪我した女性社員の動向というか経過をもっと報じるべきだと思う(´・ω・`)

2021年8月26日木曜日

短期的でしかない日本のコロナ対策


 こういう文章を自分も書けるようになりたい。にしてもヤフコメにあった「サブリミナル的に長島昭久が」出てくるというツッコミは的確だと思う。


 でもって本題ですが何が明かりだよこの野郎と、見出し的に自分は思いました。それこそ豊田真由子がここにいたら「このハゲー!」っていうレベルでしょう。目下のところ日本国内で感染者数は増え続けており、重症者数の伸びは止まったという一部報道を見ますが、数字的に多分、治療対応可能な限界数に到達しているだけではないかという疑念を持っています。ちょうどこれはという閾値付近で止まることが多いし。

 ただそう言ったこと真偽以上に呆れたのが上記の菅首相の空気を読まない発言です。今この状態でなにが明るい材料なのかを具体的に言及せず、また他の国より死亡率が低いなどとと述べ、比較上でマシであれば先日のようにたらいまわしにされた挙句妊娠していた子供が亡くなってもいいと思えるのかと聞いてみたくらいです。やはり去年と比べると、たらいまわし、搬送先を探している最中に死亡下という報道が増えている印象を感じ、明らかに状況が悪化しているようにしか見えません。
 第一、比較するなら悪い国じゃなく、中国や台湾、ニュージーランドとかと張り合うべきでしょう。言ってしまえば「自分よりテストの点数が低い奴いがいる」と言っているに近い発言だと思います。

 繁忙期が終わったけれども今頃になって疲れがどっときているので一気にまとめますが、日本のコロナ対策を見ていて非常に致命的だと感じる点として、基本的に何か起こってから対応するという受け身であるということと、一番遠くて1ヶ月先しか見ていない短期的視野が問題たと思います。
 現在夏だからということで重傷者はまだこれだけに止まっていると私は考えており、恐らく今冬にはそれこそ最初の頃の武漢みたいな状況、具体的には死亡しても家族が見送ることができないという光景が日本中で起こるのでは想定しています。ついでに死亡者数も劇的に増加するという気もします。

 だからこそ現在すべき対策としては一にも二にも病床数の確保で、ある程度採算度外視で酸素吸入器などの最低限の治療設備を唱えた仮設病床を作っておくべきなんじゃないかと思います。中国も武漢でレンチン的に病院を作っていましたが、ああした対策が冬に備えて今必要だと思えてなりません。
 さらに言えば、この状況が来年に改善される見込みはかなり薄くなってきています。既にワクチンの効果も持って1年程度とされ、3回目の接種が推奨され始めるなど、人類はコロナを撲滅できない可能性が出てきています。となれば今後もこうした状況が続くだけに、来年、再来年以降どうするかという対策も求められ、だったらなおさら作っても無駄にならないんだから病床を増やす価値があると思うのですが、そういう話は誰もしない辺りが日本が怖いなとマジで思います。

 恐らくですが、今の政権は次の解散総選挙しか見ておらず、来年以降のコロナ対策はやや度外視しているように見えます。この辺、日本人の一番悪い癖というか、「最も起ってほしくない事態は起こらないことを前提に話を進める」という癖が出始めているように見え、最悪の事態を想定しつつも何も対策を採らなくなっているようにも感じます。そういうわけで、今冬どうなるかがいろいろ不安です。
 日本にいないし帰国も延びたからいいけどさ。

2021年8月24日火曜日

真・女神転生Ⅲのコトワリについて

 自画自賛ですが昨日の「マカロニ大魔王の降臨」という見出しは自分的にかなり気に入っています。その記事で書いたこの前クリアした真・女神転生Ⅲですが、このゲームは最終的に主人公が選んだ「コトワリ」によって結末が分岐するマルチエンディングとなっています。

 そもそも「コトワリ」って何かですが、このゲームにおける思想であり勢力を意味します。このゲームに登場する人間はマジで指折り数えるほどしかいない(悪魔はたくさん)のですが、それぞれが思想を持っており、その思想に染まった世界を作るため暗躍し合うというストーリーとなっています。でもってどの思想に味方するのかが主人公に迫られ、その選択によって他の人間キャラは味方となることもあり、また敵対することもあります。
 ではそのコトワリですがどんなのかというと、


1、ヨスガ:強者が絶対でなにしてもいいという価値観で、弱者はその存在(=生存)すら認めず、駆逐しようとまでする。

2、シジマ:徹底した管理社会で、強者が余計な感情を捨てて上から支配するシステムチックな世界を目指す。ヨスガと違って弱者は反抗こそ許さないが存在は認める。

3、ムスビ:各人がそれぞれ固有の価値観を持ち好き勝手行動する一方、他人からの干渉は一切認めない。


 自分の理解ではざっとこんなものです。この3つのコトワリ勢力からどれか一つを選ぶか、すべて否定するかが迫られることになります。元々、真・女神転生シリーズは代々マルチエンディングなゲームなのですが、1と2では「ロウ(秩序)」と「カオス(混沌)」の二項対立しかなかったのに対し、この3では上記の通り3種類、それもそれぞれが対称的な関係にない思想であるため、いまいち対立構造が掴みづらい印象を受けました。
 以上を踏まえて自分の見方を述べると、上記の3種類の思想は中身には違いはあるものの、どれも「この価値観以外は一切認めない」という全体主義的傾向が強い思想となっています。

 「ムスビ」は一見すると自由思想に見えますが、説明にも書いた通り他人の干渉は一切認めないという孤立主義的思想も含まれており、実際にゲーム中で「俺の領分に入ってくるな!」とムスビ主義者が攻撃してくることがあります。エヴァで言うATフィールド的な価値観で、「それぞれの領分を荒らさない」ということを強制する思想となっています。
 敢えて現実にある思想で例えるなら、米国のモンロー主義が一番近いかなと思います。

 で、残り二つですが、ヨスガに関してははっきり言えば選民主義で、ナチスドイツの優性主義が最も近いでしょう。弱者は存在すること自体が害悪だとし、優等なもののみが生き残る世界がいいんだ的に主導者も主張してきます。いうまでもなく、ナチスドイツも極端な全体主義の代表格です。
 最後のシジマは、一番わかりやすい例なら江戸時代の徳川幕藩体制で、身分の逆転は起こらず、イノベーションも認めず、これまでと同じ時の流れを繰り返す「静寂」な世界を良しとする価値観です。無論、徳川幕府もまた全体主義です。

 そもそも全体主義とは何かですが、一言で言えば特定の価値観以外を持つことを一切認めないという思想です。共産主義世界がまさにそれで、資本主義的価値観を持つことを認めないし、存在もまた許さないです。上記の通りこのメガテン3の思想はどれも、内容に違いがあるもののどれも全体主義で、他の価値観を一切認めず一つの思想に統一するよう迫ってくるものがあります。

 では自分はゲーム中でどれを選んだのかというと、上記3つを否定するという、ゲーム内で言う「先生エンド」に自然にたどり着きました。このエンドはネタバレすると新世界が創られず元の世界に戻るという「そういう夢だったのさ」的なエンディングになるのですが、何故自分はこれになったのかというと、唯一このエンディングのみが自由主義思想だったからで間違いないでしょう。
 一体何が自由主義なのかというと、「複数の思想が同時並行的に存在することを認める」ということが、全体主義と対をなす自由主義の特徴と言えます。上記3つの思想を持つ人がいてもいい、但しそれを他のすべての人に強制してはならないし、他の思想が存在することも認めなければならないという価値観こそ、自由主義と言えます。

 何も自分は自由を信奉しているというわけじゃないですが、被害妄想もあるものの、基本的にどの分野、どの世界、どの集団にあっても自分はマイノリティに陥らざるを得ない人間だという風に認識しています。そういう自分からすると、全体主義の世界においてはどこへ行っても磨り潰される側に回らざるを得ず、単純に自由主義陣営にいないと殺されるだけという危機感をマジで持っています。
 だからこそ全体主義、もっと身近で言えば組織を絶対視する集団主義は自分にとっては敵でしかなく、嫌悪感も他の人と比べればかなり強いと自負しています。何度も言いますが、自由が好きだからというわけではなく、むしろ自由は人を苦しめるものだと認識していますが、自由主義じゃないと存在できないという風に考えています。

 その上で、じゃあなんで全体主義の中国にいるのかというと、言ってしまえば政治分野以外は比較的自由だからに尽きます。むしろビジネスに関しては日本よりも自由度が高ければ逆転も起こりやすいとすら思いますし、そうしたミクロレベルの自由さで中国の方が自分は存在しやすく感じます。
 一例を挙げるなら、就職や転職において年齢での足きりは明らかに日本の方が激しいです。
 自由という単語は一見すると「選択肢を好きに選べる」価値観と思われがちですが、その本質は「異なる価値観の存在を認める」にあると自分は考えています。まぁその異なる価値観も、先に説明したムスビの価値観のように、どこまで干渉を認めるかによっていろいろ対応が変わってきますが。

 今回、メガテン3やってみて上記のような思想の差を改めて感じたわけですが、要するに上記3つのコトワリの選択は、「あなたの好きな全体主義はどんな感じ?」という、全体主義の枠の中の選択だと自分は思います。この辺、制作者も敢えて意図したのではないかと思いますが、一応は自由主義陣営の日本人からすると、この辺の背景がピンとき辛いのではと思ってこうしてまとめました。

2021年8月23日月曜日

マカロニ大魔王の降臨

 昨日ようやく「真・女神転生Ⅲ(SWITCH版)」をクリアしました。ラスボス手前までは結構前に来れていたのですが、終盤で経験値稼ぎなどの効率もいいことから、まだ作っておらず悪魔辞典(ゲーム内のカタログ)に登録されていない悪魔を作っていたらこれが思いのほか楽しく、ガチで20時間くらいラスボス手前で悪魔を作っては育てて、合体させてはまた育ててを繰り返していました。
 そのせいでレベルも上がりまくっててラスボス戦は超余裕となり、なんか戦闘前に「悪魔の分際でおこがましい!」などとラスボスに言われましたが、マジ鼻で笑えるくらい弱くて何言ってんだこいつとか思いました。

 基本的に満足感が高いゲームでしたが、その終盤の悪魔制作過程でちょっと思ったこととして、基本的に特殊な悪魔同士を合体させないとできない悪魔ほど強くて活躍でき、それ自体が非常に楽しかったのですが、この特殊な悪魔はネットの攻略情報を見ないとまず作れないようなレシピになっており、何も水にプレイしていたらきっとお目にかかることなく、このゲームの楽しみも半減化していた気がします。アマテラスとか、その素材となるヤタガラスすら通常プレイだとまず作れないと感じるほどだし。
 個人的にこの点がやや不満に感じたところで、せめてゲーム中で合体レシピのヒントかもう少し出してもよかったんじゃないかという気がします。なお自分のプレイでのMVPは「だいそうじょう」でした。

 とはいえ一回クリアしたら悪魔辞典も引き継げるし、合体時の主人公のレベル制限もなくなって前よりかなり楽しく遊べると思い、すぐまた2週目を開始しました。しかしその際問題となったのが主人公の名前で、小一時間ほど何にするかで悩みました。

 1週目では「霊的な名前にしよう( ˘•ω•˘ )」などと考え「魂藤幽」という中二病っぽい名前にしましたが、なんか今思うと幽遊白書の浦飯幽助みたいな名前でちょっとあれだなという気がします。しかもゲーム中の登場人物に「勇」って奴がいて「ユウ」で被ってしまいました。
 それだけに2週目の名前はもっと慎重に決めようと悩み、実在の人物として「菅義偉」とかが候補に上がりましたが出オチになる恐れがあり、ならば「緑川光」などと声優の名前も考えたもののなんかしっくりきません。基本的に悪魔を従えて戦う人物なんだからそういう感じの名前がいいと考えていたところ、

マカロニ大魔王

 この名前が浮かび、ガチでこれにしました。なおニックネームは「だいまおー」です。

 別にこれに限らず、「あんこ大魔王」などと「食品名+大魔王」というネーミングは汎用性が高いことからよく使っています。大魔王だから悪魔を使役する立場の名前としてはうってつけだし、マカロニというチャーミングさも悪くない気がします。ちなみに別の候補としては「納豆大明神」もあった。
 これで実際ゲームを開始したら、他のキャラから「来てくれたのね大魔王君」とか「何してんだよだいまおー」などと呼ばれ、何故だか私が小学生の頃に少年ジャンプで連載していた「地獄戦士(ヘルズウォリアー)魔王」という漫画を思い出しました。

 そういうわけでゲームに出てくる「コトワリ」こと思想に関する話はまた次回で。

2021年8月22日日曜日

ハコヅメを見てて感じる不審点

ハコヅメで警察のすごさわかった(ねいろ速報)

 上記まとめ記事でも取り上げられていますが、難度かこのブログでも取り上げている「ハコヅメ」という漫画が現在放映中のドラマ、そして今度はアニメ化と乗りに乗っています。ただ上のまとめ記事でもいくつか指摘されていますが、やはりどっかしら警察を良い方向に紹介しようという意図がこの漫画には見え、警察という職務の体力的きつさはよく出てくるものの、警察の暗部というか腐ったところ、具体的に言えば不祥事的な話はほんと一切出てきません。
 そういう意味で、この漫画家らは普段見えない警察の側面が確かに見えては来るものの、一方で批判的な目線に明らかに欠けることから、警察の全体像となると逆に見えなくさせてしまうところもあるかと思います。逆を言えばこの辺をどうにかできるかが、作者の大きな壁になるんじゃないかと思います。

 敢えて自分の方から一つ指摘すると、絶対存在するはずなのにこの漫画で一切描かれない点として、マスコミとの係わりというか取材対応があります。基本的に事故や災害、事件の情報ソースは警察発表であり、警察側による記者会見のほか、懇意の警察関係者から情報をリークしてもらうなどで、日々に報道は成り立っています。さらっと書きましたが、本来リークしてはならないと思われる事件関連の情報が何故報道されるのかというと、明らかにコンプライアンス的には会ってはならない情報リークが警察関係者よりなされているのが普段の日常です。
 まぁ需要と供給が噛み合うので、マスコミ関係者からこうした行為がコンプライアンス的にどうかという話は絶対しませんし、また視聴者も事件内容の情報を欲しがるので誰も問題視しません。困るのはプライバシーを暴露されることとなる事件関係者の親類だけです。

 いくつかの情報によると、作者は警察の広報部にいたということですが、そうした経歴から察するにマスコミとの接触はむしろ一般の警察関係者よりずっと多かったのではないかと推察しています。にもかかわらず「ハコヅメ」の中では、ガチでこれまでマスコミ関係者が描かれたことが一度もありません。ちょっと性格悪い言い方ですが、真面目に描けない理由があるんじゃないかと疑っています。

 自分はどちらかと言えばマスコミ側に立つ立場ですが、真っ当なルートでこの業界入ったわけでないためサツ回りと呼ばれる警察関係への取材活動は一切したことがなく、この方面の仕事の流れとかやり方は実は一切知りません。まぁ基本マスコミ側も泥臭いことしなきゃならない仕事で、経験者によると「一番きつい」とのことですが、やはり警察関係者との「コネ」が物言う仕事で、贈り物とかギフトが結構大事だという風に聞きます。まぁコンプライアンス的に誰も問題視しません。
 それだけに興味があるのでその辺も書いてほしいのですが、話数が重なるのに未だ一切描かれないということは、やっぱそれだけ描いちゃまずいのかなとガチで思えてきました。まぁだからこそ、描く価値があるんじゃないのかなとも思うのですが。

コルセアのプラモ

 作ったのは先週ですが、「F4Uコルセア」という二次大戦期からジェット機搭乗まで使われた米海軍機のプラモを作りました。


 見ての通りこちらのタミヤ製キットは、通常通りの形状も可能でしたが、空母に格納する際の翼を折り畳んだ状態にすることもできたので、折角だから折りたたんで組みました。実感としては、折りたたむ方が組立が難しかった気がします。

制作途中

前作ったフォッケウルフと比べると本当に胴体でかい


 多少機体について解説すると、この機体はマルチロールの先駆けというべきか、爆撃機や戦闘機の撃墜だけでなく、地上施設の攻撃も行えるよう、ロケット弾などを多数搭載できる仕様となっています。そうした兵装を多数搭載できるよう、馬力が強化されているだけでなく、プロペラも巨大なものが付けられることとなりました。
 ただプロペラがでかすぎて、今度は回転させたら地面と接触することとなりました。なのでどうしたのかというと、翼を若干Vの字型(逆ガル翼)にすることで、この問題をクリアさせています。




牽引車もついている

若干こっちみんな


 翼が折りたたんだ状態のため、ともかく場所を取らないので現在はパソコンデスクの上に置いています。逆にそれまでおいていたフィットのプラモは、現在洗面台のライトの上に置いています。真面目にもう家の中にプラモ置く場所がない(;´・ω・)

2021年8月19日木曜日

俺の知ってるカローラじゃない?

 友人にそそのかされて「羽田啓介、車を買う」というディーラ巡り本を読んでから自分もどんな車買おうかなと空想にふけるのが好きになり、やたら自動車メーカーサイトを訪れては空見積りを連発させています。基本的にコンパクトカーこそ至上にして最高だと考えているのでこのクラスで攻めていますが、セダンタイプだと街中で見るカローラとカムリが割といい感じなのでこの二つでも見積りをしてみようと思ったら、

(。´・ω・)?

 という感じになりました。なんでかっていうと見出しの通りで、なんか見ていて自分の知ってるカローラじゃないという気がしてならないからです。
 なので改めて比較してみました。


中国





日本


 以上のように見てもらえばわかる通り、フロントマスクのデザインがかなり違います。特に大きいのはエンブレムで、中国はトヨタマークなのに日本だとなんだかよくわからない戦隊物のヒーローがつけるマークみたいになっています。ぶっちゃけ、ダサさの8割くらいこれが原因であるように見えてなりません。

 個人的には中国版カローラの方が精悍でかっこいい気がします。カラーバリエーションも、日本版カローラはエントリーモデルと白黒シルバーしかなく、なんでこんな選択肢少ないんだろうとみていて疑問に感じました。でもって赤とか青選ぼうとしたらかなり値段上がるし。
 なんていうか中国のカローラみていてこれいいなと思っていた分、日本のカローラにはかなりがっかりさせられました。やはり現代日本車で至高はスズキのイグニスかと再確認した上で、一応対抗馬のマツダ2も見てみましたが、やっぱイグニスのが上って感じます。昔のダイハツ・ストーリアといい、我ながら変な車が好むなと思います。

 なおマツダ2に関しては、グレード分け過ぎなんじゃないのって思えてなりません。見ててマジわかんねぇんだけど。

2021年8月18日水曜日

アフガニスタン情勢について

 既に各所で保報じられている通り、アフガニスタンが旧支配者に当たるタリバンによって首都カブールが占領され、実質的に政権の主導権を握った模様です。「タリバンがアフガニスタンで勢力を拡大している」という報道を見たのはつい2週間くらい前、少なくともオリンピック前にはそこまで報じられていなかったことを考慮すると、今回のタリバンの勢力拡大は言われている通り急激なものであり、またその進行速度について米国を含め誰もが想定しなかった速度であったのではないかと見ています。反応を見る限り、日本だけでなく他のどの国も予想外だったでしょう。

 では何故タリバンは予想外の速度で勢力を拡大できたのか。報じられている情報を眺める限りだと打倒された旧アフガニスタン政府への国民の支持がやはり低かったからではないかと思われます。かねてから政府内の腐敗が激しいと報じられておりそうしたものへの反感と、あとどこかで読んだ記事で、そもそもアフガニスタン人の帰属意識は国ではなく各部族ごとで、そうした部族意識の強さから統一政権はそもそも支持されていなかったとする論評もあります。

 その記事と今回のタリバンの急進撃を感じたことですが、もしかしたら自分はアフガニスタンについて、イスラム原理主義の影響が色濃いという見方を持っていたことが間違いだったのではないかと思うようになってきました。

 前述の通り、アフガニスタン人は国民というより部族民という帰属意識の方が強く、各部族間で独立した価値観があり、地域毎に部族の長が軍閥のように支配していると聞きます。この点については複数の情報リソースがあり、ほぼ確実だと思われます。
 そして、そうした軍閥としては統一政権ができることによって自らの勢力は弱まることとなるため、あまり協力をしてこなかったそうです。これもその通りだと思うのですが、では何故そうした軍閥の中でタリバンが過去を含め強くなったのかかというと、イスラム勢力だからというよりイスラムの教義で各軍閥、部族を統合していたからではないかと今見ており、やはりアフガニスタン人の根底には、イスラム教義以前に部族意識の方が大きいのではないかと思うようになってきました。

 いうまでもなくイスラム教は他の宗教と比べ教義による制限や拘束が強い宗教です。だからこそ価値観の異なる勢力を束ねる上では有用なツールなりえ、そのツールを活用(原理主義の採用)できたからこそタリバンがアフガニスタンの中で頭一つ抜ける勢力となりえたのではないかと考えています。
 そういう意味では、イスラム教がテロリストを生むというより、アフガニスタン土着の部族意識(というより部族間対立)がテロリストを生んでいるのではないかという風にも見えます。イスラム教が全く無関係というわけではないでしょうが、この辺のアフガニスタンの土着状況をこれまで見過ごしてきたのではないかと、今回のタリバン復権を見て感じました。

 その上で今後について展望すると、旧ソ連が撤退してからアルカイダが大きくなっていったことを考えると、やはりまたテロリストが勢力を伸ばすようになるのではないかと思います。仮に上記の自分の見方が正しかった場合、今後もアフガニスタンでは部族間で争いが続き、そによって軍事勢力も伸長し、テロ勢力も育っていくのではと見ています。その矛先が米国となるかはわかりませんが、少なくとも紛争は今後も続く可能性が高いのではないかと思います。

 その上で日本に影響はあるのかについては、実際はそんな影響はないんじゃないかと見ています。テロの懸念がなどと言いますが、多分そんなのより中国軍機の接近の方が影響でかい気がします。そもそも日本赤軍など旧テロ輸出国代表だった日本が何テロの懸念してんだとか内心思うし。
 リスクはゼロとは言いませんが、少なくともこれまでにも存在したリスクから急激に跳ね上がることはない、というより日本の国威は今後下がることを考えると、狙う価値がなくなってむしろ下がる可能性の方が高いとみています。世界経済に対する影響も、少なくともコロナよりは大きくないでしょう。

2021年8月16日月曜日

盗み聞き記事の裏側

 ずっと雨だから部屋干ししたらダニ出たのかやたら体かゆくなって人生嫌です。


 そういうわけで1回だけ買ったことのあるビジネスジャンプ的に隔週な自分の記事紹介ですが、配信前に知人に対し、「次は絶対ランキング1位取る」と予告し(「とよこくし」と書いて変換したら「台与酷使」と出た)、見事1位を取ってのけました。マジで今年は狙えば確実に1位取れてます。

 この記事に書いてある内容は全部過去にこのブログで書いたことがある内容です。なんでこんな内容になったのかというと、当初描く予定だった社会系記事ネタが何度かいてもうまくまとまらず、「1位取ればええんや」と割り切って、確実にアクセスが稼げると踏んでこのネタを緊急で投じました。でもって1位取りました( ´Д`)=3 フゥ
 敢えて言えば、この中で語られているネタは単独であれば他の人が過去に記事化していると思います。ただこの内容を3つまとめて投じたという部分に自分のオリジナリティがあるとともに、編集の妙があると考えています。一見するとバラバラな特徴ですが、「自己評価よりも他人の評価を気にする」という日本人メンタルが根底にあるという点で共通しており、意外と相関関係にあるのを並べているつもりです。ヤフコメでも、この相関に少し触れていると感じる人がおり、いい読者にまだ恵まれた記事でしょう。

 そのヤフコメですが、想定では「また中国かぶれがおかしなこと言ってやがる」といった反発形コメントが多いと予想してましたが、思ってた以上にその手のコメントは多くありませんでした。っていうかそういうコメントには不評クリックが結構ついてて、今回の記事では割と共感や同意を覚える人が多かったようです。
 もっともそれは自分が加減して書いたためという面もあると思います。三番目の「日本人は上位に立つと攻撃的になる」という特徴は当初、「残虐」などという言葉で表現してましたが、これだと若干同意する人も反発に回るだろうと思って表現を弱めました。書いてあることは一緒ですが。

 このほか書くこととしては、この三つの特徴の中で特に日本人が際立っているものを挙げるとすると、やはり二番目の盗み聞きに関する特徴だと自分は思います。ヤフコメにも記事中にも、こうした盗み聞きする特徴は中国人はともかく他の国の人もあるとはいえ、日本人の場合はその度合いが極端に激しいという風に感じます。具体的には、中国人でも元から関心がある話題や、多少面識のある人の会話であればそば耳を立てますが、日本人の場合は全く見知らぬ赤の他人に対し、自分とほぼ無関係な会話内容であっても盗み聞きしてくる傾向が強い気がします。

 無論、中には中国人っぽく他人の会話に興味がなく盗み聞きしない人もいますが、自分の実感だと10人中9人は電車内で誰かの会話声が聞こえてくると聞き耳を立ててくると思います。なお検証はすごい簡単で、聞いてる連中が反応するような単語を出せば一発で何かしら身振りを見せます。自分は京都のバスの中で、「そういや王将の社長の暗殺事件どないなったんや」とつぶやきましたが、ものの見事にみんなぴくって反応してきました。

2021年8月15日日曜日

迷惑系ユーチューバーへの制裁実施に関する意見

 最近メンタリストのダイゴの差別蔑視発言が話題となっていますが、一人や二人は竹下登の孫の方のダイゴと間違える奴いるだろなとか思ってたら、言論人からあっさり出ました。そっちのダイゴはめっちゃいい奴なのに、さすがに風評被害も甚だしく感じます。
 なおそのダイゴの発言の中で一番気に入っているのは、「尊敬する政治家は小渕元総理です。何故ならお年玉が一番多かったから」です。

 話は本題ですが、上記のメンタリストの差別蔑視発言以上に、路上で見知らぬ女性にAV女優呼ばわりして面白がるという動画を配信したユーチューバーの事件の方が個人的にも注視してます。内容が下品極まりない上に見知らぬ他人を辱めて笑うこの行為に強い嫌悪感を抱くとともに、先ほどチャンネルを見たところ、この事件のことなぞ全く気にせずに新たに動画を配信し続けている点をみても、救いようのない連中だという印象を覚えます。

 この手の迷惑系ユーチューバーと言ったらへずまりゅうの事件がとかく著名ですが、単純完結一言で彼らについて言うと、逮捕されるかどうかというギリギリを狙っている節があります。どういう意味かというと、注目を集めるために彼らは過激な行為を日々企画、実行しており、その目標とするラインは逮捕や制裁をギリギリで科されないラインで、その範囲内であれば呵責なく他人に迷惑をかけようとするように自分には見えます。
 逆を言えば、逮捕されかねないラインについては本人らも危険と考え、見送る傾向があるように見えます。もっとも軽い罰金程度で済むならやりかねませんが。

 こうした迷惑系ユーチューバーの行為は文字通りに社会の足を引っ張ることしかないため、可能な限り根絶すべきと自分は考えるのですが、上記のような傾向を見るなら、実質的に取り締まっていくことが一番効果的ではないかと密かに考えています。


 つい昨日にも上記記事が出ましたが、暴走行為が続く水上バイク利用者に対し殺人未遂で告訴すると明石市長が発表したところ、上記の暴走行為は一気に激減したということです。よく死刑の犯罪抑止効果については議論されますが、こうした軽犯罪に対する刑罰の犯罪抑止行為というのは非常に直接的に効果があるというのを示す好例だと思います。
 それにしてもこの明石市長、かつて暴言問題で取りざたされましたが、当時から大した人だと評価していたものの今回のこの一件も国がやらないからと自ら率先して動くのは見事この上ないです。

 話を戻すと、謝罪宝どうかという問題じゃなく、少なくとも炎上したユーチューバーに対しては片っ端から騒乱罪を適用して100万円単位の罰金もしくは数ヶ月の拘禁をガンガンやっていくべきではないかと思います。へずまりゅうの時みたく
 無論、これでこうした迷惑系ユーチューバーは根絶されるわけではないでしょうが、前述の通り彼らは「逮捕されるかどうか」のラインを非常に気にするため、このラインを下げることでこうした行為は確実に減らせるかと思います。

 私自身は何でもかんでも刑罰を当てはめることに対してはあまり好ましいとは思っていませんが、この件に関してはむしろ上記の明石市長みたく率先した実践を誰かがやらなければ延々と同じことが続く、場合によっては激化する可能性もあるだけに、司法関係者にも考えてもらいたいところです。

2021年8月13日金曜日

最近の中国のコロナ流行状況

 先日ネットで中国人の母親同士が、相手本人に直接ではなく相手の子供に蹴りあうという動画について「スタンド使い同士が戦っているみたいだ」というコメントがやけに印象に残っています。

 話は本題ですが、昨夜うちのソ連人民の敵である親父にも聞かれたので最近の中国のコロナ流行状況について簡単に紹介します。まず日本と比べるなら、その流行は非常に良く抑えられており、飲食店も夜遅くまで普通に営業しています。ただ、昨年同時期の中国と比べると、ちょっと具合が悪くなってきます。
 先月下旬、南京空港の職員がコロナウイルスに感染したことがわかりました。それまでは中国における感染者はほぼゼロ、あっても一桁程度に収まっており、それ以上感染が広がることはなかったのですが、この時の南京空港の感染例はインド発のデルタ株で、中国当局も当初から強い警戒感を持っていました。

 案の定というか、この南京空港の感染以降、遠く離れた華北地域などでも同じようにデルタ株の感染例が続々と報じられています。それこそ数百人単位の感染は出てはいないものの、ウイルス封じ込め対策は強化されており、先月下旬からはそれまでマスクフリーでマスクなしでも余裕だったショッピングモールなど大規模商業施設においても、マスク着用が義務化されました。ここら辺日本人はピンと来ないかもしれませんが、モールやオフィスビル入口の警備員が必ずマスクの有無を確認した上、体温を測定しなければ入れないように今はなっています。またその際、感染確認アプリ(健康コード)の表示も義務付けられています。

 こうした強い対策にもかかわらず、これまでと比べると今回のケースはまだ流行が治まっていません。これまでであれば感染者発見の初報が出た後は続報なく鎮静化していたものの、この2、3日は特に情報が出てはいませんが、先月下旬から先週までは新規感染例の報道が続々と出ていました。
 これらが何を意味するかというと、昨年夏は実質的に感染例がゼロだった中国においても、このデルタ株に対しては鎮静は非常に困難だったという事実です。それも現在の季節は夏だということを考えると、今年の冬はどうなるのか、またワクチン接種者の感染抵抗力はどの程度なのか、大いに試されることになると思います。

 その上で言うと、今年の冬の日本は結構な数の人間が亡くなるかと思います。既に感染者の急増によって現場は医療崩壊気味と伝えられていますが、空気の乾燥する冬場はこれがさらに切迫し、また重症化患者数も激増するのではないかと思います。その上で気がかりになる点は、前述の通りワクチン接種者の感染抵抗力がどれほどなのか、率直に言って抵抗はもちろん上がるだろうが、ワクチン接種者でもやはり感染するのではという懸念を持っています。

 このような懸念を持つのも、既に二回以上コロナに感染している人が出ているからです。キャリアであっても再感染するという事実は専門家でないので詳しいことは言えないものの、ワクチンの効果性についてやはり不安を感じさせられます。ワクチンは打たないよりは打った方が確実にいいと私は思いますが、なんとなく日本の世論を見ていると、ワクチンへの疑念を呈す報道が増えており、恐らく冬場までに接種しない人は結構残るのではないかと見ています。

 最後に自分は昨年、今回のコロナ流行によって少なくとも海外往来は来年(=2021年)1年間は制限がかかったままになると予想した上、解禁は早くて2022年になると言及しました。2021年に関しては予想は的中しましたが、2022年に関しても今の状況を見る限り現在の隔離措置制限が続けられると見え、多分来年も海外渡航状況は厳しいままでしょう。ぶっちゃけ運転免許証とか起源切れてて手続きとか溜まってるのですが、隔離込みで一時帰国をそろそろ検討するべきかという状況になってきています。

2021年8月11日水曜日

断つことのできない人間関係

 昨夜未明、トルティーヤみたいなしけったスナック菓子を延々と食べさせられる夢を見ていたら、寝ぼけたまま現実世界(リアルワールド)で寝る前に右手に持ってた扇風機のリモコンを口の中に放り込みそうになりました。口空けて中に入れるところまできており、あと一歩遅ければ河村市長みたくリモコンかじってました。
 あとそのリモコンで扇風機の風速変える時、自分が風使いになった気分を一瞬味わえます。

 話は本題ですが西尾維新氏の「化物語シリーズ」と言えば非常に人気の高い作品で有名ですが先日、大暮維人氏の漫画版を大人買いして一気に読み込んでいます。こと、作画に関しては間違いなく現代漫画家において最強と言っていい大暮維人氏のコミカライズなだけあって1コマ1コマの絵柄や表現(あとそのクオリティに比した速度)は群を抜いていて、原作も評判通りに非常によくできた展開であることからなかなかもってハマっています。
 実はこれまで、化物語は人気だとは知りつつも一切触れることはありませんでした。理由は別にあるわけじゃなく、ただ単に縁がなかっただけだと考えていますが、最初このコミカライズ版を読んで気になった点として、孤高を気取る主人公が人間関係を作ろうとしない点を見て思うことがありました。

 主人公曰く、人間関係を作るということは弱点を生むことになるため、自ら作ろうとしないということです。若干中二病めいた価値観ですが、警察やマスコミ関係者にすれば結構笑い事じゃないというか、反社勢力に家族とか知人・友人関係知られると結構脅しの種になったりします。まぁ家族が拉致られても気にしないという人なら弱点にはなりえませんし、マスコミにはその手の仕事のために家族を犠牲にする覚悟のある人はいます。
 そうした業界事情は一旦起きますが、主人公の人間関係を作らないという姿勢を見ていて思ったのは、「それって取捨選択ができること前提だよなぁ」ということでした。どういうことかというと、選択の余地なく作られてしまう人間関係というのがあるからです。

 こうしたものの代表例は言うまでもなく血縁関係です。血縁があるだけで当人がどれだけ嫌がっても交流が発生してしまい、嫌々であろうと人付き合いをせざるを得ません。中には生まれてすぐ生き別れになってしまった人もいるでしょうが、血縁があるとどんなところで人間関係が復活するかもわからず、また相続などに巻き込まれることも十分あり得ます。そういう意味では、こと血縁は若干呪いめいたしつこさがあります。

 もう一つの取捨選択のない人間関係、正確に言えば選択肢はあるけど切ることが難しいものとして、集団構造、枠の中で構成される人間関係があります。具体的にはクラスメートや職場関係で、本人が嫌だと思って距離感を置こうとしても距離的な近さ、また社会的な単位でひとまとめにされるため、クラスや学校、職場が違うといった枠外の人間関係と比べると断つことは難しいでしょう。どうしたってほぼ毎朝顔を合わせることになるんだし。
 それでも断とうとする場合、手段としては不登校や退職・転職などしか実質的な手段がなく、人間関係一つ断つために別の何か、それも多大なものを犠牲にせざるを得なくなります。まぁそれでも断つ手段が実質的に存在しない血縁よりはマシかもしれませんが。

 何が言いたいのかここまで読めば察しが付くでしょうが、いじめ、パワハラ、セクハラ、ネグレクト(なんで横文字多いんだこういうの?)など、人間関係に起因する諸問題は突き詰めれば、「人間関係を断つことができない」ということが前提に存在しています。それこそいつでも人間関係断てるならこれらの問題は一挙に解決できます。まぁストーカーは難しいかもしんないけど(´・ω・)

 その上で少し踏み込むと、広義でパワハラやセクハラを内包するいじめという行為は、人間関係を断つことができないから成立するのであって、加害側はそれを盾に取っているところがあるような気がします。具体的には断つことができないのだから、無理難題を吹っ掛けられるというような。また断つことができないということを試す、それこそ忠誠を試すような感覚で行っている要素もあるでしょう。
 そういう意味では、いつでも人間関係を断つことができる環境だったらこうしたいじめとかは亡くならないにしても、いくらか減るんじゃないかなとも考えています。こうした方面からいろいろ攻めてみると、もっといろいろ有効な案が出てくるんじゃないかと思うのですが。

 話を戻すと、人間関係は大事だとみんな説きますが、それはやはり「嫌だと思えばいつでも断てる環境」においてのみ言えることだと思います。それこそマジな反社勢力のヤクザは最初は優しく接しくれますが、あとから態度を変えていろいろ要求してくる段階にはもう抜けられないという、「断てない人間関係」を盾にしてきます。これもまた一種の人間関係ですが、こんな人間関係も大事だという人はいないでしょう。
 やはり、本人がその関係の継続を望んでいないのに断つことができない重石のような人間関係は、本人、下手すればその相手にとってもマイナスにしかならないと思います。そういう意味では、いつでも断てる人間関係を構築することが、前述のいじめっぽい主従関係に発展させないためのけん制にもなるし、比較的重要なんじゃないかと思います。もっともこれ突き詰めると、「都合のいい時にだけ機能する人間関係」になってしまうのですが、個人的にはそこまで行かなくても「機能(利用価値)に根差した人間関係」こそが健全だと思って真面目に昔から機能重視で人間関係捉えています。

 ただ世の中みんな、機能に合わせてそんな都合よく人間関係を結べるわけでもなく、当たりと思って関係結んだ人が後からはずれだったという風になるパターンも少なくないでしょう。っていうむしろそっちパターンのが多いので、人間関係を広げようっていう意識がない、それどころか化物語の主人公みたく敢えて作ろうとしないで狭く落ち着かせようっていう人の方が日本だと若者を中心に多いと思います。
 それもこれも、人間関係を断つ労力が大きいせいで、もっと気軽にお互い断てるようになったら失敗気にせず人間関係広げられるのではないかというのが結論で、言い換えるともっと日本人は人間関係の断ち方を学び、共有し合うべきじゃないかと思います。何度も唱えていますが率直に言って、血縁関係は仕方ないとしても、断てない人間関係というのはそれはそれでキワモノであるという風に考えるべきだというのが自分の見方です。

2021年8月8日日曜日

コロナ大流行で日本帰国に怖がる駐在員

 本日、来週日本に帰国する同僚とお別れ会を兼ねたランチに出てきました。身内での3人だけのお別れ会でしたが、自分が選んだ焼肉屋で、焼肉もさることながらサイドメニューのうどんとクッパもやたらうまかったと口々に感想を述べあっていました。
 さてその帰国することとなった同僚ですが、「かえっていま日本に帰国するのが怖い」と話していました。まぁその意見に自分も「Me too(σ・∀・)σ」と答えてるのですが。

 報じられている通り、このところ日本のコロナ感染者数は毎日新記録を更新するかのようにうなぎのぼりの真っ最中です。オリンピック開催中ということもあって記録更新を繰り返してるのかと言いたくなるくらいのペースで、百人、二百人で騒いでたあの頃は何だったのかという数千単位のペースがこのところ続いており、感染者が出たとしても基本一桁の中国からすると真面目に駐在員が帰国に躊躇するペースで増え続けています。
 そのせいもあって、一時帰国を検討する駐在員もかえって今日本の方が危険だからと、申請が却下されるという話も聞きます。実際、今の状況を見ているとその判断もやむなしと言ったところでしょう。

 個人的に日本みていて意味が分からないのは感染ペースがかつてないペースで増えているのに対し、感染対策は何も拡大されていないという点です。一方で報じられている通り、医療崩壊回避を名目に自宅療養を求めてすぐに撤回していて、場当たり的な対応が目立ちます。率直に言って、これだけ感染ペースが増えることは全く何も想定していなかったから、何も対策をすぐ講じられないのでしょう。
 また今日も同僚と話しましたが、帰国に当たり2週間の自宅隔離が要求されていて、この間は毎日自宅にいることなどを報告するよう義務付けられるとのことですが、同居する家族に関しては一切何も措置なしとのことです。本来なら同居する家族も隔離措置を一緒に取らなければ全くもって無意味なのですが、日本は家族に関してはノーマークで、実質的に無駄に帰国者本人に無意味な隔離を布いているも同然です。この状況を誰もおかしいと言わないのが不思議でしょうがないです。

 恐らく今のペースだと、今年冬にはまたとんでもない感染者数を叩き出すと思います。敢えて提言するなら、海外からの帰国者に関しては例外なく、帰国直後に指定のホテル、または遊休状態の客船に空港から直行させ、2週間面会謝絶での強制隔離措置を取ることです。これだけでも感染拡大を数十パーセントは抑えられると思います。逆を言えば今の状況のまま突き進むことは、同僚も言ってましたけどバイオハザード的な冬に直行することになりかねません。
 まぁそれにしても、本当に日本も行政能力が落ちたなとこの頃思います。

2021年8月5日木曜日

河村たかし市長の噛みつき事件について

 別に書くような内容でもないと思うけど今週は久しぶりに更新が続いているので折角だから書きます。もっとも更新は続いているけど仕事は忙しいままだし体調は不安定のまま(ヽ´ω‘)

 さて報道されているこの事件、普通に痴呆症にでもなっているのではないかと疑うレベルの事件です。実は今度書こうとしている記事に「選挙が比例方式だから重鎮議員ほど失言やイメージダウンを気にしなくなり世間と感覚がずれやすくなる。直接選挙方式の自治体首長はまだ外面を気にする傾向がある」みたいに書こうと思っていたら、こいつのせいで一気に説得力なくなって書けなくなりました。どうしてくれる(´・ω・`)

 っていうかこれ以上書くことないので無理やり続けると、一般常識とかそれ以前に明らかに人格がおかしいと感じる人間がこの10年で本当に増えた気がします。そしてそれに慣れたのか、前と比べるとこうしたおかしい人間に対して世間の反応もそれほど激しくなく「またか( ˘•ω•˘ )」みたいにすぐ流してしまうようにもなっている気がします。まぁそれでいいってんならそれでもいいのですが。

2021年8月4日水曜日

神戸市北区男子高校生殺害事件の容疑者逮捕について

11年前の男子高校生刺殺で容疑者逮捕、兵庫県警が会見へ(産経新聞)

 上のニュースですが初めみてびっくりしました。というのもこの事件、今年1月に書いた「一番気になる未解決事件」と私も取り上げた事件だったからです。

 事件詳細については過去のブログ記事にまとめていますが、被害者の男子高校生が殺害された際、一緒にいた女子高生という目撃者がいるにもかかわらずなかなか犯人が捕まらなかったこと、あと事件内容に比してあまりこういった未解決事件ネタで取り上げられないことから、個人的にも興味が高かった事件でした。それだけにまだ容疑者段階とはいえ、事件で進展があったのはまだ良かったのではと考えています。

 それにしても自分のブログも長いことやってるもんだから、こうした過去に言及した事件でその後進展があったりすることも増えてきました。前の男子高校生刺殺で容疑者逮捕、兵庫県警が会見へ(産経新聞)

 上のニュースですが初めみてびっくりしました。というのもこの事件、今年1月に書いた「一番気になる未解決事件」と私も取り上げた事件だったからです。

 事件詳細については過去のブログ記事にまとめていますが、被害者の男子高校生が殺害された際、一緒にいた女子高生という目撃者がいるにもかかわらずなかなか犯人が捕まらなかったこと、あと事件内容に比してあまりこういった未解決事件ネタで取り上げられないことから、個人的にも興味が高かった事件でした。それだけにまだ容疑者段階とはいえ、事件で進展があったのはまだ良かったのではと考えています。

 それにしても自分のブログも長いことやってるもんだから、こうした過去に言及した事件でその後進展があったりすることも増えてきました。今年5月にも茨城県境町の一家殺傷事件の犯人が逮捕されましたが、これについても同じ犯人が10年前に行った通り魔事件を当時取り上げていて、報道が出た際は軽く面喰いました。もっとも10年くらい前の記事だと書いた本人を含めもうあまり読まれなくなり、そこそこいい記事も過去に書いているのでこれからどう掘り起こそうかと実は今検討中です。
 内心、自分の文章表現のピークは2009年頃で、あの頃の方が文章のリズム感は今よりもずっと優れていました。今はリズム感が失われつつある中、その後蓄えた経験、知識でどうにか補っていますが、案外文章全体の質という意味では既にピークアウトしているのかもしれません。

 ……最近環境関連でやたら「カーボンニュートラル」とか「ピークアウト」という単語使うこと増えました。あんまこの辺の単語は好きじゃなかったりするのですが。

2021年8月3日火曜日

漫画レビュー「瞬きより迅く!!」

 前々から書こうと思ってたけどこの前ようやく3巻読んだので、やっと書きます。

 この「瞬きより迅く!!」は代表作に「カレーなる食卓」を持つ、ふなつかずき氏による女子高生の空手部漫画です。自分はこれ以前にふなつかずき氏の漫画は読んだことはなく、いくらか目にした範囲で美少女系のセクシーな漫画、端的に言ってややサービスショットの多い漫画を描く作家だという風に認知してました。なのでこの漫画を知った時もそれ系の女子空手漫画かなと当初思ってましたが、この漫画に介して作者のふなつかずき氏は、そうしたサービスショットを封印していると豪語しています。

 封印するだけあって、この漫画に書ける作者の熱意は正直に言って読んでても感じます。具体的に言うと、ともかく空手という競技を描きたくてたまらないというような印象を覚え、読者を楽しませつつもかなり細かいところまで協議空手のルールの解説がなされており、表紙などから一見すると美少女漫画ですが、実際にはかなりこてこてな空手漫画に仕上がっています。

 私がこの漫画を知ったのは電子書籍サイトで適当に眺めてた時ですが、何気なく目についてお試しの1話を読んでみたところ、すぐに購入を決断しました。一体何故そんなすぐ決断したのかというと、1話に出てくる胴回し蹴りの1枚絵が極端に綺麗だったからです。
 元々、美少女系の絵ではかなりの実力者とかねてから評判の作者というだけあって、各ページの絵は背景からキャラクターの表情まで相当書き込まれており、またその見せ方というか表現方法も多彩なのですが、空手という動きのあるシーンを漫画という静止画でここまで表現できるのかと、先ほどの胴回し蹴りのシーンで感じました。少なくとも自分がこれまで漫画で見て来た胴回し蹴りの中で、群を抜いて一番きれいな絵でした。

 なお胴回し蹴りの比較対象としてパッと出てくるのは、「刃牙」の地下トーナメント編で花山薫が愚地克己戦で見せた胴回し蹴りしか実は浮かんでこなかったりします。あっちも迫力ある絵だけど、動きの繊細さと見せ方では「瞬き~」のが上だと感じました。

 その後、現在出ている3巻まで読んでますが、やはりその動きのあるシーンは格別であるものの、読んでて内心「一般受けはしないだろうな」という印象を覚えました。
 「けいおん」などのように女子高生がバンド組むとかならともかく、スポコン物だととどうしてもギャップがあるし、また空手漫画自体、ヒット作はいくつかあるけどそこまで主流の題材というわけでもありません。実際作者も、サービスショットが少ないせいかこれまでの作品より売れないと呟いてるそうです。

 ただそれを推しても、試合中の瞳孔の開いた表情や、静止画で表現することが難しい瞬速の突きなど、こういう世界もあるんだと感じさせられるほど見せ方が上手い漫画だと感じるため、ここで紹介することにしました。
 個人的には2巻の地方大会戦で進行的にだれるんじゃないかと心配しましたが、主人公の通っていない他校の試合は1コマで終わらせるなどスピーディに切ってきて、この辺は杞憂に終わりました。でもって3巻では空手初心者の主人公が徐々に技術を身に着け始め、段々と読み応えが増してきています。作者がどこまで話を進める予定なのかはわかりませんが、個人的にはしばらく読み続けていきたいです。

 なお一緒に買った「ときめきのいけにえ」というラブコメホラー(スプラッター?)は、作者自身が自分のホームページで「頼むから買って、3巻出せるか危うい!」と言ってました。

 あと最後に、「瞬き~」は読んでいてつくづく、「作者はけいおん好きなんだなぁ」って感じにさせられます。


2021年8月2日月曜日

全く読まれてない(´・ω・`)

三菱電機 新たに業務用空調の検査で不備 装置故障気付かず(毎日新聞)

 「~検査装置の一部が断線しており正常なデータが得られていなかった。最終的な合否しかチェックしていなかったため、故障に気付かなかったという。」と書かれてありますが、データがなくて故障に気付かなかったとかまずないだろうし、7年間にわたって装置のメンテとかで気づかないとかもあり得ませんが、三菱のサプライヤーはこれからデータなくても品質検査で合否判定してもよさげです。ってかどうしようもない嘘とかつくなよなぁ。


 というわけでGANTZ連載時がピークだと思うヤンジャン的な自分の記事紹介ですが、アクセスランキングとか見る限り全く読まれてないようです。まぁこの時期にビジネスネタは受けないなと思うのと、明らかにJBpressの読者層が変化してきているので、こうなる結果は政治家のコロナ予想みたく想定内です( ー`дー´)キリッ
 この中国自動車記事は、どちらかというと義務的に書いているものでそこまで思い入れはないのですが、割と今回取り上げた内容は結構重要だと思うものの、恐らく誰一人にも届いていないというのにはやや残念さを覚えます。

 記事中にも書いていますが、今年上半期の中国新エネ車販売台数は前年同期比約2倍で、現時点で既に昨年実績にほぼ並ぶ販売台数を記録しています。全体販売台数に占める新エネ車比率も約10%に達しており、実質的に新車の十台の一台の割合に来ています。
 これまで自分は何度も中国の新エネ車統計を出してきましたが、これまではまぁ増えてるね的にしか内心思っていませんでした。しかし今回のこの結果を見て、記事見出しにも書いた通りに中国は本当にEVシフトを一気に進めてきたと感じ、今後2、3年以内に市場も様変わりするのではという印象を初めて持ちました。それだけ今年上半期の動向は衝撃的でした。

 なぜ急にEVがこれほど売れ始めたのか。理由は記事にも書いている通りテスラの車と「宏光MINI」のヒットで消費者の選択肢に大きく入るようになってきたためと思いますが、これまで車と縁のなかった、興味のなかった人が「EVなら」と思うようになってきたのが大きいように思います。今後ますます買い手は広がると思えるだけに、真面目に日系企業も早くEVを中国市場に投入しないとという思いで記事書きましたが、果たして伝わるかどうか。

2021年8月1日日曜日

ハンチョウに対する妙なシンパシー

 うちのソ連人民の敵である親父が「これ面白いで」といって「保身 積水ハウス、クーデターの深層」という本を薦めてきて、ちょうど自分が電子書籍に使っているDMMが夏のポイント還元セールをやったのですぐ購入しました。なおこの際に親父は、「ちなみに名古屋におったころ、電通から積水の案件奪ってやったことあるわ( ・´ー・`)」と妙な自慢もしてきました。
 なお親父の枕言葉はかつては「名古屋に左遷された~」でしたが、さすがに退職で日が経ってるのもあるとの、戦車大好きとか言いながらソ連の傑作戦車T-34のプラモを一切作らずドイツの戦車しか作ろうしないことから「ソ連人民の敵である~」に切り替えました。他にやるとしたら「中東系の顔であだ名がビンラディンだった~」しかないな。

 話を戻すと上記の本を買った際、無料セールとなっている漫画本を眺めた際、「1日外出録ハンチョウ」が入っているのに気が付き、無料の1巻と2巻のみ購入しました。
 この漫画は知ってる人には有名ですが、福本伸行氏のギャンブル漫画「カイジシリーズ」に出てくる、地下強勢作業場の班長こと大槻を主人公にしたスピンオフ漫画です。この大槻という主人公は本編では地下作業場で違法賭博を開き、細工したサイコロでイカサマをやって底辺からさらにむしり取る卑怯極まりない人物として描かれていますが、この漫画ではその大槻が私腹を肥やして貯めたお金を使った「1日外出」という特権を利用して、1日だけ(但し何度もやる)のシャバ生活を満喫する姿が描かれています。これ以前にも「中間管理職トネガワ」(こっちは以前から読んでた)というカイジスピンオフ漫画がヒットしており、二匹目のドジョウとばかりにこのハンチョウも連載が開始されましたが、結果的にはまたもヒットし、現在は三匹目のドジョウとばかりに別のスピンオフ漫画が出ています。

 さてそのハンチョウですが、読んでみた感じとしてはこちらも大ヒットというか現代におけるグルメ漫画の傑作といっていい「孤独のグルメ」の対になる作品だと感じました。孤独のグルメは飯時にふらりと立ち寄ったお店の料理を取り上げるのに対し、ハンチョウは徹頭徹尾にターゲッティングされており、初めから食べる料理ががっちり決まっているパターンが多いです。その上やってきた料理に対し「来た来た」、「やはりこれでないと」みたいな感じに、期待通りであることに満足するという展開が見られます。
 ま、実際にはふらりと立ち寄る形の話も少なくないですが。

 感覚的には孤独のグルメは意外性、ハンチョウは期待性が前面に出ており、ちょうど正反対である者の料理を楽しむ感覚としてはどちらも重要な要素であると自分は思います。その上で、やはり自分としては孤独のグルメよりもハンチョウに共感するというか、実は今回改めて読んでみて半端ないシンパシーを覚えました。というのも、かつての自分を見ているように感じたからです。

 長年の読者なら説明不要ですが、自分は2010年末に中国に渡り、2012年まではほぼずっと中国に居続けました。この間は新聞社に入っており、1年にどれだけ有休があるのか、現在どれだけ残っているのかが一度も通知されたことがないほど休みを取るのが難しい職場で、日本に帰国するなんて1年に1回か2回あるかないかでした。しかもそうして日本に滞在できる期間は実質的に最長3日間(土日+1日)で、これ以上は実質的にお休みを取らせてもらえませんでした。
 まぁ祝日を絡めりゃもうちょいいけましたが、祝日だと飛行機代高くなるから嫌で一度もそういうことはしませんでしたが。

 話を戻すとこの3日間、正確には土曜の朝に飛行機乗ってお昼に空港着いて、それから日曜の夕方の飛行機に乗るまでの時間は、「何をどう食べるか」というのをかなりがっちり決めていました。当時の自分はマジ金がなく上海で6元(当時のレートなら80円くらい)の蘭州ラーメンか自宅での茹でうどんばかりしか食べておらず、やや値段が割高な日本料理なんて週に1回だけと変に決めてました。
 そのため日本帰った時には「土曜の昼にはあれ、夜にはあれ、日曜朝はこれで……」と事細かに決めており、この辺が1日外出特権を使ってシャバに出るハンチョウと妙に被っている感覚を味わいました。

 現在の自分は日本料理屋の多い上海で、尚且つ新聞記者時代と比べればお金あるので何不自由なく日本料理がいつでも食べられます。またかつて使ってなかったVPNにも加入しているおかげで電子書籍などもいつでも買うことができ、日本帰国時に寝る間を惜しんで漫画喫茶で不在中の新刊をまとめて読むという苦行めいたことからも解放されており、端的に言って環境には段違いの差があります。それだけに苦しかった時代を思い出してはよく目を細めるのですが、まさかハンチョウを読んであの時のことをこれほどありありと思い出すとは思いもしませんでした。
 っていうか入ってた新聞社が帝愛と大差なかっただけな気もしますが。

 人間、楽しいことを共有する人より苦しいことを共有する人のが仲良くなれると言いますが、少なくともトネガワ(あっちもかなり苦労してるが)よりも自分にとってはハンチョウの方が半端なくシンパシー感じます。他の海外駐在員も、案外そうなんじゃないかなぁ。