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2022年1月31日月曜日

ある中国人少女の「中華一番!」に対する誤解

 仕事柄、中国人同僚と接する機会も多いのですが、地味にそうした同僚との会話でさりげなく最近の中国人の関心事を探ったり、それとなく質問して記事の取材として使うことが多いです。ちなみに以前、自分の記事をある同僚に見せたところ、「この記事で挙げてるアイドルって私が教えた奴じゃん!」とツッコミ入れられました。実際、「最近、中国ではどんなアイドル流行ってんの?」とさりげなく聞くスタイルで取材してました。

 そのように懇意にしていて取材によく使う中国人同僚女性の一人と、この前食事に行く機会がありました。この女性は日本での留学時によく岐阜県を訪れていたので岐阜にいくらか土地勘のある自分とも話が合うのと、単純に賢くてやや難しめな経済論の話題もきちんと応答できるためいろいろメシ食わせてよく話を聞くのですが、ある時に「子供の頃に、一番好きなアニメがあった(´・ω・`)」とやおら話を振ってきました。
 話を聞くと、中国が舞台で、登場人物もみんな中国人の料理アニメで、その子が子供のころ放映されていたという材料から、「それはきっと『中華一番!』(チョンファーイーファン)だな」と見事当てて見せてやりました。実はこのアニメ、自分も少し気になるところがあって、以前にも別の中国人に話題を振っていた作品でもありました。

 日本の漫画やアニメ作品ではラーメンマンを筆頭に、中国系なキャラクターが結構よく登場します。モデルパターンとしてはまさにラーメンマンのようなカンフーの使い手が多く、「バキ」シリーズに出てくる烈海王など明確に強キャラ扱いされ、人気のあるキャラも少なくありません。
 こうした中国系キャラについて中国人はどう思うのかが実は前から気になっており、日本のアニメに出てくる中国人キャラをどう思うか一時期は手あたり次第聞いていました。ただ反応は芳しくなく、そこまでアニメを見ていなかったり、または見ていても中国人キャラが出てこない作品だったりしてあんまこれという感想は聞かれませんでした。

 唯一、「聖闘士星矢」の紫龍というキャラはある程度通りがいいのですが、知り合い「別に好きじゃないし人気ない(`・ω・´)」という返事がきました。まぁ実際、日本でもあんま人気がなく、戦闘の度にクロス脱ぐから露出狂とか言われているけど。

 話を戻すとその同僚は子供の頃に中華一番!が大好きだったらしく、何度もビデオとかで見返していたそうです。この作品は2019年、2021年にリブートみたいな感じで「真・中華一番!」というタイトルにてアニメがまた作られていたので、「そんなに子供のころ好きだったのならこっちの最新版も観てるの?観てないならおすすめ」的に話したら、「実は……」と言いながら、顔をうつ向かせてきました。そして、

「実は……『中華一番!』はこれまでずっと中国のアニメ作品だと勘違いしていて、日本の漫画が原作だとは子供の頃は全く知りませんでした。そのリブートがされた二年くらい前に、初めて日本の作品だと知りました。」

 という、さほど衝撃でもない告白をしてきました。

 ぶっちゃけ、この同僚の言い分も全く分からないでもありません。登場人物はみんな中国人で日本人は出てこないし、舞台も中国で普通に中国の地名がバンバン出てきます。でもって料理もうどんやそばなんて出てこずすべて中華料理で、同僚も実際試しに作中に出てくる料理を作ったそうですがまずかったそうです。

 もちろん本人に悪気はなく、ガチで中国産アニメと誤解していただけなのですが、逆を言えばそれだけ原作が中国人が見ても日本の作品だとはわからないほど中国らしさを表現できていたと言えるでしょう。ただなんていうか、結構破天荒な展開も多いだけに、中国人に誤解されていたという点でなんかいろいろ笑えて来ます。

 なお帰り際に同僚には、「自分が一番覚えているのは『黄金饅頭』だ」と言いましたが、この料理を同僚は覚えていませんでした。残念(´・ω・)

2 件のコメント:

  1. 片倉(焼くとタイプ)2022年1月31日 21:28

    一応紫龍の師匠である童虎も中国人(二百数十年前の聖戦の生き残りなので
    清王朝の時代の人)ですね。

    中華一番の料理と言えば お焦げ料理を覚えています。 半円型の鉄球2つを
    組み合わせ、中にお焦げと餡を詰め込んだまま高温高圧で調理する料理です。

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    1.  連載終了後に語られることはそんな多くなかった気がしますが、地味に「中華一番!」は料理ジャンルを中華系に絞りつつも、それなりの説得力と描画で読者を納得させていた点で凄い漫画だったなという気がします。料理漫画でジャンル絞るのはかなりきつい気がしますが、それをうまく発展できたような感じというか。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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