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2022年1月12日水曜日

お金があっても欲しいものはない

「もう買いたいモノがない」日本人の消費のリアル(東洋経済)

 上の記事は読んでみてよく今の状況書いてるなと思ってましたが、あちこちの掲示板まとめ記事にも引用されており、恐らくほかにも多くの人が同じようなことを感じたのだと思います。自分も以前に成人男性の消費志向を調べた際、本当にこれと言って成人男性がお金をかけてほしがるようなものが見当たらず、強いてあげれば髪の毛くらいだったのでアデランスの株買ったところ痛い目見ました(ヽ´ω`)

 それこそ90年代くらいであれば自動車が男性の大きな消費先でしたが現代においてはごく一部の人間にしか当てはまらなくなり、PCも自作する人はおろか、パッケージ製品でもスマホにやられて個人で購入する人も減ってきているように見えます。スマホは一時期はまだ消費先として成立してましたが、最近だと中古スマホがよく売れているというニュースが出てくる辺り、こちらももう高額な商品を率先して買おうという人はかなり減ってきている気がします。バルミューダはどうだか知らんけど。

 何気にこの状況、実は中国も同じで、この前女性の同僚とその旦那と一緒に食事した際にいつもの癖で根掘り葉掘り聞いてみたのですが、まず中国の成人の場合は夫婦なんか特に住宅ローンに追い立てられており、個人としての消費でも女性はともかく男性にはこれと言って明確な消費集中先はないという見解が示されました。敢えて挙げるとしたら車とのことで、私自身の見方も同感であり、感覚的には今の中国が90年代の日本に近い消費感覚である気がします。

 話は日本に戻りますが、真面目に今の日本人男性に関してはお金があっても使い道がない状態になっている人が自分を含め少なくないでしょう。自分自身も最後に物欲かき立てられたのはメタリックブルーの不動明王像くらいで、これ以降となるとお金いくら払ってでも欲しいと感じたものはこの数年間一つもありません。
 「頑張った自分へのご褒美」的に高島屋で茶碗を買ったりすることはあるものの、これもどちらかというとストレス解消のため無理して買っている感が自分でもあり、明確に欲しいと感じて買うケースではないです。ゲームに関しても、前と比べて早く遊びたいと感じるほどのゲームはほとんどなく、11月に買ったPCのRPGゲームはまだ楽しめたし買う前から期待が高かったものの、それ以外となると本当に買って遊びたいと感じることすらほとんどありません。

 では自分は何にお金使っているのかというと、強いて言えばたまに行くスーパー銭湯くらいで、あとはこれまたたまに、といっても月1で確実に買っているプラモくらいです。そのプラモも主要な現行戦闘機は作り終え、自動車もある程度こなしてきたため、やはり以前と比べると情熱が落ちてきています。まぁ買うけど。

 ただ状況が違えばいろいろ買ってみたいものとして家具ことインテリアがあります。今の部屋はそんなスペースもないためあまり弄れないのですが、もし自由に弄れるスペースがあれば敷物とか引き出しに意匠を凝らして、入った人がぎょっとするような謎の部屋とかをいろいろ作ってみたく、そのためだったらお金を消費することも厭いません。そう考えると自分の場合は、かえって今の生活が安定し過ぎているために消費が疎かになっている感があります。

 後今思いついたけど、ペット市場の拡大も根本的にはこの問題が影響しているのかもしれません。お金の消費先がないからペットのために無限に消費できているのかもというわけで、市場も人間よりペット向け商品の開発に力入れている感じすらあります。元を辿れば「高くても買いたい」と思わせる商品の開発を放棄し、「安くて売れる」商品ばかり日系企業が開発してきたのが今の現状だと考えているのですが。

 最後に、やや文学的な言い方となりますが、今の日本人が本当にお金をかけてでも買いたいものは何かというと、ずばり「安心」だと思います。リタイアから昇天に至るまでの生活を完全に保障するサービスで明確な価格を示せば、多分売れるんじゃないかな。

2 件のコメント:

  1. 社会全体が成熟してくると、ものを持つことによるステイタスもなくなるのかなぁという気がします。
    経済が右肩上がりの時代はRPGで言うと序盤〜中盤で、はがねのつるぎが一つの到達点だったりキーアイテム集めが目標だったりしますが、今の時代はラスボス倒して隠し要素もだいたいやり尽くした状態なので、レアアイテムコンプレックスとか自己満足の領域の中で自分でやりこみ要素を見つけなきゃいけない世の中なのかなと。
    オンラインゲームだと定期的に環境にテコ入れが入りますが、今だとコロナがそれですかね…。

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    1.  コンサル系がよく使う言葉で言い表すと、物質的な豊かさから体験型の豊かさを追い求めるようにシフトしており、日本ではそれが分かっていながら体験型消費の開発が進んでいないような状況なのかもしれません。同時に、中国でもこうした消費方向のシフトが始まっており、これまでの物質的豊かさをアピールしたようなマーケティングはもう古くなってきているのかもしれません。
       コロナはほんとオンラインゲーム並に定期的なテコ入れ入ってきますね。オミクロンの流行終わったら次何が来るんだろう(´・ω・`)

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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