上の記事で中国人大学生の就活、もといインターン活動事情が紹介されていますが、ちょうどタイムリーなことにうちの部署にも一人インターン生が来ており、業務を少し手伝ってもらっています。
個人的にも興味があって話をする機会もあったことから、「最近の大学生は就職先を選ぶときに何を重視するの?やっぱお金(。´・ω・)?」と聞いてみました。その返事としては、
「高給与が目当てな学生は最初から稼げるということでIT系の学部に進んでます。僕は教育学部なので、周りの学生はみんな各地の学校にアプローチかけてますね(´・ω・)」
と答えるので、「じゃあなんでお前、学校でもないのにうちにインターン来てんだ?(;´・ω・)」と続けて尋ねたら、「僕、子供嫌いなんで(´・ω・)」と答え、じゃあなんでお前教育学部に進学してんだよというツッコミ入れました。
そんな妙なやり取りした上で、じゃあそのほかで選択基準となるようなポイントはあるのかとさらに尋ねたところ、「やっぱ戸籍ですね(´・ω・`)」という返答が返ってきました。
この辺、事情がわかってる人には早いですが、中国は日本の住民票みたく、自ら帰属する自治体を任意に変更することができません。例えば北京市で生まれ育ってそのままそこに就職したものの、家庭の事情で上海で仕事する羽目となったとしても、戸籍を上海に切り替えることは特別な理由がなければできません。そのため、仮にこの人に子供がいたら義務教育は北京市で受けなければなりません。また公的医療保険も自治体によって内容が変わるため、戸籍地域が変われば保険適用が効く薬や治療も変わってきます。
端的に言って、上海みたいな金持ち都市なら多くの医療で支援が得られるものの、他の地方はそうでもありません。
そんな変更し辛い戸籍を変える唯一のチャンスというのが、大卒時の就職先です。卒業後の就職先であれば戸籍をその地域に変えることができるため、上海などの大都市の戸籍を前から欲しい人などは何が何でも上海市内の就職先を確保する必要があります。
そのためさっきのインターンも、「マジで人生で戸籍変える唯一のチャンスだから(´・ω・`)」と述べ、周りの学生も福祉などが手厚い都市の企業に的を絞って活動していると教えてくれました。こうして感敢えて見ると、日本なんかより中国の就活の方がいろいろと影響が深いだけに大変な気がします。
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