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2022年3月8日火曜日

ロシアの衝撃の弱さとまさかの台湾国家認定

 一部報道でプーチンはKGB出身なため軍事には疎く、それが今回のウクライナ戦争での展望判断を誤った原因だと指摘するものがありましたが、正直それはないなと思います。というのも開戦以前、現時点までウクライナがこれほど持ちこたえると予想していた軍事専門家は皆無に等しく、当事者であるロシアの軍人を含め、ここまでロシア軍が弱かったとは誰も考えていなかったでしょう。
 無論、ウクライナ人の想像を超えた粘り強さがロシアを大いに苦しめている点が最も大きいでしょうが、それでも軍事だけなら米国に次ぐとみられてきたロシアが、ウクライナ一国、しかも自らが戦端を開きキエフに距離的に違いベラルーシから進軍するという優位もアリながらこんな苦戦するなんて、下手すりゃ地球上の誰も想定していなかったでしょう。そういう意味ではプーチンが自軍の弱さに気づけなかったのも、二重の意味で同情心が湧きます。

 なんていうかイメージ的に、ドラゴンボールで言うとベジータくらい強いと思われていた奴が天津飯相手に大苦戦するような感じに思えます。いやまぁ天津飯は自分、好きだけどさ。

 あまり相手を侮り過ぎるのもよくないとは思うものの、軍事というのは「相手にしたらヤバイ」と思わせる恐怖感が非常に重要視されるだけに、今回のロシア軍評価の失墜はそれ一つとってもロシアにとっては大きな痛手でしょう。何気に自分もプラモで作ったSu-34(フルバック)がスティンガーでバカスカ落とされていると聞き、ロシア製航空機はイーグル以下という話もなんか信じちゃいそうです。
 と同時に、ロシアからフランカー(Su-27とSu-35)を買ってて実質的に主力戦闘機としている中国も、このロシアの惨状にかなり驚いているんじゃないかと思います。このウクライナ戦争の教訓をもとに、台湾にスティンガーをあらかじめたくさん配備しておけば意外と防空行けるんじゃないかと自分も思えてきました。

 その中国ですが、このロシア軍のあまりの弱さにロシア本国以外で恐らく最も衝撃を受けている国ではないかと思います。そもそも中国は今回のロシアのウクライナ侵攻をあらかじめ知っていたとされ、ロシアがウクライナを併合するムードで台湾にプレッシャーをかけることが織り込み済みだったからこそ、開戦当初に公式で「強い相手にケンカは売るべきじゃない( ー`дー´)キリッ」と発表し、露骨に日本や台湾に圧力をかけてきていました。
 ところが国際社会が文字通り一致団結してロシアを非難して制裁に動き、ロシア軍も当初想定していた作戦を全然遂行できずになってくると、変にロシアの立場に立って中国も批判の矢面に立たされる可能性が出てきたためか、ここにきてロシアとウクライナに仲裁をやろうかと申し出るなど、露骨にひよった態度に切り替えてきました。ロシア側に大きく寄り、ロシアに正当性があるようなことを言っていた開戦当初の態度と比べると明らかに今の中国は動揺しているように見えます。さっきの仲裁提案を見る限り、当初はロシアが一方的な勝利をすると確信していたようでしたが、今となってはロシアへの過度な肩入れは避け、一定の距離を置く方針に切り替えたように見えます。

 っていうかさっきの「( ー`дー´)キリッ」な発言とか今見るとロシアに対する皮肉にしか見えません。この発言についてなんかうまい返しをする人があまりいませんが、「弱い相手を頼みとしてはならない(・∀・)ニヤニヤ」くらいに日本とかも言い返していいと思う。

 その台湾ですが、ウクライナに支援金を送ったためかロシア側から日本同様に「非友好リスト」にリストアップされました。何気にこれ見て「え、いいの?(;´・ω・)」と自分は思ったのですが、中国は台湾は中国の一地域であると主張し、国家として認めていません。そしたらロシア側が「非友好リスト」に入れてまさかの台湾の国家認定をし始めてきたもんだから、「何なんだこの熱い展開は(・∀・)」などと楽しんでみています。
 ちなみにこの「非友好国」という言葉が元のロシア語でどう書かれているかはわかりませんが、英語では「Unfirendry Nations」と記事などでは書かれてあり、どう読んだって「国家」としか読めないです。

 何気にこのロシアの空気読まない暴挙は中国側もガチで焦っているのか、関連報道の中国語記事を見るとやっぱり「不友好名単」とか「不友好国家和地区名単」などと無理やり「地域(Region)」って単語を突っ込んだりしてかわそうとしています。ほんとこうという時こそ、真の友情は試されるもんだなぁ。

 なおこの非友好国リストに上げられた国に対しロシアは、基軸通貨での対外債務返済を拒否し、ルーブルで直接返済するなどと言っています。ただ、そもそも制裁によって外貨が払底していると言われるだけに、非友好国に限らずとも基軸通貨での返済は今のロシアにはほぼ不可能で、例え友好国相手でも対応は同じでしょう。
 そう考えると基軸通貨の返済拒否をあらかじめ伝えておいてくれているだけに、非友好国の方が友好国より親切に対応してもらっている気すらします。っていうかこの点についても、「友好国だろうと非友好国だろうと借りた金を返せない点で扱い同じじゃん(・∀・)ニヤニヤ」くらい日本政府は言い返してもいいでしょう。全体として今の日本は、こういう皮肉の利いた煽りがなんか下手だと思えます。

2 件のコメント:

  1. 日本は今ロシアを糾弾しなけらば、中国からなめられてしまいますから、強く出たほうがいいと思います。また、僕は今が北方領土を取り返す絶好のチャンスだと思います。

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    1.  なんかロシア専門家どもは「北方領土が帰ってこなくなるからウクライナの側に日本は立つな」などと抜かしてましたが、中国のこととか考えるとウクライナ無視することはこれ以上ない悪手以外の何物でもないです。それすらわからなくなってて、正直ロシア専門家たちには幻滅しました。
       北方領土に関してはチャンス、とは言い切れないものの、前提条件がひっくり変わる転換期にあるのは間違いないでしょうね。なんでもしていいってんなら、北方領土付近で日本も軍事演習とかしてみたらいいと思います(´∀`*)ウフフ

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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