話は本題に入りますが、ちょっと前まで中国ではシェアサイクルやスマホ決済など、毎年何かしらの新たなITサービスがスタートしていました。しかしコロナ監視関連アプリが氾濫した去年は別として、今年においては何ら新しいITサービスが普及せず、何となく景気同様に成長が頭打ちした感じがします。
こうした動きの背景としては経済体制が影響しているように思え、特に今の中国政府は個人情報の流出を恐れてIT関連企業に海外上場を厳しく制限しています。こうしたことから中国国内で旗揚げするよりも、第三国でITサービスを立ち上げる方が有利となってきており、システム開発者もどことなくそうした志向を持つようになってきているように見えます。
そういう意味ではスタートアップの色が濃いIT業界においても、タオパオやテンセントなど、既存IT強者が市場を独占する環境が今後続くかもしれません。世の中の動きが小さくなって個人的にありがたいと感じるものの、それはそれでいいものなのかとちょっと不安に感じるところもあります。
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