話は本題ですが前回記事でかねてから日本人学校について中国ではスパイ養成機関だというあほらしいデマが流れていることを紹介しましたが、これとは別に先月まで話題沸騰していた日本の米不足についても、実はデマが流れていました。勿体ぶらずに言うと、「日本は戦争準備し始めたから市場で米が不足し始めた」というものです。実際にこれは何人かの中国人にガチで聞かれたりしたデマです。みんな大卒というのが色々言いたくなってきます。
結論から言うと現在も日本はどことも開戦してないし、市場にも米が普段通りに流通するようになり(価格はインフレしたが)、まともに取り合うような話ではなかったでしょう。そもそも本気で戦争準備するなら、米よりも石油や砲弾の備蓄が優先されるに決まっています。このほか国外にある航空機や船舶も、接収されないよう可能な限り日本に持ってこようとするでしょう。
普通に考えればすぐデマだとわかるとにこれだから中国人は、と言いたいところですが、日本国内でもこの手の見ていて嫌になるくらいレベルの低いデマが流行することは少なくないため、あまり偉そうなことは言えません。このデマについて、それこそネットで情報を収集して検索すれば裏付けがないことなんてすぐわかるものの、逆にネットの情報に毒されてデマを信じる輩の方が現実には多いと言えるでしょう。
この辺、学生時代にやろうと思ったけどやらなかった噂のメカニズムが、かつてとは異なるように感じます。ネットのなかった時代の噂は口伝の伝聞の中で生まれていきましたが、今はネット上で情報が拡散されるため、かつてならデマにかかりやすいけどデマ自体に触れなかった人々が、ネットでデマに触れて踊らされるというパターンが増えているように見えます。
特に普段から人と接する機会が少なく、ネットリテラシーの低さもあってこうした根も葉もないデマを信じ込む高齢者が増えているとも聞きます。コロナの頃に関しても流言飛語があの時は非常に多く、現在も問題となっていますがツイッターがその辺をあまり規制せず野放しにするもんだから余計拡大しました。
ちなみに自分が一番引っかかったデマと言えばドラクエ5で10ターン以内に倒すとエスタークが仲間になるというデマでした。子供の場合、願望に沿うデマだとつい信じちゃうところがあるなと思えてしまいます。
また近い時代で言えば今度リメイクが発売されるロマサガ2について、陣形を増やしたり主人公の能力を引き上げるため皇帝になったばかりのキャラを一人でルドン高原に行かせて謀殺する、通称「ルドン送り」は誰に教えられたわけでもないのにやってました。デマとは違うけど、あれはなんかシンクロニシティを感じました。
昔、高橋名人が16連射でインチキ行為を行い、それが原因で逮捕された
返信削除という悪質なデマが流れていました。 当時はネットもないのに多くの
子供がそれを信じていました。 地方の田舎でもそれを信じている子供
がいたので、このデマはなぜか多くの地域で流布していたようです
昭和後期から平成前期までこの手の子供の間で伝わるデマが多かったですよね。これはデマじゃないけどゲームの中古販売裁判のせいで「ゲームの中古がなくなる」という噂も度々流れてましたし。
削除人口が十数億いれば、日本以上に色々な人がいるとは思います。
返信削除正直中国人にははあまり良い印象を持ってはいませんが、私にも親しい中国人の友人が数人います。(いずれも上海在住)
今回の事件を持って中国人全てが悪だとは思いたくはないですね。
コメントありがとうございます。
削除私自身も同感で、中には日本人以上に責任感があり頼もしい、頼もしすぎてその人のせいで仕事が増えてしまう中国人もおり、デマを流したりヘイトを煽るのは日本も中国もごく一部だけで、そいつらのせいで全体が悪い方向に引っ張られていると考えています。
やはり昔と比べて、ヘイトを煽る発言が個人でも簡単にネットでばらまけるようになっており、それが無用な対立を増やしている最大の要因じゃないかと思ってこういう記事書きました。