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2008年10月16日木曜日

民主党とマルチ商法連盟の癒着について

 なんか今日も日経平均の株価が1000円以上も下がりましたね。前の記事で、「もう一回は大幅な下落がある」と言ったのが少なくとも嘘にならなくてほっとしています。これだから予想屋はやめられない。

 それで本題ですが、本日午後にマルチ商法を業種とする会社の組合、「ネットワークビジネス連盟」に所属する企業、それも法律違反を犯したところから献金を受けていた民主党の前田議員が民主党を離党、そして次の選挙での不出馬宣言と、事実上の政界引退を発表しました。当初はちょっと不適切だったかもと言って献金された金額を返して議員活動を続けると主張してたがの一転、一挙に表舞台から去るまでになり、この背景にあるのはまず間違いなく選挙前ということで、民主党としてもイメージを回復するために小沢党首直々に切ったというのが事実でしょう。まぁマルチ商法の企業はほぼ間違いなく犯罪集団だし、早々に処分を下したのは民主党として悪い判断ではないのですが、先月の失言で自認した中山元国交大臣と比べると、ちょっと潔くなかったなぁと個人的に思います。

 さてこれで問題が片付けば民主党にとっては願ったり叶ったりでしょうが、どうも事態はこれだけで片付くようにはならなくなってきました。昨日のニュース23にてこの問題が取り上げられた際、なかなか面白いVTRが流れてきました。
 なんと民主党の国会対策委員長、非常に力のあるポストですがこのポストにいる山岡賢次議員がこのネットワークビジネス連盟の主催する会にて講演をしていたのです。しかもまずいことに、その公園の様子がビデオに残されてちゃってて、昨日のニュース23で放送までされてしまいました。

 そのVTRの中で山岡議員は、この業種は非常に未来のある業種だからなどと言ってはその有用性を訴えており、TBSがこの件で何故こんな会で講演したのかという質問に対し、「こうした業界の企業だと知らなかった」と返していますが、普通に公演中に業態のことも説明しているシーンもあるので、それは明らかな嘘でしょう。それにしてもこの山岡議員、そのVTRの中で言ってるんですがあの歴史作家の山岡荘八氏の養子だったんですね。こんな姿見たら山岡荘八先生もどう思うんだろう。

 正直に言って、前田議員も山岡議員も小沢党首の側近中の側近です。従来の民主党勢力と言うよりは元自由党勢力で、小沢氏の近辺でこうも事件が明るみになると民主党内でも結構問題が大きくなっていくと思います。特に山岡議員に至っては国対委員長という、自民党とも国会運営の折衝を重ねる非常に重要なポストにいるために、今日の民放のニュースではあまり取り上げられていませんでしたが、もし報道に火がついたら民主党にとって相当な大打撃になるでしょう。また前田議員のように次のの選挙で辞職を、というように仕向けることも出来ない大物ゆえに、問題が長引くことが予想されます。
 ひとまず、この山岡議員の講演動画まであったので、せっかくだからリンクをつけておきます。

民主党山岡賢次衆議院議員のマルチ商法講演会1(You Tube)

 動画まであるってのにちょっと驚きました。最初はニュース記事くらいでいいかと思ってたら、記事では直接に昨日のニュース23の報道に追いかけたものがなくて逆に驚いちゃいましたけど。
 それにしてもこの民主党とマルチ商法連盟の癒着ですが、前田議員の問題が明るみに出た頃から火元はどこなのかと思ってましたが、これだとやっぱりTBSなんでしょうかね。もしTBSが独自にすっぱ抜いたスクープだったら大したものですけど、やっぱり一番疑わしいのは自民党からのタレコミだと思う……と言いたいのですが、今日になってこれは確かテレビ朝日かな、夕方のニュースでまた面白いのを放映してきました。

野田聖子消費者相もマルチ商法擁護質問(日刊スポーツ)

 さすがにないかなと思ったら、もう速報が出ていました。
 このリンクに貼った記事のように、なんと自民党の野田聖子消費者行政担当大臣が夕方に突然、「昔にマルチ商法を擁護する発言をやっちゃってました」って自分から言い出してきました。
 この野田聖子の発言には率直に言って非常に疑問を感じます。まずこの事実は今日になって突然野田聖子自らが明かしてきましたが、野党からの質問が及んで発言するならともかく、何故言われるまで黙っていなかったのかが疑問なのですが、これは突っ込まれる前に機先を制したつもりなのかもしれません。

 しかしこの野田聖子の発言は恐らく明日の朝のニュースからじわじわと大きく報道され、選挙への影響も軽くは済まないでしょう。なにせマルチ商法に関して消費者保護センターに寄せられる相談で毎年二万件を越すほどで、そんな連中を本来消費者を守るべき担当大臣が「昔、関わってました」と言い出すんですから、どれだけ世の中間違っているんだという話になります。

 それにしてもこのマルチ商法ですが、サラ金と一緒で政治活動は非常に熱心だったのだと呆れさせます。今後この問題がどこまで発展するのか、またどこで終止符が打たれるのか、暇なときにでもゆっくりと観察していこうと思います。

3 件のコメント:

  1.  まったくもって、政治家たちのやることはって思ってしまいますが、まじめにやっている人もいると思うので(多分)一緒くたに政治家が悪いとはいえませんよね。そこで、質問なんですが花園さんから見て一生懸命にやっている政治家って誰でしょうか?
     僕としては、よくテレビで出ている原口一博氏や舛添 要一氏は一生懸命やっているように見えるのですが。
     また、今回山岡議員や前田議員が癒着していたといわれていますが、結局民主党の誰かが癒着の役を買わなければいけない状態だったのではないのですか?
    至極個人的な付き合いで癒着していたのですか?そこらへんが気になりました。質問攻めですいません。m(__)m

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  2.  質問はどんどん気になさらずに寄せてください。こっちも記事を書きやすくなりますし。

     で、頑張っている議員ですが、サカタさんも挙げている原口議員は確かによくやっていると思います。特に去年の大連立の後に小沢党首が一旦党首を辞職すると言った後のテレビ番組での発言は、非常に彼を見直させるよいものでした。
     彼以外に私が一目を置いてる議員としたら、脱藩官僚の会の代表をしている江田憲治議員ですかね。バランスの良さもさることながら、政策知識も彼は豊富です。

     で、民主党の件ですが、今回のマルチ商法との癒着はまず間違いなく昔からのものでしょう。もともと小沢一郎と言う人間はそういった利権べったりの自民党を代表する男で、今回表ざたになっている議員はみな小沢の取り巻きです。なので今回たまたまとかトカゲの尻尾きりに合わされたのではなく、なるべくして議員を辞めることとなったのでしょう。そこまで陰謀とかはないので、あまり気にしないでもいいですよ。

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    などと不実のことを告げて勧誘をしていた。
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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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