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2019年5月23日木曜日

パナソニックの華為との取引を巡る日中報道の矛盾

 さっき帰宅途中、すれ違いざまに散歩中の犬に手の甲を舐められました。マクド寄った帰りだったからいいにおいしてたのかもしれないけど、一瞬で舐められたので妙な敗北感があります。

 それで本題に移るとぼつぼつ日系メディアでも報じられて来ましたが、パナソニックの華為との取引に関する報道が日本と中国で真逆に矛盾しています。日本側では米国の大統領に従って製品供給を止めると発表されたのに対し、中国側では「今後もこれまで通りに正常に取引を続けていく」と報じられ、中国の各メディアからは称賛の声が相次いでいます。

华为:与松下所有业务合作持续正常开展,感谢松下一贯支持(澎湃新聞)

 念のために自分がかねてから評価している澎湃新聞のリンクを貼り付けましたが、この記事に書かれている通りに中国側では軽いお祭り騒ぎで、華為も「信頼できるパートナーに強い感謝を述べたい」といった具合で声明を出すなど、パナソニックを応援、感謝する声が相次いでいます。

パナソニック、日本は「取引中止」中国は「通常通り」-ファーウェイ(ブルームバーグ)

 この矛盾する発表内容について比較的早く報じた上にパナソニック側への確認も書かれているのがこちらのブルームアーグの記事ですが、なんというかやはり奇妙で、パナ側が「確認中」と回答したことが報じられています。

 真実はどちらなのか現時点では判断する事もできず、明日になって続報を待つよりほかがないですが、比較的広報体制についてはしっかりしているパナソニックにこうした事態が起きた事自体が私にとっては興味深いです。何度か私も取材しましたがさすがはパナと思うくらいいつも広報がしっかりしていて、かなりのネガティブニュースについても腹をくくったときはきちんと認める回答を見せるなど、好きのない広報を持つと評価していました。
 にもかかわらず今回はこのように日中で真逆の発表となったわけですが、私個人の視点を一つ上げると、そもそも日本で報じられた華為との断交発表には違和感を覚えました。というのもドコモやKDDIなど通信キャリアが華為製の携帯電話の取扱を保留すると発表したのは売場現場からの立場としてまだ理解はできるものの、消費者向け製品でもないにもかかわらず、現段階でパナが華為との断交を大々的に発表する必要はあるのか疑問でした。B2B取引でもあることから、やるならやるで黙って黙々と縮小していけば波風立たせずに済むというのに、米国に名指しで批判されているわけでもないのに何故宣言したのか。まぁ最初の報道を見ると「~と明かした」だったから一部の関係者が洩らしただけかもしれませんが。

2 件のコメント:

  1. 最近ファーウェイ記事多くてよく読んでます。ありがとうございます。これどっちなんでしょうね。いまだによくわからない感じですよね。

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    1.  なんとなく、日系は敢えて中国側の発表を報じなかったというか見て見ぬふりした感じもするんですよね。いくつか動機は浮かびますが確定的な根拠がなく判断できませんが、なにか背景はあると思います。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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