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2020年3月31日火曜日

コロナショック記事追補

 昨日仕事中、何度も右目がビリっと痛くなるから家帰ってから目薬刺したけど効果なく、しばらくして右腕がパンパンに張っていることに気が付き、こっちマッサージしたらだいぶ良くなりました。腱鞘炎で目が痛くなるのはさすがに初めて(´∀`*)ウフフ
 腱鞘炎なのはもちろん仕事のし過ぎで、決してゲームのし過ぎではありません(´∀`*)ウフフ

コロナ経済危機がリーマンショックを超える理由(JBpress)

 というわけで今日配信されたこの記事ですが、このブログを見てたらわかるでしょうが前に書いた「その影響はリーマン以上」の記事の焼き直しです。あまりにも仕事が忙しく、JBpressの記事に余力を避けなかったこと、次回用の記事ネタが時期的にまだ手に入らなかったことから焼き直しましたが、元記事は「なにかこっかなー」から3分で考えた内容なだけに、こんなもんでも行けるのかという気にはなりました。

 とはいえ、最近になってリーマンショックとの比較記事がよく見られるようになりましたが、大体どれも「リーマンショックは金融だった」としか言わず、金融だから何?的な記事が多いように感じます。恐らく医いたことは私と同じでしょうが、一般読者には今回私が使った「川上と川下」というマネタリーベースの流れを使って説明しないとわからないという気持ちがあり、この言葉を使って例えただけでもこの記事は価値があるでしょう。この辺はやっぱり得意。
 一方、打撃を受けている第三次産業のことを記事中で「震源地」とも表現していますが、今から思うと「火元」の方がもっと直接的でよかったと考えています。この点は今回の反省点です。

 ヤフコメを見ると最近の自分の記事にしてはそこそこコメントが書かれていますが、それでもJBpressのアクセスランキングはトップテンにすら入っていません。PV数はそこまで悪くはないと思うのですが、最近のJBpressのアクセス数が相当すごい量になってるせいでしょう、多分。
 コメントを見ているといくつか批判コメントもありますが、そこそこ自分の言いたかったことをきちんと受け取ってくれているであろうコメントが見られます。具体的には、

「本当にその通り。
川下から川上に向かってるのに、現金投入と言う川上の対策は、沈む船の水を掻き出すだけで穴を塞がないのと同じ。効果は限定的でしかない。
だけど川下の対策コロナ拡散を防止するための人の移動制限を解除する事。コロナの治療方法が見つかっていない現在、これは難しい。
従って、今はひたすら市場から消えた金を、公金で補填しつつ、治療方法が開発されるのを待つと言うのが主要国の戦略になってると思う。
開発される前に公金が尽きると世界恐慌。
時間との勝負だ。」

 このようなコメントがもう一件ありますが、私が一番言いたかったことはこの点です。現金をばらまいても飲食店やホテルといった第三次産業系企業が経営を維持できるか、仮にばらまいてもその後すぐ破綻したら結局はムダ金になり、何の意味もない出費で終わってしまいます。この点が、救済対象が破綻がほとんどあり得ず、また経営が回復した後には注入した資金の回収も一定度見込める金融機関と大きく異なる点で、金を配る前にバケツの穴を塞ぐという行為が何よりも肝心です。

 ではどうすれば穴は塞がるのか。上のコメントにある通り、実はこれが一番難しく、コロナウイルスの治療法が確立されない限りは出血が続くと考えていいでしょう。そういう背景から、こちらもコメントのある通りに治療法が確立されるまで今はひたすら耐え続けなければならないというのが政策面の最大の課題だと私も考えています。
 またもう少し補足すると、日本一国がウイルスを克服してもほぼ無意味であるというのも大きな障害です。だからこそ世界全体で足並みをそろえた対策が必要なのですが、現実にはこれも難しいでしょう。

 逆に、最も意味の分からないコメントは以下のコメントです。

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単なる金融上の問題ではなくて、広く一般的な人まで巻き込んだ問題であるから超えるでしょう。
ライターの発信地からして、何処かの影響も受けてそう…
わざわざウイルス名に()つけるあたりに現れてる。

 なんでCOVID-19付けただけでこんな反応来るのかが内心不思議です。こっちとしてもそんな大した意図はなく、会社で出すレポートにはつけているので習慣的にやっただけだというのに。

 このほかコメント欄を見ていて感じたことを挙げると、なんとなくですが、リーマンショックが過小評価されている一方、コロナショックが過度に怖がられているような気がします。

 この記事で私はコロナショックはリーマン超えすると主張していますが、感覚的にはリーマンの1.2~1.5倍程度と考え、来年冬も世界各地で大流行する最悪のシナリオでも2倍程度と見ています。一方、コメントしている人たちの感覚では恐らく、コロナショックはリーマンの10倍以上の規模を想定しているように見えます。

 何故こうなるのかというと前述の通り、コロナショックを過大に見ている一方、リーマンショックを過小評価しているからだと思います。さすがに10年以上経過していることもあってリーマンショック時にどれだけリストラが行われ、どれだけ企業業績をがた落ちさせたのか、特に世界規模でどれだけの混乱を生んだのかについて、その影響に対する記憶が薄れているのではいう印象を覚えました。もっとも日本人に関してはその3年後の東日本大震災の記憶があまりにも強すぎるため、リーマンショックの苦渋を東日本大震災の辛い記憶と重ねてみている節もあり、意外とリーマン当時の記憶が薄いのではと今回強く感じました。

 一方でコロナショックについては、三月に入ってから急に感染者が増えたり外出自粛が広まったせいで、過度に怖がっているように見えます。この辺の感覚ですが、二月時点で中国現地でその影響を見てきた私からするとやや慌てすぎの様にすら見えます。日本政府の対策は手ぬるいと感じますが。
 無論、流行の影響で大量の倒産や失業が生まれることは確実で、社会全体で大きな混乱に至ることは間違いないでしょうが、とはいええらいこっちゃと大騒ぎしている暇があるならもっと防疫に協力するなり、夏以降のシナリオなどをいろいろ練る方がより建設的でしょう。恐らく日本でいう人はあまりいないから言いますが、ウイルス流行に強い経済体制へのモデルチェンジを叫ぶ人間がどうして日本ではこんなに少ないのか不思議で仕方ありません。まぁベースの差と言えばそれまでですが。

 それにしても、改めて思うとリーマンショックが日本で経験した最後のビッグイベントでした。今回、コロナウイルス禍は中国で一番乗り的な体験こそ果たしましたが。

2020年3月28日土曜日

続・VIVOのスマホを購入


 最近、100日ワニやワンピースなどでステルスマーケティングが話題となっていますが、上記画像から察するに、ソニーもステマをやっているのではないかという疑惑が立ち込めています。ただ仮に本気でこれがステマだとしたら、ソニーのステマはイタリアの市長すら動かしているあたり、もはやステマという範疇を飛び越えた凄い影響力持っているとも言えるでしょう。
 少なくともいえることは、この市長はXboxやSwitchではなくプレステ派ということです。

 そういう冗談はさておき、先日「VIVOのスマホを購入」という記事で買ったばかりのVIVOのスマホ(Y7S)についてめちゃくちゃ酷評しましたが、その後しばらく使ってある程度問題も解決できたので、やっぱり捨てずに今後も使っていくこととしました。その上で各問題の進展と、改めて一週間使ってみた感想をまとめます。

 まず前回最初に上げたUIが悪いという問題ですが、これについては現在も評価は変わりません。前まで使っていたMEIZUの携帯が良かっただけなのかもしれませんが、やはり最初はSIMカードの設定もすぐにはわからず、また設定しているそばからAIが勝手に起動してあれこれ余計なヘルプメッセージを出してきたりと鬱陶しく、操作に慣れた今でも変えたい設定にすぐさまたどり着けない等の問題が存在しています。
 もちろん、複雑なだけ弄れる設定量も多いということですが、それこそ携帯を通話、GPS、サイト閲覧、インスタントメッセージくらいにしか使わない(音楽も聴かない)超シンプルイズムな自分からすると、余計な設定項目が多いように思え、もっとシンプル伊豆ベストな見やすい設定欄にしてほしかったという見解には替わりがありません。

 次に、一般ユーザーは恐らく気にしないだろうけど、複数言語を使い分けなければならない外国人にとっては非常に重要な入力システムの切替えがうまくいかなかったという問題ですが、これは解決できました。今日先ほど友人と一緒にVIVOの携帯を弄ったところ、文字入力欄を長押しすることで入力システム切替えメニューがポップアップされることに気が付きました。言い訳がましいですが、電子マニュアル読んでもこんな機能書いていませんでした。
 これにより、入力中にわざわざ設定画面を開いて、入力システムを切り替えてという面倒くさい作業をせずとも切替えができることとなり、使用面での懸念は大きくなくなりました。それにしても事前にあれこれネットで対策探していたけど、こんな方法は一つたりとも見ませんでした。VIVOもVIVOで、余計な使い方通知をポップアップさせるくらいならこっちを紹介してくれればいいのに。

 最後、三番目の謎のボールこと、オフ画面中に出てくる指紋認証位置を示す変なボールのような画像は、オフ画面設定を弄って非表示とすることで消すことが出来ました。これは前回記事を書いた後割とすぐに気が付いたのですが、そもそもオフ画面の設定が最初よくわからず、使用方法とかもイメージできなかったため、最初は本当にどうすればいいのかお手上げでした。
 イメージ的にオフ画面も常に画像を表示させていると電池消費が増えるのではと思って最初は切っていましたが(真っ黒い画面にしておく)、試しに時間とインスタントメッセージなどの通知のみ表示するように設定したところ(画面タップしても何も動かない)、そこまで電池消費に差がなかったので、しばらくはこの形で継続する予定です。

 以上の通り、当初問題視した三つの問題はUIについて妥協することを除き、解決することが出来ました。その上で使ってて気になったというか感じたことを述べると、まず評価点としてはスペックに対するコストパフォーマンスは抜群にいいです。
 金額1600元(約24000円)にしてメモリは6GB、カメラ性能も程よく、後何より通話時の音声がMEIZUと比べてめちゃクリアです。画面も6.38インチで大き目で、同僚に見せたらやはり文字が見やすいと好評でした(上記問題が解決されなかったら同僚に売るために見せた)。

 もっとも画面兼本体サイズに関しては、私個人としてもっと小さい方が好みです。このY7Sを選んだのも、「一番小っちゃくて安いやつ( ゚д゚)クレ」と店員に言ったことがきっかけでしたし。なお画面サイズは大きいのに、重量に関しては前まで使っていたMEIZUよりもわずかながら軽かったです。
 あと詳細スペックはこちらです。

 次に不満点というかMEIZUと比べて明らかに劣っている点としては、先ほどにも書いた通りUIがシンプルじゃなくややわかりづらい、あと搭載されているAIがデフォルトでオンになっており、いろいろ口うるさくあれこれ言ってくるという点です。
 MEIZUにもAIは搭載されていましたが、それでもこちらから呼び出さなければ何も口出しすることのないいい奴でした。一方、VIVOのAIは初めからオンでいろいろ設定している最中にもなんやかんや抜かしてくるので、最終的にはAIは完全オフという形で切りました。一応、翻訳機能とかあって、購入検討中に店員が説明内容を中国語で話して録音し、それを日本語に表示して見せる機能は使いようがあるかもと思いましたが、私個人としては今のところAIを活用する気はありません。

 将来的にはAIも、「優しいハートフルな性格」、「きつめだけど世話焼きな性格」、「心配性だけとやる時にはやる性格」、「普段は冷静だが時に狡猾な面を見せる性格」みたいにタイプを選んで設定する時代が来るのかなぁ。

 このほか細かい点を挙げると、アプリショップはMEIZUと比べて明らかに劣りました。壁紙やテーマの種類、あと着信音が種類こそ多いもののバリエーションは狭く、私の趣味に合ってないだけかもしれませんが、これはというものがあまり揃えられていませんでした。仕方ないので通知音などの音声は先ほどパソコンで探し、このあと携帯に入れて反映させるつもりです。

 あと書きそびれていたけど、システム言語を中国語、英語だけでなく、日本語も選択できるのはありがたいです。中国語でもわかるけど、やはり日本語の方が使用する上では気が楽です。そのほかまだ試していない期待点を挙げると、Google Playがダウンロードできたことです。
 中国のスマートフォンは中国国内ではGoogleサービスが禁止されていることもあって、AndroidなのにGoogle関連ソフトが一切インストールできないということが多いのですが、VIVOのスマホは恐らく日本を含めた中国国外でも販売されていることからか、Google日本語入力システム(入力システムだけなら他の中国製携帯でも使用可能)をダウンロードした際、一緒にGoogle Playもダウンロードできました。

 以前のMEIZUのスマホは上記問題から、日本国内でGoogleマップをはじめとするGoogle関連サービス(Gmailを除く)や、Googleのサービスと連動しているYahooマップなども使用できませんでした。細かく設定を弄ればできたのかもしれませんが、少なくとも自分が試行錯誤している段階ではどうにもなりませんでした。
 ただ今回のVIVOのスマホはGoogle Playは無事インストールでき、起動こそ中国国内のアクセス制限から叶わないものの、日本国内でGoogleと連動したサービスならいけるのではないかとちょっと期待しています。そうなった場合、特にGoogleマップは私も使う機会が多いので大いに助かるし、その他の展開もいろいろ考えられます。この点についてはまた次、いつになるかわかんないけど日本行ったときにでもこのブログで紹介します。

2020年3月25日水曜日

女性のハーレム願望

 最近書いてないけど、上海はみんなマスクしていることを除けばほとんど以前の状態に戻りつつあります。以前混雑していた飲食店は前ほどの混雑はないものの、それでも一時期と比べると日常感が大分戻ってきました。
 でもそんなことどうでもいいと思うくらい、最近仕事忙しい(´;ω;`)ウッ…

 話は本題ですが、忙しい最中に今日韓国ドラマが大好きな女性の同僚と食事する機会があり、いい機会なので韓国ドラマのどういうところが面白いのかいろいろ訪ねていました。同僚曰く、やはり女性目線で韓国ドラマは作られることが多く、俳優も高身長イケメンの演技上手をしっかり揃えてくるので、とにもかくにも完成度が高いというのがポイントだそうです。
 なお男性俳優については、近年の日本の俳優は中国や韓国の俳優と比べると明らかに身長が小柄な人が目立つようになっているそうです。ジャニーズの弊害かわからないけど、確かに中国、韓国の俳優は高身長で当たり前なところがあります。

 話を戻すと、では具体的にどういう点が女性の琴線に触れるのかと続けて尋ねたら、「基本恋愛は三角関係になるんだけど、一人の女性に対して複数のタイプの異なる男が言い寄るというのがたまらない」と教えてくれました。
 これを聞いてぱっと思いついたのが、前にも少し紹介したことのある「ハコヅメ」という漫画です、」この漫画の中で新人婦警がはまっている漫画が登場するのですが、その内容というのも年齢やタイプの違う複数の男から壁ドンされるという漫画で、その漫画を見た先輩婦警が、「何その女の願望をそのまま描いたような漫画」とツッコミを入れるシーンがあります。この「女の願望」というのを見て、「この漫画の作者(女性)は変わった願望の持主なんだな」と当初思っていましたが、今回同僚の話を聞いて、「割と一般的な女性の願望だったんだあれ(゚Д゚;)」と思い直すに至りました。

 いうなれば女性のハーレム願望というべきか、その同僚によると、もちろん好みのタイプというのはあるが、一つのタイプではなく年齢も年下、同年代、年上で、情熱的だったりクールだったり、ベビーフェイスだったり渋かったりと、各パターンそれぞれで味があるそうです。なお「金持ち」という特性はすべてをプラスにする要素だそうです。
 でもって、こういったタイプの異なる複数の男性らに同時に言い寄られるというのが、女性にとってはたまらなく幸福なんだそうです。どれか一つを選ぶとかそういうのじゃなく、複数の男性からちやほや求愛されるというのがとにかくいいらしく、なんかこの点は男性と違うなと正直に思いました。

 男にもハーレム願望というか複数の女性と付き合うのが好きだという人はもちろんいますが、それでも好みのタイプはある程度絞られ、ハーレム対象となる女性も大きくタイプが分かれることはない気がします。分かれるのはせいぜい言って年齢くらいなもので、しかもこれも若い方がとにもかくにもプラス的な要素として見られている気がします。ハーレムなんて経験したことないからいまいちわかんないけど。

 以上を踏まえると、女性は恋愛においてバラエティのレンジが男性より広いというか、各タイプの男性とそれぞれ楽しみたいという欲求があるのかもと推測するに至りました。男の側からの意見を言うと、もちろん好みのタイプが一つとは限らないものの、やはりある程度それは絞られてくる気がして、各タイプを同時に楽しみたいという欲求はあまり起こりません。

 また少し話を発展すると、こういった要素は不倫という行為の分析にもつながるかもしれません。男性の場合は先ほどにも言った通り、既存パートナーより若い相手との不倫に発展しやすいところがありますが、女性の場合はもしかしたらさにあらず、既存パートナーとは異なるタイプに対し不倫が発生するのかもしれません。なんとなく、昼ドラ見てるとそんな展開が多いような気もしないでもない。

 それにしても日本は「不倫は文化」だと言った人もいますが、ある意味それは間違いでもないのかもと最近思うようになります。芸能人の東出氏の話題(何故か中国人も知っていた)もあれだけ盛り上がったのは、不倫というのはいけないとわかっていつつ娯楽としては非常に親しまれているからこそじゃないかと内心思います。むしろ女性の側の心理を考えると、不倫に対する欲求は案外男性よりも高いのではという気もしないでもありません。だから不倫した芸能人にあれだけ厳しくなるのかもなぁ。
 ちなみに今日話を聞いた同僚が以前、激しい不倫系のドラマを家で見ていたら旦那がひどくうろたえていたそうです。こういう系のドラマは夫婦一緒に楽しむのはさすがに無理そうです(・´з`・)

2020年3月22日日曜日

VIVOのスマホを購入

 前々からスマホの買い替えを検討していましたが、諸般の事情で今日ようやくVIVOのスマホを1600元(約25000円)で購入しました。で、弄り始めて1時間後に捨てることを決めました。理由は以下の通り。

1、UIが悪すぎる
 これまで使っていたMEIZUのスマホと比べ、どこにどういう設定項目があるのかが最初さっぱりわからず、SIMカードの設定すらおぼつきませんでした。ある程度慣れた状態で見てみると、どうもAIなどの独自機能に関する設定が前面に出る一方、比較的重要と思われる主要設定項目は「その多機能」の中に入れられており、一見してわからない仕様となっていました。
 また通信状態やWIFIの設定ボタンも、なんかやたら変なところに格納されていて、かなり時間が立つまで存在するとは気づきませんでした。もちろんそんなところにあるもんだから、使ったりするうえで不便この上ありません。

2、入力システムを通知欄から切り替えられない
 日本国内にいる人からすれば全く実感できないでしょうが、中国でのスマホ使用においては、日本語入力システムと中国語入力システムの切替えは必須です。メールを打ったり検索かけたり地図入力するにしたりしてもこれら入力システムは頻繁に切り替えなければなりません。
 その入力システム変更ですが、これまで私が使用してきたスマホではすべて、フリックなりキーボードなりの入力画面を表示させると通知欄に入力システムが現れ、そこをタッチしてから別の入力システムを選択するとすぐ切り替えられました。でもVIVOのスマホはこれが出来ませんでした。

 ぶっちゃけこれは中国でのスマホ使用において最重要機能の一つです。ただ通知欄での入力システム切替えはAndroidの標準機能であるのと、購入前に展示スマホに日本語入力システムをわざわざ入れてまで試す必要はあるのかという点から試しませんでしたが、見事に運悪いのに当たってしまいました。一度だけ、知人のスマホでこの通知欄での切り替えができないスマホは見たことがありましたが、まさか今こんなスマホがあるっていうこと自体なんか信じられません。
 なお通知欄で入力システムを切り替えられない場合、「設定→言語→入力システム→デフォルトの入力システム」みたいな感じで七面倒くさい処理を経る必要があります。こんなのいちいちやってられません。

3、謎のボール
 一通り弄ってからスリープ画面にしたところ、何故だか画面下部に謎のボールらしきものが常に表示されていました。しばらくすると消えるけど、ほんのちょっと画面に触れるとまたすぐ現れ、ポケットの中に入れて置いたらほぼ確実に延々と出続けている謎のボールでした。
 実はこれ、画面における指紋認識位置を示すためだけの画像です。指紋認識を切れば表示されなくなるのですが、実際には指紋認識は頻繁に使います。しかし使うとなると、この無駄に自己主張の激しい謎のボールが延々と出続けるということになり、無駄に神経を逆なでします。

 真面目にこのボール問題が決定打となって、すぐ捨てようと決意しました。他の人は知りませんが、自分のあずかり知らないところで機械が勝手に動作するということが私には我慢ならず、切ろうと思っても切れないし、画面上に表示されるためいやでも意識されることから、この謎のボールに対し強い憎悪を覚えました。


 このほか細かい点を挙げると、AIがやたら勝手に「上海のおすすめスポット」などを通知に入れてくるのも、機械の分際で自分に口出ししてくることに腹立ちました。アプリの管理権限では毎回位置情報とか取っていいのかを尋ねてくるくせに、こういう無駄な情報を了解なしに何故送り付けてくるのかで不満です。

 自分はMEIZUのスマホを買った際、こんな安くで性能のいいスマホを中国は出してくるのかと非常に関心したし、使用においてはほとんど不満は感じませんでした。唯一、ロック画面の壁紙を季節ごとに勝手に入れ替え、しかも元に戻す際に恐らくバグのせいか上手く表示できず真っ黒な画面になることが強い不満を覚えますが、それ以外に関しては概ね満足しています。
 それが今回のVIVOのスマホは何から何まで不満しかなく、出費的にかなり痛いですが、こんなスマホはとても使いたくないと思って切ることにしました。仕方ないから、今度はHUAWEIのスマホを買いなおす。

 それにしても今月は買い物に運がないというか、やたらはずれの買い物ばかりします。もちろん自業自得な面はありますが、こういう風に重なるとさすがにしょげてきます。


  追記
 続編を書きました。この記事では散々酷評していますが、結局捨てずに使い続けることにしました。

100日後に死ぬワニと電通まつり

 突然のひらめきでそのまま書いたけど、すごい見出しにしたと我ながら思う(;´・ω・)

 さて昨日完結したとされる「100日後に死ぬワニ」という漫画ですが、まるで死ぬのを待っていたかのように関連グッズの発売やメディアミックスが一斉に発表され始め、その露骨なマーケティングぶりに眉をひそめる人が多いようです。特に我が家にとって不倶戴天の敵である電通が協賛に絡んでいたことから、そもそもこの漫画自体が仕組まれたステルスマーケティングだったのではないかという疑念の目が向けられ、かえって祭り(この表現ももう古いか)というか炎上を起こしています。

 私に言わせるなら、この漫画のブームがステルスマーケティングかどうかを判断するはっきりした証拠は現在ないものの、最終回直前の作者テレビ出演を始め、ステルスマーケティングと疑われてもしょうがない状況ではあると思います。故意にしろ不故意にしろステルスマーケティングと思われないように振舞うことはマーケティングでは重要であり、その点で言えば電通は未だこうした初歩的なことにすら気づけられないのかと少し呆れます。
 少なくともこちらはネットの掲示板でみた意見ですが、「もっと連載終了の余韻に浸りたかった」という言葉は真実でしょう。最終回が出てみんなでワイワイ作品の評価や議論を展開するなどして楽しみたかった読者は多かったと思いますが、そんな議論など吹き飛ばすかのように、「映画化決定!」、「追加ページ付き書籍発売!」、「グッズ転売」などという文句が並べ立てられると気が萎えるのは当然で、せめて一週間程度の間を置くことすらできなかったのかとはなはだ疑問です。

「100日後に死ぬワニ」最終回直後に“炎上” 突然のメディア展開発表あだに(河村鳴紘)

 こちらの方の意見は自分と同意見で、やはり各種メディアミックス発表はもっと間を置くべきだったと書かれています。またコラボするアーティストの「いきものがかり」が電通との係わりを否定していることにも触れられていますが、私個人としては必死過ぎて逆に怪しいと思えます。この人も電通同様、無駄にこんなことしなくてよかったという気がしてなりません。

 ちなみにいきものがかりについては、「ブルーバード」って曲をアイマスカバーで声優の今井麻美氏が歌ったものをYoutubeで見て、「ええ曲やん」と思って原曲を聞いてみたら、「なんじゃこりゃー!」とその落差にガチで驚いたことがあります。このことをバンドやってた友人に聞いたら、「あいつら、ボーカルがめちゃくちゃ下手で有名ですよ」と言われ、厳しいようだけど実際その通りだと私も思います。
 まぁミンゴスが元から歌上手いってのもあるだろうけど。ただ「あんなに一緒だったのに」はやっぱり原曲の方が上。

「100日後に死ぬワニ」から考えたい「電通案件」と2015年過労自殺事件(藤田孝典)

 続いてこちらのコメントですが、自分としてはこれが非常にしっくりきました。このコメントに書かれてある通り、ステマかどうか以上に過去にパワハラ自殺事件を起こした電通が係っているからという点が一番反感を買っているという指摘で、実際にその通りだと私も思います。特に漫画のタイトルが「100日後に死ぬ~」であることから否が応でもパワハラ自殺事件を連想させるだけに、電通はもう少し裏方に回って自社の名前を画すなりといった努力が必要だったかもしれません。
 またこちらのコメントの末尾付近の文章を引用すると、

「『100日後に死ぬワニ』という作品に罪はない。日常を振り返る良い作品である。しかし、その日常を無惨に奪っていき、さらに反省が全く足りない企業に対して、私たちは厳しい批判をし続ける必要があるだろう。」

 結局はこの言葉に尽きることでしょう。他社のイメージアップやマーケティングPRを業務として手掛けるのが電通ですが、皮肉にも自社の悪いくなったイメージがそれら業務の足を大きく引っ張っているというのが実態でしょう。そういう意味では、ワニは死んだけどパワハラ自殺事件の呪縛は見事に甦ったなというのが私の見方です。

2020年3月18日水曜日

その影響はリーマン以上

 昨日の報道で確かみたつもりですが、今回のコロナウイルスが与える経済影響は2008年のリーマンショック(世界的には「金融危機」と表記。「リーマン」とつくのは日本だけ)ほどではないと麻生財務大臣が言ったことですが、まぁ所詮は麻生の言うことで何の意味もないでしょう。結論から言えば、リーマン以上の影響になると私自身は思っています。こう考える根拠はただ一つ、リーマンと違って現実の人や物の移動がウイルス流行によって完全にストップしたからです。

 リーマンの時は金融が大きな負債を抱えて金の巡りが悪くなり、それにより資金繰りが悪化してそれまで黒字だった資産を売却するようになって、また中小企業が潰れていったりして生産消費活動が滞っていくようにして、徐々にその影響が広がっていきました。
 一方、今回のコロナでは金融から現実経済へ徐々に影響が波及していったのではなく、いきなり現実の経済活動がストップしました。最初に影響を受けたのは旅行や観光業、次に客が来なくなった飲食や小売業、その後工場の生産稼働が止まってサプライチェーンが寸断された製造業と物流業という感じで影響が広がっていきました。この後は言わずもがなですが、現在は巡り巡って金融業が大打撃を受けており、この流れは見てわかる通り、リーマンとはまるで逆です。リーマンの時は金融という、ある意味川上の最上部から影響が広がりましたが、今回のコロナはそれとは真逆に川下も川下の、最末端の現場から遡上するように川上へと影響が広がっていきました。

 この川上と川下の流れですが、どちらがその影響を食い止めやすいかと言ったら私の見方としては断然川上です。というのも川上であれば、そのまま水の流れで例えるとしたら水量が減ったとたとえられ、減った分だけ水をどっかから汲んで流すことで川下への影響を減らすことができます。この水汲みはそのまま政府などによる財政出動で、実際にあちこちの国でゼロ金利政策が取られるなどして資金を市場に大量に流通させることでリーマンの影響を克服しました。
 中国なんかその典型で、すぐさま100兆円くらいボンと放り込んでましたし。

 一方、今回の場合は何度も言う通り川下からの影響です。楽観的シナリオで言えばこのウイルス禍は今年だけで夏には終息するという見方ですが、個人的な見方で言うと、ワクチンなどの完成、量産といった治療法の確立まで一程度の時間を要することから、最低でも来年冬も一部地域で一定度流行するのではと私は見ています。仮にそうであれば来年冬も世界各地で防疫対策のために外出抑制や隔離措置等が取られることを意味し、今年ほどでなくても同じようなインパクトが来ると言えます。
 このように実際の現場での経済活動がストップすることによって、例え融資が保障されていたとしても飲食店などでは客が来なければ売り上げは増えず、そのほかの運営コストだけがどんどん嵩んでいく行く一方です。融資によって運営を維持したとしてもその後客が戻ってきて返済するほどの売上げが立てられるかと言ったら可能性は高くなく、前述の通り来年にも同じようなインパクトが来ると予想するなら、経営を維持したところで借金が増えるだけで終わる可能性もあります。

 何が言いたいのかというと、財政出動や金利抑制によって融資を増やしたところで、川下からの経済活動ストップにはそこまで効果を発揮できないのではということです。じゃあどうすればいいのかって、外出しなくても経済活動が回るようライフスタイルそのものを変えるしかないのではというのが正直な見方です。具体的には食品ケータリング、オンライン教育、リモートオフィスの普及促進ですが、まぁどうなることやら。

 そもそも財政出動しようにも金融にも影響が広がっている中ではファンドなどの融資機関も資金がショートし始めるわけで、恐らく日本では今後、完全な意味での国有企業が増えてく気がします。まぁそれも時代の趨勢かなと思って、いちいち批判とかする気もしませんが。

2020年3月16日月曜日

忙しいし読まれないし

 別にそんな長時間っていうわけじゃないけど、先週末も自宅で数時間ずつ作業していました。それでも全然仕事が終わらないし、むしろ溜まっていく一方だし。

忠臣蔵の真相、抑えのきかない30代がキレたのか(JBpress)

 そんな中で出た今日の記事ですが、案の定というかコロナの波にやられてあまりアクセスは伸びてないようです。ショックはないというか、そんなの感じられるほどの体力すらない状態で、正直早く寝たいです。

 記事内容について少し言及すると、西郷隆盛の下りはあまり知られていないけど、実は実像がほとんどはっきりしないかなり特殊な人物であることを紹介できたのはなかなか良かったのではと考えています。そのほかはありきたりなネタばかりですが、真珠湾ネタに関してはそろそろ掘り起こしの時期かなと思いつつ言及しました。

 夕方くらいまでは意識もはっきりしてたけど、さっきから急に調子悪くなってきたのでこれからゼノブレイド2してから寝ます。

2020年3月15日日曜日

関電贈賄事件の立件はどうして難しいの?

第三者委が便宜供与認定、関電役員らの刑事責任は?(産経新聞)

 少し本題とは違いますが、「2050年のメディア」を読んで各新聞社も大変なんだなと思ってリンクはなるべくYahooの配信記事ではなく本社の公式サイトページを使うように最近しています。ちなみに上の本についてうちの親父は、「一番驚いたのは読売が記事配信でYahooから受け取る報酬額の多さだ」と言ってて、なかなか自分と違った視点で面白いと感じました。

 話は本題ですが、例のなんでんかんでんとは関係ない関電の原発工事や整備に係る口利き並びに贈賄事件について、上記報道で第三者委員会などが立件は難しいと話していることが報じられています。これを見て私がすぐ感じたのは、「ムネオハウスは?」でした。

鈴木宗男事件(Wikipedia)

 最近の若い人にはもう通じづらくなってくるほど昔の事件となりましたが、かつてお茶の間を騒がせた上記のムネオハウスをはじめとする一連の鈴木宗男関連事件では、国後島のディーゼル発電施設工事に関して鈴木宗男氏の口利きがあったとして、三井物産の社員数人が逮捕拘留起訴に遭い、有罪を受けています。
 この件に関しては佐藤優氏の著書「国家の罠」に詳しいですが、何故三井物産がこの件で受注したのかというと、口利きではなく単純に、三井物産しか対応のできない案件だったからとされています。何故かというと国後島に発電施設を援助するとはいえ、普通の発電施設を建てたらロシア側が接収する可能性があり、ロシアの支配権を認めることになりかねなくなります。そこで、メンテナンスでどうしても日本側の手を入れなければならない発電施設で、且つコストバランスも保ち、国後島でも工事できるとなると当時三井物産くらいしかなく、そうした経緯で受注が決まったと説明されています。

 上記理由、特に日本側の手を半永久的に入れなければならないという点はまさにその通りだと思えるのですが、前述の通りこの件で三井物産社員はいきなり逮捕され、有罪を受けています。この例と比べると、国後島のディーゼル発電施設案件と福井県の原発施設案件で同じ電力施設ながら条件はいくつか異なるものの、片っ方は汚職背景経緯で怪しいところがあるのに問答無用で逮捕起訴となり、もう片方は実際に受け渡された現金金額や口利き受注経緯もはっきりしているのに「時効」という旗頭の下で放免され、なんじゃそりゃって正直思います。刑法詳しくないから、こうせざるを得ない道理とかあるのかもしれませんけど。

 ただ刑法の道理以上に私としては、関電だから未だ一人も逮捕者が出ていないというのが真実である気がします。これが他の中小企業、または大企業であっても政府と距離のある企業だったら、既に二桁くらい逮捕者が出ていたかもしれません。
 前述の国後島ディーゼル施設事件に関しても、少し意地悪な言い方ですが今の時代なら三井物産社員には逮捕起訴はなく、ムネオだけが罪に問われていたかもしれません。それくらい、政府との距離の近さによって罪に問われるかがはっきり分かれる時代であると私は認識しています。

 なお最近小池百合子都知事の学歴詐称疑惑について報道が出ていますが、これもムネオハウス(いちいち語呂がいい(^_^))の頃、今は亡きサッチーこと野村沙知代のコロンビア大学卒の学歴が騒がれてました。あの頃は濃いキャラが多かったなぁ(;´・ω・)

2020年3月13日金曜日

コロナばらまき男のニュースに対する疑問

 どうでもいいですが自宅勤務で会社のパソコンを使った後で自分のパソコンを使うといろいろと違和感あります。なんでかっていうと自宅で使用している外付けキーボードは日本のキー配置になってて、中国のPCのキー配置と微妙に異なっているからです。具体的には「」とか()の位置がそれぞれズレており、ミスタイプを連発してしまいます。
 多分キー配置がどっちかに統一されていたら、普段からもっとタイプ速度は上がると思います。

コロナ「ばらまく」男性捜査へ 飲食店の従業員感染―愛知県警(時事通信)

 ちょっと昨日の記事と内容がやや被りますが、上記のコロナばらまき男のニュースを先日から見ていて、すごい違和感があります。どんな違和感かというと、なんでこんな話がニュースとして報じられるのかっていう感情で、こうして記事を見るだに不思議に思います。
 こういうと恐らく、「こんなくだらないニュースに何故注目するの?」と私が思っているように見えるかもしれませんが、実際はそんなじゃありません。じゃあなんだってんだというと、「なぜ結果の報道じゃないんだろう?」という風に見ています。言い換えるなら、「なんでこいつが外に出歩いた時点で日本は逮捕拘留監禁ご……しないんだろう?」といった感じです。

 また比較対象が中国になってしまいますが、中国だったらまず間違いなく「出歩いた」ことがニュースになることはありません。ではどんな風に報じられるのかというと「陽性なのに出歩いていたバカがいたから始末した」という風に、結果だけ簡潔に報じてくれます。すごくわかりやすい!

 実際にというかコロナ感染者数が急増していた頃は、日本でも報じられていますが「感染を隠している人を密告してくれたらお小遣いあげるよ(^ω^)」という通知を、日本の緊急地震速報の様にすべての携帯電話宛てにメッセージとかバンバン来てました。もちろん「感染を自分で隠していたらどうなるかわかってるよね(^_-)-☆」というメッセージも、バンバン来てました。逆を言えば、こうした頻繁なメッセージが懐かしく思うほど、最近は来なくなっているのですが。

 それだけ力入れていただけに、こうした各部門の通達や自宅謹慎を破る人間に対しては容赦なく取り締まっており、「陽性であることを口にしながら出歩いていたという事件がありました」みたいな事件報道は見ませんでした。もっとも「発熱をあの手この手で抑え込んで監視の目を潜り抜けた」という中国人のニュースは結構あったけど。

 何が言いたいかというと、なんでこの事件では出歩いていた時点ですぐ逮捕、とまではいかずとも何らかの処分を行わなかったのかが私には不思議でしょうがありません。少なくとも、事件報道は数日前に行われており、第一報が出た時点で逮捕か略式起訴なりしないで、世論が徐々に盛り上がってから今日の報道見たくようやく「事態を重く見た県警は」となるのは何なんだろうとか思います。法律や防疫の基準ではなく世論で逮捕が決まるのかって話だし、「事態を重く見た県警は」じゃねーだろ。

 昨日もマスクの転売という誰の得にもならない流通妨害について日本はどこも誰も取り締まろうとしなかったことに触れましたが(中国ならネットに上げた時点で瞬獄殺)、なんか逮捕や処分といった取り締まりの基準が本人らの知らないところで、半端なくおかしくなっているのではないかとこの事件を見ていて本気で思えてきました。
 一方でアラートループ事件のように、何が犯罪なのかよくわからない案件でいきなり家宅捜索と大掛かりな捜査摘発する例も見られ(兵庫県警なので昔からだろうが)、社会の基準がかなりおかしくなっているように見えます。

 もっとも中国も決して平等ではなく日本同様に恣意的な捜査も少なくないだけに、日本だけがおかしいと主張するつもりはさらさらありません。ただ日本の場合はなんとなく、「慣例がなければ誰もがおかしいと思うことでも捜査摘発はしない」という面が強い気がします。その上で先ほども書いた通り、「その判断は世論に委ねる」面があり、以前にも述べましたが日本は警察すらも遵法精神が意外に低く、周囲との同調に判断を任せているように見えます。

2020年3月12日木曜日

中国のマスク輸出規制報道について

中国からマスクを出荷できない 中国側「規制なし」(20/03/11)(テレビ朝日)

 先ほど友人から上のテレ朝の報道についてどう思うかと言われて返事したので、ゼノブレイド2を遊びたいこともあり、その返信をそのままブログに書きます。

――以下返信内容――
 いくつか情報を整理した上で説明する必要があると思う。

 まず中国製マスクの輸出については、これは確実に規制はされていない。現時点で中国から日本へのマスク寄付が行われており、ジャック・マーなどが100万枚のマスクを日本に寄付したことをまさか知らないわけはないだろう。自分の同僚の知人も、北海道知事のファンだからと個人として、わざわざマスクを北海道指定で寄付している。
 それは寄付だから輸出できる、ということも言えるが、こうした状況を見ると中国国内で調達して、日本など国外へ輸出することは可能だと言えるだろう。であれば、値段にもよるが商取引としての輸出も不可能ではないと思う。

https://www.nishinippon.co.jp/item/o/590615/

 またいくつか日本国内の報道を見ていると、確かに中国国内の需要急増によって中国製マスクの世界流通が停滞していることは事実だろうが、完全にゼロストップになっているという報道は見当たらない。不足しているとはいえ日本国内でもマスクは一応流通していることから(国内生産分もあるとはいえ)、中国政府がマスクの輸出取引を規制しているようには俺は見えない。

 次に転売についてだが、中国は日本と違って今回のウイルスが流行してすぐ、マスクや防護服などをネットで転売したら即刻逮捕処分するという通達を出している。日本みたくメルカリに提示した時点で確実に捕まる状態であり、転売に対しては恐らく日本人の想像を超えた厳しい態度で臨んでいる。
 逆に俺から見れば、日本は目の前で流通妨害が行われているを政府が見て見ぬふりして放置しているようにしか見えない。十人くらい派手に殺せばいいだけのものを。

 以上を踏まえた上で上記のテレ朝の報道を見ると、なんとなくこれは意図があるなという風に思う。ポイントは、

・取材先が1社
・中国の生産工場の場所が表示されない(広東省○○市のような)
・中国の工場も1社しか出てこない
・中国での撮影日時が表示されない

 もう一つ最大のポイントがあるがそれは後で書くとして、この報道に関してはある一つの会社の事例を、さも中国全体で起こっているかのように見せているのではないかという気がする。
 そもそも、テキスト説明部で「中国・外務省、耿爽副報道局:」って書いているけど、正式名称は「中国外交部新聞司耿爽副司長」だし。外交部を外務省、新聞司を報道局って訳すのは百歩譲ってもいいけど、「副報道局」とするところを「副報道局」で終わっているのは擁護のしようがないざるっぷりだ。

https://baike.baidu.com/item/%E8%80%BF%E7%88%BD/19489902?fr=aladdin

 その上で、ではなんでこの会社の例だとマスクが売られないのか。考えられる理由としては、以下の通り。

1、中国工場の人が言うように地元当局からマジで転売品と疑われて出荷をストップされている(転売ルートは中国→日本→中国)
2、地元当局がいざという時のストックのために出荷を自己判断で止めている
3、中国工場が転売または第三者への横流しを目的にわざと出荷していない
4、マスク在庫の写真は過去のもので、既にその在庫は存在していない

 2について言うと、中国は日本人では考えられないほど地方政府の裁量が広く、中央政府のあずかり知らないところでいろいろ好き放題にできるところがある。仮にこの中国工場が実際に輸出販売などが規制されているとしても、それは中央政府が指示したのか地方政府が指示したのかで話は大きく変わってくるだろう。後者なら、報道官の説明はウソではないことになる。
 実際にというか地方政府間のマスクの取り合いは起こっており、知ってるだろうが下の例から見ても中央の意向に関係なく地方政府が勝手にマスクの流通を止めて徴発することもありうる。

https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/59325

 以上を勘案すると、少なくともこのテレ朝の報道だけ見て中国が国家としてマスクの流通、輸出を規制しているかどうかは判断できないし、その可能性は低いとすら思う。その上で、他にも同じような例はあるかもしれないが、この中国工場の話はレアな方なんじゃないかと思う。

 最後にテレ朝の報道を分析する上の最大のポイントを明かすと、日中の税関への取材がない。少なくとも日本の税関に問い合わせれば中国からのマスク輸入が止まっているか、直近の変動がないかは絶対にわかるはず。税関の取材をしていなければただの無能だが、むしろやっててわざと報じなかったのではという風にも俺には見える。

2020年3月10日火曜日

日本の意思決定プロセスの崩壊

 先ほど友人から例の高輪ゲートウェイ駅の謎フォント(明朝体)について少し話しました。
 この駅名については説明するまでもないでしょうが、当初行った公募では「高輪」が最多得票であったにもかかわらず、わずか36票しか得ていなかったこちらの名前が結局は採用されました。公募と言っておきながら、初めから名称が決められていたと考えるほかない、というよりそういう風に思わない人間の方が異常でしょう。

 初めから決まっているんなら当初から公募せずにやればいいというものの、適当に批判をかわす目的で無意味に公募が行われた可能性が高いです。この意思決定者が誰なのかはわかりかねますが、独断で決める度胸もなく妙な隠れ蓑を使う当たりは責任感のない人間だと疑われます。同時に、変に公募を行った辺り、自身も内心ではこの名称に自信を持ってなかったのではないかとも見ています。

 この高輪に限らず、最近の日本を見ていてその意思決定プロセスの奇妙さには疑問を感じるところが多いです。卑近な例を挙げると突然休校を決めた安倍首相ですが、これは本人は言わないものの、安倍首相本人が独断で決めたものと見てほぼ間違いないでしょう。専門家諮問会議では誰も休校について言及しなかった証言が出ており、またそれを裏付けるかのように「諮問会議の議事録はない」と常識ではあり得ない発言まで飛び出してきており、意思決定責任者を覆い隠そうと政府も必死です。
 一部で言われていますが、この休校決定については北海道の鈴木知事が道内で感染者が広がっていた背景から国に先駆けて休校を自ら決定したことに対し、政府の威信というかプライドを守るためだけにトップダウンで決められた可能性が高いとみています。安倍首相としては、恐らく本気でこの意思決定が世間から称賛を受けると思い込んでいた節もあり、当初でこそ非常に強気でしたが、思ってた以上に世論が否定できだったのを受けて翌日には「強制ではなく要請」発言が飛び出すこととなりました。でもって後から入れ知恵的に次々と休業中の補償方針を朝令暮改の如く打ち出して、現場を無駄に混乱させ続けています。はっきり言えばこの件に関して鈴木知事が「責任は自分がすべて負う」と発言したのと比べると、安倍首相は鈴木知事を持ち上げるために自ら汚れ役をやっているようにしか見えないくらいに無様で評価できないと私は見ています。

 ただこうした、「責任は負いたくないけど物事を決めたい」的な無責任な意思決定プロセスは、安倍首相に限りません。確かに日本はワンミスが命取りなくらいな極端な減点主義方式の社会で、あの子もどの子もただひたすらに責任を回避し続けるのが絶対正義なところがあり、私の世代などはリアルに「見ざる言わざる着飾る」な生き方をモットーにしている人が多いです。
 そうした人々について私個人としては、いくらかは根性がないとは思うものの、時代が時代故にこうした生き方もやむを得ないかと理解する点も少なくありません。

 その一方、こうしたメンタルが世の中で支配的なことから、先ほどの責任は忌避しつつ物事を決めるという、責任所在者をわざと組織的にあいまいにさせる意思決定プロセスが、更なる混乱を招いているように見えます。具体的に言うと、自分が責任を負わなくていいから真面目に意思決定をしない、メリットやデメリットなどの要素を真剣に検討しないで意思決定が行われていると思う節が日本のあちこちで見られます。中にはどうせ責任を負わないんだからと、高輪ゲートウェイのように冗談みたいな誰もがおかしいと感じる意思決定すら平気でやらかす輩も出てきており、日本の意思決定プロセスは「責任を負わなくていいから適当に決める」ということが一般化しつつあるように思えます。

 思えばこの流れの萌芽は、90年代のゆとり教育導入辺りからだったかもしれません。あの当時は誰もがこの方針へ舵を切ることに反対していたものの、当時の文部省は「一部ニーズがあるから」という言質でもって国益を考えずに導入し、案の定学力が大幅に低下してさらに批判が起こるとあっさりこの方針を放棄して、元の水準へ戻すよう揺り戻しました。
 この揺り戻しの際、ゆとり教育導入を推し進めた文部省の責任者は、「国民が導入を望んだ」、「少なくとも一部の人は導入を強く主張していた」などと話し、当時の世論の大反対を無視したことに対する責任を認めなかったばかりか、導入することによって得られると見込まれた効果の狙いや検証根拠などについて、一切口にしませんでした。

 何も結果責任を必ず取れと声高に主張するつもりまではありませんが、意思決定前に複数ある選択肢について事前に、どちらが今現在選択する上で最善なのか、科学的且つ合理的に日本人はもっと検証して、その検証結果を意思決定に反映させるべきだと思います。なんとなく、そうした検証を経ることよりも勘のような判断であちこち決断が行われているように見えてなりません。

2020年3月8日日曜日

出生率に関する父親要素の考慮について

 今回の記事は傾向を示すデータさえあればJBpressで出そうかと考えていたのですが、相変わらず出生率関連データで検索しても、平気で1995年くらいのデータとか飛び出してくる始末で全く参考にならず、同じ内容を主張する研究なども見当たらないので、仮説ということでブログのみで出します。結論から言うと、出生率に男の方の要素は無関係なのかということです。

 この疑問を持ったのはつい最近で、日本の出生率低下とその対策について女性の第一子出産年齢、婚礼率、あと世帯年収などが関連データとしてよく比較されます(その割にはあまり傾向などがまとまってないように見えるが)。特に実際に出産を行う女性に関してはこれでもかというくらい細かに年齢や学歴をはじめとする属性が世代ごとに分類されていて、「どんな女性だと子供を多く生むのか」という視点でよく描かれています。
 ただ今挙げた要素の中でも、大きな矛盾が見え隠れしています。具体的に言うとそれは世帯年収で、男性上位の傾向がまだ消えない日本社会においては男親の収入が世帯年収を大きく左右する要素であり、その収入は男性の属性データなどが大きく相関することは間違いありません。

 そうした点を踏まえた上で前から気になっていた点として、大卒よりも高卒の男親の家庭の方が子供の数が多いような気がします。平均年収で言えばまず間違いなく大卒が高卒を上回ることを考えると、教育費用の問題云々で出産数が伸びない云々とかはどうなるのかって話になるわけで、一つデータを調べてみようと思ったらありませんでした。
 データがないため確かめることはできないことから、上記仮説は仮説として置いておいて、もう一つ私が気になったアプローチポイントとしては、出産に関して男親については、実年齢以上に勤続年齢の方が重要なのではということです。単純に、仕事も一通り覚えて定着し、貯金もある程度たまってないとなかなか結婚、出産に踏み切れにないと思うからです。仮にその通りだとしたら、社会人となる年齢が早い高卒ほど有利になり先ほどの仮説を裏付ける要素となるのではと考え、これについても一つデータを調べてみようと思ったらありませんでした。

 っていうか出産に関しては女性、女性、ジョジョ製ばかりのデータで、男親がどんな奴だと子供ポコポコ生むのか全くデータがなく、傾向が掴めません。あるのはただ、ビッグダディの情報ばかりです。

 改めて述べると、出産・育児に関する研究ではやや、女性に関するデータに偏っている気がします。もちろん出産当事者である女親に関する研究は非常に重要ですが、男親に対する視点やアプローチが丸々抜けていて、その「年齢」と「世帯年収」にのみ間接的に出てくる以外ありません。
 世間でいうほど世帯年収が出産に非常に重要な要素であるとするならば、男親に関するデータの分析は当然重要になるはずです。そうした点を考慮すると現状の研究はどうなのか、男親の属性や傾向について軽視し過ぎであるように見えます。

 なお上記の個人的分析に基づくならば、父親が高卒者であれば意外と出産数は増えるのではと見込んでおり、ならどうすればいいかとなると単純に、大学の定員もろとも大学進学率を引き下げ(20%くらいに)れば、少子化問題の対策になるんじゃないかと勝手に睨んでいます。

2020年3月6日金曜日

韓国の日本人向けビザ免除停止について

 この三週間くらいで今日はめっちゃ久々に横からの妨害なく、静かにかつ集中して仕事出来ました。っていうかこの三週間は、残業時間が多いというわけじゃないけど濃密過ぎるくらい忙しかった。

韓国、日本人に対するビザ免除の停止を発表(共同通信)

 このニュースを見て最初に思ったのは、「またメディア界には韓国バブル到来だな」ということでした。

 恐らく明日からはまた韓国に関するニュースや韓国現地ニュースの報道がコロナに負けるものかというくらいわっと出てくると思います。普通に考えて「渡航制限されたからビザ取り消す」というこの措置はあまりに非合理的というか理解できるものではなく、第一、日本と同じく観光からの渡航者の隔離措置を既に実施している中国などには同じ措置を取っていないことを考えると、この決断の背景はひとえに「日本にやられるのはムカつく」というだけでしょう。
 穿った見方をすると、韓国の現政権からすれば渡りに船だったのかもしれません。四月の総選挙を控え支持率アップのために日本を叩く口実を前から探していた節もあり、韓国人の隔離措置というちょうどいい口実が来たから敢えて炎上させるよう、このような措置に出た可能性もあるでしょう。

 それにしても中国とは真逆の反応だっただけに、非常に対照的です。もっとも中国については、習近平の来日予定を潰させないため、これまで日本政府は中国人の渡航制限及び隔離措置を湖北省からの渡航者に限定していたため、そこらへんで中国政府も恩義に感じているのかもしれません。

“一切后果由我负责”,北海道“高颜值”知事铁腕“抗疫”(環球網)

 なお中国とくれば今日中国人の同僚から、「北海道の知事の人気が凄い高まっている!」と教えられてニュース検索してみたのですが、上の記事を筆頭に、「北海道のイケメン知事が凄い!」みたいな特集が中国でたくさん組まれていました。
 内容としては北海道で感染者が増えた事態に対し、日本政府の全国への「要請」に先駆け公立学校の授業停止を決めた上で、「批判などもあるだろうが責任は私が持つ」という発言に対し、「漢らしい!」みたいな感じで高く評価しています。

 私自身もこの鈴木知事については夕張市長時代から大した人だと評価していましたが、霞が関と比べると決断力と責任感、何より実績もあって、今回の対応なども実にしっかりしたものだとみています。

 元々、中国では北海道は日本の人気旅行先で知名度も高かったこともありますが、私の印象論で述べると何となく、武漢市の市長らと無意識に比較してしまうからこそ、鈴木知事に対する目も暖かくなっている気がします。
 日本でも報じられている通り、流行開始時の武漢市の市長と書記は責任忌避に終始し、御用メディアも彼らの肩をやたらもって大いに顰蹙を買いました。それに対し鈴木知事の場合は国よりも先に自らの決断で流行防止策を実行し、尚且つ上記の責任発言などもあって、防疫に対する姿勢が武漢市と真逆であったからこそ、あとイケメンってのもあったからこそ応援したくなったのだと思います。

 実際にというか、北海道で感染者が増えていることから中国ではわざわざ、北海道指定でマスクを寄付する人が出てきています。中国寄りの立場をとる私からすると、いろいろ政治的思惑はあるにしろ、今回のコロナウイルスの一件は日中間の関係強化においては非常にプラスな出来事が多く、その点は不幸中の幸いだったと思ってみています。
 それにしてもいつものことですが、見出しと内容が一致しない記事だなぁ。

2020年3月5日木曜日

毎日のすげー記事

上海はゴーストタウン?「新型コロナ」中国の対応ルポ(毎日新聞)

 なんか毎日がすげー記事出してたので紹介します。
 見ればわかりますがなんと1/29~30の上海の様子を何故か一ヶ月以上経過した今日になって報じていて、どこから突っ込めばいいのか正直わかりません。普通に考えてこんな記事出す神経が分からず、毎日の編集部は機能しているのか見ていて不安に感じます。

 なお上海の人通りですが、感覚的には六割方戻ってきている感じです。とはいえ飲食店に行くとどこもガラガラで、メニューも一部は食材の不足から出せないと言われることが多いですが。

 ちなみに今週は同僚と食事に行く約束などから何度かオフィスに出勤していますが、靴が元々悪いのもありますが、久々に革靴履いて歩いたら足が豆だらけになりました。っていうかこの革靴のソールと中敷きが悪すぎるので、今度どこかで買いなおそうと思います。

 このほか書くことあんまないけど、日本も中国から来た人には14日間の隔離を検討していると読売が独自で報じており、政府も公式で否定していない辺りを見ると、こっちはなかなか大したスクープだなと思います。ただこのニュースを見て、「日中間を14日サイクルで往復してたら、食と住には困らなさそう」とか内心思いました。
 あと今日同僚らと、「ぶっちゃけ中国の隔離施設にわざと入って、内情を記事に書けばすごい売れそうな気がする」と話して盛り上がりましたが、調子に乗って話し続けると自分がマジで隔離施設に行くよう言われそうだったので、途中で話を切りました。

2020年3月4日水曜日

「日本肺炎」のデマ騒動について

 今日発売の「チェンソーマン」の6巻がすごく面白かったのに、友人は何故か一切これと「ファイアパンチ」を手に取りません(´;ω;`)ウッ…ちなみに「チェンソーマン」の中国語タイトルは「電鋸人」です。でもって自分の名前の中国語は「花园祐(Huayuan You)」です。
 そんな軽い中国語の勉強をした上で本題です。

“中国が新型コロナ感染症を『日本肺炎』と呼んだ”はデマ。初歩的な読み間違い、大使館も注意喚起(ハフィントンポスト)

 結論から書くと、この文脈で「日本肺炎」とは絶対に読めません。原文はハフィントンポストから引用すると、「目前、日本新型冠状病毒肺炎疫情不断変化、我在日同胞対此高度関注」ですが、後ろに「在日同胞」があることから、「日本の」と読むことは必須です。
 敢えてこの誤訳を日本語で例えるとしたら、「上から読むと山本山、下から読んでもまやともまや」という風に、変にこじつけたようなおかしな読み方という印象を受けます。

 そういう意味でこの一件はまごうことなきデマ、それも相手国に対する感情を無意味に逆撫でする悪質なものであるという風に私は感じます。っていうかこんだけ派手な誤訳していて、最初に書いた奴は日本語センスの面でも大丈夫なのかと本気で心配になります。少なくとも、向いてないのだから中国関係の仕事はすべきじゃないでしょう。

 先日書いたコロナウイルスの中国細菌兵器説といい、やはりこうした大規模な騒動の際は根も葉もないデマが飛び交うものだなぁと改めて思います。恐らく関東大震災の時における朝鮮人虐殺の時の状況も、今の様な状況に置ける要素と当てはまるものがあったのでしょう。
 もっとも、中国細菌兵器説は中国人も一部で信じ切っている連中がおり、友人もやたら何度も私にこの関連ニュースを送り付けてくるから、終いには「ぶっ殺すぞ」と言って黙らせました。本人らは面白がっているようなのですが、私からしたら信じるに足らないデマを垂れ流すことの何が楽しいのかが理解できません。どうせ嘘つくならもっともっともらしい嘘をつけばいいのにと、いうのが私の個人的な見方です。

「新型コロナウイルスは人為的に作られた」という陰謀論に科学者が反論(Gigazine)

何の驚きもない加計学園

韓国人受験生を全員不合格 加計学園獣医学部に「不正入試」疑惑(文春オンライン)

 森友学園に並び安倍政権を恐らく最も揺るがした加計学園の獣医学部問題ですが、上記のような報道が出てきました。本当かどうかについては今後の続報を待つ必要はあるでしょうが、仮に文春の書いている通り取材に対して加計学園が回答せず否定していなかったとしたら、実質的にこの件はまず間違いなくクロと判断してもいいでしょう。
 なお岡山理科大とその獣医学部にのホームページも見ましたが、この件については何のリリースもまだ出していません。まぁそこまで気が回る連中ではないでしょうけど。

 あの騒動の際に私は、獣医学部は世間のニーズがあるから定員を増やすというのなら指導教員の問題こそあるものの、強いて止めはしないと言いました。その上で、ならなんでFランク大学を量産しまくっている加計学園に設置を認めるのかは理解できないしどう考えても筋がおかしい、むしろこの際だから加計学園が運営するFランク大学を統廃合したらどうかなどと主張しました。今回の一件を見る限り、加計学園がFランク大学を量産しまくっているのも無理からぬものだと思います。

 さらに言うと、あの時の獣医学部設置認可は明らかに公正な手続きであったとは言えず、必ず将来何か問題を引き起こすとも述べていました。少なくともここの設置認可に関わった文部科学省の担当者か、指示を行った人間には相応の処分が行わない限り、公正さを取り戻すことはできないでしょう。

 これはまた別に一本の記事に仕立てて書く予定ではあるのですが、20年くらい前と比べて今の日本は何を失ったかというと、経済力やランエボではなく、地味に一番大きなものは公正さではないかと最近思います。社会のいたるところで不公平な措置が当たり前に存在するようになり、はっきり口にはしないけど、階級や身分の政治、経済上のひっくり返しようのない絶対的な壁が出て隔てるようになってきたように見えます。
 それを格差という人もいますが、格差自体は昔からあったしない方がむしろおかしいと私は思います。むしろここ数年の日本は、社会上の地位の差によって法的取り扱いで大きく変わることが普通に行われるようになり、それに対し疑問を挟む人が少なくなってきています。多分ここまで書けばプリウスに乗った上級国民を思い浮かべる人が多いでしょうが、私はむしろ東芝です。

2020年3月2日月曜日

彼女は誰だ?

 先ほど友人に、「ハードゲイの吸血鬼いたらどうしよう?」とメッセージを送りましたが、何故か反応してくれませんでした(´;ω;`)ウッ…

聖徳太子、小野小町は本当に存在したのか?(JBpress)

 というわけで今日配信のこの記事ですが、コロナじゃないから全然アクセス伸びてません。去年は韓国批判記事、今年はコロナ記事がバブルで、バブルに乗り遅れたら本当にメディア業界はやってけないなとつくづく思います。心なしか、プロ野球記事も振るわないように見えるし。

 そんでこの記事ですが、ネタ自体は前から温めていて、追うようなネタのない時期に出そうと考えてました。受けは良くないけど書いてるこっちとしてはそこそこ楽しく書けた記事で、特に小野小町がその知名度の割に素性が分からないとこうして記事に載ったのは、実は初めてなのではないかと内心考えています。
 素性のわからない人物は他にもたくさんいますが、彼女の場合は非常に知名度が高いわりにはっきりせず、また美人であることばかり取り上げられますが、「花の色は」で始まる小野小町の和歌は百人一首の中でも一、二を争う人気札で、歌人としても非常に実力のある人物です。それだからこそ、ミステリーなその生涯は記事にも書いてある通り講談にも取り上げられるのでしょう。

 このミステリー記事は後編も既に書いて出していますが、この分だと次回もあまりアクセス面では期待できそうもなさそうです。そろそろ本気出さないとなぁ。
 あと今日読んでて、「俺の記事より面白いじゃん」と思ったのはこっちの記事でした。

「麒麟がくる」本木演じる道三の言葉に埼玉県民共感!? SNS「『翔んで埼玉』思い出した」(iza!)

 上の記事にもありますが、伊右衛門の下りが面白すぎる。毒殺された俳優と一緒に伊右衛門でもCM出ればいいのに。