腱鞘炎なのはもちろん仕事のし過ぎで、決してゲームのし過ぎではありません(´∀`*)ウフフ
・コロナ経済危機がリーマンショックを超える理由(JBpress)
というわけで今日配信されたこの記事ですが、このブログを見てたらわかるでしょうが前に書いた「その影響はリーマン以上」の記事の焼き直しです。あまりにも仕事が忙しく、JBpressの記事に余力を避けなかったこと、次回用の記事ネタが時期的にまだ手に入らなかったことから焼き直しましたが、元記事は「なにかこっかなー」から3分で考えた内容なだけに、こんなもんでも行けるのかという気にはなりました。
とはいえ、最近になってリーマンショックとの比較記事がよく見られるようになりましたが、大体どれも「リーマンショックは金融だった」としか言わず、金融だから何?的な記事が多いように感じます。恐らく医いたことは私と同じでしょうが、一般読者には今回私が使った「川上と川下」というマネタリーベースの流れを使って説明しないとわからないという気持ちがあり、この言葉を使って例えただけでもこの記事は価値があるでしょう。この辺はやっぱり得意。
一方、打撃を受けている第三次産業のことを記事中で「震源地」とも表現していますが、今から思うと「火元」の方がもっと直接的でよかったと考えています。この点は今回の反省点です。
ヤフコメを見ると最近の自分の記事にしてはそこそこコメントが書かれていますが、それでもJBpressのアクセスランキングはトップテンにすら入っていません。PV数はそこまで悪くはないと思うのですが、最近のJBpressのアクセス数が相当すごい量になってるせいでしょう、多分。
コメントを見ているといくつか批判コメントもありますが、そこそこ自分の言いたかったことをきちんと受け取ってくれているであろうコメントが見られます。具体的には、
「本当にその通り。
川下から川上に向かってるのに、現金投入と言う川上の対策は、沈む船の水を掻き出すだけで穴を塞がないのと同じ。効果は限定的でしかない。
だけど川下の対策コロナ拡散を防止するための人の移動制限を解除する事。コロナの治療方法が見つかっていない現在、これは難しい。
従って、今はひたすら市場から消えた金を、公金で補填しつつ、治療方法が開発されるのを待つと言うのが主要国の戦略になってると思う。
開発される前に公金が尽きると世界恐慌。
時間との勝負だ。」
このようなコメントがもう一件ありますが、私が一番言いたかったことはこの点です。現金をばらまいても飲食店やホテルといった第三次産業系企業が経営を維持できるか、仮にばらまいてもその後すぐ破綻したら結局はムダ金になり、何の意味もない出費で終わってしまいます。この点が、救済対象が破綻がほとんどあり得ず、また経営が回復した後には注入した資金の回収も一定度見込める金融機関と大きく異なる点で、金を配る前にバケツの穴を塞ぐという行為が何よりも肝心です。
ではどうすれば穴は塞がるのか。上のコメントにある通り、実はこれが一番難しく、コロナウイルスの治療法が確立されない限りは出血が続くと考えていいでしょう。そういう背景から、こちらもコメントのある通りに治療法が確立されるまで今はひたすら耐え続けなければならないというのが政策面の最大の課題だと私も考えています。
またもう少し補足すると、日本一国がウイルスを克服してもほぼ無意味であるというのも大きな障害です。だからこそ世界全体で足並みをそろえた対策が必要なのですが、現実にはこれも難しいでしょう。
逆に、最も意味の分からないコメントは以下のコメントです。
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|なんでCOVID-19付けただけでこんな反応来るのかが内心不思議です。こっちとしてもそんな大した意図はなく、会社で出すレポートにはつけているので習慣的にやっただけだというのに。
このほかコメント欄を見ていて感じたことを挙げると、なんとなくですが、リーマンショックが過小評価されている一方、コロナショックが過度に怖がられているような気がします。
この記事で私はコロナショックはリーマン超えすると主張していますが、感覚的にはリーマンの1.2~1.5倍程度と考え、来年冬も世界各地で大流行する最悪のシナリオでも2倍程度と見ています。一方、コメントしている人たちの感覚では恐らく、コロナショックはリーマンの10倍以上の規模を想定しているように見えます。
何故こうなるのかというと前述の通り、コロナショックを過大に見ている一方、リーマンショックを過小評価しているからだと思います。さすがに10年以上経過していることもあってリーマンショック時にどれだけリストラが行われ、どれだけ企業業績をがた落ちさせたのか、特に世界規模でどれだけの混乱を生んだのかについて、その影響に対する記憶が薄れているのではいう印象を覚えました。もっとも日本人に関してはその3年後の東日本大震災の記憶があまりにも強すぎるため、リーマンショックの苦渋を東日本大震災の辛い記憶と重ねてみている節もあり、意外とリーマン当時の記憶が薄いのではと今回強く感じました。
一方でコロナショックについては、三月に入ってから急に感染者が増えたり外出自粛が広まったせいで、過度に怖がっているように見えます。この辺の感覚ですが、二月時点で中国現地でその影響を見てきた私からするとやや慌てすぎの様にすら見えます。日本政府の対策は手ぬるいと感じますが。
無論、流行の影響で大量の倒産や失業が生まれることは確実で、社会全体で大きな混乱に至ることは間違いないでしょうが、とはいええらいこっちゃと大騒ぎしている暇があるならもっと防疫に協力するなり、夏以降のシナリオなどをいろいろ練る方がより建設的でしょう。恐らく日本でいう人はあまりいないから言いますが、ウイルス流行に強い経済体制へのモデルチェンジを叫ぶ人間がどうして日本ではこんなに少ないのか不思議で仕方ありません。まぁベースの差と言えばそれまでですが。
それにしても、改めて思うとリーマンショックが日本で経験した最後のビッグイベントでした。今回、コロナウイルス禍は中国で一番乗り的な体験こそ果たしましたが。
ライターの発信地からして、何処かの影響も受けてそう…
わざわざウイルス名に()つけるあたりに現れてる。