中国では団地のことを「小区」と呼びますが、実際に一か所の土地に十棟以上のマンションを集中して建築した上に周りを塀で囲い、敷地内外を結ぶ出入り口に警備員を置くなどすることが一般的であり、団地そのものが一つのエリアとして成り立っています。ただそれこそ土地に目いっぱい建物を建てようとすることから、棟によっては日当たりがよくなかったり、出入り口からやたら離れていたりなどとそれなりに差があります。それだけに、条件のいいマンションは他のマンションに比べ高値で取引されます。
友人から聞いた小区もまさにそんな感じで、完成時に何棟もあるマンションが一斉に分譲へ出されたそうです。そこでもやはり日当たりや方角などの面でいい悪いがはっきりしていて、確か東側の一番端にあるマンションが最高値を付けたそうなのですが、分譲から数年経った後、転売価格が一番安くなっているのもそのマンションだそうです。
最高値が何故最安値へと変貌したのか。理由は部屋を購入した層にありました。
そのマンションは区画内で最も人気であったことから、投資目的で購入する人が多かったそうです。無論、これら購入者は投資目的で購入したのであり自分たちは既に別の家を持っているためそのマンションには済まず、値段が上がって転売するまでの間は賃貸へと出していました。こうしたオーナーがそのマンションには多かったことから、他のマンションと違ってそこだけ賃貸入居者の比率が高くなったそうです。
やはり自分の家に住んでいる人と、賃貸入居者では住宅に対する意識が違います。特に中国にはリアルにバーバリアンみたいな入居者も少なくないだけに、その最高値だったマンションは共有設備部分が荒れに荒れ、また住んでいる人同士で諍いも絶えなかったりするなど、同じ区画の他のマンションと比べて明らかに環境で劣ることとなったわけです。その結果、値段も他のマンションよりも落ちていったというオチでした。
この話はなかなか興味深いというか日本でもありうるなと自分は感じました。初めから賃貸用のマンションとして作られているならともかく、持ち家用として作られたものの投資目的で購入する層が多かった場合は賃貸入居者が多くなり、入居者によっては荒れる一因となります。そもそも投資・転売目的で購入するオーナーであれば建物の修理や保善に対する意識はあまり高いとは言えず、そうした方面の計画や話し合いについても非積極的となりうる可能性もあり、賃貸入居者に至ってはそんな意識なんて初めからゼロです。
そういう意味では全部が全部というわけではありませんが、その建物の入居者やオーナーの構成は団地においてはかなり重要であるということと、投資目的で買われることが多いマンションには要注意であるように思います。自分のような賃貸入居者にとっても、流れ者が多く住むマンションというのはやはり気を付けた方がよさそうです。
著名投資家のウォーレンバフェットは「レンタカーを洗って返す人はいない」という
返信削除名言を残しています。雇われ社長の場合、会社はレンタカーと同じで自分のものでは
ありません。だから車でいう洗車、会社における幹部候補教育のように会社にとって
必要な行為であっても、社長の利益につながらなければ、社長はそれらの行為を行い
ません。
オーナー企業の場合、会社はオーナー社長のものです。オーナー企業の倒産=オーナー
社長の破産となる場合もあります。だからオーナー社長は会社経営に必死になるし
長期的な視点での経営・投資もできるのです。
ただ、オーナー社長の場合良くも悪くも会社を私物化するきらいがありますが。
オーナー企業の例は依然自分も中国企業の説明に使いましたね。やはり今弩の中国企業も一代で創業されたところが多い分、どの社長も投資拡大に熱心だという風に。
削除日本はいまそういう会社が少ないのが、地味に大きな問題ですね。