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2020年12月11日金曜日

政治論点がなにも見当たらない

 このブログは当初、歴史と並んで私が大好きな政治議論を好き勝手に解説するために作ったものですが、最近自分で書いときながら、政治カテゴリの記事がほとんどないような気がしてなりません。大体今年に入った辺りからその辺気にするようになって意識して政治記事を書こうと努力し始めたものの、今のところその努力はてんで実っていません。

 あと関係ないけど今、部屋の湿気が気になるので窓全開にしています。外気温は9度だからまだそんなに寒くないし。

 話を戻すと、政治気が少なくなっている理由について昨日コメントをぼーっと見ていて気が付きましたが、そもそも政治議論の種となる政治論点が直近1年くらいはほぼ何もありませんでした。それこそ昔は財政立て直しか景気対策優先か、格差是正はどうするか、消えた年金はどうするか、原発再稼働をどうするかとか社会が一定の関心を持つ政治論点がありましたが、マジで最近は翼賛会かよと思うくらい政治に関する議論がなにも生まれず、私も政治記事を取り上げることがなくなりました。

 一体何故こうなったのかというと理屈は非常に単純で、野党が与党政治家のスキャンダルしか国会で追及しなくなったのと、政府や省庁が出した政策に対して代案を出さないどころか、批判すらしなくなったせいで間違いないでしょう。かつては「代案を出さずに政府の政策をただ批判するだけ」と野党は揶揄されていましたが、最近に至っては私が見る限り、批判すらせずに「うん、そーだね(´・ω・`)」的になんか素通りさせることが多いです。っていうかぶっちゃけ、政府政策の内容自体把握していないのではないかという気すらします。

 一応、敢えて現代で論点を挙げるとしたら、「GoToを続けるか否か」ってのが唯一挙がってきますが、本当ならこうした議論以前に、「経済か、コロナ対策か」が来なきゃいけないのですが、こっちは今の日本では争点にできないでしょう。それこそブチャラティみたく、「経済も回す、コロナも抑える。どっちもやらなきゃいけないのが、幹部のツレーところだ」的に、相反する方針を同時に回して二兎を追うしかできないし、どちらかを優先するという概念や考えは全く見られません。故に争点にもなりません。

 一応政策的には省庁の効率化、ハンコ廃止などがありますが、これについては野党もダンマリというかさすがに世間で必要とされていることから批判する素振りはみられません。しかし、私にいわせりゃもっと優先すべき課題なり議論する話なりあるだろうって気がするのですが、なんかそういうのは全く出てこないし、あと一時話題、っていうか民主制以降の永遠の論点でもあるはずの格差議論すら最近見ません。

 割とマジで大丈夫なのかと日本の正気を疑っているのですが、コロナの影響で非正規雇用がめったくそ切られる一方、正規雇用は未だ増加し続けています(男はようやく減少に転じた)。言ってしまえば派遣をはじめとする非正規雇用者が鉄砲玉、というより弾避け代わりに使われているにもかかわらず、野党を含め誰も言及しないし、派遣切り対策なり切られた人の補償問題も出てきません。
 あと関係ないけど株式会社ニートはなんか内輪もめとかでやっぱりうまくいってないようです。

 この辺、再来週月曜に出る記事で少し触れていますが、雇用が不安定で首切に遭うリスクが高い非正規雇用の方が、何故だか正規雇用より切られた時の補償が少ないというのは、ふつう逆じゃないのとかちょっと思います。そうした議論や国際比較すら今の日本では全く行われず、それどころかその他を含め政治論点が全く出てこない今の状態は、コロナの影響抜きにしてもさすがに見ていて不安に感じます。

 さて、そろそろ窓閉めよ。

2 件のコメント:

  1. なんか与野党問わず政治家が己の役割を見失ってる感じがしますね。国会って立法権じゃなかったっけって思うんですが、一番三権の中で機能してない気がします。地方ではどんどん若いSNS使える市民感覚に近い人が議員や首長になってますが、国会議員は俗世から離れすぎてて現実が見えてない印象もありますね。

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    1.  単純に政策の立案能力、並びに国家ビジョンがなくなってて、結構思い付きで行動する人が増えてますね。維新の会が一時一石を投じるかと思いましたが、むしろ上記の流れを加速させた感があります。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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