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2022年5月31日火曜日

世界を変えられると思っていた

 一応正式発表で上海は明日解放とのことですが、またいつ封鎖されるかわからないのであんま素直に喜べはしません。何人かから祝電は来たけど、「これからが、本当の地獄だ」とベジータみたいな心境にあります。

 さて話は本題ですが、見出しに掲げた「世界を変えられると思っていた」という言葉を見て何を想像するか。自分の中ではこれを見て浮かぶのは二つ、一つはゲームの幻想水滸伝2の「その力があれば、すべてを守れると思った」というジョウイのセリフ、もう一つは、今日釈放されたあの人です。


 この重信房子について、連合赤軍と比べると自分はそこまで関心がないのですが、逮捕後に自らの活動の失敗について「世界を変えるといい気になっていた」と述懐した言葉だけは長らく記憶に残っていました。
 実際その通りというべきか、極左活動に参加した人たちはみんながみんな、自分たちの活動で世の中いい方向に変わるはず、だから何人か人殺しても、他人の金奪っても問題ないという論理で犯罪行為を繰り返していました。でもって、そうした犯罪行為の積み重ねによって、マジで平和で平等な世の中が築けると信じていた節があります。

 結論をここで書くと、幼稚であることはもとより、何か一つの達成によってすべてが好転すると考える、決戦思想の権化のような価値観だと自分は見ています。
 詳述しませんが、1970年前後の極左団体は社会主義革命さえ起こればすべての不平等が解決され、戦争もなく平和な世の中になると本気で信じていた節があります。不思議なのは、何故社会主義革命一つ起こしただけで不平等がすべてなくなると考えたのか、革命後にも不平等がはびこると何故考えないのかという点と、たった一つの行為で物事すべてが良くなるという考えを、安直過ぎないかと考えなかったのが不思議です。

 基本的に政策変更はメリットとデメリットをほぼ確実に備えています。片方を立てるともう片方は立たなくなるみたいに、ないわけではないですが、誰にとってもプラスとなる政策なんてほぼありません。
 そういう意味では、政治というのは基本試行錯誤の繰り返しで、問題を一つ解決したらすぐまた別の問題が起こり、その新たな問題にもすぐまた取り組むという地道なプロセスが必要なのですが、そうした地道なプロセスを極左の場合は完全に度外視しており、それこそ野球で言えば大差付けられても「9回にみんなホームラン打てば勝てる」的に、現実不可能な手段でいくらでも逆転できると考えているようにしか見えません。

 今書いたように、こうした地道さ、ちょっとずつ世の中を良くしていこうって考えが全くなく、徹頭徹尾で大逆転しか狙わず、しかも1回逆転すればもう安心的に見ていて、その後の運営とか課題も全部無視しているのが幼稚極まりないと自分には思え、大学生にもなってこの幼稚さに気づけないものかと、当時の連中に対して思っています。
 そうした価値観で見ると、重信房子に関しては上記のセリフから、自らの幼稚性については一応認めるに至っているのだなと自分は感じました。もっとも普通の人は、20代で普通に気が付くのですが。

 かねがね自分は、日本人に限らないけど、日本人はどちらかというと何か一つが変わると全部いい方向に変わるという妙な決戦思想を持っている節があると主張していますが、この極左の価値観こそまさにその権化で、社会主義革命さえ起こせばオールOKになるという価値観の塊だと思います。塩見孝也とかもそうでしたが、労働者のためなどと言いながら一切労働とかしてこなかった(カンパで生きてた)人間ばかりだったとのことで、私に言わせると「あれおかしくね?」的に、体感で考える能力が極度に低い人間ばかりだったと見ています。

 無論、そんな積み重ねのプロセスを完全に無視して、結果と結びつかない殺人や強盗といった犯罪行為を延々繰り返しているだけだったので、その活動が失敗に終わったのは自明もいいところでしょう。その上で、世界を変えようと思うのなら一発逆転なんか狙わず、「10年のシーズンを経てパリーグで優勝を果たす」的な遠大な計画をしっかり練るべきだったでしょう。まぁ幼稚さゆえにこれができないのもわかってるんですが。
 逆に世界というか世の中変えたいっていう人は、派手で目立つパフォーマンスなんかに逃げず、じっくりと地道に賛同者を募り、ちょっとずつ理解を変えていくという気長な姿勢が大事でしょう。その辺で日ハムの新庄BBは今後どう出るかが気になってくるわけです。

 まぁ一番気になるのは、日ハムに出て行かれた後の札幌ドームの経営なんだけど。

2022年5月30日月曜日

顔が見えなくなった大企業経営者

 昨日は朝から雨だし団地内に軟禁されているので朝からダウンロードしたフリーゲームやってましたがこれがまたクソゲーでバグ多かったです。でも朝からずっとやってしまった。
 明けた今日は仕事の依頼があったものの待機時間が長くてその間またずっと奈良の物件をライフルホームズという全米ライフル協会の関係者と思うようなサイトで見ていて、和室のインテリアとかをいろいろ考えていました。結論から言えば階段タンスと床几の組み合わせがよさげ。

 話は本題ですが、自分が学生だった頃は大手企業のトップ経営者の顔と名前を把握していて、空で数人の名前をパッと挙げることもできました。当時の主だった経営者としては、トヨタの奥田碩氏、パナソニックの中村邦夫氏、キヤノンの御手洗富士夫氏などがいましたまぁ御手洗氏はまだ現役なんだけど(;´・ω・)
 あと日産にもゴーンがいたか。「あの頃はフリードリヒがいた」じゃないけど、なんかそんな風な郷愁すら覚えます。

 翻って現在ですが、上記の御手洗氏を除くと本当にパッと出てくるのはトヨタの豊田章男氏くらいです。ただ単に自分が不勉強なだけなのかもしれませんが、かつてと比べると現代の大企業経営者はほんとにメディアとかで見なくなったと思うし、その経営観とかもほとんど出さなくなってきている気がします。東芝に至ってはコロコロ人が変わるし。
 その考えをほとんど表に出さないことから製品や市場戦略も見えません。やはりまだ自分が学生だった頃はその辺、当時は日本式経営がどうのこうのが流行ってましたが、付随してグローバル戦略もよく語られ、その後のリーマンショックへの対応などでもまだ方針めいたものは見えました。しかし現在、前述の通り大半の企業はどっち向いて仕事しているのかが私には見えなくなりました。

 恐らく私ですらこうなのですから、他の人に至ってはもっと見えなくなっているのではないかという気がします。まぁ日立は製品よりも事業の方をよく売るというのはよくわかりますが。
 自動車業界でもEV対応については「はいはいやります」とみんな言って、計画なども一応出ていますがなんかどれも具体性に欠けるというかふわふわした印象を覚えます。勝手な想像ですが奥田氏だったら、現物となるEV発売予定車が出来るまでは一切情報を出さなかったのではないかと思います。

 比較的目に見えやすい製造業ですらこの有様なだけに、メディア業に至ってはもっと悲惨です。ただでさえ雑誌や新聞は発行部数の低下に伴う広告料激減が問題となっていて、ネット対応が喫緊を通り越している状態ながら、なんか今後のメディア戦略というものを一切出さず、「これまでどおりが一番」を無駄に貫いている気がします。まぁそんな経営者が上に来る時点で終わってますが。
 日経と読売はまだこの辺の未来への対応という点ではしっかりしている方だと思いますが、他のメディアは一体経営者は何を仕事にしてんだと思うくらい疑問です。ぶっちゃけ、いない方がいいのではないかと思う水準です。

 でも本当にこの辺は不思議というか、かつてと比べてこれほどまでに企業家の顔が見えなくなるとは想像しませんでした。困難でいいのかねホンマに。
 最後に急に思い出しましたが、ソニーでハワード・ストリンガー氏が社長に就任した際にインドへ旅行したら、インド人ガイドがこの人事に驚いたと言ってて、インド人もびっくりかなどと当時思いました。

2022年5月28日土曜日

約1ヶ月ぶりにコーヒー

 先週に続き、今日も一時外出が認められたので前と同じスーパーに行きました。前回、店内で買い物かごがなくなって商品を手に持ってレジまで運ばなくてはならなかった経験から、今回は中身が透ける買い物袋を持って来たので、そこそこかさばる商品もまとめて買えました。
 レジで並んでいる最中、先週の自分の様に両手で必死に商品を抱えている兄ちゃん見て、「強くなるんだぞ」などという先輩風めいた感情を覚えました。

 前回は切れかかっててちょい焦ってたシャンプーを買いましたが、今回は日用品などで極端に不足しているものはなかっただけに、嗜好品を中心に買ってきました。自分の場合は飲み物の消費が割と激しいだけに、コーラやスプライトの他、ネスカフェのインスタントコーヒーを買って、あとパンと冷凍エビ焼売を買ってきました。早速帰宅後にコーヒー飲みましたが、4月前半でコーヒーはドリップパックのを切らしてたので、実に1ヶ月ぶりでした。

 このほか前回と違う点として、前回は片道2キロ、往復4キロ歩いて帰宅後はなんかへばってすぐ昼寝し始めましたが、今回は前と比べると体力に余裕があり、次のJBpress用記事を書ける余裕をのこしました。恐らく先週にそこそこ歩いたことで、体力が少し戻ったのでしょう。
 ただ地味に嫌な点として、スニーカーの踵後ろが当たる背もたれ部分が破れ、中の骨組みっぽいのが歩いててちょいちょい足に刺さるようになって痛いです。先週の外出時もこうだったことからなるべく歩かないようにロードバイクで団地出ようとしたら、上海脱出防止のためか自転車を出すのはダメだと言われ、結局歩く羽目となりました。

 今の靴はさすがに2年以上も履いているので、封鎖が解除され次第にまたアウトレットモール行って新しいのを買う予定ですが、何もこのタイミングで背もたれ破けなくてもいいじゃんとか内心思います。自分の歩き方が悪いせいだというのはわかっていますが。

 それにしても、まだ4月の頃なんかは封鎖解除になったらあれしよう、これ買おうという欲求がありましたが、事ここに至ってはなんかそういう欲求もなくなり、気軽に飲み物とかおかし変えるようになればいいや程度にまで縮小しています。多分これ他の上海市民も一緒で、消費習慣が封鎖前と比べて一気に変わる気がします。
 そういう意味では小売業界などは、封鎖解除後も苦境が続くかもしれません。もっとも日用品については、次の封鎖に備えてしばらく買いだめが続くでしょうが。

2022年5月26日木曜日

優秀な副官に恵まれ過ぎた軍神たち

 何故か仕事中に作ったフォルダの名前を「潜航量産型アッシマー」と名付けてました。アッシマー好きすぎ。っていうかバンダイはもっと水中モビルスーツ作れ。

 話は本題ですが、日本で軍神と言ったらまず間違いなく上杉謙信、次いで東郷平八郎が上がってきますが、基本的には類まれなる戦争指揮能力を持った人間にこの異名は授けられます。では世界史における軍神はと言ったら、中国だったら恐らく韓信が来るでしょうが、欧州であればやはりナポレオンの名前が挙がってくるかと思います。
 実際に彼の戦績はすさまじく、皇帝となった後のアスペルン・エスリンクの戦いまでは全戦全勝で、一部の戦闘においては完膚なきまで敵軍を叩いており、最初のプロイセン(ドイツ)との戦いでは文字通り敵軍兵士を「溶かす」と言っていいくらいにまで撃滅しています。もっとも上記のアスペルン・エスリンクの戦い当たりから徐々に精彩を欠くようになり、ロシア遠征では結果論ではあるものの判断ミスをかなり連発しています。

 ただ、ナポレオンの最大の敗戦と言ったらやはりその最後のワーテルローの戦いでしょう。この戦いで完全敗北した彼は遠く離れたセント・ヘレナ島に流される羽目となりますが、そのきっかけとなったワーテルローの戦いは敗北こそしたものの、ほんの一つのボタンの掛け違いがあれば、ナポレオン率いるフランス軍は大勝した言われます。
 具体的には数万の兵を率いて別動隊となっていた軍を本軍に合流させていれば、崩壊間近だった英軍を完全に突破することができたと言われています。実際、ナポレオンはこの別動隊に開戦直前に本軍への合流を指示していますが、伝令兵が道を間違えて伝令が届かず、結果的に合流を逃しました。

 なおその別動隊を率いていたのはグルーシーという元帥で、遠くから砲弾の音が聞こえるから本軍に向かうべきだと周りから進言されたものの、プロイセン軍を追撃するという最初の命令を墨守してしまっています。

 この伝令についてですが、送ったのはワーテルローで参謀を務めたスルトという元帥(フランス外人部隊の生みの親)で、彼は一人の伝令しか送っていませんでした。戦後にこのことを知ったナポレオンは、「ベルティエなら1ダースの伝令兵を送っただろう」と言ったとされます。

ルイ=アレクサンドル・ベルティエ(Wikipedia)

 漫画の「ナポレオン」ではホビットのような姿で描かれてるこのベルティエですが、「皇帝の影」と呼ばれたように、ナポレオンが若かった頃から彼の最側近の参謀として仕え、彼の覇業を大きく支えた人物です。
 ナポレオンの戦争指揮は非常に断片的かつ分かりにくい指示が多かったそうですが、そうした指示をベルティエは的確に理解して現場を手配し、軍をうまく回していたそうです。しかしワーテルローの戦いの直前、ナポレオンがエルバ島から脱出してパリへ向かっている最中にナポレオンからこっちに来るよう連絡されたベルティエは自殺しており、ワーテルローで参謀を務めることはありませんでした。

 仮にベルティエが参謀でいたら上記のスルトのミスは起こらず、別動隊も合流して勝利していたと思われるだけに、ナポレオンにとって最も致命的な死は彼だったとする声も少なくありません。同時に、天才過ぎる司令官はその天才を理解する人物なくしては実力を発揮できないことの例えとしてもよく使われます。

 そんなベルティエとナポレオンの例に近いと思うのが、米国の南北戦争において南軍を率いたロバート・リー将軍がいます。彼も天才的な用兵によってブル様に勝る北軍を何度も撃退し、彼一人で南北戦争を数年長引かせたとまで言われ、米国史上でも最高の軍指揮官と名高い軍神です。
 ただ、彼の戦歴をよく見ると、南北戦争前半では勝っているものの、後半は割と負け続きであったりします。そりゃ北軍の方が三国志の魏じゃないけど物量で上なのだから長期戦となると有利になるのは当たり前と見ることができますが、実は彼が負け始める直前、ある人物が亡くなっています。


 亡くなったのははリー将軍の副官だった、上記のジャクソン将軍です。ナポレオンと似ていて、リー将軍も戦争支持は必要最低限なことしか言わず、下手したら地図を指さすだけとかもあったそうです。そんな面倒くさい上司の意図を的確に理解し、現場に上手く伝えるという暗号解読機みたいな役割を果たしていたのがジャクソン将軍で、リー将軍も彼のことを大いに頼って、二人で連戦連勝を重ねていました。

 しかしジャクソン将軍は大勝した戦闘の帰り、なんと味方の誤射によって射殺されてしまいます。弾は左腕に受けて左腕を切断したものの容体は回復せず亡くなったのですが、彼の訃報を聞いたリー将軍は、「ジャクソンは左腕を失ったが、自分は右腕を失った」とまで言ったそうです。
 事実、その後その通りな展開となり、かの有名なゲティスバーグの戦いの戦いでリー将軍率いる南軍が敗北してからというものの、その後ほぼ全く優勢を得ることなく南軍は追い詰められていきます。このゲティスバーグの戦いも、ジャクソン将軍がいたら南軍が勝っていたという主張もあります。

 ただそれ以上に、リー将軍の用兵を理解して実践に落とし込む副官が消えたという事実の方が、その後の南軍の敗北的には大きいかもしれません。ナポレオンにしろリー将軍にしろ、どちらも戦争の天才であることは間違いないものの、その天才性は優秀な副官があって初めて発揮されるものであり、副官を失うということは文字通り、彼らの天才性の喪失に直結していたとも考えられます。
 そう考えると、優秀な副官に恵まれすぎると、天才は彼らなしではいられない一種の依存状態に陥る者なのかもしれません。そうなれば後は一介の将軍に成り下がりかねず、その点ではある意味軍神は不幸でしょう。

 現代のビジネスにおいてもそうした例はいくつか見られます。優秀な副社長や専務に去られてしまった、かつては天才と呼ばれながら会社をダメにする経営者などは枚挙にいとまがなく、どれだけ天才であろうと、自分一人でその才能を支えきれなければほんの一人がいなくなるだけで途端に無能と化すものです。そういう意味では、天才はこの辺を理解した上での謙虚さも、必要条件として求められてくるでしょう。

2022年5月25日水曜日

みんな苦しめ(・∀・)ハハハ

 「アストリブラ」をほぼ完全に遊びつくしたためこのところ夜暇となり、なんかよくわからないフリーゲームとかを拾っては遊んでたりします。多分今の状態だったら、「アトランチスの謎」ですらやり込みそう。

 さて本題ですが、今日天津の同僚から「うちのある区が封鎖された(´;ω;`)ウッ…」と連絡が来ました。結構中心部のエリアで大々的な封鎖がほぼ予告なしに突然封鎖されたとのことですが、上海の惨状を聞いていただけに備蓄はしっかり持っていたようでまずは安心しました。
 ただこの同僚の連絡を受けた私は、「内心、上海以外の人も封鎖にあって『みんな苦しめ(・∀・)ハハハ』という気持ちをいくらか持っています」という風に返事しました。不謹慎な内容だとは自覚しつつも、特に北京の政策決定者らは真面目に一回封鎖に遭ってみろという気は本気でします。

 2020年2月に武漢が街ごと封鎖されていましたが、やはり当時は他人事だったなという風に今は思います。実際封鎖されてみると不便この上なく、慣れてしまったら平気ですが、最初の方はガチで気分が落ち込み、寝ててもなんかあまりいい気分しませんでした。
 またこの封鎖ですが、コロナで死ぬ人間より通常の治療が受けられなかったり、働くことが出来なくて収入的に死ぬ人間の方が確実に多い気がします。欧州などは既にこうした見方からコロナ対策の規制を撤廃しており、日本ですら遅ればせながら隔離措置などを現在緩和しようと動いているものの、中国は反対に規制を強めている有様で、1周遅れならぬ逆走しているような状態です。

 特に経済方面の打撃は凄まじく、トヨタもまた上海封鎖の影響で工場の稼働を停止するとのことです。まぁ円安で半端なく利益あげているから、余裕の工場停止にも見えなくもないですが。ランクル購入者はさらに納期が遅延するだろうけど。

 話を戻すと、実際巻き込まれてみると本当にこの封鎖の意味は何なのかと疑問が湧き出てなりません。そうした疑問をぜひ北京の政策決定者らも体感して、如何に無駄なことをやって死ななくていい人間を無駄に死なせているかを理解するためにも、お前らも封鎖されて苦しんでみろと前から思ってました。
 実際、このところ毎日上海や北京の感染者数をグラフで見ていますが、北京のここ数日の感染者数はピークの数からは落ち込んでいるものの、相変わらず振幅激しく揺れ動き、感染者数が二桁超で出続けています。この辺は上海も前こんな感じだったけに、既にかなり見えないところで市中感染者が出ているのではないかという気がします。実際に封鎖に踏み込むかはわかりかねますが、まぁ一回体験してみろやと言いたいです。

 それにしてもこの前一時外出があったせいなのか、このところは団体購入の募集が減ってきています。前と比べると物資が入りやすくなっているためでしょうが、これはこれで団体購入に応募する機会が減ってちょっと寂しさとかもあります。
 あと周りから本当に笑い声を聞くことが増えました。マジでみんな明るい顔するようになってて、環境がよくなってきていることが大きいでしょうが、人の慣れってすごいなと本当に思います。

2022年5月23日月曜日

NHKの取材の裏側

やたらと「弱者」を作り出して共感を集めたがるマスコミのうんざりな風潮(JBpress)

 さて今回の自分の配信記事ですが、かなりガチな実体験に基づいた記事を書きました。詳細は上のリンク先を読んでもらえばわかりやすいですが、今から約10年前にNHKの取材をテンプスタッフ経由で受け、撮影日まで決まった後で反故にされました。当時の自分の心境としては、海外就職する若者より、NHKの報道姿勢の方がニュースなのではというもので、折角だからニュースにしました。

 ヤフコメを見ると自分の記事にしては珍しく賛同意見に溢れており、そこまでヒットした記事ではなく見る人が限られていることもあってか、かなり落ち着いた意見が溢れています。まぁこれを見て変だと思わない方が変だと私も思いますが。

 なおNHKの取材記者は二人おり、最初の人が途中で別プロジェクトに移ったため後任の人が件の騒動の張本人となりました。もっとも後任の人も上司の指示に従っただけなのでこの人が悪いわけではないですが、やはり印象としてはどうしても悪くなります。
 ちなみに最初の人とは若者の就職事情についてもちょっと話し込んだのですが、「ここだけの話」として、NHK取材班のキャップはよく、「就職難というが、若者が甘えてるだけじゃねぇの?」と言ってたそうで、就職氷河期出身のその記者としては口には出さないけど本当に現状を理解していないおっさんが多いと洩らしてました。

 このほか最初に挙げた貧乏アピールした人はこの人ですが、意識的にはどっちかというとビリギャルの方が強かったです。本当に重要な点は実はこの二人のある共通点で、具体的には指摘しませんがその特徴が弱者アピールにものすごい親近性が強いというかほぼ兼ね備えている点だと密かに思います。

2022年5月22日日曜日

約1ヶ月半ぶりの外出

 出オチですが、本日約1ヶ月半ぶりに団地の外に出ました。昨日に急に今日4時間の外出を認めるとお触れが出て、他には配られたけど自分が散歩中だったためか受け取れなかったの1日外出券を団地組合に言って改めて発行してもらい、外出してきました。

 外出と言ってもお店はごく一部のスーパーと薬局を除いて全部閉まっており、片道2キロかけてスーパーに行って買い物してきただけでした。その買い物も、店内は客でごった返しており、買い物かごすらなくなくなる有様だったためあまり手に取って物を買うことができず、結局切れかかっているシャンプーと肉まん、清涼飲料とリプトンのティーパック、ポテトチップスを買うだけで終わりました。
 自分の目測では4つのレジに50人くらい並んでおり、それぞれ買う商品量も桁違いに多いため、レジがなかなか進まず、シャンプーとか持っている手が疲れました。でもってまた2キロ歩いて帰るのも、このところほとんど動いてなかったためこれまた疲れました。チャリ使えばよかった。

 帰宅後、約1ヶ月半ぶりにコーラとか飲みましたが、なんか思ったより感動はありませんでした。ちょうど一昨日に大量に荷物が届き、ロールケーキやらピザとか食ってそこそこ食欲が充足された後だったことが原因なのかもしれませんが、それ以上に幸福という感覚が前と比べて鈍くなっているというか変わってきていることの方が大きいかもしれません。
 マジでこの監獄生活で「幸せって何だろう?」的な疑問を持つに至った人はかなり多いと思います。報道とか見ていても、車や豪華な家を持ったところで意味なんてないとか言い出す中国人も出てきているようで、物質的な豊かさよりも旅行や習い事、飲食などの体感的な豊かさが今後上海では重視されるかもしれません。

 なおさっき出てきた車ですが、中国は路中の車も多く、今日の外出中もあちらこちらで道路に置きっぱなしの車を目にしました。何気に気になっているのが、長い間動かさないことによるバッテリー切れで、実際に団地内ではバッテリーが切れて他の車から融通してもらう人もいれば、エンジンだけかけてバッテリーを補充する人もいます。
 まだこれらは団地内にある車だからできることですが、路中の車となるとそういうことは一切できないだけに、封鎖明けにはバッテリー切れで動かない車が大量発生しているかもしれません。

 それにしても、ゲームの「アストリブラ」2週目終わってから急に暇になりました。マジで時間忘れるくらい楽しかった分、終わってしまうと途端にやることなくて困ってしまいます。

2022年5月21日土曜日

静岡県三島市のマンホール聖戦

【マンホール聖戦】三島市水道課「マンホール13000個チェックとか人員不足で終わらん…」→撮影イベントにしたら2日で終了wwwwwwww(ハムスター速報)

 いきなり聖戦とかいう見出しで何のことかと思った人も多いのではないですが、これはマジ凄いです。

 詳細はリンク先にあるテレビ静岡のニュース記事にも書かれていますが自分から簡単に説明すると、静岡県三島市で老朽化したマンホールの調査点検をすることになったものの、その対象数は約1.3万個にも上り、これを全部一々調査するとなると大変となことでした。そこで、マンホールを撮影してアップロードしたらポイントがもらえ、ポイントは賞品に変えられるというゲームアプリを配信したところ、わずか2日間ですべてのマンホールの写真が出そろったとのことです。

 一言で言えば、市民の力を使って非常に効率的に業務をさばいているという点に感服します。実際に市役所の人間が一つ一つマンホールを調べようと思ったら相当な工数がかかると予想されますが、ゲームアプリを配信するだけで1.3万個の調査写真が何もせずに集まるなんて、賞品代を考慮してもコスパ最高もいいところです。
 まとめ記事でも指摘されていますが、無人の船に敵軍から矢を射かけさせて、大量の矢を奪い取ったエピソードから「諸葛孔明かよ」というコメントは至極的を得ています。

 このニュースを友人に話したところ、企画した三島市のみならず、このゲームアプリを開発した業者の方に注目していました。


 友人によるとこのアプリ開発業者の創業者は元々はロボット工学畑の人で、過去に設立したロボット会社をGoogleに売却するという実績を持っているとのことです。それだけに友人は、ハードウェアのみならずソフトウェアでもこうした面白い発想をしてくるのかと感嘆していました。
 私自身も、このところ日本の人材不足を馬鹿にすることばかり口にしていましたが、このような凄い人材が日本にいたのかという事実にかなりビビるとともに、行政の新たなアプローチにもつながるこうした企画に期待を寄せています。

 それこそ熱海の土石流で話題になった不法な盛土や、不法投棄地などについてもこうしたアプリ―を介して、各市民が行政側にアップロードすることで各地の危険個所把握や防災予防につながっていくとも思います。今現在、日本はどこもかしこも労力にも資金力にも欠く有様なだけに、こうした市民と行政の連携は、これだけ情報化された時代なんだからもっと深めていくべきでしょう。

2022年5月19日木曜日

一時外出許可→やっぱりなし

 このところの上海は物流インフラが少し回復してきたのか、一昨日に団体購入で頼んだ塩パンとエッグタルトが早くも今日届けられました。なおエッグタルトを運んでくれたボランティアの女性から受け取る際、車の物陰でうんこしてる猫を見ました。受け取った後に物影に寄ったら既に去ってましたが、多分団地内で誰かが飼っている猫だと思います。
 このエッグタルトですが、先月にハイチュウが切れてから実に約1ヶ月ぶりの甘い味なため、4個入りだから今日と明日で2個ずつ食べようと思っていたものの、我慢できずもう4個食べてしまいました。最初食べた瞬間、あまりの甘さから頭くらくらしました。

 話は本題ですが今日の日系メディアの報道では、上海市は平常化に向けて動き出し、一部地域で外出が許可されたとやたらめったら報じていました。ただこれ、はっきり言うけど額面通りに報じているメディアの記者はレベルが低いと言わざるを得ません。というのもこの一時外出許可は、公式発表通りに実施されていないからです。

 この一時外出許可は新規感染者の少ない地域や団地が対象とされ、外出時間は一律4時間で、薬局を除き一つの商店にのみ訪問できるという形式でした。何気に用意がいいというか、「1日外出券(4時間)」という、どっかのサラ金会社の地下強制収容所で配られてそうなチケットも配られました。
 実は自分の団地も今日この外出が認められる団地に入っていたのですが、つい昨日に外出券が配られながら実際には実施されませんでした。昨日夕方の時点で、「外出やっぱなしね」とは言わず、「防疫徹底のため~」という言い草で、各団地からはしばらく一切外に出られませんという、ほんの数時間前とは全く逆の政府公式発表が出され、あとからの発表の通りにうちの団地では外出が一切行われませんでした。

 なお私自身は外出可能時間は勤務時間中で、また多くの人が商店になだれ込み商品もすぐ売り切れるだろうから、危ないだけなので外出するつもりは当初からありませんでした。そのため外出できなくなったとしてもあまり気にならない立場だったのですが、一時とは言え外出できると期待していた人たちからしたら、今回のこの措置によるショックはでかいのではないかと思います。
 っていうか残った1日外出券(日付入り)とかどうしろというのだろうか。記念に取っとけ的なのか。

 では何故外出が直前でなしになったのか。いろいろ推論が出ていますが、一番可能性が高いのは先に外出された地区での混乱ぶりがあまりにも大きかったことが原因だと思われます。
 この一時外出は昨日から地域を分けて行われるという形式で、実際に昨日は外出が許可されたエリアがあったそうです。しかし出回ってきた映像を見ると、多くの人が物を置いてある商店になだれ込む有様で、何もナレーションとかつけなければ本当に暴動にも見えなくもない状態でした。恐らく店にある商品も、一瞬で消え失せてたのではないかと思います。

 こうした解放による人の殺到と混乱、そしてこの集中ぶりが感染を引き起こすという懸念から、一時外出は結局なしになったのではないかと思います。自分が住んでいる区だけの措置という可能性もありますが、これまでの政府発表の反故とか見てると、大半の区で同じようなことになっているのではないかと推測しています。

 あともう一つ考えられる可能性として、国外脱出ならぬ上海脱出が相次いだという噂も出ています。一時外出が実際に行われた昨日の時点で他の都市行きの列車やバスのチケットが異常に売られ、中には数倍の値段もつけたというニュースもあり、封鎖下の上海から何としてでも脱出しようとする人が実際殺到したのではないかと思います。ただタクシーとか公共交通機関は動いていないため、徒歩で駅まで数時間歩いた人とかもいたそうです。

 実際にというか私のいる団地のグループでも、「脱出する。ついては残った家具は欲しい人にあげる」というメッセージを出している人もいました。まぁ結局今日に団地から出られなかったから、実際に脱出したかはわからないけど。もしかしたら通行許可証持ちの人経由なのかもしれませんが。

 前にも書きましたが、今回の上海封鎖では政府発表が額面通りに実行されないというケースが非常に多いです。先月あたりは感染者の有無でリスクレベルを3段階に分けて管理するとも言ってましたが、この三区制もその基準通りなら私の団地は団地の外にも行けるはずなのに実際はそんなことは許されておらず、今やこの制度もあってないような感じです。
 ロイターなんかはこの辺よくわかってるので今日の記事で「外出許可は出されたけど、実際には外出が認められていない団地も多いのでは」という風に書いていましたが、こういう風に政府発表を鵜呑みにしない報道は日系メディアではあまりなく、みんな額面通りに「平常化に一歩前進、一時外出が可能に」などと馬鹿みたいに報じています。ちょっとは疑え。

 少なくとも、昨夜の時点で一回認めた一時外出がやっぱりなしになることを示唆する発表や噂が出ていたのだから、今朝出る報道ではそれを反映できたはずです。これまでも何度もこういうことあったのに何でそのまま発表通りに報じるのか、ほんとこの辺は理解しがたいです。

2022年5月18日水曜日

戦後ロシアに対する処遇

 実質的に勝敗がつきつつあるウクライナ戦争ですが、そろそろ戦後のロシアに対する処遇について議論する時期に入ってきているのではないかと密かに見ています。
 楽観視し過ぎているかもしれないものの、私はこの戦争はウクライナがクリミア半島を含めウクライナ領土から全ロシア軍を国境まで押し返すとみています。仮にこの条件で決着がついた場合、戦後のロシアに対して国際社会はどのように後始末をつけるのかが重要になってくるでしょう。

 まず第一のトピックとして、いつまでロシアに対する経済制裁を続けるのかです。戦争が終了して停戦または平和条約が結ばれた段階もありますが、自分の見立てでは最低でも、プーチン政権が崩壊するまでは経済制裁が続けられるとみています。
 ロシア軍の戦争犯罪、そして今後のプーチンの暴走抑止を大義名分とすれば十分で、恐らく食料などごく一部の取引を除けばプーチンが居座る限り欧米は経済制裁を続け、ロシアを弱めようとするでしょう。それこそ戦後すぐにプーチンがクーデターにあったりしていなくなった場合は、新政権との講和の餌として制裁解除が使われるかもしれません。

 第二のトピックとしては、核兵器です。恐らく史上初めてプーチンは核を防衛ではなく攻撃の交渉材料として使っており、核戦争リスクを抑えるためにも、戦後のロシアに対しては何らかの核兵器に対する制限を付ける必要があると自分は考えています。一番理想的なのは核兵器全放棄ですが、この条件を突きつけた場合は反プーチン派も抵抗し、再び過激な行動を採る可能性があります。
 落としどころとしては、米国も含めて核兵器の削減を一緒に進める、またはIAEAの監視や査察をより強化し、使用や保有に対して制限を強めるといったあたりに落ち着くと思います。っていうかそうしないと駄目だと思うけど。

 第三のトピックは、戦争犯罪者の処分です。プーチン政権が崩壊すること前提ですが、今回のウクライナ戦争で虐殺を含め戦争犯罪を犯したロシア軍将兵をどう処分するのかは、かなりハードな交渉になると思います。
 ロシア側としては、敗北を受け入れる代わりにこれらの戦争犯罪処罰の見送りなどを求めてくる可能性が高いでしょう。ただ仮にここで見逃すと、後々のロシアの禍根を残すことにもなるだろうし、またウクライナ側の犠牲者を思うと承服できない気持ちを覚えます。理想はウクライナ側に引き渡し、ウクライナ政府によって裁判を行わせるという形だと思いますが、実現はかなり難しいでしょう。

 そして最後の第四のトピックとしては、今後のロシアの天然ガスの取り扱いです。今回、天然ガスがヨーロッパ諸国に対する最大の脅し材料となり、開戦後もエネルギー価格の高騰はじめ世界経済の混乱の元となりました。逆を言えば、ヨーロッパのエネルギーの大動脈を握っていたことが今回のロシアの暴動を招く大きな要素になったと私は見ています。
 この見方からか、今後のロシアの暴走を防ぐ意味でも、ロシアの天然ガスの管理は極めて重要になると考えています。ではどうすべきかですが、一番欧米側に有利な案としては、ロシアの天然ガス及びパイプラインをロシア以外のヨーロッパ諸国に権益を持たせ、管理させるという案です。

 ぶっちゃけ賠償金代わりにロシアの天然ガスの利権すべてを奪いたいというのが本音ですが、さすがにこれやったらロシア国民も大きく反発するので無理でしょう。ただロシア一国に握らせることは、世界の経済及び安全の秩序を守る上では非常に危険だと思えるだけに、ドイツやフランスなどを資本参画させ、ロシアの好き勝手に供給をいじらせないようにする工夫が必要だと思います。
 この条件を認めさせる代わりにある程度の譲歩は必要になるでしょうが、それでもプーチンの退陣と並んで最優先で要求する事項だと自分は思います。

2022年5月17日火曜日

命の水

 既に封鎖されてから約50日を経過しています。2020年の武漢の閉鎖期間は76日間だったとのことで、「もう少しで新記録!」「そんな記録いらない!」的なやり取りがグループチャット内でも交わされていました。
 冷静に考えるとこの50日間、ガチで半径50メートルの範囲でしか活動していないことを考えるとかなりおかしな環境にいるという気がします。最初は10日間でも気が狂いそうでしたが、人間ここまで持ちこたえられるのかと思うと同時に、江戸時代とかの「謹慎」ってかなりつらい処分だったんだななどということが分かってきました。

 さて本題ですが昨日まで宅配による感染を防ぐという名目、本音では無理やりにでも新規感染者1日1000人以下を達成するため、区外からの宅配の受け入れが禁止されていました。今日になってこれが解除となったこともあり、まとまって宅配物が団地内へと入れられたのですが、この中に自分が頼んでいた商品も一つ混ざっていました。それは何かというと、調味料セットです。

 実は先々週辺りの時点で、野菜炒めばかり作っていたこともあって醤油が切れていました。正確にはあと1回分は残していたものの、何かあった時に備えて一切使わずにいました。さすがにこの状態は我慢しがたく何とかならないかと思っていた矢先、団体購入でお酢や料理酒などとのセットの申し込みがあり、藁をもつかむ思いで自分も参加しました。
 同じように調味料切れに悩んでいた人は多かったのか、この団体購入は規定人数を無事クリアし、実際車で時間食いましたが今日になってようやく醤油が届けられました。

 そして今日、醤油を使って餃子を食べたのですが、本当にごはんがよく進む味でした。実はこれまで醤油が切れたことから折角の冷凍餃子を醤油をつけずに食べていました。味濃いから何もつけなくてもおいしいと信じ込ませていたものの、やはり醤油がついてくると段違いで、改めて醤油こそ命の水だと気づかされました。

 かねてから私は、日本人は石油がなくても戦えるが、醤油が尽きたら死ぬしかないと思い、醤油を戦略物資として扱い大豆の1000%国産化を目指すべきだと主張してきました。この考えは今回一層強くなり、他の国は知らんが日本にとっては醤油こそ愛媛県民にとってのポンジュースのような必要不可欠な液体だと感じ入りました。

 なお醤油が量産化されるようになったのは江戸時代ですが、当時はまだ高級品扱いだったそうです。明治に入って更なる量産手法が確立されたことで一般家庭にも届くようになったそうですが、それまでの人々の味付けは本当に塩くらいしかなかったと思いますが、よくそれでやってけたものだと思います。

2022年5月16日月曜日

BYDのEVバスの日本展開について

 上海市が6月中旬の封鎖解除を発表したといいますが、「ゼロコロナを叫ぶってんなら今すぐ流行を抑えて封鎖を解除してみろ」とか思います。でもって「エゴだよそれは」と、逆シャアのセリフが続くわけですが。

 話は本題ですが、上の潮風太子さんの記事で今後のバス業界を巡るトピックの一つとして、中国のBYD社が日本市場で売り込むEVバスについて触れられています。何気にビビったのですがちょうど今、このBYDのEVバスについていろいろ調べていたところで、なんでも日本のEVバス市場のシェアは70%という、圧倒的強者にあるそうです。でもって上の記事でも書かれているように、2035年以降の燃料バスの完全淘汰を国が策定したこともあり、このところ従業員を増やすなどBYDは攻勢をかけてきているとも聞きます。

 このEVバスについて潮風太子さんからは充電などの運用面で懸念を示されており、こういう話は確かにメディアには出てこないなと自分もみていて感じます。一方で、中国ではすでに10年くらい前から当たり前にEVバスが市内各所を走っており、走行距離も1日かなりの量に上ることから、運用においては何とかなるんじゃないのという軽い気持ちを持っています。地味に中国は普通の国と違って、民生用より産業用の電気代の方が高いというハンデも抱えているのだし。
 ただ中国のバスにおいては、日本と違って時刻表そのものがなく、来たバスに乗るという習慣があります。この点で日本のバスの方がいろいろ制約が多いだけに、中国を見習って日本もこの際バスの時刻表を廃止して、朝8時台は10分毎にくるなどと大まかな設定で運用した方が効率良いような気がします。

 あとこのバスの運行関連で気になっていることとして、今後起こりうる地方鉄道の廃線があります。一部鉄道会社が赤字路線を公表するなどどこも苦しい環境にあり、恐らく今後地方を中心に廃線となる路線がガンガン出てくると思います。
 そうした路線は廃線後、恐らく路線跡地をそのままバスレーンとして使用するのではないかと思え、そこでもまたEVバスの需要が高まるとみています。ただそうはいっても、赤字となるくらいの路線なのでバスに切り替えても採算は取れるかとなると怪しいもので、この方面のインフラ支援を行政がどれだけ行うかによってもかなり状況は変わってくる気がします。

 それにしてもこの辺の地方における交通インフラの話は結構笑えないところがあります。都市部にいるとあまり意識しませんが地方においては利用者が少ないとは言っても、交通インフラがなくなったらもうどうにもならないという人も少なくないでしょう。かといって、全国津々浦々まで常に定期的な交通インフラを維持するとなると社会負担も小さくなく、また潮風太子さんも書かれているようにドライバー確保の問題も出てきます。

 個人的にはもっとこの辺の交通インフラに関しては抜本的改革を行い、地方に限っては登録制での白タクを早く認め、交通インフラの補填を行わせた方がいいのではと思っています。その上で、EVバスに関しては環境面ではやはりメリットもあるだけに、BYDばかりではなくもっと日系メーカーも頑張っていい車作るよう促すべきでしょう。まぁぶっちゃけ、バス・トラックの製造技術なら既に中国の方が日本を遥かに上回っている(エンジン除く)と自分は思っていますが。

2022年5月14日土曜日

英国との次期戦闘機共同開発ニュース

<独自>次期戦闘機、日英共同開発へ BAEと協力、伊も参加(産経新聞)

 このところ暗いニュースも多い中、メジャーの大谷選手並にスカッとしたのが上のニュースです。産経の独自スクープですが、よく取ってきたもんだ。読売も後追いしているだけに信憑性も高いです。
 さてこのニュース、戦闘機好きじゃないといまいちピンとこないですが、日本の次期主力戦闘機(F-3)の開発がこれまでの米国ではなく、英国というか欧州連合になりそうだというニュースです。

 現在の日本の主力戦闘機は「F-2」と言って、ベースとなっているのは米国の「F-16」戦闘機です。ただ「いっぱい飛びたい」、「たくさん武装つけたい」などとあれこれ要求がついて、出来上がってみると元ぼ「F-16」と比べて「F-2」はかなりでかくなっており、もはや別物とまで言われる代物となりました。
 それだけ追加開発を行っただけあり、改造開発費も土用丑の日の如くうなぎのぼり(知り合いの中国人が去年「うなぎのぼり」と言ってきてマジビビった(;´・ω・))となり、1機当たりの製造費用は元の「F-16」を上回るという悲惨な結果となりました。しかも重要な技術箇所を米国は開示せず、改造で得た研究開発成果も米国と共有したため、誰得かと言ったら米得という結果で、機体性能はともかく開発プロセスについてはいろんな意味で大失敗だったとみんな思っています。

 そんな痛い思いされながらも日本の戦闘機開発は基本米国がセットなため、次期戦闘機も米国との共同開発、または米国の機体をそのままもらうといったような観測がなされていました。候補とされていたのは現在世界最強とされる「F-22ラプター」で、これは「F-2」の選定の際にも候補に挙げられていたのですが、製造元のロッキード・マーティン社らは乗り気だったものの、米国議会が機密情報流出の恐れありとして輸出を認めずに流れ、「F-16」ベースとなった経緯があります。

 ただそうした過去は既に遠い昔であり、次の「F-3」に関しては「F-22」の輸出を米国議会も認めるような状態とされているのですが、肝心の「F-22」が既に設計、就役からかなり年月が経っており、最新の機能や技術を搭載するには古すぎるとされていました。むしろソフト面に関しては既に米国から買っている「F-35 ライトニングⅡ」のが上で、名刀とはいえ骨董品をいまさらベース機体にするのかという点で不安が持たれていました。

 では米国の最新の戦闘機はどうかというと、恐らく開発しているでしょうが未だあまり情報を公開しておらず、日本との共同開発に乗ってくるわけがありません。そんなわけで困ったと言っている中、英国らが「うちのはどうだい?」と前からアプローチかけていました。

 英国の現在の主力戦闘機は「ユーロファイター」こと「タイフーン」です。この機体は英国、ドイツ、イタリア、スペインという最近何かと話題のNATO4ヶ国の共同開発機です。しかしこの機体も日本同様に更新を控えており、英国なども最新機体を一から開発しようというタイミング的にはバッチシな状態でした。
 その上で、やはり機密を出さない米国に対して英国は、前回の「F-2」選定時においてもきちんと機密情報を公開するという姿勢を出しており、自分としては開発パートナーとしては英国が一番ベストだとかねてから考えていました。

 なおかつ都合がいいこととして、ウクライナ戦争によってちょうど国防の意識が世界レベルで高まっており、そこへきて立場や思想を同じくするNATOとの共同開発は、日本にとってもかなり都合がいいでしょう。NATOとの共同開発であれば米軍とのデータリンクといった連携方面の課題もクリアしやすく、尚且つ開発費も共同負担で抑えられ、日英同盟の再来とばかりに歓迎すべきです。
 あと恐らく、模型メーカーも新たな機体が出ることで商品が追加されるため、かなり大助かりでしょう。タミヤとハセガワのどっちが先に出すのやら。

2022年5月12日木曜日

ウクライナ戦争の今後の戦局

 今日二週間ぶりに配給が届きました。通常は週一なのですが先週はなんか入ってたヨーグルトが腐ってたとかでそのまんま全量廃棄になってました。今回はスパム入ってたから明日食べよう。

 話は本題ですが現在も続くウクライナ戦争について、国連も言っている通りに停戦が行われる可能性は現状、ほぼなくなったといいでしょう。ロシアとしては全く目的が達成されておらず、ウクライナとしては勝ち戦を手放す理由がないからです。
 報じられている戦局を見る限り、ロシア側はキーウ攻略をあきらめてウクライナ東部に戦力を集中させましたが既に時遅く、ウクライナ側の反撃を受けて占領した地域から徐々に後退している有様です。結果論から言えば、開戦当初に東部なんて捨て置いて全力でキーウ攻略に集中していたら今はどうなっていたのかという思いが少しあります。

 そもそもキーウ攻略に失敗した時点で、ロシア側は約1/4の戦力を喪失していたと言われていることから、残った戦力を東部に集中したところでこちらもキーウ防衛兵力を東部に回せるようになったウクライナに勝てる道理はありません。ウクライナ側は欧米からほぼ無限に補給も受けられるだけに、この戦争はウクライナの完勝になると現時点で結論付けてもいいでしょう。むしろここからロシアが勝とうというのなら核を使うしかないものの、恐らくロシア上空には既に米軍の爆撃機が高高度で既に飛んでいると思われ、使用した時点でロシアにも即落とされることでしょう。

 それで焦点となる東部戦線ですが、あくまで素人的な目線で勝手なことを言うと、これから2週間でロシア側は破滅的な結末になるという気がします。その根拠というのは黒海で、既に軍艦モスクワを始めロシアの艦艇はウクライナによって数多く撃沈されています。今後さらにその数は増え、制海権を完全に握るまでにはいかずとも、陸続きの地域から黒海経由でのロシア軍の撤退はこれから難しくなっていくのではないかと見ています。
 自分も今回の上海封鎖で思い知りましたが、いざという時の備蓄や逃げ道がなくなると、人間本当に焦るものです。「背水の陣」というわけじゃないですが、これから港湾部や艦艇をウクライナが攻略するにつれ、内陸にいるロシア軍の焦りはどんどんと深まっていくのではないかという気がします。実際には様々な要素によって進軍方向は決められるでしょうが、黒海沿岸を攻略する価値がウクライナにとっては心理的影響を与えるに当たっては非常に大きい気がします。

 それこそ、帰る船がなくなるくらいまで艦艇を潰したら、ロシア軍としては正気でいられなくなるのではないかと思います。ただでさえドローン兵器が充実化しているだけに、これkらの2週間でウクライナはさらに大きな戦果を得て、最終的にはロシア軍を全面撤退に追い込むだけでなく、二つの東部自治州も完全なる支配下に置くとみられます。時期に関しては見通せないものの、意外と早く来る気がします。
 仮に早かった場合、電撃戦を図ったのはロシアで、実行したのはウクライナという皮肉な結果になるでしょう。

2022年5月11日水曜日

もはや封鎖が日常

 友人にこのイラスト送ったらすぐさま返事来て笑えました。


 さて本題ですが4月頭から始まった上海封鎖は既に約1ヶ月半経過しながら、未だ解除されていません。一応無症状感染者は上のグラフの様に一時期に比べればかなり落ちて来ており、このところのPCR検査も封鎖解除を見込んでいるのか頻度が増加しており、早ければ5月下旬、遅くても6月入るころには狭い範囲ながら買い物など自由に行けるようになるのではないかと期待されています。

 私自身はこの封鎖開始当初、最低でも10日間は続けられると見込んでいたものの、最高でも1ヶ月立てば終わるだろうとやや甘い観測を持っていました。結果的には正解は2ヶ月になりそうなのですが、1ヶ月と予想したのは封鎖に市民が耐えられるのは1ヶ月が限度と考えたためでした。
 しかし前述の通り、既に1ヶ月超も経過しているにもかかわらず自分を含め上海市民は封鎖生活に堪えています。っていうか明らかに封鎖開始当初より余裕を持つようになってきており、実際団地内を歩いていると笑い声に堪えない平和な世界が広がってたりします。

 私自身の体験で言うと、封鎖開始から約2週間経過したあたりが一番きつかったです。買っておいた備蓄が尽きて、配給された野菜を炒めて食べるだけの日々が続いており、なんでこんな状態で仕事しなきゃいけないんだとぶつくさ文句言いながら仕事していました。ただ3週間目に入った辺りで封鎖生活に慣れてきたのと、それまでは家から一歩も出られなかったのが団地内の外出が認められるようになり、散歩できるようになってストレスが大きく目減りしました。
 ちなみに漫画の「ナポレオン」であるキャラが「監獄は人を変える」と言っていますが、今ならその意味がよく分かります。ずっと軟禁されていると本当になんか頭が変になってくるので、今更ながら懸賞生活のなすびは凄かったとリスペクトしています。

 そうして生活に慣れてきた矢先、ブログにも書いた団体購入で購入した冷凍焼売セットが届き、食生活が一気に改善されてからはもうストレスそのものも消え去りました。マジで今回、この焼売には助けられたと思って感謝しているだけに、日本に帰ることがあったら焼売神社を建てて焼売を崇め奉る人生を送るのも悪くない気がします。ぶっちゃけ観光ネタにするなら焼売神社は意外とありだと思う。
 不満な点を挙げると、シャンプーがちょっと切れかかってきているのと、飲料がお茶と配給で来る牛乳しかない点で、特に後者は緑茶が既に切れ、紅茶もあと2回程度でなくなり、鉄観音しかこの後飲めなくなります。牛乳(既に飲み切ってもうない)が届けられるまではマジでずっとお茶しか飲まず、当時は苦みのせいか味覚がおかしくなっていたので何か別の飲み物が欲しいです。

 それにしても冒頭でも書いたように、人間って意外とこんな生活でも慣れるものなのだと感心してきます。やはり最初の頃の方が団地内全体でも悲壮感が強かったのですが、今や「進撃の巨人」風に言えば旧シガンシナ区住民の様に心構えがすっかり整い、この封鎖生活でもそれなりに明るく過ごせるようになっています。
 また毎朝「PCR検査、はじまるよー!」の大声で起こされ、自宅作業中にPCR検査受けてきて、仕事終えた夕方に散歩した後は自宅でネット見ながらゆっくり過ごすという日常パターンが確立されてしまっています。さらには散髪にも行けないから自分で髪切るのも上手くなってきたし(風呂場で裸状態でバリバリ切る)、焼売一つで大喜びできるほど幸せの基準値が下がったりしてるし、なんかいろいろ適応してきています。

 とはいえ早く封鎖を解除してもらい、コーラ飲んだり自転車漕いだりしたいのが本音です。もっとも後者に関しては、運動不足からマジでちょっと動くと心臓痛くなるほどにもなっているので、最初はリハビリ期間が必要になるとは思いますが。

 あと書き忘れてたけど、封鎖期間中はマジで「アストリビラ」ってゲームがストレス解消の切り札になってました。楽し過ぎて仕事時間すらかなり削られたけど。

2022年5月9日月曜日

中国クリエイター記事の裏側

キモキャラから「カワイイ!」へ、中国人クリエイターの実力が急成長した理由(JBpress)

 今日配信された上の記事ですが、なんか配信時間がいつもより遅かったようなΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)

 内容は書いた通りのまんまで、最近中国でかわいい系のキャラクターが本当に増えてきている状況について触れています。割と前から準備していた内容で、紹介している「もし猫」など、今後日本にも進出してきそうなクリエイターが確実に中国で育ってきています。

 ただこうしたキャラクターで、いわゆる萌え系だと未だ大きなハンディキャップが存在します。具体的には性的露出部分で、素肌を出している部分が多いと中国では検閲喰らうようです。そのため女性キャラなんかだと胸元や太腿の露出が引っかかりやすく、胸元はきちっとし締め、太腿にはタイツ履かせる厚着修正がよく加えられますが、将来的に中国ではタイツフェチが増えるのではと早くも懸念しています。

 これ以外はそんな追加で書く話もないのでこれだけです。さてアストリブラミニをやらなきゃ。

2022年5月8日日曜日

日本のBLの起源とは?

 最近「男装の麗人」の対義語は「女装の変態」になるのかなどと思い悩んでいます。

 それで本題ですが、以前は「べ、別に興味あるわけじゃないんだからね(*ノωノ)」と言っていたけど最近は隠すことなく「週末はBLドラマ見て過ごした(´・ω・`)」と突然語りだすBL好きの中国人同僚と何故かその方面の話となり、日本の現代におけるBLの概念は、「ポーの一族」などをはじめとする昭和期の少女漫画の影響が大きいと独自理論を解説しました。これに対し同僚は、「日本はかくも先を行っていたのか。中国でBLの概念できたのは早くても90年代なのに(;゚Д゚)」などとおののいていました。

 上記の通り、現代日本におけるBLことボーイズラブの概念について自分は、昭和期の少女漫画がその原型を作っていると考えています。ただその少女漫画も遡れば宝塚少女歌劇団の影響があると考えられ、そこら辺を突き詰めていくと日本のBLの起源とは何なのだろうかという疑問がもたげてきます。

 BLというと、少女漫画などでは線の細い少年たちがメインですが、仮にこの少年たちにジャンルを絞らなければ、日本における男色文化はかなり深いものがあります。代表的なのは戦国時代で、この時代の主だった武将たちはほぼ全員が男色癖を持っており、むしろそういうのなかった秀吉が逆に「特殊な性癖だった」と書き残されるくらいでした。

 その男色文化は江戸時代も通じて続き、阿国が始めた歌舞伎が途中からストリップショーになったことから出演者は男に限定したところ、今度は男のハッテン的な演目が主となり(若衆歌舞伎)、これまた禁止喰らって現代のガチムチ男限定の野郎歌舞伎へと至っています。
 また男色向けのサービスも大っぴらであったと言います。有名な「東海道中膝栗毛」の弥二さん喜多さんもそういう関係ですし、3代目将軍の徳川家光も露骨にそういう趣味があったと言います(だから直径男子が少ない)。

 あくまで自分が知る限りですが、イスラム世界を除くと、日本ほど男色が大っぴらだった社会はあまり知りません。中国でもここまで露骨だったとは聞かないし、ヨーロッパもなかったわけじゃないものの、イエズス会の連中も日本のありようにビビったというくらいなため、日本ほどではなかったのではないかと思います。
 逆を言えばそうしたギャップもあって、明治維新以降に男色はやや鳴りを潜めるようになります。時代ごとに比較するなら、戦国時代が一つのピークで、江戸時代を通じて高水準が続いたものの明治期以降に一気に熱が冷めるというグラフになるでしょう。

 翻って現代の日本のBL文化ですが、漫画や小説を中心に結構低年齢、っていうか中学高校女子がメインターゲットとなっているように見える点からすると、やっぱこの辺の感覚は世界的に見てもかなり特殊なんじゃないかなという気がします。中国なんかだとBLは厳しく取り締まられるため、上述の同僚も韓国やタイのドラマをよく見ると言いますし。
 よく考えてみたらタイのが日本より凄いな、忘れてた。

 この日本のBL文化は江戸時代以来の男色文化の系譜を引いているのか、それとも明治に一旦リセットされた後で新たな形として生まれた文化なのか、ちょっとこの辺が気になります。かつて友人が「マツコの知らない世界」でBL漫画研究家が出演した回を紹介してくれましたが、あの時の先生に聞いたらヒントとか出るのだろうか。
 なお自分はBLそのものについては全く興味がなく、一部そういう要素のある作品は手に取ったことがあるものの、ガチBLな作品はほとんど触ったことがないです。しいて言えば桃栗みかん(河下水希)のメジャーデビュー前の作品を姉貴が買ってきたのを読んだくらいです。

 なおその作品(高校男子)を友人に何も言わず貸したところ、「お前何とんでもないものを渡してくんだよ!」と怒られました。河下水希の昔の漫画あるよといったら貸してくれと向こうから言ってきたのに。

2022年5月6日金曜日

アマビエどこいった?

 昨日ふと家で仕事している最中、2020年前半に日本でコロナが最初に流行った頃、やたらとあちこちで報じられていたアマビエという妖怪がどこに行ったのか気になりました。

 アマビエに関しては当時自分は日本にいないので実はあんま詳しくないですが、なんか絵を描いて奉るると疫病が消えるという伝説から、コロナ流行時に日本で一部流行ったと聞きます。それから約2年が過ぎた現在ですが、コロナは数度の変異を経て未だ流行し続けている一方、アマビエについては一切その言及を見なくなり、一体どこに消えたのか、何故人々は彼を忘れてしまったのかがアニメの氷菓並に気になります。

 何故アマビエが消えたのかいくつか仮説を立てると、

・単純に飽きられた
・コロナが全然治まらなくて効果ないことがばれた
・アマビエ個人の事情でいなくなった

 順当に考えれば上二つでしょうが、当時やたらとその名が出てきてブームだったことを考えると、本当に流行というのは去るのが早いんだなという印象を覚えます。実際ネットで検索すると2020年のページばかりしかヒットせず、コロナが依然と猛威を振るっていた2021年の段階で早くも消えていたと考えられます。

 その上で言うと、やはりこういう自然災害に対して神仏に頼るというのは安易であるということでしょう。科学的かつ怜悧な思考出の対策が必要で、神仏に頼ったからと言って何か状況が変わるわけではないということを、アマビエは教えようとしてくれたのかもしれません。

救いようのないドクズ

 いちいちリンクは貼らないですが、かねてから注目していた秀岳館高校サッカー部の暴行事件で、問題となった生徒の謝罪動画を監督は当初「俺は知らない」と言ってましたが、実際には顔出し名前出しで撮るよう指示していたとのことです。私に限らず彼のことをドクズと呼ぶ声があちこちから聞こえますが実際その通りで、なんでも保護者らに泣いて謝罪したと言いますが、泣かなくていいから早く死ねよとすら思います。

 名目上は教育者でありながら、首尾一貫して生徒のことはガン無視で保身のためにしか動いていません。暴行に関して学校側は問題となったコーチのみが20件以上過去に起こしているほかは生徒同士の暴行しかないと言っていますが、この学校の発表を鵜呑みにすることはできず、また監督がああいう人間であることを考慮すると、実際には監督自身を含め、もっと多くの他の人間が暴行に係っているのではないかと自分は見ています。

 一部まとめ掲示板でも書かれていましたが、事件発生直後に監督とコーチを即クビにしておけばまだつながった首もあったでしょうが、事ここに至ってはもうどうにも止まらないでしょう。極端なこと言うと、変に改革とかするくらいならいっそ廃校にしたほうが手間が省けるのではないかとすら思います。未だに学校のホームページではこの事件に関するリリースが出されていない点と言い、危機管理状況に至るや自分から地雷をガンガン踏んでいくタイプに思え、恐らくサッカー部以外でもこれからボロボロ事件が出てくるのではないかという気もします。

 それにしてもほんとこれだけのクズを見るのはなかなか久しぶりです。

2022年5月5日木曜日

上海封鎖における検査不備


 上の漫画はまたグループチャットで回ってきたものですが、セリフを日本語に翻訳すると以下の通りです。

「師匠、解放しに来てくれたんですか?」
「PCR検査に来たんだよ」

 見ての通りこれは西遊記で孫悟空と三蔵法師が出会う有名なシーンをモチーフにしており、今の上海の封鎖状況をうまいこと落としこんでいます。さりげなく馬が2コマ目で目線そらしてるのもポイント高い。

“恐怖の2ランクダウン”で犯人探し、ドアには“御札”…ロックダウンが上海市民にもたらしたココロの傷(FNNプライムオンライン)

 それで本題ですが、先日の記事で私はANNの上海封鎖に関する報道は全然実態に則していないし、ちょっと真偽の怪しい政府発表をそのまま垂れ流しているなど、マジでこいつ記者なのかと正直疑わしいレベルにあると書きました。その反対にとばかりに、上のFNNの記事はよくできており、論点や現場の混乱状況などをやや長文ですがその分しっかりと報道しています。ANNの報道見てテレビ局記者は質が低いのかと思いましたが、これはANNだけに当てはまるようです。

 特にFNNの報道にあって他にない点として、PCR検査ミスに関する言及です。これは実際に非常に多く、上海市民もかなりいら立っている話題です。
 具体的にはPCR検査、抗原検査で陽性という結果が出たものの、その後何回やっても陰性にしかならず、陽性と出た検査キットに問題が多いという内容です。うちの小区でも先日配られた抗原検査キットで、毎回陽性などおかしな結果が出るため、不良品と推定されることからこのメーカーの検査キットは使うなというお触れが出されました。またマンゴーなど果物を食べた直後に抗原検査すると、高い確率で陽性と誤表示されることが多いため、検査前には何も食べないか、最低限口をゆすぐようにという連絡も回ってきています。

 このような偽陽性で封鎖されたらたまったもんじゃないと住人もピリピリしており、陽性が出たとしても「本当にそれ陽性か?」と訝しむ声もすぐに出てきます。こんな感じだから恐らく一部の団地や住民の間では、陽性が出ても検査キットをごまかすなどしてきちんと申告していない人も少なからずいるのではないかと密かに疑っています。まぁPCR検査は医療従事者によって実施されるので、ごまかしづらいのですが。

 あともう一つFNNの報道について触れると、感染者が出たら一時は外出許可となった団地も再び封鎖対象になると報じていますが、この点について一部団地は陽性者が出ても上にきちんと報告せず、外出許可を維持しようとしているところもあるという噂を聞きます。一方、私の団地もそうですが感染者が出ても、その人が住んでいる建物のみ封鎖して、団地自体は団地外への外出は認めないものの(元からだが)、団地内の外出はこれまで通りOKという例もあります。
 この辺は途中から封鎖の基準や方式が変わったというリリースも来ていますが、なんか運用方法が団地によってまちまちであるような印象を受けます。あんま他の人は言いませんが、この上海封鎖の最大の問題は、政府の指針や発表がその通りに実施されていないという点で、住民もお上の言うことに対しほとんど信用しなくなってきています。中国は元からと言えばそうなのですが。

2022年5月4日水曜日

ASTLIBRAというフリーゲームが凄すぎる:(;゙゚''ω゚''):

 前回のブログ記事にも書きましたが、この連休中は封鎖中のため外に遊びに行けないため、マジで家の中でずっとASTLIBRA(アストリブラ)というフリーゲームを朝から晩まで遊んでいました。

ASTLIBRA

 このゲームは個人が作った同人ゲームで、現在無料で配信されています。インタビュー記事などによると、何と14年もの歳月をかけて作られたとのことです。

 具体的にどんなゲームかというと、水平横向き画面のオーソドックスなアクションRPGで、自分のイメージで言えばファルコムの「イース」にかなり近いです。実際、作者もイースなどが好きで、最近(14年前?)こういうゲームが出ないから自分で作ったとのことです。
 それこそプログラミングすら全くの素人状態から始めたとのことで、途中何度も制作中断があったとのことですが、制作途中のバージョンを公開したり、作成済みのデータで外伝作ったりしながら、最終的に完成まで持ってこれたとのことです。その完成版が配信されるやあちこちから非常に高い評価を得て、私も「なんかすごいフリーゲームがある」と聞いたことからダウンロードしましたが、実際に遊び出すまでは時間がかかり、これまでずっと放置していました。

 まずこのゲームで驚くべきは、グラフィックの美麗さ、そして完成度です。大半の同人ゲームはフリー素材をかき集めて作られるため、そこそこ遊んでいると聞きなれたBGMや、見慣れた2Dドットモンスターの画像が出てくるのですが、このアストリブラではほとんどそういうことはありません。それどころか、下手な市販ゲームなどよりも流麗なグラフィックでキャラクターたちが描かれており、背景画像一つとっても本当にこれが同人ゲームなのかと疑うほど綺麗なものが使われています。

 そうした映像面のみならず、アクションゲームとしての面白さも群を抜いています。ゲーム開始当初でこそ、「殴る」、「走る」、「ジャンプする」というごく一般的なアクションしかできませんが、ストーリーが進むにつれて2段ジャンプや空中ダッシュなど使用できるアクションが増えていき、最終的には下手な操作だと必殺技が誤爆したりするくらい複雑になっていきます。この辺の難易度調整も実に素晴らしいです。
 またストーリーもよくできており、まだ自分はクリアまで到達していませんが、途中公開版の最終章にあたる5章の展開は度肝を抜かれるとともに、最後のボスがそこそこ手ごわく熱戦となるため、かなり熱く盛り上がりました。作者も5章が思い入れがあると言っていますが、サモアリナンでしょう。カナカナにするのもありだなさもありなん。
 ただPC用のゲームですが、かなり高度なアクション操作が要求されるため、プレイにおいてはゲーム用コントローラーはほぼ必須です。一部の敵なんかには素早く操作しないと、何が起きたのかわからないうちに瞬殺されるし。

 既にその人気ぶりからSteamでの配信も決まって今準備されているようですが、恐らく今後、ニンテンドースイッチやPS5とかにも移植されると思います。正直言ってこれだけのゲームが無料というのがいろいろおかしく、私なら5千円以上の価格がついてもこの内容なら満足して支払ってもいいくらいです。逆を言えば、市販のゲームはなにやってんだと、これプレイした後だと思えてしまいます。

 正直に言って、欠点を探す方が難しいくらい完成度が高く、質の高いゲームだと思います。ボリュームも半端じゃなくクリアまで40時間くらいかかるとされていますが、熱中度が激しいため、ほっとあっという間にプレイ時間が溜まっていくのであんまこの点も気にならない気がします。
 真面目にこのゲームのおかげで上海封鎖を乗り越えたという気すらします。興味のある方は是非ダウンロードしてみることをお勧めします。

2022年5月2日月曜日

上海封鎖に関して気になった報道

 この前ブログに書いた焼売のおかげでこのところは楽しく過ごせています。まぁ今夜はまたとろろかけご飯だったけど。
 あと地味に、ASTLIBRAというフリーゲームが面白いのもストレスの軽減で大きい、これが無料ってかなりおかしい水準(;´・ω・)


 さて本題ですがこのところの上海封鎖に関する方でいくつか目についたものを取り上げると、まず上野ANN上海支局長の現地報道ですが、厳しい言い方するとあんままともに取材していないのが見て取れます。言っては何ですが中国政府の発表を鵜呑みにしてそのまま報じているところがあり、自分の住んでいるところ以外の団地の状況をきちんとつかめていないように見えます。
 またコロナ死者に関しては、この報道はよくないです。もうすこし、グラフなどを疑ってみるべきでしょう。


  逆に目を見張ったのがこちらの記事。専門科学者のインタビューですが内容が非常によくまとめられていることに加え、ワクチン接種者と非接種者の重症化率などを数字とともに取り上げ、論点をきちんと集中している点は見事です。

【悲報】上海ロックダウンの影響がつくば市指定のゴミ袋在庫に直撃してしまう(暇人速報)

 最後がこれですが、日本はゴミ袋すらまともに作れない国になっていたのかという点で結構衝撃でかいです。もちろん探せば作れるところあるのでしょうが、ごみ袋みたいに単価の低い商品ですらわざわざ中国から輸入するほど国内競争力はないのかという点でいろいろ思うところがあります。そもそも、指定ゴミ袋にしなけりゃいいじゃんとか内心思うのですが。

 さて、アストリブラの続き始めないと。