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2009年4月5日日曜日

検察報道に対するメディアの違い

 先日友人から読んでみろと勧められたので週刊朝日の4/10号を買って読んでみましたが、友人の言う通りにこの号は面白い内容で私も週刊朝日を一気に見直しました。今までAELAと並んで週刊誌の中でつまらない部類だと思って読んでいましたが意外や意外に目当ての記事意外もいろいろと面白く、表紙は私が今一番贔屓にしている多部未華子氏だし、カラー部ではWBC優勝記念とばかりに参加選手らの甲子園、大学野球時代の写真と現在の姿を比較しながら並べてもいました。それにしても、WBCの野球選手は皆高校生や大学生の頃よりはさすがに大人っぽくなっているのに、田中将大選手だけが高校時代から何も変わってなかったってのはある意味不思議でしたが。

 それはともかく、友人が勧めてきたのは今まで私も散々取り上げてきた小沢一郎民主党代表の秘書逮捕事件についての記事です。ついでなので、これまで書いてきたこの関連の記事をリストアップします。

小沢民主党代表秘書逮捕のニュースについて
西松建設事件について続報
二階俊博議員への捜査の広がりについて
小沢代表の続投について

 今回のこの事件に対して私は同様の疑惑をもたれている自民党の議員らは差し置いて小沢氏の秘書だけを逮捕、捜査したあまりにも不平等で公正さのない検察と、選挙が近いこのタイミングの上に逮捕発覚後に自民党の漆間氏の例の発言が飛び出したことから、小沢一郎という議員を私は個人的に嫌いながらも民主党の代表の座から降りてはならないし裏で誰が糸を引いたのか今後追求していくべきだと過去の記事で主張しました。

 私はてっきり、これほどまで強引で不平等な捜査が起これば検察への批判が高まるだろうと思っていたのですがさにあらず、世論調査でも小沢氏は代表を辞任すべきだという声が常に多数となり、またほかのあちこちのブログでも取り上げられていますが毎日新聞の「早い話が:小沢一郎のどこが悪い」の社説も、私なんかは毎日にしてはなかなか落ち着いていい点を突いているなと感心しましたし西松建設へ何故ダミー団体を通しての献金を行ったのかを追求すべしという意見に賛成なのですが、ほかのブログなどではどちらかといえばとち狂った意見だと批判されているのばかり見ます。

 そこで今日ここで取り上げる週刊朝日ですが、4/10号にて「検察の劣化、総力特集」と称して今回のこの問題について大量に紙幅を割いて特集しており、ちょうど私の言いたいことなどをすべて書いていてくれて個人的には胸のすく思いのするいい内容の記事でした。
 そうした一連の記事の中で特に私が注目したのは、まさにこういうことなんて週刊誌だからこそ書ける記事なのですが、今回のこの事件における大メディアによる報道姿勢ことあの悪名高き記者クラブ制度について言及されている点です。

 記者クラブ制度についてはまた今度特集を組んで解説してもいいのですが、要するに日本のテレビ、新聞などの大メディアによる談合組織です。基本的にどのメディアにとってもある意味ドル箱な内容である官公庁発表というのはこの記者クラブに加盟していなければ取材することが出来ず、メディアの中で一段格下扱いされている週刊誌は総理や警察の記者会見はおろか、国会内にて国会議員に単独で取材することすらも制限を受けるそうです。
 この記者クラブについては主に週刊文春の文芸春秋社や週刊現代の講談社といった出版社系列の記者らが激しく批判しているのは知っていまし彼らがそうした批判をするのはもっともだとも考えていましたが、意外や意外に新聞メディアの朝日新聞社の傘下にある週間朝日の記者は記者クラブによってはじかれることはないだろうと思っていたところ、今個人的に注目している上杉隆氏によるとどうもそうでもないようで、今回の週刊朝日の記事でも記者クラブによってはじかれていることを示唆しています。

 それでその問題のある記者クラブが今回の小沢氏の事件でどのように関連性があるかですが、基本的に記者クラブに加盟している大メディアの情報源は検察や警察といった官公庁であることが多いために、ひとたび彼らの機嫌を損ねたら途端に情報を分けてもらえなくなるため、彼らを批判する記事を書かないとされています。それがはっきりと表に出たのは数年前に北海道新聞が道警の裏金問題を大々的に報道した際で、あの事件以降道警は北海道新聞を事件情報といった会見から締め出すようになったそうです。
 そうした弱みがあるためにこうした検察や警察の問題は昔から記者クラブに元々加盟していない週刊誌が強いと言われていたのですが、週刊朝日は今回の小沢氏の事件は秘書の逮捕以降、毎日のように「関係者によると~」の切り口で小沢氏にとって不利な情報、しかも明らかに捜査関係者でなければ手に入らないような情報がほとんど裏付けもないにも関わらずまるで真実であるかのように報道され続けたことが問題だと指摘しています。

 言うまでもなく、この場合の「関係者」というのは間違いなく「検察」ととってもよい、というよりそうとしか考えられません。そして検察としてはこの事件をなるべく「作りたい組織」であるため、利害関係からすると情報の裏づけなどといった点で非常に怪しいのですが、週刊朝日に言わせると大メディアはそれこそ「大本営発表」のように言われるままに報道し続けたとして厳しく批判しており、私としても週刊朝日と同じように今回の事件の大メディアの報道姿勢にいぶかしむ点が数多くあります。
 週刊朝日が実際にこの大本営発表の例として挙げた事例として、「逮捕された秘書が西松からの献金だと認識していたと虚偽記載を認める供述をしている」というニュースをNHKが放送したところ、秘書側の弁護人がそのような供述はしていないと反論した事例を挙げています。

 供述をしたとされる秘書はこれまた言うまでもなく当時は拘置所の中で、その秘書と接触がもてるのは彼の弁護人と検察内の捜査関係者だけです。となるとNHKは検察内の捜査関係者から情報を取ったと考えるのが自然ですが、もし弁護人の言う通りにしてもいない供述を捜査関係者によって「した」と言われて報道したというのなら、取材過程などに問題はないのかということになります。
 このように、今回の事件は捜査過程はもとより大メディアの報道姿勢についても異常な点が数多く見受けられます。こうした点に注目し、今後もこの事件を見守っていこうと思います。

2 件のコメント:

  1. 私もこの事件の今後に注視したいと思います。あと、こちらの記事で発見だったのは、花園さんが多部未華子のファンだったことです。私も、いわゆるいもうと系の代表的若手女優と認識しているしだいです。

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  2.  匿名さんも多部未華子のファンですか!?
     私は「鹿男~あをによし」で見てからファンになりましたが、普通に綾瀬はるか(こっちも好きだけど)よりいいじゃんと一気に好きになりました。NHKの朝ドラは見ていませんが、若手女優の中では演技力といい一見地味なビジュアルといい、今後も大いに活躍を期待している女優です。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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