多分今朝の朝刊一面はどこも、自民党の二階俊博衆議院議員にも例の西松建設の献金問題にて疑惑が波及していることに言及していると思うので、今日は敢えてニュース記事へのリンクは省きます。
そうした今日の新聞やテレビなどの報道によると、今回の小沢氏の秘書が逮捕されるきっかけとなった西松建設OBが代表を務めていた政治団体が二階氏の政治資金を集めるためのパーティーへの参加券こと、通称「パーティー券」を約800万円分も購入していたようで、この購入の事実について二階氏は認めた上で、特に西松建設に便宜を図ったこともなければパーティ券を購入したその政治団体が西松系列だということすらも注意していなかったと追求されている疑惑を否定しています。
実を言うと私はこの二階俊博氏のことを以前から高く買っており、現役の政治家として非常に高い能力を備えていて、党運営などの実力だけなら一、二を争うような議員だと認識しておりました。多分あまり表に出ていないし私の方でもきちんと裏を取っていない情報なのですが、小泉政権が大勝したあの9.11選挙にて刺客候補の擁立や各地域の選挙運動などの演出を行ったのはなんとこの二階氏で、事実上のあの選挙の勝利の立役者であったとまで言われています。
というのも本来選挙の要となるはずの幹事長は当時はタフさだけしか取り柄のない武部勤氏で、また小泉下総理の懐刀といわれた元秘書の飯島勲氏はメディア対策などでは非常に手馴れていたものの選挙には特別造詣の深い人物だとは言われておらず、選挙が行われた当時から私は一体誰がこの選挙を作ったのかとずっと気になっておりました。
そうやっていろいろと当時の選挙の状況について調べていると、どうもあの選挙を演出したのはこの二階氏であるという情報をある日耳にすることが出来ました。その情報を得てからあれこれこの二階氏を調べてみると、確かに選挙当時に二階氏は選挙対策を行う総務局長の役職についており、また選挙においては自民党でも屈指の人物であるという評論を得てますますその情報に確信を持つように至ったのですが、その「選挙に強い」と言われる理由というのも、かつて二階氏が小池百合子氏同様に小沢氏の側近中の側近だったというからなおさら合点がいきました。
そんな二階氏の経歴を簡単に説明すると、二世議員として父親の後を継いで自民党から政治家になるとすぐに小沢氏を師事する様になり、小沢氏が自民党を下野した際は一緒についていってその後活動をしばらく行動を共にするものの、小渕政権末期にて小沢氏が当時党首を務めていた自由党が連立与党から離脱するとそれに異を唱えて小池百合子氏同様に分派する形で保守党を作り、その保守党が自民党に吸収される形で現在のようにまた元の鞘の自民党に戻ったわけです。
小沢氏と袂を分かつまでは二階氏は文字通り無二の忠臣だったそうで、当時から選挙に強いと言われた小沢氏の選挙手法を間近で学んできただけあり選挙について裏の裏まで熟知していると言われ、それゆえにあの郵政選挙も成功に導くことが出来たと言われております。
その二階氏が今回の小沢氏の秘書逮捕の余波を受けて疑惑がもたれていることについて、こんな言い方をするのもなんですが何故どこも、「あいつは小沢と昔つるんでいたから、小沢と同じ所から同じ違法な献金をもらっていたのも不思議じゃない」という評論が聞こえてこないのがかえって不思議です。ワイドショーのネタ的には決して悪くはないし、因果関係的にも強い話だと思うのですが、マスコミも何か考えがあるのでしょうか。
ただこんなこと書いといて言うのもなんですが、二階氏も小沢氏同様にこの件ではシロだと私は見ています。というより今この段階で二階氏が突き上げを食らうのを見て、その考えが強くなりました。
話の組み立てはこうです。まず二階氏の政治団体が小沢氏の資金管理団体と同様の手法で献金を受けていたのであれば、何故検察は小沢氏の秘書だけを先週にいきなり逮捕したのかになります。確かに政治団体と資金管理団体であれば政治資金規正法の枠が変わってきますが、違法な献金の手法と目される手法で献金を受けていたのであれば本来ならば同時に捜査されてしかるべきで、何故秘書の逮捕から一週間後の今になって急に思い出したかのように二階氏の名前が出てくるのかになります。
そしてもう一つ、何故自民党の中で最初に二階氏がこの疑惑の波及を受けたかです。実はこれが肝心なのですが、二階氏は問題となった西松建設系の政治団体に約800万円分のパーティ券を購入してもらっていたため、他の献金を受けていた自民党議員と比べても額が突出しているから疑われている、というニュアンスで今隣で放映されている報道ステーションは言っていますが、これだと明らかなミスリードになります。というのも、自民党の尾見幸次議員は問題となった政治団体からなんと1200万円も、しかも二階氏と異なりパーティ券ではなく現金にて直接献金を受けております。更に更にこの尾身氏の場合は沖縄及び北方対策担当大臣時代にも献金を受けており、東北地方に地盤の強い西松建設からすると北海道での公共工事に一枚かませられる立場にあった人物でもあります。(この一帯の情報源は3/8の「サンデープロジェクト」より)
二階氏より明らかに額も疑惑も問題性も強い尾身氏を飛び越えて二階氏がこうして槍玉に挙げられるのは何故か、この辺にきな臭さを私は覚えます。考えられる理由としては二階氏は前述の通りにいわば外様の立場で、自民党内の派閥争いに絡めて尻尾きりにあったか、もしくは私が指摘したようにかつての小沢氏との関係を取りざたされる前に検察に自民党から差し出されたか、ではないかと一応は予想しておきます。
どちらにしろ今回の事件はこうした明らかに怪しい人間が放っておかれておきながら、与党でないために公共工事の口利きが出来ない小沢氏や、与党ではあるもののなんとなく中途半端に怪しい二階氏が槍玉に挙げられるなど、何度も言っているように国策捜査の臭いがプンプンします。これまた何度もこのところ言っていますが、私は小沢氏のことがあまり好きではないものの、もし本当にこれが国策捜査であればそれがまかり通ることだけは何がなんでも許せないために、検察がはっきりとした証拠を出すまで(前に政治団体への小沢氏秘書からの献金額の請求書が出たとか言われたが、その請求書の額がなかなか公表されないのが不思議です)は小沢氏も脅しに屈するような形で民主党代表を辞任すべきではないと強く覚えます。
4 件のコメント:
捜査の裏側に官僚たちの恐怖心があるのではないかという説が披露されていましたよ。僕はありそうかなと思うのですが、花園さんはどんな風に見てますか?
恐れおののく官僚たち:日経ビジネスオンライン
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20090306/188365/?P=1&ST=manage
私も今回の事件は官僚たちの自己保身と、選挙にどうしても勝ちたい自民党の利害が一致したことで行われた捜査だと見ています。なんせ民主党には小沢氏に限らず菅直人や長妻昭といったそうそうたる官僚キラーが集まっていますし、今まで通りに行かないのは目に見えてますからね。
いつもいろいろ他のサイトを紹介してもらってありがとうございます。こういうコメント欄も含めてブログって言うのは成り立つと思っているので、非常に助かっています。
あれれ?西安事件へのコミンテルンの関与をお忘れですよwあと、船津工作も。侵略というより、しっかり踊らされたのです。ギリギリまで和平工作していたのですから。満州建国だってそれを望んだ清朝残党がいて始めて成立したもの。決して侵略ではありません。孫文、蒋介石、張学良などは日本を最大限利用しようとしていたのですから、共犯関係です。陸軍と連携していた玄洋社、黒龍会人脈は「明治維新の輸出」を行っていたのです。財閥が深く入り込んで軍と癒着してから腐敗が進みましたし、第二次上海事変以降は現場は皇軍ならぬ「蝗軍」と呼ばれるほど劣化しましたが、日本の理念自体は支邦人たちが協働するほど美しかった。これを認めないのは日教組史観残滓では?w
なんや二階に恨みでもあるん?こないな記事に聞いてもないこと書いて。
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