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2023年1月31日火曜日

土星で発売された藍色命運

 わざわざ記事にしなくてもいいと思うけど、この前見て何これと思ったのが見出しに課した「土星で発売された藍色命運」です。正確には「蓝色命运是世嘉土星平台游戏中的~」という中国語で、日本語に翻訳すると「ブルーデスティニーとは、セガサターンのゲームに出てくる~」となります。

 知ってる人には説明するまでもないですが、「ブルーデスティニー」とはガンダムに出てくるモビルスーツの一種で、最強ジムの一角(本当は陸戦型ガンダムがベース)に入る強機体です。この前ふとこいつの中国語は何なのかなと調べてみたら出てきたのが「藍色命運」で、さらに中国版Wikipediaこと百度百科を見てみたら上記のような説明が書かれてあって、最初見たときに「土星ってなんやねん(;´・ω・)」と思いました。
 なお「世嘉」は「セガ」です。

 ガンダムの中国語は「高達」で、フリーダムガンダムなど意味から漢字に置き換えられる奴は「自由高達」となりますが、意味で置き換えられない機体は「ザク→扎古」のように発音から漢字が割り振られます。登場人物も「シャア→夏亜」という風になんかトロピカルな観光地っぽい名前にされたりします。中華系キャラなんかはそのまんま漢字で「王留美」などと書かれるので便利でしょう。

 そのガンダムですが前にも一回書いた気がしますが、せっかく大きな市場なんだから中国にフォーカスした機体もあっていいと思います。ってか既に「ドラゴンガンダム」とか「シェンロンガンダム」があるんですが、見る限りこれら中国っぽく作った機体はあんま人気じゃなく、羽のあるフリーダムガンダムとかウィングガンダム、あとストライクガンダムとかが人気になっている気がします。
 多分古代中国っぽいから上記の機体は人気が出ないと思われ、もっと現代にフォーカスし、「コミュニズムガンダム」という名前で、全身真っ赤にしてハンマーと鎌持たせたらきっと人気が出るでしょう。もしくはティターンズが黒っぽい色(ティターンズカラー)で統一してたように、鈍い赤色で機体を統一した組織を作ればシンパシーを感じてくれるかもしれません。

2023年1月30日月曜日

パソコンデスクを新調


 今日配信された自分の記事ですがなんか全然読まれてないです(´;ω;`)ウッ…
 JBpressの読者層、前とかなり変わってきている感じします(´;ω;`)ウッ…


後ろに写る飛行機はモスキート

 話は本題ですが、昨日パソコンデスクを新調しました。上の写真が新調後で、下の写真がそれまで使っていたニトリのパソコンデスクです。

 ちょっと写真だとわかりづらいですが、新調後のデスクはかなりサイズがでかくなっています。その数値は以下の通りです。

新調前:40×60×70㎝
新調後:60×80×75㎝(奥行、幅、高さ)

 何で今回新調したのかというと、単純にでかくしたかったからです。以前のデスクではキーボード用の引き出しこそあったものの全体としてサイズがやや物足りず、外付けモニターとか置こうにも置けない状態でした。また前のノートPCと違って今のTHIRDWAVEはデザインや性能こそ抜群であるものの、スピーカーはマジやばい、多分ダイソーの100円スピーカーにも劣る音質なため外付けスピーカーをつける必要があり、以前以上に余計に幅を取るようになりました。

 そんなんだから前からでかいデスクに替えようかと考えてはいたものの、今のデスクでも使えないこともないしなぁなどと悶々としていました。最終的に決断するきっかけとなったのは、あまりの部屋の寒さから布団にくるまって作業できる小さい座卓なんてないかなと探したところ、思っていた以上に安く、また脚を折りたためる机が結構あることに気が付きました。
 そこでまず折りたためられる座卓を購入してサイズなどを確かめてみました。ただこの座卓は値段がくそ安かったものの、足の部分が不安定なので、子供用の机なら十分使えることからまた孫のいる大家にでもあげようかと考えています。

 上記の座卓でサイズ感を確かめた上で、今回こうして背の高いパソコン用デスクも一気に購入しました。写真の通りいろいろこまごまとしたパソコン周辺機器(+たぬき)が乗っかっても余裕があり、パソコン本体を動かす余裕すらあります。なお外付けスピーカーはパソコンの後ろにあります。

 使ってみた感じ、奥行きは60㎝じゃなくても50㎝で十分だったかなと思いました。50㎝も選択可能だったものの、大は小を兼ねるの決断で60㎝にしましたが、まぁこれはこれでいいやと納得しています。
 あと高さがわずか5㎝の差とはいえ、以前まではキーボードを下部の引き出しにおいてそこでたたいていたため、マウスはともかくキーボードを叩く位置が急上昇しました。少し違和感を感じるもののどうせしばらくしたら慣れるだろうと楽観視していますが、やはり日本の机と比べると中国の机は全体として背が高い気がします。ほかの机も高さ75㎝ばかりだし。あと叩く位置が上がったから、座っててやたら背筋が伸びる伸びる。

 全体としてはまだ慣れがないものの、大きいデスクにして正解だったと満足感でいっぱいです。逆に前のニトリのデスクは、ずっと使い続けていて一定の不満を感じていました。

 まずは買い替えのきっかけとなった面積です。14インチサイズのノートPCならまだ違ったかもしれませんが、15インチサイズだとややきつかった感じがします。またキーボードは下の引き出しに入れられたものの、そのせいで膝を組むときとかガンガン板に足をぶつけており、この手のキーボード引き出しって結構余計なのではと途中から思うようになりました。
 また写真を見ればわかりますが左右に妙なバーがついていますが、これは元々天板をつけるためのバーでした。ただほかのパソコン用デスクにも言えますが、天板をつけるとその下に置くパソコンに照明が当たらなくなり、確実に見づらくなります。なので購入当初から天板を外して使い続け、左右のせり出したバーが妙なオブジェみたく部屋の中で自己主張を続けていました。真面目にこうしたパソコンデスクの天板は、余計以外の何物でもないと思います。

 以上の様に大体想定通りの買い物で満足していますが、今回買ったデスクの真価は実はまだ試していません。その真価というのも、脚を折りたためるということです。
 先に買った座卓同様にこの背の高いデスクも足を折りたためることができ、使わないときは畳んでおいておくことができます。今考えているのはまた別の今度はしっかり安定した座卓を買って、胡坐スタイルで使えるパソコンデスクにしようかと考えています。これなら冬寒くても、布団にくるまってゲームとかできる。

 あとこれは自分の主観ですが、部屋のインテリアっていうのはどれだけ趣向を凝らしてもしばらく時間が経てば飽きてしまいます。部屋のインテリアを常に楽しむにはやはり常に変化させることが意外と重要で、Ζガンダムじゃないですが季節や用途に応じて自由に模様替えできる部屋というのがベターじゃないかと前から考えていました。
 そこにきてこの折りたためるデスクです。これなら畳めば場所とらないし、何だったら机自体置かない形にすることもできます。そういう可変型インテリアというのが密かな理想で、今回の子の机を起点にどんなトランスフォーメーションをこれから組むのか今からかなり楽しみです。

 最後に今回買ったこのデスクですが、お値段はなんと79元(約1500円)だったりします。この破格の値段、っていうか気に入らなかったら捨ててもいいやと思える金額が、最終的な購入を決断させました。改めて調べてみたらこの手の机はネットで買うと以上に安く、ニトリのデスクが200元(約3800円)したのを考えると初めからネットで買えばよかったと思います。
 っていうか普段買ってるプラモより安いぞこの机(;´・ω・)

2023年1月28日土曜日

創作において不倫は超大事

 数年前まで室温が13度を切るときついと感じていましたが、今じゃ12度くらいだとかなり余裕で、10度を切ったあたりから辛さを感じるようになり、前より寒さに強くなっているのを感じます。なんで強くなったのかというと、去年末にコロナ罹ってやたら寒気を感じてずっと震えてた時期を乗り越えてからなんかに目覚めた感じします。

 話は本題ですが先日社内の中国人スタッフが作成した日本語文章をレビューすることがありました。その際、

「『過ち』って書いているけど、これは物凄い悪いことや失敗をしたときに使う単語だから普通に『ミス』とかでいいよ(´・ω・)」
「じゃあ、『過ち』を使うような場合ってどんな時ですか(。´・ω・)?」
「うーん、具体的には不倫したときかなぁ(´・ω・)」
「不倫かぁ、そりゃヤバイ( ..)φメモメモ」
「仕事と関係ないけど、創作において不倫って超大事だよね(´・ω・)」

 などというわけわかんない会話してました。ただ最後の私の発言ですが、これは本心からのものです。

 古今東西、っていうかギリシャ時代くらいの戯作とかでも不倫というイベントはよく描かれています。現代においてはNTR(寝取られ)というジャンルも作られ一部で人気を博しているなど、創作において不倫は大きなキーとなる要素じゃないかと密かに考えています。
 一体どうして不倫はそんなに重要となってくるのか。敢えて理由をつけると、対立構図が一気に明確化されるせいじゃないかと思います。

 どういうことかというと不倫イベントが発生すると寝取る側、寝取られる側が発生し、この両者の対立構造が一気に具現化します。それはたとえ不倫発生前は両者が親友の間柄であったとしても、不倫を間に挟むことで一気に血で血を争う対立関係に逆転するくらいの威力を持ち、円卓の騎士のランスロットをはじめ、たくさんの作品でそのように使われています。でもって周辺を巻き込んで大戦争にも発展するという話も古来より少なくなく、不倫一つを挟むことで物語内で思い通りに争いを発生させることができ、読者もまたそれを不自然だとは感じません。

 また基本的に不倫は男女間のドラマも際立ち、いわゆる純愛物の作品でも不倫を匂わせることで話が非常に深みを増すというか、単純に面白くなります。いわゆる「見るなのタブー」的な要素も強く、「やっちゃいけない、だからやりたい!」的なタブー破りのカタルシスも得られるため、なんとなく小説とかで不倫が出ると作者も筆が乗ってきているように文章ががぜん勢いづいくように見える作品も見られます。

 そういう意味では人気が落ちてきたりした作品のテコ入れとして、不倫を投入するのは結構な有効打になるかもしれません。なんとなく浮気だとやや弱くて浮気したキャラの人気を下げるだけにとどまるような気がしますが、はっきりと婚姻状態のあるキャラを不倫状態に移行させればやっぱ話は盛り上がってくるように思います。
 ちなみに不倫のほかに一気に話を盛り上げさせられるイベントはほかにないかと考えましたが、今のところあんま思い浮かびません。ロボット物なら新型機登場があるけど、これはロボット物に限るし。

 なお創作においては一気に盛り上がるイベントですが、現実にやったら、しかも当事者だったら不倫はいろんな意味で一気に盛り下がるイベントになるのでお奨めしません。芸能人だったら話は別かもしんないけど、あのベッキーですらああなったからやっぱり逆効果だろうな。でもって不倫カップルって前の配偶者との離婚成立以降は「見るなのタブー」の禁欲効果が消えて一気に覚めるっていうし、現実ではやっぱやっちゃダメでしょう(´・ω・)

2023年1月27日金曜日

ありそうであんまり見ない桶狭間の戦いのイフ

 ゲームの「アイドルマネージャー」で抱えているアイドルが女同士の恋愛に発展した後、破局し、何故かお互いの派閥を率いて相手をいじめ合うという恐ろしい展開に発展しました。たまたま片方がすぐ卒業したので抗争はすぐ終わったけど、かなり奇跡的な展開に本当に恐ろしいゲームだと思いました(;´・ω・)

 話は本題ですがだいぶ前に家康をΖガンダムのシロッコに見立てるという記事を書いて、友人からやたら激賞されました。個人的にも「脇から見ているだけで→脇から天下を狙っているだけで」というセリフの改変は神がかっていたと思っています。
 ふと昨日自転車乗りながらこの記事のことを思い出し、これ以外にも家康にシロッコっぽいセリフを言わせるタイミングないかなと考えていたところ、「そういうことだ。すまないな、ジャミトフ」というセリフが真っ先に浮かんできました。このセリフはシロッコが上司に当たるジャミトフを裏切り殺害するシーンで使われたのですが、家康風にするなら「そういうことだ。すまないな、秀吉」などと豊臣家に対する裏切りシーンで使えると思うよりも、桶狭間のシーンが真っ先に浮かんできました。

 桶狭間の戦いと言えば説明不要ですが、この戦いで家康は今川軍本隊より先行し、前線拠点であった大高城へ兵糧を運び込む作戦を指揮していました。大高城は前線で孤立した拠点で、今川軍が駐留していたものの周りは織田軍に囲まれて兵糧も尽きる有様だったと言います。
 この大高城へ家康は陽動によって織田軍の包囲を崩し、自ら大高城入りして兵糧を運び込んだと言われます。その後、近くの織田軍の砦が後からやってきた今川軍によって攻略され、あとは今川義元率いる本隊を待つだけという中、突如として今川義元が織田信長に討たれたという報がもたらされました。

 この突然の状況転換に対し、家康は当初は大高城に籠ったものの、改めて今川義元が死んだことを伝える使者が来たことを受けて撤退し、今川家の家臣らが逃げ出した、自らの故郷でもある岡崎城に入り、そのまま今川家からの独立を果たします。

 この状況ですが、一見するとドタバタ的な展開に見えつつ、かなり家康にとって都合のいい展開です

 結果的に家康率いる徳川家はこの桶狭間の戦いをきっかけに今川家からの独立を果たし、そのまま織田家との同盟を経て逆に今川家の領土を侵食して飛躍のきっかけを掴んでいます。結果論ではありますが、あの桶狭間の段階で家康が裏切るに足る動機はあるように見えます。

 では仮に裏切るとしたどんな形か。やはり一番大きいのは、信長への内通でしょう。
 信長とは幼少の頃に尾張に誘拐されたこともあって家康は旧知の間柄でした。仮に家康が信長に対し、今川軍の行程を伝え、どんなルートでやってきてどんなタイミングで休憩に入るかなどをリアルタイムで伝えていれば、信長にとっても有利この上ない展開です。

 でもって、織田家にも若干それらしき兆候が見えなくもないです。というのも信長は今川軍が尾張に侵入して次々と砦を落としていくのでその対策にどうするかという軍議で、当初は国境で防衛するという方針を立てながら、夜に急に小姓のみを引き連れ飛び出し、熱田神宮にて諸兵を招集し、そのまま国境を越えていきなり今川軍に決戦を挑んでいます。
 この間の動きは若干不自然に見えますが、あらかじめ間者を待っていて、求めていた情報がもたらされたことで信長は急遽動いたと言ってほぼ間違いないでしょう。もっともその間者は、家康の手下というよりかは、歴史書に現れる簗田某などによるものである可能性が高いでしょうが。

 ぶっちゃけこうして書いておきながら、家康が信長に内通していたという説を私は全く信じちゃいません。ただ状況的にあり得ないことはないと感じる話で、歴史イフ的な話でこんな感じに「桶狭間で家康が実は裏切っていた!?」的な話を見かけないのは、ありそうでない話なんだなぁなどと感じました。
 そういうわけで「家康=シロッコ」説を取るならば、「そういうことだ。すまないな、今川義元」となるわけです。割とでもキャラ的にあってる気はする。

 あと明日からまた仕事だ……(ヽ''ω`)

2023年1月26日木曜日

中国に矛盾はない(´・ω・)

 「アイドルマネージャー」でカフェ作って、発案されるメニューを悉く「ごぼうカレー」、「ごぼうケーキ」、「ごぼうオムライス」などと名付けてごぼう料理にしています。マジでこんなアイドルグループいたらごぼう農家大助かりだと思う。

 話は本題ですが昨夜中国人の友人たちと一緒にご飯食べた際、向こうから「最近の中国の戦狼外交は中国人としてもちょっとどうかと思う(-_-;)」という発言が出てきました。戦狼外交というのはあんま字面的には好きな単語じゃないですが、要するに脅迫めいた言葉でリスクをあおるような形で行う外交方針を差し、よく言う北朝鮮の「無慈悲な鉄槌が下りるだろう」的な言うだけ番長のような外交です。
 ロシアに限らず中国も近年、北朝鮮化が進んできており、この手の戦狼外交めいた発言が増えています。中国は以前からもそういうところはありましたが、少なくとも北朝鮮化と私が感じるほどにはここまで降れておらず、またこうして中国人からもどうかという意見が出てくるあたり、強硬的態度が増してきているのはほぼ間違いないでしょう。

 なお中国がかつて、特に日本とかに対して居丈高な態度を取っていたことについては、中国国民の劣等感の体現だったと考えています。あの頃、具体的には00年代の中国は列強にかつて痛い目にあわされたという被害者意識と、かといって調子に乗ったらまた列強にぼこすかやられるのではないかという恐怖感が非常に強く、そうした感情が入り混じって外国に対して、「はぁ?ビビってなんかねーし( ゚Д゚)」的な態度になっていたような気がします。
 また中国政府としても、外国に舐められていると国民から思われることを恐れ、敢えて強気な態度を取り続けていたと思えます。あくまで以前はそうしたポーズでしたが、最近は若干勘違い気味に強気すぎる態度を取り続けており、結果的に以前自分が書いたように周辺国に一切友好国がない、やや孤立した状況に陥っていますが。

 その上で、依然と比べると中国人も外国に対するコンプレックスが薄れ、自国に対して自信を持つようになってきたことから、上記のように最近の戦狼外交姿勢に関して疑問を持つ人が出てきているのだと思います。とはいうものの、未だに「米国は成長してきた中国を頭ごなしに押さえつけようとしている」として、反発心を抱いている人も少なくありません。まぁこれに関しては実際事実なので間違いではないですが。

 そんな感じで外交の話をしていると、米国への批判として友人が「自由と民主には一定の矛盾がある」と言いました。これも実際その通りで、民主と言いながらも政府が国民に対していろいろ規制したり、束縛したり、国民の意図しない外交を取ったりすることは当然のようにあります。
 そんな感じでなるほどと思いつつ私は、「でも中国には、自由も民主もないから矛盾も一切ないよね(´・ω・)」と言ったら、「マジその通り(σ・∀・)σ」的にみんなで爆笑しました。中国にとってこの問題は、一顧だにする必要もない問題だったことがわかってなんか楽しかったです。

2023年1月24日火曜日

現実世界のジェガンのような長寿軍用機

 ガンダムで近年、急激に出演回数を増やしている機体を挙げるとしたら、我らがアッシマーではなくジェガンで間違いないでしょう。その理由というのも、一番最初の1年戦争に関しては話を掘りつくした感があり、この前映画で出された「閃光のハサウェイ」や「ガンダムUC」(ぶっちゃけかなり嫌い)をはじめ、新たなサイドストーリーの掘り起こしがジェガンの初出となった「逆襲のシャア」前後の時代がメインターゲットとなっているためです。
 「逆襲のシャア」に出ている関係で、ジェガンはこれらの新規サイドストーリーでもほぼやられメカでしかないですが毎回確実に出演しています。そもそも「逆襲のシャア」の次に作られたF91で、「平和な時代が続いたことで、ジェガンはその後何十年にもわたり運用され続けた」という設定が作られたため、出さざるを得ないっていう事情もあるでしょうが。

 ただ量産型のやられメカながら、割とスマートなデザインから昔から人気は高く、自分の友人もGジェネFで能力値MAXのジェガンを作ったと自慢していました。また近年の新規作品ではほぼ毎回新たなバリエーション機が作られており、そろそろジェガンが主役の作品でも作ったらどうだとと言いたくなるよな扱いぶりとなっています。

 そのジェガンの運用期間ですが、先にも書いた通り長期にわたると設定されており、作中の年代から計算すると運用開始から34年は使われていたこととなります。現実の兵器でもこれほど長く使われるものは以前は少なかったのですが、冷戦終了とともに兵器の世代更新が先送り傾向にあることから、現実でもやたら長寿というか異様に運用期間が長い兵器がこのところ増えています。まぁ今のロシアについては博物館入りの骨董品戦車すら使ってる有様ですが。

 では実際にどの兵器がジェガンみたく長寿なのかというと、日本にとって一番身近なのは自衛隊も使っているF-15イーグルで間違いないでしょう。この戦闘機、設計がシンプルで骨太だったということもあってアップグレードが容易で且つ普通に強いことから、何十年経っても変わらず使い倒され続けています。その運用開始年度は1976年であったことから、あと4年で満50歳に達するという長寿ぶりです。
 しかも米軍はイーグルについて、疲労でがたつきやすい主翼の新規発注をすでにメーカーに出しています。主翼のみ交換して今後もまだまだ使い倒すつもりなのが満々で、日本も当初の計画ならすでに全部退役済みですが、まだ全然現役というか代わりの飛行機すら用意していません。まぁゆくゆくはF-35と取り換えるつもりでしょうが。


 そのF-15同様に長寿でおなじみの軍用機と言ったら、米陸軍の地上攻撃機であるこのA-10において間違いないでしょう。なお愛称は「サンダーボルトⅡ」なのですが、中国では「雷電Ⅱ」と表記されてて、「いつの間に日本の雷電に後継機できたんだよ(;´・ω・)」と言いたくなります。


 説明するまでもなく上の写真は例によって自分が組み立てたプラモです。キットはまた韓国のアカデミー製を使っており、非常にスムーズに組み立てられ、デカールもいつもながらいいの揃っています。

代名詞の30㎜機関銃(アベンジャー)


 地味にいいのは尾翼で、こんな感じで接地させることができます。後方に大きなエンジン2基を置くという機体の形状上、プラモでは水平姿勢で立たせることはまず無理ながら、尾翼下部がやや斜めに傾斜していることをいいことに、後輪と尾翼で支える形で上向き姿勢になるようになってます。


 話を戻すとこのA-10、昔の戦闘機漫画の「エリア88」でグレッグが「最新の攻撃機よこせ」と武器商人に取引を持ち掛けるシーンがありますが、それから40年くらい経過した現代においても使われ続けているとは、新谷かおる氏も想像しなかったでしょう。むしろしてたらやばい。

 このA-10は先のF-15とほぼ同時期の1977年から運用が開始されており、でもって現代においても未だ使われ続けています。っていうか、F-15以上に大活躍し続けており、プロレスでいえば引退試合を控えている武藤敬司氏ばりのレジェンドです。
 F-15と違ってA-10は戦闘機ではなく地上の戦車や陣地を攻撃するための攻撃機で、冷戦終了後は「もういらないよね(´・ω・)」とばかりに何度も退役計画が出されているのですが、そのたびに湾岸戦争、アフガニスタン戦争、イラク戦争が起こり、どの戦争においても欠くことのできない大活躍を見せ、「やっぱいるよね(´・ω・)」と退役計画を撤回させ続けています。こちらもあと5年で満50歳という長寿ぶりで、F-15と双璧をなしています。

 そうした背景もあって前から興味があってA-10も組んでみましたが、やはり普段は戦闘機ばかり作っているので、こうした地上攻撃機は作ってて楽しいです。何よりその独特な形状に「イボイノシシ」と形容されるごついフォルムは見ていて和みます(´∀`*)ウフフ
 作り終えたときはめちゃ興奮して、そのまま続けてタミヤ製の1/48キットも買おうかと思いましたが、別の機体のプラモを組む方が勉強になると思い今回は見送りました。また日本行った時にも1/48キットは作ろうと思う(´・ω・)

日本にあったと思うエリート校

 一蘭が作ったソーセージは一蘭製ソーセージと呼ぶのかなどと考えながらJBpress用の記事を書き上げほっとしていますが、上海も今日は強風が吹き荒れる寒い日で、家の中に閉じこもって「アイドルマネージャー」で遊んでました。作ったインタビュー番組の名前は「ごぼうでいいとも」。

 話は本題ですが前の記事で私は、東大はエリート育成校というよりかは官僚養成校であり、実務家しか育てないという風に書きました。官僚だってエリートじゃんと言われるかもしれませんが、この一連の記事における私のエリートに対する定義は、まず高い実務能力は備わっているのは基本前提というか足切り条件で、その上で書きの能力に富む人物だと考えています。

・自己判断力
・統率力
・責任感

 では上記のような能力を備えたエリート育成学校は日本にあるのかと言えば、はっきり言えばありません。特に最後の責任感については、日本人は本能的に責任から逃げることを主目的としており、多分エリート育成の上で最大の障害になるでしょう。
 その上で、かつて上記要素を備えたエリートを輩出した学校が日本にあったかというと、それに関してはあったんじゃないかと内心考えています。単純なエリート輩出率でいえば、幕末の松下村塾がぶっちぎりトップですが、松下村塾だと期間が短くて時代的要素も大きいので敢えて省きます。ではこれ以外となると上がってくるのは、意外や意外に戦前の学習院じゃないかと考えています。

 戦前の学習院は皇室と家族の子弟の教育を目的として作られました。でもって伝え聞くところによると全寮制で、通う子弟たちはみんな寮に住まわされて、教員らの指導を授業以外でも受けていたとされます。
 こうした教育システムは、恐らく学習院自体がモデルとしたのでしょうが英国におけるエリート校と非常によく似ています。階級によって入学をあらかじめ制限するという障害こそあるものの、日常生活から指導するとともに、皇室の藩屏という意識を叩き込むという上では、国家を背負って立つエリートの育成においては適したシステムであったのではないかと思うわけです。

 もっとも現代においてはこんなシステムはもはやなく、ただの一私大になり下がっており、皇室、っていうか秋篠宮家もなんとなく距離を置き始めているように見えます。コムケイを誕生させたICUよりかはいいんじゃないかと思うんですが。

 さらっと書いていますが、エリート教育で模範とすべきはやはり英国だと思います。英国のエリート教育の特徴は「エリート生徒を特別視する」ということで、優秀な生徒には式でサーベルを帯剣させたりするなどいろいろな特典を付けさせるそうです。なんでそんなのするのかっていうと、「自分が特別」だと思わせるとともに、「特別であるだけに変なことしたら学校のブランドなどを傷つける」という責任感を負わせると言われます。
 これは奨学金をもらう生徒にも同じことをしているそうで、掲示板とかで「奨学金被授与者」みたいに公開するそうです。これにより、うかつな行動を取ろうものなら剥奪されるというプレッシャーを与えるとともに、努力すればこうした特典や栄誉に預かれるという競争心に火をつけさせるというわけです。

 この辺で恐らく、「日本とは逆だ」と考える人が多いと思います。奨学金をもらっていることを公開したらプライバシーの侵害だという人もいるし、特定の生徒を特別扱いする何て平等に反するという風に感じる人もいるでしょう。結構テクニカルに今この記事を書いていますが、そう考える人がいるという時点で、日本はエリート教育と対極的な教育が支配的であることを証明している気がします。
 そういう風に言えば、極端な平等主義こそがエリートの芽を摘んでいるのかもしれません。

 私自身は何もすべての学校とは言わず、一部の特定学校で英国式の教育を取り入れ、エリートを少量生産することが日本にとってプラスだと考えます。一部でそういう取り組みを目指そうとする動きもみられるものの、少なくともまだ結実しているようには見えませんし、上記のように抵抗する勢力も存在するでしょう。

 最後に余談ですが、一連の記事で自己判断力がエリートにとって大事だと何度も書いていますが、自己判断力があるだけでエリートとは考えていません。やはり統率力ことカリスマ性や責任感、そして高い実務能力を兼ね備えてこそエリートであり、自己判断力一本ではエリートとは呼べません。
 とはいえ、そんな自己判断力がある人間はそれはそれで貴重です。手探りのような状況を打開する上ではもってこいな人材であり、社会においては一般的な人より価値があると思います。それこそ以前に例えたようにエリートを指揮官、一般人を兵士だとすると、自己判断力がある人はさしずめ敵地に潜入して自分で考え行動をする特殊工作員的な役割の人間だと思います。

 このエリートの育成に関してかつて佐藤優氏は、戦前に工作員を養成していた陸軍中野学校こそが理想の学校だと主張していました。この意見に関して私は否定的で、というのも陸軍中野学校は確かに自己判断力を育成していただろうけど、エリートに必要な統率力や責任感は置き去りにしていたと考えるからです。そういう意味でも、自己判断力だけに特化しているのは工作員に過ぎずエリートではないという見方を持ちます。

2023年1月22日日曜日

エリートを育成できない東大の教育

 先日の記事で私は、日本の教育は基本的に自我を奪い従順な人間を量産する方向に異常に特化しており、結果的に自己判断力が極めて低い国民を量産していると指摘しました。文字に書くと結構過激な文言に見えますが、これまでこうした傾向を説明していて誰一人として否定する人はいません。
 その上で、別にこうした教育は国家目線でいえば従順でまとまりのある国民を作るうえでは悪くはないものの、あまりに特化し過ぎているため、結果的に自己判断力に富み、大衆を引っ張ることのできるエリートを生むことができなくなっており、それが日本全体のやや歪な人材構成を生んでいるという考えを呈しました。また以上のような人材構成を軍隊に例えて、「指示待ちの兵隊がたくさんいるけど指揮官が一切いない状態」と評しました。

 またその記事で私は、「東大にエリート教育はない」と書きました。この辺について少し解説すると、東大が日本最高の教育機関であることは間違いなく、その排出する人材は実際に社会から評価されるなどブランドもあり、また数多くの首相も輩出するなど政財界に重きをなしています。
 ただ、特に政治エリートにおいては顕著ですが、東大での政治エリートは東大の教育が良かったから政界で活躍したというよりかは、東大以前の家庭教育がその能力に及ぼす影響が大きかったように感じます。

 前回記事で例に挙げた竹下登をはじめ、昭和期の首相の多くの実家は酒造家や地主など、地元の名士たる家が非常に経歴として多くありました。こうした家庭では周辺の人々や繁忙期に大量に抱える労働者などの管理がごく身近にあり、そうしたところでエリートに必須の集団への指導力や統制力、いうなればカリスマ性を磨いたのではないかと伺われます。
 近年においては東京一極集中もありこうした地元名士出身者が減っていますが、その代わりとして増えているのが二世政治家です。この点でもやはり、バックボーンのない東大出身者というよりかは政治家の家で育ち、政治家である親類の党員や秘書、運動員らの動かし方を学んでカリスマ性を磨いていると思われ、たとえ東大を出ていようとも、東大の教育がエリートに求められるカリスマ性に影響を与えたようにはあまり見えません。

 では東大の教育は何なのか。そもそも東大は官僚育成校として創設された経緯があり、現代においても中央官僚(理系は国家級研究者)への登竜門としてはっきり認知されています。結論から言えば、実務能力の育成にやや特化しているきらいがあり、社会におけるエリートを育成、輩出する校風もなければ、そういう教育を行っているという様子も見られません。
 現代においてはどうかはわかりませんが、昭和期における東大法学部の授業は最前列の座席が取り合いになって、最前列に座った人間は講師の発言を一言一句ノートに書き残すという授業風景が当たり前だったそうです。というのも、省庁入庁後もある程度東大時代の授業評価が出世に左右されたそうで、基本的に講師の言うことの完コピが授業形態であったと聞きます。このエピソードを聞くにやはり東大の授業は自己判断力、集団指導力を育成するような要素は見られず、言っては何ですがやはり言われたことを確実にこなす「従順さ」を大学としても求めているようにしか見えません。

 それでも日本社会で東大は「エリート」として見られていますが、上記のような見方から自分としては欧米で言われるエリートとはやっぱ違うという風に感じます。それこそ先の軍隊のたとえでいえば、命令遂行能力が極めて高く、目標達成に向けた現場判断(=戦術)などの一定の裁量権が付与されるという点で、現場指揮官に当たる少尉とか大尉と呼ばれる尉官級の人材に相当するのではないかと思います。少なくとも、日本の官僚に関してはそうした立場が実際に求められるし、実際そうなっているでしょう。

 そういう意味でやはり、戦略を立案、指示して軍団を率いることができ、自己判断力(=自我)を持つ将軍クラスの人材は、少なくとも東大の教育でほとんど育成されないし、実際輩出されていないように見えます。東大に限らず、京大などほかの国立も同様で、少なくとも「この高台にいる敵兵1000人を移動させるにはどうする?」といったような指導をする学校はないでしょう。
 唯一、エリートを構成する要素であるカリスマ性という点では、早稲田や慶応などの学生数の多い上位私大であれば、サークルをはじめとした大学内の団体活動の中で集団に対する指導力を磨くチャンスがあり、もともと高い実務能力を持っていて自己判断力も持ち得ていたら、エリートが発生する可能性があると思います。そういう意味で前回記事で私は、エリート輩出という点ではむしろ上位私大の方が確率として高いと主張しました。

 しかし総じていえば、日本の公教育機関においてはエリートを育成し得る教育体制や方針を備えている学校は一切存在しないというのが自分の見方です。その上で日本はエリートの自然発生を待つだけで必要な数を揃えられないばかりか、自然発生したエリートに対しても相応しい地位を用意できず、活用もできていないのではないかとみられます。そういう意味でも、エリートを育成する教育機関がやはり日本には必要じゃないかということになってくるわけです。
 ではエリートを育成する教育機関とはなんぞや。結論から言えば英国のイートン校といったエリート校がモデルとなりますが、日本国内にも過去の歴史では有力となるモデル校が存在したと考えています。その辺はまた次回で。

ごぼうの陰謀

 今日は中国にとっての元旦ですが特に日本と違って初詣などの習慣はなく、割とみんな家で家族と過ごす人が多いです。自分は単身で中国にいることもあって特にやることもなく(本当はJBpress用の記事書かないとダメ(ヽ''ω`))、友人誘ってランチに出かけました。

 こうしてランチに行ったお店はあらかじめ開店していることを調べた上で行ったのですが、やはり休んでいるお店も多いことから、途中で団体客がまとめて入ってきたので、店員から座席を移動してほしいと頼まれました。別に問題ないので快く応じたところ、店員から「これはお礼です」と小鉢料理を1品おまけしてもらいました。その小鉢に入っていたのは、金平ごぼうでした。

 私は昨日の記事で、現在遊んでいるゲームでアイドルグループ名を「ごぼうの仲間たち」とつけて、関連するシングルや番組にひたすら「ごぼう」をつけていることを紹介しました。なお昨日出したシングルの名前は「ごぼう総選挙」と「ごぼうの逆襲」でした。
 別に深い意図とかなくてふざけてやっていることですが、あんな記事を書いた翌日に頼んでもいないごぼう料理が出されてきた事実にかなり驚愕しました。っていうか、これは偶然なのかと疑っていますΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)

 もしかしたら自分の知らないところで、ごぼう普及のためごぼうを連呼するような洗脳か何かを受けているのかもしれません。別にこれまでごぼうに関しては好きとか嫌いといった嗜好は一切なく、出されたら普通に食べるっていう感覚で気にもしてませんでしたが、今年に入ってからやたらごぼうが自分を取り巻いているような気がして、何かの陰謀にも巻き込まれているのかもしれません。
 とりあえず深く考えすぎるのもよくなく、またなんかの啓示なのかもしれないので、ひとまず今年は飲食店とかで優先的にごぼう料理を頼んで、意識的にごぼうを食べるようにすることにします。っていうか本当に偶然で片づけていいものかと思う出来事にマジビビる(;´・ω・)

2023年1月21日土曜日

ごぼうの仲間たち

 前にこのブログで少し書いた「アイドルマネージャー」というゲームをSteamで結局購入して遊んでいます。このゲームはアイドル事務所の社長となってアイドルをスカウトし、育成し、歌って踊らせて金を稼ぐのですが、内緒で彼氏と付き合ってスキャンダルが発覚したりすると、契約中の広告スポンサーとかに賠償金を払わせたりして大変で、今更ながらベッキー抱えてた事務所の苦労が偲ばれました(´;ω;`)ウッ…
 実際にプレイした感じだと、序盤こそ資金繰りに苦しむものの、コンサートを開けるようになったら無尽蔵にお金入ってくるので途端に楽になります。お勧めの攻略法としては、スタート時点ですぐ10人くらいアイドルをスカウトし、営業スタッフを増やしてお金を稼ぎつつ、コンサートが開けるようになるまでシングルを出し続けることだと思います。最初ここに至るまでがわからず、何度もやり直しました。

 そのやり直す過程でめんどかったのが、グループ名などの名づけです。スタート時点で運営するアイドルグループ名を決め、その後出すシングルにもいちいち曲名をつけさせられるのですが、最初でこそ真面目に考えたものの、やり直すたびにだんだんと面倒くさくなって、最終的に付けたグループ名は「ごぼうの仲間たち」でした。なんでかって、ごぼうが突然頭に浮かんだからです。
 こうした名前からプレイ中、アイドルをスカウトすると「ごぼうの仲間たちに入れてとてもうれしいです」というセリフを言ってきたりします。なんか若い女の子をだまして商売しているような感じが自分でもプンプンします。

 とまぁグループ名がごぼうなので、そのグループで出すシングルもごぼうつながりがいいかと思って竿所は「ごぼう1」とか「ごぼう2」などと連番にしてましたが、さすがに芸がなさすぎると思い、「ごぼうロック」、「ごぼうエクスぺりメンツ」、「ごぼう革命」、「ごぼう生活」などという曲名でリリースするようになっています。
 また運営するラジオやインターネット番組も、料理がテーマなら「ごぼう料理」、音楽がテーマなら「ごぼうの音」などと、あくまでごぼうを貫いています。っていうか農業アイドルなのかなこれ。


 などとごぼうまみれになっていたことからふと、ごぼうソングってあるのかと検索したら、小島よしお氏が歌っていました。なんとなく、先越された感じがします。っていうかグループ名は、「やくざ」とかでもよかったな。

2023年1月19日木曜日

中国での日本人求人状況について

 コロナに罹って弱っていた先月は室温15度でも寒気が止まらなかったのに、寒さに慣れてあのか今では12度切っても割と余裕でいられます。やっぱ寒さは我慢すればするほど強くなる気がします。

 話は本題ですが中国は明後日から1週間にわたる春節休暇に入りますが、なんかやたらと「終節前に(m´・ω・`)m タノム…」と言われまくって、この1週間は残業はそれほどでもないけどめちゃくちゃ働いています。当然明日も休めないわけで、春節前としては過去一で忙しいです。っていうか閑散期であるこの2ヶ月にほとんど休めなかった(´;ω;`)ウッ…

 そんな近況置いといて本当の本題に触れると、昨日ふと「俺の市場価値ってどのくらい?σ(゚∀゚ )オレ」と思って、中国の日本人求人サイトをかなり久々に見てみました。以前は日系求人状況や給与状況を見るために定期的に見てたのですが去年はロックダウンもあったりマジ忙しかったりして全然見れてなかったのでかなり久々に眺めたので、期間も空いていただけに以前見た時とはかなり状況が異なっていました。

 まず基本となる募集賃金ですが、経験なしでも構わない営業職などの募集賃金は月15000元(約28万円)前後で、これより高ければ高め、低ければ低めっていうボーダーラインになってました。自分が中国に来た頃はこのボーダーが8000元だったので、文字通り約10年くらいで賃金が倍増しているような状況と言えるでしょう。また3年くらい前は12000元前後がボーダーでしたので、この数年でも結構な速度で跳ね上がっています。
 まぁこの辺は裏事情を明かすと、今中国国内で日本人が採れないためです。コロナのせいで労働ビザが取りづらくなって日本から引っ張ってきづらいのと、コロナ以前から中国にいた日本人もコロナをきっかけに日本帰った人が多く、どうしても日本人が必要という職種では現在どこも慢性的に日本人人材が不足しています。自分の職場もそんな感じなので、もう日本語使える中国人でいっか的に中国人にも採用枠を広げてますし。

 こうした賃金面の変化のほか、募集職種でも明確な変化をはっきり感じました。これはいくつかあり、まず一つは製造業の技術職など現場系の職種募集が減っていました。もっともこれは数年前からの傾向で、傾向がよりはっきりしてきたという変化です。
 もう一つの変化は、製造業系の募集が減る一方で数年前で増え続けていた店舗スタッフなど飲食を含む小売系の募集も、明らかに減っていました。この辺、以前は無印良品などが良く日本人店舗マネージャーなどを募集しているのを見かけたのですが驚くくらいに今回は見当たりませんでした。

 もっともこの辺は自分の肌感覚とも一致するというか、コロナ対策の影響で中国における小売業界の打撃は非常に深刻だと前々から感じています。日本と違って給付金なんて一切くれえませんし、個人消費も相次ぐロックダウンで冷え込んでおり、マジでちょっとオープンから古くなった商業施設に行くとテナントの入っていない空きスペースが非常に目立つようになっています。割と中心部に近い施設でも1階から4階くらいまで何も入っていない施設も見られ、小売業界そのものが非常に冷え込んでいるのが求人からも感じ取れます。

 以上のようなマクロな状況を眺めた後、自分の職種で検索をかけてみたところ、募集自体はあるものの募集賃金は今の給与よりどこも低く、「うそ、私の年収高すぎ?(;゚Д゚)」みたいに思う一方、多分本気で探せばもっと高い給与狙えるようなという妙な希望を捨てていません。
 さっきも書いたとおりに今中国では日本人の現地採用者の母数が非常に小さくなっており、ある程度中国生活に慣れていて、業務経験のある人材の需要は非常に高まっています。私自身も周りから「こういう仕事できる人いない?」とガチで何度も聞かれてるし、また年始にはこれまで全く連絡のなかった以前使用した転職エージェントから、「転職考えている人いたら教えて」みたいなメールが来て、とにもかくにも人材の玉不足が起きているのをはっきり感じます。

 まぁそういう状況は分かってるけど、手続きとか面倒なので転職はしませんが。

 最後に、今回転職サイト(カモメ中国転職)を見ていて唯一「変わんねぇなぁε- (´ー`*)フッ」と思ったのは、旧職場が募集を出していた点です。全く人材が定着しない職場だから年中募集してるけど、今も変わらず募集してるのを見てもっと給料上げろよとアドバイスしたくなりました。

2023年1月16日月曜日

中国の若者草食化記事の裏側

あの貪欲さはどこへ「儲け話はないか?」と言わなくなった中国の若者たち(JBpress)

 灰というわけでまた自分の記事です。今回特に内容にひねりはなく、昔は金の話しかしなかった中国の若者がすっかり草食化して安定志向になっていることを記事にまとめました。

 この記事ですが友人にも言われましたが、昔の中国人を知っているかどうかで見え方がかなり変わってくると思います。昔の中国人は記事にも書いている通りにとにもかくにも貪欲で、そのせいかよく「中国人に騙された」というビジネス記事が当時は多かったです。まぁいつの時代にもあると思うけど。

 それが本当に、自分の目線でいうと日本の若者っぽくなっていったというか、山っ気がすっかりなくなっています。しかもこの変化、日本では80年代から00年代にかけて移行していったのに対し、中国の場合は00年代から10年代と倍の速度で進行しており、移り変わりの速さをすごく感じます。中国らしいっちゃらしいけど。
 それとともに、記事中でも触れていますがこうした変化は若者が変化したというより若者を取り巻く社会が変化したため、言い換えると、社会にチャンスが感じられないからこそみんな大人しくなっていると自分は思っています。日本も若者の~離れというけど、そもそも現代の若者はそういったものに近づいたことないし、ただ単にブームが去ったものをおっさんどもが懐古して言っているだけだと思いますが、そうなったのもそんな世の中を作ったおっさんたちが原因でしょう。

 その上で、こうした若者の変化を社会の変化として捉えるならば、中国もいよいよ低成長の罠に陥りつつあるのかなと密かに感じています。実際にこのところのGDP成長率はコロナもあってかなり低水準化しているし、また若者の就職率も日本ほどではないけど依然と比べ悪くなっており、大学を出たけれどもという状況になってきつつあります。自分としてはそれでも日本より中国経済はまだマシな環境にあるとは思っていますが、政策の舵取りによってはほんんま景気悪くなる条件がそろってきたなとも感じてきています。

2023年1月15日日曜日

日本の教育におけるエリート欠如の大失敗

 昨日から上海は明日辺り日本に来そうな寒波がすでに来ていて、今朝雪が降る中洗濯ものを干したらみんな凍りました。

【動画】「女王の教室」とかいう20年前のTVドラマ、ガチでやばいwwwwwwwwww(暇人速報)

 話は本題ですが上の記事見て前々から用意していた記事ネタをそろそろ出さないとなと思ったので出します。大分前に自分は、日本の教育の究極目的は何かと問われるなら、生徒らの「自我を徹底的に潰す」ことにあると主張しました。自己判断力を落とすところまで落とし、世間一般でいわれている大学を出て、サラリーマンとなって定年まで過ごすことが最上の幸せだと信じ込ませ、実体のない「世間体」を気にして目立たず過ごすことに疑いを持たせないようにするのが、日本の教育だと考えています。
 具体例としては体育会系と呼ばれる運動部などでの極端な上意下達主義、作品内容の肯定以外は絶対に認めない読書感想文、選択余地のほとんど少ない授業選択などが挙げられますが、プロセスを挙げるまでもなく成人となった日本人の行動を見るだけでも自分の主張は立証できると思います。

 ただ、私自身はこうした自我を奪う日本の教育を必ずしも否定しません。私自身は幼少より極端に自我が強い、というより自分の頭でやたら物事を深く考える癖があったため上記の日本型教育は相性が悪く、小中高すべてであんまいい記憶ありませんが、こと「良質な国民の規格統一生産」という面では、日本型教育はよくできていると思います。
 ただ国家視点で見ると、こうして生まれる自我の少ない日本人というのは、やはりソルジャーでしかありません。軍隊で言えば良兵が大いに越したことはないものの、指揮官がいなければ指示待ちで何も動けない軍隊になります。ではその指揮官は何なのかというと、社会でいえばエリートとなります。

 ここで勘のいい人は分かるでしょうが、日本は従順な一般国民を大量生産することには成功しながらも、その優れた国民を活用して生かすエリートが絶対的に不足している、というのが今の現状だとみています。ではその日本のエリートはどうやって生まれているかですが、ぶっちゃけ自然発生的なものに今は完全に頼っており、教育によってエリートを補充する術を失っているのではないかというのが自分の見解です。

 本来ならこうしたエリートはいわゆるエリート教育を経て高品質少量生産されるものであり、かつては東大や京大など上位高が担っていた……という説は、最近疑問視しています。むしろ国立大よりも私大の方が学生数が多いこともあり、集団を率いる素質という点で早慶などの私大の方がエリートを生んでいたように思います。ただそれは私大の教育がエリートを育成していたというより、そうした私大出身エリートの実家、つまり家庭教育である程度育成されていた面の方が大きいのではないかという気がします。
 ひとつ例を挙げると竹下登で、この前ニュースにもなっていましたが彼の実家は地元名士たる酒屋で、そうした家庭環境が集団を率いる面での力や物事に対する決断力を養成したのではないかと考えています。何気に戦後政治家としては、自分の中で池田隼人に次いで高く評価しています。

 もっと長く書いてもいいけど寒いしゲームしたいのでまとめに入りますが、自分の言いたいことを言えば今の日本の教育は自我を奪って良質な国民とする一般化教育が強くなりすぎて、日本全体でエリートを育成するエリート教育を完全に忘れてしまったし、こうした教育を施せる教育機関も消え失せてしまったのではないかということです。
 またエリート育成で大きな役割を担ってきた家庭教育も、平成に入ったあたりからどっかでプツンと切れてしまい、どうやればエリートができるのか、国全体で忘れてしまっているように見えます。こうして、「兵多くして船進まず」ならぬ「船頭おらずして船進まず」みたいな国ができましたとさ、というのが自分の見解です。

 その上で自分の方から居丈高なアドバイスをすると、エリートをどう増やすか、というのはもはや議論として成り立たないと思います。何故なら増やし方を今の日本は完全に忘れてしまったし、また時代の変化に合わせたエリート育成方法も新たに作る必要があるでしょう。
 そういう意味で今必要な議論は、「優れたエリート育成方法とは何か」という議論だと思います。増やし方ではなく作り方から始めないと、もうどうにもならないでしょう。まぁ勝手に沈んでもらっても自分としてはもう気になりませんが。

2023年1月14日土曜日

ロシア=スネ夫に裏切られたジャイアン

既に「詰んでいる」プーチン・ロシア、戦争終了後に考えられる2つの展開(JBpress)

 上の記事は長野光氏による社会学者の大澤真幸氏へのウクライナ戦争に関するインタビュー記事です。日本の国際政治方面の学者の話はあんま信用してないというか参考になるものが少ないためそれほど期待せずに読んだのですが、意外や意外に示唆に富んでおり、大変ためになる記事でした。

 中でも2ページ目にて、舎弟と思っていたウクライナがヨーロッパ(西欧諸国)に接近したことに対するロシアの見方を「スネ夫に裏切られたジャイアンのような心境です。」というたとえがめちゃくちゃわかりやすかったです。すごい使えるたとえなので今度自分も使おう。

 なおインタビュー内容の結論に関しては、占領統治は過去日本しか成功例がないだけに、親欧米政権を支援する形がいいと推奨しています。この件に関しては皮肉ですが現在のウクライナ政権がまさにこの形となっており、向こう10年間はウクライナは西欧側として立ち続けるであろうことを考えると、大澤氏の意見は納得感があります。
 とはいえあのロシアですから、そういう親欧米政権をいったん作ってもすぐまた過激な政権が新しくできる可能性もあるでしょう。そうした事態を防ぐために手段、具体的には経済連携や国際政治交流をどうやって行くかを、今のうちから議論しておくべきかもしれません。

台湾有事を引き起こすなら今?

 先月までコロナがマジ蔓延してたので半月ほど自宅勤務が続いていましたが、今週から出社が再開され、今日休日を迎えるや途端に体が重くなりました。やっぱ出社って体への負担が極端にでかいのと、ものすごいエネルギー使うんだなと改めて思います。実際自分も浪人状態から再就職した際、常に眠くて居眠りしないようにするのが大変でした。この辺、徐々に体慣らさないとむずいと思う。

 話は本題ですが、中国が台湾有事を起こすにあたって、現在の状況は今後10年はやってこないと断言できるほどのチャンスであると、自分は考えています。

 一体何故今がチャンスなのかというと、端的に言って米軍に余剰の弾薬がないためです。現在米軍はウクライナへの支援に力を注いでいるせいか、米本土における予備の弾薬すら事欠く状態に陥っており、今後もウクライナへの支援が続けられることを考えるとこうした状況はまだ半年は続くでしょう。
 この状況を鑑みると、仮に中国が台湾を攻撃したとしても米軍としては台湾へ軍需物資支援を行うことが非常に難しくなるのではないかと思います。また対中包囲網も現状ではしっかり組めておらず、仮に台湾有事が起きた際、日本や韓国が支援を行うのかはもとより、それぞれの駐留米軍が出撃することも実際には難しいんじゃないかと思います。

 米軍の理想としては現在のベラルーシのように、ロシア軍が出撃してくることはあってもベラルーシにウクライナ軍が攻撃しないような、日本や韓国を中国攻撃対象とはならない出撃拠点としたいでしょう。ただ中国としてはそれをわかった上で、戦線拡大覚悟で日本や韓国の米軍基地、並びに自衛隊基地などへの攻撃を示唆、または一部実行することで、それぞれの世論に影響を及ぼすことができます。
 もっとも仮に日本に攻撃を加えた場合、国民世論が反転して日本の積極的参戦を招く可能性も十分ありますが。

 ただ前述の通り、現在の米軍の備蓄はかなり少なくなっています。またウクライナ問題で手を焼いている状況なだけに、戦闘への参加どころか、軍事支援すらかなり難しいのではないかと思います。その代わりとして日本や韓国に米国が台湾への支援を命じるかもしれませんが、韓国はともかく日本の場合は武器輸出に制限も多いだけに、どこまで行えるか未知数です。韓国も国内の反戦世論を受けて支援しない可能性が高い気がします。

 そうした状況を鑑みると、「いつやるの?今でしょ」的なくらいに中国にとって台湾を攻めるチャンスは未だという気がします。しかしチャンスがある一方、障害もないわけではありません。

 第一の障害は言うまでもなくコロナです。現在、中国は自分が口を酸っぱくしていうほどコロナが蔓延しており、戦闘どころじゃない状態です。今朝からはXBB型も流行しつつあると言われており、あと3ヶ月くらいは軍も大きな行動がとれないでしょう。
 っていうかさっき鼻かんだらちょっと血が混じっており、マジ新株流行してんじゃねぇのとやや焦ってます(;´・ω・)

 もう一つの障害というか懸念は、ロシアの初動失敗です。戦争開始から約1年を経てロシア軍の初動の失敗に関する分析がこのところよく出ていますが、徹底した秘密主義と準備不足が大きな損害をもたらしたと指摘されています。現在、中国はいろいろと兵器を生産していますが、台湾攻略を大きく想定した大規模演習などはあまり聞かれず、その点ではまだ準備不足な感がします。
 また実際に使うかどうかは別として、空母の運用に関しても想定以上に捗っていないとも聞きます。時期的にチャンスとはいえこうした準備不足段階で突っ込むことで、目の前に最高の反面教師がいままさにそこにいることは決断を躊躇わせる要素としては十分でしょう。

 ただそのロシアですが、仮に台湾有事を引き起こして欧米との関係が悪化した場合、切り札として使える可能性もあるんじゃないかと思います。具体的に言えばロシアに対する制裁に中国が参加する条件として、台湾占領を認めてもらうという取引です。
 現在、中国はロシアから大量の天然ガスを買っててエネルギー調達に関してはかなり有利な立場にあります。同時に、経済面でロシアを最も支えている存在にあります。それだけに中国が対ロシア制裁に参加することはロシア側にとってもかなり大きな打撃となるだけに、ウクライナを支援し、早くこの戦争を終わらせたい欧米としても悪くはない条件なんじゃないかなという気がします。もちろんただの素人の空想に過ぎませんが。

 以上を踏まえていうと、時期的には最高、っていうか今回逃したらもう10年は来ないぞっていうくらいチャンスであるものの、コロナ蔓延と準備不足という悪条件もあることから、実際に今年やるかは胸先三寸といったところです。少なくとも100%の大勝利は予想できず、その勝率は90%にも満たないことから、名将であれば「やっぱ無理やな(ヾノ・∀・`)ムリムリ」と見送ることでしょう。外交的に追い詰められている状態でもないのにフィフティ・フィフティ程度の賭けに投じるなんて、どっかのプーチンさんくらいでしょう。こうした最低限の了見を、中国指導部も持っていることを密かに期待します。

2023年1月12日木曜日

凋落する神戸市

【悲報】神戸市、政令市で人口減少数ワースト1位。なぜここまで衰退してしまったのか・・・(暇人速報)

 ややローカルなネタですが、検証する価値が密かに高いのではないかと思うネタなので紹介します。

 上のまとめ記事にある通り、かつては関西において大阪に次ぐ大都市であった神戸市が近年、悲しくなるほどに凋落を続けています。政令指定都市としては最も人口が減少していますが、こうした傾向はここ数年で始まったのではなく、かれこれ20年くらいこんなペースで進んでいます。
 神戸市が凋落する原因となったのは1995年の阪神大震災だと言われています。確かに震災の被害を大きく受け、一つのターニングポイントとなったのは間違いないですが、かといってもすでに30年近く前の出来事であり、今も凋落が続く理由にはなりません。この辺、影響は違うかもしれませんが東日本大震災を受けた仙台市と比較すると歴然な感じがします。

 では何故神戸市は凋落し続けたのか。考えられる理由としては上のまとめ記事にもある通り主力であった神戸港、即ち海運業が不振となり、それに付随する形で造船業なども影響を受けたという説があります。この点は確かに一つの原因としては十分に当てはまると思えるのですが、それを言ったらほかのどの産業も自動車を除けば基本日本では衰退しており、北九州の鉄鋼業とか福井県のメガネフレームなども考えると、これだけで神戸市凋落を語るにはやや物足りない気がします。

 敢えて私見を述べると、やはり単純に神戸市の行政が悪かったからではないかという気が強くします。というのも神戸市は神戸製鋼など基幹となる大企業もあり、神戸大学など若者を集める有力大学も存在します。また大阪にも通える距離にあるなど好条件が目白押しにもかかわらず、凋落し続けるというのはある意味普通じゃ考えられない気がします。また先の震災に関しても、発生以降は比較的国の予算が復興に振り向けられており、決してマイナスばかりだったわけではないとも思っています。

 そもそもなんで神戸市の行政が悪いと私が感じたのかというと、はっきり言えばあのルミナリエです。震災に対する慰霊という名目で作りましたが、正直言ってあれが慰霊とは私には感じないし、なんかセンスがおかしいとすら思っています。ああしたものを堂々と慰霊と言ってしまうあたり、神戸市の職員、政治家らはレベル低いんだなと20年前の時点で思ったのですが、その後の経過を思うとあながち間違いじゃなかったんじゃないかと今は思います。

 このほか神戸市の行政がおかしいと感じる点は、先のルミナリエをはじめ、なんか妙に「うちは都会だ!」的なアピールが多いように見える点です。もともと神戸は外国船が寄港することが多い異国情緒あふれる街というイメージだったのですが、なんかこの20年間くらいは神戸に対し「異国情緒」という単語がついているのをほぼ全く見ていない気がします。
 せっかく中華街などもあるのだからアジア圏にも「あらゆる外国文化が集まる街」的なアピールしてもよかったのではないかと思うのですが、何故か見ない、というより下手すりゃそうした異国情緒感をわざと隠しているのではないかと感じる節すらあります。

 以上を踏まえると、なんとなく街の位置づけに行政が失敗しているように思うのと、そうした失敗を延々と改めずに続けているのが主因となって、落ちぶれていったように見えます。ぶっちゃけ位置づけに関しては、「だ埼玉」や「グンマー」のように、持たざる者アピールしている埼玉やグンマーの方がしっかりしているし実際成功しているようにすら思えます。まぁマッドシティは自らが求める位置づけと、周りに期待される位置づけがずれている感じしますが。

2023年1月10日火曜日

ひらりマント作れないのかな?

 昔ネットで見たMDことミサイル防衛計画のイラストで、イージス艦にて発射されたミサイルの軌道を探知した後、ドラえもんに出てくるひらりマントを使ってミサイルを「米国へ」という風に説明されてました。もちろんこんなの冗談ですが、飛来物をあらぬ方向に向きを変えてしまうひらりマントがあったらマジ便利な気がします。

 現在、ミサイル防衛に関しては基本的に「撃ち落とす」という手法しかなく、ミサイルに対し防衛ミサイルをぶつける、または戦闘機にて撃ち落とすという方法しかありません。しかし先ほどのひらりマントとまではいかずとも、軌道を変えてしまう、具体的には何らかの軌道制御妨害を行うという手段はもし実現性があるのなら、あながち無視できない対策になりうる気がします。

 実際にはミサイルの軌道制御はミサイル自身が行ったり、衛星を介したナビゲーションシステムで行われていることから、やろうったって簡単ではありません。ただ後者に関しては極端な話、発射前に軌道衛星を破壊してしまえば無力化できる可能性があるほか、通信に使う信号を乗っ取るまたは妨害すれば軌道を変えることはできるかもしれません。もちろん、やろうってんなら超難しいですが。

 それよりももっと可能性があるとしたら、電磁撹乱の方が実効性が高い気がします。一定の空域を対象にあらゆる電子機器が使用できなくなるほどの電磁波などを出すことで電磁撹乱が行えないのか。まぁやろうってんなら自軍の兵器にも影響出るし、そもそもそんなのあるなら敵地に直接放り込む方がずっと価値を持ったりするんですが。

 ただ、兵器というのは案外発想が非常に重要で、「あんなこといいな、できたらいいな♪」からほとんどの兵器が企画され、実際に実現しています。それこそ20世紀末に至るまで、「レーダーに映らない航空機」なんてほとんど空想上の産物でしたが、今や最新鋭戦闘機はステルス性能があって当たり前となっています。然らば上記のような「軌道を変える」という技術も、もっと議論され、何だったら実現したってもいい気がします。
 でもって何気に重要なのは、上記のような軌道を変える防御技術は、人を殺す手段にはあまりならず、人を守る強力な手段になると思います。日本の軍事開発においてはこうした、防御に特化した方面でしっかり行い、でもってこうした技術なら軍事用途であっても海外に販売してもいいのではないかと、個人的には思います。

 ちなみに兵器開発でこの手の冗談を本気でやってくるのは基本英国で、「塹壕を突破できないなら、塹壕ごと粉砕する鉄の車があればいいじゃない」で世界初の戦車を作ったりします。最初の暗号名は「水運搬車(Water Carrier)」だったらしいですが、開発委員会名が「W.C(便所)委員会ってやばくね?」的な意見から「T.S.(Tank Supply=水槽供給)委員会」となって、現代の呼び名の「タンク」ができたそうです。
 あと二次大戦中にディズニーアニメを見た軍の英国の高官が、「これ作ったら良くね?」で作ったのが「ディズニーボム」で、現代の地下要塞ごと爆破するバンカーバスターの元となったそうです。ディズニーやばくね?

2023年1月8日日曜日

コロナ死者隠蔽に対する中国人の反応

顔面すれすれにレンガが落ちてくる「恐怖の瞬間」が捉えられる 中国(COURRiER Japon)

 上の記事の「VAR判定だと当たってそうだなあ」というコメントが非常に鋭いと感じます。っていうか映像を撮れたのはすごい偶然だけど、割とこれって中国の日常だと思うマジで。

 話は本題ですがやばいくらい感染爆発中の中国ですが、先日後輩から「これから春節で大挙して日本に中国人来るんじゃないですか?」と聞かれました。ぶっちゃけて書けば確かにこれからやってくるでしょうが、そもそも中国-日本便は今物凄く少なくて、入って来れる人数にははっきりとした上限があります。
 チャーター便とか組まれるなら話は別ですが、どちらかと言えば帰国する日本人駐在員の方が主で、多少増加はするだろうけど春節に入ったからと言って極端に増加することはないと思います。増えるとしたら中国での流行がやや収まる、4月の桜のシーズンくらいでしょう。

 そんな中国ですが日本でも報じられている通り、コロナ関連死者数が劇的に低くなっています。毎日全国で一人か二人という超激レアな人数で、WHOからも情報を隠蔽するなと言われて「なんだとこの野郎(# ゚Д゚)」と中国が逆ギレしています。ではこうしたコロナ関連死の発表について中国人は実際にどう思っているのかというと、はっきり言って誰も政府発表を信じておらず、やばいくらい今中国で感染が流行していて、めちゃくちゃ人が死んでいるということも理解しています。

 さすがに北京や上海といった大都市では9割方感染し終わったため流行のパニックは収まり、街も以前ほどではないにしろ活気を取り戻しています。そのおかげで私も去年中頃から続いていた自宅勤務が終わり明日からオフィスに出社することとなったのですが、自宅勤務が長すぎたせいもあり、ぼっち・ざ・ろっくの主人公並みに今は会社行きたくないです(´;ω;`)ウッ…

 話を戻すと、実際に中国人の同僚と今の状況などについて話を聞くと、前述の通り政府発表を誰も信じていません。どれくらい死んでいるかはさすがにわからないものの、少なくとも政府の発表ほど少なくはなく、多くの人が死んでいることはみんな理解しています。
 その上で、本当にこの国はおかしいとはっきり政府を批判する人も珍しくありません。私自身も、武漢での流行当初に情報を隠蔽しようとしてあれだけ痛い目に遭ったというのに、中国政府はまた同じ過ちを繰り返そうというのかと呆れてみています。習近平は毛沢東を崇拝していると聞きますが、現実を見ようとしない点でもフォロワーとなっているでしょう。

 そういう背景もあってか、日本が中国からの入国者に対して制限を課すことに対して中国政府は批判していますが、一般中国人からしたら「そりゃそうだろう(´・ω・)」という感じで日本の対応を理解しています。理解していないのは中国政府だけです。

 でもってすでに予想されている通り、再来週から春節に入るためこれからの中国の流行の本番は地方、それも農村地帯が主となるでしょう。農村地帯は都市部よりも医療リソースが弱いだけに、コロナ死者の本当のラッシュはこれから起きるのではないかと私も心配しています。っていうか春節まで残り2週間なだけに、もうあんま働きたくないていうかごろごろしていたい(´;ω;`)ウッ…

ロシアの一方的停戦に意味はあったのか

 日本はどうかは知らないですが、この1週間の上海はやたら暖かく、せっかく買っておいたカイロも全く使わずに放置しています。今日にいたっては気温が10度台後半に至り、自転車乗ってる際にもう暑いから手袋脱ぐほどでした。

 聞くところによると年始の欧州も気温が高く、春先の気温になるなど歴史的な温かさだったそうです。ウクライナ戦争でエネルギー価格が高騰していただけに、欧州にとっては恵みの暖かさになったのではないかと思います。その分、米国はとんでもない寒波だったけど。
 こうした気候もあってか、ロシアが期待する「エネルギーが足んないからウクライナとロシアは戦争をやめるべきだ」という世論も盛り上がっていないように見えます。それどころか、こうしたロシアの願望を打ち砕くかのようにフランスと米国が新規に戦車をウクライナに送ることを発表するなど、ロシアにとって状況はますます悪くなっていくばかりです。この辺、米国もロシアをメンタルから攻めるため、意図的に支援をエスカレーションさせているように見えます。

 そんな最中、先日ロシアはギリシャ正教でクリスマスだから36時間停戦すると一方的に通告しました。案の定というかウクライナはこの停戦を受け入れず、ロシア側も案の定というか各地で攻撃を続けたため、「なんで停戦するって言ったの?」と誰もが意味不明な状態になっています。
 ロシア側が停戦を発表した狙いは、やはり自軍の立て直しが最大目標だったと言われ、自分もそう思います。ただ通告したからと言ってウクライナが受け入れるはずもなく、それにもかかわらず何で発表したのかというとワンチャン受け入れてくれるという可能性に期待したのかもしれません。もしくは、「こっちは停戦しようとしているのにウクライナは攻撃し続けて酷いやつだ」という非難を、国際社会が受け入れてくれるとワンチャン期待したのかもしれません。

 しかし少なくとも日本などでは、そうしたロシアの期待する世論は鈴木宗男を除き誰も受け入れませんでした。むしろ発表することに価値があったのかと思う停戦通告にすがったあたり、ロシア指導部もかなり混乱しているのではないかという疑惑が深まります。
 前述の通り、欧州は意外と暖かくてロシアの期待したエネルギー危機が起こらず、ロシア側としては状況はどんどんまずい方向に向かっています。今後二月にかけて寒くなる可能性もあるものの、案外今年の冬はロシアへの経済制裁が続きながらどうにかなっちゃうかもしれません。そうなれば、ロシアとしてはただでさえ薄い勝ち目がますます希薄化されることとなります。

 今日見た報道では以前自分が述べたように、仮にウクライナが全領土を奪還したとしても、ロシア側がロシア領内から攻撃をし続け、戦争が継続する可能性があると触れられていました。改めてこの手の話を見てみて、ロシアがウクライナと平和または休戦条約を締結することを条件に、経済制裁を解除するのであればまだロシアも乗っかってくるのではないかと思いました。
 逆に、ロシア側がウクライナへの侵略を継続しようものなら経済制裁も続き、その場合にロシアはマジで中国の経済植民地化する可能性が高い気がします。それはそれで見てみたいけど。

 自分としては冬装備のないロシアは冬が来ると一気に瓦解して十二月中にも一定の決着がつくかとも予想しましたが、こちらの予想はさすがに楽観的過ぎたのか見事に外れました。とはいえウクライナ側が優勢を維持し続けているのは間違いないようで、今後もロシアの野望を打ち砕くよう応援しています。岸田首相にもウクライナ訪問を要請しているようですが、これにはぜひ応じて、日本がウクライナ側に立つことを示してほしいとも願っています。

2023年1月7日土曜日

匹夫の勇

ヘンリー王子、アフガニスタンで戦闘員25人殺害したと主張 英軍関係者とタリバンから批判の声(CNN)

 何かとお騒がせな英国のヘンリー王子の本がやはりというか話題になっていますが、中でもアフガニスタンの戦闘で25人を殺害したというキルレコード自慢が取りざたされています。この件について自分の第一印象を述べると、見出しにも掲げた「匹夫の勇」です。

 ヘンリー王子は現地で一戦闘員として戦闘に参加したそうですが、仮にも皇室の一族であれば、もっと戦争を大局的に見る目はないのかと個人的に思います。具体的には、米国に追従したこのアフガニスタン戦争で英国は何を得たのか、何を失ったのか、目標を達成できたのかという視点です。
 結論から言えば持ち出しが多かっただけで何も得られておらず、米軍も含めアフガニスタンから何も成果を得ることもなく英国も撤退を余儀なくされています。そして現地政権もタリバンが支配するようになり、これほどの失敗を経た戦争で「25人殺したぜ。自慢するほどじゃないけどまぁまぁじゃん」という言い草は、上に立つべき人間のものではないとしか思えず、そうして出てきたのが「匹夫の勇」でした。

 なお匹夫の勇とは書きますが、発音は「HipのYou」です。一体なんでそうなるのかというと、知ってる人には早いですがゲームの「ロマンシングサガ ミンストレルソング」でナイトハルト殿下がそういうからです。っていうかいまだに語られる当たり、伝説の棒読みだと思う。

2023年1月5日木曜日

想定外の7年間

 先ほどすぐ隣に住んでる大家がやってきて、明日から出かけるからこれ食べてと鶏肉の煮物をくれました。現在住んでいる部屋は2016年の2月から住み始めており、日本に行った際などは土産を必ず持っていくし、家賃も2年ごとにこちらから値上げを提案しているだけあってかなり関係は良好です。
 っていうか、7年も店子してればそりゃ関係良くなるはずです。

 今の部屋に引っ越してきたのは転職がきっかけで、隣の昆山市から上海市に勤務地が移ることとなったので部屋を探して引っ越しました。今住んでいる場所は元々、2011年と2012年に記者やってた頃に住んでたところのすぐ近くなだけに、マジで家の近くに関しては10年近くの歴史を空で語ることができます。
 クリーニング屋に至っては上海に移ったころから毎月スーツを出しており、向こうも妙な日本人だと覚えているのか顔を見るだけでツーカーな仲になっています。個人的には、上海ロックダウンを経ながらもお店を畳まずに営業してくれているのがありがたいとともにうれしく思います。

 一方で床屋に関しては栄枯盛衰が激しく、通っていた店は何度かオーナーが変わったりしてましたが、つい先月にお店ごとなくなって別の店舗になっていました。近くにはまだ別の床屋もありますがどちらかというと女性向けなイメージがあったので、この前はショッピングモール内の1000円カットっぽいお店で切ってきました。理由は客層も散髪のみを頼む人が多そうで細かい指定もせずに切ってくれそうだったからです。
 そのショッピングモール、というかカルフールに関しては、7年前と比べると寂れ具合が激しいです。昔は夜になっても人であふれてたしフードコート内もにぎわってましたが、今やフードコートは空きスペースが多いし、テナントスペースも空きが目立つだけでなくそもそもお客があんまいません。そのせいかもともと客が少なかった上海高島屋が、最近は寂れ具合があんま目立たなくなってる気がします。いやまぁ以前と比べれば高島屋は確実に客増えている気がしますけど。

 こんな感じで今の場所に居を移してからもう満7年となりますが、これは言い換えると今の会社に7年勤めているということにもまります。自分的にもかなり想定外で、2年いれば十分だろうと思っていたらこんなに長く働くことになるとは夢にも思いませんでした。
 それなりに年季を積んでいることから社内でもそこそこ名前を憶えられて、知らない中国人スタッフから「これやって!」的にポンポン連絡来ることも増えました。また日本から派遣されてくる日本人駐在員も、着任から離任まで見送る人もすでにたくさんおり、名実ともに中国法人の古株となってきています。

 飽きっぽい性格の自分がなんでこれほど長く続けられているのかは単純に辞める理由がなかったということに尽きますが、それ以上に今までいた職場は実際マジで死人が出たところもあるなど、内部にかなり大きな問題を抱えていたから辞めて正解だったなと今は思います。唯一、上海で勤めていた新聞社に関してはやや自分のわがままで辞めたという所感を持っていますが、それ以外に関しては経営者や社員が確実に理性を失ってしまっていたと感じます。
 何が言いたいのかというと、自分は飽きっぽいと思っていましたが実際にははっきりした理性があったからこそやばい組織から自分で抜けることができたんだなと考えています。今の会社も全く問題がないというわけではないものの、それでもはきちんと目標やモチベーションを持って、「いかに利益を出すか」をしっかり考えて行動している人が多いので、こっちも仕事していてやる気出ます。

 それにしてもこんなに長く中国にいるとは昔は本当に想定していなかった。そのせいで去年は忌まわしい上海ロックダウンに巻き込まれましたが、この10年くらいの中国の軌跡に関してはそこそこ見識持てたのはかなりでかい気がします。次にJBpressに出す記事もそういう内容だし。

2023年1月4日水曜日

Colabo問題について

派手に燃え上がっているColabo「不当」会計疑惑住民監査請求のゆくえ(JBpress)

 恥ずかしながらColabo問題について、上記リンク先の山本一郎氏の記事を読むまで全く知りませんでした。詳細については記事リンクを見てもらえば早いですが、簡単に説明すれば生活苦の女性保護を掲げて東京都から派手に助成金をもらっているColaboというNPO団体がやたら資産ため込んでおり、不当な用途に資金を使用しているという疑惑が出ているという点です。
 この問題は女性保護とか行政とかそういうのとは全く無関係な、Colabo代表の女性キャライラストに対する批判を不当と感じたあるネットワーカーが都に監査請求を出したことがきっかけとなっています。山本氏の記事ではこの過程が中心に描かれていますが、今日に東京都はこの監査請求に対する回答を出し、不適切な支出に使われた可能性があるとして、Colaboに対し支出用途の証明を出すよう勧告し、もし不正に使用していた場合は助成金の返還なども請求すると発表しました。

 そもそもの話、この問題が表出してから、Colaboの財務諸表作成を担当していた会計士があらゆるアカウントを消して逃げた時点で、まともな会計していないと判断していいでしょう。なんかこの団体は女性用シェルターのためと言ってアパートまで建てているそうですが、勧告で済ませたあたりは東京都も担当者が巻き込まれるのを恐れて穏便に済ませたいという思惑が見て取れます。

 こうした資金の不正使用に限らず、Coraboに関しては貧困ビジネスの疑いもネットで取りざたされています。貧困ビジネスに関しては端的に言って、生活保護者をダシに税金を中抜きするというビジネスで、見つけてきた要生活保護者に手続きして、自前の物件に入れて家賃や食費を生活保護費からとるという手段が主なものです。今回は団体の会計処理のみがやり玉にあげられこうした疑惑について東京都は一切携わっていないようですが、この辺からも東京との消極的な姿勢が見て取れます。
 っていうか、東京都じゃなく特捜出てきてもいいんじゃないかなこの案件。

 この手のNPO団体があの手この手で助成金をかすめ取って実際には業務を果たさない例は昔から多く、自分がこの事件を聞いて最初に思い出したのも東北の大雪りばぁねっとの事件でした。あの頃から行政のNPOに対する監視は一切反省されていなかったのだなと思うと同時に、こうした社会的弱者保護活動を行政が第三者団体に丸投げすること自体に強い疑問を感じます。
 少なくとも、NPOなどではなく民間企業にきちんと入札を経た上で契約して行わせる方が、まだ確実に運行される気がします。

 それ以上にこの手の貧困ビジネスに対し、かねてからネットでは話題に上がりながら大手メディアはほぼ全く取り上げず、行政も取り締まろうとしない現況の方に強い危機感を感じます。弱者を追い込んで稼ぐ、最近ではタックスイーターという言葉も出てきていますが、こうした行為を行政がお墨付きでやらせてみてみぬふりしている現実には若干寒気を覚えます。でもって社民党などの団体がバックにいてやらせているし。
 ガチな話、仮にこの手の貧困ビジネスをしている人間が集団リンチされて血祭りにあげられたところで自分は何も感じないし、むしろそうした行為も必要なんじゃないかと最近思います。ジョジョじゃないですが弱者を利用して踏み台にする行為は最低な行為以外の何物でもなく、社会的制裁とか刑罰以前に、正しく処されるべきでしょう。

 にしても本当にNPOに対する監査とか日本はザルだなと思います。この分だと電子インボイスも、NPOにはいろいろ抜け道作られるんじゃないかな。

2023年1月3日火曜日

北朝鮮っぽくなってきた

中国、入国規制に対抗も コロナ「政治的」と批判(共同通信)

 上のニュースに関して率直に言うと、なんか最近の中国はどんどんと北朝鮮っぽくなってきたなという印象を覚えます。中国国内であらん限り感染者を増やしている最中だというのに、日本などほかの国が中国人の入国に対して検査をするとしたら「差別だ!」というひん曲がった被害者意識を主張する当たり、現実を無視した頭の中の世界だけで発言しているように見えます。そもそもそれ言ったら、お前ら中国だって中国に入国する外国人に対し不要とも思えるくらい長期のホテル隔離を強制していたんだし、それは差別に当たらないのかと逆に問いたいです。

 この辺ロシアもそうですが、現実がうまくいかない連中ほど空想に逃げ込むんだなぁという風に見ていて感じます。この辺、「ぼっちざろっく」見てると余計にそう思えてくる。
 上記3か国はどれも社会主義を標榜していた国同士ですが、やっぱりこの手の国ってうまくいかないときほど責任を外に擦り付ける癖があります。それでも中国は以前であれば外国にむかつく主張を言うときはそれなりの打算めいた怜悧な思考がまだ見て取れましたが、この1年、具体的には上海ロックダウンでやらかしたあたりからそうした怜悧な思考があまり見られなくなりました。あるのはただの責任逃避で、去年ほど中国の官僚の質が落ちたと思った年はこれまでありませんでした。

 恐らく中国は今後ますますこうした傾向を強め、とっくに末期を迎えている北朝鮮化が進むと思います。以前であれば政策が失敗したら対立派閥に攻撃されて政策が転換する余地があったものの、習近平独裁が確立された今後はそうした内部意見対立もなくなり、間違った方向にぐんぐん進み続けるきらいもあるのではないかとみています。
 このところのコロナ蔓延に関しても、中国共産党としては12月中にケリがつくと考えていたような節が見られ、年が明けた現在においても蔓延していることになんか浮足立っているようにも見えます。まぁこの辺は自分も反発があるからそのように見えているだけかもしれませんが、なんか本当に以前と比べて中国の政策に鋭さを感じなくなってきています。

 そもそもコロナを散々政治に利用してきた中国が他国に「政治的」と批判する当たり、どんどんと自分が見えなくなってきているのかもしれません。そういう意味では習近平の三期目続投は、日本や米国にとっては国力下がる意味で有意義な結果だったのかもしれません。

2023年1月2日月曜日

岸田政権は今年春まで?

 中途半端に伸びて鬱陶しかったので今日ショッピングモール内にある立ち食いソバ屋的な床屋で髪切ったら、料金は78元(約1500円)でした。10年くらい前は17元(約320円)、ちょっと前まで通ってたけど今回行ったらつぶれてた床屋は50元(950円)だったことを関上げると、かなり物価上がったなぁという気がします。

 さて本題ですが結論から言うと岸田政権は「お前はもう死んでいる」状態です。支持率は低いしこれから上がる要素ないし、政治的に周りも一切期待しなくなっているのか批判記事すら出なくなっています。支持率低下の原因はいろいろありますが直近でいえばウクライナ戦争にかこつけた軍事費増大、並びに増税発表で、事実上これがとどめを刺したと言っていいでしょう。
 でもってその中身ですが、最新のドローン兵器を導入するとかならまだ理解できるものの、さっきも何故か会社の上司と話してましたが米国の中古トマホークミサイルを大量に買うなどと、完全にハードオフ的な買取業務でしかありませんでした。恐らくは米国が兵装切り替えるためにハードオフを利用しようってことになり、日本に買わせることとなったのでしょうが、もうちょい抵抗しろよなと思わざるを得ません。

 とはいえ腐っても米国の要求。ロッキードの頃から要求されたノーと言えない立場もあってその点では岸田総理も少し可哀そうだとは思うものの、これを機に退陣になるというのが自分の予想です。恐らく、この米国からの買取執行に必要な予算と増税案を通したところが切り目になると思われ、予算通過後の春にも退陣になると思います。
 岸田総理自身も、増税前には信を問うなどと解散総選挙を匂わせており、米国に言われた役目を果たしたところで身を引く構えではないか、というかもう本人も、ことごとく閣僚がアホばっかで頭下げてばっかなだけに、もうあんま総理やっていたくないのかもしれません。

 となると次の総理候補ですが、単純に言えば河野太郎氏と高市早苗氏の一騎打ちになる可能性が高いのではないかという気がします。党内支持層でいえば高市氏にやや軍配が上がり、女性票獲得の上でも目算が経つことから長老連中も高市氏を応援する可能性が高いとみています。
 一方で河野氏は民間の人気が高いことから、党員投票で高い支持を得れば逆転が見込める可能性があります。ただその場合、河野氏本人よりも彼を引き立てる応援役が重要になると思われ、ここに誰を持ってくるかによるでしょう。

 最後に余計ないこと書くと、今回の軍事増強はどこをターゲットにしているのか。一応建前ではロシアやこのところミサイルを打っている北朝鮮ですが、実際には台湾有事が想定なんでしょう。