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2021年9月30日木曜日

サイコパスの描き方

 先日、不気味なゲームとして取り上げられていたので「真昼の暗黒」というフリーゲムをプレイしてそこそこ楽しみました。このゲームの感想を述べるととにもかくにもBGMが聞いてて不快に感じるものが多く、通常ならマイナス評価点ですがこのゲームに関しては世界観と合ってていい選曲がされているという印象を覚えました。また古いWindows95みたいなメニュー画面など、退廃的な画面演出も相まって、シナリオに関しては並程度であったものの、演出に関しては非常に良かった気がします。

 そのシナリオについてですが、一つ優れていると感じた点を挙げると、作中に登場するサイコパスの描き方は抜群に上手いと感じました。

 前にネットの掲示板で、漫画や小説に出てくるサイコパスはなんか小悪党感が強く見ていて萎えるという評論がありましたが、これについては深く同感します。基本的に露悪的な描かれ方して、自分のやった悪事を無駄にアピールしたり、ハンター×ハンターのヒソカみたく弱い奴には強気で強い奴にはビビるというか避ける特徴を持つことが多いため、不気味に描こうとしているんだろうけどぬぐい切れない小物感が激しくなることが多い気がします。

 それにし対し上述の「真昼の暗黒」に出てくるサイコパスなのですが、割とおっちょこちょいで結構ミスったり詰めが甘かったりしていて、完璧とは程遠いキャラになっています。また自分の悪事の露見に関しては非常にビビってて、先ほどに上げたダメなパターンの露悪性に関してはほぼ皆無です。
 その一方、ある意味でサイコパスとされる症例の最大の特徴である罪に対する呵責のなさ、自覚のなさは非常にはっきりしており、「世間には認められないんだけどやめられないしなぁ」的なノリで悪事を延々と繰り返し、ばれないようにこそこそ工作しています。直近の事件で言えば、座間市の事件の犯人が一番近いイメージです。

 またこの「真昼の暗黒」に登場するサイコパスの特徴として、非常に事務的で感情を見せないという特徴も、いい感じに描けているように感じます。唯一子供の遠慮のない食べ方に眉をひそめますが、それ以外は落ち着いた成人然していて、「ああ本当にトチ狂った人ってきっとこんな感じなんだろうなぁ」という印象を覚えました。そういう意味で、サイコパスの描き方がやたら冴え渡っているという作品な気がします。

 こうしたサイコパスに限らずとも、特殊な人間を描くに当たってはやはり想像だけでは限界があるような気がします。実際にその手の人間と会話したり接触がないとこういうものってなかなか描けないと自分は考えており、それが最初に挙げた「小物感漂うサイコパス」の量産につながっているのでしょう。
 そんな自分はこれまでどんな特殊な人物に会って来たかですが、実はそんなには会っておらず、比較的穏当な人間関係の中で過ごせてる気がします。せいぜい言って過去に強盗殺人してた人と、上場から破産まで経験した人くらいです。

2021年9月29日水曜日

今日の自民総裁選について

 既に各所で報じられている通り、チキン岸田こと岸田氏が自民総裁に選ばれ、次の首相となることが決まりました。総裁選開始当初、自分は河野氏が勝つだろうと予想しましたが、見事に外して自分の不明を恥じるばかりです。

 岸田氏については上の別称の通り、自分はあまり評価していません。去年の貧困者限定の30万円給付案といい、政策にセンスがない上にどことなく鳩山由紀夫のように言ったことをすぐひっくり返しそうな雰囲気があるため、何気にこれからまた混乱が激しくなるんじゃないのかと懸念しています。こっちの予想も外れるのならそれに越したことはありませんが。

 そもそも今回なんで予想を外したのかですが、自分はもっと政策演説が盛り上がると予想していました。しかしいざ総裁選が始まるや河野氏を含めみんな余計ないこと言わないよう自分の主張を小さくし、総理になったら何するかについて「今まで通り上手くやるよ」的なことばかりしか言わず、政策議論が全く盛り上がりませんでした。自分はこの議論で河野氏がキャラをアピールしたら結果的に世論の後押しを受けて受かるのではと思ってましたが、この点では河野氏に対して残念に感じます。
 一方、初めからあんま受かる気なかったのか、高市氏なんかは電磁兵器とか多分あんまわかってない内容のことを口にするなど八茶けてました。まぁそれはそれでありかもしれませんが。

 ただ実際に電磁兵器を使うとなったら、多分民生にものすごい影響が出るから実際使えないと自分は思います。それ以前に、かつて自分が予想したように今後大国同士の戦争が起きたらまず最初に、相手国の衛星をミサイルで撃ち落としまくるところから始まるとみており、そうした電磁妨害戦でどういう風に戦っていくのかをもっと検討してもらいたいです。

 なお仮に日本が戦争に巻き込まれた場合、制空権を確保するのは結構難しいのではないかと自分は考えています。それよりも相手に上陸を許さず、尚且つ通商妨害を行っていく方が有効と思え、最近脚光を浴びつつある潜水艦など潜水兵器の方が航空兵器より重要かと思え、最終的に「ズゴックしかない」という結論に至りました。
 そういう意味でもし自分が首相になるとしたら、ガンダムなんかよりズゴックの量産実現を公約に掲げることでしょう。

2021年9月28日火曜日

中国崩壊記事の裏側

 先週から上海はずっと晴れですが、ぶっちゃけ晴れ過ぎです。8月と比べればやや落ちているもののそれでも最高気温は34度くらい行くし、何より雲がほとんどなく遮蔽物なしで日光が降り注ぎ、体感的になんか8月より暑い気がします。っていうか外居ると眩し過ぎて目がチカチカする。


 それで昨日出したこの記事ですが、日間ランキングでは6位と振るわなかったもの、ヤフコメは700件突破しており、なんか妙な傾向が出ました。普通はコメント数と割と連動しやすいのに。

 記事内容に関してはある意味自分の中国論の総論をまとめたもので、こうした内容はこのブログ内では数年前からずっと言っています。ただもしこの記事を2年くらい前に出していたら反発しか買わなかったでしょう。今この段階で足したのは、一つは恒大問題でまた中国崩壊論がかまびすしく叫ばれ始めていること、もう一つは今なら日本人も中国崩壊論は荒唐無稽だと理解できると踏んだからです。
 この見立て通りというか、ヤフコメも記事内容を肯定する意見が多いように感じます。中にはまた例によって反論根拠がないから自分の人格批判する人も見られ、個人的に気になったのを晒すと、

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JBpressのサイト見に行ったら、
花園 祐のプロフィール
(はなぞの・ゆう)中国・上海在住のブロガー。かつては通信社の記者。好きな食べ物はせんべい、カレー、サンドイッチ。
だってさ。
もっと書けることないんかい。実績的なものはゼロなのかな。


 上のコメントみて、本当日本って「何を言ったか」ではなく「誰が言ったか」が重視されるんだなぁと思いました。ちょうどこの前考えた小説のプロットで、救国の英雄が実は殺人犯の息子だったとわかって一点迫害され、実力主義の国へ亡命するという話が浮かんだのですが、割と笑えない感じで書けるかもしれない(´Д⊂ヽ

 話を戻すと、この記事の内容についてはそのまんまで今回は特に罠とかも仕掛けてないのですが、今回の記事はドラフト段階と最終稿で記述がかなり変わっています。一つ一つ上げてくと以下の通りです。

厳しい言い方をすると、当時「シャドーバンキング」を中国社会の大きなリスク要因と指摘していたジャーナリストやエコノミストの人たちは、あまりそういう仕事に向いていないのではないでしょうか
厳しい言い方をすると、当時「シャドーバンキング」を中国社会の大きなリスク要因と指摘していたジャーナリストやエコノミストの人たちは、話にならない連中だと思います。


中国がリスクを「放置する」、すなわち中国政府が何も対策を行わないことを前提に予想しているからです。
中国がどっかの国みたくリスクを「放置する」、すなわち中国政府が何も対策を行わないことを前提に予想しているからです。


中国崩壊論を書いている人の3分の2は商売のために書いているのではないかと思われます。
中国崩壊論を書いている人の3分の2は商売のため、残り3分の1は己の無知ゆえに書いているのではないかと思われます。


日本人は他国のリスクを論じる暇があるのなら、もっと自国のリスクに目を向けるべきでしょう。
日本人は自国のリスクを一切省みずに他国のリスクばかり心配していて、お前らツンデレかよと言いたいです。


 以上、見ればわかる通り過激と感じられるような表現が編集段階で修正されています。まぁこの辺は自分も織り込んでいて、編集部が問題だと思うなら直せばいいや的に出したところです。ただ最後のツンデレ発言はやっぱり出したかった……。

2021年9月27日月曜日

白鵬の引退

 今日は自分の記事の配信日ですが、白鵬の引退を前にしてそんなのクソどうでもいいです。白鵬に関しては彼がちょうど三役に出入りする頃から見ていますが、文字通り日本相撲史上において無類の安定感と強さを兼ね備えた偉大な力士であり、その引退の報を受けてただただ悲しく思います。

 ただ、相撲という競技で彼ほどの年齢まで続けることはただそれだけでも苦難であります。実際に同郷の横綱である日馬富士や鶴竜も既に引退しており、白鵬自身も膝のけがが引退理由だと語っており、近年は休場も多くなっていました。
 休場が多いと言っても、稀勢の里ほどではありませんでした。でも横審は稀勢の里には言わなかったことを白鵬には言うし、この期に及んでも引退時の態度が悪いなどと白鵬にケチ付けるの見て正直殴り込みをかけたいと感じました。もうチョイついでに書くと、多分白鵬の引退を受けてまた相撲人気はガクッと下がるでしょう。それもこれも、横審が悪い(# ゚Д゚)

 話を戻して白鵬の歴史について書いてくと、関脇くらいの頃は左手で前みつを掴み引っ張り回すという明確な特徴がありましたが、相手側に研究されてからはこの手をやめ、それから技の広さが一気に幅広くなり、大関、横綱へと駆け上がるきっかけになったと思います。横綱となってからは、近年は立ち合いのかちあげエルボーばかり取り上げられますが、以前は相手の攻めを一身に受け、しっかりと相手の回しを掴んで寄り切ったり投げたりする相撲巧者でした。対戦した力士によると、ぶつかった瞬間に非常に柔らかく感じるとのことで、相手の勢いを殺すというか吸収するのが桁違いに上手かったと言われています。
 その後年を重ねてからはかつての朝青龍のように張り差しや前述のかちあげなどまず相手の出鼻をくじくスタイルに変えて例によってヘイト団体の横審が文句言ってましたが、ルール上問題ないし、こっちはこっちで対策作れるのだから何が悪いんだって自分は思ってみてました。変化するよりすっといいだろ。

 そのように外野の声がうるさいにもかかわらず、休場することもあったとはいえ、出場した場所ではほぼ必ず優勝争いに関わり、実際に数多く優勝してきたことから、文字通り不世出の力士だったと思います。自分は野球に関して大谷選手と同時代でリアルタイムに彼を見られて幸せだと感じますが、相撲に関しては白鵬と同時代にあって、こちらもまた本当に幸せだった気がします。
 まぁ安馬のが取組み見てて楽しかったけど。

 たまたまですが、先々週は書類取りに上海領事館行って、待ち時間にテレビで相撲中継みていました。みていてやっぱ相撲楽しい、国技館行きてぇと思ってましたが、今回の白鵬の引退により、国技館での楽しみが確実に一つ失われたことが本当に悲しいです。既に日本国籍も取得されていることから、今後は是非とも見るからを超える力士を育ててもらいたいものです(´;ω;`)ウッ…

2021年9月25日土曜日

オーストラリアのフランス製潜水艦キャンセルについて

 既に各所で報じられている通り、オーストラリア政府が2016年にフランスと契約した潜水艦の調達契約を破棄し、米国の原子力潜水艦を調達すると発表したことについて、フランスが激おこぷんぷん丸となっているそうです。特にこの問題では各当事者の説明が食い違っており、オーストラリア、米国側はキャンセルについて事前にフランスと協議していたと言っている一方、フランス側は「今知った」と寝耳に水であったと言ってぷんぷんしてます。状況的に、フランス側の言っている内容が真実じゃないかなと自分は見ています。

契約キャンセルも? 難航する仏受注の豪潜水艦プロジェクト(Newsphere)

 ただ、契約していたフランス側の建造計画も順調ではなく、かねてよりキャンセルされるではという観測は出ていた模様です。上記記事(初めて見たメディアだけどいい記事)は今年1月に配信されたものですが、記事内容によると例によって建造コストが契約当初から膨れ上がっており、またコロナの影響もあってスケジュールも遅延し始め、そもそも当初計画していた潜水艦のスペック自体に無理があったのではないかという声から、キャンセルに至る可能性が出ていたようです。

 このオーストラリアの潜水艦調達計画ですが、わかる人には早いですが実は日本も名乗りを上げていたプロジェクトです。最終決定前には建造予定の三菱重工が、潜水艦絡みとは言ってなかったけど急にオーストラリアに連絡所を構えると発表するなど、受注はほぼ確実みたいな報道がされていましたが、結果的には上記の通りフランスが受注し、ババを引きました。そうした経緯もあったことから先日のオーストラリアのキャンセル発表を見て、「ああ日本は受注しなくて本当に良かった(^ω^)」と密かに思いましたが、当時受注に動いていた人たちも多分みんな同じ気持ちを持ってシンクロニシティを起こしてたはずでしょう。


 話を変えると、上の塚田氏の記事が今JBpressでアクセス稼いでいますが、これまた知ってる人には有名な話です。インドネシアの高速鉄道建設で日本と中国が受注を争ったところ、日本が受注確実かと思いきや後から来た中国がどうもインドネシア政府関係者と組んで日本側が出した計画の横流しを受け、日本側より安い金額を提示して受注を掻っ攫っていきました。
 これも日本の反中感情を高める事件の一つとなったのですが、結果から言えば「よかったね(^ω^)」的な結果に落ち着いています。詳細は上の記事にある通り、契約はしたものの地上げは進まず、スケジュールが遅れる、建設コストが膨れると絵に描いたようなダメプロジェクト化して、これもうどうすんねん的にプロジェクトを継続するかどうかって事態にまで至ってるようです。

 以上二つのケースを通して言いたいことは、国際プロジェクトというのは本当に難しいってことです。日本が全うした台湾新幹線プロジェクトも営業面では実はコストのが大きいと言われており、完成させるまでも大変ですが完成した後もまた大変で、素直に相手国から感謝されるのは至難の業でしょう。また建設途中で上記のようにコストが膨れると儲かる話が儲からなくなることもあるだけに、よっぽど内容に自信がある、または飛行機みたくすでに実績のある完成品を供給するとかじゃない限りはあまり調子に乗って受注を目指さない方がかえって吉かもしれません。
 少なくとも、上のオーストラリアとインドネシアの件では受注獲得までの運動費はかかったでしょうが、最終的には受注しなくて塞翁が馬となれてますし。最近日本政府は新幹線を欧米各国に売ろうといろいろやってますが、夢のある話だけじゃなくこういう「ひょっとして」的なリスクによる損失ももっとしっかり踏まえてやってもらいたいものです。

三千世界の虫を殺し

 昨日記事に書いたキーボードの件ですが、やっぱり他のメーカーだとまともなのなかったので、結局またロジクールのキーボード(いらんのにマウス付き)を買ってきました。案の定、USBレシーバーは新品だときちんと認識され、レシーバーが故障の根本的原因だったということではっきりしました。前回もレシーバーの故障が原因だっただけに、最近ちょっとロジクールの品質を疑っています。

 話は本題ですが、自分の部屋の米びつからコクゾウムシがなんか大量発生していました。前からいるのには気づいていたのですが、米研ぎの際に気付くからその時に弾けばいいと放っておいたところ、改めて見てみると結構増えていたので、米びつからお米を一旦出して、目につくそばからつまんでは下水に流すやり方で殺していきました。確実に30匹以上は殺しました。

 なんでコクゾウムシが発生したのかというと、恐らく購入してきた米に元からついていたのではないかと思います。というのもいま米びつにあるお米、どこの銘柄かは忘れましたがやたら最初から汚く、米研ぎの際にも1回目は水が真っ黒になるほど汚れています。まぁ3回洗えば食えるけど。
 あと、前ほど自炊しなくなってるのに無駄に5kg買ってきてなかなか消費し切れず長く置いているというのも原因でしょう。この辺はほんと反省点で、次回からはまた3kgに戻すつもりです。

 今回はコクゾウムシの大量殺戮でしたが、2年前の夏はこのブログでも当時書いていたように、ゴキブリの大量発生がマジで鬱でした。こちらの発生原因は恐らく、玄関が共通する隣の部屋に住んでいた家族の部屋で量産されていたためと思われ、隣の家族が引っ越すとともに急にいなくなりました。
 今は元々住んでいた大家がその部屋に住むようになり、今年の夏はゴキブリを見ることなかったのですが、先週に何故かドア開けたら日本並みのビッグサイズなゴキブリがドアかなんかに挟まれたのか、瀕死状態でいきなり自分の目の前に出てきました。その後そいつは死んだのですが、今年見たゴキブリはそいつだけです。

 逆に、2年前の夏は夜家に帰ってきたらまず小さいゴキブリを10匹くらいバスマジックリンとママレモン使って殺すのが日課で、その後も自宅にいる際に目につくそばから殺してたので、恐らくワンシーズンで1000匹くらい殺してた気がします。それでも冬まで全滅させられなかったが。
 そうしたハードな体験から去年なんかかなり警戒していたものの特にトラブルはなく、今年もトラブルなくてやっぱりあの家族が問題だったんだなと再認識しています。それにしても高校生まではゴキブリですら怯えていたのに、今は全く気にせず事務作業のように殺せるようになって自分は強くなったなという気がします( ・´ー・`)

また壊れたロジクールのレシーバー

 前略、ロジクールの無線キーボードのUSBレシーバーがまた壊れました。
 去年にも壊れたのでわざわざ買いなおしたのですが、約1年でまた壊れるって一体どういうことだと不満たらたらです。っていうか何が凄いかって、前回といい、中にいれた電池が尽きるよりも早くレシーバーが駄目になるという点で、真面目にロジクールのことを疑い始めています。

 症状を簡単にまとめると、電源オンにしても反応がないので差したり引いたり上からちょい押したりすると気が付いたように反応して一時的にオンとなるものの、しばらくするとまたオフになったりします。でもって電源付け直すと100%また認識しなくなります。

 PC側の端子に問題がないか確認するため他社製無線マウスのレシーバーも差したりしましたが、こちらは全く問題なく認識され、エラーも全く起こりません。問題があるのはいつもロジクールのレシーバーだけです。
 真面目にキーボードは自分の商売道具なだけにこうもオンオフすら不安定だといろいろと腹立つので明日にも買い直しに行きますが、中国だとあまりPCサプライパーツを取り扱う店が多くなく、また商品ラインナップもそんな広くないので、恐らくまたロジクール一択になるかと思います。キーボード本体は特に問題なく、毎回レシーバーが壊れるという有様からできればロジクール以外のを使いたいところですが多分売ってないだろうなぁ。

2021年9月22日水曜日

「瞬きより迅く!!」がほんと面白い

 最近連休間際になると「休み前にこれお願い!」って感じで急な仕事の依頼が来ることが多くて、連休前に有休を取ることはおろか、普通に仕事してて辛いと感じる機会が増えてきました。マジ短納期な仕事出してくる奴許せねぇ(´・ω・)

 話は本題ですが、先週金曜日はなんかやたらと買ってる漫画の新刊が大量に発売されてまとめ買いする羽目となり、また出費が一気に増えました。そのせいで昨日上海ららぽーと行ってガンプラ屋行った時も、ブルデスティニー1号機欲しかったけど我慢する羽目になったし。
 で、買った漫画の感想を少し述べると、「五等分の花嫁」の連載を終えた春場ねぎ氏の「戦隊大失格」はつまらなくはないけど、五等分と比べるとガクンと面白さが落ちている印象があります。何より動きのある絵が下手で、戦闘シーンとか見ていて動きが全然把握できませんでした。それ以上に、キャラクターの登場時に妙にクソダサいフォントでキャラ名を表示してますが、あれが読み辛く絵面も汚くて、なんであんな演出するのか本気で理解に苦しみます。

 そんなバトルシーンに全く魅力を感じない「戦隊大失格」と比べ、以前にもこのブログで紹介した「瞬きより迅く!!」も4巻が出て買ったのですが、こっちはめちゃくちゃ面白かったです。

瞬きより迅く!! 第20話(となりのヤングジャンプ)

 ちょうどその4巻の続きとなる20話が無料公開されているのでリンクつけますが、とにもかくにも空手の試合シーンの表現が抜きんでてます。主に効果線を使うことで動きの早さや方向を表現していますが、これのおかげで空手について何の知識もない自分もキャラクターがどういう動きをしているのかがすぐ理解できます。
 また個人的に驚いた点として、直線的な動きになりやすい空手の試合でありながら、視点と上記の効果線が上手いせいか奥行きの感じられる、非常に立体的な描かれ方をしています。こういっちゃなんですが、作者のふなつかずき氏は自分が中学生くらいから一貫してお色気漫画を描いてきた漫画家だとは思えないくらいバトルシーンの描き方が上手いです。っていうかこんな技術持ってて、なんでバトル漫画描かずにお色気漫画ばかり描き続けてたんだろう(。´・ω・)?

 こんな具合に試合シーンの動きの見せ方が非常に凄いと感じるほか、とにもかくにも話の展開が昨今の漫画にしては非常にスピーディで、先週出た単行本4巻も1冊の中で3つの試合が収録されています。この3つの試合は空手初心者の主人公、経験者の同級生、空手センス抜群の先輩(20話で戦ってる黒髪)がそれぞれ出てくるのですが、素人目にも各キャラクターの強弱がはっきりわかるように感じられました。初心者の主人公はともかくとして、先輩キャラが明らかに頭抜けた強さを持っているというのが見ていてすぐわかり、この辺の見せ方もどうやってんだとただただ驚くばかりです。

 正直、3巻までは自分は面白いと思うけど一般受けしないかもなぁと思ってましたが、先週出た4巻に関しては文句なしに誰が読んでも面白いと感じるはずだと思うくらい面白く、買ってからほぼ毎日読み返しています。


2021年9月21日火曜日

エリア88の汎用モブ飛行機のスカイホーク

 今日知人と上海ららぽーとにあるビーフマンというお店にランチへ行きましたが、ついでに寄ったガンプラ屋でブルーデスティニー1号機のキットが売られてて買おうかどうか悩んだけど、最近無駄使いが多いことを自覚しているので我慢して買いませんでした(´;ω;`)ウッ…


 さて本題で鵜がこの連休は上の写真のA-4ことスカイホークのプラモを作っていました。キットはホビーボス製で、足腰がガタガタしているのと、前後重量配分が良くなくやや上に反り返ってます。



 この飛行機がどういう飛行機化というと、戦闘機漫画の傑作こと「エリア88」でモブキャラが使う飛行機で有名です。戦闘機ではなく正確には攻撃機で、地上への空爆やミサイル攻撃に用いる飛行機ですが、その設計が非常に良かったことから攻撃機でありながら相手戦闘機を撃墜した実績も持ち合わせており、その辺がエリア88で採用された背景じゃないかと思います。


 設計したのはエド・ハイネマンといういかにも江戸っ子っぽい(名前だけ)戦中から戦後にかけて活躍した技術者で、中でもこのスカイホークは彼の傑作とされています。設計ポイントとしては、機体を小型、軽量とすることで、爆弾などの兵装をたくさん積めるようにしただけでなく、その小型さからメンテナンスなどのランニングコストでも優れるようになり、結果的に攻撃機としては世界格で引っ張りだこになるほどのベストセラーとなりました。


 何気にこの江戸・ハイネマンは、以前にも作った「F4D スカイレイ」(写真左)の設計にも携わっています。実際作っていて、やっぱり機体形状などで似ているところが多いと強く感じました。


 作ってみた感想としては、キットについてはややパーツが合わないところがあり少し不満を感じたものの、デカールの種類は割と豊富で、出来上がりは割とうまくできた気がします。ただメインボディはコックピットやエアインテークなどを間に挟んで左右をサンドイッチ🥪させる構造となっており、割と自分は上手く組み合わせられたものの、組み立てている最中はかなり難しかったです。これが上手くいくかがかなり成否を分けると思います。


 機体形状に関してはスカイレイ同様、非常にすっきりした構造の飛行機であるという印象を受けました。非常にオーソドックスな設計で小型にまとまっており、様式美を強く感じます。

 このスカイホーク(全長12.2メートル)は第三世代ジェット機に属すのですが、改めて見てみると、その後に同じく軽量コンパクトを売りに作られた第4世代ジェット機のF-16(全長15.0メートル)と比べてみてもかなりちっさく感じます。よく第3世代と第4世代ジェット機の境界が曖昧だと言われるのですが、自分の感覚ではやはりサイズではっきり分かれる気がします。
 F-4(全長19.2メートル)辺りから機体がどんどん太く、長くなっており、電子制御の有無ではなく、こうしたサイズが一挙に巨大化し始めたこの辺りから第4世代ジェット機とカテゴリしていいのではという気がします。そういう意味では、F-4はよく第3世代ジェット機にカテゴライズされますが、私個人としては形状的に第4世代にカテゴライズすべきじゃないかと考えます。

 なお第4世代と第5世代ジェット機の境界ははっきりしており、「対ステルス構造&スーパークルーズ」の有無で、この条件にあらずば現代戦闘機にあらずでしょう。

2021年9月20日月曜日

相続税は廃止すべきか存続すべきか

相続税を廃止した国が先進国ばかりwww(ぶる速)

 上のまとめ記事は大分前に見ていながらこれまで紹介するのが遅れました。結論から言うと、私も相続税はこの際廃止すべきだという立場です。

 相続税がなくなると金持ちは金持ちのまま、貧乏人は貧乏人のままという階層論に発展しがちですが、端的に言って、相続税がある現在においてもそれはほとんど変わりがありません。でも相続税をなくすとさらにその傾向が加速するのではという人もいますが、富裕層がその富を維持する率は確かに多少上がるかもしれませんが、中産層が無産層に落ちなくなる率も高まると私は見ています。

 上のまとめ記事でも言及されていますが、現代においてはガチな富裕層ほど資産を海外に移すなど対策を採ることによって、相続税から免れやすくなっています。実質的に、日本国内で相続税を維持しても富裕層からとれる量というのは年々狭まりつつあるのが現状です。この辺は清武氏の「プライベートバンカー」なんかでよく描かれています。
 一方で住宅などで1~2億円程度の資産を持つ中産層はというと、海外に資産を移すとなると運用益よりコストの方が大きくなるため資産を保全できず、結局のところ現在の相続税はこの手の中産階級が主な対象となってきています。中には資産が住宅だけで現金がなかった場合、相続税を支払うためだけに自宅を手放すなんて言うケースも実際にあると聞きます。こういうのを見ると、かなり不毛な感じがしてなりません。

 そもそも日本の相続税制度は、相続する人数によって課税額が変わってくるというやや妙な仕組みになっています。例えば親が死んで遺産を相続する際、遺産額が同じでも相続者の人数が1人の場合と3人の場合とでは、後者の方が税金として取られる金額が少なくなります。基礎控除が絡むことによってこうなるのですが、いまいち納得感のない制度だと思うし実際にそう指摘されています。
 またこの基礎控除の計算を始め相続税の税額計算は非常にややこしく、不動産なども相続するとなると価値の鑑定も必要となり、こうした税額計算や査定においても尋常ならざるコストを官民ともに負担しています。仮に相続税がなければこの手のコストは全部不要となり、また富裕層の流出を防ぐことによって国内に現金が流通することも考えれば、私としては相続税がない方が国としてはメリットがあると考えます。

 さっと調べたところ、相続税の全体税収割合は年によってばらつきがあるものの、大体2%前後で2兆円はあるようです。確かに2兆円は惜しいと思うものの、富裕層が日本国内に留まることによるメリット、中産階級の没落を防ぐメリット、税額査定にかかる社会的コストの排除のメリット考慮して、この際相続税廃止に世の中変わってくれればと思えてなりません。
 敢えて妥協するならば、不動産に関しては一般の不動産取引のように相続を譲渡と捉えて、譲渡に付帯する登記費用や税金は今のまま残すべきでしょう。さすがにこれなくしたら逆にややこしくなりそう(;´・ω・)

2021年9月17日金曜日

次の総理は河野氏で決まりか

 自民党総裁選は野田聖子氏の立候補によって四候補の争いとなりましたが、結論から言えば河野太郎でもうほぼ決まりじゃないかと見ています。あとは選挙後の党内運営を見越して、どれだけ他の候補に差を付けて勝つかの争いでしかないでしょう。仮に圧勝、特に一般党員投票で大多数の票を得られた場合、そのまま選挙後の支持率にも直結してくるため、上手くいけば小泉元総理のように党内重鎮と対立しながらも高支持率を維持して長期政権を築けるかもしれません。

 それだけに自民党内の他の議員からすると、今やどれだけ河野氏を応援してポストをもらえるかという猟官競争と化しているのではないかと思います。河野氏応援を表明している代表格としては石破氏がいますが、なんとなく大臣ポストではなく幹事長や政調会長など党内ポストを狙っての行為かもしれません。また本日には株価における空前の「菅ゲイン」を引き起こした菅総理も河野氏応援を表明しましたが、ちょっとこれは自分にとってはやや意外であったものの、かねてから有力ポストを河野氏に託すなどしていたことからあらかじめ後継者として目論んでいたのかもしれません。

 逆に、河野氏の最大の敵は同じ候補の高市氏ではなく、そのバックの安倍元総理でしょう。はっきり言えば、安倍元総理は河野氏を目の敵にしており、というのもどんな行動に出るかわからないところがあるだけに、森友問題などを蒸し返してくる可能性を恐れているのだと思います。逆を言えば、今の安倍元総理は政策や人物の力量ではなく、自らの保身のためだけに応援対象を決めている節があります。議員を続けているのも同じで、きついこと言えば堕ちたものだという風に見えます。

 そんな目の敵にされている河野氏ですが、前述の通り他の候補と比べると次に何してくるかわからない行動に予想ができないタイプの人間です。なので総裁選を前に今は脱原発などに関する発言を封印していますが、無事に総理に就任した暁には再び脱原発に動く可能性は十二分にあるでしょう。
 ただ、自分が行おうとしている政策を事前に表明しないのは、普通の政治家だったらマイナス点ですが、この脱原発に関する河野氏の今の態度はむしろ彼にしては成長したものだと私には感じます。それこそかつては空気を読まずに発言することが多かったですが、こうした状況をわきまえて一部の行動を封印、っていうか我慢するようになったのはそれはそれで政治家としてプラスな点でしょう。私個人としては原発の全放棄は難しいと思うものの、脱原発に向けた取り組みは必要と考えるだけに、いい意味で河野氏が裏切ってくれることを期待しています。

 その他の候補に関していうと、チキン岸田に関してははっきり言って党内外から総スカンでしょうし、あれだけの優柔不断ぶりを見れば次の選挙でも右往左往した態度で自民党全体への支持も落としかねません。ちょっとひどいかもしれませんが、彼みていると鳩山元総理がたまによぎります。
 対抗馬の高市氏については、彼女、というより実際には安倍元総理が手綱握っており、政策方針は安倍-菅ラインが維持される可能性が高いです。ただこれまで見ていて高市氏自身がそれほどこれはと感じる政策発言をしたのを聞いたことがなく、またカリスマ性の点でもやや見劣りするだけに、党内をまとめるのも難しい気がします。

 最後に出てきた野田氏については、最初に断っておくと私自身がこの人のことをあまり好ましい人物とは思っていません。そもそもこの総裁選も推薦人を確保できないと予想されていましたが、ギリギリになっての今回の立候補を見ると、何か思惑があってのことかと陰謀を疑いました。
 具体的には、自ら立候補することで特定候補の票を割る、分散させることが狙いかと疑いました。相手はもちろん河野氏でしょう。もっともそんな寝技もできる人じゃなければ、票を割らせるには黒幕の人物選定はあまり上手くない気がします。それこそ石破氏が立候補していたケースの方が、河野氏に来る票は大きく割れていたでしょう。

 日本は今頃台風でしょうが、こっちは秋らしい涼しい天気となりました。その一方でやらなきゃいけない書類処理が滞って若干ストレス抱えたまま、明後日からの3連休を迎え、その間にまた記事を一本作らなきゃといけないプレッシャーが嫌です。
 なお中国は明日土曜が出勤日となる代わり、月曜が休みに、でもって火曜が中秋節の祝日で3連休となります。辺に1週間ペース崩される方が嫌で、本当最近仕事辞めたくなってきてます。

2021年9月16日木曜日

変形しなくなった戦闘機

 年齢を重ねた結果なのか、最近やたらΖガンダムに出てくる「アッシマー」という機体を高評価するようになりました。なんでアッシマーがいいと思うのかというと、

・機体が堅牢(散弾ではなぁ)
・変形する
・空飛べる
・構造がめちゃシンプル

 上記の特徴からです。

 特に変形機構に関してはゼータガンダムとか昔のプラモだったら変形させてる最中にボロボロパーツが落ちるくらい構造的にはかなり無茶というか複雑な変形のさせ方だったのに対し、アッシマーは前屈しながら土下座するような感じで元の姿からは想像できない丸っこい形に変形します。しかも変形の仕方がかなり単純なことから機体が堅牢というのも非常にうなずけるし、何より劇中で見せた超短い変形時間とやばいくらい空を飛び回る航空性能から見て、地味に兵器としてみたらかなり優秀な機体なんじゃないかと思うようになりました。

 そうした判断から、最近会社のPCで適当なフォルダを作る際、「アッシマーキャノン」とか、「陸戦型アッシマー」、「リックアッシマー」などと無駄にアッシマーのバリエーションっぽい名前をつけることが増えてます。ティターンズがエゥーゴに負けたのは、アッシマーのバリエーションを増やさなかったからだと最近は思うようになってきました。

 そうした真面目なガンダムジョークはさておき、アッシマーに限らずΖガンダムではたくさんの変形メカが出てきます。これはその前に放映されていたトランスフォーマーがバカ受けしていたため取り入れたと言われていますが、そのトランスフォーマーも元をたどれば、当時の戦闘機業界が空前の変形ブームに沸いていたからこそ変形を取り入れたと考えられます。

可変翼(Wikipedia)

 1970年代において、「可変翼のない戦闘機なぞ戦闘機にあらず!」みたいな風潮がちょっとあったようです。可変翼とは文字通り、飛行中に翼の角度が変わる戦闘機を指し、代表格は現代においても人気の高いF-14ことトムキャットですが、それ以外にもMig-23(よく「ミグ兄さん」と呼んでる)とか英国のトーネードなどもあります。
 飛行中と一言で言っても、水平飛行しているのか旋回、上昇しているのか、あと速度によって望ましい翼の角度や形は異なります。そうしたケースバイケースに対応させればもっと早くなるんじゃね的に生まれたのが可変翼システムで、実際コンピューターが自動制御で翼を可変させるF-14なんかはその機体の大きさに反して桁違いな格闘能力を持ち合わせていたそうです。

 しかしその一方、可変翼だとゼータガンダムじゃないですが変形機構を載せるために構造が複雑化し、部品点数も増え、また可変部分が壊れやすくなるなどデメリットも少なくありませんでした。実際、F-14なんかは運用コストが桁違いに高く、米国以外で採用したのは皮肉にも後に米国の敵となるイラン空軍だけでした。
 そうした運用面の事情に加え、時代の進化に合わせてエンジンパワーが桁違いに向上していった結果、翼の空力性能なんか気にしなくても強いエンジンでぶっ放せばどうとでも機体を制御できるようになり、「可変翼っていらなくね?」的なノリで80年代には早くも新規の開発機体は出てこなくなりました。そういう意味で、ガンダム世界と違って現実世界では変形する兵器は今やほとんどありません。

 ただ、最初のアッシマーの話に戻すと、地上を動き回りつつ空も飛べるという兵器というのがもしあれば、かなり便利というか有意義な役割を持てます。それこそアッシマーが量産の暁には、日本は米国にも勝てるんじゃないかって気がします。
 もちろんガチなアッシマーじゃなくても、空陸両用、というより空も飛べる準戦車みたいな兵器でも十分です。特に垂直/短距離離着陸(V/STOL)できる機体は現代においてもハリアー、F-35を始め、航空機の運用で重きをなす長い滑走路が不要となり、戦術の幅が極端に広がることから現代においても重宝されています。ハリアーなんか、トムキャットが退役した今でも現役だし。

 そういう意味では仮に戦闘機をベースとした場合、マクロスに出てくるガウォーク形態、戦闘機から陸上に着陸できる形態への変形機構であれば意外と価値を持つのではないかという期待があります。現実に今の時代、戦闘機は高い速度が出せること以上に、低速度でも失速せずに着実に地上のターゲットを狙える攻撃機の方が需要が高いとされ、A-10なんかそれのおかげで立派なご長寿となってますし。
 つまり、空も飛べる軽戦車みたいな兵器で、上空から目標地点に降り立って機銃を打てるような変形可能な兵器なんかあったらいいなとか思っています。時代はなんか空飛ぶ車ばかり取り上げますが、むしろ地上を歩ける/走れる飛行機の方がずっともっと価値があるでしょう。無論、「空飛ぶアッシマー」の方がもっと価値があります。

 最後に、もう何年も会っていない友人がいますが、もし再開できるなら「飛ばないアッシマーはただのアッシマーがー」と伝えてみたいものです( ´Д`)=3

2021年9月14日火曜日

朝日新聞の相次ぐ記事取り下げについて

 昨日今日と台風で自宅勤務となり、昨日はまだパソコン取りに会社行ったけど今日はマジでコンビニとの往復だけで若干存在が薄くなっている感じがします。
 っていうか何もなければこのまま有休取って寝てようと思ったのに、結構仕事くるしさ。

 話は本題ですが、何故かこのところ朝日新聞が外部からの指摘を受け、記事を取り下げる事態が2件連続で起きています。取り下げの経緯についてはそれぞれ報道している上記リンク先の記事に譲りますが、報じられている内容と経緯を見る限り、どちらも編集上のミスとは思えない経緯です。はっきり言ってしまうと、意図的に記事内容や写真を差し替えた捏造である可能性が高いと私は見ています。

 ただこの件で本当に呆れるというか怖いと感じるのは、捏造した事実以上に、記事や写真内容が事実と異なるにもかかわらず掲載したということについて、朝日側が一切担当者を処分していないという点です。それこそ共同だったら後者のツキノワグマの県であれば一発で担当編集長のクビが飛ぶ内容であり、共同ほど激しくしないにしても、やってないのだろうけど担当者への厳重注意や減給について一切発表しないというのは真面目に神経どうなっているのかと疑います。
 まぁ実際に記事を直接編集した奴は解雇以外ありえないのですが、これもしてないんだろうな。

 今回の連続取り下げ、並びに処分について一切発表しない点をみると、こう言っては何ですが、朝日社内ではこうした記事捏造が一般化しているのではないかと疑いを持ちます。もっともそれ言ったら裁判でも捏造と認定された筋金入りの従軍慰安婦関連捏造報道の頃からじゃんって話になるのですが、さすがに上記2件の取り下げで処分をやらないってのは、社内にいる人も捏造したってバレなきゃいいと取るに決まってるでしょう。ちょっといくら何でも、緩すぎる環境ではと思えてなりません。

 正直に言って、自分は去年まではそう感じなかったのですが、今年に入ってから文春が政治関連報道でスクープを連発するのを見て、大手新聞が本当に弱ってきていると感じるようになってきました。かといってウェブメディアはやはり人材不足もあり自分みたいな外部ライターに記事書かせたりするよりほかなく、また取材ネットワークも弱いという弱点もありますが、大手新聞はそうした取材ネットワークという既存資産すらどんどん陳腐化しつつあり、人材育成も正直言って上手くない、っていうかそろそろ業界特有の表現にカビが生えてきていることに気が付いていないようにも見え、今後5年間で劇的に力を落とすことになるのではとちょっと思うようになってきました。

 その間にウェブメディアが力をつけるかと言ったらこちらも悲観視しており、雑誌メディアがどう躍進するかに日本のジャーナリズムはかかってくるでしょう。

2021年9月13日月曜日

伊達記事の裏側

中国で馬賊になった伊達政宗の子孫、その豪快すぎる一生(JBpress)

 というわけで今日配信された自分の記事ですが、朝から見ている限りランキングは2位で、多分終日ランキングでも2位でしょう。1位は田中美蘭さんのDHCの韓国市場撤退に関する記事で、確かに内容的にこっちの方が価値が高いと自分も感じます。

 それはさておきこの伊達順之助ことダテジュンの記事ですが、真面目にこの記事は自分を含めごく限られた人間、下手したら一桁程度の人間にしか書けない記事内容だと考えています。というのもこの記事、紹介しているダテジュンは日本人ですがその活動は中国が中心であり、尚且つ存在自体かなりマイナーな人物です。自分もつい先日に趣味で買った、参考文献に挙げている「華族総覧」という本で初めて目にし、ネットで検索してもWikipedia二は記事あるけどそれ以外の言及となるとほとんど見られなかったことから、記事化でできると判断するくらいレアポケモンな存在の人物です。
 そんなダテジュンの記事を何故自分などごく限られた人間にしか書けないのかというと、突き詰めて言えば中国語で資料が読めないと事実内容が追えないというのが根拠です。

 前述の通り、ダテジュンは結構昔の人物で、彼の長男が書いた史料などはありますがその足跡を追った資料となるとかなり限られてきます。また書籍ならまだいくつかあるものの、ネット上となると彼に関する日本語での言及はほとんどなく、私が記事で言及した掖城事件についても、Wikipediaでは足跡欄に一文だけ入っていますがその詳細に関しては一切触れられていません。
 では何故掖城事件に関してここまで私が書けたのかというと、中国語のウェブサイトを読むことができたからです。参考文献に中国版Wikipediaこと百度百科も入れていますが、これ以外にも掖城事件に関しては地元なだけに紹介している中国記事は結構あり、それらに関して一通り目を通した上で記事を書いています。

 なお一部の中国語記事ではダテジュンこと張宗援について、「元々は日本人で姓は大島であり、皇族に連なる人物」と明らかに間違った説明をしている記述も目にしました。そのため複数の記事を比較し、説明記述が重複していて確実性の高い部分のみ記事に採用しています。
 ちなみに多分大島というのは別の大陸浪人と間違え、皇族云々は華族の定義を勘違いして書かれたのではと思います。

 話を戻すと、前述の通りダテジュンは中国での活動がメインですが、その中国における行動や業績についてはあまり日本語媒体では描かれていません。むしろ中国語媒体の方が充実しており、それら中国語媒体情報に触れられ、尚且つこんなマイナーな大陸浪人を追ったりするほど歴史的好奇心が強く、それでいて記事にまとめ上げられる人物となると、ちょっと偉そうですが本当に限られてくると思います。
 そういう意味で、この記事は歴史に造詣が深く且つ中国語が読めるという自分の強みというか真価がはっきり表れた記事だと考えちます。真面目にこの方面であれば自分は他の作家にない圧倒的な強みがあり、きちんと深みを持たせていけばこの分野である程度の地位は築けるのではとも考えています。まぁほかに書きたい内容あるからやらないけど。

 記事冒頭の提籃橋監獄についても、ここでダテジュンが処刑されたと知ったのは中国語媒体からです。なおここは一応軍事施設なので、当たり障りないよう割と遠目に写真撮った上で、誰が撮影したかについては触れないようにしました。まぁこの辺りは戦時中のユダヤ人のゲットーもあって軽い観光地化しているから、これくらいなら多分大丈夫だろうと踏んでるけど。

 以上をまとめると、この記事自体にはそこまで思い入れはない、というか記事にも書いている通りその粗暴さは目に余るし、現代であれば言い方悪いけど金嬉老みたいな人間になっていただろうと思えてダテジュンに対してはあまり好感を持っていません。ただ自分のスキルと強みを抜群に生かした記事だとは認識しており、その点では「上手く自分を使いこなした記事」という風に評価しています。

2021年9月12日日曜日

個人情報の国家管理に関する思想の対立

 前回までの記事で、米中は既に自国IT系企業を通して国内外の個人情報収集に明け暮れ、それに対し欧州はIT大手規制を名目に米中の動きに抗していると主張しました。地味にこの辺が現代における主要な思想対立ではないかとみており、即ち、個人情報をどこまで国家が一元管理し、共有すべきなのかというテーマが今の世界に起きている主要な対立じゃないかと考えています。

 結論から言えば、個人情報を国や企業が一元管理化した方が、国家管理面での効率はすこぶるよくなります。マイナンバーが未だ普及し切れていない日本を尻目に、国民IDを配布している企業は既に多く、中国に限りません。しかし中国の場合はこの国民IDを自国のIT大手に二次利用させることによって、コロナの市中感染の激減、ワクチン管理などに成功しています。
 先日報道が出ていましたが、日本が12月にもワクチン接種のスマホ証明書を発行するというニュースを見て、「まだやってなかったの?」と正直思いました。っていうかなんで初めから組まないんだそういう大事なのとか思います。

 こうした個人情報の一元管理、二次利用の程度においては恐らく現代世界においては中国が最も広範で、厳格という意味では北朝鮮じゃないかと思います。こうした一元管理の結果、政治的に不規則な発言は目を付けられ、政府にたてつく人間もその行動は既に監視済みであるためいろいろ妨害されることとなります。そうした面が、日本人からしたら反対の理由となるでしょう。
 その一方で、犯罪者の摘発や、証明書などの各種行政管理コストなどの面で、上記のような監視社会国家は圧倒的な優位を持ちます。未だ日本が実現できていない領収書の完全電子化、連番制も既に中国は実現しており、ぶっちゃけ管理会計に関しては好き勝手に損金に入れられやすい日本より中国の方がカチッとしてます。

 短くまとめると、個人の目線はさておき、国家単位の目線に立つならば、国民(+外国人)の個人情報を国が一元管理、収集する方が圧倒的にメリットが大きいです。そしてそれはそのまま、国家としての強さに直結し、今後の世界においてはどれだけ一元管理化がなされているかが国としての勝敗を分ける大きな分水嶺になる可能性があると私は見ています。端的に言って、中国のようなことをやるの方がどんどん強くなっていきやすいということです。
 とはいえ、中国みたいなパノプティコンに居たくないという感情も強いでしょう。そんな人たちの折衷案として、「国は個人情報を収集してないよ♪」と言って、自国の企業に収集させて企業から召し上げるのが米国型パノプティコンと言えるでしょう。個人情報をどれだけ収集するかIT大手企業が決めてるだけと経済の自由を建前にして、自由と監視を米国は両立できるというわけです。

 もっとも中国も米国も、自国内ならまだしもそれを他国の領域内でもやるからこそ問題であり、こうした国際間での個人情報取得に待ったをかけ、両国の覇権主義にセーブをかけようとしているのが冒頭の欧州の動きです。前回記事でも書いた通り日本はこうした個人情報を巡る動きに無頓着ながら、マイナンバーも拒否するくらい個人情報収集に拒否感を示しており、その一元化の遅れ具合から見ても状況的には欧州側の立場に立っているように見えます。

 ただね、真面目に今後こうした管理面での一元化に遅れれば遅れるほど、国家として著しい弱体化につながる可能性が高いと私も見ています。欧州側もそう見越していて、あくまで規制するのは国境を跨いで個人情報を収集し続けるIT大手であり、時効kのIT系企業または国家機関が情報を収集することに対して対策を採っているようにも見えます。それに対し日本はこのままでいいのかってことです。

 言いたいことをはっきり書くと、どこまでの個人情報をみんなで公開し合って共有するか、そしてそれをどんな風に管理運用するかを、もっと国全体で議論するべきだと思います。管理面に関して中国は堂々と「俺(政府)がやっちゃるけん」と言ってて、米国は企業側に若干任せていますが、私個人としては日本政府は確かに筒洩れしやすくあまり信用できませんが、それでも企業よりはまだ政府がこの手の情報は管理すべき立場だと思え、政府に任すべきだという立場を取ります。

 その上で、差し出すべき個人情報としては生年月日に3親等までの血縁関係といった情報とかより、何よりも給与情報だと思います。リアルタイムで給与収入情報を得て課税額とか管理できれば、確定申告なしで公平な課税の実現できたら、日本のこの手の管理コストを大幅に浮かせられることができます。ついでに言えば脱税も減る。
 あとは犯罪対策で、もっと監視カメラ増やしてせめて顔認証システムくらい入れろと言いたいです。


 上の記事見てまた呆れてたのですが、例の硫酸男事件で監視カメラの映像から捜査員が見抜いたって話ですが、多分中国ならもっと早く効率的に捕まえてたことでしょう。というのも顔認証システムが発達してて、最近なんかアプリと連動させることで支払い時に一切スマホをかざさずとも顔認証だけで支払えるようになっています。
 監視カメラの映像確認は労力半端ないと「ハコヅメ」で書かれてましたが、こういうところこそITを運用して効率上げてかなきゃいけないのに何言ってるんだこいつらと、記事書いた産経は何も悪いわけじゃないですが、日本の警察の頭はどうなってんだとか正直思いました。

 私個人は自由主義を標榜していて監視社会はないならないで済ました方がいいとは思っています。とはいえ、犯罪にしろ管理コストにしろ、なくなることで社会が大きなメリットを得られ、それによって救われる人がいるというのなら、多少の自由の制限は仕方ないという風に考えています。
 このように、どこまで自由への制限を許容するのかが、今まさに起きている思想の対立点であるように思え、この議論を避けて着地点を見誤ると、それこそ帝政ロシアみたいな結末になるのではないかという危惧があります。

2021年9月11日土曜日

個人情報収集を巡る米欧の対立

 去年あたりからいろんなサイトで「これこれこういうわけでサイト訪問履歴とか使うけど同意してね」的にOKボタンを押すよう要求するポップアウトが出るようになっているかと思いますが、これは主に欧州のクッキー法(クッキー規制)の影響によるものです。サイト訪問者に対し意図しない個人情報の収集をしてはならないという規制で、主な対象は言うまでもなく米国企業のGAFAどもです。

 一体何故こうした措置を欧州が採ったのか。表向きはプライバシーの保護の観点から個人情報収集に暴走するGAFAを抑えるというのが建前ですが、この考えも無きにしも非ずも、その本質は米国IT大手の独占体制を崩すという経済的目的、また国の安全保障を念頭にした防衛目的の方が本音であるでしょう。
 先日友人にこの概念を少し説明したところ、「雇用も影響するのでは?」という指摘がありましたが、実にもっともな指摘でした。IT産業の場合、自動車産業などと違ってサービス提供先(この場合は欧州)にIT大手はそれほど多くの従業員を雇用していません。なので欧州側からしたらIT大手を叩くだけ叩いても、自動車産業などと違って自国の雇用にはほとんど影響しないこともあり、制裁金とかいくらでも課せられる背景があるでしょう。

 前回の記事で私は、米国と中国はその自国企業のITサービスに関して一見すると鋭く対立しているように見えるが、本質的には同じ目的で動いており実は思想的には全く一緒だと指摘しました。それに対し、上記の通り欧州は米中とは真逆で、企業(バックには国がいる)による個人情報の収集に対し「それはいけない」的に批判的なポジションにあります。そういう意味では、ITサービスの規制に関して秦の対立構図は米国対中国ではなく、米中対欧州ではないかというのが私の見方です。

 それに対し日本については、はっきり言ってこの問題に関しては無頓着です。思想がないと言ってしまえばそれまでですが、中国は信用できないけど米国は信用できるという前提があるため、米系IT企業に個人情報を抜かれまくっても全く気にしません。むしろ進んで抜かれているようにすら見えます。
 一方で中国に対する警戒心は強く、一時話題になった中国系アプリや携帯電話に「個人情報を抜く機器や機能がある!」といった報道には、自分が見ている限りでは一部誇張というか事実にそぐわぬ報道が見られました。まぁ中国は抜いてるだろうけど。

 一見するとこの対立はごく単純で当たり前のように見えますが、地味に現代における主要な思想対立なのではないかという風な気がします。資本主義と共産主義の対立が共産主義の敗北で終わった後(90年代)、資本主義の中でも統制経済派と新古典派の対立が始まり(00年代)、リーマンショックで実質的に親古典派が敗北(どの国も政府財政の拡大、為替介入が一般化=政府の経済的役割の拡大)して以降、自分が考える世界的な思想の対立はまさに上記の米中と欧州の対立じゃないかと思います。
 IT大手規制の何が思想対立なのかとお思いでしょうが、具体的に言えばこれは、個人情報の保護と政府・経済効率のどちらを重視するかの対立じゃないかと見ています。その上で、この思想対立の観点で見るならば、さっきはどっちつかずと書いた日本は明確に欧州側、つまり個人情報保護重視側に立っていることになります。本人は意図せずですが。

 次回はその辺の、個人情報取り扱いを軸にした思想対立について解説します。

2021年9月10日金曜日

GAFAとHATT


 本題と関係ないけどいまのPCの壁紙はこのユーロファイター・タイフーンです。実際プラモも作りましたが、クローズデルタなため搭載できる武装が多く、下から見上げるとすごくいい機体だと思います。日本も欧州と組んで飛行機つくりゃいいのに。

 話は本題ですがよくこのブログでも書きますが、日本人は中国系アプリや製品から個人情報抜かれることを凄い恐れる癖に、米国系アプリや製品から抜かれることには全くもって無抵抗なのはなかなか興味深いです。単純な中国に対する信頼のなさがそうさせているとはいえど、個人情報を抜かれるということがそもそも認識できていない節があるとも見ています。

 言うまでもないですが、フェイスブックなんかは抜いた個人情報を勝手に分析して米国政府に売っているのは暗黙の了解です。日本国内では以前リクルートが個人情報を勝手に分析した上で「内定辞退率」という指標を作って企業に売っていましたが、販売先が分かるやみんな報道をやめたのは素晴らしい日本の連携でしょう。まぁこのリクルートの例が一番わかりやすいのですが、既に米国は加工した個人情報を基に「排除を想定する人間」グループは確実に作っているでしょう。あと要注意団体とかも。

 個人情報を抜く、売り買いするということは上記のように危険性を想定した選別もさることながらもっといろいろ活用方法があるものの、実はこれ、国内の人間にやってもそこまで価値があるとは思っていません。本当に価値があるのはその国にとっての外国人の情報で、やはりどこもこれを欲しがっていると思います。
 そういう意味で、GAFAというのは米国政府がやりたいことを企業が代替してやっているに過ぎないと私は考えています。企業が代替するのは他のサービス提供と同時並行でできるという効率的観点からで、仮に政府が個人情報を収集しようものなら危険人物ほど抵抗することも目に見えます。

 ここで話を戻すというか結論を言うと、やってることは米国の中国も一緒でしょう。米国のGAFAに対し敢えて中国対抗馬を出すとしたらHATT(Huawei、Alibaba、Tencent、TikTok)で、GAFAにしろHATTにしろ、彼ら自身が望んでいるかどうかに係らず各政府は国内外の個人情報収集の出先としての役割を担わせています。逆を言えば、こうした世界的に普及するアプリや製品を供給する出先機関が、外国人を含めた個人情報の収集戦略で非常に重要となるわけで、LINEしかない日本はちょっと心もとない感じがしないでもありません。

 この観点に立っていうと、米国がHuaweiとTikTokを排除したのは経済的問題というより、米国人、特に要人の情報が抜かれるということへの警戒感もあったと、言うまでもないですが言えるでしょう。逆に中国は、GAFAのうちGoogleとFacebookは随分前から排除しており、AmazonもEC方面は外資参入を厳しく制限したかいあってアリババ、京東方という中国系企業の育成に成功しています。中国で大手振って活動しているのは、制限付きではありますがガチでAppleだけです。

 以上を踏まえて何が言いたいのかというと、米国も中国もやってることは実は全く一緒で、他国企業を排斥して自国企業を使って個人情報を収集しているだけで、そこに思想の対立なんていうのは全くないということです。それを踏まえて、次回ではじゃあ何が思想の対立となっているかについてまとめます。

2021年9月8日水曜日

西日本新聞に対する敬意

外野から見た菅義偉首相の不出馬騒動(JBpress)

 例の「菅きゃん」こと菅総理の辞任発表に関する報道について勢古浩爾氏がコメントをまとめた記事を出しています。ここで最初に取り上げられているひろゆき氏の発言を引っ張った中日スポーツに関して、もしこれ書いたのが自分の同僚だったら、間違いなく就職情報誌を買って渡していることでしょう。たとえそれが上司であっても。
 この際はっきり言ってやるが、あのネタで記事を書いたということはジャーナリストとして完全に失格です。生きてても人の足しか引っ張ることしかないから、早くあの記事書いた人は死ぬべきでしょう。


 まぁそんなカス中日のことは放っておいて本題に移ると、たまたまの偶然でしょうが、私が先日のブログ記事で取り上げた上の西日本新聞の記事を勢古氏も引用していました。素直に驚くとともに、私以外にもこの記事を評価する人は思ってた以上に多いのだと思いました。

 勢古氏はこの記事について、ライターの名前を挙げつつ手放しで称賛していますが、私自身も非常に深く同感します。他の大手紙に比べて非常に納得感が得られる内容であるとともに、非常に切迫感を感じさせられる文体で、内容といい文章といい他を圧倒する政治記事で、有象無象の何の事実的根拠のない憶測ばかり飛んだ辞任関連報道の中で、その質の高さで圧倒的な存在感を示していました。
 っていうかほかの大手紙の政治記者らは、一体何やってたんだか。しかも速報を逃したというのはまだ運も絡むけど、翌日になっても箸にも棒にもならない適当な憶測でごまかす記事ばかり出されており、中日の奴みたく死ねとまではいわないけど、いてもいなくてもいいような見事な仕事ぶりであるように見えます。

 話を戻すと、上の記事に限らず西日本新聞に関してはかねてから強い敬意を覚えています。報道内容は独自の取材で組み立てられていることが多く、他のメディアが取り上げていない重要な内容を取り上げることも多いです。また上の記事のように単純に文章の質が良く、新聞らしく格調を強めた(実はこういうのは嫌い)文体であるものの要所をしっかり押さえてあって、内容が読み取りやすいです。
 なお関係ありませんが最近アドベンチャーゲームを遊ぶ際はテキストをじっくり読むのが面倒で、半スキップしながら読み進めています。その結果、速読の訓練になっているのか読み込み速度がかなり高まってきています。

 またまた話を戻すと、私自身は西日本新聞についてかつてはそれほどその存在を意識したことはありませんでしたが、なんか去年あたりからYahooがトップページに引用することが増え、それに伴ってみる機会が増えていき、こんな新聞社があったのかとようやく気づくに至りました。前述の通り、地方紙でありながら全国大手紙に負けない取材と記事内容が際立っており、真面目に優秀な記者を数多く抱えているのではと伺われます。

 その反対に、近年の大手紙の低迷ぶりは目に余ります。私の専門とする国際報道においては言うまでもなく、多分今の私なら私一人で最低でも大手紙の3~5人分の仕事ができると断言できます。っていうかそもそも、現地に支局持ってるくせに現場に取材に行かない国際部記者が多すぎるという気がしてなりません。私なんか先週末も上海市内の処刑場訪れてんのに。
 もっとも国際報道が弱いのは今に始まるわけじゃありません。今回槍玉にあげている政治報道に関しては、少なくともこの5年間を見るだけでも確実にレベルが落ちてきています。森友関連報道でもしょうもない繰り返し内容が多かったですが、菅政権以降も長男の官僚接待を始めスクープは全部文春に持ってかれる始末であり、また政策解説報道も、「ああ書いた奴、絶対内容理解してないな」という事実くらいしかわからないとっ散らかった内容ばかりで、びっくりするほど価値のない政治記事が増えています。ワクチン接種に関しても、私のように何故若者から接種を開始しなかったのかと書いた記事は日本語媒体では一度もみませんでした。

 そういう意味も含めて西日本新聞には今後もぜひ頑張ってもらいたいです。

 それにしても、ネット配信によって新聞、テレビが弱まる一方、なんか雑誌メディアがやや力をつけてきている気がします。現代も前と比べ、特にビジネス系でいい記事がほんとよく出るようになったし。
 その雑誌というか週刊誌で、なんか電車の中づり広告をやめるという報道を前に見ましたが、ある意味今の風潮を暗示しているようにも見えます。

2021年9月7日火曜日

たけしの戦国風雲児

 誰とは言いませんが岸田ってほんとチキンだなと思います。それもファミマで売ってるような。

 話は本題ですが先日、タレントの北野たけし氏がテレビの収録語にヤクザに襲われるリアルアウトレイジ事件が起こりました。この事件に関して当初、直前での番組での政治的発言が刺激したのではないかと指摘されていましたが、後出し孔明的に言えばこの指摘自体がそもそも問題でしょう。というのも近年、政治思想に凝り固まった人ほどむしろ行動力がなく、逆にそういうのに無関心な人の方が行動力を有り余らせています。あんま指摘する人いないけど、こうした行動力の観点から見ると結構見えてくるものがあります。

 それで北野たけし氏についてですが、彼を題材にしたゲームだと伝説のクソゲーと言われる「たけしの挑戦状」ばかりが良く世間に取り上げられますが、地味に自分の中では見出しに掲げた「たけしの戦国風雲児」の方が思い出深いです。

たけしの戦国風雲児(ゲームカタログ)

 このゲームはいわゆるパーティーゲームで、すごろく風のマップで仕官したり、お金を稼いだりなどの特定のゴールを目指してわいわいがやがやするゲームです。特筆すべきは世界観は当時テレビ番組で放映されていた「風雲たけし城」をモチーフとしており、実際に番組内に出てくる川渡りなどのアクションがミニゲームとして登場します。
 今思い返すと結構凝ったゲームで、お金を稼ぎつついい刀を手に入れると戦闘で有利となったり、減った体力を回復するために宿屋行ったり、1回やすみになるかもしれないけど「うんこカレー」のコスパがめちゃ良かったりと、ゲーム中で取りうる行動の幅がめちゃ広かったです。

 一方でこのゲームの主要な目的となる仕官こと大名家への仕官を果たすにはハードルが高く、小学校にも入ってなかった私からすると何をすればいいのかが全く分かりませんでした。なので無駄に友人とミニゲームで競ったり、うんこカレーを食べるばかりでした。それでも楽しかったけど。

 私は以前、ゲームの面白さを形作る要素とは収集、成長、対戦だと指摘しました。わかりやすい例はポケモンで、ポケモンを集めて、育てて、戦わせてというのがさっきの要素を含んでいます。大方のRPGゲームはこの三要素を含めているほか、モンハンなどのアクションゲームでもレアリティのあるアイテムを登場させつつ、プレイヤーの技術向上を促すことでこの要素を取り込んでいます。

 今回改めてたけしの戦国風雲児を思い起こしてみて、もう一つ面白さを感じさせられる要素として、「一つの目的に対する複数の手段」というのがあるように思えてきました。このゲームでは前述の仕官を果たすためには、腕っぷしの強さをアピールするほか、賄賂を渡すなど複数の手段が用意されています。そのためプレイヤーは自分の得意とする方法やゲーム上の状況に応じて行動を変えることができ、この辺がやっぱゲームの一つの面白さなんじゃないかという気がします。

 というのも、よくシナリオが一本道のRPGゲームなどは批判されやすく、実際私も遊んでて面白くないです。逆に、普通に戦うとクソ手ごわいボスが、特殊な装備や戦い方でやると容易に勝てたりするなど、戦い方などに工夫があったりするとやっぱり遊び甲斐があります。
 先ほどの一本道に関しても、フリーシナリオやシナリオ分岐などがあるとやはりこれまた面白く、やはりボスを倒すとかエンディングを迎えるなどのゲーム上の目的に対し複数の手段があり、それを任意に選ぶという行為もまたゲームの醍醐味じゃないかと思います。この辺は「自由度」という指標でよくゲームは評価されますが、どっちかというと「任意性」の方が適切な気がします。

 忍者ゲームの「天誅」や「忍道」なんかはまさにその「任意性」が無限大で、それがユーザーにも評価されたのだと思います。もっとも「忍道」の2が出た後、アクワイアはこうしたゲーム作んなくなっちゃったけど。

2021年9月5日日曜日

何もないと言われる福井県

本当に何も無い県、「福井県」に決定(ぶる速)

 上のまとめ記事は福井に何もないことを言い合う内容ですが、奈良県といい、こういう地方がディスられる記事は読んでて本当に楽しいです。

 福井県については過去に何度か触れていると思いますが、実は前からかなり注目している県であり、奈良市、信楽市に続いて移住しちゃおうかなランキングで上位に入っています。一体なぜ福井に注目しているのかというと、幸福度が毎年全国トップクラスにあるのと、出生率も高めで、いろいろと特殊と思われる要素がてんこ盛りだからです。
 上記要素の背景として自分が睨んでいるのは、元々本願寺のおひざ元なだけあって、浄土真宗の帰依率が高いことが要因じゃないかと見ています。なお以前に福井県で神職をしている方に話を聞いたところ、福井では神道と仏教は仲良くやっているようです。なおその人の乗ってた日産・ティアナは、ロゴ部分がシルバーじゃなく金色になってたのが地味に気になりました。

 話を戻すと、2017年に本願寺に関する記事を書いた後に福井県を訪れています。回ったのは記事にも書いた本願寺と上記の神社のほか、

敦賀鉄道資料館

 上の鉄道資料館にも行ってきました。なんでこんなところに行ったのかというと、同行したソ連人民の敵であるうちの親父が「ここ行きたい(・∀・)」と言い出したせいです。なんでも、親父の新卒時の最初の赴任地が金沢だったこともあり、関西の実家に帰省する際に日本海沿いの鉄道を利用していて、その辺で懐かしさを感じたからだそうです。実際訪れると、「この列車に乗っとったんや!」などと一人ではしゃいでました。
 そんな鉄道資料館の近くには敦賀ムゼウムという、こちらは港湾としての敦賀を紹介する博物館があり、こちらにも行ってきました。ある意味、在りし日の黄金時代を思い起こすような博物館で、日本海に面した国際港として戦前まではアジア屈指の港湾であったことが紹介されてて、この辺はなかなか参考になりました。杉原千畝のビザをもらったユダヤ人の多くも、この敦賀港を経由していたそうです。

 以上を踏まえると、意外と敦賀は見るところも歴史も多くって、決して何もない県ではないと自分は思っています。奈良よりはマシでしょう(´・ω・)

2021年9月4日土曜日

菅、総理辞めるってよ

 まさかこの見出しネタを1週間で2回も使うとは思いませんでしたが、昨日に菅総理が次の総裁選に出馬せず、事実上総理職を辞職することを発表しました。この発表を受けて市場の株価はうなぎのぼりし、「菅ロス」ならぬ「菅ゲイン」的な反応を示しました。恐らく市場としては、不人気な菅総理が続投したまま総選挙となり、自民党の議席が減って政情が不安定になることを嫌っていたため、降りることになって活況を示したのだと思います。

 まずどのタイミングで菅総理が辞職を決意したのかですが、最初は先週に休日を取ったことからこのタイミングかなと思いましたが、その後に二階幹事長の更迭などを発表し、総選挙の日程もにおわせるなどしたことから、やはり発表直前に政権運営の続行が不可能と考えて辞職を決意したのだと思います。では直接のきっかけは何かですが、こちらもやはり総裁選でよもや負ける可能性が出てきたため、負ける前なら勝負しないと踏んだんじゃないでしょうか。

 そういう意味では、間接的に引導を渡したのは岸田氏ということとなります。総裁選に早くから出馬意向を見せ、世論の反応も「菅よりは……」という雰囲気となり、無投票での再選を期待していた菅総理にとっては結構打撃が大きかったのかもしれません。もっとも見ていてそれ以上に影響大きかったと思うのは、菅総理の地元の神奈川県連が「菅総理を応援しない」と断言したことで、自分は当初、こちらが直接的な辞職原因になったのかもと睨みました。

 ただ改めて時系列を追っていくと、やはり二階幹事長の交代を発表した直後から自民党内が揺れ動き、全体的に菅降ろしムードが出始めたことから、幹事長交代発表までは菅総理は続投する気だったのでしょう。しかし二階幹事長は交代をあっさり承認したものの、この辺りから二階幹事長もいろいろ意趣返しを図っていたのかもしれません。
 それらを踏まえて言うと、最終的に引導を渡したのは実は麻生氏じゃないかと自分は見ています。


 一体何故自分がこう思うのかというと、この数日間に麻生氏の動静が不気味なくらい見えなかったからです。二階幹事長、安倍元総理などの党重鎮の動きや発言は細かに出ていたものの、自民受陳の中で麻生氏の動きだけは見えず、なんか妙だと感じていました。そこで出てきたのが上の記事で、この記事の後から麻生氏の動静が今日になってやたら増えてきた感じがします。
 流れとしては、二階幹事長の交代発表→自民党内で動揺→麻生派を含む諸派の突き放し、みたいな流れを経て、菅総理は総裁選で負けて恥晒すよりかは自ら辞職の道を選んだと考えます。

 そもそもこの菅政権ですが、全期間を通して極端に朝令暮改が多かったという印象があります。オリンピックも観客入れるのかどうかで二転三転したし、緊急事態宣言も基準がないから出したり引っ込めたりを繰り返し、ワクチン接種に関しても1週間ごとに言うことがコロコロ変わっていました。
 誰も覚えてないでしょうが、5月の段階で7月には一般接種を始めるとか抜かしてたし。

 思うに、菅総理はどうも長期的な計画を立てて決断や行動することがほぼなかったと思います。毎回ほぼ場当たり的に対症療法で動けば何とかなると思ってた節があり、結果的に先に言った言葉を何度も翻しては気にせず次の案を口にするため、周囲の人間もかなりそれで振り回されたことでしょう。上記の総裁選、総選挙の日程も口に出したパターンだけでもかなり無数にあり、ほんと思い付きでやっているとしか思えません。
 それだけに、今回の突然の辞職発表についても「ああまたね」って感じで意外でも何でもないです。さすがに辞職を翻すことはないでしょうが、じっくり考えた結果というかは「なんか無理そう(´・ω・)」的に判断しての発言で、こう言っては何ですが気づくならもっと早く気づけと言いたいです。

 その上で、まぁ本人も結構追い込まれているのか、どことなく正気を失っているように見えます。そのように思うのも辞職発表の記者会見で「これからはコロナ対策に集中したい」と発言した部分で、在任中で最もミソつけたところになんでまだ関わろうとするのか、っていうか散々失敗してきたんだからもう関わってくれるなと自分は言いたいです。それこそ「次の政権の一助になりたい」くらいでいいのに、この辺の判断もできないほどちょっと感覚がおかしくなっている印象があります。
 この点について、なんかメディアは同じこと誰も言いません。多少傲慢かもしれませんが、この点を誰も突けないものなのかと正直感じます。

2021年9月2日木曜日

池袋暴走事故の判決について

 詳細を書くまでもないですが、2019年に起きた池袋暴走事故の裁判で今日判決が降り、被告の上級国民に執行猶予なしの懲役5年の判決が下りました。この結果について自分の見方は妥当な結果だと感じるとともに、真面目に今回の裁判は一歩間違えれば世の中を変えかねなかったと安堵しています。

 事故詳細については省略しますが、この事件に関しては事故後の方がむしろ本題でしょう。被告は徹頭徹尾に自らの責任を認めず、やれ車が問題だとか記憶がないなどと荒唐無稽な主張で責任を転嫁する発言を繰り返し、遺族らをさらに苦しめ続けていました。あんまり他の人で同じ意見を見ませんが、自分はこれらの被告の態度を見ていてかつての山口県光市における母子殺害事件の犯人を想起させられ、事後の対応でこれほどまで世間の反感を自ら買ったのは真面目にこの二人がトップツーであるとまで思っています。
 それこそ、事故後に殊勝な反省の態度さえ見せていればまだ判決は違い、執行猶予萌えられたのではないかと思います。しかし一貫して無罪を主張する、というか有罪にできるものならやってみろとまで言わんばかりのあの態度で、執行猶予を付けたら悪しき前例を作っていたことでしょう。

 私自身は、世間の感情で有罪か無罪か、厳罰かどうかを空気で決めるようなことはあってはならないと普段から考えています。しかしこの事件に関しては世間の感情が文字通り収まらないレベルにまで達しており、事故直後の警察の歪な対応といい、仮に無罪、または執行猶予がついていたら、日本の司法に対する国民感情は劇的に悪化していたと思います。それこそ上級国民という言葉が、言葉だけの存在ではなく現実にある概念になっていたでしょう。

 その上で処罰程度に関しては、懲役5年が確かに落としどころじゃないかとも思っています。あくまで事実としては殺人ではなく交通事故であり、その不遜な態度は確かに腹立つし私自身も可能ならば死なせたいとすら思うほどですが、その行った行為以上に過度に重い判決を下すこともまた前述のような空気で決めてしまう行為であり、そうした行為は避けるべきだと考えます。あくまで死亡交通事故の枠内で処罰するとしたら、飲酒などの危険運転致死行為でもないため、遺族の方々が不満に感じるのは当然だと思うもののやはり5年程度が落としどころである気がします。

 恐らく控訴すると思われるためこれでこの裁判は終わりというわけではありませんが、悪い奴ほど意外となかなか死なないので、裁判が長引いても案外どうにかなるんじゃないかという妙な期待を持ってみています。