まずどのタイミングで菅総理が辞職を決意したのかですが、最初は先週に休日を取ったことからこのタイミングかなと思いましたが、その後に二階幹事長の更迭などを発表し、総選挙の日程もにおわせるなどしたことから、やはり発表直前に政権運営の続行が不可能と考えて辞職を決意したのだと思います。では直接のきっかけは何かですが、こちらもやはり総裁選でよもや負ける可能性が出てきたため、負ける前なら勝負しないと踏んだんじゃないでしょうか。
そういう意味では、間接的に引導を渡したのは岸田氏ということとなります。総裁選に早くから出馬意向を見せ、世論の反応も「菅よりは……」という雰囲気となり、無投票での再選を期待していた菅総理にとっては結構打撃が大きかったのかもしれません。もっとも見ていてそれ以上に影響大きかったと思うのは、菅総理の地元の神奈川県連が「菅総理を応援しない」と断言したことで、自分は当初、こちらが直接的な辞職原因になったのかもと睨みました。
ただ改めて時系列を追っていくと、やはり二階幹事長の交代を発表した直後から自民党内が揺れ動き、全体的に菅降ろしムードが出始めたことから、幹事長交代発表までは菅総理は続投する気だったのでしょう。しかし二階幹事長は交代をあっさり承認したものの、この辺りから二階幹事長もいろいろ意趣返しを図っていたのかもしれません。
それらを踏まえて言うと、最終的に引導を渡したのは実は麻生氏じゃないかと自分は見ています。
一体何故自分がこう思うのかというと、この数日間に麻生氏の動静が不気味なくらい見えなかったからです。二階幹事長、安倍元総理などの党重鎮の動きや発言は細かに出ていたものの、自民受陳の中で麻生氏の動きだけは見えず、なんか妙だと感じていました。そこで出てきたのが上の記事で、この記事の後から麻生氏の動静が今日になってやたら増えてきた感じがします。
流れとしては、二階幹事長の交代発表→自民党内で動揺→麻生派を含む諸派の突き放し、みたいな流れを経て、菅総理は総裁選で負けて恥晒すよりかは自ら辞職の道を選んだと考えます。
そもそもこの菅政権ですが、全期間を通して極端に朝令暮改が多かったという印象があります。オリンピックも観客入れるのかどうかで二転三転したし、緊急事態宣言も基準がないから出したり引っ込めたりを繰り返し、ワクチン接種に関しても1週間ごとに言うことがコロコロ変わっていました。
誰も覚えてないでしょうが、5月の段階で7月には一般接種を始めるとか抜かしてたし。
思うに、菅総理はどうも長期的な計画を立てて決断や行動することがほぼなかったと思います。毎回ほぼ場当たり的に対症療法で動けば何とかなると思ってた節があり、結果的に先に言った言葉を何度も翻しては気にせず次の案を口にするため、周囲の人間もかなりそれで振り回されたことでしょう。上記の総裁選、総選挙の日程も口に出したパターンだけでもかなり無数にあり、ほんと思い付きでやっているとしか思えません。
それだけに、今回の突然の辞職発表についても「ああまたね」って感じで意外でも何でもないです。さすがに辞職を翻すことはないでしょうが、じっくり考えた結果というかは「なんか無理そう(´・ω・)」的に判断しての発言で、こう言っては何ですが気づくならもっと早く気づけと言いたいです。
その上で、まぁ本人も結構追い込まれているのか、どことなく正気を失っているように見えます。そのように思うのも辞職発表の記者会見で「これからはコロナ対策に集中したい」と発言した部分で、在任中で最もミソつけたところになんでまだ関わろうとするのか、っていうか散々失敗してきたんだからもう関わってくれるなと自分は言いたいです。それこそ「次の政権の一助になりたい」くらいでいいのに、この辺の判断もできないほどちょっと感覚がおかしくなっている印象があります。
この点について、なんかメディアは同じこと誰も言いません。多少傲慢かもしれませんが、この点を誰も突けないものなのかと正直感じます。
2 件のコメント:
さて次の首相は誰になるでしょうか?岸田氏かまさか高市氏?
いやはや岸田は今日の「森友、やっぱ調査しないってよ」発言でもう終わったでしょう。あれ見て未だに決断力がないのを見せつけてしまいましたし。
今のところは河野優勢、対抗馬に高市と見ています。
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