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2022年12月31日土曜日

ぼっちざろっく面白い(´・ω・`)

 アニメのスパイファミリーが見たかったため、数年前に契約切れてから更新してなかったビリビリ動画の年間契約、通称ビリホーダイ(ビリホ)を契約しなおしてスパイファミリー見てましたが、なんか今期のアニメはスパイファミリー以上にぼっちざろっくの好評価が相次いでいたので、興味があって無料公開されていた漫画版の1話を読んでみました。
 読んだ感想としては、けいおんフォロワー的な女子高生のバンド漫画かな、この先は分からないけど1話はを見た感じは無難、っていうか無難すぎるという感じでした。それがどうしてこれほどまでのアニメの好評価につながっているんだろうと思い、せっかくビリビリでも見られるんだからとアニメも見てみました。

 結果から言うと、今すごい勢いで話数消化しています。

 単純に面白いというか、バイトに行きたくなくて風邪ひくために氷風呂に入るなど、陰キャの行動特徴をよくとらえているなと感じました。また声優も主役の子を筆頭に非常によくあった人を選んでいて、主役の引き笑いとか妙にリアル感を感じます。もっとも今見ている段階だと、女子高生のバンド活動というより、陰キャの奇行を眺めるアニメ作品ですが。

 原作もよくできている以上に、単純にアニメ版はスタッフがこの作品の特性をよく理解して、うまいこと動画に落とし込んでいるがゆえに成功しているのではと密かに思います。先ほどの声優のキャスティングに限らず、主人公の顔面崩壊などをうまく映像化しており、原作漫画付きならアニメは見ずに原作を消化しようとする私ですらアニメ版で話を追いたいと感じるくらい見ていてよくできています。

 その逆というか、絶対ヒット間違いなしと言われた原作であったチェンソーマンのアニメは、なんか見ているとあまり評判よくないです。アニメの方はあんま見ておらず話題となったシーンとかアニメ画像を眺める程度ですが、単純にそれだけでも原作を見ている立場からするとアニメ版にはすごい違和感を感じます。
 具体的には色彩が明らかにあっていないと感じます。

 以前も、絶対ヒット間違いなしと言われた中間管理職トネガワもアニメ版は「違う、そうじゃない」的に酷評を受けまくって案の定評判よくなかったですが、なんかチェンソーマンの外部評価を見ていると、同じような空気を感じます。そういう意味では最初に挙げたスパイファミリー、ぼっちざろっくと比較すると、どれだけいい原作であってもアニメに落とし込むスタッフによっては、売れるものも売れなくなるのだなと改めて感じます。


2022年12月30日金曜日

技術革新不感症

 夕食食べ終えた段階で大家から作りすぎたというおかずもらって、食べて、若干胸焼け気味です。いやおいしいんだけどさ。

 話は本題ですが、かつて自分が子供だった頃、ゲームハードはファミコン、スーパーファミコン、サターン、プレステ2という具合にどんどん進化していきました。この間、ゲームのグラフィックは劇的に進化していき、技術が進化しているというの目の当たりにしたというかはっきりと感じることができました。
 体感的にはやはり3D表現がゲームで使われたころが一番インパクトが大きく、多分最初はスーパーファミコンのスターフォックスだったと思いますがこれはそこまで大きなインパクトはありませんでした。その後に出たバーチャファイターがやはりインパクトが大きく、ファイナルファンタジー7でこの流れが決定づけられたような感じします。

 こうした技術革新は当時、ゲームに限るものではありませんでした。音楽でも今は亡きミニディスクことMDが出たほか、パソコンなどでもそれ以前と比べ劇的に処理速度を増したマシンが出るようになり、具体的にはPentiamⅢが出たときなんかはクロック数にマジビビってました。今思うと、あれくらいでビビんなよと思いますが。
 もっともパソコン方面ではハードよりもソフトこと、インターネットの勃興がインパクトとして大きかったです。検索一つであらゆる単語を調べることができるのと、ジャンプなどの漫画雑誌の公式サイト行っていつでも好きな漫画の絵を見られる点などで、大きな技術革新を感じていました。

 そんな時代から月日のたった現在、90年代末とは比べ物にならないくらい現代の技術は発達しているものの、この5年間くらいで90年代末に感じたような技術革新のワクワク感は何一つありませんでした。

 まだ十年くらい前だったら外付けストレージの容量が劇的に増えて、こんなに保存できるのかとかといった感動がありましたが、最近はストレージ容量あんま増えなくなってきていて、この手の感動をあまり感じません。またゲームに関しても割と表現が天井見えてきており、メーカーはそれでも技術出そうと無理くりキャラクターとか動かそうとして逆に不自然になってしまうという蛇足をやらかすようになってきています。
 また端末でも、スマホの機能はこの5年くらいでほとんど進化がなく、そのせいか新型iPhoneも伸び悩むようになってきており、とにもかくにも技術革新がありません。また会ったとしても旧時代ほどの感動を感じられず、なんとなく技術革新について自分を含めみんな不感症となりつつあるなという気がします。

 その逆というか、技術が進みすぎて逆に感動が薄れるパターンが最近多いです。具体的には写真で、最近はみんな、っていうか大半は女性ですが画像加工ツールで自分の写真をいじくり、実態以上にきれいに見せてくることが多いです。それだけに芸能人をはじめ生のお姿や動画で見ると「あれ、写真と違う(;´・ω・)」といったがっかり感をくらわされることが多く、技術が発展しすぎたせいで逆に感動がなくなるという妙な現象が起きています。

 家電に関してもこれはという新規機能もなければイノベーションがなく、家電売場を見ていても心動かされることはありません。見えないところで技術革新はあるのかもしれませんが、少なくともそれを消費者レベルで実感することはあんまなく、そう考えると現代は技術に対する感動が本当にない時代になってきているように思えてきます。

 最後に、本当に内容と関係ないですが、ゲームの「アイドルマネージャー」はマジむずい(;´・ω・)

2022年12月29日木曜日

大人がしてはならない遊び

 マジで上海市民みんなコロナ感染済みとなったのか、このところ街に活気が戻ってきています。ただ外では咳の声がよく聞こえ、やっぱりまだ体調悪い人もいるようです。
 なお気温は一時期よりは上がって過ごしやすくなっていますが、コロナに罹ってた時にやたら体温下がって体あっためてたせいか、自分はやけに寒さに弱くなって外歩くと筋肉がやたらこわばります。一回マジで鍛えなおさないと。

 話は本題ですが学生時代に友人らと話しているとき、「もし今ドロケイとかやったらやばいよね」という話題で盛り上がったことがあります。ドロケイとは言うまでもなく泥棒と警察に分かれてやる戦略的鬼ごっこのことですが、このゲームは通常の鬼ごっこと比べてガチで追い掛け回されることから運動量が半端じゃありませんでした。
 それだけに、仮に大人の体で本気でこの遊びをやったら恐らく内臓破裂に追い込まれるのではないかと思え、そうしたことから「今やったらまずい遊び」として盛り上がりました。実際には内臓破裂とまでいかなくても、足の筋とかは簡単に痛めそうです。

 同じく子供の体ならまだしも大人の体でやったらまずい遊びとして、シーソーが自分の中で上がってきます。これも以前にふざけて大人の体でやったことありますが、子供の頃と比べ体重が大きくなっているためバウンドするごとにケツがマジ痛かったです。仮に大人同士でやるとしたら、どっちが先に相手のケツを破壊するかというデスマッチみたいな遊びになると思われ、いろんな意味で大人がやってはいけない遊びに入ってくると思います。
 同じ遊具系だと、ブランコや滑り台も大人がやるには危険です。前者は勢いがつきすぎてアルプスの少女ハイジみたくなるし、後者はケツが挟まるか、異様なスピードで滑り降りることになるかの二択になるでしょう。

 こんな感じで、子供の頃の遊びは案外子供のころ限定だったというか、大人になっては二度と遊べないものが案外多かったりします。単純なロープウェーでも、子供の頃は捕まるのが余裕だったのに、体がでかくなった大人バージョンだと結構自重がきつく手が離れそうになったりするし。
 ただそれでもたまに子供のようにアスレチックで遊んでみたいという欲求は誰もが持つかと思います。そういう大人のために最近またブームが再燃しつつあるSASUKEがあるのだと思え、あれ見てると自分もやってみてぇとか思ったりします。

 あと子供の頃の遊びながら大人になっても意外と楽しめるのは、ドッヂボールだと密かに考えています。ドッヂボールはボールの特性上、どんだけ力あっても案外スピードボールが投げられないようになっていて、大人になってもドッヂ弾平みたく死人が出そうなドッヂボールには発展しません。むしろいかによけたりするかが重要になってくるので、意外と楽しめる気がします。

2022年12月27日火曜日

コロナ大流行記事の裏側

狙いは集団免疫? 年末の中国を襲う「不思議」なコロナパンデミック(JBpress)

 本来の掲載ペースは来週月曜なのですが、今回は無理言って上の記事を今日配信してもらうこととしました。さすがに今の中国のコロナ大流行を見ぬふりして報じないという選択肢がなかったのと、誰も言わないからこの際自分の方で、今回の大流行はある程度中国政府が意図したものだとはっきり言おうと思ったからです。

 記事中にも書いていますが結論から言うと今回の大流行は中国政府の確信犯で、敢えて大流行しやすい真冬のシーズンにゼロコロナの完全解禁もやったと考えています。理由はこれまた記事にも書いてある通りに集団免疫の確率で、可能ならば来月下旬の春節までに都市部で90%超の住民に感染済み抗体を作らせ、次の春節を経て地方農村を含め全国津々浦々にまで流行させる腹積もりであると自分は、否、周りの中国人もみんな同じように考えています。

 もちろんこんな極端な政策にしわ寄せがないわけではなく、現在は医療機関に物凄い負担がかかっています。それだけに中国の医療関係者には今年1月もお世話になっているだけに本当に頭が下がる思いがするのですが、それ以上に負担がかかったというか政策のあおりを受けたのは既往症を抱えた、感染による重症化リスクの高い人たちでしょう。
 記事にも書いている通り、現在の中国では感染から免れることは個人の努力ではもはやどうにもならないものとなっています。いわば感染するかしないかで全く選択肢がないようなもので、自分のようにまだ体力のある人間ならまだしも、糖尿病などの既往症を抱えている人は、コロナに罹りたくなくても罹らざるを得ない状況に追い込まれているのは非常に可哀そうだと感じます。

 それこそワクチンがしっかりしていれば話はまだ別でしょうが、いまだに欧米産のワクチンを中国は拒否していて、効果の薄い中国製ワクチンで以って感染リスクに立ち向かわなければなりません。そのように考えると、感染で高いリスクがある人たちからすれば完全に命を政府に放り投げられているようなもので、この点に関して自分個人としては非常に納得いかないとともに、ロシア同様に本当に国の都合で人の命を軽視する連中だなと見損ないました。今更感はありますが。

 何でもかんでも人命が大事とは思っておらず、大きな成果のために小さな犠牲は必要とも自分は考えていますが、今回中国政府が起こした大流行は時期さえずらせば重症化リスクは確実に低減できるものでした。また医療機関への負担も、もっとペースを緩くやればいくらでもコントロールできたことを考えると、無駄に大きな犠牲を強いる政策判断だったという風に考えています。
 何より、今回の件で今年4月から2ヶ月間行われた上海ロックダウンは、本当に無意味な監禁行為になり下がったというのが体験者として我慢なりません。っていうかあの時に今のように政策緩和していれば、死なずに済んだ人間が数万人単位でいたとはっきり言えますし、日常生活上の不便もなかったはずです。それらを踏まえると、やはり納得できない感が満載です。

 そうした不満もあってか、記事末尾に書いていますがこの際変異株が新たに発生してご破算になってしまえばいいのにというやっかみめいた感情も覚えています。無論、出ないに越したことはありませんが、それにしたってこれまでの経緯は何だったんだと不満に思えて仕方ないです。

 あと昨日の記事で書きそびれてましたが、昨日朝の段階で自分は検査反応が陽性から陰性に戻りました。と言ってもずっと自宅で震えてたせいか体のキレがやや悪く、自転車乗っててもなんかいつもよりふわふわした感じました。
 それと一昨日に電気湯沸かし器が急に壊れて電源入んなくなりましたが、デザインが気に入らずしばらく使っていなかった別の電気湯沸かし器にシフトした翌日、どうも漏電したのか電源差すたびに停電発生するようになりすぐまた廃棄する羽目となりました。結局カルフールで新しい湯沸かし器買ったけど、なんか物がよく壊れる年末だ。

2022年12月26日月曜日

ヤフコメに現れ辛くなくなった海外情報

 本題と関係ないですが昨日にSteamで販売されている「ASTLIBRA REVISION」を追章を含めクリアしました。追加コンテンツの内容はフリー版のクオリティを一切落とさず、それでいて相変わらず高品質な背景とBGMで大いに満足する作品でした。
 中でも最終ダンジョンで流れるあるBGMで、なんかどっかで聞いたようなと思っていたら、フリーゲームの「魔法少女」にも使われているまんぼう二等兵氏の曲でした。「魔法少女」の中でも群を抜いて気に入っていた曲だっただけに、この曲を選曲したアストリブラのKEIZO氏は本当に音楽に関してすごいセンスをしていると改めて感じ入りました。

 さて話は本題ですが、相変わらずコロナ拡大が続いている中国ですが、この現状について日系メディアの報道を見ているとやや不満というか物足りなさを感じます。というのも拡大について何万人も感染しているなどと数字ばかり大きく取り扱い、肌に迫る切迫感がどの記事を読んでいても今自分が感じているものと一致しないものばかりです。


 唯一、上記記事をはじめFNNの報道のみ、末端の市民目線に立った報道が非常に多く、自分の感覚ともほぼ一致しています。これまであまり気にしてませんでしたが、意外と中国報道に関してはFNNはしっかりした報道体制を持っていると密かに目を見張っています。


 逆に今日ものすごい違和感を感じたのがこちらのロイターの記事です。自分も今朝の通勤時間帯に地下鉄に乗りましたが、普段と比べて乗客はまばらもいいところで、余裕で椅子にも座ることができるほどでした。オフィス街も人気がほとんどなく、10時くらいに窓の外を見降ろしてもマジで全く人が歩いておらず、同僚と「ロックダウンの時みたいやね」などと話したほどでした。
 もしかしたら偶々自分の勤務地や乗った路線がガラガラだったという可能性もありますが、上のロイターの記事は私の見る上海とは明らかに別の上海のことを報じています。断言してもいいですが先週以降の上海は、「ゼロコロナ」政策が徹底されていた11月までと比べれば同じ世界と思えないくらいの静けさで、「ウェイズコロナ」になってきたと感じる要素は私には見当たりません。

 それだけにヤフコメでも自分と同じような違和感持った人いないかなと眺めてみたのですが、画面切り替えた段階で「そんなんいるわけないか」とみる前にわかりました。というのも、以前と違って今のヤフコメは事実上、海外からはもう書き込めなくなっているからです。
 知ってる人に早いですがヤフコメは悪質コメント対策として先日よりコメントの書き込みに当たっては携帯電話番号の登録、並びにワンタイムパスワードへの応答を義務付けるようになりました。これに使用される携帯電話番号はもちろん日本国内のもので、仮に日本国内に番号があったとしても、海外ではショートメッセージを受け取れないため、事実上コメントを書き込むことはできなくなりました。

 確かに国内限定で見れば悪くない措置なのですが、海外報道をはじめ、海外現地にいる人のコメントがこうした措置により見れなくなるというのは自分にとっては残念だし、日本国内にいる閲覧者にとっても生の声が見られなくなるのはマイナスじゃないかという気がします。であれば携帯電話番号は登録のみ必須にして、コメント書き込み時はほかの認証でもいいんじゃないのと少し思うところがあります。

 案の定というか、このところの中国のコロナ関連ニュースのヤフコメ見てても、現場からの声は見えません。今後もこれが続くと思うと、本当に残念でなりません。

2022年12月25日日曜日

千葉のマッドシティ~わらそう跡地のマンション計画

松戸駅西口、PEN松戸市本町パーキングにマンションの建設計画が公開される、地上10階建ての45戸のマンションの予定(松戸つうしん)

 友人が暗に記事化しろというような感じで自分に送ってきたので紹介します。

 このマッドシティこと松戸ネタで過去にも何度も取り上げてきた松戸駅前の伝説のプラモやこと「わらそう」跡地は現在駐車場となっていますが、どうもそこでマンションの建設計画が経っているようです。ぶっちゃけあそこ線路が近くて少しうるさいんじゃないのかなという気はしますがそれはそれで駅前なので、建ったら建ったで売れはするでしょう。ただ道路は狭いのでめちゃ込みそうだけど。

 友人はこのマンション1階部にプラモ屋を建てるべきだと主張していますが、自分もこれに異存ありません。っていうか建てろ。

 なお本題とは関係ないですが、日本に行ってた間にコロナ前まで定期的に通っていた松戸市内の床屋を訪れたところ、店の奥さんが2年半ぶりにもかかわらず自分のことを覚えていてくれて密かに感動しました。あまりに感動したもんだから奈良土産を後で持っていったりもしましたが、話に聞くと昔から続けているお店がこのところどんどんなくなっているなどということを話しており、松戸もなんとなく90年代からの連続性が途切れつつある気がします。

 何気に松戸、柏、流山の千葉県北西部のいわゆる東葛エリアは近年、つくばエクスプレスのおかげで流山が猛烈に発展しており、松戸と柏はどちらもフェードアウト気味です。柏市内もつくばが走ってはいますが、中心部から外れたところに駅があるため、柏市中心部が逆にさびれてきているとも聞きます。
 日本滞在中、この三市を自転車で改めて眺めてみたのですが、地味に松戸が最も区画が整備されているというか、工業地帯や住宅地帯をきれいに分けており、道路も余計な小道を作っていないためよくできている印象を受けました。流山はつくば沿線沿いが現在開発中とあり、道路がどんどん作られており、まだ改善の見込みがあります。

 一方、批判になりますが柏市の区画はやばいと感じました。細い道が結構重要な動線になっていたりするうえ、柏市中心部は巨大な国道と線路で完全に街が分断されており、正直言って住みたくないなと感じました。松戸市の行政スタッフとの差を区画を見るだけではっきり感じます。

F-8クルセイダーのプラモ


 今日も今日で陽性反応が出ているため、体はすっかり元気になったけど拡散させないために外へ出られないまんまです。仕方ないので家でずっとゲームしてましたが疲れたので、先週末に作ったこちらのF-8クルセイダーの紹介をします。


 このF-8は米海軍初の音速艦載機です。作ったのは二次大戦末期の名機ことF4Uコルセアを作ってたチャンスボート社で、F-8のバリエーション期にはコルセアⅡという名称の機体もあります。
 この機体の特徴はなんといっても上付き羽で、主翼が機体上部に傘のように付けられています。その分、真横から見たらボディがすんなり伸びているように見え、非常にスマートな印象する機体です。


 なんでF-8作ろうと思ったのかというと、たまたまいつも買う店に置いてあって、なかなか中国では手に入らないだろうなぁと思ったのと、地味に日本では有名な機体だからです。知ってる人には早いですが、漫画「エリア88」で主人公が最初に乗っているのがまさにこのクルセイダーで、作者的にも贔屓の機体だったのでしょう。


 ちなみに同時代の同じ海軍機のF-4ファントムと比べたのが上の写真です。ファントムが当時としてはかなり大柄な機体だと聞いていたのでF-8はもっと小さく見えるかと思ったら、確かにファントムよりは大きくないもののそこまで見劣りするほど小さくはありませんでした。

 作ってみた感想としては非常にシンプルながら個性の強い機体で、作ってて楽しさを十分感じました。逆を言えば現行の戦闘機はステルス性の追求のためにどれもかなり形が似通ってきているため、なんか作ってても新鮮味を覚えません。

 そういう意味では先ほどの「エリア88」はまさに航空機が百花繚乱ともいうべき時代に連載されており、登場させる機体候補がたくさんあって、時代に恵まれた作品であったと思えます。「頭文字D」にも同じことが言え、あれも90年代でなければある意味連載できなかった作品でしょう。00年代のスポーツカーでバトルしようにも、本当に限られた車同士でバトルするしかないしな。
 仮に00年代スポーツカーで主役機を選ぶとしたら、順当に行くならホンダのS2000あたりでしょう。個人的にはMR-Sとか好きだけど。ランエボやインプはパワーありすぎて主役にならないし、R-34に至ってはあれで勝っても弱い者いじめにしかならない。

2022年12月24日土曜日

発熱しない(;´・ω・)

 相変わらずコロナが陽性反応で続けていますが、体調的には申し分なく活動できています。周りと比べて変わった点を挙げると、自分の場合は発熱がほぼありません。

 ほかのコロナ陽性者はほぼ例外なく高熱を出して、高熱が辛かったと話しているのですが、何故か自分は熱を出すことがありません。たまたまかもしれませんし、10月に打ったワクチンのおかげなのかもしれませんが、体調的には調子よく来れてきているものの、発熱しないのでなかなかウイルスを体内から除去できていないのかもなぁとも考えています。

 逆に一番自分がきついと感じるのは寒気です。発熱しないどころか、通常の体温すらなんかあまり維持できずにどんどん下がっていくので、自分の体温を上げるのに苦労する有様です。そのため夜なんかパソコン打っているとどんどん寒くなっていくので、仕方なしに布団に潜り込むため、昨日まで9時くらいに寝ていました。今日はまだ体温を維持できてはいるものの、それでも平常時と比べると寒さが辛いと感じます。

 このほかはみだし話をすると、中国では今レモンがコロナに聞くと言われて市場から消えました。ある同僚なんか、「レモン買えないからもう自分で描いた」と妙な絵心発揮してレモンの絵を送ってきてくれた人がいましたが、こういう中国人の変なところで芸術力見せるところは前から好きです。

2022年12月21日水曜日

インフェクション🐏

 本題と全く関係ないけど「インフェクション」というセクシー系のゾンビ漫画がこの前完結しました。結構長いこと購読してたのでやっと終わったかと思うと同時に、ちょい後半は話ぶっ飛びすぎじゃないかなという感想を持ちました。

 それで本題に入ると、そのインフェクションというか変🐏(ビエン・ヤン)というべきか、今朝抗原検査キット使ったら陽性反応が出ました。自分でもかなりビビったもののいくらか自覚はあり、昨日の記事にも書いてある通りなんか足と腰が急に痛くなってきて関節炎でも起こしているのかと疑っていました。ただ、昨日朝の時点で抗原検査キット使ったら陰性だったため、コロナではなくインフルエンザなのかと疑っていましたが、今日になって見事に陽性へ転換しました。

 昨日の検査キットに関しては単純に陰性と判定ミスしただけと言えるかもしれませんが、この前の土曜には街頭PCR検査を受けており、この時は陰性と出ていたので、少なくとも感染したのは日曜以降ということとなります。
 この日曜以降ですが、やや症状が出てきたのが昨日だったことを考えると、やはりおとといくらいに感染したのではないかと推測しています。そのおとといですが、すでに先週から自宅勤務が続いていて家から出たのは夕食に出かけた近場のマクドナルドだけでした。でもって昨日はコンビニしか行っておらず、可能性としてはマクドナルドが高いものの、わずか2回の短時間の外出で感染した可能性が高い状況にまず驚きました。

 それこそオフィスに出勤していたりして感染したのならまだわかるものの、ごく短時間の2回の外出で感染したということは、それだけ上海市内でコロナが蔓延しきっている可能性も窺えます。実際、このブログに出てくる上海人も先週感染し、また今日連絡とった日本人の知り合いも家族ともども感染していて、マジでインフェクションみたいな世界が広がっています。
 さらに言えば、自分は10月初めに中国シノファーム製のワクチンも打っています。打ってから2ヶ月くらいしか経っていないのに感染したということは、重症化は防いでいるのかもしれないけど、感染予防には確かにあんま効果なかったのかなと思えてきました。

 その現在の自分の症状ですが、昨日の夜なんかは寒気が酷かったのですが、ぶっちゃけ部屋に一切暖房つけないので寒いのは冬の間ずっとなので、あんま気にしてませんでした。また熱に関してはあんま出ておらず、昨日下半身に関節炎を感じたくらいで、額なんかは割と冷たかったりします。咳は昨日の段階ではあんま出てなかったものの、今日になって数時間に一回くらいは出てくるようになり、今後増えてくる可能性があります。
 とはいえこうしてブログ書いたり、うどんとあんまん食べたりするくらい食欲あるので、重症でないだけかなりマシでしょう。もっとも普段はウインナー4本でご飯1合食べてるので、それと比べると食欲の減退は否めませんが。

 改めて思い起こすと、昨日あたりから窓の外で歩行者が咳をする声をよく聞くようになってきました。それだけ市内で蔓延しているのでしょうが、なんかこのタイミングで逆切れみたくゼロコロナ解禁して、軽症なら出社して仕事しろというあたり、中国政府はわざと国民を全員感染させようとしてんじゃないのかと疑いを覚えてきます。

 前にJBpressで書いた記事で私は、ゼロコロナは少なくとも来年6月くらいまで続くと予想しました。結果的にこの予想は外れたのですが、せめて春節明けまでは冬季の急激な感染拡大を抑えるためにも、ゼロコロナを維持するべきだったのではないかという考えを今も持っています。ゼロコロナを続けても経済への悪影響は強かったでしょうが、それでも今、そしてこれからの蔓延シナリオと比べるなら、まだマシだったんじゃないか思うのですが、なんか中国の官僚も落ちてきたなぁ。

2022年12月20日火曜日

アイロン加湿

 相変わらず中国ではコロナが絶賛流行中なため今週も会社から自宅勤務を言い渡されました。自宅勤務は通勤時間がない分楽な一方、この時期は暖房を使わないESGs方針のためマジで家の中できついです。ただ今日、寒さ以上にやばいと感じたのは湿度でした。

 割と上海の冬は湿気が多かったりするのですがこのところはあんま湿気がなく、やたら乾燥しています。そのせいか昨晩にゲームしてたら急に鼻の奥が痛くなり、なんやねんと思いながら寝て朝に宇賀したら血痰が混じってて、どうも扁桃腺をやらかしたみたいです。
 今年1月も扁桃腺腫らせてマジ焦った経験あるだけに、当時もらった抗生剤をすぐ飲んで対応しましたが、菌が入ったというより乾燥しすぎて扁桃腺痛めたのだと途中で気づきました。

 かねてからこのブログに書いている通り、夏でも冬でもダニに噛まれることがあるため、基本的に部屋の湿気はなければない方がいいというスタンスでした。そのため先週末も時折窓を開けては湿度30%台を維持したりしてましたが、冷静に考えると喉にかなり良くないことしていた気がします。
 そういうわけで今日は扁桃腺痛めてるのだし、なるべく加湿して対策取ろうとひとまず桶に水張って部屋に置きましたが、なんも効果感じられません。もっとバリっとした効果のある対策ないかなと思案したところ、「こいつがおったやん」とばかりにアイロン取り出してきました。

 以前、水拭きモップにつける雑巾部分がなかなか乾かず、アイロンで無理やり乾かしたことを今日思い出しました。あの時やたらと湯気出てて、これ加湿対策にいけるやんとばかりに今日も同じく水で濡らした雑巾を電源オンしたアイロンに立てかけ、そのまま放置しました。
 その効果はポケモン的にいうとばつぐんで、しばらく放置すると先ほどまで痛かった扁桃腺の痛みが急になくなりました。でもって部屋の湿度も60%弱くらいまで上がり、これで余計な加湿器なくても十分に対策できることを証明して見せました。

 ただ喉の痛みがなくなった後、ややきつい案件を速攻で処理したら急に太ももや腰のあたりが痛くなってきました。思い当たる節がなくなんやねんと思案を巡らせたところ、多分先週末にやや重いギアで自転車をこいでたのを思い出し、まだ体がなまってたのか足と腰に来たのかもしれません。
 それにしても喉といい足と言い痛み出すもんだからコロナ罹ったのかもとやや懸念し、ロックダウン時にもらった抗原検査キット余ってたので試しましたが、結果はシロこと陰性でした。まぁいいんだけど、この際だから無症状でさっさと感染しておいた方がいいのかもしれない。

2022年12月19日月曜日

二代目記事の裏側

北条義時だけではない!目立たないけど実は大きな功績を残した「二代目」たち(JBpress)

 というわけで今日の自分の記事ですが、残念ながらアクセスが良くありません。個人的には初代や三代目に隠れがちで地味な二代目達が何故地味になるのかという部分をうまくまとめられたし、各エピソードもそれなりに弾力をもって書けたと思うだけに、自分の力不足を悔いるばかりです。

 記事中にも書いている通り、二代目の人間はその功績が初代や歴史書を編纂する立場となる三代目あたりにかすめ取られる傾向があり、大体どの王朝、企業でも地味キャラとして扱われがちです。ただ地味として扱われるのは初代の路線を忠実に守ったという証左でもあり、こういう地味なキャラが二代目で出てくるかで意外とその後の系譜が続くかどうかを左右するとも考えています。
 好対照なのが隋の煬帝で、彼は初代の父親の路線とは完全に真逆の超拡大路線を取り、彼の代で隋王朝はあっさり崩壊してしまいます。もっとも大運河を作ったり、高句麗遠征したりとかで中国に与えた影響でいえば父親が時代の唐の皇帝などよりも大きいのですが、それにしたって無理が多かったでしょう。

 それにしてもこのところは歴史記事でアクセスを稼げなくなっており、マジで自身失いそうです。次回も歴史記事を考えていましたが、もうちょい真面目に取材した経済記事の方がいいのかなとちょっと思い直しています。幸いまだ取材する時間は取れるし、真面目に書かなきゃ。

2022年12月18日日曜日

中国のダイソーのお値段

 日本は明日明後日に今年一番の寒気が来ると伝えられていますが、上海は一足先に昨日今日にこの寒波が来て、マジ寒かったです。上海は大体十二月に一発きつい寒波が来るのは例年のことで、この期間は本当に冷えるため自分もいろいろ寒さ対策を採ります。もっともその対策には暖房をつけるという選択肢はなく、エアコンのリモコンも引き出しの奥にしまったままです。

 ではどんな対策を採ったのか。基本的には室内でユニクロのフリースを着るくらいですが、これだと上半身は良くても下半身は冷えるため、よく薄手の布団を膝にかけていました。ただこれだと夜寝るときに布団をいちいちセットしなおさなくてはならず、やや面倒なのでこの際ひざ掛けを買おうかと思ってダイソーに行ってきました。
 でもってひざ掛けを買ってきたのですが、現在ダイソーで売られているひざ掛けは両端にボタンとボタン止めがあり、くるむような感じでボタンを留めることができるようになっていて肩掛けにも使えるようになっています。当初はひざ掛けとして買ったもののこの機能が意外に使いやすく、肩にかけて首元でボタンを留めて結局上半身の保温に使っています。若干、見た目的に風の又三郎になってますが。

 一方、ひざ下には偶々裾の破れたシャツがあり、全面のボタンを開いた状態で膝にかけるとなんか無駄にフィットし、そのままひざ掛けに使っています。シャツってこんな使い方あったんだと無駄に感心しています。

 こんな感じで冬とはいえ普段はここまで厚着しないものの、さすがに室温が13度を着る中でパソコンに向かっているときついため今回はいろいろ貧乏くさい対策をしています。ただ前述のダイソーのひざ掛けは本来の用途であるひざ掛けとしても使えるなどかなり用途が広く、久々に自分の中でヒットしたダイソー商品となりました。
 そんなダイソーですが、日本では100円ショップとしておなじみですが中国では10元ショップとしてやっています。その価格設定については、以下の通りにまとめられています。


 こちらは中国のダイソー店内にある価格表ですが、日本での販売価格(日元=日本円)に対応する形で人民元価格が設定されています。見ての通り100円の商品は10元になるのですが、冷静に考えてみるとこれなんかおかしくねぇか?
 というのも現在は少し落ち着いたものの先の円安ピーク時に日本円の対人民元レートは1元=20円にもなっており、現在も大体19円前後を動いています。なので10元は日本電に直すと約200円ということとなり、実質的に中国のダイソーは200円ショップだということになります。

 さすがに250円の商品は20元(約400円)、300円の商品は25元(約500円)にされるなど金額の高い商品には手心が加えられていますが、それでも日本国内での販売価格と比べるとかなり割高感があります。っていうかダイソー、中国でやばいくらい稼いでなくね(;´・ω・)

 逆に考えると、ダイソー限定でいえば日本の物価は随分チープな状態と言えます。もっともこれは同じ日系のユニクロにも言え、あそこも日本円に換算すると中国での販売価格の方が割高になっており、日中を行き来する人なんかはわざわざ日本でユニクロの商品を買って中国に持ってきてたりしてました。
 この辺、チープジャパンの一端が見えるような感じがするとともに、「俺は今まで割高でダイソーの商品を買わされて( ゚Д゚)」などという思いが若干します。もっとも中国の雑貨店は割と個人店が多くて商品種類も少なかったりするので、ダイソーとかニトリにはかなり助けられてはいるのですが。

2022年12月17日土曜日

儒教的で老荘的な日本人の思想

 今日何故かエヴァの挿入歌の「魂のルフラン」で「私に還りなさい」という歌詞を「流しに還りなさい」と替え歌にして歌い始めました。その後に続く歌詞も「あなたと過ごした大地へと→あなたと過ごした流しへと」と、流し尽くしでした。

 話は本題ですが最近思想について何にも書いてないなとふと気づき、なんか書くものないかと考えていたら今の日本人の思想は儒教的且つ老荘的、っていうか二つのミックスでしょという結論に至りました。

 まず儒教的はどういう意味かというと、基本的に儒教というのは「過去のベストな時期を取り戻す」というのが究極目標になっています。いったいどの時期の過去を目指しているのかというと中国で二番目の王朝に当たる周代で、この周王朝が始まった際の最小であった周公旦が理想的人物であり、また当時の礼儀作法が最も優れているとして、この時代の礼儀作法に立ち返り周公旦を模範とすることがベストとされています。
 そのため儒教は伝統主義的なところがあり、思想的にはやや保守寄りで新規のものに対する意欲とかそういうのは確かに弱いと感じます。こうした点から社会主義中国が成立してからは発展を遅らせる思想として徹底的に排撃されましたが、「道徳教育には良くね(。´・ω・)?」的に最近はこの方面で見直されてきています。

 それで日本人についてですが、基本的に平成以降の日本政治というのは「如何にしてバブルを取り戻すのか?」というのが大きな政治目標としてついて回りました。小泉政権などの様に「もうバブルは来ないんだよ(´・ω・)」とあきらめた政権もなかったわけではありませんが、基本的にはもう一度バブル時代の契機と経済力を取り戻す方針で政治や社会が動かされていました。
 また一般市民の間でも、またバブル時代並みの経済力を日本が持つと信じる層は一定期間以降はそこまで多かったわけではないものの、それでも「日本が一番理想的だった時代」としてはほぼ間違いなくバブル期が連想され、あの頃に戻れるなら戻りたい的な価値観は支配的なほどに今も強い気がします。

 こうした点から、「過去のベストな時代に立ち返ろうとする」、というか「未来は昨日ほどには明るくならない」というあきらめ的な考え方から、ある意味儒教的だなと思ったわけです。

 もう一つの老荘的な価値観については、老荘的というより「無為自然」の考え方は元々日本人の間で強かったという風に考えています。よく私はこのブログで日本料理と中華料理を比較して、素材の味を生かすために加工は必要最低限に抑える日本料理に対し、中華料理は「どんなまずい素材でもおいしくして見せよう( ゚Д゚)」的にともかく調理加工を重視しています。この両者を比較するなら、無為自然的な価値観でいえば日本料理に軍配が上がるでしょう。

 加えてというか、これも前にブログで書いたように日本のヒーローは米国のヒーローと違い理想を持たず、昨日までの日常を守るためだけに戦う傾向があると考えています。これなんか日本人の思想が色濃く出ており、「昨日までの日常を維持することが最上の幸せ」、「変化はむしろ弊害」と思い込んでいる節が若干あり、「明日は今日より楽しくなる」的な価値観がやはり低い気がします。この点、先ほどの儒教思想にも被ってきますが。

 以上のように、「過去の方が現代、未来より(・∀・)イイ!!」、「変化しない方が(・∀・)イイ!!」的な考え方でいえば、儒教と老荘のミックスが一番それらしく説明できる気がします。まぁ言っちゃなんだけど、かなり後ろ向きな考え方だなぁという気もしますが。
 とにもかくにも未来を暗く考えすぎている気がします。特に年齢的感でも20代が人生においてベストとやばいくらい信じ込んでおり、三十路入ったらもう人生は落ちてくだけの底なし沼とやたら自虐的に考え、自らの可能性をかなり潰している気がします。

 なお自分はこのブログ開始当初は二十代前半でしたが、人生で一番辛かったのは十代で、次が二十代、でもって三十代後半の今が一番楽しかったりします。理由はある程度自由にお金使えるのと、それなりに業務能力高めて会社からも一定の裁量権をもらって業務でき、成果も上げられるようになり、ゲームにブログにコラム連載と好きなことする時間もあるからです。
 そういう意味では今後四十代になったらもっと楽しくなるのではと今からかなりワクワク感でいっぱいですが、この記事を書くにあたって「魔法少女♡三十路」を読んだのは内緒です。

2022年12月16日金曜日

ウクライナ軍のロシア進軍の可能性について

 冬の備えをしていないだけに冬が来たら一気に瓦解すると思っていたロシア軍ですが、今のところウクライナとの戦争で膠着状態に入っており、一応戦線を維持するには至っています。とはいえロシア軍の弾薬はほとんど底をついており、北朝鮮から仕入れた弾薬も不発弾が多いという始末らしく、情勢に至ってはなおも圧倒的に不利で、今後も逆転を果たすことはほぼ不可能でしょう。

 ただまだ博打に出ようというのか、本日ウクライナ政府は来年二月ごろにもキーウ再侵攻をロシアは計画しているという発表をしました。実際、無理やり勝利を作るとしたらキーウの占領しかもはやないものの、こうしてウクライナ側に情報漏れているあたりは実現はほぼ不可能でしょう。とはいえ、ウクライナ側も完全に防御に徹しているロシア軍を撃破するのは容易ではないようで、この戦争が越年することは確実でしょう。

 そんなウクライナ戦争ですが、少し気になる情勢の変化が先日ありました。それは何かというとロシア国内の飛行場がウクライナ軍に攻撃されたということです。これまでロシア本土は戦争拡大への懸念から攻撃にさらされていませんでしたが、かなりあっさりというか、かなり奥深くの地域に恐らくドローンを使ってかウクライナが攻撃し、爆撃機などを含め大きな戦果を挙げたそうです。
 この攻撃によりロシア側は非常にうろたえているというか、ロシア本土も攻撃される懸念が高まったことと、防空体制がやばいくらいしっかりしていないということが露呈しました。ただロシアは本土攻撃に対しては核で反撃すると脅していますが、今のところはまだ実行できていません。

 それもそのはずというか、米軍などに供与された長距離ミサイルで攻撃されたのならともかく、ウクライナ軍の自前の兵器で攻撃された事実に対して核を使おうものなら、反対にロシアが今度は欧米から核攻撃にさらされる恐れがあります。これは逆を言えば、ウクライナ軍単体であればロシア領内に攻め込む可能性も出てきたと言え、またそうした事態にロシア自身が自ら追い込んでいるとも見ています。

 それは何故かというと、ロシアはウクライナ四州をロシアに編入したと主張し、国土防衛のために戦い続けると主張しているからです。この主張によってロシアはウクライナと停戦がしづらくなった、具体的にはウクライナ領土からの完全撤退が、ロシア国内の世論によって許されなくなる事態を招いてしまいました。
 最悪、開戦前のクリミア半島のみに限定していればまだ停戦の可能性が作れたと思うものの、今回のウクライナ戦争で得たドネツク州なども編入しており、ウクライナ側の態度を硬化させています。

 これがどういう意味を成すかというと、仮にウクライナがクリミアを含め開戦前のウクライナ領土を全部取り返したとしても、ロシア側は自国領土の奪還のために今後も戦争を仕掛けてくる可能性を残していることになります。一時的に従来のロシア領内に逃げ込んで戦闘が終わったとしても、戦力を立て直した後に「ロシアの領土だから」という無茶苦茶な暴論でまたウクライナに来る可能性がある、っていうかロシアの強硬派は実際そう主張してくるでしょうし、ロシアをウクライナから追い出したとしても火種が消えないことになります。まだ編入をしていなければ違ったでしょうが、今更編入した四州を放棄することはロシア国内情勢的にも難しいでしょう。

 となるとウクライナは今後も延々とロシアと闘わなければならないのか。仮にそうだとしたら、ロシアが今度もウクライナに自国の主張をかざして攻撃し続けてくる可能性があるのならば、ウクライナもロシア領土に攻め込むしかもはや手がないでしょう。それはつまり、ウクライナ領土の奪還が終わった後、そのままロシア国内の領土への進軍が起こりうる可能性があるのではないかという風に見ています。

 実際にやるとしてもさすがに奥深くまで攻め込むことはないでしょうが、国境線付近の地域を占領する程度は起こりうるのではないかと思います。もっともそんな事態は欧米も望まないので、ウクライナのNATO加盟を条件に仲介に動いてくるでしょうが、以上を踏まえると、今後もロシア国内へウクライナが長距離攻撃を仕掛ける可能性は十分あると思います。

 日本としてはロシアが弱れば中国も北朝鮮も弱るだけに、今後もウクライナを応援して今のうちにロシアを弱らせる以外の手はないでしょう。岸田総理も、ウクライナ支援のために増税するというのなら、自分も納得できるのですが。

うなぎ注意


 上の記事はだいぶ前に見かけたものですが、今でも「注意」という単語を見ると「うなぎ注意」と頭によぎるので紹介します。

 詳細は記事にも書いていますが、道路標識になぞらえて「うなぎ注意」と謳う看板を作ったのは滋賀の老舗うなぎ屋さんで、滋賀名物の飛び出し坊やももじって飛び出しうなぎまで作る手の込みようです。一見するとガチの道路標識にも見える出来栄えと言い、ウナギ料理にも手を抜かなそうな印象を覚えます。

 っていうか滋賀にあるなら今度一回行ってみようかな。

2022年12月14日水曜日

ジャック・マーの日本滞在に関する中国の反応

 今日自宅勤務で仕事中、ふと部屋の中にあるテープの剥がし痕が気になりネットで検索したらアルコールなど溶剤かけると取りやすいよとか書かれてあったので、ちょうどたくさんアルコールスプレーあったのでやってみたらめっちゃ落ちて、仕事の合間にひたすら磨き続けてました。

 それで話は本題ですが、昨夜友人から「ジャック・マーが日本にいることについて中国ではどう報じられている?」と聞かれました。ジャック・マーがどうも日本にいる、それも箱根にある孫正義氏が持っていた邸宅にいるという報道は自分も日系メディアを通して知っていましたが、言われてみると中国側の反応を追ってなかったので先ほど早速調べてみました。
 結論から言うと、中国でもこの件は報じられています。

 ジャック・マーに関しては説明不要でしょうが、中国、いや実質的には世界最大のECサイトのアリババを創設した中国でも屈指の起業家です。ほかの中国の起業家と違って海外勤務経験とかはなかったものの、「マネーの虎 OF 孫正義」こと孫氏の中国起業家募集に応じて見事眼鏡に叶い、大量のマネーでフィニッシュしてアリババを立ち上げ、見事成功してのけました。

 もっともジャック・マーというか馬雲氏の最大の業績と言えるのは、アリババに付随して作られたアリペイの方でしょう。クレジットカードも普及しておらず、決済システムにいろいろ制限があり、なおかつ代金だけもらって商品を送らない悪徳業者がはびこっていた昔の中国で、売手と買手の代金決済をアリババ社が仲介するというシステムを編み出し、一躍中国の金融システムの根幹を担うに至りました。

 この決済システムはその後、銀行口座との連動や電子決済システムを内包するなど拡大したほか、抱えた膨大な個人情報をもとに個人の信用スコアを数値化する「芝麻信用」などにも発展し、中国社会において国家ですら無視できない主要なシステムへとなっていきました。
 なお「芝麻信用」で個人情報入力する際に学歴も入れるのですが、自分が通ってた日本の大学もリストに入っててマジビビりました(´・ω・)

 ただそれだけ発展したアリババを無視できなくなったのが、何を隠そう国家でした。もともと、アリババは中国政府の要請に応える形で様々な協力をしてきた一方、銀行システムの連動をはじめ国家からも便宜を得ていました。ただ中国政府としてはアリババを一民間企業として置いておくことは国家の危機につながるという見方を持っていたようで、徐々にその統制を強めていった結果、詳細ははっきりとは語られていませんが馬雲氏に経営権を手放してアリババグループを国に委ねるよう求められたと言われています。
 これに応えてか数年前に馬雲氏はアリババの経営を手放すとともに、忽然と公の場から姿を消しました。この一連の展開がラブストーリー並みに突然だったことから、馬雲氏は何かしらの法に触れて逮捕されたとか、どこかに監禁させられているなどとこれまでも報じられていました。

 そこへきて今回の報道ですが、少なくとも中国のどこかにいると言われていた馬雲氏が日本にいたということで、驚いた人間は少なくなかったと思います。外国に逃げるにしても、より安全な米国とかにいると思っていた人も少なく、私自身も実際そうした見方を持っていました。
 実際には今現在は日本にいるだけでこれまでは中国を含めほかの国にいたのかもしれませんが、もともと日本には彼の恩人ともいうべき孫正義氏もいるし、政治的にも安全だし、何より中国と近くて文化的にも食事的にも済みやすいということから、案外これからも日本にいてくれるのかもしれません。彼のような大金持ちだったら、どの自治体もウェルカムでしょう。

 そんな馬雲氏が日本にいたという報道は、日本国内で報じられた頃とほぼ同時期に中国でも報じられていました。ただ報じられている内容を見ると、「東京にいた」とどれも報じており、日系メディアの書く「箱根」の文字は見当たりませんでした。「東京郊外」と書いている中国メディアもあるので、単純に箱根を東京の一部と考えているだけかもしれませんが。

 報じ方に関しては大体日本と一緒で、やはり意外感があるような書き方がされています。それと同時に、やや同情的な書き方もされているというか、あまりにも巨大な影響力を持つ企業を育て上げてしまったがゆえにいろいろ面倒ごとを抱ええることになって、中国国内にいられなくなったのだろうみたいな書かれ方もされています。この辺なんかは、日系メディアよりもより馬雲氏本人に寄り添った書き方がされているように見えます。

 最後に締めの言葉をまとめると、友人の上海人に見方も大体上記の通りというか、「東京にいるって聞いた。まぁかわいそうだよね」と話したうえで、「でも今コロナがめちゃ流行する中国にいないんだからそりゃそれでうらやましい(´・ω・)」とも言ってました。これもマジ同感(´・ω・)

2022年12月12日月曜日

規制緩和で懸念と流行広がる中国のコロナ

 Switchで「闇のアイマス」と呼ばれる「アイドルマネージャー」というゲームがセールになったので買おうか検討し、ひとまずアイマスのあずささんの動画を見ることで心を落ち着けています。マジな話、この三浦あずさ役をしているたかはし智秋氏はどうして歌手にならなかったのかと思うくらいどの歌もうまいと思います。

中国の「ゼロコロナ」事実上崩壊 実態把握せず、看板政策に傷(共同通信)

 それで本題ですが、上の共同通信の記事に書かれていることはまず事実です。

 先週にゼロコロナ緩和が発表されて各都市で一部規制措置の緩和が発表されましたが、自分の住んでいる上海では地下鉄などの公共交通機関に乗る際に必要だった「場所コード」の提示が不要となった一方、代わりに「健康コード」の提示が要求されるなど、手間的には何も変わりませんでした。
 何気にこうしたコードのスマホでの提示が交通機関利用時に絶対必要だったため、訪問先とかでスマホの電池切れたり故障したら、歩いて遠距離まで帰らなくちゃいけなかったからマジ怖かった。

 話を戻すと、上記のように無意味な朝三暮四の緩和措置はこの週末にさらに緩和され、今日になると地下鉄乗る際には一切のコードも要求されなくなりました。商業施設なんかはまだ健康コードを要求されますが、地下鉄乗る際にいちいちスマホ出さなくて済むだけでも個人的には大助かりです。

 ただ、こうした緩和措置によって皮肉なことに、中国でコロナがここにきて大流行の兆しを見せています。感染者数発表情報では先週や先々週に比べ感染者グラフは減少傾向を示していますが、すでに中国は感染者の全数カウントをやめているとみられることから、中国人の誰もが此度のコロナ流行が終息しつつあるとは思っていません。それどころか共同の記事のように、政府は一切コロナ流行対策を行わないという見方から、これまで以上に感染への警戒感を高めています。

 実際に今日上海市内で地下鉄に乗っていると、明らかにいつもより乗客数が少なかったです。街を歩く人の数も少なく、表情も心なしか暗いものを感じました。会社のボスからもうちのチームに対し、オフィスへの出勤を減らし自宅勤務数を増やすように通達も来ました。そのボスによると北京オフィスの従業員でこのところ感染者数が激増しており、上海などはまだ状況がマシであるものの、近く急増する可能性があると話していました。このボスの意見には自分も同感です。

 また中国人の同僚からは、「武漢など一部都市限定ではまた別だけど、中国にとってこれが初めてのコロナの全国的流行かもしれない」という言葉も聞かれました。またその同僚が送ってきた漫画では、「以前は封鎖に備えて食料を大量に買い込んだが、これからは感染に備えて薬を買い込む」などと、なかなかシニカルに情勢を捉えていました。

 かねてから書いているように、ウィズコロナをやるにはこの冬場の時期は最悪というよりほかありません。ベストは6月、遅くとも10月初めにも今の決断を実施していれば、まだ状況はマシだったと思います。それ以前に、徐々に規制を緩和するのではなく一挙に緩和するというこのやり方は、規制を緩和すべきと言ってきた自分ですら悪手であるように思えるというか、やることが極端すぎる気がします。

 自分の予想では、12月いっぱいは今の緩和ペースが維持されて流行に歯止めがかからず、1月に入ってこりゃヤバイということになって春節前に再び規制を強化、っていうかまたゼロコロナ政策を敷き、春ごろに再び規制を緩和するという運びになるとみています。もちろん外れるに越したことないけど、なんか本当に場当たりな政策ばかりでどうなってんだこりゃという気持ちを覚えます。

2022年12月11日日曜日

国防費増加に対する疑問

 前にサッカーの交代枠は5人なのに、現敷田内閣はすでに3人も閣僚が交代しており、残りの交代枠は2人だと言っている人がいました。なかなかいい得て妙だ、というか5人も閣僚変えるなら内閣やめた方がいいと思う。

 その岸田内閣ですが、来年度にウクライナ戦争を鑑みて、というより中国や北朝鮮への対策として軍事費を大きく増加させる必要があるとして、増税を行うことを党内に示しています。この点について率直に言えば疑問があり、北朝鮮などへの対策が必要なのはわかるとして、なぜ現代で軍事費が増加するのかという点がやや腑に落ちません。

 あくまで軍事の素人としての意見ですが、20世紀の戦争と比べると現代の戦争は非常にエコノミーになっています。その原因というのもドローンなど無人兵器やGPSなどの活用で、これらによりかつては膨大な数のセンサーや装備が必要だったのが、技術の進歩によって安価な部材で代替できるようになっています。
 またこうした新兵器の登場により、生産コストも運用コストも高い戦車や航空機の必要性がかなり薄れてきています。航空機に関しては依然必要視されているものの、ハイローミックスのロー部分に関してはこれまで以上に減らしてもいいような気がします。まぁ哨戒とかの必要性は感じるけど。

 もちろん軍事というのはかなり大きな分野であるだけに金がかかるのは当然と言えば当然です。しかしそこをアイデアでどう乗り切るかが本当に重要で、件のドローンの活用や安価で効果的な別兵器の活用などをもっと盛り込み、増税幅をどれだけ抑えるかをしっかり検討してからこの手の国防費増加に手をかけてほしいです。なんとなく今の状況だけ見ていると、ウクライナ戦争を口実にうまいこと増やそうとしているようにしか見えません。
 まぁ金が足りなくて整備が追い付いてない兵器も多いんだろうけど。

 ちなみにその兵器関連でいうと、新型主力戦闘機に関してはかねてからの報道の通り、英国(+イタリア)との共同開発が決まりました。ドイツもこれに参加するかはまだわかりませんが、英国とは奥に事情も近いし、なにより確実に信頼できる利害関係にある相手であるだけに、米国との共同開発は何度も失敗していたこともあって今回の発表は大歓迎です。
 このニュースは中国でも大きく報じられていて注目も大きく、先日新婚の女性の同僚もこの話題を振ってきました。なおその際、相手が新婚であることから、

「日本の検索サイトで『姑』で検索かけると、検索候補に『殺したい』とかが表示されるよ(・∀・)」
「実行前には生命保険かけておくのが重要ですね(´・ω・`)」

 と返事されました。よくわかってる。

2022年12月10日土曜日

ようやく固まったパソコン回り

 前の記事でUSBハブやスピーカーが無駄に光ってしょうがないということを書きましたが、ようやく今週になって手元に対策グッズが揃い、デスクトップ周りが固まりました。


 相変わらずブルメーメタリックでデザイン超かっこいいドスパラのTHIRDWAVEを中心に、

右:無音無線マウス
左:外付けSSD
左奥:USB TypeCのUSBハブ
真ん中奥:外付けスピーカー
右奥:たぬき(信楽焼)

 上記のような構成と相成りました。

 前回記事の時から追加というか交換したのはUSBハブとスピーカーで、前のこれらのパーツはどちらも無駄に光るのが嫌だったのが交換の理由です。今度のUSBハブは電源オンにしても一切光らないアルミ筐体のハブで、TypeC接続であることから既存のUSBポートを消費せず、多分これ以上ない最高の選択だったと思います。長さは15㎝で短いですが十分事足りるし。

 そして一番問題となったスピーカーは、場所を取らずコンパクトな奴にしたいと思ったのと、前みたく左右に分かれたスピーカーよりかはこの際1体型のがもっとコンパクトでいいだろうという判断から、写真奥にある黒いスピーカーとなりました。このスピーカーもUSBハブ同様に無駄に光らないほか、前回のスピーカーと違ってUSB一つで給電、音声データ転送が行えるため、スピーカー用端子をいちいちつなげる必要がなく、パソコン周りの配線がすっきりしました。まぁブルートゥース接続のスピーカーもあるっちゃありますが、無駄に電力食うのが嫌なのでこちらのUSB端子一本型となりました。
 なおブルートゥースの中国語は「藍牙」です。「藍歯」じゃないのとか思ったりします。

 その新しいスピーカーですが、現在のところは基本満足しているものの、買った当初はちょっとびっくりした点がありました。その点というのも、

お気づきだろうか?

 一見すると音が出てくる箇所が二つあるように見えるのですが、実際には上の写真の右側部分しか鳴りません。そう、左側の網でくくってあるところは完全なるフェイクでした。いうまでもなく、ネットで注文出す時点ではこの事実に気が付いていなかった、っていうか商品説明の欄にある写真も、うまい感じにわからないよう撮影されてたし。

 この事実は家に届いて、パソコンに接続して音鳴らすまで、まったく気づきませんでした。でもって気づいた際は悔しさとか怒りより、「うまいこと売るもんだなぁ」という関心めいた気持ちを覚えました。仮にこれが100元(2000円)位する商品だったらさすがに腹立ってたでしょうが、実際には40元(800円)とかなり安く、まぁ値段相応な商品性能だし、何よりこのギミックのおかげで横幅が広がり、テーブルの上で安定して置けるしと納得できました。
 ただ音源が1つなので出てくる音はもちろんモノラルです。ただそもそも自分はそんなに音にこだわらない性格で(それでもTHIRDWAVE本体のスピーカーは許容できないほど悪かった)、実際につないで頭文字Dの曲とか流してもそれほど違和感感じませんでした。何よりUSB端子1本だけで音声端子をつながずに済むという点でほかのスピーカーより使い勝手がよく、ええ感じやんけとかなり納得しています。

 もっともこの事実に気づいた当初こそ、そんな高価な代物じゃないんだし、また別の1体型で今度はステレオで鳴るスピーカーも買って試してみようかなとも考えましたが、数日間このギミックスピーカー使ってて全く不満ないし、モノラルでも十分だし、何より場所も配線も取らないため、このままの体制で今後もいこうかと考えています。まぁそもそも、本体スピーカーがもっと良ければこうした外部スピーカーを一切付けなくても済んだんだけど。

 それにしてもこのところ物欲が止むところを知らず、無駄にケースとか敷きパッドとかそういうものも買いたがっています。日本で円安に調子乗って無駄に買い物しすぎたせいもあり財布のひもをもっと締めなくてはいいのですが、そもそも今の中国では電子決済しか使わないため、締めようにも財布がない状態です。いつから自分はこんな贅沢な性格になったんだろうかと自問するばかりですが、プラモを買うときはそういうの一切気にならないです。

2022年12月8日木曜日

ゲームレビュー:ガレリアの地下迷宮と魔女の旅団

 ネットで誰かがスパイファミリーをヒナまつりに例えていたのを見て以降、ロイドのことを平成の怪物こと新田にしか見えなくなりました。お互い超能力使える娘抱えてるし、金髪だし。

 話は本題でまたゲームの話題で申し訳ないですが、つい先日に日本一ソフトウェアの「ガレリアの地下迷宮と魔女の旅団」を裏ボス討伐も含めて完全クリアしました。そのうえでこのゲームがオススメかどうかという点について結論から述べると、「無理してやらなくてもいい」というか、あまりお勧めできないという印象を覚えています。

 この作品は数年前に発売された「ルフランの地下迷宮と魔女の旅団」の正当続編作品です。ルフランに関しては私もPSVitaで遊んでいるのですが、現時点においてもダンジョンRPG作品としては史上最高傑作といいほどの出来で、同時期に発売された同じダンジョンRPGの「メアリスケルター」と比べると雲泥の差というか、どうあがいても埋めきれない差を見せつけるほどの珠玉の傑作でした。
 マジな話、ルフランを遊び始めてからクリアするまでの毎日はマジで幸せだと感じていたほどで、戦闘、探索、難易度、ストーリー、演出、声優の演技のどの方面でも文句のつけようがないほどの素晴らしい作品でした。恐らく今後これ以上のダンジョンRPG作品に巡り合うことはないと思います。

 それだけに続編にあたるガレリアについても発売前から非常に期待感があったものの、発売時点ですでにPSVitaは産廃化しており、またPS4も持っていなかったので遊べず、もやもやした気持ちを抱えていたらSwitch版が出たのですが、PS4版の発売から日が経っていたのですぐ買う気にはなんかなれず、Switch版発売から1年に当たる2ヶ月前に割引セールされているのを見て、ようやく購入するに至りました。

 あのルフランの続編だからとかなりワクワクしながらプレイを開始したのですが、前述のとおり期待を満たすほどではなく分類的にはガッカリ作品でした。この作品の何が良くなかったのかというと、単純に遊んでて面白くなく、ゲーム性が著しく低かったという点につきます。

 ゲームとしては前作同様にダンジョンRPGで、3Dダンジョンの中を罠をかいくぐったり、敵を倒したりして探索しつつ、キャラクターを育ててボスとかを倒す感じなのですが、序盤こそ前作同様に仕掛けの多いダンジョンを回るものの、中盤以降は「不思議のダンジョン」シリーズのように、ランダム生成されたダンジョンをひたすら上っていくだけになっています。ランダム生成ダンジョンのためマップを埋める行為は意味がなく、ただひたすらに階段を見つけては登っていくだけの作業めいたプレイを強要され、なんとなく遊ばされているという感が強かったです。

 またこの作品、RPGと謳っておきながら極端にボスキャラに当たる敵が存在しません。最初の名前付きのボスキャラに遭遇するまでガチで10時間以上プレイせざるを得ず、その間白熱する戦闘は一切なく、つまらなくはないけどただダンジョンを探索するだけで、この点はかなり強い違和感を覚えました。
 でもってようやく出会えたボスキャラはどれも弱く、後半に至るまでボス戦で苦戦したことは一切なく、基本遭遇するや1回目で簡単に攻略できる有様でした。ただそれは中盤まで、後半に入ると今度は極端に強いボスキャラがやたら出てきて、マジで何もする間もなく一瞬で全滅させられ続けました。表ラスボスなんかもやたら強く、中盤までとは異常なほどギャップがあり、難易度曲線が酷く歪であると感じたくらいでした。

 このほか戦闘に関しても、ミラマキーナなどほかのゲームでいう召喚獣みたいなものが新しく導入されましたが、これが全く使えないというか、途中からは完全に無用の長物と化していました。そのほか先頭に使うキャラも、このゲームはドラクエみたく転職が可能で、転職前に覚えたスキルを転職後も使えるのですが、転職できる職業が異常に多く、後半に入ると膨大なスキルの中から適切なものをいちいち取捨選択しなくてはならなくなります。
 それでいて、戦闘に出せるキャラクターは20キャラ以上おり、このスキル管理や転職の管理に膨大な時間がとられました。この辺、ガチで自動選択がほしいと思ったほどです。それでいて、後半に行けば行くほど魔法(ドナム)が役に立たなくなり、よくいう「レベルを上げて物理で殴ればいい」的な戦略性のない戦闘になっていってしまいます。

 こんな感じでRPGゲームとしてのゲーム部分は正直あまり評価できないというかむしろひどい部類なのですが、ストーリーに関しては前作同様に非常に見るものを魅了するほど素晴らしいものがあります。ただそのストーリーも、前作のルフランと比べると明らかにレベルが落ちており、また裏設定が異常なほど多く、一見してストーリーの全容を把握できるものではないです。
 また中盤に入ってからは大きく話が切り替わり、先の気になるストーリーが展開されてやばいくらいのめりこみましたが、後半に入ったら途端に失速して、クリア直前なんか「どうしてこんなことに……」というような感じで惰性でプレイしてました。多少ネタバレになるけど黒幕が世界を滅ぼそうとする理由というのも、

「今までの辛い記憶、もう忘れてしまおう」
↓↓↓
「よくわかんないけどもうこんな世界滅ぼしちゃえ」
↓↓↓記憶戻った後
「なんで世界滅ぼそうとしちゃったんだろ?」←ガチでこんなこと言う

 こんな具合で、かなりトンデモな動機で面倒ごと起こしていたことがわかります。マジこんな展開見させられたときはこっちの心のほうが折れそうでした。中盤のストーリーはすごい良かったのに。

 以上のように最後の方こそちょっとトンデモな展開になりますが、中盤までのストーリーは依然素晴らしく、全体としてもやはり美しいストーリーだとは評価できます。ただそれだけに、ゲーム部分があまりよくないこともあって一部の人は「Youtubeでプレイ動画だけ見れば用足りる」と言っており、私自身も実際この意見に激しく同感です。

 前作同様、キャラクターは非常に立っておりストーリーは本当にいいのですが、肝心のゲーム部分が大きく足を引っ張ったという印象です。まぁストーリー面も前作が偉大過ぎたともいえるのですが、キャラクターはビジュアルも含めよくできているだけに、非常に惜しいという気持ちがしてなりません。

 なおそのキャラクターの声を演じる声優陣は今作も非常にうまく演じており、ナチルの声の人なんか今まで知らなかったけど演技うまいなぁとはっきり覚えました。ただこの点も、前作で主役二人を演じた仙台エリ氏と種﨑敦美氏のタッグがやばすぎたというか、プロレスでいうと猪木&馬場のタッグ並みに演技力が桁違いすぎる超実力者二人が揃って出演していたため、前作と比べるとガレリアは声優面でも見劣りしてしまいます。

 何気に種﨑氏の声聞いたのはルフランが初めてだったのですが、終盤のあるシーンの演技を聞いて、「マジやばいこの人(゚Д゚;)」と凄まじい戦慄を感じたのを今でもはっきり覚えています。あの当時から現在に至るまで種﨑氏はスター街道をひた走るようになり、冒頭のスパイファミリーのアーニャ役をはじめ、超売れっ子となったことに強い安堵感を覚えます。

 こんな感じであんまいい印象のないガレリアですが、BGMに関しては前作同様にどれも非常に優れた出来だったと、この点に関しては手放しで誉められます。特にこの下の、ゲーム中ではアパルトマンなどで流れるこのBGMは非常に幻想的なイメージが盛り込まれており、何度聞いても飽きないです。


2022年12月5日月曜日

何も緩和されちゃいない

引くに引けないゼロコロナ、擁護派さえも懸念する中国経済の大失速(JBpress)

 というわけで今日出た自分の記事ですが、中国経済の減速ネタなだけにアクセスは悪くないものの、このネタでアクセス取れない方がおかしいので自分としてはそんな大した記事を出した感じはしません。それでもこのネタを出したのはみんなデモの話ばっかしていて具体的にいつゼロコロナが終わるのか、っていうかゼロコロナが終わらなければ中国はマジやばいことになるという指摘が少ないと感じたので、使命感に駆られて書くこととしました。

 内容としてはこの前にこのブログで書いた内容とほとんど被っています。ただブログ記事とは違って、習近平の取り巻きの経済手腕の不安については触れず、企業と受注流出、そして不動産業界の不穏な動きに限定して取り上げることとしました。真面目にグローバル再編が今あちこちで動いているから、中国としては笑ってられないと思うんだけど。

 そうした自分の記事の話は切り上げて、今日になって各メディアで「中国がゼロコロナを緩和」といった報道が相次いでなされていますが、結論から言うと上海市に限れば誤報もいいところでしょう。各報道で健康証明なしに地下鉄などに乗れるようになったと書かれてありますが、実際には「场所吗(場所コード)」の提示が求められなくなった代わりに「健康コード」の提示を地下鉄で求められるようになり、結局乗るためスマホ操作してコード提示する手間は変わりません。
 また商業ビルや飲食店などに入る際には従来通り場所コードの提示が要求され、結局このコード提示のためには72時間以内にPCR検査を受け続けなければならないだけに、正直前と何も変わっていない、むしろ変わったところあるなら答えてみろよとか言いたいです。

 何がおかしいかってこんなの上海現地にいたら誰でもわかることなのに、ほとんどのメディアが「上海で規制緩和」と馬鹿みたく報じている点でしょう。実質的には朝三暮四もいい内容なのに現地の記者らは何を考えてこんな報道を出したのか、理解に苦しむを通り越して日本の将来に懸念を覚えるほどです。

 北京や広州の緩和状況は分かりませんが、話に聞く限りだと上述のように一つが緩和されても別の規制が残っているため結局同じ制限を受けるって話を耳にします。っていうか中国政府が緩和することは少なくとも次の春節が終わるまではまずありえないと思え、そうした視点に欠けた報道が多いことに暗澹な気持ちにさせられます。

2022年12月4日日曜日

自己主張の激しいUSBハブ

“衝撃の声優デビュー”で「モヤモヤが吹き飛びました」…美山加恋25歳の役者人生を激変させた“6年前のアニメ”とは(文春オンライン)

 この子覚えているというか記事にも取り上げている2004年の草彅剛氏主演のドラマは見ていました。でもってこの年のいいとも忘年会で草彅氏がこの子の物真似やって、本人が電話で「微妙に似てるのがむかつく」と話したのもしっかり覚えてます。


 それで本題ですが、前にこのブログの記事でも書いたようにドスパラで購入した新規ノートPCのTHIRDWAVEですが、処理能力やデザインは格別に良くてコスパ最高であったものの、スピーカーに関しては擁護しようのないほど悪いものでした。

 この問題を解決するために中国で隔離が終わったので外部スピーカーを購入しました。上の写真に写っているスピーカーのほかもう一台すごくちっちゃいのも買ったのですが、配線がやや悪くまた小型ゆえに自重が低く、配線を動かすだけでスピーカー本体もすぐ動くのと、スピーカー本体に音量調節用つまみが付いていなかったので、上の写真のスピーカーを備え付けることにしました。
 ただこっちのスピーカーで想定外だったのは、見ての通りブルーライトを全力でこっちに向けてくるという点です。商品紹介のページではこんな無駄な自己主張するとは書いておらず、音響性能に関しては明らかにパソコン本体のくそダメなスピーカーを上回っているというかまともなものの、ちょっとこの無駄なブルーライト機能は残念でした。

 そのためどうせ800円くらいでほかにもたくさんスピーカー選べるので、今度は音声端子がなくUSB一つつなげるだけでならせるというまた別のスピーカーを先ほどまた発注しました。あと右のスピーカーの上に乗っけているスープラのプラモはさすがに不安定が過ぎるので、この後回収して別のところに置きました。たぬきはそのまま。

 ただこちらのスピーカーのブルーライトは許せるというか、まだ全然許容できます。一方、許容できない無駄な自己主張が激しかったのが、USBハブでした。

 THIRDWAVEのUSB端子は3つあり、自分はほぼ常にマウス、キーボード、外付けSSDで3個使い、さらに臨時でゲーム用コントローラ、そして本体性能のあまりの低さゆえに外付けスピーカーを入れることから、USB端子が必然的に不足しています。
 そこで日本にいた段階でUSBポートを増やすため、TypeC接続のUSBハブを買ったのですが、驚きの結果がこれです。


 見ての通り、このサンワサプライで購入したこのUSBハブですが、接続するとみての通り燦燦とブルーライトを輝かせて光ってきます。何が困るかってこれ、パソコンの電源切っても無駄に光り続けるって点です。

 買ったとき、日本にいたときはあんま気にならなかったのですが、上海の自宅戻ってこれつないで夜寝ようと照明切ったら、このブルーライトのせいで部屋が微妙にブルーなムードを漂わせることとなりました。それくらい無駄に光が強かったです。

 ちょっと自分でも気にしすぎかもしれないけど、前述のスピーカーなどは電源切ったら素直に光るのやめてくれるのと比べると、このUSBハブの無駄な自己主張はちょっと受け入れられないというか光るのをやめろと言いたくなるため、また別の、今度は光らないであろうTypeC接続のUSBハブを注文しました。

 っていうかそもそも何でこの手のPC周辺機器って無駄にこういう風に光らせようとするのか、改めて考えると余計なことすんなよという気持ちすら覚えます。そもそも自分はあんま信じてないけど、ブルーライトは目に良くないっていうのに、何故青く光らせようとし続けるのか。
 また今回新たに調達した外付けSSDも、USBハブほどじゃないですが電源ONだと一部光るようになっていますが、無駄にうっとうしいと思うし邪魔だと思ったのでさっき切り取ったビニールを上から貼ってテープで止めました。

 恐らく電源のオンオフ表示のためにこういうさかしいことやってると思いますが、スピーカーにしろ記憶メディアにしろ、故障で機能してなかったらすぐわかるに決まってるので、こんな無駄な自己主張は自分的にはいりません。っていうか無駄に光らせると目にもよくない気がするし、そもそも光らせることで無駄に電力食うことも考えると、こういう余計なワンポイントは排除してくれとメーカーには言いたいです。
 この際検索しやすいよう、無光製品とかいうカテゴリーも作ってほしい┐(´∀`)┌ヤレヤレ

2022年12月3日土曜日

ゼロコロナの異常さを再確認


 関係ないけど上のニュース見て、「徳川家康かよ」と思いました。

 それで本題に入ると、昨日はブログを書きませんでしたがその理由というのも、ついにホテル隔離から解放されたためでした。
 現在、中国では入国者に対し8日間の隔離を要求しています。このうち最後の3日間に関しては住所があり、本人が希望するのであれば自宅で行うことも可能ですが、自分は8日間連続ホテル隔離を選択して、昨日までホテルの部屋から一歩も出ない生活を送っていました。

 ホテルに到着した日が夜遅くだったことから、どの時点を隔離の起算日とするのかがわからず、恐らくは金曜か土曜に解放になると見込んでいたものの具体的なスケジュールも教えてもらえず、最後までどの時点で解放となるかわかりませんでした。そうして訪れた金曜も午前を過ぎ、お昼を過ぎ、この分だと解放は明日かと思っていたら夕方にいきなり「もう帰っていいよ」と言われ、そのまま急いで荷物まとめてすぐ飛び出したのでおーいお茶のティーパックを置いていってしまいました。

 そうして久々のシャバ、っていうか上海の街に繰り出したのですが、隔離先のホテルは当然というか郊外にあり、歩いては自宅はおろか地下鉄駅にも行けないのでスーツケースをガラガラ引きながらバス停まで行き、近くの地下鉄駅まで行くバスに乗り込みました。この際、上海の交通ICカードで料金を払ったところバスの運転手から、「後ろのQRコードを健康アプリでスキャンしといてね」と言われました。
 そのQRコードとは「場所嗎」といって、簡単に説明すればアプリを読み込んだ人間がその場所を訪れたことを記録するようなQRコードです。施設や交通機関を利用する際に読み取りを強制され、これをもとに感染者が出たら濃厚接触者を特定して一網打尽にできるわけです。

 ちょっと前まで日本に滞在し、施設に入ったり交通機関を使用する際にいちいちこういったQRコードを読んだり見せたりしなくてせずに済む生活に慣れていたこともあり、「ああ、これが今の中国か……」といった気持ちをこの時感じました。同時に、日本に渡航する前はだんだんと慣れていっていたせいかあまり気にしなくなっていましたが、改めて考えると、随分と異常な環境に自分はいるんだなということを再確認しました。それもこれもすべてゼロコロナのせいでしょう。

 去年までは自分が感染者、濃厚接触者ではないことを示す健康コードを見せるだけで、基本どこでも出入りすることができました。しかし今年の上海ロックダウン以降はあらゆる場面で健康コードを見せるだけでなく、こうした「場所嗎」を読み込み、自分の行動をお上がいちいち監視できるように強制されています。
 それどころか、上海ロックダウン以降より上海市民は最低72時間ごとのPCR検査を強制されています。検査費こそ無料であるものの、ほぼ2日に一回のペースでPCR検査を受けなければ交通機関が利用できなくなり、東京砂漠ならぬ上海砂漠をさまよう羽目になります。こうした措置はロックダウン前はなく、それどころか私はロックダウン以前は一度もPCR検査を受けたことなかったのに、上記措置によって既に100回以上は今年PCR検査を受けており、これに相当する時間も浪費しています。

 上海ロックダウンが終わり、市内の新規感染者数も減ったというのにこうした措置は撤回されない、それどころかますます条件が厳しくなっていったのですが、渦中に意外とこうした生活上の不便もだんだんと慣れていくもので、日本渡航前は正直言ってあんま気にならなくなっていました。この記事のために作って言っているのではなく、本当にこうしたあまりにも面倒な対応を強制されているおかしさを、日本渡航を経た昨日になって初めて自分は気が付きました。

 その上で、支配というのはこうして徐々に、支配される側が支配されることに対して意識しないように少しずつ締め上げていき、最後にもう引き返せないところまで来たところで完成させるんだろうなとも思います。でもって、支配する側はこうした措置をとる方が管理しやすいので、あれこれ理由をつけてこうした統制を緩めることはないなとも思います。よっぽどのことがない限り。

2022年12月1日木曜日

服喪でウェブサイトが白黒


 上の画像はついさっきキャプチャーした中国EC最大手のタオパオのトップページ画面です。一見すると何でもないように見えますが、実はこれ、何も加工していません。アップロード中に何か起きたわけでもありません。初めからこのようにサイト画面が白黒になっています
 これはタオパオに限らずほかの中国系サイトでも同様で、どうも江沢民の服喪のため白黒にしているようです。

 いろいろ確認したところ白黒となっているのはトップページのみで、商品画面なんかはちゃんとカラーになっています。まぁなってなきゃやばいのですが、最初この画面を見たときはスマホの故障かなどとちょっとドッキリしました。
 それにしても服喪とはいえあちこちでサイト画面を白黒にするあたり、いちいちやることが大げさだなぁという感じがします。同時に、ロイヤルのいない国ってのは国のトップに対してこういう風に扱うんだななどと、やや新鮮な面持ちで見ています。

 なおこの白黒画面は中国のPCR検査結果を確認するアプリのトップページにも使われていますが、施設への入場時の確認に使う健康コード確認画面はちゃんと色ついていました。せっかくだから健康コードもみんな白黒にして、隔離とかそういうのも全部なしにしろよと同僚に言ったらマジ爆笑されました。

2022年11月30日水曜日

中村邦夫の逝去について

 今日は江沢民も死んで中国のテレビは長々と特番組んで、弔辞めいた原稿を延々と読んでます。k路絵絶対死ぬ前から準備してただろ。

 けど自分的に今日もっとびっくりだったのは、元パナ社長の中村邦夫の逝去です。在任時を知っている人からすれば彼がどれほどの人物だったのかはいまいちピンときづらいでしょうが、いうなれば倒産間際だったパナを蘇らせた人物で、あまりの改革のドラスティックさに「幸之助精神の破壊者」とまで言われていました。実際周りでも、今のパナは松下幸之助の会社ではなく、中村邦夫の会社だという人が多いです。

 ただ辞任後、肝入りだったプラズマテレビが液晶との競争で負けるなどして、その評価は年とともに下がっていった印象があります。私自身は当時はまだ液晶としっかり張り合えていたのだし、そこまで悪く言うほどかなという印象がありますが、旧社員の年金額を切ったりするなどあちこちから恨みを買っていたこともあり、かなり悪く言われていた感じがします。

 その後のパナですが、正直に言って今のパナは迷走ぶりが激しいという印象があります。一応日本国内ではコンシューマー家電で高いシェアを取っていますが、大半がOEMだし、また花形ともいえる家電商品分野を明らかに持っていません。まぁパソコンのレッツノートは花形と言っていいけど、ギリ家電じゃないし。
 むしろ家電に関しては今はアイリスオーヤマこそが日系最強だと自分は考えています。それくらい、今のパナは消費者から離れ、B2B企業となっているわけなのですが、そのB2B事業も個別商品で光るものはあれども、明らかに組織改革が遅れていて、うまく波に乗れていない感があります。

 それだけに今の現状見たら中村邦夫はどう思うかなと前から思っていたところ、その本人がなくなったわけで、ますますもって今後のパナは誰の会社になるのかが見えてこなくなってきました。

2022年11月29日火曜日

やさしい武蔵丸

なぜ? “ご意見番”武蔵丸が珍しく優しい「大関が負けてクヨクヨしてる姿を誰が見たいんだ?」「高安、諦めるなよ!」「三賞はケチくさい」(Number)

 上の記事は今場所の各力士の取り組みについて元横綱の武蔵丸が寸評した内容をまとめたものですが、読んでて非常に納得感があります。というより、各力士に対して非常に温かい目で期待感と合わせた言葉で寸評しており、見出しの通りに読んでてこっちもやさしくなれるようなやさしい評論となっています。

 実は今場所は世を忍ぶ仮の姿で博多まで大相撲を見に行っていました。このところ中国にいて日本の大相撲を見る機会からかなり遠ざかっていて力士も見慣れない四股名が多く、各力士の特徴を覚えるのに必死でしたが、その後のテレビ観戦と合わせると今回の武蔵丸の寸評は自分も納得感があります。
 やはり目についたのは豊昇龍で、モンゴル人力士らしく体幹の強さはさすがであるものの、攻め手に引き出しが少ないという印象を覚えました。この辺、伸び盛りの若手力士に多いのですが、」ある程度までは勢いで登っていけるけど、三役に入るころには単調な攻めだと上位陣に通用しなくなり、そこでいったん順位を落とすのが常です。

 ただ今の相撲界は絶対王者の白鵬を欠くこととなったことから、前と比べると番狂わせ的なドラマが発生しなくなったと感じます。もっとも負けない白鵬が去ったことから、平幕から優勝力士がバンバン出るようにもなってはいるものの、全体としてはやはりスターが不在という風に感じます。必ずしも優勝しなくてもいいから、初日から10連勝くらい飾る力士がいるとニュースでも取り上げられるようになり、世間も注目しだすので、そうした序盤に勢いのある力士が出てきてほしいと思います。稀勢の里なんかまさにそういうタイプだったし。

 またスターとは反対ですが、ヒールも不在だなぁと感じます。それこそ朝青龍のいた時代なんか土俵の内外で騒動ばっか起こすもんだから、それはそれで相撲人気につなげていたなぁと今でも思います。そういう意味ではふてぶてしい力士も、角界にはやはり必要なのでしょう。

2022年11月28日月曜日

中国各地の反ゼロコロナデモについて

 未だ隔離中でこの記事も外付けキーボードではなくノートPC本体のキーボードで売っていますが、先日買ったTHIRDWAVEのキーボードはキーが比較的大きいので打ちやすいものの、CtrlキーとFnキーの位置が会社のパソコンと違ってよく押し間違えます。まぁこれくらいは自分でどうにかしろって話ですが。

 さてそんなわけで今朝になって一斉に報じられている中国各地で行われている反ゼロコロナデモについてですが、今朝方日本にいるかつての同僚が報道を見て久々にWeChat開いたところ、先月に自分が送った「日本帰るよー」というメッセージを初めてみて、自分に連絡してくれました。その元同僚は日本に帰ってからWeChat開いてなかったそうですが、今回のデモでモーメンツを見る際に開いて自分のメッセージにも気が付いたとのことでしたが、そういう意味では人の縁をデモがつないでくれだなとか思います。

 そのデモですが、上海市では「烏魯木斉(うるむち)路」でなんかやってたそうですが、上述の通り自分はホテル隔離中で見に行くことができませんでした。もっとも隔離中じゃなくても、ゲームするのに忙しいから行かなかっただろうけど。
 子の上海を含む各地で行われている反ゼロコロナデモに関して、中国国内では一切報じられていません。検索候補には「昨夜の上海の事件」などみたいに上がってくるものの、具体的内容は当局の検閲で消されているのか引っ掛かりません。とはいえ中国人同士で情報は共有されており、同僚からは当局関係者が烏魯木斉路の看板を引っこ抜いて持ち去る写真が送られてきました。烏魯木斉路なんでそもそもないよ的な主張でもする気なのだろうか。

 今回の騒動に関して自分の見解を述べると、単純にコロナの感染力を中国政府が見誤ったが故の帰結と思っています。隔離政策を徹底すれば流行を抑えられると思っていたし、実際これまではうまくやってこれてきたものの、最新のオミクロン株の前ではどれだけ隔離を徹底してもこれだけ流行してしまっている始末です。正直に言って今の北京と広州の流行状況は今年上半期の上海をすでに上回っていますが、上海のロックダウンはさすがにダメージが大きかったと認めているのか、北京と広州には同規模のロックダウンはまだ実施されていません。若干、不公平な感じはしますが、北京だと幹部もたくさんいるから彼ら自身も閉じ込められたくないだけでしょう。

 そのような状況で散発的な一部ロックダウンを繰り返しているものの、流行は全然収まらず、むしろこれから感想する冬を迎えてさらに拡大することが目に見えています。こうした状況、流行を抑えられないのにロックダウンを繰り返すし、感染したら環境の悪い施設に連れていかれるしで、これでストレス貯めない人間なんていないでしょう。
 また一部報道でも指摘されている通り、サッカーのワールドカップでみんなマスクなしで楽しそうにやっているのを見ると、誰でも不満に思うに決まっています。にもかかわらずゼロコロナを堅持すると言われたら、統制の強い中国でもこうしてデモが起こるわけです。

 内心、今回の各地のデモを見て思ったのは逮捕者が少ないという点です。中国で政府の政策に真っ向から異を唱えるデモにしては死者や逮捕者が少なく、なんとなく警察や当局もデモが発生するのはやや仕方ない面があると認めている節があるのではという風に見えます。せめてこれ以上大ごとにならないように慎重に対応しているように見えますが、だったらゼロコロナやめろよ言いたいです。

 昨年までは確かにゼロコロナで中国国内の感染者数はほんとに少なく、経済も回せていい感じでした。このころの中国の感染者について友人はさすがに少なすぎるし偽装していると言っていましたが、私は当時の中国における感染者はガチで発表通りに少なかったとみています。もし発表以上に多かったら、今以上に苛烈なロックダウンをやっていただろうし。
 そんな中国もこのところ毎日新規感染者数で国内新記録を更新し続けており、この点からみても感染者数の発表は入力漏れなどを除けば基本的に中国の発表は意図的な偽装はないと考えています。

 ただ昨年までは良かったものの、今年に入ってからのゼロコロナは完全に裏目裏目に回っています。この辺は今記事に書いていますが、来年に裏目のツケが一気に出てくるように思え、単純な中国の国益を考えるならデモが主張するように習近平退陣が最も有効な対策じゃないのと私ですら思います。はっきり言えば、ゼロコロナ政策そのものというより、出口戦略をこれまで一切築かなかったミスがここにきて一気に露呈してきたのではという風に見ています。それこそお得意の強権で、嫌がる老人相手にも全力でワクチン接種を徹底させとけばよかったのに。ロックダウンに強権発動する当たり、なんか力の入れどころが違う気がする。

2022年11月27日日曜日

電子書籍化に抵抗していた人々

 この記事が読まれているころ、私はすでに中国に旅立っていることでしょう。

 などと現在進行形で入国に伴う隔離中にこの記事を書いていますが、ぶっちゃけ中国入国時の隔離はホテルで、三食ちゃんと出るだけ先の上海ロックダウンに比べたら私物が周りにないだけでかなりまともな環境です。食い物が徐々になくなっていくという感覚はマジで恐怖でした。

 さて話は本題ですが、電子書籍は今やごく一般に普及し、出版業界からしてもなくてはならない存在となりつつあります。私が初めて購入した電子書籍は2011年に購入した文芸春秋で、当時文芸春秋は国内印刷会社などとの絡みなどからか、電子書籍の販売を海外に限定して、なおかつAmazonとかではなくなんか特殊なサイト経由でしか購入できませんでした。でもってビューアーもみすぼらしいもので、読み辛かったので買ったものの結局読むことはありませんでした。

 その後、2013年からはタブレットを購入してからは専ら漫画本を電子書籍で購入するようになり、今ではハードコピー本は一切購入しなくなっています。理由は、私の場合は海外在住で新刊をハードコピー本だと手に入らないこと、あと最近は少ないけど引っ越し回数が以上に多かった時期があり、その際にいちいち本を運ぶが億劫となったことが理由です。
 先にも書いたとおりに今や電子書籍は出版業界としても大きな売上げを占める形態となっており、その販売やプロモーションにも力を入れています。それこそ2015年くらいまでは集英社を筆頭に、新刊の漫画本だと電子書籍版はハードコピー版に比べ3ヶ月程度発売日をずらしていましたが、最近はそういう妙な小細工を取るアホはおらず、最初から今のように同時発売にしておけよと今更ながら思えてなりません。

 何故上記のような妙な小細工を取っていたのかというと、十中八九間違いなく印刷会社との絡みでしょう。出版社と印刷会社の関係はそれこそかつては水と魚のような関係で、互いになくてはならない存在ではあったものの、今やその関係には隙間風が吹く有様です。話を聞く限りだと両者の間では印刷会社のほうがやや立場が上というか、印刷リソースを確保、並びに校正スケジュールの調整面で出版社は頭が上がらなかったと聞きますが、今だと多分その立場は逆転しているでしょう。
 詳しい統計データこそ見ていないものの、かつてと比べると印刷部数はそれこそ何分の一程度にまで落ちていると見込まれています。輪転機メーカーの人に話を聞いたら、いま日本国内で新規発注はほぼなく、基本的には既存設備の更新しか修理しかないため、海外で売るしかないという話だそうです。

 当初でこそ出版社が電子書籍の発売日をずらしたりするなどしていたのは、まさに上記のような印刷会社の仕事を意図的に増やす、または彼らからの要請があったとみられます。しかし状況は今は変わり、かつてのような配慮がほぼ見られなくなったことを考えると、今後ますます印刷業界の景気は厳しくなってくるでしょう。

 こうした企業単位での話のほか、作家単位で電子書籍化に抵抗していた人もかつてはいました。主にミステリー系の作家に多く、代表格は宮部みゆき氏で、電子書籍が普及し始めても彼女の作品はなかなか電子書籍化されませんでした。やはり旧来の作家人からしたら本というものは紙で読むものという意識が強かったようで、先日逝去した佐野眞一も講演会で「紙の本は絶対になくならない」とアンチ電子書籍な立場を強く打ち出していました。もっとも同席していた友人は「それはない」と切っており、私も同感で実際にそうなりましたが。

 しかし上記のレジスタンスのような作家陣も、このところ著作の電子書籍化を認めるようになってきています。心変わりの原因は人それぞれでしょうが、言い方は悪いですが、紙の本の風味とか読書週間などを口にしてはいたものの、単純に不慣れな新規テクノロジーへの抵抗感ゆえにこれまで電子書籍化を認めてこなかっただけではないのかとみています。
 私のような海外在住者からしたら海外でも新刊が読める電子書籍はありがたいことこの上ないし、場所も取らず、アカウントがなくならない限りはいつでもまた読めるという形態は望まれて然るべきものです。こんな便利な形態を何故読者にもたらそうとしないのか、色々こだわりはあるだろうけど、単純に消費者の立場を考えてくれていないという気がしてなりません。

 なお電子書籍の形態は、出版社のみならず作家にもメリットが大きいと聞きます。「GANTZ」の奥裕哉氏が言っていましたが、かつて単行本は新刊が出たときにしか収入にならなかったのに、電子書籍が普及してからはちらほらと旧刊の著作権収入が入ってくるようになったそうです。電子書籍だと単純に古本が流通せず、なんかのきっかけで読み始めた人も旧刊を電子版で購入するようになっているそうです。
 こうしたところから見ると、電子書籍の普及は出版社のみならず、作家にも高い恩恵をもたらすように見えるのですが、それ故になぜ抵抗する作家がいるのかがいろいろ意味不明です。まぁ印刷会社と古本屋にとっては大打撃にしかなってないけど。

2022年11月25日金曜日

昭和のやばすぎた就活事情

【速報】森保監督の支持率、北朝鮮並になってしまうwwwwwww(暇人速報)

 北朝鮮並みという比較がなんかツボにはまります。

 それはさておき本題ですが、先日起きた就活のウェブ試験代行事件に絡んでこれらの試験の無意味さを問う記事をこの前書きましたが、現代のこういうウェブ試験とか、どうでもいい趣味とか聞きまくる面接も大概であるものの、昭和の面接に比べたらだいぶまともになっていることをこの前気が付きました。マジでこの前。

 気づくきっかけとなったのはあるYoutuberの動画でした。名前は失念したのですが昭和の風習や時代性を解説する方で、たまたま見たその回では昭和、具体的には昭和40年代くらいの企業面接を解説していました。その具体的内容はというと、まず初めに家族構成を聞き、政治思想や心情を根掘り葉掘り聞くというものでした。でもって、片親だった場合はその時点で落とされるとも解説されてました。

 最初聞いたときは俄かに信じられず、うちの名古屋に左遷されたことのある親父に「これってホンマなん?」と超軽量飛行機に乗りに行く途中で聞いてみたところ、ホンマやと言われました。たまたまその場にはウルトラライトプレーンノリの知り合いのおじさんもいていろいろ話をさらに聞いたのですが、両親が揃って健在でなければ、理由の如何を問わずその時点で就職で不利になったそうです。また政治思想面でも企業の支持政党と合っていなければ、これまた落とされていたそうです。
 親父によると、当時の就活本には「支持政党は社会党と答えるのが無難」とか書かれてたそうです。

 それどころかって話じゃないですが、面接をうまく通り抜けた後もまだ障害はあったそうです。なんでも、当時は面接後に候補者に対し、企業が興信所を使って素性を調べることが当たり前だったそうです。当然というか前述の家族構成とかごまかしてもばれるし、部落出身者であれば本当にごまかしがきかないというか、劣悪な差別も当時は一般的にされたそうです。
 そんな厳しい条件で果たして有能な人間を雇えるのかよと思ったのですが、当時はまだ人口も多かったので、その辺はどうにかなってたそうです。また企業側としては当時は終身雇用意識がまだ強く、本当の意味で一生を添い遂げる社員を求めていたようです。

 ただこうしたやり方は当然ながら通用しなくなります。具体的にはバブル景気が過熱した90年前後に入り、企業側はともかく数を揃える採用方針に切り替え、このあたりから上記のようなトチ狂っているとしか思えない採用方法が改められていったそうです。
 もっともその後、就職氷河期に入り有能な人材を選ぶというより、ともかく採用者を削る、落とすというやり方が一般化していく過程で、なんかよくわからない心理テスト気味な現代の採用方法になっていったように私は見ていますが。

 以上のような歴史を振り返ると、「人類は一歩一歩、ちゃんと進歩してるんだな」とマジで感じます。っていうかそんな差別まみれの世の中に生まれなくて、内心よかったと思う自分もいます。自分が差別の対象に遭うことよりも、そうした差別を当然視するような人間になっていたのではという点で、軽い恐怖を感じるためです。

2022年11月23日水曜日

就活のウェブ試験に感じる無意味さ

替え玉受験で捕まった男、余罪300件で逮捕カーニバル開催wwwww(ガハログ)

 先日、企業が就活の際に学生に課すSPIなどのウェブ試験を就活生本人に代わり問題を解いていた人物が捕まりました。結論から言うと、そもそもこんなウェブ試験をやっていること自体が自分は問題だと思います。

 ウェブ試験の詳細については省きますが、自分も就活生時代に一通り対応したことがあります。その時の記憶で述べると、国語の問題などは俗にいう「この時の作者の気持ちを答えよ」的に基準のあいまいな問題が散見され、しかも選択肢の中に明らかに論理的に正解と判断できる答えが見つからないなど、そもそもの問題作成に問題があると感じる問題がたくさんありました。むしろあの問題の成績を参考にしようってのなら頭のおかしい連中だろうと、その手の問題についてはいい加減に処理した覚えがあります。

 このウェブ試験ですが、ぶっちゃけズルし放題です。数学や英語の問題などは別端末などを使ってネットで検索かけるなどしたら容易に回答を導き出すことも可能なほか、同じ企業内で同じ試験だったら誰か一人が人身御供となることで問題文を取得することも可能です。
 以上のような公平性が保たれない試験なだけに、真面目にやった奴ほど馬鹿を見るテストだと内心考えています。であれば小論文など、具体的正解はないものの文章構成力とかが図れるような課題のほうがもっといいと思うし、そもそもこういったウェブ試験、SPIの成績がその後のパフォーマンスとどう関連するのか、その辺の分析も企業側はやるべきでしょう。

 このウェブ試験に限らず、日系企業の採用に関する選定基準は非常にあいまいかつ無意味なものが多く、面接も含めてもっと機械的な要素を高めるべきなんじゃないかと前から思っています。それこそ履歴書などの書類選考だけで済ますとか、一斉筆記試験で成績優秀者からとるとか、ともかく余計な感情の余地が挟まらないようにする方がずっと建設的である気がします。
 こういうと面接しないと変な奴は言ってくるかもしれないという人もいるでしょうが、面接したから変な奴を排除できるのかと逆に問いたいです。

 さらに言えばその就活における採用面接ですが、このところいろいろ調べたところ、どうも昭和と平成で面接の内容が異なっていることに最近気が付きました。その辺はまた次回の記事で。

2022年11月22日火曜日

そして誰もいなくなった(岸田政権)

 このところ辞任ドミノが続いている岸田政権ですが、さすがに終わるのは来年だろうと思っていたものの、なんか年内も怪しくなってきています。内心、アホみたいな不祥事が出てくる大臣が相次いでいて岸田総理に対しては同情心もあるのですが、今日は文春に岸田総理自身の疑惑を報じる記事が出てきており、ただでさえ逆境なだけに正念場となってくるかもしれません。

 大臣らの不祥事に関しては細かいところを追っていったら石を投げられない人はまずいないものの、死刑執行命令を金にも票にもならないといった葉梨氏や、故人が会計責任者やってた寺田氏に関しては弁明の余地なしに辞任以外は考えられず、よりによってこういう頭のおかしい人間を大臣にした点では岸田氏にも任命責任は発生してくるでしょう。
 にしても寺田氏の件は故人が責任者ってだけに、実はゾンビが会計をやっているのではと変な期待を抱きましたが。

 話を戻すとこの一連の辞任ドミノを見て自分はアガサ・クリスティの名作「そして誰もいなくなった」をまず連想しました。最後にいなくなるのは誰なのかは別として、岸田政権はまず来年一年を持たせることは不可能であるともう断言してもいいでしょう。
 以前の記事でも触れましたが、岸田総理自身の指導力や政治力以前のところでこのところの問題が起きており、それ即ち自民党議員の凋落こそが根本的な問題であるとにらんでいます。逆に言えば自民党執行部はもっと競争力や実行力のある人材をどうして引き上げられないのか、問題のある人間を身体検査で事前に排除できないのか、こうした点で明らかにぬるさを感じます。そういう意味では議員の資質の問題というより、自民党という組織の弱体化といえるでしょう。

 もっとも同じ党組織の能力でいえば野党のほうが身体検査を中心にぬるく、団体としての規律が整っていないところが多いです。そういう意味では鬼の副長こと土方歳三的に規律に厳しい人材こそが、今の各党に求められているのかもしれません。

2022年11月21日月曜日

「すずめの戸締り」をみて

 もう日本滞在が3週間くらい経過してやることないし、中国帰る前にどうせ話題になるのだからと「すずめの戸締り」を興味に行きました。平日の朝9時半からの回を見に行ったので、観客は自分を含めて7人くらいでした。
 なお本題と関係ないですが、本編開始前の別映画の宣伝が開始時間の10分前から見せられ、開始時間に入ってからはさらに20分間も見させられたのには辟易しました。またその宣伝映像も、見栄えが良ければいいのですが全体的に見ていて無駄に腹立つ感じのする映像で、もう少し消費者満足度を機にしろよ東宝とか思います。

 映画自体の感想に話を移すと、一言でいえば文句なしといったところです。新海作品特有の色のきれいな描写は言うに及ばずで、自然災害、都市と地方の対比など従来の作品から受け継がれているテーマもうまく話に落とし込まれています。
 強いて言えば、これまでの新海作品はごくごく狭い世界の出来事が全世界に影響を及ぼすようなセカイ系な特徴を持っていましたが、今作品では日本列島を縦断することとなっており、登場人物が関わる世界は比較的広くなっているため、従来と比べてセカイ系要素は弱まったかなという印象を覚えました。

 このほかの内容に関してはネタバレになるところもあるので敢えて言及を避けますが、見る前と変わった印象としてはヒロインのすずめについて、PVとかイメージビジュアルを見ていた時は「肩幅広くてごつそうな女だな」という、謎の印象を持っていました。実際の作品上では普通の女子高生で、男を追いかける形で全国飛び回ることから猛禽類とか呼ばれてますが、そこまでごついキャラクターとしては描かれていませんでした。
 ただ「君の名は」のヒロインと比べると、明らかに行動力やフィジカルですずめの方が勝っているようにしか見えず、その点ではごついヒロインといえるかもしれません。

太平公主記事の裏側


 というわけでまた自分の記事ですが、今回は中国史で、則天武后の娘であった太平公主についてまとめています。自分的にはかなり気に入っている記事なのですが、あいにくアクセスはそれほど伸びておらず残念です(´;ω;`)ウッ…

 詳しくは記事を見てほしいのですが、太平公主は則天武后と唐の皇帝であった高宗の娘で、母親で中国で唯一の女皇帝となった則天武后と比べると皇室の血を引く女性であり、皇帝に就任する正当性は母親以上にありました。それでいて頭もよく、支持者も多くで、本当にちょっとした何かがあれば彼女も女帝になっていたかもしれない人物であっただけに、今回取り上げようと考えました。

 そうした太平公主自身の経歴もさることながら、個人的にうまく引っ張ってこれたと思うのが「武韋の禍」でおなじみの韋皇后の死に関する記述です。Web上の日本語情報では彼女は夫である中宗を毒殺したと書かれてありますが、この中宗の死因について中国史学会では近年疑問視されており、自然死だったとする説が強まっています。この辺の話は私もこれまで知らなかったし、私自身も毒殺説を疑問視することから、中国史学会の傾向を紹介する形で「毒殺は疑問視されている」という記述を盛り込みました。流行るといいけど。

 このほかついでに書くと、この唐の時代が終わって宋に至るまでの五代十国時代はこれまで難しそうで敬遠してきましたが、改めて学びなおしたところ期間にして約50年間で、主要な王朝(五代)に限定してみていけば割かし理解しやすい時代だったと見直しています。この辺もっと小説とかでも取り上げられたら注目されて評価されるのにとすら思う次第です。

2022年11月20日日曜日

日本の物価で奇妙に感じる点

 物価高と言われ続ける昨今の日本ですが、毎年CPIが3%前後上昇している中国、それも物価最高な上海にいる身からすると、日本の現状なんか「物価高騰なめんなよ」と言いたくなるのが偽らざる気持ちです。とはいえ、奈良の唐招提寺の入場料が大人1人千円になってたのはマジビビりました(;´・ω・)

 とはいえ、日本の物価はかつてと比べると確かに上がっているなと感じます。特に消費税10%に関しては、自分が中国行く前に慣れていたのは5%の水準であっただけに、値札価格からレジで金額が跳ね上がるのには結構ビビるところがあります。もっともこの点については、値札価格を税込価格にするよう徹底すればいいだけなのですが、法律があっても誰も守ってないなとか密かに思っています。
 生鮮品に関しては正直それほど上がったとは思わないものの、ちょっとした飲食店のランチ代なんかは千円のラインを超える店が明らかに増えており、かつては千円はランチで超えてはならないラインだったことを考えると、物価は確かに上がっているでしょう。ただ、そうしたランチ代以前に密かに気になっているのは、原価の低い商品の物価だったりします。

 具体例を挙げると、この前見かけたノートPC用スタンドの量販店での価格は2500円前後だったのですが、実は中国で自分も似たような金属フレームを組み合わせたPCスタンドを先月に購入しており、そのお値段というのも15元(300円)でした。
 正直に言って、金属フレームを組み合わせてほんの少し吸盤となるゴム付けたこの商品の原価なんてたかが知れているというか、100円は行かないだろうと見込んでいます。それだけに安価な商品だしと買ったのですが、価格の割高な商品でも50元(1000円)程度で、日本円で2000円以上行くPC用スタンドなんてタオパオのリスト上では記憶がありません。

 いったい何故日本はこんな原価の低い商品をもっともらしくこんな高値で売るのか。こんな感じで改めて商品を見ていくと、パスケースとかそうした雑貨が高いのなんので、総じていえば原価が低い小物ほどなんかやたらと日本は店頭価格が高いようなイメージを覚えました。
 反対にというか、革靴なんか非常に品質がいいと思うのに中国で流通している革靴に比べやたらと価格が低く、荷物の空きスペースがあるなら買って帰りたいと本気で思ったほどでした。以上をまとめると、なんか日本は原価が低そうな商品ほど価格が高く、逆に原価が高そうな商品ほど価格が割安であるように見えます。

 何でこんなことが起こるのかっていえばやはり流通に問題があるのではないかとみています。具体的には流通システムそのものというよりは流通過程での競争原理があまり働いていない、つまり中間業者間で価格競争がそれほど起こらず、なんとなく従来の慣習で続いていた価格帯でどこも卸売価格、市場価格を決めている節があり、市場価格が原価とそれほど連動していないのではないかと疑っています。

 それこそ前回自分がこのブログで取り上げたように、自転車のロードバイクは日本だとやたらと高値で売られていますが、あれなんか中国市場から輸入すれば半分以下の価格で販売しても利益が出るくらいです。多分探せばもっとこういう原価と乖離した市場価格となっている商品はあるように思えるし、そうした商品を粗利が減るとはいえ原価に連動した価格で売れば、市場シェアとか一気にとれるんじゃないかって気すらします。ビジネスチャンスが多いと言えば多いのですが、なんとなくその辺は空気読まない外資系がやりそうですが。

2022年11月18日金曜日

李強氏に対するガチな評判

 「李強」といっても恐らく大半の人は「三国志とかに出てくる武将?」と思われるかもしれませんが、れっきとした中国共産党の序列2位の人です。この人はこの前までは上海市書記を務めており、市長よりも共産党のほうが立場が上な中国では実質的に上海市のトップであった人です。それはつまり、私も多いに苦しめられた今年4月から5月にかけて行われた上海ロックダウンの責任者であったということを意味します。
 その上海ロックダウンは自分もこのブログで散々愚痴ったように、労多くして得るもの少ない壮大な社会実験で終わりました。現在上海は比較的落ち着いてはいるものの、中国は北京市や広州市を中心に各地でオミクロン株が絶賛猛威を振るっていて、あちこちがリスク区域に指定されて今も封鎖が続いています。そんなだから上海ロックダウンの責任者にあたる李強氏も更迭されるかと思いきや、前回の中国共産党大会で序列が2位に上がり、来年の全人代で現認の李克強氏に代わり首相に就任することが確実視されています。

 何故やらかした李強氏が首相になれるのかというと、言ってしまえばヘイ親分の習近平氏の引きによるものというのが大勢の見方、というよりそれ以外ないというのが実情です。そのため中国人の間でも、「あいつで大丈夫なのか(;´・ω・)」という声はガチで非常に強く、今後の中国における内政、特に経済政策を懸念する声は少なくありません。
 また偏見かもしれませんが、李強氏についてはその風貌について「馬鹿っぽい(´・ω・)」と話す中国人も実際にいました。確かにと言っては何ですが、ほかの並み居る中国共産党幹部の顔ぶれと並べると、ほかの人たちは強面なエリート然とした人が多いのに対し、李強氏のみ和み系というか普通のサラリーマンっぽく、オーラのような迫力で明確に欠けているという印象を私も感じます。

 そもそもこの10年間の中国経済は、習近平氏がいきなり学習塾業界潰したり、ゼロコロナ強行したりと経済活動に対してマイナスにしかならない理想主義的政策を行う傍から、首相の李克強氏が必死でその穴埋めを行うようなテコ入れを繰り返して持たしてきたところがありました。
 しかし来年からは、偶々ですが李克強氏から「克」の字が抜けた李強氏が首相となります。完全にヘイ親分でのし上がってきた人物なだけに、習氏の政策に一切逆らわずにそのまま実行してくることは目に見えており、マジで来年から中国経済どうなんだろとか私も思っています。

 この辺、別記事仕立ててもいいのですが、私はこれまで中国の経済リスクに関する主張についてほぼ一貫して慎重な立場を採ってきました。言い換えれば中国はまだまだ経済成長するし伸びると述べてきた側で、自分自身でも経済に関して中国の肩を持つ立場であると辞任しています。
 しかし上述の通り、マジで最近は今後の中国経済はどうなるのかとずっと心配しています。現時点でも過ちを認めないゼロコロナ政策の堅持によって多方面に経済への悪影響が広がっており、これで頼みの綱であった李克強氏まで去っちゃって、馬鹿っぽい李強氏が政策決定権握ったら本当どうなるのかと、ガチで不安視しています。

 追い打ちをかけるようにこのところの中国の不動産市場は不穏なニュースが多いです。端的に言えば今年に一部の未完成物件に関して現地政府が消費者の負債を肩代わりするというニュースがありましたが、かつての中国だったら「は?そんなの知らねーよバーカ」みたいな感じで借金抱えてた消費者を突き放していたことを考えると、今マジで市場がやばいんじゃねーのかと逆に不安を感じました。
 とにもかくにも来年以降は自分も中国経済に対し、かつてない悲観的な見方を持っています。自分自身の予想ながら、自分の給料も影響してきそうだからあんま当たってほしくない予想ですが。あと予想と関係なしに日本円はもっと底なしの円安に陥ってほしい(´;ω;`)ウッ…

2022年11月15日火曜日

深刻な自民の中堅層人材不足

 わざわざここで紹介するまでもないですが、葉梨法務大臣が失言により更迭されました。法相の職位を死刑のはんこ押すときだけ注目されて金にも票にもならないという発言は、あまり人のこと言えた身分ではないですが呆れる以外なく、真面目に議員としてだけでなく人としてもその神経を疑う人物であるように見え、仮にこの人が路上で後ろから殴られても私は何の憐憫も抱くことはないでしょう。

 それだけに更迭劇自体は当然の帰結で話題にするまでもないのですが、個人的に見ていて惜しいと思ったのは岸田総理の対応の遅さです。仮に発言に関する報道が出た直後に更迭を決めていたら、恐らく岸田政権の支持率は上がっていたのではないかとみています。結局1日のタイムラグをおいての更迭発表でしたが、この1日の差は大きいというか、岸田総理は世論の反応を見てから判断しようとしていたことが明らかに見て取れ、あの発言内容そのものに関しては更迭に至るものではないと認識していた節があります。
 私個人としては前述の通りに議員以前に人として如何なものかと感じる内容だっただけに、大臣から引きずり下ろすだけでなく、離党を勧告、っていうか追放をしてもよかったものだと思います。それぐらい厳しい措置を取っていれば少なくとも私個人は岸田総理を見直していたところですが、まぁそれだけの決断ができる人物ではないとみていただけに、最終的なこの結末も納得感満載で、恐らく次の調査時に支持率は20%台に突入するかと予想しています。

 それ以上に今回改めて感じたこととして、この葉梨みたいな明らかな異常者が大臣として登用する当たり、自民党の中堅層議員の人材不足が深刻であるように見えます。本人もあの発言からすると嫌々というか職務に関心があったわけではないようですし、またその資質に関しても完全度外視で法相に任用されていたようですが、それにしたってもうちょっとまともな人間はいないのかよと言いたくなります。いないならいないで、外部から議員でない人材を任用したっていいのですが、それすらできないほど自民党内には今、まともな40~50代くらいのまともな人材がいないのではないかと思います。

 実際に自分が考えてみても、自民の中堅層と呼べる当選回数の議員で名前の出てくる議員はほとんどいません。まだ00年代あたりは表に出てアピールしたり、自分の政策を持つ議員が見られましたが、現代においてはそれこそ小泉進次郎氏くらいしか大衆に認知されている中堅議員となるといないでしょう。単純にアピールが下手というより、文字通り小粒な人材しか今の自民党内にはいないように見え、この傾向は今後ますます進むというか第二、第三の葉梨が出てくるかもしれません。

2022年11月13日日曜日

日本の植物の氾濫にビビってる(゚Д゚;)

 現在日本にいますが、日本に来るのは2020年の2月以降としては初めてで、実に約2年半ぶりです。そのため依然見た光景と現在の光景の差にも気づく点が多いのですが、個人的に一番驚いているというか気になる点は地味に植物だったりします。具体的に言えば、やたら成長が激しい気がします。

 一番目に付くのは一般道路の歩道脇の雑草です。自分の住んでるエリアだけかもしれませんがどれもやたら成長がよく、コンクリを突き破るような感じでやたら雄々しく伸びています。また空き地などに至っては木々も幹が太く成長しているように見え、「あれ以前はこんなもののけ姫みたいな世界観だったっけ日本は?」と、目に見える光景に強い違和感を感じています。

 勝手に仮説を述べると、今年なんか特にそうでしたがこのところ温暖化の影響なのか暑い夏が続き、強い日差しなどによって以前より植物が強く成長しているのではないのかと疑っています。もっともそれを言ったら今月のように、11月にしては明らかに全国的に気温が高いなど、冬の期間も短くなっている可能性があるようにも見えます。

 気候条件でいえば上海も今夏に過去最高気温を塗り替えるなど似たような状況にありますが、上海の場合だと道端の雑草は共産党パワー(大量の人員投入)で割とすぐ刈られるため、日本ほど元気よく生えている姿は見ません。但し、放置した場合なんかは日本みたく一気に成長する気はしますが。

 ちなみに日差しに関しても、中国も前と比べれば劇的に空気品質が改善されて青空がよく見えるようになっていますが、日本はやたら、というか過剰なほど空気が澄んでいるように見え、マジで日差しで目が痛くなります。中国では仕事し続けた後にしか見ない飛蚊症が、日本だと外少し歩くだけで見えるようになるだけに、飛蚊症は地味に日差しの強さが影響しているんじゃないかとすら疑ってきました。
 っていうかこんな日差し強いんだったら吸血鬼とかたまったもんじゃないでしょう。日本で吸血鬼がやっていくには、曇天の多い日本海側に行くしかないでしょう。

あっさり終わった円安ボーナス

 少し前の記事で今絶賛円安ボーナスで人民元で給料を得ている自分はウハウハ的な記事を書きましたが、知っての通り先週金曜から急激な円高が進み、現在1米ドルが138円台となっています。これでも十分円安な水準ですが、以前は1元が21円台だったのに対し現在は約19.5円と劇的に小さくなっており、気分的にかなり落胆しています。

 そのため、先週までは毎日セブン銀行で人民元を10万円に換金しては日本の銀行口座に振り替えていましたが、ちょっと様子見というか今この換金作業は中断しています。来週にまた140円台になったら再開しようかとは思っているものの、果たして再び円安ボーナスが来るのか、かなり戦々恐々としています(;´・ω・)

2022年11月10日木曜日

ドスパラのノートPC「THIRDWAVE SA507i」買った(´・ω・)

THIRDWAVE SA507i(ドスパラ)

 前略、日本で円安を謳歌していることもあり、上記のドスパラが販売しているTHIRDWAVEというシリーズのノートパソコンを購入しました。購入したのは「SA507i」という機種で、具体的なスペックはというと、

OS:Windows11
CPU:Core i7-1165G7
メモリ:16GB
ストレージ:SSD 512GB

 上記のスペックは現在販売されているノートPCの中で文句なしにハイスペック側に属す水準ですが、このSA507iのお値段はなんと現在112,979円です。自分はこれにOfficeを付けたので約13万円となりましたが、おそらく他のメーカーでこのスペックなら20万円超えてもおかしくない水準で、コストパフォーマンスにおいて他を大きく突き放しています。


 このノートパソコンについては上記リンク先でもレビューがされており、感想に関してはほぼ全く同意見です。
 まずこのパソコンの最大の特徴と言ったら上記の通りにコストパフォーマンスですが、自分が今回購入を決断したのは別の理由で、デザインにありました。商品リンク先に画像がありますが表面が薄いブルーの筐体をしており、なおかつモニターを広げるとヒンジが筐体下に潜り込み、VAIOのパソコンのようにキーボードを打つ筐体下部がやや持ち上がるデザインが単純にかっこいいと思い、興味を持ちました。その後、他のメーカーのパソコンと比較したところ、デザイン面で最も好きになり、なおかつスペック面でもコストパフォーマンスが最高であると判断したことから、購入に至りました。っていうかこのスペックで安すぎ(;´・ω・)

 そうして意気揚々と購入してここ数日間で色いじくりまわしたところ、まずデザインに関しては当初の見立て通りに個性がはっきり出ていて超気に入っています。もっとも、ヒンジが筐体下に潜り込む点については、そもそも自分はキーボードを外付けで使用することからあまり意味がなく、またパソコンを畳んだり開いたりするたびに筐体の位置がややずれることから、実際のところは潜り込まないほうがよかったなという境地に至りました。
 一応、筐体が少し浮くことによって冷却効率は高まりますが、それもPC用スタンドを使えばいいだけです。前述の通りにいちいち設置位置がずれるのがややうっとうしく感じるので、上海帰ったらPC用スタンドを設置しようかと思います。

 次に、こちらはあまり気にしていなかったモニターに関してですが、こちらは想定外にきれいで感動しています。もともとモニターにはあまり関心がないのですが、これまで使ってきたマウスコンピューターのノートPCのモニターが購入当初より見づらく、なおかつ使っててやたら目が痛くなることから評価を下げました。反対にこちらのドスパラのPCはこっちの期待以上にきれいで、目の保護のために見慣れてくるにつれてモニターの明るさを落としているのですが、明るさを落としても画面がくっきり見え続け、いったいどこまで明るさを下げられるのかと思うくらい輪郭がはっきりしています。

 なおマウスコンピューターのパソコンについてはそのままあげたうちの親父も、モニターが見づらいと文句言ってたので、こう考えるのは自分だけではないようです。

 話を戻すと、モニターに関しては非常に感動があった一方、スピーカーに関しては「えっ?」と思うくらい性能が低いと感じました。具体的にはくぐもった音で聞こえ、聞きなれた曲を流すとはっきり音が悪くなっているのを感じるほどでした。この点については姉妹機の「SA505i」をレビューしているこちらの記事でも同様の指摘があります。
 モニター同様、スピーカーに関してもそんなこだわりのない私ですが、それでも強い違和感を感じるました。まぁ外部スピーカーをつなげばどうにかなる問題なので、こちらも上海帰ったらスピーカー買って付けようと思います。

 このほかハード面でいえば、USBケーブルの端子口、電源ポートなどは筐体の奥側にあり、これには大満足です。前述のマウスコンピューターは筐体手前側にあり、USBやイヤホンプラグを差したりするとマウスを持つ手に当たりやすく、大変辟易していました。設計面の都合もあるでしょうが、この手のポートは筐体奥にあるのがベターだとかねてから思っており、今回のドスパラのPCはこの条件をきちんとクリアしてくれています。
 なおUSBは3つのうち2つがタイプCに対応していて、この点でも地味にありがたかったりします。総じてハード面ではスピーカーを除けばフルマックスなくらい優れています。

 あと自分は気にならないのですが、筐体についているキーボードはアルファベットキーは広めにとってあって打ちやすい一方、テンキーと矢印キーが極端に小さくなっており、これらキーに関してはやや打ちづらくなっています。
 自分は何で気にならないのかというと、前述の通りノートPCであろうと外付けキーボードを使うのが当たり前、パソコン本体についているキーボードは起動時のパスワード入力くらいにしか打たないからです。まぁテンキーに関しては、タッチパッドの右上を押し続けるとタッチパッド上にテンキーが表示されてそのまま打てるようになるので、こっちで代替することも可能っちゃ可能ですが。

 以上のような感じで、正直スピーカーさえもう少しまともであればという思いもありますが、個性あふれるデザインとこれほどのハイスペックでこの価格というのは驚異的というよりほかなく、購入自体は非常に満足しています。前回の、処理速度や価格は満足だけどモニターの見づらさ(っていうか目の痛さ)と端子口の配置をはじめとするレイアウトの悪さで満足感が低かった、マウスコンピューターのPCとは今回は大きく異なると感じます。
 真面目にスピーカー、あとテンキーの細ささえ気にならないというのであれば、このパソコンか姉妹機でもっと安い「SA505i」を自信をもってお勧めできます。単純な仕事用や、家庭でのブラウザ閲覧、簡単な事務処理程度なら、有り余るスペックで応えてくれるでしょう。

2022年11月8日火曜日

夜歩く人が少ないと感じる

 先日にようやく日本にいることをカミングアウトしましたが、約二年半ぶりに日本に帰ってきて感じたことはいろいろあれど、多分伝えておいたほうがいいかなと思う変化としては、夜歩く人の数が極端に少ないという点かと思います。

 前回に日本に来たのは上述の通り二年半前、具体的には中国で最初にコロナが大流行して日本はダイヤモンドプリンセス号で大騒ぎしていた、2020年2月です。あの頃は日本といっても何故か岐阜市にいましたが、それでも夕方5時や6時頃はまだ外を出歩いたり、自転車に乗ってる人をよく見ましたが、今回日本に帰ってからは夕方5時を過ぎると極端に人通りが見られなくなり、すごい静寂すら感じます。
 それこそずっと以前を思い起こすと、この時期の夕方ともなれば部活帰りの中高生や買い物帰りの主婦、あと塾通いの子供などが自転車とか乗ってたりしたような気がするのですが、そうした姿すらなぜだか今は見られません。もっともそれを言ったら、週末の昼間も心なしか外を出歩く人が少ない気がします。

 このあたりの原因はやはりコロナ流行、そしてそれに伴う外出自粛にあるでしょう。中国、といっても自分の住んでいるところは大都会の上海ということもあって、夜でもみんな出歩いたり大声で叫んでたりするので喧騒がありますが、日本の場合はそうした夜の喧騒が以前に比べ極端に小さくなっている気がします。
 さらに言えば、街を歩く人が少ない一方、軽自動車で移動する人が増えたなという感じもします。周りを見てもほんのちょっとの距離ですら車で移動しようとする人が多く、直接歩いたり、自転車で移動する人が少なくなっているように思えます。

 なお今回自分は日本に滞在する期間は約1ヶ月なのに、わざわざ自分専用のシティサイクル(7段変速)を購入しました。でもってすでにかなり乗っています。
 まぁ自分が上海行った後は家族がそのまま乗り継ぐので道楽だけで買ったわけじゃないですが、自転車あれば半径20キロは本当に余裕だと心底感じます。欲を言えば、ロードバイクだったら半径50キロまでさらに拡大できたけど、日本だとロード高いし、乗る期間も限られているので諦めました。

 このほか今日届いたけど、「円安だし……」という謎の言い訳でまたスミスキーをまとめ買いしました。なんていうか、今なら4個セットが人民元換算で200元いかないしとかいうノリで……。

2022年11月7日月曜日

密かなる円安謳歌

安易な海外「円安出稼ぎ」は禁物だけど、今こそ世界に打って出るべきあの職業(JBpress)

 というわけで今日の自分の記事ですが、あんま思い入れがないというかとりあえず流行りの円安物の記事を投入しとけとばかりに書いた記事です。本当は別に用意していた記事があったのですが、どうせため記事を用意しとかないといけないし、一応円安について海外在住者の立場で何か書いておいても損はないだろう的にこのテーマを選んで書きました。
 次の記事は今日書き上げましたが、割とこっちは自信ある。

 そうした前置きはさておき、実は先日から密かに日本国内に潜入しています。ぶっちゃけ約2年半ぶりの日本入国でいろいろ思うところもありますが、こと円安に関して言うとかなり謳歌しています。
 日本円で買い物すればするほど自分にとってはお得な状態であることから、とりあえず目に付くものを片っ端から購入しており、財布のひももかなり緩くなっています。また人民元建て預金を今のうちにある程度日本円に変えておこうと、ひたすらセブン銀行に行ってはユニオンペイ(銀聯)カード使って毎日10万円に換金し、ある程度たまるたびに自分の日本の銀行口座に入金させることで、口座振替を行っています。

 っていうか書いてて気づいたけど、今日のノルマというか10万円をまだ引き出していないからまたセブン行かなくちゃ。

 日本の物価に関してはまた別に記事を書こうかとは思っていますが、内心ちょっと見ていて奇妙に感じるところがあります。具体的にはなんか日本の価格は原価に対応していないというか、原価が低いものほどやたら高く、その逆に高級品は割安な感じがします。何が言いたいのかというと、なんか経済原理がうまく働いていないような、そんな印象を持っています。

 というわけでセブン銀行へ行ってきますε≡≡ヘ( ´Д`)ノ

2022年11月4日金曜日

養子に継承させた皇帝

 また本題と関係ないけど、数年前に「あずきちゃん」の原作が某秋元康氏だと知った時はマジビビった。

 それで本題ですが、例の中国の猫歴史漫画を読み続けて現在は五代十国の時代にまで来ました。この五代十国とは唐から宋に至るまでの時代で、五つの王朝と十ヶ国が乱立したことからこのような名称となっています。西暦で言えば907年から960年のわずか54年間で、五つの王朝の平均年数は約十年ちょいと極端に短いなど移り変わりが激しく、実際に中国人でもこの時代の流れをきちんと把握している人は少ないです。
 もっとも、三国時代の次の晋朝が滅んだ後である南北朝時代こと五胡十六国時代とくらべれば、まだ流れがはっきりしているので五代十国はマシな方ですが。

 話を本題に移しますが、この五代十国時代においては「後漢」という王朝が興っています。なんで後漢なのかというと、この王朝を起こした皇帝が劉知遠といって、漢朝の劉氏と同じ苗字で本人も漢朝にシンパシーを感じていたことからこのような名称となりました。もっとも、劉知遠自体は漢朝の皇室の血筋を引いていないことはほぼ確実ですが。
 この後漢は典型的な軍閥王朝で、「強き者が天下を取る」的な、ローマ帝国で言えば軍人皇帝時代に近い五代十国を代表する王朝で、完全に武力のみで開かれた王朝でした。また王朝を興したと言っても当五jはまだ各地に軍閥は残っており、また中国にとって若干トラウマワードな燕雲十六州には「遼」こと契丹族の王朝も控えており、天下は全く定まっていませんでした。

 そんな最中、後漢を起こした劉知遠が病死し、その後を劉承祐(隠帝)が継ぎます。継承時の年齢は幼く、重臣らが輔弼する形で政務が運営されていたのですが、この劉承祐は長じるにつれてあれこれ口出ししてくる重臣らを疎むようになります。それどころか、自らの皇帝としての地位を簒奪しようとしているのではないかとも疑うようにもなりました。
 そしてある日、自らの権勢拡大と重臣らの排除を目論み、首都において突如重臣とその一族を襲い、ほぼ全員を皆殺しにしてしまいました。ただ詰めが甘いというべきか、この時外部に遠征に出していた部隊が存在しました。

 その部隊を率いていたのは郭威という将軍で、マジで一介の平民から軍功によって先帝に見出された叩き上げの軍人でした。郭威は首都での白色クーデターによって自らの家族が皆殺しにあったことを知るや、率いていた部隊ごとそのまま首都に進軍する形で反乱を起こします。これに対し劉承祐も首都から打って出て迎え撃ちますが、世論的にも郭威の支持が大きかったことと、指揮官としての圧倒的な実力差から皇帝である劉承祐の部隊は惨敗し、乱戦の最中に劉承祐も殺害されます。

 こうして首都を占領した郭威は当初こそ劉家の一族(劉知遠の甥)を次の皇帝として擁立しようとするも、内々から反対も多かったため、結局この甥を殺して郭威自身が皇帝に就きます。
 こう書くと郭威がひどい人間の様に見えますが、上記のようなプロセスは五代十国ではよくあることでした。この時代の皇帝や軍閥首領は軍隊の支持が非常に重要で、軍隊が異論を唱えた場合はそれに従わざるを得ず、郭威に限らず軍隊に担ぎ上げられる形で、本人はその気がないのに皇帝にされた者は他にもいました。

 話を戻すとすったもんだで皇帝となり「後周」という王朝を開いた郭威ですが、彼自身が軍部の増長が乱世を長引かせているということをよく把握しており、皇帝となるや軍部、特に各地の軍政を担う節度使の権力や軍権をそぐことに注力しましたが、志半ばでその事業を果たし切れないまま病気でこの世を去ります。そして去り際に、自らの養子を次の皇帝に指名しました。その皇帝こそ、後周の二代目皇帝となった柴栄でした。

 柴栄は郭威の妻の兄の息子、つまり郭威の義理の甥にあたる人物でした。実父の家は裕福だったのですが柴栄が幼い頃に両親がともに亡くなり、仕方なく貧乏な一兵卒でしかなかった郭威の家に引き取られることとなりました。
 ただその後、郭威が軍功によって出世を遂げ大部隊を率いるようになると、彼の右腕となって養父の活躍を支え、軍人として大きく成長します。また軍事一辺倒に限らず、幼い頃から勉強にも明け暮れ、文字通りの知勇兼備の名将となりました。

 しかし前述の劉承祐による白色クーデターの際、養父の郭威とともに遠征に出ていた柴栄はその親族をすべて皆殺しにされます。結果的にこの郭威と柴栄は養父・養子の関係ながら、互いに一人しかいない親族という関係になり、その紐帯も実の親子以上に結びつきが強かったとされます。
 そうした背景もあり、死に臨んだ郭威は柴栄を自らの後継者として皇太子に立て、実際にその通りに柴栄が二代目皇帝として後を継ぎます。少なくとも自分が知る限り、直接的な血のつながりのない養子に皇位を譲るという例は他にはありません。

 こうして皇帝となった柴栄ですが、養父の期待を裏切らず、というより養父の方針を見事なまでに達成してのけます。皇帝直属の親衛隊(禁軍)を設置して中央権力を強める一方、地方軍閥の力は徹底的にそぎ落とし、また老兵らに土地をあてがって農民に変えて耕作放棄地を開墾させるなどして、短期間で劇的に後周の国力を高め続けました。
 なおこの際、当時は働かなくてもごはんが食べられるということから仏門に入り僧となる者が多かったのですが、こうした連中も無理やり農民に変えた上、仏像も溶かして銅銭を作るなど仏教に対する弾圧も行っています。もっとも後世からは「必要な弾圧だった」的に評価されていますが。

 柴栄は未だ各地に割拠する独立国を併呑して、中国全土の統一も目指していたものの、志半ばで39歳にて逝去します。あとを継いだのはわずか7歳の息子で、先の例の様に軍部はこの幼い皇帝には従わず、同じ軍人出身である別の将軍を立てて後周を滅ぼしてしまいますが、この時推し立てられた将軍は柴栄の息子を殺したりせず、その生命を保護し、その後若くして亡くなった際には皇帝の例で以って葬儀を行っています。この将軍こそほかならぬ、次の宋朝を開いた趙匡胤でした。

 後周を受け継いだ宋はその後、華南の南唐を併呑し、燕雲十六州を除く中国全土の統一を達成しますが、この統一事業は先の柴栄による基礎作りがあったから成功したとされます。そうしたことから、柴栄は五代十国時代の皇帝の中でも最優秀の人物であったと評価されています。
 個人的な感想で述べると、先の一族皆殺しを経て互いにたった一人だけの親族同士となった郭威と柴栄のバトンリレーは、非常に心打つものがあります。結果的にこのバトンリレーによって長らく続いた五代十国という乱世が終わりを迎えるきっかけが得られており、世にも稀な養父・養子による皇帝継承劇は見るものを感動させるだけでなく、次の時代を大きく切り開いたという事実は深く感じ入りさせられます。

2022年11月2日水曜日

ある医学部留年生の意外なその後

 先日、医学部を出た友人と会った際に、近年における日本の医学部の留年率上昇について話が及びました。なんでも医師国家試験の合格率が大学別に公開されるようになり、各大学の医学部はこの合格率を高めることが評価につながるだけに、国家試験に受からなさそうな学生については早いうちに手を打てとばかりに留年させるようになったことが、留年率上昇の背景だそうです。
 しかし医学部というのは私立なんかは学費も非常に高いだけに、1度の留年が文字通り命取りになるというべきか、1発で身代が傾く可能性もあります。それだけに留年をきっかけに退学を選ぶ学生もいるだけでなく、鬱となり、普通の生活すら遅れなくなったという元医学部学生もいるといううわさもこのところ聞きます。

 話を戻すと、友人のいた大学はまだ国立系医学部ということもあってそこまで留年率は高くなく、友人の学年もほぼストレートでみんな卒業、国家試験合格に至れたとのことでしたが、一つ上の学年に留年した学生がいたそうです。友人によると、その留年した学生は1学年下の友人の学年にいた医学部に在籍する女子学生と交際していたそうです。

 ここまで話を聞いて「ははーん( ・´ー・`)」と思い、「なるほど、その女子学生に振られたのがきっかけで留年したとかだろ(σ・∀・)σゲッツ!!」と言ったら「違うよ、振られてないよ(´・ω・)」と友人は否定してきました。
 それならばとばかりに「わかった。順番は逆で、留年したのがきっかけとなって別れて、男のほうが鬱になったとかだろ(σ・∀・)σゲッツ!!」と再び推理を見せたところ、「違うよ、留年がきっかけで振られたわけじゃないよ(´・ω・)」とまたも否定してきました。

 じゃあ一体どうなったんだよと改めて聞いたところ、「留年したのがきっかけとなって、その人は医学の道をあきらめラーメン屋になったんだよ(´・ω・)」と、かなり想定外な展開を明かしてきました。でもって、ラーメン屋になったところで彼女に愛想突かれて、結局別れたそうです。
 友人曰く、「医学生からラーメン屋への転向はすごいよね(´・ω・)」だそうですが、すごいとは思うけど、なんとなく自分が聞きたかった話とは違ったような思いを感じました。まぁその友人はマジでどっかピントのずれた答え方ばっかする友人で、医学生時代も教授に「お前よく彼女に誤解とかされね?」と言われたそうですが、「いえ、彼女いません(´・ω・)」とまたずれた答え方してたそうです。

2022年10月30日日曜日

河野太郎の庇護者

 あまりこの手の話をする人がいないので自分の方で書いてみようかと思いますが、現在岸田内閣の中でスタンドプレーが目立つ河野太郎氏ですが、彼は派閥としてはいわゆる麻生派に属す議員ですが、そのバッグにいるのは菅元総理だと自分は睨んでいます。

 一体なぜこのように考えるのかというと、元々河野氏と菅氏は行革こと省庁改革に二人ともかなり執心しており、その必要性を常日頃から訴えています。その発言内容を見るとほとんど一致しており、お互いにわざと合わせているか、普段から行革について話し合っているから自然と一致しているかのどちらかと見てほぼ間違いないでしょう。
 また菅元総理に関しては公然と河野氏を応援する姿勢を見せており、彼に対する期待も大きいように見えます。またそうした菅元総理の姿勢を河野氏も心強いとみており、互いに強い信頼関係を既に築いているのではないかと考えています。

 ただ、両者の中の良さに嫉妬する人もいないわけではありません。それはほかならぬ派閥の長たる麻生元総理で、実際に前回の総裁選を巡っては河野氏の出馬はまだ時期尚早だとみて、彼を推薦した菅元総理に対し「うちの河野を潰すつもりか」と言ったと報じられていました。
 もっともその麻生元総理ですが、私自身の見方では彼は政治的にはほぼ無能であり、これまで要職についていたのも盟友である安倍元総理の引き立てがあってこそだったと考えています。その安倍元総理が例の件で例の通りとなって以降、麻生元総理の存在感は明らかにフェードアウトしてきており、早ければ次回辺りで政界引退かもしれません。

 仮にそうなった場合、現在の自民党における長老格としては上記の菅元総理、そして二階氏の二巨頭となるほか、それ以外だとあまり目立つ長老がいなくなるように思えます。一応は石破氏もまだいますが、彼の人気はかつてと比べるとかなり衰えているし、本人もなんか前よりやる気なくしているようにも見えるため、もうスターダムに上がることはないと言っていいでしょう。
 そんな長老格クラスはさており地味に笑えないのが、40代、50代クラスの中堅クラスと言える人材が今の自民党内で払底していることです。実際にはいるっちゃいますが、世間に名前が浸透しているのとなると、若手と言える年齢ですが小泉進次郎氏くらいしかいないように見えます。この辺、安倍元総理の弊害というか彼があんま後進を育てなかった、っていうより稲田氏など際物ばかり引き立ててくるモンスターハンターだったことに起因するとみています。

 そうしたことを踏まえると、今批判にさらされている岸田氏なんかは自分を支えてくれる中堅クラスがいないという状況で総理やんなきゃいけないだけに、やや同情めいた気持ちを覚えるようになります。朝令暮改は確かに激しいですが、自分としては割といい方向に話変えるから多少は多めに見た方がいいとは思うものの、有権者的には頼りなくみえるのも仕方ないでしょうが。

2022年10月29日土曜日

和室は4畳

 個人的な趣向ですが、和室や庭園を自由に創作してその中でヾ(*´∀`*)ノキャッキャ(´∀`*)ウフフするようなゲームとかあったら遊んでみたいなとか最近思っています。一応、近いゲームとして「パチパラ13」というゲームが昔あり、このゲームでは自分の部屋を所有した後はその部屋の内装を自由に置き換えるというかパチンコで取ってきた景品とかを自由に置くことができて、自分も人体模型とかをよく部屋に置いていました。

 さてそんな内装の話ですが、まだ無駄に暇な時間に全米ライフル協会との関係を勝手に噂しているライフルホームズのホームページを見て、自分好みの和室を作れる部屋はないかなといろいろ妄想していたのですが、和室の広さは6畳程度が多く、6畳の広さを想定してこの前いろいろ構想を練ってみました。結論から言うと、6畳というのはかえって広すぎるのではという結論に陥りました。
 なんでこんな結論に立ったのかというと、4畳くらいの狭い部屋の中にこの前入ってみたからです。

 物を敷き詰めた4畳の部屋だと確かに狭苦しく感じるのですが、逆に物を全く置かない4畳の空間だと物凄く落ち着きます。イメージ的には静かなトイレの中が近く、空間が広すぎると人間はかえって落ち着かなくなり、一人でじっと本読んだりお茶飲むならかえって、4畳くらいの間取りの方が最適解になるのではと考えたからです。

 こうした考えのもとで改めて6畳の間取りを考えてみると、やはり空間がちょっと広すぎる感じがします。尚且つその空間を埋めるために箪笥などの家具を置くことを考えてみると、物が増えて圧迫感を覚えかねず、それだったら敢えて何も物を置かずに小さな床几などだけおいた4畳の和室の方が、空間的に優れるのではと思い至ったわけです。まあ実際に試したわけではないですが。

 一応、物件によっては4~5畳の和室のある部屋もあり、今後検討するとしたらこういう部屋になるかもしれません。それにしてもインテリアについては何か思想書なり教科書とかこのところ欲しいです。

2022年10月26日水曜日

富貴に溺れていると感じるΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)

 普段夕食は会社近くの店で外食しているのですが、今日午後は半休を取って家にいたので、家の近くにあるマクドで食事取ってきました。もっとも会社に行ってる場合でもバーガーキングで済ますことが非常に多く、こうしたファーストフード、というより外食に対して今や一切何も抵抗がないです。

 それに対しかつての学生時代、あと中国来たばかりの頃はともかく金がなく、食費を徹底的に抑えるために外食は厳に慎んでいました。学生時代の昼食は130円のわかめうどん、たまにどうしてもおなかすいた時に250円のカレーという2択しかなく、夕食はウインナー、味噌汁、ごはん(2合)が一番多かったです。たまにごはんは3号だったが。
 その時と比べると現在こうして気にせず外食にお金を使う自分に対し、富貴に溺れていると深く恥じる思いをします。食事限らず普段の生活においても、他の駐在員らと違ってタクシーはほとんど乗らずに自転車か地下鉄にしか乗らないのは前と変わりありませんが、湯水のごとくプラモを買ったり、寝具を買ったりするのはかつてからすれば絶対あり得ませんでした。まぁゲームは昔からいっぱい買ってたけど。

 特に寝具に関しては自分の場合はダニに噛まれることが多いため、肌に合わないと思ったらすぐに使用を中止してしまう悪い癖があります。何気に去年買ったもこもこの寝間着はやばくて一晩で蜂の巣にされたもの、何度か洗いなおしたり、殺虫剤をかけたりしたけどどうにもならずすぐ捨ててしまい、今でも購入時の判断を深く悔いています。

 それこそ昔は起業資金を集めるために切り詰めていたこともありますが、かつてと比べるとそこそこまとまった給料を得られて前ほど切り詰めなくても前以上に貯金がたまっていくため、財布のひもが以前と比べるとめっぽう緩くなっています。日本で勤務していた頃は食費を除いた交遊費は月4万円以上は絶対使わなかったのに、今は普通に友人と300元(約6000円)くらいの夕食食べに行くこともあり、どうして俺はこうなってしまったんだ、あの頃の青雲の志はどこへ行ったのだという気すらします。

 もちろん、お金を使うこと自体は悪いことだとは思いません。特に上海の飲食店に関しては日本と違ってガチなロックダウンで営業を停止させられるだけでなく、支援金も一切送られないため、ロックダウン明けは応援するためにも馴染みの店で普段より多くお金を使うように意識しています。とはいえ、それでも節制意識の緩みは気になるところであり、自分自身でも以前のような切り詰めた生活ができなくなるほど人間として弱くなっているのではと思い、悩む日々が続いています。
 会社の同僚へのプレゼントにも、割と平気でスミスキー買って送ってしまうし……。以前だったら舌噛みたくなるような出費だというのに……。送った相手の反応はめちゃいいんだけど。

 以上のような浪費癖は気にしなければいいじゃんという方もいるでしょうし、実際私も若干そのようにも思う節はあるのですが、それでもやはり以前のような節制意識があった方がいいのではという考えも残っています。特にお金が自由に使えるようになった今、以前と比べると商品を購入した時の喜びが目に見えて小さくなっており、これは明らかなマイナスだと考えています。
 やはりお金に苦しい時ほどお金を使った時の喜びは大きく、得られるカタルシスも今とは段違いでした。もっとも、クソゲー掴まされた時の悔しさも段違いでしたが。

 やはり人間の欲望というものは抑えれば抑えるほど満たしやすくなり、満たせば満たすほど薄れていくものだとはっきり思います。富貴に溺れることを気にしなければいいと流すこともできますが、やはり節制する姿勢を忘れない方が豊かさという感覚を持つ上ではより有利であると言えるでしょう。
 それはそうとして、また新しいスミスキー買っちゃおうかな……。

2022年10月25日火曜日

惜しまれる人、惜しまれない人

 去年と全く同じ組み合わせの日本シリーズですが、相変わらず見ていて胃が痛くなるような試合展開が多いです。特に日曜の第2戦なんか9回にヤクルトが同点となる3ランホームラン打ってそのまま延長引き分けになるし、見ていて楽しいけど当事者たちは気が気じゃないだろうなと感じます。この辺、ヤクルトもオリックスも接戦をどう戦っていくかが良く分かっているチーム故だからでしょう。
 それに比べると、33-4こと2005年の阪神対ロッテの日本シリーズは見ていて楽だった。


 話は変わりますが、かつて巨人、横浜で活躍したロペス選手がこの度引退を発表しました。私自身、それほど横浜ファンというわけではないのですが、ロペス選手についてはともかくチャンスに強く、打つべきところで確実に打ってくるという意味で大した選手だとかねてから評価していました。ただそれ以上に、ともかくキャプテンシーに溢れていてベンチ内でチームを鼓舞し、新しくやってきた外国人選手に対してもマメに世話を焼くなど、非常に優れた人格者であるということも方々から聞いていました。
 そのように打棒のみならず人格面でも尊敬を集めていたことから、上記の引退に関するヤフコメなどでは巨人、横浜のファンに限らず、多くの方からかつての活躍を称賛されるとともに、今回の引退発表を嘆きつつ、ねぎらう声に溢れています。同じような例では広島ファンに愛されたエルドレッド氏もいますが、やはり優れた人格者はこのようにチームを離れた後も周りから惜しまれるものだと感じます。


 一方というか、元横浜で巨人に移籍し、今回戦力外通告を受けた山口俊選手については、かなりコメントが荒れています。こう言っては何ですが私も、グラウンドでの活躍よりも、彼がかつて起こした暴力事件の方が印象が強く、また各方面から「あまりいい性格していない」と聞いていただけに、辛辣なコメントが集まるのも仕方ないと感じています。この点、上記のロペス選手と非常に好対称というか、惜しまれる人と惜しまれない人を分けるのは成績以上にやはり人格なんだなと考えさせられます。

 そういう人格面での話で言うと、既に引退発表をしてセレモニーも行った、元巨人で西武に移った内海選手に至っては、別格というかこの人本当にすごくいい人だったんだなと改めて思います。
 内海選手もかねてから、所属球団に限らず球界全体から人格者だと慕われていて、実際に西武に移った後も西武ファンを虜にし、先の引退セレモニーに関するコメントでも「将来巨人に戻るにしても、数年は西武の後輩を指導してほしい」、「巨人ファンだけど、彼のことをこれだけ応援してくれる西武ファンにはありがたい」などと、あり得ないくらい称賛のコメントに溢れていました。

 それを見て自分の上にリンクを付けたWikipediaの記事読みましたが、移籍した選手や球団スタッフ、そしてファンに対して非常に親切この上なく、マジでやばいくらいい人だったんだと思い知らされました。
 それだけに引退セレモニーでも、現役・引退選手らからたくさんのビデオメッセージが送られていました。内海選手も各人物からのビデオレターを見てうるうるしてましたが、何故か今回新たに広島監督に就任した新井氏が画面に映るや「( ;゚;ж;゚;)゙;`;:゙;;゚;ブッ」と吹き出してました。いや、気持ちはよくわかるが。

2022年10月24日月曜日

大企業病であるとはっきり感じた会社

日本にも進出のEVメーカー「BYD」、中国で販売台数倍増の大躍進(JBpress)

 今日の自分の記事ですが毎年第3四半期の自動車市場は切り口が難しく、自分でもあまり面白くないと感じる更正からアクセス数も振るいません。まぁ定例記事だし、統計データ欲しい人だけ見てくれればいいのですが。

 それで本題ですが、この前ふと「大企業病」という言葉をここ数年、全く耳にしなくなったなということに急に気が付きました。大企業病の定義までは一々語りませんが、かつて1社だけ、明確にこの会社は大企業病に陥っているなと感じた会社がありました。具体名を挙げるとそれは日野自動車です。

 このように思うようになったのは自分が日系メーカーにいた頃、サプライヤーとしてこの会社の購買訪問に行ったからです。出てきた日野自動車の購買担当がまさに大企業病の権化みたいな人物で、無駄に偉そうで、それでいてあまり業務には熱心ではなく、自分より年上のサプライヤー担当者に対し平気でため口で話し続けており、「あまりよろしくない会社だな」とはっきり記憶に残りました。
 それがため、先日の日野自動車のエンジンに係る不正事件が発覚した際も、何の驚きもありませんでした。むしろこの会社は、末端の購買の人間があんななくらいだし、組織的にかなり病巣が不快と思えるため掘ればもっと出てくると思います。

 日野自動車に限らず、大企業の購買担当者はサプライヤーの生殺与奪を左右する立場であるだけに、自分のことを勘違いしてしまう人間が少なくありません。逆を言えば購買でも謙虚な人は非常に自我のしっかりした人だと言えるのですが、同じ居丈高であっても、トヨタ直系、っていうかはっきり書けばアイシンの購買担当はまだしっかりしていました。
 態度こそ偉そうではあるものの、仕事に対する厳しさというのは非常に真っすぐで価格や品質に対する意識や言及が強く、まだ仕事していく上では日野と違って頼もしい相手だと思いました。

 そのトヨタ系列で言えば、上記の大企業病をかつて最も口にしていた人物がいました。それはほかならぬトヨタの元トップである奥田碩氏で、彼のインタビュー記事にはほぼ確実と言っていいくらいに「大企業病になるなと社内で言っている」という文言とともに、その弊害について延々と語られていました。
 当時の内容を書き起こすと、トヨタ自体は紛れもなく大企業であり責任ある立場であるが、社員らがそれに驕るのは別問題であり、常に危機感を絶やさず仕事をする重要性が語られていました。しかし奥田氏の退任以降は、あまりこうした大企業病に関する言及はトヨタに限らず見なくなり、むしろ大企業への意識の強まりもあってか、「大企業であって何が悪い」的な主張が以前より幅を利かすようになってきているとすら感じます。

 常々感じますが、大企業にいるからと言ってその構成員が立派であるかと言ったらまた別問題です。大した人物もいればそうでない人物もいるのが普通であり、それ以前にその所属組織を持って自慢することはジャイアンの威を借るスネ夫も同然であるだけに、個人として何ができるのか、成したのかを自慢できない時点で人物として卑小であると自覚できない人物なぞ以ての外でしょう。

 こうした実業界に限るわけではないですが、なんか昔と比べて日本は全体的に、内面よりも外面に偏った世の中になってきた気がします。こんなこと書くくらいだから私自身は圧倒的に内面を磨くことにこそ価値があると考えるタイプですが、本当に中身が重視されず、経歴やらフォロワー数などで評価される時代となってきて、ますます停滞するだろうなという予想を立てています。

 まぁそういいながら、また墜落したSu-30でカナード付きの形状はかっこいいと思うから、1回はキットは組み立ててみたいなとか思ってたりします。

2022年10月23日日曜日

任期は本人のため

 JBpressに以前出した記事で日産のゴーン問題の根本的原因は何であったのかについて、同じくボスが外国人だったマツダと比較した上で、ゴーンの任期こそが最大の問題だったと指摘しました。その根拠として、ゴーンは日産トップに就任直後は高い実績を上げ、本人も経営に強い意欲持っていましたが、任期が長引くにつれて徐々に経営への興味を失い、業績が落ちてきたことについても当初自分が掲げた「コミットメント」を無視するようになり、自分の財産により関心を寄せるようになっていったと言及しました。

 これは何もゴーンに限らず、他のほぼすべてのトップに当てはまるかと思います。
 基本、トップに就任するためには実績をあげる必要があり、トップ就任後はようやく勝ち得た地位を守るため、なおさらの努力が要求され、仕事にも熱が入ります。仮にこの時点で失敗してしまうと、それこそ英国のトラス首相みたくなるわけです。
 しかし人気が長引くと、その地位というのものは悪い意味で盤石化していってしまいます。自分の地位が揺らがないと自覚してしまうと、恐らくよっぽどマゾな仕事人間でもない限りは仕事への興味を失い、以前ほどには働けなくなるでしょう。またその関心も、会社の業績向上とかより、自分の地位を守る方向に向いてしまう可能性が高いでしょう。

 この例外としては、創業者社長のケースです。この場合、創業者社長は自分の会社を自分の物と思い、芸術作品を磨き続けるような感じで会社の規模拡大にほぼ終生関心を持ちます。しかしこれが創業者でない雇われ経営者こと、外部から来た経営者や社内から昇進したサラリーマン社長の場合、会社に対する所有意識は創業者ほどには高くなく、上記の様に就任前、就任直後ならともかく、長くトップにい続けると本人も知らぬ間に倦むようになるのが自然だと思います。
 
 そうした背景を踏まえると、企業トップに任期を設けることは組織の新陳代謝を促す以前に、トップ経営者が最もパフォーマンスを発揮する時期に限定させ、仮に高い評価を得た場合、その評価を貶めさせないようにする制度であるように思えます。そうした見方から、自分はトップに在任期間を限定させる任期というのは、組織以上にそのトップ本人のためにある制度だとも考えています。

 以前にも書きましたが、人間というのは終生能力が向上するわけではなく、一定の段階でピークを迎え、個人差はありますがその後は低下していくのが常道です。ナポレオンなどの様に、自分の能力の低下を認知できず、結果的に過大な自己評価をしてしまって坂道を転げた権力者は数限りなく、中国史なんかだと多いですが引き際を弁えるというのは権力者ほど非常に重要になってきます。

 であればきちっと任期までに何をするのか、どんな業績を残すべきか、あらかじめ期間を限定する方が権力者やトップにとってプラスです。どうしてもまだ権力握りたいなら、他の組織に移ってまた頑張ってみるべきかもしれません。まぁ原田氏なんかはマクドナルドだけで辞めとけば、もっと今の評価は高かったように思えますが。

2022年10月22日土曜日

中国で荒稼ぐ日本の漫画家

ワイ、韓国と中国でWEBコミックを連載、税金払って残った額がこちら…(ハム速)

 上のまとめ記事は昨日見つけたものですが、概要を簡単に話すと日本人漫画家がエージェントを介して中国と韓国でウェブコミックを連載したところ、年収が6000万円になったという夢のあるお話です。当事者によると、中国の場合は特に人口が膨大であることから、PVごとに入ってくる収益がとてつもなくでかいということで、興味ある人ならやった方がいい的にプッシュしています。

 以上の話を聞く限り、コンテンツ業界も人口というのが大きく影響するものだと改めて感じます。飲食業界なんかは人間一人が食べる量なんて大差なく、人口そのものが市場の消費量を決めると言っても過言ではないのですが、コンテンツ業界は嗜好が影響する業界なので、必ずしも「人口=市場規模」とは思っていなかったのですが、これ見ると見方的に間違っていたと反省せざるを得ません。

 この辺、漫画よりも映画業界の方が関連は深いとみられ、ハリウッドなんか既に如何に中国向けに映画作るかを10年くらい前から結構やってて、チョイ役でもいいから中国人俳優をどっかで入れようとします。
 となると漫画業界も今後、中国市場を目当てにチョイ役でもいいから中国人キャラを挟んでくるようになるのか……というと、多分あんま今とは変わらないでしょう。というのも中国人キャラはラーメンマンを筆頭に昔から日本の漫画にたくさん出てきており、今更増えるってのもそんなないでしょう。

 なおその漫画に出てくる中国人キャラですが、やはりというかステレオタイプははっきりしており、基本的には格闘家か料理人、あと中国人マフィアの三種類だと思います。格闘家キャラはさっきのラーメンマンを筆頭に、バキに出てくる烈海王など作中でもあからさまな強キャラとして扱われることが多く、中国人格闘漫画キャラでトーナメントやってもいいんじゃないかという気すら起きます。
 料理人キャラはやはり中華料理がテーマの回に出てきますが、格闘キャラほど目立った強キャラはあんま見たことないです。まぁ舞台からして中国で登場人物もみんな中国人の「中華一番」もありますが。

 っていうか今書いててちょうどいいように思えてきたから、今度この辺っていうか漫画に出てくる中国人キャラで記事書こうかな。めっちゃ楽でアクセス稼げそう。

2022年10月20日木曜日

中国がモビルスーツで台湾を攻めるとしたら

 前略、何故かこの前歩いている最中にふと、「中国が台湾を攻めるに当たっては、アッシマーが必要不可欠だ」と思い立ちました。
 アッシマーとは説明するまでもない、Ζガンダムに出てくる可変モビルスーツです。武装はビームライフルだけながら変更時の飛行能力は非常に高く、長時間の戦闘に堪えられるだけでなく単純な構造故に装甲も厚く、散弾程度ではびくともしません。前々からこのブログでも書いていますが、もし現実の兵器としてみた場合、並み居るモビルスーツの中でこのアッシマーが最も有用であるように自分は思います。

 それで台湾攻略戦の話ですが、中国の目線に立つと、その最大の障害は台湾海峡です。福建省と台湾島を隔てる約130㎞のこの海峡は天然の防衛壁であり、この海峡を越えて台湾島に兵士や兵器を送ることは非常に困難であり、現在にまで続く中台関係を築いた最大の要因となっています。
 この台湾海峡を越えるとしたら、第一の手段としては船舶による輸送ですが、輸送している最中は海岸沿いにある砲に狙い打たれるだけなため、ミサイルとかでよほど海岸の防衛兵器を潰せない限りは選択肢にも入りません。第二の手段は航空機による空中輸送ですが、こちらも船と同じく狙い打たれる可能性が高く、速度の高い戦闘機ならいざ知らず輸送機ではそのまま飛ぶことができません。

 となると、やはりアッシマーしかありません。

 アッシマーならそのまま飛んで海峡を越えられるだけでなく、モビルスーツ形態に変形して着陸することでそのまま上陸、占領作戦を遂行できます。大量のアッシマーが編隊を組んで台湾に押し寄せる姿を想像したらかなり壮観な気がしますが、マジな話、台湾攻略で一番使えるモビルスーツとなるとアッシマーしかないと思います。

 ただ、中国がアッシマーを量産して押し寄せてくることは台湾側からしたら自明なだけに、その台湾西岸における防備も必然的に強化されます。無数のアッシマーなら攻略可能とみられるものの、実際に戦略目標を達成するまでには多くのアッシマーが犠牲になることは見えており、果たしてそれでよいのだろうかという疑問がもたげます。

 その上で仮にもし自分が作戦を立案するなら、必ず逆を突く戦術を取ります。具体的には警戒の強い西岸ではなく、太平洋に面する東岸を最初に攻撃します。
 本気でやるとしたら潜水艦などを送っておいて、開戦直後か直前に浮上して砲撃します。東岸にも防備はあるでしょうが西岸ほどには強くないとみられ、それ以上に西からくると思われた敵がいきなり東からくることへの精神的揺さぶり効果がかなり期待できます。

 一応、東岸から攻撃するだけなら空母を出しておいて航空機による攻撃も可能ですが、この場合は台湾側に手の内を最初から読まれることは確実なだけに、二正面作戦に追い込むことは可能ながらも、奇襲としては成立しないでしょう。やはり海に潜ったまま移動して、いきなり現れて東岸から攻撃を仕掛け、そのまま継続するかは別として動揺から立ち直らないうちに西岸に本格的な攻撃を仕掛けるのが、初手における最善手に思います。

 となると、アッシマーのほかに必要となるのはハイゴッグということになります。ハイゴッグなら潜れるし、上陸できるし、量産機だし言うことなしです。ズゴッグEの方が強いとかは言っちゃダメ。

 以上から、中国が今後量産してくるであろうモビルスーツはアッシマーとハイゴッグということになります。っていうかぶっちゃけ、ハイゴッグみたいな潜水モビルスーツ出来たらかなり戦術の幅広がるので、地球上の軍事戦術はかなり変わってきそうです。ギャグっぽい分析ですが、マジで日本もゴッグみたいな潜水モビルスーツを研究開発すべきだと思います。

 なお中国がアッシマーを開発しているという噂はさすがに耳にしませんが、強化人間であれば、中国が開発していると言われてもなんか信じちゃいそうです。

2022年10月18日火曜日

うわ、日本のロードバイク高すぎ?

 なんか最近やたらWeChatで本人確認するようアプリに言われるのでよく調べてみたら、証明書番号が5年前に更新したパスポートのままだったのが原因でした、アリペイだったらアプリ上ですぐパスポート番号を更新できるのですが、WeChatは本人の実名登録をわざわざし直さないと行けなくて面倒でした。
 システムが整い過ぎると、応用が逆に効かなくなるなとつくづく感じます。

 話は本題ですが、今自分が乗り回しているロードバイクは2016年1月に買ったので、かれこれ5年以上も乗っています。それ以前は2年ごとに住所を転々としていたので2年もてばいいやと思っていましたが、こんな長く乗り続けられるとはと安全安心のGiantブランドに感謝感激するとともに、日本でGiantのロードバイク買うとしたら一体いくらくらいなのだろうと、ふと気になりました。
 そんなわけで早速日本のGiant公式オンラインショップを覗いてみたところ、「Σ(・ω・ノ)ノ!」みたいな感じで、値段にガチビビりました。結論から言うと、中国のGiantショップと比べて値段がやばいくらい高く、本当に同じブランドの自転車なのかと不動産屋並みに疑いました。

 一つの比較例として、Giantのセミプロ用モデルとして長く販売され続けているTCRの値段を比較したところ、左の中国版の値段は6,598元で、いまざっくり1元=20円で計算できることから、日本円換算だと131,960円となります。それに対し日本のお値段は308,000万円からで、日本は今円安だというのに中国の値段に比べ倍以上も開きがあります。マジで最初見て、「ロードってこんな高級品だったっけ?(;゚Д゚)」と唖然としました。

 もしかしたら中国仕様と日本仕様で製品が異なるのかもしれませんが、ぱっと見上の写真を見る限りだと同じモデルにしか見えません。仮にそうだとしたら、なんやねんこの値段と言いたくなる差です。チープジャパンちゃうのか。
 このほかのモデルに関しても、同じモデル名でこそないもののフレームの計上からして同クラスと見られるモデルで価格比較したところ、日本での価格は基本的に中国の倍以上となっています。

 ぶっちゃけ自分が今乗っている5年前に買ったDEFYも、確か4500元(9万円)でしたが、Giant公式サイトにある今のDEFYの値段は352,000円からとなっています。まぁ昔と今とで仕様が変わっている可能性は十分あり得ますが。

 他のメーカーの日本語サイトにある値段を見てもGiantが極端に高い価格設定をしているわけではなく、マジで10万円以下だとまともなロードが買えないような状況であることを、今日初めて知りました。それと同時に、「中国で自転車仕入れて売ればもうかるんじゃね?(*'▽')」と、さっきから思えてなりません。
 上のTCRでも、25万くらいで売ればかなり利ざや稼げるし、20万でも元手が十分取れます。前自分が住んでた昆山なんかまさにそのGiantの工場があるところだし、安くで卸してくれるんだったらマジで自転車屋やった方がお得に見えてなりません。

 っていうかこんな値段高いと、ロード人口が日本で増えない気がします。せめてまともな入門用モデルくらいは5万円くらいから売ってほしいものですが、対応してくれるところとかないのかな。

2022年10月17日月曜日

旧統一教会に対する規制の是非

 なんか週末は気乗りしなくてJBpressの記事もまともに書けず、ブログも放置してました。原因は非常にはっきりしているというか、ガレリアこと、ガレリアの地下迷宮のせいでしょう。正直、前作のルフランの地下迷宮ほどではないけど、やはり楽しい。あと原田たけひと氏のイラストはいつも思うが、真似できそうで誰も真似できていない、ややオーパーツ気味な絵だと思う。
 っていうか久々にSwitchを長時間遊んでいるせいかこのところ目や頭が痛かったりします。頭の方は季節の移り変わるもあるでしょうが。

 話は本題ですが例の統一教会について岸田首相は調査すると発表しましたが、これが2ヶ月前だったらどれだけ支持率を上げられたのやらと、、相変わらずの決断の悪さを覚えます。その一方で国葬はすぐ決断して、必要な決断は遅れ不要な決断は早いという、逆説的にはいい感した政治家だなとも思えます。

 その統一教会ですが、例の元府知事の人が新興に対して規制をするのはどうかなどとやたら擁護する発言を繰り返していますが、「統一教会のサタン」こと紀藤弁護士が主張しているように、そうした議論は既に「終わっている議論」であって、話題に挙げる価値すらないでしょう。
 このように私も考える理由として、「もしも統一教会がやっていることを、一般法人がやったら」というもしもしシミュレーションをしているからです。

 単純な話、もし一般企業が「これで悪魔が払えて幸運になる」などと主張して、公正価値的に二束三文のツボをやたら高額で売りつけたり、家族に悪魔がついているなどとマインドコントロールかけて献金するよう求めたら、100%犯罪と認定されるでしょう。しかもこの前業務停止命令を喰らったアムウェイの様にこれを組織的にやっていたら、その団体は確実に業務停止命令を喰らうのが筋です。
 端的に言って、統一教会がやっている行為は基本詐欺こと犯罪であり、処罰されないのは彼らが宗教を隠れ蓑にしてやっているだけです。それ以外何もありません。

 では宗教なら、犯罪行為をやっても信仰だと言えばそれで済むのか。そんなわけはなく、例え宗教法人が信仰行為だと主張しようが、それが普通だったら犯罪とされる行為であれば処罰されなければなりません。それがされなかったのはやはり自民党との癒着こと政治活動があったからとしか言いようがなく、この件に関する日本政府の放置は怠慢としか言いようがないでしょう。

 また統一教会側は既に反省して過去のような行為は行っていないと言っていますが、それは絶対にないと断言できます。理由はこれまた単純ですが、彼らが過去の被害者に対する弁済をやっているとは一切耳にしないし、彼らも一切触れていないからです。本当に反省しているのなら掠め取った財産をきちんと返還すべきであるものの、そうしたことは一切していないばかりか、二世信者に対して公然と脅しをかけるなど、マフィアもびっくりなくらい大胆な犯行を見せています。
 外国人記者らが統一教会について「宗教団体ではなく政治団体」と評しましたが、まさにこの表現が彼らを一番的確に表現しているでしょう。

 以上を踏まえて言うと、本来なら岸田首相は調査なんて言わずに即刻解散、若しくは宗教法人格の取り上げを指示すべきだったでしょう。恐らく来年になった辺りでようやくこの辺の議論に至るのではないかと思いますが、自分に言わせればこれほどまで露骨に犯罪を繰り返しているのだから、調査するまでもない連中です。自民にとって支持団体ではあるものの、彼らを切り捨てるだけで一定の支持率回復につながるというのに、それが決断できない辺りは今後もズルズルと支持率を落とすだけでしょう。
 っていうか、この状況下で息子を公設秘書にする辺り、本当に空気読めない人なんだろうな。

2022年10月14日金曜日

ヒット1本火事の元(;゚Д゚)

【ヤクルト】村上宗隆、大逆転呼ぶ執念のヘッスラ同点内野安打 阪神守備のミスも絡んで一挙5得点(スポーツ報知)

 途中まで今日のCSステージのヤクルト対阪神戦を見ていて、0-3のスコアが続いていたことから今日はさすがに阪神が勝つのかなと思っていたら、しばらくして気がついたら5-3にスコアがひっくり返っていて、慌てて何が起きたのかと調べて出てきたのが上の記事です。

 流れを簡単にまとめると、阪神の青柳投手が7回に急に崩れて3与四球で2アウトながら満塁にすると、続く打者が内野ゴロを打ってこれで仕留めたかと思いきや、マルテ選手が悪送球のエラーで2者生還して2-3となりました。
 その後、次の打者が死球を喰らって塁に出ると、満を持して令和の三冠王こと村上選手が出てきて大逆転のホームランが期待されるも、こちらもぼてぼての内野ゴロを打ってしまいました。これで3アウトと思いきや、阪神のピッチャーの浜地選手がまさかの悪送球でホールが転々。その結果、ランナー全員が生還して5-3という大逆転となりました。

 これの何が凄いかって、ヤクルトはヒット1本で5得点を上げているという点でしょう。特に村上選手に至っては、ピッチャーゴロになりかけた(判定は投安打)打席で逆転となる3打点を一挙に叩き上げるという、さすが令和の3冠王という貫禄を見せつけています。
 まぁこの時のプレイで村上選手はヘッドスライディングを敢行するなど気迫を見せており、それが相手の悪送球を誘ったともいえるので全力プレーの賜物ともいえるのですが、それ以前にこの一瞬の大炎上を演出した阪神が凄いというべきか……。

 それにしても、ほんとスコアボード見た時は「何が起きた!?」と思ったけど、詳細を見たら想像を超える出来事が起きていて、二度びっくりでした。

中国のマイナカードについて

 前々から予告は出てましたが日本政府は先日、マイナンバーカードに保険証、免許証としての機能を紐づけることを発表しました。この発表について反応を見ていると、どちらかというと不安な声の方が多く、特に紛失した場合とかはどうするのか、手元にない時の治療費はどうするのかなどと言ったものが見られます。
 私個人としては、紛失時のデメリットは現行とそれほど変わらないように思うのに対し、紐づけた場合のメリットは非常に大きく行政コストも大幅に減らせる可能性が高いことから、今回の政府発表、というより河野大臣のいつもながらのスタンドプレーを支持しています。

 なお岸田政権の寿命はもう1年もないでしょうし次は河野大臣、と言いたいですが、割とこの人は石破氏、菅氏のように一つの担当で力発揮するプロフェッショナルタイプだから、ゼネラリストタイプが求められる総理はあんまやらない方がいいのではと考えています。もっとも他に人材居ないから、消去法で言えば支持せざるを得ませんが。

 さてそのマイナンバーカードことマイナカード、中国ではとっくの昔に導入されており、現在当たり前のようにみんな使っています。今年初めの記事にも書きましたが、病院とかでもカードを読み取り機にかざすだけですぐ診療券代わりとして使うことができるほか、現在のコロナ対策のPCR検査においてもマイナカードのQRコードを読み込ませれば認証させることができ、検査用アプリなしでも検査確認が行えるようになってて、なかなか便利なものとなっています。友人の説明によると、番号は誕生日や出生地を織り交ぜたものとなっており、その点でも覚えやすいと言っていました。

 ただ地味に困るのが、このマイナカードを前提に社会上でなんでもシステムが組まれている点です。というのも、自分は外国人のため、このマイナカードというか中国の国民番号がないため、登録などで受付てもらえないことが多々あるからです。

 具体例を出すと、今は外国人用の受付もされるようになりましたが、以前は高速鉄道のネット予約アプリを使えるようにしようとしたところ、本人確認で国民番号がなければ登録できなかったため、泣く泣く同アプリの利用をあきらめたことがあります。
 また市場研究の名のもとに中国製アプリゲームの「崩壊3rd」を遊んでみようとインストールしたところ、中国のスマホゲームはすべて実名認証がないと遊べなくなっているため、ここでも国民番号がないため蹴られました。なお友人によると、運営会社にその辺の事情話せば対応してもらえるそうですが、さすがにそこまでして遊びたいわけじゃない。

 このように国民番号を前提にしてシステムを作ると、国民番号を持たない外国人などは非常に暮らしにくくなるデメリットがあったりします。ちゃんとしたシステムだったら「外国人はパスポート番号を入れてね♪」的にパスポート番号で代用できるようにしてくれてますが、全部が全部こうというわけじゃありません。
 もっともそれ言ったら、日本はあらゆる書類に日本だけの超ドローカルルールである印鑑捺印を求める悪習があるので、国民番号のシステム対応以前という感じもしますが。外国人留学生なんか、日本に来て最初に印鑑作んないといけないとか、未開の国じゃあるまいしといつも思います。

 話を戻すと私個人としては政府に対し、自分が苦労しているだけにこうした番号を持たない外国人への対応をちゃんとしてもらいたいのと、紛失した場合の再発行手続きをきちんと整備して、国民に周知してほしいの二点のみしっかりしてほしいという要望があります。
 後者に関して自分の試案としては、保険証、パスポート、運転免許証、住民登録カードの機能をすべてマイナカードに集約しつつも、これらの証明書も一緒に発行しておき、マイナカードを紛失した場合の本人確認証明として使えるようにするのがベターな気がします。反対にこれら証明も、マイナカードがあれば逆方向に再発行できるように双方向的な証明とすれば、互いに情報がリンクされていて確認もしやすいし、国民も安心できていいのではと思います。
 まぁ指紋登録もセットにしとけば、もっともっとベターだし犯罪捜査でも超楽になんだけどね。

 あとは火事で上記証明が一度に全部燃えちゃったとかのケースが考えられますが、これは警察が周辺住人への聞き取りや生年月日などの本人情報を確認し、罹災証明などを発行してそれを代替の証明とする形となるような気がします。まぁどうやってもなりすまし詐欺する人物は出てくるだろうから、それはその都度対応するほかないでしょうが。

2022年10月13日木曜日

未だ語られる伝説の百合アニメ

 自分はまだ視聴していませんが新しいガンダムの「水星の魔女」はネットで評判見る限り、なかなか好評な感じがします。感想を見るといい意味で展開に裏切られたとか、割とガンダムでは邪道とされていた学園物をうまく話しに落とし込んでいるなどという意見が見られ、Bilibiliとかで見れないかなと少し考え始めています。
 そんなこの作品に関するコメントの中に、「ウテナじゃんこれ」というコメントがあり、なんかいろいろびっくりしました。

少女革命ウテナ(Wikipedia)

 このウテナというのはかれこれ20年以上前に放送された上記のアニメ作品のことです。このアニメが何なのかというといわゆる百合アニメで、女性同士の恋愛をメインテーマにした作品でした。
 件のコメントについては、婚約者を決闘で奪い合う、それも主人公が女なのに女性を奪い合うという展開がまさに両作品で一致している点で、それもあってか「百合ガンダム」などという声もあります。ただこれはそれもそのはずというか、今のガンダムの脚本家はかつて、ウテナの小説版とゲームのシナリオに関わっていたそうです。

 以上のような経緯についてやたら頼りになる広州に住む中国人の友人に話したところ、「ウテナの主題歌にガンダムのOP映像合わせた動画あるぞ(;゚∀゚)=3ハァハァ」とすぐ送ってきました。ぶっちゃけ歌詞と映像がかなりマッチしている、っていうか確信犯でやってないかと疑うくらいのマッチ度でした。
 またアニメ好きの女性の同僚にこの話振ったらやっぱりウテナ見てて、「子供の頃は見てて意味が分からなかった、でも好き(´・ω・`)」と話してました。

 この同僚の様に、ウテナについてはエヴァブームの名残というかかなりシナリオが難解で、一回見ただけではさっぱりわからない仕様になっています。それだけにファンになる人はめちゃ深くはまったというか、放映以降も度々話題に挙げられる作品で、さすがに時間がある程度過ぎたらあんま表に出てこなくなったけど、こうして今回のガンダムで20年振りにウテナという単語が出てくる辺り、当時相当なインパクトを残した作品だったのだと改めて思い知らされました。

 改めて考えてみると、現代において百合作品は決して珍しいものではなく、アニメの中でも割と人気というか女性ファンを中心にかなり根強いファン層を形成しやすい作品ジャンルとなっています。しかし1997年のウテナ放映当時、まだこうした百合をメインテーマにした作品はあまりない、っていうか恐らく初めてだった気すらします。男装の麗人はベルばらのオスカルがやってましたけど、オスカルの性癖はまだノーマルで、女性同士のカップリングにまで持って行ったのはやっぱりウテナが最初な気がします。

 そのように考えると、百合物というジャンルを切り開いたかなり偉大な作品であるように思え、20年超の時を経て当時のスタッフによってガンダムにまで結実するというのもまた壮大な話である気がします。なお自分はこの作品を見ていないのですが、上記の広州の友人や同僚といい、なんで中国人はみんなしてこの作品見てるんだろうとか内心思います。まぁ感想は決まって「訳が分からなかった(´・ω・`)」で一致するのですが。

 あと今回のガンダムでは百合展開となっていますが、前にも少し書いたけど薔薇展開はないのかなとか、妙な期待が持ち上げてきます。もしやるんだったらタイトルは「超機動戦士ガンダムHG」で、主人公の機体はHG(ハイ・グレード)ガンダムだろうななどとまた妙な妄想を広げています。

2022年10月12日水曜日

静寂が訪れつつある上海

 今日会社に出社したら、なんかすごい静かでした。気にせず普通に仕事開始しても同僚がなかなか来ないのでどうしたものかと思ってWeChatみてみたら、昨夜に会社から「コロナが広がっているから明日から自宅勤務で」と通知が来てました。まぁ自分以外にも気にせず出社した同僚もいましたが。
 でもって指示通りに自宅勤務した同僚には「会社来ちゃった。明日から本気出す(自宅勤務に)」とよくわからないメッセージを送ったりしました。ぶっちゃオフィス静かでめちゃ集中して仕事できた。

 上記のような措置は自分の会社だけでなく、どうやら他の上海市内の会社でも広がっているようです。実際、今日の地下鉄はいつもと比べて空いており、朝からなんか人が少ないなと密かに感じてました。それもそのはずというか、このところ上海市内では国慶節の連休明けで帰省して戻ってきた人がたくさんいるためか、あちこちで市中感染者が確認され、なんかのデスゲームみたく市内各地で封鎖エリアがどんどん増えてきています。
 なお感染者と言わず濃厚接触者が出ても、その住居周辺が封鎖されます。今年前半と違って団地全体が封鎖されることはないのですが、マンションとかだと住んでいる建物1棟が丸ごと封鎖されるため、あちこちで巻き込まれ封鎖に遭った人の声が聞かれます。それ以上に感染者が出た、または立ち寄った商業施設がまたあちこちで封鎖されており、この点で小売業者の方々には強い同情心を覚えます。

 上記のような状況はまだ日系メディアは報じてませんが、多分明後日当たりには報じられるんじゃないかという気がします。なんていうか今の上海は本当に不気味な静けさを持ち始めており、あちこちで集団PCR検査が行われているほか、なんか外を歩く人も少し緊張感を持ってたり、今のうちとばかりにやたら外ではしゃぐ人を見かけます。
 近くのコンビニに至っては店の前に大量にミネラルウォーターを山積みしており、実際コンビニに来た人も「これいくら?」と値段確かめて買うなど、封鎖に備えた動きを見せています。私自身も同僚に「お互いに買いだめしないとね(´・ω・`)」と言ったところ、「もう封鎖なんて起きない!起きてほしくない( ;∀;)」という返信が来ました。

 あと関係ないけど先月出した冷凍チャーハンの記事がまた環球網さんに翻訳してもらいました。っていうか中国でJBpressのサイトは既にアクセス禁止されてVPNなしでは見れなくなっているけど、それでも自分の記事を読んでこうして紹介してくれてマジ感謝です(´∀`*)ウフフ

2022年10月10日月曜日

EVタイヤ記事の裏側

タイヤ業界にも“電動化”の波、中国で激化する「EV用タイヤ」開発競争(JBpress)

 というわけでまたいつもの自分の記事紹介ですが、執筆していたのは先週の連休中で、取材にかける時間も取れるからなんか腰を据えて書くネタないかなと考えていた最中、いつものように「タイヤマルゼン」の歌を歌っていたらふと、タイヤの記事、それもEV用なんか面白いかもと閃きました。冗談のように聞こえますがマジです。
 なおタイヤマルゼンのCM動画はしょっちゅうスカイプで友人にも送っています。若干ウザがられているけど気にしません(・ω・)ノ

 それで記事の中身ですが、割と着眼点通りにタイヤにもEVシフトが起きていて、日系も今回取材で取り上げたダンロップを始めOEタイヤだけでなく交換用タイヤでもEV用タイヤ製品を出すようになってきています。また静粛性など燃料車用タイヤと明確に異なる機能が要求されることから、書いてて非常に楽でした。特にプロットとかもあんま立てずに取材した内容をつらつら書くだけで済みました。

 ただその取材ではひと悶着というか、なんでと感じる点がかなり多くありました。当初、EV用タイヤを調べ始めた際にこちらのETICという会社の解説記事が非常に参考となったのでぜひ紹介したいと思い、引用していいか電話で尋ねようと思ったら電話にでんわで、仕方ないのでメールでも聞いたらこっちも返信なしでした。まぁ慣れてるけど。でもって嫌がらせするためにさっき「あの件どうなってんの?」ってまたメール送ったった。

 次に、日系タイヤメーカーにもその動向を聞こうと思ってまず昔電話取材したことのあるトーヨータイヤさんのリリースについている広報への電話番号にかけたところ、こちらも電話に誰もでんわでした。しかも2拠点とも。
 恐らく、電話の発信番号が海外だからわざと取らなかったのではないかと疑っています。どちらにしろ、電話にでない広報って色々やばいようにしか思えず、ちょっとこの会社についても疑問を持っています。

 トーヨータイヤが駄目だったので今度は既に日本市場でもEV用交換タイヤを販売しているブリヂストンさんに朝一で電話かけて広報につないでもらったところ、専門担当者から折り返すというので、今日中には返事もらえそうかと聞いたら問題ないとのことでした。そのため、いつ電話が来ても取材対応できるようお外が晴れたお休みなのに自宅でずっと待機し、気がついたら日本時間で夕方5時になりました
 休日を電話待ちだけでガチで潰された恨みからまた電話をかけたところ、「既に担当者には要件は伝えてある。後ほどまた連絡させる」という返事でした。っていうかその場で電話出ろよ。

 その後、電話から数分後にあらかじめ伝えておいたメールアドレスにその担当者らしき人からどんな質問なのか、掲載媒体どこなのか、掲載日はいつなのかが尋ねられたので、締切明後日だから明日午前中に電話で回答できるかと返信打ったところ、「無理、じゃあ取材辞退する」と断られました。
 実際はメールの中身はまだ丁寧な書き方でしたが、メール打ってる暇あるなら約束通り電話かけて来いよという気がしてなりませんでした。その方が意思疎通も早いんだし。

 それ以前に、そこまで込み入った内容でもないのに尋ねられてすぐ回答できない広報って何なんだと、いろいろ疑問に感じました。最近報道の現場にいないけど、自分がいた10年前とかだったらこんな対応された場合、「お宅の広報は随分と無能なんですね」とはっきり言う記者も珍しくありませんでした。自分がいない間に日系企業の広報の質が下がっているのだろうか。

 そんなこんなでちょっとアレな対応され続け、最後の手段とばかりにダンロップこと住友ゴムさんに電話をかけたところ、すぐその場で広報担当が取材に応えてくれ、また「実際の売れ行きはどう?」と聞いたら「ちょっと待って、今すぐ調べるからその間にこちらの質問に答えて」的に話しながらすぐパソコンで調べたのか、中国自動車メーカーの納入社数を教えてくれました。
 細かい点を話すと、従来の燃料車用タイヤとの価格差はどんなものかとも尋ねたのですが、住友ゴムとしてはメーカーや小売店に卸していて実際の小売は行っておらず、またオープン価格として出しているため、価格についてはきちんと把握しておらず回答できないと言われました。言われてみればその通りと私も納得できる回答で、非常にしっかりされた広報の方だという印象を持ちました。ぶっちゃけこれが普通なんだけど、これまでの他のところが今回はひどすぎました。

 ただ、最後に住友ゴムに電話かける際は、「住友ゴムなら大丈夫だろう」という確信を実は持ってたりします。というのも、財閥系企業はどこも広報がしっかりしており、きちんとその場で必要な質問に答えてくれるし、込み入った話も調べた上で回答してくれるからです。そうした財閥系への信頼は今回においてはまさに想定通りとなり、無事に取材を終えて記事にまとめることが出来ました。

 実は内心、記事中に引用している中国市場の主なEV用タイヤ製品の図表の中にブリヂストンのタイヤ製品も入っているのですが、上記の塩対応もあったことから、ブリヂストンのタイヤだけ図表から消しとこうかなと考えたりもしました。まぁさすがに子供っぽいし、地の文では一切取り上げずに住友ゴムさんはプッシュしようって結論になりましたが。

 そんな取材の裏側だけでこんないっぱいかける記事でしたが、内容的にはかなりニッチな話題だし、最近のJBpressの読者はウクライナ戦争を始め経済系より政治系記事の方が人気出やすいこともあり、内容はそこそこ面白いと思うし自信もあるけど、アクセスは稼げないだろうと予想していました。それでもこの業界に興味のある人、センサーのある人にこういう情報もあるよと伝えればいいかと思って出したところ、なんかJBpress内のアクセスランキングでさっき見たら2位に入ってて、意外と読まれててビビりました。

 そういう意味では、記事内容的にもアクセス的にもかなり満足度の高い記事で、今度また中国自動車市場記事を書く際にリンクつけられるだろうから、いいタイミングで出せた記事だと自己評価しています。