2026年9月10日木曜日

ロマサガ3のフルリメイク!

 一昨日は知人と飲み会があり、昨日はまた知人にテープ文字起こしを頼まれあんまゲームする時間がありませんでした。スターレイルでキャストリスがメインのシーンに差し掛かってたのに。
 なお文字起こしは今回初めてやってみましたが、タイピング早いから余裕と思っていたところ約50分の録音に対し5時間かかりました。文字数では13000字くらいいったのでそれでもほかの人よりは早い気はしますが、もうちょいタイム短くしてみたいものです。

 デモって話は本題ですが、前々から噂が出ていたロマサガ3についてついに今日フルリメイクが発表されたようです。

「ロマサガ3」フルリメイクが発表!(ガハろぐ)

 先にフルリメイクされたロマサガ2はスーファミ時代に遊んだ古参も新規も大絶賛する出来でセールスもよかったことから、今回の3もかねてよりリメイクの期待が寄せられていました。そこへきて先日ロマサガ3の新たな商標登録が報じられていたためとうとう来るのかと見守ってきましたが、来年2月の発売と想像以上に早いリリースでマジで予約しようかとちょっと自分も興奮してきました。
 なおロマサガ2のフルリメイクはまだ遊んでいませんが、これを機にまとめて買おうかなとも思っています。

 なんだかんだ言いつつ、ロマサガの2と3はかなりやりこみ、1に関してはミンストレルソングで5周くらいしました。ロマサガの良い所は仲間キャラや武器がたくさんあるので繰り返しプレイしやすい点だと思うのですが、2に関しては年代を継承していく関係から(主にルドン高原)ほかのシリーズと比べるとやや再プレイがしづらくありました。まぁ2は2でいいのですが。
 それに対し3は効率的にプレイすれば割と1周が短く、また2以上に最初からどこでも行ける自由度が高いため、実際にスーファミ時代に私もやりこみました。相変わらずラスボスが異常に強いのと、ほかのゲームの魔法に当たる術がクソ弱いのが不満でしたが、それでもプレイの仕方に幅があったのでかなり入れ込み、当時カレンダーも何故か購入するほどでした。なので2のフルリメイクを見た時も3だったら即買うのにと思っていました。

 あとこのフルリメイクが何故待ち遠しかったのかというと、3はほかのロマサガシリーズと比べても没要素が多いと言われていたからです。実際、ストーリーでキーとなるキャラに聖王がいますが、このキャラの性別が女性だと分かったのは発売から20年近く経過してからで、このほかにも裏設定があるキャラがかなり多く、リメイクでそこら辺のシナリオが補填されるだけでもかなり楽しみだったりします。なおYoutubeのコメント欄には、

「ついにあのキドラントの町長を美麗画面で叩きのめせるのか」
「逃さん……貴様だけは……」

 という書き込みもありました。

 また今回発表されたPVでは主人公キャラの声優も入っていますが、多分屈指の人気キャラであるエレンには女性声優の中でもいま一番の出世頭ともいえる長谷川育美氏が入っており、力入っているなと感じました。長谷川氏の演技は自分もうまいと思っているから主人公に選ぶとしたらやっぱりエレンかなと思っていたらカタリナ役が瀬戸麻沙美氏で、こっちの方が実は好みなだけにやっぱカタリナでやり逃げダイナミックし気合で髪伸ばすことになりそうです。

2026年9月7日月曜日

「それでもボクはやってない」のプロデューサーが巻き込まれた冤罪解雇

 周防正行氏が監督した映画の「それでもボクはやっていない」を自分は公開時に映画館で見ていました。このところ盛り上がりを見せている邦画は当時は氷河期そのもので、ハリウッド映画に完全に負けていたこともさることながらテレビ局主導で有名事務所のタレントを入れるキャスティングありきの駄作が目白押しだったこともあり、私自身も邦画という時点でその映画を見るのをやめていたほどでした。
 そんな中、この映画に関しては当時痴漢冤罪が問題になっており、私自身もその他の冤罪事件への関心を持っていたことから興味を持ったため確か友人と一緒に見に行ったのですが、映画として単純に面白い作品であるとともに社会的啓発内容も多く、ああこうして映画でここまで打ち出せるのかと強く感心したのを覚えています。辛口で評点が80点を超えることがほとんどない超映画批評の前田有一氏もこの映画に対しては98点という好評価をつけており、その評論コメントは私も見ていて納得するまとめ方となっています。


 そんなこの映画、並びに「Shall we ダンス?」などでプロデューサーを果たした関口大輔氏が冤罪事件に巻き込まれて解雇され、あのワーナーブラザーズ相手に裁判をしていたという事実は目を疑うものでした。

 事件の詳細は上のフラッシュの記事リンク先を見てくれる方が手っ取り早いですが簡単にまとめると、関口氏は根も葉もない経費流用の疑いをかけられて問答無用で解雇されたのですが、その後に解雇事由となった事実がそもそも存在しなかったにもかかわらず解雇が取り消されなかったどころか、業界関係者にワーナー関係者自らが悪評を振りまいていたため裁判を起こし、2年の歳月を経て不当解雇が認められたことが報じられています。本人も語っていますが、冤罪がテーマの映画のプロデューサーがまさか冤罪に巻き込まれたという冗談のような出来事があったようです。

 この記事を見るまでこんな事件が起きていたとは全く把握しておらず、また結審を経て寄せられた周防監督などのコメントからも本来このような冤罪と関口氏は無縁のような人物に見えるのですが、こんな人ですらこのような災難がふりかかるという事実に驚きを覚えました。同時に、これほど悪意に満ちた濡れ衣にすらワーナーはまともな対応もできないのかと呆れ、だからパラマウントに買収されるほど落ちぶれたのだという妙な納得感を覚えました。

 以前私はある友人に、「こっちが何もしなければ絶対に殴られたりしないとか思ってないよな?」ということを口にしたことがあります。何が言いたかったのかというと、たとえこちらが手出しせず、敵対的態度をとらなくてもトラブルに巻き込まれることがあり、そうならないためにも、というよりそうなったときには好むと好まざるになく闘わなければならず、そうした覚悟を常日頃より持っておけと伝えたかったためです。
 今回の関口氏の例はまさにこの典型で、どれだけ善人であろうとこのような無用な騒動に巻き込まれるものかと改めて感じました。ただ報道内容が事実なら、そのような不幸に屈さず戦い抜いた関口氏には敬意を覚えるとともに、本当に排除すべき人間は誰なのかを問うためにこそこの記事がもっと読まれることを望んでいます。フラッシュの人もいい取材するなぁ。

2026年9月6日日曜日

神殺しの手段

 昨日今日は雨模様の天気でありほとんど外出せず、今日親父と車で松戸市内のプラモ屋を開拓しただけでした。土日に処理しなきゃならない仕事もないため家でゲームばかりしていましたが、相変わらず「崩壊スターレイル」を続けています。

 このスタレで私は現在第4部に相当するオンパロス編をプレイしています。第3部のピノコニー編がほかのレビューとかでも「ストーリーが超クソ」と書かれていて私も深く同意していただけに、比較対象となる前編が悪すぎただけにこのオンパロス編はまだ楽しめて遊ぶことができます。
 なお何故ピノコニー編が超クソなのかはいくらでも理由を挙げられますが、敢えて端的に述べればそれまで登場してきた主人公一味キャラをほとんど使わず、ストーリー展開をほぼ全て新キャラで行おうとしたのが主因じゃないかとみています。決して魅力がないわけではないもののぽっと出の新キャラにストーリーを牽引させ従来から登場していたキャラをほぼガン無視するあの展開だとプレイヤーがついて行けるわけなく、開発者がストーリーテーリングの基本を如何に理解していないかが伺える内容でした。

 話を戻すとオンパロス編は前の話がひどすぎたためすっごくマシに見え、またキャラクターの作り方はこれまで通りよく、個性も魅力もきちんと兼ね備えている気がします。中でも現在ゲーム内でも最強キャラの呼び声高いキャストリスに関しては、演じている声優がベテランの斎藤千和氏ですが明らかにほかのキャラと演技のレベルが段違いで、声の面でも最強キャラではと思えてきます。以前から評価してましたがやっぱりうまい。
 以上、いくつか感想を述べていますが、このオンパロス編のストーリーの主軸は神殺しとなっています。大まかに述べると、危機に瀕した世界で死にかけている神を人が殺して新たな神となって世界を救う的なあらすじで展開されます。神様をたくさん登場させる関係もあってか美術はギリシャ、ローマ風の衣装や建築で統一されており、登場キャラもそれにちなんだ名前や役割を持たせられています。

 この神殺しですが、実はかなり昔に一人で色々考えたことがあります。基本的にどの世界の神話においても神殺しは同じ神性を持った別の神によって行われることが多く、人の手による神殺しは神話の中ではほぼ見られません。フィクション作品では昔あった「エデンズボゥイ」という作品で主人公の少年が神殺しの一族としてテーマにしてましたが、ぶっちゃけ読んでて詰まらなかったので結末とか知らないです。

 それでその神殺しの方法ですが、例えば相手が悪魔というかイシュタルをはじめとする別宗教の神だったら自分とこの宗教が調伏したとか得意技の火とか雷で倒した敵に描かれます。ただ同族の神となると結構手の込んだ殺し方をすることが多く、パッと浮かぶのだと北欧神話のバルドルの例があります。

バルドル(Wikpedia)

 このバルドルは不死の神様である日の宴会で不死なのをいいことにみんなでいろんな凶器をバルドルに投げようって遊びをしていたところ、盲目の神であるヘズがロキにたぶらかされて、バルドルの不死性が唯一通じないヤドリギを投げつけられて直撃して死ぬという話になっています。
 なおこのエピソードからデビサバってゲームでバルドルにはマジでヤドリギを装備したキャラしかダメージを与えられなくなっててめちゃ辛かった。

 このバルドルのエピソードというか、不死身だけど致命的な弱点が実は存在する系はほかの神話にも見られます。代表的なのはギリシャ神話のアキレウスで、生まれたときに不死身となる泉につけられて不死身となったものの、その際に足首を掴んで泉につけていたことからかかと部分は浸っておらず、俗に言うアキレス腱とよばれる部分だけは不死身でなくそこを射られて死んでいます。
 こんな具合に、基本的に神様は不死だけど致命的な弱点を突けば一発で死ぬ的な話がやっぱり面白がられるためかよくあります。現実的な宗教における神の死とは議員同様に信仰を失うことであり、信仰者を失い語られなくなった宗教の神こそ死んだ神だと思いますが、信仰途中で死んでく神となるなと何かしら条件を付けて死んでいます。

 個人的にはこの神殺しの手段のあたりが創作において人間の創意工夫が生かされる場面だと思うのですが、これはという王道パターンはいまだ確立されていないように見えます。魔王の倒し方はたくさんあるけど神殺しの手段は少なく、個人的にはもっといろいろ出てきてほしいというか以前に考えた疑似神話の中でも実はあれこれ悩んでいました。
 なおその疑似神話の中では、神を殺そうとする研究者が神殺しの手段を必死で研究するが、神からしたらそんなの認めるわけじゃなくこの研究者を殺そうとするような話を練ってましたが、絶対的な存在に立ち向かうという意味ではある意味ヒロイックかもと当時思っていました。なおなんでそんな疑似神話を作ろうとしたのかというと、クトゥルフ以降はこれという神話が生まれておらず、何かしたら新しい概念を取り込んだ神話話が読みたいな、なら自分で作ろうかと思ったためです。

2026年9月5日土曜日

はてなの11億円流出事件について

 先日、松戸フレンズ(左投げ左打ち)の友人から「ヤバい報告書がある……」というメッセージを受け取りました。その時点で当事者がはてなブログなどでおなじみのはてなだと聞いてはいたのですが、ニデックなどとは違いここで会計事件とか起きている話をそれまで全く聞いておらず、最初ピンときませんでした。何気に知り合いの会計士も「そんなのあったの?」という感じでした。

 そんなわけで見てみたのが上のニュース記事と実際にはてなが出した報告書です。概要は上の記事にあるようにはてなの経理部長が詐欺師に騙され会社の流動資金の約1/3に相当する11億円をそのまま詐欺師に流したというもので、下のリンク先の報告書にその経緯が細かく書かれています。報告書については正直に言って、書き出しがあんまいいと思えなかったのでそれほど期待していなかったのですがニデックの報告書よりもずっと面白い、というかこの一、二年くらいに読んだ報告書の中で一番面白かったです。書き出しだけで書き手を評価しちゃだめだと思うくらい、全部で56ページと少ないことから中盤からはハラハラしながら一気に読めました。


 事件の詳細については上のうちの親父も大好きなカカチャンネルの解説動画に詳しく紹介されていますが私の方から説明すると、ある日はてなの経理部長に「警察です、マネーロンダリングの疑いがかかっています」というよくある電話がかかってきて、言われるままに資金を移動させて11億円流失させてしまっています。事件の背景として報告書では、上場前から長年経理業務を担当していた二人だけの経理社員が数年前に引継ぎもせずに辞めてしまい、流失させた経理部長は一時休職に追い込まれるなど経理現場が大変混乱しており、関係者同士のコミュニケーション不足もあったことなども遠因として挙げています。

 ただそうした経理部内のゴタゴタも理解できますがそれ以上に直接的な原因として、上場企業が最低限持つべき内部統制の仕組みがはてなには全く存在していなかったことも指摘されています。具体的には普通、認可されていないソフトウェアは業務用PCにはインストールできなくさせるのにはてなにはそれがなく、今回の詐欺事件でも遠隔操作ソフトを入れられて詐欺師に送金を許しています。
 また送金に関する承認システムも明確な不備があり、具体的には経理担当と出納担当を分ける職務分掌がなされず、経理部長本人が振込指示と承認が行えるようになっていたため巨額な資金の流失を招いています。さすがにこれは経理業務における基本中の基本であり、これが疎かだったということは多方面のガバナンスに問題があるのではと疑ってしまうレベルです。っていうか、この職務分掌すら果たされずに上場維持しているという時点でかなり疑問ですが。


 実際この事件を受けて、事件発生の報告をした4月と報告書を発表した7月ではてなの株価は二段オチとなっています。間の上昇時期に株買った人がちょっと悲惨というか……。
 なおコメント欄にある「株主には配当せず詐欺師に配当」っていう一言は面白かったです。

 ただこの事件、リンク先動画のコメント欄にもありますが完全に他人事だと思って笑ってみられる事件という風にも思えないというか、どこでも起こりうる可能性がある事件のように感じます。はてなほど極端な結果にならずとも詐欺の手口の巧妙化に伴い、他山の石にはすべきでない内容に思えてなりません。特に報告書にあるように権限の分割や送金上限額の設定などの対策はもっと周知するなどして、他山の石とすべきでないように思えます。

 話を戻すと冷静な状態だと騙されない内容でも弱ってるときだところっと騙されるというのは自分でも経験あり、私自身もこの経理部長に対して他人事に感じませんでした。そうしたいろんな感情を一度に持てるエンタメ性でもかなり優秀だと思うので、興味を持った人はこの報告書をぜひ読んでほしいです!

オッカムの剃刀?

 先日「ブラックラグーン」の最新刊が発売されましたが、これ見て急に「そういやオッカムの剃刀ってなんだ?」と急に思い出しました。この単語は大分前のブラックラグーンの中で映画俳優そっくりの張さんが「オッカムの剃刀って奴か」というセリフで出てくるのですが、そもそもこの単語の意味が分からず前から気になりながら調べることなく無為に月日を過ごしていました。

 そこで急に思い出したことから調べてみたところ、予測に当たり余計な仮定はつけずにそぎ落としていくべきだという考え方だということがわかりました。そぎ落とすという行為から「剃刀」と、この論を提唱したオッカムという学者にちなんでこのような名称となったことです。

 こうして長年の疑問が解消された一方、昔と違ってブレード型の剃刀を使う人は現代では少ないという現状にちょっと疑問を覚えました。なお余談ですが半年くらい前、馴染みのコンビニでアラブ人っぽいい人が英語で店長になにやら尋ねていたので代わりに自分が対応してみたところ、安全カミソリではなくブレード型の剃刀ないかと聞いていました。生憎コンビニ店内になかったので購入することはできませんでしたが。

 話を戻すと剃刀そのものがほとんどない現代においてオッカムの剃刀という名称は如何にと思い、ならどんなのがいいのかと考えたら真っ先に思い浮かんできたのは「オッカムの鼻毛カッター」、「オッカムの耳毛カッター」という単語でした。もはや元の意味が分からないけどとにかく毛剃り美容品にオッカムつければ何となくそれらしく聞こえるような気がします。家電メーカーはこの自分の意見を参考に、この手の製品に「オッカム」というブランドを立ち上げるべきでしょう。

2026年9月4日金曜日

思ったよりインパクトなかったニデックの品質不正報告書


 先に会計不正で揉めに揉めて未だに有価証券報告書も発行していないニデックですが、既に報じられていた品質不正について本日報告書が発行されました。内容について一通り目を通しましたが、正直思っていたほどインパクトはなかったのと同時に、この内容を批判できる大メーカーが日本にいるのかという点で疑問でした。

 すでに報じられている通り今回カウントされた品質不正は2012年以降で844件ということですが、これ見て「え、これだけなのにこんな大騒ぎしたの?」という印象を覚えました。内容的には顧客に無断で規格や仕様を変更したとかが大半で、明確な不良品事故とかは発生してるかもしれませんが少なくとも報告書上では確認されませんでした。重大事態が懸念される案件は書かれていたものの、かつて死人も出していたタカタのエアバッグのようなレベルの内容は少なくとも見受けられません。
 でもって、こうした外部には知らせない社内基準に関してはぶっちゃけどのメーカーもやっているという確信があります。まだ欧米系や中国系に比べれば日系はこの辺ちゃんと守る所が多いけど、それでも内部基準を設けるメーカーの方が大半で、彼らの言い分としては「条件を緩くしても性能には問題ない」です。まぁ実際それで回っているところは否定できませんが。

 そういう事情から「何も罪を犯していないという人からこの人を石で打て」とイエスが言ったら誰も叩けなかったように、多分この報告書の内容でニデックを猛烈に叩こうというメーカーもメディアもいないんじゃないかなという気がします。正直、品質不正で言えば先のタカタや三菱電機、東洋ゴムの過去事例の方が悪質性が高いように見え、三菱自動車のリコール隠しと比べればニデックは何でもないようにすら思えてきます。

 私個人としてはニデック内部で上司が品質担当に「てめぇこれやらないとわかってんだろうな」的に恫喝して品質不正を黙認させたようなエピソードを今回の報告書に期待していたのですが、前回の会計不正報告書とは異なりそういう記述は一切なく、なんか一人でがっかりしました。
 あとこの会社、正直会計不正や品質不正以上に下請けいじめやハラスメントの方が抱えている闇は深いと考えています。仕入先にリベートを強制するのは当たり前でその点は会計不正報告書にも書かれていましたが、それ以上に強引な値下げや購買担当者による恫喝なんて日常茶飯事であり、私自身も経験していますがニデックの人間は基本的に日本語が通じません。この点について誰もが知っているのに誰もがスルーしているという今の状況の方が見ていて逆に怖いです。

2026年9月3日木曜日

「みいちゃんと山田さん」のアニメ化を巡る物議についての意見

 なんか中国でも人気を得ているというアニメ放映中の「スーパーの裏でヤニ吸う二人」のタイトルを見るたびに、「スーパーの裏でカニ食う二人」という作品を出したら売れるのではという妙な期待を毎回抱きます。なんかセリフが極端に少ない作品になる気がするけど。

 話は本題ですが過去にこのブログでも何度か書いた「みいちゃんと山田さん」という作品についてですが、こちらアニメ化が発表されたところ障碍者を題材にした作品であるがゆえ議論となっており、障碍者団体からは知的障碍者に対する誤解を広げる可能性があると声明が出されるなど賛否両論が出ています。
 やや皮肉な言い方をすると、この作品は先日公開された最終話の結末があまり評判がよくなかったのですが、それ故にこうしたアニメ化に反対であったり懸念を示す声に抵抗するようなアニメ化を推すファンの声が若干少ないような気がします。もし結末がよければもうちょい肯定派も多かったように思うものの、締まりの悪さから「このままアニメ化されなくてもいいんじゃね(´・ω・)」的に反応する人も少なくない気がします。

 なお私自身もあの結末を面白いとは感じず、中盤までの目覚ましい表現力が何故こうなったと残念に感じました。ぶっちゃけ漫画太郎氏がやるようなオチで、ギャグマンガならともかくこの漫画のジャンルでやるオチじゃない気がします。「チェンソーマン」第二部もそうだったけど、最近結末が悪くてそれまでの作品全体の評価すら落としてしまう作品が多いです。

 話を戻しますが上記の通りみい山のアニメ化についてはやや否が多めの賛否両論となっていますが、結論から言えば自分はアニメ化すべきではという立場を採っています。何故この立場を採るのかというと、一に表現の自由、二に人を傷つけずして名作なしという観念があるからです。

 一つ一つ説明していくと、まずこの作品の否定派における最大の主張は知的障碍者に対する差別を助長するというものです。知的障碍者という機微なテーマ故に避けられない議論ではあるものの、仮にこの主張を通してしまうなら、周りに迷惑をかける知的障碍者のキャラクターは一切描けなくなる気がします。もちろん出てくる知的障碍者キャラ全員がトラブルを起こすような性格最悪なキャラクターに描かれているなら話は別ですが、すくなくともみい山では温厚な知的障碍者キャラも出ており、知的障碍者全員が社会にとって害をなす存在とまでは描いていません。
 加えて言うなら健常者であろうと知的障碍者であろうと、周りに迷惑をかけまくるトラブルメーカー的な人間は現実に存在します。そうした現実に存在するという事実がありながらそのようなキャラクターを描いてはならないとするのは現実を否定するような行為であるし、表現の自由も大きく制限してしまう価値観です。みい山をみて知的障碍者はみんなトラブルメーカーだと誤解する人が出てくるかもという人もいるかもしれませんが、そんな人間は何にだって誤解するでしょうし、いちいちそんなのに付き合っていたら何の創作も行えなくなります。

 仮に知的障碍者は社会にとって害悪で淘汰すべしみたいな主張を作品を通して出されていたら、私もアニメ化とかするのに反対の立場を採ります。しかしみい山はそこまでのレベルではなく、また実際に存在するレベルの人間像を描いているように見え、現実を描写することを否定するというのは上記の誤解を防ぐよりも危険なことのように見ます。アニメ化について望ましくないという意見を主張することは自由だし何も問題ないとは思いますが、絶対に放映してはならないといった差し止めを求める主張は逆に行きすぎであるように思います。

 第二の意見に話を移しますが、こちらに関しては誰か言う人が出てくるだろうと思ったものの誰も出てこなかったので言えば、さっき口に出した「チェンソーマン」作者が書いた「さよなら絵梨」に出てくる主張です。この作品で自作映画を公開して「傷ついた」、「むかついた」などと観衆から不評食らった主人公についてその父親が、

「創作って受け手が抱えている問題に踏み込んで笑わせたり泣かせたりするモンでしょ?作り手も傷つかないとフェアじゃないよね」

 というセリフを言いますが、これは本当に創作における肝といえる部分で「さよなら絵梨」においても核心的なテーマだと私は考えています。

 みい山についてその知的障碍者の描き方に不快感や傷ついたと感じることを理由にアニメ化に反対する声も見られますが、この点に関してはそれは違うように思います。上記のセリフのように創作で人の心を打つためにはそかなり深く踏み込まなければならず、人によっては作品に触れたことで傷つくと思うくらい心を抉る必要があります。逆に人の心を全く傷つけない無害な内容というのは基本駄作で、その後記憶にも全く残らないでしょう。ある意味で賛否両論となるのは、それだけその作品が優れている証拠でもあります。
 過去の名作と呼ばれる作品、それこそダンテの「神曲」なんか当時の宗教関係者からすれば腹立たしいことこの上ない内容だったでしょうが、だからこそ名作となっています。またドリフの番組も俗悪番組などと大人から言われましたが、現代において否定する人は逆にいなくなっています。

 前述の通り、みい山を見て面白いか以前にその描き方に「傷ついた」という人はそこそこいるようで、そうした人たちがさっきの「さよなら絵梨」のセリフのように作者を批判したりするのも自由だし、それもまた必要なことだと思います。しかし傷ついたことを理由にアニメ化差し止めを求めるというのはちょっと飛躍しすぎであるようにもみえるし、人を傷つけない作品ばかりを見て何が楽しいのかと私には思え、「人の心を傷つける作品」だからという理由でその作品を全否定してはならない気がします。
 もっとも、先日の小学館のマンガワン問題はさすがに別です。あれは明確な犯罪行為による被害者がいるにもかかわらず、その事実を隠したうえで被害者の意向を完全に無視し、社会的制裁からも回避しようとするような行為であり非難されて連載打ち切りとなったのも当然だと思っています。

 以上がみいやまアニメ化についての自分の大まかな意見で、いろいろ意見はあるし全く理解できないないわけではないものの、アニメ化を差し止めるほどの問題とまでは感じないため、アニメが売れるというのならアニメ化すればいいのではという風に考えています。ただ自分の中でもこの作品について否定的な見方がないわけでもなく、それは作者の亜月ねね氏の過去問題です。
 アニメ化否定論者の意見の中でも大きな部類に入ると思いますが、この漫画の作者は以前にツイッターで水商売万歳などといったやや過激な主張をしており、知的障碍者を差別しているという意見もこの時のツイッター漫画が主な槍玉となっています。私としてはこういう意見が出ても確かに仕方ないかもと思ってみていましたが、作者の意見もまた一つの意見だとみて、そこまで否定的には見ていませんでした。当初は。

 そしたら作者と編集部の方が上記の意見に怯んだか、過去のツイッター漫画で作者は作画だけしかしておらず、原作者は別にいるなどと責任回避ともとれる発表をしてきました。この主張はそれまでの発言とも整合性が取れておらず、はっきり言ってしまえば嘘としか思えない内容で、責任を回避するため咄嗟に言いつくろった虚言だと私は思っています。この発表を見て、どうしてこんな誰も信じるわけでもない虚言をここにきて弄すのか、また自分自身の過去を否定するというのはどういうことかと感じ、批判に耐える度胸がないというのなら目立たぬようアニメ化もやめたらどうだというような感情を覚えました。
 前述の通り知的障碍者の描き方について私はそこまで気にしませんでしたが、上記の作者と編集部の対応には呆れたというか根性のない連中だと思え、この点に関しては私もみい山について否定的に見ています。また「さよなら絵梨」のセリフを引用しますが、いい作品を描こうとしたら多少なりと観衆を傷つけることとなりますが、その傷つけた観衆から来る批判に耐えられないというのなら初めから創作なんてするなと言いたいです。

 最後にちょっとベクトル違うかもしれませんが、上記の通りみい山は作品そのものより作者の人間性に対する批判も大きい、っていうか多分こっちのが強いです。これを見ていて思ったのが漫画家の平野耕太氏で、彼の作品もよくアニメ化されていますが以前に平野氏はよく「江川達也が死刑にならねぇかな」といったことを平気で何度も口にしていましたが、アニメ化に際して彼の人間性を問う声は全く聴かれませんでした。なにゆえ(´・ω・)