2026年5月20日水曜日

上海の日本人切り付け被害事件について

 ぶっちゃけ詳細知らないし書くまでもないかと思うけど、一応上海に住んでるしほかに書くネタも松戸七不思議しかないので書くことにします。

 すでに大きく報じられているように、昨日上海市内の昼時に日本食店で日本人を含む数名が通り魔によって切り付けられたと報じられています。場所は浦東にある森ビルこと上海環球金融中心の中にある飲食店とのことで、私はこの店に直接訪れたことはないものの、上海市内にいくつか支店があってその前を何度か通ったことがあるため看板にははっきり見おぼえありました。
 幸いながら被害に遭われた方の命に別状はないとのことですが、病院で治療を受けるほどの怪我を負ったとされ大変心配されます。今日私の周りの日本人の間でもこの事件が話題になりましたが、やはりほかの地方都市ならまだしも上海でもこういう通り魔事件が起きるのかという感想が聞かれました。

 犯人に関しては高齢男性とされ精神疾患の経歴があるとされますが、日本人を狙ったかどうかについては言明されていません。まぁはっきり日本人を狙ってないと犯人が言うならそう発表されるわけで、何も動機について中国政府が発表しないということは、刃物を持って入口で暴れるわけでなく日本料理店を訪れているあたりも、日本人を狙った犯行である確率は高いと私は見ています。

 それで肝心の中国側の反応ですが、結論から言えばこの事件についてほとんどの中国メディアは沈黙しています。地元上海メディアの澎湃新聞なんかは報じていますが扱いは明らかに小さく、ぶっちゃけこの前のカルビーのモノクロ包装ニュースなんか大々的に各所が報じていたのと比べると、ニュース価値逆だろと言いたくなるような落差です。
 以前の蘇州での襲撃事件なんかは中国人女性が亡くなられたこともあってしばらく経ってからは大きく報じられましたが、今回の上海の事件はそれとは異なることから、今後も大きく報じられることはないでしょう。日本国内でのしょうもない中国人被害事件を中国は大々的に報じるのにね。

 ほかのメディアが書いていない話を書くと、マジな話、この数ヶ月間における上海のこうした通り魔対策は日に日に強化されています。かつてはいい加減だった地下鉄の荷物チェックが今年の1月くらいから急に厳しくなり、すり抜けようとする人がいたらマジで怒鳴って止めようとするなど、荷物チェック機を通過させるよう駅員が厳しく指導されているように見えます。また駅内や街中に立つ警官の数もなんか毎月増えているように見え、特に今週なんか「なんでこんな多いねん」と私が思うくらい増えていました。
 何が言いたいのかというと、今回日本人が被害を受けましたが、中国人が被害を受ける通り魔事件も見えないところで既に何度も発生しているんじゃないかということです。日本人被害の事件を報じないのだから、いわんや中国人被害の事件もという具合に、報じられていないだけで既に数多くの通り魔事件があちこちで起きており、そのため街中の警官動員数も増えているのではないかとはっきり疑っています。

 実際、中国の地方都市では車で突っ込むなどといった通り魔事件がいくつか確認されているものの、中国国内でそれら報道は完全に封じ込められています。だから尚更とばかりにこうした事件が見えないところで起きているという疑念も持つわけで、警官数の増加もそれを裏付けるものだと考えています。

 まぁ日本も人のこと言えないというか、尼崎なんかは死亡者が一人だけなら殺人事件は報じられないし、バラバラ殺人も月一ペースと聞くので、感覚の問題なのかもしれません。ただ今回の事件は比較的警備員もいる森ビルで起きたことから、恐らく今後はビル入口にX線の荷物チェック機を置くよう指示が飛んで、またゼロコロナの時みたくめんどくさい手間が増えていくのだろうなと予想しています。

2026年5月19日火曜日

社会の複雑化に伴う境界知能の顕現

あと少しIQが低ければ支援が受けられるのに…日本人の7人に1人が抱える「境界知能」という“見えない生きづらさ”(痛いニュース)

 以前に発達障害の大人について記事を書きましたが、これに深く関連してくるのが上のまとめ記事に書かれている境界知能です。境界知能というのは主にIQが健常者(100)と知的障碍者(約70)の間である80前後にある人で、健常者より劣るものの知的障碍者とは認定されないカテゴリです。知的障害とは認められないものの健常者に比べ知能が劣ることから社会での生活で本人が意識しないままトラブルを起こすことがあり、このカテゴリに入る人たちにも支援が必要ではないかと言われています。
 そもそも境界知能という言葉が一般にも広がるようになったのはごく最近で、自分の感覚では2018年くらいから段々と広がってきたような気がします。逆を言えばそれまでは「要領の悪い人間」としか見られず、本人らの能力以上に社会が高い要求を行い、どちらも損するような状況にあったと言われています。

 そんな境界知能について上の痛いニュースの記事を見たのですが、こうした境界知能の人たちにも知的障碍者向けの教育プログラムや社会のアファーマティブアクションが必要なのではといった内容が議論されています。全体としては否定的な声が多いように見え、現在の知的障碍者のラインのように、どっかで基準を区切らないと話が終わらない、知能の低い人向けに社会が合わせ続けることには限界があるなどという意見が見られ、私自身もこうした意見は否定できない気がします。
 ただそれを踏まえた上で言うと、知的障害のラインを少し引き上げるべきなのではないかと思います。具体的には80前後まで引き上げ、支援の対象範囲を広げるべきという考えです。何故こう考えるのかというと、社会がどんどん複雑化しており、かつては適応できた人でも現代では適応できなくなっているのではと思うからです。

 例えば就職一つとっても、昭和から平成初期にかけて就職した後に使い方を覚えなければならない危機と言えば、せいぜいコピー機、FAX、出勤カード機くらいだったでしょう。しかし現代ではパソコンや携帯電話をはじめ様々な電子機器の使い方を覚えなければならず、さらにはパソコン内のメールをはじめとするあらゆるソフトウェアの使用に、かつては技能とされたタイピングもマスターしなければなりません。またそれら機器周りのあらゆる情報管理も徹底しなければならないし、社内行為もハラスメントにならないよう気を配る必要があります。

 仕事だけでなく生活面でも、インターネットやアプリなどあらゆるツールに対する一定の使い方も把握していなければなりません。また契約も携帯電話をはじめ複雑なものが増えており、クレジットカードなども管理する項目は膨大に膨れ上がってきています。
 またこれはギャンブル中毒者に言えることですが、資金調達手段も増加しています。かつては街金の窓口でしか借りられなかったお金が、現在はネットを介してあちこちから借りられるようになり、賭け事にのめりこんだ場合に出来る借金額も増えやすいように思えます。

 以上のように、日本を含む世界の世の中は各種サービスや機器の発達によってどんどん複雑化しており、スマホなどによってアフター5以降も無限に働けるというか働かされるようになってきています。単純に言えば世の中が複雑化していて、社会で生きる人々に要求される水準や知識もうなぎ登りというか増大化していて、実際私も世の中の先進サービスに追いついていくのが段々辛いと感じてきました。ゲームだって、最近はネット接続がデフォで毎日ログイン要求されるし……。
 こうした状況を考えると、以前のもっと単純な世の中だったら境界知能であることが目立たなかったというか気にされずに生きられたのではと思うようになってきました。以前ならそこまで制度やシステムが複雑でなく、知識のアップデート頻度も少なく済んだだろうし、健常者より知能が劣ったとしても読み書きや計算がある程度できれば、周囲とそれほどトラブルを起こさずに暮らせていた気がします。言い換えるなら、社会が複雑化してきたからこそ境界知能者が目立つようになってしまったのではないかと言いたいわけです。

 なんかまとめ方が下手ですが、要するに社会の複雑化に伴い社会が大衆に求めるあらゆる水準が引きあがり、以前は問題なく暮らせていた人たちも知識などで追いつかなくなり、トラブルや問題が増えているのではないかということです。仮にそうだとしたら、社会の要求水準に合わせて従来の知的障碍者のラインを引き上げ、これまで対象外だった人も対象に入れて対策すべきでは二課と思うわけです。そうしたことが社会全体のプラスマイナスで言えばプラスに傾くのではないかと言いたいわけです。

 ちなみにこの要求水準の引き上げですが、意識している人はいないでしょうが漫画界でも同じことが起きていると思います。平成初期と比べて新人漫画家の画力は現代の方がはるかに高く、昔の漫画見ると「この絵で連載できたんだなぁ」と思ったりします。その分全体の品質が向上していて競争力も上がっているわけですが、こういった社会の高度化が今後も無限に進むとなると、なんかついていくのがおっくうに感じてきます。
 多分こういう感情がレトロゲーにはまる人たちを生んでるんだろうな。

2026年5月17日日曜日

自分の人生を変えたマンガ




 なんか楽プラのAE86ことハチロクのプラモでこの赤色だけいつも使ってるプラモ屋でずっと売れ残っていたので、自分が引き取ることとしました。決して作りたくて買ったわけじゃないんだからね。
 作ってみた感触としてはあまり推薦できないキットだったというか、明らかにパーツの整合性が悪く、特に車体左側の穴がやたら嵌め込みづらく万力のような力を駆使せざるを得ませんでした。またほかのキットと異なりシャシーとキャビンを直接接合させるわけではなく、フロントバンパーとリアバンパーを使って嵌め込むようになっていますがこれがまた具合が悪く、両バンパーもきちんとはまんないし、なんでシャシーとキャビンをくっつけなかったのか理解に苦しみました。

 話は本題ですが仮に自分の人生に深く影響を与えたマンガを選ぶとしたらやはり、横山光輝の三国志が真っ先に自分の中で挙がってきます。何度もこのブログに書いていますが小学生の頃、ゴミ捨て場で捨てられていた三国志1巻を手に取ったことがきっかけで中国史、ひいては中国に興味を持ち、その後中国語を学んでこうして中国で働き続けることとなりました。マジで三国志がなければ中国に係わることはなく、自分の人生は一介の松戸戦士として終わっていたことでしょう。

 そんな三国志に次ぐ影響を与えた漫画はほかにないかと考えた際、すぐ浮かんできたのは何を隠そう頭文字Dでした。頭文字Dは言うまでもなく冒頭のハチロクを主役車種に選んだ日本のカーレース漫画の金字塔で、現在の世界各国におけるJDM人気を作ったほか、各方面の日系自動車業界やファンに影響を与えたとされ、連載開始時期から30年以上経っているにもかかわらず未だその人気に衰えは見えません。
 私自身も大体ステージ4が放映されていた当たりにたまたまステージ1のアニメを見たことがきっかけではまったのですが、実はこの頭文字Dに触れるまで、自動車に対して一切何の興味もありませんでした。それどころか車に金をかける行為自体が無駄だと考え、スポーツカーとか買う奴は頭おかしいのではないかと本気で信じていました。

 しかし頭文字Dにはまってからは自動車の名前も覚えるようになり、またその性能や動力方式なども徐々に学ぶようになって、作品への興味から自動車に関する知識がどんどんと深まっていきました。これが活躍したのが記者時代で、自動車関連の記事を書くにあたってこうした知識が大いに役立ち、あんま自動車に関する興味が高くなかった職場仲間からも実際に高く評価してもらいました。また記者を辞めた後も、やはり自動車産業は日本の主力産業ということから、外部の人間と関わる際に自動車関連知識があると話しやすく、後輩にも頭文字D見るよう指導していました。

 ただ頭文字Dの影響は車にとどまりませんでした。というのもある日インプレッサのボンネットにあるでかい空気穴について気になり調べたところ、こうした空気穴はエアインテークと呼ばれ、自動車よりも航空機の方が性能への影響がでかいということを知りました。実際、エアインテークは空力性能、動力性能を直接作用し、機体によってほぼ確実に異なっていてエアインテークだけで機種を判別できたりします。
 この記述を見てからやけに航空機が気になるようになり、たまたま職場にプラモに詳しい同僚がいたためにその人から話を聞いて上海のプラモ屋を尋ね、F-16のプラモを作ったことが今のプラモ生活の始まりだったりします。このおかげでプラモ技術というか手先の器用さを身に着けただけでなく、ミリタリー分野全般に興味を持つようになってこの方面の知識も蓄えるようになり、世界観がかなり広がった気がします。

 以上のように、頭文字Dがきっかけで自動車、ミリタリー(特に航空機)への知識を大きく広げることができました。また戦闘機などの形状の違いにも意識が向くようになり、工業デザインへの関心と造詣も深まり、この辺の感覚も頭文字Dの影響がなかった目覚めることがなかった気がします。
 私の中で頭文字Dは名作だとは思うもの決して順位がトップランクの漫画というわけではなく、弐瓶勉氏の「BLAME」などと比べるとその評価は下がるのですが、こと自分の趣味や知識範囲、そして仕事への応用に対する影響度で考えると、マジで三国志に次ぐほど強い影響を与えた漫画だということに、ハチロク作りながらなんか気が付きました。マジで頭文字Dがなければ、自分の趣味は、歴史、政治、茶碗、相撲、自転車にとどまっていたでしょう。これでも十分広い気がするが(;´・ω・)

2026年5月16日土曜日

「オタク」という単語を見聞きしなくなった( ゚Д゚)マジ

 ただ単に自分が日本に住んでいないからかもしれませんが、ふと気が付いてみたらこの数年か、「オタク」という単語をマジで見聞きすることが亡くなった気がします。かつてはそれこそ毎日どこかで聞きしていたのになんか気がづくと死語になっているかのように使われる機会が減っているように思います。

 そもそもこの「オタク」という言葉ですが、90年代までは完全に侮蔑語でした。アニメや漫画ファンを指して陰気な人たちといったようなネガティブな意味で使われており、漫画家の山田怜司氏の番組に出演したオタクの帝王こと岡田斗司夫氏もはっきりと「受難の時代」といったように表現していました。
 なお岡田氏は新作アニメ映画が公開されるたび、当時のオタク界隈で伝統となっていたのでコスプレして映画館に繰り出していたそうです。ある時は大魔神のコスプレで顔にもしっかりペイントしていったところ、「お前らのような奴が来るからまともな客が来なくなるんじゃねーか!」と映画館の人にマジ怒られそうです。これは映画館の人が確かに正しいでしょう。

 話を戻すとオタクという言葉の価値が明確に変わってきたのは00年代に入ってきた辺りです。段々と日本産アニメが海外でも高い評価を得ているということが伝わり始めたことと、オタク男性を主役においた「電車男」がヒットしたことで徐々に市民権を得るようになり、それまではやや日陰者でアピールの少なかったアニメファンなどが「オタクで何が悪い」という大上段を切れるようになっていきました。
 10年代に入るともはやオタクという言葉でアニメ、漫画ファンを馬鹿にすることは逆批判されるようにもなっていき、この辺りで侮蔑語としてのオタクという言葉は完全になくなり、率先していう言葉とまではなってなかった気がしますが普通にアニメ、漫画ファンを指すようになったほか、その他の趣味にも「〇〇オタク」みたいな具合に気軽に使いやすくなっていったように感じます。まぁ本来の使い方がそのはずなんですが。

 ところがこの3、4年間を振り返ると、マジでこのオタクという言葉を全く目にも耳にもしなくなったように思います。そもそもこの事実に気が付いたのは先ほど挙げた山田氏の番組の岡田氏出演回をみたためで、この時を除くとマジで全くオタクという単語を見聞きしていません。実際のところはどうかははっきり言えませんが、少なくとも使用頻度はかつてと比べると劇的に落ちていると言ってもいいでしょう。

 ではなぜオタクという単語は使われなくなったのか。一番の理由はアニメ、漫画を趣味とすることに周囲の目を気にしなくなったことが大きいでしょう。子供だけでなく大人もアニメ好きと言ってもそんなキモがられることもなくなり、さらには侮蔑的な意味も消え去って侮蔑語としての価値も失いました。そのため使用者、使用場面自体がなくなり、死語化しつつあるのではないかと思います。
 次に、代替語ができたことも大きいと思います。具体的には「陰キャ」、「チー牛」の二つで、あまり積極的にコミュニケーションとりたがらず風采の上がらないナイーブな人物に対するこの二つの侮蔑語がそっくりそのままオタクに取って代わり、オタクという単語を使わなくなりました。このポイントはかなり自信があるというか非常に大きな要素だと考えています。

 このほか深読みすると、オタクという言葉を侮蔑語として使ってきた層、またはオタクとは対照的な人物像とされていた、欧米風に言うなら「ジョック」こと体育会系の権威低下も要素として挙げられる気がします。かつてのスポ根的な風土は現代ではとうに昔となり、それどころか日大の体育会をはじめ、かつては握りつぶされていたであるものの、世間にも大きく注目される事件が報じられるようになり、以前ほど体育会の人間が偉そうにする空気が今の日本にはない気がします。
 そもそもオタク自体が若干文化部とかに所属する男子を揶揄するような意味合いもあったように思え、体育系との比較として使われることが多かった気がします。しかし対抗馬たる体育系が弱まったことでこの比較もあまり意味をなさなくなり、結果的にオタクという単語自体も埋もれていったのではないかと思うわけです。

 ちなみに自分は漫画はともかくそんな言うほどアニメとか見ていないのですが、メガネかけた見た目からなんかやたらと周りからオタク扱い(侮蔑語としての意味)されていた気がします。周囲の評価をあまり気にしないためか否定したりすることもなかったですが、当時自分をオタク扱いしていた連中の誰よりも積極性、行動力、ポジティブさで当時も今も上回っていると信じて疑いません。
 ぶっちゃけ自分を構成する要素の中で最も目立つのは圧倒的な記憶力(知識量)と暴力性だと思え、もし当時自分を見てこの二つの要素を見いだせなかったとしたら、その時点で人を見る目がないとしか言いようがないと勝手に思っています。

2026年5月14日木曜日

ガンダムに出てくる一部機体の中国語表記について

 相変わらず「崩壊スターレイル」やっていますが、なんかプレイしていてやたら目が痛くなります。俺だけ?σ(゚Д゚;)
 それで本題ですがコメント欄に問い合わせ来たので、ガンダムに出てくる一部機体の中国語表記について今日は紹介、解説します。

 まずガンダムの中国語は「高達(ガオタァ)」に統一されており「〇〇ガンダム」ときたら間違いなく「〇〇高達」と表記されます。ただその詳細な機体名に関しては大まかに意訳と音訳に分かれており、前者は文字通り元々の日本語表記の意味に近い漢字が発音を無視して当てはめられます。後者については日本国内の「武者頑駄無」のように、意味よりも発音に合わせて漢字を当てはめる訳し方で、この意訳と音訳が入り混じって各機体名が中国語表記されています。
 そもそも論でいうと、同じ機体でも中国語表記が異なるというか複数あることも珍しくなく、これは海賊版ごとに字幕の表記が異なっていることが原因です。かつては非公式に中国語表記が勝手に決められており、先ほどの意訳と音訳の二種類あることもあってややこしい時期がかつてありました。最近はバンダイとかが公式声明を出すようになって大分統一されてきていますが。

 それではさっそくコメント欄で質問が来たガンダムWに登場する機体の中国語表記を引っ張ってきます。今回参照したのはビリビリゲーム内の「高達WIKI」というページです。

・ウィングガンダム:飛翼高達
・ガンダムデスサイズ:死神高達
・ガンダムヘビーアームズ:重装高達
・ガンダムサンドロック:砂漠高達
・シェンロンガンダム:神龍高達
・ガンダムデスサイズヘル:地獄死神高達
・アルトロンガンダム:双頭龍高達
・ウイングガンダムゼロ:飛翼零式高達

 上記表記を見てやはり気になるのはサンドロックでしょう、「砂漠ガンダム」ってなんやねんとか思います。あと字面的にはデスサイズヘルの「地獄死神ガンダム」はかなりインパクトあるのですが、死神じゃなくて死鎌じゃねという気もしないでもないです。

 続いてSEEDに出てくる機体をまとめるとこんなんになります。

・ストライクガンダム:強襲高達
・フリーダムガンダム:自由高達
・デュエルガンダム:決闘高達
・バスターガンダム:暴風高達
・ブリッツガンダム:迅雷高達
・イージスガンダム:聖盾高達
・プロヴィデンスガンダム:神意高達
・モビル・ジン:金
・インパルスガンダム:脈衝高達
・セイバーガンダム:救世主高達
・デスティニーガンダム:命運高達
・レジェンドガンダム:伝説高達
・アカツキガンダム:払暁高達

 こうしてみるとガンダムの表記は基本的に意訳で統一されているんだなと思います。個人的にツボったのはジンが発音から取られて「金」になってるのと、質問されてたアカツキガンダムが「払暁ガンダム」になってて、なんか仏教系キャラに見えてくることです。

 このほかで個人的に好きなのはサイコガンダムで、表記は「精神感応高達」となっています。意味的にあってはいるけどなんか違う気がします。またガンダム以外はやはり音訳されることが多く、アッシマーも「亜希瑪」、ジ・オも「鉄奥」など日本人からしたらぱっと見分からない表記が多いです。まぁ百式はそのまんま「百式」で、発音も「パイシィ」なので意味的にも音的にも近いというかそのままです。
 あとターンエーガンダムは「逆A高達」と「倒A高達」と二種類用意されてます。どっちもなんか弱そう。さらにGガンダム系は「曼荼羅高達」など割とそのまんまなキャラが多い中、マスターガンダムは「尊者高達」と分かりやすい表記になっています。部隊も香港がメインだし、やっぱ親和性高いんだろうな(´・ω・)

2026年5月13日水曜日

外より内に敵を求める中国

 先週末、中国のゲーム会社であるmiHoYoがリリースする「崩壊 スターレイル」をプレイ開始しました。このゲーム、というより会社は前から興味があり、崩壊シリーズのデザインの高さに注目していた矢先、先日ふとスターレイルに出てくる阮・梅のデザインが日本人には絶対に出来ないデザインだと思うようになってから俄然興味が湧いてきました。
 また昨今のスマホゲー業界ではもはや中国勢に支配され日本勢がウマ娘やブルアカなどを除けばほぼ撤退状態になっていることからも、中国製ゲームやらないとこの業界もうわかんないなという懸念もあり、プレイ開始を決意しました。

 そんなかんだで早速遊んでみたところ、前評判通りにデザインや音楽などの作りこみがすごく、またテキスト量も豊富で世界観にもかなり力を入れているという印象を受けました。ただまだプレイ開始から間もないこともあるかもしれませんが、明確に気にある点がありました。それは何かというと、戦闘目的です。
 このゲームは何もわからぬまま宇宙ステーションに主人公が放り出されてそこに現れる反物質と呼ばれる敵と戦うのですが、具体的に戦う理由が明確でないように感じました。一応、ステーションがこの反物質によって壊され研究者たちも逃げ出すのですが、何故襲われるのかも分からないし、また逃げ出す人たちも機材が壊れて大変だとは抜かすものの、なんかあまり切迫感がないというか、具体的に思想の対立や戦う理由がないのに主人公は戦わされているような感じがしました。でもってこれは何もスターレイルに限らず、中国製コンテンツにおいてほぼ共通の問題点であるように感じました。


 上の以前の記事にも書いていますが中国のアニメ作品のおいてはほぼ全て、最初は仲良くしてたりした味方っぽい奴が実は黒幕だたっというストーリーがワンパターンなくらいに共通しています。またスターレイルをはじめ、ほかの戦闘を伴う中国製ゲームでもなんかよくわからないまま敵と戦わせられて、結末を迎えてもなんで戦っていたのかはっきりしないで終わることが非常に多かったです。
 今回改めてスターレイルを初めて見て、この「よくわからないまま戦う」というのはつまり、単に魅力的な敵キャラを作ることができないのではと思うようになってきました。

 この魅力的な敵キャラですが、はっきり言えば作るのは難しいです。成功しているのだとスターウォーズのダースベイダー(実は主人この父親)、ガンダムのシャア(敵勢力にいるが実は敵勢力への復讐をたくらむプリンス)、ラピュタのムスカ(三分待ってやろう)などがいますが、セリフなどの性格異常に主人公らと敵対する動機なり背景、思想信条が人気を左右すると思います。ただそうした魅力ある敵キャラがいてこそ主人公らの立ち位置もはっきりするわけで、いい作品こそこういう魅力的な敵役がいるものです。

 それが前述の通り中国系コンテンツにはこれが全くおらず、味方の振りした黒幕がワンパターンなくらいに量産され続けています。なんで味方の振りした黒幕ばかり作られるのかというと、起承転結の転こと視聴者に意外性を与えられる展開パターンがこれしか持っていないからだと思います。
 その上で更に深読みすると、敵キャラというより敵との対立軸を作れないのかなというところまで至ったところで、なんか中国は外よりも内に敵を見出そうとする傾向があるような気がしてきました。

 というのも、中国の実写映画というとそのほとんどがスパイ映画で、多分恋愛映画よりも確実にスパイ映画の方が多いです。そうしたスパイ映画で出てくる敵役も基本的に外国(米国など)の内通者が多いのですが、機密情報盗んだり破壊工作したりしますが、そもそも何故敵対するのかという思想や価値観の衝突はまず描かれません。なんせ手引きする外国勢力があんまり表に出てこないのだから、対立軸自体が実はなかったりします。
 ではなぜそんな状態でもバトルするのかというと、これまた深読みすると「中国政府の方針に逆らう」というのが根本的戦闘理由になっていきます。

 ここらへんで浮かんできたのが日本の極左を含む社会主義勢力です。古今東西国籍問わず、何故か社会主義勢力は内ゲバが激しく、思想の異なる外部勢力よりも内部で殺し合った人数の方がどこも多いです。かねてから社会主義勢力は内部抗争が激しくなりやすいという見解は持っていたのですが、以上の中国系コンテンツの「思想や価値観で対立する明確な敵が実は存在しない」という傾向を見て、なんか外よりも内に敵を求めようとする社会主義の影響がコンテンツにも出ているのではないかと思うようになってきました。

 なぜ社会主義勢力がこのように内向きに対立を起こそうとするのかと言えば端的に、綱領絶対主義こと異論や議論を許そうとしない体制が最大原因です。そのため資本主義をはじめとする外部勢力以上に内部勢力の異論を潰そうとする方に神経を尖らせ、外部よりも味方内の異分子を締め出そうとするなど強く敵視する傾向が強く、抗争も外部以上に内部で激しくなりがちです。いわば、「大きな違いよりも小さな違いにこだわる」といったところでしょうか。

 こうした中国の社会主義的価値観はコンテンツ作品にも明らかに影響しているように思え、前述の通りスパイ映画では内通者や、味方の振りした黒幕とばかり戦い、資本主義の権化的な敵役は見られません。まぁ中国も資本主義だから対立要素内だけかもしれませんが。
 映画だけならまだしもゲームやアニメでもこうした傾向が強いというのははっきり言ってウィークポイントでしょう。前述の通り、この思想に囚われ明らかに対立軸を作るのがうまくなく、魅力的な敵役を作るのを苦手そうに見えます。

 とはいえスターレイルの主要キャラの作りこみや世界観はかなりしっかりしており、主人公キャラに関しては自前でも魅力的なキャラを作れるようには至っています。この点もかつては中国系コンテンツの弱点と言われていたところですが見事克服してきているので、対立軸も将来的には克服してくる可能性があると思います。

 なお日本の敵役に関して最後に少し触れると、「思想信条は正しいが手段が暴力的で焦りがち」系なキャラがやや多い気がします。まぁ戦うんだから暴力性を持たせなきゃならないんでしょうが。
 個人的に評価している敵役を上げるとラングリッサー4に出てくるギザロフで、斎藤道三のように徹底して国を乗っ取ろうとする野心だけで主人公の家族を殺害し足り虐殺したり、他国と戦争起こしたり、自国の将軍を死に追いやったりというゲス行為を繰り返しますが、野心と実力は本物で実際に国の乗っ取りに成功するという首尾一貫ぶりがよかったと評価しています。

中国のよくわからないガンダムグッズ

 昨日までやや重めの案件にずっと取り掛かっていたのですが、無事決着した直後から急に体が重く感じたので今日は有休を取得して昼寝していたら、夢の中で北京留学中にルームメイトだったルーマニア人の前で姉貴に怒鳴り続ける妙な夢見ました。意識はなかったけどストレス抱えてたのだろうか。


 話は本題ですが上の写真は淘宝の商品説明ページですが、たまたまこれ見て「ガンキャノン」は中国語で「鋼加濃」と書くことを知りました。なかなかうまいネーミングというかセンスに納得いくものでまた一つ発見したのですが、中国でもガンダムは人気で、こんな感じでよくプラモとかグッズが売られています。
 ただ中にはよくわからないグッズもあり、


 これなんか誰が買うんだよと本気で疑問に思います。わからない人向けに説明すると、これはZガンダムでコロニー住人を皆殺しにするために使われたG3ガスのガスタンクで、なか3Dプリンタで作ったとか書かれてあります。ジオラマ用だとは思うけど需要のわからないものに手を出す当たりはチャレンジ精神を存分に感じます。