互いの攻撃停止を条件にトランプ大統領はロシアから軽油を輸入できるよう制裁を緩和すると言っていますが、別に停止しなくても緩和するつもりでしょう。またロシアの側も攻撃停止の約束を守るつもりはない……ということを昨日のうちに思ったのですが、今日の時点で既に横紙破りをしてウクライナのエネルギー施設への攻撃を実際やったそうです。いずれこうなるとは思ってましたが、最初から全く守るつもりがなかったのは想定外でした。
ロシアの側がこんなだからウクライナの側も約束した覚えはないでしょうが、ロシアのエネルギー施設への攻撃をやめることはないでしょう。そもそも論として、ロシアが米国に軽油を輸出するという話自体が私には信じられません。というのもロシアはウクライナの攻撃によって国内においてもガソリンや軽油が不足する状況となっており、以前もインドから大量の軽油を輸入しているからです。
はっきり言えばトランプ大統領はもう正気を失っているようにみえ、ロシアにないはずの軽油をマジでもらえると妄信しているように見えます。恐らくプーチンが制裁を緩和すれば軽油を出すと唆したのでしょうが、ロシアの側は出す軽油なんてなく、この制裁緩和を口実に本当に必要な電子部品とかを調達する目論見ではないかとみています。
以上のような状況から今回の発表で米国内の軽油価格は下がることはなく、このまま高止まりしたまま来月の中間選挙を迎えることでしょう。情勢では民主党優勢とのことですが以前に私が書いたようにトランプが選挙干渉というか選挙不正を行うのではないかとみられており、結果はまだどう転ぶかわからないみたいに言われているそうです。どちらにしろ米国は今後もその権威を落とし続け、ロシアも今年に入ってからは占領地をほぼ全く広げておらず、中国は一人で勝手に経済崩壊していて、この三ヶ国の国際的地位は低下し続けるとみられています。
トランプの腹積もりとしては米中ロの超大国三ヶ国がそれぞれに有利な国際ルールを作っていけばいいというものでしょうが、これに従う他の中堅国はいないでしょう。何となく英国も米国離れが起きて欧州に近づきつつあるように見え、日本もフィリピンやオーストラリアとの関係が目に見えて強まっており、中堅国連合が今後勢いが増すように見えます。
その上で一番大きな変化としては、今後10年内に超大国がいなくなるかもしれない、少なくとも確実に減るというのがポイントじゃないかと思います。国際世界を主導する存在が減り、その間隙に誰がルールと秩序を作るのかがポイントで、第一候補としては私の中では中東でトルコ、欧州ではフランス、アジアではインド辺りが台頭してくるのではないかという気がします。一番動くのは東欧で、チェコ辺りからこの辺に影響力をどれだけ日本が広げられるかが結構重要な気がします。

