ページ

2024年3月19日火曜日

中間層は世論を代表するのか?

 昨日の記事で私は8年前の米国大統領選で日米のメディアはそろってトランプ当選の可能性を否定し、大外れしたことに触れました。この大外れの背景に関しては色々分析できますが、一つの理由として中間層の意見ばかりに目をやり、トランプの支持層である所得で見た下位層や、それまであまり影響力がないとみられていた思想集団の声を見落としていたという原因は十分考えられます。
 特に日系メディアに関しては、日本国内の報道においても、彼が考える中間層の意見ばかり取り上げるというか、それ以外の層の声は拾わないし取材しない傾向が強いように感じます。しかし、中間層が世論を代表するのかと言ったら私はそうは思わず、あんまり指摘されないけど地味に日系メディアのすごく弱いところであるようにも考えています。

 一見すると中間層というのはボリュームゾーンに見えますが、時代や経済によってその対象範囲は変わってくるものであり、やはり近年においては20年くらい前と比べた場合その比率は小さくなっている気がします。では具体的に日系メディアが捉える中間層とはどのような存在かというと、自分の見方で述べると以下のような条件を満たす層だと思います。

・大卒家庭
・家長が上場企業に相当する企業や団体に勤務
・首都圏及び大阪都市圏在住

 極端な話、上記条件を満たさない場合、マジでその存在をメディアから認知されていない可能性すらあると思います。つまり地方在住者や、中卒者や高卒者の声はそもそも「ないもの」と扱われている節があり、実際そうだと私は思います。
 現実的には上記条件は中間層というよりは上の下層が当てはまるのですが、どうも日系メディアはこの層のみの意見を世論として報じることが多く、結果的に上位層と下位層、特に地方の高卒者の声に耳を傾けていないように見えます。

 そのうえで、メディアが想定する中間層は必ずしも世論を代表しないと私は考えています。仮に中間層と下位層が同じ意見や見解を持っている場合は、確かに日本の多数派意見を形成するとして世論であると捉えてもいいように思いますが、中間層と下位層の意見が異なる場合、中間層の意見は逆に日本の世論とは言えないというか、下手すりゃ少数派意見である可能性すらあると思います。

 もちろん下位層、中間層、上位層それぞれの意見を集約して報じるというのは難しく、報道が一定の層の意見にやや偏るというのも仕方ないというか理解はできます。しかし本来ならメディアごとに主たる対象とする層が分かれているのならともかく、日本のメディアはテレビも新聞もラジオもみんな彼らの想定する中間層しか相手にしないし取材もしないため、報道される市民の声の幅はすごく狭いように感じます。上位層を相手にする高級紙も、もはや存在しないし。

 そういう意味ではもっと下位層や上位層に攻めたメディアとかできてほしいものですが、そもそも広告販売に頼った新聞の経営モデルがもはや破綻している今、その手のメディアの棲み分けはもはや起こり得ないかもしれません。右翼系メディアや左翼系メディアならまだ分かれるでしょうが、所得や生活レベル基準のゾーニングは今後しばらくは生まれず、このまま現状のなんちゃって中間層の意見のみが耳目に触れる状況が続くと予想しています。
 まだ地方メディアならその点、下位層や地方在住者の声も拾えるでしょうが、全国規模で届けられるかとなるとこれまた難しいでしょう。そう考えると、なんか日本の世論ってよくわからないものになりつつあるような気もします。何をもって世論と言えるのか。

2024年3月18日月曜日

報道から見えない米国大統領選の実像

 今日はいのまたむつみの訃報が出るなど、アニメや漫画界でこのところ訃報が多いですが今年の寒暖差の激しい気候も影響しているのではないかと勝手に考えち得ます。なおこの業界の訃報で一番ショックを受けたのは、キムタカことイラストレーターの木村貴宏の時でした。あの人の絵はオーソドックスそうに見えながらすごい個性を感じて子供のころから好きでした。

 話は本題ですがすでに予備選もほぼ終わっている4年に1度の米国大統領選ですが、今年は共和党は前職のトランプ、民主党は現職のバイデンが争うのがほぼ確定的です。この現状、そして本選の行方についていろいろニュースを見ているものの、今の状況が全く読み取れません。ちょうど8年の選挙では「トランプとかいう賑やかしもいるけど、次はヒラリーで決まり!」という報道しかせず思いっきり外した手前、何となく日系メディアも口が重いというか反省もあるのかあまり情勢について今回報じようとしていない気がします。
 個人的に自分が今一番知りたいこととしては、どの年齢層、所得層、思想団体がどちらの候補を応援しており、重視している政策は何なのか、ウクライナ支援に対する感度、こうしたものをもう少し報じてほしい気がします。けどこの辺の情報が、ほぼ全く入ってきません。

 上記のような状況、そして私自身が見る中国報道の現状を見るにつけ、米国在住の日系メディアの記者が余り仕事できないがゆえに、上記状況に陥っているのではないかという風に考えています。

 中国報道に関しては実質その場にいたし今もガチプロだと自認していますが、中国に関する報道は多いものの、中国の実態をきちんと報じているメディアはほとんどありません。むしろミスリードするような報道が多く、最近もかねてから中国を批判していた連中が中国は不景気でやばいなどとたくさん報じていますが、はっきり言えばこれらは誤報もいいところです。
 実際はどうなのかといえば、連中が報じている以上に中国の不景気は深刻です。単純に取材がうまくないのか文章がうまくないかのどっちかだと思いますが、こちらのやばい状況を日系メディアは全く報じられてないし、テクニカルな裏付け分析もできておらず、もう少しまじめに仕事しろよと言いたいです。

 なお端的に述べると、中国の景気動向に関して1月単月のデータを出していた場合、間違いなくその記事書いた人間は素人と判断していいです。

 話は戻しますが、意外とこのように国際報道に関しては結構いい加減なレベルの記者が現場で働き、彼らが適当な報道、それこそ表層的だったり一部的な事実しか報じないのが中国報道です。しかし今回の米国大統領選の報道を見る限りだと、どうも米国駐在の日系記者も同じレベルというか、少なくとも米国の実情をきちんと報じる実力がないのではないかと思います。
 そう思うのも前述の8年前の報道で、当時トランプが当選すると予想したメディアはほぼなく、状況分析だけじゃなく有権者の反応もかなり見間違えた報道がひどかったです。唯一あの時参考になったのは、元アナウンサーで米国在住の女性が文芸春秋に寄稿した「ヒラリーは実はかなり嫌われている、それも特に女性に」という報道だけでした。

 そんな感じで米国大統領選の実像が見えないので、この際だから今度は中国メディアの報道でも追ってみようかなと最近思っています。そもそもなんで日系メディアは大統領選の実像に迫れないのかというと、多分記者が米国内で普段接する人間の層が狭く、彼らが中間層と思っている人間に限られているからじゃないかと推測しています。だからいわゆる下位層で支持が強いトランプ人気を読み取れなかったんだと思うし、上位層に食い込んでいないから彼らの分析も引用できないのではないかと思います。

 紙幅が余ったので最後に最近メディアがやたらはやらそうとしている「もしトラ」こともしもトランプが当選したらの話で中国に触れると、トランプは「台湾なんて守ってられるか!」と言い出す可能性があり、そうなったら中国としては台湾の武力統一はやりやすくなるでしょう。ただその一方、中国に対して再び関税を引き上げたり、米国企業の中国市場撤退を強制したりする可能性もあり、そうなったらただでさえ不景気な中国にとってはかなり追い打ちになることもあるので、中国としても内心、まだ次どうするかが読みやすいバイデンを応援したいのが本音じゃないかと思います。
 日本に関しても、日本人がバイデンを応援するのは「次の行動が読みやすい」からの一点に尽きると思います。逆を言えばトランプが当選しても次の行動を読める、というか日本の意に添うように誘導できる自信があれば、メディアもここまでトランプを否定的に報じることはないでしょう。そういう意味ではもう少し、トランプの誘導策とかを議論してもらいたいものです。

2024年3月16日土曜日

島津四兄弟

 再来年の大河ドラマが秀吉の弟の羽柴秀長が主役ということが先日発表されましたが、これに対するネットの反応を見ていると、秀長という題材は悪くないもののまた秀吉というか、信長、家康などといった主要人物周りのネタになるとして、新奇性が低いという意見がよく見られました。自分も全く持って同感で、いくら人気のある戦国時代であってもこうも似たような題材を何度も取り上げていては見ている方も飽きるのが道理でしょう。
 そのうえで、ネット上ではどうせ大河ドラマにするならとこの前自分も提唱した北条氏とか、全く取り上げられない東北や九州の戦国武将を取り上げるべきだという意見も見られました。そしてその中に、鹿児島の大名である島津氏、特に戦国時代の島津四兄弟を使ってはどうかという意見もありました。

 この島津四兄弟とは、知ってる人には早いですが島津貴久の息子の義久、義弘、歳久、家久の四人を指します。貴久の代に基盤を築いた島津氏は長男の義久が家督を継ぐと、その優秀な弟たちを使って九州地方の攻略を一気に進めることとなります。
 特に次男の義弘はこの前も関ヶ原における「島津の退き口」を取り上げましたが、日本国内はおろか朝鮮出兵においても多大な活躍を残しており、島津家の筆頭軍指揮官として、島津家はおろか戦国時代全体で見ても屈指の軍略家と評価されています。

 この義弘と義久の関係ですが、一見すると大将の長男、軍事の次男という理想的な組み合わせに見られるものの、実は仲は険悪だったのではないかという説もあります。というのも秀吉の九州征伐に島津家が降伏した際、抵抗した責任を取る形で義久は当主の座から降り、義弘がその跡を継ぐと秀吉に伝えているのですが、実際にはその後も義久が渦中で実権を握り続け、当主としてあり続けたという説があります。
 九州征伐後の朝鮮出兵では島津代表として義弘が出陣し、関ヶ原においても同様なのですが、これは対外的(豊臣政権)には義弘が当主として振舞ったためで、島津家中では前述の通り義久が当主であったとも言われています。この点に関しては今後の研究を待たなければなりませんが、以上のような状況から当時の島津家は二重権力状態になっていたともする見方もあり、義久と義弘の関係もマリオとルイージのように決してうまくいってなかったのではないかとする人もいます。自分も何となく、そんな感じだったんじゃないかと推測しています。

 話を四兄弟に戻すと、次男の義弘に負けず劣らずなのが四男の家久で、最年少ながらも島津家の九州攻略戦後期においてはほとんどの戦で大勝を収めており、秀吉の九州征伐における先発部隊も散々に破り、秀吉軍から非常に恐れられたと言われます。ただ九州征伐後間もなく病死しており、そのあまりのタイミングの良さから才能を恐れた秀吉に毒殺されたのではないかともいわれています。
 なお彼の息子の豊久は、上記の関ヶ原の退き口で殿を務め、叔父である義弘の脱出を見事成功させた上で亡くなっています。

 で、最後に残った三男の歳久ですが、こいつはちょっとなんていうかいわゆるトラブルメーカー的な人物です。割と戦場では兄らと同様に活躍してはいるのですが、秀吉の九州征伐の前に四兄弟の中で唯一秀吉を高く評価し、降伏を主張したそうです。これだけ見るとよく時節をわきまえている様に見えなくもないのですが、その後の戦闘で島津軍が敗北を重ねそろそろ降伏しようかとみんなで話し始めると、「まだ降伏するような時間じゃない」とスラムダンクの仙道みたいなことを言いだし、ここにきて抵抗を見せます。
 挙句に、秀吉本人の暗殺を図ったりするなどして降伏工作を無茶苦茶にするような行動を取っています。どうも降伏後にも暗殺を謀っていたようで、朝鮮出兵にも病と称して応じなかったことから秀吉より追悼命令が出され、島津家本隊が差し向けられる中で内戦を避けるため切腹しています。

 以上のようになんか言ってることとやってることがちぐはぐで空気が読めない節があるのですが、実際にそんないい加減な人柄を窺わせるエピソードがほかにもあります。なんでも四兄弟で生まれたばかりの馬を見に行った際、「馬ってのは母親に似るもんだね。きっと人間も同じだろうね(^ω^)」と言ったそうです。
 これはどういう意味かというと、唯一母親の違う四男・家久を当てこすった発言だったと言われます。これに対し長男・義久はその言わんとしていることを察した上で、「母親に似ることもあれば父親に似ることもある。問題は、本にがどう努力するかだ」と言って家久のことをさりげなくフォローして挙げたそうです。もっとも当の家久はよっぽど悔しかったのか、それから物凄く勉強に力入れるようになったと言われます。

 以上の母親発言といい、歳久に関して自分は評価してないというかきっと嫌な奴だったんだろうなという印象を覚えています。ただこれには下地があって、昔「信長の野望 天翔記」で島津家をプレイした際、一門集なので歳久に一つの軍団を任せたことがありました。
 そしたらこいつ、何を思ったのか本家の軍団と一切連携せずに単独で大友家に対していきなり戦闘をしかけ、案の定というかやばいくらい大敗して逃げ帰ってきました。しかもこいつ戦闘前に有り金はたいて大量の鉄砲を買って、鉄砲隊率いるのに慣れていない武将に配っており、結果的に敗北したことでこれらの鉄砲も大友家にみすみす渡す羽目となりました。

 この大失態にマジ切れして一瞬リセットしようかと思いましたが自分の任命責任を認めるため、その後もプレイを続けました。ただ歳久に対してはどうしても許す気になれず、ゲーム上で一切のメリットがないものの、天翔記には「切腹」のコマンドがなかったため、彼を家中から追放することとしました。
 追放したものの、当主が一門集ということもあってかその後何度も歳久は自らを売り込んでは再雇用するよう訴えてきましたが、やっぱり許すことができず、ずっとはねのけ続けるのですが歳久の方もあきらめず、何度も売り込み続けてきました。この時のやり取りがまた非常に鬱陶しく、何なんだこいつと物凄い悪印象を抱くようになったのですが、その後に上記の空気を読まないエピソードを知るにつけ、変な感じでゲームでも史実っぽいキャラクターとなっていました。

 そういうわけでそんな、長男と次男の見えざる対立、優秀ながら早世した四男と叔父を助けたその息子、空気読まずに騒動ばかり引き起こすトラブルメーカーな三男とった内容を盛り込むことで、実際にドラマ作ったら結構面白くなるような気がします。タイトルも「バブルシマヅブラザーズ」とか、「ウエスト・シマヅ・ストーリー」とかでいいんじゃないかな。

2024年3月15日金曜日

血栓との決戦(;゚д゚)ゴクリ…

 またくだらないダジャレを見出しにしていますが、実際の内情は結構笑えないものがありました……。

 事の発端は今週火曜の夜、パソコンを閉じてそろそろ眠ろうと立ち上がったその瞬間、右足の太ももに鋭い痛みが走りました。感覚的に血管の中で毒が広がるような感じで、血流に合わせて痛みが広がっていく感覚でした。先週に熱は出なかったものの喉がいがらっぽく、風邪でも引いてその影響で足が痛みだしたのだろうと思い、寝れば治ると思ってその日はそのまま就寝しました。
 しかし翌朝目覚めたところ、依然として痛みが引かない、っていうか昨夜よりも痛いという状態となっていました。中国度には「酸痛」という言葉がありますがまさにこんな感じで、酸性の液体をかけられたかのようなヒリヒリした痛みが右足太ももにずっとして、歩くのも辛いくらい痛みが激しく会社を休もうかと思ったものの、若干仕事が溜まってたので痛いのを我慢して、足を引きずるような感じで会社に行きました。

 ひいこらしながら会社にはたどり着いたものの、椅子に座った状態ても痛みが続き、この日は勤務中はずっと痛くてあまり集中できませんでした。この間、原因は何かといろいろと考え、上記の熱による関節痛にしては風邪の症状がないだけに、なんかいろいろ疑いました。

 まず一つはヘルニアで、椅子とかに変な姿勢で座りっぱなしだったために腰の神経がはみ出て痛んでるのではないかと疑いました。片足だけ痛むケースでこのヘルニアが多く、最初は犯人間違いなしだと思っていたものの、腰を動かして姿勢を変えても痛みが変わることなくかったっため、若干自信が揺らいでいきました。
 次に疑ったのはビブリオ菌などの人食いバクテリアなどの影響です。これなんか感染した後に四肢から痛み出してほぼ確実に切断処置に至ると聞いているのでもしそうだったら嫌だなと、冷汗かきながら疑っていました。ただビブリオ菌に感染する経路、具体的には生ものの飲食はこのところ覚えがなく、そこまで変なものも食べていないことから、こっちも途中からないなと見送りました。

 そんな感じで過ごしつつも時間とともに痛みは薄れ、昨日の木曜日の午後になると軽くしびれる程度まで落ち着き、やっぱり風邪による炎症だったんだなと思うようになっていきました。一番ひどい時は服が皮膚に擦れるだけでも痛みがあっただけに、これで今夜はゆっくり眠れると安心しきっていました。
 そんな安心が打ち砕かれたのは今日金曜の朝で、目が覚めて寝返りを打ち、右半身が下になる形となったとき、急に再び右足太ももがまた痛み出してきました。それと同時に、急に心臓の鼓動も激しくなりはじめ、血流があわただしくなったのを感じた瞬間、「そうかこれ血栓だ」と初めて気が付きました。

 血栓とは言うまでもないですが、血流が悪くなることで血が血管の中であまり流動せず、そのまま固まって血流を阻害する症状を指します。代表的なのはエコノミークラス症候群で、座ったままなど同じ姿勢で足をずっと動かさない状態が続くと血栓ができやすく、その血栓が肺や心臓など重要な臓器の血流に回って流れを止めると死にも至ります。
 あくまで自己診断ですが、こう判断したのは右足太ももだけずっと痛みがあったことと、右半身をベッドに押し付ける形になったときに再び痛み出した、そして心臓の鼓動も早くなったためです。実際、また寝返りを打って背中を下にしたところ痛みは治まり始め、また鼓動も小さくなっていきました。

 結局今日も昼くらいまではまた右足が痛かったですが、屈伸やもんだりすることで徐々に痛みは薄れ、午後にはほぼ痛みなく尻のあたりを抑えればしびれを感じる程度となりました。またもんでる最中、恐らく血栓、とまではいかずとも血流を阻害する程度にドロドロとなった血液が回ってきたのか、短時間ながら右手首が急に痛み出すことがありました。ここに至り、やはり血栓が原因だったという確信が持てました。

 では何故血栓ができたのか。実は結構思い当たるというか、元々体質的にかなり痩せているにもかかわらず血中コレステロールの血が高く、血栓ができやすい体質でした。そこへきて仕事中も家でもずっと座りっぱなしでパソコンに向かっていることの多い生活をしており、むしろ今までよく血栓ができなかったなと思うライフスタイルを送っています。
 そこへきて先週日曜はちょっとガチな経済記事を書くのに集中していて、マジで10時間くらい記事を執筆しており(うち5時間はゲーム)、熱中するあまり(ゲームに)トイレ休憩とかもほとんどとらず、自分でも引くくらい座りっぱなしでした。なお自分のパソコンデスクは現在座卓なため、座る姿勢は座布団の上での胡坐でした。

 さらに翌日月曜は会社で昼休み中、無駄に深く足組んで昼寝していました。恐らくこの足組み昼寝が留めとなって血栓ができて、火曜の夜に発現したのではないかと推測しています。今回痛風かと思うくらい本気で痛みが激しく、マジで切断に至るのではと一人で焦って車いすに乗る自分の姿とか想像するくらいでしたが、今こうして痛みが引いたので心底ほっとしています。でもって姿勢には気を付けて、明日からの週末は自転車こぐなどして足を動かそうと思います。

2024年3月13日水曜日

キーボードの叩き過ぎによる腱鞘炎対策


 前に作ったバイキングという対潜水艦攻撃機です。戦闘機は作り飽きたので割とこういう攻撃機をよく作っています。個性があって(・∀・)イイ!!

 話は本題ですが、昨年の秋ごろから仕事でもプライベートでもキーボードを叩き過ぎたせいか、左手の腱鞘炎がひどくなり、マジ日中ずっと痛みが治まらない日々が続いていました。もっとも真の原因はキーの叩き過ぎというより、「Ctrl+C」など、コピペのキーボード操作が一番ダメージを与えていたと推測しています。パソコンの作業、特に文書を扱うものだとこういったキーボードショートカットを使うことの方が多く、またCtrlキーを抑えながら手のひらを広げるため、こちらの方がダメージが明らかにでかいです。実際腱鞘炎の時も、この操作の時のがビリっと来てました。

 冬に入ってから仕事のピークシーズンも終わったので腱鞘炎も徐々に安らいできましたが、ぶっちゃけ今の自分の仕事効率はこの手の状態に左右されることが多いように思え、心技体じゃないですが、体を良くすればもっと効率挙がると思って先月になって急に腱鞘炎対策に取り組み始めました。具体的には何したかというと、手のケアグッズを買っては色々試していました。
 その際に購入したのは以下のグッズです。

・ハンディマッサージャー
・電熱手袋
・指ぬき手袋

 一番上のハンディマッサージャーは5000円くらいでネット通販で中国メーカー製を購入しました。使ってみた感じとしては、まず温め機能がついてはいたもののオンにしてもそんな温まらず、全く使い物になりませんでした。一方、マッサージ機能については細かいシリコン製の突起が膨らんで、機械に突っ込んた手をぐいぐい押すような感じのマッサージ器なのですが、そこまで使ってて気持ちいいとは感じませんでした。ただ使ってからは腱鞘炎らしき痛みは完全に消え今も感じることはなく、快感度は低いものの効果はあるんじゃないかと思います。

 次に、先のハンディマッサージャーの温め機能が全く温まらないため、ポカポカしたいと思って電熱器で中を温めてくれる電熱手袋を購入しました。こちらは2000円くらいでした。
 この電熱手袋ですが、ホットカーペットの手袋版と思ってくれればいいです。コンセントにつないでオンにすると温めだすので、寒い日なんかは突っ込んでるだけでそこそこ気持ちよかったです。ただ高温設定でずっと突っ込んでると皮膚が少しやけどしており、あまり使いすぎると乾燥肌になる可能性があるように思えます。

 ハンディマッサージャーと電熱手袋はほぼ並行して使っていましたが、前述の通りこれらを使ってからは腱鞘炎を感じることは完全になくなりました。どちらかが効いたのか、どちらも効いたのかわかりませんが、使ってて両方とも手の筋肉のケアとしては悪くない商品だと思え、Youtubeとか見ながら使うにはなかなかいい気がします。
 個人的には電熱手袋のが快感度も高くていい気がしましたが、今後夏に入ったら多分使わなくなると思え、そしたらハンディマッサージャーがまた復権してくるかもしれません。

 最後に書いた指ぬき手袋ですが、これは例の、中二病の中学生とかがつけてそうな指の部分だけ切り取られ手の平だけ覆う手袋です。値段は1200円くらいでした。なんでこんなの買ったのかというと前述の電熱手袋がずっと使っていると肌が乾燥しそうだと思ったのと、指ぬき手袋ならゲームとか記事書くといった作業中でもつけづけられるし、単純に手を温めることで血行良くなってケアになるかなと思ったからです。
 で使ってみたところ、最初こそ微妙になれずキーボードも打ちづらかったですが、慣れるといい感じに指と指の感覚をうまく離してキーボードを叩けるようになり、今もこの手袋付けながらこの記事書いています。でもって寒い日なんかはマジこれで手を冷やさずにパソコンを使い続けられるので、若干指先は冷えるものの、いい感じに手を温めながら自宅でパソコンで遊んでられます。まさかこの年になって、こんな中二病グッズを買うことになるとは思いませんでしたが。

 そのうえで、やはり腱鞘炎は手の冷えが誘発するように思えます。私は夏場に仕事が忙しく手も酷使しますが夏の間は手の痛みが気になることはなく、空気が冷え込んだ秋とか冬の方が痛みを感じることが多いです。
 こうした寒い時期に手を温める、なおかつ温めて血行を良くすることで回復を促せているように思えるので、手が痛いって人は室内でも敢えて手袋をつけ続ける、日常動作に影響するなら自分みたく指ぬき手袋をつけるのがベターなのではないかという気がします。それでも痛いなら、私が買ったようにハンディマッサージャーや電熱手袋を買うのもお勧めです。

 それにしても最近消費が激しくなっているというか、なんか敦煌の文様入りの茶碗とかも買ってたりします。中国は今絶賛不景気ですが、だからこそお金に余裕ある状態なら積極的に消費した方がいいのかなと思うのと、ほかの人が消費を控える中だからこそ思いきり消費すると逆に楽しいという思いから、積極的にこのところ物買うようになっています。

2024年3月10日日曜日

神との対面



 なんかJBpressの方で自分が3年前に書いた元寇の連載記事がリバイバル無料公開されており、昨日からずっと1位から3位までの表彰台を独占し続けています。二次配信は許諾しているので別に問題ないのですが、こんなにアクセス稼いでるなら自分にもおこづかい分けてほしい(´;ω;`)ウッ…
 ちなみにこの記事は書く前の段階からガチで3打席連続ホームランを狙っており、1本目はやや力んでのシングルホームラン、2本目は完全に待ち構えての満塁ホームラン、3本目はやや変化球に泳がされながらも調子の良さで合わせての2ランホームランっていう印象でした。

 話は本題ですが最近特にほしい本はないけど漫画が読みたいってときに、藤子・A・不二雄の「まんが道」を少しずつ買っています。非常に巻数が多いのでまとめ買いし辛いためこのような形式としていますが、第2巻では藤子不二雄両名が手塚治虫の家をたずねに行くエピソードが載せられてあります。
 この回ですが、ぶっちゃけ宗教画のようでした。登場してきた手塚治虫は後光が差すかのようにやたら神聖視して書かれてあり、作中でも初めてブッダかキリストにあったかのように終始感激、圧倒される様がそのまま描かれてあります。ただこれは恐らく誇張しているわけではなく、実際こんな感じだったんだろうなというのも見て取れます。

 というのも当時二人は高校生で、生前から漫画界の神様と呼ばれていた手塚治虫との対面とくれば、文字通り神様を見るような出来事だったのでしょう。そういう意味では宗教画のようなタッチであの場面を書くのはあながち間違いじゃなさそうです。

 そんな神こと手塚治虫ですが、彼がいなければ日本の今のマンガ、アニメ産業は間違いなくなかったと言えます。というのも手塚治虫がいなければ上記の藤子不二雄をはじめ多くのフォロワーは多まれず、そして彼らフォロワーが作った名作も存在しえないからです。
 主だったフォロワーとしては、恐らく一番心酔し切って信仰していたのは藤子不二雄でしょうが、このほかにも劇画で異なる分野に進んだとはいえ、さいとうたかをも手塚漫画を見て漫画家を目指したと言われます。また松本零士や大友克洋氏らも完全な手塚フォロワーであり、アニメ界においても虫プロからガンダムの富野監督などが出ており、その影響度は総理大臣よりデカい気がします。

 手塚治虫が神様と呼ばれるのは、その優れた作品群もさることながら、多くの後進作家に影響を与え、育てていったことも大きいでしょう。このフォロワーの多さこそ漫画界への影響力の大きさともいえますが、手塚治虫に次ぐフォロワー数で言えば、やはり先日亡くなった鳥山明が上がってくるのではないかと思います。
 画風や作風に関しては、手塚治虫と違って鳥山明は継承したとみられる作家はあまり見られないものの、ドラゴンボールを見て漫画家を目指そうと思った人間の数は相当なものだと思われます。すでに一部の現役作家がそのようなことを話していますが、自分がブログを見ている絵師も、休み時間に書いたドラゴンボールの絵が誉められたことがすべての始まりだったと書かれてあり、改めて鳥山明の影響力の大きさを感じました。

 私を含め、自分くらいの世代なら恐らく手塚治虫よりも鳥山明の方がその存在感がでかいと思います。でもってもし自分が子供の頃に鳥山明に対面することがあったとしたら、恐らく本当に神と対面したような印象を覚えたであろうとも思います。こうした身近な神の存在というのは、やはり世の中にとって非常に重要なのだなと再確認した次第です。

2024年3月9日土曜日

うなぎ発電

 現在、世界中でクリーンエネルギーによる従来型エネルギーの代替が検討、進められていますが、日本では欧米諸国に比べあまり進んでいません。背景としてはこの手のクリーンエネルギーの代表格である風力発電で、安定的に風が得られる場所が少なく、立地的に弱いという弱点があるためです。
 まぁ何気に、風力発電機に使うベアリングで日系ベアリングメーカーは強いっていう皮肉はあるのですが。

 なら日本の立地的に何が強いかというと地熱発電を挙げる人がいますが、実際にこれをやろうとなると高い投資が必要で、なおかつ実際に安定的且つ大容量のエネルギーが得られるかというと確証はありません。またその開発過程、具体的には地中を掘る過程で地下水をはじめ環境にダメージを与える可能性もあり、今後の研究次第とはいえ短期的にはあまり期待するべきものではないと私は見ています。

 ならこのほかに日本は画期的なクリーンエネルギーはないのか。潮汐発電とかどんな感じなどといろいろ思案を5秒ほど巡らしたところ不意に、「そうだ、日本にはうなぎがあるじゃないか!」と閃きました。


 うなぎ、といっても一部の種類だけですが電気うなぎは自らの体内器官を使って発電することができます。このうなぎに発電させることで電力を賄えばめっちゃエコやんと思い調べてみたところ、上の記事にて一般財団法人エネルギー総合工学研究所がすでに検証していることがわかりました。
 それによると、うなぎの発電は電圧は最高800Vと非常に高いものの、発電時間は1000分の1秒と短いそうです。1軒の家庭での電力を賄う場合、仮に発電し続けられるのならば16匹のうなぎが1時間発電し続けられば賄えるですが、発電時間が1000分の1秒の場合だと、5760万匹のうなぎが必要になるそうです。なので、さすがにうなぎでまともに発電することは不可能という結論となっています。

 ただ仮にうなぎを大量に養殖できるのなら、エネルギー問題と食糧問題を同時に解決できる可能性もあるってことです。そう考えるなら、日本はもっとうなぎに力を注ぐべきなのではないかと週末にもかかわらず妙な妄想を広げていました。っていうか、5760万匹のうなぎが一堂に会す場面とか見てみたい(´・ω・)
 あと「うなぎ注意」の看板のお店にも行ってみたい(´・ω・)