2026年10月17日土曜日

誰も言及しないニデックの社外パワハラ

 今年の日本会計業界における最大のニュースと言ったらやはりニデックの問題でしょう。ただ先月末の意見不表明で出された監査報告書で報道も一区切りした感じがあり、創業者の永守氏への訴訟や上場維持できるかなどがまだ取沙汰されていますが、一番注目される時期は過ぎた感があります。
 ただこれまでのニデック関連の報道や批判を見ていて、会計不正を招いたニデック社内のパワハラに関しては大きく取り上げられた一方、日本一ともいえる社外へのパワハラについて誰も言及しないのはかねてから不思議に思っていました。正直、会計不正よりこっちの方が問題として根深いと私は見ています。

 ニデックに関わったことがある人ならもう何も言わなくてもわかると思いますが、ここは社内のパワハラも相当ですが社外のパワハラの方がその何倍もひどい会社だと断言できます。以前の知り合いなんかブラック企業としてはニデックが日本一だと話しており、実際私も部材や素材メーカーの人なんかと話す際にニデックのパワハラを話題にするとみんな共感してくれて、マジでこれだけで話題が1時間くらい持つ、しかもかなり盛り上がるので便利なツールとしてガチで使っていた時期がありました。

 では具体的にニデックはどんなパワハラをするのか。細かいところを挙げるとまだ社名が日本電産だった頃は自分たちのことをニデックと呼ぶのに、社外の人がニデック呼びすると「社名間違えるんじゃねーよ!(# ゚Д゚)」みたいに逆ギレしてきました。
 これなんかまだかわいいですが、一番ひどいのは買い叩き。基本的にこの会社はメーカーとして技術力でのし上がってきたわけじゃなくその高い納品率と低い出荷価格でシェアを広げてきました。この二つを支えていたのはニデックの管理能力ではなくその下にいる下請け企業で、ニデックはこうした下請けに対して社内以上だと思うくらいのパワハラで買いたたくことで低コストを実現していました。

 基本的にどの企業の人に聞いても、ニデックの人間は開口一番に「とりあえず半額で出して」などと値下げを要求してくると話してきます。でもって値下げを断ると「なんでできないんですか!(# ゚Д゚)」などと逆ギレするのも誰に聞いても一致してきます。
 またこれは私が杭州のハーネス工場にいた時の実体験ですが、見積りを要求されて部材調達に時間がかかるから納期は3ヶ月となると伝えると、「じゃあ2週間で出してください」とニデックの担当者が言ってきました。いやだから納期3ヶ月必要ですと改めて言うと、「なんで出せないんですか!(# ゚Д゚)」などとマジで電話口で怒鳴ってきて、京都風に言うなら日本語が通じませんでした。万事こんな感じで、外部企業だろうとニデック社員は誰もがみんな平気で怒鳴るし、しつこく罵ってくるしで最低な人間しかいませんでした。

 そんな態度の悪い企業なら取引を切ればいいじゃんと思うでしょうが、末端の社員にはそんな権限はありません。でもってニデックの連中は上にはいい顔するので、私がいた会社もそうでしたが末端相手には恫喝し続けるも上の社長など幹部クラスにはいい顔して大量の発注を出すので、取引を続けさせられるわけです。その間、言うまでもなく末端の社員は犠牲になるわけです。

 これまでの経験からするとこういうのは私だけでなくどの下請けの会社もニデックから同じような扱いされているようで、中には「おう、金たりねぇから発注額の一部をキックバックしろ」などと、特に理由もなく平気で上納金を要求してきたという話も聞いたことがあります。もちろんこれは最近適用例が増えている下請法違反で、今回のニデックの会計不正と絡めて段々出てくるのかなと思ったら存外でなかっただけに、まだまだこの会社は膿を出し切れずに落ち続けるだろうという予想を持っています。

 そんなニデックの相手が嫌というのもあって杭州のハーネス工場は数ヶ月で辞めましたが、その後に入った新聞社でこの時の体験を当時の編集長に話したら、「でもそうやってプレッシャーをかけることで納期が早くなり、経済も発達するのでは?」と言われたことがありました。当時のまだニュータイプとして目覚めていなかった(いまも)私は、

「いえ、そんなことありません。日本電産の要求に応えるために下請け企業は必要以上の負担を払っているわけで、その負担度合いは効率を向上させるどころか逆に下げるほど苛烈なものです。こんなことやっていても、得するのは日本電産だけで下請け企業、ひいては日本経済にとっては逆にマイナスです」

 などと、我ながら当時から生意気なくらいはっきり言う奴だなと思うセリフで言い返していました、マジで。ただまだ若いなと思う点もあり、今だったらさらに「それにああいう社風を維持したら、絶対に社内のコンプライアンスが下がってどっかでとんでもない不正をやらかして日本電産自身もしっぺ返し食らうこととなるでしょう」と、まるで未来を見てきたかのようなことを口にしたでしょう。
 まぁこの見方は決して間違っていないというか、強引なことをする会社というのはどっかでその強引さの反動を受けることになると思います。公害事件などを起こした会社なんかもそういうところばかりだったし。

2026年10月16日金曜日

☆☆☆★★

 またよくわからない見出ししていますが、この表示は自分の会社の週報によく出てくる記号です。一体これが何を現すのかというと、週報提出時の自分の体調だったりします。

 そもそもの発端から話し始めると、コロナが流行し始めた2020年から自分の部署では週報提出時に自分の体調を記入するよう通知が出されました。この通知に従って当初でこそ、

体調:良好

 なんて普通に書いていたのですが、ぶっちゃけ自分でも書いてて何が良好やねんとあんまりその状態の実感が湧きませんでした。また病気とかはしていないけど調子悪い時とかは「疲労」などと書くのかと考えるとなんかそれも違うように見え、かねてからこの体調表記に疑問を持っていました。
 そんなある日、いつものように金曜の夕方に週報を書こうとした際に何故か「ゼルダの伝説」というタイトルが浮かんできました。これは言うまでもなく任天堂の大人気ゲームシリーズなのですが、このゲーム内では主人公のライフが「💗」な感じのハートマークで表示され、ダメージを受けると黒くなっていきます。この事実を思い出した時、「これだ!」と思ったわけです。

 当初でこそゼルダに倣ってハートマークにしようかと思いましたが、絵文字だと環境依存でうまく表示されない可能性があり、そもそもハートマークってのも若干キモイです。ではその代わりの記号で、同じ形で塗りつぶしとそうでないものがないかと考えたときに浮かんだのがこの星マークで、5段階で全く問題ない時なんかは

体調:☆☆☆☆☆

 みたいな感じで書くようにしました。この間、上司らには一切了解を取りませんでした。
 なお疲労時には言うまでもなく★が増えていくのですが、「☆★★★★」で提出した翌週にもっと忙しくてなり、ガチで追い詰められたことが一回あってその時はマジで「★★★★★」で出したこともあります。書いてて「俺、死んどるやん(ヽ''ω`)」などと思いました。

 こうした週報を出すようになってからしばらく経った頃、週報を見る幹部の一人となんかで二人きりになった際、「あの週報、めっちゃわかりやすいんだけど(´・ω・)」とこちらが聞いてもないのに急に感想を話してくれたことがありました。そしたらその後も別の幹部らと二人きりになる度に「あれほんとわかりやすい(´・ω・)」などと次々と高評価を聞かせられるようになり、マジ5人以上からはいい反応を得ています。
 自分としてもわかりやすさを追求した表記だと考えており、ほかの企業とかも自分を参考にこうしたライフゲージで体調を表示した方が社員の健康管理に有益なのではないかと密かに考えています。体調がいいとか悪いとか言葉で言ってもいまいち伝わりづらく、このように幅で示すことこそがやはり一番でしょう。

2026年10月14日水曜日

やっぱやめた簗農相

 もう今日のニュースはこればかりですが、かねてから色々叩かれていた簗農相が辞任したそうです。辞任と言っても実質的に高市総理の決断による更迭とみられますが、その辺は空気読んであげましょう。
 この報道を一番残念がっているのは野党でしょう。口では辞めろと言いながら「まだ叩けるから辞めないでね(^ω^)」みたいに扱っていた節があり、彼らも若干肩透かしを食らったような感じじゃないかと思います。

 でもって今後問題となるのは後任です。ただでさえマークのきついポストなだけにほかのポスト以上に身体検査が必要なのに対し今年の大雨対応など課題も山積みです。一番手堅いのは前の鈴木憲和氏にまたやってもらうという方法ですが、果たして彼も受けるかどうか。誰でもいいってんなら今回の組閣で下野した林芳正氏に来てもらえば実力的にも申し分ないと思います。まぁこれも本人が受けるか……。

 それにしても簗氏に関してはよくあれだけ問題のある人格でこれまで無事生きてこれて、議員や大臣になれたものだとその幸運ぶりには感心します。ただ運がよくても実力なければどこかでこうなるもんだと自分にも言い聞かせておきたいです。

2026年10月13日火曜日

ロシアとウクライナのエネルギー施設停止は無実

 既に報道されている通り、昨日に米港のトランプ大統領はロシアとウクライナがエネルギー施設への攻撃を互いに行わないという条約を結んだと勝手に発表しました。勝手にというのはウクライナのゼレンスキー大統領は「聞いていない」と一蹴しており、実際そうとしか思えないからです。
 互いの攻撃停止を条件にトランプ大統領はロシアから軽油を輸入できるよう制裁を緩和すると言っていますが、別に停止しなくても緩和するつもりでしょう。またロシアの側も攻撃停止の約束を守るつもりはない……ということを昨日のうちに思ったのですが、今日の時点で既に横紙破りをしてウクライナのエネルギー施設への攻撃を実際やったそうです。いずれこうなるとは思ってましたが、最初から全く守るつもりがなかったのは想定外でした。

 ロシアの側がこんなだからウクライナの側も約束した覚えはないでしょうが、ロシアのエネルギー施設への攻撃をやめることはないでしょう。そもそも論として、ロシアが米国に軽油を輸出するという話自体が私には信じられません。というのもロシアはウクライナの攻撃によって国内においてもガソリンや軽油が不足する状況となっており、以前もインドから大量の軽油を輸入しているからです。
 はっきり言えばトランプ大統領はもう正気を失っているようにみえ、ロシアにないはずの軽油をマジでもらえると妄信しているように見えます。恐らくプーチンが制裁を緩和すれば軽油を出すと唆したのでしょうが、ロシアの側は出す軽油なんてなく、この制裁緩和を口実に本当に必要な電子部品とかを調達する目論見ではないかとみています。

 以上のような状況から今回の発表で米国内の軽油価格は下がることはなく、このまま高止まりしたまま来月の中間選挙を迎えることでしょう。情勢では民主党優勢とのことですが以前に私が書いたようにトランプが選挙干渉というか選挙不正を行うのではないかとみられており、結果はまだどう転ぶかわからないみたいに言われているそうです。どちらにしろ米国は今後もその権威を落とし続け、ロシアも今年に入ってからは占領地をほぼ全く広げておらず、中国は一人で勝手に経済崩壊していて、この三ヶ国の国際的地位は低下し続けるとみられています。
 トランプの腹積もりとしては米中ロの超大国三ヶ国がそれぞれに有利な国際ルールを作っていけばいいというものでしょうが、これに従う他の中堅国はいないでしょう。何となく英国も米国離れが起きて欧州に近づきつつあるように見え、日本もフィリピンやオーストラリアとの関係が目に見えて強まっており、中堅国連合が今後勢いが増すように見えます。

 その上で一番大きな変化としては、今後10年内に超大国がいなくなるかもしれない、少なくとも確実に減るというのがポイントじゃないかと思います。国際世界を主導する存在が減り、その間隙に誰がルールと秩序を作るのかがポイントで、第一候補としては私の中では中東でトルコ、欧州ではフランス、アジアではインド辺りが台頭してくるのではないかという気がします。一番動くのは東欧で、チェコ辺りからこの辺に影響力をどれだけ日本が広げられるかが結構重要な気がします。

2026年10月12日月曜日

ブログ移転を検討

 ここだけの話、ブログを移転させようか現在検討しています。原因は何かというと現在使用しているこのGoogleのBloggerというブログサービスに対し、Googleが検索で弾こうとするからです。


 手っ取り見てもらいたいのが上の画像です。これはGoogle Adsenseの分析画面なのですが、このブログは大体5000件強暗い記事がある中で1344件がGoogleの検索に引っかからないようになっていると示しています。しかもこれ、一番左端の2026年7月以前は500件以下だったのにある日を境に急に1000件近くに引き上げられ、その後も順々に増えていっています。もちろんこの間、このブログの設定を弄ったことはありません。

 これは何も自分に限らず、ほかのBloggerユーザーにも共通して起きている問題だそうです。っていうか上のグラフからして明らかに人為的にやっているようにしか見えず、Google側が自社の広告費戦略のために特定のサイトを検索で表示させないようにしているんじゃないかと勘繰っています。
 以前からも自分のブログがあまり検索に引っかからなかったり、GoogleのAIに聞いても「陽月秘話?なんやそれ?」などとGoogleのブログサービスを使ってるのに腹立つ回答してきたこともあるだけに、そこそこ長く使って愛着あるけどこれを機にほかのブログサービスにブログを移転しようかなと検討しています。その場合、こちらのBloggerはそのまま残して過去のコメントなども見られる状態を維持するつもりです。

 現在のところの最有力候補はnoteで、時点ではてなブログです。noteだとGoogle Adsenseも不自由なく使えるそうなのですがデザイン面で今のように右カラムメニューを維持できるかが一つのポイントです。ほかにはライブドアブログとかもありますが若干古くなっててほかのブログサービス同様にいつサービスが打ち切られるかわからないところもあるので、今回は見送ろうと思います。何かいいブログサービスがあればコメント欄で紹介してください。

2026年10月11日日曜日

簗農相の余命は年内と予想

 米国によるICCへの取引規制など10月に入ってから政治ニュースがそれまでと打って変わって増えてきましたが、目下で最も耳目を集めているのはもちろん簗農相の圧力疑惑でしょう。疑惑とは言うものの、彼が言ったように支持しなかった自治体の道路予算は実際に減らされている一方、指示した自治体は増えており、県全体で見たら増減幅はほぼ前年水準ということを考慮すると圧力があったと判断せざるを得ません。むしろこの明らかに人為的としか思えない予算変動は圧力によるものではないという証明責任は、簗農相側にあると私は考えます。

 その上で私個人の印象論で述べると、この人ならやるだろうなという見方を密かに持っています。何故こう思うのかというとこの人、記者会見などで記者から追及質問を受けると、露骨にいらだった表情をすぐ見せるからです。テレビ側が切り取っている可能性もあるものの1回どころじゃなく会見の度にそのような不満そうな表情を毎回見せており、私の印象で言えばかなり根に持つタイプに見えます。それだけに選挙で応援されなければ根に持って、何かしら逆恨みを晴らそうとする人であっても不思議には感じません。でもってほじくればまだまだ色々醜聞が出てきそうであり、野党やメディアからすればまさに金鉱と言ってもいいでしょう。

 そんな疑惑のゴールドラッシュに沸く簗農相に対して高市総理は続投させる考えを示していますが、私の予想では年内も持たないと思います。根拠としては自民党内で彼をかばう人間が実質的に任命権者の高市総理ただ一人で、誰一人としてかばおうとする人がほかにいないからです。むしろ邪魔そうに見ている人の方が多く、なんか人望もなさそうです。
 野党としてもこの1年間くらい何もなかった久々の与党追求ネタなだけに掘れるところまで掘るでしょうし、また今回の人事で裏金問題を抱えている議員が党役職などに復帰している事実も引っ提げて高市総理の恣意的人事であると追求すれば反応する市民も少なくない気がします。

 そうした観点を踏まえると1日でも早くこの無能を切るに越したことはないと思うのですが、この辺は安倍元総理と比べると高市総理は決断が遅くなりそうな気がします。自民党内でも裏金疑惑のなかった一部議員らの間で不満が起きているとも聞くだけに、引き延ばせば引き延ばすだけ損する不良債権もいいところで、個人的に親しいとしてもぱっぱと決断するに越したことないと思うのですが。

 そもそも論で言えばこれだけ問題起こして今後の業務続行にも影響間違いなしの状態にまで追い込まれているのだから、簗農相自身が自ら辞職を申し出る立場です。もしかしたら高市総理も自分から切り出してくるのを待っているだけなのかもしれませんが、何となく引き際すらわからなそうな人だけにその場合はこの問題は長引きそうですが、来年までは持たないだろうというのが自分の見方です。

2026年10月9日金曜日

誰も指摘しないEVの致命的な問題点

 最近残業しているわけではないものの業務の進め方に対する理解が進んだことからオフィスアワーの集中度が半端なく高まり、なんかすっごい今疲れています。我ながら作業途中でいい感じに問題点とか気づけてるし仕事の冴えもいいのですが、自分の限界以上に能力使って疲労たまってる感覚があります。
 話は本題ですがみんな意外と気づいていないし言及する人がいないなと思う電気自動車ことEVの問題点とは、結論から言えば価格が全く下がらないという一点に尽きると思います。

 EVの量産初期、まだ製造原価や販売単価はガソリン車と比べて割高であるものの今後台数が増加していけばスケールメリットを得てガソリン車並みに価格は下がると当時言われていました。しかし現実には今でもEVの販売価格は割高、しかもその割高な価格は国や自治体の補助金込みでのものだったりします。EVの量産が始まってもう20年近く経ち台数もかなりはけるようにはなってきてはいるものの、EV大国の中国においてもこの割高な価格は未だに続いており下がる気配を見せません。
 なお中国では自動車ナンバーの新規取得に日本円で100万円くらいかかりますが、以前のEV振興策でEVならこのナンバー取得費が免除されていたことが普及の原動力でした。このナンバー取得費に加え購入補助金もあり、大体180万円くらいガソリン車に比べ下駄履かせられていたからこそあれだけ売れたと言えるのでしょう。

 環境だなんだと言いますが結局のところ購入されるかどうかの市場判断は価格に尽きます。この価格が当初の予想と全く違って一切下がらなかったのがEV業界における最大の誤算であり、EVに傾倒して失敗しつつある一部自動車メーカーの判断ミスじゃないかと思います。

 では何故EVの価格は下がらなかったのか。自分の見立てでは原価比率が最も高いと言われる電池の価格が全く下がらなかったどころか、性能向上と引き換えにむしろ上がっていったことが原因じゃないかと思います。EV用のリチウムイオン電池は何度も記事書いたから詳しいけど負極に使うレアアースがかなり重要で、この素材調達量の制限からいつでも大量に作れるわけじゃないとされます。それくらい調達量が限られるのにEVの生産台数が増えて消費量が増えてったもんだから仕入価格は高騰しているとされ、確かに前より充電量は増えているもののEV1台当たりの電池価格は逆に上がっているように見えます。

 電池に限らずほかの部品に関しても、なんか見ている限りあまり変化ないように見えます。それも当然というかインパネなどガソリン車と共通する部品は既にスケールメリットが実現され、EVの生産台数が増えたところでガソリン車の生産台数を食うだけなのでさらなるコストダウンは起こらず、この辺のEVに使われるパーツの価格はEV販売台数が増えたところで安くなることは一切ないでしょう、今後も。

 以上の見立てから、恐らく今後もよほど劇的な変化が起きない限りEVはガソリン車に比べて割高な価格が続くとみられます。確かに日本円で60万円くらいで売られている中国の宏光MINIのような車もありますが、同クラスのガソリン車と比べてやや高いという水準は今後も続くとみられ、それがEVの普及を妨げ続けると自分は予想します。そしてそれはガソリン車が淘汰されてEVが普及した時代においても同様で、その場合自動車の単価は今より割高になるということです。
 逆の観点から言うと、今後EVが劇的に普及するとしたら劇的に価格が下がる以外はないと思います。それはつまり原価の大半を担う電池に劇的な進化が起きる、具体的には安価で高性能な素材や生産方法が確立されるような事態で、そういう動きがない限りは案外トヨタみたくEVに対し消極的な姿勢を保つ方が正しいような気がしてきました。