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2022年3月30日水曜日

ロックダウン前で品切れが目立つ上海のコンビニ

すっからかんなローソンの棚

 上海市では現在、街を浦東と浦西、ちょうどど真ん中で東西に分けてのロックダウン真っ最中です。今週初めから浦東、つまり空港が海に近い東側でロックダウンが行われ、明後日4/1未明より入れ替わりで自分の住んでいる西側(浦西)でもロックダウンが始まります。

 先週までの団地封鎖は直前に発表されてそのまま実施に移され、当初は2、3日だけという説明だったのにズルズルと引き延ばされて結局10日間も封鎖され続けました。そのせいで後半は自宅の食糧が尽きてリアルで焦る思いしました。それに比べると今回はちゃんと予告があり、日程も延びるかもしれませんが4/1から4/5までの4日間だと伝えられているため、前よりかはまだ準備期間もあったためまだ余裕が持てます。運動不足はさらにたたりそうですが。

あれっと思うくらいなかった

 昨日の記事にも書きましたが、次の明後日からのロックダウンに備えて自分は昨日にスーパーへ買い出しに行っておきました。翌日に当たる今日はまた朝から夕方までひたすら自宅でリモートワークして、あまりの激務ぶりに今日初めて社内の人間に対して「てめぇ次あったら殺すぞ!」と口にするなど、後ろで野手にエラーされたピッチャーの如く激しく吠えていましたが、仕事終えた後はやや備蓄が少なくなっている食パンだけでも補給しておこうとコンビニへ買い物に出かけました。
 いった先は近くのローソンなのですが、ロックダウン直前ということもあり、上の二枚の写真のように棚からは商品が本当になくなっていました。パンの棚もすっからかんで菓子パンが本当にちょっとだけ残っている状態だったため、今度はファミマに行くことにしました

春の超熟祭り

 近くのファミマは大体7時ごろに商品が供給されるのでちょっと期待を込めていったところ、ロックダウン前に需要が高まると踏んでいたのか、こっちはたくさんパンが仕入れられており、目当ての食パンも無事に買うことが出来ました。
 なお自分は中国では、食パンは絶対焼かずに生で食べるという妙なマイルールを課しており、未だにこれを続けています。留学時代に寮にトースターなかったのがきっかけですが、何故こんなことを未だ続けているのか自分でも不思議です。なお電子レンジも今の部屋にはなく、部屋で食品を暖めることないです。

即席めんは売り切れ

 話を戻すと、ファミマはパン類は充実してましたが、即席めんは上の写真の様にすっからかんでした。逆を言えば、残っている即席めんは人気のない味なんでしょう。
 やはり保存がきくこともあってか、ここにきて即席めんが昨日言ったスーパーでも欠品が目立つなど人気急上昇中です。自分も一応買ってありますが、どちらかというとうどんとかそばのが好き、っていうか中国の即席めんはあんま味を改良しておらず、古い銘柄がずっと売られ続けているためおいしくなくてあまり好きじゃないです。

 以上の様にロックダウン前の上海はこんな具合であちこちで流通がおかしくなっている感じです。

 なお今回このような事態になって思い出したのは、2011年の311の後、確か週刊文春のコラムで誰か書いていましたが、

「地震後にあちこちで食品を始め欠品が相次いだことについて政治家などが、買いだめする人間がいてけしからんなどと批判していたけど、実際にはみんな普段より、1割程度多めに買っていただけなのでは。ただその1割でも普段より需要が増すとこのように欠品が相次ぐのでは」

 という内容のコラムを思い出しました。私も内心、当時の欠品背景は上記の指摘の通りで、ごく少数の人間の買いだめなんかより大半の人間が気持ちちょっとだけ多めに買うだけでも、このように市場から商品というのはすぐなくなるのではないかと思います。今の上海もある意味そんな感じというか、みんな一斉に買うからこうなっただけで、逆を言えば日常を維持し続けるというのは流通維持方面におけるリスクマネジメント的にも重要なんだなと思います。

2022年3月29日火曜日

高騰する生鮮品

 今日も朝から仕事に追われる毎日で、マジで今期は10万元くらいのボーナスもらったっていいんじゃないかと思うくらい働かされてます。円安進んでるから今の10万元はかなりでかいし。
 でかいと言えば最近「月曜日のたわわ」という漫画を読み始めて、中国でも知名度あるのかなと検索したら中国でのタイトルは「星期一(=月曜)的豊満」という露骨な訳でした。

 話は本題ですが、今のところは出入り自由で吉良邸にも討ち入りかけられる状態ですが、また4/1からは上海の西半分、自分の住んでるエリアはロックダウンされて出られなくなるため、ギリギリだと恐らく殺到するだろうから今日夕方に仕事を終えた後、最後の補給とばかりに日系スーパー(アピタ)へ買い出しに行きました。今日の時点でもやはりというか人が多く、また売場には入場制限がかけられて、入場するまでに30分くらい列に並んで待ちました。

 やっとこさ入ったところ、商品はあちこちで欠品が目立ち、特に野菜などの生鮮食品はあるものの方が少ない状態でした。バナナに至っては置いてあるものの、普段は20元(約380円)くらいなのに安くても35元(約680円)とえらく高騰していました。肉類も中国で消費の激しい豚肉はほとんど売り切れており、牛肉はまだアピタが比較的取り扱いが豊富なためまだたくさんありましたが、地味に驚いたのは米国産牛肉も置かれてありました。
 ガチな話、中国で米国産牛肉をスーパーで見るのはこれが初めてです。どういう経緯で置かれるようになったのかは測りかねますが、やはりいつもと違う感じがします。あ、あとウインナーも売り切れてた。

 肉類などもやはり値段が高騰しており、自分の感覚では大体30%くらい価格が普段より高いように思えます。このほか保存のきく食品ほど売れているのか欠品しており、自分も乾麺をある程度ストックさせていますが、商品棚に置かれているストックが切れかけており、封鎖ギリギリ前に来ていたら本当にもうなくなっていたのではないかと思えるだけに、今日思い切って買いに来てよかったという気がします。残業せずほっぽって来たから明日また頑張んないといけないんだけど。

 あとこの前の土日は自転車漕いでて、運動不足から吐き気がしましたが、今日は吐き気はしなかったもののやばいくらい息が切れて、なんか喉に今も違和感あります。たかが通勤とはいえ、毎日歩くか歩かないかでこうも体力に差が出るものかと驚くとともに、隔離明けして仕事が一段落したら本気で身体鍛えないとと考えています。
 もっとも行きは向かい風だったために余計に息が切れて、帰りは逆に追い風だったため快調に飛ばせて帰れました。なお帰宅途中、電動バイクに追い抜かれざま、さっと言われたのできちんと聞き取れなかったのですが多分、「お前自転車漕ぐの速いな」みたいなことを言われました。実際追い風だとめちゃ速い。

2022年3月28日月曜日

平頼盛は何故マイナーなのか?

 土曜に小区が封鎖解除されていろいろ買い物出来て、なんかうれしくて色々食べてたら日曜に下痢しました。それでもうれしい。
 でもまた次の週末から自分の住んでるところは今度はガチなロックダウンされる予定です。川の向こう側の浦東は予告なしで今日からロックダウンなのでまだ恵まれていますが、今度はしっかり備蓄して対策打っとこうかと思います。っていうかロックダウンを理由に仕事休みたい(ヽ´ω‘)


 そういうわけで今日配信の自分の記事ですが、これは2017年にこのブログに書いた自分の記事の焼き直しです。なんで焼き直ししたかというと、土日も毎日普通に働くほど取材する時間がないに尽きます。ガチで今日、半ギレ気味に上司に「あと5人よこせ」と言うほど忙しいです。
 そんな状況だからハナから取材はあきらめ既存記事を使いなおそうと思って歴史記事を検索して過去記事を見つけたのですが、読み直して「こんな奴おったんや(´・ω・)」と、自分の記事を見返すまで今回の主役である平頼盛の存在のことを完全に忘れていました。記憶力に定評のある自分ですが、本気でひとかけらも記憶に残ってなかったのでマジビビりました。

 ただこれは私だけではなく、恐らくほとんどの人に当てはまるのではないかと思います。ヤフコメの反応見てても、こんな人物がいたなんて知らなかったなどというコメントが入っていますし、私自身も歴史通で名を馳せますが、前回調べた時にも全く知りませんでしたし、今回改めて調べなおすまで完全に存在を忘れていました。逆を言えば、それくらいこの平頼盛は影が薄い存在であるように思えます。

 記事中にも書いている通り、頼盛自身は清盛の弟で、異母兄弟であるからやや嫌われて、最終的には平家の中枢ぶ賞でありながら源氏に与して天寿を全うするなどドラマ性のあるキャラクターです。にもかかわらずここまで知名度低いのはかなり特殊であるように思え、改めてその背景について少し考えてみました。

 まず一番の理由としては、平家武将であることが大きいでしょう。どうも平家だと清盛とその長男の重盛以外はあまり取り上げられず、平宗盛といってもどういう人物かパッとわかる人は少ないと思います。
 なお今回の記事、「~盛」という人物名がやたら多く、「清盛と頼盛は同じ忠盛の元で生まれた異母兄弟」みたいに名前を並べると見ていて非常に読み辛くなるため、なるべくお互いの名前を離し合うように気を付けています。また「頼盛は父・忠盛の~」などの様に続柄も随所に入れる工夫をしており、意外と簡単そうに見えて真似して書くにはかなり難しい記事だったりします。

 話を戻すと、源氏方と比べると平家の武将はあまり取り上げられない傾向にあり、また基本やられ役ばかりなため、どうもあんまり表に出されず、マイナー化している気がします。
 また頼盛の場合、最終的に平家と袂を分かって生き残ったというのも拍車をかけているでしょう。というのも平家物語を筆頭に「もののあわれ」こと滅びの美学の代表の如く平家は扱われています。そんな平家において、最終的に敗死しなかった頼盛は上記の美学範疇からも外れることとなり、この辺でも取り上げられない理由になっている気がします。

 あともう一つ付け加えるとしたら、上に書いたように平家だと「~盛」という名前が多すぎるのも一因かもしれません。このせいで非常に区別し辛いし。かえって「平中納言」みたく官職などをつけて区別した方が、後の時代に伝承する上では有利かもしれません。

 そういうわけでまた次の週末は忙しい本業の合間に記事書かないといけません。何か中国ネタとかでリクエストあれば受け付けるので聞きたいことあったらコメント書いてください。マジで。

2022年3月27日日曜日

鶏肋と化したウクライナ


 上の写真は今日の晩飯に食べた鳥のあばら骨付近の肉です。元はビニールで包装され、調理済みながら鳥をそのまま開いたような割と露骨な姿でしたが、さすがにそのままだと食べづらいので包丁で切り分けて皿に盛り食べました。こういう料理は普段は食べないのですが、ガチ封鎖期間に大家からもらったこともあり、お湯で温めて食べましたがおいしかったです。

 さてこの食べ物ですが上記の通り鳥のあばら骨肉、敢えて言うなら鶏肋(けいろく)です。この鶏肋は三国志に出てくる有名な単語で、多分三国志において最も有名な料理の一つでしょう。といっても、このほか出てくる料理といったら劉安の人肉料理くらいですが。

鶏肋(Wikipedia)

 詳しくは上のWikipediaにも書かれていますが、この鶏肋という言葉は建国されたばかりの劉備率いる蜀漢が、漢中という地域で曹操の魏国と国境が接し、激突した漢中の戦いにおける故事成語です。内容はというと、ちょうど全盛期を迎えていた蜀漢相手に魏は敗戦が続いていたところ、何の気なしに曹操は陣中「鶏肋」とつぶやいたところ、近くにいた楊修という人物が、「鶏肋は不味くはないけど食べるところが少ない料理で、負け続きの漢中のことを例えたに違いない」と判断して、曹操の真意を「撤退」と読んだエピソードが元になっています。
 もっともこうした曹操の無意識を勝手に読み取って撤退準備を始めたことに当の曹操は楊修のことを薄ら気味悪く感じ、その他の理由もありましたが処刑してしまいます。どっちかっていうと、「才は才に滅ぶ」の意味合いも含まれているような気もします。

 話は戻しますが、まさにその鶏肋をこうして食べていて、ちょうど今のウクライナがロシアにとって鶏肋となりつつあるなと感じたわけです。
 ロシアからすれば、ウクライナは国境が接しており、旧ソ連時代の重工業を担った工場群があり、何よりも黒海に面すという地理的条件から、鶏肋同様に「うまみのある」地域です。しかし先月に攻め入って以降、当初の作戦目標を達成することができず、進撃も止まり、むしろ追い返されてきている有様です。

 自分は軍事の素人ですが、この戦い、もはや万に一つもロシアに勝ち目はないでしょう。今日の報道によるとロシア軍7人目の将官が死亡したとされ、ただでさえ弱り目の指揮能力が今後さらに減っていき、さらに将官が前線に出ざるを得ず、死亡リスクも高まることは必至です。また開戦当初から戦闘機や戦車などの主力兵器が冷戦終結以降としてはあり得ないほど撃墜されており、ミサイルに関しても誘導性能を持つものはあらかた打ち尽くしているように見えます。こうした兵器は必要だからと言ってすぐ補給できるものではなく、戦前に備蓄していた量に限定されるだけに、開戦当初の突破力はもう得られないとみて間違いありません。
 それどころか、ロシア軍は食料や弾薬にすら補給が滞っていると言われます。経済制裁と中国への米国による釘差しもあり、この辺の補給は今後もロシアは得られない一方、ウクライナ側は西側諸国より無限に近い補給を受け続けています。どうもポーランドの自分も大好きなミグ29のウクライナへの供与に米国も同意したと報じられていますが、仮に事実だとしたら今後さらに強力な兵器がウクライナ側に回され、反撃力を高めていくことでしょう。

 一言で言えば、ロシアはこれから物資がさらに滞るのに対し、ウクライナは補給を受け続けられるため、現時点で致命的な打撃を与えきれていないロシアが勝とうっていうのなら、それこそ核でも使わないともう無理な状態にあると自分は見ています。また報道によるとロシア軍はキエフ向け兵力を割り引いてまだ戦況のいいウクライナ東部に集中させようとしているとのことですが、内心これも悪手である気がします。集中させるならキエフの方であり、キエフさえ落とせばまだその後の交渉に活かせますが、東部諸都市をいくら落としても長期的にはウクライナ側に奪還される可能性が高いと自分は見ています。

 以上のような戦況分析から、ロシアにとって今のウクライナは上記故事成語にある鶏肋そのものであるように自分は感じました。今後、ロシアがどれだけ粘っても失い物が増え続けるだけで得られるものはほぼ皆無に近く、撤退が早ければ早いほど有利となるものの、曹操のような損切りはプーチンには恐らくできないでしょう。
 今思えば、初回の停戦交渉こそがプーチンが政権を維持する上で最後のチャンスだったかもしれません。あの交渉で全軍完全撤退の代わりに各国の経済制裁中断を条件として得ていれば、まだワンチャン政権を維持できた可能性があった気がします。しかし今ここで撤退しても、ロシアに対する経済制裁は今後数年は続くでしょうし、政権崩壊にも至る大敗北にもなれば、戦犯の処刑、高額な賠償金、ウクライナ東部自治州放棄、所有兵器の制限などの条件が付いてくるでしょう。正直言って、今やウクライナの方が停戦交渉においてロシアが差し出すものを選べるイニシアチブがあるようにすら見えます。

 自分は、名将というのは戦争に勝つ指揮官ではなく、負ける戦を最小限の損害にとどめる指揮官だと思います。上記の曹操も実は結構敗北していますが、どの敗北も致命的な打撃に至る前に切り上げており、結果的にしぶとく生き残って天下をほぼ手中に握るに至りました。日本でも織田信長なんかまさに同じ例で、彼も所々で敗北を繰り返しているものの、大負けする前に撤退や講和に持ち込んでビッグになってます。言うなれば、勝つ指揮官より負けない指揮官の方が強いでしょう。

 先ほども書いた通り、今回の戦でロシアは20人いる将官のうち7人が亡くなっているとされます。これ以下の佐官や尉官級の指揮官ともなれば、その被害はもっと膨大である可能性があります。兵器面での損害もさることながら軍事系人材のこれほどの喪失ぶりを考えると、ロシアが開戦前の戦力を取り戻すにはこれから10年、下手すりゃ20年くらいの年月が必要になるのではとすら思います。兵員の喪失も、既にアフガニスタン侵攻時を上回っているとも聞きますし。

 また今回の開戦をきっかけに、旧ソ連領内の東欧諸国の協力関係は空前なほどに強まっています。下手すれば戦後はNATOとは別に、ジョージア、バルト三国、ポーランド、ウクライナなどを中心に、対ロシア軍事同盟が作られるかもしれません。これならNATOじゃないんだからウクライナも入れるし、NATOに入っている国もしれっとその軍事同盟に入れておけばいろいろ楽しそうです。

 また長く書きましたが、言いたいことを書くと今のロシアはもはや鶏肋状態にあるのと、もはや戦後秩序をどのように組むかと考えるような状況にも入ってきたのではないかというのが自分の見方です。日本にとって一番望ましいのは、国連においてロシアを常任理事国から追放するということだと思え、こうなるようにもう動くべきタイミングじゃないかと思います。

2022年3月26日土曜日

やっと解放( ´Д`)=3 フゥ

 このところ散々文句言い続けている上海市の隔離・封鎖措置ですが、ようやく自分の住んでるエリアで封鎖が解除されて、今日慌てて食料の買い出しに行きました。

 もっとも解除といっても未だに新規感染者が発見されており、外出に当たっては団地内で「今後も言われたら検査をきちんと受けること」的な承諾書にサインさせられ、外出パスみたいなものを毎回出すという条件付きとなっています。とはいえ、先々週の日曜から約2週間ぶりとなる外出で、意気込んで買い物に出かけてはみたものの、ずっと体動かしてなかったせいもあって自転車漕ぐと上がった血圧に体が耐えられないのか妙な吐き気がして仕方ありませんでした。
 明日当たり、思いきり自転車で遠出にでも行きたいところですが、今日買い物に行っただけで露骨に体力減らして疲労感を覚えたのと、明日も休日作業しなきゃいけないため、この辺は自重しないと駄目そうです。

 今回解放となったのは、やはりこの前に個人を識別しPCR検査をしたのがでかいのではないかと思います。あれでかなり特定できた、というかそれまで潜在的に感染者は多くいることが分かっていながら特定できなかったために封鎖範囲を限定できなかったと推測しており、ようやく常識的な対応に移ったのではないかという気がします。
 ただ前述の通り検査はこれで終わらず、今日午後には抗原検査キットが配られ、自分で検査を行っておくよう言われました。今朝の時点でこの自己検査を行うよう行政が通達していたのは見ていたので心構えはできており、さっそく受け取って検査キット使ってやってみたところ見事陰性でガッツポーズ取りました。

 とはいえ、また近くで感染者出たらすぐまた封鎖に戻るわけで、今のうちにとばかりに食料を今回買い込んでおきました。地味に2週間ぶりにこれから飲むコーラが楽しみです。
 今日自分が言った日系スーパーでは同じ穴の狢なのか、買い出しに来ている人は非常に多く、レジ前は文字通りの長蛇の列ができてました。また街中を歩いている人は少なかったものの、車の交通量は比較的多く、恐らく解放されたエリアの人たちが一気に買い出しに動いているのではないかと思います。

 また団地内でも、外で談笑したりする人が多く、子供の遊ぶ声も前より大きくなった気がします。やはり運動不足対策なのか、このところ団地内でバトミントンやってる人が増えているのですが、朝6時台からやるのはちょっと勘弁してほしい気がします(´ぅω・`)ネムイ

2022年3月25日金曜日

不作為を隠蔽するための無意味な検査繰り返し


 左上に見える車のプラモは前の記事で組み立てたことを書いたセリカXXですが、非常にその造形が気に入っていてこうして目に入りやすいところに置いてよく眺めています。何気に驚いたのですが相互リンク結んでる潮風太子さんの以前の愛車だったとのことです。
 なおソ連人民の敵であるうちの親父も知り合いに借りて乗ったことがあったそうですが、ストレートは確かに早かったけど足回りが弱くカーブに弱いという直線番長だったと言ってました。


 さてまた隔離話ですが、現況に関して上の王青さんの記事が割とよくかけてます。中でも、

「正直、感染者が出て自分がクビになるのが怖い役人が、いたずらに時間を引き延ばして意味のないPCR検査を繰り返している感じがする」

 という証言は正鵠を射ているでしょう。

 さて昨日書いた記事で自分は、上海市はいい加減な検査をやってたせいでコロナ感染者がいることは分かったが具体的に誰なのかまでは特定できず、その不作為をごまかすために封鎖期間の延長や追加でいい加減なままの検査実施を繰り返しているのではと書きましたが、この見立てでほぼ間違いないと今日確信しました。

 理由はいくつかあり、一つは今日になって発表される新規感染者の人数が突然激増したためです。すでに先週から各地で封鎖措置が行われ、検査も並行して行われているのに何故昨日になって一気に増えたのか。日程などから推算するに、先週に行われていた検査は感染者の特定においてほぼ全く無意味でないと、昨日に一気に増えることはまずあり得ないと思います。
 補足すると先週からほとんど封鎖していて人の出歩きがないんだし、同じ団地内に集中して感染者が激増ならまだわかりますが、今日の発表だと新規感染者は実際地域ばらけてます。

 次に、自分が昨日の記事で書いた、未だ検査結果が表示されない3/19の2回目のPCR検査について、今朝もアプリで確認したところ、なんかちょっと妙でした。相変わらず状態は「検査中」のままでしたが、妙だったのはその前日に受けた3/18のPCR検査の結果で、何故かこの日の検査だけ検査履歴自体が表示されなくなっていました。更新ボタンも何度も押したのに。
 この状態はほんの数時間で、時間経過後に試したら今度は表示されましたが、また性懲りもなく疑うと、不都合な記録(3/19分)をさりげなく時系列に合わせて消そうとしてたんじゃないのかなという風に思えます。まぁさすがに考え過ぎな気がするけど、想定外のことをしてくる国だというのはよくわかっているつもりです。

 一方、ようやく個人ごとに検体を識別するようになった昨日3/24に受けた5回目の検査ですが、こちらは今日きちんと検査結果が出て、自分は無事陰性でした。こんな具合に、翌日には出る結果が3/19の分だけ1週間経っても出てこない奇妙さなどから、自分の見立てはある程度当たってるんじゃないかなと思うに至ったわけです。

 ぶっちゃけ行政がこんな体たらくで、感染拡大防止に対し全然やる気がないのなら、今後も同じような感染流行は中国各地で相次ぐと自分は予想します。その度にこれだけの不必要且つ大規模な封鎖措置繰り返すってんなら、社会と経済は早晩持たなくなるでしょう。
 まぁ本音を言うと、この混乱のせいか自分に回ってくる仕事のペースが今顕著に減っており、ちょうど繁忙期であったためめちゃ助かってたりします。同僚にも、「今のゆったりしたペースで仕事続けてくれ(・ω・)ノ」と言っています。

 内心、近くに感染者が出たというのなら封鎖や隔離措置を受けることは仕方ないと思いますが、上述の通り、いい加減な検査で特定できないから手あたり次第に封鎖し続けるという、行政の不作為に巻き込まれているのであれば、誰かがちゃんと言うべきなのではと思ってこうして書き残しています。
 上の王青さんの記事でも書かれていますが、2年前の流行時はまだあくまで「自粛」ということで、感染者は上海市内のあちこちで出ていましたが、買い物などに出かける行動の自由は許されていました。今回はそういうのも一切なく、非科学的な判断で無意味に行動を制限され、経済活動もこれだけ止まっているのだから下手したら当時よりも打撃がでかくなるのではという気すらします。当時とは違って、社会保障策も何も用意してないんだし。

2022年3月24日木曜日

隔離現況に対する推察

 昨日の記事書いた後友人から、「(隔離延長になって)周りで騒いでる人いる?」と聞かれ、「一番大きな声出してんのはσ(゚∀゚ )オレ」と返事してました。我ながらほんと近所迷惑だと反省し得ます。

 話は本題ですが先週火曜からずっと缶詰にされて、戦時中の如く大家からジャガイモ分けてもらってたまたま半分残ってたカレールーと一緒に煮込んでさっき肉なしカレー食べました。ココイチでもいつも野菜だけのカレー食べてるけど、自宅で食うとなんかいろいろ思うところあります。
 たまにカレーの肉が豚肉の家は貧乏だと馬鹿にする人もいますが、自分はビーフカレーより実はポークカレーのが好きです。でもって豚肉でも、肉入ってるだけマシじゃんと今日強く感じます。

 本題に話を戻すと、今回の団地(小区)封鎖隔離はそもそも、PCR検査を2回受けるまでの措置と当初説明されていました。ところが隔離開始からしばらくは、いつPCR検査するのか全く発表もありませんでした。その後、3/18金曜になってようやく団地内で行われ、翌日3/19にも行われて、次の日の3/20にはようやく買い物行けるかと思ったら「まだ封鎖するよ」とアナウンスされ、この時点で半ギレ気味でした。
 半ギレ気味に明けた3/21月曜には何故かまたPCR検査をやるとアナウンスされて3回目を受けると、次の3/22にも二日連続となるPCR検査が実施されて、さすがにもうこうれで気は済んだだろうとか思ってたら昨日の更なる隔離延長発表で、半ギレからガチギレへと至ったわけです。

 時系列で縦に並べると以下の通りです。

3/15(火):団地封鎖開始
3/18(金):1回目PCR検査 
3/19(土):2回目PCR検査
3/21(月):3回目PCR検査
3/22(火):4回目PCR検査
3/24(木):5回目PCR検査

 上の通り、今日3/24には5回目のPCR検査が行われたのですが、これがこれまでとは明らかに違っていました。
 まず組合の人や派遣された医療スタッフたちでしょうが係員が完全防護服姿で、ゴム手袋にフルフェイスガードまでしてました。次に、これまでと違って検査で採取した検体を、一つ一つ個別に容器に分けていました。

 実は4回目までのPCR検査では、事前にアプリ(健康雲)で検査申請をしてコードを作ると、コードを読み取るところまでは同じですが、その後検体を採取した綿棒は複数人分をまとめて同じ容器に放り込まれていました。
 内心これどうなんだろうとか思ってましたが、どうも一人一人に確定診断を下すのではなく、団地住人丸ごとで陰性か陽性かだけ見ていたようです。つまり、数百人単位の検体をまとめて検査して、全員分が陰性だったら陰性と判断するみたいに。

 この検査方法については上海市政府も認めており、緊急対応で人手が足りないためこうしたと言っていますが、前述の通り今日の検査では検体は個別管理に切り替えられていました。

 この切替えを見て自分の頭によぎったのは、3/19の2回目のPCR検査です。というのも、検査したら先ほどの検査登録に使うアプリを通して、検査終了後(翌日)に検査結果が表示されるようになるのですが、この2回目のPCR検査結果のみ表示が「検査中」のまま全く変更されません。この2回目と、今日受けたばかりの5回目以外の検査結果はすべて「陰性」と結果が出ているのに、2回目だけは未だ何も結果が出てきません。

 以上の経過を見て自分の推察を述べると、2回目のPCR検査でうちの団地で変な結果が出たのではないかと疑っています。もっともうちの団地以外の周辺の団地もまとめて封鎖が続いているようなので、この一帯の複数の団地ひっくるめで検査が行われている可能性もあるので、変な結果が出たのはうちの団地以外の可能性も十分ありうると思います。てかそうであってほしい。

 恐らく、自分が住んでいるエリアを管轄する行政は、2回のPCR検査で全員陰性が出たら問題なしという風にしようと当初考えていたところ、3/19の2回目の検査で変な結果が出てしまい、慌てて追加のPCR検査を手配するとともに、封鎖措置を逐次延長することを決めたのではないかと思います。
 そうして始まった3回目、4回目のPCRでもまたどっかで変な結果が出たため、もう埒があかないとようやくここで気づき、今日行われた5回目のPCR検査から個人を識別した検査にやっと切り替えたとみています。仮に初回からきちんと個人を識別してやってたら、封鎖範囲とかももっと限定できていただろうし、何度も検査を繰り返す手間もなかったろうと思うと、無為無策によりやらなくていい面倒を抱えさせられたという気がしてなりません。

 前述の通り、自分を含む自分がいる団地内の2回目のPCR検査結果は未だ公開されていません。3回目、4回目の結果は出ていることを考えると明らかに不自然な状態であり、ここで何かあったと自分は疑っています。
 ならうちの団地に感染者がいるのかって話になってきそうですが、こちらも前述の通り、検査対象を団地レベルでひっくるめた3回目、4回目の検査は陰性と出ており、何より既に1週間以上封鎖されてること考えると、感染者がいたとしても来週月曜の時点で丸2週間経過していることになるんだから、今更なんだって話でしょう。(# ゚Д゚)<今更なんだ!

 実際にじゃないですが、近くの別の団地で新規感染者が出たという噂を人伝手に聞きます。なんかこの辺、検査確認で手抜きした結果、感染が疑われる人間がいるっぽいんだけど、具体的に特定できないから周辺丸ごとすべて封鎖してしまえ的な手抜き対応されている気がしてなりません。

 その上で、仮に本当に実際に感染者がどっかの団地にいる可能性があるからこんな措置を取っているのだとしたら、特定できていないとはいえ、感染者の隠滅に当たるのではないかという気もします。というより、本当はかなり疑いが濃厚な感染者がいるものの、所轄するエリア内に感染者をこれ以上出したくないからあれこれ適当な理由つけて封鎖期間を伸ばし、なし崩し的に2週間封鎖して、感染者なんて初めからいなかったことに行政はしようとしているのではという疑いも持っています。
 ジャーナリストは疑うのが仕事とはいえ、自分は本当に猜疑心の深い人間になったなという気がします。

 なお「積み木崩し」といえば家庭崩壊本の代表格ですが、「梨崩し🍐」というタイトルで本出したら売れないかなと前料理中に考えたことがあります。家庭でも戦線でも崩壊していいから。

 以上はすべて3/19のPCR検査結果のみいつまで経っても出てこないことを理由にした私の疑いですが、もしこの通りだとしたら完全に行政の不作為によって不要な隔離を強いられていることになり、肉抜きカレーの分だけ恨みが増してなりません。この辺の過程全部JBpressにあげてもいいけど、知り合いが今回の上海の隔離を次で書くと言っているから、ネタうばっちゃまずいよなぁ。

2022年3月23日水曜日

嘘ばっか言いやがってクソが!

 先週から団地封鎖措置を受けてすでに1週間超経ちますが、なんか今日になってさらに12日間封鎖を続けるとかわけのわからない連絡が回ってきました。っていうか来週初めに既に封鎖開始から2週間経つし、団地内で新規感染者出ていないのに何だこの措置はと怒り心頭に来て大声出し過ぎて、周りから「落ち着け(;´・ω・)」とマジで言われました。

 そもそも、先週の封鎖開始時に2回のPCR検査受けたら開放するというアナウンスでしたがこの約束は守られず、検査終えたらまた更に追加で2回PCR検査を受けるようにとアナウンス出されました。こうした謎の追加&封鎖延長措置はどうも自分の住んでいるエリアのみ行われているようで、他の地域では新規感染者が直接出たマンション、またはそこに含まれる団地を除いてこれほどの封鎖は行われていません。

 第一、最初の発表で2回のPCRで陰性結果出ているのならそこで封鎖開放されるべきだったのに、後付けでどんどん延長させられているのに腹が立って仕方ありません。感染者が出ているのならまだ理解できますが、周辺の連絡でも上海市の公式発表でもそのような発表は見かけません。恐らく、エリアの自治体関係者が無理やり2週間の隔離にするため、当初から封鎖はすぐ終わると嘘ぶいて隔離延長を繰り返しているようにしか思えません。っていうかさっき友人に、「意思決定者見つけたら殺す」というメールを送りました。

 いくら何でもこの措置は納得いかず腹立って仕方なく、マジでこのパソコンとかも投げ飛ばしたいくらいです。検査も素直に受けてやってるというのに、なんだこの扱いは。

2022年3月20日日曜日

世の中に何も貢献しない就活面接記事

就活面接で「世の中に良いことをしたい」と語る学生を必ず落とす役員の"納得の言い分"(プレジデント)

 別に今に始まるわけではないですが、上のような就活面接について上から目線でアドバイスする記事を見ていると本当に辟易します。見出しにも掲げている通り、こういう記事は世の中に何も貢献しない、っていうか見方によってはむしろ、社会の効率を貶めているところすらあると思います。

 基本的のこの手の記事は、「こうすれば面接受けがいい」、「面接官はこういうところを見る」、「こういうことを言う学生を企業は採用する」といった内容に終始しているのですが、結論から書くと、どんな出自や価値観、スキルを持つ候補者が入社後に活躍するのかという、企業の優秀な人材獲得という目的や観点がまるきり眼中にありません。
 いちおう、上の記事には「志望動機にビジネス視点を盛り込め」と書いていますが、ビジネス視点を盛り込んだ候補者がその後、企業で活躍するかどうかには一切触れていません。私の経験に立つならば、この手の就活テクを聞きかじり真に受ける人間は基本的にあまり自分で考える人が多くなく、中には使える人もいるでしょうが、恐らく記述とその後活躍には優位な相関はないでしょう。

 企業が面接など採用候補者を選抜するのは、言うまでもなく優秀な人材を採り、無能な人材は採らないためです。その観点で言えば、どんな候補者が優秀であるのか見分けるポイントが重要であり、また候補者の側も、その企業が見るポイントに応える形で自らをアピールすることこそ、人材の優劣がはっきり出るところであるように思えます。
 しかし上記の記事の様に、この手の終活アドバイス記事ではそうした「将来活躍の見込み」という観点は完全にそぎ落とされ、「如何に面接受けするか」という、目立ち方のアドバイスしかほぼ見受けられません。自分に言わせれば本当に中身のない内容で、このように実質を全く問わず、そとっつらだけしかお互い見せない、見ない社会になったから日本はどんどん悪くなっているとすら思っています。

 じゃあ優秀な人材を見分けるポイントは何なのかって聞きたいでしょうが、汎用的なものは恐らくほとんどないと思います。その企業がどんな業種で、募集している職種は何なのかによって人材の適性は変わってくるだけに、各企業の担当がそのような見分けるポイントをしっかり考えるべきだと思います。
 なお記者に関しては、「ジャーナリズム」という概念に強いこだわりがある人ほど信用できません。むしろ記事で如何にお金を稼ぐか、記事そのものより見せ方や拡散の仕方を意識する人間の方がこれからの時代は向いているかもしれません。

 ある意味就活が最たるものなのかもしれませんが、本当に今の日本は中身のない議論が多すぎます。上の記事書いた人もわざわざ電通マンと名乗るあたり、中抜きは得意だけど中身が全くない電通らしい雰囲気を覚える記事を書くなと内心思います。上の記事読んだ後、本気で「で、何?」と思ったし。

 なお聞くところによると某キー○○という会社は、候補者の面接を常に録画しており、入社後の活躍と合わせて比較するそうです。こうした科学的な検証こそ必要で、優秀な人材の見分け方だったら下手な人材サイトとかよりキーエンスに聞いた方がずっといいかもしれません。

2022年3月18日金曜日

プーチンが本当に取り返したいもの

 昨日の記事で私は、プーチンが本当に狙っている、目的としている領土範囲に旧東ドイツの領土が含まれていると書きました。この理由について書きますが、あくまで素人の妄想じみた意見として取り扱いください。

 なんでこんな風に思うのかというと、プーチンの経歴と性格、そして態度などを見てそう感じるからです。まず経歴ですが言わずと知れたKGB出身で、なんでも子供のころからKGB入りを夢見ていたそうです。念願かなってスカウトを受けてKGBとなったわけですが、ソ連崩壊のきっかけにもなったベルリンの壁崩壊時、ちょうど東ドイツのその現場にプーチンはいたそうです。
 割とこの時の体験はかなりのトラウマだったらしく、本国に何度も軍隊を送り込め、暴徒を鎮圧しろと言っていたにもかかわらず黙殺され、いろんな人間が彼のターニングポイントになった事件だったと指摘しており、私自身もそう思います。

 次に彼の性格についてですが、一言で言って執念深く、非常に自分の評判を気にする性格であるように見えます。過去のロシア国内におけるテロ事件などに対する発言を見ると、テロリストらに対し感情をはっきり込めてマジギレしており、やられた分は必ず報復し返さないと気が済まないような人間に見えました。過去を水に流して、なんていうとそれこそさらにヒートアップしそうな印象があり、和解するには最低でも、向こうに殺された分だけ向こうの人間を殺し返さないと絶対に応じないような人間だと私は考えています。
 それくらい過激な性格なのですが、意外とナイーブなのか自分の評判をかなり気にする素振りも見えます。この辺は大統領の座を一時下りていた頃にやや顕著だったと思うとともに、自信を批判したジャーナリストの多くが不審死、っていうかほぼ確実に暗殺されていて、国内に厳しい報道規制を敷く点などからも、このように感じます。

 上記のような要素に、やはり赴任地で思い入れもあったのか、ドイツに対する態度がなんか柔らかいと感じることも多いです。もちろん打算からそうした態度を見せていただけなのかもしれませんが、日本や米国などと比べても対ドイツとなるとなんか全然表情も変わってくるように思え、どことなくドイツに対し深いシンパシーを持っているように見えました。

 以上の要素を総括し、またロシア人全体として王権神授説のような、上に立つべきものはそのような神の決めた運命が初めからあるという神秘的価値観も匂わせることから、旧ソ連の影響範囲を取り戻すことが自分の生れて来た意味だと考えている節があります。尚且つ個人的に思い入れのある東ドイツに関しては、西側に「奪われた」と考えるならば、プーチンの性格からして取り返さない限りは絶対に納得しないように思え、今回はウクライナが狙われましたが、最終的にはポーランドも丸ごと取り込んで衛星国化し、長期的には東ドイツまで切り取ることを狙っていたのではないかと自分は考えています。
 そうした観点からすると、仮にウクライナの併合を認めたところでプーチンの野心が止まることはなく、むしろさらにエスカレートしていたと思います。恐らくこの次はグルジアやバルト三国で、その後でポーランドやルーマニア、ハンガリー、ポーランドときて東ドイツまで影響を及ぼす気満々だったと考えています。

 そういう点も踏まえて言うと、仮に今起こっているウクライナ戦争が終了したとしても、プーチンが残っている限りは火種は残り、仮にその座に残ることを米欧が認めた場合、かつての中東戦争後のフセインのような存在になるのではないかという気がします。従ってもし停戦協議をするならば、最低でもプーチンのロシア追放まで仕向けないと将来の禍根を残すことになるようにも見えます。
 とはいえ、戦果を止めることが何よりも優先されるため、実際にはこの条件を米欧やウクライナは出すことはできないでしょう。無論、出さずとも国内反発を受けてプーチン政権が崩壊する可能性も十分あり得ますが、何が起こるかわからないロシアのことだから、そういう楽観視はよした方がいいのではとも思う次第です。

2022年3月17日木曜日

プーチンが狙う領土版図

 半隔離中なので今日もずっと自宅でお仕事してたのに、やけにおなかすいて晩御飯は作り置きのシチューとごはん1合食べたけどまだ足りず、チャルメラ1杯と草団子食べたらおなかすぐ下しました。食欲にいがついていっていない。
 昔から胃が弱く占いでも胃腸の病気で死ぬとしのせんこく喰らっているので今更ですが、学生時代は結構普通にごはん3合とか食べてたこと考えると、状況次第でどうとでもなる気がします。

 話は本題に入りますが、ロシアとウクライナの戦争では以前とウクライナが持ちこたえ、逆にロシア軍が明らかに進行速度を落としています。もっともこれはロシア軍が戦闘能力を失ったと即判断できず、次の攻勢に向け準備しているだけの可能性もあるだけに、依然楽観視はできないでしょう。
 とはいえ、義勇兵が続々とウクライナに入っており、恐らく米英の現役特殊部隊も身分を偽って入っているであろうことから、マジでこのままウクライナが勝つのではないかという風にも見えてきました。

 そんなウクライナ関連ニュースが今も報道の大半を占めていて、各コメンテーターもウクライナと無関係なのにあれこれコメントしています。自分が見る限りでは、東国原氏はロシアの問題と絡めて中国の動向にも言及し、尚且つひあっく的筋の通った論理を展開しているので、このところ見ている中では一番共感できるコメンテーターとなっています。
 逆に橋下氏に関しては、はっきり言って何を言っているのか理解できない水準にあり、全く共感が持てません。誰かも言ってましたが、中国や北朝鮮がいきなり日本にミサイル打ち込んできて、韓国人が「日本は早く降伏すべきだ」なんて言って納得する日本人がいるかという話でしょう。これ以外のコメントもあまり実情に即していないように感じます。

 そのウクライナ関連のコメントでは、ゼレンスキー大統領は有能か無能の議論が比較的大きいと感じます。私自身はウクライナの敢闘は彼なくしてあり得ず、また主張もロシアの脅威を訴え続けていることで一貫しており、事実そうなっているということからも有能論を推しています。
 一方、無能論を唱える人は、ロシアの今回の侵攻はゼレンスキー大統領がNATOに加盟しようとしたことが最大の原因であり、彼自身の隣国を無駄に刺激する政治センスのなさが今回の戦争を生んだという主張をよく見ます。しかしこの点について、私は異なる見方を持っています。

 そもそも、ウクライナがNATO加盟に至った経緯は、2014年のウクライナ東部への進駐に端を発していると私は見ています。この際にドネツク、ルガンスクの二つの自治州がロシアの傀儡として生まれましたが、この時点でロシア、というよりプーチンはゆくゆくはウクライナ全土の従属化、衛星国化を企図していたとみて間違いないと思います。
 むしろ、そうは考えられない根拠があるなら自分は教えてほしいものです。

 突然国境沿いの地域に攻め込んで領土を切り取るような行為をしてきたのだから、自国防衛を検討するのはむしろ当たり前で、そういう意味ではゼレンスキー大統領がNATO加盟に動いたのは将来への予防として適切な判断だったと思います。実際にロシアは今の様に攻め込んできたのだし。
 逆にNATO加盟に動かなかったらどうなったのか。恐らく攻め込むタイミングは現実より遅れたかもしれませんが、それでもいつかタイミングが来たと判断されたらロシアはウクライナに攻め込んできていたと私は思います。

 またこうしたプーチンの思考について、ウクライナやベラルーシなどスラブ系民族が多い地域はロシアの庭と考えており、他の地域はともかくこれら地域がロシアに反抗的な態度を取るのは我慢ならず、また直接的な影響力を行使したがっているという分析もよく見られます。なので、ウクライナ以外の、具体的にはポーランドやハンガリーまでの野心はないのだから、ウクライナまでならくれてやれ、その方が世界全体の安定にいいというような意見まで言う人もいます。

 この意見に関しても自分は別の見方を持っています。結論から言うと、あくまでロシアを専門的に研究していない一素人の意見であると踏まえて言うと、プーチンは旧東ドイツまでロシアの支配権を拡大しようという野心を持っていると考えています。長くなってきたので、続きは次回にて。

 なおこの前、二人の同僚がフュージョンして「佐藤、鈴木→鈴藤」みたいになる夢を見ました。あとプーチンに関しても後世、「プーチンの野望」みたいなゲーム出るのかなと空想してました。

2022年3月15日火曜日

封鎖措置下の上海

年金受給者に5000円の給付金が唐突に提案される…国民の玉木さん「賃金上昇の恩恵が受けられない若い人にも配らないとおかしい」(ハムスター速報)

 真面目に上のニュースを見た時はわが目を疑いました。マジでここ5年間で言えばアベノマスクと並んで、「本気で日本はもう落ち続けるだけかもしれない」と感じる内容でした。誇張ではなく、この案に提唱、賛成する人間は将来の禍根にしかならず、この後生きていても人の足を引っ張り続けることしかしないと思えます。

 話は本題ですが、ウクライナ問題のせいで全く報じられませんが、今中国で「バイオハザードアウトブレイク」みたいな状態になっています。
 ちなみにゲームの方のバイオハザードアウトブレイクは初代からコード・ベロニカまでのラジコン操作方式の作品に連なり、本編以上に武器弾薬が制限されるなど地味にめちゃ難しくて怖いゲームでしたが、一番怖いのはタイラントですら平気で薙ぎ倒すラクーン市民たちだというゲームでした。

 話を本題に戻しますが、中国で広まっているのはTウイルスではなくコロナで、上海もこの2週間くらいは数人から数十人単位ですが、毎日新規感染者が出ています。日本と比べたら些細な数字ですがこれまでは実質的にゼロコロナをほぼ達成していただけに、明らかに前とは異なる状況です。
 こうした状況を受けて上海市でも不要不急の外出が制限され、商業ビルを含む多くの施設で営業停止命令が出たため、自分も昨日から自宅で仕事しています。また急に団地閉鎖とかにあったらまずいので、昨日は切れかかっていたお米を買うため夜中にチャリで急ぎお米を買いに行きました。

 先ほど知り合いから回ってきた情報によると、私の住んでいるエリアも閉鎖されるのか、「明日から明後日にかけて団地の外には出るな」みたいなお触れが回ってきました。でもって団地内住民はPCR検査を2日連続で受けろとか書かれてありましたが、外国人の自分も受けられるのか、っていうかPCR今までやったことないからマジわかんないみたいな状態でそこそこ面倒です。
 幸い、食料に関しては昨日にお米と一緒にある程度買っており、今日もしばらく食えるようシチュー作ったのであんま困らなそうです。でもって仕事忙しいから時間的に外出する余裕もないので2日間程度なら平気ですが、長引くとなんかいろいろ面倒そうです。何気にこの前買ったゲームも、あんま楽しくなかったから籠っていても楽しくなさそう。

 それにしても昨日今日と自宅勤務で買い出し以外だと一切外に出てないため、時間の感覚がやや曖昧です。昨夜も夜中割と元気であんま楽しくなかったこの前買ったゲームを「(゚д゚)!(゚д゚)」みたいな感じで遊んでましたし、動かない分だけ体力余っている感覚あります。通勤しない分、始業時間ギリギリまで寝られるし。
 ただ体力は有り余っていても仕事は減りません。最近、マジでこの世のすべてが自分を殺しにかかってきているのではないかと思うくらい仕事が多く、無茶な依頼してきた相手に「常識的に考えろよ(・ω・)」とだけ書いたメールをマジで送り返すなど、周囲から止められるくらいメールが刺々しくなってきています。あんま頭使わなくて済む内容だから、疲労はそんな感じないけど時間がともかく足らない。あとゲームしたい。

2022年3月14日月曜日

またヤクザ

ヤクザより凶暴?素人相手に拳銃をぶっ放し青龍刀を振り回す中国人マフィア(JBpress)

 前回の配信記事に続いてまた中国人マフィアについての記事を出しました。なんでヤクザ続いたのかというと、普段の仕事が忙しくて全く取材とかできないからです。なので手軽でパパっとできて、確実にアクセス稼げるのでヤクザにしました。
 どうでもいいけど自分の中でヤクザというと「平成の怪物」が真っ先に出てきます。

 記事内容に関しては追加で解説する点はなく、友人などから聞いた中国人マフィアとの違いをただ羅列しただけに過ぎません。内容で言えば前回の記事は外部専門家のコメントを引用したり、歌舞伎町の昔の姿を紹介したりしている点で今回よりずっと優れており、今回は本当に逃げの一手のような記事に過ぎません。正直あんまり誇れない。

 記事末尾にある中国メディアからの日本のヤクザに関する取材は本当にあったことで、当時中国語で昔と今の日本人のヤクザ観について語り、その語った内容は中国メディアに確か掲載されました。確か当時のブログ記事にも書いていますが、海外メディアの方が日本のヤクザについてかなり突っ込んだ部分まで分析を紹介しており、意外とこういうアングラ系の研究は海外の方が進むのではないかと当時思いました。

 何気にこの辺は専門の社会学の話に入ってきますが、ローカルすぎる文化というのはかえって土着の人間にはその特徴が見えず、外部の異邦人の方が特殊性や傾向に気付きやすい点があり、単純に地元とよその比較をするだけでも研究として成り立ちます。
 先日の記事にも重なりますが、自分も今回の記事を書いてて初めて、「なんでヤクザはスーツを着るんだ?」という疑問にはたと気が付きました。日本で初めてスーツを着て、流行らせたヤクザは誰なんだとかも気になってます。青山商事の人とかに聞いたら教えてくれるだろうか。

 なお現在仕立て中の自分のスーツで、内側の左胸部分に名前の刺繍はいるかと聞かれて、なんか小学生っぽいなと思っていらないと答えたのですが、あとから考えてみたら好きな言葉を入れられるんだったら刺繍してもらえばよかったかもとちょっと思いました。
 具体的には、「Mig-29」とか「Futonga-Futtonda」、「GDP」、「Shigaraki-Yaki」など、見た人間がやばい奴だと感じるような単語入れてもらえば個性が出てよかった気がします。さすがに「Yakuza」はまずいかとは思ったほか、「Yakult」なら飲料じゃなくて衣類だから商標的にもギリセーフかななどとも考えています。

2022年3月13日日曜日

円安が深刻(´・ω・)

 このところ日本のあちこちで値上げラッシュが続いていますが、主原因は原油価格の高騰で間違いないものの、地味に大きな要因として円安の進行もあります。現在1米ドル当たり約117円で、110円前後だった時代が遠く感じる有様ですが、意味にこの円安は自分にとっても深刻です。

 というのも、自分の給与は全額人民元で得ているため、日本円換算だと為替の変動の仕方によってその価値が大きく変わってくるからです。自分のイメージでは1元当たり大体15円くらいというイメージを長らく持っていたのですが、現在のレートだと18.5円になってて、ガチで為替の動きによっては100万円単位で価値が動くようになってきています。
 もっとも円安なのだから自分にとっては有利となるのですが。

 なお自分が最初に上海で新聞記者やってた頃の為替は1元当たり12.5円くらいで、あの頃は日本円換算でガチで年収が200万円切っていました。外国で働くというのは、こうした為替リスクに常に向き合うこととなり、人によっては円安の頃に中国に来て、円高になってから帰任する悲劇のような人もいます。

 以上のような話を友人に昨夜話したところ、「そんなの言ったら、今ロシアに駐在していてルーブルで貯金持ってる人なんかどうなんだよ」と言われました。あっちはリアルで0か1かの瀬戸際であるだけに、人民元で円安どうこう騒いでいる自分がなんか情けなくなりました(´・ω・)

2022年3月12日土曜日

ヤクザスーツ

 とうとう2着しかないスーツの片方のズボンが尻のところで擦り切れたので、さすがにまずいと思ってスーツの調達に動きました。調べてみたら案外家の近くで日系のオーダーメードスーツ屋があると知って、さっそく今朝上海市内の「Suit Story」というお店に行ってきました。

 行ってみたところ、前情報の通り料金設定もわかりやすくまとめられており、店員も日本語で丁寧に対応していただき、これから仕立てに入るので最終入手まではまだ時間がかかるものの、とりあえず現地調達について目途が立ちました。
 何気にオーダーメードスーツ作るのはこれが初めてです。あと採寸の時にふくらはぎを一回測られて寸法出した後、「すいません、もう一回」と言われ測りなおされました。というのも、自分の体型に比してふくらはぎが異常に太かったため、測り間違えたのではと思われたそうです。職業柄からわかるのか、「自転車に乗っているのですか?」と見抜かれていました。

 採寸後は裏地などのデザインについてあれこれ打合せしたのですが、その際相手してくれた日本語使いの中国人店員さんに、「あの、変なことをお聞きしますけど……」と前振り打って、「なんで中国のヤクザはスーツ着ないんですか?」という問いをぶつけました。ぶつけた瞬間、店員さんも爆笑してました。
 この話、次の月曜にJBpressで出す記事でも触れているのですが、日本のヤクザと中国人マフィアの最大の見た目の違いはスーツ着用の有無です。中国人マフィアはどちらかというと日本の下っ端ヤクザが切るようなド派手で威嚇するような服を着ることが多く、折り目正しくスーツを着ることは香港マフィアを除きほぼ皆無です。この点について同僚に「中国のヤクザはフォーマルじゃないよね(´・ω・)」といったらそこそこ受けてました。

 話を戻すと、中国人店員さんによると確かに中国人マフィアはスーツを着ることはないそうです。というより、何故日本のヤクザはスーツを着るが伝統となっているのかが不思議だよねって話になっていきました。
 そこまで面白い話は期待してなかったのですが、この店員さんからはいい情報を得られました。店員さんによると、昔の中国マフィアの大物は基本的に中国の伝統服を着ることが多く、実際に「青帮」の昔の写真なんか見るとそんな感じです。こうした中国の伝統服は色合いなど、中国の皇帝をイメージして黄色が使われることが多かったそうで、そうした皇帝権力をイメージさせるために伝統服を着ることが多く、それが現代の中国人マフィアにも受け継がれてスーツが定着していないのではと言われました。納得感のある説です。

 もっともこの辺に関しては最初に書いたように、日本のヤクザがスーツを一般的に着用するのが変な伝統になっていると考えた方がいいかもしれません。この辺、一体いつからサラリーマン同様にスーツ着用がルール化したのかが気になるとともに、ヤクザが切るスーツに流行とかモードとかあるのかなと気になって仕方なくなってきました。


 さすがにヤクザスーツの歴史については書かれてないものの、流行や、立場的に着るべきスタイルなどについて取材された上の記事が出てきました。靴はクラリーノだとか、やっぱ妙に細かいルールとかあるようです。


 また楽天で検索かけたら上記の様にヤクザ向けなスーツもラインナップに入っています。こういうのを見ると、意外と日本のスーツ業界においてヤクザ向け消費需要はそこそこあるみたいです。
 機能的には恐らく一番求められてくるのは派手さを含む見た目でしょうが、防刃、防弾性能とかも求められてないのかが気になります。っていうかオーダーメードの際に具体的にどんな要求するのか、取材してみたいです。やっぱ「戦いやすい奴で!」とか言われるのだろうか。

 このように妄想を膨らませていたところ、ヤクザスーツのファッションショーとかないのかとまた変に気になってきました。やるとしたら名前は「東京ヤクザコレクション」とかになって、「威厳のある親分」、「頼りいなる若頭」、「仕事のできるインテリヤクザ」、「愛嬌だけで乗り切る下っ端」みたいな各キャラクターに合わせたスーツをモデルが着こなして出てきたりするのだろうかなどといろいろ気になります。ゲストには舘ひろし氏あたりが呼ばれるのだろうか。

 もっともこのご時世だからこんなイベント開けないに決まっているものの、ネタ的な意味で誰かやってみて、モデルもいかついプロレスラーとかが演じたら盛り上がるような気がします。また同時開催として、「東京サラリーマンコレクション」というイベントもやって、「仕事のできない若社長」、「パワハラ癖のある部長」、「異動寸前の課長」、「将来に不安を感じている新人」、「他社のスパイの係長」みたいなキャラクターでスーツを出すイベントとかあったら、自分も見に行きたいです。

2022年3月11日金曜日

時の行者

 先月はやたら購読している漫画の新刊が一斉に発売されたために多大な出費に見舞われましたが、中でも半年に1冊のペースで出ている長谷川哲也氏の「ナポレオン」の新刊は読んでていろいろと感慨深いものがありました。

 この漫画は自分が学生だった頃に連載が始められ、実に20年近くも連載が続けられています。それだけ時間かけられていることもあって、ナポレオンの生涯をつぶさに描いており、自分もこの漫画を通じて、ナポレオンのみならず彼を支えた元帥たち(あとフーシェ)がどういう人物だったのかを知りました。
 そんな漫画「ナポレオン」もいよいよ終盤に迫ってきており、今回出た新刊ではロシア遠征に失敗後、ロシアやドイツに追い立てられる形で首都パリを陥落させられ、皇帝を退位してエルバ島に流された後の彼の姿を描いています。エルバ島でナポレオンは学校や病院を建てたりするなど、意外とまともに領主生活をやってたようです。

 この巻ではそうしたエルバ島におけるナポレオン(ポーランド人の愛人とイチャイチャなど)の姿、それに「会議は踊る、されど進まず」で有名なウィーン会議の情景を描いており、戦闘シーンはほとんどないのですが、唯一の戦闘シーンがドイツ・ハンブルグにおける戦闘でした。
 この時、ハンブルグはナポレオンの義弟であり最優秀とも言われる元帥のダヴーが守っていたのですが、なんと彼はフランスが降伏し、ナポレオンが皇帝を退位した後もこの町を占領し、守り続けていました。降伏を促されても「信用できない」と突っぱね続け、包囲軍が何度攻めても追い返すもんだから、最後は彼が信頼するフランス軍の将軍を差し向けて「任務交代」という形で引き下げたそうです。

 主君が既に負けていながらも、彼自身は負けずに戦い続けたこのエピソードなどからも、「不敗のダヴー」と呼ばれています。
 そんなダヴーについて巻末のあとがきで作者は、「まるで全人類が滅んだ後も戦いを続ける機械のような男だ。『時の行者』みたい」という風な感想を述べています。

時の行者(Wikiepedia)

 ここで出てくる「時の行者」ですが、これは「三国志」でお馴染みの横山光輝による歴史漫画です。何気に自分が初めて触れた横山作品でもあり強く覚えているのですが、この漫画は上記の説明の通り、人類が死に絶えながらも機械同士が戦いを続ける未来で、人類のほぼ唯一の生き残りである主人公の少年がタイムトラベルをして、安土桃山から江戸中期までの歴史事件に遭遇するという漫画でした。
 具体的に遭遇する事件は多岐にわたり、由比正雪の乱から天一坊事件、さらには紀伊国屋文左衛門とも接触する話もあります。漫画界のストーリーテラーとして名高い横山光輝なだけあって非常に読みやすいこともさることながら、歴史を特定の人物や国を中心に追いかけるのではなく、事件単位で追いかけるという展開が今思うとよくできている気がします。

 前述の通り主人公は未来人で、タイムトラベルを繰り返して諸々の事件に遭遇します。何度もタイムトラベルしていることから日本国内では「浦島太郎みたく時間を越えて現れる時の行者」と認識されており、実際に各話ごとに年代やステージが一新され、共通して出てくる登場人物は非常に限られてきます。
 前述の通り、この漫画は唯一共通する登場人物である主人公を通して、歴史を事件単位で追いかけています。そのため全体の歴史の流れこそ把握し辛いものの、印象的な事件などが深く掘り下げられて紹介しており、自分の歴史好きもある意味ここから始まっています。

 こうした話の手法は自分が知る限りは他にはなく、改めて見て凄い構成の仕方だったと思えてなりません。でもって、長谷川哲也氏もこの漫画好きだったんだなという事実にいろいろ感じるところがあります。

 漫画の「ナポレオン」の話に戻ると、残りはいよいよ皇帝復位、そしてワーテルローだけとなってきました。どういう風にこの過程を長谷川氏が描くのか、既に今の時点でかなり楽しみです。

2022年3月10日木曜日

上海で感染者続出(;´・ω・)

 ウクライナ問題ばかり書くのもなんだしたまには箸休めに歴史記事でも書こうと思っていましたが、このところ上海で感染者が続出しているのでこっち書くことにします。

 続出していると言っても日本とは違って新規感染者数は一桁単位ですが、これまで上海を含む中国の各都市は、新規感染者が出ても1週間程度で収まるというか感染者が出なくなっており、感染がそのまま拡大し続けるということはありませんでした。しかし気温が上がって暖かくなってきた先週から数日ごとに新規感染者が出続け、今日も新たに感染者が出たと発表されたほか、市内各地で隔離措置が行われています。

 この隔離措置ですがかなりえぐく、感染者が寄っていた飲食店は確実に閉店にされ、また感染者が済んでいる団地は全住民が外出を規制されます。この規制というのは文字通り、入口から一歩も出られないという措置です。
 この間、団地の住人や感染者が寄っていた店に同じくらいの時間に来ていた人たちにはPCR検査が強制されます。何気に自分の同僚もこの巻き込まれ隔離にあって、ある日突然「団地から出られません(;´・ω・)」と連絡が来ました。当初は2日のみの隔離予定でしたが、その後のPCR検査で同じ団地から二次感染者が出たこともあり、同僚も含む全住人がそのまま2週間の隔離と相成りました。

 なお同僚によると、隔離1日目は団地内は出歩くことができたそうですが、二次感染者が出た二日目からは自宅のドアから出ることも禁止されたそうです。

 また先ほど回ってきた連絡によると、今夜12時から上海市と隣の蘇州市の通行は禁止されるとのことです。都市間移動を止める準ロックダウン的な措置が上海市でも行われるそうで、これは今までの上海にはなかった措置です。それだけ新株の感染力はこれまでと比べると強いんだなとか感じます。

 もっとも感染がどれだけ広がろうが対策がどれだけ行われようが仕事は待ってくれないので、昨日も今日も明日も自分はひたすらキーボードを叩き続ける毎日が続きます。昨日はまた扁桃腺が軽く腫れて鼻かむと血も混じっているくらい体調悪く、くっそ重たい仕事振られてめちゃブルーになり、会社で仕事中に「ふざけんな殺すぞこの野郎(#^ω^)」とぼやくくらい追い詰められてました。隣の中国人の女の子とか「なにこの日本人……(;゚Д゚)」とか思ってたろうな。

 ただその重たい仕事は今日見事に片づけ、増援(追加の仕事)も来なかったためちょっと状況は落ち着き、なんか今めちゃハッピーな気分です。明日も頑張って仕事しよう(´・ω・`)

2022年3月8日火曜日

ロシアの衝撃の弱さとまさかの台湾国家認定

 一部報道でプーチンはKGB出身なため軍事には疎く、それが今回のウクライナ戦争での展望判断を誤った原因だと指摘するものがありましたが、正直それはないなと思います。というのも開戦以前、現時点までウクライナがこれほど持ちこたえると予想していた軍事専門家は皆無に等しく、当事者であるロシアの軍人を含め、ここまでロシア軍が弱かったとは誰も考えていなかったでしょう。
 無論、ウクライナ人の想像を超えた粘り強さがロシアを大いに苦しめている点が最も大きいでしょうが、それでも軍事だけなら米国に次ぐとみられてきたロシアが、ウクライナ一国、しかも自らが戦端を開きキエフに距離的に違いベラルーシから進軍するという優位もアリながらこんな苦戦するなんて、下手すりゃ地球上の誰も想定していなかったでしょう。そういう意味ではプーチンが自軍の弱さに気づけなかったのも、二重の意味で同情心が湧きます。

 なんていうかイメージ的に、ドラゴンボールで言うとベジータくらい強いと思われていた奴が天津飯相手に大苦戦するような感じに思えます。いやまぁ天津飯は自分、好きだけどさ。

 あまり相手を侮り過ぎるのもよくないとは思うものの、軍事というのは「相手にしたらヤバイ」と思わせる恐怖感が非常に重要視されるだけに、今回のロシア軍評価の失墜はそれ一つとってもロシアにとっては大きな痛手でしょう。何気に自分もプラモで作ったSu-34(フルバック)がスティンガーでバカスカ落とされていると聞き、ロシア製航空機はイーグル以下という話もなんか信じちゃいそうです。
 と同時に、ロシアからフランカー(Su-27とSu-35)を買ってて実質的に主力戦闘機としている中国も、このロシアの惨状にかなり驚いているんじゃないかと思います。このウクライナ戦争の教訓をもとに、台湾にスティンガーをあらかじめたくさん配備しておけば意外と防空行けるんじゃないかと自分も思えてきました。

 その中国ですが、このロシア軍のあまりの弱さにロシア本国以外で恐らく最も衝撃を受けている国ではないかと思います。そもそも中国は今回のロシアのウクライナ侵攻をあらかじめ知っていたとされ、ロシアがウクライナを併合するムードで台湾にプレッシャーをかけることが織り込み済みだったからこそ、開戦当初に公式で「強い相手にケンカは売るべきじゃない( ー`дー´)キリッ」と発表し、露骨に日本や台湾に圧力をかけてきていました。
 ところが国際社会が文字通り一致団結してロシアを非難して制裁に動き、ロシア軍も当初想定していた作戦を全然遂行できずになってくると、変にロシアの立場に立って中国も批判の矢面に立たされる可能性が出てきたためか、ここにきてロシアとウクライナに仲裁をやろうかと申し出るなど、露骨にひよった態度に切り替えてきました。ロシア側に大きく寄り、ロシアに正当性があるようなことを言っていた開戦当初の態度と比べると明らかに今の中国は動揺しているように見えます。さっきの仲裁提案を見る限り、当初はロシアが一方的な勝利をすると確信していたようでしたが、今となってはロシアへの過度な肩入れは避け、一定の距離を置く方針に切り替えたように見えます。

 っていうかさっきの「( ー`дー´)キリッ」な発言とか今見るとロシアに対する皮肉にしか見えません。この発言についてなんかうまい返しをする人があまりいませんが、「弱い相手を頼みとしてはならない(・∀・)ニヤニヤ」くらいに日本とかも言い返していいと思う。

 その台湾ですが、ウクライナに支援金を送ったためかロシア側から日本同様に「非友好リスト」にリストアップされました。何気にこれ見て「え、いいの?(;´・ω・)」と自分は思ったのですが、中国は台湾は中国の一地域であると主張し、国家として認めていません。そしたらロシア側が「非友好リスト」に入れてまさかの台湾の国家認定をし始めてきたもんだから、「何なんだこの熱い展開は(・∀・)」などと楽しんでみています。
 ちなみにこの「非友好国」という言葉が元のロシア語でどう書かれているかはわかりませんが、英語では「Unfirendry Nations」と記事などでは書かれてあり、どう読んだって「国家」としか読めないです。

 何気にこのロシアの空気読まない暴挙は中国側もガチで焦っているのか、関連報道の中国語記事を見るとやっぱり「不友好名単」とか「不友好国家和地区名単」などと無理やり「地域(Region)」って単語を突っ込んだりしてかわそうとしています。ほんとこうという時こそ、真の友情は試されるもんだなぁ。

 なおこの非友好国リストに上げられた国に対しロシアは、基軸通貨での対外債務返済を拒否し、ルーブルで直接返済するなどと言っています。ただ、そもそも制裁によって外貨が払底していると言われるだけに、非友好国に限らずとも基軸通貨での返済は今のロシアにはほぼ不可能で、例え友好国相手でも対応は同じでしょう。
 そう考えると基軸通貨の返済拒否をあらかじめ伝えておいてくれているだけに、非友好国の方が友好国より親切に対応してもらっている気すらします。っていうかこの点についても、「友好国だろうと非友好国だろうと借りた金を返せない点で扱い同じじゃん(・∀・)ニヤニヤ」くらい日本政府は言い返してもいいでしょう。全体として今の日本は、こういう皮肉の利いた煽りがなんか下手だと思えます。

2022年3月6日日曜日

中国人大学生の就活での重視ポイント

就活より先に「イン活」 厳しい中国の就職事情(東方新報)

 上の記事で中国人大学生の就活、もといインターン活動事情が紹介されていますが、ちょうどタイムリーなことにうちの部署にも一人インターン生が来ており、業務を少し手伝ってもらっています。

 個人的にも興味があって話をする機会もあったことから、「最近の大学生は就職先を選ぶときに何を重視するの?やっぱお金(。´・ω・)?」と聞いてみました。その返事としては、

「高給与が目当てな学生は最初から稼げるということでIT系の学部に進んでます。僕は教育学部なので、周りの学生はみんな各地の学校にアプローチかけてますね(´・ω・)」

 と答えるので、「じゃあなんでお前、学校でもないのにうちにインターン来てんだ?(;´・ω・)」と続けて尋ねたら、「僕、子供嫌いなんで(´・ω・)」と答え、じゃあなんでお前教育学部に進学してんだよというツッコミ入れました。

 そんな妙なやり取りした上で、じゃあそのほかで選択基準となるようなポイントはあるのかとさらに尋ねたところ、「やっぱ戸籍ですね(´・ω・`)」という返答が返ってきました。

 この辺、事情がわかってる人には早いですが、中国は日本の住民票みたく、自ら帰属する自治体を任意に変更することができません。例えば北京市で生まれ育ってそのままそこに就職したものの、家庭の事情で上海で仕事する羽目となったとしても、戸籍を上海に切り替えることは特別な理由がなければできません。そのため、仮にこの人に子供がいたら義務教育は北京市で受けなければなりません。また公的医療保険も自治体によって内容が変わるため、戸籍地域が変われば保険適用が効く薬や治療も変わってきます。
 端的に言って、上海みたいな金持ち都市なら多くの医療で支援が得られるものの、他の地方はそうでもありません。

 そんな変更し辛い戸籍を変える唯一のチャンスというのが、大卒時の就職先です。卒業後の就職先であれば戸籍をその地域に変えることができるため、上海などの大都市の戸籍を前から欲しい人などは何が何でも上海市内の就職先を確保する必要があります。
 そのためさっきのインターンも、「マジで人生で戸籍変える唯一のチャンスだから(´・ω・`)」と述べ、周りの学生も福祉などが手厚い都市の企業に的を絞って活動していると教えてくれました。こうして感敢えて見ると、日本なんかより中国の就活の方がいろいろと影響が深いだけに大変な気がします。

2022年3月5日土曜日

ウクライナ情勢に絡む中国企業への制裁予測

 開戦から一週間超経ったロシアによるウクライナ侵略戦争ですが、大方の予想を裏切り、ウクライナが今も尚持ちこたえています。一方、互いに激しいアピール合戦も繰り返しており真実性に関しては一定程度警戒する必要があるもの、先日の原子力発電所や民間人への攻撃なお、ロシアの国際法に反する過激な攻撃行動に対する注目が高まっています。
 ただでさえ正当性なき侵略行為に対し銀行取引の凍結など経済制裁が強められていますが、仮にこの戦争がロシア側の目的達成に終わったとしても、これらの制裁により戦後にロシアは過酷な経済情勢が待っていることは必至です。

 そのロシアにとって、唯一大きな後ろ盾と言えるのが中国です。開戦直後の対応の混乱ぶりから、中国外交部はもしかしたら本当に知らなかったのかもしれませんが、開戦前にロシアの天然ガスを購入することを約束したり、去年から小麦をはじめとする食料の輸入を増やしていた点といい、中国トップに関してはこの開戦を事前にロシア側から通知されていたとみてほぼ間違いないでしょう
 なお開戦時期については北京冬季オリンピックの時期は避け、ロシアの想定だと48時間で決着つける予定であったことから、パラリンピック開催までには終了する予定だったのでしょう。その目算が崩れたことにより、中国外交部とかも対応をどうすべきか迷っているのだと見えます。

 中国は現在までに国連のロシアに対する非難決議に反対または棄権を続け、直接的な批判を避け続けています。従って経済制裁後も、ロシアに対しエネルギー輸入をはじめとする経済的支援を続けることはほぼ確実だと私は見ています。

 こうした中国の態度について、現時点でリスク要素と私が見ているのは米国から中国に対する経済制裁です。冒頭に書いた通り、現時点でロシアは明らかに国際法、特に平和維持に対する冒涜ともいえる行為を繰り返しており、ロシアに対し制裁を課すことに、反対する国は現在世界中でほぼ皆無です。しかしロシアに経済制裁をかけたところで、抜け道を用意する国が現れるとなると、まぁその制裁は効果をやや落とします。
 はっきり書けばロシア側が中国に期待している点はそこで、中国がロシアから天然ガスを買うだけでなく、ロシアが諸々の貿易を禁止された後、中国経由で貿易できるようなパイプライン的役割を求めているはずです。それに対し、米国はどう出るかと言ったら言わずもがなで中国にも経済制裁を課してくると予想しています。

 具体的には、「人道、平和に対する冒涜を行った勢力(ロシア)へ支援を行っている」ことを口実にするとみられ、ロシア政府、企業と取引を続ける中国企業をターゲットにした経済制裁を行い、同盟国にも同調を求めてくるのではないかと見ています。この場合、真っ先にターゲットになるのはかねてから米国が潰そうとしているファーウェイ、そしてエネルギー関連として中国の国有石油会社が挙がってくるでしょう。
 私見として述べると、米国としてはかなり都合のいい口実ができるように見えます。中国がロシア側に立つことはほぼ確実であり、中国を弱らせるのに願ってもない制裁口実です。また中国そのものとの取引をすべて禁止するのではなく、「ロシアとつながりのある企業」に狙って制裁を課せることとなり、高い恣意性が持てます。実際につながりがあるかどうかは不問でしょうし。

 また既に世界中でエネルギー価格が高騰していますが、仮にこの制裁を大きく広げられるシナリオなら、中東の産油国に対しても中国への原油供給を止めてくる可能性もあります。その結果、他の同盟国向けの供給量が増えることとなり、価格高騰にもブレーキをかけられるので一石三鳥です。

 上記のような見方から、自分は日系企業の中国ビジネスに関しても国家リスクがかなり高まってきているように見えます。既に対策と化している企業があるなら具体的な内容を指導してもらいたいものです。

2022年3月2日水曜日

ヤフコメの違法コメント削除を体感

 この世のすべてが自分を殺しにかかってくるかと思うくらい忙しく、昨夜は左手の指が中指辺りで動きがおかしくなって、後半はミスタイプを延々と繰り返していました。もう少し広いキーボードとかに変えようかな。
 っていうか毎日1万字は軽く超えるほどタイプすんのっておかしいと思う。

 話は本題ですが一昨日の中国人マフィア記事、内容がとっつきやすいこともあってそこそこアクセスで健闘し、ヤフコメも結構つきました。自分も仕事中ながら逐一コメントを確認していましたが、「カス記者」とか書いてくるコメント見て、「マスコミは嘘ばかり言う!」と激怒していた元プシャーの友人なんかが今の自分の立場になったら、やばいくらい怒っていたんじゃないかと思い、そういう意味では自分は彼より忍耐あるなと思えてきます。
 まぁ次辺り、「どうもカス記者です(´・ω・)」と返信してみようかと思ってますが。

 話を戻すと記事公開から約30分後くらいに、自分のことを中国工作員認定するコメントが入ってました。昔はこういうコメント多かったのに最近はすっかり見なくなってたよねなどと懐かしく思ってみていたら、投稿から約5分後くらいにブラウザ更新してみたところ、当該コメントは消えていました。
 恐らくですがこれは最近になってヤフーが力入れて来た、誹謗中傷コメントの排除によるものだと思います。というのもそれ以外のコメントはしっかり残っており、その工作員認定だけのコメントがぽっかり消えていたからです。

 コメント内容の否定的反応のクリック数が極端に多ければ自ら下げる人もいますが、さっきのコメントは投稿されたばかりで、また内容からしても自ら下げてくるようなコメント内容でもありません。やはり私に対するいわれのない誹謗中傷とヤフーがとったために消されたのだと思いますが、やはり以前と比べると自主規制が強くなっていると感じます。
 で、実際に保護してもらった立場からすると、私自身は別にとやかく言われてもあんま気にしませんが、さっきのプシャーな友人などの様に怒りやすかったり、傷つきやすい人もいることを考えると、この手のヤフーの対応は極端じゃなければありなのかなと思います。少なくとも根拠なく「こいつは何人だ」とか「肥溜めのクソみたいなところの出身だ」などというコメントだったら消したところで言論統制にはまずならないでしょう。

 ただこの手の誹謗中傷コメントの問題点は、こういう根拠ない中傷でしか発散できないほどストレス抱えた人が割とたくさんいるっていう点こそが、一番根が深い問題だと個人的に思います。やはり中国と比べると今は日本の方が鬱屈した人に溢れているように思え、例え貧しくても楽しく暮らせるような社会をもっとみんなで考えて構築していく方が前向きです。
 もっとも中国人の友人は、「お金イコール幸せじゃないけど、最低限、お金ないと幸せに離れない」と昔言ってましたが。