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2023年6月30日金曜日

経済学に「第三の道」なぞあるのか?

 ソ連崩壊以降、ゴルバチョフ元大統領をはじめ多くの旧共産圏支配層は「社会主義が資本主義に負けたわけではない。世界は第三の道(経済学)を探さねばならない」などとよく唱えていました。彼らに言わすと社会主義が欠陥があったことは認めるものの、資本主義も弊害が多く万能ではない。だからこそ新たな経済思想が必要なのだと主張していました。

 ではその第三の道ですが、本当にあるのか正直言って疑問視しています。

 当初、もっともらしく主張されたのは「持続可能な発展」こと環境に配慮した経済で、CO2取引をはじめ実際に思想が取り込まれた部分は現代世界において小さくありません。敢えて言えばグローバル経済の中でフロンガスやCO2規制をはじめとする多国間グローバル規制によって公平な競争を促すような考え方といえるでしょう。無限競争を標榜する資本主義とは異なるものの、環境以外の分野は血胸のところ資本主義がベースであり、敢えて言えば修正資本主義の枠内であって第三の道というほどではないかと自分は考えています。

 この環境型経済に続いて現れたのは、北欧諸国に代表される高福祉型経済で、高い税率の代わりに手厚い福祉を国家政府が担保することによって教育水準が上がり、経済効率も高まるという考え方で、2000年代前半に日本でももてはやされました。
 ただ、肝心の北欧諸国ですら「やっぱだめだ」といい始めており、また高福祉を維持する上で人口が一定規模以上あると成立しづらいという点から、最近はこの手の思想を目にすることすらなくなりました。

 このほか中国やロシアに代表される「開発独裁」こと政府が圧倒的権力を以って、資本主義のルールの上で高成長が見込める分野の市場に資金と人材を傾注する手法が一定の成功を納め、世界的に強い独裁者に焦がれる風潮を生みだしましたが、今回のプーチンの暴走を見てやっぱ独裁者じゃだめだと、この手の権威主義の時代はそろそろ終わりになるのではないかと密かに見ています。
 少なくとも、権力者が暴走する確率は民主主義とは比べ物にならないほど大きいことは事実で、だからロシアもこれから滅びへの道を進むことになるのではないかと思います。中国も、台湾有事の判断によっては死せるプーチンの後を追うかもしれません。

 そもそも経済学の本質に立ち返ってみると、要するに富をいかに公平かつ有意義に分配するかを考えることにあります。その分配を政府の強権でもって無理やり公平に持っていくのが社会主義で、上前をたくさんはねるけど下々まである程度は分配してやるってのが権威主義、でもって特に規制は設けず、市場の「神の見えざる手」に任せるのが自由主義です。
 以上を踏まえてみれば、結局のところ分配過程に対する政府の介入程度の差こそが経済学思想の違いであり、資産の個人所有を一切認めないほど極端な共産主義を除けば、基本的にはどれも資本主義に入ると私は考えています。その上で、第三の道なぞそもそもなく、資本主義ルールで競争、そして徴税の公平性を保つため、分野ごとに規制の程度を考えていくというのが大方の経済学であり、そういう意味ではもう今後、この学問がこれ以上は発展しないのかもという気も少しします。

 それらを総括して言えば、第三の道なんてそもそもなく、資本主義をどう微調整していくか、政体と組み合わせて考えていくというアプローチの方がシンプルで建設的な気がします。マジで最近お経済学の講義ではどんなふうに教えられているのか気になりますが、やっぱ自分がこっちの学問に興味を持たず社会学に走ったのも、今思えば自然だった気がします。

2023年6月28日水曜日

「ゲイシャ」が消えた!?

 先週、Steamを通して「アクション対魔忍」を遊べることを知り、プレイ開始当初はそれほどでもなかったものの、週末挟んでから徐々に本格的にはまってきて遊ぶようになっています。なお主に使っているのは「脳筋対魔忍」代表こと秋山凜子です。
 それにしてもこのゲームですが「退魔忍」と名乗ってはいるものの舞台設定が近未来SFとあって、みんな着ている衣装は忍び装束ではなくライダースーツで、このゲームのせいでライダースーツ着た女性が対魔忍と呼ばれるようになったのはなかなか因果に思います。一応、忍者設定もあるからたまに術も使うものの、基本おまけ程度なので忍者要素はかなり薄いです。元がお色気ゲームなんだから細かく突っ込むのも野暮ではありますが。

 それでも敢えて忍者を名乗るのは、やはり海外における日本の「Ninja」ブランドの力によるものだと思います。実際このアクション対魔忍は海外でもそこそこ評価されてるらしく、自分のフレンドリストにもなんかやたら中国語漢字のアカウントが多いです。みんないちいち口に出したりしないけど、日本最強のブランドはソニーでもトヨタでもなくやはり「Ninja」でしょう。
 その忍者に並ぶ日本の架空(?)の人気職業ブランドとしてもう一つ、「サムライ」があります。忍者と侍はセットでありそうで実はあんまセットで提供されない組み合わせですが、どちらも単独であってもどの国にも一定程度通じるブランド力があり、また「侍JAPAN」に代表されるように日本人の理想像としても使われるあたり、国内外を問わず強力なブランドイメージを持つ言葉だと思えます。

 なおWBC日本チームは当初から侍JAPANを名乗っていますが、最初の方は変化球で惑わしたり、盗塁で揺さぶったりなどどちらかというとNINJAPANだった気がします。ただ先のWBCでは今日も先発でホームラン二発を決めた大谷選手をはじめ圧倒的な力でねじ伏せる戦いを見せるようになり、侍JAPANの名に恥じないチームになった気がします。


 脱線しまくりですが今日出た上の記事にある、

「この日はスプリットとカットボールが冴え、100マイル近いフォーシーズンズや決め球のスイーパーも効果的に決まった」

 という記述見て、よくこんな誤字決められるなと目を丸くしました。AIにでも記事書かせてんのか?

 話は本題に戻りますが、以上の通り忍者と侍は圧倒的ブランド力を保ち続ける一方、かつてこの二つに並び称された「ゲイシャ」という言葉をここ数年、目と耳にすることが全くありませんでした。端的に言って、忍者や侍と比べると芸者はかなりフェードアウトしているような気がします。

 芸者もかつては侍や忍者同様に「東洋の神秘」として欧米をはじめに結構もてはやされていたように思え、実際に00年代であればアメリカの本屋に「Last Geisha Story」という本が割とどこでも置いてありました。しかし前述の通り近年、そもそも芸者という言葉を目にすることが日本国内でもほとんどなくなり、また海外で紹介されるような記事も見当たりません。自分がいる中国でも、忍者や侍はまだ目にする一方、芸者を目にすることは全くありません。

 一体何故、かつて高いブランド力を誇った芸者は消え去ったのか。忍者や侍と違って戦闘職じゃないなど理由はいくつかあるでしょうが、一番大きいのは漫画やアニメに一切登場しないっていうてんじゃないかと思います。

 現代の日本文化の発信とくればやはり漫画やアニメが一番波及力が強いですが、そうしたメディアで芸者が取り上げられることはほぼなく、ホストやホステスはともかく、芸者が主人公な作品なんかまず見ません。芸者という職業観もあるでしょうがそれ以前に日本国内で芸者文化自体が退潮気味であり、ニューリッチ層でも廓遊びに狂う人もそんないないように見えます。そうした日本国内での退潮が発信メディアでも現れるようになり、かつてもてはやした欧米でもだんだんと忘れられてきているのではないかと思います。

 それと比べるなら、忍者は以前として漫画やアニメの主役級キャラクターであり、侍も「ゴースト・オブ・対馬」で海外のゲームメーカーが主役として登場させる辺り、人の心に突き刺さるものがあるとともに、そのブームがうまく時代を経て引き継がれているように感じます。対魔忍も派生した忍者の一端としてこうしたブームを牽引しているのかもしれませんが、どちらかといえば芸者に属しているような気もします(´・ω・)

2023年6月26日月曜日

アニメや漫画にゆかりの場所が少ない関西

 先日、中国人の同僚から「秋くらいに日本、それも関西方面へ旅行に行こうと思うのだけれど何かアニメや漫画にゆかりの場所とかない?」と聞かれました。聞かれて自分も少し考えては見たものの、パットと思い浮かぶものはなく、「放火された京都アニメーションのスタジオ跡ならあるけど(´・ω・)」と答えたら「さすがにそれはいい(;´Д`)」と返事されました。

 この会話の後、改めてネットの検索などを駆使したり記憶を辿ってみたりしましたが、これという場所が関西地域では浮かんできませんでした。ネットでの「関西を舞台にした漫画」という検索に至っては、「ナニワ金融道」とか「ミナミの帝王」などしかヒットせず、これらの作品で聖地巡礼するファンなんているのかよと自分でツッコミを入れる始末でした。
 また自分のかすかな記憶の中では「押忍!空手部」でヤンキーたちが集会する場所として大阪城公園があること思い出しましたが、これもそもそも作品自体古いし、中国人でこのマンガ読んでる人がいたら逆にビビります。まぁ自分もそんな読み込んだ作品じゃないですが。

 そんなわけで、京都や大阪という結構独自性ある都市を抱えながら、改めて考えると関西を舞台にした漫画やアニメ作品ってほとんどないなということに初めて気が付きました。漫画におけるキャラクターとして関西人は特徴をつけやすいのか頻繁に登場するものの、登場人物全員関西人的に、関西を舞台にした作品となると実は希少ということになります。
 まぁ超関西どローカルな作品として、「じゃりんこチエ」があるけど。これも今の若い子はもうわからないだろうな。

 では漫画やアニメで舞台となりやすい地域としてはどこなのか。やはり首都でもある東京だと吉祥寺など結構ローカルな地名とかも出てくることが多いです。中でも新宿、それも歌舞伎町はホストやホステスが出てくる漫画ではメインの舞台となり、ゲーム「龍が如く」でも事細かに描写されていることもあって、初めて訪れる外国人ですら「ゲームで歩き回ってるから地図なしで歩ける」というくらいやたら認知が深い場所になっています。
 このほかだと一時期はゲームの「アキバズトリップ」、漫画の「秋葉原電脳組」(自分で書いててよく覚えているなと思う)など秋葉原を舞台にした作品も多かったですが、近年の秋葉原の零落ぶりはすさまじいだけに、なんかこの手の作品は急激に減っている気がします。ピークだったのはまさに「シュタインズ・ゲート」出たころだろう。

 このほか実際の地名やゆかりのある場所が出てくるものとして「らきすた」が埼玉県の神社を出し、ファンの聖地となって、地元もうまいこと乗っかった例もあります。ただ一部のこの手の「聖地」ではファンが大量にやってくるようになって混乱を招いたという例もあるので、クリエイターの側もモデルとした場所を敢えてぼかしたりしているのかもしれません。
 なおこの手の聖地巡礼では「スラムダンク」に出てくる湘南の踏切が中国人の中で人気ナンバーワンで、この前の映画公開を受けて今も中国人が大挙して訪れているのではないかという気がします。

 話を戻すとやはり出版業界が東京に集中していることもあって、関西を舞台にした娯楽作品というのが意外と少ないと思え、それはそれでなんかもったいないなという気がします。小説でいいなら「鴨川ホルモー」が京都を舞台にしてますが、あれはあれで正直言って面白くなかったので、もっといい作品があればという気がしてなりません。やるんだったら京都国際会館に至るやたら急な坂道でバトルするとか、進撃の巨人の如く八条以南の京都人がJR線を乗り越えて侵入してくる展開が読みたいです。

 また関西、東京以外では、「氷菓」が岐阜の山奥を舞台にしてたりしますが、特徴ある地域とかだったらこういう取り組みは前述の通り現地で混乱を招く恐れもあるものの、将来のタイアップの可能性をつなげる意味では結構ありな気がします。そうなるとやっぱり自分としてはマッドシティを出さざるを得ないというか、もし将来小説を書くことがあったら松戸を「名探偵コナン」の米花町もびっくりなくらいの犯罪都市として仕立て、東松戸の丘のあたりに邪神を封印しておくような展開にしようかなと思います。
 一応、ゲームの「学校であった怖い話」で撮影に使われた学校があり、話でもモデルとなっているのは松戸市だったりしますが、これもかなり古い作品だから今更感があると思いつつ、やっぱホラーや犯罪と松戸は相性がいいのかなとも思えてきます。

3巻から急につまらなくなった(ぼっちざろっく)

 去年の冬頃に何度もこのブログで取り上げた「ぼっちざろっく」ですが、アニメを見て興味を持ったことから原作の漫画単行本も折に触れて買うようになりました。1巻と2巻はアニメでも取り上げらえた箇所で内容はあらかじめ把握していたものの、漫画は漫画として楽しむことができ、非常に満足いく出来でした。
 そんな感じで強い期待感とともに先日も3巻を購入してみたのですが、結論から言うとびっくりするくらい面白くなく、マジで強い衝撃を受けました。一体何故3巻から急につまらないと感じたのか、自分の中で理由は割とはっきりしています。

 そのつまらなくなった理由は、セリフ量が明らか且つ異常なくらいに増大しているためです。話数が進むごとにこの傾向はどんどん増しており、3巻後半の話に至ってはほとんどのコマがセリフの吹き出しだけで余白が半分以上埋まっています。元からセリフ量の多い漫画でしたが3巻に入ってからはそれに輪をかけるようになっており、セリフの多い銀魂ですらここまでは多くないでしょう。
 そのあまりのセリフ量というか文字数の多さに加え、四コマ漫画という形式からコマが小さいため、マジで読んでて老眼でもないのに見づらいと感じます。でもってそのセリフもウィットにとんだものでもなく、あんまひねりのないしょうもない内容が多いように感じます。

 一体なんで急にセリフが増えたのかですが、作者のインタビューなどを聞いていると主人公のぼっちにあまりに注目が集まり、ほかのキャラがあまり印象に残っていないという読者の反応を見て、ほかのキャラにスポットを当てるようになったと語っていることから、恐らくこれが原因だと思います。実際、ぼっち以外のキャラに対する描写が増え、それに伴ってセリフ量も増えています。
 ただちょっと理解しがたい点として、ほかのキャラにスポットを当てながら、自分の中の印象だとむしろそれ以前よりも陰が薄くなっているような気がします。何故かというと3巻に入る辺りで、やたらと新キャラを投入するようになり、結果的に1キャラ当たりの描写がそれ以前よりも減っているからです。これは主役のぼっちにも当てはまり、ある意味彼女の奇行が作品の主軸でもあっただけに、作品全体の面白さも一気にトーンダウンしてしまったかのように感じます。

 また前述の通り吹き出しが多くなりすぎて、絵で見せる描写が減ったせいか見栄えも悪くなっているように感じます。元々、この漫画は表情の微妙な変化を見せるのがうまいなぁと感じていたのですが、そうした表情が吹き出しで見えなくなるというのは本末転倒もいいところでしょう。

 あくまで以上は私個人の感想ですが、こうしてみると漫画とかのテコ入れって難しいんだなと改めて感じます。読者の反応を受け入れて描写を変えたら逆に人気が落ちたっていう話はほかでもよく聞きますが、その反対に読者の反応を無視し続けてたら作者の自己満といわれて人気が急減するという話もよく聞きます。割合的には後者の方が高い気がしますが。

 オチらしいオチがあるわけではないですが、セリフに関しては工夫次第で同じ内容でも短くまとめることもできるので、ぼっちざろっくに関してはこの方面でもっと上達が見れたらいいなと思いつつ、4巻を買うかは若干悩み中です。

2023年6月25日日曜日

ワグネルの反乱が終わって

 昨日に始まって今朝には終わってたロシアのワグネルの反乱ですが、ほかの人も指摘している通り、プリコジンはともかくとしてプーチンにとっては非常に痛手となる事件だったように思えます。というのも、ロシア国内で反乱を起こされたとしても、それを鎮圧するだけの力がもはやないということを示してしまったからです。

 反乱当初こそやれテロリストだの必ず殺すなどとプーチンも言ってましたが、結果的にはワグネル側の要求を丸呑みし、表に出ていない裏要求も飲み込んだとも指摘されており、ほぼ言いなりのような結果でした。この後プリコジン個人はベラルーシで暗殺される可能性はあるものの、これを見てほかのロシアの軍属や部隊も、いざとなればごねれば何とかなると悟ったと思います。また実行に移さないにしても、軍部の士気は当然下がるように思え、ウクライナとしてはもうちょっとワグネルに粘ったほしかったところでしょうがこの結果でも十分プラスになると言えるでしょう。

 既にウクライナの支援を受けているロシア人部隊が国境を荒らしていますが、今後こうした活動は国境のみならず、ロシア国土の内陸でも起こってくるかもしれません。ロシアがここまで凋落するとは私を含め誰も想像だにしていませんでしたが、第二のソ連崩壊が見られるかもと思うとなかなかに貴重な体験ができるとうれしく感じます。

2023年6月24日土曜日

ワグネルの反乱を見て

 まるで映画みたいというのは月並みですが、本日より各所で報じられているロシアの傭兵部隊であるワグネルがプーチン政権に反旗を翻したという事実には非常に目を丸くさせられました。このところの国際ニュースはタイタニック見学者がタイタニックになったともいうべき深海探査船のトラブルばかりでしたが、そのニュースをかき消してしまうかのようにワグネルの話題一色に切り替わりました。

 現状の報道を見る限り、ワグネルが反乱を起こし、ロシア軍の軍事施設を占拠したというのはもはや間違い用のない事実です。トップのプリコジンに至ってはかねてからロシア正規軍との折り合いは悪かったですが、今回は「プーチンは間違っている」とはっきりとプーチン政権に異を唱えており、軍同士の内輪揉めではなく、政権に対する反乱に至ったともはや見ていいと思えます。

 この反乱について自分が気になった点は二点で、一つは今後のウクライナ軍の動向です。

 ワグネルとは文字通り命を奪い合った関係でもあることから、ウクライナがワグネルに対し協力姿勢を取ることはほぼないと私は思っています。ただこのロシア国内で起きた反乱の動きに合わせ、現在進行形のクリミア奪還を目指した反攻がどう動くのか、進軍を早めるのか、それともあえて静観してロシア軍の動きを見極めるのか。今後のウクライナ軍の動きがどうなるかがまず気になります。

 二点目は、プリコジンの後ろ盾に米国はいるのかという点です。

 プリコジンは「ロシアのため」に反旗を翻したと主張していますが、果たしてこの言葉通りに受け止められるかといったらそうでもないでしょう。報道ベースではロシア人らしくかなり強欲な人物のようで、自分の得にならないことは絶対やらないそうな人であるだけに、彼が反乱を起こすに至った動機、そして勝算に対する考察こそがこの動きを読む上で特に重要だと思います。

 考えられる背景としては、かねてからワグネルはロシア正規軍への編入を求められていたというか命令されていたようで、これに対しプリコジンが実験を奪われると危惧した、または自らの命の危険性を感じ、やられる前にやってやれ的に反乱を起こした……というのが素人目からした見方です。
 以上の背景を前提に、反乱を起こしても失敗すればただ死ぬだけなだけに、一体どこに勝算を感じたのかという点で、真っ先に浮かんだのが米国の後ろ盾です。反乱が成功した場合、米国はプリコジンに協力すると密約があるのであれば、こうして反乱を起こすに足る勝算が得られるのではないかと思えるのですが、実際に所はもちろんどうだかわかりません。また仮にそうした密約があったとしても、ロシア国内の支持を失う可能性が高いだけに、プリコジンも米国もその事実を明かすことはないでしょう。

 もっとも米国の後ろ盾がないとしても、軍部内での軍中央への不満を感じ取った、反乱に同調する勢力が軍内部にいたなどの要素があれば、十分に反乱に踏み切ることができます。もしかしたら、破れかぶれ的に失敗を覚悟で踏み切ったということも十分に考えられますが、やはりカギはほかのロシア軍部隊がワグネルに同調するか否かになってくるでしょう。

 それにしてもまさかここでこんな展開が起きるとは、自分なんて可能性すら一顧だにしていませんでした。事実は小説よりも奇なりというか、この展開を予想していた人がいたらマジ孔明でしょう。

2023年6月22日木曜日

食べ物の恨みはおそろしい

 昨日の記事にも冒頭に書きましたが、昨日ケンタッキーでセットメニューを頼んだら一緒に出てくるはずのアイスが「今作っている最中だから出来るまで待ってて」と言うので待ったところ、1時間たっても出てきませんでした。その場で文句言ってれば出してくれたかもしれませんが1時間も待っていたこと、あとカウンターの目の前に座っていたのに放置されたという事実がなんかかなりショックで、結局何も言わずそのまま出て行ってしまいました。
 一夜明けた今日も頭から離れず、春の上海モーターショーでBMWにアイスもらえなかった人たちの気持ちがなんかわかった気がします。

 そもそもというか、こうした注文したのに料理が出てこないということがこの1週間に異常に多くありました。月曜はできたてのカレー屋に同僚といったところ、オープンしたばかりかオペレーションが悪く、でもって大量の注文を店側が見落としていて、店のテーブルついて注文してからカレー出てくるまで1時間かかりました(周りのお客もほぼ全員見落とされて)。
 でもって今日も馴染みの日本料理屋で食事終えたところ、通常なら皿を片す際に食後のコーヒーが出されるのですがこの日は若干客入ってて忙しかったのか、数十分放置されたままで、さすがにここは店員とも顔なじみなため直接「コーヒーちょうだい(/・ω・)/」といって出してもらいました。

 こんなこと普段ないのに1週間に3回もあって、なんか呪いでも受けてんじゃないかと、今精神的に応えています。呪いだとしたらめちゃくちゃ嫌らしい呪いだと思う。

 こうした事態にあって改めて感じることとして、やっぱ食べ物の恨みはおそろしいというか、ちょっとしたことでもめちゃくちゃ癇に障るってことです。それも現代という飽食の時代にあってすら困難だから、飢餓の時代にあってはちょっとでも分け前が不公平だったりした場合は殺し合いに発展するというのも十分ありうるという気がします。

 そんな食べ物の恨みで実際に言っていた人となると、自分の中では水木しげるが出てきます。戦時中、お正月ということで豚肉が振舞われることとなったそうですが一兵卒に配られたのはほんのひとかけらで、士官らはもっと多くの豚肉が振舞われているであろうことを考えたら激しい怒りを覚えたという体験が自伝漫画に描かれていました。

 それと本当に不思議な偶然ですが先日、生前の水木しげるがゲーテの言葉の中で特に印象に残った言葉を抜粋して編集された「ゲゲゲのゲーテ」という本を購入し、ちょうど今週読み終えました。この本の後半に編集者が「特に水木しげるのゲーテ観が出ている作品」として短編漫画が収録されているのですが、その内容もまさに「食べ物の恨み」でした。
 時代は江戸時代で、武士が茶屋でぼた餅を頼んで待っていたところ、後からやってきた三人組の輩が運ばれてきたぼた餅を先によこせと横取りして次々と食べてしまい、最初は我慢していた武士でしたが店の最後のぼた餅まで横取りされたところでとうとう我慢できず、刀を抜いて輩の耳を切るという制裁を加えてしまいます。その後、店を去った武士でしたが、後から自分の行いを恥じて酷いことをしてしまったと後悔するという話です。

 改めてこの漫画を読み返すと、目の前で食べ物を食べられなくなるとなると人間見境がなくなることが描かれているように思え、自分も今若干そんな状態にあるのかもしれません。食事は生存本能に直結するだけに、こうした怒りをどう抑えたり、食欲を管理できたりするかは理性の構築において意外と重要なのかもしれません。


「2年ごと」の意味って?

 今日ケンタッキーでセットメニュー注文したら「アイスは今できてないから出来上がるまでちょっと待ってて」といわれ、1時間待っても出てこなかったのでそのまま帰宅し、日本人らしく家帰ってからあちこちのレビューサイトで「サービス態度:最悪」というレビューを片っ端から打ち込んでいきました。こういう時、自分が日本人であることを強く自覚します。
 なおアプリ経由でケンタッキーにも直接チャットで事のあらましを伝えたところすぐ電話きましたが、なんか代わりにアイスのクーポンとかあげるなどといってましたが、もう行くことないからいらないと断りました。っていうか、マジでカウンターの真ん前の席で延々と待ってたのに忘れられたのがショックです。

「ジュンさんと繋がってるんじゃないか」 広末涼子が「週刊文春」に激白した事務所への不信(文春オンライン)

 話は本題ですがあんまこういう話題に触れるのもどうかなと思う一方、現在日本一ホットな話題はこの広末氏の不倫なだけに、自分も追加報道が出てくるとみてしまいます。

 それで今日出てきたのは報道元の週刊文春に当事者である広末氏が直接電話してきて弁明したという内容ですが、ネットでのほかのコメントにあるように「なんで被害者ぶってんの?」というのが自分の感想です。
 この不倫劇については先週末に夫であり騒動以降に株が急上昇しているキャンドル・ジュン氏が会見を開き、その発言内容と真摯な態度に注目が集まりました。この会見についてはいろんなメディアが内容が取り上げていましたが、自分として不思議だったのは、「(広末氏は)大体2年ごとに化粧や格好を派手にすることがあった」といった内容の発言について、どこも掘り下げていなかったという点です。もったいぶらずに端的に言えば、これは2年ごとに不貞に走っていたという事実を暗に示した発言だったのではないかと、私は思いました。

 そこへきて今回の文春の記事ですが、もうはっきりと「つまり、キャンドル氏はかつて広末の不倫を巡り、『相手方と示談したことがあったというのだ。」と書いちゃっています。これ見て自分は、「やっぱ2年ごとだったんだね(σ・∀・)σゲッツ!!」と得心しました。
 というか、最初の報道でも「これっきりっていう書き方じゃないな」という印象を覚えました。イメージ的にはかつての考古学会における石器発掘捏造事件みたく、「たまたま今回だけ」と当事者たちは言うものの、実際は過去ずっとやり続けた延長線上であることが分かっているかのような記事の書き方だったという気がします。具体的に言うと、当事者たちへの糾弾がやや弱いというか、相手の出方を意図的に待っているような書き方であるように見えました。

 もちろん以上は若干私の憶測が入っていますが、仮にその通りだったとした場合、これから第二、第三のスキャンダルがさらに出てくるかもしれません。っていうか文春なんか「その相手として浮上したのが、現在もドラマや舞台で活躍している2人の俳優だ。」とまで書いているし。
 私自身は別に不倫に走ろうが何しようがそれは当人の勝手だという風に思うものの、子供抱えていて不倫に走る人、相手に子供がいるとわかってて家庭を壊す行為に走れる相手に対しては軽蔑めいた感情を覚えます。子供がいなければまぁ本人の気持ち次第というところもありますが、子供がいる時点ではやはり責任というものを自覚すべきでしょう。そういう意味では会見でキャンドル・ジュン氏が子供のことを考え報道を控えてほしいといったあの発言には打たれるものを感じました。

2023年6月20日火曜日

中国でどら焼きブーム?

 朝から晩までずっとキーボード叩いていたせいか左腕が若干つったような感じになりました。プロの作家とか毎日どれくらいタイプしてんだろうか?少なくとも新聞記者は今の自分ほどにはタイプしていない。


 話は本題ですが、JBpressで自分か知人で記事化しようとしていたネタとして、中国で今起きているどら焼きブームがありました。大体去年のロックダウン明けくらいから上海市内ではどら焼き販売店を見かけることが多く、現在自分が勤務しているオフィスビルにも1軒入っています。
 メディアは取り上げていないのかさっと調べたところどこもまだ取り上げてらず、唯一個人ブログである人が同じくどら焼きブームに言及していて、勘のいい人だと思いました。

 そのどら焼きですが、中国人からしたら「ドラえもんが食ってるアレ」的なもので、存在自体は知ってはいるものの早くから普及していたたこ焼きやたい焼きと比べると若干レアな代物でした。少なくとも、数年前までは日系スーパーとかじゃないと手に入らないものだったと思います。
 それが前述の通り、上海ではやたらとどら焼き店が増えていて、中の具材もあんこだけじゃなく抹茶クリームやイチゴカスタードなどがあり、店を観察しているとそこそこお客さんが入っているような気がします。私自身も何度か買って食べてますが、専門店なだけにスーパーにパック詰めされているのと比べると味は格段に良く、イチゴカスタードはかなり良かった感じがします。

 ただこの手のB級グルメというのはかつてのホワイトたい焼き(実は実物は一度も見たことがない)みたく、一瞬でブームが去ってこの世から消滅してしまうこともあります。この中国(実際は多分上海のみか?)のどら焼きブームもいつまで続くのか、はたまた定着するかは未知数ですが、個人的にはお茶に合う和菓子を取り扱うお店は増えてほしいので、定着してもらいたいところがあります。

 にしてもどら焼きはドラえもんのPR効果がでかい食べ物であると改めて思います。なんか漫画やアニメキャラクターには特定の嗜好品持たせるとコラボもできるし、やった方がいいのかもしれません。
 同じドラえもんのコラボ商品とくれば、かつて小僧寿しにドラえもんパックがあって昔よく食ってました。コロナ流行期はデリバリーが増えて、小僧寿しの形態が一番適しているのに何故か流行らないと言及している人がいましたが、ドラえもんパックも思い出してなんか切ない感じになりました。あと疲れているときはいつも「小僧憎し」に見えてしまう。

2023年6月18日日曜日

これから国連はどう改革すべきか

 泥の研究をしている人は「マッドサイエンティスト」と呼ぶのか、またどうでもいいこと考えていました。今秋から数時間程度だけど土日も働くようになり、またおかしくなっている気がします。

 それで話は本題ですが、現在も続くウクライナ戦争ではウクライナ側の反攻が始まり、戦線が刻々と動いています。その最中、非常に呆れたのがダムの破壊工作で、まだ確証はないものの状況などを勘案するとロシアがやった可能性が高いと私も思え、仮にそうだとしたら一体連中はどれだけ戦争犯罪を繰り返すんだと、ナチスに負けず劣らずな暴挙に義憤を覚えました。
 しかも過去の虐殺を含めこれだけの戦争犯罪をやっておきながら、国連軍は出動していません。戦争拡大のための軍事行使も選択肢に入れた国連憲章は何なのか、それ以前にこのところ全く機能しない国連について、ウクライナを含め多くの国からも改革を求める声が上がっています。

 では仮に国連を改革するとしたら、どのように改革をすべきか。やはり一番焦点になるのは常任理事国の取り扱いでしょう。常任理事国には拒否権が与えられており、1ヶ国が反対するだけでほかの全参加国が賛成していてもその議案は否決となります。
 今回のウクライナ戦争で国連軍が出されないのも、当事国であるロシアが拒否権を持っているということに尽きます。そもそも国連メンバーでありながらあからさまな侵略戦争をロシアは過去を含め何度も行っており、クリミア半島を占領した時点で追放していればよかったのにすら内心思います。追放されなかったのも、やはり常任理事国ゆえでしょう。

 この常任理事国が異常に権力を持ちすぎる点をどうするか。もっとも安直なのは常任理事国制度を廃止することに尽きますが、米国や中国などほかの常任理事国がこの案を飲む可能性はないでしょう。そこで敢えて妥協点を取るとしたら、「紛争当事国は議論に参加できない」という規定を設ける方向にもっていくのがベターじゃないかと考えています。
 この規定があればロシアはウクライナ戦争に関する一切の議論、議案に参加できなくなり、拒否権を発動することが事実上、封じられます。また今後に関しても、それこそ中国による台湾有事が起きた場合も中国抜きで議論を進められることができ、中国に対する抑止にもつながるのではないかと思います。

 その上で、少なくともこのウクライナ戦争に対するケリのつけ方として、ロシアだけは国連からなんとしてでも排除しなければならないと私は思います。思えば9.11以降、シリアをはじめ世界各国の紛争をリードしてきたのはロシアにほかならず、冷戦期を含めたら世界のガンともいうべき国だと私は思います。
 米国も負けず劣らず紛争を起こしていますが、それでも自由主義であるがゆえに国内で独裁者を生まないあたりはまだマシだと私は思うし、ロシアや中国のような国が覇権取るよりは米国をトップにいただく方がまだマシです。

 このほか国連の改革プランとしては、度々財政問題が騒がれることもあり、拠出金を支払わない国はその時点で投票権を失うなどという規定も作った方がいいと思います。色々問題の多い組織ではあるものの、ないよりはマシだとまた損得勘定的に思う組織なので、存続する方向でやって区しかないでしょう。

2023年6月17日土曜日

現代に転生してきたらやばい三国志キャラ

 今月の新刊漫画を一通り読み終えた感想としては相変わらず「よふかしのうた」が凄く面白く、この作者は以前からもそうでしたがすごく印象的な1枚絵を描くなと改めて感じさせられました。その反対に「五等分の花嫁」の作者が描いている「戦隊大失格」はもうこれ以上はどうあがいても面白くならないように思え、なんかアニメ化すると発表されていましたが早まったんじゃないのと本気で思います。この作者もかつてはドキッとする1枚絵を描くのがうまかったですが、現在はそれが見る影もなく、もう単行本買うのもやめようかなと検討しているくらいです。
 このほか面白さがだんだんと上がってきていると感じたのは「烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ」で、スピンオフ元のバキのネタをいい感じに利用していて、また「烈海王ならこう言うだろう」とみていて納得せざるを得ないセリフ回しが凄くいいです。

 その「烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ」ですが、めちゃ強い中国人格闘家がファンタジー世界に転生してきたらという設定の漫画ですが、転生先とくればこの作品に限らず基本的にファンタジー世界です。またファンタジーじゃなくても未来から過去へと転生するのが常道ですが、「パリピ孔明」では三国時代から現代の東京に孔明が転生してくる話で、流行りとは逆方向になっています。
 この作品は無料公開されている序盤だけ読みましたが、思っていたよりは面白かった一方、孔明だったら基本何でもできてしまうというのがちょっとした物語の物足りなさを感じました。むしろ現代に転生してくるならなんでも好き勝手出来る点で張飛のがいいように思え、「ブラック企業社員、張飛翼徳」みたいなタイトルで、現代に転生してブラック企業に勤めるも、パワハラ上司を圧倒して逆にこき使うようになり、客先にも脅迫しまくってブラックの限りを尽くす張飛とか見たい気がします。

 このほか現代に転生できそうな三国志キャラとなると、浮かんでくるのは関羽、と思いきやその養子の関平あたりが意外と生きるような気がします。彼なら「寛平」と日本で呼ばれても全く違和感ないし、養子ながら親子関係を大事にするアットホームキャラでもあり、現代世界でジョッキーとして活躍していたところ、某呂蒙も転生してくる話とか短編ならいける気がします。

 このほかやるんなら「キャバ嬢 貂蝉」とか「エリートヤンキー曹操」とかかなぁ。改めて考えてみると結構選択肢の幅狭かったりする。

2023年6月16日金曜日

「精密機械」の逝去に触れて

 各所より報じられている通り、往年の広島カープのエース投手であり「精密機械」とも呼ばれた正確無比なコントロールで知られる北別府氏が、このほど亡くなられたとのことです。かねてより白血病を発症して闘病していることは自らブログなどで明かしており、病状が思わしくないとは聞いてはいたものの、たまたま今日同じく逝去報道のあった杉下氏が90代の大往生であったことを考えると、60代の北別府氏の逝去についてはやはり早すぎるという感があります。

 私自身は年代の関係もあって北別府氏が活躍した時代を直接目にすることはありませんでしたが、かねてからそのブログについては知っており、「カープおじさん」といわれるくらいカープの勝敗についてしか興味ないのかといわんばかりの内容でした。ただブログで語られる内容は基本カープ愛に満ちており、負け試合でも「今日はこのカープ選手が良かった」などと全くめげずにカープの良さを延々と語っており、勝負師ぞろいのプロ野球界においては非常にやさしさの感じる文章でした。

 そもそも選手としての実績は超一流であり、またその指導や人柄について誉める声が絶たなかったことから、いずれはカープの監督を務めるのではないかと思っていた矢先、白血病の発症を告白したため大いに面食らった覚えがあります。その後のブログは闘病記ともいうべき内容で、一時的に緩解しては再入院を繰り返すという内容で、北別府氏を支えるご家族の話などもあり、読んでいて非常に応援したくなる内容でした。
 それだけにもう一度元気な姿をグラウンドで見せてほしいと私ですら思っていたのですが、もはやそれは叶わぬこととなり、非常に深く悲しく感じます。

 恐らく北別府氏の闘病記を知らなければ、ここまで思いを抱くことはなかったと思います。それだけに病状を包み隠さず細かに明かしてきた北別府氏とご家族らについては深く敬意を覚えるとともに、往年の大投手の逝去に触れてこの場にて哀悼を申し上げさせていただきます。

2023年6月14日水曜日

自衛隊の銃乱射事件を見て、しごきに関して

 既に各所で報じられていますが、本日岐阜市の自衛隊基地内で隊員候補生が射撃訓練中、指導係の自衛隊員らを撃ち殺害させるという事件が起きました。出ている報道によると、犯人は指導教官を狙ったとはっきりとした殺意を持った行為だと述べており、自衛隊内でのしごきなどが原因ではないかと指摘する声も出ています。
 実際のところはまだまだ分かりかねますが、自衛隊内のいじめやしごきが激しいというのはかねてから言われており、否定するような証言の方こそ私は見ることはありません。それだけに今回の事件についても映画「フルメタルジャケット」のハートマン軍曹と「微笑みデブ」と呼ばれるあるキャラクターに重ねる声が多く、そういう見方が出るのも仕方ないという気がします。

 そうした憶測の中で実際の自衛隊内でのしごきはどんなものかという実例を挙げる人もいて、なんでも新人はベッドメイクをやらされて、うまくできていないと色々罰を受けるそうなのですが、ベッドメイクを終えた後に敢えて先輩隊員がベッドめちゃくちゃ、具体的にはマットをひっくり返したりベッドを外に出したりするしごきが行われると紹介されており、実際そうだとしたら理不尽だなぁという印象を覚えます。
 もっともこういう理不尽に耐えられなければ戦場で耐えられるはずがないという理屈もわからなくはないのですが、その一方で、そんなのしなくても耐えられる人は耐えるし、耐えられない人は耐えられないのではないかという風にも思います。何故かっていうと、自分が割とそんな感じだったからです。

 ぶっちゃけこれまでかなりの数の転職を繰り広げており、ほぼ2年ごとに転職していたから周りからは「余命(=在職期間)2年」とか、「辛抱が足りない性格」などといわれてましたが、自分に言わせるとこれまで所属した企業なり組織がかなり問題の多いところばかりで、自分が転職に至ったのも仕方がないと思うし、むしろ惰性でそのまま残り続けた連中よりも素早く見切りをつけられただけ感覚がまともなんじゃないかと考えています。
 とはいえ実際に辛抱強く我慢した経験がなく、周りの言うとおりに自分はあまり我慢のできない性格なんじゃないかと信じかけたときもありましたが、現在いる組織には既に満7年所属できており、仕事や環境がまともならちゃんと我慢できるんだということを証明して、「やっぱ俺が正しかったんや( ・´ー・`)」などと強気になっています。

 特に、今の職場で自分が担当する仕事は繁忙期がかなりハードで、過去の担当者はどれも2年くらいでみんな去っていました。それに対し自分は過去の担当者よりも使えるスタッフ数が大幅に削られ、自分一人にかかる負担が明らかに歴代の数倍とかいうわけわからない状況ながら持ちこたえており、周りからは「辛抱強い人だ(・∀・)」などとかつてとは真逆な評価を受けるようになっています。
 そのきつい業務を何故我慢できるのかというと、季節的な業務なので繁忙期が発生するのは仕方ないのと、踏ん張れば踏ん張るほど価値があるというか、苦しい中だからこそ残業して迅速に処理することで価値が出る仕事だと認識していることが大きいような気がします。つまり、「耐えなければならない」と思うことについて自分はマジで求道者ばりに堪え切ることができる一方、何の価値もない鬱憤晴らしのような理由のないしごきとか圧迫に対しては、余計な我慢などせずすぐ拒否して去る性格なのだと思います。実際、過去の職場は去らなければ本当にやばいことになっていたと思う職場ばかりだったし。

 そうした自分の経験から、理不尽なしごきは果たして必要なのかという疑問があります。先ほどのベッドメイクのしごきなどはその典型で、根性を鍛えるというのなら通常の訓練できつい課程を設ける方がもっと建設的なのではないかという気がします。今回の事件がいじめに端を発するものかはまだわかりませんが、通常の業務や任務で根性を鍛えられずにいじめで鍛えようという発想自体がいくらか問題のある思想というか、ハートマン軍曹的な印象を覚えます。
 まぁハートマン軍曹というと、自分の中では「フルメタルジャケット」よりも「ファミコンウォーズ」が来るのですが。昔のCMはよくできてたなぁ。


2023年6月13日火曜日

「台湾は中国ではないのか?」を巧みに利用した同僚

メッシ選手「台湾は中国ではないのか」 中国の空港でトラブル(TBS)

 なんでもアルゼンチン発のサッカー界の大スターことメッシ選手が、過去にビザなしで台湾に入れたから中国本土もビザなしで入れるだろうと手続き取らずにやってきて、空港でトラブったそうです。その際に「台湾は中国ではないのか?」といったそうですが、これをガチで利用したことのある同僚がいます。

 その同僚は会社業務で日本に出張したのですが、帰国便の行き先には「台北空港」を指定し、「中国本国に帰るのだから問題ない。っていうか、台湾は中国ではないのか?」と会社の経理をそれとなく脅し、台北行きのチケットを取らせたそうです。もちろん台北着いた後は有休使って台湾観光を楽しんだそうです。

 何気に自分は香港、マカオには行ったことあるけど台湾にはまだ一度も行ったことがないです。台湾で中国語を学ぶ韓国人はほぼ全員統一教会関係者だと聞いたことがありますがそれはさておき、1回くらいは行ってみたいなと思いつつ、同僚みたく出張の機会はそんなないので上記の裏技を駆使することはできなさそうです。

 ちなみにこれ系の話でいえば、コロナ流行当初に中国に派遣されることとなった日本人同僚らが中国へ来る際、当時は日中間の航空便がかなり制限されていたこともあって上海勤務なのに日本からはまず西安に降り立って、そこで2週間の隔離も受けました。その同僚らも近く帰任する予定ですが、これまで中国で訪れた都市を振り返った際に別の同僚が

「西安にも行ったじゃん(σ・∀・)σ」
「隔離されるためだけに言っただけで何もいい思い出がない(ヽ''ω`)」

 と、西安に対しネガティブな感情を見せました。
 同じ西安ネタで言うと洛陽市出身の同僚が同じ中国の古都として洛陽市の人は西安をライバル視していると言っていたものの、西安の人に聞いたら「洛陽がライバル?(ヾノ・∀・`)ナイナイ」といってて、なんとなく奈良と京都の関係に近いような気がしました。

2023年6月11日日曜日

石橋湛山は未来人だったのでは?

 最近ちょっと興味があったことから、戦前に東洋経済新報社にて日本の帝国主義を批判し続け、戦後は総理に就任するも病気ですぐ退任を余儀なくされた石橋湛山の伝記を読んでいますが、読んでて「この人はタイムリープで過去に戻ってきた未来人なのでは?」と思うようになりました。何故かというと、彼が主張していた内容は現代日本人の歴史観にほぼ則しているからです。

 かつて自分の大学にいた講師は常々、「戦前の日本を批判していいのは石橋湛山だけだ」といっていました。その心というのも、大衆に一切迎合せず、当時の日本政府、特に中国大陸における外交や政策を激しく批判し続け、米国との開戦も一貫して批判し続けていたというのが理由です。これは本当のことで、戦時中は当局というか東条英機が直々に「東洋経済新報を潰せ」と指示があったようですが、当局関係者の恩情により直接取り潰されることはなく、発行に要する紙の配給を制限されるという措置だけで済んだそうです。

 具体的に湛山はどのような批判をしていたのかというと、第一に挙げられるのは植民地放棄主義です。中国、特に満州に対する日本の政策や謀略を批判し続けたことはもとより、朝鮮半島も日本は放棄して、本州や九州四国北海道などを除きあらゆる外地領土の所有権を放棄すべききだと一貫して主張してきました。
 いったいどうしてこのような主張をしてきたかというと、どうも英国の植民地経営について早期から研究していたことが大きいとその伝記では指摘されています。元々湛山は経済誌のライターということで経済学に造詣が深く、比較的早い時期、具体的には明治の段階で当時の英国国内で流通していた経済論文も読んでおり、その時点でも叫ばれていた英国植民地、特にインドにおける投資費用と得られたリターンを比較すると、損失の方が大きいなどという分析を見ていたそうです。

 そうした単純な経済学原理に則った観点だけでなく、植民地は保有するだけで現地の住人のみならず、米国をはじめとする外国の日本に対する反感を買うと指摘しており、「蓋然性を持たない領土は放棄した方が絶対得」みたいな価値観で以って批判していたようです。一見すると、特に当時の帝国主義時代における観点からするとやや理想に偏った平和主義者にも見える主張ですが、突き詰めると国益に対する徹底した合理主義から主張しており、その他の主張と合わせてみても現実的な利益を追求していたように見えます。
 特に戦後、吉田内閣において経済政策を担当した際、後の傾斜生産方式につながる石炭産業への一極投資を主張して手配しています。何気にビビったのはこの時、現代でいう思いやり予算というべきか、GHQに対する日本政府の予算も「払い過ぎだ」といって削減しようと手を付けていたそうです。これがGHQの反感を買い、吉田茂も湛山を疎んじ始めていたこともあって、戦前に一貫して軍国主義に抵抗していたにもかかわらず湛山は公職追放の憂き目に遭っています。

 話を戻すと、湛山の主張や予言はほとんどすべて後の時代に的中というか、懸念すべきと批判していた内容もそのまま懸念が実現するなど、異常な的中率となっています。ましてや軍国主義一直線となった時代にあってもずっと政府を批判し続けた点といい、なんか破滅へと向かう未来をあらかじめわかっていて、それを食い止めるように過去へやってきた未来人かのような振舞い方に見えなくもないです。もっとも未来人だとしたら、あの時代に政府に抵抗する危険性を考えればあんな派手な行動を取るはずないのですが、その辺の気骨も含めてやはりただものではない人物だったと改めて感じます。

 翻って現代を見ると、真面目にこの10年くらいに自分は経済学の新たな学説なり主張を見ることがなくなりました。自分が学生だった頃はケインズはもはや通用しない、これからは新古典派かまた別の道(多かったのはハイエク主義)だなどといろいろ言われていましたが、それ以降はこれといった議論を見ず、一時的にピケティ氏が盛り上がりましたが多分盛り上がっていた当時も彼の理論をきちんと理解していた人はあまりいなかったように見えます。
 前述の通り湛山は英国の植民地経済の実態を学んだことがその後の日本の未来を正確に予想せしめた大きな要因となっています。そう考えると具体的な経済学説や議論のないまま未来へ向かおうとするのは、結構危険なことなのではないかと今の日本、ひいては世界を見ていて感じます。

 敢えて自分の方から言うと、「グローバリゼーション」はもはや死語と捉えるべきです。何故かというとグローバル化していない分野の方がもはやなく、世界的競争が一般的でありそうじゃないローカルな経済圏なんてほとんどないからです。むしろ逆に断絶、セクト化の流れが、特にIT分野で起こりつつあり、それに対しどう予測し、動くか、でもって政治における権威主義の今後の動向をどう見るかが目下重要な気がします。

2023年6月10日土曜日

見ていて不安になるプロ野球の楽天

GM時代のツケを払う石井監督、年俸総額3位の楽天が最下位低迷 植村徹也(産経新聞)

 上の記事を見て、溜飲が下がったり、納得感が強い思いがした読者は多いのではないかと思います。かくいう私もそうで、今年の石井監督率いる楽天の状況はあまりにも悲惨過ぎます。


 上の記事は去年の10月の記事ですが、今年のシーズン開幕から約2ヶ月ちょっとであるものの、記事の予想通りというか暗黒期に入りつつあり、チーム成績もパリーグの中でぶっちぎり最下位で、且つ新たなスター選手も出ていません。でもってその原因ははっきりしており、GMも兼任している石井監督に最も責任あることは間違いありません。
 低迷の要因はやはりFAで取ってきたベテラン選手が衰えつつあるにもかかわらず、大金はたいて取ってきた手前、試合に出さざるを得ないところにあるでしょう。それにより若手選手は出場チャンスを失い、新たな戦力が育たないという90年代の巨人みたいな悪循環に入りつつあるのが見て取れます。

 その好対照と言えるのが日ハムで、去年の新庄監督の就任とともにベテラン選手を一気に切り落とし、スタメンを固定せずともかく若手選手を試合に出させるという大ナタを切らせました。その結果もあり、日ハムは現在3位ソフトバンクに5.5ゲーム差と大きく離れての4位ですが、去年、そして新庄監督就任前と比べれば明らかに日ハムは強くなってきており、またさらなる成長が見込める若手選手が躍動しているだけにファンも応援したくなるでしょう。


 以上のようにチームを強くできない、っていうかむしろ弱らせている石井監督ですが、それ以上に批判されるのは上記日経記事にある通り過去の平石元監督の解雇経緯でしょう。球団生え抜きで且つ前年最下位から3位にシーズン成績を引き上げながらも、当時GMだった石井監督に「成績不振」を理由に解雇されています。
 しかし石井監督自身が監督職について以降、3位以下の順位となっても本人は「成績不振」で退任せず、それどころか若手の成長の目をつみつづける有様で、ネットの反応を見ていても石井監督を応援する楽天ファンはまずいないです。自分も楽天にはそんな思い入れはないですが、さすがに見ていてこれはひどいなと感じています。

 個人的に驚いているのは、この有様ながらJリーグの方ではシーズン中の監督交代に定評のあるオーナーの三木谷氏が未だ動かない点です。単純に本業の楽天モバイル事業が大赤字で球団経営に構ってられないだけかもしれませんが、かつての三木谷氏ならもうとっくに首がすげ変わっていると思うだけに不思議に感じています。
 それにしても楽天は本業といい野球といい、ともに危うい状況にあります。割とプロ野球チームの成績って親会社の業績と連動しやすいというか、カープが三連覇したときもマツダは本業も結構好調だったと覚えています。

 仮に連動するのがXファイル並みの真実である場合、セリーグの方は中日と巨人の新聞系2チームがあまり冴えず、新聞業界はいまやばいというのを暗に反映しているかのように若干見えます。逆に阪神は交流戦に入ってからやや勢いは衰えたものの首位をひた走っており、関西経済が今好調なのかもとちょっと思えてきます。まぁ阪神優勝すれば嫌でも関西経済盛り上がるけど。

2023年6月8日木曜日

戦国時代に騎馬突撃はあったのか

 本題と関係ないですがPS3時代にあった「ドリームクラブ」というキャバクラで女の子を酔わせることが目的のゲームを遊んでおけばよかったと今更ながら後悔しています。というのもイカ娘役でおなじみの金元寿子氏がこのゲームでノノノというキャラを演じており、割とこの人の声が好きなのとこのノノノというキャラクターがかなりおかしいキャラだと聞いて、俄然興味が湧いています。あまりにも不思議ちゃんだから主人公が指名しないとほかに指名してくれる人がいないため皿洗いしているあたりとか。

 話は本題ですがこの2~3年で一番評価が変わってきている戦国時代の合戦を挙げるとしたら、それは間違いなく長篠の合戦じゃないかと思います。20年くらい前は桶狭間の合戦が実は奇襲じゃなかった、雨も降ってなかったなどと大きく見直されましたが、それに続く形で長篠の合戦も議論が起こるようになり、この数年間において一般メディアにおいて一番目にする機会が多い気がします。
 では具体的にどういう風に見直されているというか疑義がもたれているのかというと、

・鉄砲三段撃ちはなかった
・馬防柵は一般的な防陣設備だった
・そもそも武田家に騎馬隊は存在しなかった
・武田軍の戦術目標(撤退なのか織田軍殲滅なのか)

 このうち三番目の騎馬隊に関しては私もかつてこのブログで、平野の広い関東ならいざ知らず、山がちな武田家の本拠である長野県や山梨県で騎馬隊が威力を発揮する地形はほとんどなく、っていうか突撃すらままならない場所なだけに、そもそも武田騎馬隊は本当に存在したのかという疑義を呈したことがあります。この私の見方と同じような見方をする人がこのところ増えており、「そもそも武田家に騎馬隊謎なかった」、「っていうか戦国時代の日本産の馬は小さく、騎馬突撃が行えるような馬じゃなかった」などと否定的な見方が広まってきているように見えます。

 私自身もこうした見方に同感です。また仮に騎馬状態での戦闘があったとしても、槍を構えての突撃ではなく騎乗で弓を射かける戦術しか行われなかったのではないかとも見ています。
 なおこの戦術ですが、得意としていたのはモンゴル人たちです。具体的には馬に乗った状態で敵集団を取り囲み、そのまま走りながら円の中心にいる敵集団に弓を射かけ続けてたそうです。敵軍が反撃しようと迫ってきたら囲みを解いて逃げる、もしくは囲みを広げて射かけ続けてたそうで、実際やられたらたまったもんじゃない戦術な気がします。

 このモンゴル人ほどでないにしろ、日本でも流鏑馬は昔から行われていたことを考えると、騎馬の戦場での運用は騎乗で敵軍に近づき弓を射かけ、反撃される前に逃げるヒット&アウェイ戦法がメイン、っていうか実際にはこれしかなかったのではないかという風に考えています。こう思う理由としては戦場で馬に踏みつぶされて死んだ武将とかの話を全く聞くことがないし、逆に馬に乗ったまま敵を突き落としたという武勇伝も、三国志とは違って日本国内では聞かないからです。

 同時代、っていうか十字軍の頃からナポレオン戦争までの欧州で騎馬突撃は幅広く使われており、実際に戦争の勝敗を決める重要な戦術であり続けました。それと比べると日本では騎馬突撃が実際に勝敗を分けたという合戦の話はほとんど聞かず、唯一騎馬突撃が実際行われたかもしれないと思えるのは、北条家と上杉家の間で起きた河越城の戦いくらいです。まぁこの戦も真偽が怪しまれている節がありますが。

 そのように考えると、日本国内においてはそもそも騎馬突撃という戦法自体が存在しなかった可能性が高いのではと私は思います。特に戦争が少なくなり兵站も十分な状態で行われた大坂の陣においても、騎馬隊の目を見張るような活躍とか運用はあまり聞ききません。むしろ伊達家の騎馬鉄砲隊のエピソードを見るに、日本の騎馬は騎乗で弓や鉄砲を撃つというのがメインジョブであったのではないかと思います。

 そうだとした場合、日本に存在しなかった騎馬突撃の概念はいつから生まれたのか。江戸時代の講談では既に武田騎馬軍の活躍が語られていたことからするとこのあたりから騎馬突撃が流布された可能性がありますが、もしかしたら実際に行われていた西洋の話が伝わり、架空の戦術として日本国内に広がったのかもしれません。
 そうなると、ゲームの信長の野望で騎馬突撃が戦術として選べるのは歴史的にも間違いである可能性も出てきます。もっともそれ言ったら、琵琶湖の端から端まで弾道ミサイルの如く弓矢で攻撃できること自体が大概なフィクションに当たりますが。

 なお史上最高の騎馬突撃候補とされる例として、1807年のアイラウの戦いにおけるナポレオン配下のミュラの突撃が挙げられます。この戦闘でミュラは敵軍の防衛線を破ると、Uターンして背後から再びロシア軍を蹂躙したとされています。こういう敵陣突破的な話が日本だと一切ないんだよなぁ。

2023年6月6日火曜日

懐かしいロシアスパイのFBI捜査官

ロシアのスパイだったFBI捜査官、刑務所で死亡(BBC)

 上のニュース記事を見てすぐ、「あいつやんけ、懐かしい(´∀`*)ウフフ」と思いました。

 記事内容は読んで字の如しで、2001年にFBI捜査官でありながらロシアのスパイとして活動したロバート・ハンセン(同姓同名のシリアルキラーもいるが別人)が獄中で亡くなったそうです。彼については逮捕の翌年辺り、テレビ番組の「奇跡体験アンビリバボー」で特集されていたのを見ていて、今回の記事見出しを見てすぐにあいつだと直感で感じました。実際その記憶は正しく、逮捕直後の「どうしてこんなに長くかかった」というセリフは当時の番組内でも紹介されていたことをはっきり覚えています。

 ただスパイになった、活動を行った経緯については今回の訃報記事と番組での説明はやや異なっており、記事ではちっちゃなころから二重スパイにあこがれていてそのためにFBIも(二重スパイとなるため)目指したという風に書かれています。それに対し番組では、FBIとして活動する中で捜査に限界を感じたことやCIAとの軋轢へのいら立ちなどが原因などと、どちらかというと所属した組織に起因する問題からスパイに転じた風に描かれていました。実際はどうだかわかりかねますが、なんとなく記事の説明の方が後出しということもあるし納得感もあるので正しい気がします。

 さらに記事の内容を見る限りだと、割と露悪主義というか妙な映像をわざと流したりしていた辺り、なんとなく危ないロープを渡るのが好きな人物だったのではないかと伺われます。そう考えると二重スパイを行っていたのも組織への反感やロシアへのシンパシーではなく、「俺やばいことやってるぜ(;゚∀゚)=3ハァハァ」みたいな感じでやってたのかもしれません。

 ちなみに自分も昔はスパイみたいな仕事したいと思ってスパイ小説とかも書いてましたが、実際には大陸浪人みたいな流転の人生を送る羽目となりました。まぁでも中国の成長期をほぼ縦断してみることができる立場となったし、中国来て戦闘機やプラモにやたら詳しくなった辺りは大陸浪人になってよかった気がします。戦闘機もプラモも、大陸浪人とは無関係な気がしますが。

日本の株価はまだまだ上昇するか?

 本題と関係ないけど「新説魔法少女」を2週目クリアしました。「アストリブラ」といい、ほとんどの高額有料ゲーム、具体的にはFFやドラクエよりずっと面白いのにこれで無料のフリーゲームというのが意味わからない。
 少し深く書くと、「新説魔法少女」の方はゲームが進むにつれて仲間が増え、既存メンバーも攻撃手段が増えて成長を強く実感できるのが大きい気がします。特に最終戦に至ってはここで初めて大技が解禁されるキャラが多く、敵もやばいくらい強いけどそれを圧倒できるほど味方がやばいくらい強くなっているのがカタルシスとしてでかいです。難易度ルナティックのアドレナ編は逆に、味方強くならないのにやばい強敵相手に生き残らなきゃいけないから泣けるんだけど(´;ω;`)ウッ…

 話は本題ですが、今日も日経平均株価がバブル以降(具体的な日付書いてほしい)過去最高を更新しました。このところ株価は高騰を続けており市場は沸き立っていますが、果たしてこの上昇トレンドはいつまで続くのかが議論となってきます。結論から言うと、まだしばらくは上昇し続けるのではないかと自分は考えています。こう考える根拠としては、日本は今金融政策において世界的にも異常に優位な立場にあると考えるからです。

 例えば米国を例にすると、現在米国では日常生活に支障をきたすほどインフレが激しく、FRBも景気に水を差したくないと思いつつも利上げをしてインフレを抑え込む必要がすでに出ています。このインフレですが、こと株価こと株式投資にとっては非常に有利な作用をもたらすとされるのですが、利上げをされてデフレに転ずると真逆となるわけで、米ドルでの投資は今ちょっと敬遠され気味です。

 それに対し日本ですが、米国をはじめ世界各国が過度なインフレに苦しむ中、日本は「物価高騰」と大騒ぎしているものの現実には全然高騰しておらず、中国を含めほかの国からしたら統計上の誤差程度にしか見えないCPI上昇で大騒ぎし過ぎです。はっきり言えば日本は未だインフレなんておきてらず、むしろまだデフレにあるんじゃないかと思いたくなる有様です。
 こうした全然インフレではない状況から、日本としては景気に水を差すような利上げをする必要が全くありません。実際に世界のシンクタンクからも「日銀は量的緩和を続けるべきだ(俺らの資産のために)」と提言しており、私自身も同じ見方を持ちます。これは言うなれば、ほかの国が景気引き締めに出ざるを得ない中、日本だけは量的緩和をし続けられるという「栄光ある孤立」状態です。

 もっとも、量的緩和をし続けられると言ってもかつてのような深刻なデフレが続くようであれば意味はないものの、誤差程度ですが一応物価変動率がプラス状態にはなっているので、状況的には非常に悪くありません。特に米ドル資産の保有者からすれば、米ドル投資市場が冷え込みそうな分、円建て資産に投資しておくというのが選択肢に十分入ってくる気がします。そうしたことを考慮するにつけ、今の日本の株価上昇トレンドはまだ続くのではないかと思います。
 でもって、仮に夏に総選挙が行われて自民党が大勝した場合、政治安定期待が高まり、さらに株価はぐんと伸びる可能性もあるでしょう。


 そこへきてこのニュースです。これまで姿を隠していたのではと思うくらい露出の減っていた二階氏が解散に絡む発言をしてきて、自分はこれ見て「ああ選挙が近いんだな」と感じました。もちろん予想なので外れる可能性はあるものの、野党への解散牽制を仕掛けてきた辺り、少なくとも9月までには選挙に行くのではないかという気がします。まぁ今の流れで解散に出ないというのは自民党としてはあり得ないという水準なのですが。

2023年6月4日日曜日

英国らしい夜間戦闘機


 キット自体は3月に購入していたものの、作り終えたのはつい先週の5月末だったのが上の写真の二次大戦期における英夜間戦闘機、ボーファイターです。

椅子も座布団も黒くてなんか映りが良くならなかった

 ボーファイターについて軽く説明すると、二次大戦前に長距離を飛行できる双発(エンジン2基)の戦闘機として開発されましたが、実際始まった戦闘ではそこまで長距離飛行が必要とならず、また単発(エンジン1基)のスピットファイアが大活躍したため、戦争途中から戦闘機から軍艦や地上を攻撃する攻撃機、またはレーダーを搭載した夜間戦争期へと役割が変わっていった機体です。


 機体自体は双発機にふさわしく相応にでかく、作り終えた後の見栄えは非常に悪くありません。ただでかいゆえに、置き場所にかなり困りましたが。

水平尾翼がやや上っぱねであるのがわかる

左手前がモスキート、ピントは何故か炊飯器基準

 前述の通りに役割が変わっていったボーファイターですが、最後に行きついた攻撃機としての役割では上の写真にある同じ英国製のウルトラ木製攻撃機ことモスキートの方があらゆる面で性能が上回っており、ハブられた先にとんでもないライバルがいたという憂き目に遭っています。なんでも、腕のいいパイロットにはボーファイターからモスキートに乗り換えさせられたともいわれ、スパロボ的にはGP-03をニュータイプパイロットに載させるような感じだったんだと思います。

右はスピットファイア、左下にあるのは四号突撃戦車

 狙ってたわけじゃないですがなんか連続して英国機をこのところ作っており、せっかくなのでモスキートも含め1か所にまとめて置いてあります。っていうかも本当に置き場所なくて、置き場所探している最中に墜落させてしまったA-4はこの際廃棄することにしました。


 何度も書いているように、モスキート同様に攻撃機なだけにボーファイターもともかくでかく、置き場所に困ります。ただでかいゆえに見栄えも抜群で、今回作ったタミヤのキットだと部品数も少なくシール貼りも含め3時間で作れたので、置き場所に余裕ある人ならこのキットは割かしおすすめです。


2023年6月3日土曜日

中国らしい腕時計

 男性の中では腕時計にこだわりを示し、数十万円、下手すりゃ数百万円もする高級腕時計を度々購入する人もいると聞きます。中には新卒の若者に対してこうした高級腕時計を勧め、時計に負けないくらいの中身を身に着ける励みにしろという人もいますが、普通逆じゃねとか内心で思ってたりします。っていうか身に着ける時計で中身が変わってしまう時点で薄っぺらいような。

 こんなこと言うくらいだから私自身は腕時計にこだわりはなく、単純に時間確認でスマホ見るより早いからという理由でつけています。持ってる時計も、同僚がくれたファーウェイウォッチと、前にデザインだけで選んだところ手首が細い自分にしてはやたら分厚くい時計を見かねて、ソ連人民の敵であるうちの親父がよこしたシンプルな時計の2つしかありません。
 このうち前者は悪くはないもののスマートウォッチなだけにそこそこ分厚く、Yシャツとの組み合わせが少し悪かったりします。また後者も結構古く、すでに風防にもひびが入っているので、まだ使う予定ではあるもののいざというときにサブが必要だなと前から感じ、タオパオでいい感じな腕時計がないかちょくちょく探していました。

 その際にポイントとしたのは、やはりサイズです。前述の通り手首が女性並みに細いため分厚かったり文字盤がでかい時計だとがつがつ骨に当たり痛むので、基本薄く小さい時計しか付けられません。こうしたサイズに加え、なるべく人目を惹くけど過度に派手じゃないデザインでいい時計がないか、せっかく中国にいるんだし中国らしい時計はないかと探し続けて三千里、ある時計が目につきました。






















これ

 見ての通り、文字盤がまさかの漢字表記。でもってその文字も漢数字ではなくまさかの干支という、「この手があったか(´・ω・)」と思わせられるデザインで一目見て気に入りました。タオパオの情報によるとどうも故宮博物館のお土産として売られているもので、値段は180元(約3400円)と、時計に金かけたくない自分のお小遣いでも十分出せる金額だったため、若干1日だけ悩んだけど最終的に注文し、昨日無事に家に届けられました。

 早速これ付けて無駄に自転車乗ったりしましたが、少し分厚いものの許容範囲で、つけながら自転車乗ってても邪魔だとは感じませんでした。ただ文字盤が文字盤なだけに、ぱっと見では今何時か微妙にわかりづらく、「今何時?」と聞かれても「午の刻にてござる」と言いそうな文字盤です。さすがに丑の刻(夜中1~3時)だと告げる機会はないでしょうが。
 あと文字盤の真ん中部分が銀色した金属になっているので、外で見ようとしたらもろに太陽光反射して若干見えづらかったです(/ω\)

 とはいえインパクト抜群なこのデザインはマジ気に入り、昨夜も中国人の同僚たちに「おニューの時計買った(´・ω・)」とメッセージを送ったところ「すげぇ!」という返事をみんなからもらいました。また中国風なデザインが気に入ったと言ったら、「中国人の自分からしてこんなの見たこともないけど、中国風か」という返信を受けました。

 っていうかこれあれば野外であっても八卦占いとかなんかできそうな気がします。この時計に加えひげはやして変な服着れば道士っぽく見えそうで、風水師とか名乗ろうかなという妙な気がもたげてきます。

2023年6月1日木曜日

年1回のメンタルヘルスチェック義務化に関する提議

 中国のECサイトは最強大手タオパオのほかモニターなども作っている京東方もそれに次ぐ勢力なのですが、京東方が毎年6月18日にセールやってるのを見てタオパオも6月入ってから対抗セールをやりだしたので、ちょっと妙な時計を自分も注文してしまいました。届くのがマジ楽しみ。

 話は本題ですが、先日長野県で起きた四人の死者を出した立てこもり事件について犯人にはかねてから精神疾患を抱えており、それが事件を引き起こしたとの見方が強まっています。またかつて山口県で起きた連続放火殺人事件に関しても、こちらに関してはすでにはっきりと犯人が事件当時に精神疾患を抱えていたと判定されています。もっとも後者に関しては逮捕拘留後に疾患が深まり、罪の認識すら覚束なくなっているとも報じられていますが。

 どちらの事件も地方を舞台に短時間の間に多くの人間が殺害されるという凄惨な事件内容となっていますが、事件の根本的原因を求めるなら犯人の家族関係や経歴、事件の舞台ではなく、やはり犯人の精神疾患こそが大きな影響力を持っていたと窺われます。もちろん精神疾患を抱えている人がこのような事件を起こすとは必ずしも限らず、精神疾患そのものだけが起因して起きたと判断するのは以ての外です。自分がここで言いたいのは、「精神疾患+α」でこういう事件が起きることもあるということで、精神疾患者に対し偏見を持つべきではないという立場を取ります。

 ただ、これほどの大事件を起こさないまでも、日本国内には潜在的にかなり多くの精神疾患者で溢れていると前から思っています。その率は前回記事でも書いたように成人の約3割くらいに上るのではないかと思え、この数字の判断根拠としては、自分が日本で会話していて生気が感じられず、機械と会話しているような印象を覚える日本人の割合が3割だからです。
 文字に起こすとしたら「イラシャイマセ」みたいな感じに、言葉そのものとしては丁寧であるものの何か思考して出した言葉というより、その場や相手の種類に応じて機械的に打ち出されたような言葉で会話する人が凄い多いと自分は感じます。

 このように感じる理由ははっきりしていて、普段会話する中国人と差を感じるためです。中国人はまさに日本人とは対照的に、シロッコ風に言えば生の感情むき出しで一方的に言いたいことを言ってきて、こっちの言葉に対し不快感や喜びの感情をはっきり出してきます。ありていに言えば中国人は表情を多く見せるのに対し、日本人は顔に表情を見せずに会話するし、街中を見ても表情に乏しいというか張り付いたような顔面している人が多い気がして、自分から見て軽度だろうが鬱を含む何らかの精神疾患を抱えているのではと思う節があります。

 言うまでもなく、精神疾患はあるかないかでいえばない方がいいに決まっています。仮に私の想像の通りに日本人の少なくない割合が診断が出ていないだけで潜在的に精神疾患を抱えているとしたら、社会はギスギスしてみんなしてストレス増やすし、死ななくていい人が自殺したり、日常の仕事においても効率下げたりと悪いこと尽くしです。
 特に最初のギスギス感に関しては、不倫などした芸能人に対して過激なバッシングが行われることがあり、自分から見ていてなんとなく怒りをぶつけていい相手というか、ストレスの捌け口を日本人はみんなして探しているような気がします。更に言えば、自分以外でこうした日本の風潮について誰も言及しない、気づいていないのも、密かに異常だと感じています。

 以上のような考えから、前々から日本人は健康診断みたく、毎年1回はメンタルヘルスチェックの受診を義務付けた方がいいのではないかとこのところ思うようになりました。具体的には年1回のメンタルヘルスチェックに対して国が税金を投入して無料で受けさせる形が望ましく、毎年1回受けさせて潜在的な精神疾患者を早期発見し、早期に治療する流れを作るべきじゃないかと思います。
 税金を投入することにはなるものの、この措置によって潜在的精神疾患者が減れば経済効率は改善を期待でき、また冒頭の事件のような犯人の発生も防ぐ可能性もあるだけに、最終的には投入した税金を上回る効果が得られるのではないかと取らぬ狸のスキンフォーミュラーを立てています。

 自分でも内心大げさかなと思う一方、自分が精神疾患を抱えていないと思い込んでいる精神疾患キャリアほど、本人にとっても周りにとっても危険な存在はない気がします。

 また診断結果を統計化することで得られるメリットは確実にあります。例えば企業別に潜在的精神疾患者の割合を調べることで、どんな業界のどんな仕事が精神疾患を発症しやすいのかがわかり、対策につなげることができます。また一つの企業で従業員の精神疾患診断割合が30%などのラインを越えたりしたら、ブラック企業と判断して労働改善を勧告または処分を科すことにより、通報がなくともブラック企業を見つけ淘汰することもできると思います。
 これは学校などにも同様に使えることができ、いじめなどが発生しやすい学校や教師の特定につなげられるでしょう。

 こうしたデータの社会活用を含めても、毎年のメンタルヘルスチェックをこの際義務化するというのはこの際ありじゃないあkと思います。ただ日本の精神医療は患者を薬漬けにすることが多く、治療を開始してから症状が悪化するという例もよく聞くだけに、診断後の処置をどうするか整備してから進めるべきかもしれません。