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2021年7月31日土曜日

タイ人、中国人、日本人の勤労意識の違い

 先日、タイに工場のある日系企業で働いていた中国人の人ととんかつ食べに行くことがあり、その際に「タイの工場では現場リーダーが決まらない」という話を聞きました。

 工場現場で現場、というより5人程度の班の班長を決めようとして「誰か班長になりたい人いる?」とタイの工場で聞いても、誰も手を挙げないそうです。なので「班長になったら手当をつけるよ」とお金で釣ってみたところ、それでも誰も手を挙げなかったそうです。
 話をしてくれた人によると、タイ人は最低限の自分の生活を維持するだけの給料があればよく、なるべく必要以上に働きたくないという人が多いそうです。そのためいくら手当てがつくとしても、班長になったほかの班員の作業を見たり指導したりとかはしたくなく、自分の割り振られた仕事だけに集中したがるそうです。

 一方、これが中国だと少し異なります。班長になりたい人はといっても最初は反応が薄いものの、「手当をつけるよ」と言った途端に「俺以外、相応しい奴はいないだろう」とみんなして手を挙げてくるそうです。中国人としてはお金にならない余計な作業は抱え込みたがらないものの、ちゃんとお金が付いてくるというのなら率先してすぐやってくれるそうです。
 もっとも中国人の場合は、「地位や権力で他の人より上に立ちたい人も多いから、手当つかなくてもやるひとはいるよ」と同僚の中国人は話してました。

 でもって最後日本人となると、「誰か班長やれ。手当なんて初めからない」といっても、誰かが最終的にはやってくれるそうです。この日中タイで比較すると、勤労意識のでちょうどきれいに3種類に分かれるというか、

・お金もらえるとしてもやらない
・お金くれるならやる
・お金くれなくてもやる

 という具合にいい感じに分かれます。
 個人的には思想的に近いこともあって私としては中国寄りの価値観で、尚且つ中国式の方がきちんと業務権限と報酬が釣り合うこととなってバランス的にはいいんじゃないかと思いますが、こういう価値観はやはり日本だと異端なのでしょう。その上で、恐らく世界的にはタイのパターンが欧州を含めて多いのではないかと思え、そう考えると相対的に中国人はやっぱり勤勉な方になってくる気がします。

 最後に関係ないけど中国人の同僚がこの前、中国語から日本語に翻訳した株価動向に関するレポートをレビューしてたら、「年末に入り株価はうなぎのぼりとなり~」と書かれてあり、よくこんな単語知ってるもんだとびっくりしました。でもってうなぎ食べたくなりました。
 さらに言えば、「うなぎは雄と雌、どっちだ?」という問いかけが頭の中で反芻しました。元ネタは「エリア88」だけど、「雌さ、卵付きさ」というセリフがその後続いてきました。

2021年7月30日金曜日

携帯電話普及当初の疑似科学

 株やってるわけじゃないけど最近タマホームの株価を見るのが楽しみです。そのタマホームですが一部で報道されているように社長がコロナはエボラとかが混ざった奴だとか、ワクチン打った奴は解雇するとか、5Gの電波がコロナを広げているとかネタとしては面白いことをたくさん言ってて見ている立場だとめちゃ楽しいです。まぁそれ以前に、いくらオーナー一族とはいえこういう人間が上に来るという時点で日本はほんと三国時代末期の呉並に人材不足だなという気がします。

 さて今挙げた5G電波がコロナを広げているという話ですが、タマホーム社長だけじゃなく欧米でも一部こういうネタが広げられてて、中国の通信機器は買うなという運動につながっていると報じられています。これは恐らく5G通信機器で中国メーカーのシェアが高いことと、世界に先駆けて武漢からコロナが流行したことと、あと単純な中国への憎悪と電波系な思考が組み合わさって出てきた言質だと思いますが、ぶっちゃけ電波でウイルス飛ばせるならもうその国は世界支配してるでしょう。わざわざ宣言するまでもないですが、この主張に関しては私は全く信じていません。
 なお最近のコロナは変異した英国株とインド株が主流になっていますが、英国製とかインド製の通信機器が危ないと誰も言わないのはそれはそれで不公平じゃないかって気がします。インドに至ってはコロナ流行当初、「カレーを食べるとコロナにかからない」なんて言われて時期もあったけどな。

 この5Gに係るタマホームの騒動を見てふと思い出したのですが、携帯電話が普及し始めた90年代後半も、思えば似たような疑似科学な主張がやたら大手を振って報じられていました。具体的には、携帯電話の電波が脳を破壊するとか、ポケットに入れていると精巣にダメージを与えるとかです。後者はちょうど日本の少子化が激しくなるタイミングと重なったってのもあったかもしれません。
 この手の主張で今でも笑えるのは、携帯電話を持った人がたくさん乗る電車の中では、電波同士が反射し合って電子レンジのようになるという主張でした。そもそも電波の種類自体違うというのに何を馬鹿なとか思いますが、こういうのをテレビのワイドショーとかが真面目に報じていたのが90年代のリアルでした。

 こちらも書くまでもないですが、あの時代と比べると今の時代は携帯電話用の通信電波はおろか、WiFiをはじめ当時とは比較にならないくらい多くの電波が飛び交い、尚且つ基地局などの通信機器の量も桁違いに増えています。ぶっちゃけあの当時、脳が破壊されるとか言ってた奴らに「お前スマホとか持ってないよな?」とか聞いてみたいものですが、多分探そうと思っても雲隠れしてるでしょう。

 なお携帯電話ネタでついでに書いておくと、なんか日本政府は携帯電話の契約先を切り替えたとしても、キャリアメールのアドレスを存続させるよう通信キャリアに求めているそうですが、内心ちょっと違うとこれ聞いて思いました。何が違うのかというと、キャリアメールアドレスを存続させるのではなく、ショートメッセージ(SMS)をもっと活用させるべきだと思いました。
 中国では書類とかにメールアドレスを書くことはほぼなく、基本的に電話番号のみ書いて、そこからショートメッセージが連絡用としていろいろ送られて来ます。ワクチン接種の時も予約した後にショートメッセージで確認通知が送られ、またこのほか本人確認の二重確認などでもショートメッセージが活用されています。

 基本的にショートメッセージは電話番号と紐づいているため、携帯電話を奪われない限りは本人に確実に届く重要な連絡手段になると思われますが、なんか日本だとそこまであんま活用されてないように見えます。キャリアメールなんかよりこっちの方がずっといいと思うのですが。

 なおショートメッセージの中国語は「短信」なのですが、前に「2021年決算短信」という記述が「2021年決算ショートメッセージ」って誤訳されているのを見ました。随分濃いショートメッセージだなと感じました。

2021年7月27日火曜日

私は潤滑油です!

就活生「潤滑油です」「潤滑油です」「潤滑油です」「潤滑油です」「潤滑油です」俺「・・・」面接官(おっこいつは他の奴と違うぞ)(ぶる速)

 見出しに掲げたセリフはよく就活の現場で「自らを物に例えると」で頻繁に使われるフレーズです。曰く、潤滑油のように周囲の関係を円滑にするというこころのようですが、なら「クレ5-56」でいいじゃんと自転車乗りとして思います。
 なお同じく人気な例えとしてはスルメがあり、そのこころは噛めば噛むほど味が出るという奴です。これの発展形で「わしは鰹節じゃき」という土佐弁使いは現れないだろうか。

 なお私は就活の頃にこの手の質問は受けなかったのですが、仮に今受けるとしたらなんて答えるのかを少し考えたところ、何故か目に入ったのは最近好きでよく食べてるハイチュウでした。仮にハイチュウで行くとしたら、「噛めば噛むほど味が出て、本格的に上手いと感じてくる頃に忽然と姿を消します」みたいになるのではと思え、我ながら自分のキャラクターを上手く言い表している気がします。

 このほか車に例えるなら「初代RX-7」がきて、そのこころは「性能はいいけどオイルイーターというくらい燃費が悪くてすぐばてる。ついでにへたれやすい」といった感じです。実際、日常生活でも電池切れを突然起こすことが多く、朝早起きしたら8時くらいに空腹で動けなくなって悶えるということがこれまでに何度もあります。
 もっともそう言いながら、今日は昼飯を一切食べず休憩も取らずにずっと椅子の上で7時くらいまで作業してました。真面目に昼めし食べると一旦作業がストップして集中力も途切れるから、どうしても急ぎで一気に処理する場合は昼飯ない方がいい気がします。

2021年7月26日月曜日

ホビージャパン社員の転売容認発言事件について

転売擁護で炎上したホビージャパン編集、退職処分されてしまう(ガハろぐ)

 一部で報じられていましたが、雑誌ホビージャパン編集と思しき人物がツイッターにて転売行為を容認していた発言について本日、ホビージャパン編集部が当該社員を解雇したと発表しました。また今k内の事件について責任を取るとして、複数の上長をそれぞれ降格させるなど、厳しい処分内容になっています。

 この発表を見てまず思ったのは、「ざまぁ」って一言ですが、取引先にバンダイなど転売被害をある意味最も受けている模型メーカーを抱える中、あんな発言してタダで済むと思う感性はある意味見事なものです。というより、これほどの迂闊さどうしてこれまで死なずに済んできたのかが不思議なくらいで、敢えて例えるならジムに乗ったまま逆襲のシャアまで戦い抜いて来れたような強運だと思います。
 まぁPSPのバトルユニバースってガンダムゲーだと、できなくもないんだけれどね。

 ただそれ以上に驚いたのは、上場の降格を含むホビージャパンの厳しい処分内容です。当該社員については解雇で当然だと思えるので驚きはありませんが、複数人を一つずつ降格させるという処分はなかなか厳しいように思え、同時にこうした問題に対してきちんと管理責任者が責任を負うという姿勢を見せ、非常にしっかりとした意識を持っている編集部だと感じ入ります。
 ついこの前にも責任意識の弱いメディアとして北海道新聞を名指しで批判しましたが、新聞社は全般的にこうした責任意識は上の人間ほど低いというか取らず、毎日新聞も例の事件の時に責任者を処分したと見せかけて実は昇格だったというわけのわからない人事異動を発表するなど、結構やばい組織だと感じました。唯一、共同通信は文句なしに責任意識が高く、自分もかねてより敬意を覚えていると書きましたが、今回の一件でホビージャパンに関しても同じような敬意を抱くに至ります。

 逆を言えば今度また記事書く予定ですが、日本で責任を取るべき立場にありながら全く責任を取らない人間が多すぎるというか、五輪組織委というか。自分のアホな発言で辞任した森は問題外として、これまで発覚したやばすぎる連中の任命責任とか、パクリロゴ問題、国立競技場デザインひっくり返し問題で誰か責任取った奴いるのかというと、多分いないでしょう。当事者への処分や追放は当たり前として(それすらも拒絶しようとしていたが)、こんな無責任な連中が枢要な地位に就くこと自体に疑問を感じないと駄目な気がします。

 この辺、今構想している記事の中で書く予定ですが、日本社会はある一定の地位より上に行くと、一切責任を取らずに自由勝手に行動や発言できてしまう風土がある気がします。本来逆なんだけどな。

2021年7月24日土曜日

コーラ大好きなソ連元帥

 今週がある意味一つの山場で、既に1ヶ月近く残業の多い生活を続けながら今週やってきたやたら短納期の仕事をひたすら裁いた負担が来たというか、今めちゃ体がだるいです。昨夜上海は台風の豪雨で雨音でよく眠れなかったこともあり、今日お昼ご飯食べた後は真っすぐ歩けないくらい眠くなり、2時から昼寝したら起きたら6時でした。その後そーめんとかっぱえびせん食べたけどなんか疲労が抜けないと感じ、さっきコンビニ行ってコーラ買ってきたらこんな記事見かけました。

コカ・コーラ好きなソ連の元帥が、鉄のカーテンの向こうにコーラを運んだ方法(ビジネスインサイダー)

 この記事にあるソ連元帥とはゲオルギー・ジューコフで、あのノモンハン戦で日本を徹底的に叩き潰し、独ソ戦でもソ連に勝利をもたらした真面目に世界の軍事史においても大きな影響を与えた元帥です。記事によると、戦時中に米国からもらったコーラがお気に入りになったものの、戦後の冷戦でソ連にコーラが出回らなくなり、個人的伝手でアイゼンハワーとかを介して密輸してたそうです。
 その際、コーラだってわかんないようカラメルを抜いて透明な色にして送ったそうなのですが、透明コーラってこの時代からあったんだってのが面白かったです。

 そのコーラですが今自分も横で飲んでますが、自分に言わせると同じコーラでも日中で微妙に味付けが違うのではと思う節があります。感覚的に中国の方がやや砂糖っぽい甘みが強く、逆に日本は炭酸による酸味というか口の中への刺激が強いように感じます。感覚的なものなのでマジなのかわかりませんが。

 なお飲料全般について言えば、中国の清涼飲料水は全般的に甘ったるい味が強いです。砂糖味に対する嗜好が強いせいか緑茶どころかウーロン茶にも砂糖入れて売っており、果汁ジュースも日本と比べるとやたら甘ったるいのが多かったりします。背景は貧しかった頃に砂糖をなかなか手に入れられなかったことへの反動と言われていますが、飽食の時代を迎えてカロリーオフ意識も高まってきており、今後はこの辺の味覚も今後変わってくるのかもと睨んでします。


 上の画像は前にネットで拾ったけど、一定の年齢層にしかもはやわからない包装だと思う。

2021年7月23日金曜日

去年やっとけばよかったのに

 今週も死なずに無事週末に持ってこれました(ヽ''ω`)
 ちなみに昨日の中国人のスタッフからチャットで「あの件いつできる?」と聞かれ、「今やっているからもう少し待って。それより、お前に聞きたいことがある」といって、「你喜欢“电锯人”吗?」と聞いて、「是的,你看过“炎拳”吗?」という会話をしました。どんな内容を話したのか気になる方は自動翻訳サイトでも使ってみてみてください。

 話は本題ですがちょうど今東京五輪の開会式をやっている最中です。いろいろ言いたいこともありますが他の人もたくさん書いてて私がわざわざ言うまでもないと思ってブログでは取り上げていませんが、よくもまぁこんな狙ったかのような人選ができるものだとみていて呆れます。途中からはわざと乙きょう五輪を失敗させるためにこうしたやばい連中を集めてたんじゃないのかと、本気で疑いました。

 それはさておき、結論から書くと東京五輪は結果から言えば去年にやっておけば全然よかったでしょう。去年もコロナが流行していて、尚且つワクチンもありませんでしたが、今と違って感染力の強いデルタプラス型はなく、夏場の気温と湿気に弱い武漢型だけで、今と比べると昨年の同時期はGoToトラベルやるくらい感染者も少なく済んでいました。

 それ以上に延期が決まったことによって五輪の演出チームが野村萬斎氏率いるチームから電通の佐々木某に責任者が移り、今回の開会直前の様々な問題を抱えたメンバーが集まるきっかけとなりました。去年に予定通り開催しておけば少なくとも今よりましな人選で行われていたと思われ、この一点だけでも去年にやっておけば全然よかったと断言できます。
 そういう意味では、結果論ではあるもの延期を決断した安倍元首相こそがある意味戦犯であるように見えてきました。最も強引に開催していたらそれはそれで非難が集まったでしょうが、今の惨状見ると本当に去年やっておけば延期に伴うあらゆる混乱を回避できたと思うとなんてことしてくれたんだって気になります。ワクチンに関しても、日本国内じゃ接種率低いし、みんな忘れてるだろうけど7月中には一般接種やるって菅首相言ってたけどやっぱ無理だったし。

 ついでに書いておくと安倍元首相の五輪反対派に対するレッテル貼り発言は呆れました。はっきり言うが森友事件以降、完全に判断力がおかしくなってるようにしか見えません。


 あとみんな忘れているけど五輪向け感染確認アプリとかこれちゃんと使ってんのかよと激しく疑問です。多分全然活用できてないけど保守費とかかなりぶんどってんじゃないのかな。

2021年7月21日水曜日

先行きが、見えるからこそ、不安になる

 よく表現の中で「先行きの見えない社会が不安」などという文句がありますが、これには内心疑問があります。結論から言うと、「先行きが見えてしまうから不安」なのが実態だと考えます。

 最近ちょくちょく書いている行動力関連記事で前回私は、かえって将来が予測できるようになると行動力は低下しやすいくなると指摘しました。なまじっか知恵つけて将来を予測できるようになるとそのようにして行動力が低下するので、入らぬ知恵は無理して就けなくてもいい、若しくは中途半端な予測などはさせない方がいいみたいな主張ですが、これに付随する考えとして、予測そのものが不安に直結するのではと思うに至りました。

 そもそも先の「先行きの見えない不安」ですが、大抵こうして語られる場合はむしろ将来がはっきり見える、具体的に言えば「この先好転しない未来がほぼ確定」状態な人とかに使われることの方が多い気がします。一発逆転の目がなく、このままズルズルとあらゆる水準が悪化していく、具体例としては所得、経済、所属企業、人間関係などがそのような悪化トレンドに入った状態で使われ、先行きが見えないどころかむしろはっきりしてきたからこそそのように不安を感じるのだと思います。

 逆にと言うか、現在どれだけ厳しい環境にあってもまだ逆転の目が残されているのであれば、やっぱり不安というのはいくらか減る気がします。これはわかりやすい例なら若者世代が当てはまり、ブラック企業に入ってしまったとしても、転職したら好転するかもという期待があればまだある程度行動力を保てるとともに、不安に対しても補償的に軽減させることができます。しかしこれが中年世代になるとそうはいかず、むしろどんどん将来が固定化されていくので、不安もストレスも増大していくわけです。
 一方で、同じ中年世代でも比較的安定した仕事について順風に生きてる人でも、多分将来が固定化されていくと同じように不安を感じるのではないかと思います。こう思うのも企業における出世競争の話などで競争から脱落した人を見ると、生活上は安定しているというの途端にやる気なくして行動力も減退するというパターンが多いような気がします。やはり「もしかしたら社長になれるかも?」という心情は、人間を大きく突き動かすのでしょう。

 逆の例として、行動力が低下しやすい例としてはやはり派遣社員が自分の中で上がってきます。これも「正社員になれるかも」がもっと現実的であれば違うでしょうが、実際にはそんな話は私自身もあまり耳にせず、逆に「派遣に落ちたらもう這い上がれない」という世論の方が強く、そうした「先行きの読める」背景が派遣社員の行動力を奪い、不安を増大化させているように見えます。
 マージン率データすら、派遣社員たちは作らないしなぁ。

 何が言いたいのか短くまとめると、未来は固定的であるより流動的である方が社会全体で活力を持ちやすいのではということです。単純にこの後何が起こるのかわからないというのはドラゴンボール的なワクワク感があり、やはりそうしたものが行動力を生むのだと思います。そういう意味で先行きの読める、見える社会というのはむしろ暗い社会であり、「次に何が起こるかわからない」といった一時期の和泉元彌氏みたいな社会の方がかえって楽しいんじゃないかと思うわけです。
 かくいう私も、やはり何が起こるかわからない行き当たりばったりな決断ばかりするから、現代日本人の中ではまだ行動力を保てているのではと思います。実際このところ思いますが、安定というのを求めれば求めるほど、自分の中から活力が失われていくのを感じ、突拍子もなく「そうだ、あれやってみよう」と思いつくたびに妙な行動力が自分の中で湧いてきます。

 その上で言えば、今の日本はレールから一回外れたら即死という概念が強く、だからこそ社会全体で極端に活力がなくなってきているのだと思います。一発逆転も可能と思わせる社会とまではいわなくても、何が起こるかわからない的なワクワク感くらいはもっと醸し出せよと密かに上から目線で思ってます。

2021年7月20日火曜日

ワクチン記事の裏側


 はいというわけでまたヤンジャン的な自分の記事紹介ですが、今回の記事は企画段階から友人に「ワクチンネタではそこまで稼げないんじゃない?」と言われていました。その友人への返事には「Me too(´・ω・)」と答え、私自身もそんなに受けないだろうと内心思っていました。
 ならなんで書いたのかというと、定例の自動車統計記事を書くにはちょっと情報がまだ足らないし、今日も昼抜きでずっと椅子に座り続けて働くなど仕事が忙しいので、手早く簡単に書ける自己体験記事だとありがたかったからです。ただ普通に書いても仕方ないので、このブログでも取り上げた綿棒について書こうと初めから決めていました。

 そんなわけで出したところ、朝からずっとランキング1位で、まだ結果は出てないですが7/19の終日ランキングでも1位はほぼ確実でしょう。その前の元寇三連発もずっと1位を取っていたので、今回で4連続1位をゲットです。感覚的には4試合連続でホームラン打ってる大谷気分で、めちゃ気持ちいいです。これで仕事が忙しくなければ。
 なおへっぽこ残業時間だけど、土曜と日曜も2時間ずつ計4時間家で作業しています。おかげでメガテン3遊べてないし。

 記事に話を戻すと、編集部の方から「最後の友人のエピソードが面白いから見出しはこれで行く」と言われ、ハーフ芸能人みたいに「うんおっけー」と答えたのが聞いたのだと思います。ヤフコメ見るとほとんどそのエピソードばかり取り上げられてるのですが、なんかやたら「これは作り話だ」と陰謀論を唱える輩が多いので、反撃されないと思っているだろうからと思って一部に「ほんまやで」と返信してみました。
 真面目にこの手のやり取りは日常の冗談としてよく交わす程度のものだと思うのですが、なんか現実だと信じられないのか、やたらあり得ないと否定する人間が多いなと感じました。一人や二人はそんなのもいるだろうと思ってましたが、なんか全体的に多く、日本人同士の交流ってそんな味気ないものになってるのと逆にこっちが信じられない気持ちになりました。

 なお発言をした上海人の友人は、「どうせワクチン打つなら中国製より米国製がいいと言っていたとも書いてね(´・ω・`)」と妙な要求を出してきてました。この記述は文字数の関係から削除されましたが、本気で自分が問いただすまでは「君のことが心配だから早くワクチンを打ってください」などと何度も言っており、これだから調子のいい上海人はと思わせられました。

 と、さらっと読む限りだとこの記事はかなりおちゃらけた感じに見えますが、ただワクチン接種体験を書いてもつまらないと思ったので、実はかなり細工を施した記事構成になっています。はっきり言えば、近年稀に見るほど読み手を選別する記事内容となっており、どこまで内容を深読みできたかで読者の洞察力をかなり試す挑戦的な記事となっています。

 種明かしをすると、具体的には中国のワクチン接種の進捗の箇所です。ポイントは三つあり、一つはワクチン接種スケジュールで「ワクチンが足りない!」的な状況はほぼ存在していないという点です。
 接種スケジュールはむしろワクチン接種を行う労働力面から立てられており、やはりワクチンを自前で生産しているというアドバンテージがはっきり出ています。逆を言えば日本はこれがなく、接種における混乱の根本というか根源になっているように思え、オリンピックやる金あったら何が何でもお金をかけてワクチンを自国で生産するべきだったのではという風に見えます。

 二つ目は、ワクチンの優先接種対象、特に職種です。日本ではほぼ医療従事者のみが対象でしたが、中国では医療従事者のほか、港湾の運送関係者や公共交通機関の運転手など勤務者も対象に入っていました。
 前に私も書いていますが、日本の場合はモノ-ヒト感染を完全に度外視していますが、中国の例などを見るとやはり見過ごせない感染要因になっていると思います。また交通業従事者も自身の感染リスクもさることながら、感染した場合の伝染影響度も大きいだけに、中国のように優先接種対象に何故日本はしなかったのかで疑問を感じます。

 三つ目は、これが一番の肝ですが、中国は高齢者の方が接種が後回しにされています。記事1ページ目の図表を見ればわかりますが、18~59歳への接種が先で、約2週間の差とはいえ、60歳以上の接種の方が後回しになっています。
 このようにした背景としては、重症化のリスクは高齢者の方が高いものの、感染防止の観点では若年層の方が外出活動も多く(=感染を広げやすい)、またアプリを通した効率的な接種が展開しやすいということもあり、若年層の接種が先に開始されたと言われています。まぁその通りだねと私も同感です。

 特にアプリを通した効率的な接種手続きに関しては、やはり若者の方が分があるでしょう。そうした手間暇が少なく接種を広げるという意味では若者から始め、そうしたアプリに不得手な高齢者は後から記事にも書いたような街頭接種会で逐一拾うという効率性を中国は重視したように見えます。はっきり言えばこちらの方が理に適っていますが、日本だと高齢者をさておいてなどと批判が起きて、できなかったでしょう。もっとも、本気で感染を抑えたいならどんな批判にも負けずにこうすべきだったでしょうが。

 この三点について本当に図表と短いテキストでさらっと流していますが、一読してこの点に気付けるかで、情報に対する感度が試されると思います。ヤフコメを見る限りだとコメントした人の中でこの点を突いている人は皆無でしたが、言わなくてもわかっていればそれでいいでしょう。
 中にはそんな重要だと思うのならちゃんと文字数かけて説明しろと思う人もいるでしょうが、私個人としては一から十まで書いてしまう記事はそれはそれで下だと思っています。如何に短いテキストの中に深遠な内容を盛り込むか、またそれをきちんとキャッチできる読者を育てるかもまた、書き手の役割だと考えています。

2021年7月18日日曜日

中国におけるファーストフードの値上げ

 多分今頃日本はめちゃ暑な状態かと思いますが、上海は月曜と火曜がそれでした。現在はやや気温が収まり風も心地よくなってきているので、多分日本も来週からは少しは涼しくなるのではないかと思います。

 さて最近めったに中国ネタ書かなくなったので何か身近なネタないかと考えたところ、今年4月くらいから週2回は食べているファースト―フードが揃って値上げしてきました。具体的には、マクドナルドはビッグマックもMサイズセットが前は確か28元(約450円)だったのが33元(約550円)になりました。他の料金も大概値上げされており、ダブルチーズバーガーのMサイズセットも25.5元だったのがこちらは確か30元くらいになってたと思います。
 こうした値上げはマクドナルドに限らず、バーガーキングでも同様です。大体どれも3~5元(51円~85円)くらいの値上げで、感覚的にほんと日本と物価の差がなくなってきたなと実感する料金になってきました。ケンタッキーとかも頻繁に値上げをしていますが、中国人消費者からすれば「仕方ないよね」的に受け入れられています。

 やはり全体物価、人件費ともに中国は常に上昇しているので、こうした日本では「不動」とされる物価も引き上げられることが多いです。大分前にも書きましたが、10年くらい前の上海で日本料理の定食メニューは40~60元しましたが、当時蘭州ラーメンとかなら7元くらいで食べられ、中華系の店なら20元も払えば十分食べられました。しかし現在、日本料理は元から値段が高く設定されていたためあまり価格は変動しない一方、中華系の飲食店は価格が引き上げられていて、上記のファーストフード同様にもはや日本料理と価格でほとんど差がなくなってきています。
 そうした背景もあり、かつては値段が高いと感じていてあまり日本料理屋に通えませんでしたが、今じゃあんま値段に大差ないことだしと割り切って、毎週末は決まった日本料理屋に通い、店員に顔を覚えられるに至っています。

 その上で言うと、恐らく中国の方が普通であって、値段がほとんど変動しない日本の方が異常なのではないかと思うに至っています。この感覚自体は10年前の時点で得ていましたが、日本はこの10年間、下手すりゃ20年間くらい本と飲料を除けばほとんど価格が全く上下せずに続いていると思います。まぁデフレも相まって所得が下がっているからその分企業が取得する価値は上がっているかもしれませんが。

 もう少し中国のファーストフードについて語ると、やはり外資系が圧倒的に強く、一時はローカル系ファーストフードも頑張っていましたが、なんか一時期と比べると勢力を落としているように見えます。また日系に関してはこのところ吉野家が割と力を入れており、かねてからケータリングに対応していたこともあり、コロナの中で出前需要をそこそこ掴んでいるように感じます。恐らくすき家も同様でしょう。牛丼は包装して運びやすいという特徴が意外にでかい気がします。
 なお中国のマクドとケンタッキーでは早朝メニューに、おかゆがあったりします。自分はいつも油条という揚げパンのセットを買うこと多いですが、日本のマクドもお茶漬けとか出してみたら意外と受けるんじゃないだろうか。

2021年7月16日金曜日

空前の元寇ビッグウェーブ


 朝起きてニュース一覧を眺めて上の見出しを見た際、マジで「あれ俺こんな記事書いてたっけ?」と思ってしまいました。ほんと自分でも失礼な奴だと思います。

 リンク先をみてもらえばわかりますが、この記事は私が主戦場としているJBpressに川島博之氏が寄稿した記事です。川島氏とは面識もないしこの記事について聞いたわけじゃないのですが、タイミングといい内容といい、自分が先週まで出してた元寇の連載記事にフォローアップしたものなのではないかと勝手に想像してワクワクしてます(∩´∀`)∩
 仮にそうだとしたら非常にうれしく、「フォローアップありがとう(/・ω・)/」的にお礼を言いたいです。

 ただどちらにしろ、改めて元寇は日本史の中でも特にホットになっているのだなと思えてきます。背景は漫画の「アンゴルモア」のヒット、あとゲームの「ゴーストオブツシマ」などの影響もあるでしょうが、単純に国威高揚しやすい歴史事件であるのと、近年になって新説がどんどん出てきていることが大きいでしょう。そうして盛り上がっているからこそ私自身もヒットすると踏んでネタに選んだわけですが、割とピタリと戦略通りに事を運んで、野球に例えるなら外角低めギリギリに入るフォークボールを上手く救い上げてホームランにしてやった気分です。

 それにしても、JBpressだけで一体どれだけ元寇の記事を量産してんだとか、ちょっと思いました。友人もこの前「JBpressで歴史記事がやけに増えてない(。´・ω・)?」と言ってましたが、実際に歴史記事増やしている張本人である私ですら、他にも歴史記事書く人が増えている気がしてなりません。なんで増えているのかというと「俺がめちゃアクセス稼いどるからや( ・´ー・`)」みたいにどや顔して友人に言いましたが、もしそうだといいなと直接確認することは一切せずに信じ込んでいます。

 一応今のところ私はJBpressでは中国ネタと歴史ネタばかり書いていますが、書こうと思えば基本度のジャンルでも書く自信があります。別の友人からはサブカルネタとかどうかと言われましたが、割とサブカルネタって懐古ネタになりがちな傾向があるため、一応控えて書いてはいません。
 ただ自分としてはもっと幅を広げたいさらに言えばJBpressの記事ジャンルを無駄に広げてやりたい気もするので、なんかあり得ないジャンルについて今度書いてみようかな。アッシマーの兵器としての幅広い応用性とか。

2021年7月15日木曜日

朝令暮改と懐かしきGoToトラベル

 相変わらず暑いし忙しいしでイライラの止まない毎日ですが、そんな中でも真・女神転生Ⅲの攻略を進めています。評判通り面白いゲームで楽しんでやってますが、やっていてこのゲームのキーワードの「コトワリ」こと思想に関して思うことが合うのでそれはまた今度書きます。

 話を本題に映すと、来週にも開催予定の東京五輪がほんとグダグダで見ていて笑えてきます。飲食店への金融封鎖や酒類販売妨害などギャグみたいな政策が提案されてはすぐ撤回され、まさに朝令暮改とはこういうことを言うのだということを目の当たりにしています。まぁこの件は西村大臣はまず間違いなく菅総理の承認を得て発言したのでしょうが、見事にはしごを外されてその点はやや気の毒です。もっとも発言する前に、別の人間に発言させるなど逃げ道を作ってないのが問題ですが。
 なお酒類卸への圧迫に関してはその後補填とばかりに助成金の増額が発表されました。その過程から察するに、政府が供給停止を提示したところ業界団体から猛烈な反発がきて票田に影響しかねなかったから撤回せざるを得なかったのでしょう。酒類業界はよく増税のターゲットになるなど政権に対し従順だからと思って政府もやったのでしょうが、想定をはるかに超す反発を受け融和策を出さざるを得なくなった辺り、落ちたものです。

 同じく業界向けバラマキ政策と言ったら旅行業界向けのGoToトラベルなんてもんが前ありましたが、感染者の増加に伴い3月5日に中断されています。やはり当時を思い起こすと政府関係者の危機感のなさがはっきり出ていて、このGoToトラベルに関しても菅総理を始め「できる限り早期に再開したい」などと言っていました。
 当時この発言を聞いてアホちゃうかと思っていましたが、それ以上に事態の深刻さを理解していない状態に恐怖感を感じました。恐らく政府や省庁は昨年夏に感染者が一時減ったのを見てコロナウイルスは夏場や湿気に弱いと考え、オリンピックの夏ごろには沈静化すると踏んでいたのではと思います。またワクチンも、それこそ現場の苦労を知らずに1ヶ月程度で全国民に打ち終わるとか思ってたんじゃないでしょうか。

 ただ当時の時点でも指摘されていましたが、現在猛威を振るう新型の新型コロナウイルス(最新型?未来型?究極型?)のインド株や英国株が従来よりも感染力が強いという要素を、完全に無視していたのでしょう。その結果がご覧の有様だよ(元ネタめちゃ古い)なのですが、ここまでリスク管理できない人間が上位に上るというというのも、平和ボケにもほどがあるでしょう。
 またGoTo中止以降の政策を見ても、緊急事態宣言を出して市民に外出を控えてもらうよう呼び掛ける、飲食店の営業時間を制限するだけだったようにしか見えません。逆に言えば、それ以外で何か感染対策を日本はやったのか、強化したのかが見えてこず、最も警戒すべきインド株の上陸阻止に関しても、未だ海外からの帰国者の強制隔離がゆるゆるなのを見ると、下手すりゃヒアリ対策より緩いんじゃないかって気がします。

 ちなみにこの前また日本から交代の派遣要員が来ましたが、中国での2週間の隔離を「地獄だった( ;∀;)」と話してました。まぁそれくらい徹底しているからこそなんですが、そこまでやってでも流行を阻止するという熱意は日本には感じられず、むしろ感染対策よりもかつてのGoTo再開への熱意の方がなんか高かった気がします、マジで。

 ワクチンについてもう少し書くと、7月5日の時点で中国は接種回数が13億回に達したそうです。ただ中国は去年の10月から特定職種従事者への接種を初め、3月から一般人への接種を開始しました。そう考えると、いくら日本の人口が中国の10分の1以下だと言っても、日本での接種開始時期は遅きに失したものだったようにしか見えません。
 また中国の場合はワクチンを自国で生産しており、供給量をある程度コントロールできる立場にありました。反対に日本はワクチンを買う立場であり、不効率な供給などもあるでしょうが自前で揃えられないというのが迅速な接種に当たり大きく足を引っ張っているようにも見えます。

 あと他の人が言わないから自分が書きますが、ワクチンの供給が滞ったり足りないという状況にもかかわらず、他の国に日本がワクチンを供与するのは何故なのかという疑問を感じます。無論、経済や発言力の弱い国へ寄付することは美徳でありますが、オリンピックを控え感染者が増大している自国を差し置いてまでやるべきことなのかと言うと、やはり何か違うような気がします。きちんと自国内で流行を抑えきってから、またはワクチンの余剰分をはっきりと計算できる段階になってからやればいいというのに。

2021年7月13日火曜日

どうやれば行動力を高められるのか?

 またブログの更新が空きましたが一昨日と昨日は次のJBpress記事書いてたせいです。前回までは毎年恒例の夏の歴史特集記事を仕事の繁忙期に合わせてため記事として書いて出していたので、JBpress用記事を書くのはリアルに1ヶ月ぶりくらいでした。っていうか普通にサラリーマンしながら毎月2回記事書いて出してるのってかなり異常だと思う。仕事も決して暇じゃないし。
 あと昨日から上海めちゃ熱い。昼間は会社オフィスで冷房浴びれますが、家帰ってさっきまでは扇風機でこらえてたけど室温30℃ぶっちしていてこれもう無理と思って冷房つけました。気にせず冷房つけられる身分になれたことが単純にうれしく、10年前は扇風機でリアルに我慢してた頃を思い出すと泣けてきます。

 話は本題ですが前回このブログに書いた通り、今の日本の教育問題は突き詰めると日本人全体で行動力を失ってきている点だと私は考えています。じゃあ行動力を高めればいいってことになりますが、これがどうすればいいかって点でかなりむずいです。ただ少なくとも、かつてと比べると現代日本人と子供は明らかに行動力を失った無気力人間となっているので、その辺から攻めて行けば何かヒントが出てくるのではないかと思っています。

 まずいきなり挙げる一つの手段として、大学の定員を大幅に削減するってのがいいと思います。知識を身に着けることで行動力を高める人もいますが、大多数はむしろ無駄な知識とともに無駄に行動力を減らすパターンが多く、むしろ高卒ですぐ就職する層を増やせば全体で行動力は高まるんじゃないかと思います。
 一体何故知識がつくと行動力が落ちるのかというと、将来を予測することが増えるからだと思います。基本的に人間はリスク回避思考で動きますが、全く予想がつかないとある程度行動はするものの、変に予想できてしまう、一例を挙げると三流私大だとあまりいいところに就職できないという先入観持つと、やはりその行動力は限定されてしまう気がします。であればかえって将来が見えない方が当人にとってもいい結果をもたらすのではないかと日ごろ思います。

 次に、単純に挑戦ということを重視させるというのを挙げます。これなんか小中学生辺りには良いと思います。
 むしろ今の日本ほど「挑戦」することへの価値が低くなっている時代はなかったんじゃないかと思います。企業も余計な事せず既存事業の深堀だけしかやらせようとしないし、学校でも部活の拘束が変に激しくなって、部活を掛け持ちするような子供なんて今皆無でしょう。っていうか自分も部活参加日がもう少し限定されていた茶道部とか入りたかった。

 なんだかんだ言って昨日に1件で5件分くらいのクソ重たい仕事してフラフラなのでもう最後の挙げちゃいますが、単純に行動力を高めるのに一番いい方法は何といっても欲望を刺激することに尽きます。物欲だったらお金を稼ごうと動くし、女性にもてようと思ったらいろいろ聞かざるなど、人間の行動原理において欲求や欲望というのは非常に重要なポイントです。
 ただ言うまでもないですが、その欲望が異常に大きすぎると満たすことができない現実とのギャップで心理的圧迫を生みます。また充足手段がないにもかかわらず充足させようと変な行動力が出てしまうと、犯罪行為につながってしまいます。

 こうした点から古来より宗教を始め、如何に自らの欲求を抑制しコントロールするかが重視されてきましたが、近年の日本においては抑制され過ぎというか、欲求がもはや高まらなくなるに至っています。敢えて言うなら、モルヒネ打ち過ぎて痛覚なくなってしまったというべきか。
 かくいう私も出世欲とかは昔から皆無だし、生活に関しても華美なものはあまり好まず非常に質素です。物欲においても、近年最もときめいたのはこのブロンズ不動明王像くらいです。

 逆を言えば、ブロンズ不動明王像を見た時は本当に小学生くらいのときめきを感じて、「ああ物欲ってあり過ぎてもだめだけど、なさ過ぎてもだめだな」と本気で思いました。やはり一定の欲望があると何とかして達成しようという意識が働くし、何もしてない時も「あああれ欲しいなぁ」みたいな感じで思考が動きます。欲しいものが全くない時なんか、「これから何しようか」みたいな途方に暮れた感情を覚えますし。

 そういう意味で、適度に子供の段階から「欲しい物は欲しいと考え、真っ当な手段で得られるよう努力しなさい」と教えるのは良いことだと思います。でもって日本社会はもっと欲望を刺激する、具体的には広告業の連中もっと頑張れよとか思います。ライフスタイルも最近はミニマリストばかり取り上げられてタワマン成金がむしろ叩かれる現状ですが、自分に言わせればタワマンはやや極端すぎるもので、もう少し手の届く、100万円以内、できるなら30万円以内の単価の商品なりサービスで世間に注目を集めさせるべきでしょう。

 この辺昔考えたけど、女性だったら化粧品なり宝飾品などいくらでもありますが、男だとかわせる商品自体がなかったりします。昔だったら自動車がありましたが今はそれほど価値がなく、あと自分だったら自転車なら興味持ちますがこれもみんながみんなってわけじゃありません。となるとやっぱり行きつくのはプラモかと、何故か自分の趣味に入っていきます。しかもプラモだと安いし。

2021年7月10日土曜日

報道に対する責任が弱いメディア、強いメディア

 今日雨予報出てたけど朝から改正で、1ヶ月ぶりくらいに土日完全オフになったからテンションよくラーメン屋行って、スーパー銭湯行ったら、途中で自転車の変速機ワイヤーがブチ切れて変速できなくなりました。しかも断続的に雷雨となり、自転車屋行く途中に何度も雨宿りする羽目ともなりました。でもって天候不順で頭痛も起こして、夕飯のそうめん食べる前に1.5hほど寝込んでました。

 話は本題ですが自分もブログに上げたミートホープ道新こと北海道新聞についてほかにもメディア業界関係者がコメントする記事が増えてきました。やはりどの人も「電話や無料通信アプリのLINE(ライン)で複数のやりとりがあったため、キャップが指示を出したのか、別の記者なのか、はっきりしない」という記述について、「いやそれわかるだろ普通」というツッコミ入れてます。ぶっちゃけお前らでわからないなら一発で犯人見つけたやるので俺に見せろよと言いたいです。

 各コメントについてそこまで深くは触れませんが、一点だけ気になった点として何人かが捕まった新人記者が警察に48時間も拘束されたことへの批判なり正当性主張がないと指摘した上で、これは不当な拘束だと書いているのがやや目につきました。断言しますがそれは「安全な立場と場所」から無遠慮に言っているだけの発言でしかならず、公権力が何たるかをまるで理解していないと私には思います。
 それこそこっちが殴りかからなければ向こうから殴られることはないという頭の中がお花畑した発言であり、アフガンや北朝鮮とまでは言いませんが、いっぺん中国や香港で活動してみろよと言いたいです。

 なおこの拘束について道警に関しては、まぁ初めから道新の人間だとわかってただろうしこういうこともやりたくなるだろうねという風には思います。何も拷問加えたり近親者拉致って脅迫するわけでもないんだから、そこまで大騒ぎするものではないと自分は思います。

 とここまで書いた上で前回の記事で書き忘れてたことが一つあります。先ほどのいくつか出ている他の人のコメントにも一切なかった点ですが、この件で道新は誰も処分していないんですよね。そもそも責任者を不明確にしている時点で論外ですが、取材方法が違法だったと認めておきながら誰も処分せず、反省しましたなどと言っても誰が信じるかってところです。言い換えれば、何も悪いと考えてないんでしょう。
 この件でなにが一番悪いかというと取材した学長問題よりずっと大きなニュースを道新は自ら作ってしまったという点じゃないかと密かに見てますが、こうした逮捕にまで発展した事件で、一切処分者を出さないってのは結構凄いものだと思います。もっともメディア業界の身内びいきは結構激しく、東京中日新聞も以前にインタビューを捏造(二度も)した記者を解雇せず停職にとどめるなど、社内処分で明らかに緩いところがあります。そういう連中が「政治責任を取れ!」などと言うのだからそりゃ政治家も責任取らんわな。

 ただ、逆に厳しすぎるんじゃないかと思うメディアもあります。それは共同通信で、共同の報道に対する責任感はまず間違いなく業界ナンバーワンです。
 具体的には、部下がなにかしたら不祥事を起こしたら指示側の責任者が必ず責任を取らされます。以前も取材内容を捏造して記事を書いた記者がいて、外部指摘で発覚した際にその記者は問答無用で解雇し、担当していた編集長も辞任させられ、系列会社へ出向させられました。そのほかの事件でも一見すると編集長がもらい事故みたいな感じで責任取らされて更迭される話が共同通信には多く、その報道に対する責任感の強さには強い経緯を覚えます。

 なお先ほどの例で辞任させられた編集長はその後私の前の職場に上長としてやってきたのですが、あまり背景を知らない営業の人間が「左遷された人がくんの?」などと言ってました。実際に私もその人の下で少し仕事しましたが、人格、実力ともに非常にしっかりした人で、これほどの人間ですら不祥事の際には責任を取らせ、一時的かもしれないが役職から離れさせるのかとまた別な意味で尊敬心を覚えました。
 真面目な話、記者と言っても千差万別ですが、共同出身の記者に関しては人格はともかく記者としての実力だったらその経歴一つである程度高く見ていいかと思います。どの人にも共通して報道に対する意識、注意力が高く、個人として能力の高い人が多いです。

 ちなみに逆なのは、こういっちゃなんですが朝日、特に新卒からずっと朝日って人です。明らかにあそこは記者育成が下手なのと、給料が高いから実力ある記者が他のメディアから中途でやってくるので、実際にスクープ取るのはその中途の人たちです。偏見かもしれないけど、朝日のプロパーは自分はあまり信用しないです。
 なお、自分のように異業種からメディア業界入って来た人間はやはり変則的な人が多いです。ややねじの外れたプロパーの記者たちと違って考えが開けているというか、金の方面の経営に対する意識がやっぱみんな強いように思え、「いい記事をどう書くか」よりも「稼げる記事をどう書くか」に意識を向けることが多いです。この辺はJBpressとで自分は同じ方向向けるのでありがたいです。

2021年7月8日木曜日

取材時の受け答えのいい、悪いプロ野球選手

 ブログの記事には書いてませんが今年の米国での大谷選手の活躍に毎日心躍らせています。ただその活躍ぶりもさることながら、フィールドでの振る舞いやインタビュー時の受け答えなどみてもとても20代とは思えないくらい堂々としていて且つ落ち着きがあり、非常に好感が持て、ヒーローというのはまさに彼のような人物だろうと思えてきます。
 なお友人の大学時代の指導教授は昭和という時代について「長嶋茂雄」と答えたそうですが、その意はやはり時代を代表するヒーローであったためだそうです。この話を聞いた時はいまいちピンときませんでしたが、今大谷選手を見ていてようやくそういう意味だったのかと思えてくるようになりました。

 さてそれで本題に入ると、前述の通り大谷選手はインタビュー時の受け答えが抜群にいいというか、どんだけ粗を探しても落ち度という落ち度が見当たらないほど完璧です。ただ野球選手全員がみんなこういうわけじゃなく、やはり取材時の受け答えには甲乙あり、いくつか気になった選手を以下にまとめます。

1、田中将大選手(マー君)
 はっきり言って完璧、というか大谷選手よりも受け答えに関しては上だと思います。とにもかくにも礼儀正しい上に発言が謙虚この上なく、また誰かを批判するような発言も一切聞かれません。やはりプロ一年目に野村監督にこの辺しっかりしごかれていたのかもしれません。オコエもそういう人がいればな。
 ただどんだけ年齢重ねても「マー君」呼ばわりされるのは内心どうかなと思う節があります。「マーさん」にランクアップしてもいいような。

2、松井秀喜元選手
 ある意味でマー君以上の受け答えだったのが松井氏でしょう。確か米国の記者投票でも取材対応のいい選手でトップに入ったこともあり、どんだけ成績が不振でも必ず試合後にインタビューに答え、また自分の苦しい状況に関しても誰かを批判したりすることなく自分に責任があると言い訳せずに答え続けるなど、落ち着きという面ではぴか一でした。この辺は間違いなく親御さんの教育の賜物だと思え、特に巨人での優勝パレード後に浮かれた姿を見せた際、すぐに一喝が飛んできたというエピソードからしてもしっかりしたおうちなんだと思います。
 まぁそれ以上に、甲子園での敬遠事件に関しても一切批判しない点でも頭抜けていましたが。

3、イチロー元選手
 はっきり言って取材対応は悪い方でしょう。クールそうに見えて割と感情がはっきり顔に出るタイプであり、またうれしい時はやたら饒舌になり、不機嫌なときは本当に人を小馬鹿にしたような態度を取ることがあり、落差が激しい人でした。
 なんとなく見ていて、記者を値踏みするところがあり、ちゃんと知識持った人には敬意を払うけどそうじゃない人はもう本気で馬鹿にしようとするところがあった気がします。雑誌インタビューを見るとその片鱗が見え、専門的な質問には熱心に答えようとしているのですが、上記の松井氏と対照的に嫌なものに対する嫌悪感を露骨に出す癖はもう少し直した方が良かったのではと今でも思ってます。

4、野茂英雄元選手
 取材対応の善し悪し以前に明らかにマスコミ嫌いでそもそもインタビューにも応じることも多くありませんでした。ただ野茂氏がマスコミ嫌いとなった理由は十分理解でき、この辺に関しては自分も同情し、ああした態度になるのも仕方ないと考えています。プライベートでは饒舌で面白い人だと聞くので、一回会ってみたい人なのですが。

5、新庄剛志元選手
 マスコミにとって多分一番助かる人だと思います。というのも読者や視聴者を盛り上げる発言を自分からパフォーマンスとともにやってくれるので、メディアからすれば神様みたいな人でしょう。ただ彼の場合、盛り上げるだけでなく他のチームメイトも持ち上げるなどやはり周囲を慮って発言していたように見え、自分勝手ではなく非常に献身的な性格の人だったと考えています。

6、松坂大輔元選手
 この記事書くきっかけになった人。はっきり言えばこの人の取材時の対応は好きでなく、というのも発言にはっきりと驕り高ぶりが見られたからです。それでも成績上げている時は良かったものの、プロリハビラーとなってからは何かにつけて言い訳がましいことを発言し、球団などに対する感謝の言葉もあまり聞かれませんでした。っていうかソフトバンクには足を向けて寝るべきじゃない。

7、斎藤佑樹選手
 最悪の一言に尽きます。驕り高ぶりが激しいだけでなく「課題を見つけたから問題ない」といって何も成績上げないまま年齢を重ね続けています。彼の場合はさらにチームに対する発言もほぼ皆無で、チームメイトからも距離置かれているという話も納得できます。
 真面目に日ハムはリハビリやらせる前に取材対応をきちんと教えておくべきだったでしょう。それさえしっかりやっておけば球団側の人間として残すことも可能だったでしょうが、今のままでコーチとかやらせたらとんでもない舌禍事件を起こしそうです。

8、赤星、藤川元選手
 人気球団阪神のスター選手二人ですが、この二人は非常に取材時の受け答えが良かった印象があります。どちらも責任感が強いのとチームメイトに対する感謝の意識がはっきり出るタイプで、新庄氏みたいに面白いことを言うわけではないものの、インタビューに対して率先的に応じて球団を引っ張っていたように見えました。
 ただ赤星氏は時たまカッとなることがあり、有名な「入ってねーんだよこの野郎事件」なんか典型です。この前の矢野感得といい、やはり阪神の選手は血の気が多い気がする。
 一方、藤川元選手は要所でチームメイトを庇う発言があり、マートンの「ノウミサン」発言の時も「俺もノウミサン嫌いだよ」と冗談言ったり、また優勝を間際で逃したシーズンの終盤で涙ながらに「選手も頑張っているから批判しないでほしい」というなど、割と熱いスピリット感じます。解説者としても評判がいいので今後も楽しみな人です。

9、原監督
 顔芸の王。インタビューどころか写真だけで充分なニュース価値を持つことが多く、トークはもはや不要なんじゃないかとすら思います。もっとも、こんだけ顔芸が多いというのは普段から身振り手振りなど視覚で相手に訴えかけるコミュニケーションが多いのだと思え、これは多分外国人選手らには凄くいいんじゃないかと思います。
 インタビューに関しては硬軟を織り交ぜるというか、選手を叱咤するべき時はしっかり叱咤し、必要なときにはフォローに回るなどその監督としての手腕通りに指導者として見事だと感じます。一時はナベツネに目をつけられて可哀想でしたが、ナベツネが弱ってよかったなと本当に思える人です。

10、ダルビッシュ
 ぶっちゃけ、チャラそうな発言とは裏腹にかなり考えて発言を選んでいるように思え、かつての江夏氏を彷彿させるように裏IQの高い人のように見えます。その発言は他の選手個人に関してより球界全体に対するものが多く、この点だけでも他の人とは違った視点で発言していることが窺えます。
 まぁでもオフシーズンは自分から見てもややゲームやり過ぎで、ゲームのことばっかしゃべり過ぎじゃないかと思いますが。

2021年7月7日水曜日

北海道新聞記者逮捕調査報告書について

北海道新聞「取材手法、問題あった」 記者逮捕の調査報告掲載

 今日一ヶ月ぶりくらいに定時に帰れたけど疲れがたまってて目がやたら見えづらいので簡単に書ける時事ネタを取り上げます。

 さて既に報じられている北海道新聞記者の無断立入逮捕事件について北海道新聞が社内調査報告書を出したようですが、なんか会員じゃないと北海道新聞サイト内では見れないというので毎日の記事を引用しました。さすがミートホープの道新

 ざっと毎日の方で書かれた内容を読んで感想を述べると、一見してこの調査報告書は逮捕事件の詳細と反省を明らかにする目的ではなく、特定人物を守るために書かれていることがわかります。具体的に言えば捕まった記者に取材を支持した人物がその対象で、恐らくデスクじゃないかと思いますが、「あくまで現場が勝手に暴走して捕まりました」という風に書かれている模様です。
 中でも読んでて呆れたのは、具体的な取材指示を出した人物について、

「電話や無料通信アプリのLINE(ライン)で複数のやりとりがあったため、キャップが指示を出したのか、別の記者なのか、はっきりしない」

 という記述で、電話やLINEの履歴追えばむしろすぐわかるだろうと思えてなりません。そもそもそんな履歴を追うまでもなく、なにも10年前の出来事でもないのだから具体的に指示した人間、っていうか捕まった記者が誰に指示されたのかを聞けばすぐわかる問題で、敢えて上記記述を持ってきたということは敢えて指示者を曖昧にしている、若しくは隠しているも同然でしょう。
 また仮に聞き取りで指示者を明らかにしなかったとしたら、その記者はもうその仕事は辞めた方がいいでしょう。というのもマスコミと言うのは人の隠し事暴くのが仕事であり、逆を言えば隠し事をしてはならないという暗黙の了解があり、記者同士だと敢えて突っ込んだことを聞き合う文化があります。曽於不文律すら守れない、っていうか犯罪事件できちんと証言しない奴が人に何を聞くんだって話です。

 前々から道新はダブスタことダブルスタンダードの激しい新聞社と聞いていましたが、今回の事件を見てもまさにその通りだなと納得できます。自分は今ウェブメディアのJBpressで活動しているせいもあるでしょうが、真面目に最近テレビと新聞のオールドメディアのレベル低下ぶりには呆れを感じており、特に政治報道に関しては今や日本でナンバーワンは間違いなく文春でしょう。逆に新聞は何一つスクープも取れなければ、まともな政治解説記事すら出せていません。
 そこへきてこの手の社会報道でも見るべきものもなく、マジで現場の記者たちは何やってんだとそんな激しく記者活動したわけでもないですが思います。少なくとも自分も活動した国際報道に関しては、日本の記者の質が明らかに下がっているせいで相対的に自分の価値が上がっているようにすら思います。多分次に書くワクチン接種関連記事も、日系メディアはどこも似たようなのは書けてないでしょう。

 なお普段はよく毎日の記事を馬鹿にしていますが、今回の記事に関してはそこそこポイントを突いててまだ読める記事だなと思います。毎日の文章のくせと言うか、やっぱ所々で読み辛さを覚えます。
 この手の新聞業界独特の表現についても実は前から嫌っていて(大見出しと小見出しで同じ単語を使わない等)、そういう意味では割と最初からウェブメディアの方が自分は会ってたのかもしれません。

2021年7月5日月曜日

元寇三発目(/・ω・)/

                                 ,.へ
  ___                             ム  i
 「 ヒ_i〉                            ゝ 〈
 ト ノ                           iニ(()
 i  {              ____           |  ヽ
 i  i           /__,  , ‐-\           i   }
 |   i         /(●)   ( ● )\       {、  λ
 ト-┤.      /    (__人__)    \    ,ノ  ̄ ,!
  i   ゝ、_     |     ´ ̄`       | ,. '´ハ   ,!
. ヽ、    `` 、,__\              /" \  ヽ/
   \ノ ノ   ハ ̄r/:::r―--―/::7   ノ    /
       ヽ.      ヽ::〈; . '::. :' |::/   /   ,. "
        `ー 、    \ヽ::. ;:::|/     r'"
     / ̄二二二二二二二二二二二二二二二二ヽ
     | 答 |     覆される元寇の常識     │|
     \_二二二二二二二二二二二二二二二二ノ


 気分的にはまさに上のAAみたいな状態です。というのも今回の連載では3連続アクセスランキング終日1位取って、リアルに上のポーズを自宅でやってたりします。


 そういうわけで元寇連載記事三発目ですが、今回は朝からずっとJBpress内のランキングで1位に君臨し続けており、まず間違いなく終日1位は確実でしょう。あとは月間ランキングでどれだけ伸ばしてくれるかですが、さすがに現在も月間1位の一発目ほどには伸びないでしょう。
 アクセス的にはやはり第二回がやや怪しく、あちらも終日1位を取れたとはいえ日中の順位はやや変動的でした。感覚的には1発目が右翼場外ホームラン、二発目が左翼ポール際ホームラン、三発目が文句なしのセンターホームランって感じです。

 それでこの三発目の記事ですが、内容はそこそこ凝っており、恐らく日本語媒体に乗っかる情報としては初めての内容を取り上げたと自負しています。特に最後の范文虎スケープゴート説なんか状況的に納得できる点も多いだけに、改めて日本側からもこの仮説に対してアプローチをかけてもらいたいものです。
 また冒頭の元寇について中国人が誰も知らなかったのは我ながらかなり驚きました。聞いた相手には日本に留学経験のある知日派中国人もいたのですが、その彼らですらみんな初耳だと言い、歴史好きのお兄ちゃんっこで割と歴史に詳しい同僚の女の子にも聞いてみても「知らないよ(´・ω・)」と言われて、えっこの企画どうすんのとちょっと焦りました。当初から関心は高くないだろうとは思っていたものの、誰一人知らないという状況は想定していませんでした。

 改めて今回3連続1位を取れて、アクセスを稼ぐうえでの着眼点が非常に良かったなと思います。元寇に関する関心が高まっていること、日本と中国が関わる歴史事件という条件を兼ね備えており、人気と自分の持ち味を発揮する上でこの上ない題材でした。記事執筆も二発目はプロットが狂って苦労しましたがそれ以外は割と想定通りで、夏の繁忙期を前にきちんとしたスケジュールで記事を書き上げて仕事への影響を最小限に抑えることが出来ました。

 この記事は書くに当たっていろいろ資料を読み込んだり、中国人の知り合いに話聞いたりするなどして準備に時間かけていますが、やはりそうした苦労した記事ほど当たると気持ちいいです。逆だとしょげますが。そういう意味では今回は見事に報われましたが、それ以上に、以前と比べても外部ライターが増え注目度も高まったJBpressで3連続1位を取るというのは並大抵のことでなく、今回こうして取れたことは素直に自信になっています。3連続1位であれば過去にも何度か取っていますが、ここ3年くらいは一切なく、その中で再び実現してのけてたたひたすらにうれしく感じます。

2021年7月4日日曜日

三菱電機の検査不正事件について

 既に方々で取り上げられているように、エレキ大手の三菱電機でまた検査不正が発覚して先週報じられました。特に三菱電機に関してはそれ以前にも検査不正が見つかっており、今回の長崎製作所での不正発覚も6月中旬に社内調査で認知していながら発表まで2週間以上も遅れるなどあちこちから突っ込まれています。
 特に発表が2週間以上遅れたという点については、まずもって裏があるとみていいでしょう。好意的に見ればこの間に責任の所在を明らかにしてその後発表された社長退任まで織り込む準備をしていたと言えますが、まぁこれは違うでしょう。そう思うのは不正発覚直後に記者会見をしていない点で、どうせ辞めるつもりだったら記者会見で頭下げてから発表した方が効果あるのに、記者会見せず追及が強まってから急に辞任発表だったので、恐らくはどうにかなると踏んでたのだと思います。

 その上で、不正発覚から発表が遅れたのはやはり当初は隠蔽しようとしたのではという可能性を疑っています。憶測にすぎませんが、隠蔽がどうにもできないと踏んだから遅れて発表したのではという風に見ています。

 今回の事件を見て真っ先に思い浮かんだのは、会社は違えど過去に同じく大規模な不正を連続してやらかした三菱自動車の例です。あっちは性能偽装までやってのけた大物ですが、やはり同じ三菱グループということもあって、「三菱グループは都合の悪い事実をもみ消そうとする」という印象を私以外にも覚えた人が多いのではないかと思います。

 そうでなくてもただでさえ三菱グループは弱り目に祟り目状態で、三菱商事は伊藤忠の後塵を拝すわ、三菱重工は客船、飛行機と立て続けにビッグプロジェクトを落とすわ、三菱自動車に至っては「まだいたの?」と存在すら疑問視されるような状態で、かつてと比べると三菱グループの影響力は目に見えて落ち込んできています。
 頑張っているのは三菱鉛筆くらい?というのはありがちな冗談です。ちなみに三菱鉛筆が三菱グループと無関係だと話すと中国人もみんな驚くのが面白い。

 個人的にこういった大メーカーが検査不正事件を起こすと、内心「ざまぁみろ」という印象を覚えます。というのもこういった大メーカーほど下請けの部品メーカーが不良や検査ミスを出した際、鬼の首を取ったかのようにやたら激しく追及し、一部メーカーは会社ごとの不良事例を入り口前の掲示板に貼りだしているところもあります。
 でもってこの手の大メーカーは「ISO取ってないと取引しない」、「工程自体に問題があるからこうしろ」、「明日までに対策報告書を出せ」とか居丈高に指示してきます。三菱電機は判明から2週間もたっているのに調査報告書を出さず調査中とか抜かすのに

 こうした対策や工場監査時の指示には実現性を無視した内容も少なくなく、「お前ら自身、絶対こんなこと普段やってないだろ」と言いたくなるようなもの少なくありませんでした。その辺、現場の中小企業らはよく認識していて、「ハイわかりました!」と言って実際にはやらない現場猫的な展開を見せることも少なくないのですが、一回中国の日本商工会である大メーカーが労災対策として自社の取り組みを紹介したところ、「そんな現実離れしたことを中小が毎回やれると思ってんのか!」とタンカ切ったおっさんがいましたが、多分会場にいた他の人もみんな心の中でぱちぱちしてたと思います。

 逆を言えば、現実離れした、コストを度外視した労災や不良対策をさも当然のように提示するメーカーほど自分は信用していません。というのも明らかにそんなのこいつらもやってないと思え、そうした自分たちですらやらないことを平気で他人に強要するということは、根本的にそうした現場対策を理解していないからで、検査不正なりなんなりをやっているんだろうという疑いを持ちます。
 今回の三菱電機とは私はこれまで縁のない人生で普段どんな風なのかはわかりませんが、今回の検査不正ではわざわざそれらしく見える検査値を出すプログラムまで用意してたってことで、結構救いようがないなって感じがします。さっきプレスリリース見たら、社長が開いてもない取締役会を言い訳に使うため嘘ついていたとまで書かれてあるし。

2021年7月3日土曜日

コロナ下のゴルゴ13

 例によって忙しく半分意識ないままキーボードを叩くこともあり、「株式会社○○」と打ったつもりでいたら後で読み返したら「歌舞伎会社○○」となってて、「どんな会社なんだろう?」と何故か久々に胸がキュンとしました。実際こんな会社ったら楽しそう。

 話は本題で、ゴルゴ13の単行本が今度で201巻となり、こち亀を追い抜くそうです。こち亀の記録も誰も破れないと思っていたら、あっさりと、しかも同じ日本の漫画に追い抜かれてなかなかすごいこっちゃと思います。と同時に、このコロナ時代においてゴルゴ13はどうやって生計を立てているのかが気になってきました。

 コロナのせいで現在、ほぼすべての国で渡航制限が敷かれており、国境間の移動は非常に困難です。これはワールドワイドで働くゴルゴにとって極めて深刻な問題であり、海外で暗殺の依頼があって駆けつけることすらできません。よしんば移動できたとしても2週間の隔離生活はかなりのロスで、単純な業務処理量で言えば大幅ダウンは免れません。業務が業務なだけに、リモートワークもまず無理でしょうし。
 対策としては、暗殺以来の多い国に滞在してその国の範囲で活動する、または暗殺以外の業務で食いつなぐしかないのではと考えたら、マジで後者になってました。


 上記リンク先に書かれているように、なんか堺市のポスターに出演していたようです。何もこれに限らず、さいとうプロは結構安めのパテント量で素材使わせてくれるそうなのであちこちでゴルゴの絵が使われていますが、仕事とあらば褌を履くことをも厭わないキティーちゃん並に仕事選んでない気がします。


 また外務省では以前に自分も取り上げた、海外安全対策の指導で出動しています。どうもコロナの時代において、暗殺以上にコロナ予防対策活動の仕事を増やしているようです。

 なおその仕事についてですが、地味にゴルゴ13の作品を通してのテーマは「仕事に対する責任」じゃないのかと最近思います。金はいくらでもあるのに何故か命の危険のある仕事をゴルゴはやり続けており、時には依頼人が先に殺されることがあっても既に受けた依頼を完遂するなど、徹底した仕事意識を強く見せます。
 今日の記事にも書いていましたが、ゴルゴはこの前コロナで初めて休載したことを除けば一切休載はなく、また締め切りも必ず守って提出されるそうです。こうした作者のさいとうたかを氏の仕事意識が作品に出されているのではないかと思います。

 ついでに書くと、自分がさいとうたかを氏を凄いと感じたのはあるインタビュー記事で、漫画かデビュー間もないころに担当編集者に「どんな人が僕の漫画を読んでいるのですか?」と聞いたそうです。それに対し編集は、「そりゃ貸本屋に来る客だろ」としか答えなかったそうですが、昭和の中盤の時点で既に、顧客目線のマーケティングを意識していたそうです。
 日本の漫画の開拓者は手塚治虫、白土三平氏、水木しげるなどですが、こと漫画家という仕事方式であれば分業制による量産体制を確立させたさいとうたかを氏こそがオリジネーターであるでしょう。そういう意味では案外、数百年後も日本文化史ににおいて「ゴルゴ13の作者」として語り継がれているかもしれません。