2019年9月16日月曜日

あまり喜べない

中国市場で激突、日系コンビニチェーン三国志(JBpress)

 というわけで今日出た中国コンビニ記事二弾目ですが、一応アクセスランキングでは上位についていますが連休のため今日配信された記事はこれだけなので、正直素直に喜べません。コメント数も少ないし、記事内容自体は着眼点がいいと思うだけに書き方が悪かったのかなと反省してます。

 さてこの記事では中国の場合はサプライチェーンの整備が日本と比べ大きな課題に鳴ると指摘してますが、記事中にははっきり書いていないものの、これによって日系コンビニの最大の強みである商品開発力がほぼ封じられているということを暗に述べています。何気にこの記事でも少し出している「まるごとバナナ」なんかはコンビニスイーツの走りとなった商品で、ある意味で日系コンビニの商品開発力を代表する商品でもあることから今回写真付きで載せました。
 なおこの前出ていた記事によると、コンビニスイーツに押されて洋菓子店の廃業が相次いでいるという報道がありましたが、これに関しては内心、どうなのかなという気はします。全く影響がないわけではないものの、少子化、人口減のほうが大きいように思っています。

 あまり他に書くことないけどもう少し付け加えると、私も中国で長く生活していますがやはり上海ばかりにいるので中国のコンビニ業界はファミリーマートが圧倒的に強いと正直信じていました。しかし今回この記事を書くにあたって調べてみたら、他の地域ではローソンやセブンが強いところもあると知り、中国はなかなか一都市だけで全体を把握できないという点を改めて実感しました。
 ちなみにかつて私は実家近くがセブンだったのでセブン信者でしたが、前の職場受け取りの記事でファミマに取材かけた際、その広報のあまりの対応の良さに心服してからはファミマ信者に改宗しました。

2019年9月14日土曜日

AIに仕事を取られると心配している人たちに

 最近チェスだけでなく将棋や囲碁でもAIがトッププロたちに勝利するようになり、この方面の進化が著しくなってきています。ちなみにこういったAIとトッププロたちが対局する度に、「勝つのは人かマシーンか」というかつて「ウッチャンナンチャンのこれができたら100万円」における「電流イライラ棒」冒頭で語られる決り文句を思い出します。「電流イライラ棒」も、AIにやらせてみたらいまどき面白いかも。

 こうしたAIの発達に合わせて最近、「AIに今後仕事を取られる職業」といった特集が前よりも増えてきたように見えます。筆頭としてあげられているのは金融ですが、確かにこの方面はヒューミントに左右されるディールでなければAIにやらせた方が正確だし、AI発達の影響を強く受けると私も思います。
 一方、何気に私が一応本業としている職業も、こうした特集でAIに取られる仕事の筆頭としてよく挙げられています。私の職業に関しては上記の金融が挙げられるよりもずっと早く、っていうかかなり昔からAIに仕事を取られる職業として挙げられてきているのですが、少なくとも今現在においてはまだまだ実現は先としか言いようがなく、実際に仕事を取られるような状況は発生していません。

 その上で私から言うと、「代行できるものなら早く代行してくれ……(ヽ´ω`)」と本気で願っています。なんでかっていうと、それくらいマジ忙しくて仕方ないからです

 業務効率化できる範囲も限られているため単純にマンパワーが要求される職業で、経験者であればあるほど強いだけに新人が入って来づらく、来ても使えるようになるまではある程度育成しなければならず、その育成にもマンパワーが強く要求され作業量が増えるという悪循環であり、でもって入ってきても新人はすぐ辞めちゃうという状況が割とどの会社でも起こっています。
 またその業務内容も専門的すぎるため、成果物を検収する人間がその質が高いか低いかを判定できず、上の人間によっては高い実力者であっても評価されず、その逆に低い実力にも関わらず場所によってはめちゃ高く評価されたりして、評価基準がかなりまばらでもあったりします。なので業務経験が豊富だと鳴り物入りで移ってきても、その職場のレベルによっては「聞いていたものとは違う」的な状況にもなったりします。

 そんな背景から今現在の私の職場もやたら忙しく、誇張ではなく本気でAIが代行できるってんなら早く代行してほしいと、仕事を取られる当事者でありながら取られることを願っています。自分がそれで職にあぶれるとしても、会社全体で業務が回せて今の忙しさから開放されるならそうなったほうがいいとすら思うくらいの状況です。

 その上でAIに仕事を取られると心配している人たちについていうと、ちょっとまだ追い込まれ足りてないんじゃないのかと勘ぐっています。前述の通り私の仕事の場合は、よく仕事が取られるといいながらも実際には全然その段階に来ておらず、むしろAIに業務支援してほしいような状況ですが、今後仕事が取られると心配している人の話を聞いていると、なんとなくまだ業務に余裕があるというか、単純な業務に終止しているような印象が否めません。なのでそういう人たちに向かって言うと、仕事をAIに取られると今から心配しているのなら、AIどころか別の人に仕事を取られることを心配したほうがいいのではと内心思っています。

2019年9月13日金曜日

好ましくない引用のされ方

 前から気になっていた「ギャルと恐竜」という漫画を買って読みましたが、近年稀に見るくらい読んでて癒やされる漫画です。あと読んでて思ったけど、ギャルキャラって見たこと思ったことをすぐ口に出すからツッコミキャラとしては非常に優秀な気がします。

【派遣大国ニッポン】拡大し続ける「派遣」は日本を食い潰すのか(BUZZAP!)

 本題ですが上の記事は後輩が私に知らせてくれたものですが、記事末尾にある派遣企業のマージン率の公開比率数値に関して、私の記事が引用されています。引用自体は別に悪いことではないのですがその引用の仕方がザルというひどいもので、出典名が明記されていない上に、リンクとしてつけられているのは一次配信先のJBpressではなく、何故かlivedoor NEWSになっており、敢えて言えば孫引きのようなされ方をしています。

 また記事内にも疑問符のつく記述が見られ、具体的には派遣大手企業のマージン率を各社毎に記述していますが、マージン率というのは事業所ごとに公開されるものであり、会社単位では通常公開されないし、されていたとしてもあまり意味のないデータになります。敢えて会社単位でマージン率を表示するなら、「25~30%」みたいに範囲表示するのがベターでしょう。
 他の派遣に関する説明に関しても正直公平性に欠ける記述が見られ、なんで今回時に引用されるのだろうかと不満を覚えるものがあります。そういうわけで先程、以下のテキストを送りました。

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 はじめまして、私はフリージャーナリストの花園祐というものです。
去る9/7、貴サイトで公開された「【派遣大国ニッポン】拡大し続ける「派遣」は日本を食い潰すのか」(https://buzzap.jp/news/20190907-haken-japan/)という記事の末尾にて、私が以前JBpressで執筆、配信した記事を引用されていますが、テキストにリンクをつけるだけで、出典などを明記されなかったことはなにかご理由があるのでしょうか?またそのリンク先も、配信元のJBpressサイト内の記事ページではなく、二次配信先のlivedoor NEWSを用いられているのも何故でしょうか。中国メディアですら、私の記事を翻訳、配信する際は出典を明記してくれるのですが。
 このほか、記事内にて派遣会社大手のマージン率数値を表記されていますが、少し調べれば誰でもわかりますが、派遣会社各社が公開するマージン率は事業所別であり、企業単位ではありません。にもかかわらずそちらの記事内では各社名に対し単独のマージン率数値しか表記しておらず、読者に誤解を招く恐れが高い書き方ではないかと見受けられます。かつて私が独自に調査したデータを引用されていることもあり、こうした表記をされた理由について納得の行く説明を伺いたい次第です。はっきり言えば、あやふやな情報や説明と合わせて、私のデータを引用されたくないのが本音です。
 最後に、「なお2017年時点ではマージンの公開義務を果たさない派遣会社が3/4を占めていましたが、その後の状況はどこまで改善したのでしょうか?」という記述がありますが、結論から言えばやや改善されています。その辺りについても、2018年に配信した記事で書いてあります。
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 それにしても毎回思いますが、我ながらフリージャーナリストと名乗るのはどうかなと感じてます。正確に言うなら「兼業ジャーナリスト」若しくは「世を忍ぶ仮の姿がジャーナリスト」と言ったところですが、よくこんな生き方を数年間やってるなとつくづく思います。
 返信があればまたブログで紹介します。

2019年9月11日水曜日

今にして思えば

 最近家の近くのラーメン屋に週一で通っていますが、そこのラーメンが気に入っている(めっちゃ薄味の鶏ガラ醤油がある)こともさることながら、昔通いたくとも通えなかったという過去が遭ったりします。

 私はだいたい2011年から上海周辺に出没するようになり、2013年は日本にいたものの、2014年にはまた舞い戻っており、北京での留学を含めるとかれこれ10年近く中国での生活経験があります。2011年から2012年にかけても上海におり、当時済んでいたのは今住んでる家から大体200メートルくらいのサービスアパートメントで、何気に今住んでるエリアは累計で6年近くも住んでて昔あった八百屋とかそういうのとかもよく暗記しています。
 で、その昔あった八百屋があったくらい昔に上記の通っているラーメン屋もありました。正確には今の経営地とは別で、建物が取り壊されることとなって今の場所に数年前移ってきたのですが、前に店があった時は職場からも近く、たまに会社の人と昼食食べに行くときに使っていました。でもって、プライベートではほぼ全く使うことはありませんでした。

 というのも当時は会社設立資金を貯めるために非常に倹約した生活を送っており、食費は基本1日30元(約400円)と決め、外食には頼っていたものの当時一番食べていたのは5元の蘭州ラーメンでした。あとファミマの12元のカレー弁当。
 一方、そのラーメン屋は一杯40元近くするので、行った時点でいろいろアウトと言うか予算オーバーするため、たまに行きたいと思っても必死で我慢して、付き合いで誰かと行く場合を除いて通うことは一切ありませんでした。

 そして現在においては、そこそこ生活も安定して、別にまた会社作る気もないので会社設立資金も貯める必要がなく、また何より記者だった頃に比べると格段に賃金もマシになっているので、気兼ねなく件のラーメン屋に通って、ラーメン+ご飯で50元くらい行っても平気で支払えます。もっとも以前と比べると中国全体で物価がかなり上がっており、5元だった蘭州ラーメンもいまだと12元くらいするようになり、前とあまり値段の変わらない日本食は相対的にお得感が上がってるというか安くなってる気がしますが。

 今にして思えばいくら金を貯める目的とはいえ、昔は相当無理をしていたなという気がします。昔からも今でもケチなのは変わりありませんが、それでも当時のケチっぷりは常軌を逸していたと言うか、よくあれでストレスでおかしくならなかったものだと思うくらい色々無理していたように思えます。それとともに、昔と比べて自分も豊かになるとともに軟弱になってきて、前は死にそうになるほどのたうち回ってから初めてつけていたエアコンも普通に帰宅とともにつけるようになっています。
 もっとも、それでも電気代は年間で確か700元(10500円)くらいですが。冬には一切エアコンを使わずリモコンすらしまってしまうのが大きいのかな。

2019年9月10日火曜日

海亀は日本に還らない

 中国では「海亀族」という言葉があり、これは米国の大手企業で働いた後、中国に戻ってきて起業するエリートを指すのですが、実際にこうした経歴を持つ中国の実業家は多く、社会的な影響力も低くありません。なおアリババのジャック・マーはあの時代の実業家にしては珍しく、こうした米国帰りという経歴なしにビッグな経歴になっており、中国の実業家の中でも割とレアなタイプです。

 さてこの海亀族、単刀直入に言えば日本だと余り見受けられないと言うか目立ちません。一応、米国の大学を卒業してから日本で起業した孫正義氏がいますが、木星帰りのニュータイプならぬ米国帰りの新人類という経歴は近年、私は見たことがありません。
 ではなぜ海亀は中国に帰ってきて、日本には帰ってこないのでしょうか?

 いくつか仮説を展開すると、中国の場合だと市場が大きいということが文字通り大きいでしょう米国の超大手企業に入ったけどあまり出世できない見通しとなった場合、それこそ十数年くらい前でネットを中心にあらゆるサービスが後れていた中国では、米国の最先端のネットサービスを紹介、輸入するだけでビッグビジネスが狙えました。鶏口となるも牛後となるなかれじゃないですが、米国企業で一部とは言え得たノウハウを持ってくるだけで商売は成功し、なおかつ市場も大きいから当たった場合のキャッシュフローはめちゃでかいという点は、野心ある起業家にとっては十分な帰国理由になるでしょう。

 一方、日本も90年代なんかは米国のネットサービスを輸入してITバブルに乗っかる人もいましたが、2000年代に入ってからはそうした勝ちパターンで成功する人も減り、どちらかと言うと既存IT大手が強くなっていく一方という世相だった気がします。また中国と違って、日本の場合は成功したとしても中国ほど実入りはでかくなる、それだったらむしろ三下のままとは言え米国の超大手企業に居続けるほうが個人としては幸せかもしれません。
 特に、起業家ではなく研究者であればそうした傾向はもっと強まるでしょう。これは中国も同じで、優秀な研究者は中国国内には起業家みたく帰ってくることはあまりありません。

 では日本で優秀な起業家、というかエリートを引っ張ってくるにはどうすればいいのか。結論から言うとありません。
 むしろ逆に昔と比べ海外への渡航、就職がやりやすくなり、日本国内より初めから海外を目指す人も増えているので、実態的には前よりもっと海外流出が増えていることでしょう。先日も大学生の子供を持つ人に最近の大学生の進路と言うか人生設計はどんな感じと聞いたら、

「優秀な人ほど海外の研究機関、企業を目指そうとしている。そしてその下は、地方公務員を目指そうとする。」

 という回答で、私の肌感覚でも恐らくこんな感じだろうと思います。
 先程行った通り、中国の場合は市場があるから一攫千金目当てのエリートは愛国心がなくても帰ってきます。しかし日本の場合は中国ほど市場がなく、愛国心に訴えるしかエリートは帰国する理由はありません。また研究者に関しても、日本国内よりも海外の研究機関の方がよっぽど魅力的で引っ張ってくるのは難しいでしょう。

 唯一日本が持つ帰国手段としては、世界的にまだ競争力のある企業での最先端の研究現場くらいでしょう。これに待遇がつけば、その分野に志のある人は来るかもしれませんが、その待遇がつかないから問題です。
 なお最近になって新卒に年収一千万くらいの待遇で募集をかける日系企業とかが大々的に発表していますが、これは間違いなく失敗すると断言します。理由は言わずもがななので敢えて説明はしません。

2019年9月8日日曜日

都道府県別の賃貸募集物件数

 先日ふと、「都道府県別の空き家件数とかどうなんだろう?」と思い立ったので調べました。密かにこういった、思い立ってすぐに実行する行動力は自慢できる気がします。

都道府県 物件数 比率
北海道 92,756 5.7%
青森 3,319 0.2%
岩手 1,778 0.1%
宮城 16,324 1.0%
秋田 2,845 0.2%
山形 1,789 0.1%
福島 4,384 0.3%
東京 218,699 13.4%
神奈川 128,668 7.9%
千葉 82,093 5.0%
埼玉 85,926 5.3%
茨城 28,503 1.8%
栃木 28,539 1.8%
群馬 15,958 1.0%
山梨 5,394 0.3%
長野 18,858 1.2%
新潟 12,273 0.8%
富山 5,469 0.3%
石川 5,648 0.3%
福井 1,813 0.1%
愛知 105,016 6.4%
静岡 61,728 3.8%
岐阜 13,834 0.8%
三重 18,593 1.1%
大阪 199,373 12.2%
兵庫 97,536 6.0%
京都 80,438 4.9%
滋賀 15,063 0.9%
奈良 13,557 0.8%
和歌山 7,885 0.5%
岡山 30,712 1.9%
広島 31,465 1.9%
島根 1,407 0.1%
鳥取 2,818 0.2%
山口 7,843 0.5%
愛媛 25,289 1.6%
香川 17,446 1.1%
高知 3,602 0.2%
徳島 9,623 0.6%
福岡 77,245 4.7%
佐賀 5,638 0.3%
長崎 3,666 0.2%
熊本 7,234 0.4%
大分 5,967 0.4%
宮崎 9,471 0.6%
鹿児島 10,486 0.6%
沖縄 4,768 0.3%
合計 1,628,739 100.0%

 今回調べたのは不動産仲介サイトのライフルホームズに表示される、都道府県別賃貸募集物件数です。なお先日友人と「ライフルホームズの『ライフル』ってどう思う?」と聞いたら、「NRAとの関係があるのでは?」というMMRっぽい見解を受けました。

 話は戻しますが、まず募集件数トップはもちろん東京(218,699件)で、逆に最低は岩手県(1,778件)でした。改めてこの二者を比較するとその差の大きさに驚きます。あと調べて個人的に印象に残ったのは愛媛県(25,289件)で、広島県(31,465件)から大きく離れていないなど、意外に多いなと言う印象を受けました。四国内でもトップだし、よく愛媛県松山市は香川県高松市と四国最強の座を争っていると聞きますが、県の規模というか勢い的には愛媛なのかなとちょっと思いました。

 もちろんこのデータは面積や人工にも左右されるだけに各都道府県の経済規模とかを表すわけではありませんが、全体としてこんな感じなんだなというのは割と掴めました。具体的には、やはり東京(+神奈川、千葉、埼玉)や大阪(+京都、兵庫)といった大都市周辺は20万件超の空き家があり、極端なことを言えば規制などによってこれらの物件を排除できれば相当数の空余地が区画整理によって得られる可能性があります。
 また日本は今後少子化と核家族の限界化によって空き家問題は加速すると思われ、こうした賃貸物件の価格下落を引き起こす可能性があります。価格を維持するためにはどうすればいいかといえば単純に母数を減らすことが最も効果的であるだけに、上記にも書いているように規制を設けることによって入居者の少ない物件などは統廃合させるほうが日本の不動産市場にとってもプラスになるのではないかという気がします。

 規制方法としては耐震基準、建築年数などに照らして行い、賃料の安価な物件から追い出された人が困らないよう、区画整理によって得た空余地で公共住宅の整備も一緒に求められるとおもいますが、自分的にはやらないよりは一気にやったほうが総合的にはプラスな気がします。

2019年9月7日土曜日

ポスト文大統領に対する期待の異常

 現在の日韓関係の報道やコメントとかを見ていると、日本側は政策関係者から一般市民までひっくるめて、今のムンジェインこと文大統領とはまともな外交ができないと匙を投げており、私もこれには同意します。そのため次の大統領になってからとばかりに、早くに文大統領が弾劾されることを期待する意見やコメントがよく見られますが、私の意見としてはやはりこれは楽観的過ぎて危険だと思います。何故かと言うと、次の韓国大統領が革新ではなく保守勢力から出たとしても、日本に対する反日的スタンスを維持する可能性が高く、米国との軍事的関係は改善されるとしても、対日外交は恐らくほぼ全く改善しないと考えるからです。

 このように考える理由としては複数あり、一つは前の朴槿恵前大統領の存在です。保守勢力から出た大統領ですが就任当初より告口外交という、今や韓国勢力が行うものとしては一般化した日本の悪口をひたすらあちこちで言い続ける外交を始めた当初の人物であり、多かれ少なかれ反日的行為を行った大統領はこれまでもいましたが、それまでと一線を画す反日行動をとった張本人です。
 この朴槿恵前大統領自身、そしてそれを指示した当時与党の保守勢力はこういった日本バッシングに対してあまり異議を唱えていたようには思えず、むしろ報道レベルでは喝采していたように見えます。今の韓国の反日行為は革新の文大統領だから、という構図はやはり間違っているように思え、程度の差こそあれ今の韓国は日本に係るものすべてを全否定するかのような立場を取り、大統領も与党勢力も変わったとしても、恐らくこの姿勢に変化は見られないでしょう。

 次に、韓国の政治を動かしているのはなにかといえば結局大衆で、言ってしまえばポピュリズムだからです。

 私が見る限りかつて韓国は、「きちんと誠意ある態度で日本は謝ってほしい。それさえしてくれればそれでいい」と、従軍慰安婦などの問題について言っていたように記憶します。それが今では、「日本はかつて悪いことをしたのだから未来永劫永遠に韓国に謝罪し続けなければならない」、「過去に謝罪したからと言って今現在もその謝罪の心がなくなっては意味がない」、「被害者である韓国に対して日本がなにかものを言える立場ではなく、韓国の出した結論に従うべき」などと、かつてと比べると主張や意見が先鋭化しているように思え、恐らく今後ますますこの傾向は強まるでしょう。
 先鋭化した理由は色々あるでしょうが、韓国自身の社会不安が何気に一番大きいのかと思います。理由は、半日意識が特に強い層というのが就職難で生活が困難な若年層だと指摘されているからで、日本でも一部ネット右翼などはニートなどに多い(実態は不明)と指摘されていますが、韓国社会で特に不安定な層が排他的になると仮定した場合、この層はその後も量産され続けた上に年齢が高まれば更に傾倒していくと考えるからです。

 話を戻すと、突き詰めると政治エリートの仕事とは国民に負担を課して国家に貢献するのが一般的です。古くは三国干渉だったり、日露戦争の賠償金放棄だったり、国民とその生活にとってはマイナスであっても国家としてはプラスとなる外交の妥協というものは多い、というかそれが普通で、こうした国民に嫌われる決断をどれだけできるかが政治エリートは問われます。逆に大衆に都合のいい政策を外交に反映するとなると、国家としては外交で大きな損失を受けることとなり、回り回って国民生活にも支障をきたすことのほうが多いでしょう。

 翻ってみて、韓国の場合はこうした政治エリート的判断が普通には行なえません。財閥への継投策は行われるものの、外交に関しては大衆の意見がそのまま反映されやすい、というより反映しなければ政治家らが持たない傾向があり、こうした傾向は近年ますます強まっているように見えます。皮肉なことですが、朴槿恵前大統領の弾劾デモはこの流れに一役買っています。
 となると、韓国国民が反日意識を持っているとしたら、政治家らはそれがどれだけで国家としてメリットとなるとしても反日政策を実施せざるを得なくなるでしょう。このように考えた場合、文大統領が退陣したとしても、次の政権が対日関係改善に動く可能性は低いと思われます。

 もしどうしてもそんな韓国の姿勢を変えたいというのなら、一番ラクなのはヘイトの矛先を変えることです。これ以上は言わぬが花でしょう。

2019年9月5日木曜日

ロシアから見たロシア遠征

 今週、長谷川哲也氏の漫画「ナポレオン 覇道進撃」の最新刊が発売され、陰鬱なロシア遠征がこの巻で終わりました。このあとはライプツィヒの戦いに続くわけですが、今回この漫画を見てナポレオンのロシア遠征で今まで知らなかったことが多かったとひどく痛感しました。
 具体的には、ロシア軍はずっと焦土戦術を取っていたと思っていましたが、実際にはモスクワ入場直前にボロジノの戦いが発生しており、ここで両軍ともに惨憺たる損害が発生しており、一次大戦以前で最も人が死んだ会戦などと呼ばれていることも初めて知りました。

 ただそれ以上に興味深かったのは、ロシア側の目線もしっかり描かれていたことです。ロシア遠征と言うと基本ナポレオンの視点でしかこれまで語られることがなく、退却時にフランス軍がどれだけ死んだかとか、そういったところしか私も今まで見てきませんでした。
 ではロシア側からの目線で見るとどうなのかですが、感想としては日本の元寇のような感じだったのかなと思いました。ロシア側としては大陸封鎖令を破ったことで圧倒的大群のフランス軍に攻められ、国土が荒らされる中、焦土戦術という首都モスクワすら焼く非常な作戦をとりつつも見事に撃退したこの戦争は実際に、ロシアでは大祖国戦争と呼ばれてナショナリズム高揚の際にはよく引用されるそうです。

 同時代であっても、レフ・トルストイの「戦争と平和」はこのロシア遠征をテーマに描いており、女帝エカチェリーナを除き貴族勢力が強かったロシアで皇帝権力が増して絶対君主制が確立した景気にもなっているだけに、国家形成という意味では非常に重要な戦争だったと言えるでしょう。

 話は漫画に戻りますが、個人的に興味を持ったのはロシア軍総司令官のミハイル・クトゥーゾフのキャラクターです。このロシア遠征時は既に高齢だったものの、若い頃はロシアとの戦争で軍功を上げていたことから国民の人気は絶大で、当初総司令官だったバルクライが不人気ゆえ引きずり降ろされたあともバルクライの焦土戦術を踏襲し、モスクワにフランス軍を閉じ込めて見事ロシアを逆転へと導いています。
 なおロシア遠征時のロシア軍にはほかにバグラチオンという有名な将軍もいますが、中にはこの名前を来てピンとくる人もいるのではないかと思います。というのも、二次大戦における独ソ戦でそれまで守勢だったソ連軍が反転攻勢をかけてドイツ軍を分断させた作戦名が「バグラチオン作戦」で、この作戦名は実際にボロジノの戦いで戦死したバグラチオン将軍から取られています。

 話はクトゥーゾフに戻りますが、ロシア領内からフランス軍を撃退したあと、意気高くそのままプロイセンと組んでフランスを完全に叩こうとロシア軍が遠征を準備する中で寿命死しています。漫画内でもその場面が書かれてあり、実力を認めるものの折り合いの悪かったロシア皇帝アレクサンドル一世が申し訳なさげに、「今まで、自分は悪い上司だったと思う。君の人気と功績にずっと嫉妬してきた」と病床のクトゥーゾフに語りかける場面はさすがは長谷川哲也と思わせられる演出でした。

 ただ、このロシア遠征で最高の場面はどこかというのなら、和睦を諦めモスクワからフランスへの帰国をナポレオンが決断した際、「やがて誰もが地獄を見る」というナレーションを振った次のページにて、

「そしてミシェル・ネイは伝説となる」

 と書かれたページが一番胸に来ました。具体的にどういう意味か知りたい方はぜひWikipediaのページをご覧ください。

2019年9月4日水曜日

PS Vitaは何がまずかったのか

 さっき家帰ってきてラーメン作って食べてりんごも食べたけど、ぶっちゃけ餓えで気絶しそうです。なんだろう、風邪引く前なのかな。後で羊羹食べよう。

 話は本題ですが、先日日本にいる名古屋に左遷されたうちの親父に、「ニンテンドースイッチライトを予約して。請求はスイス銀行へ」と連絡出しました。これまで私は携帯ゲームだとソニーのPS Vitaを使ってきましたが、既にこちらは生産中止が発表されている餓えに後継機も発表されていないことから、今後についてはもはや一切期待のしようがありません。またゲームソフトメーカー側もVitaがなくなるという状況にあっては携帯ゲーム機は実質ニンテンドースイッチ一択(3DSも一応あるが)となるため、今後こちらで発売する公算が高いでしょう。

 そもそも何故Vitaは生産中止で後継も出なかったのか。結論から言えばあんま売れなかったからで、PSPは大成功したのにVitaではその成功を引き継げませんでした。では何故Vitaは失敗したのかと言うと、自分から見てもいくつか理由が見て取れます。

1、ハード設計
 はっきり言って欠陥もいいくらいハードの設計はミスっていました。発売当初にVitaは「背面タッチパッド」という機能をウリにしていました。これは何かというとVita本体の背部をタッチすることでボタンとなる機能なのですが、実際にこの背面タッチパッドを使おうとすると指がどこに当たるのか正面からは見えず、また両端を持って支えているのに背面にタッチしようと指を動かしたら本体を取り落しそうになるなど、位置的におかしい配置でした。
 その上、じゃあ使わないでおこうと放っておいたら、ゲームプレイ中にたまたま背面に指が触れてしまい、暴発するというケースも多々有りました。その結果というべきか、初期に発売された以外のVitaのゲームではそもそも背面タッチパッドを使わないようになっており、メーカー側も暴発が多い上に何の役にも立たない操作機能とみなしていた節があります。

 逆にもしこの背面タッチパッドなど付けずL2・R2ボタンを付けていたら、PS3やPS4のコントローラーと全く同じ入力機能を備えることができ、ソフトの移植や操作感なども向上していたと思います。そういう意味では根本的にハード設計を間違えていたとしか言いようがありません。

2、セーブデータの保存
 あまり言及されませんが、Vitaはゲームデータの保存が異常としか言いようないものでした。
 他のゲーム機同様にVitaのゲームソフトはダウンロード購入できるのですが、一回ダウンロードして、クリアして、他のゲームを入れるのに容量が足りなくなったから削除すると、自動的にクリアデータなど過去のセーブデータも一括で消去されてしまいます。そのため後で以前遊んだゲームを遊び直そうとしても、データが消えているので「一からニューゲーム」するしかなくなります。

 対策としては一般PCにアプリを入れてデータを保存させる、またはPS3などにデータをコピーしておくという方法がありますが、そんな面倒くさいことさせるくらいならどうしてセーブデータだけ別途保存するようにしなかったのかが疑問でなりません。何がすごいかってこれ、以前のPSPでは問題なく別途保存することができていた上、VitaでもPSPソフトのセーブデータはゲーム本体を消しても残しておくことができるという点です。
 ダウンロード販売が主流というのにこのセーブデータの扱い方は理解しようにもなく、真面目にこうした仕様にした人間はあまりにも配慮が足らず、Vitaが失敗した要因の一つだと本気で思います。

3、ソニー謹製のゲームソフトがクソだった
 結論から言うと「フリーダムウォーズ」というゲームですが、これはソニーが外注で作った、任天堂系に流れたPSPの立役者である「モンスターハンター」のような役割を担わせようと開発したクソゲーです。発表会でなんか「祭り」がテーマだと大層なこと言ってたそうですが、ゲーム内の各仕様が店でまとまりもない上に欠陥が多く、無駄に続編を匂わせようとして電波なシナリオになってしまったりした哀れなゲームです。
 開発費だけはたくさんかけられていたのかキャラの造形やグラフィック、ムービーなどは非常にハイレベルであるものの、それ以外のゲームの根幹があまりにもクソすぎて十人が十一人(生霊)揃ってクソと言わしめるゲームでした。

 私もクリアしましたが擁護のできないクソゲーだったものの、敵キャラを増やしたり、戦闘ルールをもう少しユーザーフレンドリーにすればすごい化けそうな可能性は感じました。実際他の人も「糞だったが続編には期待したい」という声も見られたのですが、どうもこのフリーダムウォーズがコケたあたりからソニーはVita事業に対して匙を投げたと言うか急にやる気なくしているので、こうした期待にも答えることはありませんでした。

4、ラインナップ
 理想を言えば、やはりソフトラインナップをもっとしっかり考えておくべきだったような気がします。私の実感で言うと、ターゲット対象年齢がやや高めのゲームが多く、小学生くらいでも遊べるゲームが最初から最後まで少なかった気がします。こうした層をもっと取り込んでおけばよかったのと、あと対象年齢が高く設定されたことからなんか遊んでて、似たようなゲームばかりが多かったようにも思います。
 特に後期に至っては腐女子向けのアドベンチャーゲームが乱発されたりして敗北ハードのセオリーを歩んでいましたが、もっと正統派のアドベンチャーとかアクションがあればなとよく思ってました。まぁそれ以上に、PSNのUIが糞すぎて購入意欲も失せるところがありましたが。


 ざっと上げるとこんなもんですが、なんだかんだいいつつVitaだとPS時代やPSP時代の過去のソフトをダウンロードして遊べるので、今後も一応持ち続けることにはなると考えています。それよりもニンテンドースイッチライトで何を遊ぶか、さしあたってバイオハザード4、5、6のセットでも買おうかと検討しています。
 っていうか夏働きすぎたから長い休み取りたいけど、未だに忙しいから休み取れない(´Д`)

2019年9月2日月曜日

コンビニ記事の裏側

夏でもおでん、中国のコンビニは日本とどう違うのか(JBpress)

 そういうわけで今日配信の自分の記事ですが、正直なところあまりアクセスはよくありません。ショックではないものの、この記事でもだめなのかという点でなかなか驚きであり、もっと精進しないといけないなと反省しきりです。

 個人的にはすごい気に入っており、中国コンビニ市場というニッチだけど潜在力の高く、なおかつ日系が主役といういい市場を見出したと思え、引用した情報も日本のビジネスマンにとってもそこそこ参考となる指標を選んだつもりでした。
 特に注目すべきは、中国のコンビニ市場規模は日本の約三分の一という点で、小売市場全体であれば中国は日本の数倍まで来ているにも関わらず、コンビニ市場は逆に小さいというこのギャップは高い潜在成長力を暗に示しています。もっとも、早々簡単に拡大できない背景もあり、それは次号の後編で書いています。

 元々この記事は一本で行く予定でしたが、ドラフトを友人に見せたところ詰め込み過ぎとの指摘を受けたので二本に分けた背景があります。私自身も一本では文字数制限から書ききれない点が多く、中国コンビ市場の特徴の前編、日系コンビニ企業の中国市場動向の後編に分けてスッキリしたと感じたので、この決断は良かったと思います。
 もっとも読まれなければ元も子もないわけで、そういう意味ではもっとこの前編も工夫すべきだったかもしれません。

 というわけで、後編に期待です。

2019年9月1日日曜日

寛政の改革後のような中国の世相


 安くてパーツ数が少なくすぐ作れると思って四式こと疾風を作りました。レシプロ機は何気に初めてですが、購入から製作開始まで何故か疾風ではなく飛燕を買ったとずっと勘違いしてて、飛燕と紫電改ならぬ飛燕改とは呼ばない五式のWikiの説明とか見ていて心躍らせていました。

 さて話は本題に入りますが、

  白河の清きに魚もすみかねて もとの濁りの田沼こひしき

 この狂歌をみてすぐに寛政の改革だとわからなければマルクス主義的にはアウトです。この狂歌は江戸中期に寛政の改革を主導した松平定信を批判した狂歌とされ、その意味としては当初は田沼意次が老中だった時代の賄賂政治からの脱却を図り、そのクリーンさで期待されていたものの、賄賂自体は減ったが寛政の改革が始まってから社会統制が厳しくなって生きづらくなった上、経済も悪化し、今思えば賄賂はあっても田沼時代の方が良かったなぁという世相を述べたものとされます。ちなみに作ったのは大田南畝です。

 なんでこの狂歌を引っ張り出したのかと言うと、今の中国の世相にピッタリ当てはまり、一般中国人も似たようなことを言っているからです。具体的には、「江沢民、胡錦濤時代は賄賂が飛び交っていたけど、景気良かったなぁ」、「習近平政権になってから汚職の取締が激しくなったけど、その分経済は前ほど良くない」、「昔はむちゃくちゃだったけど、案外楽しかったなぁ」といった感じです。
 もっとも、その江沢民、胡錦濤時代の汚職ぶりは激しく、当時にあっては重要な社会問題の一つとして認知されており、習近平政権以後に汚職摘発が進んだ際はみんな拍手喝采でした。現在においてもかつてと比べれば汚職は確実に減っており、賄賂に関する話題も以前より大分減っている気がします。ただ汚職が減った世の中にみんな慣れてしまったのか、前ほど摘発があっても拍手喝采はしなくなりました。

 また経済に関しても、日本なんかと比べれば半端なく高い経済成長率を中国は維持していますが、それでも江沢民時代のように二桁成長はもはや実現不能な時代となっています。給与の上昇幅も今と比べれば昔はベース金額が少ないこともあってものすごく高い上昇率で、生半可に当時を知っている人からすると、毎年数%の昇給では不満に感じるでしょう。真面目に昔の中国は三年位で給与は倍になっていたと聞きます。

 ただ、仮に昔みたく汚職を見逃せば景気は良くなるかと言ったらそれはまずありえないでしょう。そういう意味では低・中成長時代を迎えることとなってしまった習近平政権は以前と比べられるため不幸だと言えますが、汚職に限らない社会統制に関しては市民が不満に感じるのも無理がないでしょう。
 具体的に言うと、海賊版DVD屋などは摘発を受けて現在殆ほとんどなくなってきており、また風俗店はおろか、キャバクラのような飲み屋も二、三年前から摘発されるようになって今じゃ大分減ってきています。日本人駐在員の間でも、前と比べて中国での楽しみが減ったという声がよく聞こえますが、元々酒の飲めない自分からしたらあまり影響がないのでその当たりの感覚はなかなか共有できません。

 こうした実態店舗に限らず芸術や文物に関しても統制は強まっており、アニメなども暴力描写があれば公開させないなど審査が厳しくなってきています。まぁ公式に「低俗」と認定されながら「五等分の花嫁」のアニメは配信されていましたが。

 最後に日本の側について言うと、日本ではこういう社会統制は随分見られなくないというか逆にフリーすぎるような気がします。せいぜい言って最近物議を醸したのも酒鬼薔薇の手記出版くらいで、それ以外に芸能や風俗関連で摘発例は全く聞かず、それはそれでどうなのかなと思う節があります。具体的に言うと山場CMとかチャリティーではない24時間番組など。

2019年8月31日土曜日

取材量と質

 前にも紹介した「正直不動産」という漫画の六巻が発売されましたが、期待通りに面白く通勤途中は非常に楽しかったです。なお一緒に奥浩哉氏の「GIGANT」も購入しており、こちらは台詞が少なく、面白いことからページを捲る手が止まりませんでした。

 話は「正直不動産」についてですが、非常に不動産業界の悪慣習について取材されており、地面師事件やタワマンのデメリットなどに触れるなどタイムリーなネタが良く拾えており、完成度の高い漫画だと思います。
 なおあまり営業成績はよくないのに主人公に先輩風を吹かすキャラクターが、絵の方の作者が以前書いてた闇の深い「ロストブレイン」というモロデスノートな漫画の冒頭で、主人公に催眠術で操られ爆死するキャラに面影があるというか似ています。きっと爆死したあと、ロストブレインから正直不動産に転生してきたのだと信じています。

 話した二転三転しますが、正直不動産についてはよく取材されているとともに、取材内容をいつもうまく作品に落とし込んでいるなと感じます。というのも、自分も記事を書く際に色々取材しますが、取材量と反響はほとんど一致しないと言うか、むしろ反比例することのほうが多いからです。具体的に言うと、たくさん取材すればするほど読者には読まれなくなる記事になりがちです。
 一体どうしてこうなるのかと言うと、取材量が増えれば増えるほど記事内容というのは狭く深くディープになる傾向があり、例えばビール市場を調べるとすると、

全体の傾向→企業業績→売れ行き商品→商品ユーザー→商品原価→生産現場

 みたいな感じで、後半になると業界関係者からすれば興味のある内容となるものの、一般読者としてはあまり興味ない内容となってきます。一般読者はどちらかと言うと、広く浅めな情報を好む傾向があります。
 無論、一般読者も業界関係者も満足させるような記事を書ければしめたものですが、そうなることはなかなか難しく、一般論としては取材すればするほど記事がディープになって下手すりゃつまらなくなる可能性が高いです。

 なので他の人にも言っていますが、取材後に記事を書く上で何が大事かと言うと、取材内容をどれだけ切り落とすかだと私は考えています。興味が持たれるポイントだけ抽出して、あとはどれだけインタビューや調査に時間をかけたとしても、バッサリ切り落とすことのほうが記事の質を保つ上では求められてきます。
 そんな風に考えてはいるものの、前述の通り正直不動産を読んでいると非常によく取材されていて、それでいて面白いのだから結局は作品への落とし込み方なのかなとちょっと考え直しています。

2019年8月29日木曜日

日本が中国に卸さない戦略物資

 昨夜知人と夕食していましたがその際、「昔と比べて上海で何でも買えるようになったけど、コンソメだけは何故か売ってないよね(ヽ´ω`)」という会話になりました。実際に、今や日系スーパー加え、閉店を土壇場で取りやめた高島屋などに行けば日本の食材や調味料などは簡単に手に入るものの、何故かコンソメスープの素だけは未だにどこも取り扱っていません。
 私も知人も、「野菜とか中途半端に余った時、コンソメあれば全部ぶち込んでまとめて処理できるからいいのにね(*´・ω・)(・ω・`*)ネー」と話すなど、コンソメが中国で売られていない現状を二人で憂いました。何もこの知人に限らず他の日本人ともよくこういうこと話してて、割と私の周りでは日本から大きい箱サイズで毎回買って持ってくるという人が多いです。

 例の韓国のフッ化水素の件でも色々揉めていますが、これだけ日本人が長く住んでて、今や素麺の「揖保乃糸」やカルピスまでよく売られているというのに、全くと言っていいほど取り扱われないコンソメスープの素はもしかしたら、日本政府から戦略物資に指定されててキャッチオール規制に引っかかっているのかもしれません。じゃないとなんで全く上海で売られることがないのか、マジで理解できません。実際におかずの献立戦略的にはコンソメは戦略物資だし。

 ちなみコンソメは手に入らないものの、クノールのカップスープことコーンクリームスープの素は日系スーパー行けばどこでも買えます。が、そのお値段はなんと一箱三袋入りが30元、日本円に換算すると約450円です。しかも今円高で1元=15円だけど、レートが少し変わると簡単に一箱500円を突破したりします。日本で買うと150円くらいなのに、実質三倍超の値段で中国では取引されていることとなります。
 しかもこの値段、不思議なくらいにどこ行っても30元で売られてて、もしやこいつらコーンクリームスープでカルテル結んでるんじゃないかっていうくらい値段がピッタリ同じで地味にむかつきます。むかつきながらも、あれあると真冬の夜とかに飲むと体も温まっていいので、高いと思いつつたまに買っちゃうのですが。

2019年8月27日火曜日

個人の付き合い、集団の付き合い

 八月も後半に入りそろそろ小中高生は夏休みの宿題に泣き始める頃だと思います。ちなみにうちの姉は中学生になっても限界ギリギリまで一切宿題に手を付けない人間で、はっきり言って見ていてなんで反省しないのか不思議でした。自分は何故か最初の方にある程度やって、終盤に残りをやるという変な処理の仕方をしてました。

 話を替えると、中高生の自殺はちょうどこの頃から増えてくるそうです。原因は宿題というわけではなく夏休み明けに学校に復帰することへのストレスとされ、九月一日は毎年自殺者が続出する魔のセプテンバーと勝手に私は称してます。自殺の原因はもちろん色々あるでしょうが、いじめや勉強、部活諸々を含めると、家庭原因んものを除いた場合、広義では学校そのものが自殺の原因であることが大半だと思います。そう考えると、学校というシステム自体を自殺のシステムを構成するとも捉えられるでしょう。
 無論自殺システムの一部だからといって学校をなくせなんていう気はありませんが、ちょっとこの辺で思い出した話があるのでそれを書きます。

 学生時代にある友人が、「大学に入ってからは個人の付き合いになるから楽でいい」と言ったことがありました。どういう意味かと言うと、小学校から高校までは「集団の付き合い」、つまりグループを単位とした付き合い方となり、同じグループ内に多少合わない人間がいたとしてもグループ間の和を保つために我慢してそいつとも付き合わなくてはならないというようなケースが有るということでした。
 実際そのとおりで、グループの範囲は小さいものであれば三人組程度から、大きければクラス単位や学校単位にもなり、やはりそうしたグループ内で浮かないような付き合い方を小中高では求められてきます。それこそグループリーダーと中の悪い人間がいる別グループと付き合うとリーダーに睨まれたりするとか、体験した方も多いのではないかと思います。

 それに対して大学に入るとまずクラス単位という枠組みはなくなります。一応サークルやゼミといった単位は存在しますが、それでも小中高と比べると派閥の拘束力めいたものは弱まり、友人が言ったとおりに単純に自分自身の好みで付き合う人間を選ぶことができ、また距離を置くこともできます。そういう意味では、私や友人みたくグループ単位で付き合いを強制されることに反発を持つ人間からすれば、大学生活は楽しくなるものでしょう。逆にグループ単位の付き合い方に浸かっていた、というより依存していた人間からすれば、大学での人間関係は考え方が変わらないと苦しくなるかもしれません。

 この個人の付き合いと集団の付き合いですが、どっちが交流方法として優れているかというのはないと思います。理想を言えばどちらにも対応できるというのが良いでしょうが、実社会ではやはり企業に属す人間が多いことを考えると、集団の付き合い方ができる方が器用に生きられるかもしれません。
 なお自分は人の好き嫌いがはっきりしていてどちらかと言えば個人の付き合いを重視しますが、現在の職場だと周りが超個人主義のような人間ばかりのため、理由がなければ職場の催事にはとりあえず参加する自分は周りから、「あの部署の人間にしては協調性がある」と言われており、所変われば評価も変わるものだと自分でもびっくりしてます。まぁ自分の場合は協調性以前に、利他主義的精神が確実に異常者レベルで吹っ切れていることのほうが問題だと思いますが。

 ここで最初の話に戻すと、最初の広義での学校が原因となる自殺に関してはやはり集団的付き合いの強制がストレスとなっているという点が大きいのではないかと思う節があります。無論、自殺しない人はそれでも学校に通い続けているのだからそういった学校のシステムに問題があるわけではないのですが、もしそうやって自殺するくらい悩んだり、学校に通うことへのストレスを抱えるというのであれば、個人的付き合い方ができるような学校とかクラスも用意してもいいのではと思います。
 具体的には授業の出席や選択が自由で、まずクラスという概念がない。でもって運動会や体育祭は完全自由参加で強制をなくし、きちんと単位を取らなかったら無事落第という自己責任性なシステムの学校です。まぁ「個人が羽ばたく学校」とか宣伝してても全然そうでもない学校も珍しくないので、どうやって見分けろと言われると困っちゃいますが。

 真面目な話、指導する教師を選ぶというシステムは一般の学校にも欲しいです。自分もそうでしたが教師と生徒は確実に相性があり、合わない教師とだったらやっぱり学問の習熟は悪くなる気がします。また指導力のない教師を淘汰する上でも、教師選択性はどこの学校でも一定度あったほうが良いように思え、そう考えるとクラスという単位自体がやっぱり邪魔な気がします。

2019年8月25日日曜日

氷河期世代にいつ、どうすればよかったのか

 頭痛いので短くまとめると、結局の所何しても無だったのではというのが私の結論です。
 最近また就職氷河期世代に対して社会支援が必要だと政府が動いてきたという報道がありましたが、すでに氷河期世代は40代に突入しており、これからなにか支援したところで果たしてどうなのかと世代的に該当する人からも指摘されていました。じゃあ逆に、いつ、どの段階でどういう支援策をやっていれば良かったのかという見地に立って見ましたが、たとえば今やっている政策を二十年前(2000年以前)にやってたらどうだったのかと言うと、結局意味なく終わったでしょう。

 そう考えるのも、結局雇用するのが企業だからです。企業側とのマッチングや職業訓練を施したとしても、当時の日系企業はリストラの真っ最中で新規雇用は愚か社員のクビを斬りまくっていた時期に当たり、それこそ即戦力な人材がいたとしても雇うのを見送る企業も少なくなかったでしょう。じゃあ景気が少し増しになった2005年頃にやってたらどうかとなれば、その時点で年齢的な足切りというか、どうせ雇うなら若い人間へと動くでしょう。第一、2005年頃も必ずしも内定率が良かったというわけじゃないし。

 もし仮に予算を無視していいのなら、三年くらいの期間雇用で政府や自治体が直接雇用するという政策をなるべく早くやっていた方が良かったのではないかと思います。やる業務としてはなるべく最先端のIT技術や現在不足の激しい電気工事など、雇ったはいいものの脱落者が絶えないような業種などで職業訓練兼雇用を公費で行い、三年後に自立してもらうようなイメージです。たとえこうした一時雇用をしたところで脱落者モデルし三年後に契約切れとなった後は企業に再就職できないものもいるでしょうが、それでも職業訓練を行うことでやらないよりかはやっておいたほうが死ぬ人間は少なく済んだ気がします。

 なんでこんなこと書いたのかと言うと、地味域になるのはリーマンショック直後の世代が今どうなっているのか気になるからです。第二の就職氷河期世代となっているのか、それなりに自立できているのか。前者であればどんな対策が必要なのかを含め少し考えてみたわけです。

2019年8月22日木曜日

GSOMIA破棄前夜の報道について

 何ていうかもう終わってしまった、DeNAのシーズンがと思うくらい負け続けて巨人おめでとうって感じです。まぁカープがもうちょっと頑張るかもしれませんが。

 また昨日からフライマンタを量産する作業(ゲームの「アクシズの脅威V」)を開始したことから今日はブログ書く気ないので、先程友人に問われて返信したSkypeのやりとりを公開します。なおその友人は私が「小錦LOVE」と三回呟いて、三回目でやっと反応してくれました。


友人、21:10
Gsomia、よく知らんが破棄刷るらしいな

21:10
小錦LOVE
ネットの反応見ても誰も予想出来なかったと書いてるな。
破棄しろとは言ったけど、本気で破棄するとは思わなかったという意見ばかりだ。
俺は昨日の外相会談で何も言及がなかったから、50:50くらいと見込んでたけど。
結論から言うと日本はノーダメージ。監視衛星が完備されているからミサイル発射の兆候は全部把握している。
むしろ日本の情報がもれなくなってプラスかもしれん。
あとは明日米国がどう反応するか。あとウォンがどれだけ下がるかが気になる。

友人、21:12
可能性が報道されてからはやかったな

21:12
むしろメディアは破棄しないという希望的観測が強すぎる。
昨日の外相会談で、もし韓国に継続する意思があるなら、
「日本は交換条件になにをするんだ?」くらいの要求があったはずだ。
仮にこの要求に日本が、ホワイト国に戻すと約束したらめっけもん。
何も対価を出さないと返事したら、「日本に協調する姿勢はない」と揶揄するアリバイが取れる。
これすらなかったから、ああ破棄するつもりだな、っていうかギリギリまで粘る時点でそのつもりだろうと見ていた。
むしろメディアの分析が弱すぎるだろう。
小錦LOVE

友人、21:19
3度目だからきくけどそれは何?


 日本側としても昨日の外相会談で何も触れられなかった時点である程度この事態を想定していたのではないかと思います。私個人が気になるのはメディアの反応で、やはり破棄するという可能性を完全に度外視していた節があり、この点はちょっとレベル低いなと見ています。

 あと一部でも報じられていますが、七月単月の訪日旅行者数は韓国人が減少したものの、全体としてはプラス成長を維持して単月としては過去最高となりました。フッカ材料三品目の輸出を制限して以降、訪日旅行者数への影響を気にする声が当初から出ていましたが、私個人としては現状、日本のホテルを始めとしたインバウンド体制はいっぱいいっぱいもいいところで、むしろ急激な成長を抑制しなければならないと考えていました。
 そういう意味では韓国人旅行者がこのタイミングで減ったのは日本の旅行業者にとってはむしろ一呼吸置くいいチャンスで、見方によってはプラスだと周りには話していました。もっとも当たるかどうか確証なかったからブログには書きませんでしたが、結果を見てやっぱりプラスだったと思えます。

2019年8月21日水曜日

個人情報を買うのではなく売ってはどうか?

 また例のリクルート内定辞退予測データですが、トヨタやホンダ以外にもYKKとか購入した企業の名前がちらほら出てきましたが、言われるまでは謝らないあたりはこれが格差社会とか思ってます。

 それで今日ふとこの個人情報売買について思ったのですが、トヨタやホンダは買うのではなく売ってはどうか、具体的には自社社員の個人情報を外部に売ってみたらどうかなとか思いました。具体的には

・各社員の自己都合退職予測
・各社員の昇進スピード予測
・各社員の年収情報
・各社員の被リストラ予測

 以上の情報を実名とともに販売したら、そこそこの値段でも買う人はいくらかいるんじゃないかと思います。それこそリクルートあたりは喜んで買ってくれるでしょう。収益アップにもつながるし、トヨタやホンダにはぜひ直接プレゼンに行きたいところですが、仮に行ったところで「ふざけるな!」と怒られるのがオチでしょう。

 でも、「ふざけるな!」って怒られるようなデータを買ったのはこいつらです。

 実名入りで内定辞退率予測データが売られ、買われた人たちのことを考えたら、上記データの取引を拒否するなんて、随分と独善的価値観だと思います。こんな売られてほしくない個人情報を本人の同意なく買って、閲覧して、報道があるまでしらばっくれて、報道されるや「迂闊だった」とだけしか言わないなんて、やっぱりどうかなと個人的には思います。最低でも、データを閲覧した各就活生個人には直接謝るのが筋だと私には思います。それをしないってんなら、最も受けに貪欲となって、上記データの一つや二つでも売ってみるか公開するかやれよと言ってみたいものです。

2019年8月20日火曜日

マリオカートでの壮絶な死に方

 なんかいつも暗いことばっか書いているような気がするので、たまには明るい内容を書こうかと思います。

 それは私が中学生だった頃の話です。友人の家に遊びに行って、既にプレイステーションの時代が来ているにも関わらずスーパーファミコンのゲームで遊び倒し、サッカーゲームの「エキサイトステージ95」で「鶴翼の陣」とか言ってゴール前のスイーパーを除き中央がぽっかり空いて、両サイドに選手を並び立てた陣形とか作ってよく遊んでました(全然使えないフォーメーションだったが)。
 このときよく遊んだゲームにマリオカートがあったのですが、その日は何気なくレインボーステージを選んで、私が負けることが多かったもののその日は割と競った展開になって、近距離で私が追いかけ続ける86モードが展開されてました。

 周回もある程度回ったところ、アイテムパネルからたまたまキノコダッシュを得ることが出来ました。レインボーステージはフェンスのないステージであることから、うまく相手の背後についてキノコダッシュで体当たりをかければ、一気に相手を奈落の底に落とせて逆転できるだろうという算段がすぐに立ちました。
 こうした魂胆を抱えながら友人のカートを追いかけ続け、もうこれ以上ないくらいいい感じに張り付けることに成功しました。後は外さないよう軸をしっかり合わせるだけで、こちらの意図を探られないよう直線のコースで慎重に相手の背後に寄せ、「曲がってくれ、俺のハチロク!」と、別に曲がるわけでもないけど心境的にはこんな藤原拓海な感じでアイテムボタンを押しました。押した瞬間、「勝った!」と思うくらいベストなタイミングでした。が、

「えっ?なに?(゜o゜;」

 友人は驚きのあまりに声を挙げたのですが、驚きつつもきちんとカートを操作し続け、コースを走り続けていました。一方、私は声を上げることも出来ず、手に持ったコントローラーがやけに重たいと感じていました。

「今の何?なんか後ろから飛んでってそのまま消えてったんだけど?

 友人の問いに対し、私は重い口を開いて説明しました。

「うんあのさ、後ろからキノコダッシュで君にぶつけて穴に落とそうとしたんだけど、ぶつかる直前にジャンプ板に当たってさ、そのまま君のカートの上を飛び越して奈落へ落ちる羽目となったんだ……」

 そう、私的にはタイミングも軸もバッチリのタイミングでキノコダッシュを仕掛けたのですが、ガチで友人のカートにぶつかる直前、その手前にあったジャンプ板に触れてしまったことでそのままハイジャンプへと突入し、何も知らずに走り続ける友人の真上を私が操作するカートが飛び越してそのまま暗闇の中へ消えていく羽目となりました。
 友人の画面から見れば、突然キノコダッシュの効果音とともに私のカートが猛烈な速度で後ろから頭上を飛び越し、そのまま消えていくというわけのわからない光景が展開されていたことになります。常人には理解出来ない世界、それがアンビリーバボーという展開でしょう。

 正直言って、自分も最初何が起きたのかわかりませんでした。それくらいジャンプ板にぶつかるのがギリギリでもわからないくらいで且つ友人のカートにぶつかる直前というタイミングであり、ハチロクの幻でも見ているような気分でした。っていうか穴に消えてった時点で、完全に戦意喪失しました。
 自分が知る限り、マリオカートで一番意味のわからない展開になったのはこのときのバトルです。

2019年8月19日月曜日

活字と現実のギャップ

 DMMの電子書籍が半額ポイントキャンペーンやってるので、本誌掲載時に既に読んでますが、十年以上前の文藝春秋で行われた半藤一利氏らの二次大戦時の反省対談本のリニュアール版「あの戦争になぜ負けたのか」を買って読み直してました。改めて思ったこととしては、大西瀧治郎の評価はなんか対談時と今とで少し揺れているようなということと、呉市海軍歴史科学館館長の戸高一成氏の増補コメントがやや気になりました。

 戸高氏が若かった頃、周りには海軍参謀本部に出勤していたというガチな上司に囲まれてれて戦時中のかなりディープな話とかもよく聞かされていたそうです。そんなある日、自分の上司(中島親孝)が本を出したので読んでみると、普段ボロクソに貶している元上官に対して軟らかく書かれており、「いつもと違うじゃん」と突っ込んだら、「そりゃ本には書けないよ」とニヤリと返事されたそうです。
 言われることごもっともというか、普段激しく罵倒する人間であっても公共の出版物ともなるとそこまで直接的には書けないものです。ただこの点について戸高氏は、他の軍関係者による戦争体験記などの本も同じ印象というか、現実とのズレを感じていたと言及しています。やはりどの人間も実際に体験した内容を活字に起こす際、ありのままに書くよりかは現実とのズレが微妙に生まれる傾向があると捉え、それ以降は活字と現実のギャップを意識してそういった書籍を読むように心がけるようになったそうです。

 この活字と現実のギャップですが、私自身も思い当たることがあります。よくこのブログについて主張が過激だとたまに指摘を受けますが、ブログには書かないもののプライベートでは、「視界入ったら必ず殺すと伝えておけ」とか、元同僚に対し「あの元上司に機会あったら必ず襲うからクビ洗って待っとけと花園が言ってたと伝えておいてください」などという発言をよくします。
 もっとも実際に襲撃かけることはほとんどないのですが、少し不思議なのは、誰も「口先ばっかじゃん(*´∀`)」っていうフォローを入れてくれません。友人の上海人も物騒な発言ばかりしているせいか、「いつかキミに殺されるような気がする(´・ω:;.:...」と最近言うようになりました。

 話は戻りますが、現実として上記のような傾向、具体的には現実よりも表現はソフトになる傾向というものは確実に存在すると思います。そういう意味で戸高氏の姿勢は理に適っていると思うのですが、恐らく意図してのことだと思いますが、上記の言及の後で戸高氏は特攻についても触れています。具体的には特攻を命じた人間はほぼみんな自分も後を追うと言いながらも、実際にそれを果たしたと言えるのは大西瀧治郎と宇垣纏くらいで、「戦後の復興に力を尽くすべきだった」と言ってのうのうと生きながらえた矛盾を指摘しています。
 この箇所と前半部の活字と現実のギャップを見比べていてふと感じたこととしては、特攻は皆志願して行われていたという戦後の言及は、どう取るべきかと感じました。

 これまでの研究から現実には特攻命令を拒否することは出来ず、意思確認書で拒否を付けながらも同意に書き換えられたなどと言った事例が確認されています。無論、実際に志願者もいたことは事実でしょうが、私が子供だった頃は特攻はほぼ志願者によって行われていたという説明が支配的なくらい強かった気がします。それは何故かと言うと、先程の活字フィルターによるギャップではないかという気がします。
 具体的には、有無を言わさず特攻を命じた人間たちが戦後になって、自らを擁護する目的で「強制ではなかった」、「皆立派に志願してくれた」というように書き残したせいではないかという考えがもたげました。自分が強制したという事実は隠した上で。立場や動機を考えると、むしろこのように事実を捻じ曲げた主張をすることのほうがむしろ自然であるでしょう。

 そう考えると、回顧録や随想録というのはやはり注意して読むべき資料と言えそうです。以前にも書きましたが、戦争リアルタイムの手記と戦後の手記では同一人物が書いたものでも内容が大きく異ることも珍しくはなく、やはり多かれ少なかれ時が経つに連れ自らを美化する傾向は必ずあります。そこをどう峻別するかが、学者としての力量は問われることでしょう。

 なおこのブログもそうした点を考慮して、敢えて昔の記事とかをそのまま残しています。将来的に使う人がいるかわかりませんが、事件発生当時に同時代の人間がどのように感じて見ていたのかを残す記録資料になればいいなとかたまに思ってます。


2019年8月18日日曜日

日韓外交の落とし所


 このところずっと悪化し続けている日韓外交関係ですが、一部の人間から安倍首相の外交方針について、「悪化させるだけ悪化させて、落とし所を用意していない」という批判が見られます。これは具体的にどういうことかと言うと、圧力をかけて相手に譲歩を促すとしたら、相手が受け入れられやすいポイント(落とし所)を用意して置かなければならないのに、そうした余地が全く見られずこのまま行ってもずっと悪化するだけで何の進展もない、というような見解だと思われます。ただ一方的に譲歩などを要求するだけでなく、こちらも「こうしてくれたらこうしてあげるよ」的な態度や提案が必要と言いたいのでしょう。
 私個人の見解では、もうそういう段階ではなく、このまま距離を置くのが何よりです。

 色々意見はあるでしょうが、昨年からの韓国の対日外交は日韓基本条約を根底から否定する行為以外の何物でもなく、慰安婦財団の一方的解散を含め、条約など外交的約束の拘束力はもはや期待できません。先日にも書きましたが、何故国家間で約束を結ぶのかと言うと、約束事を互いにきちんと履行することが前提になります。しかしあらゆる、それも根底的な約束事を果たさない相手に対しては約束を結ぶという行為自体が不毛であり、はっきり言えば結ばないほうがずっとマシでしょう。

 とは言え、貿易取引や人的交流を始め近距離にあることからこういった関わりを完全に排除することは出来ないし、そのような行為もするべきではありません。となればどうするかと言ったら、こうした最低限の交流に関しては向こうの出方に気をつけつつも最低限の範囲で付き合い、それ以外に関してはなるべく関わらないようにすることが無難です。三菱重工などへの徴用工賠償判決を考慮するとこうした経済交流も十分危ういこともあり、最低限の部分だけ付き合い、必要以上の部分に関しては徐々に距離をおいて、関わらないようにするほうが日韓にとってはいいのではないかとすら私には思います。

 特に距離を置くべき部分としては、やはり軍事協力面でしょう。レーザー照射問題とその後の韓国の対応を考えると、韓国との軍事協力はむしろ自衛隊や日本の国防を危険に晒す可能性があり、内心、機密情報遅漏にもつながるのではないかという懸念すらあります。米国の手前、勝手に日本で話をすすめるわけにも行きませんが、GSOMIAも韓国が破棄するならもうそれでいいんじゃないかという気がします。ミサイル情報の分析も、日本側の分析のほうがしっかりしていると聞きますし。

 その上で最初の日本外交への批判に戻すと、落とし所なんて最初から探していないのではないかというのが私の見方です。日本政府も基本的な外交条件の履行を韓国に求めていると言うよりかはもはや諦めに近いような感情を持っているように見え、国交断絶するわけには行かないまでもともかく韓国とは距離を置く、少なくともムンジェイン政権が終わるまではもうなるべく関わらないようにするような方針を取っているように見えます。そういう意味では落とし所云々言ってる時点でお門違いな気がして、こうした批判をする人に対しては何を持って交渉して落とそうとして言う構想があるのか、逆に聞きたいです。

奈良南部の闇


 山本昌と書かれていましたが山本昌以外の何物でもありませんでした。

彡(゚)(゚)「奈良県南部は現代の秘境?言い過ぎやろ」(´・ω・`)「これを見なさい」(ガハろぐ)

 以前にもこのブログで取り上げましたが、奈良南部の秘境ぶりについて議論がかわされている記事を見かけたので紹介しておきます。決して洒落や冗談ではなく、奈良南部はハンターハンターに出てくる暗黒大陸に負けないくらいの秘境が存在しており、上の記事では写真付きでそれがよく紹介されています。
 私も奈良市には住みたいけど、奈良南部に住めと言われたらちょっとどうしようか悩みます。なんか修行するのとかならいいのかもしれないけど。

2019年8月15日木曜日

ドラッグストアはどうしてこんなに?


マツキヨと統合協議のココカラ、なぜ「特別委」で決めたのか(日経ビジネス)

 先日出たのが上のニュースですが、これと前後してドラッグストア業界の動向に関する解説記事も続出していましたが、かつて不動の一位だったマツキヨがいつの間にか業界五位にまで順位を落としていたというのはなかなか興味深かったです。そんな薬局チェーンで統合再編の動きが始まったことを伝えるのが上のニュースです。

 ちょっと記憶が曖昧ですが、今回のもうひとりの主役であるココカラファインは確か中国での進出(正確には再進出)を発表した際の上海での記者会見には自分も取材に行ったような気がして、調べてみたら時期的にもピッタリだったので、やはり間違っていないでしょう。もっとも現在に至るまでココカラファイン系列と思しきお店は上海で見かけませんが、今どうなってるんだろう。取材対応は割と丁寧だったのは覚えていますが。

 話は戻りますが地味に私が疑問なのは、ドラッグストアって一体どういう客層が訪れているのかが全くもってわかりません。というのも私自身が極端に怪我とか病気もせず(保険入ってんのに)薬を買うことなんてほぼ皆無ということもあると思いますが、日本にいた頃からドラッグストアに行くことなんてほぼありませんでした。唯一あるとしたら、処方箋もらった癲癇の薬を受け取りに行くときくらいでしたが、中国来てからは癲癇の発作自体ほぼなくなり、気絶に至っては完全皆無のため、いまやこの薬すら必要としません。
 むしろ中国に来てからドラッグストアに行くことが増えたと言うべきか、中国人の知り合いなどに、「日本でこれ買ってきて!」と頼まれるお土産を調達するために使うことが増えました。それまでにあまり訪れなかったせいもあるでしょうが、指定された栄養剤などのお土産を探すためあちこち回ってて、「ドラッグストアってこんなに多いんだ」と思うことが多いです。

 体感的には都市部においてはコンビニにも勝るとも劣らない密度であり、松戸駅周辺でも何軒もあって、よく競合して潰れないなと内心で思っています。売っている商品ラインナップなんてほとんど同じだと思うのに、何を基準に客層はお店を選ぶのか、ポイントなのかセールなのかいつも疑問です。あと運営会社によって、何が違うのかも全くわかりません。
 ただこれだけ店舗密度が高い、それも東京や大阪の一等地であっても近年は中国人観光客が大量に来のもあって大規模な店舗が立ち並んでいるのを見ると、それなりに稼いでいるようには見えます。売れているのは化粧品なのかもしれませんが、それにしたってここまで店の数が多いのはい不思議です。メインターゲットは女性だとは思いますが。

2019年8月14日水曜日

なぜ強い(;´Д`)

DeNA4連敗 浜口が初回KO 4戦トータル38失点と投手陣が崩壊(デイリースポーツ)

 昨日に引き続きDeNAは大量失点の投壊で連敗中ですが、他の人がコメントしているように、投手というよりは「ヒカル」こと伊藤光捕手が怪我で出場できなくなったことが最大の要因だと思います。球団首脳陣からもファンからも信頼が厚く、何より「ヒカルの抱擁」とまで言われたボディランゲージで投手陣から絶大な信頼を得ていた彼だけに、DeNAにとってはこれ以上ない打撃だったでしょう。
 伊藤捕手に限らず宮崎選手に冷蔵庫キラーのパットン選手などここに来てDeNAはけが人が続出し、一時期待された単独首位からこのところどんどん遠ざかっています。

 一方、不思議なのはソフトバンクです。今季、ギータこと柳田選手、サファテことサファテ選手という、シーズンMVP級の野手と投手を欠きながら首位をひた走っています。サファテ選手については去年もいなかったとは言え、柳田選手の代わりは誰もいないとか思っていましたが、それでもきちんと勝ち進めるあたりこの球団の恐ろしさがわかります。っていうか反則級に強すぎるだろう。
 個人的には長身恵体アンダースローの高橋礼選手が新人王となるのかが気になっていますが、今年はヤクルトの村上選手を始め有力候補が非常に多いだけにまだまだわかりません。

 それにしてもパリーグは相変わらずソフトバンク一強はいいとして、セリーグはせっかく巨人、DeNA、カープでもつれるかと思いきや、DeNAがこのまま脱落していきそうで残念です。その分カープには頑張ってもらいたいですが、やはり現状だと巨人のほうが選手層的にも有利に見えます。
 あと中日はもっと阪神に抗議すべきでしょう。なんで一軍でも二軍でも藤浪選手の先発試合にぶつけられるのか、なにか阪神の恨みでも買っているのかとしか思えません。

2019年8月13日火曜日

約束を破り続けた国の末路


     (  ´・ω) 
    γ/  γ⌒ヽ   (´;ω;`)  ウッ…
    / |   、  イ(⌒    ⌒ヽ
    .l |    l   } )ヽ 、_、_, \ \
    {  |    l、 ´⌒ヽ-'巛(  / /
    .\ |    T ''' ――‐‐'^ (、_ノ
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      パットン   冷蔵庫

 DeNAのパットン選手の冷蔵庫殴打事件の報道を見るたびに上のAAを連想しています。っていうかパットンは球団やファンだけじゃなく冷蔵庫にも謝るべきでは。

 話は本題に入りますが、中国の春秋時代は今の日本の皇室に当たる周王室は既に権威も権力を失い、各地域を収める王がそれぞれ独自に勢力争いとかしていました。ただ全く秩序がなかったわけではなく、何年かに一度は猫の集会みたくみんなで集まって、リーダーこと覇者を決め、その覇者の裁定などを受けるなどして利害を調整しあっていました。
 この春秋時代の主だった覇者のことを「春秋五覇」と呼びますが、五人のうち斉の桓公、晋の文公については異論はないものの、残り三人には誰を加えるかは人によってバラバラで、私自身は無理して五覇としなくてもいいのにとか思っています。

 なお春秋時代の最強国については諸説ありますが、後の時代を考慮すると地味に晋だったのではないかと私は考えています。というのも晋は当時の中華世界のほぼ中心に位置し、異民族との防衛も担っており、また戦国時代には韓・魏・趙の三ヶ国に分裂するものの魏と趙は有力国として残り続けています。
 そんな晋から飛び出てきた覇者というのが先程の文公ですが、知ってる人には早いですが彼は放浪の覇者として有名です。というのも彼の父親の代、父親の寵姫であった驪姫が自分の息子を後継者にしようと讒言活動を行った結果、英邁と誉れ高かった文公の兄に当たる長男は処刑されることとなりました。

 これに驚いた文公は晋を脱出して母の出身地に亡命したのですが、その後文公の父親が死に、驪姫の息子が跡を継いだものの、家臣の反乱にあって母親ともどもあっさり殺されてしまいます。家臣らは亡命した文公を主君に迎えようとするものの、粛清される恐れから文公はこの要請を拒否したので、家臣らはかわりに文公の弟に当たる恵公を迎え入れました。
 この晋の恵公は帰国する歳、春秋時代から強国だった後に天下統一する秦に支援を仰ぎ、秦の警護のもとで無事に帰国を果たして即位します。即位後、自らを迎え入れた家臣に対し、「先に文公に要請を出した」という理由から粛清しています。

 この恵公の帰国時、恵公は無事即位した暁には秦に一部領土を割譲することを約束していました。しかし即位したらこっちのもんとばかりに恵公はこの約束を反故にします。そしたら数年後、晋で飢饉が発生したため恵公は図々しくも秦に食糧支援を求めてきました。
 流石に秦の人たちも、「あんな野郎ほっとけ!」とその図々しさに腹を立てていましたが、後に名君と讃えられる秦の穆公は、「民に罪はない」と言って、粛々と食糧支援に応じました。

 それから数年後、今度は秦で飢饉が起こったので晋へ食糧支援を求めました。そしたら晋の恵公は、「飢饉で弱っているはず。攻めるなら今がアタックチャンス!」とばかりに、なんと秦に対して侵略してきました。この暴挙に怒った秦の人々は飢饉なんてへっちゃらさとばかりに晋軍をめっためたに叩き潰した挙げ句、恵公すらも捕虜にしてしまいました。何度も約束を破られていることもあり恵公をみんなのいけにえにしようとまでしましたが、夫人に諌められたので恵公の王太子を人質とすることで帰国させました。
 それから数年後、恵公が病気になって弱っていると知った王太子は、人質であることなんて関係ないとばかりに無断で帰国し、恵公の逝去後に跡を次いで即位しました。これには優しい穆公も激怒し、亡命で放浪していた晋の文公に連絡を取り、「あいつら叩き潰すなら何でも協力する」と約束します。

 こうして秦の支援を得た文公は弟であった恵公の息子を楽々撃破し、晋の王位を継承して文公となり、放浪生活で培ったリーダーシップを発揮してその後覇者に推戴されることとなりました。

 何がいいたいのかと言うと、隠す必要もないのでいいますがこの一年くらいの韓国を見るたびに晋の恵公をいつも連想します。
 かつて日本がソ連と日ソ不可侵条約を締結する直前にある外交官が、「近年の国際条約の反故事例の大半はソ連が当事者であり、そのような国とは条約なんて結んではならない」と反対したと聞きますが、その後の結果を見る限りこの危惧は完璧な形で的中しました。このように、普段からどれだけ国としての約束事を守っているかというのは国家としての信用に関わるのは当たり前ですが、それ以上に普段から約束を破る相手とは必ずまた破るものだと考えていいでしょう。

 ある意味中国なんかもその典型ですが、中国のいいところはやはり利に聡いと言うか、大きな損失につながったり、逆にものすごい儲けに直結する場合は比較的約束を守るところがあると思います。なんだかんだいいつつ、やはり商人の国だと私はみています。
 一方、韓国に関してはもはや対話のできる相手ではないように見えます。中国と違って利益に直結するような内容ですら平気で横紙破りをやってきて、また過去に日本側が不利を被るような約束を結んだにもかかわらず今回のように反故にしてくるあたり、信用ではなく力関係でしか相互強制性を備えた約束はもはや結べないでしょう。その上ではっきりいうと、このような国家間の約束を守らない国は古来繁栄した例はなく、晋の恵公の轍を踏むのではとまでみています。

 逆にと言うか、今回日本が一部戦略物資の輸出条件を厳格化した際、韓国にとっては寝耳に水で大慌てだったと聞きます。裏切り、騙し討ちというのは基本、普段から嘘ばっかついている人間だとそもそも周りがあまり信用しないため効果は薄くなります。逆に普段全く嘘つかずに正直に生きている人間ほど、ここぞで出してくる嘘、騙し討ちというのは多大な効果を発揮するもので、私も騙し討ちを迫られるような機会がいつか来るかもしれないと思い、普段はめっちゃ正直に生きるようにしています。
 無論、日本の今回の輸出条件厳格化は騙し討ちでもなんでもないですが、この手続変更が韓国を大慌てさせたということは、カモにみられていただけかもしれないものの無駄に信用はされていたんだなとは思います。

2019年8月12日月曜日

内定辞退予測データの売買について


 この週末は台風が来る中、JBpressの記事書いて、ザンキゼロクリアして、あと上の写真の本田・フィットのプラモ作ったりで忙しかったです。マジな話をすると、忙しいとはいいつつも休日出勤しなくて済むようになっただけでなんか異世界に転生した気がします。現行は書き置き使ってたし、プラモ作る暇すらなかったし。

 いつも自動車のプラモはスポーツカーばかり作っていますが、たまには大衆車でもと思っていたら通っているプラモ屋がタミヤのフィットを置いていたので購入して作りました。スポーツカーのプラモと比べると前輪が動かない代わりに部品数が少なく、二時間くらいでストレスなく組み上げられるなど手軽で簡単で良かったです。
 塗装はもちろんしていませんが割とパーツの色はプラスチックの色が分けられてて、素組でも見栄えは悪くなく、特にヘッドライト部分の再現は見事でしょう。

 なおこのフィットについて解説すると、コンパクトカーというクラス自体はマツダ・デミオが始祖であることに間違いないものの、基本概念を完成させたという意味のは間違いなくこのフィットでしょう。実際組んで見ながら思いましたが、車体自体は小さめでありながら圧倒的な内容積を備え、以降のコンパクトカー、並びに軽自動車は内容積の広さを確保する設計が前提となっていきます。
 フィット自体については、このキットは初期型となっており、何気に日本の実家でもこれ使ってて私自身も運転してました。地味にこの初期型フィットは完成度が高かったようで、二代目フィットは噂レベルですが設計や部品品質が逆に悪くなり、経年劣化などが激しかったと聞きます。実際、二代目が発売されてから数年後を見ていても、街中を走っているのは初期型が多く、二代目はなんかすぐに世の中から消えた感じがします。

 三代目フィットからはハイブリッド仕様が出て、これによりその後トヨタ・アクアが続くハイブリッドコンパクトカーというクラスが生まれました。もっともこの三代目フィットはハイブリッドと言いながらも今で言うスズキなどの「マイルドハイブリッド」という呼称の方が適切なくらいレベルの低いもので、四代目フィットからゼロスタート機能を備えたハイブリッドエンジンになりましたが、はっきり言って技術的に未熟だったことから四代目は発売後はソフトウェアプログラム修正のためリコールが相次ぎました。
 たまにホンダの技術はエンジンが優れているという人がいますが、私はそうは思っていません。このフィットやN-BOXを始めとする内装設計は神がかっていますが、エンジン技術はやはりトヨタ、次いでマツダ、スズキではないでしょうか。塗装に関してはマツダ、ターボに関してはスバルか三菱でしょう。

リクナビ予測、トヨタとホンダが購入 合否への活用否定(朝日新聞)

 それでようやく本題ですが、例のリクナビの他内定辞退予測データを他ならぬトヨタとホンダが買っていたようです。っていうかどこがこの手の購入者情報洩らしてるんだろう、多分リクナビ関係者な気がしますが。

 この問題で議論すべきは、この問題を購入する側はギルティオワノットギルティかでしょう。データを加工、販売していたリクナビに問題があるのは言うまでもなく、少なくとも利用していた学生は自分のデータがこのように加工されて販売されることになるとは知らされておらず、規約には「加工するかもしれないよ」と書いてあったでしょうが、内定取消に繋がりかねない不利な内容をこのように販売されるというのは消費者保護、並びに利益相反的にも問題が大きいことは間違いありません。

 では購入したトヨタとホンダは問題ないのか。私の見方はあると考えます。
 というのもこの手のデータ、採用選考以外には使えるはずのないデータです。しかも予測にしか過ぎないデータであり、本人の意向や個性などが一切無視して弾き出されたデータにもかかわらず合否判定に採用すること自体異常極まりません。トヨタもホンダも取材に対して使用したことを認めてはいますが、なんとなくバツの悪い言い方をしており、使用していたことに負い目を感じているようにすら見えます。負い目を感じるようなデータを使うあたり、問題のあるデータであることは十分承知していなら購入していたと私には思え、となるとやはりギルティであり何らかの処分や処罰をけじめとして受けるべきだとすら思います。

 なお取材に対してトヨタは「辞退者を減らすため」だったと認めていますが、ホンダに関しては「データは、就活イベントに参加した就活生への対応のために使った。採用試験の合否判定には使っていない」という苦しい言い訳を見せています。
 採用の合否判定以外にはほぼ使えないデータだと言うのに、このホンダの言い訳は見苦しいもいいところでしょう。敢えて例えるなら風俗店から出てきた所を直撃され、「中で飲食をしただけだ」というような言い訳に近い気がします。

 私はフィットやN-BOXの設計(特に内装)に関してはホンダを認めますが、会社としてはインサイトでプリウスのリアデザインを丸パクリしたことを始め、非常に信用のおけない会社だと見ています。はっきり言えば日系メーカーの中で一番嫌いです。

2019年8月11日日曜日

自覚なきデマ拡散

 昨日は台風9号が上海に直撃したため、朝からずっと激しい雨が降っていたため、家で自動車業界に関する記事を書いていまいた。雨が少し弱まった夕方に果物でも買いに行こうと外に出て階段を降りたら一階踊り場付近が浸水していて、一歩も外に出られない状態でした。

波平は京大卒?ノリスケが東大?! サザエさん「学歴デマ」はなぜネットで広まり続けるのか(J-CASTニュース)

 話は本題に入りますが、上記のようなデマが拡散されている模様です。以前自分も「いかりや長介から志村けんへの手紙」というデマについて検証したことがありましたが、構造的にはこれも全く同じで、昔のネット上における冗談が何故かあとから真実として掘り返されたような経緯のようです。
 別に今に始まるわけじゃないですけど、この手のデマ拡散は絶えません。先日も友人がどっかから「上戸彩が離婚だって」とニュースリンクを持ってきましたが、元ネタは数年前の週刊誌の記事で、「デマを拡散するな!」と割とガチで怒りました。その時の言い訳が、「この記事を紹介したサイトがあって、あっちが悪い」とのことでしたが、だいたいこんな感じで、デマやフェイクニュースを拡散している本人らは伝聞を流しているだけで、自らに責任を感じないというのが大きな問題でしょう。

 まぁこんな事言う自分も昔、「10ターン以内に倒したらエスターク仲間になるって」と、フェイクニュースを拡散していましたが。

 なお今回のサザエさんデマについてですが、波平が京大卒という点が少し引っかかります。というのも自分もよくプライベートで「大学は京都に進学した」と言うとほぼ毎回「京大?」と聞き返され、地味に傷ついているからです。まるで京都には京大しかないかのように毎回言われるのですが、実際には京都は京都市内だけでも大学が密集しており、学生数も半端じゃないです。
 第一、「東京の大学に通った」といって「東大?」と聞かれる奴はいないでしょう。なんで京都ばっかこんな感じで「京大にあらずは京都の学生にあらず」みたいな扱い受けなきゃいけないんだって言う点で不満この上ありません。

 あと全く本題とも関係ありませんが最近回りの関西出身者とよく、「東京のタワマンより京都市内三条通りや御池通り沿いの物件の方が価値不動じゃね?」って話をしています。というのもこの付近は建物の建築高さ制限や景観規制が非常に強い一方、日本屈指の観光地近くということもあり、既存物件が非常に高値で取引されながらも、年月によってその価値が落ちるどころか近年はむしろ上がってきているところすらあります。
 実際住むことになったら京都特有のしきたりで苦労するでしょうが、人に貸すような賃貸物件とか、税金対策としてならかなりおすすめです。

2019年8月9日金曜日

壮絶な死に様

 今日の会社での同僚との会話で、

「今日発売の進撃の巨人の最新刊を昨夜日付が変わった時間にダウンロードしたんだ(人´∀`)」
「そんな夜中まで起きてたの?(´・ω・`)ハヤクネロヨ」

 割と真顔で諭されて、(´゚д゚`)っという顔を浮かべるしかありませんでした。

 話は本題ですが、先日Steamで購入したことをこのブログでも書いた「ザンキゼロ」というゲームですが、まだクリア前とは言え最終盤まで来ています。遊んでみた感想としてはとにもかくにもシナリオがいいのと、探索型アドベンチャーとしてみた場合、グラフィックが非常に良くて実際に探検している感覚がある上、敵が割と恐い造形していて恐怖感がそそられて非常に良く出来ています。探索中に何人か死んだ後からのリカバリがやや厳しいという点がありますが、十分に遊べる作品だと太鼓判は押せます。

 そんなこのゲームですが、一番の特徴は「何度死んでも蘇ってまた戦う」というコンセプトでしょう。簡単に説明すると、主人公たちはみんなクローン人間(クーロン人間ではない)で寿命が約二週間しかなく、その間に幼年期、青年期、壮年期、老年期ごとに見た目も変わり最後には死にます。そして死んだ後、ゲーム中で獲得したポイントを使ってクローンとして再生させ、再び戦いに赴くといった流れになります。
 もちろん寿命だけでなく、敵に殴られたり、罠にかかったり、アレルギーのある食べ物を食べたりしてもその時点で死にます。ここがミソなのですが、死因によって次回の再生時にはボーナスが付き、例えば殴られて死んだ後だと打撃に強くなって、アレルギーで死んだあとならアレルギーを克服するようになります。そのため要所によっては敢えてキャラクターを死なせることも、攻略上では求められてきます。

 そんなこのゲームを遊んでて、これまでに獲得した死因ボーナスを昨日確認していた所、あるキャラが幼年期にまだ一度も死んだことがなかった事に気が付きました。幼年期に死んでおけば最も体力のある青年期の寿命が増えるだけにこの際だから今のうちに殺しておこうと思ったのですが、どうせ殺すならもっといろんなボーナスが得られるようにしてからでも遅くないと考えました。
 具体的には、そのキャラは生まれてから死ぬまでに60回以上食事してから死ぬと再生する際に必要なポイントが減るというボーナスが付きます。この条件もまだ達成していなかったので、スタミナはマックス100%に関わらず野うさぎの丸焼きを15体、キャベツを45玉をその場で食わせました。

 なおこのゲーム、食事や行動を取るごとに便意というパラメータが上がります。これはトイレに行けば解消できるのですが、解消しないまま100%に達するとガチで失禁し、「悪臭」というストレスが溜まるバッドステータスが付与されます。
 ただこの失禁ですが、失禁状態のまま死ぬと次回以降は失禁しづらくなるというボーナスが付きます。なので件のキャラはキャベツ45玉の一気食いの際にそのまま漏らしてもらいました。

 その上で、実際に死んでもらうために装備を何も付けないままダンジョンへ行ってもらい、手頃なイノシシを見つけると何も抵抗せず敢えて攻撃を受け続けて死んでもらいました。これによって、幼年期で、失禁したまま、イノシシに、突撃喰らって死んで、一挙に5つくらい死因ボーナスを獲得することに成功しましたが、心のなかではなんかちょっと申し訳ない気にさせられました。

2019年8月7日水曜日

表現の不自由展について

【動画】 津田大介「天皇の肖像焼くけど、二代前だから大丈夫だよねwww」(痛いニュース)

 騒動がやや落ち着いてきたのでそろそろかと思うので、この表現の不自由展について書きます。結論から書くと、何故内野も外野も展示中止となって騒いでいるのかが私にとっては逆に不思議です。

 展示内容や中止の背景、それを巡る議論については他所でやっているのでここでは省略します。この展示会の出展物に対して私が持った論点としては、「それは芸術(表現)か?」という点です。はっきり言えば、槍玉に挙げられた慰安婦像、昭和天皇の写真を燃やす映像、あと特攻隊員寄せ書きを使った「間抜けな日本人の墓」を見る限りだと、これらは芸術とはとても思えません。
 芸術というのは触れた人間を感動させる、もしくは製作者が何らかのメッセージを伝えることを意図して作った創作物です。しかしこれらの作品からははっきり言って感動する要素は感じられず、メッセージ性も何も読み取れません。感じられるのは日本人を含む特定層を煽るというか挑発、嘲笑するような態度で、展示物一覧からは「中止にできるものならやってみろ!」と言わんばかりの、ヤンキーがが警察を挑発するような態度しか見えません。

 また百歩譲って私が読み取れなかっただけで、製作者がこれら作品に何らかのメッセージ性を持たせていたと仮定したとしても、やはり腑に落ちない点があります。というのも騒動後のインタビューなどで主催者や製作者側は、「慰安婦をモチーフにしたわけではない」、「昭和天皇だとは思わなかった」などと、誰がみても嘘だとわかる情けない言い訳を呈したと報じられています。もし訴えたいメッセージがあったとしたなら、格好とも言える場のインタビューで何故それを訴えないのか、それどころか非難をかわすためにしょうもない嘘をどうしてついたのか。どちらであろうと、表現者しては呼ぶに値しない態度です。

 私が思うに、主催者や製作者はこれら作品にメッセージを持たせたり、自らのセンスを表現することが目的だったわけではなく、先程にも書いたように初めから世間に対しともかくなんでもいいから挑発するという態度を示すこと自体が目的であったようにしか見えません。展示会名称自体が「表現の不自由展」としているあたり、敢えて検閲や規制を受けそうな、それどころかなるべく多くの人に不快感を持たせる作品やモチーフをわざと選んで出展し、世間から悪目立ちすること自体が狙いだったと思えます。
 そういう意味では狙い通りに世間が反応して中止に追い込まれたのだから、ある意味私は中止を求めた行政側も、挑発しておきながら「検閲、弾圧された!」と主張する口実を得た主催者側もWin-Winな理想通りの結果だと言え、よかったよかった万歳三唱で終わる話だと考えています。お互いが望んだ結果に落ち着いたわけなのだから、お望み通りに中止に追い込まれたのだから規制だ検閲だ不謹慎だとか主催者側の関係者が言うべきではないでしょう。

 その上で更に述べると、先程も書いた通り問題となった展示物はやはり芸術ではなく、ある意味で特定団体のプロパガンダと言える代物だったと考えます。

 これが報道の立場からの意見か表現の立場からの意見かは自分でもよくわかりませんが、基本的に芸術や表現は、他人を不快にさせること自体を目的に作ってはならないという不文律があると昔聞いたことがあります。無論、アンパンマンマーチですら不快に感じる人もいるかもしれず、誰にとってもノーストレスで不快感を感じさせない文芸を含めた芸術なんて実際には存在し得ません。また特定の強いメッセージ性を打ち出すため、映画のLGBT描写をはじめ、相当数の特定団体や民族が不快に感じる内容が盛り込まれることは現実には珍しくありません。
 ではどこまでならそうした「不快要素」の盛り込みが許されて、どこまでなら許されないのか。私が考えるにポイントはやはり「そこに訴えたいもの(メッセージ性)があるか否か」と、「特定層に不快感を催させることを目的に作られたか否か」だと考えます。

 メッセージ性があって特定層を攻撃するつもりで作ったものでなければどんな作品でも免罪されるとは私も思っていませんが、少なくとも芸術か否かはこの二要素から判断できると思います。ある意味、この二要素を満たした上で賛否が5:5に近い形で分かれるような作品は、「議論を呼ぶ作品」としてその芸術的価値は逆に高いのではないかとも考えます。
 実際、表現というのは敢えてきわどい部分を狙って、「果たしてこれは世間として許容すべきか否か」という議論を世間に持ちかけることも重要な要素です。ダンテの「神曲」など宗教的タブーに切り込んだ作品はまさにこうした典型で、当時拒否反応が示された内容が現在では許容されるのは、こうした「ギリギリへの挑戦」の積み重ねと言えるでしょう。

 翻って今回の展示ですが、一部ネットでも言われていますが昭和天皇の写真を燃やす映像が昭和天皇、だけでなく毛沢東やスターリン、二代前のローマ法王とかの写真も一緒に燃やすものであれば、まだ自分の見方は違っていたでしょう。しかし他の展示物なども合わせて考慮すると日本人、それも右翼層を不快にさせるという目的がはっきりと見てとれます。
 中には、右翼層への攻撃こそがこれら作品のメッセージ性だと主張する方もいるかも知れませんが、そこでヒウ一つの判断要素こと「特定層を対象に不快感を催させることが目的」に引っかかるわけです。別に私は特定層に対して非難や攻撃を加えることが悪いことだと思ってないしどんどんやればいいと思いますが、そうした非難や攻撃手段を「芸術(表現)」と呼ぶのは明らかに間違っていると断言します。敢えて言うなら檄文や嫌がらせの類であって、少なくとも芸術ではなく特定思想に基づく特定対象への言論攻撃ことプロパガンダの方が定義としては適切であり、その上で芸術展示会で展示するものではないと思います。
 その上で言えば、芸術という皮を被るようなことせず批判するならもっと堂々と批判しろよと言いたいものです。

 なお個別作品について言うと、昭和天皇の映像について津田氏は「二代前だから大丈夫だと思った」と言っていますが、じゃあ三代前、四代前ならもっと大丈夫だよねといって写真とライター渡しても燃やすことはないと思います。何故なら昭和天皇だからです。
 あと慰安婦像については、自分がやるなら慰安婦をモチーフした像の側に敢えて「進撃の巨人」の109話を置いて誰でも読めるようにしておきます。

 最後に、今回のこの騒動でニュースを色々追っていましたが、ほとんどのメディアは「慰安婦像」ばかりクローズアップして、その他展示物、具体的には何度もこの記事で出てくる昭和天皇の映像とか、特攻隊寄せ書きを使った展示には全く触れていませんでした。産経だけはまだそういった他の展示物についても触れる記事を書いてていつもながらの平常運転だなと内心思いましたが、今回に関しては産経がやはり正しいと思います。
 正直、慰安婦と昭和天皇を比べるなら日本人にとってやはり重たいというか重要なのは後者でしょう。慰安婦は無視していいとかいうわけじゃありませんが、優先順位で言えば絶対的に天皇のほうが上で、問題ある展示としてクローズアップする対象としてはこちらが明らかに上であるにも関わらず、産経以外のメディアはびっくりするくらい黙り決め込んでて、こちらの方が私には奇妙に思えました。
 そういう意味で私としては、「表現の不自由展」というのはある意味今回の各メディアの報道模様こそが相応しいタイトルである気がします。まぁ私が一番頭にきた展示は、特攻隊員の遺稿を嘲笑うようなあの展示でしたが。

2019年8月6日火曜日

自動車にザクカラーを

 先日、また自動車のプラモを購入しました。残業しまくったせいでいつでも好きに休める身分(仕事さえなければ)であり、早く次の休みにでも作りたいのですが、このプラモキットを見て思うところがありました。

「赤いやん……」

 買ったキットの外箱に描かれている塗装色はオレンジなのですが、中身のボディパーツを見ると割とベタッとした赤色しており、なんとなくシャアっぽい色になってます。まぁ自分でプラモを塗装することもないし組み立てるのが目的なのであまり気になりませんが、ふとここで思ったのは、「シャアカラーはよくコラボあるけど、ザクカラーはないやん」ってことでした。

 シャアカラーと言ったら言うまでもなく赤ですが、過去に自動車ではトヨタのオーリスがバンダイナムコとコラボレーション企画を行い、「シャア専用オーリス」と銘打ったコンプリートカーを売り出したことがありました。っていうか中古車出回ってるんだな。
 ナビとかシールとか外付パーツとかもついていますが、コラボ当時私が思ったこととしては、「ただの赤いオーリスでも言い方次第だな」といったところで、割とボロい商売に見えました。一応メディアにも取り上げられてそこそこ盛り上がりましたが、オーリス自体が人気がなくその後ブランド名すら廃止され、現在は「カローラスポーツ」と名乗っていますが、正直あまり売れているようには見えません。割と自分はハッチバック好きだから気に入ってたけど、値段と性能見るとびっくりするくらい納得しました、売れない理由が。

 話は戻りますが、シャアとのコラボ企画は多いのになんでザクとのコラボ企画、というよりザクカラーの自動車は出ないのかがやや不満です。言うまでもなくザクはガンダム作品を代表するモビルスーツであり、あのベタッとした光沢のない緑色は一目見るやザクかガチャピンしか連想できず、もっとコラボがあっていい気がします。というより、まちなかでもかなり目立つから塗装ラインナップに入れても十分でしょう。
 それこそ定番カラーに入れるのが難しいのなら特別仕様車として、さっきのオーリス見たくコラボ企画みたいな形で「量産型仕様」といった感じで売り出せば、私みたく心動かす消費者が少なからずいると思います。

 宣伝文句もガンダムのセリフは応用しやすいものが多いです。私だったら大気圏突入時のセリフをもじって、

クラウン「少佐ー!買ってください!」
シャア「口座には一括購入できる現金はない。気の毒だが」
アムロ「ローン払いがあるじゃないか」

 こんな感じのセリフでCMをながすことでしょう。

 ただこのコラボ企画を行う場合、ザクカラーだけではややもったいないです。それこそガンダムとのコラボ企画でやるのなら他のも取り入れたいところで、さっきのオーリスみたくただの赤い塗装を「シャア専用カラー」と言うだけ言ってみるのもありでしょう。これでも物足りないならブルーの塗装を「ランバ・ラル専用」、ブラックの塗装を「黒い三連星カラー」などと称して、黒い三連星カラーは「三台買うとジェットストリームアタックが付いてくるぞ!」なんていうのもありでしょう。
 っていかもとからある塗装色でも、こういって言い換えるだけでもなんかプレミア感がつく気がします。

 このほか使えそうな色だと、シルバーを「ザクⅢカラー」といった挙げ句、通常のザクカラーと全く同じ色なのに「ザクⅢ改カラー」と無駄に分けるのも面白いかもしれません。それ以上にやばいのはホワイト色で、これを「シン・マツナガ専用カラー」などと言ったりしたら松永さん来たらもうこれ買うっきゃないでしょみたいな感じでプッシュできそうで怖いです。

 それにしてもこうして書き連ねてて思うけど、最近の新しいガンダムって無駄にカラフルなものが多く、トレードカラー的なものが少なくなってる気がします。やっぱ単一色って大事です。

2019年8月5日月曜日

皇道派と統制派の源流

排除された長州閥、昭和陸軍のえげつない派閥闘争(JBpress)

 というわけで全く受けなかった歴史連載の三本目ですが、自分としては割とこの記事は気に入っています。というのも、旧日本陸軍の歴史を揺るがす派閥抗争の主役である皇道派と統制派について、どうして成立したのかという過程がうまく書けている気がするからです。

 皇道派と統制派は、大学受験で日本史を先行した人間、並びに戦前軍事史に興味がある人間にとって忘れたくても忘れられない用語といっていいでしょう。陸軍内で生まれた両派閥の抗争は永田鉄山の斬殺(相沢事件)、そして二・二六事件の勃発にまで発展しており、特に後者は日本近現代最大のクーデター事件としてその歴史的価値も重いです。
 ただ、この皇道派と統制派がどうして生まれ、何をもって争っていたのか、一体どういう基準で派閥が生まれたのかという経緯については、大学受験時の私はいくら調べても全く理解できませんでした。皇道派がその名の通り尊王意識が強い集団なのかというと、統制派も決してその方面の意識が弱いわけではなく。皇道派は若手将校が多く統制派が中堅より上の軍幹部が多かったといいますが、皇道派も軍の要職にいた幹部は少なくありません。

 またかつて作家の佐藤優氏はこの両派閥の抗争について、単なるポストをめぐる世代間抗争だと評したことがありましたが、これもやはりしっくりこないと言うか、確かに皇道派が若手将校が多いものの、そんな軍内の世代抗争はどの時代、どの国にも普遍的なもので、何故戦前の日本においてこれほどまで抗争が先鋭化したのかという点で疑問でした。
 そもそも、両派はいつどうやって生まれたのか。各歴史本でも突然生まれた、もしくは始めから底にあったかのように説明しているものが多く、このほか統制派だった元軍人は「自分たちで統制派とは名乗ってなかった」、「皇道派の連中が勝手にそう呼んでいた」、「後世になってから呼ばれ始めた」などと証言しており、本当にこういう構想というか派閥が分かれいたのかという点でも疑問でした。

 最後に、両派閥の区別と言うか主張の違いは何だったのかという点において、日本の防衛構想でソ連を仮想的にして北に備える派(皇道派)と、中国を先に叩いておいてからソ連に備える派(統制派)という違いがあったという説明もありました。しかしその後の経過を見ると、皇道派に属すと思しき軍人が結構満州事変に関わってたりして、方針と行動に一致しないようにも感じました。ならなんでこいつら争ったのか、このへんでますますわからなくなりました。

 そうした疑問を長年に渡り抱えて来たのですが、最終的には意外なところからこの両派閥のルーツを知り、なんであそこまで憎悪し合ったのかが一気に合点が行きました。その経過を説明したのが、今回の記事です。

 実際に記事を読んでもらえばわかることですが、皇道派も統制派も、元々は反長州閥のために結託した同じ穴のムジナだったということです。最初のきっかけは「バーデン・バーデンの密約」に集まった岡村寧次、永田鉄山、小畑敏四郎(のちに東条英機が合流)の面々が陸軍内の要職を占める長州閥を追放しようと連盟を組んだことに始まります。このメンバーが中心となって非長州系の荒木貞夫や真崎甚三郎を陸軍内で盛り立てつつ、賛同者を集めて徒党を組んで出来たのが一夕会でした。
 この一夕会は事実上、反長州閥連合といってもいい派閥で、かなり執拗な嫌がらせなどの運動もあって長州出身者の勢力を陸軍内から追い出し、一夕会メンバーで要職を占めることには成功しました。これで話はめでたしめでたしとなればよかった所、発足メンバーだった永田鉄山と小畑敏四郎が前述の防衛方針を巡って意見が対立するようになり、これにより一夕会が分裂したことで、皇道派と統制派が成立するに至ります。

 以上の通り、皇道派も統制派もそもそもは「反長州閥」という思想で共通していました。それが主導権を握るや、さらなる実権を狙って対立して分裂した、というのが私の理解です。ですので防衛方針の食い違いが対立の端緒とはなったものの、実際この方針の違い自体はそれほど大きな思想的対立理由ではなく、それ以上にむしろ「元同志間の権力闘争」という点のほうが互いの憎悪を高めたのではないかと見ています。
 説明するまでもないと思いますが、初めから敵だった相手よりも、元は仲間だったのに今は敵という相手の方が人間、激しく憎悪を持つものです。この皇道派と統制派の場合、なまじっか共同で実権を握った後だったから余計に始末が悪かったのでしょう。

 ここまでの流れを把握して、ようやく私の中で両派の抗争がストンと理解できました。流れとしては、

反長州閥で結託→長州閥追い出しに成功→実権握った、さてこれからなにしよう→微妙に内輪で意見が合わない→マジムカつくんですけど!

 こんな具合で、血で血を争う内部抗争へと発展したと見ています。もっとも二・二六事件に関しては、賄賂の横行や大不況という外的要因が、若手将校の多かった皇道派をより刺激することになったとも思え、統制派との対立だけが理由ではないでしょうが。

 なお統制派は永田が斬殺されてからは東条とその取り巻きが主導するようになるわけですが、どうもネットの声とか見てると、こうした継承を経ていることから永田と東条が混同されているフシが見られます。具体的に言えば東条は非常に賢かった、だから「カミソリ東条」と呼ばれたなどと書かれていることですが、「カミソリ東条」と呼ばれたことは間違いないものの、東条が賢かったというのは実際は違うでしょう。
 というのも、東条は陸大を卒業しているので十分エリートと呼べる存在ではあるものの、陸大受験では何度か落第していて挑戦可能なギリギリでようやく合格し、卒業時の席次も下から数えた方が早いです。

 一方、永田は陸大卒業時に次席(主席は梅津美治郎)で文句なしのエリートの中のエリートだっただけでなく、その頭の良さは陸軍内でもトップと誰も疑わなかったそうです。あるエピソードによると、試験前にも関わらず私見と全く関係のない中国語の本を読み耽っているのを見た同級生が、「やる気なくすから俺の前でだけはちゃんと試験勉強している振りしてくれ」と言われたという話が伝えられています。
 こうした永田の伝説が、一部東条のものと誤解されて伝わっている気がします。まぁ逆を言えば、海軍と違って陸大の成績順に出世が決まらないあたりは陸軍は現場重視だったということの証左ですが。

2019年8月3日土曜日

本能寺の変の家康黒幕説について

 今日ご飯食べながら大分昔に書いた「Zガンダム風、幸村と家康の対峙」を思い起こしていましたが、我ながら面白いもの書いた気がします。個人的には、

「脇から見ているだけで→脇から天下を狙っているだけで」
「ジ・O、動けジ・Oっ!何故動かぬ!?→旗本、戻れ旗本っ!何故戻らぬ!?」

 の改変が気に入っています。

 さてこの記事では徳川家康をZガンダムに出てくるパプテマス・シロッコになぞらえていますが、その点について考えていると、「なんかシロッコが上司のジャミトフを暗殺したように、信長も家康が実は暗殺してたりして」などという考えがよぎりました。

 信長の暗殺ときたら言うまでもなく本能寺の変ですが、一応実行犯は明智光秀であることに疑問を挟む余地がありません。ただ光秀が暗殺を実行した理由については未だはっきりせず、そのためか光秀に暗殺を指示した、またはそそのかした黒幕がいるとして、本能寺の変黒幕説は古今絶えません。
 具体的な黒幕候補としては、足利義昭や天皇家、漫画「へうげもの」以降からやけに耳にすることが増えた豊臣秀吉説などいっぱいありますが、どれも決め手にかけるというか根拠はなく講談の域を出ることはありません。中には、今回上げる「徳川家康黒幕説」も挙げる人もいますが、これはどちらかと言うと他の黒幕と一緒に並べ立てる一人物として、その根拠や推測理由すら出されないことのほうが多いです。

 では何故家康黒幕説は弱いのか。最大の理由は伊賀越にあるでしょう。
 本能寺の変当時、堺を見物中だった家康は現地で信長が暗殺されたことを知り、明智軍に狙われないよう急いで本拠三河へと帰国します。この際、主要道路はすでに封鎖され発見される恐れが高かったことから、艱難辛苦な伊賀の山道を越えてへろへろになりつつ無事脱出したことは神君家康伝説に盛り込まれています。

 このように、明智軍に狙われ、実際命からがら逃げ出した被害者であるということは、家康が黒幕であるという説を否定する大きな材料となります。ただ今回敢えてちょっとひねって考えたとした場合、「あいつがいるな」と思ったのは穴山信君です。
 信君は武田家を裏切って織田に付いた功績から、この本能寺の変の当時に家康ともども信長の歓待を受けて一緒に堺を見物中でした。各資料でも信長の死を知った際は家康一行と一緒だったと記されているのですが、家康とは別行動を取って逃げている最中、明智軍に追手を差し向けられ自ら自害したか、明智軍に殺害されたか、落ち武者狩りみたいに農民にやられたりしたかでとにもかくにも死んでしまい、家康のように本拠地への帰国はかないませんでした。

 何故この点に着目したのかと言うと、どうして家康と信君は一緒に行動を取らなかったのかというのが少し疑問に感じるからです。帰路はほぼ共通しており、どちらも一緒に明智軍に狙われる身です。さらには信長の死を知ったのも同時だったとされ、にもかかわらず両者は別行動を取った挙げ句、信君だけが死んでいます
 敢えて陰謀論っぽくいうなら、家康が信君になにか吹き込んだ、もしくは明智に信君の帰路を匿名を装って内通したのではないかと考えられなくもないです。こうすることで、明智軍の追手は信君の方に集中することとなり、家康一行としては追手の数を減らせて自らの安全をより高められることが出来ます。

 実際にと言うか、そうだったんじゃないかと伺わせる点もまったくないわけではありません。勘のいい人ならもう分かるでしょうが、信君を殺害した明智軍は信君を家康と勘違いしていたとか、家康を追っていたら信君だったというエピソードがいくつかの資料に残されています。信君を狙って信君を殺したならともかく、家康と誤ったのは何故なのか。それこそ古狸な誰かさんに、「家康はあっちの方に逃げましたぜ」なんて聞かされていたのかもしれません。

 またこの家康=被害者説のポイントを無視した場合、実質的に家康は本能寺の変によって大きな恩恵を受けています。いわゆる天正壬午の乱って奴ですが、信長の横死を受けて織田家が切り取ったばかりの信濃、甲斐、上野では織田家の家臣が地元の反抗などを受けて追われ、支配者不在のような形で突然大きな空白地が生まれました。この空白地をここぞとばかりに吸収したのが徳川家と北条家で、両家ともにごく短期間で支配地域を一挙に拡大させることに成功しました。
 仮に信長が本能寺で暗殺されなかった場合、家康の領土拡大戦略はこの時点で既に頭を抑えられていたに近いです。既に滝川一益を始めとした織田家家臣が北条家討伐に動いており、織田軍単独での制圧も不可能ではなく、下手したら家康の領土は三河と駿河止まりでそれ以上の拡大は望めなかった可能性があります。

 何がいいたいのかと言うと、領土拡大戦略的には信長を暗殺するメリットが家康にはあったということです。現実に信長の横死によって家康は短期間での大きな領土拡大に成功しています。
 仮に家康が光秀を唆したと考える場合、地味に京都や大阪近くにいたというのも工作面では好材料でしょう。直接的にしろ間接的にしろ、光秀や現地勢力と接触したり、自ら動いたりするチャンスは距離的には近くなるわけですし。

 無論、以上に挙げた主張は敢えて陰謀論に仕立てるならと考えて作った私の推測に過ぎず、私自身もそんなに家康黒幕説を信じているわけではありません。敢えてここまで書きませんでしたが、天正壬午の乱勃発直前、具体的には家康の三河帰国直後、家康は当初は明智討伐とばかりに西へと軍を動かしており、これは家康黒幕説を否定する有力な材料となるでしょう。
 もっとも、信長亡き後の政治的空白地における領土切り取り対象が当初は信濃方面ではなく、尾張を始めとする京方面というガッツリスタイルだったと考えることも出来ますが。

 でも仮にこの黒幕説を掲げてお話を作るとしたら、やっぱり家康ってシロッコなキャラがピタリと当てはまるように見えてきます。本多忠勝とかも、「落ちろ、カトンボ!」とか言ってたのかな。

2019年8月1日木曜日

何故この音が、聴こえてくるのか

 本題とは関係ありませんがセブンペイがサービス開始から7月の終わりとともに廃止発表されて、スマホゲーよりも早いじゃんとか思ってます。個人的には、「セブンペイ」という単語を見るたびに何故か昔MAXが歌っていた「Seventies」という曲の「( ゚д゚ )<セーブーンティーッス!」ってサビ部分の音を連想してたので一抹の寂しさを覚えます。

 話は本題に入りますが今を遡ること数ヶ月前、なんの気なしに上海市内のバーガーキングへ昼食へ訪れた私は、注文した品を受け取ると普段どおりに椅子に座ってタブレットPCを開きました。食事を取りつつ電子書籍を読むという優雅な休日を過ごそうとしていた矢先、それは聴こえてきました。

「゚(; ・`д・´)!!?」

 その音が耳に入ってくるや、その場が尋常ならざる状況であることを私は一瞬で悟りました。そして平静を装いつつ注意深く、その音の発信源をそっと探り始めました。息を殺して待っていると、その音は再び流れ、私の耳に入ってきました。気を払っていたこともあり、今度はその音がなっている方角が掴め、どうやら店内奥の厨房の方から聴こえてくることがわかりました。
 問題はこのあと、何が鳴らしているかです。私は最初、スマートフォンなど個人端末が鳴らした音ではないかと考え、誰がその持ち主であるのか探しましたが実際はさにあらず、あるスピーカーから流れていました。

 そうこうしている間にもその音は一定の間隔で鳴り続け、私の耳に聞こえてきます。そして何度目かを聞き終えた際、「間違いない。これは、あの音だ……」と認識しました。

JR東日本 ATOS接近音(Youtube)

 そう、上海のバーガーキングの奥から聞こえてきた音というのは、東日本にお住まいの方々にはお馴染みと言うかほぼ毎日聞くことになる、列車接近時に発車ホームで鳴るATOS接近音でした。敢えて文字表現するなら「クトゥトゥクトゥクトゥーン♪」って感じで私には聴こえます。嘘かと思うかもしれませんが、マジでこれと全く同じ音が上海のバーガーキングで聴こえてきます
 っていうか、あるかなーとか思って探してみたらマジでYoutubeで見つけられたことにも驚きを感じます(;・∀・)

 正直に言って、最初聴こえた時はなにかの空耳ではないかと思い、でもって二回目に聴こえた時は鉄道マニアの日本人の着メロかなんかかと思って、周囲に怪しい日本人はいないかと変に焦りながら探しました。しかし前述の通り、何度聞いてもこの音はキッチンの奥から聴こえてくるのでじーっと観察していた所、どうも厨房の方で注文を受けた料理をカウンターの方に送る際、もしくはカウンターに料理が到着した際に鳴らして、カウンター担当の店員に配膳を促すための通知音として使われているようでした。
 通知音の使い方としては理に適っていますが、一体何でよりによってこのSE(効果音)が使われているのかが不思議で、もはや電子書籍なんか読んでる場合じゃなくって飯食ってる最中もじっとその音を聞きながらいろいろ考えを巡らせていました。

 その後しばらくして、仕事の忙しさから夜遅くになることが多いのでバーガーキングだけでなくマクドナルドもよく使うのですが、マクドナルドでも全く同じJR東日本のATOS接近音が全く同じ用途で使われていることに最近気が付きました。ケンタッキーは家の近くにないので最近行きませんが、もしかしたらあっちでも個の音が使われてるのかもしれません。
 著作権とかどうなっているのかという点も気になりますが、それ以上に一体どういった経緯でこのSEが中国のファーストフード店で幅広く使われるようになったのかが気になって夜も眠れません。あと、この感覚は説明してもなかなかピンとこないと思いますが、中国のファーストフード店というありえない場所で変に聴き慣れた音が耳に入ってくると体が変に反応すると言うか、もうわかっていても結構驚きます。

 それにしてもこのATOS接近音、人でごった返すファーストフード店で聴いても一切不快感がなく、うるさいと感じない音であり、よく出来たSEだなと内心覚えます。多分中国の人も、「これいいじゃん!」と思ったから何の気なしに採用したのが実情かもしれません。

2019年7月31日水曜日

ニトリ・インチャイナ

ニトリが中国で苦戦する理由(日本経済新聞)

 残業から帰ってきたら友人がこの記事提示してきたので解説を含め紹介します。記事に書かれている内容は見てもらえばわかりやすいですが、ニトリが中国で苦戦しているということについて書かれてあり、友人は、「これってマジ卍?」という具合で自分に聞いてみたようです。私が読んだ印象としては、ある程度事実だと思うものの必ずしもこの通りではないという気がします。

 まず第一に伝えるべきこととしては、中国でニトリは家具屋か雑貨屋かで言えば、雑貨屋としての側面が強いように思えます。というのも休日暇な時(この一ヶ月はほぼずっと仕事で冷静に計算したら40連勤くらいしてたので行けなかったが)は自転車を走らせるのにいい距離ということもあってよく上海市内のニトリに通っていますが、家具コーナーと比べると雑貨コーナーのほうが明らかに人が多く、購入する客層もやはりこっちをメインに訪ねてきている気がします。
 でもって家具コーナーに居る人達を見ると、割とみんな思い思いに椅子やソフアに寝っ転がって、楽しげな感じしてあまりショッピングに来ているように見えない、っていうかどう見てもただ休んでいるようにしか見えません。おまけに定期的に観察していると、「在庫処分」という札の書かれた値札を見ることが多く、なんとなく商品の回転が悪いように見えます。

 一方、雑貨コーナーの方はというと割と盛況というか、寝具なんかだと実際に手にとってレジに持っていく人の姿をよく見ます。またオーダーメードカーテンのコーナーも人が多く、私も規格品のカーテンを買いましたが他の店のカーテンと比べても遮光性などが優れていて割といい感じで商品に競争力を感じます。
 上記記事では、同じく中国展開している「無印商品」と比べブランドイメージが固定されていないと指摘していますが、たしかにブランドイメージは主力が家具なのか雑貨なのかはっきりしないところはあるものの、この所上海の無印見ていると以前と比べて客が減ってきているように思え、こと雑貨に限ればニトリのほうが勢いを感じます。無印に関してはやはり値段が高すぎるように思え、それに比べるとニトリはまだ手頃感もあり、中国人消費者もそういったものを感じ取っているのかもしれません。

 あと記事で気になったのは、ニトリは中国進出に向け長く準備してきたと書いていますが、だからなんだと内心思います。というのも以前このブログでも書きましたが、商品の組立指示書などが日本語でしか書かれていない物が多く、本気で中国で商売する気あるのかよと見ていて疑問に感じます。雑貨に関しても同様で、パッケージが完全日本語だけというのも珍しくありません。
 また家具に関しては非常に致命的と思えるくらい日本人仕様です。これも前に書きましたが、やはり文化圏によって椅子やテーブルの高さは変わってきて、床文化の日本と違って椅子文化の中国だと椅子やテーブルの高さが日本よりやや高くなります。にもかかわらず日本の仕様としか思えない椅子やテーブルが堂々と並んでたりして、市場調査以前の問題じゃないかと見ていて思えます。

 もし仮に私がニトリにアドバイスするなら、家具に関してはもっと真剣にやれと言って、雑貨に関しては記事に書かれている通りややブランドイメージがはっきりしないところがあるので、主力商品をもっと強く打ち出してイメージを植え付けろと言いたいです。目下のところ主力となっているのはやはり寝具で、実際に店舗でもNクールなどを前面に打ち出しているのでニトリもその点はしっかりわかっているようには見えます。
 ちなみに今年、ダニ対策としてベッドでは寝ず、床で寝られるようにニトリでフロア畳買うことを検討していましたが、同僚のアドバイスでベッドにシーツは敷かず、マットレスの上に敷くクッションの上で直接寝て、そのクッションを定期的に洗濯機で丸洗いするという荒業でダニの被害を極端に減らすことに成功しました。そのせいでフロア畳の購入は流れ、代わりにアピタでゴザ買ってきて床に敷いて、たまにこの上でゴロゴロしています。

 でもって自覚しましたが、やはり日本人は床の上で生活すべきです。パソコンデスクも座卓仕様にしようかとまた検討しています。

2019年7月30日火曜日

不発

 本題と関係ありませんがダルビッシュが某テレビ番組の一コーナーが終わるよう神龍(シェンロン)に頼みたいと発言しましたが、もし間違って青龍(アサショウリュウ)が来ちゃったらどうなるのかと想像して一人で笑ってました。まぁ朝青龍に頼んだら案外願い叶えてくれると言うか番組ボロボロにしてくれるんじゃないかという気がしますが。

陸軍を身内で固めた親玉、長州閥は「山縣」閥だった(JBpress)

 それで本題ですが、昨日に出した先週に続く歴史記事二本目ですが、あまりアクセスはよくないようです。長州閥というテーマ自体は悪くなかったと思うのですが、やはり間口の狭さは否めず、いまいち貢献できなかったのは残念です。
 気に入っているポイントとしては、前にこのブログでも書いたように伊藤博文は大久保利通を、山縣有朋は西郷隆盛をそれぞれ師事していたことをはっきり書いたという点です。長州閥のツートップの二人の源流は、実は薩摩閥の大物にあるとはっきり指摘したのは他にはあまりないと思います。

 あと長州閥をテーマにしていますが、横糸としては実は陸軍の系譜をこの連載では追っています。日本陸軍というか国民皆兵の概念を最初に構想したのは大村益次郎とされ、彼の死の後で山縣を始めとする奇兵隊出身者はその構想の実現を図ろうとしたものの士族の抵抗から果たせず、最終的に西郷に出馬してもらって徴兵令を実現したという経緯となっています。
 そしてその徴兵した兵士を大規模な実践に初投入し、完成させたのがあの西南戦争と言われ、皮肉なことですが徴兵制の完成にも西郷は関わっていると言えます。

 こうして完成した国民皆兵制を引っさげその後も活動したのが山県有朋とその取り巻きである長州閥となるのですが、皮肉にもその長州閥が滅ぶこととなったのも陸軍の動きからでした。というわけでこの続きは来週月曜の三回目を読んでください。

2019年7月28日日曜日

変化そのものを敵視する日本人

 先日、知人の中国人と日韓関係の悪化について話題が及んだ際、「根本的に韓国人はプライドが高いから格下に見られることが我慢できないのだろう」と私が話し、そのまま続けて、「一方、日本人は平穏を至上とするため、変革を起こそうとしたりする相手に対して強烈な敵意を抱くことが多い」となんの気もなく述べた所、案外いいところを突いているような気がしました。

 以前このブログで、日本と米国の創作ヒーローの大きな違いとして、米国のヒーローは理想の実現を目指して行動するのに対し日本のヒーローは特に理想は持たず、平和な日常を守ることを第一に行動する。そのため、日本のヒーローが相対するのは基本、日常を乱そうとする連中となり、見方によっては敵側の方が理想というか次の新たなビジョンを持っていることが多いということを書いたことがあります。上記のような背景から、日本のヒーローと同じように基本巻き込まれ型の主人公であるスパイダーマンは日本でも人気を得やすいのかと考えています。

 話は戻りますが、やはり先程の私の見方といい日本のヒーロー像といい、日本人は根本的に平穏を守ることを第一の目的として持っていると思う節があり、今現在よりもいいライフスタイルが得られるかもしれないけど、それが何がしかの変化を伴うものであれば拒絶するようなところもあるのかもしれません。いわば変革そのもの自体を嫌っており、変革しなければ死ぬことがわかっているのしても、場合によってはそれでも変革を拒否する可能性すらあります。
 また企業活動などを見ていても、どうしても変革に迫られる場合は、その変化の速度をなるべく落とそうと、段階的にだったりスピードダウンさせようとする動きもあるように見えます。少なくとも、「やること決まってるんだしテンポアップしよう!」というセリフは、普段日本人から聞くことは私はありません。旅行の日程でも、9月に行くか10月に行くか二つの選択肢を用意したら私と違って十中八九10月を選ぶと思います。
 なお何故私は9月を選ぶのかと言うと、なにかトラブルがあって行けなくなった場合、9月だったら10月に変更可能なのに対して当初10月を選択すると逆はないからです。

 では、そもそも何故日本人は変化を嫌うのか。一つは変化そのものへの対応が鈍く、できることなら今現在の状態を維持したいという意思が強いことと、もう一つとしては変化しないことが正しいという概念があるように見えます。いわば、いい大学(高校)を出て、大企業に就職し、終身雇用で働き、マイホームを買ってという、完了がよく作る人生すごろくのようなレールに乗った人生こそが至上の人生で、一つでもレールを外れたら全否定するように、定まった生き方を幸福モデルとして持っていることも大きい気がします。
 何も日本人でなくても、変化の激しい人生は誰もが嫌がるでしょう。ただ日本の場合は先程の人生すごろくモデルを、実際には現在もはや達成困難だし完全に崩れたモデルであるにも関わらず、未だ捨てきれずに幸福モデルとして持ち続けて自縄自縛に陥っているようにすら見えます。まぁある意味それが理想だというのなら、理想を必死で追いかけているというふうにも見えなくもありませんが。

2019年7月27日土曜日

キーボードと爪切り

 先週末は一ヶ月ぶりくらいに何も仕事しないで住む週末となりようやく山を越したと思っていたら、金曜の昨夜に緊急対応案件がいきなり持ってこられ、今日も朝からずっと自宅で仕事していました。明日も今日ほどじゃないけど仕事する必要あるし゚(´・ω:;.:...

 あんまり元気もないので楽な内容を書きますが、仕事でもプライベートでもほぼ常に四六時中キーボードを叩いています。一日の打鍵数が一万回を超えることも珍しくなく、先月なんかはそのせいで手を開くだけでも痛くなる事態に陥りましたが、先週は右腕全体が痛いというか肩が上がらなくなりました。
 そうしたことはさておき、地味に中国で暮らしてて面倒だと思うのがキーボードです。というのも、日本と中国ではキーボードの規格が異なっており、一部キーの配置が異なっているからです。

 当初は日本から持ってきたキーボードを自宅で使っていましたが、打ちすぎたのか壊れたので中国で現地調達した所、告辞されているキーと表示される記号が一部異なっていて、最初慣れるまでは結構大変でした。OSの方の設定を中国規格キーボードに変えれば済む話なのですが、やはりなれたキー配置ということもあって日本語キーボード配列のままで今も自宅で打っています。
 問題なのは会社で、こちらは完全中国式のキー配列で、設定のそのままです。そのため自宅と会社でキー配置が違うので、結構頻繁に打ち間違えたりします。具体的にはコロンとカギカッコの位置が少しずれているのと、アットマークの位置が大きく異なっていますが、今ではある程度違いを覚えて対応できています。

 あと記者時代はそうでもなかったのですが、今の仕事に入ってからは頻繁に爪を切るようになりました。理由はなぜかというとキーボードに爪が引っかかるからで、自宅などは爪でこするように叩く「K」のキーの刻印はほぼ完全に摩耗して消えています。刻印が消えるだけでなく実際に打っていて違和感があるのと、平常時ならまだしも今のように消耗した状態で爪がキーボードに当たると結構しびれると言うか、素直に痛いです。
 そのため少しでも爪が伸びるとこのところはすぐに切っています。あまりにも切る回数が増えたもんだから、これまで100円ショップの爪切りしか使っていませんでしたがいいもの買おうと前回の日本旅行時に薬局でやや高いやつ(千円くらいだったような)を買ってみました。高いだけあって実際に使い心地がよく、切れ味がシャープなのとヤスリ部分が削りやすくて割と気に行っています。

 さて明日、髪を切りに行く時間はあるかな(ヽ´ω`)

2019年7月24日水曜日

千葉のマッドシティ「新松戸まつり」

 すでに途絶えたと思われていたこのマッドシティこと松戸ネタですが、探せばまだまだあるもんです。なおたまに思い出したかのように「松戸」でニュース検索しては、夜な夜な松戸出身の友人と、「今日のネタはこれだ!」みたいに共有しあっています。だいたいどれもマイナーなニュースだけど、同郷同士だからいやに盛り上がります。

今年も「新松戸まつり」開催へ グルメとライブパフォーマンス /千葉(みんなの経済新聞)

 そんなわけで今回のネタですが、新松戸まつりです。なお上の記事は先々週の記事ですが、記事が配信される段階ですでに祭りが開催されるのに見出しに「開催」と書くこのライターは未熟以前だなと思います。

 そんなダメなライターは置いといてこの新松戸まつりですが、はっきり言えば子供の頃は毎年行っていました。この辺のエリアでは規模の大きな祭りで、通りに出店がずらりと並ぶもんだから子どもにとっては楽しいことこの上ない祭りで、割と毎年楽しみにして通ってました。
 あと確かあれは小6の頃でしたが、当時この新松戸駅近くの塾に通ってたのですが、地元故か祭りの出店に同じ塾の友達がいて、なんか盛り上がったのを覚えています。

 知ってる人には早いですが、この新松戸というエリアは松戸市中心部からやや離れて昭和後期に作られた新興ベッドタウンです。特筆すべきは宇宙開発団体など国の研究機関の社宅が数多く立てられたことで、住人の中には結構ハイレベルな人が多くいたりします。
 そうしたバックグラウンドもあってかこの新松戸祭りは今年で33回目とのことで、ここまで長く続いたのと、割と昔から盛り上がっていたのにも影響しているのではないかと見ています。

 ちなみに余談ですが、今ちょうど吉本興業のお家騒動で盛り上がっていますが、その余波から昔関係出演者に無断、ノーギャラで発売された「さんまの名探偵」というファミコンゲームがにわかに脚光を浴びてて、まとめ掲示板でよく名が上がってきています。このゲームですが確か自分が小1だったころ、この新松戸まつりにて中古ゲーム屋の「わんぱくこぞう」が出店を出し、というかワゴンセールをやってて、「さんまの名探偵」もワゴンの中で確か500円位で売られていました。
 このゲームをうちの姉貴はかねてから欲しがってたのですが、すでに一通り祭りを回ってたせいでもらってた小遣い、確か当初千円だったと思いますがそれをすでに使ってて、300円位しか姉の手元に残っていませんでした。なので自分からも集金しようと残額を確かめてきましたが、自分はもう100円しか残っておらず、僅差で買えなかったことから「お前の金遣いが荒いせいだ」と何故か自分が姉に責められました。今更ですが身勝手な言い分です。

 なおそのわんぱくこぞうはそれから数年を経て潰れましたが(場所はダイエー脇のテナントビル)、多分最後にそこで買ったのは「ブレスオブファイア2」で、正月のお年玉で買ってたから1995年1月までは経営していたはずです。

2019年7月21日日曜日

上海の伊藤潤二風お化け屋敷



 昨日は吉本芸人の会見について記事を書きましたが、その裏では上海市内のショッピングモールで開催中の、伊藤潤二風お化け屋敷に行ってきました。なお伊藤潤二風とは書きますが、別に勝手にやっているわけではなくちゃんと関連方面から許可を得たイベントです。

お土産屋。富江グッズがいっぱいだった。 

 入場料金は140元(約2200円)で入れるお化け屋敷で、一回に付き五人くらいが入り、いろんな演出のある迷路のような構造のルートを進むというアトラクションです。入場に際しては荷物のほか、撮影、というよりかは明かりとして使われるのを避けるためか携帯電話も預けさせられました。

意外と並んだ行列

 こんな間口の狭いアトラクションにどれだけ人が来るのかと思いきや、開催から一ヶ月近く経っているのに結構お客が来ていて素直に驚きでした。なお一回につき五人ずつ入り、その五人が出てくるまでは新しい入場客は入れないため、回転がやや悪いところはありました。

 私は女性二人組、男女のカップルとともに入場となりましたが、全体的な構成で言えば伊藤潤二作品、もとい日本ホラー漫画史上に冠する名ヒロインこと富江と、カルト的な人気を誇る「双一シリーズ」の双一が強くフィーチャーされて、アトラクションともども土産物屋でもこの二人のグッズが特に多かったです。
 ちなみに首吊り気球のキーホルダーはちょっと欲しかった。

 中のアトラクション内容を簡単に説明すると、マジびっくりするくらい真っ暗な部屋と廊下で組まれており、冒頭の箇所なんてルート沿いにある縄を頼りにしないと一歩も進めないくらいの暗さでした。案内人役は双一で、演者が漫画さながらの嫌味ったらしい喋り方(中国語)で次にどうすればいいかとか、この先何がまっているのかを教えてくれます。
 うまい演出だと思ったのは、途中で一人ずつ学校のロッカーに入るよう強制されます。そのロッカーには覗き穴があり、そこで富江の初出作品のある名場面が繰り広げられるのを見ることが出来ます。
 なおその演出は見終わった後で次の部屋に進めるようになってますが、ロッカーに閉じこもっていたら危うく他のメンバーに置いてきぼりくらいそうになりました。

 個人的には非常に良い演出と舞台で、各部屋に置かれているオブジェなども良く出来ており、伊藤潤二ワールドをよく再現されている用に思えます。それ以上に収穫だったのは、一緒だった女の子がある所で悲鳴を上げたのですが、「ああ、中国人も悲鳴をあげるときは『キャー』って言うんだな」と、一人で納得感を覚えていました。

 なお前日にこのアトラクションのPRサイトを送ったらマジビビってた同僚に上の写真の一部を送った所、「もう何も送ってくんな」と言われました(´;ω;`)
 個人的な見方ですが、やはり日本人と比べると中国人の方が怖がりな気がします。もっともそれはこうした怪奇漫画を始め、ホラー系文化が日本で異常発達したという背景からではないかと思いますが。

2019年7月20日土曜日

闇営業問題の会見について

 既にあちこちでビッグニュースとして報じられていますが、既に闇営業に絡んだとして批判されていた雨上がり決死隊の宮迫氏と、ロンドンブーツ1号2号の亮氏が吉本興業の静止を振り切って両者単独で謝罪会見を開きました。各反応を見ると両者に対する世間の見方は非常に好意的であり、またこれまでの報道内容や吉本興業の発表内容と齟齬のある内容も語られており、非常に大きく盛り上がっています。
 発言内容や齟齬内容の詳細については割愛しますが、世間の見方をひっくり返したという意味では近年稀に見るほど成功した会見ではないかと思います。

 個人的に気になった点としてはやはり、吉本興業の対応ぶりに関する発言です。口裏合わせなや圧力を匂わす内容が明かされており、これらの点について状況から、あと普段の行いから言ってほぼクロだとは思いますが、敢えて確認するとしたら既に契約解除こと追放されたカラテカの入江氏に聴取を取るのが一番ベターな気がします。人任せで申し訳ないけどどこか取材してくれないかな。
 かつて「たかじんのそこまで言って委員会」で、ゲストが公明党の母体は創価学会と断言したり、ジャニーズ事務所の名を挙げて批判したりと、東京と比べると大阪のテレビ局はタブーが緩いところがありますが、それでも吉本興業の黒い面については誰も発言することはありません。

 大分前にそのへんを文藝春秋が取り上げていますが、吉本興業は一時上場していたものの2009年にMBOを行って非上場企業に戻り、これにより業績などは現在公開されていません。では現在の財務実態はどうなのかと言うと、実際は非常に厳しい状態だと案に言われています。稼ぎ頭は公然ながら明石家さんま氏ですが、そのさんま氏はかつて「沖縄で映画祭やってる場合か?」という発言をしたことがあるそうです。
 これは、会社自体が火の車だと言うのにこんなイベントで無駄金を使ってどうするという、いわゆる「どん判金ドブ」のような指摘とされており、実際にテレビで見ていてもかつて島田紳助氏に次ぐような存在は今の所属タレントにはなく、収益が非常に悪化しているのではと思う節があります。

 ちょっといやらしく突っ込むと、それに拍車をかけたのはダウンタウンの松本氏の映画製作ともいわれ、最近映画を作らなくなったのも本人がやる気なくしたのか、実力を自覚したのか、よしもとが金出せなくなったのかのどれかでしょう。

 話は戻りますが、タブーの薄い関西テレビ業界においてもよしもとの暗黒面を突くのはタブーとされ、これまで批判されることはありませんでした。しかし先日、まるでジャニー喜多川の死を待っていたかのように公正取引委員会が、特定事務所がテレビ局に圧力をかけてはならないとの理由でジャニーズ事務所に勧告を行うなど、この辺のルールが今変わりつつあります。
 そこへ来て今回の会見騒動ときたもんです。案外、これを気にいろいろと業界の勢力図が変わってくるのかもと思え、長い目で見たら歴史の転換点になるかもと少し期待してみています。

 真面目によしもとに関しては、明石家さんま氏が引退したら恐らく経営が成り立たなくなると思います。そう考えると、いい時期にある意味改革が迫られているのかもしれません。

 最後にこの騒動で誰が一番得したのかと言うと、地味に参院選を控えた自民党と公明党ではないかと思います。先日の京アニの放火騒動といい、選挙終盤にかけて連続して大きなニュースが出たことで政治関連報道が一気に減少しています。ただでさえ論点がなくポジションすらはっきりさせられない野党でしたが、他のニュースに関心を取られて自民・公明がこのまま圧勝することになると予想しています。

2019年7月19日金曜日

春の妖精

 本題とは関係ありませんが例の京アニ放火事件は中国でも大きく報じられており、今朝同僚からも話を振られました。自分も昨日の昼からずっとネットでこのニュースの続報を見ていたと話した上で、「ところで今度これ見に行こうと思っている」といって、いま上海で開かれている伊藤潤二展のPRサイトを送りつけたところ、

「なんてもの見せやがるこの野郎!めちゃ怖えじゃねぇか゚(((;゚Д゚))))ガクガクブルブル」

 と言われました。その後で、「京アニとなにか関係あるの?」と聞かれ、「いや特にない」と答えました。

 話は本題ですが、「春の妖精」と聞いて皆さんは何を想像されるでしょうか。おそらく大半の人は普通の妖精を、ドラクエマニアはベラというキャラを、そしてロッテファンは荻野貴司選手を想像するでしょう。

荻野貴司(ニコニコ大百科)

 荻野選手とは千葉ロッテマリーンズに在籍するプロ野球選手で、何故春の妖精などと呼ばれるのかと言うと、夏を迎える前に大抵離脱するからです。非常に高いポテンシャルを持ち、特に盗塁技術に関しては年間を通して出場すればほぼ確実に盗塁王は取れると断言できるほどの逸材なのですが、何故かほぼ毎年5月後半あたりで大きな怪我をして、9月頃になってやっと帰ってくるという、かつてベイスターズにいたスペランカーこと多村仁元選手くらいに実力に比例して怪我の多い選手です。

 あまりにも毎年春先に離脱する事が多いせいで、「我々が見ていたのは春が終わることを告げる妖精だったのだろうか」と言われるようになって付いたのがこのあだ名ですが、今年の荻野選手に限っては何かがおかしいです。というのも例年のような離脱はなく、西武の森選手、秋山選手、日ハムの近藤選手を抑え、なんと現時点で首位打者となっています
 改めて、シーズンを通して活動すれば成績を残せるだけの抜きん出た実力の持ち主であることを証明してみせましたが、こうした事例を見るたびに、やはり野球にしろなんにしろ怪我や病気をせずに皆勤し続けることがどれだけ重要なのかが窺えます。

 私事ですが現在業務が異常な繁忙期を迎えており、他に担当者がいないってことで仕事の割り振りとかを自分がしていますが、普通に毎日出勤して、好不調関係なく仕事を処理してくれる人が一番ありがたい存在だと思います。なんでかっていうとその人が特定期間内にどれだけ業務を処理してくれるかが計算できるからで、あとは時間の読めないイレギュラーな案件を自分が力技で処理し、多少足が出ても問題のない案件を業務に慣れていない人に振ることで割と今シーズンはうまく回せました。
 おかげでこのところ毎週土日もずっと仕事してましたが、今週末は何もせず眠り続けらそうです。それにしても今週は手の平だけじゃなく、肘まで痛みだしたからビビった。

2019年7月17日水曜日

かんぽの契約不正事件について

 さっき上海高島屋のとんかつ屋(かつくら)に久々に行ってきたけど、閉店決まっているからか転院のモチベーションが半端なく落ちててびっくりしました。客が多い時間帯というのもありますが、何も言わず後ろから料理とか運んできたり、会計の際に一切無言で、「ありがとうございました(谢谢再次光临)」を言われなかったのは多分初めてです。

 それで話は本題ですが時間経ってほとんど報じられなくなりましたが、例のかんぽの契約不正事件には見ていて呆れる点が非常に多かったです。報道の口火を切った西日本新聞はこの件で非常に見直したのですが、新規契約ボーナスのために無意味に保険を切り替えたり、契約前の保険をしばらく維持して二重払にさせていたりなど、逮捕者出てもおかしくない詐欺事件としか正直思えません。
 上記の点以上に疑問だったのが、これだけの問題が起きているにもかかわらず、謝罪会見で経営陣が内部告発について一切触れなかった点です。はっきり言ってこの問題、上海にいながら言うのもなんですが私もかねてからかんぽは高齢者を食い物にしているという噂を聞いており、現場の人間からの一部漏れ出た声を見ていました。仮にかんぽの内部告発チャネルがきちんと機能してそうした声を拾えあげていれば内々に処理することも可能だったはずで、これから実態把握や対策を取るにあたっては今いる職員が通報しやすいように、内部告発制度について表で説明する必要があるでしょう。

日本郵便“内部告発”締めつけか、社員に「SNS制限」通知(TBS)

 それなのに上記で報じられているように、社員に対して内部告発を抑えるような動きを見せています。はっきりいいますが経営陣は何も反省しておらず、ほとぼりが冷めたらまた同じことをやり始めるでしょう。

 そもそも何故こうした問題が発生したのか。私が考える一番の理由は国営郵政時代から何故かこの組織、びっくりするくらいノルマにこだわる組織で、そうした風土が一番大きく作用したからではないかと思います。
 逆を言えばほかの旧郵政系企業も同様のリスクがあるように見え、JPに関しても表では年賀状のノルマや自爆営業の強要はもうやめたと言っていますが、漏れ出る声を聞くと実際には現場レベルで強要が続いているとも言われており、私も恐らく続いていると睨んでいます。

 かんぽはこの問題の実態調査を行って(まだ終わっていないという時点で問題だが)、被害者には補償をすると行っていますが、果たしてこれもどの程度の保証になるのかやや曖昧です。無駄に負担した費用分だけなのか、それとも結ばされた不利な保険の全料金なのか、この辺を早くはっきりさせるべきでしょう。無論、筋から言えば後者を取るべきでしょうが。
 それと、こうした不正な契約行為を行っていた職員に対する処分もまだ見えてきません。文句なしで解雇してもいいと思いますし、経営陣もこれだけの問題を放置、むしろ隠蔽してきたのだから一日も早くやめるべきなのに、そうした話は出てきません。

 あとこれは推測でしかないですが、以上のような体質を見ていると案外、以前に問題となった保険料の不払いもたくさんあるのではないかと疑っています。例によって、「支払いが申請されなかったから」という言い訳とともに。

 政府はかんぽの初期調査報告を受け次第に行政処分を決める模様ですが、はっきりいって一日も早く業務停止させるべきだと私は考えています。経営陣の体質からいって自浄は期待できず、区がバックという他の民間保険会社に対して強力なアドバンテージを持ちながらこれだけの不正をやらかしたのだから、この際解体して他の民間保険会社が吸収するほうが長い目で見ていい気がします。

 更に言うと、かんぽと並んでもう一つ、高齢者を食い物にして金融商品を売り稼いでいる半公営団体が存在するという噂を聞きます。伏せ字で書くとNoで始まりKyoで終わる、とある全国組織団体ですが、本業の農業事業は赤字で副業であるはずの金融事業で生存しているというおかしな団体となっており、こちらも農政事業にも関わることから早くメスをいれるべきなのではと思います。
 ただ、今回のかんぽの一件は旧郵政のままだったら多分報じられなかったろうなと思うところがあります。そう考えると、もう一つの方もこのまんま放置され続けるだろうと予想しています。

2019年7月15日月曜日

中国の外国人に対する一部電子決済機能規制について

 昨日の記事の続きですが、「ザンキゼロ」のSteam版を買う場合、中国だと約2000円(約120元)で買えるのに対し、調べてみたら日本だと約6000円するようです。所得格差や為替格差を考慮してもこの三倍の開きはとても納得できるレベルではなく、いわゆる「おま国」案件こと、特定国の消費者に限って値段を釣り上げる行為に見えてなりません。
 なおこうした行為については既にヨーロッパなどで問題視されており、将来的には規制されるかもしれません。為替変動もあるから数パーセントの誤差ならともかく、この金額差はなぁ。

 話は本題に入りますが、前回記事でも書いた通り中国からSteamでゲームを購入したところ、表示言語は日本語ながら、人民元価格で購入することとなりました。またこの決済時、サイトに用意されているWeChatやアリペイといった電子決済を試したところ、恐らく「外国人+外資運営業者」という組み合わせから決済を行うことが出来ませんでした。
 この点について私の率直な感想を述べると、「非常にもったいない」といったところです。というのも、既に中国国内の支払いやネットでのサービス決済で私もほぼ全てWeChatで決済しており、お札に触ることは本気で数ヶ月に一回あるかないかくらいです。特にネットでの決済は航空券などが主ですが、その場で即支払いができて、またスマホのアプリ上で決済証拠も確認できることから非常に重宝しています。特に一番大きい点としては、クレジットカードと違って細かい本人認証などが不要ですぐ決済できる点です。

 ただこの機能、前述の通り「外国人+外資運営業者」の決済には規制があるのかうまく決済できません。中国人の友人も上記のSteamの一件を話したところ驚かれ、中国人なら問題無く決済できるのに外国人はこのようにいろいろ規制されています。この規制の最大の目的は、中国の外貨及び人民元通過資産の流出を回避するためと言われており、これらに限らずとも個人の国外送金や企業の外貨決済も様々な規制が設けられています。

 その一方と言ってはなんですが、中国は日本を追い抜き現在既に世界最大の外貨準備高を有しています。その上で、人民元を米ドル、ユーロ、ポンド、日本円などのような国際通貨にしようと躍起でAIIBなんかもそういう目的で作られたところがあるでしょう。
 そうした目的に立つならば、人民元を敢えて海外へ配るということも国際通貨化を果たす上では重要です。しかし上記のように中国は未だ個人決済においても外貨取引を厳しく制限しており、本気でやる気あるのかと正直疑問に思います。

 それと同時に、Steamのように世界各地で現地通貨で決済できるグローバルネットサービスはこの他にもAmazonを筆頭に増え続けています。今後こうしたサービスが広がるに連れて、米ドルが基軸となるものの、複数通貨による決済もできてくるのではないかと思います。
 具体的には、決済時に現金とポイント併用、現金/ポイントのみ、みたいに複数の通貨を織り交ぜたり、それぞれ単独で使用したりみたいな決済ができる気がします。そうなった場合、先程のSteamのように、どの通貨で決済するとお得なのかという論点も生まれる可能性があるでしょう。仮にそうなった場合、世界で新たな通貨競争が始まるかもしれません。

 たかがSteamの決済方法ですが、今回実際にやってみていろいろ思うところが多いです。日本人でありながら中国で決済するという特殊な立場だからこそでしょうが、あながち通貨を考える上ではいい材料である気がします。

2019年7月14日日曜日

中国でSteamを試してみた

 日本には日曜夜にアニメの「サザエさん」を見終わると翌日月曜からの仕事を連想して軽いうつ症状を引き起こす「サザエさんシンドローム」という風土病がありますが、最近の私は毎週土日もずっと仕事していて、ちょうど日本でサザエさんが終わる頃にその週のタスクが終わり、ホッとすると言うか一息つく状態が毎週続いています。
 あとさっき計算したら今月は今日までの残業時間が約41時間で、ちょうど月の半ばだから今のペースを維持できれば月80時間の過労死ラインを無事突破できそうです。ただこの時間に関しては今やっている業務は作業中の神経の消耗が桁違いに激しいだけに、仮に他の仕事だったら今のペースの1.5倍でも余裕で絶えきれる気がします。そう考えると過労死ラインの突破は案外難しくないなと思えます。
 なお先週はキーボードを叩きすぎているせいか、右手を広げるだけでも痛くて、移動中とかずっと手を握ってました。

 話は本題に入りますが先月、ゲームの「Gジェネレーションジェネシス」がUIがクソなことで有名なプレイステーションネットワークでセールされていたので、仕事はクソ忙しいけど安いのだから買っちゃおうと買ってしまいました。買ってしばらくしてから他のゲームをクリアし終えたのでそろそろVitaでダウンロードしようと思ったら、何故かダウンロードリストに入っておらず、「是は如何に?」と漢文調で訝しみながら調べてみたところ、なんと私が購入したのはVita版ではなくPS4版で、PS4を持っていない身からすると無意味な購入だと初めて気が付きました。
 っていうかバージョンを間違えるくらいこの時疲れてたんだと初めて気が付きました。

 一応気づいた時点でまだセールは続いていたものの、信じてないけど神からの「買うな!」という指令と受け取りそのまま再購入は見送りました。とはいえ、なんかゲーム買って遊びたいという気持ちは失せませんでした。
 他に遊んでみたいものとしてはスパイク・チュンソフトの「ザンキゼロ」というゲームがあるのですがこれだとUIがクソなことで有名なプレイステーションネットワークで買うと約7000円もすることから、買うのにはちょっと迷うと言うか、安くなるかセールになるかしないと購入には踏み切れない金額です。そんなことでさてどうしたものかと仕事しながら考えていたところ、「そうだ、Steamを試してみよう!」と京都に行くようなノリで思いつきました。

Steam(ウィキペディア)

 Steamとは知ってる人には早いですが、ネットでの国際PCゲーム配信サイトとそのサービスの名称です。世界各国のゲームメーカーがこのSteamで自社のゲームを売り出しており、それこそPS4とかで販売されているエースコンバットやファイナルファンタジーといった大作ゲームもこのSteamを通して購入、ダウンロードすることでPC上で遊ぶことが出来ます。もっともさっきの二つを遊ぶとなるとPCの3D描画性能も結構要求されますが。
 このSteamは米国法人によって運営されていますが、中国でもサービスが展開されていることは、元同僚でガチなゲーム業界関係者から聞いていました。Vitaがもう生産中止となりこれからリリースされるゲーム本数も少なくなるという目測もあり、前から使ってみようかと考えていたところでした。

 早速、自宅のパソコンからSteamサイトにアクセスして、アカウント作って、ソフト販売ページを見てみたところ、「¥100」などといった値段表記がズラッと並んでて一瞬ポカンとしました。
 実はこれ、「100円」ではなく「100元(約1600円)」という意味です。日本円も人民元も通貨省略記号は同じ「¥」、ついでに書くと元々使用していた漢字も「圓」で共通しています。

 日本円で考えるとべらぼうに安い金額になるので最初見た時は驚きましたが、落ち着いて見直してみると、人民元単位で値段を換算したとしても非常に安い金額でゲームソフトが販売されていることに気が付きました。
 例えばさっきの「ザンキゼロ」、Steamの中国販売サイト金額は確か約120元(約1900円)、しかも私が買った時はセール中だったので約90元(約1400円)でした。さっき書いた通り、UIがマジクソなプレイステーションネットワークで購入すると約7000円という定価をすると考えると、Vitaで遊ぶことが馬鹿みたいに思えてくる値段です。

 恐らくですが、Steamの日本円価格であれば中国での人民元価格よりはもう少しすると思います。ただそれでも、わざわざVitaとかで買うのと比べると価格面でのメリットは非常に大きく、他のゲームを見ていてもこのまま人民元で書い続けたほうが絶対に有利と思える価格ラインナップとなっています。

 そんなわけで「ザンキゼロ」を含めいくつかのゲームを購入し、ダウンロードして試してみましたが、ダウンロード速度も問題無く、またゲームのPC上の動作も特に問題ありませんでした。まぁ何よりといったところなのですが、唯一不満ではないものの、ちょっと惜しいと感じたのが決済です。
 購入時の決済方法はいくつか提示されたので、普段の生活でも一番頻繁に使うWeChat決済ことスマホの電子決済を選んでみたところ、「個人認証が出来ていないので決済出来ません」と拒否されてしまいました。

 実際にはWeChatでの電子決済において私の個人認証は済んでおり、また店頭でのレジ決済や、中国の旅行予約サイト「C-trip」でのネット決済はこれまで何度も滞りなく実行できていますが、Steamではきちんと決済されませんでした。
 恐らくですが原因は私が外人(日本人)であることと、Steamの運営が米国法人であることであることが原因でしょう。似たような減少として、WeChat決済に対応している日本国内のコンビニでは中国人は問題無く決済できるのに、日本人だと決済できないよう制限されています。これは外貨流出を防ぐための措置と言われており、中国国内とは言えネット決済で「外国人+外国法人」の決済はやはり出来ないようになってるようです。

 仕方ないので結局クレジットカードで決済しましたが、このSteamの決済は二重の意味で惜しいと感じます。既に長くなっているので、明日以降右手(左手も)が痛くない時にまた続きを書きます。

2019年7月11日木曜日

韓国の態度について

 また疲れ切っているので書きたいことだけ書くと、徴用工問題について企業と政府で基金を作って救済する案を韓国政府が持ち出してきましたが、正直バカ喰らえといったところでしょう。不思議と誰も指摘しませんが韓国政府はつい先日、同じような形で作られた慰安婦財団を日本との合意なしに勝手に解散させました。こんなことをする連中とどうして基金を作れるのか、作ったところで無効の都合で勝手に解散される可能性があるだけに、少なくとも慰安婦合意を果たさない限りはこの案を飲む必要はなく、またその理由の正当性も十分にあると私には思えます。

 またフッ化材料の輸入規制については、日本を非難するだけで何も建設的な意見や、日本との合意に向けた話し合いを一切向けてこないあたり、おそらく来月には規制拡大、具体的には輸出許可製品の幅が広げられることになるのではないかと思います。具体的にはフォトマスクとかの半導体製造装置とかで、これによって台湾系のファウンダリー、あと中国が漁夫の利を得ることになるだけに、なんか中国側にも陰で動いてもらうように要請しても良いんじゃないかと思います。
 なお友人の中国人は、「前から韓国製品は不買運動している」といってました。っていうか中国人の方が日本人より明らかに韓国人嫌ってますし。

 韓国世論に関する報道は日本でも最近は多く見られるようになっていますが、都合のいい報道や意見ばかり載せるマスコミのレベルは低いように思え、見ていて安心できます。気にしなくていいから今後も日本は韓国と距離をおいたほうが良いのではないかと、私も心底思うようになってきました。

2019年7月9日火曜日

中国と韓国のエリートの差

 今日久々に空がまだ明るい内に会社を出ることが出来たので真面目な記事を書きますが、中国と韓国を比べて何が最も違うかと言えば、突き詰めればエリートの実力差ではないのかなと言う気がします。

 大分以前、ある中国人コラムニストの記事を私に紹介しながら友人が、「中国人はこの人のように、発言やコラムを見ていてすごい賢いと感じる人が多くいるが、韓国人に関しては一人もいない」と言い切ったことがあります。私個人としては同じJBpressで書いているアン・ヨンヒ氏のコラムは非常に筋道立てがうまく陰ながら尊敬していますが、友人の言うことも同意する面も少なくありません。
 具体的に述べると、大学教授の発言や行動、研究において、中国と韓国は雲泥の差があるように前から感じていました。最近は特許出願数でも世界トップになってきた中国ですが、日本語や中国語で報じられている中国の大学教授らの話や研究内容はなかなかおもしろく、知見に飛んでいます。無論、中には日本の大学教授同様にセクハラアカハラをやってる人もいるだろうとは思いますが、少なくとも報道に出てくる中国の大学教授はしっかりした印象を覚えることが多いです。

 いくつか例を挙げると、史跡の研究に関する報道では具体的な発掘手順や過去の研究との比較をわかりやすく説明されたりしています。また新説に対して自説が否定されたある大学教授が、自らの誤りを認めた上で新説の合理性を解説し直す記事も以前に見たことがあり、少数であろうとはいえこういう人が表に出てくるだけでも十分に中国はすごいなと当時思いました。
 その逆というか、韓国の大学教授の暴論は枚挙に暇がありません。中国でも韓国の大学教授が「孔子は中国人」と発言した内容がよく知られていますが、これに限らずとも日本絡みでわけのわからない遺伝子論とか祖先論はよく報じられています。どれを見ても確実に検証を済ませていないような暴論ばかりですが、そうした暴論が普通に海外報道で表に出てくる、っというかそんなトンデモ説を主張するようなのが大学教授になっているという時点でどうなのかなと思うわけです。

 アカデミックに限らず、政治界でも韓国の政治家の発言は疑問に感じるものが少なくありません。まぁそれは日本もですが。
 逆に中国は、やることがいちいち極端ではあるものの、各経済振興策とかを見ると実に理に適った手段を打ち出し、政治エリートの優秀さにはよく目を見張ります。もっとも、IT振興とかはうまいけど、金融政策はお粗末で、得意不得意ははっきり分かれますが。

 翻って今回の韓国に対するフッ化材料の輸出規制ですが、やはり韓国の対応振りを見ているとお粗末としか言いようがありません。これが中国だったら、ファーウェイじゃないけど「代わりのOSはすでに準備中だ」と言えるほどまでとは行かずとも、すぐさま日本への対抗措置を出すとか、特使を派遣するなどしていたと思います。このように見る限り、やはり中国と韓国を比べると、トップに差があるというかエリート層の実力で大きく開きがあるように見えます。

 もうワンステップ話を進めると、何故エリート層で中国と韓国に差があるのかとも考えられます。どちらも日本と比べると受験戦争の激しさで上をいっていることは間違いありませんが、やはり中国のほうが人口が多いからその分競争が激しく、厳選もされると見ることは出来ます。
 しかし私見で言えば、それ以前に問題があるのではないかと思います。日本もややそういうところがありますが、韓国は大衆教育は強くともエリート教育に弱い、もしくは実力エリートが実社会ではあまり伸びないと言うかきちんと出世できる環境がないのかもしれません。中国も今後はそうなっていくのかもしれませんが。

2019年7月8日月曜日

大津の欠陥マンション生地の裏側

決着はいつ? あのトンデモ欠陥マンション事件の今(JBpress)

 というわけで今日出た記事ですが、例の大津の欠陥マンションに関するものです。なお先に読ませた友人からは、「相変わらずうまく書けてるけど、この記事読んだ後で上海在住というプロフィール見ると謎すぎる」と言われました。これまでも上海で一向一揆とかについて語ってきましたが、今回のこの記事ほどの違和感は確かになかった気がします。

 このネタは4月にマンション販売会社の大覚の裁判で二審判決が出た時点で書こうと考えていました。取材を頼んだところ数日立って許諾の返事が来て、すぐ質問一覧をまとめたメールを送ったところ一ヶ月間音沙汰なかったので内心もうだめかなと思いつつ、皮肉を兼ねてリマインドを送ったら、おそらくただ忘れていただけだったのかすぐに返事が来ました。返事は遅かったものの内容はしっかりしていたので、じゃあとりあえず書くかと動いたのが先月の話です。

 記事自体はずっと経過を追ってきたので書くのは楽だったものの、むしろずっと追ってきていただけに書く内容が多すぎて、文字数を抑えるための取捨選択のほうが難しかったです。細かい内容はなるべく図表にまとめて無理やり盛り込みましたが、それでもちゃんと書いたらこの記事は倍の文字数になっていたでしょう。
 なおできれば入れたかったものとして、松居一代氏はかつて、個人ながら自宅の欠陥問題について清水建設(シミケン)相手に自ら証拠集めなどに奔走して、大幅な補償を勝ち取ったということも入れようとしていました。この件について、「松居一代氏という類稀な行動力の持ち主だからこそ出来たことで、現実には個人が施工会社へ欠陥問題で訴えても万に一つ勝ち目がない」と書くつもりでした。あの騒動があるだけに、説得力をもたせられたでしょう。

 JBpressのアクセスランキングでは現在二位ですが、昼間は五位か六位の辺りをうろついていました。っていうか最近のJBpressは夏の韓国祭りとばかりに韓国政治ネタばかり放り込んでて、普通に考えて太刀打ちできるネタではなく、実際に今日のランキングを見ると私の記事以外はほぼ全て韓国ネタの記事で埋め尽くされています。そう考えると、今回の記事は割と健闘したほうでしょう。

 今回の記事で自画自賛すると、末尾にてこうした欠陥住宅問題は過去何度も起こっているけど、何も抜本的な対策が取られておらず、何度も繰り返されていると言及した点だと考えています。姉歯事件の時にもあれだけお騒ぎしたにもかかわらず、結局似たような問題というか欠陥住宅はその後も量産され続けているのが現実です。この点、大覚側が言う通り、いたちごっこになる恐れもあるものの法規制を強化する必要があると思え、その点では自分にしても割とまともな社会評論担っている気がします。

 っていうかもこのブログ記事書くだけでも死にそうなくらいへばっているので、書くのはここまでにします。昼間までは元気だったのにな(ヽ´ω`)

2019年7月6日土曜日

マツダの車種名世界統一について

 連続して車の記事となってしまいますが、個人的に気になるニュースなので書いておくことにします。

え?? このタイミングで!? アテンザ改めMAZDA6発表!!! マツダの車名戦略は成功するのか!?(ベストカー)

 上記記事にある通り、先日これまで日本で使われてきた「アクセラ」から海外での名称の「マツダ3」への改称に引き続き、「アテンザ」も「マツダ6」、果には「デミオ」すらも「マツダ2」にするとマツダが発表しました。結論から言うと、マーケティング上でマイナスにしかならないと思います。

 上の改称後の名称は以前から海外で使われていた名称で、中国でもこちらでした。なお「マツダ5」は今はなき「MPV」で、「マツダ4」は死番だからか存在しません。

 今回の改称を経て、マツダの車種は実質「マツダ#」と「CX-#」の二種類で統一されることになります。ただ、海外市場は知りませんが日本国内市場について言えば、日本人はやはりアニミズム信仰が強く、無機物や想像の産物に対してやたらと人格を持たせようとするところがあり、そうした点を考えるとやはり車には、他とはっきりした区別がつくような名称をつけるほうがマーケティング上でもいいように思えます。
 加えてですが、最近のマツダのラインナップには疑問を感じます。

 先程述べたとおりにマツダ唯一のミニバンであったMPVは既に生産を終了しており、代替車としてたくさん乗れるCX-8を今は作っていますが、こちらはカテゴリーとしてはSUVです。そのSUVですが、CX-3、5、8とこれだけで三車種もあり、それなら何故ミニバンは持たないのかと疑問です。またCX-3に関してはパット見デミオと区別がつかないくらい近く(リアしか差がない)、元アクセラと元アテンザ、以前のモデルと比べると両者の差が縮まっているように見えます。
 これが何を意味するかと言うと、車としてのバリエーションがマツダ全体で狭くなっているように私には見えます。広ければいいってもんではないですが、狭い範囲に無駄に大量の車種を並べているように見え、それこそさっきのCX-3とデミオならグレードで分けるくらいでも良かったのではと本気で思います。

 またそのCX-3ですが、評論家の意見を見ているとあまり評判が良くないと言うか、マイナーチェンジでマシにはなったもののそれ以前は非常に悪いとまで書かれていました。元アクセラこと最新のマツダ3に関しても、海外仕様車は悪くないのに日本国内仕様車はどうしてこうなったみたいな感じで書かれており、最近のマツダはどうなっているんだろうかと思うくらい不安になってきました。
 それ以外にもバリエーションが狭くなっていることに加え、アピールカラーをカープレッドで統一するのはまだいいとしても、ブランドイメージを意識してかフロントマスクまで統一してしまったのも疑問です。マツダのサイト見ても、ガチでパット見どれも同じ車に見えてしまい、幅広くユーザーを取り込むならもっと幅を広げたデザインのほうが良かったのではという気がします。

 なおデザインについて他のメーカーについて言うと、最新のトヨタのカムリはため息が出るくらいいいデザインです。一時期ひどいもんだったトヨタのデザインですが最近はカローラですら非常によく、この前も中国でのハイブリッド仕様車のレビンに乗りましたが、乗り心地もよくまたエンジのカラーの塗りもよくて、この方面でトヨタが劇的に改善してきたと感じます。

2019年7月3日水曜日

失われつつあるサンルーフ車

 例の韓国に対するフッ化系原料の輸出規制についても書いてもいいですが、たくさん報道出ているので自分がやらなくてもいいかと思って放置しています。強いて言えば、なんとなくですが「せっかくだから」とばかりに何故か中国もこのタイミングで韓国にちょっかい出すんじゃないかという期待めいた予感がします。

国産新車のサンルーフ、絶滅寸前か 中国では「豪華さの象徴」 日本でなぜウケない?(くるまのニュース)

 というわけで本題ですが、最近気がついたというかショックだった事実なのですが、なんか最近の日本車にはサンルーフのオプションがなくなりつつあるようです。

 サンルーフとは、車の天井の一部分をガラスで透明にするオプションを指します。上の記事にあるとおりに中国では非常に人気なオプションの一つで、たまに友人と流しのタクシーとかに乗るとこのサンルーフ車に当たることがあるのですが、はっきり言って乗っててめちゃくちゃ楽しいです。視界が広がることで空間が広く感じられ、また天井を見上げてみられるその風景も割りかし楽しく、もし日本帰って(全く予定はないし仕事的に帰れないが(´;ω;`))車買うことがあれば絶対サンルーフをつけようとマルクス主義的(=無意味に、空虚な)に北斗七星に誓っていました。

 先日、仕事があまりにも辛く(キーボードの叩き過ぎで今も両手広げると痛い)現実逃避したくなったので無駄に自動車会社のサイトやカタログサイト見て、個人的に大好きなコンパクトカーをいくつか品定めした上で自動車会社サイトで購入シミュレーションをして遊んでいました、会社で。その際、「実際にサンルーフつけるとしたらどんなもんかな」と思っていろいろ弄っていたのですが、そもそも、サンルーフがオプションとして存在する車自体が見つかりませんでした。少なくとも、コンパクトカークラスでは皆無でしょう。

 一体何で、どうしてってな感じで調べたところ上記サイトの記事のように、単純に日本市場では人気がなくて、メーカーもオプションに入れなくなったのが実情のようです。ごく一部のオプション設定車を除き、もし付けるとしたら改造車として外部で取っ付けるほかないようです。
 個人的には非常に残念だし、八千代工業さんの言うとおりに最近はUVカットで夏場も室内Teriyaki状態になるわけでもないのだから、もっと日本の消費者もメーカーもサンルーフを使ってもらいたいのが本音です。まぁ中古車だったらまだ探せそうですが。

 ちなみに現行のコンパクトカーを選ぶとしたら何にするかと名古屋に左遷された親父と無駄にチャットで議論したところ、自分の中ではスズキのイグニスが1位、2位にホンダのフィットが来ます。イグニスはコンパクトで独特のデザイン、何より人気なさそうでレアリティが高いのがなんか胸に来て、フィットはデザイン最悪でホンダは嫌いだけど、圧倒的な室内容積とハイブリッド仕様による高燃費から実用性で選ぶとしたらこちらになるでしょう。
 親父からはジムニー、クロスビーが挙げられましたが、ジムニーは今納車まで半年以上かかり、買い換えようと予約したら今の車の車検が先に来てしまったという話も聞くだけに自分はやめとこうと思います。クロスビーはデザインは嫌いじゃないですが、室内容積がやや狭そうなのと、燃費が他のコンパクトカーにやや劣る点で、それならイグニスを選びます。ついでに書くと三菱のミラージュは、メーカーサイト上でも見るからに安っぽい作りしているので早々に候補から外れました。

2019年6月30日日曜日

大和ハウスの大連法人不正事件報告書を読んで

 今日は午後一時から途中夕食とゴミ出し、バナナ買い出しを除いてほぼずっとパソコンに座って記事書き続け、気がついた十時前になっていました。好きなジャンルだからこうやって集中力も続くけど、明日とかどうなってるかわからない。あとこれで八月分の記事も用意出来たので、たとえ自分が今月死んでも再来月まで記事は出続けると思えば感慨深いものがあります。

【悲報】なろう作者さん、とんでもないラノベを出版社に提出してしまう(暇人速報)

 あと本題と関係ないですが、上のリンク先で取り上げられている、「俺、桑田真澄。親友の清原和博を救うために何度も野球人生をループしているが、どうやってもバッドエンドを回避することができない」という応募小説はマジで読んでみたいです。っていうか桑田がタイムリープ能力を持つという設定からして神がかっている気がします。

中華人民共和国の関連会社における不正行為に関する「第三者委員会報告書」受領のお知らせ(大和ハウス工業)

 ようやく本題ですが、今日は午前中はまだ時間があった、というかもうこのあと時間が取れないと思って先日に上記リンク先からダウンロードしていた、大連法人で約200億円が持ち逃げされた大和ハウス工業の第三者調査報告書を読んでいました。ちなみにダウンロードしておいたファイル名は「ダイワ、ダイワ♪」というファイル名にしており、これは90年代末期に流れていた「サンワ、サンワ、サンワファーイナンス♪」というCMソングを連想したからです。

 事件概要について簡単に書くと、大和ハウス工業と中国現地デベロッパーのジョイントベンチャー(合弁会社)で、提携先の中国デベロッパーから来ていた、というかデベロッパーのオーナーであり合弁会社の総経理(日本の「社長」に相当)に、合弁会社の現金200億円と一部物件資産が持ち逃げされてたという内容です。総経理とその取り巻きと言うか関係親類は既に中国国外へ逃亡しており、まだ捕まっていません。息子はまだ中国にいるようですが、第三者委員会の調査を拒否しているあたりは間違いなく一味でしょう。

 報告書には事件の詳細、犯行の手口など、この手の報告書にしては最初のあまり意味があるとは思えない略称一覧を除き、比較的よくまとまっていて読みやすかったです。不正調査とかに興味ある人間にはおすすめです。
 それでその中身ですが、事件詳細なども興味はあったものの、私個人の興味のあるところとしては何故大和ハウスは気づかなかったのかという点でした。この点についても報告書はきちんと取り上げられており、ある程度は意向が働いてはいるとは思うものの、「非常に巧妙な隠蔽工作が行われていた」という説明には納得できる点もいくらかあります。

 まず監査段階で何故気づかなかったのかという点については、不正の現場は合弁会社で、大和ハウス工業グループの監査法人ではなく、現地の監査法人がこれまで監査をやっていたそうです。恐らくその現地監査法人も提携先の中国デベロッパーが選定したと思われ、そうなると確かに監査段階で指摘を受ける可能性は低くなると私にも思います。
 もっとも、今回の不正は現金の不正利用であったことから、期末などの監査時にしっかり銀行との取引照合を行っていれば確実に気づけた不正です。不正をやった現地デベロッパーは取引一覧なども精密に偽造していたようですが、監査時に監査会社がきちんと銀行から証憑を得て確認していれば意味はなく、ここの監査会社に関しては言い逃れできないくらいに無能でしょう。

 次に、これは他人事には出来ないなと思った点として、大和ハウス内の意思疎通の問題も指摘されていました。合弁会社に派遣されていた大和ハウス側の役員は不正を行った総経理には問題考動が多く、不正リスクもあるとみてかねてから排除できないかと考えていたそうです。しかし合弁会社という建前と、会社定款や契約上の問題から実際に排除するには本人の同意が必要になると考え、実現は不可能だと考えていたそうです。
 一方、大連法人で問題があると見ていた大和ハウスの日本本社側では、法務部が既にシミュレーションを行っており、本人の同意なくとも総経理を役員から追放できるという結論を出していたそうです。今から数年前の時点で

 そのため、不正が発覚して総経理が逃走したあとで大和ハウス側派遣役員は総経理を追放する手段があったと聞いて、「なんで早く言ってくれなかったの?」というように思ったとヒアリングで答えているそうです。一方日本側はこの派遣役員に対し、怪しいと思っていたのなら何故これまで追放考動を取らなかったのかと思っていたそうで、思惑が一致しながら情報共有がなされず、ともに実行すべきと考えていた手段が実行されていなかったことに初めて気がついたそうです。

 先日の株主総会でも大和ハウス工業は、社内の風通しが悪く報告が上に上がらないのではと追求を受けたそうですが、この報告書を見る限りだとそうとしか言いようがないと私も思います。もっともこの大連法人に関しては、中国側が予め決められた出資額を出資できず、実質的に大和ハウス側が肩代わりしてお金を出していたにもかかわらず出資比率、役員比率は契約通りに50:50を維持して中国側(総経理)に好き勝手やらせていた点も問題ですが。

 また、これは個人的な同情心ですが、やはり大和ハウス側派遣役員については許してあげてよといいたくなります。というのも私も中国で長年働いていますが、現地でたくさん問題が起きても日本の本社は他人事みたいに扱って誰も助けてくれず、損害が発生したら現地側の人間のせいにされるという状況を何度も見ているからです。今回のケースでも上記の追放手段が共有されていなかった点からしても、やっぱり派遣されてた役員がかわいそうに思えました。
 そういう意味でも、今回のこの事例は他山の石とは出来ないなと思える報告書で、最近読んだ中ではベストな内容です。それにしても、自分もこの方面に強くなってきたもんだ。