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2023年12月31日日曜日

我一向是無所謂的(わたしは一向にかまわんッッ)

 先日、中国人の同僚に「私の好きな中国人キャラ」として漫画の「バキ」シリーズに出てくる烈海王の画像を百度で検索したところ、彼の名台詞でスピンオフ作品でも引用されてある「わたしは一向にかまわんッッ」について、見出しの通り「我一向是無所謂的」(実際には簡体字で直されてた)と翻訳されていました。
 元の言葉に合わせるならば無理して「一向」を入れなくてもいいのですが、これを翻訳した人は敢えてこの言葉を入れたと思います。その甲斐あって元のセリフを知っている人間からすれば非常に通りのいい訳語となっており、また烈海王はもともと中国人ということもあり、なんか中国語で書いたセリフのほうが似合っているような印象すらあります。

 こう言った翻訳に関して、法律文書ならともかく、エンタメ作品では如何に意訳するかというテクニックがやはり求められてくるでしょう。この手のものとして伝説的なセリフとしてスターウォーズエピソード3の「地の利を得たぞ(I have the high ground!)」というのがありますが、これに関しては「(高みから見下ろす感じで)この未熟者め!」と訳している人がいましたが、私もこっちの方がいいと考えています。
 なお同じ戸田奈津子氏のスターウォーズの誤訳で有名なのは「義勇軍」とすべきところを「ボランティア軍」と訳した例もあり、原語に引っ張られすぎだろと内心思います。

 上のは悪い例ですが、逆にいい訳され方したなと思うものとして「With Great Power Comes Great Responsibility」があります。これは言うまでもなくスパイダーマンに登場するセリフで、かつそのヒーロー性を代表するセリフですが、日本語では「大いなる力には、大いなる責任を伴う」と訳されています。下手な訳者だったら「Comes」を無理やり入れて「大いなる力とともに大いなる責任が来る」という風に訳してたかもしれませんが、単純に「伴う」でまとめ成語としたのは素晴らしい手腕だと思います。

 なおこのセリフですがつい最近見た映画解説動画によると、原典の漫画版スパイダーマンのある回で小さくモノローグに入れられていた言葉だったそうです。それを映画の初代「スパイダーマン」の監督であるサム・ライミがベンおじさんが今際の際にピーターへ伝えるセリフとして使用し、スパイダーマンを誕生させるきっかけと変えたことで、一気に普及しました。多分後代にも語り継がれ、今後英語のことわざになってくんじゃないかな。

2023年12月29日金曜日

ジェットスターのストライキを見て

 年末年始で運送業者にとっては忙しいも稼ぎ時の中、LCCの一角であるジェットスターでは現在ストライキが行われています。この影響で一部便が欠航にもなっていることから話題となってニュースでも大きく報じられていますが、私個人はこのストライキは社会不安を煽ったりする政治的な類ではなく、純粋の従業員の待遇改善を目指したストライキであるように見えることからスト中の従業員を応援する立場にあります。
 というより本来的に言えば賃金上昇を訴えかけている政府も、ジェットスターの労働組合をもっと応援してもいいような気がします。もちろん過度な肩入れはよくありませんが、「ストライキは従業員の権利である」などという一言くらいは岸田総理もかけてあげてもいいのではないかと思います。まぁ今の自民党がそんな余裕すらないというのもわかりますが。

 もう一つこのストライキを見て思うこととしては、ジェットスター以外でこの手のストライキ報道がなされないという点です。日本企業の業績は円安の影響もありますが総じて良く、株価も高値で推移しているだけに、日本の労働者は企業に対しもっと従業員への還元を訴えてもいいはずです。にもかかわらずストライキを含む団交の類は一切耳にせず、経営者側が勝手に賃金引き上げてくれるのをただ待つばかりな企業や業界が多いように思え、何やってんだよと内心思っていました。

 それだけに今回のジェットスターのストライキは他の業界にもぜひ波及していってほしいと思うと同時に、こうした団交がこれだけ条件の揃った今の日本でほとんど行われていないというあたり、なんかそれはそれで日本の労働者も情けなくなったというような感があります。端的に言って闘争心に欠けているように思え、争いはもちろんよくありませんが、戦闘民族サイヤ人に限らず一定の闘争心は人間にとって大事だと思うだけに、言い方悪いですが臆病な日本人が増えたなという印象を持っています。

 逆にそうした風潮の中で、今回パイロットを含めジェットスターがこうして注目の集まりやすい、ややもすれば予約便が欠航となった消費者から反発を受けやすい時期にストライキを決行して待遇を要求していることは非常に立派だ思え、今後の交渉次第ではあるでしょうがいい方向に向かうことを陰ながら祈っています。

2023年12月28日木曜日

死刑囚に安楽死は適用されるのか?

 中国人の同僚が年末年始に日本へ旅行して浅草寺あたりを回るといっていたのを耳にし、今年11月に浅草寺近くに行った際、「バーガーキングで食べたい(´・ω・)」という小学生っぽい要求してきたうちの親父を思い出しました。実際行ったけどさ。

 話は本題ですが、私はかねてより医療水準の発達した現代において安楽死の議論は必要だと主張し、安楽死導入賛成派としての立場を取っています。現在すでに運用しているオランダモデルを参考に、実施前には精神科医の診断を受けるなどの手続きを設け、予後が厳しい方などに関して本人が望む場合に限り安楽死を適用すべきではないかと常々考えています。

 ただこの安楽死を仮に導入した場合、死刑囚にも適用されるのか、具体的には死刑囚が死刑執行前に安楽死を望んだ場合にそれを受け入れるべきなのかという疑問がふと、プラモ買った帰りに自転車に乗りながら浮かんできました。結論から言うと、自分の中では答えが出ませんでした。

 現在オランダなどで運用されている安楽死モデルでは、回復の見込みのない病気や状態の方が、病による苦痛を感じながら生きるよりも穏やかな死を望む場合に安楽死措置を取ることが認められています。この論理に則り、死刑が確定して将来ほぼ確実に寿命を迎える見込みがない死刑囚が、どうせのうのうと生かされ続けるくらいなら早く人生を終えたいとして安楽死を望んだ場合、果たしてどうなのかなという風に思ったわけです。
 死刑囚の立場に則るなら、実際に以前の死刑囚でも早く執行してほしいと主張していた死刑囚もいたほか、予告なしに当日の朝に執行が通知されるのを怖がっていた死刑囚もおり、その落命する時期を自分で決めたいと思う人間がいてもおかしくはない気がします。何より、冤罪の可能性があるとして再審活動を行っている場合を除けば今後社会に出られる望みはほぼなく、だったら早くあの世に行きたいと考える心理は私個人の見解として、充分にありうるのではないかと思います。

 しかし死刑というのは言うまでもなく刑罰であり、その刑罰を本人が望む形で時期を繰り延べる、見方によってはより安楽な死に方を許容するというのは刑法の精神に反するのではないかという見方もできます。あくまで処罰として、人が最も重視する生命を過去の行いに起因して取り上げるということが死刑の概念の一つとなっているだけに、その扱いを死刑囚本人に委ねさせていいものかということになります。
 実際にというか、死刑囚が自殺しないように拘置所などでは対策が取られていると聞き、いわゆる死に逃げは許さないという立場を国は持っているように見えます。

 その一方で、中国みたく死刑確定後にほぼ1週間以内に即執行する(即執行しない場合として執行猶予付き死刑判決というのもある)ならともかく、日本の場合は死刑確定後から実際に執行するまでは非常に長い時間がかけられます。あさま山荘事件の犯人らのように政治犯であればほぼ執行されることはなく、実質的に死刑判決の下での無期懲役というのは多少は理解できますが、凶悪な犯罪事件を起こしておきながら何年も税金で生かし続けるということを批判する声は今も昔も小さくありません。

 であれば、もし死刑囚本人が安楽死による早期の死を望む場合、その要望を受け入れた方が単純な税金の使い道で言えば絶対的にプラスです。また裁判中ならまだしも、確定し本人も受け入れているのであれば、本人の申し出をもとにすぐに安楽死措置を取った方が、被害者や遺族の中にはそれを望む人もいるかもしれません。
 もっとも逆に、何が何でも刑としての執行を望む声も大きいでしょうが。

 以上は法の運用とお金の損得勘定的な観点での私の見方ですが、仮に倫理的な観点で見た場合、自分の命は自分自身がどう扱うかを決めるべきという価値観が重要になってくるのではないかと思います。自殺にも係わってきますが、本人がもう人生やめたいってんならその考えを尊重するのも一つの考えのように思え、それは死刑囚であるかどうかにかかわらず、人間全員それぞれに委ねられた個人の権利でもあると私は密かに考えています。
 無論、死刑囚のように他人の人生をその意向を無視して奪った人間に対してもこの原則を適用すべきかと言ったらまた議論となりますが、一般の立場であれば社会への再復帰が閉ざされた状態なら安楽死が認められる可能性があることを考えると、死刑囚についても考える余地があるような気がします。

 もっとも、「どうせ死ぬんだし」で安楽死をポンポン認めるというのもまた問題である気もしますが。

 実際のところ、仮に安楽死が日本で認められたとしても死刑囚にはまず認められないと思います。一方で前述の通り日本では執行までの長い期間が明らかに問題でもあるので、再審の目があるというのであれば中国みたく執行猶予付き死刑として、なければ通常の死刑としてもっと短期に執行すべきじゃないかと思います。
 今現在の死刑がかかってくる裁判ではゼロサムというか「死刑か無期懲役か」という隔たりの大きい判決を争うことから議論の争点が心神喪失をはじめ極端なものになりやすく、結局のところよくわからない裁判になっているような気もします。であれば案件の内容によって、死刑囚が真摯な反省の態度や行動を取り続ければ実質的に執行を行わない執行猶予付き死刑という刑罰ランクを設け、事案が重大であり且つ裁判中に反省する態度を一切見せなかったりした場合は即執行する死刑に分けた方が、司法効率的にもなんかプラスになるような気がします。またなんか話が脱線してきた気がしますが、まぁいつものことです。

2023年12月27日水曜日

大川原化工機冤罪事件の裁判判決

国と東京都に約1.6億円の賠償命令 「大川原化工機」国賠訴訟

 このブログではこれまで触れてきませんでしたが、その経過についてかねてから注目してきた大川原化工機の裁判について本日判決がおり、大川原化工機の幹部を逮捕、起訴した警察と地検の捜査は違法だとして、国と東京都に1.6憶円の賠償命令が下りました。この結果について一言いうとしたら、「ざまーみろ社会のダニ、ゴミクズども!」といったところです。

 詳細についていちいち解説しませんが、そもそも輸出規制を作った経産省自体が規制条文をもとに立件することに反対し、また学者らも大川原化工機の設備には滅菌機能がないと主張していたにもかかわらず逮捕起訴するなんて頭がおかしいにもほどがあり、記事中にもありますが裁判中には捜査に係った警察関係者が「事件は功名心からくる捏造によるもの」と証言するなど、常識で計り知れないアンビリバボーな内容でした。
 諸条件から言って全く犯罪要素がないにも関わらず無辜の人間を逮捕拘留し、その中には拘留中に病気が悪化して亡くなられた方もいるだけに、この事件を仕立てた関係者こそ逮捕すべき犯罪者だと私には思えます。

 素人目ですが、この手の冤罪事件に対する補償で賠償金額が億を超えるというのはなかなか珍しいと思います。それだけ裁判所側も捜査内容を問題視したものだと思えますが、これほどの事件を起こしながらこの裁判でも警察、検察らは捜査や逮捕は適正であったと主張しており、こうした冤罪捏造マシーンがいる時点で警察や検察の信頼は私の中でかなり落ちます。っていうかマジでこいつらどうにかしろと思うし。

 ぶっちゃけ志を同じくする仲間が10人くらいいるなら、警察や検察のいる建物に乗り込んで「悪い子はいねーかー!」って暴れ騒いだっていいと思う事件内容で、無茶苦茶な法解釈に無理筋な主張で一般市民を犯罪者に仕立て上げるその行為には虫唾が走ります。それだけに今回の裁判結果には溜飲が下がる思いがありますが、それでもこの事件を捏造した張本人らはいまだに捜査現場にいることを考えると安心できず、何とかこいつらを排除できないものかと思えてなりません。

 ジョジョのセリフの中に、「吐き気を催す邪悪とは、なにも知らぬ無知なる者を利用する事だ」という言葉がありますが、まさに今回の事件捜査の担当者にこそこの言葉が当てはまることでしょう。捜査を尽くして冤罪が起きたのではなく、冤罪を作るために捜査を尽くした捜査関係者に、さらなる処罰が下ることを祈ってやみません。

2023年12月25日月曜日

侮れない農林水産省の広報力

 昨日夕方に家で仕事の原稿を書いていたら突然頭痛と悪寒がしてベッドに倒れこむ羽目となりました。一体なんでかと最初はわからなかったものの、頭痛の痛み方から体温の低下によるものでほぼ間違いないと考えたものの、そんなに寒いと感じていなかったのに何故とちょっと不思議に思いました。
 しばらく考えた後、パソコンに向かっている最中は胡坐をかきながら布団を体に巻き付けて、百人一首に描かれている坊主みたいな住職スタイルで体はぽかぽかだったものの、頭部がむき出しだったため、頭部だけ冷えて頭痛を起こしたのではないかと分析しました。相変わらず部屋の中では一切暖房をつけず、室温も10度を切っており、何も動かず頭部だけさらしているだけでこうなるのかとちょっと驚き、対策として今日に毛糸の帽子買ってきて今部屋の中で被っています。


 それで本題ですが、クリスマスを目前に控えた先日に農水省がXで「シャケを食え」という謎のアピールをしました。もっとも背景を知っている人間には謎でもなんでもなく、これは2018年に放映された「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」に出てきたシャケの怪人サモーン・シャケキスタンチンが元ネタです。その登場回は今Youtubeで無料公開されているので自分も見てきましたが、「クリスマスにはチキンを食べずにシャケを食え」という猛烈なアピールが凄まじく、放映当初より伝説となったというのうなずける内容でした。
 っていうか手に持っている焼き鳥をシャケにすり替えるシーンがいちいち笑える。

 今年に限らず去年もやっていましたが、農水省はこのサモーン・シャケキスタンチンをクリスマスに引用して「もっとシャケ食べよう」というPRを毎年、しかもこのクリスマスシーズンにやっています。自分もおととしくらいにこの騒動を知り、今年も同じPRが行われたと聞いてなんか影響されたのか、クリスマスイブの昨夜はシャケの切り身を頭痛をこらえつつ家で焼いて食べていました。


 クリスマスのシャケに限らず、農水省は6月10日のところてんの日においても、上記記事に出報じられたようなXを使ったPRを行っています。これもわかる人にはわかりますが、「ボボボーボ・ボーボボ」という漫画兼アニメに出てくる、ところ天の助というキャラクターを暗示させる「ぬ」のハンカチを画像として投稿しています。案の定というか見た人はすべて悟り、「農水省はハジケリストだった」などとボーボボネタで湧きあがりました。
 上のtogetterのコメントにも書かれていますが、この6月10日のツイートでは一言も「ボーボボ」や「ところ天の助」とは言っていないものの、ただ「ぬ」のハンカチを出すだけでボーボボネタだと連想させ、バズらせることに成功しています。このさりげないというかあざといというか微妙ですが、はっきり言及させずに連想させることで見た人の反応を膨らませる、なおかつところてんアピールにもしっかりつなげている点で、この広報のやり方は非常にうまいなと感心させられます。

 なお中の人インタビューで「僕らの世代でところてんと言ったら...、もう『アレ』ですもんねぇ」と語っていますが、自分の世代でも同じことが言えます。っていうか、地味にボーボボ(中国語タイトルは「鼻毛真拳」)の中で一番好きなキャラクターで、その影響からかWeChatの自己紹介欄も「ぬ」としか書いてません(マジで)。

 話を戻しますが、最初のクリスマスシャケでもこうして好意的にかつ大きな反応を得ているあたり、IT方面で見ていて大丈夫かと思う官庁の中でも、農水省はXをはじめとするITツールの使い方が地味にうまいと感じます。はっきり言えば、私は省庁の中でも厚生労働省と農水省がワースト2といえるくらい不祥事が多く、問題の多い省庁で無能の集まりとみなしていましたが、ことITの利用に関する点では、農水省が目を見張る力を発揮しているように見えます。


 などということを友人に話したところ、上の記事を紹介してもらいました。この記事内容は今まで知らなかったのですが、農水省内にこうした方面に明るい人がいるのか、最新ITツールの使用にも本当に積極的であるような気がします。その優秀さを、高級品種の保護とか花粉症対策などにもっと使ってくれればという気もしないでもないですが、なんかこの際だしデジタル庁も農水省の中に置いたらいいんじゃないのとすら思え、何はともあれ農水省にはこのノリを維持していってもらいたいです。

 最後に補足として、官庁が広報で民間のエンタメ作品を使うと失敗することの方が多い気がします。比較的覚えているものだと「宇崎ちゃん献血ポスター」がありますが、このポスターはまぁ批判する方も内心どうかなと思うものの、若干空気を読み間違ったり、変なアピールの仕方をしてその作品のファンから反発食らったりすることが多いように見えるのですが、上記の通り農水省はきちんとファンのノリというか空気を読み、彼らを盛り上げるような感じで広報に利用しているというのは素直に評価できます。
 っていうか航空自衛隊も、エリア88とか使えばいいのに。

2023年12月24日日曜日

聖夜のメタルギアソリッドごっこ

 先日、友人に何故か思い出してした話をここで書きます。

 それは確か高一の頃だったと思います。その年のクリスマス、若干キリスト教にかぶれていた私はこの年に1回のビッグイベントに何かしなければならないという焦燥感に駆られ、しばしの思考を経て、メタルギアソリッドごっこ(一人)をすることを決断しました。

 具体的に何したかっていうと、イブかクリスマス当夜かだったかは忘れましたが、全身黒づくめの衣装を着た上でバンダナを巻き、懐にエアガン(USP)を忍ばせ、夜8時くらいに外へ飛び出していきました。もちろん、テーマがメタルギアソリッドなのでなるべく人に見つからないように偲びながら町を練り歩くという、今考えても、いや当時としても意味わからない行動を取りました。
 忍び歩くといいつつも、夜間帯とはいえ実際にはまだ人が出歩く時間帯であり、照明の下とかで結構目撃されています。ちらっと見たその表情にはありありとした警戒感が読み取れ、それを見て自分も「そりゃ変な奴いるよと思うだろうな(´・ω・)」などと感じました。なお途中でエアガン持ってるの警察とかに見とがめられたらやばいなと思い、近くの側溝の中に隠し、再びスニーキングミッションを再開しています。

 大体時間にして30分くらいだったと思いますが、自分的には結構長い時間帯に感じました。っていうか目的地もなしに練り歩くのには限界があり、正確には30分くらい歩いて飽きたというのが本音なところです。なので側溝に隠したエアガン(USP)を回収すると、さすがに自宅ばれたらやなので来る時よりもより慎重になって帰路を急いで帰還しました。

 中二病的なおかしな行動といえばそれまでですが、何故クリスマスにメタルギアソリッドをやろうと思ったのかという点で、当時の自分には計り知れないオリジナリティを感じます。しかも思いつくだけならまだしも、実際に実行するという点で現在もそうですが底知れない行動力の片鱗を見せた気がします。こんな形で見せなくてもいいのですが。
 その後、学期が始まって一人の友人だけにこの聖夜の奇妙な行動の顛末について話したことがありましたが、その友人は爆笑してくれて、一笑とれただけでもやった甲斐あったのかなという妙な誇らしい気持ちになりました。ただそれ以降はこのような行動はとらなくなり、またキリスト教への意識も当時の株価のように下がっていったので、クリスマスだからと言って突飛な行動を取ることもなくなりました。昨日今日もそんな感じで、会社が外資系なため明日25日はお休みとなって三連休となるのをいいことに、ともかく寝ようと時間があれば寝て、起きたらゲームする日々を過ごしています。

 おかしな行動を取らなくなったと思う反面、あの時の有り余る冒険心を今の自分は失ってしまったのかもという懸念も一瞬抱きましたが、あんな突飛な行動を取る冒険心はむしろない方がいいなと、改め自らの成長ぶりに感じ入ります。

2023年12月22日金曜日

イスラム教が定着したら離れない理由

 先日、ちょっと気になったこともあり島田裕巳氏の「帝国と宗教」という本を買って今日読み終えましたが、期待に違わず面白い内容でした。内容は領土拡大に積極的な国こと帝国が、これまでどのように宗教と関わってきたのか、また国内維持のためにどう宗教を利用してきたのかについていろいろ語っており、歴史も宗教も好きなので非常に楽しめました。

 わかりやすい話として、チンギスハンのモンゴル帝国は広大な領土を支配しながらその後継国(キプチュク・ハン国など)どれもその支配を維持できなかった理由について、モンゴル人は土着の信仰をもってはいたものの文字文化がなく体系化されておらず、それぞれの支配地域でキリスト教やらイスラム教を取り込まざるを得ず、結果的に分裂、崩壊していったと解説されています。
 それに対しイスラム帝国は税金さえ払えばキリスト教やユダヤ教などの信仰をそのまま維持することを認めつつも、イスラム教に改宗することによって税金が免除されるなど携帯電話の契約のようなお得なプランをたくさん用意して領土内でイスラム教徒への改修者を増やしてったそうです。なおかつ教えが体系化されていて国内統治の手段として使われた結果、現在のトルコのもとになったオスマン帝国も数百年という長寿命国家になったと説明されており、自分も同感します。

 そのイスラム教について島田氏は、「聖と俗が区別されていない宗教」と述べており、なかなか興味深い説明でした。これはどういう意味かというと、仏教やキリスト教では出家者は世俗と切り離された生活をし、浄土真宗やプロテスタントのように例外はありますが、妻帯を禁止するなど俗世間とは隔絶された生活を営むことになります。
 それに対しイスラム教は創立者のムハンマド自体が商人であり、俗世の人間であったことから、教えを布教する聖職者という区分がそもそもないそうです。もちろん、イスラム法学者のようにイスラム教内でで権威を持ち尊敬の対象となる指導者こそいるものの、仏教やキリスト教のように先任者が講やミサを主宰するのではなく、あくまで教徒の代表がモスクなどの礼拝をはじめとする一連の儀式を主導しており、「俗世と断った聖職者がいない」という、言われてみればそうだけど言われてみるまで意識していなかった点についてこの本でも詳しく解説されています。


 そのうえでこうした聖職者が明確に区分されていないことから、イスラム教は聖と俗の区別自体が非常にあいまいで、生活そのものが宗教信仰になっていると島田氏は指摘しています。仏教やキリスト教では信仰を行うにあたりある種特別な聖職者の話を聞いたり、寺院や教会といった特殊な施設に赴いたりするなど、宗派によって差はありますが一定の神秘主義的行為を行うことが多いですが、イスラム教もないわけではないものの、どちらかというとラマダンや豚肉禁止をはじめ、生活習慣を規定することそのものを信仰としていると説明されており、これも言われてみればまさにその通りです。

 そのため、イスラム教では生活そのものが信仰活動となり、いったん根付いてしまえばそれそのままライフスタイルとなるため、イスラム教は定着したら別の宗教へ改宗する人が少ないと説明されていました。これが自分の中で深く納得したというか、現代のインドをはじめイスラム教が広められた地域において先祖返り的に仏教やヒンズー教が復活しないのは、こうした生活に根差した信仰活動こそがイスラム教の根幹だということになかなか感じ入りました。
 逆に仏教、特に日本の密教は神秘主義的傾向が強いので、鞍替えが起こりやすそうとも感じます。

 オチらしいオチはないですが、イスラム教が信者を増やし続けるという背景に関しては信仰が広まっているというより、一度教えを受けた人間はライフスタイルレベルにまで信仰が入ってくるため信仰を変えず、信者が増えるというより減らないという特徴にこそその背景があるのではないかと思えます。教えが魅力的だとか現代にあっているとかではなく、底堅さこそがイスラム教の強みなのかもしれません。

2023年12月20日水曜日

落ちぶれたサマンサタバサを見るのはマジ楽しい(^ω^)


 上の記事をはじめ、最近女性物バッグメーカーのサマンサタバサが落ちぶれているというニュースをよく見ます。これらニュースを私の感想はというと、もはや死語だけど昔のネット用語に言う「メシウマ状態(^ω^)」で、非常に気分いいことこの上ないです。なんでかっていうと、このサマンサタバサって会社は昔から大嫌いだったからです。

 かつてこのブログにもその経緯の記事を書いていますが、私は記者時代にこのサマンサタバサに何度か取材をしていますが、毎回といっていいくらいその取材態度は非常に最悪で、マジで喧嘩売ってんじゃないかと思うくらいひどいものでした。これは私に限らずほかの同僚に対しても同じで、その態度の悪さは編集部内でも話題になるほど呆れたものでした。

 具体的に述べると、ニュースリリースを出したのでそのリリース内容を確認するため電話をかけると、「担当者はいません」と、何故か自分が出したリリースへの説明や回答を拒んだ上、

「では担当者が戻ってきたら折り返しお電話くれませんか?」
「はいわかりました。それでは失礼します」
「まだ私の連絡先をお伝えしていませんよね?」

 という感じで、露骨に早く電話を切ろうとすることが多かった、っていうか毎回でした。ちなみにその後、連絡先を伝えたものの折り返しの電話は10年以上経た今も鳴らされていません。

 またこれは同僚の話ですが、ある会社意思決定に関するリリースが出されたのでその内容について取材して記事化した後、しばらく経ってそのリリースとはほぼ真逆のリリースが出されたので改めて取材をかけたところ、「前回リリースの内容はなかったことになりました」とおくびもなく言ってのけ、なんか記事にして報じたうちの媒体がガセ流したような感じにさせられたこともありました。
 これに限らずこの会社はリリース内容について一貫性がなく、昨日言ったことを翌日否定するような広報体制だったので、その後は具体的な動きをはっきり見せるまでは取材も記事化もしない風になりました。

 以上の実体験を踏まえて言うと、東洋経済やITメディアはその落ちぶれた背景についてあれこれもっともらしく分析していますが、私に言わせれば単純に経営者、従業員の質がとんでもなく低かったこと以外に理由が見つかりません。それでも昔は違ったのかもしれず、なんか変にブームに乗って一時は大きくなったのかもしれませんが、かえってそれが彼らを勘違いさせたというか、大企業病に陥って余計におかしくなっていった可能性もあります。どちらにしろ、高い人気を得ていた時代において既に、サマンサタバサは崩壊への序曲を奏で始めていたと私には思えます。

 なおサマンサタバサ以外に取材態度が悪かったのは毎日放送で、あと当たりはずれがあるけど電通もそうでした。逆に取材対応がいい、というより広報の人の質が異常に高いと感じたのはファミリーマートとDeNAで、今でもこの二社は一目置いています。

ダイハツの不正発表の衝撃

 すでに各所でたくさん報じられているので記事リンクをつけませんが、ダイハツの不正発表の内容というか衝撃がかなりすごいです。他のメーカーへOEMで出している車種も含めほぼ全車種で販売停止もさることながら、ニュースではあまり報じられていませんが報告書によるとライトの設置軸や重量検査のごまかしなど不正内容は多岐にわたり、直近10年で言えば日系メーカーとしては最高ランクの不正でしょう。
 不正内容の詳細についてはひとまず置いて、今後のダイハツへの影響についてここでは書いていくことにします。

 まず前述の通りほぼ全車種で販売を停止することになり、なおかつ不正内容は衝突安全性能などの安全基準にも及ぶことから、販売停止期間は長期に及ぶ可能性があります。下手すりゃ半年くらい販売できない車種もあるかと思え、ダイハツ本体以上に、ディーラー店へのダメージが非常に大きくなると予想しています。

 また仮に、っていうか現時点でも恐らくそうなると予想されますが、リコールを実施することとなった場合、その影響はどこまで及ぶのか途方もない点でやばいです。不正は長年行われてきていたということから、下手すりゃ過去30年分くらいの販売車種についてリコールを実施せざるを得なくなる可能性もあります。少なくとも、過去10年分はほぼ確実に実施せざるを得ないでしょうから、リコール対象は数百万台……で済むのだろうか?というのも、トヨタなどへOEMで出している車がダイハツは多いだけに、夢の千万台越えもありうるかもしれません。
 もしそこまでリコール規模が拡大したら、かつてのエアバッグのタカタ同様、ダイハツ自身が持たなくなる可能性もあります。その場合、日本自動車メーカーの再編が確実に起こりうるでしょう。

 その再編観点で言えば、今回の騒動で一番の追い風というか漁夫の利を得るのはライバルであるスズキに間違いありません。そもそも、ダイハツはトヨタの子会社ですが、近年になってスズキは鈴木修氏が経営から退くのに合わせてトヨタの資本を受け入れはじめ、トヨタグループとの距離を詰めてきています。元々、豊田家と鈴木家は創業家同士が仲良しこよしということもあり、ダイハツとスズキの2大軽自動車メーカーを抱えてトヨタどうすんだよと前から思うところがありました。
 そこへきて今回のダイハツの不正発覚で、これから来年1年にかけてダイハツはシェアを落とし続けることは間違いなく、その分をスズキとNボックス擁するホンダが軽自動車業界のシェアを奪うわけですが、スズキに至ってはさらに再編の恩恵を受けるかもしれません。

 端的に言って、もし私がトヨタ幹部であれば、ダイハツとスズキを合併させるでしょう。軽自動車メーカーどうして商品はほぼすべて競合、っていうかお互いに売れた車をパクリあっているので、統合すれば販売台数は変わらないとしても、車種を1台に絞れるようになるのでめっちゃプラスです。同じトヨタグループにあるのだし、どう考えたってこの2社は統合させた方がトヨタとしてはお得でしょう。

 上記は私の妄想であり実際にトヨタがこのように動くかどうかはまた別ですが、今回の不正発覚はまじめにダイハツの屋台骨すらへし折りかねない衝撃なだけに、もし再編が起こるとしたら、親会社のトヨタとしてはどう動くかがカギを握るでしょう。日野みたく外部に持ち分売却する可能性もありますが、日本国内でダイハツをディールしようっていうメーカーがほかにあるかと言ったらちょっと浮かばず、買うとしたら外資メーカーになってくるのではないかと思います。

 私個人としてはダイハツの車は前から好きだったので今回のニュースは残念この上ないですが、経済ニュース的には久々にワクワクするというか、予測の余地が広いだけに興味の尽きない話題です。

2023年12月19日火曜日

キャラ要素盛り盛りなブラックラグーンのルマジュール

 本日、約2年ぶりにマンガの「ブラックラグーン」の最新巻にあたる13巻が発売されました。あらかじめ予約していたので昨夜にダウンロードしてすぐ読みましたが、長く待たされただけあって相変わらず面白い内容でした。

 多少ネタバレになりますが、前の12巻から登場しているルマジュールというキャラクターがこの13巻でも出てくる、っていうかほぼ主役級にずっと出続けています。12巻で登場した時から思ってましたが、ルマジュールはこの作者にしてはやたらキャラ要素が盛り盛り入ったキャラだと思っており、それもあってかネットでの反応も見ているとなかなか人気高そうです。実際自分も読んでて、このキャラいるから面白いんだろうなと感じたりします。

 ではこのキャラの要素には何があるのかというと、リストアップすると以下の通りです。

・ツンデレ
・ツインテール
・アイパッチ
・殺し屋
・普段着がスーツ
・小柄な体格
・妹キャラ
・変なところで義理堅い
・っていうか性格が完全ヤクザ系
・妙なところで図々しい
・背中が○○

 決して誇張ではなく、以上の要素がこのルマジュールという一人のキャラに内包されています。割とブラックラグーンのキャラって「フライフェイス」ことバラライカ女史をはじめ単独のとんでもない個性が造形をはっきりさせているキャラが多いと思っていたのですが、ルマジュールに限っては要素、っていうか美少女系萌え要素をかなりふんだんに盛り込まれていると感じ、ここにきてまたすごいキャラを作ってきたなという印象を覚えます。狙ってこういうキャラに仕立てたとしたらかなりすごい。

 なお13巻のほかの内容ですが、粛清シーンはまたかなりどぎつい描写になっています。まぁブラックラグーンの世界では日常ですが、今まであまりこういうはっきりと殺害する、それも女性キャラでああいうシーンを書くのはなかったなという気がします。幼児では前からあるけど。

2023年12月18日月曜日

再びコラム連載を開始

 先ほど昨日残った冷や飯をニンニクと一緒に炒めてオニオンライス作って食べましたが、部屋の中が焼いたニンニクの匂いがして、食べた後のほうが飢餓感を覚えるようになりました。


 それで本題ですが、上記のロボティアというテック系サイトでまたコラムの連載を開始しました。

 一体なんで急にコラムの連載を開始したのかというと、こちらのサイト運営者より以前にもコラム執筆を打診されていたものの、当時は世を忍ぶ仮のサラリーマンとしての本業に加えJBpressの連載も抱えていたため、キャパオーバーになるとして応えることができませんでした。それが今春にJBpressの連載を終え、かなり久々に夏季を除くどの週末もフルに満喫できるようになって謳歌していたところタイミングよく秋口にロボティアの担当者より再び連絡があり、今ならまたコラムを書けると自分も伝えたので、こうしてまた連載を開始するに至りました。

 コラムを連載するにあたり書く記事に関しては自由にしてよいとは伝えられていたものの、テック系メディアなのと、記事本数がJBpressと比べ少ないことに鑑みて、何かしたら技術関連でなおかつ一つのテーマに絞って連載した方がいいのではと考え、担当者とも何度か検討を行ってきました。ただ技術関連といっても自分は決してAIとかに造詣が深いわけでもなく、ノギスの使い方くらいなら説明できますが、果たして素人の自分で何が書けるんだろうかという点が少しネックになりました。

 その際に閃いたのが、自分の得意技は割と昔の内容でも急に思い出したり、最近起きた出来事に結び付けて説明したりすることで、過去の技術関連ニュースならいろいろ総括して記事化できるかもという案でした。その際にたとえ話として出したのが今回配信した東芝テックの特許庁システム開発プロジェクトの失敗で、これなんか単体でも十分記事に書けるし、自分も当時生で見ていて周りの人にも話を聞いていたのですぐ書けると伝えました。
 また同時に、こうした失敗したプロジェクトをNHKが放送していたプロジェクトXの逆バージョンとして取り上げていけば、相当かけるネタが生まれるし、「いったいなぜ失敗したのか」という観点ならテーマの一貫性も保持できるということに気が付きました。そっからはとんとん拍子で、「プロジェクトE(nd)」というカテゴリで、ひとまずスタートしようという結論に至りました。

 比較的持ちネタが豊富なのと、自分自身も興味ある書き物なので今後時間を見つけ次第にどんどん書いてどんどん配信していくつもりですが、こうしてまたこのブログ以外でコラムを連載できるようになったのは自分としてもうれしい限りです。ただ問題なのはかつてと比べると本当に取材時間が取れなくなっており、何か力を入れる記事ネタが見つかった際にはどうしようかなと今考えています。まぁそれは後で考えればいいだけですが。

 それにしてもつくづく思いますが、子供のころから物書くことを仕事にしたいとは思ってはいたものの、まさか本当に今のような立場になれるとは当時思いませんでした。最初は新聞記者になりたかったけど今の状況見ていると案外ならなくて正解だったと思うと同時に、結局物書く実力があれば媒体なんてあんま関係ないなと思えます。それはともかくとして最近ほんとドライアイがつらい( ;∀;)

2023年12月17日日曜日

錣山親方(寺尾)の死去

元関脇寺尾の錣山親方死去 60歳 細身の体で闘志あふれる突っ張り 親方として阿炎ら育成(日刊スポーツ)

 以前からあまり体調がよくないとは聞いていましたが、元寺尾こと錣山親方が逝去されたとのことです。錣山親方に関しては親方時代はもとより、現役時代もまだ私が子供だった頃に直接見ており、当時から細見イケメンの力士として非常に高い人気を持っていました。

 親方となってからは比較的バラエティ番組にもよく出演し、自分が覚えているものだと「さんまのからくりテレビ」でボビー・オロゴン氏が体験入門する回で錣山部屋が受け入れて出演していました。相撲解説に出る際も、こちらもこのところ体調不良が伝えられている北の富士勝昭氏と並んで非常に活舌が良く、なおかつわかりやすい解説ぶりであったことから、北の富士勝昭氏の後を継ぐとしたら錣山親方だろうと内心思っていただけに、この訃報は大変残念に思います。

 以前、元力士の方が運営するちゃんこ屋を訪れて相撲談義をした際、近年は大柄な力士が増え小兵力士の見せ場が減っていることを嘆いていました。かつては舞の海氏、そしてこの錣山親方のような小兵力士がその持ち味ともいえる技を見せていましたが、やはり彼らが活躍した時代は見ていて楽しい相撲が多かった気がします。もちろん、現代の角界も面白いことに違いはないですが、

 ただ改めてこの訃報に触れるにつれ、小兵ながら活躍された寺尾関の業績が偲ばれるとともに、改めて角界における惜しい人物を亡くしたと感じます。末筆ながら、深くご冥福をお祈り申し上げます。

2023年12月16日土曜日

繰り返される夏のトムラウシ山遭難事故

 一昨日の上海の最高気温は20度だったのですが、今日の最高気温は4度、でもって最低気温はー1度と報じられています。実際、自分の部屋の室温も一昨日まで18度だったのに今日は自分が警戒し始める13度台に落ち、夜は電気カーペットつけないとさすがに寝れないでしょう。
 日本も今日は各地で夏日を記録したそうですが、明日明後日にかけて上海のように劇的に寒くなると思います。この激しい寒暖差は結構体に応えるもので、自分も昨日からやや神経が痛んでいるのか少し前後不覚になり、また前からやたら心臓が動悸をするのでこの前成田空港で買ってきた救心を飲んでたりします。


 話は本題ですが、通勤途中に読むものがなくて以前に購入した山渓文庫の羽根田治氏の遭難ルポを読み直していましたが、その中でもやはり特に印象深かったのがこちらの2009年に起きたトムラウシ山遭難事故です。夏山遭難としては8名の死者という史上空前の大規模遭難で、さほどこの手の遭難物に興味のない人の間でも上記のWikipedia記事はよく読まれているという有名な事故です。
 私自身も関連記事を読み漁り事故の経過や地名などもある程度覚えるようにもなったのですが、実はトムラウシ山ではこの2009年以前にも、夏山シーズンに2名がなくなるという遭難事故が起きています。


 以前はなかったと思うのですがなんかWikipediaの記事ができていたのでリンクをつけます。私自身はこの2002年の事故は前述の羽根田氏のルポで読んでいたのですが、大まかな経緯を話すと台風が接近して天候が荒れ始める中、天気予測を見誤って登山を強行した結果、女性4人パーティのうち1人が亡くなったほか、8人の山岳ツアーで女性客1人が亡くなるという運びとなっています。経緯について詳細に報じられているのは前者の4人パーティの例です。
 この事故は7月に起きていますが、亡くなった二人はどちらも死因は低体温症でした。真夏真っ盛りにもかかわらずこのトムラウシ山では一気に気温が冷え込むことがあり、また降雨があれば風雨を避けられるような森林もコースに少なく、対策となる衣服やテントがなければ急激に体温が低下することがあると報じられています。

 私がこれまで知っていたトムラウシ山の事故はこの二つだったのですが、記事を読み返してネットでほかにも何か関連記事がないかこの前何気なく調べてみたところ、なんともう1件、夏季のトムラウシ山における遭難事故があったことを知りました。


 こちらの事故について上記リンク先のブログの方が、たまたま遭難者と事故直前に鉢合わせていた方と知り合いだったほか、事故現場近くにいた方の証言も得られ、事故詳細について詳しくまとめてくれています。
 その内容によると遭難者は高齢の男性1名の単独登山者で、2015年の7月に悪天候の中で出発を強行したものの途中で動けなくなり、別の登山者が見つけ救助を行ったものの体力が持たず、凍死されたとのことでした。たまたま当時トムラウシ山にいた別の登山者によると、当時の気温の荒れ具合は凄まじく、強風でロープが切れたり、気温はマイナス5度を記録したとのことで、7月にそんな気温が出てくることにただただ驚くことばかりです。

 ただそれ以上に注目すべき点として、上記3件の遭難事故はすべて同じコースだという点です。

 ヒサゴ沼避難小屋を朝出発し、北沼を超えてトムラウシ山へ向かい、トムラウシ温泉へと下りていくというルートなのですが、3件とも夏季に、また天候が荒れ急激に冷え込んだ結果凍死者が出るという経過まで完全に一致しています。もちろん事故の起こりやすいコースや岩壁なんてどこだってあるでしょうが、なかなかに衝撃的な夏山遭難事故がこうも何度も同じ山、同じコースで繰り返すものなのかという点で少し驚きを感じます。
 遭難者の遭難当時の装備に関してはそれぞれ分かれるでしょうが、それ以上に事故原因ははっきりしており、悪天候での強行にあると断言できます。このうち2009年の事故では悪天候から山頂には上らず、下山を優先するためその山腹を迂回するルートを通っていますがそれでも死者を出す事故へと発展しています。この点、やはりどの事故を見ていても、途中で動けなくなった際にビバークする場所がなく、かといってエスケープするルートもなく、そのまま体温と体力を奪われるという結末が多いような気がします。

 もしかしたらトムラウシ山のほかにも同じような事故が多発する場所もあるかもしれませんが、これほどまでに大々的に報じられる遭難事故が過去にありながらさらに事故が起きるという点で、なんか魔性めいたものをこのコースに感じます。そもそも自分は登山なんてしませんが、トムラウシ山のこのコースだけは、薄気味悪さも感じるので何としても避けたいというのが本音です。

2023年12月15日金曜日

パリピ西村

《安倍派幹部に新疑惑》西村康稔経産相が捜査中に「架空パーティ」を開催していた!《儲けは1回数百万、経産官僚をサクラに…》(文春オンライン)

 パーティ券のキックバック問題に揺れる安倍派ですが、その重鎮でこの前辞職したけど経産相だった西村氏に出てきたのが上の架空パーティ疑惑です。疑惑っていうか文春の質問に否定しないあたりほぼ事実なんでしょうが、このニュースを見た瞬間に思ったのはこいつ、どんだけパーティ好きなんだよっていう感想でした。それとともに見出しにある「パリピ」という単語が浮かび、西村氏に限るわけじゃないけど安倍派にはパリピが多すぎる気がしてなりません。

 正直言ってただ「パリピ」って単語を使いたくて書き始めた記事なのでほかにとりとめて書くことないですが、この架空パーティに関してはどんな素人であってもこれが政治資金規正法に抵触するくらいわかるはずです。にもかかわらずこうして大っぴらに金集めをしていた当たり、やましさに関しては満点この上ない出来でしょう。
 っていうかそんなにパーティ好きなんだったら議員なんかさっさとやめてイベントプロデューサーかDJでもやってろよと思えてきます。少なくとも、こんなエアパーティ開くまでして集めた資金の用途を洗いざらい公開しない限りは、自民党もこの人はさっさと除名しないと示しつかない気がします。まぁ選挙買収に使っていたとしたら、除名どころじゃ済みませんが。

2023年12月13日水曜日

医師は転じて革命家となる

 初めてクソゲーと呼ばれたゲームはファミコンの「いっき」ですが、農民反乱をテーマにした作品なだけに中国共産党からお墨付きをもらってもいい内容のはずですが、周りにいる中国人にゲーム画面見せながら聞いたら、「遊んだことあるかもしれないけど覚えていない(´・ω・)」とつれない反応でした。
 もっとも農民反乱といいながら戦うのは一人だけで(二人プレイなら二人)、「一揆」ではなく「一騎」と呼ばれるほど狂った世界観ゆえかもしれませんが。ちなみに中国での呼び名は「農夫忍者」のようです。

 そんな中国における近代化の幕開けとなる反乱を率いたのは言わずもがなの孫文ですが、先日会社の同僚に孫文について解説した際、彼はもともとは医者であったことを教えたら大いに驚かれました。恐らく政治家、反乱指導者としてのイメージが強かったためかと思われますが、彼は若いころに出稼ぎしていた兄を追いかける形でハワイに行き、香港で医学を学び、マカオで医師として開業してたりします。
 そのような孫文の人生を解説していた際にふと、「そういえばゲパラも医者だったな」ということを思い出しました。南米、いや世界において彼を嫌う人間なんているのかと思うくらい世界的革命スターのチェ・ゲパラですが、彼も母国アルゼンチンで医学を学んでいました。

 ここまで思うに至り、孫文といいゲパラといい、何故二人とも医者から革命家に転じたのだろうかという点が気になり始めました。さらに掘り起こすと、日本の幕末期においても橋本佐内を筆頭に医師出身の志士も数多くいた、っていうか数多くの志士を輩出した緒方洪庵の適塾が医学を教えていたのもありますが、なんか医師から革命家になる率は他の職業に比べて高いような気がしてきました。

 ただこのからくりですが、当時の時代情勢を考えればある意味で自然な結果だといえるのではないかと思います。スパイファミリーのアーニャの声優をしている種崎敦美氏の口癖をまねて「Becauseなぜなら」というと、上記革命家が活躍した時代において医師というのは、国外の情報に深くアクセスできる特異な立場にあったというのが原因だと推察されます。

 封建制が続く近代化以前の国家は鎖国時代の日本よろしく、大抵どこも外国に対して排他的であったり、国外から入ってくる情報を制限する傾向がありました。しかしこと医学に関してはどの国も寛容で、日本も江戸時代に蘭学として真っ先に研究を解放したのは医学でした。
 これは何故かというと、どれだけ独裁的な封建主義の権力者であっても、自らの健康と命を永らえさせる医学に関しては最先端の技術を欲しがるためと言い切れるでしょう。国家として役立つか以前に、権力者が個人として優れた医学を求めることから、排他的な価値観であっても医学だけは例外的に外部から優れた技術や知識を取り込もうと動くため、鎖国下にあっても比較的自由に学ぶことができれば、国外の情報にもアクセスしやすくなるというわけです。

 ただそうして医学を学ぶ者たちはというと、国外の情報にアクセスできることから次第に自国と他国の違いに気づくようになり、場合によってはその矛盾にすら気づいてしまうわけです。実際、孫文もゲパラも他国に比べ自国の政治体制の古さや問題点に気づくようになり、革命家を志すようになったとみられる過程が存在します。
 こうして矛盾に気づくどころか、封建制が続いていた日本や中国においては西欧の民主主義に触れたりなんかした場合、「うちの国めっちゃおかしいじゃん(;゚Д゚)」と思うのが自然な成り行きです。これは多分医師に限らず当時国外の情報に触れた人間なら誰もが気づいたでしょうが、そもそも情報に触れること自体が制限されているため、必然的に早くから気づけるのは国外にアクセスできる医師に限られてくるでしょう。

 こうした成り立ちというか経緯から、鎖国的な国家体制にの中でも国外情報にアクセスしやすい医師というのは得てして革命家に転じやすいのではないかと私は思います。もっとも情報統制がなされていない国の場合はさにあらずですが、北朝鮮やロシアなんかのような情報統制が激しい国だと、今後も医師から代表的な革命家が生まれてくるかもしれません。
 まぁ現代において国外情報にアクセスしやすいのはギークことIT技術者のほうが立場的に強いし、反国家主義者も現代ではこの界隈に多いので、医師から革命家というパターンはもう成立しないかもしれません。しかし19世紀や20世紀において医師というのは国家に仕える外交官以上にインターナショナルな職業で、それが革命家としての下地を作っていたのではないかというのが自分の見方です。

2023年12月12日火曜日

自民党のキックバック資金の用途は何なのか?

 よく家で一人でいるときに、「ネバーエンディングストーリー」の主題歌の歌詞を「ゲイバーエンディングストーリー」と替えて歌ってたりします。どんなエンディングになるのか、歌いながらすごい気になります。

 話は本題ですが炎上が続く自民党のパーティ券キックバック問題ですが、前回記事を書いた際、正直言ってこれほどまでに規模が大きいとは思っていませんでした。せいぜい一人当たり数十万円、言っても数百万単位だろうと思っていたら一人で数千万円もキックバックされ、しかも派閥帳簿に記載せず、議員個人も収入を開示していなかったというのですから、まぎれもない政治資金規正法違反です。かなり長い年月に渡りこの慣習は続いていたという報道から察するに、人によっては累計で億以上の金額がキックバックされていた議員もいたのではないかと思います。

 単純に数百万円単位の未記載でも十分な違反ですが、数千万単位となると立件起訴される可能性は高いような気がします。逮捕も十分あり得る金額であり、国会がこれから閉会した後にこのところ冤罪とかでやらかしまくっている特捜がどう動くのかは注目を浴びるでしょう。
 なお今回の事件に関してかつてのリクルート事件になぞらえる人もいますが、金額といい逮捕者も今後出る可能性も考えると、実体的にはロッキード事件のほうが近いんじゃないかっていう気がします。

 以上のキックバック問題を受け、巨額の未記載がほぼはっきりしている安倍派議員をパージする人事を岸田総理は考えているようですが、私個人の意見で言えば安倍派以外の議員に関しても今後捜査が及ぶ可能性があることを考えると、現段階で内閣改造を含む人事変更に着手するのは悪手な気がします。もっとも役職付きのまま逮捕されるという事態もあんま望ましくないでしょうが、せいぜい逮捕や立件に及んだ時点で安全な次の後任を登板するくらいの内定人事に留めておくのがいいように思っています。まぁ状況と支持率がそれを許すかですが。

 そのうえで、個人的にこの事件で一番気になっているのは見出しにも掲げている通りキックバックされた資金の用途です。議員がそのまま懐に入れて個人消費に使っていたとしても十分噴飯ものですが、仮にそうであれば、帳簿に計上しない理由はあまり成り立ちません。端的に言えば、今回のキックバック資金は一切帳簿に載せられない裏金として配られており、その用途も「表に出せない」用途に使われたと考える方が自然でしょう。では具体的にどんな用途があるかですが、はっきりした証拠はまだ出てないものの、私は選挙買収に使われていた可能性が高いのではないかとみています。

 何故このように思うのかというと、かつて安倍元総理側近であった河井克行、案里夫妻の選挙買収事件があったからです。
 この事件が起きた際、買収に使われていた資金は安倍政権時の自民党本部から交付された資金が使用されていましたが、この資金源については今年においても「すがっち500」という意味深な記述が書かれたメモが見つかるなど、掘り下げたらもっと何か出てきそうな気配を見せています。

 そうした資金源の怪しさ以上に、自分は上記事件を見た際に河井夫妻の買収の仕方があまりにも手馴れすぎているような違和感を覚えました。本当に河井個人の犯罪なのかというとちょっと不自然に見え、何となく組織的な指導があったように見え、表に出ていないだけで自民党のほかの議員でもこのような選挙買収に手を染めている人間がいるのではないかと疑いました。
 それを踏まえて今回のキックバック事件を見るに、この問題の本丸は、キックバックされた金を何に使ったのかになってくるような気がします。ぶっちゃけ熊手買うのに使ったとかならまだ笑えますが、選挙買収に資金が使われていた場合は、とんでもない疑獄事件に発展する恐れがあります。やや偏見で申せば、萩生田氏あたりはやりかねない人物だとひそかにみています。

 もし自民党がこの問題をまじめに処理する気があるのなら、キックバック金額に1千万円などの一定基準を設け、それ以上の金額を受けとっていた議員に関しては、野球の黒い霧事件のように理由の如何なく党から追放すべきでしょう。金額を基準に処罰を決めることで選挙買収は処罰とは無関係という方向にもっていかないと、多分後々えらいことになるというのがこのプランの目論見です。っていうか早めにこうした基準で党内処分しないと、仮に選挙買収に一部でも使われていた場合は自民党は本気で政権を失う可能性すらあるでしょう。

 そのうえで、報道が出る直前になった急に派閥総裁をやめた岸田総理にも疑惑の目が注がれており、ただでさえ不人気で支持率が上がらないことから、まじめに来年早くにも次の総裁人事を決めとかないとならなくなってきています。ただ上記のキックバック事件の余波から、次の総裁の条件としてはキックバックを一切受けていない人間にほぼ限定されるため、選択肢はかなり狭い範囲に絞られることになります。

 その点で言えば、このところキックバック問題でやけに生き生きとしてきた石破茂氏がここにきて有力候補になってきた気がします。そもそも石破氏の場合、キックバックを受けようにもキックバックする派閥がないことから、大昔ならともかく未時効期間においてこの問題に関してはほぼクリーンだと言い切れる立場です。知名度は元から高いのと、自民党執行部と距離を置いていることから非自民党系支持者の間でも一定の人気を持っていることを考えると、ワンポイントリリーフとして博打的に選挙前に総裁にするの案外アリなような気がしてきました。
 かねてから書いているように私は石破氏について総理には向いていないと思うし、若干空気読むの下手だからそもそも周囲には推されず。総理には決してなれない人材だとみていました。彼と同時代に活躍した政治家に関しても、与謝野馨、中川昭一、細田博之、安倍晋三はすでに亡く、谷垣氏も引退しており、今でも政治家やっているのは麻生太郎氏くらいで完全なロートル議員といってもいい年齢になっていますが、まさかここにきて総裁候補となりうる事件が起きるとは、本当に人生何が起こるかわからないものだなと思います。

2023年12月10日日曜日

SFC時代の小学生のゲーム購入事情

ファミコンハウス流山店の思い出(かけるのブログ)

 上の記事で紹介されている流山のファミコンハウスですが、ぶっちゃけ家の近くにあったので一番通っていたゲーム屋です。1990年代前半に南流山にはこのファミコンハウスのほか、テックス、ブルート、マジカルといったゲーム屋が存在しましたが、店舗面積と品ぞろえが一番広いのと、比較的価格相場が安定していたため、迷ったらここのファミコンハウスで自分もゲームを購入していました。
 なお当時は100円でも安くゲームを買うため、隣の松戸市を含め中古ゲーム屋をよく徘徊しては欲しいゲームの相場を調べていて、なんか一人で価格コムの調査員みたいなことをしていました。

 そんな私が小学生だったころ、当時の覇権ゲーム機は言わずと知れたスーパーファミコンで、ある意味ゲームの価格が歴史上最も高かった時代です。なんでも当時のスーパーファミコンのゲームは任天堂系列の問屋を介さないと流通できない仕組みになっていたそうで、問屋を含め忍店頭が粗利の5割近くを持って行ったため、スーパーファミコンのゲーム価格は後半には1万円越えもざらになるほど高騰していったそうです。
 なおこんな阿漕な商売をやっていた反発から、プレイステーションやセガサターンがソフトメーカー向けマージンを下げるやサードパーティのソフトメーカーは一気に任天堂から離れて新興勢力についたと噂されています。当然といえば当然で、任天堂が64の時代に冬になったのはハードやソフト戦略ではなくかつての流通戦略に起因する面が大きいと私は見ています。

 話は戻しますがゲーム価格が高騰していた当時、正直5千円くらいでは中古でもまともなゲームを買うことができませんでした。収入が制限される小学生にとっては非常に難儀な時代で、お小遣いをためて買おうにも月500円だったら1年間ためても6000円にしかならず、とてもじゃないけどまともに買うことはできませんでした。

 そんな小学生がゲームソフトを買うチャンスは年間で3つあり、誕生日、クリスマス、お年玉がその3大チャンスでした。このイベントにおいてはどんだけ高くても好きなゲームを親に要求することができ、またお年玉に至っては購入するソフトを調整すれば複数本購入することができるため、非常に重要な予算となりました。
 このイベントの際、地味に重要だったのは購入するゲームの換金性です。というのも前述の通り当時のゲームソフトは非常に高く、お小遣いではまともに購入することは不可能でした。となれば上の3大イベントのほかにどうやって買うかですが、前述のイベント時に買ってもらったゲームを中古屋に売却して、新たに現金を得るというのが「第四の手段」でした。

 中古ゲーム屋に買い取らせるにしても、古いゲームだったり、人気のないゲームだったりすると買取価格は非常に小さくなります。なので前述の3大イベントの際にはなるべく換金性の高いゲームを選んでおくことが、後々の新規ゲーム購入の際の資金源となりうるだけに、非常に重要な選択肢となっていました。

 具体的にどんなゲームが換金性が高かったのかというと、単純に人気の高いゲームほど買取価格が高くなるのですが、ファイナルファンタジーなど人気は高いものの出荷本数が大きいゲームだと発売から数か月はまぁいいとして、半年も経つと中古へ流れる本数も異常に多くなるため値崩れしやすかったです。
 自分の実感で言えば、「がんばれゴエモン」とか「ロックマンX」といったシリーズ物のアクションゲームが、一番値崩れしにくかった気がします。このほか対象年齢が比較的高かった「信長の野望」や「ダビスタ」シリーズも中古で高価格帯をよく維持していた気がします。逆にジーコサッカーをはじめ、発売から時間を経たサッカーゲームが一番値崩れが激しかったような。

 話を戻すと、私が小学生であった頃のゲーム購入は後々に中古で売却することを前提としていました。ただこれもスーパーファミコンの時代が終わり、プレステ全盛期になると新品でも価格は6800円が上限となり、新品価格の値下がりとともに中古価格も以前に比べれば落ち着き、3000円もあればそこそこ幅広い選択肢の中で買えるゲームが選べるようになったことで、以前ほど中古販売を視野に入れた換金性に関してそこまで意識することはなくなりました。っていうか、あのスーパーファミコンの時代が一番特殊だった気がする。

 近年はゲームのダウンロード購入が増え、冒頭のファミコンハウスも確か2013年あたりに潰れるなど、ゲームの中古販売はまともに商売できないくらいになっています。ある意味、新品価格が異常に高かったスーパーファミコンの時代だからこそああした中古ゲーム屋も商売ができたんだと思います。
 恐らく今後ゲームはますますSteamなどパソコンなどの端末を介したオンライン販売が主流となり、ゲーム単価もますます下がっていくと思います。そう思うと、中古ゲーム屋のあの独特な雰囲気を味わえたいい時代を自分も過ごせていたのだとしみじみ感じたりします。

2023年12月9日土曜日

神戸市の人口150万人割れに触れ

「2006年に閉園した遊園地」“ディズニーランドをパクった”施設が辿った数奇な軌跡(SPA)

 いまだに奈良ドリームランドのこういう記事を見かけるのに驚く一方、以前は関西出身者であればこの「奈良ドリームランド」という単語をひとたびちらつかせば1時間は会話を続けられる魔法の言葉でしたが、さすがに閉園から長くなり、最近はこのワードが使いづらくなってきています。親戚の奈良おじさんなんかは聞いてもなくても奈良ドリームランドについて口にしてくるけど。
 なおこの記事は当初日刊SPAの元記事リンクをつけようとしましたが、なんかあそこはしばらく表示すると記事が見れなくなり、記事一覧ページに強制的に切り替えてきます。いくら何でも、なめすぎだと思う。


 それで本題ですが、なんでも神戸が人口150万人を割り、同じく減少している京都市とともに人口で福岡市、川崎市に追い抜かれ全国7位に後退したとのことです。かねてからこのブログでも神戸市の近年の衰退ぶりは激しいと指摘しましたが、こうして人口面でもはっきり影響が出る水準に陥っています。

 神戸市が衰退している原因として上の記事では市内中心部にタワマンがないせいだという、ちょっと疑問に思う主張をしてはいますが、後半に挙げている大阪への通勤に関しては頷ける点があります。以前と比べると関西圏の大阪中心部への通勤は神戸などの阪神エリアから、京都や滋賀などのエリアへ徐々に比重が移ってきているように思えます。
 特に滋賀県は「「翔んで埼玉2」でも舞台にされるなど、若干関東圏の埼玉のような立ち位置を近年確立しつつあります。通勤に関して言えば大阪まで直通の路線があるのと、また琵琶湖をバックにした住環境の良さから、若い年齢層の間で済む人が増えていると聞きます。まぁ教育環境はめちゃくちゃ悪そうに見えるけど。
 以前は大阪で働く人が住みたい場所といえば神戸や宝塚などの兵庫県でしたが、近年はもはやさほどにも魅力を持たなくなってきているように見えます、

 そうした通勤の問題に加え、神戸においては産業面の衰退、特に海運の衰退が著しいでしょう。かつては国際港として横浜と並ぶ立ち位置にありましたが、アジアにおける海運ハブの地位を韓国のプサンなどに脅かされるにつれ、神戸の海運業は徐々に縮小していったように見えます。また神戸製鋼を筆頭とする製鋼産業も、業界自体が落ち込み、新日鉄と住金がいち早く合併したのと比べると神戸製鋼の外交のもたつきもあって、何となく羽振りがよくなさそうに見えます。

 そのうえで、神戸市自体の行政手腕の悪さも影響要因としてデカいのではとかねてから思ってみています。阪神大震災の後に作られたルミナリエや神戸空港を筆頭として、よくわからないものにお金を使ったりしているのが目立ちます。また隣の明石市が盛り上がるや猛烈なネガキャンを神戸市が率先して行ったりするなど、単純に神戸市の人材が悪く、行政手腕が発揮されないことも衰退の一因だと思います。

 主権にほど近い川崎市はともかくとして、より立地面で厳しい福岡市の人口が伸びているのと比べるなら、今の神戸市の衰退はやはり神戸市自身に起因するところが多い気がします。どう立て直すかわかりませんが、今度当たり視察がてら行ってみようかな。

2023年12月8日金曜日

新たなITサービスが生まれなくなった中国

 日本も今年は異常な暖冬でしょうが、上海も今日最高気温が20度を超すなどかつてないほどの暖冬となっています。不思議なのは暖冬だと湿気が高まる傾向が多かったのに今年はやけに乾燥していて、っていうか空に雲がない快晴日が異常に多いような気がします。

 話は本題に入りますが、ちょっと前まで中国ではシェアサイクルやスマホ決済など、毎年何かしらの新たなITサービスがスタートしていました。しかしコロナ監視関連アプリが氾濫した去年は別として、今年においては何ら新しいITサービスが普及せず、何となく景気同様に成長が頭打ちした感じがします。

 こうした動きの背景としては経済体制が影響しているように思え、特に今の中国政府は個人情報の流出を恐れてIT関連企業に海外上場を厳しく制限しています。こうしたことから中国国内で旗揚げするよりも、第三国でITサービスを立ち上げる方が有利となってきており、システム開発者もどことなくそうした志向を持つようになってきているように見えます。
 そういう意味ではスタートアップの色が濃いIT業界においても、タオパオやテンセントなど、既存IT強者が市場を独占する環境が今後続くかもしれません。世の中の動きが小さくなって個人的にありがたいと感じるものの、それはそれでいいものなのかとちょっと不安に感じるところもあります。

2023年12月6日水曜日

自民党安倍派のパーティ券問題について

 先週からかかっていたインフルエンザですっかり体力を取られて更新も滞っていましたが、ようやく今日になってまともに体が動くようになりました。昨日までは鼻かむと常に血が混じってたし。

 それで久々の政治トピックですが、自民党安倍派で何でもパーティ券販売のノルマを設け、ノルマ達成者にはパーティ券で集めた政治資金をキックバックしていたという報道が出ています。詳しい処理とか管理までは細かく勉強していませんが、正当な収集理由なく集めた資金を情報公開なしで派閥内で再分配していたことが問題だったそうで、特捜部はこの案件で一山上げようしているようです。
 この問題に関して母体となる自民党内では安倍派への批判は薄いのですが、どうも自分が見ている限りだと野党からも批判が薄いように感じます。理由としては言うまでもないでしょうが、この手のパーティ券資金の再分配はどこの派閥も政党もやっているように見え、あまり批判するとその批判が跳ね返ってくることが目に見えているため、どこも薄目な反応になっているのだと思います。

 そもそも論として、私自身はこの問題を見て思うこととしては何故政治資金をパーティ券で集めなければいけないのかという点です。直接現金で集めると意地汚さそうに見えるからというのが恐らく理由ですが、パーティ券という名目上、建前だけでも政治パーティを開かなくてはならなくなります。これにはもちろん食事代や会場代などの経費が掛かってくるため、政治家の手元に入ってくるお金は、

パーティ券売上-経費=集められた政治資金

 という計算となり、パーティ経費の分だけ有権者が支払った政治資金が目減りするということになります。政治家としてはお金が欲しい、パーティ参加者としては支持政治家にお金を寄付したいという目的で恐らくやっているかと思いますが、なんかこれだと双方にとってマイナスな結果にしかならない気がします。

 もちろん個人献金額には上限を設けるなどして金権政治化する事態は避けるべきでしょうが、基本政治活動にはお金がかかるものだし、政策や人柄を支持する人からその資金を募ってかき集めるのも私は政治家の仕事の一つだと思います。逆に徹底的にこうした個人や団体から政治家への献金を規制しようってのなら、政治家の活動資金をすべて税金で賄わなくてはならなくなり、こっちはこっちでまた別の問題を引き起こすというか、すでに政党助成金でいろいろ問題が起きています。

 あくまで主観として述べると、献金にまつわる政治と金の問題を排除するために政党助成金の制度は作られましたが、この結果として政党助成金を分配する党本部の権力が増し、結果的に政治家個人は以前よりも小粒になった気がします。以前はそれこそ献金を集められるような人望なり手腕が求められましたが、今はその辺を助成金で賄うようになったため、知名度さえあればプライベートや能力で劣る色物議員が増えてしまい、また党本部に気に入られるか否かでポストも決まってしまっているように見えます。何となく、政治家の育成という点で政党助成金は失敗だったように見えます。

 これ以上広げると収拾がつかなくなるのでまとめに入りますが、パーティ券の再分配自体はもちろん現行法に反するなら取り締まるべきでしょうが、それ以前として政治献金について、今一度立ち返るべきに来ているのではないかというのが私の見方です。端的に言えば政党助成金の制度が日本の政治を矮小化させ、またこの助成金自体が小沢一郎をはじめとする制度設立者の不正の温床にもなっている点があり、なくせとは言いませんがこの際助成金の総額を思いきり減らした方がいいのではないかと思います。
 その代わりとして、公開を原則に個人献金を受け取りやすい制度にして、党本部が税金をバックとした助成金で異常な権力を持つ今の状況を改革すべきだと思います。そこまで今回のパーティ券に関する報道で議論が広がらない点に、ひそかに不満に思っています。

2023年12月2日土曜日

レオパレスは改修工事をきちんと行っているのか?

 先日、同僚とのふとした会話からテレビ東京が放送する「ガイアの夜明け」という番組に話題が及びました。この番組は企業ドキュメントで、実在する企業を密着取材して放送するという内容で、見方を変えるとテレビで事業を紹介してやるから代わりに宣伝費を出して的な、経済報道であるあるなバーター的な内容となっています。そのため一部視聴者からは「提灯番組」などとも呼ばれていましたが、その評価を覆したのが、あの伝説となったレオパレス回でした。

 この「ガイアの夜明け」で放送されたレオパレス回では、ほかの回同様に社長への直接インタビューシーンも放送されたのですが、そのシーンで番組スタッフはレオパレスの社長に対し、サブリース契約でオーナーに対し賃下げを強く要求するよう社員に指示するメールを提示して、「かなり違法なことをやってませんか?」的に、何故か社長への直接インタビューが直接追及へと切り替わる場面となっていました。なので登場当初はやや楽しそうにインタビューに臨んでいた社長でしたが、一瞬で顔が変わり、「いや、そんなの知らない……」と、苦し気に否定するだけでした。
 敢えて言えば提灯から刃物が飛び出すかのような番組となり、ぶっちゃけレオパレス側も当時は相当混乱したかと思います。こんなサプライズ、それまでになかったんだし。

 その衝撃の放送から翌週、テレビ東京はまたもレオパレス追及番組を組み、サブリース問題だけでなく建設したアパートの多くで界壁が設けられていないなどの建築基準法違反を取り上げ、レオパレス叩きにうなりをあげました。これらテレ東の報道がきっかけとなりレオパレスへ社会の非難が一斉に殺到し、政府もレオパレスに立ち入り捜査を行うなど、事態はどんどんレオパレスにとって悪化していきました。その後、「組織的に指示したわけじゃない」などと誰でもわかる嘘をつきつつも、界壁などの建築基準違反は今後改修工事にて是正していくとレオパレスは約束しましたが、これまでがこれまでだけにどうせ口だけだろうと内心私は思っていました。

 そんなことがあったことを同僚との会話で思い出し、あれからレオパレスが廃業したという話も聞かないけどどうしたことやらと思って業績を確認してみると、騒動発覚後に一時大きく落ち込んだものの、直近においては大分業績が改善し、株価も以前のような水準に戻っていました。はっきり言えば意外この上なく、不正規模の大きさから当時ですら改修にあたってレオパレスのキャッシュフローは尽きるという見方もあっただけに、いったいどうやってここまで持ち直したのかという点で気になりました。

当社施工不備物件の改修に関するお知らせ(株式会社レオパレス21)

 まず初めに、当時やると言った改修工事を実際には行わなかったのかという疑いを持ちました。なので調べてみたところ、一応改修工事は当初掲げた目標完了時期は達成不可能として2024年末へと延期されてはいたものの、現在も工事は続けており、これまでの改修軒数や今後の改修軒数などの数字データを定期的に公開していました。
 割とこういう問題は喉元過ぎたら無視する会社が多いだけに、こうしてきちんとデータを定期的に公開している点は正直に好感が持てます。もっとも敢えて全体母数の数字を隠している節があり、工事の実際進捗率について伏せているのは往生際が悪いとは思いますが。


 もっとも、その改修工事の実施に関して全く疑惑がないわけでもないようです。上記の全国賃貸住宅新聞の記事によると、改修工事を未実施のまま期間満了を理由にオーナーとの契約をレオパレスが切ろうとし、契約が切れた後は改修保証を行わないなどということを契約に盛り込もうとしたという疑惑が、今年4月になんと国会で指摘されていたようです。もちろんこうした改修義務放棄は違法であると国交省も回答しているようなのですが、まぁレオパレスならやりかねないことだと思えるだけに、あまり不思議には感じません。

 むしろこうやってオーナーとの契約を切ることで、改修すべき物件数を減らして、「回収がこれだけ進みました!」的に主張しているのではないかいう風にも見ています。っていうか本当にまじめに回収する気があるなら、過去調査において検出した改修対象軒数と、時系列での改修軒数をリストアップし、場合によっては改修物件の名称なども公開するものだと思います。それをやらないあたり、何かしら数字を操る作為が背後にあると疑ってかかるべきです。

 結論から言えば、業績はよくなっているかもしれないが依然としてレオパレスは後ろめたいものを隠しているという印象を覚えます。そういう意味では今後とも、この会社とはかかわりあいになりたくないものです。

2023年11月30日木曜日

京都市営地下鉄は延線すべきじゃないか

【画像あり】京都、人多すぎて死亡wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww(暇人速報)

 かねてから報道されていますが京都がオーバーツーリズム、っていうかなんでこんなとこまで横文字使うのか意味わからないけど観光客の激増によっててんてこ舞いのようです。実際、先月に自分が京都に行った時も、かつて自分が学生としていた時と比べ明らかに人が増えていると感じましたが、中でも公共交通機関の満杯ぶりが目に余りました。

 具体的には京都駅から金閣寺、嵐山方面へ向かうバスでしたが、始発の京都駅の時点でほぼ満杯となり、途中のバス停からはとてもじゃないけど乗り込めないし、また途中のバス停で降りようと思っても満杯過ぎて降車できないくらいの込みようでした。なので結局、自分とビンラディンによく似たうちの親父も終点の金閣寺まで乗って、そっから歩いて等持院に行きました。
 何気に幕末に尊王攘夷主義者によって首が切られた足利尊氏などの木造見れたのはよかった。

 私見として述べると、京都の公共交通で一番ネックというか問題が多いのはこの嵐山方面、具体的には西北部だと前から思っています。何故かというとここは京都の玄関口である京都駅から直接行く方法がバスしかなく、その結果としてバスに乗客が集中し、道路も混雑する悪循環を作っているように思えてなりません。
 一応、鉄道では嵐電という四股名みたいなトラムで走る路線がありますが、京都駅からこの嵐電に乗るには相互接続のアクセスが悪く、日本語もわからない外国人観光客からすれば恐らく乗ろうとはしない路線です。っていうか自分も嵐電には一度も乗ったことないような気がする。

 いうまでもなく、嵐山は京都の観光地の中でも清水寺、伏見稲荷と並んで集客力が最も高い観光地の一つです。この嵐山への交通アクセスが悪くバスに集中することで、京都市全体の公共交通を悪化させているというのが自分の見方です。そんな元凶に対する対策ですが、結論から言えば京都市営地下鉄を延線するのが最適解だと私は思います。

 京都市営地下鉄烏丸線はその名の通りに、京都市のど真ん中を走る烏丸通を南北に貫く路線です。ただ、意外と京都市中央部には観光地が少なく(二条城くらいか)、また建設途中で何度も遺跡が出てきて工事が中断し、費用が高騰したため乗車料金が高く設定されていることから、スカスカというわけじゃないけど利用客は決して多くありません。言い換えれば、運送余力をまだ残しています。

 先ほどにも書いた通り、京都の交通で一番問題なのは京都駅から嵐山までのアクセスの悪さであり、これを改善しようってんなら、この京都市営地下鉄を延線し、京都駅からそのまま嵐山まで行けるように伸ばすことが一番いいように考えています。
 具体的には北大路駅のあたりでそのまま北上して国際会館まで行く現在の路線に加え、嵐山方面へ西に延びる路線をもう一本掘るのがいいかと考えています。こうすることにより外国人観光客は運送力の高い鉄道で直接嵐山へ行くことができ、バスの運行本数も減らせられ、みんながハッピーになれるという算段です。

 とはいえ実際にやろうってことになると移籍だらけの京都の地下を掘るわけだから、下手すりゃ黒部川ダム以上の難工事になる可能性もあるでしょう。ただ長い目で見た場合、恐らく今後20年は京都の観光客は増加し続けると私は考えており、であれば思い切ってやるべきなんじゃないかと考えています。まぁ京都市はあれだえ有利な条件で赤字団体だから、あんま期待しちゃいけないんだけど。
 なおもし可能であれば、西だけじゃなく東へ、具体的には嵐山と銀閣寺をつなぐ路線も作れたら最高だと思います。嵐山を午前に訪れ、午後に東山を回る観光客も多いと思え、この東西の移動は現状では実質的にバスとタクシーしかありません。もっとも東山方面こそ遺跡が多いとみられるエリアなだけに、実際やろうとなるとMRJみたいなプロジェクトXになるかもしれません。

 もっとも実現出来たら、文字通りに金閣寺と銀閣寺を結ぶ路線になるので、イメージ的にはすごいいい感じな気がしますが。

2023年11月29日水曜日

日大アメフト部廃部の報道に触れ

 先日、このブログで中国で流行っている肺炎は言われているほど自分の周りでは流行っていないと書きましたが、なんか月曜から風邪気味になって、今日はとうとう仕事休んでダウンしていました。っていうか先週も風邪かかったのに何故?

 話は本題ですが、かねてから大麻問題で揺れていた日大アメフト部がとうとう廃部される運びとなりました。結論から言えば、事ここに至っては廃部もやむなしだと私も思います。
 大麻問題と無関係の部員に関しては本当に心の底から同情心を覚えますが、かつての悪質タックル事件といい、一連の問題はアメフト部員個人のものというよりアメフト部という組織が起こしているとしか言いようがなく、組織としてのけじめをつけるうえでも廃部以外に選択肢はないでしょう。

 そもそも今回の大麻問題でおかしいのは、本来矢面に出て無関係の部員を守るべき立場にあるアメフト部監督が一切表に出てこないという点です。この一点で以っても日大アメフト部は常識では考えられないおかしい組織であると判断せざるを得ず、大麻を隠し持って犯人隠避したあの副学長といい、責任ある組織の態をなしていません。
 そのうえで、やはり一番致命的だったのは犯人隠避を行った副学長であり、辞任するということですが、日大はもっと早くに彼を犯人隠避、大麻不法所持などの容疑で彼を刑事告訴すべきだったのではないかと内心思います。彼こそがこの問題における最大の癌であり、仮に内部通報があった直後に警察に捜査を依頼し、見つけた大麻片もすぐ提出していれば、廃部にまでしなくても済んだのではないかと思います。

 林真理子理事長に関しても、挑発に乗る形でほかに逮捕者は出ないなどと無駄にタンカを切ったりするなどその資質に疑問を感じますが、その辺は反省したのかこのところは囲み取材に一切応じなくなったのと、上記の副学長と対決したあたりは改善がみられるように思え、火中の栗となるでしょうがこのまま学長の立場で改革を続行すべきだと思います。

 重ね重ねとなりますが、無責任な大人たちによってその夢を絶たれた無関係な日大アメフト部員らに関しては深い同情の念を覚えます。同時に、早大相撲部でも大麻関連の逮捕者が出ており、印象によるものかもしれませんがかつてより大学の大麻汚染が広がっている気がします。
 この点、広がりに歯止めをかけ、大麻をしっかり根絶するためにも、大学スポーツ界は競技の垣根を越えてこの辺の対策をもっと力を入れるべきかもしれません。それこそ部員に大麻逮捕者がその時点で1年間試合出場停止とするなど、統一した基準なんかあってもいいでしょう。日大を他山の石とすべきでありません。

2023年11月26日日曜日

突然パソコンの音がエコーに(;´・ω・)

 上海は冷え込むかと思いきや再び暖かくなり、今朝も穏やかな気温の朝でした。なもんだからのっそり起きてまた「アクション対魔忍」で遊ぼうとパソコンを開いたところ

(゚д゚)!

 という感じで、自分の耳を疑いました。何が起きたのかというと、パソコンのスピーカーから出てくる音が何故か反響したようなエコー音になっていたためです。

 明らかに機能まで聞いていたゲーム音声とは異なる音が流れており、一体どうしたことかとサウンド周りの設定を弄るも一切直らず、せっかく前のノーパソの内蔵スピーカーの質が悪かったのでノーパソを取り換えたのになんてこったいとちょっと頭を抱えました。
 こうなった原因についてはちょっと思い当たることがあり、昨夜寝ながらパソコンしていた際にちょっと音量を変えたのですが、その際にサウンドの設定を開いて「立体音響」という設定項目をみて「何か変わるのかな」と弄った記憶があります。多分あれが原因だと思うのですが、その立体音響の設定項目を再びオフとかに変えても、エコー音は改善しませんでした。

 こうなっては仕方ないのでGoogleで早速トラブルシューティングしたところ、出くわしたのが以下のYahoo知恵袋でした。


 どうも私と同じような症状に出くわした人が質問しているのですが、それに対する回答は「サウンドドライバ(Realtek)を削除しろ」というものでした。詳細はリンク先に書かれてありますが、デバイスマネージャーからRealtekのドライバを削除すれば、再起動するとまた一から復元されると書かれてあり、もしかしたら一切音が出なくなるのではないかと戦々恐々で試してみたところ、なんとこれ一発で見事にエコー音が消え、元のスピーカー音が戻ってきました。
 上の質問者も全く同じだったそうで、返信で改善された旨が書かれてあります。

 それにしても原因はいったい何だったのか。エコー音がしていた際、イヤホンで音を聞いたら特に問題ない音が聞こえたので、内蔵スピーカーに問題があったのではないかと考えています。同じ問題ではこのほかにもマイクが音を拾ってエコーになるというものもありましたが、別にマイクで拾った音を流していたわけではないので、今回の私の事例ではマイクは多分無関係だと考えています。どちらにせよ、すぐに直ってくれてよかったε-(´∀`*)ホッ

2023年11月25日土曜日

悪役俳優のほうが目立つスパイダーマンの映画

 先月の日本滞在中、かねてより見たかった映画として「ジョーカー」のほか「スパイダーマン」の最新シリーズ三部作のうち2作目の「ファーフロムホーム」と3作目の「ノーウェイホーム」を自宅のAmazon Primeで見ました。ちなみに「ファーフロムホーム」は見た直後に金曜ロードショーでテレビ放送され、翌週には「ノーウェイホーム」も放送されていました。
 まぁ日本語字幕版で見たいから別にいいんだけどさ。

 どちらも前評判にたがわぬ見事な傑作で、特に「ノーウェイホーム」に関しては過去シリーズでスパイダーマンを演じたトビー・マグワイア、アンドリュー・ガーフィールドがそのまま出演するという非常に豪華な作りで、近年見た中でも稀にみる傑作だと感じました。っていうか公開当時に映画館でちゃんと見たかった。

 ネットでいろいろ批評を見ると結構裏話が多く書かれてあり、決戦前に3人のスパイダーマンが決意を確認しあうシーンで2代目スパイダーマンことアンドリュー・ガーフィールドが「ありがとう、君たちを愛してる!」と抱き着くシーンがありますが、あれは何でもアンドリューのアドリブだったそうです。本人曰く「感極まって、自然と出てきた」そうですが、過去の出演作の「ハクソー・リッジ」の熱演ぶりといい、非常に感情が強い人なんだなぁと思わせられるシーンでした。
 実際にそう伺わせられるエピソードとして、まだ情報公開前にアンドリューが映画関係者に「あんたまたスパイダーマンやるんだって?」と聞かれた際に否定はしたものの、「あんた嘘が下手ね。今のうちに嘘つく練習をしておきなさい」と言われたらしい。

 また別の裏話として悪役のグリーンゴブリン役を演じたウィレム・デフォーについてほかの出演者によると、「ウィレム・デフォーが出るあるシーンを30テイク撮影した。その30テイクには一つとして共通する動画はなかった」と語られています。これはどういうことかというと、ウィレム・デフォーは30テイクすべてで異なる演技の仕方をして見せたそうです。その演技の幅の広さと芸達者ぶりに他の出演俳優らも大いに驚いたそうです。

 実際にというか映画の批評を見ていると、「ノーウェイホーム」で最も評価されていたのはこのウィレム・デフォーで間違いありません。約20年ぶりに同じ役を演じるにあたって、かつての出演時と変わらぬ怪演を見せたほか、オリジナルの1作目でも穏やかそうな父親の表情を見せたかと思ったら、狡猾な悪役の表情へ瞬時に入れ替わる演技が素晴らしく、それが今回の「ノーウェイホーム」でもいささかも衰えていなかったのには自分も驚きました。

 同じく悪役として、ドクターオクトパス役を演じたアルフレッド・モリーナに関しても自分としては感慨深い思いとともにその演技を見ていました。もともと私は全映画の中で「スパイダーマン2」が一番好きで何度も見ているのですが、この作品でアルフレッド・モリーナは変心した大学教授役を演じており、学者らしい知的な表情を見せる一方、こちらもまた狡猾な悪人顔を使い分けており、主演のトビー・マグワイア同様にその演技ぶりには一目置いていました。
 そのアルフレッド・モリーナもこの「ノーウェイホーム」にて、こちらも約20年ぶりの出演ながらかつてと全く変わらない姿で現れ、そのふてぶてしくも知的さを感じるセリフの話し方といい、やっぱすごい俳優だったと改めて感じさせられました。なお本人は相手役のトビーとの再会がこの映画で最もうれしかったことと話しており、撮影途中で何度もトビーと話してたそうです。

 以上の二人を見るにつけ、割とこのスパイダーマンの映画は主役以上に悪役を演じた俳優の方が演技面での卓越さを見せつけられることが多い気がします。3シリーズ目第1作の「ホームカミング」でもヴァルチャー役を演じたマイケル・キートンの演技が自分の中で一番印象に残っており、主役もさることながら悪役俳優の活躍が人気を支えている気がします。

 もっともこれはスパイダーマンに限るわけじゃなく、ほかのヒーロー映画でも共通する特徴なのかもしれません。「ダークナイト」でジョーカーを演じたヒース・レジャーは言うまでもなく、傑作ヒーロー映画はたいてい主役以上に悪役の演技が評価される傾向があり、極端なことを言えば悪役がヒーロー映画の成否を左右する面が大きい気がします。そういう意味では大御所俳優を持ってくるスパイダーマンのキャスティングは毎回当たっているのかもしれません。

2023年11月23日木曜日

中国では疎外論が知られていない?

 なんか中国で謎の咳が流行っているという報道が出ていますが、自分の周りでも風邪ひく人がこのところ増えています。ただ症状としてはそれほど重くなく、気温の変動が激しいために体調崩している人が多いだけのではないかと思っておりそれほど深刻視していません。

 話は本題ですが、以前に自分の友人がこのブログの記事で「疎外論について書いた記事が一番面白かった」と話してくれたことがありました。詳細はリンク先の14年も前の記事に書いていますが、全共闘世代ならいざ知らず、現代においてこの疎外論について触れられることは実際そう多くはないでしょう。

 ここでもこの疎外論について簡単に説明すると、要するに人間がその利便性のために作ったシステムや価値観が時代を経たり場面が異なったりすることで、概念だけが独り歩き(疎外)して逆に人間を束縛してしまうという現象のことを指しています。卑近な例で用いると、「経済」という概念はもともとは食料などの物資を公平かつ効率的に分配するために編み出された概念でしたが、現代においてはたびたび「経済」を維持するために生活の我慢や犠牲が強いられたりすることがあり、そのような状態を「疎外」と呼んだりします。

 この疎外論は共産主義概念の創立者、ではないけど大きく体系化したマルクスが提唱した概念で、彼のが科学的社会主義思想は現代においては実際に応用できないし応用したとしてもうまく機能しない無価値なものとほぼ完全に判定されていますが、疎外論だけに関しては今でも十分通じるというか、普遍的な概念として私を含め高く評価する人がいます。
 ちなみになんで私がこの疎外論について詳しいかっていうと、かなりガチな共産党闘士時代を経て温厚となった大学の恩師がこの方面に詳しく、授業の合間にこうした社会主義豆知識をよく教えてくれたからです。現在連絡を出せず、本当にこの恩師には申し訳ない気持ちがします。

 それでこの疎外論ですが、「社会主義国の中国なんだから一般教養としてみんな知ってるはずだよな(*‘∀‘)」などと思って周りの中国人に「疎外論ってすっげーよな(^ω^)」などと話題に出してみたところ、みんなしてキョトンとした顔され、若干空気を悪くさせることが何度かありました。
 これはどういうことだと思って色々調べたところ、調べ方が悪かっただけかもしれませんが、どうも中国ではこの疎外論はほとんど知られていないような気がします。中国の大学ではマルクス主義精神の一般教養科目が必須科目となっていて大学生は全員講義を受けるようになっているのですが、肝心要のこの疎外論については教えられていないようで、なんかすごいもったいない気がします。

 あくまで私個人の見解ですが、中国は疎外論を教えたらまずいと思っているわけではなく、マジで単純に理解している人が少なく、学界においてもほとんど知られていないんじゃないかとみています。そうなると中国のマルクス研究はいったいどんなレベルなんだといいたくもなってきますが、まぁ実際中国もマルクス主義が空辣な概念だということはほぼ理解しており、だから時代を経たこともあってあんまりみんな興味ないのかもしれません。
 それを言ったら日本でも、私の学生時代と比べてもマルクス主義に関する研究や議論がさらに後退したなという気がします。私の時代でも酔狂な人間はいくらか学んでおり、2008年のリーマンショック時に格差議論が過熱した際は「今だからこそマルクス」という全く実態に合っていない空辣な宣伝文句とともにマルクス本が売り込まれていましたが、あの時代を最後に、日常生活でマルクスの名を見ることはなくなった気がします。

 私個人としては、やはり資本主義を比較分析するうえではマルクス主義経済システムの知識は少しはもっておいた方がいいと思い、経済学に興味ある人にはぜひ手に触れる程度で学んでほしいと思っています。マルクス主義を学ぶことで、「資本主義には市場原理があって限界があるが、社会主義の搾取には限界がない」というある中国農村調査の結論の意味が分かるようになるし。
 ちなみにこの結論を中国人の同僚に話したら、「なるほど(゚д゚)!」とすごい真面目な顔して納得してました。多分あの同僚はきちんと資本主義経済システムとマルクス主義経済システムを理解しているから、あの結論をすぐ理解できたんだと思う。

2023年11月21日火曜日

ベレンコ中尉の逝去に触れて


 航空機ファンならもはやおなじみですが、かつて1976年にソ連から函館空港へ亡命してきたベレンコ中尉(当時)が亡命先の米国で亡くなっていたことが今日報じられました。関係ないけどカダフィ大佐同様、どうもこの人は「中尉」ってつけて呼ばないといけないような気がする。

ベレンコ中尉亡命事件(Wikipedia)

 事件内容は上記のWiki記事に詳しく載せられていますが簡単に自分から説明すると、腐敗した軍と奥さんとの不和に当時悩んでいた空軍パイロットのベレンコ中尉は日本経由で米国への亡命を企図します。この際、当時のソ連軍最新鋭機であったMig-25に乗って日本の北海道へと向かい、突然の最新鋭機の侵入に慌てて戦闘機(F-4)を発進させた日本側でしたが、当時のレーダーや航空機は海面近くで低空飛行するMig-25を見失ってしまい、みすみす函館空港にベレンコ中尉を着陸させてしまう失態を犯しています。
 侵入目的が亡命だったからよかったものの、これが本当の軍事攻撃だったらどうなったことかと当時散々に叩かれ、これ以降に低空に対する索敵能力(ルックダウン能力)が日米ともに強化されていくこととなります。

 話は戻りますが函館空港に着陸したベレンコ中尉は割とすんなり関係者との間で亡命交渉が進み、念願通りに米国へすぐに渡ることとなります。むしろ問題というか当時注目されたのはこの時の亡命に使用されたMig-25で、前述の通りソ連軍の最新鋭機で米軍からも一目置かれていた機体でした。
 それが無傷で手元に入ってきたもんだからソ連が「はよ返せ」と言ってくるのを「ちょっと待ってね(^_-)-☆」と言って日米の軍事関係者はMig-25を徹底的に分解し、その性能やスペックを細かく調べたうえできちんと熨斗つけてソ連に返してあげたとさ。分析の結果、当初恐れられたほどのスペックはないことがわかり、日米というか西側諸国は大いに安心したといわれています。

 このMig-25ですが、当初は最高速度がマッハ3を超える超高速戦闘機で、ミグシリーズ伝統の高い格闘性能も持ち合わせているとして米軍からは非常に恐れられていました。上記の分析の結果、速度に関しては確かにマッハ3級と、これは半世紀経った現在においても実際に就役して量産された戦闘機としては最高の速度性能を持ち合わせていましたが、その脅威の最高速度を出せるのは本当に一瞬だけで、なおかつ航続距離も短いうえに格闘性能はそんなでもないということがわかりました。
 結論から言えば、超高速戦闘機というよりは超高速戦術攻撃機のような機体であり、超高速で接近して爆弾を落とす、または敵機が接近してきたら急いで発進して迎撃するような機体であり、実際の制空権を争うような戦闘ではあまり役に立たない機体でした。おまけに電子系統をはじめ部品も粗悪であり、頻繁に交換しなくてはならないため運用コストもめちゃ高だったそうです。現代で運用しているのは恐らく北朝鮮くらいでしょう。

 以上のように亡命してきたベレンコ中尉以上に注目されたMig-25でしたが、当時プラモメーカーのハセガワのみがこの機体のプラモを販売していたことから注文が集まり、ハセガワにとっても過去最大のセールスを記録するヒット商品になったそうです。何となくこの過程を見ていると、ハセガワがソ連に裏金渡してステルスマーケティングさせたんじゃないかと疑いたくなりますが、さすがに本気で言っているわけではありません。

















 で、これがそのハセガワのMig-25のプラモを組み立てたものです。何気に今年8月にたまたまプラモ屋に置いてあって、「一応有名なキットだし、古くて安いから(千円以下)作っとくか」みたいなノリで作っていました。


 前述の通り古いキットということもあってパーツ数は少なく、私の実感では小学生でもそれほど苦労することなく組み立てられるんじゃないかと思います。パーツもどれもサイズがでかくて細かい作業要求されないし。

F-4との比較

 組み上げた際の感想としては「ともかくデカい」に尽きました。上は因縁あるF-4と並べた写真ですが、全長や全幅で恐らく1.5倍はあるでしょう。でかいせいで置き場所にもかなり困るんだけど。


 またもう一つの感想として、現行最強機と呼び声の高い米国のF-22ラプターに造形が近いような印象を受けました。全長もラプターが22mに対しMig-25が21.5mと近く、またエアインテークがコックピット横付配置なのも一致してて、もしかして米軍がMig-25を参考にラプター設計してたんじゃないかという風な想像がもたげました。まぁラプターのプラモはまだ一度も作ったことないんだけど。

 真面目にこのMig-25は前述の通りパーツ数が少なくてデカいため、作るのは超簡単です。自分のようにもう何十機と部屋の中に置いている人間と違って一機もプラモがない方なんか、デカくて目を引くのでインテリア代わりに作るのをお勧めします。その際はぜひ下の広告リンク踏んで買ってもらえればなおうれしいです(^ω^)

 っていうか日本の国防にも大きな影響を与えた人物なのだし、岸田首相は池田大作に弔意出すならベレンコ中尉にも弔意出したらどうかと思います。それよりもむしろ、今からでも遅くないから安倍なんかよりも水木しげるに対して国葬を行うべきで、本当にやるってんなら自分もすぐ寄付します。

2023年11月20日月曜日

岸田首相の池田大作への弔意の是非

 リンクはいちいち貼りませんが、先日逝去が報じられた創価学会会長であった池田大作に対し岸田首相が弔意のメッセージを送ったことについて批判が起きているようです。こうした批判について私自身としては、批判が起こるのは仕方ないにしてもそこまで目くじら立てるものではないというのが自分の見解です。

 初めに申しておくと、こと宗教に対して私は日本人の中でも非常に寛容な立場で、これまでも実際に各宗教関係者の説法を聞いたり活動に参加したりしています。現在は特定の信仰を持っているわけではないですが、実害が及ばない限りは宗教家だからと言ってその相手と距離を置くことはせず、むしろその信仰内容について聞いたりします。この辺、自分の出身が社会学ということも影響しているでしょう。

 話を戻すと今回の岸田首相の弔意への批判としては、特定の宗教関係者へ弔意を出すことは不公平であるとし、政教分離に反するというものが大半かと思います。この意見には私も共感するところはありますが、どちらかといえば岸田首相は連立相手の公明党にとって最大のスポンサーの長である池田大作に弔意を示したのではないかと考えています。いわば宗教関係者というよりは政治関係者としての扱いであり、であれば連立相手の実質的裏ボスなんだし、むしろ弔意を出さない方がかえって失礼になるんじゃないかなとも思います。

 ただそうはいっても池田大作の本身はやはり宗教関係者であり、たとえ政治関係者と岸田首相が見なしていても世間はそうは受け取りません。となるとやはり政教分離に反するかという話ですが、仮にこれがローマ法王だったとした場合、日本の首相がその逝去に際して弔意を送らないことはありうるのかという話になってきます。ぶっちゃけローマ法王クラスなら欧米各国をはじめほぼすべての国の首相から弔意が届けられると思いますが、これに関して政教分離なんて野暮なことをいちいちいう人はいないでしょう。

 何が言いたいのかというと、相手が宗教関係者だからと言って日本の首脳や政治家が弔意を出してはならないわけでもないだろうというのが、私の意見です。それこそ統一教会みたいな宗教の皮をかぶった反社団体であれば話はもちろん別ですが、創価学会は統一教会ほど派手にトラブルも起こしていないし、一時行っていた言論弾圧も最近はさほどしなくなったことを考えると、首相とはいえ弔意くらいは出しても罰は当たらないんじゃないかと思います。さすがに香典の支払いは控えた方がいいとは思いますが。

 唯一自分がちょっと争点になるなと思う点としては、じゃあ創価学会以上の日本の宗教団体には今後弔意を出さなくてはいいのかという論点です。それこそほかの日本仏教界の各宗派トップが亡くなって弔意を出さなかったら、若干不公平な感じもしなくもないです。池田大作を完全に政治関係者として捉えるならこの議論はいらないかもしれませんが、ローマ法王クラスは当然として、どこまでのラインの宗教家に対し弔意を出すのか、ちょっと基準が今後あいまいになるのではという懸念を持ちました。まぁ無視してもいいんだけど。

 なお比叡山最大の地獄修行こと千日回峰行の達成者に関しては、無条件で国民栄誉賞をあげてもいいし、その逝去の際には首相は弔意を出すべきだと勝手に考えています。っていうかむしろ出してほしいし、そうやってマジ凄い宗教家に対しては国ももっと敬う姿勢を見せるべきだと思っています。

2023年11月19日日曜日

日本新興宗教史にとって特別な1年

 今日、過去数年間にわたり毎週土日いずれかのランチに使ってきた日本食店が数日前に閉店したことを知りました。マジで生活の一部が失われたかのような喪失感に襲われてリアルに寝込み(昼寝)ましたが、いまだショックが抜けきれません。落ち着いたお店でゆっくり食事取れるのがよかったのに……。

 話は本題ですが、すでに各メディアで取り上げられているように創価学会の名誉会長であった池田大作が逝去されたそうです。逝去とはいってもこの10年近くはほぼ全く露出せず、動静もまったく伝えられなかったため私としてはかつての原節子のように「まだ生きてたんだ」という印象のほうが深いですが、今回の逝去に伴う創価学会、公明党への影響は計り知れないでしょう。

 よく勘違いされていますが創価学会は池田大作が創設したわけではなく、彼自身は教団の三代目トップです。創価学会に入信して以降、教団の不動産事業で大きくのしあげ、創価学会を現在の規模に仕立てたいわゆる中興の祖のような人物でしたが、長年にわたり強い影響力と人気を持ちすぎていたことから彼に続くトップ人材が教団内から出てこず、その点に関しては創価学会自身も危惧していたかのように見えます。
 実際、創価学会は昭和後期に集団就職した若者を取り込むことで信徒数を拡大してきましたが、平成に入って以降はいわゆるその子供世代に当たる二世信者しか新規入信がほぼなく、その勢力規模は平成時代においてほぼ一貫して縮小し続けていました。それは公明党の集票力にも表れており、近年は自民党からも思ったより集票力がないと足元を見られているとも報じられていただけに、今回の池田大作の逝去は連立維持においても影響を及ぼすことはほぼ間違いないでしょう。

 その池田大作に隠れてと言っては何ですが、恐らく多くの人はすでに今年3月に幸福の科学の教祖であった大川隆法が亡くなったという事実を忘れているかと思います。幸福の科学についてはその後大きな動静は報じられていませんが、いまいち後継者についてはっきりしない状態が続いており、恐らく今後勢いを失っていくような感じがします。
 また同列に扱うかはちょっと微妙ですが、統一教会に関しても今年に入り宗教法人格の抹消手続きに国が着手し、このまま抹消されることはほぼ確実です。その際、過去の被害者への補償も恐らく国が強制的に財産保全などの手段によって行うとみられ、もともと韓国本国でも日本からの献金で成り立っていた宗教であるだけに、往年の勢いは今後保つことはできないでしょう。

 以上の創価学会、幸福の科学、統一教会という三つの宗教に関して、たまたまでしょうが今年になって大きな変動を起こすイベントが一挙に起きた感じです。そういう意味では、2023年は将来の日本新興宗教史においてそこそこ変動の大きな1年として記録されるのではないかと思います。
 ひそかに気になる点として、今後勢いをなくすこれら教団の信者らは今後どうなるのか。単に信仰を失うだけなのかほかの宗教に鞍替えするのかが気になり、特に後者では受け皿となる教団があるのかという点で専門家に話とか聞いてみたいものです。

 なお先日とある宗教の関係者に話を聞いたところ、コロナ流行下で各宗教団体も会合を制限していたそうで、入場者数を限定したり、Web読経会などを行っていたそうです。こうした取り組みによって、それまで「LINEなんてまったくわかんない!」と言っていた高齢者層もすっかりLINEを使いこなすようになったそうで、こうした宗教も日本のIT普及を後押ししていたんだなと妙な納得感を得ました。

2023年11月16日木曜日

上海における無人運転の現況

 先日、相互リンク先である潮風大使さんのロッテのクライマックスシリーズに関する記事にコメントしたところ、中国での無人タクシーやバスに関する現況についてリクエストを受けました。放置していたつもりはないですが記事書くのが遅れてしまいました(;´・ω・)

 結論から書くと、上海市内で無人タクシーやバスは基本運行されておらず私自身も見たことがなく、これらは今も変わらず有人運転がなされています。無人運転に関しては中国も技術開発を進めていて政府も研究会社(主に百度やアリババなどインターネット起業)への支援を積極的に行っていますが、少なくとも現状において目に見えるほどの大々的な商用利用には至っておらず、ごく一部の特別区のみに限り無人運転が許可されていると思われます。

 ただ公共交通事情について日本との違いを述べると、車両の電動化は非常に進んでいます。バスに関してはほとんどがすでにEV化されており、タクシーに関してもEVが明らかに増えてきています。
 何気に普段はあまりタクシーを使わないのですが、先日日本から上海に戻った際に空港から自宅までタクシーに乗ったところ、たまたま乗った車両がまさにそのEVでした。EVタクシーに乗るはこれが初めてでしたが、やっぱり走行中の騒音が極度に小さいのと、振動が小さくて乗り心地もよかったのが非常に印象的でした。

 紙幅が余っているのでもう少しネタに絡めてこっちの生活事情について触れると、「無人」とくれば以前に上海では無人コンビニが登場しましたが、今やその無人コンビニは見なくなったというか絶滅しています。理由はやはり設備費用が採算に合わなかったためとみられ、折衷案としてか最近は建物内でQRコードを読み取ることで開く冷蔵庫があり、中の商品を取ると自動で商品代金が電子決済用ウォレットで決済されるという自動販売が増えてきている気がします。結局のところ、自動販売機が最強ってことでしょう。

 また数年前は自転車のライドシェアが流行りましたが、このライドシェア自体は定着して今も利用者がたくさんいます。ただ当時できた会社の多くはすでに潰れ、残っている企業もあんま儲かってない印象があります。
 もともとあのビジネスはサービス利用を開始するにあたり預託金を収めさせ、その預託金を使って別に投資して稼ぐというものであり、ライドシェアの使用料で稼ぐモデルではありませんでした。そう考えると、定着した今になっても儲からないというのも自然な成り行きです。

 ただ当時のライドシェアサービスの開始時は日常の風景が一変して、世の中が変わっていくという感覚を強く受けました。しかしその後のコロナ流行以降はそうした日常を一変させるような、それこそさっきの無人運転のような新たなサービスは上海では見られなくなり、以前ほど中国社会も革新的な雰囲気が薄れてきている気がします。新規サービスを始めようとする事業者も減ってきているように思え、先日の中国で最大のオンラインショッピングセール日である11月11日も若干飽きられ気味なのか、明らかに以前ほどの盛り上がりに欠けるものでした。
 なお自分はこの日を狙ったわけじゃないですが、新しい電気カーペットを購入しました。去年まで使っていたカーペットは冬シーズンの真っ最中に壊れ、慌てて新規にカーペットを購入したものの焦りからか若干サイズが使いづらいものを選んでしまったため、今回新たに大きめのサイズを購入しました。ダブルベッド全体にフィットしたサイズで、半面ごとに温度を調整できるため今度のは満足しており、前の小さめのカーペットは今後場別のところで活用する予定です。
 なおセールで200元(約4000円)から160元(約3200円)に割引されてましたが、そこまで飛びつくほどの割引金額じゃなく、こりゃ盛り下がるのも当然かと思いました。

2023年11月15日水曜日

宝塚歌劇団のいじめ、パワハラ騒動を見て

 先月、大阪で会った後輩とジャニーズ事務所の問題に触れた際、「この次は宝塚でしょう」と後輩が高らかに宣言してました。その後輩の言う通り、宝塚歌劇団もビッグモーターやジャニーズ事務所のように今炎上しています。
 なおその後輩もソ連人民の敵であるうちの親父も何気に宝塚市出身だったりします。もっとも親父は歌劇団についてはあんま興味なさそうで、自分も関心はありません。

 宝塚ではかなり陰湿ないじめが行われているということは以前から自分も聞いていましたが、数年前にも報道された際は今回ほど炎上することはありませんでした。事ここに至って炎上した背景としては、いじめの被害者とされる方が自殺しているなど事案が深刻であったこともさることながら、やはりその前のジャニーズ事務所の炎上も影響しているような気がします。
 ジャニーズについても性的虐待報道はかねてからありましたが、本格的に炎上したのは今年が初めてであり、それまでメディアは文春を除き完全に黙殺していました。なおマンガ「GANTZ」に出てくるあるキャラは、ジャニーズ事務所と思しき芸能事務所に一時所属していたものの、「社長に襲われそうになったからやめた」と語っており、2000年ごろの時点であの疑惑は周知の事実であったことを物語っています。

 話を戻すとジャニーズの問題を受け世間もこの手の権威があるからって好き勝手やっている組織に対して目を向けるようになったほか、メディアも口先だけとはいえジャニーズ問題黙殺について反省する態度を見せ、こうした芸能業界の闇について積極的に報じようとする姿勢を見せるようになってきており、それが今回こうして宝塚歌劇団への批判につながっていたように見えます。
 もっとも宝塚歌劇団はジャニーズ事務所ほどメディアに対する影響度というか脅迫する力は持っていませんでした、それでも固定ファンが非常に強い組織です。メディア関係者の中にも固定ファンが少なからずいてそれらが恐らくこれまでのいじめ報道を閉ざしていた諸悪の根源だと思いますが、そうした固定ファンのディフエンスも今回は役に立たなかったようです。

 もっともそれ以前の話として自殺した方の睡眠時間は1日約3時間、それ以外の時間はほぼすべて演技指導などの勤務をしていたという時点で、労基はいったい何をやっているんだって話になってきます。もちろん劇団員という特殊な職業であることを考慮すると杓子定規に労働時間を制限すべきではないと思いますが、それにしたってこれほどの激務に対し一切指導とか行わないってのはいかがなものかと思います。っていうか残業代を支払うよう指導くらいはしろよな。

 ジャニーズにしろ宝塚歌劇団にしろ、これまでほぼ周知でありながら黙殺されてきた暗部が今年一気に明るみに出るとともに、どちらも記者会見でわざと視聴者の反感を煽ってるのかって言いたくなるほど炎上させた点で共通しています。端的に言ってほかの方も指摘しているように価値観がいまだに古いというか昭和のままで、平成から令和にかけての変化を一切行わず、伝統の名のもとに無意味でカビの生えた思想に凝り固まっているということがそもそもの原因でしょう。
 それこそ根性論が強かったスポーツ界なんかは平成において一気に様変わりしたというか割と早い段階で合理的な方向に移っていき、それが現在の野球やサッカーなどの国際戦における優れた成績につながっているように見えます。これは実業にも言えますが、国際競争が激しい業界ほど市場が合理的になるのに対し、鉄道や電力など国際競争が行われないインフラ系業界ほど改革が遅れる傾向があり、なまじっか権威があってあまり競争にさらされなかったジャニーズ事務所や宝塚歌劇団もその口に入るのかもしれません。

 それにしも時代は変わるもので、しごきで有名な亜細亜大野球部なんかも今後丸くなったりするのだろうか。まぁ今のままでもかなり強いけどあそこ。

2023年11月14日火曜日

リサイクルショップはやっぱ増えてるみたい

 上海の自宅に戻って再び座卓でパソコンを弄るようになりましたが、その際に背筋を無理やり伸ばして姿勢矯正を行ったところ、背中から布団かぶったら布団が背中に引っかからず落ちるようになりました。ぶっちゃけ冬は猫背のほうが都合がいい気がする。

 さて以前にこのブログで、なんか撤退した家電などの量販店跡地が悉くリサイクルショップになっているとしたうえで、

街が廃れる
↓↓↓
お店が撤退する
↓↓↓
跡地にリサイクルショップが入る

 というサイクルを繰り返すことで、リサイクルショップが増えている街は廃れてきているという理論を提唱した私ですが、実際のところリサイクルショップは増えているのか気になりました。メルカリなどのだれでも参加、出品できるオークションサイトの普及により取り扱われる商品が増え、また業者もこぞって参加するようになっているから増えているのではないかと推測しましたが、調べてみたところ実際増えているようです。


 上記のリサイクル通信の調べによると、中古品売買業ことリユース業界の市場規模は2009年以降一貫して増えているとのことです。2008年がリーマンショックの年であることを考えると、2008年を除けばさらに拡大期間は増えそうですが、2022円の市場規模は約3兆円とのことで、2009年比で約3倍も拡大しているということになります。
 このリサイクル通信以外でも、恐らく引用元は同じだろうけど市場規模は約3兆円と述べているところは多く、また市場規模、ユーザー数、店舗数は拡大の一途を辿っているとしています。

 面白いのは2021年度調査の品目別売上高で、ほぼ全品目で売上規模が拡大しているにもかかわらず、ゲーム、書籍、ベビー用品の3品目のみ縮小となっています。ゲーム、書籍ともに電子版の普及が間違いなく原因で、ベビー用品は少子化が影響しているのでしょう。


 また上記記事では業界上位企業を紹介しており、それによると、

1位 ゲオホールディングス 1,684億円
2位 メルカリ 1,470億円
3位 ブックオフグループホールディングス 915億円
4位 コメ兵ホールディングス 711億円
5位 バリュエンスホールディングス 525億円

 となっています。このところ街中から店舗数が少なくなっている気がしますがブックオフはいまだ3位と大手の地位を保っていますが、本やゲーム以外も取り扱うようになっていると聞くだけに、まだまだこの順位は今後逆転が起こりうるでしょう。


 以上のように市場規模、店舗数などは拡大の一途を辿っているようですが、業界は若干競争過多にもなっているようで、調査年度が2018年度とやや古いですが倒産件数も増加しているとのことです。
 そもそもリサイクルショップは申請するだけで取れる古物商の免許さえあればすぐ開業でき、仕入れも極端な話、同業者から買い込めば開業時の在庫が揃えられるだけに参入が非常に容易です。またインターネットオークションの普及により既存店舗のシェアが小さくなっているであろうことを考慮すると、市場の拡大とともに淘汰も同時並行で進んでいるというのも理解できる話です。

 仮にそうだとすると、冒頭で挙げた町が廃れてリサイクルショップが増えるというサイクルには続きがあり、最後にはリサイクルショップも閉店するという結末があるのかもしれません。なんかFF5のネオエクスデスみたいだ。

 ある意味で、リサイクルショップが増えるということは中古品売買が増えていることであり、ごみ削減やもったいない精神の活発化と前向きにも見えるのですが、その一方で現状のように参入が容易だと質の悪い業者も増えていくのではないかという懸念があります。それだけにやや過剰に拡大していると思う節もあるだけに、リサイクル業開業についてはもう少し規制を設ける、または運営上の制限を増やして粗悪な業者対策を今からやった方がいいのではないかと思います。
 敢えてまた極端な話をすると、盗難品を買い取って現金化するマネーロンダリング業者も中にはいるでしょう。参入が容易であるだけに、こうした方面への対策は必要でしょう。

 前述の通り、中古品売買が増えることはごみや環境問題的にはプラスなだけにいいことっちゃいいことです。だからこそこの流れをよりいい方向に向かわせるためにも、今のうちにもう少し市場の秩序を高める努力を政府なり業界団体に期待したいところです。

2023年11月12日日曜日

熊が心底怖いと思ったゲームと漫画

 2020年2月に日本にいた際、テレビで見たニュースはほぼすべてコロナ関連、特にダイヤモンドプリンセス号に係るものしかありませんでした。それに対し先週までの日本滞在はどうかというと、クマクマクマこと全部熊で、なんか日本の話題をさらっているのが芸能人とかスポーツ選手じゃなく熊ってのが業が深いなとか思いました。もう流行語大賞もクマでいいんじゃないだろうか。

 その熊についてですが、かつて心底恐ろしいと感じさせられたゲームがあります。それはPSVitaで出た「忍道2」というゲームで、その名の通り忍者を使って敵の忍者を倒していくゲームなのですが、このゲームでは敵の忍者に交じって熊も出てきたりします。
 具体的には城の檻の中に入っていたり、野山で出くわしたりするのですが、普通の忍者は5、6回斬りつけるだけで倒せるというのに、熊はというと何十回斬りつけても倒れないほどめちゃくちゃタフに設定されています。そのため出会った当初、迫力あるけど何とかなるだろうとプレイの腕に自信のあった私はなめてかかったものの、何度斬りつけても倒れないのに向こうの一撃はこっちの体力をごっそり奪うほど重く、長びく戦闘で集中力が薄れていくやあっさりと熊の餌食となりました。

 その後、プレイヤーキャラの能力を高め、自分の腕が上がったころには割と楽に倒せるようになりましたが、サブミッションで熊と1対1で戦う面があり、そこに登場する熊は普通の熊の何倍も強いという恐ろしい敵でした。この熊には相当てこずったものの、最終的には地雷を設置しまくるという罠戦法により辛くも勝利を得ることができました。
 なおこの手ごわい熊を倒した後には「白黒はっきりさせましょう」という手紙とともに、パンダと戦うこととなります。あと敵がうろうろするところに熊放つと、割と楽しい光景が見られます。

クマ撃ちの女(くらげバンチ)

 以上のようにゲームを通して熊には忍者でも敵わないと認識していた私ですが、昨今の熊被害の拡大を受けてか、かねてより熊撃ち猟師を題材に取り上げていた上記の「クマ撃ちの女」という漫画を紹介記事で目にすることがありました。いま大きな問題となっているとともに熊猟の現状というのはどんなものかと興味を持って私も手に取ってみましたが、端的に言って面白く、プロの猟師らからも評価されているというのも納得のマンガでした。

 具体的な評価点としては主人公らをヒロイックに描かず、ともかく写実的に熊猟の現場について描写している点だと思います。鉄砲さえあれば余裕、というわけではなく、実際には急所を一撃で的確に狙撃しなければ熊の反撃によって死にかねないという厳しい熊猟について、時折目をそむけたくなるような激しい描写とともによく描かれています。これ見て猟師らも本当に命がけで熊撃ちをしているということがわかるとともに、人里へ降りてきた熊がどれほど危険なのか、素人目ながらその一端が垣間見えた気がします。
 同時に、熊問題については他人事のように思ってはならず、猟師にただ任せておけばいいなどという気持ちを持ってはならないというようにも感じました。もっと社会全体で議論し、どうやって熊被害を減らすかをみんなで考える時期に来ているような気がします。

2023年11月11日土曜日

日本で一番闇を感じた場所

 一昨日からすでに上海に戻りましたが、こちらもようやく秋の天気になったというか気温が落ちてきて過ごしやすくなっています。室温が20度前後が自分にとって一番居心地がいい気がします。

 でもって話は本題ですが先日まで日本にいて感じたこととしてつらつらこのブログでも触れていますが、全体としては何度も書いているように景気がいいように思え、心なしか待ち行く人も表情が明るかった気がします。それこそかつてのコロナ前であった2019年とか街を歩いている人に表情がなく、どことなく病んだ感じをした人が多かったように見え、その当時と比べると今の日本人は物価上がって苦しいと言いながらも前よりだいぶ幸せそうに見えます。まぁコロナ規制がなくなったことが一番でかいのでしょうが。

 ただ私がかつて見た病んだ人が全くいなかったわけではなく、吉良邸跡地を見るために両国周辺を歩いた際、街中で電話しているサラリーマンたちははっきり言って病んだ顔してました。しかも電話の声も調子が外れているというかやたらめったらでかい声で、それでいてアクセントが単語一つずつずれているような感じで、見ていて少し不安に感じる人がマジで多くいました。
 近くの浅草に入ると観光客が多いこともあってそうした病んだ感じの人は見なくなりましたが、やっぱ働いている人なんかにはまだ病んだ感じの人が多いのかもしれません。

 その両国と並び、今回凄い闇を感じた現場というのはほかならぬリサイクルショップでした。

 うちの意地でもT-34のプラモを作ろうとしない親父とともに家の整理で出てきた古着や家具などを処分するためリサイクルショップに入ったところ、店内に一歩入るやはっきりわかるほど陰鬱な空気を感じ取り、敢えて比較するならドラクエ4のアッテムトのような雰囲気を感じました。店の奥に進んでもそれは同じ、っていうかますます深くなるというか、店員らもなんか表情がなく、声も調子が外れてて、早く出たいという気持ちを正直に覚えました。

 前に書いた記事で、いま日本は家電などの量販店跡地がみんなリサイクルショップになっていると指摘しましたが、この拡大の背景としてはメルカリなどのC2Cというか個人売買が普及し、それに対応して店側もネットで中古品を売買しやすくなったことがあるのではないかとみています。実際上記の訪れた店も、店舗こそ構えているものの商品の中には「メルカリ売約済み」などと札の張られた商品もあり、実際には商品のほとんどはネットで売買している感じでした。

 拡大しているんだからさぞや景気もいいだろうと思っていたところ上記のようなありさまで、競争が激しいのか単純にいろいろ切羽詰まった人ばかりが売りに来るのかわかりませんが、ともかく店の雰囲気としてはアッテムトでした。以前の日本ならこうした雰囲気が日本中に満ち溢れていましたが、比較的明るさを取り戻した現在においてあの言いようのない不安になる空気をまた感じさせられた当たり、中古品売買業界の闇は深いのかもしれません。

2023年11月9日木曜日

しゃっくりは胃薬で治るか?

 昨夜、2時間のディレイを経て上海の自宅に戻って一服したところ、なんかえづいた後から急にしゃっくりが止まらなくなりました。一晩寝て一時は治ったかと思ったら会社に着いたらまた再発して、会話中とかにしゃっくりが出ると発音が止まるだけに鬱陶しいと感じていました。

 そんなわけだから仕事もそっちのけでしゃっくりの治し方とか調べていたところ、いまだその発生メカニズムは解明されてはいないし、原因はいくつかあるなどと書かれていたものの、どうも胃酸が逆流して食道に届き、食道を刺激することでけいれんが起こるという説が強いそうです。
 この説明を見て、正直思い当たるところがありました。前述の通り昨夜にえづいた時からしゃっくりが起こっており、また実感的にもなんか食道に少し詰まったような感覚もあります。

 なお昔あった「ついでにとんちんかん」という漫画で体を小さくしてある人物の体にもぐりこんだところ、食道のあたりでは食事を提供する食堂になっていました。

 話を戻すとこの説明を見て、胃酸が逆流してしゃっくりが起こるのであれば胃を整えればしゃっくりが止まるのではないかと考え、たまたま今日鞄をあさっている最中に奥底から太田胃散を発見したので、それをそのまま迷わず飲み込みました。そしたらマジでしゃっくりがすぐ止まりました。
 ただ、しゃっくりが止まった瞬間からガチで胃が痛くなってきました。胃薬を飲んだのに何故逆に胃が痛くなるのかと思う反面、これまで胃が弱っていたにもかかわらず痛みを認識せず、それがしゃっくりとなって出てきていたのではないかとも思いました。決して見つけた太田胃散が、10年以上前に買ったからとかじゃなく。

 その後、しばらくしゃっくりは止まっていたものの家に帰ったあたりからまた復活しました。っていうかしゃっくりなんて年に1回あるかないかなだけに妙にかったるいです。
 なお胃に関してはマジで自分の胃腸はピクミン並みに弱く、ちょっとでも暴食するとすぐダメになります。昨日まで日本滞在中は暴食するようなことはなかったものの、普段上海で食べられないものが自由に食べられることから、せんべいを20枚くらい食べたりするなど食事量は普段より多かったと思います。それが少しずつ胃に負担をかけていて、今顕現してきたのかもしれません。

2023年11月7日火曜日

世帯年収の増加に伴う消費対象の変化

 今日昼寝したのにもう眠いのでぱっぱと書こうと思いますが、かつてと比べると日本において専業主婦というカテゴリーが減少しているといわれています。単純に生涯独身率の増加もありますがそれ以上に結婚後も勤務を続ける女性が増えており、その結果として一人当たり勤務者の収入は減りつつも、夫婦揃っての収入にあたる世帯年収は近年増加傾向にあるといわれています。

 その結果として、やはり依然と比べると夫婦共有財産ともいえる住宅の消費がかつてと比べ拡大しているように見えます。単純にタワマンをはじめ高額であるほど住宅の売れ行きがいいとされ、また戸建ての売れ行きもぱっと見悪くなさそうな感じがします。

 結論を書いてしまうと、一人当たり収入が減った結果として全体の消費はやや低調であるものの、住宅や自動車をはじめ、価格帯が大きく家族間で共有するような商品は世帯収入の増加を受けて拡大しており、この傾向は今後も続くように見えます。その逆に家族間で共有されず個人に限定して消費されるランチ代などは、今は物価高騰を受け拡大してるでしょうが、今後さらに先細る可能性もあるように見えます。
 改めて過去を振り返るとなんだかんだ言いつつ結婚、出産後も働く女性が増え、女性の社会進出はいまだ日本は中国などに遅れてはいるものの、かつてよりは進んできているなとも思えます。伸びしろはまだあると思えるだけにこの傾向はもうしばらく続くでしょうが、生涯独身率がこのまま高まれば世帯年収の伸びは途中で止まる可能性があり、この辺で政府はどのように考えているのか担当者がいれば聞いてみたいものです。

2023年11月6日月曜日

埋まらない電車内広告

 今回の日本滞在中に山手線に乗ったところ、電車内広告が広告欄全てを埋めておらず、一部で空きがあることを見つけました。これは少なくとも過去自分が乗ってきた中で史上初であり、広告業界もとうとうここまで来たかという感があります。
 山手線以外であれば、車内広告が埋まっていないことは過去、っていうか10年くらい前の段階でも目撃しています。しかし利用者数で抜群の運送力を誇る山手線で車内広告が埋まっていないのは前述の通り初めてで、スポンサーがここまでつかない時代を自分の代で見ることになるとは予想もしていませんでした。

 車内広告が激減した理由は大きく分けて二つあり、一つはスポンサーの広告出稿意欲が下がっていること、二つ目はスマホの浸透によるものでしょう。かつてと比べ新聞やテレビ広告も大きく市場が縮小しており、看板をはじめとする実体広告に至っては言わずもがなです。その代わり浸透してきているのがスマホを中心としたWeb広告であり、特に電車内においてはかつてはただ風景を眺めるしかなかった空間が、スマホによってオンデマンドでニュースやサイトを閲覧することができ、視線的には車内広告よりもWeb広告に目が行くようになっています。

 実際どれだけの売り上げなのかはやや図りかねますが、この車内広告の激減は鉄道会社にとってもかなりの痛手になるのではないかと思います。その痛手はどこで補填するのか、乗車料金に反映されるのかという話にもなってくるだけに、果たしてこの現状は利用者にとってもいいことなのかとやや思案に暮れるところもあります。特に地方鉄道に至ってはただでさえ存続が危ぶまれる状態に陥っており、広告のあるなしは生き死にをも左右するのではないかと思います。

 なお山手線に関しては全部は埋まってはいないものの、一応8割がたは埋まっています。とはいえかつて中吊り広告の主役といった週刊誌の広告はかつてと比べると少なく、それも両面ではなく片面だけというパターンも多いだけに、実質的には往年と比べ5割くらい全体広告収入が落ちているのではないかとみています。
 一方、山手線以外の路線に至ってはほぼ全部自社広告という車両が目立つ、っていうかほとんどです。かえってローカル線のほうが地元の病院とかが広告出してて多いように感じるほどですが、たぶんこのままいくと車内広告は病院か人材会社の二択になっていくのではないかと予想しています。

2023年11月5日日曜日

日本で一番気になったのは飲料

 今週中にはまた上海に戻る予定ですが、知人から頼まれたお土産品をどう持ち帰るかで悩んでいます。以前友人にも言われたけど運び屋ともはや変わらない(;´・ω・)
 話は本題ですが物価高騰がこのところ取り上げられる日本において、今回一番気になったのは飲料でした。

 基本的に円安の恩恵を受けるため毎日セブン銀行で人民元をせかせか1日10万円を課金し続けるためコンビニで売られている飲料を観察していますが、100%果汁飲料の値段が明確に高騰したなと最初に感じました。かつてはそれこそ1パック100円程度とほぼ最安値だったのが現在はどの店も180円前後、しかも量も400mlなどと抑えられて売られており、生鮮品の価格が高騰しているのだなと感じさせられます。
 なお中国では以前から100%果汁飲料のほうがコーラなどの清涼飲料より高く、「日本では逆なのに……」と自分は思っていました。現在は日本も中国も果汁飲料のほうが高くなったわけで、逆に今まで何故日本では安かったのかが気になるようになっています。

 次に未定的になった点として、取り扱われる飲料の種類がかつてと比べて大きく変わっている気がします。箇条書きで挙げると以下の通りです。

・お茶系飲料が増えている
・味付きサイダーが増えている
・エナドリ系が減っている

 お茶系、特に紅茶に関しては従来からあるレモン、ミルク味のほか、フルーツグレーバーの紅茶飲料が依然と比べ急激に増えた感があります。BOSSブランドもかつては缶コーヒーだけだったのに今や紅茶でも展開されてて、しかもよくわからないフルーツフレーバーで売られており、なんというかBOSSのブランドイメージがよくわからない方向に来ている気がします。
 そうした紅茶系飲料と同様に、炭酸飲料もなんかグレープ味のサイダーなど味付きサイダーがやたら増えた気がします。所詮はサイダーなので買って飲んでみてもやはりサイダーに過ぎず、あまり飲んでて満足度は高くありません。

 以上二つの動きを見ていると何となくコスト削減のため取扱品種を少なくしつつ、既存飲料をフレーバーだけ替えて種類を多く見せようという戦略なのかなと類推しています。ただかつてと比べると明確に飲料の種類が減っているように思え、数日間コンビニに通うともうこれはと思う飲料がなくなり、選択の幅が狭まっている感が強くあります。

 そんな飲料種類の縮小のあおりを最も受けていると思うのが、モンスターをはじめとするエナドリ系です。自販機などを当たればオロナミンCやデカビタCなど定番商品を見つけますが、何故かコンビニではこれらのエナドリ系がおいておらず、最初はもうこれら商品がなくなったのではないかと勘違いしました。

 以上の通りでオチらしいオチもないですが、たかが1年とはいえ店頭における飲料のラインナップがかなり変わってきていることに驚きを覚えています。中国なんかだと300~400円くらいするややプレミアムな飲料もコンビニで置いてあるのですが、日本ではそう言った商品が少なく、正直言って中国の日系コンビニ以上の商品幅が今や狭くなっているとすら感じます。これがいいことか、悪いことかはやや判断しづらいですが。

2023年11月3日金曜日

欲しいものがなくなった社会

 相変わらず日本滞在中ですが、円安の恩恵を受け毎日人民元を日本円に交換しては日本の銀行口座に移したり、無駄に買い物したりしています。中でも、去年にドスパラでTHIRD WAVEというノーパソを購入したにもかかわらず、新三郷のららぽーとに入っているエディオンでやたら安く売られていたNEC LAVIE N1570というノーパソをまた買ってしまいました。
 まぁTHIRD WAVEに関してはちょうど近くにノーパソ壊れたって友人がいたので、彼に譲ることを決めてからN1570を購入しましたけど。

 N1570のレビューとして書くと、使わないけどDVDロムが搭載されていたり、天板がやたら分厚くてボディサイズがやや大きかったりしますが、THIRD WAVE唯一の欠点であったスピーカーに関しては非常にいいというか普通の音を奏でてくれるので、もうこれで外付けスピーカーをつける必要はなくなりました。一方、THIRD WAVEと比べるとUSBポートの数が少なく、持ち運び時にもつけるマウスなどを考慮してUSBハブをどのように配置するかで少し悩みましたが、こちらに関しては拡張ハブをつけることですぐどうにかなり、製品全体の満足度は非常に高いです。
 こうしてブログを打っている間も、モニターの質が良くなっているのか前より若干見やすくなっている気がします。

 このN1570は約15万円で購入しており、自分にとって決して小さくない金額ですが、こと買い物に関してはノーパソの購入、選定が唯一の楽しみといっていいくらい自分の中では消費順位の高い代物であるため、今回は友人に既存ノーパソを譲るという背景(=口実)があったこともあり、思い切って1年で買い替えることにしました。贅沢といえば贅沢ですが、その一方でこうした「あれ欲しい!」的な物欲をきちんと持つことも重要だと思ったのも、今回の購入理由の一つです。

 この物欲というか「欲しいもの」に対する概念については、実はかなり以前から普段の生活の中でよく観察しています。古くは2012年に自分が起業を準備していた際、市場で需要の高い製品とは何ぞやと調べていく過程で成人男性における「欲しいもの」が非常に少ないという点に気が付きました。
 女性であればブランド品や化粧品など数多あるものの、男性に関しては90年代くらいならば車が上がってきましたが、2012年の段階において明確に大多数の男性が購入を希望する製品がほぼ見当たらい程無欲な社会になっていました。

 なお2012年当時の中国においてはまだ高級カメラなどを欲しがる男性もいたものの、このところは中国人男性も明確に欲しがるものがなくなってきており、以前知り合いに尋ねたところその知り合いも「俺は何が欲しいんだろうか?(´・ω・)」と頭を抱えてました。

 話を戻すと、比較的製品を買い満ちている現代において男性がそれこそ借金してまでも欲しがる商品というものは非常に少なくなってきています。かくいう私自身も同じ口で、買いたくてしょうがないと思う商品とくれば上記のノーパソを除くと、2019年に日本で買ってきたメタリック不動明王像(ブルー)が最後だった気がします。
 このように欲しがるものがなくなったのは自分が安定した収入を得ていて、なおかつ借金もなく欲しいものをある程度自由に購入できるようになったということに尽きます。もちろん、高級ダイヤなどの高額な嗜好品を欲しがらないという元々の性格もあるでしょうが、恐らく私以外に日本、中国の成人男性はかつてと比べると欲しいものがないというか物欲が極端に落ちてきているという気がします。でもってそうした物欲のない状態は、社会全体にとってはあまり好ましくないという自覚があります。

 単純に物欲というか消費意欲があって頻繁に購入行為が行われれば、経済にとっては間違いなくプラスです。また流行商品など一定層がほぼ確実に購入する商品が生まれれば、単純にその商品だけでなくその付属、派生商品(カメラにおけるレンズなど)にも消費が生まれ、好循環がさらに期待できます。
 ただそうした経済への寄与以上に、やはり物欲が一程度ある状態のほうが人間としてやる気が出るというか、生活に張りが出るような気がします。自分も中学生くらいの頃なんか欲しいゲームがあって、まだ買っていないそのゲームの購入に向けお金をためたり、情報をかき集めたり、安い店を探したりしている間は単純に楽しかったです。しかし近年はそうした商品に恋い焦がれることもなく、物欲がありすぎても問題ですが、なさ過ぎてもまた問題だなという毎日を送っています。

 先ほど自分に物欲がなくなった原因としてほしいものはある程度買い揃えてしまっていると書きましたが、それ以上に大きいと思う原因として、商品のプロモーションが以前より悪くなっているのも原因であるような気がします。さらに追いかけると、魅力ある商品を世の中というか企業が作れなくなってきているのもある気がします。やや他人に責任を押し付けているような気がしますが、「金があるならぜひ買いたい!」と思わせる商品を作ることが社会の活性化につながると思うので、各メーカー関係者に置かれてはその辺で奮起してもらいたいものです。

 なおもう一つ、そもそも日本にいないし免許はAT限定のくせして、ルノー・アルピーヌA110という車はその前身となった車のプラモを作って以来、一人で恋焦がれています。何気にさっき柏のルノーのディーラ店前を通ったらまさにそのA110が展示してあって、実物を生で見たのは初めてだっただけにかなり興奮しています(;゚∀゚)=3ハァハァ

2023年11月1日水曜日

岸田政権への同情

 いろいろ意見はあるでしょうが、今現在において私は割と岸田政権を支持する立場に回っています。以前はかなり口汚く批判してたりもしましたが、かねてから述べているように今現在の日本は誰も信じないけど非常に好景気であるように思え、株価も高水準を維持し、その他のマクロ指標も一般的に良好といえる値にあると思います。にもかかわらず増税路線を掲げていることもあってか現在岸田政権は批判にさらされており、一部メディアでは与党内からも批判の声が出ていると聞きます。

 一体何故岸田政権が批判されるのかというと、やはり物価が上昇しているのに対し賃金が上昇していないことから、日本人が好景気の実感が湧かないということに尽きるでしょう。私自身は日本で税金を払っておらず、それどころかこのところの円安の恩恵を直撃している立場もあるでしょうが、基本的には賃金以上に雇用を見て景況を判断しており、そうした立場から日本は今好景気にあると判断しています。
 また賃金が上がらないとは言うものの、街中におけるアルバイトの募集時給は明らかにこれまで以前より上がっており、都内でも1200円が最低基準くらいとなっています。また先日訪れた関西地域でも1000円以上で募集されており、都内と比べると一段下がるものの、自分がかつて学生だった20年くらい前は800円程度だったことを考えると大分上がってきているなと感じます。賃金が上がらないというのは、ボトムを無視した意見であるように思います。

 その上で敢えて問いたいこととしては、賃金が上がってから物価が上がるという現象は起こりうるのかという点です。0%ではないでしょうが、恐らく普通の経済体ではそうした流れはほとんど起きないのではないかと思います。
 基本的にはやはり、物価が上がってから賃金が後から上がるものだと私は考えており、確かに物価が上がって賃金が上がってくるまでは生活は厳しくなるでしょうが、本当に賃金アップを目指すのであればこの過程は避けざるを得ないでしょう。また物価が上がりながらその後の政策が悪く賃金が上がってこないということも十分あり得ますが、この判断を行うにはまだ時期はそれほど長く経ってはいないと思います。

 逆にというとか隣の韓国はムンジェイン政権時代に政府主導で最低賃金を急激に引き上げましたが、その結果生活が豊かになったという話はあまり耳にしません。やはり経済規模に合わせて賃金というものは後から高まるものだと思え、賃金だけ先に引き上げても歪が生まれるだけでしょう。

 以上のような観点から、私自身は岸田政権のこのところの経済政策、並びに円安誘導政策を支持する立場にあります。また増税に関しても社会保障で税源がどうしても必要であることと、日本人が将来の不安からとはいえお金を配ってもなかなか消費しない傾向にあることを考えると、増税して無理やり国民の財布から金を抜いて政府が直接使わざるを得ない点もあるのではないかと思います。まぁ個人としては自由に使える金が多くあるほうがそりゃいいですが。

 最後にインバウンドについて昨日までまた関西地方を回ってみていましたが、東京の比ではないと感じました。奈良公園のあるお茶屋さんに至っては「このところの客の8割は外人」と語るほど外人で溢れており、都内と比べても外国人観光客の来訪による活況の度合いが桁違いにでかいと感じました。
 もっとも、京都に至っては明らかに交通手段がパンク寸前にまで追い詰められている感が半端じゃなかったですが(;´・ω・)

 以上のインバウンドはやはり円安による誘導が大きいように思え、私自身が恩恵を受ける立場にあるものの、やはり1米ドル150円くらいの水準を維持することは今の日本にとって全体としてプラスだという気がします。さすがに160円まで行くと自分も不安を感じますが、この点日銀も150円前後をベースとしているように見え、この点においても岸田政権と日銀はいい政策をとっているのではないかとみています。

2023年10月30日月曜日

花畑牧場の土産物が見当たらなかった件

 ひとつ前の記事にも書いている通り、先日まで北海道を数日間旅行していました。この間はホテルなどについている土産物屋もよく見て回りましたが、「熊出没注意」関連の土産物を見るにつけ、北海道より今秋田とか東北地方のほうが熊出没に注意しなくてはならないのではなどということを思っていました。
 なおレンタカー店の人に聞いたところ、今年は熊に限らず鹿をはじめとする野生動物との衝突事故が非常に多いそうです。また雪に関しても例年より少なく、やはりいつもと違う気候だそうです。

 話は本題に移りますが土産物屋を回っている最中にふと、「数年前に流行った花畑牧場の生キャラメルがどこにも売ってないような(。´・ω・)?」という疑問が何故か浮かびました。

 花畑牧場とは説明するまでもないでしょうがタレントの田中義剛氏が経営する牧場で、数年前は生キャラメルをはじめとする商品が大ヒットし、テレビ番組などでもしょっちゅう取り上げられていました。
 なもんだから私はてっきり北海道の土産物屋には花畑牧場の商品がたくさん置いてあるのだろうと思ったのですが現実はさにあらず、どこ行ってもその手の商品は見当たらず、結局目にすることができたのは新千歳空港内の花畑牧場系列の土産物屋だけで、かつての人気ぶりからするとその露出は極端に少ないと感じました。

 正直、土産物屋の人にも聞こうかなとも思いましたが、結局聞かずに帰ってきました。ただこのような状況となる理由には思い当たるところがあり、花畑牧場では人気が沸騰してひと段落ついたころ、生キャラメルの開発を巡る騒動が報じられたほか、去年においては牧場で働くベトナム人従業員とかなり深刻な労働争議が発生しています。
 これらに関しては花畑牧場のWikipediaを参照してもらえば書かれてありますが、結構ダーティな内容で、報道が出た当時に自分もかなり引いたのをはっきり覚えています。これら事件が実際どの程度影響したかはわかりかねますが、北海道内の土産物店で取り扱われていない理由の一つにはなっているのではないかと推測しています。

 特にオチらしいオチもありませんが、この花畑牧場の件といい、最近急に妙な事実に気が付くというかひらめきが冴えています。やはり疲労状態だと思いつくことも思いつかなくなるだけに、今んところは体調も悪くないのかもしれません(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

2023年10月29日日曜日

とみ川との再会

 別に隠す必要は全くないのですが、先日まで北海道をソ連人民の敵であるうちの親父と旅行していました。何故北海道を訪れていたのかというと単純に休暇中に旅行しようって話になったのと、「もしかしたらまた会えるかも」というある期待があったためです。


 上記リンク先はJBpressで連載を始めた初期に自分が書いた記事ですが、この記事では上海でオープンしたラーメンアリーナに出店していた、北海道富良野市に本店のある「とみ川」というラーメン屋とその社長を紹介しました。
 何故数ある店舗の中でこの店を取材したのかというと、社長自ら店頭に立って客寄せしていたのが非常に印象的であったためでしたが、話を聞いたところ急な取材にも快く応じてもらい、またその回答もこっちにとって記事が書きやすい回答で、おかげさまでこの記事は配信当日にアクセストップを取っていました。

 この取材以降もとみ川の社長こと富川哲人氏とは上海で幾度か会い、出店から1年後も「あの店は今」的な記事をJBpressで執筆、配信しています。ただ2020年のコロナ流行以降、飲食店への打撃が非常に大きかっただけにその後中国事業がどうなったか気がかりであったものの、あまりにも不景気な状況であったことから直接尋ねることにためらいがあり、連絡は途絶えていました。

 そうしたこともあり、この際本店にアポなしで行ってみたらまた富川社長に会えるかも、でもって相手を驚かせられるかもという妙ないたずら心が湧き、旅行先として北海道を選び、富良野市にある本店へ直撃しました。
 最初訪れた日はたまたま都内の北海道物産展に参加していたため休業していましたが、二度目に訪れた日はちゃんと営業しており、富川社長も店に出ていました。最初はキッチン奥にいたのですが来店してしばらくしたところ奥から出てきたため、自分のほうから「久しぶり(=゚ω゚)ノ」と声かけたところ案の定というか非常に驚かれたものの、富川社長も自分のことを覚えていてくれており、久々の再会を互いに喜びました。

 改めて話を聞いたところ、2020年のコロナ流行を受けて同年3月に中国で育てた弟子に中国事業とその店舗権利を譲り、撤退をしていたそうです。コロナ流行期間中は隔離期間が設けられるなど国境移動が非常に困難だったこと、そして2022年の2ヶ月に渡り上海で行われたロックダウンを考慮すると、流行初期に撤退を決断したことは間違いなく正解だったでしょう。

 中国から撤退はしたものの、日本国内でのとみ川の事業は順調とのことで、新千歳空港店をはじめアンテナショップも拡大を続けており、また各地の物産展出張も好評を得ているとのことでした。また訪問当日は本店で直にとみ川のラーメンを自分も食べてきましたが、素材はさすが本店仕様というべきか、チャーシューをはじめ中国で食べた時よりも明確においしいと感じました。

 自分はこれまで取材相手と取材後に会うことはあっても、これほど長く交流を続けるということはそれほどありませんでした。とみ川に関しては普段あまりかかわりが多くない飲食事業から交流が続いたのと、その後の上海のコロナ流行に伴う混乱への心配もあって、今回再会できて向こうも覚えていてくれていたことは極めてうれしく思います。
 なお富川社長は、「中国で味わった苦労を思えば今の経営で怖いものはない」と語っており、その表情も非常に明るかったです。まぁその気持ちはよくわかる(´・ω・)

2023年10月27日金曜日

李克強の急死について

 例によってこれまで明かしてきませんでしたが、先週から密かに日本へ入りマッドシティの内偵などを続けていました。そんな具合で今朝ものんびりとした朝を目覚めたところ中国人の友人からWeChatで、「李克強が死んだぞ」という急報が来て、思わず目を疑いました。

 説明するまでもなく李克強は中国の前首相であった人物であり、在任中は総書記の習近平とは明らかに仲が悪く、習近平から露骨な嫌がらせを受けたりし、人事面でも李克強の後輩が引退に追いやられるなどしており、去年の退任時の際に握手したときもうれしそうに笑う習近平に対し、李克強はこわばった表情を見せていました。
 上記のような在任中の面倒に加え、去年のゼロコロナ政策以降から習近平に人気が急落したこともあり、中国人の間でも李克強に対しては非常に同情的な目で見られていました。それどころか今年に入って以降の経済不況もあり、誇張ではなく李克強の再登板、それどころか今度こそは総書記にと推す声も強く、市井におけるその人気は間違いなく高いものがありました。

 それだけに今回の急死の報道を受け、中国人の友人の間でもその死を強く痛む声が多いです。私自身も同じで60代後半とまだ老け込む時期でもないし、また今後仮に習近平がますます暴走するとしたらそれを止められる可能性のある要職経験者として李克強の存在は今後の中国において非常に重要になるとみていただけに、この急死に関しては返す返すも惜しいと感じてなりません。

 なお今回の急死はその死があまりにも突然でありロシアのプーチンもこのところしょっちゅうやっていることから、敵対勢力による暗殺ではないのかと疑う声が出ています。ただこの噂に関してはさすがに憶測もいいところであり、また中国はロシアと違って退任した要職経験者に対しては比較的寛容であることを考えると、明確な根拠なしにこうしたデマを広げることについては反対の立場を取ります。
 ただそれでも敢えて述べると、李克強ほどの要職経験者が急死してすぐその死が発表されるという事態に関しては違和感を覚えます。通常であればその死は数日間など少しの間は伏せ、ある程度発表準備が整ったところで公式に発表されるというのがこれまでの中国のスタイルでした。それが今回は前日まで訪問活動していたところ心臓発作で急死と文字通り一瞬で発表されており、何故このような形となったのかと若干奇妙には感じます。

 どちらにしろまぎれもなくこの10年間において習近平の無茶ぶりに対し中国の内政で舵取りをしっかり取ってきた李克強の死は、惜しいの一言に尽きます。もし彼が2012年に総書記になれていれば今の中国を巡る国際情勢も大きく違ったように思えるだけに、本当に惜しいに尽きます。
 末筆となりますが、私個人としてもその忍耐に満ちた生涯に尊敬の念を覚えていただけに、この場にて深く哀悼を申し上げます。

2023年10月24日火曜日

リサイクルショップが増える街

 なんか書くネタないので、需要があるかどうかわからないけど最近気になっているリサイクルショップの増加について触れます。

 ECの発達ゆえか、自分の実家のある街では中規模量販店がどんどんと減り、その後釜としてリサイクルショップが入ってきています。一体何故リサイクルショップが増えているのかいろいろ疑問なのですが、単純に開業資金が低いのと、そこそこ広い展示スペースが必要だから量販店跡地に入りやすいせいだと思います。
 ただその増加ぶりはこのところ目に付くというか、感覚的には数百メートルごとに1軒くらいのペースでなんか急増しています。そしてその影響を受け街の中からは商店の種類が減っており、なんとなく活気がなくなってきているような印象を受けます。

 以上を踏まえると、リサイクルショップが増えているということは街が衰退してきている一つの兆候のようにも見えます。だとすると、リサイクルショップは街を蝕むウイルスのようにも見えてくる(;´・ω・)

 ついでに書くと、リサイクルショップとともになんか戸建ての家も結構なハイペースで増加してきています。家が増えているのは人口が増加しているとも見えますが、普通にマンションなどの集合住宅でもいいんじゃないのかなと思うと同時に、小規模商店は減ってきているのでやはりこっちでも活気が落ち込んできているようにも見えます。どちらにしろ、盛り下がってきているよう(;´・ω・)

2023年10月22日日曜日

高校生バイトの時給は何故分けられているのか?

 実はまた密かに日本に入り、先週から細々とした活動を続けています。その活動の一環として、「魔の集う街」こと松戸でタウンワークを拾って賃金市場調査していたところ、ふと気になる点を見つけました。

高校生:1050円/時間
一般:1100円/時間

 以上のように、街中を歩いていても飲食店を筆頭としたアルバイト募集広告を見ると、18歳以上の人と高校生とで時給を分けているお店を数多く見ます。しかし募集要項を見る限り、高校生だからと言って業務内容は特段区別されているように見えず、また実際にファーストフード店の中を見ていても、高校生は基本的にほかの成人と同じ業務をしているようにしか見えません。
 端的に言って、こうした高校生であることを理由に時給を一段下げるという措置は、同一賃金同一労働の原則に反する差別じゃないかと思います。

 我ながら不思議なのですが、こうした高校生のバイト代が一段下げられているという現状については昨日今日始まった者ではなく、私自身も過去に何度も見ています。しかしこれが「なんだかおかしいぞ(。´・ω・)?」と気が付いたのはマジで今日初めてであり、最近鈍くなってきたかなと思い始めていた自分の閃きが意外と衰えていないと感じるとともに、今までこうした高校生差別に気が付かず当たり前だと思っていた自分を恥じました。まぁ差別っていうのはこういう風に、明確な理由がなく区別されることを当たり前に感じるということなのでしょうが。

 仮に高校生の業務が明確に成人と区別されているのであれば話は別ですが、実際のところ上記のように高校生向け賃金を設定している職場においては、成人と同じ業務を高校生もこなしていると思われます。
 何も高校生の肩を持とうってわけではないのですが、業務が同じであるにもかかわらず賃金が一段下げられるというのは倫理的にもおかしいと思うし、派遣と正社員の同一賃金議論もこれまで散々されてきたにもかかわらず、これまで日本国内でこうした年齢による職業差別が無視されている現状というのは内心どうかと思います。まぁ自分も無視してきたというか気が付かなかった一人ですが。

 私個人としてはやはり同一賃金同一労働の原則を厳守するため、こうした高校生時給の悪習は直ちに排除すべきであり、行政も年齢に伴う差別であるとして指導すべきであるという立場を取ります。
 それにしても一体何故今日になって突然気が付いたのか、なんか自分に乗り移るものでもあったのだろうか(;´・ω・)

2023年10月21日土曜日

現在のパレスチナ情勢について

 言及を避けていたわけではありませんが、専門家でもないため、金箔が続くパレスチナ情勢についてこのブログではこれまで特に言及してきませんでした。この記事についても同様で、特に自分から何か述べるような意見はないものの、少なくとも日本政府の双方の過熱を抑えるよう主張する外交姿勢に関しては支持できます。

 今回のイスラエルとパレスチナの緊張は昨日今日に始まったものではなく、また宗教問題も絡んでいるだけに、過去の因縁や歴史に係わらない日本がこの問題について何か言及するというのは若干お門違いになるのではないかと考えます。また今回のハマスの無差別虐殺、誘拐に関しては到底指示できるものでなく、またイスラエルの民間人被害を一切無視した報復に関しても同様です。
 強いて言えば、敢えて民間人の人質を取り、尚且つ民間人の住む住居や施設に立てこもるという従来のハマスの姿勢に関しては、強い嫌悪感を自分は感じます。

 もちろん一番望ましいのは即時停戦、人質の完全開放に間違いありませんが、仮にそうした措置が行われても結局のところ一時凌ぎにしかならないということも目に見えています。しかし民族浄化を行ったところで、この問題が未来永劫解決されるかと言ったら、宗教的要素を含んでいるだけにそうはならないとも思います。
 端的に言えば、解決不能な問題が二次大戦以降、ずっと続いているように見えます。この問題の解決方法を編み出せるとしたら、相当な政治力と軍事力を背景にするしかなく、現在の米国にもその力はないでしょう。

 そう考えるならば、弥縫策といえども一時停戦に望みをつなげ、時間が双方の隔たりを埋めてくれることを祈るしかないのかもしれません。それほど根深い問題であるだけに、日本はこの問題を無視するなというつもりはありませんが、深入りすべきかと言ったら絶対にすべきでないでしょう。医療物資の援助などの人道支援と当事者たちに冷静を呼びかけるに徹するべきであり、繰り返しになりますが現在の日本政府の方針に自分も賛成です。

2023年10月18日水曜日

小中学生の自殺者数が過去最多であることについて

 例によってクライマックスシリーズが見ていてマジ楽しいです。今日はどっちも1位チームが横綱相撲できちんと勝利しましたが、勝ち上がってきた2位チームも見せ場が多く、見ごたえのある試合だったと思います。ロッテはあの山本由伸選手相手に5点取っただけでも十分誇れる。


 さて本題ですが、上記リンク先のニュースを見てマジ驚きました。少子化で依然と比べ子供全体の数はかなり減少しているにもかかわらず、2022年度の自殺者数で小中高合わせた数では過去2番目、小中学生に限れば過去最多であったそうです。
 以前にも小学生の暴力事件が増加しているという統計報道に触れましたが、暴力事件に関してはそれまで認知されなかった内容も暴力事件として認知されるようになった可能性もあり、ありえなくはないという印象ではありましたが、今回の自殺に関しては統計基準のブレが暴力事件よりは小さいと思われるだけに、過去最多ということに衝撃を覚えます。しかもリンク先の記事によると、現状においても自殺ではなく事故扱いされているケースは潜在的に多いそうで、本質的な数でいえばこれ以上である可能性が高いそうです。

 真面目に先の暴力事件と合わせて、一体今小中学校、特に小学校で何が起きているのか強い疑問を覚えます。こうした暴力事件、いじめの背景としてインターネットことSNSが記事では有力な容疑者扱いされていますが、果たしてそれだけでここまで状況が悪化するのかという懸念を少し覚えます。

 とはいっても自分も教育専門家でなければ一切そうした学校現場に係わらない立場なだけに、あまり余計な詮索はするべきではなく、専門家の分析を待つべきというのが筋です。それでも敢えて思いつく点を挙げると、やはり過去3年間のコロナの影響も小さくないのではないかと推測しています。
 コロナ流行で対人接触機会はそれ以前と比べると大きく減り、その一方でインターネットなどの通信を介したコミュニケーションが強くなり、それらが先のSNS犯人説を補強し得るように見えます。仮にそうだとしたらもっと通信を介さない対面でのコミュニケーションを強化するなどといった方策もありますが、まぁことはそうは簡単ではないでしょう。

 どちらにしろ、過去に何度もいじめによる自殺事件が話題になってそのたびに教育改革が叫ばれましたが、本当に改革を叫ぶのなら自殺者数がえらく増えている今この瞬間なのではないかという気がします。世間では不評であるものの私はこのところ評価して来ている岸田首相には、人気取りのための減税案も大事ですが、こっちの教育に対する方針も見せてくれたらもっと評価できるのですが。

2023年10月16日月曜日

進路指導におけるエスケープルート

 私は以前にこのブログで、登山こそがリスクマネジメントに極致であると考えています。その登山における用語に「エスケープルート」という言葉がありますが、これはその名の通り、いざというときの脱出ルートのことを指します。
 具体的には目標とする行程の途中で天候の急変、怪我、疲労といったアクシデントが発生した際、より安全に下山したり山小屋などへ避難できるようあらかじめ計画しておいたルートのことを指します。特に天候の急変時はこのエスケープルートがあるのとないのとでは生存確率が大きく変わるだけに、困難な行程でこそ計画しておく必要があります。

 何でこのエスケープルートを急に言い出したのかというと、自分は中高生の進路指導においても、この概念が非常に重要だと感じるからです。

 昨日書いた「夢なし先生の進路指導」という漫画のレビューで私は、元キャリアコンサルタントで教師をしている主人公について、実現の難しい職業に進路を選ぼうとする生徒を止めながらも、代替案を一切出さないということに凄い違和感を感じたと書きました。この場合の代替案とは、「安定していて且つ実現しやすい職業や進路」というわけではなく、もともと目指していた職業と途中まで方向性を共通しつつ、社会にも一定度通用する職業のことを指しています。

 アイドルや声優、漫画家をはじめ、夢のある職業というのは大抵、実際になるためには幾重もの困難が待ち受けており、また見事なれたとしても長続きできないという可能性もあります。そのため上記の夢なし先生じゃなくても、夢を目指すことはいいとしても実際に進路をその職業に固定するというのは危険極まりなく、この教師に限らずまともな大人なら止めようとするのが普通です。
 ちなみに、つい最近知りましたが「ぼっちざろっく」の主役を演じた声優の青山吉能氏はあの作品が出るまで8年くらい下積みしていたと聞いてマジビビりました。演技力はほかの声優と比べてもかなり高い方だと思うのに、あのクラスでもなかなか目が出ないあたり声優会は鬼門です。

 話を戻すと、夢のある職業にはリスクがあるからと言って、一方的に子供たちの夢を閉ざしていいのかというとそうでもないでしょう。安定した大手企業の会社員しか認めないような大人で溢れた社会がまともかと言えばそうでもなく、また子供の夢を一方的に閉ざしてしまった場合、その反動で無気力に陥る可能性もあります。
 ではどうすればいいのかと言えば上記のエスケープルート、具体的にはその夢と同じ方向性にありながら、社会においてもある程度通用する職業やスキルを身に着けさせる方向にもっていく、または提案するというのが一番いいかと思います。

 具体例を挙げると、例えば漫画家になるには出版社の新人賞に受かるか、同人業界で名を馳せるかのほぼ二択しかなく、その障壁は非常に高いです。仮にうまくデビューできなければよくてプロアシスタントという道もありますが、漫画業界に残れなかった場合、夢からの撤退が遅れれば遅れるほど社会においては不利な立場でリスタートを迫られます。
 この漫画家という夢に対し自分が提案するエスケープルートとしては、3Dグラフィッカーなどコンピューター作画方面の技術があります。

 現状既に漫画界もIT化が進んできており、パソコンを使った作画ができなければその時点でアシスタントしてはお払い箱になることも珍しくないそうです。であれば漫画家になる前に3Dグラフィック技術を学ぶことは漫画家になるための必要手段になります。また仮に漫画家になれなかったとしても、そこで磨いた3D作画技術はゲーム業界や広告業界でも活用することはでき、これに加えプログラミングなども身に着けておけば応用できる職種は非常に広がります。
 であれば、初めから漫画家一本に絞って原稿用紙を前に漫画を描く練習をするだけでなく、専門学校などで3Dグラフィックを学んだり、プログラミングを学んだりする方が漫画家になれなかった場合の保険として機能します。もちろんそこで学ぶ技術は漫画家になるためにもプラスになるので、安定基盤を築きつつ漫画家になるという夢も追いかけられるわけです。

 なんていうか日本の進路指導を見ていると、こうしたエスケープルートの概念がすっぽり抜け落ちているというか、夢を追うのを応援していると言えば聞こえはいいですが、現実的なアドバイスを完全に欠いているように私は思います。どことなく日本人全体で「大きな夢を得るためにはほかのすべてを犠牲にしなければならない」とばかりに退路を断とうとする傾向がありますが、韓進の背水の陣じゃあるまいし、夢を追う前に退路を断つ理由なぞそもそもありません。むしろ前述の登山のように、エスケープルートを用意しておかないことはただ迂闊なだけです。

 かくいう自分も実は、まさにこのエスケープルートに乗る人生を歩んでいます。
 中二病真っ盛りな中二の頃に自分は小説家を夢見て、当時はガチで毎日原稿用紙に何かしら小説を書く日々を過ごしていました。この作家志望ということを予備校の講師に話したところ、

「作家になろうと思ってもなかなかなれないし、なれなければ無収入だ。だったらまず同じ文章を書く仕事のジャーナリストを目指せばいい。ジャーナリストなら仕事柄常に自分の記事を書き、それが評価されたら作家に転身もできる」

 と言われ、なるほどと思い中二の時点で「本命:作家 代替:ジャーナリスト」という将来設計ができました。その後、趣味で社会や政治トピックに関する意見文などを書いていったら徐々に小説よりこうしたものに関心が移っていき、いつしか代替が本命になったというか作家は夢見なくなってジャーナリストが本志望へと変わっていきました。
 まぁジャーナリストになるのもかなり大変だし、実際自分は新卒時になれなくて中国にわたって無理やり自分の実力でこの夢を実現しましたが。ただ少し自慢すると、新聞社に入った直後から文章力は周りからずっと褒められていて、「新人の技術ではない」とは言われ続けました。ずっと文章だけは書き続けた努力の甲斐は確かにありました。実際このブログも、よくもほぼ毎日こんだけ長文書けるなと呆れるとともに、ブログを書き続けることが全くストレスにならないあたりは我ながら凄いと思っています。

 以上を踏まえて言うと、私は中高生の進路指導においてはこのエスケープルートを提示するだけで充分というかこれ以上ないと思います。元から大手会社員などと安定した職業を希望する人間ならまだしも、リスクの高い夢のある職業を目指す子供に対しては、その夢の実現ステップを踏みつつも安定したスキルと評価を得られる職業ルートを提示してあげるだけで、進路指導としては十分な指導を行え得ると考えます。
 っていうか、大人の観点から少し現実的な路線を見せてあげることこそ、進路指導で最も求められる点だと思います。

 もっとも「走り屋になりたい」とか言われたら、自分としてもエスケープルートを提示するのに困ってしまいます。思いつくのは「豆腐屋」しかない(;´・ω・)

2023年10月15日日曜日

マンガレビュー:夢なし先生の進路指導

 自転車のストッパーが以前よりバネが弱いのか、走行中にカタカタ鳴り続けてずっとうるさく、先日は友人にも「えらく音が鳴るね(;´・ω・)」と言われたのでジョイント部に緩衝材とばかりに絆創膏貼ったら、途端に音がしなくなりました。これまであったノイズが急になくなったもんだから、最初乗ったときは後方に強い違和感があるのと、乗り心地がなんか違うように思えて自転車がおかしくなったのではと逆に疑ってしまいました。
 にしてもこの前の100㎞サイクリングしてからというものの、なんか体が軽いというか充実感感じる。

夢なし先生の進路指導(ビッグコミックブロス)

 話は本題ですがこの前宣伝記事が出ていたので上の漫画の単行本1巻を手に取ってみました。

 あらすじを簡単に説明すると、夢のある職種に就きたいとする高校生に対し現実的な目線で「やめときなさい」と進路指導する、かつてピアニストを目指したものの挫折した高校教師の話です。1巻では声優、鉄道運転士の2職種が出てきて、どれも実際にこの教師の言うことを聞かずに夢へ向かって邁進している最中に挫折し、キラキラした職種の現実を見せる漫画です。
 巻末に取材先一覧が載せられており、実際漫画の中を見ていても丹念に取材した後を見て取れます。またテーマ的にも「夢の背後にはつらい現実がある」ということを取り上げており、一見すると悪くなさそうな漫画に見えるのですが、自分はこの漫画の続きを読む気はなく、続巻も購入する予定はありません。端的に言って、読んでてつまらないと感じました。

 前述の通り、選んだテーマと取材に関してはしっかりした作品だと思います。作画に関しても及第点というか作風にあった絵だと思うのですが、致命的なまでに漫画としての構成が悪いとはっきり感じました。全体として話の進行が非常に冗長であり、読んでて必要性を感じないコマが多い、っていうかほとんどそれで、ページ数の割に展開が異常なほど遅いと感じました。
 近年はこうした不必要に感じられる場面に紙幅を割き、話の展開が延々と遅い漫画が目立つようになっていますが、他の作品と比べてもこの夢なし先生の構成の冗長さは突出しており、もっと他に見せ方はないのかと素人目にも疑問に感じるほどでした。それこそ手塚治虫など往年の漫画家であれば、夢なし先生の1巻の内容は2、3話で片づけたことでしょう。

 具体的に冗長さを感じた場面として、個性付けだとは思うのですが主人公は角砂糖をコップの中に高く重ねてからコーヒーを入れるシーンがあります。最初の1回でも「これ必要?」と思うくらい冗長でしたが、この場面はその後も何度もあり、見る度になんやねんと呆れた印象を覚えました。同じ行為はデスノートのLもやっていましたが、あっちは「L=甘党」と認識できる場面で意味性もあったし冗長性も当時感じず、夢なし先生と比べると見せ方で本当に雲泥の差があり、角砂糖一つでこうも差が出るものかと思ったほどでした。

 また夢に挫折する若者たちを描いていますが、収録されている話はどれもこれからに関しては希望が持てるハッピーエンド的にまとめられています。これも賛否両論はあるでしょうが、もし逆だったら闇金ウシジマくんみたいに一つの強烈な個性を持った作品として認知されたであろうことを考えると、果たしてこの形式の終わらせ方でよかったのかな、最後まで厳しい現実を見せる漫画でもよかったのではという感情を覚えます。
 なおウシジマくんの作者はインタビューで、「ドラえもんを読んで漫画家になろうと思った」と答え、すぐに「全然違う漫画しか描いてないじゃん」とツッコミを受けてます。その直前には、「ガスバーナーで相手の手を焼き切って、ドラえもんにしちゃったよ(笑)」という裏社会の証言を載せているし。。。

 最後に夢なし先生を読んでて一番違和感を覚えたのは、この主人公は夢のある職業を希望する生徒に対し「やめときなさい」と止めておきながら、代替案を一切出してこないのが疑問でした、設定では主人公は元キャリアコンサルタントということになっていますが、ならばこそ「その職業に就くのは難しいから、同じような方向性でこっちはどう?」の一言くらいは言えないのか、っていうか本当にキャリアコンサルタントだったのか、職歴詐称ではないかと読んでて思いました。
 曖昧に「無理せず大学に進学したら?」とアドバイスするのは別として、別の方向性を一切見せようとしないのはなんかテーマから考えても矛盾があるように思えます。更にもう一点を加えると、なんか作者は取材した内容を作品に詰め込み過ぎているように見え、なりたての記者が取材の話を全部記事に書いてきているような印象も覚えます。取材っていうのはむしろ、聞いた内容をどうそぎ落とすかが重要なのに。

 なお取材漫画でいえば、正直不動産が近年の作品では非常にレベルが高いと感じます。原作者が元々ルポライターというのもありますが、一つの話に1つの不動産ネタを扱い、新米不動産会社員を交えて何がトラブルの種となるのかを話の中でうまく解説しています。

 以上のような感じで、テーマ性は悪くないのに漫画の構成一つで全部台無しにしているというのがこの漫画の感想です。ぶっちゃけ天津飯じゃないけど、現代の多くの漫画に足りないのはスピードだと思う。

2023年10月14日土曜日

中国で誰も話題にしなくなった福島原発処理水

 ネットニュースでしか見ていないけど今日のプロ野球CSのは2試合とも凄い内容で、活字を見るだけで興奮しました。セリーグの方はサヨナラ、パリーグの方は佐々木投手の復活完全投球と見せ場があり、明日以降、そしてその後の1位チームとの試合が今から楽しみです。

 さて話は本題ですが、先月あれほど中国で大騒ぎされた日本の福島原発の処理水排出ですが、今や全く話題になりませんし、誰も気にしていません。さすがに水産物を見ると日本産じゃないか警戒する人はまだいるかもしれませんが、この前の国慶節期間中も日本に多くの中国人が旅行で訪れたのを見て、「なんだ別に問題ないじゃん(´・ω・)」とみる向きが強くなっています。

 中国政府としてもこの問題を口実とした日本批判がほかの国で一切盛り上がらず、むしろ一人でわめいているの見て逆に痛い奴とほかの国からも見られ始めたことから、なんか中国政府も批判を隠そうとしているように見えます。恐らく日本産水産物の輸入停止は今後も続き、みんな忘れたころにしれっと解除するか、WTOでの手続きが続くまで停止を続けるかの二択になるのではないかとみています。

 自分としてはこの結果は初めから見えておりそんな意外性も何も感じないのですが、逆を言えば中国の外交担当がこの結果を予測していなかったのかという点が気になります。正確に言えば、予測していたにもかかわらず何故批判したのかで、批判によって失うコストをどれだけ見積もっていたのか、またはそのコストを度外視せざる上からのお告げがどこまで高かったのかが気になっていますが、まぁそこまで深く詮索する必要はないでしょう。

 むしろこの事件を通して感じたのは、中国外交の質の低下です、昔から日本に対して無理筋な要求を何度もしていた中国ですが、それでもその背景にある怜悧な計算高さというものは以前は存在したものの、今回のこの処理水排出問題に関してはそうした打算が全く見えず、どこに落とそうとしているのか、また本気で勝算があると勘違いしていたのではないかという点などで、中国の外交担当者の質が大きく低下していると感じます。
 まぁ折も折で外交部長の秦剛が突然の行方不明になった時期でもあり、中国外交部もかなり混乱していたのでしょう。その混乱が今は落ち着いたのか、まだ続いているのかが、今後のロシアひいてはイスラエル外交が試金石となってくるでしょう。

2023年10月12日木曜日

統一教会の解散請求に触れて

 既に報じられている通り、本日政府は旧統一教会(以下、「統一教会」)に対する解散請求を行ったことを正式に発表しました。これから様々な司法手続きが待っておりまだまだ緒に着いたばかりですが、それでもこの問題にケリをつける大きな一歩がなされたことは評価でき、支持率は下がってはいるけどここまで押し通した岸田政権を自分は評価します。

 この問題についてはこれまでに何度もこのブログで語っているため多くは語りませんが、未だに安部元総理の暗殺事件の犯人の思惑通りになっており、テロリストの願望を実現させていると批判する人もいますが、私はあの事件の犯人はテロリストには入らないと思うし、あの事件があろうがなかろうが、統一教会は一刻も早くその活動を制限させ解散させるべきであったという立場を取ります。そうしたことから今回の解散請求は歓迎すべき事態だし、今ここで昭和の呪縛ともいうべきこの問題にケリをつけなければならないと強く感じます。

 そもそも養子縁組斡旋をはじめ、既存法でも統一教会を取り締まることは以前から行うことができました。それが行われなかったというのは単純に警察や検察が宗教団体への弾圧と取られるのを恐れたということ以前に、安部元総理をはじめ統一教会シンパの議員が色々と統一教会の犯罪行為に対する捜査を妨害してきたためだとはっきり言えます。その結果として多くの人間が不幸になったということは完全なる行政の怠慢だし、自分でも現場に対して厳しすぎることを言っている自覚はありますが、それでも公安や警察は統一教会をもっとどうにかすることはできなかったのかと問いたいです。

 その統一教会と同じく、昭和の時代から強大な影響力を行使して大っぴらに犯罪行為を繰り返しながら取り締まられなかったのが、今話題のジャニーズ事務所です。同じく明らかに違法な商業行為を繰り返してきたビッグモーターも今年になって総攻撃を受けて撃沈寸前に至っていますが、やはり不思議に思うこととして、これら組織があれほど大っぴらに明らかな犯罪行為を繰り返していたにもかかわらず、警察をはじめとする行政は一切取り締まろうとしなかったのかという点です。
 これら組織の犯罪行為が報道されなかったことに関しては、よくはないけどメディアに以前からある問題としてまだ理解はできます。しかし、犯罪行為の情報が明らかに周知の事実とされながら、行政はこれら組織に対して去年以前は一切取り締まろうとせず、捜査すら行ってきませんでした。特にビッグモーターの件に関しては、かねてから消費者庁には年間千件を超える消費者からの訴えがあったにもかかわらず黙殺してきており、これほどの大規模且つ大っぴらな組織犯罪を何故知ってて見過ごし続けたのかは理解できません。まぁ恐らく、保険会社のロビー活動が効いてたのではないかと思いますが。

 以上を踏まえると、ある程度大きな組織なら、大っぴらに犯罪行為をやっても案外取り締まられないものなのかなと思えてきます。かつての消費者金融もそうでしたし、ジャニーズ事務所以外の大手芸能事務所の闇についても何故かみんな語ろうとしないあたり、この傾向はまだまだ続くでしょう。言い方悪いですが、捜査機関は捕まえやすい小物ばかり狙い、巨悪に対してはなぁなぁで済ますところがあるように見えます。

 とはいえ、長年放置されてきた統一教会に今回ようやくナタが入ったことは大きな一歩と言っていいでしょう。これを機に警察機関はオウムを含め、宗教活動を隠れ蓑にしている犯罪団体に対しもっと積極的に取り締まりを行ってくれるようになれば万々歳であり、そうした方向に世の中が向かうことを密かに願います。

2023年10月11日水曜日

日産は本当に大丈夫なのか?

 今日は国慶節の連休明けとしては久々にまとまった仕事が来たため、なんかやたらと疲労を感じます。仕事していると疲労ってたまっていくと、仕事せず休むと今度は仕事に対する耐性が弱まる辺り、なんか悲しいね、バナージって感じします。

 話は本題ですが仕事に疲れた際になるべく業務と関係ないホームページを見て気を紛らわしたりしますが、先日そんな感じで日産のホームページでカーラインナップを見たところ、前々から分かってはいましたが取扱車種がスッカスカというか、本当に少ないと感じます。GTRとフェアレディZがクーペに入っているとはいえ、セダンに至ってはスカイラインしかなく、いつの間にかフーガなくなってやんの。コンパクトカーもマーチがなくなって以降、ノートしかありません。
 なお日産車で地味にいいなと思うのは、NV200だったりします。

 日産の取扱車種が激減していることは以前から分かっており、その件について以前に自動車業界企業で働いているマジ頼りになる人に聞いたところ、「開発力不足に尽きる」と話していました。その人によると、部品仕様の要求値があからさまに常識離れしたものを平気で出してくることが日産には多く、現場にまともな技術や知識を持っている人間が払底してきていると話していました。
 当時はそんなもんなのかなと思っていましたが、このところの日産を見るとマジでそうなんだろうという風に思います。というのも、ラインナップが狭まってきているだけじゃなく既存車種に関してもモデルチェンジの頻度が目に見えて落ちてきており、単純に車を開発する能力がないように見えます。

 折しもこのところ日系自動車メーカーは今後の新規車種候補をよくリリースしており、先祖返りしたダイハツのコペンやスズキの新型スイフトなど、期待感の持てるモデルがが報じられることが増えています。それに対し日産(+三菱)はそもそも車種のニュースが出てくること自体稀となってきており、見ていてい本当に商売する気あるのかと不安になってきます。

 こうした日産の現状について、今思い出されることとしてはやはりというかカルロス・ゴーン氏の逮捕と国外逃亡です。逮捕時、誰かは忘れたけど財界関係者は、銭ゲバであることがわかりながらゴーンに頼らざるを得ないほど人材の少ない日産という企業自体に問題があると指摘していましたが、今思うとまさに金言であったように思います。ゴーンが去って以降、明らかに日産の企業としての力は起きてきているし、車種開発力もそれ以前に比べそぎ落とされています。ゴーンがいたころも落ち目でしたが、それでも今に比べればまだマシだったように思えるほどです。

 ちなみに以前は結構日産の車も好きで、三代目のマーチやキューブなどコンパクトカーは本当にいいのをよく作っていたし、SUVのジュークも攻めた感じが好きでした。

 最後にこの前に会社の後輩にゴーンがどれだけ凄かったかというエピソードして話したものに、拘置所から釈放された後も勝手な外出が制限されており、裁判のため裁判所に行く際も指定のタクシーを使うよう弁護士から説明されるやゴーンは真っ先に、

「(タクシーの)相見積もりを取れ」

 と言い放ち、「これがコストカッターと呼ばれた男か(;゚Д゚)」と弁護士を唖然とさせたそうです。強欲ではあったけど、確かにただ者ではなかったなぁとこのエピソードから私も感じます。

2023年10月9日月曜日

ジャニーズ問題に関するテレビ局の自己検証の欺瞞

 このところ「地球防衛軍4.1」が楽しすぎてブログの更新さぼってました。ウィングダイバーのレーザーチェンソーが正直言って強すぎて、空飛んでるドラゴンは次元ごと叩き切るような感覚がしてマジ楽しすぎて、ほかの巨大生物と比べドラゴンの殺害数だけが異常なカウント数にこのところなっています。

 話は本題ですがまたも飽きずにジャニーズ問題で、このところテレビ局が何故ジャニーズ問題を報じてこなかったのかという自己検証の報告を発表しています。既に発表された中身を見ると、文春との裁判で性的虐待を裁判所が認めた際に報じなかった点について、「週刊誌のゴシップだと思った」、「芸能界のうわさに過ぎないと思った」と当時の報道担当者が述べたとしています。その上で、ジャニーズ事務所からの報道圧力や忖度は一切なかったという結論になっているのですが、あくまで私個人の推論で述べると、これはテレビ局の嘘だと思います。

 何故このように思うのかというと、元記者の立場で言えば、この件に関して絶対にこんな意見が出るはずないからです。記者にとって一番の屈辱は、目の前にビッグなネタが転がっておきながらみすみす報じず、よそに抜かれるという出来事で、上記の事件で言えばテレビ局はこぞって文春一人にやられたような構図となります。
 であれば「何故報じなかった」と言われた場合、本当に報道関係者だったら、被害者に向き合えなかったなどという感傷論は一切述べず、真っ先に報道で負けたことの強い悔しさを見せるのが自然だと私は思います。しかしテレビ局の報告書をみると、そうした悔しさを一切見せないばかりか、どこか他人事というか報じなくてもしょうがないじゃんというような投げやりな印象すら覚え、テレビ局が行ったヒアリング対象者は本当に記者なのかと疑いたくなる証言しか載せられていません。

 以上の意見はあくまで私の推論に過ぎませんが、テレビ局が自己検証報告で嘘とまでいかずとも、自らの責任に向き合わず、むしろ真実を隠蔽しているという明確な根拠は別にあります。それは何かというと、どの報告書にも今年3月に英BBCがこの問題を取り上げた際、黙殺したことについて触れていないからです。
 百歩譲って大分昔となる先の文春との裁判を報じなかった理由についてさっきの言い訳を受け入れるにしても、ならなんで今年BBCが報じた際、これほどの大きな事件内容にもかかわらず報道を避け、他のメディアが徐々に報じ出すにつれてテレビ局も重い腰を上げて後追いしたのか、その点について検証しないのは不自然としか言いようがありません。BBCの報道を一切引用したことがないってんならまだわかりますが、そんなことあるわけないでしょう。

 上記のBBC報道を後追いしなかった点について検証しないのは、今の現場の人間に塁が及ぶ可能性があるのと、自らが無能であることを認めることになるかでしょう。その上で、上記のような歪な内容でいけしゃあしゃあと「自己検証しました」として出すあたり、やはり報告書全体で信用性が低いと感じます。言うなれば、忖度どころかジャニーズ事務所からの報道圧力がやはりあったのではという風にしか見えません。

 以前にも書いた通り、この問題に関してテレビ局はジャニーズ事務所を批判できる立場ではないでしょう。むしろジャニーズ事務所とともに被害者救済を行わなければならない共犯とも言うべき立場で、共犯同士で未だにこの問題を矮小化しようとし続けています。
 例のNGリスト問題でジャニーズ事務所に対しまた会見を行うよう求める声が強まっていますが、以上の態度を見るにつけ、テレビ局は次の会見に入れるべきじゃないと私は思います。むしろこの問題にずっと昔から向き合ってきた文春単独取材会見の方が、筋に沿うでしょう。何ならNGリストに入ってた人も加えてもいいですが、例の某記者は具体的な質問をせず自分の主張を延々と述べるだけなので、あの人だけは外すべきかなとは思います。ほかの人も書いてたけど、あの人だけならNGリストに載っていても「そりゃ仕方ねぇな(´・ω・)」とみんな納得したでしょう。

2023年10月6日金曜日

失われた10年時の日本と現在の中国の共通点、相違点

 長かった8連休が今日をもって終了することとなり、明日からは振り替え出勤日を含め7日連続勤務の日々が待っています。どっかで有休使ってもいいけど、さすがに今夜は喪失感を感じずにはいられない(´;ω;`)ウッ…

 話は本題ですが、先日にもこのブログで書いた通りに中国では現在、失われた10年時の日本に対する関心が非常に高くなっています。理由としては様々なメディアから「日本化」と言われるほど状況が酷似してきているのと、不景気の足音が目に見える形で迫ってきているためです。
 私自身も、若干重ね過ぎではないかと自分の認識を疑うこともありますが、確かに社会における共通点は非常に多く、また過去10年以上にわたる中国生活の経験から見ても、今回の不景気はかつてない水準になるという気配を強く感じることから、日本の失われた10年を中国が歩むという見方に関して大きく否定する立場ではありません。

 そこで今回は日本の失われた10年、具体的には1990年代における不況期と、現在の中国の共通点、相違点を簡潔にまとめようかと思います。意外とありそうでまだあんまよそでみないテーマですが、JBpressでの連載が続いていたら多分このネタで3回くらいは記事埋められただろうな┐(´д`)┌ヤレヤレ

<共通点>
・不動産業界が最大の懸念点
・高い経済成長率からの急激な鈍化
・景気対策は個人消費拡大が中心
・若者の間で出世意欲が低下
・国内家電市場が飽和済み
・米国との貿易摩擦を抱えている
・不良債権処理を先送りしている

<相違点>
・地方政府の財政がすでに破綻状態
・不動産の主な債権者が銀行ではない
・人口がすでに減少傾向に入っている
・国内企業の海外進出を制限
・不動産開発に地方政府などの行政が絡んでいることが多い

 以上がまとめとなりますが大半がすでにこのブログで語っている、または外部記事でも指摘されているので、太字としている2点についてのみここで解説します。

 まず共通点の「国内家電市場が飽和済み」について述べると、非常にマイナーそうに見えて結構でかい点じゃないかと密かに考えています。
 仕事柄、各家電のニッチ市場別統計データを毎年見ているのですが、昨年の中国家電市場はほぼすべての品目で販売台数、売上ともに前年比マイナスとなっており、市場はもはやほぼ飽和し切っています。それでも輸出台数がまだ伸びているおかげで業績としてはプラスとなっている家電企業が多くなっていますが、その輸出の伸びも去年は大きく鈍化しており、恐らく今年、来年にかけてさらに鈍化、またはマイナス転換する可能性が高いとみています。

 中国の家電輸出が悪化すると思う理由は以下の通りです。

・コロナ対策が各国で終了し、これまで中国が引き受けた代替生産需要が喪失
・中国の人件費高騰による生産移転の加速

 日本も家電で世界覇権を取った90年代に崩壊の兆しが見られましたが、なんとなく今の中国家電企業も同じような気配というか臭いを強く感じます。蘇寧電器など家電量販店の業績も悪くなってきており、日本のエレキと同じ経過をたどる可能性が高いのではと思え、中国家電企業に関しては密かに警戒感を高めています。

 次に相違点の「不動産の主な債権者が銀行ではない」に関しては、以前でも少し触れましたが中国ではマンション建設などにおけるデベロッパーの資金調達方法が、バブル前の日本と大きく異なっています。日本の場合は、まだREITも一般的でなかったので基本的に銀行から資金が調達されましたが、中国の場合は建設前にもかかわらず、マンション購入予定者から前払いを受けてそれを建設資金に充てる行為がよく見られます。
 建設資金に充てられるならばまだマシというか、実際にはこうした資金は不動産会社の運転資金に使われ、別のプロジェクトに流用されるパターンの方が多いでしょう。その結果として、途中で資金がショートすることによる建設途中での開発放棄が起こり、この際に負債を抱えるのは銀行ではなく一般個人となります。

 購入予定者たちは家を取得することができないばかりか、購入資金という巨額な負債を抱えることとなります。銀行から融資を受けていた場合はこれに金利負担が重なるわけで、今後こうした個人負債が広がった場合、深刻な社会問題になるかと思います。まだ銀行が債権者であれば政策でコントロールすこともできるし、一定の負担能力もありますが、個人の場合だと政策での救済は平等性の観点から難しくもあり、日本の不良債権処理と比べるとその処理も難しくなるでしょう。

 最後に直近の中国における現場の話をすると、周りで毎年当たり前に行われてきた年次昇給が今年は一切なかったという話をよく聞きます。それどころか去年より給与が下がったという話もあり、直接的な人員削減もあちこちで行われているそうです。
 自分なんかは過去にいた日系企業で年次昇給なんてほぼ全く受けたことがなく、中国来て何もしてないのに毎年給料が上がるという事実に逆に驚いたのですが、中国人からしたら毎年物価が上がるのだから昇給しなければむしろ所得的にマイナスだという価値観が強く、年次昇給なしという事実に少なからぬショックを受けている人が多いです。多分、バブル崩壊後の日本もこんな感じだったんだろうなと思ってみています。

 以上のような状況にもかかわらず、中国政府の景気対策の中心は一にも二にも「個人消費の拡大」で、個人消費が如何に大事かを毎日連呼しています。しかし自分の観点からすれば個人消費の拡大は景気の拡大をさらに拡大させることはあっても、不景気からの反転にはほぼ全く寄与しないとみており、また以上のような昇給を渋る各社の状況を鑑みると、現状は拡大どころではなく如何にこれまでの水準を保つかという議論じゃないかとみています。
 その上で重要なポイントとなるのは税金です。個人消費を拡大しようってんなら減税することが一番ですが、今の中国政府は中央も地方もゼロコロナでの無駄な出費でとにかく金がなく、ある直轄市の公共バス運転手はすでに数か月も給料の遅配が起きていると聞きます。そうした状況から見るに今後中国は増税が不可避な状況であり、日本の97年時の消費税の3%から5%への引き上げ時のように、楽観したムードが一気に悲観ムードへと転換するのが増税のタイミングじゃないかと思います。言い換えるなら、本当に火がつくのは増税の実施時じゃないかというのが自分の見方です。