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2022年1月31日月曜日

ある中国人少女の「中華一番!」に対する誤解

 仕事柄、中国人同僚と接する機会も多いのですが、地味にそうした同僚との会話でさりげなく最近の中国人の関心事を探ったり、それとなく質問して記事の取材として使うことが多いです。ちなみに以前、自分の記事をある同僚に見せたところ、「この記事で挙げてるアイドルって私が教えた奴じゃん!」とツッコミ入れられました。実際、「最近、中国ではどんなアイドル流行ってんの?」とさりげなく聞くスタイルで取材してました。

 そのように懇意にしていて取材によく使う中国人同僚女性の一人と、この前食事に行く機会がありました。この女性は日本での留学時によく岐阜県を訪れていたので岐阜にいくらか土地勘のある自分とも話が合うのと、単純に賢くてやや難しめな経済論の話題もきちんと応答できるためいろいろメシ食わせてよく話を聞くのですが、ある時に「子供の頃に、一番好きなアニメがあった(´・ω・`)」とやおら話を振ってきました。
 話を聞くと、中国が舞台で、登場人物もみんな中国人の料理アニメで、その子が子供のころ放映されていたという材料から、「それはきっと『中華一番!』(チョンファーイーファン)だな」と見事当てて見せてやりました。実はこのアニメ、自分も少し気になるところがあって、以前にも別の中国人に話題を振っていた作品でもありました。

 日本の漫画やアニメ作品ではラーメンマンを筆頭に、中国系なキャラクターが結構よく登場します。モデルパターンとしてはまさにラーメンマンのようなカンフーの使い手が多く、「バキ」シリーズに出てくる烈海王など明確に強キャラ扱いされ、人気のあるキャラも少なくありません。
 こうした中国系キャラについて中国人はどう思うのかが実は前から気になっており、日本のアニメに出てくる中国人キャラをどう思うか一時期は手あたり次第聞いていました。ただ反応は芳しくなく、そこまでアニメを見ていなかったり、または見ていても中国人キャラが出てこない作品だったりしてあんまこれという感想は聞かれませんでした。

 唯一、「聖闘士星矢」の紫龍というキャラはある程度通りがいいのですが、知り合い「別に好きじゃないし人気ない(`・ω・´)」という返事がきました。まぁ実際、日本でもあんま人気がなく、戦闘の度にクロス脱ぐから露出狂とか言われているけど。

 話を戻すとその同僚は子供の頃に中華一番!が大好きだったらしく、何度もビデオとかで見返していたそうです。この作品は2019年、2021年にリブートみたいな感じで「真・中華一番!」というタイトルにてアニメがまた作られていたので、「そんなに子供のころ好きだったのならこっちの最新版も観てるの?観てないならおすすめ」的に話したら、「実は……」と言いながら、顔をうつ向かせてきました。そして、

「実は……『中華一番!』はこれまでずっと中国のアニメ作品だと勘違いしていて、日本の漫画が原作だとは子供の頃は全く知りませんでした。そのリブートがされた二年くらい前に、初めて日本の作品だと知りました。」

 という、さほど衝撃でもない告白をしてきました。

 ぶっちゃけ、この同僚の言い分も全く分からないでもありません。登場人物はみんな中国人で日本人は出てこないし、舞台も中国で普通に中国の地名がバンバン出てきます。でもって料理もうどんやそばなんて出てこずすべて中華料理で、同僚も実際試しに作中に出てくる料理を作ったそうですがまずかったそうです。

 もちろん本人に悪気はなく、ガチで中国産アニメと誤解していただけなのですが、逆を言えばそれだけ原作が中国人が見ても日本の作品だとはわからないほど中国らしさを表現できていたと言えるでしょう。ただなんていうか、結構破天荒な展開も多いだけに、中国人に誤解されていたという点でなんかいろいろ笑えて来ます。

 なお帰り際に同僚には、「自分が一番覚えているのは『黄金饅頭』だ」と言いましたが、この料理を同僚は覚えていませんでした。残念(´・ω・)

漫画レビュー「僕が私になるために」

 最近、ウクライナがよく話題になるためウクライナの歴史をまた勉強しなおそうとホロドモール(「ホモドロール」と一回打ち間違えた)を調べていたところ、Wikipediaのホロドモールが出てくる作品に「白百合は朱に染まらない」というのがあり、試しにこの漫画のAmazon紹介ページを見てみました。
 この「白百合は朱に染まらない」は旧ソ連の女性パイロットを扱った漫画とのことで、「平沢ゆうな」という作家が描いているとのことでした。ついでにこの作者の過去の作品とか見ようとAmazon紹介ページを見てみたところかわいらしい自画像が描かれてあり、「おいおい、こんな子が独ソ戦まともにかけるとでも?」などと無駄に舐めたこと思いつつ、ついでに作者のWikipediaページを見ました。するとそこには、

「メンサ会員、物理学修士」

 と書かれてあり、この時点で「えっ、何この人!?ってかなんで漫画家してんの?」とびっくりしましたがさらにその先には「性転換手術を受け、男性から女性に性別を変更」とも書かれてあって、なんなのこの人を通り越して「なにこれめちゃ面白そうな経歴(;´・ω・)」という感想を持ちました。でもって買って読んだのがこの「僕が私になるために」です。

 この漫画はタイトルの如く、作者が性転換手術を経て、法手続きを行って男性から女性へと性別を変えるまでのいきさつをまとめたかなりマジな漫画です。絵柄こそ少女漫画を意識したような少年漫画風に描かれていますが内容はかなり壮絶で、男性だった頃の性同一性障害による自らの身体への悩み、また家族の反応への恐怖などが書かれてあります。
 なお家族に関しては兄妹は非常に応援してくれて、この点で非常に恵まれていたと書かれています。

 その後日本での診断や紆余曲折を経てタイで性転換手術を受けることとなるのですが、なんでもこれが初の海外渡航だったらしく、いろいろタイ、っていうか東南アジアの無茶ぶりに驚く様が描かれています。ただそれ以上に、性転換手術について非常に詳細に書いており、個人的には切り取った男性器の幻肢痛(ファントム・ペイン)に悩まされたという過程は、読んでてマジで鳥肌立ちました。
 っていうかこの世にそんな恐ろしい痛みがあるのかとガチ恐怖し、読んだ後に自転車乗って帰る際、なんか運転がおぼつきませんでした。

 そんな激しい痛みを乗り越えて術後期間を経て日本に帰り、裁判所で戸籍などの性別変更手続きはどうやるのかなども詳細に描かれています。読んでて感じたこととして、単純にやっぱ賢い人だという印象を受けるというか、非常に読みやすく内容が頭に入ってきやすく描かれています。
 なお裁判所で女性の裁判官に、「あらあなた私よりかわいいわね」と言われたこと書いてましたが、「自慢か?」とちょっぴり思いました。ちなみに本人の現在の姿はネットで確認できますが、一見して本当に女性にしか見えません。

 あと末尾部分で、女性となった後の感想として本当に男性の頃と比べ力がなくなったとも書かれてました。それまでは女性が重たいものを持ちたがらないのことをやや特権的に言っていると感じていたものの、実際に女性になって体力がなくなり、世の中の女性に対して謝りたくなったことが書かれています。この点についてはすごい説得力あるというか、ちょっと自分もレディーファーストを考え直そうと感じました。

 こんな感じで、多分男性にすれば読んでて痛いイメージがかなり激しくする内容ですが、文字通り普通の作家なら体験し得ない体験をかなり詳細に描いており、実際のトランスジェンダーはこのような過程を経るのかというのを見る上ではよくできた漫画だと感じました。っていうかこの経歴だけでもこの人は他の漫画家と一線を画す。
 ちょっと毛色の変わった漫画ですが、逆にこの経歴と先に書いたわかりやすい構図などから将来化けるかもなという印象を覚えたので紹介することにしました。いやはや世の中広いもんだなという気がいします。


中国自動車業界の潮目

エンジン車が100万台売れなくなった!大転換する中国自動車市場(JBpress)

 というわけでいつもの自分の記事紹介ですが、また例によって中国自動車統計の記事です。統計結果については記事内容を読んでもらえばいいのですが、敢えて強調するとしたら見出しにも持ってきた最後の部分、全体市場が拡大しながらエンジン車が100万台減少しており、明らかに新エネ車にシェアを食われているという事実でしょう。


 わざわざ上の比較表まで持ってきましたが、少なくとも自分が見る限り、エンジン車(=従来燃料車)のみの販売台数を前年と比較する記事は他になく、多分こうした言及をしたのは私が初めてだと思います。

 端的に言って、ラインナップでEVがほとんどなくエンジン車しかほぼない日系自動車メーカーにとって、去年の中国市場実績は市場縮小と言ってもよく、さらに今後についても、新エネ車が拡大する一方でエンジン車は縮小する一方である可能性が高いことから、日系自動車メーカーは今後中国市場で販売台数を伸ばすことが極端に難しくなります。むしろ減っていくことが普通であり、中国市場向けに部品を供給しているメーカーの売上げも今後縮小する可能性が高いのではと見ています。
 なお自動車部品にはエンジンやギアなどエンジン車にしか使われない部品と、インパネやブレーキ、ライトなど新エネ車にも使われる部品に分けられますが、上記予想が当たる場合、どちらの部品においても日系部品メーカーの売上げは落ち込むでしょう。理由は単純に、そもそも供給先の日系メーカーの弾が出ないからです。

 では今後中国市場で販売台数を伸ばすにはどうするかと言ったら、単純にEVのラインナップを増やしていくしかないのですが、正直今の現状を見ると日系はかなり出遅れてきていると感じます。VWなどは既に中国市場でEVを投入してきており、また以前自分も取り上げたように中国系の新興メーカーも今年は恐らく年間10万台の大台を超える会社が数社現れるでしょう。っていうか去年の時点で、中国市場の三菱自動車の販売台数超えてるし。

 ただはっきり言えば、時既に遅しという感があります。EVメーカーというイメージが日系にはほぼなく、これからEVを投入してもユーザーが選択するかブランドイメージてんで少し懸念があります。個人的な意見を言えば、テスラが中国市場で本格的に現地生産と販売をし始めた2019年までに何らかのEV車種を投入しておかなければならなかったのではと考えています。既にEVというと、中国ではテスラと新興メーカーという風になっています。

 ヤフコメとかを見るとこのEV販売台数の大半は超低価格EVの宏光MINIによるもので、この車自体は一過性で大したことがないと侮る声が多いように見えます。しかし宏光MINIの販売台数は約40万台で、残り290万台は他の車です。前にも取り上げましたが蔚来や小鵬、あと哪吒汽車など自分の目から見てもいい車を作るメーカーが成長してきており、宏光MINIが市場を引っ張っているのは事実ではあるものの、この新エネ車販売台数は宏光MINIだけによるものではなく、やはり本格的なEVシフトがもうすでに始まっているとみるべきだと自分は考えています。

 以上にも関わらず記事の反応を見ていると、なんというか他人事のように語るコメントの多いこと。世界最大の自動車市場で100万台も市場が縮小し、完成車、部品を問わず日系メーカーの売上げが今後低下、ひいては従業員の雇用や報酬にも影響しかねない傾向を示すデータなのに、自分たちの話題と考えず中国での話題として割り切っている人が異常に多いことに逆に自分は驚きました。今回で初めてわかりましたが、やはり日本の不利益につながる情報ほど他人事と思う人が多い気がします。真面目にもうあかんかもな。デジャブがあるというかかつてのエレキ見ている感覚がします。

2022年1月30日日曜日

盛り上がらない北京五輪

 中国は明日が大晦日で明日から春節の長期連休に入りますが、最終出勤日の今日も仕事でした。ただ今日の仕事の効率は新しい方法試したらシャレにならないくらい早く、3時で終了出来たのでそこで切り上げて帰りました。
 ちなみに中国人同僚とのチャットで顧客の悪口言う時によく「( ゚д゚)、ペッ」って顔文字をよく使います。中国人はめっちゃ唾吐くけどこの顔文字についてどう思うのか密かに気になります。中国語にするなら「( ゚д゚)、吐」になるのかな。

 話は本題ですが、北京冬季五輪が全く盛り上がっていません。日本国内も報道を見ている限りだとほぼスルーされている状態に見えますが、ぶっちゃけ中国現地もスルーされています。先日も友人から「全然盛り上がってない」と連絡来たので、「ウクライナのが盛り上がってる」と返信しました。

 何故北京五輪がこれほど盛り上がらないのかというと、日本語媒体でもいろいろ分析が出ていますが基本的に世間で言われている通りの原因からです。まず単純に中国ではウィンタースポーツはほとんど人気がなく、競技人口もかなり限られています。
 比較的人気なのは最近は中国人選手も表彰台に乗ってくるフィギュアスケートとかで、スケート競技であれば割と中国の北の方では嗜む人も少なくありません。一方、世界的にはむしろこっちが主役的なスキーやスノボといった雪上スポーツはほとんど人気がない、というかやれる場所がほとんどなかったりするので、競技人口も極小といっていいくらいいません。

 中国では北の方なら確かに雪が降り積もりますが、それでも絶対量的に降雪量は日本の日本海側と比べると少ないです。また降る地方があっても、そこに山がなかったりするので、スキーなどの競技を行える環境がそもそもほとんどなかったりします。それこそやろうってんならめちゃくちゃ山深いところまで移動しないとできないほどで、とても気軽に楽しむようなスポーツとしては成り立っていません。
 ちなみに昔、吉林省にプリンスホテルがスキー場を開発するというニュースあったけど、あれどうなったんだろうな。自分も取材しようとしたけど編集部にストップかけられ、記事化できず担当者に申し訳なかった、っていうか最後は返信くれなかったけど。

 以上のような背景から、街中を歩いていても日本のアルペンのようなウィンタースポーツ用品店もなく、あってもスケート靴屋くらいで、尚且つ華中以南ともなると雪すら降り積もらないので全く関心がないという有様です。もっともその分、雪が大量に降り積もる日本の冬景色に、物珍しさから関心を持つ中国人も多いのですが。

 また単純にウィンタースポーツの人気がないことに加え、例によってコロナのオミクロン株が中国でも各地で感染者を出すほど流行していることも影響しています。結局北京五輪も一般客は入れないことになりましたが、そもそも一般販売しても見に来る人がほとんどいなかったと思うから、運営側としては内心言い訳できたとホッとしているんじゃないかなとも邪推しています。
 北京の状況は詳しくは見ていないですが、やはり大会開催前でコロナ流行を阻止する目的からかなりの厳戒態勢となっており、外出とかも聞いてる限りだとなんとなくし辛そうです。なお近くの河南省出身の同僚に春節は帰省するのかと聞いたら、「なんか面倒そうだからやめる(´・ω・`)」と言ってました。

 もっとも、いま盛り上がってないとはいえ実際に開催したら盛り上がる可能性もあるだけに、あまり後ろ向きに見過ぎるのもどうかとは思います。個人的にはこういうくらい世の中だから明るいニュースがあればいいなと思いますけど、このタイミングでウクライナで紛争起きたら本当に世の中の関心があっちに取られてしまうだけに、「頼むから五輪後に」って感じで中国政府も今必死でロシアを引き留めているんじゃないかと思います。下手すりゃ米国以上にロシアを説得しているかもしれません。

 自分は明日から1週間の連休中、ともかく体力が落ちててさっきも椅子の上に立って、窓の外に身を乗り出して窓拭いてたらえらい疲れたので、自転車漕いで体力つけようと考えています。あとセールの時に買い貯めた本が大量にあるのでこちらも消化し、こっちもたまっているプラモのキットを消化していく必要があります。

2022年1月29日土曜日

リアルサイレントヒル

 今日明日は土日ですが、中国では春節休暇をまとめて1週間にするため営業日に変えられたため普通に出勤日です。とはいえ春節間近とあって仕事は少なく、昨日もやる仕事ないから有休使って午後半休にし、今日明日も何もなければそのまま1日オフにしようとしていたら、間隙を縫うかのように仕事の依頼が舞い降り、ようやくそれ終えたら明日1日食いそうな依頼(納期もほぼ明日中)がすぐまた舞い降り、明日も普通に仕事させられそうです。
 さすがに後者の依頼については「長期休暇前後は日程にもっと気をつかえ!(# ゚Д゚)」と、中国人の同僚相手になんか吠えてました。同僚からは「顧客がこの納期で譲らない」と言われましたが「あいつらの状況なんて知るか!(# ゚Д゚)」と、自分でもなんかわがままな中学生みたいだと感じる発言繰り返してました。

 さて話は本題ですが、この前会社の後輩と食事している最中にまた奈良の魅力を挙げつつディスり始めたところ、「そういえば、奈良にはディズニーランドパクった施設があるそうですね」と後輩が言うので、「おいお前、俺の前でそんな発言していいと思ってんのか?奈良ドリームランドに触れようものなら3時間は語るぞおい」と言いつつ、奈良ドリームランドの歴史についてマジで語り始めました。さすがに3時間は続かなかったけど。
 奈良ドリームランドについては過去にも記事を書いていますが、この話題に触れると奈良に住んでいる奈良大好きおじさんなら誇張ではなく本気で3時間くらい語り続けます。この人に限らず、関西圏出身の30代以上だったらほぼ確実に奈良ドリームランドに行ったことがあるので、「話題に困ったら奈良ドリームランドに触れろ」と後輩に無駄なアドバイスしてきました。

 話を戻すと奈良ドリームランドはその閉園直後、上記の奈良大好きおじさんとその跡地について何故か当時いろいろと議論したことがあります。おじさんは「あの立地と面積からすると大学のキャンパスを誘致するのが人口アップ的にも一番なんやけど、実際誘致に応じる大学があるかどうかやな」と話しており、私もこの意見に当時同意しました。奈良市には奈良教育大とか奈良女子(ナラジョ)とかあるものの、やはり他の年同様に少子高齢化が進んでおり、若者人口を一気に増やせる大学があるとやっぱいいなと当時思っていました。
 ただ私や奈良おじさんの期待通りとはいかず大学は来ず(そもそも誘致もしてなかったろうが)、その後も時が減るにつれ奈良ドリームランドについては話すこともなくなっていきました。うちのソ連人民の敵である親父とともに奈良おじさん(親父の従兄弟)のところを尋ねに行っても、「最近、柳生の里がマイブームやねん」など、忍者学園の存在とその活動ばかり話題にするだけでした。

 そこで先日、ちょうど後輩の一言で自分のドリームランド熱が盛り上がったこともあり今どうなっているのかと調べてみました。


 中でも目を引いたのが上の、日本在住フランス人写真家のjordymeow氏が公開している2010年の写真です。なんでフランス人がこんなところにというツッコミはさておき、この時はまだ残されたアトラクションも放置されてて「リアル廃墟テーマパーク」となっており、その方面の人たちを沸かせていた頃でした。
 さすがに写真家だけあっていい写真が多く、特に光の角度とかに凄みを感じます。っていうか夕方ごろを映した写真はなんかその廃れたアトラクションと相まって、ゲームのサイレントヒルみたいな写真になっているとすら思います。実際、リアルにサイレントヒルが出たらこんな感じでしょう。

 ただこれら残されたアトラクションについてはその後撤去されて、今はもう何もないそうです。税金の滞納や地権者の分散などでなかなか引き取り手が見つからなかったそうですが、2015年になってようやくある不動産会社が買収したそうです。しかしその後も具体的な再開発とかは始められず、今もまだこの場所は霧に包まれるとあるはずのないアトラクションが出てくるサイレントヒルみたいな場所になってたらいいなとか思います。

 ただほんと奈良に関してはよく馬鹿にしてますが個人的にはもっと盛り上がっていい場所だと考えており、この奈良ドリームランド跡地を含め、もっと面白い施設が再開発してくれればと密かに考えています。マッドシティと揶揄する松戸市といい、ある意味街ってのはディスれるからこそ愛着が湧くもので、グンマーとかもその類だと思います。
 逆にディスり辛かったり、ネタにするとマジギレする街とかだと、自分はあまり好きになれません。嫌いというわけじゃないですが横浜市なんかちょっとそういうところがあって、ディスり辛いためちょっと自分は住みにくいかもと考えています。足立区と尼崎市はみんなでディスれるけど実際には住みたくはないです。

2022年1月27日木曜日

千葉のマッドシティ~新松戸駅前の鳥居っぽいオブジェ

松戸市役所に500万円の札束が届く。恵まれない子供への寄付かと思いきや匿名の手紙でメッセージが(暇人速報)

 なんかネタになっていたので便乗します。

 上のまとめ記事にも書かれてありますが、新松戸駅前の高架下には鳥居っぽい謎のオブジェがあります。ぶっちゃけこれ最初できた時は狭い高架下がさらに狭くなって邪魔くさいとか思ってましたが、慣れたら気にならなくなり、存在感すら感じなくなりました。
 それ以上に邪魔なのは地味に自転車です。駅前は自転車を置いてはならないことになっているのですが、付近の飲食店や小売店の前には道路にはみ出すように自転車が置かれることが多く、それでこの辺走るのがあんま楽しくなかったりします。おまけに治安も悪くて、自分も前、駅から結構離れた駐輪場に自転車置いてたら前かごにごみを入れられたりしました。何度も。

 話は新松戸駅前に戻りますが、カオスの極みと言っていいほどごちゃごちゃした松戸駅前と比べれば割とすっきりはしていますが、近くに流山電鉄の駅と踏み切りがあり、また道路幅が狭くなる通りもあって車だと割と混雑しがちです。
 自分はこの新松戸駅前というと踏切横にあるときわ書房によく通っており、日本に行った折に毎年ここで次の年の手帳を買うのが儀式になっていました。あと高校時代に通っていた予備校の創学舎も駅前で、高三頃は自転車で通っていたので夜中に新松戸周辺をかっ飛ばすのが割と楽しみでした。

 なお新松戸から馬橋方面へ、ちょうどときわ書房の横にある堀を伝うかのように通っている道は春になると桜がきれいなのと、きれいな一直線で割と走りやすいだけに自転車で走るとすごくいいです。確か馬橋から北松戸寄りのところに妙な寝具店があった気がしますが、あれまだ残ってるのだろうか。

 どんどん話が脱線するので最後に新松戸駅前の話に戻すと、自分のイメージだと新松戸駅前は上の創学舎を含め予備校やスクール系の施設がやや多かった気がし、私が小学生の頃はちょうど新松戸駅と向き合うビルに「シェーン英会話」があってそこに通わされました。まぁあんま勉学の足しにはなりませんでしたが。
 しかし全体的に新松戸は30年くらい前がピークで、それからは街の新陳代謝があまり起こらなくなり、周辺施設がそのままの形でどんどん古くなっていく印象がありました。また商業施設も狭い物件が多く拡大がなく、飲食店とかはそこそこ多いけどなんかどこも狭い店内が多いという記憶が強いです。

 知ってる人には早いけど新松戸には宇宙開発公団の社宅とかあり、割と社会的エリートがたくさん住んでいた町でした、昔は。今はどうなのかわからないけど、やっぱ勢いのあった30年前と比べるとどうしても見劣りする感があります。

2022年1月26日水曜日

年収200万円台時代に到来?

 本題と全く関係ないプライベートな話題だけど仕事で3万字の中国語レポートを2日で翻訳してのけてマジホッとしています。なにも2日でやらなくてもよかったけどこういうのって作業期間が延びれば伸びるほど後半だれてくるから基本的には2日以内でやるようにしてます。っていうかこのサイズだと、日本語で3万字模写するだけでも大変な気がする。

 話は本題ですが、ちょっと検索で出てきませんが前にどっかで見た記事で「今やかつて森永卓郎氏が唱えた年収300万円時代どころではなく年収200万円時代である」という評論記事を読みました。確かにそんな感じするなと思うと同時に、確か2003年の小泉政権時代にその年収300万円時代を唱えた森永氏は今どう言ってるのかと思ったら、本人が先に年収200万円時代を語ってました
 ただ、結果論的には森永氏の言う通りに2000年代に入って以降は年収が300万円台で頭打ちする層は実際に激増した、というか400万円が一つの大きな壁になっていたと自分は思います。ちょっと古いですが数年前の求人サイトとか見ても募集賃金は基本300万円以下と書く企業が多かったし、逆に400万円以上を保証する求人はてんで見ませんでした。まぁ「800万円行けるかも?」的な怪しい求人は見たけど。

 そういう意味ではいくらか脚光を集めるためにややセンセーショナルに書いた節はあるものの、森永氏の先見は見事に的中したわけです。そうなると今の森永氏が語っているように、今後はさらに落ち込み、年収200万円台が30代、40代でも一般的な賃金となり、20代なんかは年収100万円台も夢じゃないみたいになってくるのかもしれません。っていうか、そうなると私も本気で思っていますが。
 むしろ今の私の目からすると、日本のサラリーマンの給与はマジで半分でもいいんじゃないかとすら思います。というのも中国だと競争の激しさゆえか、複数言語を使い分けたり、かなり高度な技術を持っていながらも、賃金格差もあって日本人より安い給与で働いている人が少なくないからです。ただそれ以前というか、日本の会社を見ていると仕事をきちんと配分できずに本当に全く働いていない、機能していない人も珍しくなく、その組織への貢献と賃金が連動していないにもほどがある点が前から不思議でなりません。

 実際にアイスのスーパーカップを日本滞在中は毎日食ってたと豪語する日系企業勤務経験のある知り合いの中国人女性も、「日系企業に勤務していた頃、何も働いていないし貢献もしていないのに給料をもらうのが申し訳なかった。自分でも貢献しようと思って仕事を手伝おうとしても手伝わせてもらえず、本当にやる意味あるのかと疑問に感じる妙な雑用ばかりやらされていた」と話してましたが「Me too案件(σ・∀・)σゲッツ!!」と自分も同意してました。
 私自身も日本で働いていた頃は、「もうやらないか、外注に任せた方が安上がりだろこれ」と思うような無意味な作業ばかりやらされてて、少なくとも給料分の仕事はしていなかった、否、させてもらえていませんでした。私は単純事務作業が極端に早いのだからそういうの振ったりすればいいのにそういうこともせず、そもそも振るような仕事もないのになんか自分を雇っていたような感じもして、周りを見ていてもなんか同じような感じしました。

 ちょっと話がそれましたが、単純に労働貢献性、効率性で国際比較した場合、日本の賃金は不必要に高すぎるし、今後ますます国際競争にさらされれば賃金はもっと下がり、年収200万円が当たり前、300万円もらえれば高給取りという時代が後5、6年くらいで来る気がします。というより、来ない方がむしろ不健全だとすら思います。
 そのような時代について上記の森永氏は、あまり悲観せず、その年収に合わせてライフスタイルを変えてけば余裕余裕みたいなことを上のリンク先の記事で書いていますが、これに関しては深く同意します。その上で、「年収300万円以下で、普通暮らしていけるわけない」みたいに煽って、社会全体にストレス振りまくような連中と比べれば好感が持てます。


 で、案外というか、もうそういう風に世の中動き始めてるんじゃないのと思わせられたのが上の記事です。真面目にこれからの日本のマーケティングでは、年収200万円台の人がボリュームゾーンとなってくる、っていうかもうなっているのかもしれません。
 ちなみに自分は上司から、待遇をもっと良くするから頑張ってなどとこのところ言われていますが、「お金いらないからもっと従業員増やして楽させて(´;ω;`)ウッ…」という問答を延々繰り返しています。

2022年1月25日火曜日

統計不正は国土交通省だけか?

統計不正、4兆円過大計上か 20年度の全体5%相当 朝日新聞試算(朝日新聞)

 ネットの人間からはひたすら嫌われていますが、この手のスクープは今は圧倒的に朝日が強いなと感じさせられます。この記事も見出しだけ見ると単純そうだけど、記事内容を見る限り非常に丁寧な取材の上で、なかなか数字出さない政府に対し根拠ある数値をバシッと出してきたなと感じます。
 なおスクープといったら今文春ですが、基本あっちはヒューミント、つまりタレコミメインのスクープでこういう調査に基づくスクープはまずないです。自分としては統計好きなだけに調査系スクープのが好きだったりします。

 話は本題ですが、今回朝日は20年度単体の国都交通省による統計不正金額は4兆円相当と報じており、仮にそうだとすると2020年度の実質GDPが525.9兆円なので4兆円だと約0.8%に相当するので、単純計算でGDP成長率は0.8ポイント下がるのかなとか考えてます。
 なお、去年のGDP実数を探そうと思って検索したらみんな成長率しか報じてなくてちょっと苦戦しました。中国のGDPなんか見ようと思ってなくてもみんな報じるのに何なんだよこれとかちょっと思います。

 ただこの話ですが、内心では0.8%で終わらないんじゃないかと思っています。というのも、この手の統計不正はこれだけなのかって気がしてならないからです。
 今回バレたのは国土交通省ですが、ここ以外の省庁でも案外似たようなこととかやっているんじゃないかという気がします。まぁ実際やっているというか、安倍政権が始まったころから基準が変な風に変わり、実態のよくわからない項目が年々焼け太りし続けているので不正しているのはほぼ確実だと思っています。その上で経済産業省辺りが、本来カウントすべきでない数値を意図的に盛り込んでいるのではないかと睨んでいます。それだけ安倍政権期のGDP数値は見るからに歪でした。

 私はかねてからGDP統計の発表は今や日本より中国の方が信頼がおけると主張してきましたが、今に至ると信頼がおけるとかそういうのではなく、日本の統計が本当に信用できなくなっています。GDPに限らない他の社会統計データも実感とかけ離れているものが多いし、政府公式サイトの統計表も、恐らくわざと見づらくしていると感じるくらいレイアウトが悪く、意図的に統計に触れさせない努力を感じます。
 ちなみに、今怪しいとよく感じるのは自殺者統計です。あれわざと少なくしてるんじゃないかな。

2022年1月23日日曜日

関西人のパーソナリティ


 一昨日から昨日にかけて体調不良でガチ寝たきりで何も書くことが浮かばないので、かなり昔に拾った上の画像について解説します。

 説明するまでもなく見ての通りなのですが、京都人は本当に性格的にはきつい人間が多いです。この前も得意先から同僚へお歳暮みたいな感じでシャンプー送られたのですが、「送ってきたのが京都人なら、『お前、頭くせーこれで洗え』ってメッセージだよね」と言い合っていました。

 大阪人に関しては京都人ほどはっきり特徴が出ないというか、人口も多い分内面がいい人も悪い人もいるというのが私の感想です。ただ見た目、っていうか話し方は前につんのめるような関西弁なので、他の地方の人(広島を除く)からするとややおっかない印象があるでしょう。

 最後の奈良人に関してはガチで大仏です。見た目も優しそうだし性格も穏やかで、本気で今の今までカッカした奈良人には一度もあったことがないです。一体何故これほど穏やかなのか、奈良仏教のおかげなのかといろいろ考えても見たのですが、興福寺をはじめとする南都衆はむしろ激しい連中が歴史的にも多かっただけに一概に言い切れないので未だよくわかりません。
 もっとも、奈良出身で突然変異的な人物として芸人の明石家さんま氏がいます。奈良出身の友人も、「あの人だけなんか特別だ」などと感想を漏らしてました。

2022年1月21日金曜日

コロナでブラック企業はやっぱり減っていない?

 仕事ないから早退してお昼にカレーうどん食べたところおなかが痛くなり、数年ぶりに胃薬飲んで寝たきり雀になりました。早退の意味ねぇ。

【悲報】超有名パティシエさん、従業員に残業月342時間を課してしまう(暇人速報)

 さて先日自分はコロナ流行に伴う各業態の変化に伴いブラック企業が減ってきているのではと、上の記事読むと巨人軍並にブラック企業は不滅であり、自分の見識は間違っていたんだなと思わされました。っていうか残業時間だけで月342時間ってなんだよそれ(;´・ω・)
 報道によると管理者は書類送検されたそうですが、ぶっちゃけもう逮捕でもいいような水準じゃないかという気がします。残業代も起こられたらから払うと言っているようだし、年末のケーキラッシュが重なったとはいえ、普段からサービス残業なんだろうな。


 またこちらの記事に関しても一見してそのあまりの内容に目を疑いました。こっちの方は店主が逮捕されたとのことですが懲役にまでは至ってないようで、お店も既に再開しているようです。

 どちらの事件も誰がどう見たってイカれているしこんなことやってその結果どうなるかすぐわかるようなものながら、なんとなく内容見ている限りだと常習な感じもするだけに、やはりコロナだろうとブラック企業はあり続けるんだと感じさせられました。というと単に、コロナ関連報道にリソース取られてブラック企業関連報道が減っているだけなのかもしれず、状況を読み違えた自分の見識を恥じるばかりです。

2022年1月18日火曜日

東大前傷害事件の憎悪対象

 一部で奈良の人はケチだと言いますが、親戚の奈良おじさん見ていると本当にそうだと思います。具体的に言うと、周辺にあるすべてのコインパーキングの料金を暗記していて、一番安いとこに毎回連れて行ってくれます。マジなんなんあれ(´・ω・`)

 話は本題ですが、今一番ホットで週刊誌を稼がせている話題といったら例のセンター試験日に起きた東大前無差別傷害事件でしょう。犯人が17歳の未成年であることもさることながら、報じられている内容によると東大に行けそうにないというプレッシャーから起こした事件とみられ、そのプレッシャーの源泉ともいうべき東大を狙って起こした事件内容からストーリーが立ちやすいのが関心を集める理由かと見ています。
 なお中国でもこの事件は報じられていますが、あんま関心は高くなくどのメディアサイトでもコメントがついているのは見られません。まぁ当然っちゃ当然だし、むしろ関心持たれる方が変でしょう。

 それでこの事件ですが、自分は関係者でもないし犯罪関連の専門家でもないから言及はしないでおこうと思っていたのですが、一点だけ気になっていた点として、この犯人の憎悪の対象は何なのかというのが事件発生当初に疑問に感じました。自分は人身傷害を目的とした犯罪というものは基本的に「憎悪」から起こるものであり(一部サイコパスのみ「快楽」目的)、実際に傷害行為を起こすにまで至るにはそれ相当に強い憎悪が必要になってくると考えています。
 いくつか例を出すと、秋葉原連続殺傷事件の犯人はネット掲示板のなりすましした人への憎悪で、こんな人間に憎悪燃やすのもどうかと思いますが彼の証言などを聞いていると、その掲示板にやたら強い居場所意識を持っていたとのことで、行動に動機が見合ってない気がしますが、それ以前もこの犯人は憎悪対象の本人ではなく、無関係な相手や対象を傷つけて相手を困らせようとすることありましたから、本当にこれ以外動機ないんだと思います。

 話を戻すと今回の事件の犯人ですが、彼の憎悪対象は報道されている限りだと「不甲斐ない自分自身」だったのかなという気がします。学力が落ちてきたことを悩んでて、東大医学部に行けそうもなくなってきたことが今回の犯罪行為のきっかけだったということを供述していることと、「通り増して、罪悪感以って自殺するつもりだった」と話しており、学力の上がらない自分自身に腹立てて無関係な人間を襲ったという構図になるのかと見ています。
 いうまでもなく、この構図だと動機と行動が全然結びつかないというか飛躍があります。ただ犯人が成熟していない未成年であることを考えると、何万人に一人かくらいはこういう変な発想して実際に行動までしてしまう無駄な行動力持つ子供はいるんじゃないかと思うところもあり、そういう意味では全く行動理由が分からない犯人ではないなという気はします。世界観が狭い奴だとは思いますが。

 もっとも彼の動機が本当に上記通りだった場合、ちょっと中国に詳しい大人の立場から物を申せば、自分一人で自殺をやり遂げられず他人を無為に傷つけようとする根性のない人間が、医者になろうとしようとしたこと自体おこがましいと自分は思います。ハナから向いてなかったということに自分自身気づけず勘違いをし続け、一人で勝手に苦しんでただけであり、巻き込まれた学校や近親者の方々が本当に可哀想だと思え、アドバイスしてあげるとしたらもっと分を弁えろと教えてあげたいです。
 そういう意味では、何かの拍子に医学部進学して医者になる前にその道閉ざされてよかったんじゃないのという気もします。プレッシャーに弱い点といい、医者に向いてなかっただろうし。

 じゃあどんな人が医者に向いているのか。この前医学部卒業した友人が実際にいますが、その彼は進学前に入った会社で学閥(早稲田閥が強かったそうだ)が社内にひしめいていたのを見て、「ああやっぱり学歴持ってると社会で強いんだな。じゃあ医学部に進学しよう(´-ω-`)」と、ぶっちゃけ今回の事件の犯人以上に訳の分からない動機で医学部への進学を決めてました。っていうか医師になったら、一般のサラリーマンとは違った世界になって学閥あんま関係なくなる気がするのだけれども……。
 はっきり言えばこの友人の思考回路は本当に支離滅裂で、実際に話していると自分もたまに訳わからなくなります。ただ裏表がなく一切他人を騙そうとする素振りがない人間なので、遠目に見ている分にはかなり楽しい友人です。

 最後に、今回の事件で実際に被害に遭われた受験生に関してはセンター試験という大切な日を妨害されたこともあり、強い同情心を覚えます。また現場を見ていた受験生も動揺してしまうのも当然で、そういう意味では心理的影響を受けた人も数多くいるでしょう。
 ただこの事件以上に、今年のセンター試験は極端に難しかったと報じられており、心を折るという意味では問題作成者の方が折ってきている気がしてなりません。東大受験とかでもセンター試験の結果の方が合否を大きく左右すると言われていますが、自分としては二次試験の配点荷重の方が高くあるべきだと思うだけに、近年の極端なセンター試験の高難易度化はあまり快く思ってません。ぶっちゃけ平均80点のテストでもいいんじゃないかと思うんですが。

<リンク先にある今年のセンター試験平均点>
46.78 (-23.55) 生物
35.94 (-19.24) 数学1A
40.10 (-14.78) 数学2B
51.17 (-11.42) 日本史B
63.86 (-7.50) 倫理
113.83(-7.45) 国語
60.57 (+3.55) 英語RD

2022年1月17日月曜日

柴犬記事の裏側

 中国での通販を覚えたので何か買い物しようと思い立ったところ、無線マウスを3つも買うという暴挙に出ました。密かにPCサプライ品を買うのが趣味で、特にマウスはそこそこ安く買い集められて尚且つ種類も豊富なので無為に買いまくり、無駄に周りの人に配るということが多いです。
 なお改めて商品ページを見たところ、真ん中付近がくびれてたり、親指側だけがえぐれてたりするマウスが今や大半で、昔なじみの卵型マウスがむしろレアになっていることに気が付きました。個人的には卵型以外は手のひらがきちんと開かず変なところに力入って使いづらい気がするのですが。

明暗分かれる中国のペット、ブームの柴犬と悲惨な「人気凋落」犬(JBpress)

 話は本題ですがいつもの通り自分の記事ですが、この記事内容自体は先々週辺りにこのブログで書いた内容と一緒です。ブログに書いたところJBpressでも十分使えそうだと判断して焼き直して提出したところ、今年初のサイト内アクセスランキング1位を獲得し、やはり自分の目に狂いはなかったというわけです。
 まぁほんとのところ、ライバルの韓国記事が今日あまり出なかったというのが大きいですが。地味にJBpress内のアクセスで、中国記事と韓国記事が相争うという中韓対立が起きている気がします。

 記事内容は前述の通り前にブログで書いた通りなので特に追記することはないですが、記事を書きながら内心考えていたこととして、中国は人口多いからブームが発生して、その後静まると社会への反動が大きく、記事中にあるチベット犬みたいな野犬問題とか出てくるけど、根本的には飼育放棄は日本でも起きているわけだし、あまり人ごとのように見過ぎてはならないよなぁ、などという風に考えていました。
 もっともこの考え方はヤフコメを見る限りあまり共有されておらず、大半が「やはり中国だから」みたいなコメントがびっしり書かれていたものの、少ないながら「日本でも飼育放棄はある」など、まさに自分の意図通りに他人事とは取らないコメントもあったのでこの点はうれしかったです。

 あと最後の野犬問題についてですが、これはこのブログで最初に記事を書いていた際に、「中国のことだからブームの去った犬が大量の野犬となって問題になっているのでは?」などと、自分もまさに「中国のことだから」と言って調べたところチベット犬がどっかの犬漫画みたく世紀末な事態に発展していたことにガチで驚いてたりしました。まぁだからこそ今回はこの記事成立したんだけど。

2022年1月16日日曜日

財務諸表に見られる売上げ水増しの兆候



 先日、前から興味があったので上の「会計士は見た!」という本を読みました。この本は執筆当時(2015年)の東芝やソニー、キーエンスなど実際に存在する日系企業の財務諸表を実際に見て、各社の経営状況などを見る上で注視すべきポイントを解説した本です。執筆当時と比べると紹介している企業の情報はやや古くなっているものの、財務諸表を見る上でのポイントは非常にわかりやすい、というより文章が非常に上手くて解説が頭に入ってきやすく、期待していた以上の内容であったと感心しました。

 特に具体例を持ち出して、財務諸表はここ見るべきという解説が非常によくできています。いくつか例を挙げると、リストラに当たり一人当たり給与が減少したコジマと減少しなかった日産の比較、同業間での従業員一人当たり売上高の比較など、ワンフレーズ的に着目箇所を示唆してくれるのはありがたいです。

 中でも自分が読んでて非常に驚いたのは、売上げ水増しといった粉飾を行っている企業において頻繁に見られる財務諸表の特徴をしっかり上げていることです。この例として紹介されている企業は江守商事(現・興和江守)ですが、その特徴というのも売上げや利益が増大しながら営業キャッシュ・フローが減少しているという特徴で、実際に江守商事の破綻間際なんかまさにこの典型ともいえる特徴を見せているだけでなく、何故か破たん直前に株主への配当金が急増しているというおまけまでついています。
 公式には江守商事は破綻理由を中国子会社の不正と書いていますが、自分も財務諸表上から見て売上げの架空計上の末に計画的破綻で、中国子会社ではなく会社全体としての不正だろうと見ています。

 では一体何故、上記の財務諸表特徴が不正の兆候として見ることができるのか。これは非常に簡単で、本の中でも書かれていますが資産項目(売上げや利益など)と比べて営業キャッシュ・フローの金額は実態とは異なる金額を記入し辛いからです。
 営業キャッシュ・フローとはイメージ的には運転資金や流動資金で、売り上げや事業規模が拡大するにつれて基本的には増えていきます。また財務諸表におけるこの科目の金額は、銀行残高確認状などで銀行口座の金額などと照らし合わせて調べられることから、企業側にとって都合のいい金額にはし辛く、実態ある金額を表示せざるを得ない項目です。そのため、売上げや利益については粉飾した金額が登場しても、その成長が架空のものであれば営業キャッシュ・フローとの間で齟齬が出やすく、不正の兆候と見抜くことができるわけです。具体的には、循環取引なんかでは確実にこうした傾向が出るでしょう。

 この不正の特徴については自分もこれまでそこそこ財務諸表を見てきてはいるものの、単に不勉強だったかもしれませんが、今の今まで全く知らなかっただけに、まさに目から鱗でした。非常に単純ながら説得力のある見方で、ぶっちゃけこの売上げや利益と営業キャッシュ・フローとの連動率は開示義務項目にしたってもいいんじゃないかという気すらします。

2022年1月15日土曜日

大型車のタイヤ脱輪激増の背景にあるねじのISO規格問題

ダンプカーのタイヤが歩行者にぶつかった事故、心臓の大動脈が切れて骨が折れまくりだった(ガハろぐ)

 自分の世代だと大型車のタイヤ脱輪というと「空飛ぶタイヤ事件」こと三菱ふそうのリコール隠し事件に絡む死亡事故が真っ先に思い浮かぶのですが、その時の事故と似たような事件がこのほど発生しています。内容なリンク先のまとめ記事を見てもらえばわかるのですが、ダンプカーから脱輪したタイヤが歩行者にぶつかり、即死こそ免れたものの重篤な怪我を負ったとのことです。
 実はこの報道を見る以前から、いずれこういう事件が起こるのではとはっきり予想していました。というのも、大型車のタイヤ脱輪案件は2011年の11件から、2020年には131件と12倍にまで激増しているからです。


 知ってる人には早いですが、この脱輪激走の理由は非常にはっきりしています。というのも激増し始めた年より日本で、トラックのタイヤを締めるねじの規格が左ねじから右ねじに切り変わったためです。

 従来、日本では上記のねじ規格、というよりねじを回す方向はタイヤの回転方向とは反対の左ねじが採用されていました。左ねじが採用されていた理由としては、ねじに緩みがあればタイヤの回転によって自然と締まるようにするためでした。
 しかしそれがどうも2010年、ISO規格に合わせるという名目で右ねじに切り替えられてしまいました。その結果、タイヤの回転方向とねじが緩む方向が同じとなり、タイヤの脱輪を誘発するのではないかと懸念されていたようです。実際にというか、ねじ規格の切替え以降より大型車のタイヤ脱輪事故が物の見事に激増しており、はっきり言ってこのねじ規格が原因としか思えない有様となっています。

 冒頭の三菱ふそうの事件は三菱のリコール隠しが原因でしたが、今日本で起きているタイヤ脱輪事件の激増に関しては、上記の通りねじ規格が原因であれば、官製多段事故といってもいいでしょう。明らかに理に適っていない改変であり、これ以上事故被害者を出さないためにもねじ規格は元の左ねじに戻すべきでしょう。
 なおISO規格に関しては、左通行の日本(及び英国)と右通行のそれ以外の国との差によってねじ種類が違っていたという説を前にネットで見ました。だとすれば日本の交通事情にハナからあっていない改変だったと言わざるを得ず、なんでこんな切替えしたんだと日本の官僚の馬鹿さ加減に反吐が出ます。

2022年1月13日木曜日

江歌事件に対する中国の反応

日本で起きた中国人留学生殺害めぐる訴訟、元ルームメートに経済損失と慰謝料支払い命じる判決―中国(レコードチャイナ)

 この記事の見出しは当初は「中国人留学生殺人事件」にしようかとも考えましたが、中国人留学生が絡む殺人事件はこれまでに日本で何件か発生しており、混同を招く恐れがあるとして被害者である江歌の氏名を取りこの見出しにしました。

 この事件に浮いては自分も今日出ていた日本の報道で知ったのですが、なかなかに衝撃的であるとともに、その後ネットで見てみた中国人の反応も極めて大きいことに素直に驚きました。
 発端となった事件のあらましについては、以下の日経ビジネスの記事が非常に詳しく書いております。


 自分の方から簡単に説明すると、2016年に中国人女性留学生の江歌が別の中国人男性留学生(陳世峰)にナイフで刺殺されるという事件が起きます。この中国人男性留学生はかねてから別の中国人女
性留学生(劉鑫)と交際していたものの喧嘩別れし、相手に対し復縁を執拗に迫っていました。具体的には、復縁しなければリベンジポルノをお前の両親に送るなどと言っていたようです。
 こうした行為を受け劉鑫は知り合いの江歌を頼り、江歌も彼女を自宅アパートに匿ったのですがその住所(中野区)も陳世峰に嗅ぎつけられ、江歌と劉鑫が二人で帰宅したところ待ち伏せされていました。三人は部屋の前で口論となってこの際に陳世峰が刃物を抜いて暴れ出そうとしたところ、劉鑫は隙を見て部屋の中に入り込み、まだ江歌が外にいるにもかかわらずドアのカギを締めたそうです。

 これに逆上した陳世峰が江歌を刺殺したというのが事のあらましで、いうなれば別のカップルの痴情のもつれに巻き込まれて江歌が殺されてしまったという事件でした。事件後に逃げた陳世峰はその後日本国内で捕まり、日本の裁判で懲役20年の判決が出て現在も収監されています。

 ただこの事件はこれで終わりではありませんでした。事件後、江歌が1歳の頃に夫と離婚してから女手一つで彼女を育ててきた母親が事件直後、劉鑫に当時の状況を尋ねたところ、劉鑫は自分が江歌を見殺しにしたことを隠したどころか、相手が自分の元カレだということも言わず、突然見知らぬ男性に江歌が殺されたなどと話したそうです。
 その後、犯人が捕まって劉鑫が保身のため嘘をついたことがわかるも、劉鑫側は一切謝罪の言葉を出さず、母親との連絡も一切断ってきたそうです。

 こうした状況を受け母親はネット上で事件内容と劉鑫側の態度を公開した上で、犯人の陳世峰の死刑嘆願の署名を集めるなどの活動を行いました。それに対し劉鑫は中国側の報道を見ると、どうも母親について「娘の死を金稼ぎの手段にしている」などと発信したほか、「江歌は同性愛者だった。日本のバイト先も風俗店だった」などと事実と異なる発信を繰り返したそうです。
 度重なる侮辱、それ以前に娘を見殺しにした事実から母親は劉鑫を「娘の生存権を脅かした」という事由で提訴し、今月10日の審理で裁判所は母親の訴えを認め、劉鑫に対し約1300万円の賠償金を支払うことを命じる判決を出したわけです。なお母親は、この賠償金はすべて学費に困窮する子女の支援に用いる予定だと話しています。

 最初にも書いた通り、この事件に対する中国側の反応は非常に大きく、ネットで検索をかけたところ多くの人やメディアがこの件について取り上げています。反応は基本的に「正義は勝つ」、「頑張ってきた母親が報われた」などと判決に対し肯定的なものばかりで、むしろ否定的なものは見られません。私自身も同じような感情で、母親に対し非常に同情を覚えるとともに報われる結果になってよかったという気がします。

 もっとも実際に殺害した陳世峰についても、母親は日本での懲役を終え中国に帰国した際に必ず裁判を起こして死刑に追い込むと話しており、まだその戦いは完全には終わっていません。ありのままに言うと、この際日本は陳世峰を適当に理由つけて仮釈放して中国に送り返した方が母親にとってもいいのではという気がします。中国なら期待を裏切らず、速攻で陳世峰を死刑にしてくれそうだし。

 もう少しこの事件について触れると、先にも書いた通りに中国側の反応は非常に大きく、自分が見た記事では殺害現場となったマンションの廊下の写真まで掲載しているほか、陳世峰が食べているであろう日本の刑務所の食事も写真付きで紹介し、必要以上に豪華だなどと書いてたりしてました。また江歌とその母親についても細かに紹介していて、「ナルト」が好きで日本語を専攻するようになったなどと書いてあったほか、貧乏ながら他の子と差をつけないように母親が大事に育てていたことなどが紹介されていました。

 自分自身も現役や元中国人留学生などと交流することがあり、その親とも会うこともありましたが、やはりどの親も自分の子供が異国の地で暮らしていることについて非常に不安そうにしていることが印象に残っています。それだけに異国で、しかも完全な巻き添えで殺されてしまった母親に対しては強い同情を覚えるとともに、恐らくほかの中国人も同じような気持ちでこの事件に対する注目が強いのだろうと想像されます。
 いつの世もクズが生き残り、しっかりした善良な人ほど死んでしまうというケースが非常に多いですが、だからと言ってそれが当たり前と割り切るのは違うと自分は思います。だからこそクズを殺し、善良な人を生かす努力こそもっとみんなでやるべきだと思え、この母親の活動こそまさにそうした応援すべき活動であるように思うというのが自分の結論です。

2022年1月12日水曜日

お金があっても欲しいものはない

「もう買いたいモノがない」日本人の消費のリアル(東洋経済)

 上の記事は読んでみてよく今の状況書いてるなと思ってましたが、あちこちの掲示板まとめ記事にも引用されており、恐らくほかにも多くの人が同じようなことを感じたのだと思います。自分も以前に成人男性の消費志向を調べた際、本当にこれと言って成人男性がお金をかけてほしがるようなものが見当たらず、強いてあげれば髪の毛くらいだったのでアデランスの株買ったところ痛い目見ました(ヽ´ω`)

 それこそ90年代くらいであれば自動車が男性の大きな消費先でしたが現代においてはごく一部の人間にしか当てはまらなくなり、PCも自作する人はおろか、パッケージ製品でもスマホにやられて個人で購入する人も減ってきているように見えます。スマホは一時期はまだ消費先として成立してましたが、最近だと中古スマホがよく売れているというニュースが出てくる辺り、こちらももう高額な商品を率先して買おうという人はかなり減ってきている気がします。バルミューダはどうだか知らんけど。

 何気にこの状況、実は中国も同じで、この前女性の同僚とその旦那と一緒に食事した際にいつもの癖で根掘り葉掘り聞いてみたのですが、まず中国の成人の場合は夫婦なんか特に住宅ローンに追い立てられており、個人としての消費でも女性はともかく男性にはこれと言って明確な消費集中先はないという見解が示されました。敢えて挙げるとしたら車とのことで、私自身の見方も同感であり、感覚的には今の中国が90年代の日本に近い消費感覚である気がします。

 話は日本に戻りますが、真面目に今の日本人男性に関してはお金があっても使い道がない状態になっている人が自分を含め少なくないでしょう。自分自身も最後に物欲かき立てられたのはメタリックブルーの不動明王像くらいで、これ以降となるとお金いくら払ってでも欲しいと感じたものはこの数年間一つもありません。
 「頑張った自分へのご褒美」的に高島屋で茶碗を買ったりすることはあるものの、これもどちらかというとストレス解消のため無理して買っている感が自分でもあり、明確に欲しいと感じて買うケースではないです。ゲームに関しても、前と比べて早く遊びたいと感じるほどのゲームはほとんどなく、11月に買ったPCのRPGゲームはまだ楽しめたし買う前から期待が高かったものの、それ以外となると本当に買って遊びたいと感じることすらほとんどありません。

 では自分は何にお金使っているのかというと、強いて言えばたまに行くスーパー銭湯くらいで、あとはこれまたたまに、といっても月1で確実に買っているプラモくらいです。そのプラモも主要な現行戦闘機は作り終え、自動車もある程度こなしてきたため、やはり以前と比べると情熱が落ちてきています。まぁ買うけど。

 ただ状況が違えばいろいろ買ってみたいものとして家具ことインテリアがあります。今の部屋はそんなスペースもないためあまり弄れないのですが、もし自由に弄れるスペースがあれば敷物とか引き出しに意匠を凝らして、入った人がぎょっとするような謎の部屋とかをいろいろ作ってみたく、そのためだったらお金を消費することも厭いません。そう考えると自分の場合は、かえって今の生活が安定し過ぎているために消費が疎かになっている感があります。

 後今思いついたけど、ペット市場の拡大も根本的にはこの問題が影響しているのかもしれません。お金の消費先がないからペットのために無限に消費できているのかもというわけで、市場も人間よりペット向け商品の開発に力入れている感じすらあります。元を辿れば「高くても買いたい」と思わせる商品の開発を放棄し、「安くて売れる」商品ばかり日系企業が開発してきたのが今の現状だと考えているのですが。

 最後に、やや文学的な言い方となりますが、今の日本人が本当にお金をかけてでも買いたいものは何かというと、ずばり「安心」だと思います。リタイアから昇天に至るまでの生活を完全に保障するサービスで明確な価格を示せば、多分売れるんじゃないかな。

奈良グルメ

冬の奈良・白毫寺から奈良市内の絶景が見えた(JBpress)

 上の記事は自分が書いた記事じゃないですが、これが掲載されているのを見て、「JBpressも載せる記事が他にないのか、こんな記事見て誰が喜ぶんだ俺以外」にと思いました。ぶっちゃけ掲載されている写真見て、「あ、あの辺りやな」とか思ったりしてます。

 そんな奈良観光についてですが、大分前にも同じこと書いた気がしますが、奈良は鹿というキラーコンテンツを抱えているだけでなく、歴史的文化的にも東大寺や興福寺、石舞台古墳など重要史跡を大量に抱え、且つ飛鳥山を始め自然も満ち溢れています。もっとも奈良南部に行けば人類に牙向くくらい自然に溢れすぎているんだけど。
 そんな奈良にとって唯一、観光面で明確な弱点となっているのはグルメです。奈良には名物といえる料理や食べ物がガチで全くなく、これが一番の泣き所になっていると自分は分析しています。交通アクセスは無視しておいて。

 この件について親戚の奈良大好きおじさんとも話しましたが、一応は奈良漬けや茶粥という独自の料理はあるものの、どちらもかなり癖のある料理で汎用性には欠けます。もう少しとっつきやすい、且つなるべく若い女性が好みそうなものはないかと話したところ、「せや、奈良は意外と洋食が強いんやで!」と言われましたが、「いや、それ奈良以外の人誰も知らない(;´・ω・)」と私は答え、ちょっとくくりとしては弱いし、洋食だと京都相手だとやや分が悪い気もしました。

 じゃあどうすればいいかとなると、この際だから一から新しい名物料理を作った方がむしろ早いと考えています。そのため日がな私も新たな奈良料理について模索し続けているのですが、

・鹿バーガー:さすがにやばい
・ナラミス:ティラミスを改造してやれば……
・奈良せんべい:ライバルはぬれせんべい
・奈良ん茶:イタリアマフィアは関係ない
・ナラドナルド:自分でも迷走してきたと感じる
・奈良式タイ料理:上の奈良大好きおじさんがタイ料理好きでよく一緒に行くから
・柿料理:法隆寺とセットならイメージを持たせやすい

 このようにいろいろ考えては口に出さずに腹に抱えるだけの毎日となっています。っていうか本当に意味の分からないことを自分でもしているなという気がします。
 でも本当に最近里心出てきたというか、奈良で2DKの部屋借りて毎日一人で茶会とかしていたいと夢想する毎日です。そもそも奈良は自分のお里ではないですが。

2022年1月10日月曜日

コロナでブラック企業減ってない?

 扁桃腺が痛む前まで、つまり去年までは常に時間が足りてなかったのに、なんか扁桃腺で痛い思いしてからやたら時間余るようになり、仕方ないので買い置きしていたゲームの「オクトパストラベラー」しています。じゃあ時間なかったときは何に忙しかったのかというと別のゲームで忙しく、もしかして積みゲーが減ってきているだけなのかもしれません。
 時間余ってるし、今度計画している財閥の歴史記事を今のうちにもう書いちゃおうかなぁ。

 話は本題ですがコロナが流行してからなんかブラック企業の話題減ったなという気が今日しました。かねてから具体的な評価指標もなく報道数だけで大賞を決めていると批判してきたブラック企業大賞ものぞいてみたところ、なんか「労働問題で忙しいから今年は選出を中止した」というよくわからない理由が書かれてありました。そもそも報道数だけでしか見てないのに忙しいもクソもない気がするのですが、その肝心のブラック企業の報道が去年とかほとんどなかったのが真の原因でしょう。

 では何故ブラック企業関連報道が減っているのか。単純にコロナが原因でそれ以外ないでしょう。
 まずコロナで一部リモートワークが実施されるなど、労働者側で雇用形態に幅が広がり、単純にこの点は勤務負担の軽減という面でプラスになったと言えるでしょう。またブラック企業が発生しやすい飲食を含むサービス業界は、皮肉なことにコロナで営業そのものができない事態となっており、従業員をバカスカ働かせようにも営業できないという自体からこの手のブラック企業行為も激減しているのではないかと予想しています。

 無論、目に見えないだけでブラック企業は今もどこかでたくさん存在するでしょうが、それでも以前と比べるとかなり目立たなくなっているように見えます。ある意味ブラック企業というのは、経済がよく回っている環境だからこそ成立する面もあり、かえって不況期の方がその存在は小さくなるものなのかもしれません。
 また日本の場合だと雇用調整金が割ときちんと配られたこともあり、深刻な雇用不安問題はまだ起きていないように見えます。この点もブラック企業減少に一役買っているところがあるでしょう。

 ただ、エレキを中心に産業競争力をまるきり失っている業界とか出てきていることの方が、ある意味ブラック企業より恐ろしいのかもしれません。前にも記事書きましたが今の日本は自動車と素材産業くらいしかまともに外貨稼げるものはなく、サービス業なら一応コンビニ業は世界最強だと思うけど、それ以外の産業で海外と渡り合えるものって言ったらほんと何も浮かんでこない始末です。
 一応、医療機器なら一部セグメントでまだ有力なものがあり、この際だから家電業界への補助金すべてを医療医薬業界に全部回すのも手であるような気がします。といってもこの分野も中国が今かなり金かけてきているので、競合する恐れがあるから避けた方がいいのかもなぁ。

2022年1月9日日曜日

一澤帆布裁判の後出し遺言状問題について

 この前伊達騒動を調べていたら、「伊達騒動→お家騒動→一澤帆布」にたどり着いたので、もうだいぶ年月経ったけど一澤帆布の例の裁判問題について、改めて一審がおかし過ぎると感じるのでその辺まとめます。

一澤帆布工業(Wikipedia)

 一澤帆布とは京都にある老舗カバンメーカーで、業界では高い知名度と評判もあってブランド力が高く、なんや同志社小学校もわざわざここにランドセル作らせているそうです。そんな老舗カバンメーカーの一澤帆布ですが、時分が学生時代で京都にいた頃、一番お家騒動がホットな会社というか、裁判がかなり盛り上がっててよくニュースにも取り上げられていました。

 どういった裁判だったのか概要を説明すると、2001年に先代に当たる会長が亡くなり、顧問弁護士に預けられていた遺書に従って会社株式は家業を継いで当時から社長だった三男に2/3を、同じくカバン職人となっていた四男に1/3を継承することとなりました。なお、家業を継がずに遠隔地で銀行員になっていた長男には預金が残され、次男については既に物故していました(以下、名前を書くとややこしいため長男、三男などと表記)。
 ところが遺言書の開封から4ヶ月後、「実は俺も遺言書を受け取っていた」と何故かいきなり長男が新たな遺言書を持ってきました。その内容というのも、長男に株式の80%を、四男に20%を継承させるという長男と四男に異常に有利な内容で、家業も継いでないのになんでこうなんねんと大騒ぎになりました。

 しかもその長男が後だしでもって来た遺言書ですが、

・便せんにボールペン書き(最初の遺言状は巻紙に毛筆)
・印鑑の文字が先代が使うことを嫌っていた「一澤」になっている
・作成日付時点で先代は脳梗塞でまともに文字が書けない状態だった

 以上のようにツッコミどころが満載で、もしかしたら面白いギャグのつもりで出してきたのかもしれませんが、何を思ったかどちらの遺言状が本物かで裁判になり、第一審では「偽物とは言い切れない」という判断から、日付がうしろということもあり長男側の遺言状に従い相続が行われることとなってしまいました。

 この結果、当時社長だった三男は会社から追い出されたのですが、これに会社の職人たちは反発して出ていき、三男とともに新会社を作って対抗することとしました。一方、長男と四男はタッグ組んで元の会社で新たに職人を雇い、ここに二つの「一澤帆布」が生まれることと相成ったわけです。

 その後の経過ですが、訴訟権の残されていた三男の嫁が提訴することで二審へと至ることができ、その二審で「長男の遺言状は偽物」という結論から一審の効力がなくなり、三男は無事に元の会社の経営権を取り戻すことが出来ました。
 たださらっと書いたこの経過ですが、二審判決(2008年)まで約7年の時間が経過しており、また三男の復帰時に長男側が雇った職人との解雇紛争も起きているなど、当事者方の負担は相当なものだったと推察されます。また長男側についた職人である四男はやっぱ追い出され、独立してカバン作ってるそうです。

 この裁判について自分の意見を述べると、やはり第一審の判断がおかし過ぎるということにつきます。判決理由は上にも書いた通り「偽物とは言い切れない」というものですが、むしろこれ逆で、「本物とは言い切れない」というべきだったのではないかと思います。仮にこの主張が通るのであれば、後出しで「偽物とは言い切れない」遺言状を出すことで、いくらでも世の中の相続を大混乱に追いやることが出来ちゃいます。
 それこそ仮に長男が父親の死亡直後に遺言状をすぐ出してきていたらまだ議論の余地はあったかもしれませんが、4ヶ月後になってこんな怪しい遺言状出してきておいて、その効力を裁判所が認めるなんて頭おかしいにもほどがあるでしょう。その結果として上にも書いた通り、関係者が長年にわたり多方面で面倒ごとに晒されたと考えると、一審の裁判官は日本を混乱するために送り込まれたKGB職員なのではないかとすら思えてきます。

 ただこういう相続というものは揉めないということはまずあり得ない儀式です。自分の親類でも結構いろいろあって、ひとつ例を出すと生前に親類から300万円借りていた人が、貸し手が死んだ後に知らんぷりして遺族に返済しようとしなかったことがあり、人の欲は深いなと当時思いました。
 自分に関してはソ連人民の敵である親父に対し、「親の遺産を頼っては名折れになる」といって一切の相続を拒否する意向をすでに示していますが、内心自分でも今の立場だからそんなこと言えるのであって、もし金銭的に苦しい立場に置かれたら同じことを今後も言い続けられるのかという点で正直自信がないです。まぁそもそも相続するほど親父そんな財産もってないけど。

 そこで何が言いたいのかというと、相続の形式や手法についてそろそろ見直す時期に来ているんじゃないかなということです。電子情報化も進んでいるのだし、この一澤帆布のような後出しを防ぐような制度や手段を取り入れたり、コンビニ行く感じで遺言登録できるようなシステムとか国が整備して作ってもいい気がします。でもって相続者は、そのシステムにアクセスすることで現在の総資産からどれだけ自分が相続できるのかという試算がいつでも見られたらなおいいでしょう。
 もっとも試算がすぐ見られたら、「今相続した方がお得だ(・∀・)」みたいになって、妙な殺人事件とか誘発しちゃったりするかもしれないけど。

2022年1月8日土曜日

PC床置きの検討

 扁桃腺は大分治って喉は全く痛くないけど、再発怖いので出された薬を飲んでいるせいか、なんか始終頭がぼーっとしています。気力もごっそり抜け落ちなんかあまりゲームとかもする気が起きず、昨夜も前のセール時に買っていた「デザイア」という古ゲーを遊んでいましたがすぐに遊ぶのやめちゃいました。
 まぁ「デザイア」が単純につまらなかっただけなんだけどね。故菅野ひろゆきには悪いけど、テキストがそんな面白くなく、且つキャラクターも男女比がおかしいことなど不自然な点が多く、出た当初の90年代だから許された作品だったんだろうなという印象を受けました。何気に「EVEバーストエラー」もあんま自分は評価してない。それこそ最新の「AIソムニウムファイル」などのアドベンチャーゲームと比べると、この時代のゲームはやはり粗が多すぎる気がしてなりません。

 話は本題ですが現在この記事はPCで書いていますが、PCは言うまでもなく机の上です。キーボードを叩く回数が異常に多いためPC自体はラップトップですがキーボードは常に外付けキーボードを利用しており、座っている姿勢としてはニトリで買ってきたデスクチェアと相まってそんな悪くないです。
 ただ、このところというか寒くなってきてからというものの、「床座りスタイル」の方がいいんじゃないかとこのところよくよぎります。床座りスタイルとは言うなればこたつの上でパソコン触るような形態で、椅子に座るのではなく胡坐か正座(実際には無理だろが)でPCに向き合うデモリッションスタイルです。実は学生時代はそうした床座りスタイルを一貫して貫いており、社会人となっていてもマッドシティに住んでいた頃はこたつの上で完結するようこのスタイルを取っていました。

 しかし、中国は言わずと知れた椅子文化。床に座るという文化は基本なく、部屋の中も土足歓迎です。
 自分の場合、ずっと靴履いていると臭くなるという理由から玄関でいつも脱いでいて部屋の中ははだしでも過ごせるのですが、家具の配置からPCは机に置いています。ただこの椅子スタイル、腰は楽だけど寒い日なんかは膝が冷えるし、あと単純に床でゴロゴロ的にPC使えないこともあって、この際だから小さいテーブルに布団カバー入れてこたつみたいに仕上げ、床座りスタイルへの転換を図るべきなんじゃないかなぁと密かに考えています。

 元々、自分のインテリアの価値観的に和風の床座りスタイルの方が肌に合っており、今の部屋でも一部スペースには断熱マット+ござを敷いて、ゴロゴロできるスペースをわざわざ設けています。そのスペースでは夏場はよく寝転がってゲームしたり、お茶入れて悦に入ったりしています。

 そうしたマイゴザスペースに付け加えるような感じでPC設置もこたつ風にした方がこの際いいのでは、そうすればさらにゴロゴロ感が増すのではと前から考えてはいるのですが、いざ実行しようとなるとまたたくさん家具を買いそろえないといけないだけになかなか決断つきません。
 また少し触れていますが、床座りスタイルは冬場は布団を被れるため寒さには強くごろごろできるけど、椅子と違って腰を痛めやすい弱点があります。そういう意味では、椅子と床をいつでも切り替えられるマッドシティ時代のスタイルが意外と盤石だったのかもとも思えてきます。

 ただこの手のPC配置に関してですが、やっぱ昔と違うのはデスクトップPCじゃない点でしょう。まだ2000年代前半くらいまではノートPCはデスクトップと比べて価格も高く、スペックも低かったですが、今やどちらも大差なく、ノートのがやや値段上ですがレイアウト配置の自由度考えたら今やデスクトップを選ぶ理由はほとんど見当たりません。それこそゲーミングPCくらいにしか自分もデスクトップに価値を見出せなくなってきています。
 ノートPCの場合ですとそれこそ気分次第で同じ部屋の中でもすぐに持ち運べて配置しなおせるので、今回の私の悩みみたくいろいろスタイル転換が模索できるのがやはりありがたいです。ちなみに床座りスタイルだと、肘や肩はテーブルに乗せやすくなるため椅子よりは負担軽くなる気がします。

 それにしてもこういうこと書くとほんと広い部屋に住んで、自分好みのレイアウトしつらえたいです。ただその手の気合入ったレイアウトほど飽き易いとされ、シェアエコノミーじゃないけど部屋を定期的に交換して住めるサービスとか今後出ないかな。同じアパート内で「チャイナ部屋」、「東京部屋」、「下町部屋」、「ファンタジー部屋」みたいな感じで。


2022年1月7日金曜日

中国の病院にある端末

 元旦から発症した扁桃腺は今日の問診で「もう大丈夫(多分)」と言われ通院も終わり、ようやく来週から通常勤務に戻れます。つっても仕事のストレスで今の時点でかなり鬱ですが。一応今週も午後は自宅勤務してましたが、改めて自分の仕事はかなりハードフルだなと今日やっててつくづく感じました。

 話は本題ですが今回自分は始めて中国の病院をまともに利用したのですが、かつてこの手の中国の施設では手際や効率が悪く、一事が万事というイメージを持っていたものの、IT化がかなり進んでて要領さえわかればかなり効率的になっていました。具体的には、診療カード(上海市民なら市民IDカード)を使えば病院内のあちこちに設置された専用端末からいつでも診察予約(翌日以降も含め)を行う事ができ、またそのまま診察料もスマホで決済することができます。
 といっても、同端末は病院以外だとまず使う機会のない端末なだけに、病院に来ている人の大半はその端末を最初から使うことはできず、ボランティアの介添えの元でみんな予約していました。自分は何度かボランティアに診察予約を入れてもらうのを横で見ていたので今朝は自分で直接操作して予約しましたが、「外国人でも使える奴いんじゃん(・∀・)」と横のボランティアたちが話してました。

 ただこの端末以上に恐ろしいかったのは、さっき出てきた診察券です。初診時に身分証見せて作ってもらいましたがこれがかなり便利な代物で、診察時に医師はこの診察券をリーダーで読み取ると過去の診察記録が一瞬で出てくるようになっており、カルテ情報も過去のものがすぐみられるようになっていました。でもってその診察時に追加すべき情報があったら、元のカルテにそのまま直接上書きするような形で書き足してました。


 地味に驚いたのが上の端末です。これは病院内で検査したデータを出力するための印刷装置なのですが、マジで右のリーダー部に診察券を通すだけで出てきました。そんなの当り前じゃんとか言われるかもしれませんが、今日自分は血液検査を受けており、この血液検査は通常の診察予約用端末を通して検査予約を行いました。
 その後、出された通し番号に従って指定された窓口で採血された後、1時間後にこの端末使うようにって書かれたレシートが渡され、1時間後にこの端末に診察券入れたら血液検査の結果が書かれた紙が印刷されてきたというわけです。

 その後、この血液検査の結果を検査を指示した医師のところに持って行ってOKもらって帰ったわけですが、実に合理的にできているなと非常に感心しました。なおこれ以外にも、処方箋なども医師が端末を通して指定した後、薬局側は患者が持ってきた診察券を読み込むだけでどの薬を渡せばいいかが分かるようになっているようでした。でもって一切合財の支払も、診察券一つで管理しているのでこれも読み取るだけで「じゃあこの金額で」と表示されます。

 最初でこそシステムに戸惑いこそするものの、同じ病院を何度も利用したりする人であればかなり効率的に使えるシステムになっていると正直に関s地ました。特に診察券一つで問診、検査、処方、支払をすべてカバーするというのは少なくとも日本で自分は経験したことなく、便利な世の中になったものだとも感じました。
 あとシステムの操作にまだ慣れていなかった時、周りのボランティアの方が次どこに行けばいいのかなどを含め、非常に熱心に教えてくれました。こういった対人マナー的なサービスもかつての中国からは想像もできないほどレベルが上がってきているのを今回感じたとともに、案外、「日本ならではのサービス精神」という言い訳も賞味期限が差し迫っているのかもという気にもさせられました。

 ただ、システムのIT方面に関しては非常に高い水準にあると感じた一方、中国ならではの問題から、未だ不便な点も見受けられます。それはズバリ言うと支払いで、知ってる人には早いですが中国の病院では何かするたびにお金を払う必要があります。具体的には、

診察を予約する
診察料を払う
診察を受けて検査が必要となる
検査料を払う
検査を受けて処方箋をもらう
薬代を払う

 こんな感じで、日本だったら最後に「診察料+検査料+薬代」をまとめて支払って終わりなところ、中国だといちいちお金を払わないと前に進みません。なんでこんなことするのかというと、治療だけ受けてお金払わずに逃げる人間がいるからです。そのため基本的に治療は前払い形式で、医療行為をするたびにお金を払う必要があるため何度も支払いを挟むこととなっています。この決済方式さえどっかで改善されたさらにシステムよくなるのに。
 恐らく、かつての中国の病院ではまさにこの決済部分がネックとなって面倒な場所になっていた気がします。ただ今はスマホ決済で決済にかかる一人当たりの時間がかなり省略されてきているので、いくらか面倒だなとは感じたものの支払窓口でめちゃくちゃ待たされるということは今回の自分にはありませんでした。


 上の写真は病院内の食堂で売っていたお菓子ですが、何故日本語が書かれたお菓子が売られていたのが不思議で写真撮りました。っていうか本当にこれどっから仕入れているんだ?

2022年1月6日木曜日

GoToトラベル再開見送り報道について

 東京は今日雪らしいですが最近の上海は比較的暖かく、多分来週には日本もまた暖かくなってるんじゃないかと思います。ただ扁桃腺でやられている間はホッカペ敷いた布団でずっと動けなかったため、寒さ耐性が落ちてるため、体完全に治したら自分はどっかで耐寒訓練しないといけない状態です。

GoToトラベル再開、当面見送り(共同通信)

 話は本題ですがこのところのオミクロン株流行を受けて1月下旬にも再開予定だったGoToトラベルを調整するよう動きに入ったそうです。結論から言うと当然で、政府の対応を自分は支持します。

 それこそ去年の今頃なんかは感染者数が急拡大していたのにGoToはやめないとか、絶対再開するとかで菅政権は延々と流行を軽視し、いざ実際に再開時期が迫ってきたら「やっぱやばいからやめる」みたいにドタキャンを繰り返してました。岸田首相は首相になっても方針や発言をすぐ翻す癖が未だに見られますが、ことこのGoToトラベルに関しては菅政権の方が危機管理が甘く、且つ方針転換の頻度が激しかったように見えます。
 なお最近菅政権についてはなんだかんだ言ってコロナをいったん沈静させたなどと評価する声が出ていますが、沈静化させるまでに拡大させたのは菅政権で、またオリンピック前後に接種体制強化して接種数を高めたことは認めますが、それ以前の接種スケジュールは遅れまくりであり、コロナ対応で誉めるべきかどうかといったらむしろ逆だろうと自分は考えています。そういう意味では早く辞めて正解でしたでしょう。

 話を戻すと、まだ検討段階とはいえこういうのは事前アナウンスも同様なのでGoToの再開は延期でほぼ確実だとみています。延期後の再開実施時期については2月以降と記事には書かれていますが、判断の決め手となるのは三回目のブースター接種が一定度行き渡る頃だと思え、その上で行楽シーズンにぶつけるなら5月の連休頃がいいんじゃないかなと個人的に思います。むしろ2月から3月は人流を動かしている場合じゃなく、この辺の判断を今の政府ができるかどうか見物です。

 このほか紙幅が余ったので少し書くと、午前中は通院して午後は自宅勤務を今は続けているのですが、自宅にいると団地内に向かって昼間、

「団地の皆さん、来週にこの近くで特設接種会場が開かれます。1回目、2回目、3回目を問わず接種出来るので、ぜひご利用ください。来てくれたら牛乳あげるよ」

 という放送が延々と繰り返され、なんかやたら牛乳が飲みたくなってきています。でも何故牛乳?

 中国でも3回目接種は既に行われており、一部地域では外国人にも接種が行われていますが、今のところ上海市内では外国人は除外されています。もっとも12月は浙江省を中心に、上海市内でも感染者が相次いでいたのと比べると、年明けからは新規感染者の発表も減り、西安の方では大変そうですがこっちは落ち着いてきました。

 日本の報道見ていると中国は感染者の発表を隠しているとよく言われますが、武漢での最初の大流行時はともかく、現在においてはそれはもうないんじゃないかと自分は見ています。理由は中国当局としても情報を隠して感染の疑いがある市民を野放しにするメリットがないことと、発表方法がかなりマメで、具体的にどこそこの住所の住人が感染してどのエリアが高リスクエリアに指定されたか、その後リスクレベルがいつ引き下げられたか密に発表しています。この辺、むしろ日本にいる人が見たら逆に驚くのではないかと自分は思います。

2022年1月4日火曜日

中国の柴犬ブームについて

 これまで扁桃腺周囲炎のせいで全く眠れていませんでしたが、昨夜は抗生剤治療が聞いて今年初めて熟睡出来ました。夜眠れるって素晴らしい。
 代わりにこれまで痛みとだるさでずっと電気カーペットの入ったベッドで唸っていたせいか、なんかやたらと寒さへの耐性が落ちてて、シャワー浴びたらやばいくらい震えが止まらず自分でびっくりしました。それでも暖房はつけないけど。


 折角の中国ネタなので言及すると、上のニュースは事実です。実際、明らかに柴犬は中国でブームになっており、日系雑貨店、っていうか普通に中華系雑貨店でも柴犬カレンダーとかのグッズが大量に並んでいるし、街中を歩いてても柴犬を散歩させている人によく会います。
 逆にというか、以前に多かったハスキーとかチワワは激減しています。彼らはどこに行ったのだろうか気になりますが、あまり考えちゃいけない気もします。

 なんで柴犬がブームになったのかというと、単純にかわいいからといえば聞こえはいいですが、私の見解を述べると他の犬種に懲りたからというのが実情じゃないかと見ています。というのも自分が中国を放浪し始めた10年くらい前は圧倒的に大型犬とチワワなどの小型犬が人気で、特に大型犬は自分が成功者である証であるかのようにチベタンマスティフなどがよく取引されていました。
 しかしいくら日本より家のサイズが大きい中国とはいえ、これらの大型犬を室内で飼育し続けるのはかなり困難です。そもそも中国の住宅は基本高層住宅で庭なんかないし、部屋でトイレさせるには大型犬だときついのでトイレの度に外に散歩させなければならないし(そして糞は放置)、成長して大型化するとスペース取られるしで、扱いに困って捨ててしまう人が増加してやや社会問題となりました。日本も同じようなことありましたが。

 じゃあ小型犬のチワワに関してはどうか。こっちは知ってる人には早いですがチワワをはじめとする小型犬結構気性が荒い種類が多く、やはりブーム当初は見た目の良さと手軽さから飼う人多かったけど、「早まった……」的にその扱いに困る人も同時に増えていきました。

 感覚的に述べると、ちょうどこの大型犬と小型犬の長所と短所を上手く補う存在として、中型サイズで比較的言うこと聞く、でもってまぁまぁ可愛いという溢れだすバランス感覚で柴犬が人気出て来たんだと思います。飼ったことはないですが、私の感覚だと柴犬ならまだ室内飼いが許容できるサイズで、またチワワとかよりは人懐こいので選択肢としてはありじゃないかと思います。
 ただ柴犬はやや皮膚が弱くその辺のケアが重要だと聞きますが、この辺中国人もわかっているのかやや不安です(;´・ω・)

 実際に私の中国人の友人も飼ってはいないけど柴犬が大好きで、自分が日本に行くたびに柴犬カレンダーなどのグッズを買ってくるよう求めてきます。なので自分もたまにその友人へのプレゼントに柴犬の箸置きなどを高島屋とかで買って行きますが、割と受けがいいです。

 最後にまとめると、やはり大型犬から柴犬に落ち着いた当たり、見え優先から実利優先へと中国人もシフトしてきたなという思いがあります。あと地味に猫人気も上がっており、手軽な飼いやすさが今後さらに重要視されていくとも見ています。まぁ猫も種類によって懐きやすいのとそうでないのが分かれるけど、なんとなく中国の猫の方が日本の猫より高飛車な感じがする(´・ω・)

 最後、チベタンマスティフのその後について調べたらやっぱこうなってました。

2022年1月3日月曜日

西南戦争キーマン記事の裏側

 さっきインスタントの味噌汁飲んだらなんか味が薄いように感じられ、この二日間、病院内をうろうろしていたらもしやコロナとよぎりましたが、そこみると溶けてない味噌が沈殿してました。かき混ぜたらやばいくらい味濃くなりました。


 もう今日は病院に斬られる覚悟で行ったからこの記事の書評は書けないだろうと思ってましたが、生憎とばかりに切除手術という話にならなかったので書けます。この記事も以前にこのブログで書いた歴史記事の焼き直しで、年末なのでのんびりしたいという思いからさっと仕上げた記事でした。記事内容はそんな悪くないとは思うけど生憎とアクセスはあまり良くなく、この辺、戦国時代と幕末明治でかなりアクセス量が変わってくるなとこのところ思います。

 ただ、ヤフコメを見るとそこそこのコメント数はついており、歴史マニアの方々に議論の種は提供できたのかなと思います。そのコメントで、「乃木より奥だろ」というコメントが多いので何のことかと調べてみたら、奥保鞏(おくやすたか)という人物のことのようで、情けないながらこの人物については今まで知りませんでした。まぁこれも、歴史記事を書いたからこそ分かったわけだから、無駄ではないはず、きっと。

 この記事について補足すると、ひとつ前の「神風連の乱」までは「~の乱」扱い、つまり武力放棄であるけれども内戦という扱いはされていません。なお現代における最後の「~の乱」は、読売新聞の絶対的権力者に一記者が歯向かった「清武の乱」であり、なんとなくこの事件を見るにつけ勝てるわけないだろって巨大な相手に歯向かうことを「~の乱」っていう気がします。
 話を戻すとそれに対しては「西南戦争」とはっきり書いており、実際日本歴史史上における最後の内戦、米国で言う「南北戦争」みたいな言われ方がなされています。一体何故内戦扱いされているのかというと、単純にぶつかり合った双方の兵力規模もさることながら、明確な思想の対立、具体的には保守と革新のぶつかり合い的な要素も含まれているからじゃないかと思います。

 実際この西南戦争以降、日本国内で明治政府に対する武力闘争の芽は完全に摘まれ、この後は言論闘争が主となっていきます。そういう意味も考慮すると、密かに私は真の意味での明治真の達成はこの西南戦争の終戦時じゃないかと考えています。
 天皇を中心とした国家体制という目標に関しては、幕末の大政奉還時に一応達成はされています。そしてその徳川幕府を支持する佐幕派との戦いは、五稜郭の戦い決着時に達成されています。これらに対し西南戦争は、旧武士団の一掃と徴兵軍の優位を決する意味合いの強い戦いで、「武士の時代」の終焉という意味では、この西南戦争がまさにその瞬間であり、且つ社会体制の転換という意味合いで明治維新の達成期でもあるのではと考えています。故にこの後の言論闘争は、社会体制の転換を終えた後の、新たな体制のプラン、構築プロセスともいえるでしょう。

 何気にこの西南戦争に関する評価は非常にややこしいところがあり、その大半は総大将となった西郷が本当は何を考えていたのかが全く読めないからです。単純に時代に取り残された武士たちに死に場所を与えようとしたと言われることもあれば、京都までは進軍するつもりだったとか、今も評価が定まっていません。
 ただ、結果的には次の時代に至る大きな契機となっており、そういう意味で「日本最後の内戦」という呼び方はこれ以上ない呼び方だと自分は考えています。

扁桃腺周囲炎になった(´;ω;`)ウッ…

 昨日の記事で入院、手術するからしばらくブログ休むと書いておきながらの更新ですが、通院で今のところ済んでいるので症状について書きます。中国語の診断名だと「扁桃体周围蜂窝组炎」ですが、日本語だときっと「扁桃周囲膿瘍」でしょう。

 この症状が出たのはまさに1月1日元旦で、朝から片側の喉がやけに腫れているという感覚がはっきりありました。それ以前からも咳とかは出ないもののやや喉がいがらっぽい感覚があったので軽い腫れなどを起こしてたのだと思いますが、膿瘍化したのは間違いなく、1月1日でしょう。
 午前中までは痛みなどもなくのどかな正月とばかりにスタバでコーヒー飲みに行っていましたが、お昼ごろに軽い痛みを覚え、また耳にも痛みを感じたのでこりゃ早いうちに何とかしないとと思い、薬局に扁桃腺の腫れに効く薬を買いに行きました。何気に中国で病気すること今までなかったから、薬局に行くのはこれが初めてでした。

 店員に見繕ってもらった薬を飲んでこの日は正月だけど1日捨てる気持ちで午後からずっと寝ていましたが、症状はどんどん悪化していき、伊丹も激しくなっていきました。何が一番つらいかというと、口内にたまったつばを飲み込む瞬間で、嚥下する瞬間にやばいくらい痛みが走るので夜はほとんどまともに寝られませんでした。おまけに喉を塞ぐ形で扁桃腺が腫れているので食事もまともに喉を通らず、この三日間はガチでカップ麺とバナナしか食べてません。あ、みかんもあった。

 こんな感じでめっちゃテンション下がる1月2日を迎え、改めて症状について調べてみたところ扁桃周囲膿瘍が引っかかり、特に声がくぐもるという点がドンピシャであったことから、正直あまり行きたくないけど病院に行くことを決めました。
 症状的に耳鼻科だから近くの耳鼻科病院まで歩いて30分くらいしていったところ、「この症状だとうちは対応できない」と言われたので、別の大きな病院を指定されました。次にその病院に行くまで50分くらい歩き、あとで調べたらこの日10キロくらい、まともに寝てないし食べてないのに歩いていたことがわかりました。

 大病院について早速耳鼻科に問診をお願いすることとしましたが、この過程で何度もコロナ感染確認アプリの提示を求められました。病院だから仕方ないと思って何度も提示してましたが、ただでさえ弱った体で長距離歩いていたこともあって1回床に携帯落としました。
 そんな長い道のりを経てようやく医師に合うと、「自分はこの症状じゃないかと思うんだが」と中国語で「扁桃周囲膿瘍」を文字で見せると話が早く、発病時期などを尋ねられた上で、処方した薬を直ちに飲み、明日もう一度来るようにと伝えられました。

 実はこの時、治療法としては切除しかないだろうと思って既にお泊りできるよう入院グッズを揃えて持って行っていたのですが、ひとまず投薬治療をすることとなりました。あとからわかりましたが、発病からすぐに抗生剤を投与すればすぐ治るそうでしたが、生憎自分の場合は間に合わなかったようです。

 こうして薬を持ち帰って昨夜もつばを飲み込むたびに走る痛みに涙しながら夜を過ごし、明けた今日は朝早くから今度はバスで病院近くまで行って病院まで行きました。
 ちなみにさらっと書いていますが、そもそも中国の病院に来るのはこれが初めてだし、慣れない単語ばかりで聞き取れない会話が多い中、周りの人に「次どこへ行けばいい?」などと何度も聞きながら進めています。

 本日午前、病院に言って昨日の医師とは別の医師にかくかくしかじかと話したところ、急診外来へいけと言われ、急診外来で問診予約を取ったら元の耳鼻科の〇号室に行けと言われ、そこであった三人目の医師に「点滴治療を数日続けてみよう」と言われ、点滴を受ける羽目となりました。
 そのまままた慣れない中国語で様々な葛藤を経て急診病棟で抗生剤の点滴を受けてきて今に至ります。明日からも点滴をしばらく毎朝受けに行く予定ですが、少なくともこれまでよりかは中国の病院の利用の仕方は学んだので、ハードルは低いでしょう。外国で病院行くのはほんと大変な気がする。

 それにしてもよくいく占いサイトで1月の運勢見たら「弱運 病」と書かれてあって、なんかいろいろ不安にさせられます。

 最後に感染経路については不明ですが、感染したきっかけは緊張感が抜けたからではないかと思っています。今回に限らず、山場ほど健康に影響は出ず、山場が終わった瞬間に大病をすることがこれまでも多かったです。恐らく緊張感が続いている間は体もそれまで蓄積した疲労やストレスを顕現させないのでしょうが、肩を抜いて言い状態となると途端にそうしたものを表に出す傾向があり、先月12月も仕事が忙しく正月を迎える際にやたらホッとしていたの自覚あります。

 それにしてもこの病気のせいで正月用に買っていたステーキ肉が食べられず、冷凍庫に放ることになったのが返す返すも悔しいです。また喉の異物感もすさまじく、声も本来の声とは違った音になっていろいろ厄介で、ほんと厄介なもの拾った気がします。
 幸いというか今日点滴した抗生剤が少し効いたのか、痛みに関してはややマシになっています。今夜はこれできちんと眠れるといいけど。

2022年1月2日日曜日

ブログ更新のお休み

 これから病院に行き、下手すりゃ手術、入院もあるのでしばらくブログの更新はお休みします。何もなければまたすぐ再開します。