相変わらず燻り続けている広陵高校の事件ですが、上のツッコミの通り寮に爆破予告があるっていうのに生徒を寮に戻す当たり如何にこの学校の運営者がクズなのかが見て取れます。ただ甲子園常連校は広陵に限らず多かれ少なかれリンチや隠蔽は当たり前ですが、一部でも指摘されている通り、大手メディアはそれらに対し一切報じません。
一部報道によると、今回の広陵高校の事件被害者は新聞メディアにも接触していたものの、各社ともに対応こそすれど記事化は見送られていたそうです。朝日新聞に至っては、対応すらしなかったということですが、ほかのいじめ事件は取り上げるしいじめはよくないというのにこういうダブルスタンダードはやっぱどうかなと誰もが思うことでしょう。
その報道姿勢のダブルスタンダードと言えば近年最も大きく騒がれたのがジャニーズ事務所の事件で、この事件について大手メディアは自戒を込めた発表を出しています。もっともどうせ口先だけで中身のない反省だと私は思っていましたが、この広陵の事件を見ていても自分の見立てに狂いはないと言い切れます。またこっちはちょっと古いですが宝塚歌劇団の自殺事件に関しても、あれだけニュースになるネタながら大手メディアの報道姿勢は非常に慎重だった気がします。
元メディア関係者の自分に言わせると、ニュースメディアというのは倫理観以前にそのニュースが大衆に注目されるかどうかで報道するかしないかを決めるべきであり、それ以外の要素を考えること自体がナンセンスです。大衆の知りたい欲望を叶えることを突き詰めることでかえって報道というのは消化されるものであり、ジャニーズ事件など誰もが注目するネタを持ちながら放出しないというのは愚の骨頂です。
もっとも、上記の姿勢は報道は真実を前提にして虚報を流してはならないというのが大前提です。ぶっちゃけこの二つさえきちんと守れば、若干のプライバシー侵害も自分は無視してもいいと思います。
話を戻すと、改めて考えるにつけ甲子園、宝塚、ジャニーズというのは報道における一種の聖域であるように思います。この中でどんないじめや性犯罪が行われようともメディアは必ず黙殺してくれるので、中で権力もつ人間としては非常にやりやすいでしょう。もっとも平成から令和にかけてこうした聖域が徐々に弱まったことでどれもスキャンダル化しており、甲子園も今後人気が下がっていけばより聖域の力が失われるのではないかという気がするし、私自身もその方がかえって日本の野球界にとってもいい結果につながると信じています。
その上で上記以外にも日本にも聖域はあるのかと少し考えたところ、天皇家に関しては言うまでもないのですが、それ以外だとパナソニックやニデックなどの一部大手企業が当てはまるような気がします。どちらも社内外パワハラのきついことで有名ながらどのメディアも一切報じず、なにも知らない学生がクリーンな会社だと思って入ろうとする悪循環が続いています。
私はかねてより情報というのは公開されれば公開されるほど世の中は良くなっていくという心情を持っており、そうした立場からももっと社会中で情報はオープンであるべきだと思います。逆に、変にクローズドにすることでデマが入り込む余地が生まれるだけに、メディアも余計な忖度せずみんなが注目するネタは周りを気にせずどんどん暴露していってもらいたいものです。
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