何かと話題のヤニ猫ですが、場面場面で見ていると切羽詰まったヤニ中とかヤク中の声優の演技がやたらうまいように思えて不思議と何度も同じ場面を見ています。でもってなんか中国でも流行ってるみたいな噂きいたので中国人の友人に周りで見ている人いるかと聞いたら、
「ヤニ猫は聞かないけど、スーパーの裏でヤニ吸う二人は流行ってるって聞くな(´・ω・)」
と、何故か煙草つながりな別作品を上げてきたのでちょっと驚きました。まぁでもどっちの作品も中国で流行りそうな感じは自分も思います。
・ミライライフライ(アフタヌーン公式)
それで本題ですが、先日セールをしていたのとちょっと気になる絵柄していたので上記「ミライライフライ」という漫画を買って読んでみました。あらすじを簡単に説明すると、中国最高学府の北京大と清華大が合体したような北華大の学生たちの、不況でまともなところに就職できない事情を描いた漫画です。作者も中国人ということなので、かなりディープな中国ネタが多いです。
最初に言っておくと漫画としては非常に拙いです。コマの動きでうまく説明できないためかセリフ量が非常に多く、単純に漫画的表現力が足りていません。自分も最初は単純に読みづらいと思ったほどでした。
ただ作画は非常に精密というか、推薦している「無限の住人」の沙村広明氏のような細い線をいくつも重ねたような独特な絵柄を持っています。作画時間とかめちゃかかりそうだけど、この画風で連載続けてるようです。
この漫画で描かれているように、マジで今の中国は就職難もひどい所で、漫画にも描かれていますが一時期はウーパーのような食品宅配サービスを行うバイク配達人に有名大学の学生がこぞって集まったほどです。ただこれまた漫画でも描かれているように、そのバイク配達人の給与もこのところ下がってきており、これまで以上に大卒の若者は追い詰められていると聞きます。
こうした内容は中国ではほとんど報じられません。全くないわけじゃないですがやはり中国政府もあまり報じてもらいたくないようで、どちらかというと個人同士の伝聞で漏れ聞こえる程度です。それだけに報道をすっ飛ばしてこうした中国の若者事情を漫画化する試みには驚くとともに、中国人ならどう描くのかという点で興味を持っています。
ただ上記の中国ではあまり報じられないという点ですが、これはあながち中国に限らないのかもと思うところがあります。というのも日本でも就職氷河期絶頂期だった00年前後、大卒の就職がないとは報じられていたものの、実際の衆力先のない若者の悲惨さに迫った報道はあまり多くなかったと思います。むしろ数十年経った現代の方が就職氷河期世代特集として、当時若者だった人があの時の苦労を語る場面を多く見るようになり、当時よりも今の方が報道が充実しているのではないかと思う節すらあります。
そういった背景もあるためこの漫画(なお中国語名は「未来来不来」で「未来は来るの?」という意味)を読んでて、就職氷河期の日本の若者もこういう状況だったのかなどと言った気持ちが芽生えてきます。幸い自分は就職氷河期とリーマンショックの間の好況期に当たって無事に新卒で就職できましたが、やはり人生のスタートでつまづくとかなり精神に来ていたと思うだけに、改めて当時の若者だった人たちに強い同情を覚えます。そうした気持ちを芽生えさせただけでもこの漫画は読む価値がありました。
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