ページ

2007年12月14日金曜日

ミクシ発の自爆炎上について

 まずは昨日の話の続き。
 先の投稿にて小沢の行方について言及しましたが、今朝のテレビ朝日の報道によると、どうやら案の定というか選挙に向けて全国行脚を再開しているようです。道理で政局に絡んで鳩山しか出ないかと思ったら、民主党はきちんと機能を分けているなぁ。

 それで、今回のネタです。今回は最近あちこちで起こっているmixi、まぁ面倒くさいか後はミクシって書くけど、ここで続々と起こる炎上事件についてです。
 まずいままでのおさらいですが、最初にミクシで起こった代表的な炎上事件と呼べるのは俗に言う、「コロンビア事件」でしょう。これはアタック25で優勝した男性が自身のミクシ内の日記にて、予選のペーパーテストの最中カンニングをしたと言った事から発展し、優勝は不当だとあちこちで取り上げられるようになった事件です。
 そして次の事件は現在もまだ盛り上がっている、「ケンタッキーゴキブリ事件」です。これはニコニコ動画にて炎上した「テラ豚丼事件」に触発されたのか、これまたミクシ内の日記にてケンタッキーのアルバイト中にゴキブリをふざけて揚げ殺したと高校生が自慢げに語った事がきっかけで、この日記の作者は実名やら学校名やらさらされた挙句激しく批判され、スポーツ新聞の報道によると学校まで退学する事になったそうです。
 そしてこれはかなりホットな話題ですが、またもや先の事件に触発されたのか、ある大学生がミクシ内にてバーミヤンでのあるバイト中、ラーメン鍋にゴキブリが入っていても客に出していたと告白し、バーミヤン側も事実無根と反論するなど泥沼化し、現在この日記の作者である大学生の行方が注目されています。

 まぁこれに限るわけではないですが、この手の2ちゃんねる発のバカ騒ぎについては批判も多く、今回に限っては二番目の事件で高校生が退学にまで追い込まれた事について、やりすぎだったという逆批判も起こっています。その一方、自ら犯罪を告白しており、またその内容も取り方によっては威力業務妨害にも繋がりかねない内容である故に、当然の制裁だという意見もあります。また逆に、ある意味で不衛生な厨房環境の事実を述べたに過ぎず、内部告発として受け止めるべきだという意見もあります。

 ここからが私の意見になりますが、やはり私は後ろの二つの事件に関しては、威力業務妨害にあたるとして、両者への批判は社会的制裁として当然の結果だと思います。むしろ販売店側とすれば、クリスマス商戦を控えてのこの時期にこんな報道をされてその損害は計り知れず、両者へ対して賠償補償を取ってもいいのではないかと思います。
 確かに後者の意見、内部告発と考える事もできるのですが、ミートホープの社長じゃないですが、消費者の側も食の安全がタダで保障されていると過信するのは問題でしょう。外食系でアルバイトをしたものならば、厨房にゴキブリが巣食うのはしょうがないことだとわかる事ですし、それを考慮に入れた上で外食店は利用するかどうか、消費者自身が決めるべきだと私は思っています。もちろん過度に不衛生である、ミートホープや雪印食品のような例は問題ですが。

 ただ今回の問題を少しややこしくしているのは、自爆したケンタッキーの方があまりの批判に対して、「実は嘘でした」と、自分の発言を引っ込めている点です。それこそ彼の言うとおりの事実があったならば、販売店側は賠償請求をする事はお門違いでしょう。ですが本当に嘘だったならば、これは疑いようもなく威力業務妨害になります。そういった意味で、顔や実名は明かさずとも、ケンタッキーとバーミヤンの事件の張本人は、それぞれの販売店と一緒に記者会見か、事実報告を行わなければこの騒動はまだしばらく続くでしょう。実際、2ちゃんねるなどではケンタッキー側が事実隠蔽をはかっているのではないかと、疑惑の目を持っています。

 とまぁ、本当に書きたかったことはこんなのじゃないんですけど、続きは次の投稿で。余裕があれば今晩中に書きます。にしても、えらく文章が多くて硬派なブログだなぁ。

2007年12月13日木曜日

年末国会について

 たまには時事問題もやろうかということで、今回は選挙に絡む国会の話です。

 恐らく明日にでも自民党は会期延長を行い、通年国会に発展するのは必死ですが、現在はそれ以上に、次の総選挙がいつかという事が焦点になりつつあります。自民党、というよりも福田総理は七月の洞爺湖サミット以降にしたいというのが本音でしょうが、民主党としては参議院選挙の勝利の勢いに乗りたいのもあり、来年度の予算案が固まる四月に行いたいところでしょう。

 結論から言うと、四月に総選挙が行われる可能性は高いでしょう。というのも、現在あちこちで選挙の準備が始まっているのがその根拠です。
 まず自民党の選挙対策委員長の古賀誠がいわゆる小泉チルドレンに対して比例名簿に公認として載せないと発表しました。この時期にこんな事を言うのは、まず選挙をにらんでの事と思って間違いないでしょう。そして政局の小泉と呼ばれた元首相の小泉純一郎も、私的な会合にて四月に選挙がある、チルドレンは選挙を他人任せに思っていてはいけないと言っており、上層部は既にチルドレンを切る方向で行く事がうかがえます。

 かた相手の民主党にとっても、四月はあらゆる点で有利になるゆえ堂々と受ける可能性が高いでしょう。なぜなら来年度の予算審議にて、来年途中に切れる揮発油税が大きく取り上げられる事が予想されます。元々、わかっている人にとっては知られている法律で、時限立法であるということを考えると、日本の司法が期限が切れるたびに更新されているという状況について違憲判断を下さないのがそもそもおかしな法律です。それが今回の原油高と共に一般マスメディアにおいても大きくクローズアップされて、ガソリンの値段を下げるべきだという声と共に廃止する声が非常に高まってきています。
 もちろん自民党としてはそんな案は飲めないに決まっています。この問題に絡めて民主党はごねればごねるほど選挙でも有利になり、昨今の防衛省問題と絡めて格好の批判材料ともなり、民主党にしては珍しく世論と合致した行動が取れそうです。

 ではなぜそれほどまでに不利な状況下にも関わらず、自民党も四月説をうかがわせるような動きを見せるのだろうか? これについてはいくつか仮説が立てられます。一つは、今回の防衛省問題で出てきた山田洋行問題を、四月にカミングアウトして逆転劇を狙う仮説です。
 もともと、山田洋行は自民党時代の小沢一郎と関わりの深い企業で、その癒着ぶりはあちこちの週刊誌でも取り上げられています。この事実を選挙前にぶちまけて、一気に信頼を落とす、というか今までの民主党のパターンで倒すという作戦を自民が練っているのではないかという考え方です。何気に、自民党はこの手の手法に長けていますし。
 もう一つの仮説が、これも今もめている薬害肝炎問題を選挙前に劇的に政治決着させて、支持を得るという方法です。そのために今、粘るだけ粘って冷たいそぶりをしているという考え方ですが、これは自分でも、ちょっとどうかなという仮説ですね。

 しかし最近民主党を見ていると、前回の大連立事件があまり影響を与えていないのが驚きです。むしろ、小沢の影響力が弱まり、かえって反感を持っていた民主党議員がやる気になったりと、前より元気そうに見えます。
 それはそれでいいのですが、ひとつ気になることとして、あの大連立事件以降、小沢がほとんど表に出てこなくなったのがどこも報道していません。前以上に健康が悪くなったのか、イメージを嫌って民主党上層部が隠しているのか。それとも前回の参議院選同様、既に地方回りを始めているのか。この小沢の行方が、今一番気になる動向です。

2007年12月12日水曜日

戊辰戦争で、もし幕府が勝っていたら?

 私自身はあまり読まないのですが、巷ではいわゆる「歴史If小説」が数多くあります。聞く限り大抵の内容はやはり二次大戦中のものが多いらしいですが、歴史学でもよく「もしもがあれば」という形で議論をする事が多いですので、こういうのも流行るのだと思います。

 実は先日、何気なくウィキペディアで歴史関連の記事を眺めていたら、「もし戊辰で幕府軍が勝っていたらどうなったんだろう?」という疑問が突然涌いてきました。思えばよく漫画などで、信長が後数年生きていたらとか、家康が実は死んでいたなどはよく見るけど、この手のIf物はあまりお目にかかっていない。歴史学の検証も、これというものは聞いた事がないなと思い、早速自分の幕閣ならぬ、友人らにも尋ねてみました。

 で、そうやって何人から意見を集約したのですが、結論を先に言うと、恐らく大きな歴史の変化はないだろうということに落ち着きました。もはやあの時点で欧米列強に対して攘夷は不可能と薩長、幕府ともに共通了解事項であり、欧米の力を借りての富国強兵論にて一致しており、後は薩長と幕府のどちらが主導権を握るかの争いでしかなかった、というのが主な理由です。
 私などは幕府が勝っていたら、老害とも言うべき、幕府の老年の重臣が残り、維新は起こるとしてもその改革スピードは鈍化しただろう、特に廃藩置県はああも断行は出来なかったと思っています。何気に、以前に叔父とも議論しましたが、何ゆえ明治維新はあれほど成功したのかと言うと、やはり老害を廃し、若く実力のある者が一気に世に踊り出たからだろうという意見に落ち着きました。これは幕府の側だと起こらなかっただろうし、また武士の首魁とも言うべき徳川家の立場からすると、既得権益層である武士層を切る事は容易ではないでしょう。

 しかし、その逆の幕府が勝っていた場合の優位な条件もあります。まず第一に幕府側の優秀な人材、特に戊辰で戦死した者や失脚した者が世に出られた可能性です。これを言うと真っ先に友人らからも出てきたのが、長岡藩士河井継之助。あの時代にガトリングガンを仕入れたり、奪われた城を奪い返すなど、佐幕派の藩士の中で際立った活躍をしていますが、生憎戦死しています。
 そして次に挙げられるのが榎本武揚。もっとも彼の場合はその後復権して、初代伊藤博文内閣にも参加していますが、明治の序盤ではやはり不遇を囲ってしまい、最初からその才能が使えなかったのが惜しまれます。
 何もここに挙げた二人以外にも、幕府側には洋行組、海外を視察した経験のある者が数多くいたといいます。そのような人材等を考えると、確かに維新政府を作った薩長土肥の優秀な人材らにも負けてないような気がします。もっとも、恐らく幕府が勝ったところで薩長の人材は退散を余儀なくされたでしょうが、土佐と肥前に至っては戊辰に至るまではどちらかと言うと佐幕派的な立場にあり、板垣退助や大隈重信などは薩長が勝った歴史よりも重鎮になっていた可能性すらあります。

 それで、肝心要の幕府軍は戊辰に勝てる可能性は合ったのかについてですが、これは普通にやってれば勝てたと思います。というのも鳥羽伏見の戦いは不意打ち的にやられたもので、幕府側の戦力は依然として残っていたからです。にも関わらず徳川慶喜がいきなり大阪から江戸に逃げてしまい、親藩大名を始めとした勢力が一挙に薩長に下ったのが勝敗を分けた原因だと思うからです。実際には物量ともに幕府は負けてなかったと思うんですよね。

 まぁ所詮は「もしも」という想像の範囲内ですが、最後の結論というか自分の考えだと、恐らく幕府が勝ったところでも、日本国の初代総理大臣は伊藤博文になったと思います。あの時代にあの若さで、個人的には伊藤博文が傑出した能力を持っていると考えるのがその理由です。もし対抗馬を挙げるならば、年齢的には榎本武揚が来る可能性がありますが、恐らく薩長、幕府のどちらに分岐しようとも、日本の歴史は伊藤博文にて集約されるというのが私の結論です。

中国と韓国が仲が悪い件について

 最近、あちこちの掲示板まとめサイトなどで、中国の新聞の調査によると中国人がもっとも嫌いな国の人は韓国人だったというニュースをよく見ます。このニュースの日本人の反応はと言うと、自分が見る限り結構意外だったというような反応が多い気がします。
 実を言うと、以前からこの件については相当、歪曲とまでは言わないまでにしろ、誤解された考え方が日本では支配的だった気がします。よく2ちゃんねるなどを見ていると、韓国人は中国を宗主国、中国は韓国を弟分のように思っているような記述が見られますが、現実はさにあらず、両国事情に詳しい人なんかはわかっていると思いますが、実は政府レベルでも結構仲が悪いです。

 そもそも日本の首相による靖国参拝が行われると、決まって両国から真っ先に非難がくるので、同じ考え方を持つのだからてっきり両国は仲がいいんじゃなかという風に思っている人が多いのかもしれません。しかしここでよく考えてみよう。確かに両国から非難がくるのは日本にとって日常茶飯事ですが、両国が今まで揃い踏んで日本を非難した事は私が確認する限り一度もありません。お互いに、日本を非難する時はそれぞれ別々に今までやってきています。

 それこそ同じ戦争責任を非難するのなら日米のように共同声明を発してもいいくらいですし、2ちゃんねるの言う通り、宗主国と属国の関係ならばそうするのが自然でしょう。ですが実際はと言うと、両国はそもそも朝鮮戦争で戦いあった敵国同士で、近年だと北朝鮮の所属を巡って争いが起きています。
 それがよく現れているのが、両国の空港ロビーです。たとえばソウル空港などは、友人の話ですと、到着ロビーにつくなり、「高句麗は朝鮮の中の国だった」という、地図付きの大きな宣言が書かれた絵が出てきたそうです。で、中国はと言うと、北京空港ではかつての中国の版図が描かれた地図がロビーにあり、そこでは高句麗、つまり今の北朝鮮の領域までも中国のものとなっています。
 これは言うまでもなく、北朝鮮が崩壊した後にその領土がどちらに帰属するかで両国が対立している証拠です。まだ金正日がいるのに、随分と気の早いことだと思いますが。

 このような領土問題以外でも漁業権やら農業問題などで両国は現在もバトルの真っ最中です。また政府レベルではなくて民間レベルに至っても、韓国人は中国人のことを「ダサい」と思っており、中国人も韓国人にそう思われていることがわかっているので「なにくそっ」と反感を持っていると聞いた事があります。
 また、近年日本では中国語の需要がビジネスを中心に高いですが、それは中国も同じで、日本語の需要が非常に高いです。では韓国語はどうかと、これは直接に私自身が中国人のビジネスマンに尋ねましたが、中国だと東北部には朝鮮族が多く住んでおり、会話は彼らがやるのであまり需要はないらしいです。
 逆に韓国では日本と同様に中国語の需要が高いらしいのですが、日本と違って片思いらしいです。少し可哀相。

 私自身、中国に滞在した経験があってこの問題に早くから目をつけていましたが、私の実感でも中国は日本以上に韓国と仲が悪いような気がします。日韓中の三国は言うまでもなく東アジアのキーパーソンたる国同士ですが、お互いの関係をよく理解していないと結構状況を読み違えるので、注意すべしでしょう。

今更ながらフセインさん

 今更ながら、以前に処刑されたフセイン元イラク大統領について書こうと思います。
 実は彼が処刑された当時、何故マスメディアは今回話す内容について,どこも意見を書かないのか非常に疑問でした。それは多分何か理由あるとかないとかではなく、単純に気づかなかっただけだと思うのですが、非常に重要な問題なので、今回ここで問題提起を兼ねて私が意見を書いておきます。

 その問題とは、ずばり何故フセインは国連の査察を受けなかったということです。
 現在に至るまでアメリカ軍はイラクにおいて大量殺戮兵器の証拠を見つけるどころか、そもそもの情報は間違っていたとまで言っています。つまり、開戦前にイラクは大量殺戮兵器を所有していなかったことになります。それなら何故フセインは国連の査察を受け入れなかったのでしょうか。ないならないで査察を受け入れても何の実害はないし、すくなくとも、査察を受け入れる事でアメリカの主張していた兵器の保有は否定されて、場合によれば戦争の回避から自らの破滅を避ける事まで出来たかもしれません。にも関わらず、開戦前にフセインは頑なに査察受け入れを拒否しました。その理由とは如何に?

 考えられる理由は今のところ二つあり、そのうちの一つはあきらめです。
 たとえ査察を受け入れようとも、どっちにしろアメリカによって難癖つけられて攻撃される。ならばじたばたしないで最後までアメリカの脅しに屈しないように査察を受けなかった、という感じです。これなら無理して攻め込んだアメリカが後に兵器が見つからず、現在のように戦争のその正当性が疑問視されるといった、最後っ屁をかます事が出来るので、それをフセインが狙ったという理由です。ま、正直言ってこれはないと私は思います。

 で、肝心のもう一つの理由。それはフセインの驕りです。
 実は彼、これには前科があって、湾岸戦争時にアメリカは介入してこないだろうと誤算を起こしてました。もっともこれはアメリカの陰謀説などいろいろありますが、結果的には彼の読み違いからアメリカによる攻撃を受けています。それと同じで今回も、「アメリカはいろいろ言ってくるが、まさか本気で戦争にまで持ち込まないだろう」という風に、フセインが状況を読み違えたのが真相だと私は思います。

 もっとも、最初の「あきらめ説」のように、どっちにしろアメリカは難癖つけて戦争は起こったと思います。しかし査察を受けていればまだ開戦時にアメリカの正当性が揺らぐなど、フセインに有利な政治効果があったと思います。もちろんこれは結果論で、フセインを一概に批判する気はありませんが、少なくとも査察をフセインが受けなかった事でもっとも得をしたのは、恐らく日本でしょう。なにせ自衛隊派遣の際に、「兵器がないなら査察を受け入れているはずでしょう」と、当時の小泉元首相の言い訳が強引ながら立ったのですから。

2007年12月9日日曜日

始めの一歩

 まずは最初の投稿です。
 とりあえずブログを始めるにあたって、ここで何を書くのかを簡単に書いてみようかと思います。
 主に書く内容はやはりニュース解説で、それ以外には身近にあった面白い話や、調子がよければまとまったエッセイなんかものっけていこうかと思ってます。そういうわけで、三日坊主にならなければいいなぁ。