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2012年3月15日木曜日

重慶市トップの更迭について

 今日は帰宅が遅くなるから、家に帰ったらブログを書かずにシャワー浴びて、歌でも歌いながら眠りに落ちようと考えていたのですが、さすがに自分が取り上げないでどうするんだという中国ニュースが今日出たので書かざるを得ません。それにしてもさっき食べたマクドナルドのチキンバーガーはあまりおいしくなかったなぁ。

<中国共産党>重慶市トップの薄熙来氏を解任(毎日新聞)

 上記リンク先の記事にある通り、市単位としては中国で最も人口が多い重慶市のトップである薄熙来(はくきらい)が更迭されました。更迭理由については2月に薄熙来の部下だった王立軍副市長が何故か突然に米領事館に駆け込んで亡命を希望したことが影響しているのではと取り沙汰されていますが、はっきり言って原因はこれ以外考えられません。

 本題の話をする前に一つ昔話しますが、ちょうど一年前の今の会社に入った直後に私は上司から、「重慶の統計には気をつけろ」という注意を受けました。というのも今回槍玉に挙がっている薄熙来は常務委員(共産党最高幹部集団)入りを狙っており、実態以上に重慶市が発展しているように数字を盛っている可能性が高いということからでした。重慶市がこのところ目覚ましい勢いで発展しているのは事実なのですが確かに数字を見ると怪しいところは少なくなく、たとえば去年のGDP成長率は16.4%で都市別では全国で一番高かったのですが、本当にこれだけ成長したのか正直に言って怪しく、また重慶地元紙を中心に政府の成果をやたら強調するような記事も異常なくらい目立ちました。
 ちなみに去年の4月あたりに重慶市がパソコン組み立てメーカーを誘致する記事で、「世界のノートパソコンの半分が重慶製となるだろう」と市の偉い方が言っていたのですが、この内容を私は「~と、途方もない予想をしてみせた」と記事に書いたら上司から、「注意しろとは言ったが、途方もないというのは言い過ぎだ(;゚Д゚)」とされ、「強気の予想を打ち出した」と修正されました(´・ω・`)

 話は本題に戻りますが、こうした経緯があるなど薄熙来は中国国内でも曰くつきの人物であったことは間違いありません。それこそなにか不正を隠しているのではともメディア業界の中では言われていましたし、いくら功績を上げたからと言って常務委員入りは難しいのではと我々は話していました。
 そういう風に言っていた矢先に、先ほど述べた2月の副市長の亡命事件です。この事件は中国国内では「米領事館に駆け込んだ」という事実以外はほとんど報じられず、私の上海人の友人も凄い気になってて、「第二の林彪事件だ」などとも言っておりました。王立軍が何故領事館に駆け込んだのか、巷では重慶市の人事が変わることによっていろいろまず情報を出るのを恐れたとか言われておりますが、少なくとも現段階では何が正しいのか本当の理由を判別する手段はなく、もうしばらく時間が経たないとまずわからないでしょう。

 ただこれほどの重役が亡命を希望したとなると上司はタダではまず済むわけでなく、今回こうして薄熙来は更迭されることとなったのでしょう。一応政府報道では「重慶市書記には再任されない」とされていますが、早くも降格となり、幹部としての地位すら危ういのではないかと噂されております。
 なおこれは今日耳にした話ですがなんでも日本政府関係者は昨日まで、薄熙来は責任を追及されずに常務委員入りし、最低でも副首相になると予想していたそうです。これが事実だとすると日本の情報力は一体どうなるんだと、今日社内でちょっとした議論となりました。

 最後に王立軍の亡命についてですが、友人の言う通りに中国政府重役が亡命を求めるなんて林彪事件以来でしょう。林彪事件の詳細についてはリンク先のウィキペディアの記事を読んでもらえばわかりますが、現時点ではすでに価値を失っているものの一時期においては確かに中国共産党を揺るがす大事件でありました。
 なので以前に一度、中国版ツイッターこと微簿で怪情報を流してみないかと友人と話し、「林彪、実は生きてた」というストーリーで、「長生きの秘訣は毎朝の体操と話しており……」などとプロットを練ったことがありますが、真面目に国外追放されたらシャレにならないので実行には移しませんでした。なおこの友人は、私が「日本帰りたいなぁ」と話すと、「あそこにいる警官を殴ればすぐ帰れるよ」と教えてくれるいい奴です。

2012年3月14日水曜日

イグノーベル賞について

 本題と全く関係ありませんが、この前Yahooの質問コーナーに載っていた話で爆笑したものがありました。その質問というのは「今までに恥ずかしかったことでどんなことがあるか」だったのですが、この質問に対して寄せられた回答というのも、

「ある日同時に、「学校で着るあの黒い水着ってなんだっけ?」、「文化祭でやる喫茶店の衣装は何にする?」というメールを受信したので、「スクール水着?」と片方に返信したところ、「スクール水着で喫茶店するの!?」というメールが返っててきた」
 回答者は女性だそうです。

 話は本題に移りますが、前から気になっていたものの真剣に調べることがなかったイグノーベル賞について、今日の会社の昼休み中にとうとうウィキペディアの記事を読んでしまいました。なんで今日になって読む気になったかというと、なんか面倒くさい記事を書き終えた後でしばらく次の記事に取り掛かりたくなかったというのが本音です。

イグノーベル賞(Wikipedia)

 このイグノーベル賞はというのは知ってる人には早いですが、名前からしてノーベル賞を茶化すために作られた賞です。主に風変わりな研究とか、誰も着目しなかったけど聞いててすごいと思う発見をした人とかに与えられるもので、選定基準には全般的に皮肉や風刺が強く込められております。
 なおこのイグノーベル賞は毎年10月にハーバード大学で行われる授賞式からして徹底的に風刺が強く、「ノーベル賞では、式の初めにスウェーデン王室に敬意を払うのに対して、イグノーベル賞では、スウェーデン風ミートボールに敬意を払う」、「受賞者の旅費、滞在費は自己負担で、式のスピーチでは聴衆から笑いをとることが要求される」、「制限時間が近づくとぬいぐるみを抱えた少女が受賞者の裾を引っ張り壇上から下ろそうとするが、この少女を買収することによってスピーチを続けることが許される」など、読んでるだけで実に楽しい気分にさせられます。

 それで今回、過去にどんな人がどんな功績で受賞したのかをざらっと眺めたのですが、中にはアンドレ・ガイムというイグノーベル賞を受賞したのちに本物のノーベル賞を受賞した人がいるなど、ある意味評価はしっかりしているという印象を受けます。そんな過去の受賞の中で私がすごい、もしくはツボにはまったものをいくつか挙げると下記の通りとなります。

・1993年 数学賞 ロバート・フェイド
 受賞理由:ミハイル・ゴルバチョフが反キリストである正確な確率(710,609,175,188,282,000分の1)を計算したことから

・1994年 医学賞 患者X、リチャード・C・ダート、リチャード・A・グスタファソン
 受賞理由:猛毒を持つガラガラヘビに噛まれた患者Xが毒を取り除こうと、車のエンジンを3000rpmで5分回転させるパワーを持つ自動車の点火プラグを唇に装着して失敗した事例をダートとグスタファソンが論文で取り上げた。

・2003年 化学賞 廣瀬幸雄(金沢大学)
 授賞理由:兼六園にある日本武尊の銅像にハトが全く近寄らず糞害がなかった原因が、この像が多量のヒ素と鉛を含んで鋳造されたことにあることを突き止め、人間に害の及ばない程度のヒ素を含ませハトを近寄らせないタイルを作ったことから。

・2007年 医学賞 ブライアン・ウィットコーム、ダン・メイヤー
 授賞理由:論文「剣を飲み込む芸とその副作用」に対して贈られた。

・2007年 平和賞 アメリカ空軍ライト研究所
 授賞理由:敵兵が互いに性的魅力を感じて同性愛行為を始めるという催淫性非殺傷兵器、通称「ゲイ・ボム」に対する研究開発(実現は果たせず)。

・2009年 公衆衛生賞 エレナ・N・ボドナー、ラファエル・C・リー、サンドラ・マリヤン
 授賞理由:一対のガスマスクに素早く変形させることのできるブラジャーを発明。

・2011年 平和賞アルテュラス・ズオカス(リトアニア・ビリニュス市長)
 授賞理由:違法駐車している高級車を装甲車で踏みつぶして問題解決できることを示した。(市内で一向に減らない違法駐車に業を煮やした市長はこの年、わざわざ免許を取得し、自ら戦車を操縦して違法駐車している車を踏みつぶしている)

 なお、この賞は日本人も過去16回受賞しており、それぞれの研究成果はこちらのページにて紹介されております。また中国人による研究では、2010年に広東昆虫学研究所の研究員らによって、「フルーツコウモリのフェラチオを科学的に記録した」ことによって生物学賞を受賞しています。やるな、中国め。

 よく日本政府は科学立国だなどと言ってノーベル賞受賞者をどんどん増やそうと音頭を取っておりますが、私は真面目にノーベル賞よりもイグノーベル賞の受賞者を増やすことに努力した方がいいのではないかと思っています。というのもこれからの日本は科学技術は確かに大事ですが、それ以上に発想力というか文化力というものが重要になってくると思っており、こういった方面を伸ばす努力の方が重要度は高いのではないかと考えているわけです。

 ついでに前々から書きたかったものの中々独立して書くことができなかったものとして、以前に村上隆氏が「クールジャパンなんて世界で全然流行っていない」という内容のことを発言して話題となりましたが、私自身も常日頃からこの「クールジャパン」という言葉に酔っているのはほかならぬ日本人自身だと思っていました。これ以前からも日本人は本当に価値があるものを目の前にして、手元にありながら何故だか無視して、「いつかきっとどこかに誰もが認める素晴らしいものがあるんだ」と考え本当にあるのかどうかわからないものを追いかけるような青い鳥症候群が強いと見ており、早くにこれから脱却する必要があると感じております。なもんだからそういった何かわからないものを追いかけるような「クールジャパン」なんてとっととやめて、これからは「シュールジャパン」をキャッチフレーズに日本はやっていこうと、何故か上海で一人で音頭を取っております。

2012年3月13日火曜日

新華社の日本専門ページについて

新華社 日本頻道

 上記リンク先は中国のNHKこと新華社の日本専門ページです。何故だか知らないけど新華社は国・地域としては日本と台湾のみこうした専門ページを用意していて、こっちの日本語のページもありますが、中国語が読めるなら一番上のページの方が見ていて面白いかと思います。何気に、中国語を勉強している人はニュース内容が日本のニュースということでわかりやすいため、上記サイトの記事を読むことが中国語の勉強にとてもいいと思うので真面目にお勧めします。

 それで今日この日本専門ページでどんなことが取り上げられているかですが、やっぱりというか日本が650億元の人民元債を購入したというのが大きく扱われております。解説記事を読む限りだと中国としても大喜びだし、「欧州事情が不安定なことを考えると人民元の価値は安定しており、また米ドル一辺倒からリスク分散をするという戦略では」とHSBCのアナリストが書いています。私としても人民元債を持つことによって、日本に対して極端な貿易政策を取りづらくなるので、金額としても妥当な額であることから今回の購入は双方にとって悪くない話だと考えています。

 これ以外で書かれていることになると、「日本人とラーメン」とか今日はなんかしょうもないのばっかですが、普段はAKBとかコスプレ写真とかって、普段もくだらないものが多いですね。
 ただ今日見ている中でちょっと感心したのは、「中国人が喜ぶ日本のちょっとしたお土産」の中に爪切りが入ってて、恐らくわかる人ならわかるでしょうが凄い納得しました。というのもこっちの爪切りは「馬鹿にしてんじゃねぇぞ(#゚Д゚)ゴルァ!!」と言いたくなるくらい爪切りが小さく、しかも果てしなく切りづらいです。記事中にも「匠の切れ味」と書かれてありますが、どうして同じ爪切りが普及しないのか普段から疑問です。

2012年3月12日月曜日

なんでもかんでもレッテル貼りする人

 最近固い記事ばかり書いてきたのでたまには柔らかいネタを入れようと考えていたのですが、ちょうどよくニュースが入ってきたのでこっちを取り上げます。

読売渡辺会長が橋下市長発言に懸念 「『白紙委任』はヒトラーを想起」(J-CASTニュース)

 内容はリンク先の記事を読んでもらえばわかりますが、要するにまたナベツネがまたわけのわからないことを言って、橋本大阪市長に対してヒトラーのようだと書いたようです。もう購読する予定はないので厳しく批判させてもらいますが、こんなわけのわからんジジイをいつまでもかこってる当たり文芸春秋も落ちたなとつくづく思います。
 まぁこのナベツネの言っている内容については清武元GMの件といい「お前が言うな」という感想でほぼすべて片付くのですが、なんていうかこの「ヒトラー」に例える表現を見るとこの頃うんざりした気持ちにさせられます。というのももうはっきり書いちゃいますが、この「ヒトラーのようだ」という表現は対象がヒトラーと似ているかどうかはほぼ関係なく、政治的に対立する、もしくは嫌っている人間に対して批判する際に使われる常套句と化しているところがあるからです。

 一体何故ヒトラーがこんなにしょっちゅう政治家の比喩に使われるかというと、時代が比較的新しいということと「最悪の政治家」として印象付け、いうなればレッテル貼りしやすいからです。そのためこのたとえを使っている本人は「独裁者という点で共通しているんだ!」と言うかもしれませんが、実態的にはヒトラーにたとえられた中で実際に近かった政治家なんてほぼ皆無に等しいでしょう。小泉元首相も対立している相手からしょっちゅうヒトラーだなどと言われましたが、そういう批判をしていた人たちに対して「お前にヒトラーの何がわかるんだ」と今更ながら突っ込みたいです。
 そういう意味でこの「ヒトラーのようだ」という表現は似てる、似てないは全く関係なく、とりあえず嫌いな政治家を悪く言うための方便でしかありません。あと今回の橋本大阪市長の件について言うと、本来監督するべき市役所の人間を好き放題させていたばかりか、禁止されている選挙応援活動(しかも自分への)までやっていたのを黙認してた平松前市長なんかはどうなの、この表現使わないのとすら思います。

 ついでに書いてしまいますがこの政治家への批判にヒトラーを引っ張り出す人たちについてよく思うこととして、ほかに引き合いに出す悪い政治家はいないのかという風にも前から思ってます。それこそ、「まるでお前は三国志に出てくる十常侍のようだ」とか、「妥協ばかりして状況を悪化させており、ネヴィル・チェンバレンを想起させる」だったり、「強攻策ばかりでお前は足利義教か」など、引き合いに出す政治家なんてほかにもいくらでもいるのに、ヒトラーしか出せない人は語彙や知識が足りないんじゃないかと真面目に思います。っていうか誰か、ポルポトとか毛沢東出す面白い奴はいないかな。

 最後に今回書いてて思ったことですが、「○○さんって、××みたいよねー」という具合に嫌われている、もしくは嫌っているほかの何かに当てはめて悪口言う人間がクラスに一人は確実に存在してた気がします。ナベツネもその中の一人だというのは百も承知ですが、私も昔こういうレッテル貼りする人間に絡まれていたことがあり、顔合わすたびに「お前は○○に似ている、本当に憎たらしい」などと言われていろいろ面倒くさく感じてた時期がありました。周りからも言われてましたし自分自身でもその比較対象にされたものとは似ても似つかないことをよくわかってましたが、改めて考えるとこういうレッテル貼りする人は自分が嫌う人間をみんな同じ対象として当てはめようとする、もしくは同じような人間だと考えるんじゃないかと思います。その上でレッテル貼りすることで、何らかの安心感を得ていたのではとこちらも今更ながら強く感じたわけです。

2012年3月11日日曜日

今、雇用を創出することの重要性

 先週に書いた記事中で「なにかリクエストがあれば書くよー」と書いたものの、見事に何も来ませんでした。返事ないのがショックだったわけじゃないですが、どうもこのところメンタルが弱くなっているのかやけに占いサイトに入り浸って今日の運勢を確かめる日々が続いてます。四柱推命でも3月は低迷と書かれてるし……。
 そんなことはさておき国家的プロパガンダに与したくないので今日が何の日かについては敢えて触れず、最近、というか以前にもそれほどやっていないと思いますが、今日は具体的な政策提言でもしようかと思います。どんな提言かというと単純に、今現在の日本で一体何を優先してやるべきかということです。単刀直入に題名通りの内容を言いますが、私は今一番に日本が取り組むべきなのは雇用の創出、それも若年層への創出が重要じゃないかとかねがね考えております。

 一体何故雇用の創出が重要だと感じるのかですが、仮にこれが達成できた場合に多くの問題を一挙に解決、もしくは前進させることが出来ると踏んでいるからです。まず一つ目は言うまでもなく若年層の生活の安定化で、安定した収入を得ることで余裕を持つことが出来ます。何気にこれ単体で記事を書いてもよかったのですが、ちょうど警察庁が去年の自殺統計を発表して読売が記事にしてますが、若者層こと「学生・生徒」の自殺者が統計開始以来初めて千人を超えたそうです。少子化の最中でこんな記録が生まれるなんて、最近の若者はこのところの私同様にメンタルが弱くなっているか、相当追い込まれているかのどっちかでしょう。なお去年あたりから自殺者の大半は50代以上が依然と占めているものの、徐々に若年層、主に20代の自殺者が増えていると聞いていただけに引用しやすいデータが生まれました。

 話を戻しますが、何も自殺対策のためだけに雇用を創出するわけじゃありません。大分昔に管仲という人が「衣食足りて礼節を知る」と言っていましたが、人間というのは余裕を持って初めて消費を増やします。消費を増やす価値についての説明はこのブログの読者層には必要ないでしょうが、私が狙っているのは消費拡大のみならず結婚増とそれに伴う出産増で、要するに少子化対策にもつながるのではないかと考えてるわけです。
 更に更に付け加えると、出産数を増やすだけでなく若年層が仕事について社会保障への税収を増やすことでこの辺もマシになるのではないかと期待しています。年金についてはどうあがいたところで現行制度じゃ維持できるわけないので、この場合は医療保険のみが該当します。あと変な話になりますが仮にここで雇用を創出しなければまともな職業訓練を受けられない若者は増加の一途をたどり、10年後には社会保障の担い手とは逆の生活保護対象者を増やすことにもなりかねません。

 あとこれもいちいち言う必要あるのかと自分でも悩むのですが、よく「日本は労働力不足だ」、「移民も検討しなければ」などという話を今でもたまに聞こえてきますが、移民議論は大いに必要でありますが議論の前に若者をもっと雇えよなと言いたいです。要するに労働力不足対策の根本的解決にはまでは至らなくとも、改善にはつながるのではと言いたいということです。

 上記のような観点から私は若年層の雇用創出が必要だと感じるわけですが、ならばどうやって創出すればいいのかという疑問を持たれるかと思います。やり方としては政府の公共事業や企業が雇用した場合の給料を肩代わりするなど政府支出も十分検討できますが、過去の実績から私はこの案ではそんなにうまくは運べないかと思います。理由は前にも書いたように、変な仲介業者が邪魔するからです。ならほかにはどんな案があるかですが、前にもちょこっと匂わせましたが高年層の給料を大きく引き下げるか、この際リストラされてもらうかが一番ベターじゃないかと思うわけです。
 この議論で肝心なのは「いくら人件費を払うか」じゃなくて「何人多くの人間を雇うか」なのです。それこそ月給40万円の人間を1人雇うくらいなら月給20万円で2人を雇う方が長い目で見ると価値があると言いたいわけで、なおかつ雇われる人間は若ければ若いほどいいと主張したいのです。これは言ってしまえば5年くらい前に流行ってもう死語となったワークシェアリングと同じ考えで、この思想を実現化していくことで懸案となっている問題が大分改善されるのではないかというのが昔からの私の考え方です。

 ちなみに私がこの手の主張で我ながら容赦ないなと思うのはうちの親父への態度です。この手の議論をするほぼ毎回のように、「親父一人の給料で俺を何人雇えるんだ」と言いますが、親父も親父で「その分仕事しとるわ」と言い返してきます。
 ただ親父の意見も全く分からないわけではなく、自分もあまり人のこと言えた義理じゃないですが年下の人間とか見ていて、「どうすればこんな連中を使えるのだろう……」と不安に駆られるほど不出来な人を見かけることも少なくありません。ただその一方で、どうしてこれほど優秀なのに評価されないのにと思う人もいないわけじゃないので、希望は捨てずに前向きにこの主張を繰り返してこうと思います、ファイトだ自分。

2012年3月10日土曜日

ストーリの良かったRPG

 前回日本に一時帰国した際に自慢のPSP(まだVITAじゃない。)にまたいっぱいゲームをダウンロードしておきました。そんなダウンロードした中には「リンダキューブアゲイン」という古いRPGのゲームも入っており、このゲームはやったことはありませんでしたが「ストーリーというか残虐描写がかなりアレなゲーム」という噂を聞いていたので、前から興味を持っていました。時期にして大体二週間くらい前にクリアしましたが、前評判通りに面白いストーリー内容で遊んでいる間は大いに満足することが出来ました。それにしても、「俺の屍を越えてゆけ」同様に手加減のないシナリオだった……。

 話は変わりますが、今回このゲームをやってみて改めてRPGはストーリー内容が評価を決めるということを強く思い知らされました。「リンダキューブアゲイン」は古いだけあってゲームのビジュアルとかは現代と比べると未発達な点は否めませんでしたが、それでも昨今のRPGと比べるとプレイしている間の楽しさは段違いで、以前に遊んだことのあるゲームであれば思い出補正と考えることもできますが今回はそういうのも一切無しです。
 このところよく日本のRPGゲームは駄目になった、っていうかゲーム産業自体駄目だという話をよく聞きますが、私はこの辺はグラフィックとかそういうものじゃなく、やはりストーリーが悪くなっているのが大きな原因なんじゃないかと思います。それを言ったら不況の原因をみんなが本を読まなくなったせいだという出版業界もそうですが。
 そんな前置きにした上で、今日は今まで私が遊んだゲームの中でストーリーの良かったRPGゲームを紹介しようかと思います。

  <ストーリーの良かったRPG>
ヘラクレスの栄光3
ドラゴンクエスト5
テイルズオブファンタジア
マザー2
真・女神転生2
幻想水滸伝2

  <ストーリーがクソだったRPG>
ファイナルファンタジー8
ブレスオブファイア2
パラサイト・イヴ
ペルソナ2
※上記評価はあくまで私の視点によるものです。

 さりげなくクソだったRPGも入れておきましたが、おおむねこんな感じとなります。なお「クロノ・トリガー」はシステムと相まって日本のRPG史上で最高傑作だと考えているのと、「ライブ・ア・ライブ」は複数シナリオという観点から敢えてはずしてます。

 まず一番最初に「ヘラクレスの栄光3」を持ってきていますが、このゲームは知名度は低いもののプレイし終えた後の圧倒感は半端じゃなく、最近だと携帯ゲームにも移植されているのでやっていない人にはぜひやってもらいたい一品です。あとドラクエシリーズは数多い中で、やはり全体を通して5が一番好きだということからこの選となっています。
 逆にクソだったゲームでFF8については私以外にも同じ感想を持つ人は多分多いでしょうが、「ブレスオブファイア2」に関しては3以降はやったことないけど非常に良いと言われておりますが、この2に関しては降って湧いたかのように突然ラスボスが最後の最後で出てきたり、行方不明の主人公の妹を軽くスルーしたりとダメなシナリオのいい見本なくらいに突っ込みどころが満載です。「パラサイト・イヴ」はゲーム自体は面白いですがもうちょいなんとかならなかったのかと思う内容で、「ペルソナ2」は「噂を操る」ということをシナリオにもシステムにも重大なテーマにしていますが、プレイした感じだと「噂を操らされる」という感覚が強いというか、なんかやらされている感がしてどうにも好きになれませんでした。

 ざっとストーリーが良かったRPGと悪かったRPGを比べてみると、やはり「やっている」と思うのと「やらされている」と思うのとの違いじゃないかと思います。面白かったRPGというのはどれも主人公たちが冒険する、戦う大目的というものが比較的はっきりしており、プレイしている側も目的意識を持って遊ぶことが出来ますが、逆につまらなかった奴はその場その場で次にやることを指示されて、なんていうか「お使いを重ねていたらいつのまにかラスボスと戦うことになった」という、なんか振り回されるだけの感じがしてやっててうんざりしてくるのが多い気がします。

 ちなみに今現在、「リンダキューブアゲイン」と同じくダウンロードしてきた「影牢」というゲームでよく遊んでいます。このゲームは「館にやってくる人間を片っ端から罠にはめて殺す」というダークなシナリオと変わったアクション性が受けてそこそこ評価されているゲームですが、昔に遊んだこともありましたがやはり楽しく、上からタライを落としたり暖炉の中に放り込んだり、電気椅子に無理やり座らせたりしてケラケラ笑いながらやっています。続編の「蒼魔灯」もダウンロードしておりますが、ここだけの話PS2の「影牢2」はシナリオもアクションも非常に不評だったので、罠ゲー三部作の中で唯一遊んでおりません。ただこの前にこの「影牢2」の罠の中に、「ワニがたくさん入っている池の水車に無理やり縛り付ける」というトラップがあると聞いて、なんだか興味が湧いてきました(´∀`*)ウフフ

産経新聞の記者の質について

 元々批判的な内容が多いこのブログですが、あまり他紙を批判するのはやめとこうと思いつつもこのところあまりにも目につくのと、別の観点からもある批評をしようと思っていたので産経新聞について書きます。まず結論から言うと、最近の産経新聞はあまりにも質が低過ぎると言わざるを得ず、人事の人間はすべからく首を挿げ替えるべきだと切に感じます。百聞は一見に如かずなので早速見ていて呆れた記事を紹介しますが、下記のGMが販売しているシボレー・ボルトに関する記事を見た時は本当に目を疑いました。

GMが「ボルト」を5週間生産中止 発火問題も影響(産経新聞)

 この記事のどこが問題なのかというと、シボレー・ボルトのことを「電気自動車(EV)シボレー・ボルト」と表現している点です。確かにGMはこの車をあくまで「電気自動車だ」と現在も主張していますが、どこの世界に内燃機関(エンジン)を搭載した電気自動車があるのか、こんなおかしな発想が通用するのはアメリカ自動車業界ならではのもので生憎というか日本や世界では通用しません。そこら辺を消費者もわかっており、中途半端なエコカーだって見透かされてか気合入れて出したくせに販売が不振で生産中止になったというのが上記ニュースの肝だというのに。
 それで気になったのでほかのメディアはどう報じているのかというと、まず日経は「電気とモーターで走る戦略車シボレー・ボルト」と書いており、うまいこと核心を避けているなぁと匠心を感じさせる表現となっています。ではこのほかではどうか、読売新聞ブルームバーグレスポンスでは揃ってはっきりと、「プラグインハイブリッド車(PHV)シボレー・ボルト」と表現しており、私もこの表現が最も適切だと考えております。

 はっきり言って私は自動車は見るのは好きですが運転は下手だし別にこの方面専門の記者というわけでもありません。そんな私からしてもシボレー・ボルトを電気自動車と書くのは素人以前の問題で、なおかつこの表現で校正を通す編集というのは異常というよりほかないと感じます。車の構造に詳しくないとかそういうレベルじゃなく、また発行から数日経っているのに全く修正しないというのも安西先生じゃないですが、「誰か教えてやる人間はいないのか(;゚Д゚)」と別な意味で驚かされます。

 仮にこの記事一つだけだったらこの記事を書いた記者(ぶっちゃけ署名載ってるけど)だけが問題だと言って済ませられますが、これ以外でもこのところの産経の記事は疑問符が付くものが異常というか桁違いに多いです。特に中国関係の記事は明らかに現況分析が間違っている、偏向的な視点で書かれている記事が多く、ここだけの話ですが官公庁や金融機関関係者などから北京支局にいるという産経の記者に対し実名で、「あいつをどうにかしろ(#゚Д゚)y-~~イライラ」という批判をシャレや冗談抜きで聞くことが段違いに多いです。私自身も、ネット上で履歴の残る記事によくこんな適当なこと書けるなと思うのと同時に、ほかに人材はいないのかとつくづく感じるレベルです。

 更にこれは日本における産経記事についてですが、産経新聞は読者ターゲット層を保守派に絞っているため基本的に自民か民主かと言ったら間違いなく自民寄りに記事を書く傾向がありますが、これが親米保守か反米保守かと迫られると二律背反となって主張が腰砕けになる傾向があります。特に顕著だったのは去年のTPPに関する記事で、賛成か反対かできれいに親米か反米かで別れてしまうためほかのトピックと異なりどっちつかずな主張が明らかに目立ちました。日経なんか財界が主な読者層ということもあって賛成一辺倒でわかりやすかったのですが。