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2017年8月27日日曜日

日本の競争力があるサービス

 先日のある記事で日本がとうとう中国からサービスを輸入する現実についてツッコミを入れておきましたが、ああ今日昼食後に3時間昼寝したから頭痛い……、改めてサービスという第三次産業の国際競争力というのはどんなものかと少し考えさせられました。

(第33回)国際競争力がない日本のサービス産業(東洋経済)

 上のリンク先は2010年の記事ですがまさにこうした点について具体的データとともに論じており、個人的に意外だったのはサービス貿易全体の3分の1を占める輸送業で日本は大赤字(当時)であったこと、またサービス業の現状について、「日本のサービス産業が、小売り、飲食など国内対人サービスを中心としており、国際競争力を持つサービスを提供できないことの表れだ。」と指摘している点です。なかなか考えさせられるというか、頭痛くて文章がまとまらないというか。

 もう文章荒れたままで進めますが、日本のサービスで国際競争力が高い分野というのはどんなものかと考えたところ、まず上記の輸送に関して国内輸送に関してはクロネコヤマトを筆頭に効率化は高いと思う反面、その高い効率性が急に話題にならなくなってきた過重労働を招き、また残業代不払いを考慮すると、意外と競争力はなかったのかなと思えてきました。クロネコは中国でも宅配サービスを展開していますが、果たしてどうなることやら。

 逆に間違いなく国際競争力が高い、っていうか間違いなく世界最強といえるのはコンビニチェーンサービスでしょう。米国で生まれ日本で発達した形態のサービスですが、実質的日本の手法がそのまま世界の手法に発展し、どの国でも日本のコンビニの形態が輸入されフランチャイズも展開されていることを考えると、地味に大きな輸出分野だと言えます。ドーナツはこけた感じ見えるけど、コーヒーサービスは今や中国でも一般的なほど日本からの発信力は桁違いです。
 一方、圧倒的な輸入超過だと思うサービス分野はインターネットを介したネットサービス全般です。国内サービスに関しては日系企業がやることも多いですがどのサービスも基本的には米国の模倣から始まり、日本から出発したネットサービスは、韓国との合弁ではありますがLINEくらいしか浮かびません。また国内では圧倒的な普及を遂げたiモードは結局海外では普及せず、スマホへの移行とともにすべての投資が無に帰し、それどころかスマホサービス移行も遅らせたことを考えると結果的にはかなりダメージでかかったなぁと今は思います。

 最初に引用した記事にもある通り、日本のサービスは小売や飲食など消費者向けサービスだけが極端に発達して、中集団や企業向けのサービスが極端に弱くなった印象があります。ただその飲食サービスの中で密かに私が注目しているのはファミレスチェーンサービスです。
 今月の文芸春秋(最近活字読むスピードが極端に上がってて、通勤途中の3日で大半を読めてしまい逆の意味でショック)にすかいらーく創業者の話があってそれに影響されたのかもしれませんが、こちらも地味に日本で独自発達を遂げ、洋食メニューやドリンクバー、そして何よりカット野菜など食材の集中購買と調理レス化は物凄い競争力を秘めているのではと最近気になります。昔カット野菜卸大手に取材しましたが、このノウハウは意外と他の国ではありそうでまだない気がしますし。

 上記のすかいらーく一つとってもガストへのモデルチェンジやバーミヤンやジョナサンなど別ブランドの設置などがあり、私しかこんなこと言わないと思いますが、日本で洋食が現在のように普及する上で物凄く大きな貢献を果たしたのはファミレスだと思います。現在、中国ではサイゼリヤの店舗拡大がものすごい勢いで進んでいますが、中国における洋食のスタンダードとなるのはこのサイゼリヤの味と形態だとすでに私は予言しています。何気に昨日も、エスカレーターで前に乗った人もサイゼリヤのテイクアウト用のピザ持ってたし。

 あってないような結論ですが、B2Bやネットサービスではものすごい後進国ではあるものの、対人系サービスにはやや強みがあるのだからもっとこの方面に着目してサービス輸出と国際競争力の強化を図るべきだといいたいです。でもって蛇足ですが、何度もこのブログで書いているように「おもてなし」という言葉はもう使うべきではないし、対人サービスでは強みがあると言いつつも観光関連のサービスはホテル業を中心に日本は話にならないレベルで、外国に勝てとは言わないまでもせめて海外から学ぶべきだとも言いたいです。

2017年8月26日土曜日

記憶に残ったRPGゲーム

中日新聞社説「一日も速く時給1000円に到達すべき」 自社のアルバイトは910円で募集だと話題に(ガジェット通信)

 上のニュースは友人が教えてくれましたが、相変わらず中日新聞はど汚いことをやってるようです。それにしてもここのガジェット通信はかなり昔、事前に許諾を取ってから私の記事を引用したことがありましたが、もうそういうオファーは私には来ないのかな?JBpressにも、「あれだけの記事を毎日ブログに書いておきながらどうしてもっとオファーこないの?」といわれましたが自分でもそう思います。

 話は本題に入りますがこのところ激務とストレスでやばいので気分転換とばかりにまたゲームの話題ですが、これまでそこそこいろんなゲームを遊んできた中で敢えてRPGというジャンルにくくった場合、印象に残るゲームが二本あります。


 ひとつは、プレイステーションで出された「リンダキューブアゲイン」です。システムとか画像は発売された当時を考えてもやや古いですが、その分シンプルな作りで遊び勝手は悪くありませんでした。ただそうした点以上に、このゲームを特徴づけているのはその気違いじみたストーリーの数々でしょう。上の動画もその一つですが、これだけにとどまらず「(;゚д゚)えぇ?」となるような展開や登場人物が多く、ほかでも言われていますがよくも当時にこんなゲームを発売できたものだと思えます。

 もう一つは、こちらはPS2で出てた「グローランサー3」です。このシリーズは6まで出ており、私は4まで遊んではいるのですが、その4でシリーズを見限りました。世間では4こそがシリーズ最高傑作だと言われていますが、私がプレイした感じだと4はお使いイベントが多くて主体的に物事を進められず、序盤に決められたとおりにイベントこなさないとその系統のイベントは途中から全く進まなくなり、終いにはボリュームというか内容が結構冗長でプレイしている間はガチで「はよ終わらんかな」とずっと思いながらやってました。
 もうすこしシリーズについて話すと、プレイステーションで出された1は間違いなく傑作で、フィールド画面がそのままシームレスに戦闘画面へ移るという特徴に加え、イベントを終えるごとにすぐまた新たなイベントに続くという展開のスピーディーさから単純にRPGゲームの歴史においてもまごうことなき傑作といえます。そんな偉大な1の次に出された2はまごうことなき失敗作で、ストーリーボリュームが異常に短く、主人公を含め出てくるキャラクターみんな全く魅力がなく、前作に引き続き出てくるキャラクターもなんか中途半端で、「なにしにきよってんお前」といいたくなるような登場の仕方でした。おまけにゲームシステムもかなり破綻していたし。

 その2の発売からわずか数ヶ月で、今回取り上げる3が発売されました。何故そんな短期間に2と3が発売したのかというと、この両作品はバトルをはじめとしたゲームシステムが完全に共通しており、同時並行で作られたと言われています。ただフィールドの移動は2は地図マップを指定するだけだったのに対し、3は1と同じくフィールド画面を自由に動くことができ、戦闘画面もそのままシームレスにつながるというシステムに戻りました。想像ですが、多分2で不評過ぎたからメーカー側も戻したのではないかと思います。

 では何故そのグローランサー3が印象に残っているのかというと、その洗練されたバトルシステムに加え、ストーリーと世界設定が特別よかったからです。簡単に世界観を説明すると、太陽の光が徐々に弱くなっていくという世界が舞台となっており、その影響で世界の北部を中心に段々と食料が得られなくなり、食料を巡って国々で戦争し合っているという世界となっています。こうした状況から一部の人間は時空転送装置を使って別の世界へと旅立ち、元の世界に残った主人公たちは他国との戦争を継続しつつ、太陽が輝きを失った理由を追いかけていくという展開になります。
 この太陽のくだりはシンプルながら考えさせられる内容で、太陽といわずとも世界気温が下がったら現実の世界でも同じことが起こりうるだけに妙なリアルさがありました。また主人公は会話で選ぶ選択肢によって性格が変わるため感情移入しやすく、その周囲のキャラクターも割と魅力あるキャラが揃っており、個人的には主人公の相棒に近いヒューイという男性キャラが飄々としつつもものすごい責任感で動く人間であったため気に入りました。

 唯一惜しむらくは、1同様に展開が非常にスピーディーであるため息切れせずストーリーが楽しめる一方、あまりにも早すぎてエンディングまで一気に到達してしまう所です。決してボリュームは少なくないものの、やってみればわかりますがあれよあれよという間に最終決戦へたどり着いてしまいます。
 そのせいか、もしくは製作途中で間に合わず削られたのかもしれませんが、ラスボスが何故太陽が輝きを失わせる行為をやったのかという動機については全く触れられず、あいまいなまま「個人の野望のため」で片づけられてしまいます。でもって進め方によってはこのゲーム、主人公側がめちゃくちゃ強くなるため、やりようによっては最終戦でラスボスに一切何もさせることなく投げナイフでハメ倒すことすらできてしまうほど楽勝となってしまい、終わった後には「なんやったんねんこれまでの騒動は?」と拍子抜けしてしまいます。実際、ラスボス戦より中盤の山場の方がきつかったです。

 とはいえゲーム全体としては完成度が非常に高く、特にBGMに関してはかねてから定評ある人が作っており、またエンディングテーマは声優の南央美氏が歌ってて、シングルCDが手に入らなかったからゲームのサウンドトラックを買うほど聞きほれました。ちなみに南央美氏はゲーム中でヒロインの一人を演じていますが、そのヒロインが上記の投げナイフの達人で、ぶっちゃけこのキャラ一人でこのゲームクリアできてしまいます。あと性格といい容貌といい、完全に「機動戦艦ナデシコ」で南央美氏が演じた「ホシノルリ」まんまなキャラです。悪くはないけど。

 最後にもう一つこのグローランサー3が特別印象に残った点として、上記にも述べた通りゲームストーリーの主軸は、「段々と崩壊へと向かっていく世界を救うこと」であり、古き良き日本のRPGらしい王道な展開とシステムだったことが大きいと考えています。個人的にほんの少しおまけ要素つけてPSVitaとかでリメイクし、古い日本のRPGを求めている人たちに手に取ってもらいたい作品です。

2017年8月25日金曜日

おろしはんばーく

 見出しは内容と全く関係ないですが今日の私の晩飯です。先週、数年ぶりに以前通ってた喫茶店寄って、思い出したこともあって今晩も寄って食べてきました。何に驚いたのかというとお値段が数年前のまま据え置きで、かつて金のなかった頃はものすごい贅沢だと感じたりしたのがいろいろ去来しました。

 そうした私の貧乏時代エピソードをこのまま語ってもいいですが、敢えて内容と全く関係ないタイトルにしたのはこの記事の中身を敢えて読み取られないようにするためで、ここだけの話を展開するためです。なんでそんなことするのかというと、そこまで危険じゃないけどあまり耳触りがよくないなと考えたからです、特に日本人には。

自転車シェア中国「モバイク」、日本で10カ所展開へ (日経新聞)

 上の記事は読んでいる人も多いと思いますが、中国の都市部ではもはやインフラとなりつつあるレンタサイクルサービス「モバイク」の日本での導入を伝えるニュースです。このモバイクについては周りからもJBpressとかで君も紹介しないのかと何度か言われましたが、メジャーなサービスで自分以外にも紹介する人が多くいて、私でなければ書けない話題ではないと思って断ってきました。逆を言えばこの記事はそうでもないということです。
 
 まだ疲労が抜けないので結論を述べると、関連ニュースはどれもモバイクの内容や中国の実績、日本でも普及するかなどを論点にして語っていますが、本当に論ずべき内容は中国からサービスを輸入したという点だと私は思います。続けざまに述べると、日本から中国へ輸出したサービスは最近あるのか、そしてとどめに、ここ最近日本で新たに始まり普及したサービスはあるのかといったところです。強いてあげれば「LINE」がこれに当たりますが、中国は普及してきた途中でLINEを排除してWeChatを代わりに引き上げています。

 サービス輸入となると、基本的に日本はネットサービスを中心に米国からの一方的な輸入が続いてきましたが、今回のこのモバイク上陸について私はとうとう中国からも輸入する時代が来たかと感じました。そして今後、上記のWeChatも日本は受け入れざるを得なくなるのではないかと予期しています。
 モバイクにしろWeChatにしろ、何故中国で普及したのかいろいろ分析してもったいぶった理由をつけるアナリストが多いですが、はっきり言えばどっちも「使ってて便利」だからという一言に尽き、その利便性の高さについて言及が少なすぎるように私は思います。何故少ないかって、日本のサービス検証では利便性は案外着目されないからだとも見ています。

 さらに言えば、日本は人材不足なのかここ数年で新しい便利なサービスというのがほとんど生まれてないのではとひそかに見ています。かつてはiモード、あとETCシステムなどを作り、後者に関して私はかつて批判的に見ていましたが中国でも導入されているのを見ると自分が間違っていたということが分かりました。しかし、サービスを輸出するという観点で見て、今の日本のサービスにどれだけ価値があるのかとそういうことに疑問を持つ人間はいないのだろうかと、今回のモバイク騒動を見ていて私は感じました。汚い言葉でいえば、まだ「おもてなし」という言葉に一人で酔ってんじゃないのかと。

2017年8月24日木曜日

戦国初期の関東の主人公は?

戦国時代前半の関東~激しすぎる抗争史(前編) (後編)

 先週に引き続きまた戦国時代の関東について歴史コラムを書きました。今日のJBpressのアクセスランキングでは相乗効果で先週の記事も上位に入り、連載物ならではの貢献を果たしたなと自負しています。
 ただ今回の記事ですが、書く側としては非常にしんどい内容でした。基本的に歴史記事を書くに当たって新たに勉強することは私に限ってはほぼなく、年号などを確認することはあれどもいつも既に理解し、持ち合わせている知識の範囲内で書いています。しかしこの戦国初期の関東は手許で手に入る資料もなければ自分が「わかりやすい」と感じる解説サイトもなかったため、各種のウェブサイトから各人物、事件、組織解説を一から読んで、それを頭に叩き込んだうえで整理しなおす必要があり、さらにそれを出力(執筆)するに当たっては非常に苦しさを覚えました。っていうかこの内容を2週間で約12000字で書くとか普通あり得ない。

 ただその甲斐あってか、ヤフコメを見ると記事内容はもとより文章表現について言及する人も多く、あまり図に乗るべきではありませんが歴史コラムも書いていけるなという手ごたえは感じられました。

 なおそのヤフコメですが、先週ともども「このあたりを大河でやってほしい」というのが一番多かったのはないかと思います。恐らく書いた人の心境としては、このあたりの歴史が面白い、もっと他の人にも知ってもらいたいなど以上に、NHKでの年間を通した放送で詳しく解説してもらいたいという願望があるからではないかという気がします。そこそこの歴史マニアを気取る私ですら確かにこの時代の関東地方は複雑で理解しづらいと思うだけに、こうした気持ちは私にも少なからずあります。
 そうした大河ドラマを希望するコメントの多くにもう一つ、「ぜひ太田道灌を主人公に!」という文言がよくつけられていました。恐らくこの時代の人物としては最も知名度が高く且つ人気もあり、その活躍する姿をぜひ動画で見たいという人が多いのだと思いますし、私もその気持ちがわかります。

 実際にというか、私は当初この一連の連載で中心に据える主人公としてはこの太田道灌を前半に、後半は北条早雲で行こうとプロットを考えていました。ただ後半に関しては戦国時代の関東というより北条家物語だなと思ってバッサリカットし、前半については当初は永享の乱と享徳の乱を二つセットで一つにまとめりゃいいと思っていたのですが、この二つの争乱を解説するには鎌倉府の解説が重要になり、なおかつ享徳の乱をメインでやったら誰も理解できずついてこれないと途中で思えてきました。
 太田道灌は享徳の乱における人物なため、この時点で主人公に据えるには登場期間が限られるため不可能だと感じました。ただそれでも悲劇的で人気のある人物であることから、文章は短いですが印象に残るような書き方を敢えて施し、その甲斐あってか「太田道灌の言及が少ない!」という当初予想していた批判はとうとう来ませんでした。

 以上を踏まえた上で改めてこの時代について述べると、もし大河をやるとしたら、私は主人公には鎌倉公方であり古河公方でもある足利成氏が一番適当だと考えます。というのも成氏は幼少の頃に父親の持氏が永享の乱で敗死し、兄たちも結城合戦で殺されながら6代足利将軍の義教が急死したことで運良く生き延び、鎌倉公方に就任しています。ところが就任後は派閥抗争に巻き込まれた上、親父を殺した張本人の息子が同僚になり(でもって殺す)、享徳の乱を引き起こしますがこの約30年にわたる享徳の乱の東軍における総大将を開戦から終戦までずっと務めています。
 私がこの連載をやっていて一番魅力を感じたのはこの成氏にほかならず、その悲劇的な幼少時代から老齢に至るまでずっと戦乱の日々を過ごしており、戦国初期の関東の重要事件を彼一人でカバーできてしまいます。彼の肉筆なり音声なりにはあまり触れていませんが、彼の人生を見ていて思うのは運命に翻弄されつつもしっかりとその役目や責任を感じて行動しているように見え、責任感のある人だったのではと勝手に想像しています。

 先に予告しておくと、これ以降の関東の歴史については今のところ書く予定はなく、JBpressでもまた今度からは元の中国ネタを出していく予定です。先にも言った通り、これ以降となると関東戦国氏は実質北条家の出世物語となるため、理解するのも難しいわけでもないし、ほかにも解説本が出ているから私が出る幕もないだろうと考えています。
 ただ歴史ネタは今後も溜め記事として書いておこうかなと思うので、また機会あれば出てくることとなるでしょう。目下のところ紹介したいと思うのは前にこのブログでやったフィンランドネタ、あと中国史なら国共合作とかその辺かなという気がします。後者なら自分の足で取材して撮影もできるし。

  おまけ
 昨日出した記事のヤフコメに、「っていうか外国に住んでるアピールとかいらないから」というようなコメントが朝にはあったのですが、何故かしばらく時間がたった後で見返すとなくなっていました。そのことを友人に言ったら、「え、マジ?確かにあったよな」とかいってて、その友人も同じコメントをチェックしていました。どんだけみてんねん俺の記事のヤフコメ……。

2017年8月22日火曜日

今朝の数時間

 自分でもものすごい不思議ですが、一昨日まで全く何も問題なかったのに、昨夜寝るときに布団入ったら全身を這うような感覚を覚えました。結論から言えばどうもダニが発生したようで、それ以前からもニトリの夏蒲団が触るとピリピリするなど不安はありましたが、突然昨日になって全身をダニが這うというのは想像できず、軽いショックを覚えました。
 さすがに今夜もそのまま寝るとやばいので、掛布団、マットレス、シーツを先ほど丸ごと洗濯して今干してる最中です。あと数時間で乾くだろうか?

 それはともかく置いといて、昨夜はそうしたトラブルを抱えてやや薄いものの一応は就寝したのですが、大体時間にして朝6時ごろに外で盛りに入った野良猫が「アオーーン、アオーン」と鳴きながら辺りをうろうろしていたため、かなりパッチリなくらいにこの声で起こされました。
 そのままベッドの上にいてもダニに噛まれるだけなので身を起こし、窓に寄って外を眺めてみたら件の盛りの猫が「アオーーン、アオーン」といってやっぱりうろついており、その様子を一階下の部屋で飼われている子猫がベランダから眺めてみていたのがやけにシュールでした。

 その一階下の子猫には折に触れて餌をあげているのですが、その甲斐あって私の顔を見ると「ニャーー、ニャー」と鳴いてくるようになっており、今朝も窓から顔を出した私の顔を見て餌をねだってきました。あんまり餌あげたりしていると飼い主にも失礼なのでいつも少ししかあげませんが、あらかじめおやつ用の餌を買っていたので、台所から持ってきて一つまみを握ると砂かけババアの如く一階下のベランダというか庭に投げ込み、そのまま姿を見られないようさっと隠れました。窓辺を除くと「ニャーニャー」言いながら食べる様子の子猫が伺えました。

 その後、朝食取ったりして少し時間が経過してからまた窓辺に立ってみたら、一階下のベランダの柱付近に猫の影が。まだ日も登り切ってないのでやや暗かったのですがいつも見る子猫も成長したのか随分と毛色が黒くなってきた……と思いきや、サイズがなんかおかしい。そしたら向こうの方からこっち振りむいてきましたが、下で飼われてるのとは別の成猫でした。しかもかなりでかい、っていうかそこお前の家じゃないだろうと思いつつ、そのあと出勤しました。

2017年8月21日月曜日

その声は毎日聞いて

 先日、プレイステーションネットワーク内で夏休みセールしてたので、コーエーテクモの「影牢~もう一人のプリンセス」というゲームを購入しました。
 なお余談ですが、中国からネット経由でゲームソフトを購入、ダウンロードについて最近気が付いたこととして、そのソフトやデータを配信するメーカーによってダウンロードできるかどうかが変わってきます。例えば先ほどのコーエーテクモなら恐らくこちらにサーバーを置いているのかスムーズにダウンロードでき、ゲームのアップデートも滞りなく行えるのですが、バンダイナムコは接続すらできず、「ガンダムブレイカー3」を起動するたびに「アップデートがあります→接続できませんでした」と表示されなめとんのかこのアホみたいな気持ちにさせられます。

 話は戻りますが私は「影牢」とその系統のゲームはプレステ2以外の「影牢」以外は全部やってて、そこそここのゲームは熟知している方だと思います。つい最近までこのゲームはアクションかと考えていましたが、今回改めて考えてみたところパズルゲームだなーと思えてきました。というのもこのゲーム、罠を作ってハメて殺すゲームだからです
 最初こそにじり寄る敵キャラに右往左往して一つの罠を当てるのにも四苦八苦しますが、慣れてくると如何にうまく複数の罠を順番にかけて効率的に殺すかという方向に発展していき、終いにはどうやって無限コンボかけて死ぬことも許さないまま延々といたぶるか、通称「ヒトコロスイッチ」を考え始めるようになります。ちなみに自分が一番これでよくやったのは第2作目の「蒼魔灯」で、ハンマーでアイアンメイデンに放り込み、針で刺されてから押し出されたところを今度は爆弾使ってもう一回放り込み、また出てきたら最初のハンマーで以下エンドレスでした。

 そんなワナゲー談義は置いといて今回の「ダークプリンセス」やってて気が付いたのですが、主人公の声優が斉藤佑圭氏だったりします。別に贔屓にしている声優でもなく、正直な感想を言えば決して演技も際立って上手くはない(下手ではない)人だと思っているのですが、何故かこの人、コーエーテクモのゲームに必ずといっていいほど出てきます。でもって偶然ですが昨年から現在にかけてコーエーテクモのゲームで遊ぶことが私には多く、具体的には、

<斉藤氏の出演作と配役>
・戦国無双4:井伊直虎
・討鬼伝 極:木綿
・影牢~もう一人のプリンセス:レグリア

 以上のゲームで準主役級の役回りで出ることが多く、実質的にほぼ毎日この人の声を自分は聞いているということに気が付きました。だから何だと言えばそこまでですが、そもそもなんで自分の買うゲームに毎回この人出てくるんだということが不思議で奇妙です。
 ちなみに同じくコーエーテクモのゲームでよく出てきて、尚且つ上記の三作にもばっちり出ている前田愛氏という声優もいますが、私はこの人のことを20年前の「ラングリッサー4、5」の頃から名前を憶えていて、現在の出世した姿を見るとかなり胸が熱くなります。前田氏についてはその演技も評価しており陰ながら応援しているというか……冷静に考えたら、この人の声もほぼ毎日聞いてますね私

 別に毎日声聞いてるからなんだってんだで、意識することも変わることも何もありゃしませんが、昨今の声優ブームで雨後の竹の子の如く新人が次々と出てくる中、同じ人の声を聴き続けるというのもまた珍しいのかなと思います。
 それにしても最近は、特に男性声優でそうですが「笑ゥせぇるすまん」をやっていた故大平透のような個性のある声を出す人が減り、型通りの演技しかしない人が増えているのはやや残念です。アニメなんだから多少大げさで特徴的な演技を求めたいところですが、多分そういう人は今だと人気でないでしょう。最後に真面目な話で締めると、今の日本は個性があればあるだけ損しやすい社会だと声優界見てても思います。

2017年8月20日日曜日

また追跡型のスタンドかよ……

 昨夜、集英社のコミックのKindle配信開始を受けて一挙に3冊購入しました。買ったのは「ジョジョの奇妙な冒険」第8部こと「ジョジョリオン」と、「怨み屋本舗」、「かぐや様は告らせたい」の各最新刊です。このうち一番楽しめたのは「かぐや様」で、読み終えるとそのまままた最初から読み返すほど面白かったです。「怨み屋本舗」は現在の「Evil Heart」シリーズの最終巻であるため購入しましたが、ドッキリするような大展開はなかったもののまぁ面白く、可もなく不可もなくといった感じでした。
 一方、「ジョジョリオン」の15巻については正直言ってげんなり残念ガッカリ失望させられました。初めて使う表現だけど、元ネタわかる人はいるかな?

 具体的に何が不満だったのかというと、見出しに掲げた通りに「また追跡型のスタンドかよ……」と思ったことに尽きます。この最新刊でまた新手のスタンド使いが出てきますが、そのスタンド能力というのが追跡型なのですが、私の印象で述べるとこの第8部に出てくるスタンドは追跡型が異常に多い気がします。
 ジョジョが分からない人向けに少し解説しますが、この漫画でキャラクターが戦闘に使う能力(=スタンド)はいくらか大別されており、代表格としては「近接戦闘型」、「サポート型」、「特殊能力型」みたいなのがあり、「(自動)追跡型」はこれまでにも何度か出てきていて数あるスタンドの中でもやや特殊な特徴を持ちます。具体的にその特徴を挙げると、

・射程距離が無限
・スタンドへの攻撃が本体に伝わらない
・自動で永遠と攻撃し続ける

 と、いったところです。ぶっちゃけて言えばかなり強い部類に入り、使い方によっては一方的にハメ倒すことができるためか味方キャラにはほぼ使い手はおらず、敵役にしか使われません(でもって必ず攻略される)。
 そんな追跡型のスタンドですが、私が把握する限り第8部だけでもうこんなにも登場しています、

・虹村京(ボーン・ディス・ウェイ)
・大年寺山愛唱(ドゥービー・ワゥ!)
・15巻に出てくる新手のスタンド使い

 このほかにも、こちらは射程距離は限られているものの八木山夜露(アイ・アム・ア・ロック)の能力も追跡型に近いような気が私にはします。

 はっきり言えば、能力や攻撃方法がどれも似通っていて、展開がワンパターンです。大体どれも「知らないうちに敵から攻撃を受けて、自動追跡してくるスタンド能力から逃げつつ、本体の居場所を探し、探し出した本体へ一発食らわせてハイ終了」という展開に終わります。
 これまでも追跡型のスタンドは何度か出てきてはいるものの、これほどまでに頻繁に連続して出てくることはなかったと思います。それが今回の第8部では短い間隔で、それも同じキャラクターに対して同じような攻撃をしてくるので、この最新刊に至ってはデジャビュがひどくなんでまた同じ展開を見せられるのかと不満しか湧いてきませんでした。しかもそこそこ引っ張って、この巻で決着つかないし。

 逆に、と言っては何ですが、このひとつ前に出てきた田最環(ダモさん)という敵キャラはその特徴的な容姿といい、脅迫する際の言葉遣いといい、反則なまでに強力な能力からかなり衝撃を受け、読んでて感銘というか登場中は素直に面白かったです。その後なだけに、今度の新手のスタンド使いにはがっかり感がはげしく、「こんなの出すならダモさん復活させろよ!」とマジで思いました。あまりこういう不平は言うべきかどうか悩むものの、明らかに追跡型に偏っていると感じたため、今回に限っては敢えてこういう記事を書いてみたわけです。
 ……ダモさんマジ復活しねぇかな。