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2018年5月29日火曜日

日大アメフト部の声明文について

 人知れず「五等分の花嫁」という現代のおそ松くんみたいなラブコメ漫画にはまっています。まぁおそ松くんというよりかは「七人のナナ」のが近いかもしれませんが、ダブルヒロイン作品は数あれどファイブヒロイン作品というのはまた凄いものを作者は作ってきたと思います。ちなみに自分は四葉推しです。

日大アメフト部が声明文 仲間救えず「私たちの責任はとても重い」「指示に盲目的に従って…」(スポニチ)

 話は本題に入りますが、一連の日大アメフト部の問題についてこれまでこのブログでは一切言及してきませんでした。理由は何故かというと世間の注目も高く議論される内容はほぼどこかしらで既に議論されており、自分にしか書けないと思うような内容もなければそういった必要性も感じず、ホットな話題だからと言って無理して追従する必要はないなと判断したためでした。
 なのに何故ここで取り上げようとしたのかというと、今日出た日大アメフト部員らによる本事件に対する声明文に強い違和感を覚えたとともに、元ブンヤ、と言っても今は自分の本業が分からない立場なのですが、報道関係者としての観点から見て多分自分にしか書けない内容がここにはあると感じたからです。結論から書く……と、ここで何故か例の「失敗した失敗した……」を急に思い出す自分の発想力にワオって感じします。

 仕切り直して結論から書くと、今回の声明文の致命的な部分は「今後どうするか」が何も書かれていない点です。「宮川君を守れなかった」と言っておきながら守るために今後どうするか何も書かれておらず、このまま放置するとしか読み取れないこんな声明文をよくも出せたものだと呆れるとともに、むしろこんな内容ならいっそ出さなかった方がよかったとすら思います。

 詳しく書いていくと、全体としてまず例の殺人タックルについて反省し、原因の一端が部員全体で監督やコーチを盲信し過ぎたと書いて社会に詫びています。その上で、

「今回の件が起こってから、私たちは、どうしてこのようなことになってしまったのか皆で悩みながら何度も話し合ってきましたが、まだ明確な答えが見つけられたわけではなく、これからも話し合いは続けていきたいと思います。」
「今後、具体的に何をしていかなければならないかについては、これから選手一同とことん話し合って決めていきたいと思います。」

 と書いてありますが、一言で言えば「馬鹿じゃねぇのかお前ら」と言いたくなるような言い方です。仮にこの声明文が殺人タックル事件が起きて数日以内に出されたというのであれば初期対応としての謝罪文ということで何も問題ないと思いますが、実際には現時点で既に何週間も経過しています。そもそもこういった事後対策なんてメーカーの生産ラインの不良対策じゃないんだし時間かけたからって内容がよくなるものでもなく、長く見積もっても一週間くらいかければ方向性を出す上では十分でしょう。本音では二、三日で十分だと考えますが。
 然るにこの声明文では、事件発生から何週間も経過しているにもかかわらず今後の具体的な対策や行動は何も書かれていません。二、三日もあれば今後の対策を作るなんて十分だというのに、これほど時間が経過しながら方向性すら出せないというのは、はっきり言えば対策や対応を考えて作ることが出来ない人間たちなんだなと私は判断します。言い返せは、自浄能力はないと言っているようにしか見えず、もはや自浄を期待することもできないでしょう。最初声明文を出すと聞いてまだ学生はまだまともなのかと当初思いましたが、こんなくだらない内容を平気で発表してのける辺り、早く廃部にしてしまった方が後々のためにもいいだろうとすら思います。

 また前述の通り、「宮川君を守れなかった」と言っておきながら今後彼を守るためにどうするかについても一切触れられておらず、事実上、「このまま彼を放置します」と言っているとしか受け取れない内容です。むしろ今回の事件の被害者である関学側の方が、加害選手に対する温情嘆願書を会見で呼び掛けたり、被害選手自身が「またアメフトをやろう」と伝えたりするなど、彼を守ろうとする姿勢も行動もしっかり備わっています。日大アメフト部も、「彼の嘆願書署名にご協力を」などといった一言でもこの声明文に入れればいいというのに、それすら入れないとは正直神経を疑います。

 このほか、以下の文章も目につきました。

「ただし、絶対に必要だと今思っていることは、対戦相手やアメリカンフットボールに関わる全ての人々に対する尊敬の念を忘れないこと、真の意味でのスポーツマンシップを理解して実践すること、グラウンドではもちろんのこと、日常生活の中でも恥ずかしくない責任ある行動を心がけるなど常にフェアプレイ精神を持ち続けることを全員が徹底することです。そのために何をしていく必要があるのか、皆様にご指導頂きながら、選手一人ひとりが自分自身に向き合って考え抜くとともに、チーム全体でよく話し合っていきたいと思います。」

 具体的には下線部のところですが、フェアプレイ精神なんて初めから持ってて当たり前で、改めて徹底するようなものではないと私には思います。というよりも現時点でも持ってないのであれば危ないからこういうスポーツをやるべきではないでしょう。
 百歩譲って今回の反則行為をやらかすなどこうしたフェアプレイ精神が乏しいと自覚したというのであれば、それを高めるために何をするかくらい書くべきです。手段なんていくらでもあるし、「話し合って」決めるようなレベルじゃありません。

 それこそ具体的に言えば、数ヶ月間奉仕活動に従事するとか、外部の倫理講習を受けるとか、過去に監督の指示のままに反則行為を行っていた選手には自主的に引退してもらうとか、今後どういう処分が科されるにしても最低一年間は絶対に対外試合を行わないとか、パワハラ相談窓口を設ける(あっても多分機能しないだろうが)とか、意識改革のため外部有識者を招くとか、話し合って決める時間はこれまでに十分あったはずでしょうに。
 中学生や高校生くらいならこう言った声明文でもまぁ仕方ないと私も思いますが、大学生がこんな低レベルな内容をオープンに出してしまうあたり、日大アメフト部の次元の低さを改めて見せられている気すらします。加害生徒を慮るなど関学側の対応は非常にしっかりしているだけに、好対照ぶりがはっきり見えるだけになおさらです。

 そもそも反省というのは言葉ではなく行動です。口先だけの反省には何も意味はないものの、日本は伝統的にその口先だけの反省で加害側も被害側も形式的に済ませようとしてしまう文化が根強いですが、行動が伴っていない反省など無に等しいです。
 今回の日大アメフト部のこの声明文では、実際に監督やコーチから反則の指示があったのかについて注目が集まっていましたが、私はそれ以上にこの期に及んで口先だけで反省を口にするこの態度に呆れました。これならもっと時間をかけてでもやること決めてからきちんと声明を出せばいいというのに、「とりあえず反省したと言っておこう。宮川君については同情するが放置だ」とわざわざ発表するなんて……この際自分の言葉で言えばこいつらに自我があるとは思えないし、だから反則指示だって何も考えずに実行するし、今後も何も考えず周りに言われるまま適当な対策やったふりして何も変わらないだろうという結末すら覚えます。

 日大アメフト部員についてはこれまでやや同情的にも見ていましたが、この声明文で一気に見る目が変わりました。もう絶対こういう危険なスポーツはやるべきではないだろうし、彼らの意向に関わらず何が何でも早く廃部させるべきでしょう。

2018年5月27日日曜日

でかすぎ(´・ω・`)

左から「J-20」、「J-31」、「タイフーン」、「MiG-29」、「F-16」 
(全長:20.3m、16.8m、15.9m、17.3m、15.0m)

 前に書いた「でかっ」って記事で、中国の自称ステルス戦闘機J-20がやたらでかいということを、他の機種のプラモと比較して紹介しました。上の写真は今月、新たに我が家で生産した「J-31」をさらに加えた物です。
 それにしても改めて見るとタイフーンのがMiG-29より短いんだね。前のJBpressの記事に「ミグみたいなちっさい飛行機をJ-20との大きさ比較に使うのは不適当だ」とか抜かす奴いたけど、タイフーンより長いし、あと世界のベストセラー機はさらにちっさいF-16であることを考慮すると、決して不適当とは思わないというか、基準のはっきりしない批判だなと思います。

 J-20については上の写真からも見てわかる通りに、世界の主要機種と比べてもその大きさはやはり群を抜いています。ただ、ベースというかコピー元のF-22の全長も19.6mと大きく、J-20がでかいというよりかはF-22がでかかったせいと考えるべきです。

J-20とJ-31の比較 

改めてJ-31 

 言っては何ですが作っててJ-31は割かし楽しかったです。如何にもというべきオーソドックスな形していて、バランスの良さを感じます。ちなみにウエポンラックは機体本体の腹の中に収納されており、このトランペッターのキットでは収納部も再現されてて、開いた状態にすることも可能です(J-20も同じ構造だが再現はされてない)。まぁ開いたまんまだと内臓飛び出ているような感じするので、私は接着剤で固めて閉じちゃいましたが。
 なおキットの良さで言えばJ-20に軍配を挙げます。作っている最中はその構造に終始驚かされましたが、出来上がってみると初めから真っ黒ボディで見栄えが良く、また尻尾の先のエンジンノズル用に銀色したデカール(シール)が付けられてて、これだけでも見栄えがかなり変わります。

 と、期待の新星J-31についてつらつら語ってきましたが、今日の主役はこいつじゃありません。


 上の写真は2週間前に作ったSu-34ことフルバックです。名称こそ違えど、ロシアが誇るSu-27ことフランカーの姉妹機の一つで、細部に違いこそあれど基本設計や大きさは同じで、シートが複座になってるところが異なっていますが、普通にこっちもフランカーと呼んでも差し支えないと思います。
 このフランカーについても以前、同時期に開発されたMiG-29とのあまりの待遇の差、具体的にはMiG-29がフランカーに比べダメな子扱いされた経緯を書いた上でこいつのことをでかいのに機敏に飛ぶことから「動けるジャイアン」と書き、ミグをいじめる悪者のように紹介しました。

 しかしあの記事書いた後、その最大の特徴ともいえるコックピット周辺の盛り上がったくびれなどが段々格好良く思えてき、なんかミグに浮気している気もしましたが結局こっちも買って作ってみました。結論から言うと、買ってよかったです。いろいろ気づけたし……。


 改めて、最初の比較写真にフランカーを追加したのがこちらの画像です。見て分かる通り、でかいでかい言ってきたJ-20よりもさらに二周りくらい行くでかさです。スペック表によるとこのSu-34の全長は23.4mで、大本のSu-27は21.9mなのでベースからはややでかくなったという計算になりますが、これは後部のスラスターの間にある謎の尻尾こと後方レーダーが延長したためで、機体本体自体はさほど変わってないと考えられます。
 なおコックピット周辺のくびれともども、この長く伸びた尻尾もフランカーシリーズの代表的特徴です。艦載機のSu-33ことシーフランカーは搭載スペースのためか、ハムスターみたくちっちゃくなってますが。

 MiG-29、Su-34、J-20の比較

手前が MiG-29、奥がSu-34 (なんか遠近おかしい)

上の構図を正面から撮ったもの 

 写真を見ればわかる通り、フランカーはめちゃくちゃでかいです。機体全体はもとよりノーズ、翼、武装のどれもが他の戦闘機を凌駕しており、でかすぎるせいかカメラのフレームにうまく収まらず、写真撮るのに結構苦労しました。

手前がF-16、奥がSu-34(これも遠近おかしい)

 仮に自分がF-16とかミグに乗ってフランカーと空で遭遇した場合、まず相手に強い恐怖を感じ、逃げ出したくなると思います。そう思うくらい機体のサイズでフランカーは他を大きく突き放しており、それでいて機動性に関してはミグ以上、っていうか現時点でも世界トップというくらい機敏に飛び回れると言われ、反則としか思えない機体です。

 先ほどにも挙げたコックピット周辺のくびれについてよくネット上でフランカーは「エロい」と表現されており、なんとなく言いたいこともわかるし自分もそれにつられてプラモ組んでみたところがあります。しかし写真で見るのと実際作るのでは違うというかやっとわかったというか、そのあまりのでかさから作る前に持っていたワクワク感というかカッコよさを追い求める心は組み上がった後には一気に吹っ飛び、「なんなのこのでかさ……(;´Д`)」という、恐怖心のような距離感を覚えました。
 敢えて女性に例えるとしたら、MiG-29は「如何にも普通っぽくありながらきちんと自立した個性もあるかわいらしい女の子」だと感じるのに対しフランカーの方は、「美人でグラマーなんだけど体のあちこちでかすぎて逆に引いてしまう金髪の欧米人」のようなイメージを持ちます。

 一応言っておくと、現代戦闘機のサイズとしてはやはりタイフーンとかMiG-29くらいのサイズが一番多く、これらを中型機として取り扱うのが適切だと私は考えます。その点からすればJ-20はやはり大きなサイズの機体だと言えますが、フランカーシリーズに関してはどれももはや規格外と言いたくなるサイズで、大型機に含むかどうかじゃなく別枠としてみるべきというか次元の違う存在のようにすら感じます。っていうかでかすぎてプラモの置き場所にも困るくらいだし。冷蔵庫の上ももう満杯だよ( ゚Д゚)

 作る前まではそのフォルムの美しさから浮気しかけましたが、やっぱり自分にとってのベスト戦闘機はMiG-29であることが再確認出来ました。やはり写真とかスペック表だけだと全然イメージできませんが、プラモで作ってみるとこの辺の大きさの感覚は非常につかみやすく、いろいろ作ってみてよかったと思います。

 前に書いたJBpressの記事にも今日写真に出したプラモとか出していますが、内心この記事は軍事評論記事において結構革命的だったんじゃないかと後から思えてきました。模型とはいえ、異なる戦闘機の機種を同じフレームに並べで表示(現実にはまず不可能)することでその違いを比較しやすく、また構図も自由に選べるだけに、実機の画像ではできない解説や紹介もできるようになると思えます。CGとかでもできなくはないですが、それよりもやはり模型の方がメリットが多いでしょう。
 なるべくミリタリーに興味を持っていない層向けとしてこうした試みというか暴挙をやらかしましたが、ライト層への解説という意味では模型の使用は悪くない手段だと思います。おかげというかアクセスは割と好調なようで、個人的にも自信を取り戻すいいきっかけになりました。

 ある程度現代で主要な機種は今回のSu-34の生産でカバーできたため、プラモづくりは新たな連休が来るまでは一旦ストップする予定です。まだ情熱が残っていたら、今度作るとしたら単発クローズデルタという割と変わった造形しているJ-10辺りを考えてますが。

2018年5月26日土曜日

彼が心理学部を志望した理由

 先日の日本帰国中、何度かこのブログでも紹介している世話している中国人と会ってきました。彼は二年半の日本での語学留学を経て、今年四月から関西の某私大の心理系学部への進学を果たしており、関西によることもあって現状確認も兼ね、あと集合場所近くに住んでいる後輩とも会うため大阪へ行ってきました。

 私と中国人と後輩の三人で一緒に夕食を食べましたが、中国人と後輩が会うのはこれが初めてでした。初対面ということもあって後輩は中国人にいろいろ質問しており、「一体なんで心理学部を選んだの?」と志望理由も尋ねたのですが、

「これまで何人も女性から振られて、傷ついた自分の心を癒したかったから( ・ω・) 」
「自分の心を癒すためかよっΣ(゚д゚;)」
「ついでにほかの人の心も癒そうと思っています( ・ω・) 」
「ほかの人はついでかよっΣ(゚д゚;)」

 という、衝撃的な志望理由が明かされました。っていうか俺も知らんかったし。
 ただ心理系学部の学生とはこれまで何人も会ってきましたが、大抵は「人間の心理メカニズムに興味があるため」とか、「相手の心理を読んでより理解できるようになるため」などと如何にも教科書っぽい志望理由しか聞いたことがなく、まさか「自らを癒すため」、しかもその原因が「女に振られ続けてきたから」という志望理由は私にとっても結構衝撃でした。

 基本、志望理由とか動機の類はストレートであればあるほど私は評価します。仕事を選ぶ理由も金のためとか楽な仕事だからとか、そういった理由をオープンに語る人ほど信用できるし頼りがいもあり、逆にまどろっこしい理由を挙げる人に限ってあまり期待できないという傾向があるとすら考えています。まぁ実際に志望理由を「生活する金のため」と書いたら私の場合は落とされましたが。

 そういう意味で上記の中国人の回答は面白いと思うし、見所あるなとすら思っています。後輩もこの一言を評価しており、「それ絶対、就職の面接とかでアピールした方がいい。マジ面白い(゜∀゜)」と勧めていました。
 なおこの会合の後、中国人はそのままアルバイト先へ直行し、私はというと後輩の案内する銭湯でひとっ風呂浴びてから漫画喫茶で一泊しました。その後輩からは別れ際、「花園さん、荷物それだけっすか?」と、ナップザック一つで約一週間の日本滞在にやってきた私の姿を指摘してきました。後輩曰く、「東京出張でもあり得ない軽装ですよそれ」だそうです。

2018年5月25日金曜日

眠たくならない車を作るには

 前にネットで、大学の授業中に居眠りする学生が多いので室内の空気を測定すると、ちょうどいい感じにCO2が居眠りを誘うくらいの濃度になっていることが分かり、授業中の換気の必要性に触れた話を見かけました。私自身もすごく納得するというか、閉じた空間に集団が入るとその吐息からCO2濃度が上がって眠たくなるのはどこでもよくあり、冬場は多少寒くてもたまに空気を入れ替えないとオフィスとかでも眠くなり効率が落ちる要因になると思います。
 ただこうした現象は学校やオフィス以上に、一番短だと言える現場はやはり車の中だと思います。エアコンなどで換気は行われているものの、それでもCO2が溜まってしまうがゆえに運転中などはどうしても眠気を誘われることになってしまいがちです。ある意味、「運転してても眠たくならない車」を作れたら、それだけでもアピールポイントになるのではないかと思え、先日うちの名古屋に左遷され会社員生活を終えた親父とともにどんなプランがあるか話し合いました。

1、酸素インフレーターを搭載
 最も現実的な方法としてはやはりこれで、酸素を発生もしくは合成する装置を車載装置として取り付け、社内の空気のO2濃度を高めるというやり方です。現在でも携帯用酸素など眠気防止用として売られており、適度な濃度の酸素の吸入は脳を覚醒させる上では非常に効果的であるということは、元ガス屋の立場からも断言できます。どうでもいいですが高圧ガス主任者一級の資格持ってるけどどう使えばいいかいまだにわかりません。

2、運転中にドキッとさせる
 うとうとしている時になにかドキッとすれば意外と一瞬で覚醒するのではと考え、そこに一体どんな方法があるのかとしばし考えたところ、「ドアミラーやバックミラーに、たまに幽霊とか妖怪が映り込むってのはどうだろうか?」と私が提案しました。具体的には血まみれの女性とか口だけのよくわからない化物とか、そういうのが一定時間ごとにヒュっとミラーに映るような仕組みです。まぁ驚かし過ぎて、事故誘発させるかもしれませんが。

3、窓を開ける
 っていうか普通に窓開けて換気すればいいんじゃねっていう結論です。これを言ったら元も子もないのですが。

 ちなみに2番絡みの話ですが、日本滞在中に「コープスパーティ ブラッドドライブ」というゲームを空き時間に少し遊びました。これより前の「コープスパーティ ブラッドカバーリピティッドフィアー」というゲームは既に遊んでおり、その続編に阿当たる「ブックオブシャドウズ」とともに「ブラッドドライブ」が以前安売りされていたので買っておいたのですが、いかんせん技術力のない開発メーカーなだけにローディングは多いわバグは多いわで、内心あまり評価していません。声優にミンゴスとはらみーが出てるから買ったようなもんです。

 そんな「ブラッドドライブ」ですが、序盤に死体がゴロゴロ転がっている異世界の小学校校舎で、顔面をかんなにかけたような女子高生に追っかけられるのですが、捕まれば即ゲームオーバーかなと思ってバッドエンド(ゲーム内では「Wrong End」、または「どすこいエンド」)を埋めるためにわざと逃げずに女子高生の前立ったところ、一発ではゲームオーバーにはならず右手でゴツンと殴られました。
 多分そのまま殴られ続けたらゲームオーバーになったのでしょうが、結構鈍い音ともに予想外に殴られたため、「なんやこいつ、殴りよったで(# ゚Д゚)ムッカー」と変にむかっ腹が立ちました。このゲームやっててもちっとも怖くないのはきっと、こういうところにあるんだと思います。っていうかゲーム起動直後に「トロフィーを準備中」とかいう謎のテキスト出すのはまずやめてもらいたいものです。

2018年5月23日水曜日

プラモ記事の裏側

中国の最新ステルス機の形状、プラモで検証してみた(JBpress)

 これまでJBpress向け記事の取材で風呂入ったりザリガニ食ったりしましたが、今回のこの記事ほどやらかしたという思いのする記事はありません。具体的に言うと、自分の作ったプラモをどう載せるかというコンセプトで記事を書き始めた自分の発想の仕方はいろいろおかしいです。
 内容は読んでもらえばわかりますが、中国の戦闘機開発の歴史とステルス機の特徴について、以前にもこのブログで写真をアップしたJ-20のプラモと、こちらまだ出していないJ-31のプラモの写真を載せながら解説しています。下の写真は掲載版には使わなかった写真です。



 これはカメラを固定した定点撮影で、二機の比較としてはいい構図なのですが、いかんせん他にもグラフや写真をたくさん掲載しているため使えませんでした。まぁ見ての通り、相変わらずJ-20がでかいことが分かります。

 なお今回使った写真は記事執筆前に、「こんな記事書いていい?」と編集部に相談したところ、背景は白地だと構造が分かりやすいというアドバイスを受け、それに従う形で撮影しています。元々、自宅の壁の一部は漆喰が塗られているため最初から白地であったというのは良かったのですが、プラモを載せる台はベージュしかなく、何か白い敷物敷けば何とかなると思ってあれこれ探したところ見つからなかったため、自分の肌着をテーブルの上に敷いて撮影したのが上の写真です。
 一応言っときますが、着ていた肌着をいきなり脱ぎだして敷いたわけではなく、ちゃんと洗濯して畳んどいた奴を使い、滑らかな平面を出すためにわざわざアイロンまでかけました。ぶっちゃけアイロンかけている最中、「俺は今、何をやっているんだろうか」と自問自答しましたが。

 写真の秘密もばらしたので、引き続きこの記事に至った経緯について書いてきます。まず2週間前に中国のおもちゃ市場について書いた記事もアップされてますが、当初はプラモの写真を中国のおもちゃの例としてこの記事に使う予定でした。しかし記事にプラモを絡めようにも中国プラモ市場に関する現地報道や分析はほぼなかったほか、日本のプラモメーカーも中国市場単体の業績は公開しておらず、書きようがなかったため一旦は見送りました。
 その後、「戦闘機のプラモなんだし戦闘機ネタでいいか」と開き直り、編集部も承諾してくれたので一気に書くこととしましたが、よくこんな提案を編集部も受け入れてくれたものだと感謝しきりです。

 ただ書くことが決まってリサーチはそんなに苦労することなく済んだものの、ややスランプ気味だったのか執筆面では苦労しました。そもそも前回のおもちゃ市場の記事は、恐らく自分にとっては初めて、掲載当日のランキングでトップテン入りしなかった記事となるなど、5月上旬はこのところの疲労のせいか文章が悪くなっていたように思います。
 そのため、今回の記事も一旦書き上げて編集部に出しはしたのですが、翌日に改めて読んでみるとひどい体裁で、内容も理解し辛い上に自分で書いててポイントが分からないという駄文であったことに気が付きました。結局、またもう一日フルに使ってほぼ全編にわたって書き直すこととなったものの、苦労しただけ幾分マシになり、またそれ以降からこのブログの文章もよくなり始め、やはり当時はスランプにあったと改めて自覚させられました。
 そうした苦労が実ってか、今回の記事では現在のところランキングは1位です。正直うれしいよりも今回に限ってはホッとします。

 続いて記事内容に関してですが、割と徹頭徹尾シンプルに、且つ中立的に書くことを意識してまとめてあります。ふざけた部分はJ-20を見てサイコガンダムを連想したって言ってるところくらいでしょう。
 Yahooのコメントを見ていると「こんな当たり前/みんな知ってる情報ばかり書きやがって」と書いている人がいますが、正直に言えば、こうしたコメントを見るにつけまだまだ自分の需要があるなと思え安心すらします。というのも、軍事や歴史の記事は専門的に書かれることが多く、造詣の深いもの以外だと理解し辛い傾向があり、今回の私の記事はその点を逆に突くことを意識していたからです。

 前にも似たようなことを書いていますが、この手のジャンルの記事は「素人が口出しするな」と言わんばかりに専門用語を羅列したり、一部の主張を強く取り上げたりするなど初心者お断りな内容が非常に多いです。しかし初心者からすると間口で門前払いされては理解のしようがなく、興味があっても知ることが出来ない状態にあり、だからこそ素人目線で分かりやすい軍事関連記事も需要があるはずだと考えて今回の記事の構成を練っています。
 具体的にはRCS(レーダー反射断面積)等という専門用語は一切使わず、中国の戦闘機はどう開発されてきたのかと、現在運用されている戦闘機はどんな種類なのか。そして最後に戦闘機の形状をプラモを見せながら素人っぽく感想を述べるという構造にしてあり、ある意味「サイコガンダムみたい」と書いたのも印象を誘導させる思惑があります。

 ヤフコメを見ていると一部の人たちはきちんと理解しているようでしたが、日本の防空を考える上でこの記事の中で重要な情報は、「中国の艦載機はJ-15ことシーフランカー」、そして「2000年以降に中国は次々と、パクリとはいえ新規戦闘機を開発、就航、運用させている」という情報でしょう。けどこれらの点は見る人が見ればわかることなので敢えて詳しくは指摘したり語ったりはせず、まずは興味と印象を残させるような文章を意識して書いています。
 コメントを見ている限りだと、割とこの目論見は当たったかなと思います。

 最後に、改めて今回戦闘機プラモの写真撮ってて感じたこととしては、やはり実機と比べるとどんな角度からも写真が撮れるため、構造解説記事とかで映える画像が作れるなと感じました。特に複数機種の戦闘機の大きさを比べる場合、そもそも実機では並べて撮影すること自体がほぼ不可能であることを考えると、プラモを使って見せるのはなかなかに効果的です。
 前にJ-20の写真をこのブログに載せた際も、知人を中心に「わかりやすい」、「見やすい」などと評価してくれる意見が多く来ましたが、ミリタリー記事にプラモ使うというのは一見暴挙に見えつつも、単純にわかりやすい記事を書くという観点では間違った選択ではないと実感します。

  おまけ
 今回、「J-20がでかいだなんて、フランカーのがもっとずっとでかいじゃねぇか!」という批判が来るだろうと、でもって真正面から殴られる覚悟で記事を出したのですが、意外にもこうした批判は全く来ませんでした。J-20がでかいことを強調するためにあえてフランカーの大きさには目を瞑ったのですが、この辺についてはまた今度解説します。

2018年5月22日火曜日

LCCの乗客レベル

 また昨日まで約一週間ほど日本に入国して関西、東海地域を回っていました。ちなみに1日目は普通に高槻の漫画喫茶で一晩明かしましたが、なんか漫画喫茶の方がよく寝れるような気がします。あと読もうと思っていた「兎―野生の闘牌」が間に抜けてる巻があって結局また読めませんでした。

 話は本題に入りますが今回個人的に印象に残ったのはケイスケホンダ的に、使用した春秋航空の乗客でした。春秋航空と言えば格安航空会社ことLCCとして、ごく初期から日本で実際に運営されている中国上海市を本拠とする航空会社です。特にこだわりなく、料金が比較的安く(極端にではなく)且つ往復でなるべく同じ航空会社にしようと思ったことからこの春秋航空を選びましたが、結論から言えば今後利用することは多分ないと思います。このように考えるようになったのも、航空会社のサービスはともかく乗客のレベルが極端に低いと感じたからです。

 往路便、復路便ともにあまりいい思い出がないのですが、やはりLCCということもあって乗客は比較的若い中国人客が主でした。これまで私は日本と中国の往復において東方航空とデルタ航空をややメインに、あと安い時にはANAやJAL、そして去年は同じくLCCのピーチエアラインを利用してきましたが、これら比べると春秋航空の乗客の質は目を覆うくらいひどいものでした。
 なおピーチもLCCということもあって乗客は若い中国人ばかりでしたが、使用した便は深夜1時半出発の便であったことから乗客は基本くたくたで、離陸と同時に合宿みたくみんなして一斉に寝るため搭乗中に不快感を覚えることはありませんでした。

 話は戻りますが春秋航空の乗客がどれだけひどかったのか具体例を挙げると、

・無意味に机や椅子を音を鳴らして叩き出す
・離陸・降下中にも関わらず立ち上がる
・大声でしゃべりだす
・意味もなく通路をうろつく
・食べカスを通路に吐き出す
・搭乗の際に大きな荷物を抱え既に着席している乗客にガンガンぶつけてくる

 ざっと挙げればこんなもんです。同じ中国の航空会社である東方航空や中国国際航空(エアチャイナ)の乗客と比べてもその質の差は歴然で、これまで中国便で感じなかった不快感を今回激しく感じて、多少値段が高くなってもこういった飛行機には乗りたくないと感じたほどでした。
 何故これほど差が出たのかというとはっきり言えば料金価格の差で、価格が安いことから所得が低く、あと地方の田舎出身の若い中国人が多く登場したからではないかと思います。といっても食べカス吐いたのは年配のおっさんだったが。

 中国の事情を知っている人には早いですが、その都市部と田舎の人としての差は非常に大きく、上海市などの大都市の住民は非常に洗練されているのに対して田舎出身者はあらゆる面で問題のある行動をとることが多いです。なおツッコミの激しい後輩によると、中国国内でも大都市同士をつなぐ便は多くないが、地方都市とつながっている便だとやはり問題のある乗客が増えるそうです。
 こうした事情は中国人当人ですらよく自覚しており、特に上海市の住民などは田舎出身者だとわかると露骨に態度を悪くするなど差別感をはっきり出すほどで、凄い人になると、「中国人の九割はこの世にいなくていい人たちなの」と日本人ですらドン引きする発言する人すらいました。

 しかし現実にこういった粗暴な中国の田舎出身者を見てしまうと、恐らく私に限らずともいくらかの差別感情を日本人も持つと思いますし、現実に今日本で中国人旅行者をよく思わない人たちはこういった人たちを見ているのではないかと思います。先にも書いた通りに大都市の中国人はマナー面でも非常に洗練されてきているので、個人的には「中国人」とひとくくりで見ない方がベターだと考えますが。

 それにしても今回はLCCの価格に対するそのデメリットを初めてはっきりと認識しました。以前ほど金に困ってないし、あと日中往復便の数はこの一、二年くらいでまたさらに増えてどこの航空会社でも安くなってきているので、今後はもっとしっかりした航空会社を選ぼうと思います。
 なお個人的におすすめなのは、多少高くなりますがデルタ航空です。JALとかANAよりずっとサービスいいし、機体設備もグッドです。地味に東京―上海便だと滞在時間が長く取れる離発着時間ってのも見逃せません。

2018年5月19日土曜日

Vivaldi最強伝説!

 かつて、「Opera最強伝説」という言葉がありました……。

 現在でこそどのブラウザにも当たり前についている機能に「タブブラウザ」がありますが、この機能は北欧初のウェブブラウザことOperaにて初めて実装されたものでした。私は学生時代、「他の人間と同じものを使うなんてありえない」などと盗んだバイクで走りだしそうな自分だったこともあって、なんか特徴的なブラウザを使いたいと思って探した際に見つけ、その機能と凄まじい速さに驚嘆しました。
 それ以降、私はOperaのヘビーユーザーとなり、自宅にきた友人にマウスジェスチャーでタブを閉じては開いて切り替える動作を見せては驚かせたりして、いい時代をOperaとともに過ごしました。ちなみに新聞社にいた頃も、会社のパソコンに勝手にインストールして、ITメディア出身の同僚に、「なんでOpera入ってんの?」と無駄にビビらせてました。

 しかしそんな蜜月時代もあっという間でした。Operaのバージョンが10.00になったあたりから不具合が続出し始め、また単純な機能にすら不安を覚えるようになり、大体このころから最新版ではなく9.0番台を使っていました。しかしOSの切り替えなどで古いバージョンもとうとう使えなくなり、仕方なく最新版をインストールしたら以前よりもさらにもっと激しく悪くなっており、完全に表示することが出来ないサイトすら出ました。
 確かこのブログソフトのBlogger自体も、編集画面が開けなかったです。最低限の能力すら持たない、はっきり言って欠陥品もいいところでした。仕方なく、それ以降はFireFoxを使うようになり、現在はVPNの関係からChromeを使っています。

 上記のOperaの不具合ですが、どうも創立者がまさに問題が起こり始めた10.00のあたりで退社していたことが原因だったようです。実際、10.00以前と以後で全く違うブラウザと言ってもいいくらい内容が変わっていました。
 そしてその創立者ですが、有志と組んで新たなブラウザを作っているとのうわさをある日聞きました。そしてそのブラウザの名は、Vivaldiです。

 私は上記のうわさを聞いた際に開発中のバージョンをダウンロードして使ってみましたが、中国だと検閲回避のためにVPNを、そしてVPNをつかうためにはChromeを使う必要があるため、ちょっと見ただけで本格的に使うことはありませんでした。とはいえ、やはり懐かしさを覚えるブラウザであったのは印象に残っています。

 何故こんな話をするのかというと、実は会社のパソコンでも作業用にFireFoxを入れていたのですが、どうもOSをアップデートしてから中国のアクセス制限が原因でしょうが不具合が起こり始め、まともに使えないのでエクスプローラーで代用していたのですが、やはり使い勝手が悪く、何か代替先はないかと考えた際に上記のVivaldiを思い出しました。既に正式版が出ていたので早速ダウンロードして使いましたが、明らかに早いです
 日本で使った時はそれほど感じなかったものの、アクセス制限で日本語サイトの表示が遅い中国だとその速さは歴然で、また画面も相変わらずシンプルですこぶる見やすく、設定もシンプルで調整しやすいです。そして何より、マウスジェスチャーも使え、懐かしさがこみ上げてきます。

 恐らくこのまま会社のパソコンではVivaldiを使い続けると思います。そして再び、「Vivaldi最強伝説」が始まると確信しています。っていうかVPNの障害なければ自宅でも使いたい……。