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2019年1月18日金曜日

ロシア軍機墜落事件について

ロシア軍戦闘機2機、日本海上空で衝突 爆弾は搭載せず(AFP=時事)

 今日夕方に飛び込んできたこのニュースですが、率直に言って不謹慎ですが少し興奮しました。というのも墜落したのが「Su-34 フルバック(NATOコード名)」だったからです。


 このフルバックは「Su-27 フランカー」の対地攻撃能力追加バージョンな姉妹機、ぶっちゃけ「F-15 イーグル」の対地攻撃能力追加版である「ストライクイーグル」の構想をパクった機体で、「ストライクフランカー」という別称もあります。そんなフルバックですが、以前にプラモで作ったのが上の写真です。
 直接この手で作ったこともある機体だっただけに、今回のニュースを見て「ああ、フルバックか」と、去年山ほど戦闘機プラモを作ったおかげで素早く反応できるようになりました。

 なお名古屋に左遷されたうちの親父も自分に触発されてか、全く同じフルバックのプラモをこっそり作っていました。


 上の写真はフルバックと、先日作ったばかりのホーネットを並べたものです。このホーネットはアップデートされた現行の「スーパーホーネット」と比べると一回り小さいのですが、戦闘機として決して小さい方ではないものの、フルバックと比べるとやっぱり頼りないくらい小さく見えてしまいます。


 こちらは小型戦闘機の代表ともいうべきF-16との比較。ますますちっさく見える。


 三機を並べたものですが、コックピット付近を見比べるだけで如何にフルバックがでかいかがよくわかります。


 最後に中国のJ-20と並べた写真です。いろんな戦闘機作ってきましたが、今現在になってみてみるとやっぱこのJ-20が作ってて楽しく、尚且つ置いていても一番見栄えがいいです。そういう意味でこのJ-20のプラモはマジおすすめです。

2019年1月17日木曜日

中国だったら……

 もし仮に今の日韓レーザー照射、徴用工問題の当事者が日本でなく中国だったら、

・予告なく重要物資の輸出禁止、韓国製品の関税大幅引き上げ
・韓国人に対するビザ免除撤回
・韓国近海に軍艦を派遣
・韓国政府サイトにサイバー攻撃
・鉄砲玉を送って竹島上陸
・国内で捕まえている韓国人囚人に死刑執行
・スパイ容疑で韓国人逮捕
・韓国軍艦目掛けて急降下爆撃訓練実施

 くらいはするんじゃないかなぁと思います、マジで。

 もちろん日本は中国の真似をする必要はなく、っていうか一部はさすがにやっちゃまずいと私も思いますが、真面目に経済制裁くらいはもうそろそろ必要かと思います。レーザー照射問題だけならともかく徴用工問題に関してははっきり言えば韓国側からの断交宣言といってもよく、この手の交渉に金と時間をかけるくらいなら、経済制裁をかけた上で韓国進出日系企業の補償にお金を使った方がよっぽど有益な気がしてなりません。

 現在の日韓問題はムンジェイン大統領による影響が強いことには間違いなく、彼がいる間は関係回復はほぼ望めないとみてもいいでしょうが、かといって彼が青瓦台を去った後に回復するのかと言えば、朴槿恵前大統領の例もあるだけにこれもまた疑問です。
 なお個人的に韓国の件で自分が一番頭に来たのは、李明博元大統領の「天皇が土下座してくるなら会ってやる」発言です。この時も当日は自由に報道しろと言っておきながら翌日にはそんなこと言った覚えはないと発言をひっくり返していましたが、どうも向こうの大統領は毎度毎度言葉が軽い気がします。まぁ日本の総理もここまでではないですが軽いですが。

 っていうか自分も過去の韓国政府の日本に対する問題発言、行動をまとめた上でJBpressで書いてみようかな。さっきの天皇土下座発言をはじめ、結構忘れている人も多いような気がするし。

2019年1月16日水曜日

やる気の高い人ほどよく辞める


 今日は会社を休んで上のホーネットを作っていました。こう書くと語弊があるように聞こえますが、ホーネットを作るために会社を休んだわけではありません。
 なおニッパーが壊れたので買い換えたらやけに高い(3000円くらい)もの選んじゃいましたが、これがよく切れるニッパーだったので割と満足です。一方、こちらのホーネットはタミヤブランドですが作っているのはイタレリというOEM品で、パーツが各所で合わず作ってる間結構ストレス溜まりました。また今使っている接着剤はオレンジの香りするという奴ですが、これがまたなかなか接着せずにストレス溜まり、Amazonのレビュー見て「おお同士よ……」と納得してました。次回はまた普通の接着剤を買いなおすことにします。

「潰れない海外駐在員」の意外な特徴とは(JBpress)

 そんなわけで自分の記事解説ですが、まずヤフコメみて、「案外読めない人多いんだな」と率直に思いました。一方、NewsPicksを見ると、一発目で正解叩き出す人がいて、やっぱりこっちの方が読者レベル高いなとつくづく感じます。
 正解とか一体何のことかというと、今回の記事は露骨に裏テーマを用意して書いた記事です。表テーマとしては「海外駐在勤務で潰れないタイプ」の紹介ですが、真のテーマは「やる気の高い人間、特に新卒採用時には要注意」という内容でした。

 今回のこの記事では海外駐在に強いというか向いているタイプとして、一に体力で語学は二の次、でもって宗教やってる人は圧倒的に強いというわかりやすい内容を提示しておりますが、本当のポイントは真ん中あたりにある、「駐在勤務に高いやる気と意欲を持ってやってきた人ほど早く潰れる」というポイントです。
 この傾向は私自身がこれまで駐在員を実際に見てきて感じたものでありますが、それ以上に記事中でも少し触れている理論は私自身が自己流で分析したものです。そしてこの分析は、駐在員というよりも新卒採用社員を見て弾き出したものです。

 一体どういう分析かというとまず結論としては「やる気の高い人ほど早く辞める(駐在勤務で潰れる)」で、そしてその原因はというと、「理想が高すぎてプラス面しか見ていない人は、そのままマイナス面を把握しないまま現実に直面すると高いストレスを受けるため」であると主張しています。

 海外駐在の場合ですと、この赴任をキャリアアップのチャンスだとか世界を股にかけるサラリーマンなどばかりに着目するやる気の高い人は、実際の海外勤務での苦労や課題、問題点を見落とす、または過小評価して赴任してしまい、実際に着任後にこれら現実とぶつかると想定外のダメージを食らうこととなります。
 逆にというか、会社に無理くり海外赴任させられたやる気のない人は初めからその赴任に対して期待とかそういうものは抱いておらず、やる気のある人とは逆に海外駐在のマイナス面ばかりに目を向けがちです。そのため現地で問題にぶつかっていてもある程度覚悟が出来ている、うまい人なんかはあらかじめ対策を立てており、いわば想定内の課題として受け止めるため想定外だった人と比べると受けるストレスは必然的に低くなります。そして逆にプラス面(中国だと大体女絡みですが)にぶつかると、「こんないい面もあったんだ!」とばかりに想定外のボーナスもらうような感じで、通常よりポジティブに、はっきり言えばやる気のあった人よりもずっとプラスに捉えます。

 探せばありそうですが上記のような心理反応について統計こそ持ってないものの、経験則として、また実感としてもこうした現象は頻繁にどこでも見られると確信しています。海外駐在の場合だとより顕著にみられるのですが、それ以上に顕著に見られるのは、冒頭でも述べたように新卒採用です。
 実際にというか、入社前にやる気の高かった人間ほどすぐ離職するのをこれまで私は何度も見てきました。逆にというかやる気のない奴ほど苦しい現場でもやけに忍耐強く耐え、数年経ってしまえば「こんな会社に来るつもりなかったのに……」と言ってた奴ほどエースと化している光景が、割といろんな会社で見られます。

 では何故新卒採用ほど上記現象がよく見られるのかというと、原因は大きく分けて二つあり、一つは企業側の情報公開における不作為にあります。具体的に言えば、従業員募集時に自社のプラス面やメリットばかり強調して、マイナス面をひた隠しにするという点です。「うちはダーティな職場です。弱者は容赦なく去ってもらいます」なんて言いながら募集をかける会社はないでしょうが、現実にはこんな会社はたくさんあります。でも絶対に言いませんし教えません。
 ここまで激しいものでなくても、昇給が悪いとか問題のあるオーナーがいるとか、仕事に残業が多いとかいう事実はわざわざ応募者に説明はしないでしょう。しかしそうした事実は知らされずに、「アットホームでやる気次第でお金が増える職場だよ!」としか聞かされずに入ってきた新入社員はまさに「やる気のある人」となって入ってくるわけで、入社後に自分の知らなかった現実に直面することとなるわけです。

 二番目の理由として、これは結構ガチな日本式採用の問題点ですが、総合職採用が多く取られている点も間違いなく原因でしょう。総合職というと聞こえはいいですが、実際には「何をやらせるか決めてないけどとりあえず頭数を揃えるための採用」というのが実態です。これによって何が起こるのかというと、本人がその会社で希望する仕事があったとしても入社後に別の仕事が割り振られることが十分起こりうるわけで、普通に考えてそうなったら十中八九やる気落ちるでしょう。ましてや、入社前にその希望職への情熱が高ければ高いほど。
 また総合職採用の場合、理想だけじゃなく現実を見ようとしてもそれが空振りになる可能性もあるわけで、入職前のリサーチがほぼ役に立ちません。例えば営業の仕事の具体的内容や課題を把握して置いたら経理にされたり、入社後になってその後やる仕事が決められるのでリサーチのしようがないでしょう。この点で言っても、「仕事は何でもいいから、とりあえず安定した会社に入れればいいや」的なやる気のなさそうな人の方が長持ちしそうな感じがしないでしょうか。

 以上二つの理由から、やる気の高い人ほど実は離職リスクが高いと私は見ています。しかしながら日系企業の採用、特に新卒採用ではコミュニケーション能力などという審査する連中が持っているのか妖しい能力とともに、本人のやる気の高さは高い評価ポイントとなりがちです。仮にやる気の高い応募者が具体的な仕事内容やマイナス面をきちんと把握しているのであればそれは確かに有力な採用候補と見ていいものの、理想ばかり見ていて現実が見えてなさそうな人であればむしその採用リスクは高いと私は思います。
 それであれば、「他に行く宛てないから……」、「とりあえず何でもやります」という感じのやる気のなさそうな人の方がかえって安全でしょう。

 以上を踏まえた上で新人採用に関して私からの提言を述べると、まずはやはり包み隠さず会社や仕事の情報をいい面も悪い面も公開すべきです。特に仕事における苦労や課題、問題点ははっきりと述べ、きつい仕事であればきつい、ムカつく上司がいるならいるとはっきりと教えておくべきです。これによって採用を辞退する人間が出る可能性もあるものの、騙して入れて離職されては元も子もなく、そもそも「離職リスク」というリスクを低減する努力をしっかり果たすべきでしょう。
 次に、とりあえず頭数を揃えるという総合職採用は基本的に行わず、きちんと業種別採用をするべきです。またその際には業務内容を細かく細分化し、営業なら営業品目、新規開拓かルート営業か、護身術は必要か不要かなどと細かに明示することが大事でしょう。まぁこの点は経験者の中途採用なら、応募者が事前に仕事内容を把握しているためあまり問題にはなりませんが。

 以上が、「「潰れない海外駐在員」の意外な特徴とは」の記事で本当に言おうとしていた内容です。駐在員をテーマにしているものの、むしろ真打はやる気のある新卒採用時のリスクで、NewsPicksでコメント書いている人のように、「これって新卒も当てはまるのでは?」と読んでて気づいてもらうのが本当の狙いでした。そのまま書いてしまうとつまんないし。
 その上で、採用時の情報公開、総合職採用の弊害まで考えてもらえれば100点、それ以上何かを導き出せてたら100点オーバーという感じで出稿しました。

 最後に改めて強調しておきたい点として、なさ過ぎたらそれはそれで問題ですが、やる気のない人間も必ずしもマイナスとは限らないということを訴えたい気持ちもあります。私自身、海外勤務や生活がしたいなんて昔、っていうか今でも内心そう思っていますが、だからこそこうやって潰れずにやってけてると思います。またその発展系としてもう一つ述べると、理想しか見ていない人に比べ、やる気がなさそうでも現実を直視している人の方が圧倒的に強いと常々考えており、「この世には夢も希望もなく、ただ辛い現実しかない」などという言葉を時折吹聴し、それを聞いた時の相手の顔や反応をたまに確かめています。
 実際やってはいないけど、大学時代のある友人にこれ言ったら、「そんなの当り前じゃん」と即言い返されるだろうと思います。

2019年1月15日火曜日

昨日に決めるべきだった

進退「本人と師匠次第」 稀勢3連敗に相撲協会広報部長(朝日新聞)

 横綱の稀勢の里関が初場所三連敗し、横綱として過去最多の八連敗を記録することとなりました。そもそも連敗以前に去年、一昨年と休場ばかりでほとんど場所に出ていなかった時点で横綱としては問題があり、厳しいことを言えば昨日の時点で決断するべきだったのではないかと思います。
 大関であれば番付が落ちますが横綱は「負けたら後がない」と言われるように、勝てなくなったらその時点で引退するのが筋となっています。そう考えると今場所次第と言っていた横綱審議委員会の意見についてはやはり疑問で、今場所も何も去年の時点で本来行うべき勧告をやらなかったからこそこんなみっともない事態を作ってしまったのではないかと思え、彼らも何らかの責任を取るべきではないかとすら思います。

 それにしても場所前の「初場所は復活が期待できる」、「猛烈な攻め」などとやたら誉めそやした報道は何だったのでしょうか。正直この時点で怪しいなと内心思っていましたが、場所が始まってみるとあっさりメッキが剥がれてやっぱりやれやれって感じです。こういっちゃなんだが、ああいった報道をしたメディアはちゃんと取材したのかすら疑問です。かつて毎日新聞は既に伐採されてた桜の木の去年の写真を使って、「今年も満開!」とすごい報道したことがありますが。

 あと個人的に残念なのは、稀勢の里の報道ばかりで他の力士の報道が少ないという点です。どうしてもこっちに比重が偏ってしまうのはわかりますが、私自身はかねてより稀勢の里の取り組みは押し一辺倒好きじゃないだけに、もっとちゃんと他の力士のことも取材して報じてほしいものです。
 何も相撲に限るわけじゃないですが、年明け間もないからかもしれませんがなんかこのところの日系メディアの報道をみているとみょうにふわふわしていて、地に足がついてないように見えます。平成が今年終わるせいかもしれませんが、なんとなく足元が見えておらず問題や事実の根幹が疎かになっているように思え、特に今年度の景気予測に関しては呆れるくらいまともな報道が見当たりません。

 なにも稀勢の里だけじゃなく日系メディアに対しても「激励」をかけたいところです。

2019年1月13日日曜日

国際政治のスケジュール

 今日また11時間ほど寝て大分体調が戻ってきました。っていうか一昨日まで風邪をひきながらやけにきつい作業ばかりやってたのだと、体調戻ってきてつくづく感じます。視界もかなりぼやけて視力が落ちたのかと思ってましたが昨日今日はやけにはっきり見えたことから一時的な悪化だったようで、逆を言えばそこまで結構深刻な体調だったんだ再認識します。

 さて話は本題ですが、なんかたまには自分にしか書けないような、次の水曜に出すJBpressのような記事を書こうかと思った際に浮かんできたのは、最近めっきり書かなくなった国際政治関連の話題です。
 国際政治と書くと難しそうなイメージがありますが、基本的にこの分野は重要トピックを重要度順に並べれば割と未来が見えるというか予想がしやすい学問です。では今何が重要トピックなのかと言えば、現在世界で最も大きな問題は北朝鮮問題でもなく、ブレクジットでもなく、米中貿易摩擦であることに間違いないでしょう。この問題によって米中間だけでなく世界中の経済が影響を受けており、今後どれだけこの問題が継続するかが予想ダービーの的でしょう。

 ではいつこの問題が集結するかですが、不確実な要素が多すぎてはっきりと予想すること自体は馬鹿々々しく間違っているでしょう。それでも敢えて私見として述べるならば、折々の一時的な雪解けを挟みつつもやはり長期化する可能性の方が高いのではという気がします。何故かというとそれは政策意思決定者が米中ともに強硬なタイプで、どちらもちょっとやそっとで折れることを良しとしないタイプだからです。特に米国のトランプ大統領は壁問題で政府施設予算が通らず閉鎖が続く中でも全く妥協を見せない態度を示しており、貿易摩擦に関してもあの中国に一切譲歩を見せません。むしろ中国の方がこの問題に関しては譲歩している気すらします。

 先に書いておくと、自由貿易主義者として私はこの問題に関しては中国の肩を持ちます。いきなり関税を引き上げるなどさすがに今回の米国の行動は世界貿易の均衡から考えると横暴に見え、中国もたまに似たようなことをやりますが、あくまで国際ルールの平穏な安定を望む立場からすると中国に分があるという立場をとります。

 話は戻りますが、現在この米中貿易摩擦で米国、というかトランプ大統領の目が中国に向かっていることもあって日本側への米国の要求は弱まってきているのは事実でしょう。とはいえ、米中間の貿易が減少することは日本を含めた世界経済に大きな打撃を与えることから、「ざまあみろ中国」なんて言ってる場合かという気はします。
 恐らく今年に中国は米中貿易摩擦影響のバッファ政策として消費者活性策、具体的には補助金政策を大量に並べてくると予想しています。向け先は車……はこのところ多くやってきたから、もしかしたらエレキ、特に5G設備の急拡大を兼ねて通信機器方面にばらまくかもしれません。あと即効的な効果をもたらす不動産業界にも何かあるかもしれません。

 一方で米国ですが、そろそろ意識すべきは次回大統領選挙の時期です。次の大統領選は2020年こと来年ですが、この大統領選にトランプ大統領が再選するか否か、これによって日本を含めた今後の方針は大きく変わってくるでしょう。米国政治にはあまり詳しくないのですが、かつてと比べると大物政治家が減ってきているように思え、果たしてトランプ大統領の対抗馬となる人間が出てくるかに大きくかかってきますが、仮に強力なライバルが早期に出た場合、再選狙いでトランプ大統領が政策を変えてくる可能性も残っています。
 もっともこの場合、再選したらすぐまた元の強硬政策に戻す可能性もあるわけですが。

 日本は恐らく、最大のピンチだったモリカケ問題を脱した安倍首相が今年も来年もずっと政権を維持して、オリンピックを見届けた後で、できることなら憲法改正も果たして満を持して退任へと至るスケジュールになるかと思います。政治的には間違いなく安定はしますが、はっきり言って経済政策に関して安倍政権には期待するべくもなく、早ければ今年前半にも大きな景気悪化が見られることになるでしょう。そして来年のオリンピック終了前後にもう一段深い闇の底が開くわけです。

 このほかいくつかの他の国際問題について触れておくと、幸か不幸かシリア問題は米国が疎み始めたこともあって、シリア国内はまだ内戦が続いているものの国際問題としては程度が下がった気がします。一方、先ほど触れたブレクジットこと英国のEU離脱は予断を許さない状況で、こちらは物流はともかく事によっては金融方面に大きな影響を与えるかもしれません。
 また首脳絡みで言えばやはりドイツのメルケル首相の人気に限りが見え得ている点も見逃せません。退任時期自体は2021年とまだ先ですが、彼女の影響力低下に伴って欧州の移民問題がさらに活発化する恐れがあります。総じていえば、米国大統領選の後に欧州に嵐の兆しアリと言ったところかもしれません。

 一応メモ代わりに書くと、予備準備一切なしで今日の記事は書きました。っていうか書く直前は「へうげもの」読んでたし。

2019年1月12日土曜日

初めての石の上にも三年

 ふと気が付いたら最近自宅でコーヒーを飲む回数が極端に減っていることに気が付きました。原因としては飲むとトイレに行く回数が増えて面倒なのと、コーヒー以外の嗜好飲料がやたらと増えたせいだと思います。
 スーパーや市場で気になったことから紅茶、ジャスミン茶、中国緑茶(日本のと比べると苦みが薄くさっぱり)の茶葉を割と大量に買い揃え、あともう少しで切れますがきつめの日本緑茶も残っており、さらにこの前友人から砂糖入りのタイ茶パックもまとめて贈られたため、コーヒーが入り込む余地がありません。それにしても日本茶が意外にも上海高島屋とかアピタでも売ってないことに気が付き、こちらも次の一時帰国時にまとめて買っておく必要がありそうです。っていうか買うもの多過ぎ。

 さて話は本題ですが、最近自宅の食器用洗剤が切れかかってきました。何気にこれは自分にとって驚きで、というのもこれまで半分以上残ったままいつも捨てていたからです。なにも半分以上使ってはいけないという妙な戒律とかあるわけではなく、使用頻度が低いこともさることながら、引っ越す回数が多くてわざわざ転居先にも持って行けず泣く泣く捨てることが多かったからです。
 その引っ越しペースは2011年以降は大体二年に一度のペースで行っており、誇張ではなく2011年以降は三年以上同じ部屋に住んだことがありませんでした。ですが今回、っていうかあと一ヶ月で今の部屋に住んでちょうど満三年を達成する見込みとなり、切れかけの食器用洗剤を見るにつけ、なんか掟破りなくらい随分長く今の部屋に住んでいることを再認識しました。また前にも少し書いていますが、今の会社も先日に在籍満三年を迎え、自分にとって初めて同じ会社で満三年を達成しました。

 仕事の方も引っ越しペース同様、これまで基本二年ごとに転職し続けてきました。最短だと三ヶ月ですが、そもそも約束した給与すらきちんと支払わなかったので世の中舐めた会社でした。
 なもんだから現在の会社も、っていうか現在いる会社は今までいたどの会社よりも内規に厳しい業種なため友人後輩からは入社前、「君のことだからもって三ヶ月だろう」という余命宣告ならぬ転職宣告をリアルに言われていましたし、実際自分も「頑張って半年は残ろう」っていう目標立ててました。

 それが意外や意外に、自分にとって過去最長の在籍日数を数え、今のところ離れる理由や状況もないなど、随分と長持ちしています。もっとも先週、先々週は死ぬほど忙しい上に風邪ひいててすごく辛かったですが。
 何故残り続けられるのかと言えば、福利厚生がいいことはもちろんですがそれ以上に社員、経営者、職場環境ががまだまともだからということに尽きるでしょう。給与に関しては、そもそも現地採用だしそこまで極端に高いわけじゃありませんが、少なくとも業務プロセスで妙な横やりとか責任問題は発生しないし、また周りの人間が優秀だからそういうトラブル自体が未然に回避されて自分の仕事に集中できます。

 逆を言えば、これはうちの名古屋に左遷された親父からも言われましたが、今までいた会社の多くが正直まともじゃなく、おかしな会社が多かったと前以上に思うようになってきました。
 少なくともかつて在籍した新聞社に関しては給料も安く仕事も厳しかったですがそれは入社前にきちんと説明されていたので不満はなく、仕事内容自体は面白かったしよく指導もしてもらえたので恨みはなく感謝の念が強いですが、それ以外の会社に関しては、自分がというより会社側に明らかに問題があり、自分かわいさもあるかもしれませんが自分が去らざるを得ない面の方が大きかったように思います。はっきり言うがあの低い給与で自分のような人材を使えるなんて普通はあり得ないというのに。

 そうした経験を踏まえて言うと、自分のようにはっきりと行動を起こす人間は少ないと思うものの、日系企業の大半はまともに業務を運営できなくる問題リスクを、中国企業以上にたくさん抱えているように見えてなりません。誰が悪いかと言えば経営者が一番ですが、そんな駄目な経営者をのさばらせてしまう縁の下の力持ちことそうした職場で持ちこたえてしまう職員もある意味共犯でしょう。離職率の高い会社と低い会社では前者の方が悪く見られがちですが、だからと言って後者の会社も問題がないというわけではないのではないかという気が日系企業にはします。

 正直、自分が今の会社にいるのは運が良かったというのが何よりも大きいですが、それ以上に日本では明らかに過小評価され続けてそのパフォーマンスを発揮することが出来なかった、というより機会すら与えてもらえなかったと今考えています。その結果が転職に次ぐ転職であり、ある意味、自分のスペック以上の会社だからこそ転職もせず今の会社にしがみついているのかもなという風にも思えます。

ビビットきた不動明王


 結論から言うと、今めちゃくちゃ上の写真の不動明王像が欲しいです。

 そもそもこの写真は何かというと、上海高島屋にある日本製品コーナーの一角なのですが、この前そこに訪れたところ割とちっちゃくお手頃サイズな不動明王像が売られていたわけです。しかも色付き。
 感覚的には全信金色は百式、橙っぽい色はゲルググ、青は戦慄のブルーって感じがしたのですが、この中でも特に青の不動明王が独特なオーラを放っているようで、そんな仏心はないにもかかわらず無性にほしくなりました。

 値段は青だと2700元(ほかは2600元)で、日本円に換算すると43000円となります。結構値段はるけど、一生で何度も買うもんじゃないしPS4を買うようなものだと思って、頑張ってる自分へのご褒美甘味的に買ってしまおうかと非常に悩みました。そこでふと、「日本で買ったらもっと安いんじゃね?」という考えがよぎりました。

仏像 青不動明王 15.5cm (彩色仕上げ)(Amazon)

 そしたら案の定安かったです。日本で買うと約13000円という計算になり、上海高島屋には悪いですがもし買うとしたら多分こっちになるでしょう。そのかわり今度何か漆器でも買ってあげよう。

 それにしてもこれだけ物欲が刺激されたのは久方ぶりです。そんなに仏具関連の収集癖はないのですがこちらの不動明王像は色付きで尚且つ場所を取らないサイズがなんか妙にはまり、家のどんな所に置くと見栄えがいいのかなどといろいろ想像がめぐらされます。
 また、観音像とかではなく不動明王像というのも一興で、以前にもこのブログで書いたようにその日本での圧倒的な知名度や信仰に対し、同じ仏教圏の中国ではほとんど見られないというか存在自体ほとんど知られていないという独特の位置づけが前から気になっています。さらに言えば、「和を以て貴しとなす」日本人にしては珍しいというか、柔和性やフレンドリーさが少なく頑健といかつさに溢れた姿であるにもかかわらず、どうしてこれほど日本人に親しまれるのかという点も見逃せません。

 そういうわけで次回の帰国時に買うかどうか、買ったらまたこのブログでアップすると思います。