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2019年9月20日金曜日

セブンイレブンの迷走

セブンイレブン、税込100円の商品を3個買うと合計301円になるシステム導入(痛いニュース)
セブン、ついに客数減サイクル突入か…セブンペイ中止事件が痛手、24時間営業見直しも(ビジネスジャーナル)

 何も狙って探しているわけでもなく、上記のようなセブンイレブンに関するネガティブニュースを目にすることが多いです。セブンペイの問題は言わずもがな、フランチャイズ店との営業時間をめぐる論争なども世論的にはセブンを非難する声が多く、現在もコンビニ業界の実質的世界王者であるものの、その前途に関しては暗雲が垂れこめていると言っていいでしょう。

 それにしても急激と言うか、こうしたセブンへの批判はここ二、三年内に噴出してきた感があります。背景としてはやはりセブンイレブンどころか近代コンビニの生みの親と言っていい鈴木敏文氏の引退があるようにしか思えず、前述の是文平問題に関しても、「鈴木敏文だったらどう対処していたのだろうか」と内心思いました。
 実際にと言うか、ファミマやローソンと比べると近年のセブンは経営者の顔が見えないような気がします。セブンペイの問題でも会見を見る限りIT方面にあまり詳しくなさそうな人が上に立っており、このところの問題も経営者の質による面が大きいように見えます。

 一方というか、多少贔屓があるもののファミマは今後伸びてくると思います。理由としては非常に単純で、以前に取材をしたときに広報の担当者が非常に優秀な人で、こんな人材がファミマにはいるのかと唸らされました。少なくとも企業防衛面に関しては、ファミマは何も懸念がないと私は断言できます。

 ただこの前中国のコンビニ市場を調べた際、なんとなく日本のコンビニ市場はとうとう頭打ちしてきたなという実感を覚えました。これまで少子化で人口が減りながらもコンビニ市場規模が拡大していたのは、大学生と独身者が増え続けたことでコンビニ利用が増えていたからだと思います。ただこれらの動きももう頭打ちしたというか、独身者数も限界を迎えつつあり、業界全体で癲癇が求められてくる時代かもしれません。

2019年9月18日水曜日

コンパクトデジタルカメラの今後

 明日から使う可能性があるので自慢の富士フイルム製コンパクトデジタルカメラを今充電中ですが、自慢のといいながら引き出しから出したのは実に数年ぶりな感じがします。マジな話、二年くらい使ってないような。

 というのもスマホのカメラ性能が今非常に良すぎるため、私に限らず一般記者たちも現場ではスマホで撮影した写真を記事に使ってたりするそうです。何気にスマホだと撮影後、すぐに転送できるというメリットもでかいですが。
 それこそ現代っ子にはわからないでしょうが、昔連載されていた漫画の「GANTZ」を見るとあおり運転の容疑者みたくガラケーで撮影する場面がありますが、漫画ながら画質が悪く描かれてて改めて見ると良い描写だなと感心しました。実際、ガラケー時代の画像なんて話にならないくらいひどく、データ転送のパケット代も相まって敢えて低いレベルにしてたんじゃないかと思うくらいでした。

 とは言え、最新のスマホカメラを使っているとやはり物足りなさを感じる点は多いです。具体的には倍率面でのハンデが大きく、私の実感だと3から4倍位が限度で、私の自慢の富士フイルム製コンパクトデジタルカメラの20倍と比べるとその差ははっきりでます。また撮影速度も劣っており、記者時代は「ともかく枚数を撮るように」と言われていただけあって同じ被写体を何枚も撮る身からすると連続撮影機能がないとやはり物足りません。またそれ以上に、撮影時の手持ち感というか、固定具合も大きいです。
 あと最近気がついたのですが、スマホカメラは光の反射に弱い、それと接写だとピントがずれやすく背景とのズレ具合が大きくなる特徴があります。これなんか自宅で作ったプラモを撮影していてよく感じますが、その点ではやはりまだコンデジでも専用カメラのほうが上でしょう。

 ただこうやって持ち上げて入るものの、一眼レフカメラですらミラーレスに押され苦しいというのに、コンデジに至ってはもはや市場が成立するのかと疑問視するくらい市場では厳しいという声をよく聞きます。十年一日とはいいますが一時は平成三種の神器とまで呼ばれたもののスマホカメラに押されて淘汰されているのが現状です。
 私自身も自慢の富士フイルム製コンパクトデジタルカメラは七年前に購入したもので、これでも十分な性能を持っていることを考えるとなかなか買い換えようという気にはなりません。割と性能が持ってしまうという点からいっても買い替え需要はデジカメには起こりづらいでしょう。

 それこそ今後大きなイノベーションでも起こらない限りはコンデジの将来は厳しいでしょう。正直に言ってカメラ機能と携帯性に関しては他の製品に負ける一方なので、むしろ逆に付加機能を増やしたほうがいいかもしれません。まぁそれもスマホのが強いのが実情ですが。

2019年9月16日月曜日

あまり喜べない

中国市場で激突、日系コンビニチェーン三国志(JBpress)

 というわけで今日出た中国コンビニ記事二弾目ですが、一応アクセスランキングでは上位についていますが連休のため今日配信された記事はこれだけなので、正直素直に喜べません。コメント数も少ないし、記事内容自体は着眼点がいいと思うだけに書き方が悪かったのかなと反省してます。

 さてこの記事では中国の場合はサプライチェーンの整備が日本と比べ大きな課題に鳴ると指摘してますが、記事中にははっきり書いていないものの、これによって日系コンビニの最大の強みである商品開発力がほぼ封じられているということを暗に述べています。何気にこの記事でも少し出している「まるごとバナナ」なんかはコンビニスイーツの走りとなった商品で、ある意味で日系コンビニの商品開発力を代表する商品でもあることから今回写真付きで載せました。
 なおこの前出ていた記事によると、コンビニスイーツに押されて洋菓子店の廃業が相次いでいるという報道がありましたが、これに関しては内心、どうなのかなという気はします。全く影響がないわけではないものの、少子化、人口減のほうが大きいように思っています。

 あまり他に書くことないけどもう少し付け加えると、私も中国で長く生活していますがやはり上海ばかりにいるので中国のコンビニ業界はファミリーマートが圧倒的に強いと正直信じていました。しかし今回この記事を書くにあたって調べてみたら、他の地域ではローソンやセブンが強いところもあると知り、中国はなかなか一都市だけで全体を把握できないという点を改めて実感しました。
 ちなみにかつて私は実家近くがセブンだったのでセブン信者でしたが、前の職場受け取りの記事でファミマに取材かけた際、その広報のあまりの対応の良さに心服してからはファミマ信者に改宗しました。

2019年9月14日土曜日

AIに仕事を取られると心配している人たちに

 最近チェスだけでなく将棋や囲碁でもAIがトッププロたちに勝利するようになり、この方面の進化が著しくなってきています。ちなみにこういったAIとトッププロたちが対局する度に、「勝つのは人かマシーンか」というかつて「ウッチャンナンチャンのこれができたら100万円」における「電流イライラ棒」冒頭で語られる決り文句を思い出します。「電流イライラ棒」も、AIにやらせてみたらいまどき面白いかも。

 こうしたAIの発達に合わせて最近、「AIに今後仕事を取られる職業」といった特集が前よりも増えてきたように見えます。筆頭としてあげられているのは金融ですが、確かにこの方面はヒューミントに左右されるディールでなければAIにやらせた方が正確だし、AI発達の影響を強く受けると私も思います。
 一方、何気に私が一応本業としている職業も、こうした特集でAIに取られる仕事の筆頭としてよく挙げられています。私の職業に関しては上記の金融が挙げられるよりもずっと早く、っていうかかなり昔からAIに仕事を取られる職業として挙げられてきているのですが、少なくとも今現在においてはまだまだ実現は先としか言いようがなく、実際に仕事を取られるような状況は発生していません。

 その上で私から言うと、「代行できるものなら早く代行してくれ……(ヽ´ω`)」と本気で願っています。なんでかっていうと、それくらいマジ忙しくて仕方ないからです

 業務効率化できる範囲も限られているため単純にマンパワーが要求される職業で、経験者であればあるほど強いだけに新人が入って来づらく、来ても使えるようになるまではある程度育成しなければならず、その育成にもマンパワーが強く要求され作業量が増えるという悪循環であり、でもって入ってきても新人はすぐ辞めちゃうという状況が割とどの会社でも起こっています。
 またその業務内容も専門的すぎるため、成果物を検収する人間がその質が高いか低いかを判定できず、上の人間によっては高い実力者であっても評価されず、その逆に低い実力にも関わらず場所によってはめちゃ高く評価されたりして、評価基準がかなりまばらでもあったりします。なので業務経験が豊富だと鳴り物入りで移ってきても、その職場のレベルによっては「聞いていたものとは違う」的な状況にもなったりします。

 そんな背景から今現在の私の職場もやたら忙しく、誇張ではなく本気でAIが代行できるってんなら早く代行してほしいと、仕事を取られる当事者でありながら取られることを願っています。自分がそれで職にあぶれるとしても、会社全体で業務が回せて今の忙しさから開放されるならそうなったほうがいいとすら思うくらいの状況です。

 その上でAIに仕事を取られると心配している人たちについていうと、ちょっとまだ追い込まれ足りてないんじゃないのかと勘ぐっています。前述の通り私の仕事の場合は、よく仕事が取られるといいながらも実際には全然その段階に来ておらず、むしろAIに業務支援してほしいような状況ですが、今後仕事が取られると心配している人の話を聞いていると、なんとなくまだ業務に余裕があるというか、単純な業務に終止しているような印象が否めません。なのでそういう人たちに向かって言うと、仕事をAIに取られると今から心配しているのなら、AIどころか別の人に仕事を取られることを心配したほうがいいのではと内心思っています。

2019年9月13日金曜日

好ましくない引用のされ方

 前から気になっていた「ギャルと恐竜」という漫画を買って読みましたが、近年稀に見るくらい読んでて癒やされる漫画です。あと読んでて思ったけど、ギャルキャラって見たこと思ったことをすぐ口に出すからツッコミキャラとしては非常に優秀な気がします。

【派遣大国ニッポン】拡大し続ける「派遣」は日本を食い潰すのか(BUZZAP!)

 本題ですが上の記事は後輩が私に知らせてくれたものですが、記事末尾にある派遣企業のマージン率の公開比率数値に関して、私の記事が引用されています。引用自体は別に悪いことではないのですがその引用の仕方がザルというひどいもので、出典名が明記されていない上に、リンクとしてつけられているのは一次配信先のJBpressではなく、何故かlivedoor NEWSになっており、敢えて言えば孫引きのようなされ方をしています。

 また記事内にも疑問符のつく記述が見られ、具体的には派遣大手企業のマージン率を各社毎に記述していますが、マージン率というのは事業所ごとに公開されるものであり、会社単位では通常公開されないし、されていたとしてもあまり意味のないデータになります。敢えて会社単位でマージン率を表示するなら、「25~30%」みたいに範囲表示するのがベターでしょう。
 他の派遣に関する説明に関しても正直公平性に欠ける記述が見られ、なんで今回時に引用されるのだろうかと不満を覚えるものがあります。そういうわけで先程、以下のテキストを送りました。

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 はじめまして、私はフリージャーナリストの花園祐というものです。
去る9/7、貴サイトで公開された「【派遣大国ニッポン】拡大し続ける「派遣」は日本を食い潰すのか」(https://buzzap.jp/news/20190907-haken-japan/)という記事の末尾にて、私が以前JBpressで執筆、配信した記事を引用されていますが、テキストにリンクをつけるだけで、出典などを明記されなかったことはなにかご理由があるのでしょうか?またそのリンク先も、配信元のJBpressサイト内の記事ページではなく、二次配信先のlivedoor NEWSを用いられているのも何故でしょうか。中国メディアですら、私の記事を翻訳、配信する際は出典を明記してくれるのですが。
 このほか、記事内にて派遣会社大手のマージン率数値を表記されていますが、少し調べれば誰でもわかりますが、派遣会社各社が公開するマージン率は事業所別であり、企業単位ではありません。にもかかわらずそちらの記事内では各社名に対し単独のマージン率数値しか表記しておらず、読者に誤解を招く恐れが高い書き方ではないかと見受けられます。かつて私が独自に調査したデータを引用されていることもあり、こうした表記をされた理由について納得の行く説明を伺いたい次第です。はっきり言えば、あやふやな情報や説明と合わせて、私のデータを引用されたくないのが本音です。
 最後に、「なお2017年時点ではマージンの公開義務を果たさない派遣会社が3/4を占めていましたが、その後の状況はどこまで改善したのでしょうか?」という記述がありますが、結論から言えばやや改善されています。その辺りについても、2018年に配信した記事で書いてあります。
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 それにしても毎回思いますが、我ながらフリージャーナリストと名乗るのはどうかなと感じてます。正確に言うなら「兼業ジャーナリスト」若しくは「世を忍ぶ仮の姿がジャーナリスト」と言ったところですが、よくこんな生き方を数年間やってるなとつくづく思います。
 返信があればまたブログで紹介します。

2019年9月11日水曜日

今にして思えば

 最近家の近くのラーメン屋に週一で通っていますが、そこのラーメンが気に入っている(めっちゃ薄味の鶏ガラ醤油がある)こともさることながら、昔通いたくとも通えなかったという過去が遭ったりします。

 私はだいたい2011年から上海周辺に出没するようになり、2013年は日本にいたものの、2014年にはまた舞い戻っており、北京での留学を含めるとかれこれ10年近く中国での生活経験があります。2011年から2012年にかけても上海におり、当時済んでいたのは今住んでる家から大体200メートルくらいのサービスアパートメントで、何気に今住んでるエリアは累計で6年近くも住んでて昔あった八百屋とかそういうのとかもよく暗記しています。
 で、その昔あった八百屋があったくらい昔に上記の通っているラーメン屋もありました。正確には今の経営地とは別で、建物が取り壊されることとなって今の場所に数年前移ってきたのですが、前に店があった時は職場からも近く、たまに会社の人と昼食食べに行くときに使っていました。でもって、プライベートではほぼ全く使うことはありませんでした。

 というのも当時は会社設立資金を貯めるために非常に倹約した生活を送っており、食費は基本1日30元(約400円)と決め、外食には頼っていたものの当時一番食べていたのは5元の蘭州ラーメンでした。あとファミマの12元のカレー弁当。
 一方、そのラーメン屋は一杯40元近くするので、行った時点でいろいろアウトと言うか予算オーバーするため、たまに行きたいと思っても必死で我慢して、付き合いで誰かと行く場合を除いて通うことは一切ありませんでした。

 そして現在においては、そこそこ生活も安定して、別にまた会社作る気もないので会社設立資金も貯める必要がなく、また何より記者だった頃に比べると格段に賃金もマシになっているので、気兼ねなく件のラーメン屋に通って、ラーメン+ご飯で50元くらい行っても平気で支払えます。もっとも以前と比べると中国全体で物価がかなり上がっており、5元だった蘭州ラーメンもいまだと12元くらいするようになり、前とあまり値段の変わらない日本食は相対的にお得感が上がってるというか安くなってる気がしますが。

 今にして思えばいくら金を貯める目的とはいえ、昔は相当無理をしていたなという気がします。昔からも今でもケチなのは変わりありませんが、それでも当時のケチっぷりは常軌を逸していたと言うか、よくあれでストレスでおかしくならなかったものだと思うくらい色々無理していたように思えます。それとともに、昔と比べて自分も豊かになるとともに軟弱になってきて、前は死にそうになるほどのたうち回ってから初めてつけていたエアコンも普通に帰宅とともにつけるようになっています。
 もっとも、それでも電気代は年間で確か700元(10500円)くらいですが。冬には一切エアコンを使わずリモコンすらしまってしまうのが大きいのかな。