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2021年11月25日木曜日

左投手は寿命が長い?

 今日ほんとは切れたバナナ買う予定でしたが、帰宅途中でおなかがやや痛くなり、寄り道せずに家に向かって事なきを得ました。こういう時、なんとなく冬山登山してるような気分になります。

 話は本題ですが今年の日本シリーズはめちゃ楽しいです。どの試合も白熱しており、また両チームともに先発がかなり奮闘した上で、打つべき打者が要所でちゃんと打ったりして、テキストでしか負えていませんが見ていてかなり楽しませてもらっています。今やっている試合も、今日はオリックス勝つかなと思ってたらいつの間にかヤクルトの山田選手が3ラン打って同点にまで持ってきてるし(;´・ω・)

 なお素人的な選評をすると、両チームともに主軸打者に対しては徹底的な対策を施しており、どちらの3番、4番もあまり打率は高くありません。特にヤクルト側では、オリックスの三振をほとんどしないことで有名な吉田正尚選手を何度も三振させているあたり、相当研究しているのではと伺えます。
 その分、主軸以下の下位打線の選手の方が打率がやや高く、この点でヤクルトの中村選手がかなり活躍しています。上位打線をお互い封じている分、下位打線と代打が勝敗分けているようにも見えます。

 そんな日本シリーズ第4戦の昨日の試合ですが、カツオことヤクルトの石川選手がアラフォーで勝利を挙げました。今朝は石川選手の熱投を称える記事が数多く出ていましたが、これ読んでて地味に気になった点として、「なんで左投手って寿命長い選手が多いんだ?」ってことでした。
 石川投手は言うまでもなく左投げの投手ですが、その彼と同じく球速は高くないのに何故か勝利を上げ続け長く活躍したことからよく比較されるのは、言うまでもなく元中日のプロラジコンレーサーの山本昌氏です。山本昌氏は日本プロ野球において数々の最年長記録を保有しており、そのご長寿ぶりでは間違いなく日本ナンバーワンの投手ですが、言うまでもなく彼も左投げです。

 そしてその山本昌氏に抜かれるまで投手で多くの最年長記録を持っていたのは、今年で辞めちゃうけどソフトバンクの工藤公康氏で、彼もまた左投げです。このほかソフトバンクだと今も現役の和田投手が、このまま松坂世代のラストワンになるだろうというくらい長年にわたり投げ続けています。


 このようにご長寿投手に左投げが異様に多いことについて検索してみたら、つい先日に同じく左投げで現役時代は一切怪我せずやたら投げ続けた元阪神の下柳氏がまさに同じことを言及していました。まぁ怪我無く投げ続けたけど、スタミナなくて試合後半はJFK任せでしたが。
 また上の記事を見て自分も気が付いたのですが、元中日の岩瀬氏もあれだけ毎年投げ続けながら長く現役生活を続けています。詳しい統計は手元にないですが、一定上の投球回を投げた選手に限定した場合、左投手の寿命は確実に右投手より長い気がします。

 ではなんで左投手はこんな寿命が長いのか。その点について下柳氏は、左投手の方が腕の投げ方が自然体に近くなり故障し辛いためと言及しています。この点はアンダースロー投手についてもよく同じことが言われています。
 また記事にも少し触れられていますが、左投手の方が希少でかつバッターを抑えやすいことから、その点でも長く活躍が続けられる点もあるでしょう。同じ球速、コントロールなら、確実に左投手の方が球団も重宝するでしょうし。

 などと語っていたら9回にオリックスがA・ジョーンズがホームラン打って勝ち越しに成功。ソフトバンクによる巨人の公開処刑だった過去2年の日本シリーズと比べ、本当に今年の日本シリーズは面白いなぁ(∩´∀`)∩

2021年11月24日水曜日

上杉謙信には野心はなかったのか?

 最近こっちのブログの方であんま歴史記事書いてないので、JBpressには出せないような推論、仮説記事を書くとしたら、やっぱ上杉謙信の野心アリアリナシナシ議論だと思います。結論から書けば、彼も天下を取るという野心はあったと自分は見ています。

 上杉謙信に関しては自分が以前に取り上げた元寇のように、この10年くらいで研究が進んできたというかこれまでの評価がかなり変わってきた武将であるという気がします。彼の評価が変わってきた原因としてはやはり、一昨日に出した記事で私も取り上げた、彼の関東地方に対する干渉が以前と比べ知られてきたからでしょう。それ以前はというと、上杉謙信とくればまずは武田信玄との川中島の戦い、そして織田家との手取川の合戦ばかりがクローズアップされ、極端な話、それ以外の面に関してはほぼ無視されていたような節すらあります。

 特に川中島の合戦に関しては、信玄に追いやられてきた村上義清などの武将を受け入れ、彼らの救援要請に応えるようにして武田家と戦っているように見えることから、謙信の「義の武将」というイメージを確立させたように見えます。実際のところは亡命武将の要請に応えたというよりかは、勢力を拡張してきて国境が接することとなった武田家を抑えるという明確な領土保全目的、それと対立する北条家の同盟相手である武田家との二面抗争的な面で川中島の戦いは起きているように見え、義のための戦ではないように自分は見ています。

 その上で、やはり上杉謙信としては、勝ち取っても実りのあまり多くない信濃ではなく、鎌倉時代から一応は武士の聖地でもあった関東を支配、つまり北条家との戦いが主目的であったと思います。大義名分としても自らが匿った関東管領の上杉憲政が致し、また京都の足利幕府とも外交を行っており、そうした権威面での補強をしたうえで関東に攻め込んでいることから、領土拡大意識は明確にあったと言えるでしょう。
 またあまり知られていませんが越中こと石川県方面にもしょっちゅう攻め込んでおり、この点一つとっても領土拡大意識が明確にあったと断言出来ます。ただこちらは一向一揆がめちゃ粘り強く抵抗したことで、謙信の思っていたようには領土を切り取ることはできませんでした。確か織田信長包囲網が出来たことで初めて一向一揆と和解してるし。

 ではなんで、戦国最強と言われながらも上杉謙信は領土を拡張できなかったのか。理由としては大きく二つあり、一つは武田信玄同様に本拠地に恵まれなかったことがあるでしょう。雪深い越後を本拠としていたことから冬の間は完全にオフシーズンとせざるを得ず、かといって夏の間は農作業があってあまり兵を動員できずで、戦闘可能な期間はかなり限定されていたでしょう。
 また領土を拡大しようにも、関東には北条家、信濃には武田家、越中には一向一揆と強敵に三方を囲まれており、広げようにも相手が強くてなかなか広げきれないというところもあったかと思います。この点、織田信長なんかは、朝倉義景という無能がまだ相手だった分、得だったでしょう。

 次に、こっちがメインの問題点でしょうが、やはり本拠地が安定しなかった、というより家臣団の団結や忠誠が弱かったため、謙信自らが自国経営にしっかり取り組まざるを得ず、分業が思ったより捗らなかったところもあるでしょう。

 この辺、上杉家に詳しい人ならわかるでしょうが、上杉家(長尾家)は本家と分家の抗争が結構激しく、家臣団も本家派と分家派で根強く対立していました。実際に謙信が死んだ後の後継者争い(み御館の乱)で上杉家は激しい内部抗争を繰り広げており、また謙信自身も当初家督を継いだ兄から、家臣団の後押しもあったとはいえ、家督を奪う形で当主になっています。粛清とかしていたらまた違ったかもしれませんが、カリスマ性抜群だった謙信が生きていた時代ですら上杉家中はもめ事に事欠かない状態でありました。

 また先日の自分の記事に対するコメントにもたくさん書かれていますが、北条高広を始め、上杉謙信を裏切った武将は実はかなり多くいます。無論、裏切りの背景としてはいろいろあるでしょうが、かなり有力な武将ですら裏切っているものがおり、家臣団、また支配地域の統制面が他家ほど上手くいっていなかったように見えます。謙信に責任があるかという点については議論の余地がありますが。

 このように、外的要因もさることながら内的な問題、現代風に言えば内部統制に不備が多かったことから、野心も実力もあったものの謙信はその領土をそれほど大きく拡大することはできなかったと自分は考えており、その上で「義の武将」というのはやはり間違った見方だと考えています。
 逆に内部統制が優れていたとなると、やはり織田家はあれだけ支配地域を広げ、非血縁関係者である重臣に方面軍を任せたりした点から言ってもかなりの水準にあったと思います。まぁ最後は光秀に裏切られたけど。同様に、謙信とメインで対立していた北条家も関東支配に関しては比較的よく収めており、小田原攻めでも圧倒的不利な状況にありながら最後まで裏切らずに戦い続けた武将も多い点から言って、内部統制に優れていたと考えています。

 このように考えてみると、戦国時代の成功のカギは武力以上に内部統制、如何に配下や親戚を裏切らせずに使えるかにあったのかもしれません。これはこれでまた記事書くネタに使えるかもしれません。

2021年11月22日月曜日

佐野記事の裏側

もはやあっぱれ!あの上杉謙信を裏切りまくった武将がいた(JBpress)

 またヤンマガ的な自分の記事紹介ですが、この記事は去年このブログに書いた記事の焼き直しです。内容自体は把握できているけど年数や経過を細かく追う必要があるので思った以上に執筆作業に時間食いましたが、記事自体は書いてて楽しかったです。
 肝心のアクセスはまたも武藤さんの韓国記事にやられて2位ですが、リンクのつけられた上杉謙信の関連記事を書いている乃至政彦さんの記事もアクセスランキングを押し上げており、JBpress編集部にはある程度貢献できたと考えています。

 基本的に追記することはない記事ですが、最後の締めの部分は当初、「こんな『裏切られるより裏切りたい』みたいな人生を送ってみたい」と書いていました。わかる人はいるのかわからないですが、これはキンキキッズの「愛されるより愛したい」という曲のパロディめいた言葉で、何故か知らないけど執筆中に浮かんでそのまま書いていたのですが、文字数的にもかなりキツキツだったため、編集段階で削除されてしまいました。
 地味にこの記事、3000字でこの内容を収録してあるのは我ながら大したものだと考えています。多分普通の人が書いたら1200字か5000字になるのではないかと思います。

 あとなんかヤフコメでわけわかんないコメント書いた馬鹿いたから、記念がてらにリンクをここに残しておこうと思います。

byl*****

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上海在住ジャーナリストが知ったかぶりして
嘘八百の出鱈目を書くな!


 以前の記事でもそうですが、記事の内容ではなく書いた人間の属性で以って恥ずかしげもなく批判する人間っているもんだなぁと思います。まぁいること自体は別に何とも思わないけど、相手を見て言えよなぁ。

2021年11月21日日曜日

呪われたスズキ車

 昨日今日ともに日本シリーズのヤクルト対オリックス戦は白熱した試合展開で、今シーズンの優勝チーム動詞に相応しい熱戦で密かに楽しんでいます。特に第1戦はどちらもエース、4番がはっきりと存在感を見せつけ、明後日以降の試合も非常に楽しみです。



 さて話は本題ですが、昨日上海の街中でこの車を見て一瞬目を疑いました。この車を一目見てピンときたら110番というわけじゃないですが、一般的にはあまり知られていないものの、そこそこ自動車に詳しい人からしたら別な意味で有名な車です。


 やや影となって見えづらいですが、この車の名は「キザシ」といって、メーカーは日本のスズキです。そしてこの車は、「呪われたスズキ車」として有名です。

 そもそものこの車の成り立ちから話すと、軽自動車メーカーを代表するスズキは2000年代後半、自社の空白となっている高級セダン車の投入を決め、開発したのがキザシでした。


 そうした経緯を経て2007年にドイツで初公開されたのが上のキザシのコンセプトカーでした。見るからにラグジュアリー感のあるモデルで、価格などはおいといて市場関係者からはそこそこ期待感とともに好評を得ていました。

 しかし開発が進むにつれてデザインはどんどん普通っぽく、っていうか安っぽくなっていき、満を持して出てきたのが最初の写真の姿でした。恐らく対抗馬としてトヨタのクラウンが想定されていたんじゃないかと思うのですが、結果的に言えばキザシはクラウンというよりはカローラっぽい姿と変り果て、走行性能はまあまあ評価されていたものの、このデザインでそこそこ高めな値段が設定されていたこともあり、全く売れませんでした。これはスズキの販売力云々ではなく、明らかにコンセプトに齟齬が見られた結果でしょう。

 そんな感じで大量に売れ残ったキザシの処理に困ったスズキは、在庫一括処理とばかりに静岡県警へまとめて供給することとしました。その結果、キザシの全登録台数のうち約1/4が静岡県警の所有車となったため、「キザシを見たら覆面パトカーと思え」と言われるほど「「キザシ=静岡県警」というイメージが定着してしまいました。実際間違ってないですが。
 そのため一般ユーザーがキザシに乗っていると、周りの車が速度を下げたり、道を譲ってくれたりなどとやけにおとなしくなるというオプションが付いたと言われています。ある意味、お金で買えない価値を持った車でした。

 そうした経緯もあって、性能よりも個性やレアリティを重視する自分も日本にいた頃にこのキザシを買ってみようかなと思った時もありました。しかしネットで新車価格を見て、すぐにその考えを打ち消しました。それくらい価格と風采の不一致が激しい、っていうかカローラっぽい車にクラウンの価格がつけられているに納得感が得られませんでした。

 最初に話を戻すと、そのキザシが何故中国にあるのか。この一点で以って激しく動揺したというか、静岡県警関係者でもいるのかと思ったわけです。真面目にオーナーがいたら「なんでこの車買ったの?この車が日本で呪われていることを知ってるの?」などと聞きたかったのですが、生憎そばにはオーナーらしい人はおらず、聞けずじまいでした。
 さすがに近年はランエボは見なくなりましたが、上海市内だとたまにWRXなどレアな日本車を見ることがあり、そういう時はかなりうれしく感じます。しかしこのキザシに関してはうれしさというより困惑しか覚えず、まぁレアなものは見れたのだから何かいいことがある兆しなのかもしれません。

 なお最近見たものだと、上海市内で「レクサス・LC」を見ました。それ以前はLCの存在自体知らなかったのですが、実物を生で見るとそのボディ全体の流麗さはすこぶる良く、こんな車があったのかとかなり魅了されました。レクサス車についてはフロントマスクは好きじゃないですが、ボディ全体のデザインというか形は確かによくできている気がします。

2021年11月20日土曜日

オレオレ詐欺をより厳罰化してはどうか?


 上の記事は今日出たオレオレ詐欺を未然に防いだコンビニ店長に関するニュースの反応をまとめた記事ですが、相も変わらずオレオレ詐欺は続いており、且つその手口も巧妙化していると感じる内容となっています。この元記事をたまたま今日昼めしに入った日本料理屋で食事が出るのを待つ間にスマホで見ていたのですが、「この際、シャレにならんくらいオレオレ詐欺は厳罰化した方がいいのでは?」という感想を持ちました。

 率直に言って、オレオレ詐欺の最も恐ろしい点は何かというと、被害金額の大きさや謙虚の難しさではなく、犯罪者を再生産する点にあると自分は思います。「うそつきは政治家の始まり」というように、基本的に犯罪者は小さな犯罪を重ねて学んでいき、大きな犯罪へと手を染めていきます。それまで犯罪と縁なかった人がいきなりビッグな犯罪を手掛けるということは、ないことはないものの稀であり、やはり犯罪の入口となる軽犯罪の時点で検挙補導、若しくは実行をあきらめさせることが犯罪抑止において重要だと思われます。

 その上でこのオレオレ詐欺ですが、かけ子や受け子たちが捕まった後によく、アルバイト感覚だったとか先輩に頼まれたからなどと、非常に軽い理由で犯罪に手を染めたという供述をすることがあります。実際にオレオレ詐欺は、その犯罪手法から入り込みやすい上に、かけ子、受け子、出し子という風に役割が分担されていて、一から十まで同一人物が実行する訳じゃないことから罪悪感を感じにくいところがあるでしょう。それこそ軽い気持ちで、黒幕からお小遣いやるからと言われて手を染めて、その後自らも主導するようになるというパターンも少なくない気がします。
 また大きな詐欺事件などで捕まった人たちの経歴でたまに、最初はオレオレ詐欺からやり始めて、次第に規模を発展させた(電子通貨軽犯罪で多い)という報道もみられます。こうした点を踏まえると、やはりオレオレ詐欺というところから大きな犯罪が生まれているようにも見え、犯罪者の強化、再生産という点でオレオレ詐欺はかなりのポテンシャルを持っていると感じます。

 以上から、オレオレ詐欺自体撲滅する、減らすことは、それ以降の大きな犯罪の減少にもつながると思われ、もっと本気でこの犯罪の対策に取り組む必要があると思います。ではどうすればいいかですが、単純に厳罰化することが一番効果的だと考えます。


 実際のオレオレ詐欺逮捕者の量刑はどの程度なのかと調べてみたところ、上記ページによると被害額などによってやはり差が出るものの、令和2年の犯罪白書統計では懲役2~3年が最も多く、これが一つの基準になっているようです。ただこの刑期ですが、執行猶予がつくというパターンもあるようで、刑期から察するに初犯に関しては詐欺を主導しておらず指示を受ける側であれば執行猶予を得る確率も高いのではと思います。
 また刑法規定ではどうなっているのかというと、オレオレ詐欺は詐欺、窃盗などに分類され、懲役10年以下、つまり最高で10年となっている模様です。

 以上を踏まえてどう厳罰化するかですが、やはり最低基準を引き上げるのがベターである気がします。具体的には、執行猶予は基本設けず、オレオレ詐欺に加担したら確実に懲役刑を喰らうようにするのが一番いいかと思います。その上で懲役期間も最低2年、もっとメリハリつけるなら5年にするのが望ましいかと思います。
 そして最高刑に関しては、この際だから死刑にしてもアリじゃないかと思います。理由は前述の通り、オレオレ詐欺は犯罪の再生産性が高すぎるのと、多分この手の犯罪者は懲役から出たところでまた同じことを繰り返す可能性が高いと感じるからです。そのため、非常に悪質なケースは殺人などと同様に更生不能と判断して、パパっと死刑にするのが手っ取り早い気がします。

 「オレオレ詐欺をすると死刑になる可能性も」という風にすると、やはり迫力が違います。また出し子、受け子であろうと例外なく確実に懲役刑にするというのも、アルバイト感覚で入り込む輩に対しては結構な抑止力が働くのではと思います。やはりオレオレ詐欺は、リスクの低さに対する実入りの大きさがなくならない要因であるだけに、捕まった場合の損害リスクを大きくしてその犯罪の期待値を下げるのが効果的だという気がします。
 この辺を検討する政治家とかいないのかな。いたら応援するんだけど。

 最後に、カフェオレと言いながら抹茶オレを出した場合も、オレオレ詐欺というべきなのかが気になります。

2021年11月19日金曜日

マンネリ化するスパロボの打開案

 スパロボときたら誰もが知るゲームの「スーパーロボット大戦」シリーズのことですが、私も子供の頃は遊んでて、第二次αまでは大概のシリーズ作品に手を出していました。ただ第三次αをやった際、なんとなく「同じキャラで同じことを繰り返している」という感じがした上、第二次αから大きく内容変わってないし主人公キャラも魅力がなかったことから確か一桁台のステージをクリアしたところでそれ以上やる気が出ず、放り出してしまいました。
 こうした、スパロボのマンネリさに懲りて遊ばなくなった旧ファンは恐らく私以外にもいるかと思います。その後も新しいテレビ作品のキャラクターを取り込みつつスパロボの新作は作られ続けていますが、いくつかでもシーンをYoutubeで見ることはあっても、買ってまで遊びたいという気持ちは未だに持てずにいます。

 じゃあどんなスパロボなら遊ぶかって話ですが、逆転的に、これまで敵側だったキャラクターを使ったスパロボなら遊んでみたいという気がします。具体的に言えばあしゅら男爵とかシロッコ、ギレンなど、通常のスパロボではボスキャラとなるようなユニットを駆使してνガンダムやゲッターロボを倒すような、「悪をプレイする」スパロボならちょっとやってみたい気がします。
 それこそこれまで味方としては頼もしかったビルバインなどのユニットが、敵としてその牙をむいてくるという展開はそそられます。同時に、これまでボスキャラだったジ・オとかターンエックスが、何故か敵だった頃と比べ弱くなっているけど味方ユニットとして使えるというのもなかなか乙な感じがします。

 もっともこうしたプレイだとシナリオ書くのが大変で、恐らく企画はされていても実現されずにいるんじゃないかって気がします。主人公となれそうな敵役がいないと恐らく実現しないでしょう。

 なお関係ないですが、最近「∀ガンダム」の中国語が「逆A高達」と表記することを知って興奮しました。

2021年11月17日水曜日

パワーカップルは本当に存在するのか?

 不動産業界関連ニュースを見ていると相も変わらずタワマンが売れて価格が高騰しているという情報ばかり見るのですが、オリンピックも終わったにもかかわらず一体何故高等が続いているのかという理由に関して、「パワーカップル」という単語をよく見ます。っていうか、ほぼこれしかありません。
 パワーカップルの定義はややばらけていますが、夫婦共働きで世帯年収が約1000万~1500万円に家庭や夫婦のことを概ね指しています。この手の夫婦は社内結婚した大企業社員で、そのため夫婦そろって高い年収を維持し、且つ共働きによってその年収は約倍となるため高い購買力を有し、数年前からずっとタワマン関連で出てきました。っていうか、不動産業界から出てきた単語であるように思います。

 率直に結論を述べると、実はこのパワーカップルが本当に存在するのか、やや訝しんでいます。

 ネットでいくつかの検証、試算関連記事では、日本の全世帯のうちパワーカップルが占める比率はこちらもややばらけているものの、ざっと見た感じでは0.5~1.0%と推算されており、私の実感でも大体こんなもんじゃないかという気がします。多めにとって1%のパワーカップル世帯ですが、東京周辺に集中していることは理解でき、世帯年収が高く比較的若年夫婦都内易いことからタワマン購買層というかメインのターゲット顧客となるのも理解できます。では一体何に私が訝しんでいるのかというと、タワマンの価格高騰をけん引するほどの購買力と規模を持つのかという点でやや合点がいかないからです。

 前述の通り、タワマン価格は高騰が続いているという報道を見ます。詳しい価格調査統計などは見ていませんが、少なくとも価格が下落、横ばいと言った報道は一切見たことがないため、これも正しいと仮定します。
 その価格を釣り上げている要因として解説記事に出てくるのが前述の通りパワーカップルで、この層がタワマンをよく買うため価格が高騰していると書かれてあるのですが、タワマンの主な購買層という説明なら納得いくものの、価格高騰をけん引するほどパワーカップルが世の中に溢れているのかという点で疑問を感じます。

 なんか同じ言い回しが続きますが前述の通り、パワーカップルの世帯数比率は多くても大体1%です。無論、年数とともに大企業内で再生産されてはいますが、日本全体で平均所得が下がり、東芝やJALなどの大手企業の業績が深刻に落ち込んでいること、あと根本的なところとして出生率と婚姻率の低下などを考慮すると、単一年代においてパワーカップルと呼ばれる世帯比率は拡大よりも縮小しているのではないかと推測しています。少なくとも、拡大しているとは到底思えません。
 そうした再生産環境で、タワマンの価格を高騰させるほどの購買力と世帯規模が本当に日本で存在するのか。このからくりがどうにも納得できないのです。端的に言い換えると、タワマン高騰がパワーカップルによるものという説明が腑に落ちません。それだったらむしろ、コロナでほかに金の使い道のない資産家が投資目的で買い漁っているという説明の方がまだ納得いきます。

 しかもこのタワマン高騰パワーカップル理論は、私の実感では3年くらい前から延々と言われ続けているように思います。直近1年間など短期的なブームとかならまだわかりますが、数年にわたり価格高騰要因として挙げられるには何度も書いている通り規模的に変じゃないかと思います。何もパワーカップルは存在しない等というつもりはなく、確かに大手企業の社内結婚夫婦なら世帯年収が1000万オーバーも十分あると思いますが、パワーカップルだけでタワマン高騰がこれほど続くというのが妙に思えてなりません。

 となると、じゃあ何故タワマンの価格高騰が続いているのかとなります。仮に私の見方が正しいとしたら、パワーカップルを背景理由とする多くの不動産業界解説記事は分析を見誤っているということとなります。
 ぶっちゃけいうと、この手の解説記事でタワマン購入層の世帯分析統計は一切見たことがないです。ちゃんと調べりゃあると思うんだけどな。

 何故が続きますがなら何故分析を見誤っているのか。最悪のシナリオを述べると、何故タワマンの価格が高騰しているのか業界の中でもわからなくなっているのではという可能性を今疑っています。なんでわからないのかというと、そもそも理由がない高騰だからになるでしょう。言うなれば、需要とは無関係に価格が先行して上昇するバブルになっている可能性もあるんじゃないかってことです。


 夕刊フジの記事は基本信じないのですが、上の記事というか寄稿に関してはちょっと目を引きました。それくらい最近の価格推移は妙だと感じています。

 それこそコロナ前であれば都内への人口集中が続いていましたが、今も集中化しているとはいえコロナ以降は前ほどではなくなっている気がします。学生アパートでこの辺は顕著だそうですが、こうした点を考えると、やはりこの1年間のタワマン価格の変動はこれまでなされているパワーカップル理論だけでは説明がつかない気がします。誰か詳しい人いたら教えてほしいのですが、中国の不動産問題をいちいち報じたり、知らない分際で偉そうに解説している暇あったらむしろこっちのほうを解説してもらいたいものです。