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2022年12月19日月曜日

二代目記事の裏側

北条義時だけではない!目立たないけど実は大きな功績を残した「二代目」たち(JBpress)

 というわけで今日の自分の記事ですが、残念ながらアクセスが良くありません。個人的には初代や三代目に隠れがちで地味な二代目達が何故地味になるのかという部分をうまくまとめられたし、各エピソードもそれなりに弾力をもって書けたと思うだけに、自分の力不足を悔いるばかりです。

 記事中にも書いている通り、二代目の人間はその功績が初代や歴史書を編纂する立場となる三代目あたりにかすめ取られる傾向があり、大体どの王朝、企業でも地味キャラとして扱われがちです。ただ地味として扱われるのは初代の路線を忠実に守ったという証左でもあり、こういう地味なキャラが二代目で出てくるかで意外とその後の系譜が続くかどうかを左右するとも考えています。
 好対照なのが隋の煬帝で、彼は初代の父親の路線とは完全に真逆の超拡大路線を取り、彼の代で隋王朝はあっさり崩壊してしまいます。もっとも大運河を作ったり、高句麗遠征したりとかで中国に与えた影響でいえば父親が時代の唐の皇帝などよりも大きいのですが、それにしたって無理が多かったでしょう。

 それにしてもこのところは歴史記事でアクセスを稼げなくなっており、マジで自身失いそうです。次回も歴史記事を考えていましたが、もうちょい真面目に取材した経済記事の方がいいのかなとちょっと思い直しています。幸いまだ取材する時間は取れるし、真面目に書かなきゃ。

2022年12月18日日曜日

中国のダイソーのお値段

 日本は明日明後日に今年一番の寒気が来ると伝えられていますが、上海は一足先に昨日今日にこの寒波が来て、マジ寒かったです。上海は大体十二月に一発きつい寒波が来るのは例年のことで、この期間は本当に冷えるため自分もいろいろ寒さ対策を採ります。もっともその対策には暖房をつけるという選択肢はなく、エアコンのリモコンも引き出しの奥にしまったままです。

 ではどんな対策を採ったのか。基本的には室内でユニクロのフリースを着るくらいですが、これだと上半身は良くても下半身は冷えるため、よく薄手の布団を膝にかけていました。ただこれだと夜寝るときに布団をいちいちセットしなおさなくてはならず、やや面倒なのでこの際ひざ掛けを買おうかと思ってダイソーに行ってきました。
 でもってひざ掛けを買ってきたのですが、現在ダイソーで売られているひざ掛けは両端にボタンとボタン止めがあり、くるむような感じでボタンを留めることができるようになっていて肩掛けにも使えるようになっています。当初はひざ掛けとして買ったもののこの機能が意外に使いやすく、肩にかけて首元でボタンを留めて結局上半身の保温に使っています。若干、見た目的に風の又三郎になってますが。

 一方、ひざ下には偶々裾の破れたシャツがあり、全面のボタンを開いた状態で膝にかけるとなんか無駄にフィットし、そのままひざ掛けに使っています。シャツってこんな使い方あったんだと無駄に感心しています。

 こんな感じで冬とはいえ普段はここまで厚着しないものの、さすがに室温が13度を着る中でパソコンに向かっているときついため今回はいろいろ貧乏くさい対策をしています。ただ前述のダイソーのひざ掛けは本来の用途であるひざ掛けとしても使えるなどかなり用途が広く、久々に自分の中でヒットしたダイソー商品となりました。
 そんなダイソーですが、日本では100円ショップとしておなじみですが中国では10元ショップとしてやっています。その価格設定については、以下の通りにまとめられています。


 こちらは中国のダイソー店内にある価格表ですが、日本での販売価格(日元=日本円)に対応する形で人民元価格が設定されています。見ての通り100円の商品は10元になるのですが、冷静に考えてみるとこれなんかおかしくねぇか?
 というのも現在は少し落ち着いたものの先の円安ピーク時に日本円の対人民元レートは1元=20円にもなっており、現在も大体19円前後を動いています。なので10元は日本電に直すと約200円ということとなり、実質的に中国のダイソーは200円ショップだということになります。

 さすがに250円の商品は20元(約400円)、300円の商品は25元(約500円)にされるなど金額の高い商品には手心が加えられていますが、それでも日本国内での販売価格と比べるとかなり割高感があります。っていうかダイソー、中国でやばいくらい稼いでなくね(;´・ω・)

 逆に考えると、ダイソー限定でいえば日本の物価は随分チープな状態と言えます。もっともこれは同じ日系のユニクロにも言え、あそこも日本円に換算すると中国での販売価格の方が割高になっており、日中を行き来する人なんかはわざわざ日本でユニクロの商品を買って中国に持ってきてたりしてました。
 この辺、チープジャパンの一端が見えるような感じがするとともに、「俺は今まで割高でダイソーの商品を買わされて( ゚Д゚)」などという思いが若干します。もっとも中国の雑貨店は割と個人店が多くて商品種類も少なかったりするので、ダイソーとかニトリにはかなり助けられてはいるのですが。

2022年12月17日土曜日

儒教的で老荘的な日本人の思想

 今日何故かエヴァの挿入歌の「魂のルフラン」で「私に還りなさい」という歌詞を「流しに還りなさい」と替え歌にして歌い始めました。その後に続く歌詞も「あなたと過ごした大地へと→あなたと過ごした流しへと」と、流し尽くしでした。

 話は本題ですが最近思想について何にも書いてないなとふと気づき、なんか書くものないかと考えていたら今の日本人の思想は儒教的且つ老荘的、っていうか二つのミックスでしょという結論に至りました。

 まず儒教的はどういう意味かというと、基本的に儒教というのは「過去のベストな時期を取り戻す」というのが究極目標になっています。いったいどの時期の過去を目指しているのかというと中国で二番目の王朝に当たる周代で、この周王朝が始まった際の最小であった周公旦が理想的人物であり、また当時の礼儀作法が最も優れているとして、この時代の礼儀作法に立ち返り周公旦を模範とすることがベストとされています。
 そのため儒教は伝統主義的なところがあり、思想的にはやや保守寄りで新規のものに対する意欲とかそういうのは確かに弱いと感じます。こうした点から社会主義中国が成立してからは発展を遅らせる思想として徹底的に排撃されましたが、「道徳教育には良くね(。´・ω・)?」的に最近はこの方面で見直されてきています。

 それで日本人についてですが、基本的に平成以降の日本政治というのは「如何にしてバブルを取り戻すのか?」というのが大きな政治目標としてついて回りました。小泉政権などの様に「もうバブルは来ないんだよ(´・ω・)」とあきらめた政権もなかったわけではありませんが、基本的にはもう一度バブル時代の契機と経済力を取り戻す方針で政治や社会が動かされていました。
 また一般市民の間でも、またバブル時代並みの経済力を日本が持つと信じる層は一定期間以降はそこまで多かったわけではないものの、それでも「日本が一番理想的だった時代」としてはほぼ間違いなくバブル期が連想され、あの頃に戻れるなら戻りたい的な価値観は支配的なほどに今も強い気がします。

 こうした点から、「過去のベストな時代に立ち返ろうとする」、というか「未来は昨日ほどには明るくならない」というあきらめ的な考え方から、ある意味儒教的だなと思ったわけです。

 もう一つの老荘的な価値観については、老荘的というより「無為自然」の考え方は元々日本人の間で強かったという風に考えています。よく私はこのブログで日本料理と中華料理を比較して、素材の味を生かすために加工は必要最低限に抑える日本料理に対し、中華料理は「どんなまずい素材でもおいしくして見せよう( ゚Д゚)」的にともかく調理加工を重視しています。この両者を比較するなら、無為自然的な価値観でいえば日本料理に軍配が上がるでしょう。

 加えてというか、これも前にブログで書いたように日本のヒーローは米国のヒーローと違い理想を持たず、昨日までの日常を守るためだけに戦う傾向があると考えています。これなんか日本人の思想が色濃く出ており、「昨日までの日常を維持することが最上の幸せ」、「変化はむしろ弊害」と思い込んでいる節が若干あり、「明日は今日より楽しくなる」的な価値観がやはり低い気がします。この点、先ほどの儒教思想にも被ってきますが。

 以上のように、「過去の方が現代、未来より(・∀・)イイ!!」、「変化しない方が(・∀・)イイ!!」的な考え方でいえば、儒教と老荘のミックスが一番それらしく説明できる気がします。まぁ言っちゃなんだけど、かなり後ろ向きな考え方だなぁという気もしますが。
 とにもかくにも未来を暗く考えすぎている気がします。特に年齢的感でも20代が人生においてベストとやばいくらい信じ込んでおり、三十路入ったらもう人生は落ちてくだけの底なし沼とやたら自虐的に考え、自らの可能性をかなり潰している気がします。

 なお自分はこのブログ開始当初は二十代前半でしたが、人生で一番辛かったのは十代で、次が二十代、でもって三十代後半の今が一番楽しかったりします。理由はある程度自由にお金使えるのと、それなりに業務能力高めて会社からも一定の裁量権をもらって業務でき、成果も上げられるようになり、ゲームにブログにコラム連載と好きなことする時間もあるからです。
 そういう意味では今後四十代になったらもっと楽しくなるのではと今からかなりワクワク感でいっぱいですが、この記事を書くにあたって「魔法少女♡三十路」を読んだのは内緒です。

2022年12月16日金曜日

ウクライナ軍のロシア進軍の可能性について

 冬の備えをしていないだけに冬が来たら一気に瓦解すると思っていたロシア軍ですが、今のところウクライナとの戦争で膠着状態に入っており、一応戦線を維持するには至っています。とはいえロシア軍の弾薬はほとんど底をついており、北朝鮮から仕入れた弾薬も不発弾が多いという始末らしく、情勢に至ってはなおも圧倒的に不利で、今後も逆転を果たすことはほぼ不可能でしょう。

 ただまだ博打に出ようというのか、本日ウクライナ政府は来年二月ごろにもキーウ再侵攻をロシアは計画しているという発表をしました。実際、無理やり勝利を作るとしたらキーウの占領しかもはやないものの、こうしてウクライナ側に情報漏れているあたりは実現はほぼ不可能でしょう。とはいえ、ウクライナ側も完全に防御に徹しているロシア軍を撃破するのは容易ではないようで、この戦争が越年することは確実でしょう。

 そんなウクライナ戦争ですが、少し気になる情勢の変化が先日ありました。それは何かというとロシア国内の飛行場がウクライナ軍に攻撃されたということです。これまでロシア本土は戦争拡大への懸念から攻撃にさらされていませんでしたが、かなりあっさりというか、かなり奥深くの地域に恐らくドローンを使ってかウクライナが攻撃し、爆撃機などを含め大きな戦果を挙げたそうです。
 この攻撃によりロシア側は非常にうろたえているというか、ロシア本土も攻撃される懸念が高まったことと、防空体制がやばいくらいしっかりしていないということが露呈しました。ただロシアは本土攻撃に対しては核で反撃すると脅していますが、今のところはまだ実行できていません。

 それもそのはずというか、米軍などに供与された長距離ミサイルで攻撃されたのならともかく、ウクライナ軍の自前の兵器で攻撃された事実に対して核を使おうものなら、反対にロシアが今度は欧米から核攻撃にさらされる恐れがあります。これは逆を言えば、ウクライナ軍単体であればロシア領内に攻め込む可能性も出てきたと言え、またそうした事態にロシア自身が自ら追い込んでいるとも見ています。

 それは何故かというと、ロシアはウクライナ四州をロシアに編入したと主張し、国土防衛のために戦い続けると主張しているからです。この主張によってロシアはウクライナと停戦がしづらくなった、具体的にはウクライナ領土からの完全撤退が、ロシア国内の世論によって許されなくなる事態を招いてしまいました。
 最悪、開戦前のクリミア半島のみに限定していればまだ停戦の可能性が作れたと思うものの、今回のウクライナ戦争で得たドネツク州なども編入しており、ウクライナ側の態度を硬化させています。

 これがどういう意味を成すかというと、仮にウクライナがクリミアを含め開戦前のウクライナ領土を全部取り返したとしても、ロシア側は自国領土の奪還のために今後も戦争を仕掛けてくる可能性を残していることになります。一時的に従来のロシア領内に逃げ込んで戦闘が終わったとしても、戦力を立て直した後に「ロシアの領土だから」という無茶苦茶な暴論でまたウクライナに来る可能性がある、っていうかロシアの強硬派は実際そう主張してくるでしょうし、ロシアをウクライナから追い出したとしても火種が消えないことになります。まだ編入をしていなければ違ったでしょうが、今更編入した四州を放棄することはロシア国内情勢的にも難しいでしょう。

 となるとウクライナは今後も延々とロシアと闘わなければならないのか。仮にそうだとしたら、ロシアが今度もウクライナに自国の主張をかざして攻撃し続けてくる可能性があるのならば、ウクライナもロシア領土に攻め込むしかもはや手がないでしょう。それはつまり、ウクライナ領土の奪還が終わった後、そのままロシア国内の領土への進軍が起こりうる可能性があるのではないかという風に見ています。

 実際にやるとしてもさすがに奥深くまで攻め込むことはないでしょうが、国境線付近の地域を占領する程度は起こりうるのではないかと思います。もっともそんな事態は欧米も望まないので、ウクライナのNATO加盟を条件に仲介に動いてくるでしょうが、以上を踏まえると、今後もロシア国内へウクライナが長距離攻撃を仕掛ける可能性は十分あると思います。

 日本としてはロシアが弱れば中国も北朝鮮も弱るだけに、今後もウクライナを応援して今のうちにロシアを弱らせる以外の手はないでしょう。岸田総理も、ウクライナ支援のために増税するというのなら、自分も納得できるのですが。

うなぎ注意


 上の記事はだいぶ前に見かけたものですが、今でも「注意」という単語を見ると「うなぎ注意」と頭によぎるので紹介します。

 詳細は記事にも書いていますが、道路標識になぞらえて「うなぎ注意」と謳う看板を作ったのは滋賀の老舗うなぎ屋さんで、滋賀名物の飛び出し坊やももじって飛び出しうなぎまで作る手の込みようです。一見するとガチの道路標識にも見える出来栄えと言い、ウナギ料理にも手を抜かなそうな印象を覚えます。

 っていうか滋賀にあるなら今度一回行ってみようかな。

2022年12月14日水曜日

ジャック・マーの日本滞在に関する中国の反応

 今日自宅勤務で仕事中、ふと部屋の中にあるテープの剥がし痕が気になりネットで検索したらアルコールなど溶剤かけると取りやすいよとか書かれてあったので、ちょうどたくさんアルコールスプレーあったのでやってみたらめっちゃ落ちて、仕事の合間にひたすら磨き続けてました。

 それで話は本題ですが、昨夜友人から「ジャック・マーが日本にいることについて中国ではどう報じられている?」と聞かれました。ジャック・マーがどうも日本にいる、それも箱根にある孫正義氏が持っていた邸宅にいるという報道は自分も日系メディアを通して知っていましたが、言われてみると中国側の反応を追ってなかったので先ほど早速調べてみました。
 結論から言うと、中国でもこの件は報じられています。

 ジャック・マーに関しては説明不要でしょうが、中国、いや実質的には世界最大のECサイトのアリババを創設した中国でも屈指の起業家です。ほかの中国の起業家と違って海外勤務経験とかはなかったものの、「マネーの虎 OF 孫正義」こと孫氏の中国起業家募集に応じて見事眼鏡に叶い、大量のマネーでフィニッシュしてアリババを立ち上げ、見事成功してのけました。

 もっともジャック・マーというか馬雲氏の最大の業績と言えるのは、アリババに付随して作られたアリペイの方でしょう。クレジットカードも普及しておらず、決済システムにいろいろ制限があり、なおかつ代金だけもらって商品を送らない悪徳業者がはびこっていた昔の中国で、売手と買手の代金決済をアリババ社が仲介するというシステムを編み出し、一躍中国の金融システムの根幹を担うに至りました。

 この決済システムはその後、銀行口座との連動や電子決済システムを内包するなど拡大したほか、抱えた膨大な個人情報をもとに個人の信用スコアを数値化する「芝麻信用」などにも発展し、中国社会において国家ですら無視できない主要なシステムへとなっていきました。
 なお「芝麻信用」で個人情報入力する際に学歴も入れるのですが、自分が通ってた日本の大学もリストに入っててマジビビりました(´・ω・)

 ただそれだけ発展したアリババを無視できなくなったのが、何を隠そう国家でした。もともと、アリババは中国政府の要請に応える形で様々な協力をしてきた一方、銀行システムの連動をはじめ国家からも便宜を得ていました。ただ中国政府としてはアリババを一民間企業として置いておくことは国家の危機につながるという見方を持っていたようで、徐々にその統制を強めていった結果、詳細ははっきりとは語られていませんが馬雲氏に経営権を手放してアリババグループを国に委ねるよう求められたと言われています。
 これに応えてか数年前に馬雲氏はアリババの経営を手放すとともに、忽然と公の場から姿を消しました。この一連の展開がラブストーリー並みに突然だったことから、馬雲氏は何かしらの法に触れて逮捕されたとか、どこかに監禁させられているなどとこれまでも報じられていました。

 そこへきて今回の報道ですが、少なくとも中国のどこかにいると言われていた馬雲氏が日本にいたということで、驚いた人間は少なくなかったと思います。外国に逃げるにしても、より安全な米国とかにいると思っていた人も少なく、私自身も実際そうした見方を持っていました。
 実際には今現在は日本にいるだけでこれまでは中国を含めほかの国にいたのかもしれませんが、もともと日本には彼の恩人ともいうべき孫正義氏もいるし、政治的にも安全だし、何より中国と近くて文化的にも食事的にも済みやすいということから、案外これからも日本にいてくれるのかもしれません。彼のような大金持ちだったら、どの自治体もウェルカムでしょう。

 そんな馬雲氏が日本にいたという報道は、日本国内で報じられた頃とほぼ同時期に中国でも報じられていました。ただ報じられている内容を見ると、「東京にいた」とどれも報じており、日系メディアの書く「箱根」の文字は見当たりませんでした。「東京郊外」と書いている中国メディアもあるので、単純に箱根を東京の一部と考えているだけかもしれませんが。

 報じ方に関しては大体日本と一緒で、やはり意外感があるような書き方がされています。それと同時に、やや同情的な書き方もされているというか、あまりにも巨大な影響力を持つ企業を育て上げてしまったがゆえにいろいろ面倒ごとを抱ええることになって、中国国内にいられなくなったのだろうみたいな書かれ方もされています。この辺なんかは、日系メディアよりもより馬雲氏本人に寄り添った書き方がされているように見えます。

 最後に締めの言葉をまとめると、友人の上海人に見方も大体上記の通りというか、「東京にいるって聞いた。まぁかわいそうだよね」と話したうえで、「でも今コロナがめちゃ流行する中国にいないんだからそりゃそれでうらやましい(´・ω・)」とも言ってました。これもマジ同感(´・ω・)

2022年12月12日月曜日

規制緩和で懸念と流行広がる中国のコロナ

 Switchで「闇のアイマス」と呼ばれる「アイドルマネージャー」というゲームがセールになったので買おうか検討し、ひとまずアイマスのあずささんの動画を見ることで心を落ち着けています。マジな話、この三浦あずさ役をしているたかはし智秋氏はどうして歌手にならなかったのかと思うくらいどの歌もうまいと思います。

中国の「ゼロコロナ」事実上崩壊 実態把握せず、看板政策に傷(共同通信)

 それで本題ですが、上の共同通信の記事に書かれていることはまず事実です。

 先週にゼロコロナ緩和が発表されて各都市で一部規制措置の緩和が発表されましたが、自分の住んでいる上海では地下鉄などの公共交通機関に乗る際に必要だった「場所コード」の提示が不要となった一方、代わりに「健康コード」の提示が要求されるなど、手間的には何も変わりませんでした。
 何気にこうしたコードのスマホでの提示が交通機関利用時に絶対必要だったため、訪問先とかでスマホの電池切れたり故障したら、歩いて遠距離まで帰らなくちゃいけなかったからマジ怖かった。

 話を戻すと、上記のように無意味な朝三暮四の緩和措置はこの週末にさらに緩和され、今日になると地下鉄乗る際には一切のコードも要求されなくなりました。商業施設なんかはまだ健康コードを要求されますが、地下鉄乗る際にいちいちスマホ出さなくて済むだけでも個人的には大助かりです。

 ただ、こうした緩和措置によって皮肉なことに、中国でコロナがここにきて大流行の兆しを見せています。感染者数発表情報では先週や先々週に比べ感染者グラフは減少傾向を示していますが、すでに中国は感染者の全数カウントをやめているとみられることから、中国人の誰もが此度のコロナ流行が終息しつつあるとは思っていません。それどころか共同の記事のように、政府は一切コロナ流行対策を行わないという見方から、これまで以上に感染への警戒感を高めています。

 実際に今日上海市内で地下鉄に乗っていると、明らかにいつもより乗客数が少なかったです。街を歩く人の数も少なく、表情も心なしか暗いものを感じました。会社のボスからもうちのチームに対し、オフィスへの出勤を減らし自宅勤務数を増やすように通達も来ました。そのボスによると北京オフィスの従業員でこのところ感染者数が激増しており、上海などはまだ状況がマシであるものの、近く急増する可能性があると話していました。このボスの意見には自分も同感です。

 また中国人の同僚からは、「武漢など一部都市限定ではまた別だけど、中国にとってこれが初めてのコロナの全国的流行かもしれない」という言葉も聞かれました。またその同僚が送ってきた漫画では、「以前は封鎖に備えて食料を大量に買い込んだが、これからは感染に備えて薬を買い込む」などと、なかなかシニカルに情勢を捉えていました。

 かねてから書いているように、ウィズコロナをやるにはこの冬場の時期は最悪というよりほかありません。ベストは6月、遅くとも10月初めにも今の決断を実施していれば、まだ状況はマシだったと思います。それ以前に、徐々に規制を緩和するのではなく一挙に緩和するというこのやり方は、規制を緩和すべきと言ってきた自分ですら悪手であるように思えるというか、やることが極端すぎる気がします。

 自分の予想では、12月いっぱいは今の緩和ペースが維持されて流行に歯止めがかからず、1月に入ってこりゃヤバイということになって春節前に再び規制を強化、っていうかまたゼロコロナ政策を敷き、春ごろに再び規制を緩和するという運びになるとみています。もちろん外れるに越したことないけど、なんか本当に場当たりな政策ばかりでどうなってんだこりゃという気持ちを覚えます。