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2023年3月24日金曜日

しゃもじより有意義だと思うプレゼント

 なんか今日の上海の夜はやたら冷えます。この前電気カーペット壊れて買い替えたと書きましたが、寒いシーズン終わり間際ながらすぐ新調して正解でした。ただ昔と比べて贅沢になってしまって、もうちょい大きいサイズにすればよかったなどという邪念がこのところよぎります。

 話は本題ですがこの前ウクライナに訪問してきた岸田首相の贈り物が色々話題になっています。その送りもというのも必勝しゃもじで、平和を是とする日本が勝利を願ってどうするとか、そもそもこんなしゃもじなんてゼレンスキー大統領も困るだろうとか言われてて、まったくその通りです。ただロシア外務省が「これは日本からロシアに対する挑発だ」などとしゃもじごときにいちいち反応してきたのは笑えます。多分、しゃもじにキレたのは世界初じゃないかな。

 じゃあしゃもじじゃなければ日本は一体どんなものをウクライナに送るべきだったのか。自分が真っ先に浮かんだのは地雷探知機、地雷除去装置でした。ウクライナ各地ではロシア軍が埋めていった地雷がいまだに多いと言われるだけに、自衛隊の装備品にもあるのだし、武器としては全く使われない代物なのでこれが一番いいのではないかと思いました。
 次に浮かんできたのは携帯食料をはじめとするキャンプ用品などです。調理の手間がいらずにどこでも食べられる食料であれば前線の兵士のみならず、住居を失った人たちにもすぐ役立ちます、また合わせてキャンプ用品なども送れば、物資が困窮している人たちの助けになるのではないかという風に見ています。

 このほかなんでも送っていいっていうんならもう一つ、トヨタ車なんかも選択肢に入る気がします。具体的な車種としてはランクルとハイエースで、前者はどんな悪路でも走ると言われる隠れたトヨタの最高級車と言われる車で、軍隊においても十分活用できるかと思えます。
 後者のハイエースはともかく積載量が桁違いでありながら、一定の走行性能も備えており、よく中東のテロリストが「トヨタさん、ありがとう!」というビデオレターを送るくらい好評でした。テロ活動に使われるのはもちろんよくありませんが、ウクライナ軍、またはウクライナ国内の救援活動などに従事している人にとっては非常に役立つ代物と思えるだけに、この際100台くらいまとめてウクライナに送るなどを日本政府、トヨタは検討してもらいたいです。

 なおトヨタと言えば新しくなったプリウスがデザインがいいと評判ですが、ソ連人民の敵であるうちの親父もなんか気に入ってトヨタのディーラーに行ったところ、予約受付は7月からで、予約しても納車まで1年半かかるとか言われて手のひら返すように「トヨタは商売する気が見えない( ゚д゚)、ペッ」などと急にトヨタの悪口を言い始めました。
 なおトヨタ車で言うと個人的にはカムリの日本国内販売をやめるというのが地味にショックでした。もし日本に住むことあれば現行カムリに乗ってみたいと思っていましたが、どうやら叶いそうもありません。ちなみに会社の若い同僚にこの前、ダイハツはカムリを「アルティス」という名前でOEMしてるから、仮にアルティスで人跳ねても、目撃証言で「車はカムリだった(;゚Д゚)」と言われ、運が良ければ逃げられるかもという妙な入れ知恵をしてきました。

2023年3月23日木曜日

溺れるプーチンは習近平をも掴む( `ー´)ノ

すがるプーチン、手を差し伸べる習近平、電撃訪ロで見せつけた圧倒的力の差(JBpress)

 上の近藤さんの記事を見て、浮かんできたのがこの見出しです。あながち間違えじゃないけど、掴む対象が結構ビッグだ。

 ただやはりこの記事にも書かれてある通り、中国とロシアの関係は今や完全に逆転しているように見えます。もともと経済面では中国は圧倒的にロシアを上回っていましたが、ヨーロッパ人だと自認するロシア人はアジア人をやや低く見る傾向があると言われており、実際にプーチンの態度とか見ていても中国との親近感をアピールしつつ、ドイツやフランスの要人などと比べると、中国相手だと露骨に自分の方が偉そうな態度を見せていたように感じました。
 それが今回の習近平への態度を見ると、表面上は対等なパートナーであるかのように見せかけようとしていますが、プーチンが年取ってきたのもありますが、やはりどこか弱弱しげに感じます。それこそ中国にお願いしてきてもらっているかのような態度で、それを以って習近平もやや得意げであり、力関係的に中国のが上だという風に自分にも見えます。この点、中国人からしたら見ていて気持ちのいいものがあるんじゃないかと思います。

 総じていえば今のプーチンには余裕さの欠片も感じません。ウクライナ占領地を訪問している写真を見ても、「ディズニー忍法影武者の術」ばりに影武者かもしれませんが、なんか緊張を隠せない風にも見えます。あまり侮ってみるのは判断を誤るので控えるべきなのですが、ウクライナ戦争開戦前夜の北京冬季五輪時の得意満々な表情と比べると、プーチン老いたりという感情を覚えずにはいません。

 それにしても2月あたりからはロシアが近々大攻勢をかけるという報道がずっと続いていましたが、3月には行って以降、ぴたりとその報道が止んでいます。バフムトでは長く激戦が続いてはいるもののロシアはこの年を未だに陥落させずにいますが、もしかしたらかつて報じられていた「大攻勢」は実行済みだった、というかそうとしか考えられません。
 恐らくロシア軍は2月後半に大攻勢をかけたつもりだったものの、結果的に目標の第一段階であったバフムトすら陥落させられず、途中で息切れして止まってしまったのが実情なのでしょう。ウクライナ軍でも損害が広がって入ると言われるものの、ロシア軍の戦略目標をくじき、大攻勢そのものが認知されなかった点を踏まえると、非常に善戦しているものと思われます。

 そのウクライナ軍が反撃するとしたら、戦車隊の準備がある程度進む5月以降になると言われています。それに対しロシア側はどういう防御策を用意しているのかが気になりますが、今回の対候性失敗を見る限り、結構お粗末な状態なのではないかと密かに期待しています。

2023年3月21日火曜日

今日のWBC劇的勝利と間の悪い岸田総理のキーウ訪問

 日本は今日春分の日だったとのことですが、中国にいる自分は普通に繁忙期の中で出勤し、朝から盛り上がっていたWBCの日本対メキシコ戦を一球速報で見る羽目となりました。朝会社についた時点ではメキシコが3点先制していましたが、その後の目まぐるしい展開は仕事していても身が入らず、ちょくちょく経過を見てはいい加減に仕事していました。普段はまじめにやってるよ(^_-)-☆

 結果的に劇的なサヨナラ勝利で幕を閉じましたが、自分が生涯見てきた試合の中でも最も興奮する試合だった気がします。多分日本にいて試合中継を見ていたら、興奮して喉枯らすまで声上げてた気がします。
 それくらい今日の試合経過はスリリングなものがあり、フィクションであってもこれほど白熱する試合経過を作れるかと言ったら正直疑問です。またそもそも今回出場している選手たちが、

・現役唯一の二刀流ウルトラスーパースター
・史上最年少の三冠王
・小柄なのに全く三振せず打ちまくる四番
・前回優勝時メンバーのベテラン選手
・指骨折してるのに強行出場する内野手
・160㎞連発する若手期待のホープ
・史上唯一のトリプルスリー複数回達成者
・ドラフト最下位の育成契約上がりの捕手

 などと、仮にこんなメンツで野球漫画描いたら設定盛り込み過ぎだろうとか言われて人気でなさそうなくらい、現実離れしたメンツが揃っています。また全体の実力でも、今回の日本チームを超える日本チームが出てくるかとなるとなんか想像できないほど、異常に戦闘力が高いです。まだ決勝戦残っていますが、こんな素晴らしいチーム、もとい大谷選手というスーパースターをリアルタイムで見れたことは生涯の幸運というよりほかないでしょう。

 そんなWBCの試合で異常に盛り上がる中、こういっちゃなんですが冷や水を浴びせるかの如く急に岸田総理のキーウ訪問が発表されました。G7の前あたりにはいくだろうとは思っていました、何でよりによって日本国内が野球でめちゃ盛り上がっている今日このタイミングで行くのか、間の悪さはもとより日本人にとって最も大事な空気を読めない感じがしてなりません。
 もちろんキーウを訪問することは非常に重要だし行かないよりはできるだけ早くいくべきだとは思うものの、「どうして今、米国に応援しに行ってないんだ?」という気持ちが出てきてしまいます。っていうかニュース報道でも野球一色で今回のキーウ訪問はついでみたいな感じにしか報じられてないだけに、政治効果的には大失敗に入るでしょう。

 仮に岸田総理が日本チームみたく最終回でここから逆転しようってんなら、キーウの直後にいきなりロシアに行って、プーチンを説得してロシア軍のウクライナ撤退を実現させるくらいしかないでしょう。そんなの9回裏に9点差を逆転してサヨナラ決めるくらいあり得ないですが、習近平に負けじとここでプーチンにあって何らかの休戦、一部占領地域からの撤退に道筋つけさせたらマジ見直します。まぁ無理だからこそ言ってるんだけど。
 それにしても今に始まるわけじゃなく安倍政権から露骨になってきましたが、今の岸田政権もバラマキというか愚民政策ばかりやっていて、本当に日本大丈夫かといろいろ思えてきます。日本にいないから自分はこの手のバラマキを一切享受できずにいますが、実質的に今の日本政治っていかに現金バラまいて支持をつなぎとめるしか能がなく、産業振興とか見ても無為無策だし、外交もバラマキだけで、もう本当にカードがないんだなという気がしてなりません。カイジの限定じゃんけんで言えばパーだけでカード3枚しかないみたいな。

2023年3月19日日曜日

透明ポケットがほぼある中国の財布

 一昨日の夜中に発注した電気カーペットが今日無事家に届きました。今シーズン使う日数はもう残り少ないけど来年以降もどうせ使うし、早く届いてほんとよかった(´;ω;`)ウッ…

 話は本題ですが、最近ちょっと贅沢になったというか消費が増えてて、ちょくちょくお金を使う理由を探してはタオパオで商品検索しています。それもこれもタオパオをまともに使うようになったからで、つい1年半前までは一切使ったことがなかったのに、ゲーム用コントローラーが家の近くでどこにも売っていなかったために手を出して以降、明らかに買い物量が増えています。やはり手を出さなければ、余計なものを買わずに済んだのにと思う一方、これまでになかった中国の商品やECサイトの特徴などが掴めてきていて、痛しかゆしといったところです。

 そんでまたこの前も「どうせ現金使わないし、小銭入れももう開かないしなぁ」と、現在使用している財布に対する疑念が持ち上がってきました。中国は電子決済が普及、っていうかもはやこれ一択並みに浸透しているため、自分も財布を開くのは月に1回、クリーニング屋にデポジットカードを出すときだけとなっています。そのせいか以前に開いたらリアルにカビが生えていたこともあるし、知らない間にクレジットカードが割れていたということまでありました。

 そんな感じなので、クレジットカードなどが複数枚入り、100元札が数枚入る薄いコンパクトな財布に替えてみようかなと思い立ち、タオパオを眺めてみることとしました。
 ただこのタオパオでの商品検索、何が面倒かって同じ商品がいくつも同時に商品候補として表示される点です。なぜこうなるのかというと、色や寸法などちょっとした仕様の違いでも別商品として扱われるのと、同じ商品を複数の業者が取り扱って販売しており、業者別にも商品が候補として表示されるためです。そのため一見すると商品点数が多いように見えて、実際にはダブり(価格差はあるが)が多くて実は数種類しかないとかいうケースも見られます。

 話を戻すと、そんな感じで思ったより種類ねーなーと思いながら男性用財布を見ていたところ、ある特徴に気が付きました。


 上の写真はタオパオで販売されているある財布の商品紹介用写真なのですが、見ての通りなんか、変な写真入れみたいな透明なポケットがあります。これがこの財布のみならまぁそんな財布も世の中あるよねで済みますが、検索して出てくるほぼすべての財布に、この透明ポケットが何故か入っていました。
 自分には財布に好きなアイドルのプロマイドとか自分の写真を入れるような趣味はなく、このポケットもないに越したことがないので、ポケットのない財布をひたすら探したのですが、確率的に代替1/20くらいでしかそのような財布がなく、ただでさえ少ない選択肢が余計に狭められ、財布買ってる場合じゃねぇという感じになって結局新調を見送りました。元から使ってた財布に対して、なんか浮気してごめんみたいな気持ちを覚えました(m´・ω・`)m ゴメン…

 それはそうと何故中国の財布には揃いも揃ってこんな透明ポケットがあるのか。最初は家族の写真でも入れる奴が多いのかと思いましたが、よくよく調べてみたところ、どうもこのポケットには身分証明書用の国民カードを入れるポケットであることがわかりました。
 国民カードは言うなれば日本におけるマイナカードで、基本的にどの中国人も普段から携帯しています。このカードはもちろん顔写真入りで、たまに見せるよう求められることもあるため、こうして財布に専用ポケットも設けられているみたいです。

 もっとも最近は番号さえ言えば警察はすぐに携帯端末から照会できるため、カードを見せなくてもいいんじゃないかって感じですが。

 日本でもこれからマイナカードが配られていきますが、それ専用にこうした財布やパスケースなんかにもマイナカード用ポケットとか設けられるのかもしれません。まぁ設けられるとしても、財布開くたびに自分の写真見るのもそんな楽しくないので、自分はこれまでのような財布を使っていくと思いますが。

2023年3月18日土曜日

テレグラムなど犯罪に使われるツール規制の是非

 昨夜、おねむの時間だとばかりにウキウキして布団入ったら、シーツの下に入ってある電気カーペットの電源が入りませんでした。買ってからまだ2年くらいなのですが、多分電線が切れたんだと思います。
 何気に部屋の電気暖房はこれしかないだけに結構ショックで、しかも日本同様に冷え込む夜だからちょっとしょげました。そのせいか、真夜中にもかかわらずタオパオで電気カーペットを検索し、そのまますぐ購入するというあまり例のない行動までとってしまいました。っていうかはよ届け(´;ω;`)ウッ…

 話は本題ですが、昨年から連続して発生し、黒幕がフィリピンにいた一連の強盗事件で初めて、テレグラムというアプリを知りました。このアプリはロシアの団体によって制作され、ロシア政府の検閲から逃れるためにメッセージに様々な暗号化処理を施しているそうなのですが、その秘匿性から今回の強盗事件でも指示犯と実行犯間の連絡にも使わられるなど、犯罪方面でも多用されているそうです。
 検閲対策ということでその制作意図は理解できるものの、上記のように犯罪団体が使用し、且つその履歴を捜査当局が負えないという点で、その存在意義に関しては率直に言って疑問を覚えます。強盗事件では亡くなった人もいるだけに、極端な言い方をすれば、殺害に使われた道具が規制もされないまま放置されているような印象すら覚えます。

 もちろん道具の悪用はそのものというより使い手に問題があると理解できるものの、かといってこのまま野放しにしておけば、今後ますます犯罪団体に多用されていく可能性もあるだけに、現状のまま規制をかけずに放っておくということには反対です。はっきり言えば、アクセス遮断をむ対策を採るべきだと思います。

 ただアクセスを遮断したところで、今度はまた別のアプリがやり取りに使用されるようになることは想像に難くありません。ではそうした負の連鎖を断ち切るにはどうすればいいかですが、この際ですが官製メッセージアプリを作って配布するのも一つの手ではないかと思います。

 官製と言っても、わざわざ「Made by 日本政府」という必要はありません。それこそ電通が得意ように適当な会社を間に挟んでその会社が配信、運営している態を取らせ、「どんな情報も秘密に送信でき、且つ履歴も全く残さず犯罪にうってつけ」と公言しておいて、裏で警察を含む捜査当局が全情報をのぞき見できるような、ダミーアプリとして流してみるという手段です。
 多分途中で警察が、変な表現ですが盗み見ているとばれるかもしれませんが、それまでの間は何もしなくても摘発情報と証拠がどんどん集まるアプリとして使えるだけに、あったらいいな的に個人的に思います。

 もっともこんな回りくどいやり方しなくても、やはり犯罪に実際に使用されているという観点から、こうしたアプリやツールに対して何らかの規制はかけていくべきだと思います。最近また語られるようになりましたが、かつてWinnyに関してあれだけ騒いだにもかかわらず、結局その後何も基準や法整備ができず、さじ加減一つで有罪か無罪かが決まる今の状況はあまり好ましくありません。少なくとも、制作者が意図せずに犯罪に使われたりするのであれば、制作者を保護するような概念は必要だと思います。その上で犯罪使用への対策義務を盛り込んだり、場合によってはサービス停止などの強制措置も考えていくべきでしょう。

 さて晩飯作らなきゃ(´・ω・)時間も時間なので結論急いだ感じになったな。

2023年3月16日木曜日

オリンピックになかった感動がWBCにある

 現在日本対イタリアのWBCの試合が行われていますが、7回途中で8対1と日本が大きくリードしています。っていうかマジで今回の日本チームは強く、負ける姿が想像できないほどです。選手層が明らかに前回大会より分厚くなっていることもさることながら、やはり大谷選手一人の存在が大きく、ぶっちゃけほかのチームは大谷分だけハンデを要求してもいいじゃないかとすら思えてきます。

 ただこのWBCを見ていて感じることとして、見出しにも書きましたがこの感動がオリンピックには全くなかったなぁとつくづく思わされます。もう2年も前の出来事ながら、事項開催なのにやばいくらい盛り上がらず、むしろ事後の中抜き捜査の方が世間の注目集めたあたり本当にグダグダな大会だったんだと改めて感じさせられます。オリンピックではスター不在というのもありましたが、それにしたってあれだめみんな注目しない、っていうか私自身も誰がどういう風に金メダルを取ったのかすら全く思い出せられません。

 その前のラグビーワールドカップもそうでしたが、スポーツに関しては余計な演出がなければないほどいいような気がします。ただ普通に選手のがんばっている姿を移せばいいのに、テレビ局らが勝手に応援団とかそういうのを組織したり、選手の家族や友人などを出演させたりすればするほど見ているこっちとしては萎え、その萎える演出の極致ともいうのが先の東京五輪だった気がします。

 翻って今回のWBCに関しては超大スターの大谷選手が大きいとはいえ、チェコの選手団など他国の選手らとの交流が視聴者を大いに盛り上がらせており、やはりスポーツ大会の主役は選手にあることを示しているようです。更に言えば、そうしたスター選手を見いだせない、報じられなかった点でも、オリンピックの運営や報道はグダグダだったと言えるでしょう。

 何はともあれ今大会の日本チームは本当に強く、残りの試合もすごく楽しみです。ほかの人も指摘していますが、大谷選手もさることながら今年からメジャーに挑戦する吉田選手は改めて、バットコントロールが本当に神がかった選手だと思え、大谷選手の後ろにいる彼が非常に頼もしく見えます。

2023年3月15日水曜日

小西文書の出所について

総務省文書問題 「立民の小西議員は自民党の道具に使われた」須田慎一郎氏が指摘(ニッポン放送)

 先日から国会をにぎわせている小西文書ですが、そもそもこの文書がどういう経緯で小西議員にわたったのかがいろいろと注目されています。結論から書くと上の記事で須田氏が指摘している通り、自民党関係者が高市氏をパージするために意図的に小西氏に回るよう仕組んだ可能性が高いと私も思います。

 そもそもこの文書ですが、その中身を見ると解釈変更に関しては磯崎氏の発言の方が非常に不穏当です。磯崎氏は当時、総理秘書官に過ぎないにもかかわらず、解釈変更は安部元総理の意向だと主張して従わないなら総務省職員を飛ばすなどと、ジャイアンの威を借るスネ夫の如くな発言をしています。これに比べると高市氏の発言に関する言及は短く、内容は確かに放送に対する行政の統制を強めるような発言が記されていますが、正直言って磯崎氏の発言と比較するならむしろ目立たなく見えます。
 にもかかわらずこの文書を小西議員が出してからというものの、話題の主役は高市氏でありました。簡単に挑発に乗って自分の辞任をかけた高市氏にも原因がありますが、その内容から考えるとやや不自然な動きと言わざるを得ず、初めから高市氏が狙い撃ちされていたと思える節があります。

 その高市氏は小西文書が総務省の公文書であることは認めつつも、文書に書かれた発言はしていないと主張しています。実際はどうなのかさすがに判断しかねますが、高市氏が記載内容が捏造だと主張する合理性も、全くないわけでもありません。というのも、この文書は作成日や作成者がいまだ不明というか記録されていないということで、何の目的で作られたのかもはっきりしないままです。
 そもそも作成者が記録されていない公文書が存在するということ自体が、文書に書かれている内容よりもずっと問題である気がします。日本の公文書管理は元からあまり信用していませんでしたが、ここまでレベルの低いものだったのかと唖然とさせられます。高市氏の肩を持つわけではありませんが、こんな作成経緯のあやふやな文書についてどうこう議論すること自体不毛であり、まずやるべきことは総務省の内部文書管理の是正、そして目下の担当者の配置替えでしょう。あとスネ夫こと磯崎氏もこの際パージした方がいい気がする。

 その上で今回高市氏がはぐれメタル並みに狙い撃ちされたと仮定すると、その目的は何なのかということになります。一番はやはり自民党内の派閥抗争ですが、次の総裁選を睨んでの追い落とし工作であった可能性が高いのではないかと思います。私自身は今回簡単に挑発に乗るなど、高市氏についてはあまり要職に耐える能力の持ち主ではないと考えていますが、それでも知名度が高いことから警戒する人物もいるのかもしれません。言っては何だけど、心配性すぎる。

 以上のようにグダグダな展開が続いているのと、盛り上がっているWBCの報道の方が優先されることから、恐らく来週あたりにはこの小西文書報道は沈静化というか忘れられてくると思います。これ以上掘っても仕方ないし何も出てこないだろうし、総務省の文書管理がやばいということが分かっただけでも良しとするしかないでしょう。