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2026年1月17日土曜日

中国はマジで日本で政権交代が起きると信じてた?

 中国が現在のイランに対してどう思っているのかを探るため先日、ネットで中国メディアの国際報道を細かく見ていました。ざっと見た感じでは中国政府としては現在のイランのデモなどについて言及や発表したりせず、何故か米国のトランプ大統領がイランについていった発言を一言一句全て細かく報じていました。恐らく以前の私の予想の通りイランについて中国は敢えて関与を避けつつ、トランプ大統領の発言を細かく報じることで国内に対し「イランのデモはトランプが仕組んだもの」みたいに思わせるよう仕向けている気がします。
 逆を言えば、中国政府はイランの現政権に対して支援とかするつもりは全くなさそうです。同盟国としては見ていないようなのですが、逆にそれはそれでどうなのっていう気がします。

 イランについては以上の通りですが、記事を検索している最中に日本の高市政権についての報道も見ました。その成り立ちから現況に至るまで細かにまとめられていたのですが、個人的に気になったのは発足当初の動きについて、ちょっと驚くくらい解説していた点です。
 具体的には、「先の選挙で参院では少数与党、衆院でも過半数に届くか届かないかの水準で、政権は非常に不安定な立場だった」という点をちょっと引くくらい強調していました。その上で総裁選直後に公明党が離脱したことを引き合いに、「その政権基盤は脆弱だった」とも書いてありました。

 書かれていることは決して間違いではなく事実っちゃ事実なのですが、高市政権の議席状況から見える政権基盤について異様なほど強調している点を見て私は、マジで中国は日本で野党による政権交代が起きるのではと思っていたように感じました。でもって中国政府としては自民党より野党が政権を握る方が大歓迎なだけに、こうした状況を見てビッグウェーブに乗らなきゃとばかりに対日批判、というより高市政権批判を強く行い、政権交代を後押ししようとか思ってたんじゃないかと思います。少なくとも、高市政権は短命に終わると考えいた節については固いでしょう。

 しかし高い政権の発足当初、政権交代が近く起きると考えていた日本人は恐らく野党支持層、っていうか野党の議員を含め信じていた人間は皆無だったと私は思います。何故かというと野党が一枚岩ではなく、現に首班指名で与党入りした維新の会や政策によって協力姿勢を見せる国民民主など、政権交代のため一致協力する当時全くありまんでした。
 また日本人の自民党に対する支持についても、決して高いとは言えないもののそれ以上に野党を信用していない不信感の方が強く、いざ実際に政権交代が近づいても揺り戻しが起きる可能性が現状を含め高い気がします。総合すると、昨年時に政権交代が起きると考えるのは見当違いも甚だしいということです。

 以上は自分の勝手な推測ですが、私が中国の記事を見て感じたのは「日本政権交代が間近」という強い観測というか希望を中国が持っていた、だからこそ高市政権をこれを機に一気に叩いてしまえと言う安直な思考です。仮にこの通りであれば、日本の政局を甚だ読み間違える中国の官僚に強い危惧すら覚えます。昔の中g区間量は日本の政局もかなり正確に読んでいた気がするのですが。
 また結果論ではあるものの、以上の通りなら日中関係を劇的に悪化させた最大の主犯は公明党にとなります。何故かというと公明党の与党離脱を見て、中国がチャンスと思うようになった節を感じるからです。無論公明党にはその気はないでしょうが、私の中で日中関係を悪化させた最大の原因は彼らです。でもって彼ら自身にはその自覚がなく、日中友好を説いているあたりは皮肉この上ありません。

 そもそも今の公明党には中国とのパイプがあるかというと甚だ疑問です。現状、日本の政治家で中国とパイプがあると感じる人間はほとんどおらず、むしろ復権しつつあるジャック・マーと親交のある孫正義氏の方がパイプが太いでしょう。それこそ先日亡くなった丹羽宇一郎とかなら別ですが、彼のように中国に人脈持つ人はもはやいない気がします。なので、「中国とのパイプを持つとされる」と自称他称する人物は、逆に信用が置けない気すらします。

2026年1月16日金曜日

まとめ買いした中で再読している漫画

 昨夜帰宅途中でお腹が痛くなり家路を急ぐため走ったところ、今日足首付近が筋肉痛となって二重に痛い思いをしました。

 話は本題ですが年末年始に電子書籍のセールでいろんな本をまとめ買いしましたが、期待通りの作品もあればそうでないのも多く、まさに玉石混交でした。ただ中には一回読み終わった後でまたもう一回読んでみようと再読する漫画もあり、やはりそうした再読したくなる漫画というのはそのまますぐれた作品であると個人的に思います。

<忍者と極道>
 そんな再読し続けている漫画の中に、近藤信介氏の「忍者と極道」があります。何気にこの作者の近藤氏についてはそのデビュー作の「烈!!!伊達先パイ」の頃から注目しており、この漫画の2巻は発売日に即ゲットしてたりします。読んだ印象としては若干古い時代のジャンプのギャグマンガという印象でしたが、ギャグに妙な切れがあるのとストーリーテーリングに見るものがあり、続きを楽しみにしていたもののあっさり2巻で打ち切りとなって密かに残念がっていました。
 その後、同じジャンプで「ジュウドウズ」という作品が連載されましたが、こちらはあらすじを読むだけで正直面白くなさそうだと感じて、結局一読もせずスルーすることとなりました。でもってこっちの作品もすぐ打ち切りとなり、2作連続で結果を出せずもう今後作品を見ることはないかもなと勝手に残念がっていました。

 それからかなり時間が経ってちょうど去年くらい、「そういえばあの作家どうしているんだろう?」と思って検索をかけたらこちらの「忍者と極道」の連載を始めていて、しかもアニメ化に至るほどのヒットを飛ばしていたことに気が付きかなりびっくりしました。でもってイラスト見たら伊達先パイの頃と全く同じ画風で二度びっくりしました。
 そんなわけで興味津々で買ってみて読んだのですが、この作品を一言で言えば北斗の拳と男塾を同時連載しているようなノリで、ゴア描写が激しいのは当然ながら一人一人のキャラクターが非常に濃く、それでいて展開がものすごく早いという印象を覚えました。特に最後の展開の速さに関しては、キングダムなら単行本10冊かけるような戦闘を1冊くらいで瞬殺し、すぐ次の大規模な戦闘へと一瞬で移るという感じで話がどんどん進んでいきます。

 そうした特徴に加え、作者自身がインタビューで答えていますが連載前の構成に凄い時間と労力をかけたと言っているだけあり、瞬殺されるようなモブキャラであっても一人として手抜きで作られていないと思うくらい、キャラクターが深く掘り下げられています。しかもそれが主人公キャラだけでなく敵役にも当てはまり、そのディテールには毎回読んでいて驚かされます。
 にもかかわらずどのキャラもその心情が読み取りやすくなっており、漫画としての見せ方も非常に上手かったりします。全体ストーリーも良く練られているうえ一人一人のキャラクターもセリフも研ぎ澄まされており、こりゃ間違いなく売れるわと大いに納得させられました。

 なお個人的には絶望して麻薬に走ろうとするキャラクターに対し、「苦しみから逃げるなとは言わない。耐えきれないなら逃げていい。でも破滅にだけは逃げないで」と全力で諭すセリフが一番心がかされきました。しかもこれ、敵役のキャラが言うのだから本当に凄い。あと作者、プリキュア好きすぎるだろう。

<みいちゃんと山田さん>
 友人にプッシュされてウェブで第1話を見て、残りの巻を一気に買って読んだのがこの作品でした。今かなり注目されているので読んでいる人も多いのではと思いますが、簡単にあらすじを書くとキャバクラで働く主人公の同僚となったみいちゃんという女の子は知的障碍者で、トラブルを起こしまくり、翌年には殺される運命を明示された上で話が進められます。
 あらすじだけでは歌舞伎町系作品としてそこまで突飛であるわけではないのですが、とにもかくにも漫画としての見せ方がうまい作品だと感じます。ほかの一流作品と比べて作画も特段うまいわけではなく、大ゴマが多くて1ページ当たりのセリフ文字数とかも少ない方なんですが、ここぞというシーンを読者に印象深く見せるのが非常にうまく、一読したらなかなか記憶から離れない漫画である気がします。

 なお自分が一番印象に残ったのは、みいちゃんがDV彼氏に殺虫剤ぶっかけられて「ぎゃああああ」と悲鳴を上げるシーンだったりします。見返すたびに爆笑する。

 たまたまでしょうが一緒にまとめ買いしたほかの漫画では、作画はこの漫画に比べて遥かに上回っており、書き込みも多く緻密な絵である作品もありましたが、逆に漫画としては無駄な情報量が多く、正直言って読みづらいと感じました。絵がうまけりゃ漫画作品として優れているというわけじゃないというのを、この漫画を通して強く感じさせられます。
 っていうかはっきり挙げると「幼女戦記」が見づらい漫画代表です。まだ1巻しか読んでないけど、なんでこれ売れたのか全く分からないくらい面白さをひとかけらも感じられませんでした。


 話を戻してみいちゃんについて批評を見ていたところ、上のブログの方の批評が一番納得感がありました。その批評に書かれていますが、この作品の最大のテーマはやはり「偽善」と「露悪」であり、知的障碍者のみいちゃんをみてかわいそうと思うか、周りに迷惑かける嫌な人間だと思うか、その捉え方次第で作品の見え方がかなり変わってきます。でもって作品内でそれぞれの視点を持つキャラクターを登場させており、こうした知的障碍者の人たちへの対応についていろいろ考えさせてきます。

 あとどうでもいいですが作者の亜月ねね氏については経歴とかあんま知らないけど、インタビューで「憧れの弐瓶勉氏と同じ雑誌で連載できてハッピー(*'ω'*)」と言ってて、好印象を持ちました。
 自分の中で最高の漫画作品とくれば「水木しげる伝」(ハードコピーでも持っているがいつでも読めるよう電子書籍版も購入済み)ですが、こちらはもはや経典であるため漫画の枠に入っていません。では次にあげる漫画作品ときたら奥浩哉氏の「GANTZ」か弐瓶勉氏の「BLAME」なほど自分も弐瓶信者なため、上記のセリフを言っただけで亜月氏については「ええ子やんけ(´・ω・)」と思うようになりました。

2026年1月15日木曜日

立憲と公明の新党設立について

 今はまってる「ジェイエム」の最新話の「ママ見てよ人間が居る!初めて見た!」というセリフがなんか今日ツボに入っていました。このセリフの何が面白いのかというと、発言者のママが教育ママで日ごろから「東大に行かなければ人類皆ゴブリン」と言っているという背景があるからです。っていうかこのママゴブリン好きすぎる。

 話は本題ですが昨夜速報が流れた立憲民主党と公明党の新党設立ですが、今日はずっと大きく報じられていますが私としてはそこまで気になるニュースじゃないかと思ってあんまり解説とかも読んでいません。一言で言えば野合もいいところで、事前の政策擦り合わせもなくいきなり同じ党とやろうとしてもうまくいくとは思えず、何より選挙を間近に控えたこの時期になんで選挙協力じゃなくこっちを選んだのかという点で気になります。
 個人的見解として述べると、今回のこの決定の背景はどちらも資金力不足からどの選挙区に満遍なく候補を出す余裕がなく、立候補者を抑える口実を作るのが最大の目的なんじゃないかと疑っています。どっちにしろあまりぱっとしない共闘なので、選挙的にはあまりプラスにはならないでしょう。

 ついでにこの解散総選挙について勝手なことを書くと、自民党というか高市総理の本当の狙いは維新を潰すことにあるように見えます。一応首班指名に協力してくれたもののそもそもの政策で国民民主よりも一致点が少なく、且つスキャンダルを抱えた議員が非常に多く、このまま一緒にやっていくには不安がある相手なので、スキャンダルがいくつか起きて記憶に残っている今のうちに選挙で潰して議席奪おうという腹なのではとも思えます。
 まぁそれ以上に衆院で単独過半数を取らねば国会が開会しても国会運営が非常に厳しい状況が続くだけに、解散の大義がないなどと石破をはじめちょっとおかしい人が言っていますが、かつての石破政権とは立ち位置が異なることと議席確保という点からみて、自分としては十分な大義はあるのではと思っててそこまで嫌悪感を覚えていません。あと参政党もフェードアウトするだろうし。

 逆にこの選挙でどうなるか気になるのは国民民主でしょう。自民党とは距離を置きつつも政策ごとの協力姿勢も見せており、この立場や方針が有権者にどう評価されるのか、また議席の変動が増加となるのか減少となるのかで全く読めず、正直言って不気味です。高市総理もその動向を気にしているように見え、分析対象とするなら国民民主の方じゃないかと思います。

2026年1月14日水曜日

同盟国喪失に中国外交は思考停止中?

 なんか今日はニュースが目白押しというか奈良に李在民韓国大統領来て「奈良県警の警備で大丈夫か?」と思ったら、久米宏の逝去が発表されて今度はこっちに話題取られるという、ほんとあわただしい1日でした。ついでに株価も過去最高更新するし。
 久米宏について少し触れると、同時期に活躍した筑紫哲也と並んで日本のニュースの見せ方を間違いなく変えた一人だと思っています。ただニュースステーション降板後は他の番組でそれほど目立つ活躍は見せず、実際自分が見ていてもこれはと思う司会ぶりは見られませんでした。ニュースステーションで燃え尽きたのか、またはニュースステーションで自分が作った新しい切り口から脱却できず、逆に古い立場に回ってしまったのではないかと私は見ており、こうした批評はあまり見られません。


 それで本題ですが、ほんの二週間前の年末において、まさかこんな世界状況になるとは誰も思っていなかったのではないでしょうか。年初に米国自身が「パーフェクトゲーム」と語るベネズエラ攻撃と首脳拉致に加え、約半世紀にわたり独裁が続いてきたあのイランでも非常に大規模な反政府活動が今も繰り広げられており、贔屓目もあるでしょうが現政権はこのまま崩壊するのではないかと思います。たとえ持ちこたえたとしても、その国力の減退ぶりは従来からの経済破綻も加わってかつてないものとなるでしょう。

 日本はベネズエラ、イランとはともに距離を置いていたためそこまで影響はなく、ウクライナと比べても対岸の火を見るような状態ですが、日本とは対照的に両国と友好関係にあった中国からすれば、その火は対岸の物ではないでしょう。実際、ベネズエラ攻撃直後の政府記者会見にて外交官がコメントを求められた際、三十秒近くも答えに詰まった上、箸にも棒にもならないどうでもいいコメントしかできませんでした。この一点を取ってしても、ベネズエラ攻撃は中国の完全想定外の事態であるとともに、現段階においてもその後の対応方針についてまとまっていないのが見て取れます。

 ベネズエラですらこんな状況なのですから、仮にイランで政権崩壊が起きた場合、やや意地悪ですが中国がどんな反応示すか今から見物でしょう。中国はこれまでやはり、ロシアとイラン、あと北朝鮮との同盟関係を軸に外交を展開し、親米国には圧力を、反米国には交流を行ってきました。しかしウクライナ戦争でロシアも疲弊している今、反米国筆頭のイランが倒れた場合は米国の圧力は中国に直でかかることとなるだけに、多分中国もこうした事態を全く想定していなかったし、どうすればいいのかとマジで今必死で議論してるんじゃないかと思います。

 こう思う根拠として、今中国にいてこうした世界情勢への反応とか見ていると、マジで思考停止しているのではと思う節があるからです。ベネズエラ攻撃について通り一辺倒な米国批判はしましたがそれも長くは続かず、また昨年末に各国で展開してきた日本への告げ口外交もピタリと止んだというか、やる余裕すら見えなくなってきました
 また肝心要のイラン情勢についてもなんか非常にコメント数が少ないというか、むしろ言及を避けているような気がします。もちろん中国としては反米同盟国のイラン現政権に頑張ってもらいたいのが本音でしょうが、もはや応援できるほどイラン現政府が余力なく、また中国も今後の外交をどういう風に展開するかでこれまでの方針が崩れたためか、はっきりとした旗印を見せられずにいます。

 さらにこう思うのはもしかしたら私だけかもしれませんが、インターネットを遮断して全情報をシャットアウトしたうえでデモ隊に対する虐殺を行っている今のイラン政府の行為は、かつての天安門事件を想起させます。もしかしたら中国政府の中にもそう思う人がいて、だからこそイランについて天安門を国内で想起させないために言及や報道を避けているのではないかと勝手に勘ぐっています。

 あとこちらはあまり言及する人はいませんが、地味に中国はこれまで活発に活動してきた第三国外交、特にアフリカでの活動について、このところ失敗続きというか撤退が相次いでいます。スーダンの油田開発からは撤退しているほか、一部国で農業開発を手掛けたものの途中で放棄して修理部品のない農機だけが残ったという話も聞きます。
 まぁ専門家ではないので実際はどうなのかという点はありますが、中国が自分で言うほどアフリカへの影響力拡大はそれほど進んでいないように見えます。っていうか自国の経済も崖っぷちなので、アフリカ外交や支援が今後も続けられるわけはないとはっきり言えるし、債権回収もそんなにうまくないと思うから損失を抱え込むこととなるでしょう。

 こんな感じであらゆる方面で外交に失敗しており、イラン崩壊後の外交方針も全く目途が立っていないように見えます。恐らく春節の間に中国外交部は、休みなしで今後の方針を議論し合うことになるでしょう。
 また主要先進国の間でもレアアースをはじめとする恐喝外交ぶりが日本以外にも徐々に知れ渡るようになってきており、これ以前からの中国警戒論がますます高まってきているように見えます。日本としてはこれを機に、多少自腹切ることとなってもほかの国に中国レアアース対策として代替材料や使用量削減方法をほかの国、特に韓国などとも共有する方針を出せば、中国の影響力を下げつつ日本の株を上げられるのではないかと密かに思います。

 そのレアアースについても少し触れると、中国が対日規制を出してからというもののなんか政府や産業界をはじめ「ぐえー、やられたんご」みたいな規制を受けて苦しいと必死でアピールするような報道が目立った気がします。十六年前と比べると現在の日本はレアアースの依存度というか使用量がかなり減ってきているだけにノーダメージではないと思うものの、そこまで打撃を受けているかと言えば若干オーバーな表現に見え、何となく中国のメンツを成り立たせるためにダメージアピールを必死でしているように見えました。

2026年1月11日日曜日

ズッコケ三人組の山賊編の悲しい結末

 「ごみ捨てに行く」という発音が「Go mistake!」という風に聞こえるのではと、昼寝から目覚めた自分に天啓が走りました。


 それはさておき本題ですが、児童文学作品の「ズッコケ三人組シリーズ」は一定の年齢層以上ならその名を知ってる人も多いかと思います。自分も小学生時代に当時までに出ていたシリーズは全て読破しており、特に一番最初に読んだタイムスリップして平賀源内に会うという作品を読み、後にひときわ強い関心を持つ平賀源内を初めて知ることとなりました。

 簡単にこのシリーズの紹介をすると、運動が得意で勉強はダメ、読書好きで学習意欲はあるのに勉強はダメ、やや肥満体で勉強はダメという典型的特徴を持った小学生の男の子三人組がいろんな事件に関わっていくというのが主な筋立てになっています。その体験というのも上記のタイムスリップをはじめ、殺人事件など普通ならまず体験しないようなSF的なのもあれば、隣町の小学生グループと集団喧嘩など小学生っぽいものもあり、ともかくバラエティに富んでいます。
 現在の目線でこの作品を思い起こすと、やはり小学生でも読みやすい文体なのと、主要キャラクターを固定していてブレが少ないことから優れた児童文学作品だったという気がします。実際非常にファンが多く、確か13年前に大学の後輩が、「ちなみに花園さんはズッコケシリーズ読んでました?(´・ω・)」と話題に出すくらい影響力ありました。

 そんなズッコケシリーズでも自分の中で平賀源内が出てくる巻と並び、強烈に印象に残り「あの内容をよく小学生向けの本でやったな(;´・ω・)」と思い続けていたのが、上の動画で紹介している「山賊体験」という巻です。詳細は動画を見てくれれば早いですが、近所の青年とドライブ中に山の中で暮らすカルト教団に拉致され、そこの住民となるように主人公らは強制されるという話です。
 当初は抵抗したもののしばらく月日を過ごしてカルト教団の生活にも慣れていくのですが、それでも望郷の念から主人公ら(小学生)は監視が緩む祭りの日に脱出を図ります。ただ救助を求めた人里にもその教団の影響力が及んでいたためあっさり捕まり、処刑されるのを待つ身となってしまうのですが、教団の教祖の憐れみを受けたことで秘密裏に逃がされることとなります。この際、一緒に拉致された青年はすでに教団内で恋人もできていたことから同行せず、そのまま教団に残り永別することとなります。脱出後、主人公らは警察に顛末を話して残された青年の救助などを求めたものの教団のアジトなどを見つけることはできず、結局迷宮入りとなるところで、小学生編は終わります。

 以上の内容、特に拉致して強制的に住民にするくだりとか児童文学でやる話かよと小学生の自分ですら色々疑問に思ったりましたが、逆にその強烈過ぎる展開からか記憶にも一層残り、ほかのシリーズよりもずっと記憶に残ることとなりました。実際上の動画によると、私以外からも評価が高い層でシリーズ人気ランキングでも上位に入っているそうです。

 そんな山賊編ですが、なんと「ズッコケ中年三人組」で続編が描かれていたというのを上の動画で初めて知りました。これ自体かなり驚きでしたが、それ以上に明かされた続編の結末というのも本編以上に強烈で、しばし放心状態となりました。これまた詳細は動画で見てほしいですが、端的に書けばあの教団の共同体は崩壊しており、それも大量殺人によるものだということが明かされます。かなり救いのない結末で、なんか「夢の終わり」という単語が頭に浮かんできたほどでした。

 以上のようにショックを受けたストーリーの顛末ですが、藤本タツキ氏の「さよなら絵梨」でも描かれているように、芸術っていうのはある程度、観衆を傷つけてなんぼなところがあると思います。心に傷を負わせるような内容を見せつけることが芸術の一つの要素であり、ショッキングな展開というのがあるからこそ芸術的価値があるとも言えます。少なくとも、記憶には強く刻まれます。
 そういう意味ではこの山賊編はズッコケシリーズの中でもひときわその要素が強いものだったのかもしれません。なんせ30年くらい前に読んだ一冊の本についてこうして記事を書かせるくらいなんだし。

2026年1月10日土曜日

日本人の中国に対する理解

 多分意識している人は少ないでしょうが、この十年間で日本人の中国に対する理解はかなり高まっていると私は思います。かつては「春節」と言っても反応できる人は少なく、メディアでも「旧正月」という表現の方が使われることが多いですが、今や注釈なしで春節という単語を使って中国人の旅行状況などを伝えるようになっています。
 またファーウェイやシャオミーなど、ブランド力をつけたことが大きいのですが日本人にとって一般的に認知される企業も多くなってきています。中国人の考え方というか傾向に関しても、接触する人間が増えてきていることから以前と比べると理解が急激に進んできているという印象があります。

 ただ上記傾向、こと自分にとっては実は逆風だったりします。それこそJBpressで書いてた頃なんかは中国に対する理解の薄さを逆手に取って「中国ってこんなんなんだよ(・∀・)」みたいにしたり顔で解説や紹介記事をかけるようになりましたが、連載後半なんかは「この辺の内容はもう別メディアでも報じられているし、日本人でも知ってる人が多いから記事化はできない(;´・ω・)」などと、ネタ切れネタ不足に苦しむ羽目となりました。マジでこんなはずじゃなかったのに。

 この反対に、中国人の間でも日本に対する理解はかなり進んだ気がします。それこそ昔は日本を軍国主義みたいだとマジで考えている人も少なくなく、日本人は日ごろから軍事訓練してアジアへの再侵攻を考えている、日系企業はその先兵だなんだと傍から聞けばギャグにも見えるようなことをマジで信じている人が少なくありませんでした。もちろん今でもいないわけではないですが、日本を旅行して直接見聞きしてきた中国人が増えて、「なんだ、意外と普通じゃん(;´・ω・)」という声が広まり、十年前と比べると日本に対する軍事的脅威を感じる人は激減しているとはっきり言えます。
 まぁそのせいかもわからないけど、日本のことを軍事的に若干舐めた見方をするようにもなってきていますが。

 恐らく多くの日本人からすれば、高市総理の発言に始まる中国の度重なる日本への嫌がらせを見て、日中関係は悪化していると考える人は少なくない気がします。ただ私に言わせると、日本人と中国人の相互理解はこの十年で遥かに進み、お互いに「よくわからないやばい奴」という印象はなくなってきていることから、政治的対立はあるとしても全体で見た関係性は深まっているように見えます。そういう意味では、関係性は悪化しているというより改善しているという風に見るべきでしょう。

 でもってほかの人が書かないことを書くと、今後中国が不況になるにつれて日本人に対する感情は逆に良くなる気がします。というのも、現在マジで中国では日系企業の撤退が相次いでいるのですが、その際に中国人従業員からは「日系企業で働いていてよかった」という声をよく聞くからです。
 なんでかというと中国は日本と違って企業の再編や解散時に解雇する従業員への支給退職金について計算基準などの支給規定を定めているのですが、意外や意外に中国企業とかの方がこの退職金規定を守らないというか、一時金を出さずに解雇するパターンが多かったりします。そのため辞めさせられる中国人は自分で役所へ仲裁を申し出たり、法規を読み込んで自分で計算したりしなければならず、そうした対応を解説する情報や体験記サイトも無駄に充実してたりします。

 それに対し日系企業は律義に基準を守り、しかも揉め事を避けるため基準以上に多く包んだりします。実際自分が見てきた日系企業もコンサルが提示した基準よりも多くするよう自ら決めるなど、解雇する従業員へほぼ確実に強い温情を見せます。
 こうした日系企業の解雇時の姿勢は中国人の間でもかなり認識されており、解雇されることはもちろんダメージであるものの、それでも日系企業であれば一定の一時金を得られるので、「むしろ、俺もお金もらってこの際辞めたい(´・ω・)」などと、会社側が残留を請う従業員からも退職希望が出されたりするくらいです。

 私個人の見方ですが、以上のような日系企業の姿勢は確実に中国人の日本に対する感情を肯定的に後押ししていると思います。そういう意味ではこれまで温情を強く見せてきた撤退日系企業には強い感謝の念を持つとともに、こうした姿勢は必ず評価されるべきものだとしてここに書こうと思った次第です。でもって、今後中国で不況が広がり国籍問わずリストラする企業が増えるにつれ、「日系企業は解雇時も優しい」などという評判が高まるのではないかと期待しています。

2026年1月8日木曜日

ベネズエラ出身野球選手とくれば

 今日は帰宅中に電子書籍で購入した水木しげるの「方丈記/水木しげるの泉鏡花伝」を読んでましたが、水木の晩年期の作品と後年確立した伝記漫画の手法がいかんなく発揮されてて夢中で読みました。でもって巻末の「日出処の天子」の作者である山岸涼子氏の寄稿文がまた良く、読みながら往年の水木しげるを偲んだあまり上海地下鉄の中で落涙してました( ;∀;)
 ちなみに山岸氏によると、ある時雇ったアシスタントがミリの範囲で凄まじく集中線引けるくらい技術高くて聞いてみたら、元水木しげるのアシスタントだったらしく、その伝手で水木にもあったことがあったそうです。なおそのアシスタントは水木の家へ住み込み始める際に水木から、「あなたの部屋はにぎやかだからね」と言われ、閑静な住宅街なのになんでと思って入ってみたら窓の先には墓地が広がってたそうで、「にぎやかって夜中のことかよ」と思ったそうです。

 それで話は本題ですが今日は米国のベネズエラ攻撃を受けて急遽立ち上げられたあるベネズエラセミナーに参加してきましたが、そこそこ面白かったです。内容を簡単に説明すると、まず石油に関してはベネズエラの重質油を生成できる精製所を持っているのは米国内に2社だけで、あと米国系企業1社がベネズエラで活動しているだけだそうです。そのため今回の攻撃でベネズエラの石油を手に入れるとしても、トランプ政権が終わったらまたひっくり変わる可能性もあるだけに、米国系石油会社がベネズエラ産石油の精製能力を高めるかといったら微妙なため慎重なり、石油市場に与えるインパクトは価格を含めほとんどないと指摘していました。

 あと、現地のベネズエラ人は完全にラテン系の人で、今さえよければそれでいいって人ばかりなため、今回の政変を受けて生活がよくなれば、「前よりいいじゃん、米国万歳(^o^)丿」みたいな感じになると思われ、反米感情とかそういうのは広がらないとも言ってました。これも非常に納得できます。もっとも米国は現在のベネズエラ政権を完全に打倒するつもりは内容で、軍と結びついた現在の政権はそのまま続くとも言ってましたが。

 そんなベネズエラセミナーだったのですが、講師の一人がやたら野球好きで、終わりの方で「ベネズエラ出身のメジャーリーガー」という資料を各選手の顔写真付きで紹介してきて、一人ひとり安否確認状況とかも教えてくれました。でもって如何にベネズエラの野球人気が高いか、実力はどれほどかも詳しく解説してきたのですが、実は自分も今回の政変で気になったのはベネズエラ出身のプロ野球選手のことでした。

 ベネズエラ出身のプロ野球選手、というより外国人野球選手の中で最も高い実績を持つ者とくればやはりアレックス・ラミレス氏でしょう。彼の場合、もはや国籍も日本で現在も多方面で活躍しているだけに、よく日本に来てくれたと思う選手です。
 なお彼がヤクルトから巨人に移籍した際、ヤクルトファンの友人は急に手のひら返して「ラミレスなんて三振多いから絶対活躍しない」などとやたらディスってました。
 そのラミレスと時期が少し被ってて、打撃という点では歴代トップじゃないかともいわれるのがアレックス・カブレラ氏でしょう。彼も印象に残っているベネズエラ出身選手で、その活躍時期を見ている人ならきっと覚えていると思います。

 ただ上記二名よりも、自分が一番印象深かったベネズエラ出身選手を挙げるとなると、ラミレス氏同様にヤクルトから巨人へ移籍したロベルト・ペタジーニ氏だったりします。いかにも典型的なヤクルト獲得外国人でとにかく長打力がすごく、巨人へ移ると最初は活躍するが勤続疲労が激しく出る点でも共通してました。このペタジーニ氏はパワプロのホームラン競争で遊ぶときはホームランが出やすいためいつも使ってました。それだけに今回の政変を受けてどうなのかと少し心配しましたが、どうやら米国に居住しているようなので特に問題はなさそうです。
 にしてもベネズエラ出身選手は本当に多いっていうか、ベネズエラオールスターすら作れそうです。