またファーウェイやシャオミーなど、ブランド力をつけたことが大きいのですが日本人にとって一般的に認知される企業も多くなってきています。中国人の考え方というか傾向に関しても、接触する人間が増えてきていることから以前と比べると理解が急激に進んできているという印象があります。
ただ上記傾向、こと自分にとっては実は逆風だったりします。それこそJBpressで書いてた頃なんかは中国に対する理解の薄さを逆手に取って「中国ってこんなんなんだよ(・∀・)」みたいにしたり顔で解説や紹介記事をかけるようになりましたが、連載後半なんかは「この辺の内容はもう別メディアでも報じられているし、日本人でも知ってる人が多いから記事化はできない(;´・ω・)」などと、ネタ切れネタ不足に苦しむ羽目となりました。マジでこんなはずじゃなかったのに。
この反対に、中国人の間でも日本に対する理解はかなり進んだ気がします。それこそ昔は日本を軍国主義みたいだとマジで考えている人も少なくなく、日本人は日ごろから軍事訓練してアジアへの再侵攻を考えている、日系企業はその先兵だなんだと傍から聞けばギャグにも見えるようなことをマジで信じている人が少なくありませんでした。もちろん今でもいないわけではないですが、日本を旅行して直接見聞きしてきた中国人が増えて、「なんだ、意外と普通じゃん(;´・ω・)」という声が広まり、十年前と比べると日本に対する軍事的脅威を感じる人は激減しているとはっきり言えます。
まぁそのせいかもわからないけど、日本のことを軍事的に若干舐めた見方をするようにもなってきていますが。
恐らく多くの日本人からすれば、高市総理の発言に始まる中国の度重なる日本への嫌がらせを見て、日中関係は悪化していると考える人は少なくない気がします。ただ私に言わせると、日本人と中国人の相互理解はこの十年で遥かに進み、お互いに「よくわからないやばい奴」という印象はなくなってきていることから、政治的対立はあるとしても全体で見た関係性は深まっているように見えます。そういう意味では、関係性は悪化しているというより改善しているという風に見るべきでしょう。
でもってほかの人が書かないことを書くと、今後中国が不況になるにつれて日本人に対する感情は逆に良くなる気がします。というのも、現在マジで中国では日系企業の撤退が相次いでいるのですが、その際に中国人従業員からは「日系企業で働いていてよかった」という声をよく聞くからです。
なんでかというと中国は日本と違って企業の再編や解散時に解雇する従業員への支給退職金について計算基準などの支給規定を定めているのですが、意外や意外に中国企業とかの方がこの退職金規定を守らないというか、一時金を出さずに解雇するパターンが多かったりします。そのため辞めさせられる中国人は自分で役所へ仲裁を申し出たり、法規を読み込んで自分で計算したりしなければならず、そうした対応を解説する情報や体験記サイトも無駄に充実してたりします。
それに対し日系企業は律義に基準を守り、しかも揉め事を避けるため基準以上に多く包んだりします。実際自分が見てきた日系企業もコンサルが提示した基準よりも多くするよう自ら決めるなど、解雇する従業員へほぼ確実に強い温情を見せます。
こうした日系企業の解雇時の姿勢は中国人の間でもかなり認識されており、解雇されることはもちろんダメージであるものの、それでも日系企業であれば一定の一時金を得られるので、「むしろ、俺もお金もらってこの際辞めたい(´・ω・)」などと、会社側が残留を請う従業員からも退職希望が出されたりするくらいです。
私個人の見方ですが、以上のような日系企業の姿勢は確実に中国人の日本に対する感情を肯定的に後押ししていると思います。そういう意味ではこれまで温情を強く見せてきた撤退日系企業には強い感謝の念を持つとともに、こうした姿勢は必ず評価されるべきものだとしてここに書こうと思った次第です。でもって、今後中国で不況が広がり国籍問わずリストラする企業が増えるにつれ、「日系企業は解雇時も優しい」などという評判が高まるのではないかと期待しています。