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2025年11月10日月曜日

立花孝志氏の逮捕に触れて

 本当は別のネタで記事を用意してましたが、こっちのニュースと絡めてかけるので予定変更して今書いています。

 さて先日、NHK党の立花孝志氏が逮捕されたニュースはあちこちで大きな反応がありました。兵庫県議への根も葉もない誹謗中傷など今回の逮捕経緯などについては省略しますが、一部で逃亡の恐れもないのに名誉棄損罪で逮捕は横暴だという声も出ています。この点について刑法専門家でないものの、以前のガーシー氏の海外逃亡や、来月にも立花氏が出国する予定であったことを考えると警察が逮捕を取ったというのも仕方ない気がします。
 それ以前に、逮捕せずに立件した場合は逮捕理由について根も葉もないことをネットで言いふらしたり、また市長リコールで話題となった伊東市で今度行われる市長選に立候補しようなどと発言していたことを踏まえれば、身柄を拘束するのが社会的にも良かったと思います。

 そもそもこれまでの彼の言動を見ていた限り、何かしら法で処罰しなければどうしようもないだろうと前から感じていました。上述の誹謗中傷はもとより、選挙に立候補して他の候補を応援するなど社会の足を引っ張る行為を繰り返しており、その犯罪的気質はもはや放置できるレベルじゃありませんでした。
 中には法に違反していないのだからという人もいるでしょうが、法律というのは本来、「最低限、やってはいけないこと」だけを禁止する手段であり、一から十までやっていいことと悪いことを区別するものではありません。それを法に書かれていないことを理由にやりたい放題する人間がいれば、自然とその社会の質は落ちるというか価値観や連帯性は失われているもので、だからこそ私個人にとって立花氏の存在は目障り以外の何物でもありませんでした。

 その立花氏が主にやった悪行が前述の誹謗中傷ですが、これについてはもはや日本社会で大きな問題となっており、著名な芸能人が自殺に追い込まれたり、名指しされた飲食店が営業妨害を受けるなど大きな問題化しています。
 上に書いた通り、一から十まで何でも法律で規定すべきではないという立場をとる私ですが、事ここに至ってはこうした悪質なネットを介した誹謗中傷には法手続きを早く整えるしかないでしょう。特に中傷者の実名開示などは現在のところ手続きに時間や費用が掛かっており、これをもっと早く迅速に、具体的には悪質性の判断基準を設けてプロバイダーに問い合わせればすぐに確認できるような体制にしないともう追いつかない気がします。

 なお私自身はそのような誹謗中傷は受けてはいないのですが、一時期悩ませたのがアダルトサイトなどに誘導するスパムコメントです。かつてやっていたFC2で特に顕著でしたが、「何が楽しくてこんなことするんだ」などと、スパムコメントが来ては消す作業を繰り返すたびに当時はかなりげんなりさせられました。
 こちらのBloggerは日本でメジャーなブログサービスというわけでなかったため開設当初よりスパムコメントはほとんどなかったのですが、二年くらい前より何語かわからないけど外国語で時たま来るようになってきて、時代はグローバル化したなと感じてました。

 ただ昔と違ってBloggerもスパムコメント対策しており、一度登録したコメント主、恐らくIPアドレスで判断していると思いますが、そういうところからのコメントは入力しても即弾かれるようになっています。実際先週にもスパム登録を1件したところ、数日後に同じ奴がまたコメントしてきたようなのですが、どうも弾かれたことに最初気づかず、二度、三度と同じコメントを投入しようとしては失敗していた痕跡があり、「哀れな奴め(´・ω・)」と思わせられました。

 このように現在でならスパムコメントに対してそれほどいきり立つこともなく冷静に対処できるようになり、JBpress時代にヤフコメで批判とかされても「だからなんやねん(´・ω・)」と涼しい顔できるほど煽り耐性がついていますが、前述の通りブログ開設当初はそうではなく、多分当時だったらヤフコメに来た記事への批判に対していちいちマジギレしていた気がします。
 そういう意味ではこのような時代、ネットでの誹謗中傷に対する煽り耐性を意識的につけていく方が精神衛生上有効なのかと思うことがあります。もちろん立花氏が仕掛けた殺害予告を含むような激烈な誹謗中傷を涼しい顔して無視しろというのは論外ですが、ちょっと程度の誹謗中傷には気にしないで済むメンタルを義務教育レベルで鍛えるのも一考ではないかという気がします。

 そもそも現代の日本の義務教育自体が、「周りの声を漏らさず聞き取り反応しろ!」と言わんばかりに、周囲に合わせるとともにその注意を真に受けろと言いすぎて斬る感じがして、現代日本人の煽り耐性を小さいころから敢えて弱めているような気がします。体罰を含む部活動でもそうですが、間違った意見には与する必要はなく、その意見が正しいか間違っているか自分で判断するようにと自己判断力を持たせる教育が皆無なくらいないため、誹謗中傷にでダメージを受けやすい人を量産しているように見えます。
 極論を言うと、激しくならないレベルで子供に悪口合戦させるというのも教育的には少しありかなという気がします。最初は言われて辛いと感じる子も、慣れてくりゃ言い返せるようになり、それをむやみやたらにほかの人に向けないようにということも教え込めばアリじゃないかと思います。なんにしても、日本人はもっと子供のうちからメンタル鍛えた方がいいでしょう。でもって、極端な誹謗中傷を繰り返す人には警察の手を借りずとも報復できる体制を整えるべきでしょう。

2025年11月8日土曜日

意外と面白かった「プレデター:バッドランド」

エル・ファニング、「ずっと背中にくくりつけられてた」――『プレデター:バッドランド』驚きの撮影エピソード(ハリウッドレポーター)

 本日、久々に中国でなじみの映画館にてこの映画を見てきました。SFホラーでエイリアンに並ぶ人気キャラのプレデター最新作ですが、結論から言うと思ってたより面白かったです。

 前情報一切なしに見に行きましたが主人公は人間、ではなくプレデターの方だったりします。その主人公プレデターのデクはプレデターにしてはやや弱いというか、登場からして兄ちゃんにボコボコにされたり、パパからは「弱者必滅!」と言われて殺されそうになり、逃げた先の星ではクリーチャーにやられまくったりといいところがありません。正直、こうした序盤はアクションもなんかもっさりしていたしプレデターのキャラ観崩しているような感じがしてみていて面白さを感じませんでした。

 それが面白いと感じるようになったのは中盤からで、金髪美人のアンドロイドキャラが出てきてからです。このキャラは下半身が吹っ飛んで上半身だけで登場しますが、上の記事にある通りにプレデターが彼女を担いで移動するシーンが出てくるものの、なんと撮影時にはCGではなく実際に担いで山の中を走り回っていたそうです。確かに、担いで走るシーンは妙に臨場感感じてたが(;´・ω・)

 ストーリーに関してはネタバレしない程度に話すと、プレデターというよりゲームのモンスターハンターとメタルギアソリッドを足して3で割ったような内容でした。当初でこそ前述お通り「プレデターらしくない(。-`ω-)」と思ってあんま受け入れられなかったですが、最初もっさりだったアクションも終盤は急にカメラが良くなり、特に上半身と下半身の連携シーンなんかはよくできていると感じました。
 それ以上に、最終盤にあの悪名高き日系企業であるウェイランド・ユタニ社製のパワーローダーが出てきたところはかなり胸熱でした。あのシーンだけでも見る価値ある。

 もう一つ、この映画のテーマですが多分突き詰めたら「家族愛」だと思います。「プレデターに家族愛ってなんやねん、プレデターに必要なのは武と誉れだけや!」と鎌倉武士みたいなこと言いたくなるのですが、このプレデターと全然マッチしないように見える家族愛というテーマが結構生きてて、ストーリーもこのテーマに沿って後半にかけて盛り上がっていくのは逆に良かったと思います。いい意味で期待を裏切られたというべきか、最後に母ちゃんも出てくるし。

 なおその終盤ですが、我ながら情けないことに家出る前にコーヒー飲んで、上映前におしっこしたけど映画館でもコーラ買って、最後の方はおしっこ洩れそうになるのを我慢しながら見てました。そのためラストバトルは文字通り手に汗握る状態で見ていてエンドクレジットが始まるやすぐ出てトイレへ向かったので、もしかしたらミドルクレジットを見逃していたかもしれません(´;ω;`)ウッ…

2025年11月7日金曜日

日本より海外の方が受けた日本のアニメ

 先週まで好調だったVPNが今週から調子悪くなり速度が200kb/bpsくらいまで落ちました。先週まで1mb/bps超えてましたが先週までが異常で、先月以前はずっと200kb/bpsでしたが、一度高い速度に慣れちゃうとまた戻った後は結構辛いです。
 そんなわけで本題ですが、個人的に日本よりも海外の方で受けた日本のアニメ作品をちょっとまとめます。

1、ボルテスV

 このテーマで言ったら絶対に外せないのがこのボルテスVでしょう。日本では人気ロボットアニメ作品の一つに過ぎませんが、フィリピンではこうして現地の人が日本語の歌詞で高らかに歌うなど国民的人気作品となり、主題歌を歌った堀江美都子氏に至っては国賓待遇で呼ばれたそうです。ワンピースのエースじゃないけど、フィリピンの人には「愛してくれてありがとう」と無関係なのに言いたくなってきます。
 私自身もこのボルテスVは直接見たわけじゃなくスパロボでプレイしたに過ぎませんが、そのストーリー性は引かれるところがあり長浜三部作の中で一番好きな作品です。それは多分フィリピンの人にも同様で、ただのロボット作品ではなくその高いストーリー性が国境を越えて響くものがあったからこそこれほどの人気を得たのだと思います。


2、グレンダイザー

 恐らく初代マジンガー、グレートマジンガーと並ぶマジンガー3部作のうち日本国内では最も印象が薄い(スパロボにもあんま出ないし)作品だと思いますが、このグレンダイザーは何故かフランスでは異常なほど人気を博し、視聴率も100%を記録したなどと本当か嘘かと疑いたくなるような伝説すらあります。同じくイラク、イタリアでも同様に日本を上回るほどの人気ぶりだったそうで、決して悪い作品ではないもの、どうしてこんなに受けるのかと不思議に感じます。
 その人気の背景について以前見た記事では、「地球に亡命してきたほかの星の王子という設定が、あの地域の人には刺さる」というのを見たことがあります。裏付けは取っていないですが確かに欧州辺りは王室に対する感覚が日本とは違って、その辺がヒットしやすい要因なのかなと勝手に納得しています。

3、エルフェンリート

 もはやこの作品も古典というくらい古くなっていますが、日本では好事家(マニア)の間で知られる作品にとどまった一方、なんか聞くところによると米国では非常に高い人気を博して一時期は主人公が日本アニメのアイコン的に扱われたとも聞きます。
 知らない人向けに簡単に説明すると、この作品のジャンルはエログロホラーに属すのですが、それまでにも同様のジャンルのアニメ作品はあったものの何故これが米国で非常に受けたのか。個人的意見として述べると、エログロ系な絵じゃないのにこのジャンルだったことが最大の理由じゃないかと思います。

 今や押しも押されぬ大御所となった作者の岡本倫氏ですが、デビュー作のこの作品の開始当初はそんなに作画も良かったわけじゃありませんでした。ただ、キャラクターは少女漫画のように目を大きく描くなどかなり特徴的な絵だったのですが、これがそれまでのホラー系作品とは大きく異なり、かわいいキャラクターで凄惨な場面が描かれるという点ではかなり早かったように思います。でもって、それがかえって米国のアニメファンに響いて、日本国内を超える人気を得たのだと思います。
 このように思ったのもこの前日本にいる間に「メイドインアビス」を読んだせいで、あれ見てかわいい絵柄で凄惨な場面を描くという点でエルフェンリートの系譜に属すと感じたとともに、こうした手法の嚆矢はやはりエルフェンリートだったと思うに至りました。

 なんでこんな記事を書いたのかというと、やはり自分の趣味の文化比較というかある文化圏では受けて、別の文化圏では受けない作品の原因というか要素が急に気になったからです。実際には時代性、特にテレビ放映期間や他の競争娯楽が最も大きなファクターだと思いますが、こうして比較することで何かしら傾向が見つけたら話のタネになるのかなと考えています。
 逆方面から書いても面白いと思っていますが、今のところそれで浮かぶのは「攻殻機動隊」くらいなものです。あの作品ほど日本で評価されながら海外ではそこまで浸透していないのは珍しい気がします。

  追記
 書き終わった後で気づいたけど、岡本倫氏も「メイドインアビス」のつくしあきひと氏もゲーム業界出身の漫画家という点で共通してました。なんで二人とも似たような経歴で似たようなグロテスクな作品描くんだろう(;´・ω・)

2025年11月6日木曜日

実は好きだったギャグマンガ家

病院・介護施設の賃上げや経営改善、補正予算で支援…報酬改定前に首相「スピード感をもって」(読売新聞)

 本題と関係ないですが以前にも医療業界の孤立無援さを懸念していただけに、上記の高市総理の方針は非常にありがたいと医療関係者でもないのに感じました。これはマジで国が補助するしか手がないだけに、速やかに実施してもらいたいものです。

 それで本題ですが、密かに昔好きだった漫画家の中に岩村俊哉氏がいたりします。比較的目に触れられる機会が多かったと思う作品はコミック本ボンボンで連載されたF91とVガンダムのコミカライズ作品だと思いますが、どちらも正直そんな評価は高くない気がします。私自身もリアルタイムでVガンダムの方は読んでましたが、肝心要のカテジナさんが一切登場しないなど構成に無理があったような気がします。
 一方、最も代表作として見られているのはガンガンで連載されていた「電撃ドクターモアイくん」かと思え、私自身もこの作品はかなり好きでした。どういう漫画かというと主人公が小学生ながら医師免許を持つホモというキャラで、基本的にハイテンションなノリでドタバタやる系のギャグマンガでした。当時のガンガンの作家の中では比較的作画がしっかりしており、ギャグもテンポ良くて単行本も買おうかと思ったけど、あんま身近な書店で売ってなかったためあきらめました。

 もう一つ連載をリアルタイムで読んでいたのが、ギャグ王で連載されていた「大ボケ超人ウッカリマン」でした。ただこの漫画は当初はギャグ漫画として出発したものの連載が進むにつれてシリアスな展開となっていき、ギャグ王の部数が減少していくに伴ってなんか面白さも落ち込んでいったような気がしました。
 っていうかあの頃のギャグ王は三笠山出月氏の「うめぼしの謎」が抜きんでたのに、これの連載が終わってから急激に雑誌としてつまらなくなっていきました。ただギャグ王後期は坂本太郎氏が描く「最後の楽園」とかの緩急効いたギャグはかなり好きでした。

 話を岩村氏に戻すと、確か90年代後半だった気がしますがジャンプに二度ほど読み切り漫画が掲載されていたことをよく覚えています。内容はどちらも天才小学生コックの料理漫画なのですが、この手のギャグマンガの読み切りが二回載るというのは大体本連載前の準備段階とみなすことができ、ジャンプでの連載開始がかなり秒読みだったんじゃないかと当時思いました。
 ただ二度目の読み切り漫画を読んだとき、贔屓にしていた作家ながら「あ、こりゃだめだ」とはっきり思いました。というのもその二度目の読み切り、話の内容が子供の給食に辛すぎるカレーを出してはダメという、一度目の読み切りと全く同じオチだったからです。

 これ見て私は、私以外も一度目の読み切りの内容を覚えている読者はたくさんいてみんなマンネリ間を感じるだろうし、そもそも同じネタを連投するってギャグマンガかとしてどうなのという風に思い、「本連載にはもう行かないだろうな」というのをはっきり直感しました。実際その通りというか、その後ジャンプに岩村氏の漫画が載ることはありませんでした。
 逆を言えばあの時、二度目の読み切りで主人公とかのキャラが同じなのはまだ良くても、オチをもう少しひねっていればまた違ったんじゃないかというのを今でも思います。

2025年11月3日月曜日

中国の高市総理に対する反応

 1冊77円のセールをやっているので久々に漫画の「バスタード」を購入しました。この漫画は19巻までは買ってたけどそれからはあまりの進行の遅さと、新刊が発売されても気づかなくなったので読まなくなってましたが、現在出ている巻まで一気買いして改めてこの作者の作画力の高さに驚きました。日本の漫画家の中で最も絵がうまい人を挙げるとしたら私の中ではやはり「ベルセルク」の三浦建太郎が来ますが、萩原一至氏はこれに次ぐような気がします。
 やや皮肉ですが、どちらも作画にこだわるあまり作品は未完結で(恐らくこのまま永遠)、ジャンルもダークファンタジーで共通してますが。

 話は本題ですがふと気になったので中国の高市総理に対する反応を見てみようと急に思い立ち、先ほど関連ニュースをざらっと見てみました。これまで中国でニュース検索するときは百度を使っていましたが、去年あたりからなんかニュース検索の質が劇的に落ちて、実際さっきも高市総理の直近6ヶ月間のニュースは4本しかヒットせず話にならなかったので、新狼(Sina)のニュース検索を使ってみました。こっちはちゃんと直近のニュースもたくさんヒットしてくれて、今後はこっちをメインで使うこととします。

 それで肝心の内容ですが、日系メディアはよく中国は高市氏の右派的思想を警戒しているなどと報じることが多いですが、私の見方は若干違います。ニュース記事を見ている限りだとまだどういう人物であるか読みあぐねている、言い換えると敵か味方かを判別している最中なんじゃないかと思います。
 逆を言えば石破前総理については若干カモっぽく見ていた節があります。

 その上で総理就任からこれまで期間が短いものの、その外交力の高さには素直に驚いているように見えました。先のトランプ大統領との会談、そしてAPECにおける立ち回りなどで各国首脳から好意的な反応を引き出したほか、目立つパフォーマンスぶりを見せており、これまで中国もノーマークだったとはいえここまで良質な外交を展開できるのかというような論調が見えます。
 それもあってか台湾関係者と会ったことについて中国はすぐさま強く抗議してきましたが、これまでの総理も台湾関係者としょっちゅう会ってるのにここまで拒否反応を示したことは、それだけ高市総理の外交力を恐れているというか警戒している表れだと思います。右派的性格もさることながら、台湾と接触されると中国がまずいと危機感を持ってきたと言ってもいい気がします。

 また靖国参拝を見送ったり、韓国大統領との会談も和やかに終わらせたことについて、「比較的現実感のある政治家」という風に評してたりしました。この点については自分も同感ですが、こうした論調を見るに正式就任前と比べるなら中国はやや警戒感を薄めているように見えます。噂されているほど話が通じない奴じゃないといった感じで。

 それ以外に関しては「高市ノミクス(中国語だと「高市経済学」)」の中身はどうとか経済政策に関する報道がいくらか目立ちます。まぁ自分に言わせればせっかくなんだし「習近平経済学」とやらについて中国メディアに解説してもらいたいのですが。
 マジな話、不良債権を無駄に拡大し続けさせている中国の経済政策方針に中国人ももっと目を向けるべきでしょう。それこそ3年前にしっかりやってりゃ今頃状況は好転していたんじゃないかと思うのですが、マジでこの3年くらいで社会における負債は倍くらいに広がっているのではとも疑っています。日本の経済政策語ってる暇あったら、もっと自国の経済政策に危機感持てよと言いたいです。

2025年11月1日土曜日

犯罪抑止のために国民全員のDNAを登録させたら……

名古屋・西区の主婦殺人事件で容疑者逮捕 発生は1999年11月(ガハろぐ)

 山本由伸選手の活躍で盛り上がってるワールドシリーズの最中、文字通り度肝を抜く逮捕劇と言えるのがこの事件でしょう。私自身も事件発生時に報道され、その後も被害者遺族が事件現場を保存し続けているということも聞いていましたが、まさか26年を経て犯人が捕まるとは思いもせず、粘り強く捜査した関係警察に深い敬意を覚えます。
 すでに出頭してきた犯人と現場に残されたDNAは一致しているためDNA鑑定不正でもない限りこの事件の捜査は決着していると言えるのですが、前々から思っていることとして、出生時点で全国民のDNAを検査、登録しておけば、こういう犯罪が起きた場合にデータベースに照合するだけで一発で犯人を捕まえられ、各犯罪を大いに抑止できるのではないかと思います。

 知らない人もいるかと思うので書きますが、外国人に関しては日本は既に全員の指紋を取得して登録しています。初回の入国時に指紋を取ってデータベース化し、以降の入出国時にはその指紋とパスポートなどを照合させることで本人確認しています。これは日本に限らず中国も同じで、恐らく世界的に同じ取り組みをしていると思うので大半の国で実施されているのではないかと思います。
 そのため仮に外国人が日本で犯罪を犯してうっかり指紋を残しようものなら、その時点で一発で犯人が分かってしまうようになっています。これがもし外国人に限らず日本人全員、ひいてはDNAまで全部登録しておけば、警察の捜査は大いに捗って犯罪者もすぐ足がつくことから犯罪をより手控えるようになるかもしれません。

 とはいえ、国民全員のDNA情報の取得は基本的人権やプライバシーのない中国ですらまだやっていません。ましてや中国人と比べても妙にプライバシー意識の高い日本では、こんな案を口にしようものなら真っ赤になって否定しようとする人が大挙して出てきそうなので、私自身も実現性なんてほとんどないと考えています。
 ただあれだけ批判されていた街中の監視カメラも、犯罪抑止や犯人逮捕に役立つことがわかってからは旧左翼の人たちも批判の口を叩かなくなりました。前述の通り国民全員DNA情報登録は現状で実現性はほぼないと私も思ってはいるものの、もう少し時代が下って考え方とか変わってきたら案外、本当にやる国とかも出てくるかもしれません。

 ただ犯罪抑止になるとはいえ、デメリットも存在します。端的に言えばデータ情報の流出で、それにより先天的障害などのある方への差別につながる可能性は十分あるでしょう。個人のDNA情報なので商業面で悪用することは難しいのではないかと思いますが、人によっては物凄い詐欺的手段を編み出して悪用するかもしれず、この点で懸念が持たれるのは私も当然かと思います。
 敢えて最も大きなデメリットを挙げるとすれば、前述のDNA情報の流失によって他国に吉田沙保里氏のDNA情報が流れて彼女のクローン兵が大量に作られたとしたら、文字通り世界は終わってしまうことになります。これはマジ恐ろしい未来なので、これ考えると確かにDNA登録はやめといた方がいいかなと私ですら思ってしまいます(;´・ω・)

2025年10月31日金曜日

不安定そうに見えた米沢市の歴史的アイデンティティ

 先日東北を旅行した際、山形県米沢市の歴史博物館を訪れました。米沢市は江戸時代に上杉家が支配した地域でもあるため資料館も上杉家で目白押しだった……というわけではありませんでした。
 というのも、米沢というのは元々伊達氏の本拠地で、伊達政宗もここで生まれています。ただその伊達氏は江戸時代にお国替えで仙台に移りそこを本拠とし、代わりに後から上杉家が入ってきて治めることとなったのですが、その影響からか歴史博物館もちょっとアイデンティティがあいまいになっているような展示をしてました。

 前述の通り、伊達政宗が生まれた土地でもあることから伊達家に関する紹介もあるものの、やはりメインは近い時代を治めた上杉家となっています。その上杉家と言ったら多分戦国時代の武将としては好感度でトップクラスの上杉謙信が代表格ですが、上杉謙信が生きてた頃の本拠地は新潟県にあり、米沢と彼は縁もゆかりもありません。また引っ越してきたときに国造りとかで中心となった直江兼続も、彼の代で直江は消滅していて後には何も残っていません。
 にもかかわらず博物館では上杉謙信について細かく説明や展示をしているのですが、なんか見ていて凄い不安そうというか自信なさげな説明になっているように見えました。ただ江戸時代に藩財政を立て直した上杉鷹山に関しては、正真正銘の胸を張って米沢を代表する人物であることから熱の入った説明の仕方をしており、米沢市の歴史的アイデンティをしっかりと固めていました。

 以上はあくまで私の主観ですが、その土地と偉人がしっかり結びついていないとやはり紹介の仕方が変わってくるというか、胸を張って地元の偉人だと言い切れなくなってしまうところがあります。米沢市については東北最強のビッグネームである伊達政宗が仙台の名物キャラなため故郷であるものの強く主張できず、また上杉謙信に関しては上杉家つながりであるものの米沢と無関係で、川中島の合戦とか説明されても「(。´・ω・)?」って感じになってきます。
 この点、小田原城の展示はここを本拠とした北条氏の歴史を胸を張って主張できることから、自信に満ち溢れた展示であったのを強く覚えています。真面目に歴史博物館の展示としては自分が行った中でも小田原城は特によく、まだ行ったことがない人にはぜひ行って北条家の歴史を学んできてほしいです。

 なお逆に最も疑問を感じたところは和歌山城で、徳川吉宗についてまるで忌避するかのように一切触れていないのがすごい疑問でした。

 話を戻すと、米沢のように国を開発した人とその後支配した人が江戸時代のお国替えで異なるという地域はほかにもありますが、地域によって信望を集める偉人には差があります。例えば大分県中津市では最初は黒田官兵衛が入ってお城も築いているものの、彼自身はあまり地元民には好かれておらず、後に入ってきた奥寺氏、ひいては中津藩出身の福沢諭吉の方が愛されています。
 もっとも福沢諭吉は大阪生まれで、中津に帰ったら田舎で凄い嫌ってたそうですが。

 反対に熊本県に関しては熊本城を築いた加藤清正が圧倒的な人気で、その後江戸時代にわたって支配した細川家に関してはなんか熊本の人はそっけなく感じます。中津と熊本を比べると、ランドマークを築いたか否かで地元民に愛されるかは決まるというわけじゃないようです。そう考えると、この歴史的アイデンティティというか地元に愛される偉人の条件というのは思ったより複雑なのかもしれません。

 なお松戸出身の偉人ときたら私の中ではやっぱり小保方氏が真っ先に浮かんできました。