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2021年9月28日火曜日

中国崩壊記事の裏側

 先週から上海はずっと晴れですが、ぶっちゃけ晴れ過ぎです。8月と比べればやや落ちているもののそれでも最高気温は34度くらい行くし、何より雲がほとんどなく遮蔽物なしで日光が降り注ぎ、体感的になんか8月より暑い気がします。っていうか外居ると眩し過ぎて目がチカチカする。


 それで昨日出したこの記事ですが、日間ランキングでは6位と振るわなかったもの、ヤフコメは700件突破しており、なんか妙な傾向が出ました。普通はコメント数と割と連動しやすいのに。

 記事内容に関してはある意味自分の中国論の総論をまとめたもので、こうした内容はこのブログ内では数年前からずっと言っています。ただもしこの記事を2年くらい前に出していたら反発しか買わなかったでしょう。今この段階で足したのは、一つは恒大問題でまた中国崩壊論がかまびすしく叫ばれ始めていること、もう一つは今なら日本人も中国崩壊論は荒唐無稽だと理解できると踏んだからです。
 この見立て通りというか、ヤフコメも記事内容を肯定する意見が多いように感じます。中にはまた例によって反論根拠がないから自分の人格批判する人も見られ、個人的に気になったのを晒すと、

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JBpressのサイト見に行ったら、
花園 祐のプロフィール
(はなぞの・ゆう)中国・上海在住のブロガー。かつては通信社の記者。好きな食べ物はせんべい、カレー、サンドイッチ。
だってさ。
もっと書けることないんかい。実績的なものはゼロなのかな。


 上のコメントみて、本当日本って「何を言ったか」ではなく「誰が言ったか」が重視されるんだなぁと思いました。ちょうどこの前考えた小説のプロットで、救国の英雄が実は殺人犯の息子だったとわかって一点迫害され、実力主義の国へ亡命するという話が浮かんだのですが、割と笑えない感じで書けるかもしれない(´Д⊂ヽ

 話を戻すと、この記事の内容についてはそのまんまで今回は特に罠とかも仕掛けてないのですが、今回の記事はドラフト段階と最終稿で記述がかなり変わっています。一つ一つ上げてくと以下の通りです。

厳しい言い方をすると、当時「シャドーバンキング」を中国社会の大きなリスク要因と指摘していたジャーナリストやエコノミストの人たちは、あまりそういう仕事に向いていないのではないでしょうか
厳しい言い方をすると、当時「シャドーバンキング」を中国社会の大きなリスク要因と指摘していたジャーナリストやエコノミストの人たちは、話にならない連中だと思います。


中国がリスクを「放置する」、すなわち中国政府が何も対策を行わないことを前提に予想しているからです。
中国がどっかの国みたくリスクを「放置する」、すなわち中国政府が何も対策を行わないことを前提に予想しているからです。


中国崩壊論を書いている人の3分の2は商売のために書いているのではないかと思われます。
中国崩壊論を書いている人の3分の2は商売のため、残り3分の1は己の無知ゆえに書いているのではないかと思われます。


日本人は他国のリスクを論じる暇があるのなら、もっと自国のリスクに目を向けるべきでしょう。
日本人は自国のリスクを一切省みずに他国のリスクばかり心配していて、お前らツンデレかよと言いたいです。


 以上、見ればわかる通り過激と感じられるような表現が編集段階で修正されています。まぁこの辺は自分も織り込んでいて、編集部が問題だと思うなら直せばいいや的に出したところです。ただ最後のツンデレ発言はやっぱり出したかった……。

2021年9月27日月曜日

白鵬の引退

 今日は自分の記事の配信日ですが、白鵬の引退を前にしてそんなのクソどうでもいいです。白鵬に関しては彼がちょうど三役に出入りする頃から見ていますが、文字通り日本相撲史上において無類の安定感と強さを兼ね備えた偉大な力士であり、その引退の報を受けてただただ悲しく思います。

 ただ、相撲という競技で彼ほどの年齢まで続けることはただそれだけでも苦難であります。実際に同郷の横綱である日馬富士や鶴竜も既に引退しており、白鵬自身も膝のけがが引退理由だと語っており、近年は休場も多くなっていました。
 休場が多いと言っても、稀勢の里ほどではありませんでした。でも横審は稀勢の里には言わなかったことを白鵬には言うし、この期に及んでも引退時の態度が悪いなどと白鵬にケチ付けるの見て正直殴り込みをかけたいと感じました。もうチョイついでに書くと、多分白鵬の引退を受けてまた相撲人気はガクッと下がるでしょう。それもこれも、横審が悪い(# ゚Д゚)

 話を戻して白鵬の歴史について書いてくと、関脇くらいの頃は左手で前みつを掴み引っ張り回すという明確な特徴がありましたが、相手側に研究されてからはこの手をやめ、それから技の広さが一気に幅広くなり、大関、横綱へと駆け上がるきっかけになったと思います。横綱となってからは、近年は立ち合いのかちあげエルボーばかり取り上げられますが、以前は相手の攻めを一身に受け、しっかりと相手の回しを掴んで寄り切ったり投げたりする相撲巧者でした。対戦した力士によると、ぶつかった瞬間に非常に柔らかく感じるとのことで、相手の勢いを殺すというか吸収するのが桁違いに上手かったと言われています。
 その後年を重ねてからはかつての朝青龍のように張り差しや前述のかちあげなどまず相手の出鼻をくじくスタイルに変えて例によってヘイト団体の横審が文句言ってましたが、ルール上問題ないし、こっちはこっちで対策作れるのだから何が悪いんだって自分は思ってみてました。変化するよりすっといいだろ。

 そのように外野の声がうるさいにもかかわらず、休場することもあったとはいえ、出場した場所ではほぼ必ず優勝争いに関わり、実際に数多く優勝してきたことから、文字通り不世出の力士だったと思います。自分は野球に関して大谷選手と同時代でリアルタイムに彼を見られて幸せだと感じますが、相撲に関しては白鵬と同時代にあって、こちらもまた本当に幸せだった気がします。
 まぁ安馬のが取組み見てて楽しかったけど。

 たまたまですが、先々週は書類取りに上海領事館行って、待ち時間にテレビで相撲中継みていました。みていてやっぱ相撲楽しい、国技館行きてぇと思ってましたが、今回の白鵬の引退により、国技館での楽しみが確実に一つ失われたことが本当に悲しいです。既に日本国籍も取得されていることから、今後は是非とも見るからを超える力士を育ててもらいたいものです(´;ω;`)ウッ…

2021年9月25日土曜日

オーストラリアのフランス製潜水艦キャンセルについて

 既に各所で報じられている通り、オーストラリア政府が2016年にフランスと契約した潜水艦の調達契約を破棄し、米国の原子力潜水艦を調達すると発表したことについて、フランスが激おこぷんぷん丸となっているそうです。特にこの問題では各当事者の説明が食い違っており、オーストラリア、米国側はキャンセルについて事前にフランスと協議していたと言っている一方、フランス側は「今知った」と寝耳に水であったと言ってぷんぷんしてます。状況的に、フランス側の言っている内容が真実じゃないかなと自分は見ています。

契約キャンセルも? 難航する仏受注の豪潜水艦プロジェクト(Newsphere)

 ただ、契約していたフランス側の建造計画も順調ではなく、かねてよりキャンセルされるではという観測は出ていた模様です。上記記事(初めて見たメディアだけどいい記事)は今年1月に配信されたものですが、記事内容によると例によって建造コストが契約当初から膨れ上がっており、またコロナの影響もあってスケジュールも遅延し始め、そもそも当初計画していた潜水艦のスペック自体に無理があったのではないかという声から、キャンセルに至る可能性が出ていたようです。

 このオーストラリアの潜水艦調達計画ですが、わかる人には早いですが実は日本も名乗りを上げていたプロジェクトです。最終決定前には建造予定の三菱重工が、潜水艦絡みとは言ってなかったけど急にオーストラリアに連絡所を構えると発表するなど、受注はほぼ確実みたいな報道がされていましたが、結果的には上記の通りフランスが受注し、ババを引きました。そうした経緯もあったことから先日のオーストラリアのキャンセル発表を見て、「ああ日本は受注しなくて本当に良かった(^ω^)」と密かに思いましたが、当時受注に動いていた人たちも多分みんな同じ気持ちを持ってシンクロニシティを起こしてたはずでしょう。


 話を変えると、上の塚田氏の記事が今JBpressでアクセス稼いでいますが、これまた知ってる人には有名な話です。インドネシアの高速鉄道建設で日本と中国が受注を争ったところ、日本が受注確実かと思いきや後から来た中国がどうもインドネシア政府関係者と組んで日本側が出した計画の横流しを受け、日本側より安い金額を提示して受注を掻っ攫っていきました。
 これも日本の反中感情を高める事件の一つとなったのですが、結果から言えば「よかったね(^ω^)」的な結果に落ち着いています。詳細は上の記事にある通り、契約はしたものの地上げは進まず、スケジュールが遅れる、建設コストが膨れると絵に描いたようなダメプロジェクト化して、これもうどうすんねん的にプロジェクトを継続するかどうかって事態にまで至ってるようです。

 以上二つのケースを通して言いたいことは、国際プロジェクトというのは本当に難しいってことです。日本が全うした台湾新幹線プロジェクトも営業面では実はコストのが大きいと言われており、完成させるまでも大変ですが完成した後もまた大変で、素直に相手国から感謝されるのは至難の業でしょう。また建設途中で上記のようにコストが膨れると儲かる話が儲からなくなることもあるだけに、よっぽど内容に自信がある、または飛行機みたくすでに実績のある完成品を供給するとかじゃない限りはあまり調子に乗って受注を目指さない方がかえって吉かもしれません。
 少なくとも、上のオーストラリアとインドネシアの件では受注獲得までの運動費はかかったでしょうが、最終的には受注しなくて塞翁が馬となれてますし。最近日本政府は新幹線を欧米各国に売ろうといろいろやってますが、夢のある話だけじゃなくこういう「ひょっとして」的なリスクによる損失ももっとしっかり踏まえてやってもらいたいものです。

三千世界の虫を殺し

 昨日記事に書いたキーボードの件ですが、やっぱり他のメーカーだとまともなのなかったので、結局またロジクールのキーボード(いらんのにマウス付き)を買ってきました。案の定、USBレシーバーは新品だときちんと認識され、レシーバーが故障の根本的原因だったということではっきりしました。前回もレシーバーの故障が原因だっただけに、最近ちょっとロジクールの品質を疑っています。

 話は本題ですが、自分の部屋の米びつからコクゾウムシがなんか大量発生していました。前からいるのには気づいていたのですが、米研ぎの際に気付くからその時に弾けばいいと放っておいたところ、改めて見てみると結構増えていたので、米びつからお米を一旦出して、目につくそばからつまんでは下水に流すやり方で殺していきました。確実に30匹以上は殺しました。

 なんでコクゾウムシが発生したのかというと、恐らく購入してきた米に元からついていたのではないかと思います。というのもいま米びつにあるお米、どこの銘柄かは忘れましたがやたら最初から汚く、米研ぎの際にも1回目は水が真っ黒になるほど汚れています。まぁ3回洗えば食えるけど。
 あと、前ほど自炊しなくなってるのに無駄に5kg買ってきてなかなか消費し切れず長く置いているというのも原因でしょう。この辺はほんと反省点で、次回からはまた3kgに戻すつもりです。

 今回はコクゾウムシの大量殺戮でしたが、2年前の夏はこのブログでも当時書いていたように、ゴキブリの大量発生がマジで鬱でした。こちらの発生原因は恐らく、玄関が共通する隣の部屋に住んでいた家族の部屋で量産されていたためと思われ、隣の家族が引っ越すとともに急にいなくなりました。
 今は元々住んでいた大家がその部屋に住むようになり、今年の夏はゴキブリを見ることなかったのですが、先週に何故かドア開けたら日本並みのビッグサイズなゴキブリがドアかなんかに挟まれたのか、瀕死状態でいきなり自分の目の前に出てきました。その後そいつは死んだのですが、今年見たゴキブリはそいつだけです。

 逆に、2年前の夏は夜家に帰ってきたらまず小さいゴキブリを10匹くらいバスマジックリンとママレモン使って殺すのが日課で、その後も自宅にいる際に目につくそばから殺してたので、恐らくワンシーズンで1000匹くらい殺してた気がします。それでも冬まで全滅させられなかったが。
 そうしたハードな体験から去年なんかかなり警戒していたものの特にトラブルはなく、今年もトラブルなくてやっぱりあの家族が問題だったんだなと再認識しています。それにしても高校生まではゴキブリですら怯えていたのに、今は全く気にせず事務作業のように殺せるようになって自分は強くなったなという気がします( ・´ー・`)

また壊れたロジクールのレシーバー

 前略、ロジクールの無線キーボードのUSBレシーバーがまた壊れました。
 去年にも壊れたのでわざわざ買いなおしたのですが、約1年でまた壊れるって一体どういうことだと不満たらたらです。っていうか何が凄いかって、前回といい、中にいれた電池が尽きるよりも早くレシーバーが駄目になるという点で、真面目にロジクールのことを疑い始めています。

 症状を簡単にまとめると、電源オンにしても反応がないので差したり引いたり上からちょい押したりすると気が付いたように反応して一時的にオンとなるものの、しばらくするとまたオフになったりします。でもって電源付け直すと100%また認識しなくなります。

 PC側の端子に問題がないか確認するため他社製無線マウスのレシーバーも差したりしましたが、こちらは全く問題なく認識され、エラーも全く起こりません。問題があるのはいつもロジクールのレシーバーだけです。
 真面目にキーボードは自分の商売道具なだけにこうもオンオフすら不安定だといろいろと腹立つので明日にも買い直しに行きますが、中国だとあまりPCサプライパーツを取り扱う店が多くなく、また商品ラインナップもそんな広くないので、恐らくまたロジクール一択になるかと思います。キーボード本体は特に問題なく、毎回レシーバーが壊れるという有様からできればロジクール以外のを使いたいところですが多分売ってないだろうなぁ。

2021年9月22日水曜日

「瞬きより迅く!!」がほんと面白い

 最近連休間際になると「休み前にこれお願い!」って感じで急な仕事の依頼が来ることが多くて、連休前に有休を取ることはおろか、普通に仕事してて辛いと感じる機会が増えてきました。マジ短納期な仕事出してくる奴許せねぇ(´・ω・)

 話は本題ですが、先週金曜日はなんかやたらと買ってる漫画の新刊が大量に発売されてまとめ買いする羽目となり、また出費が一気に増えました。そのせいで昨日上海ららぽーと行ってガンプラ屋行った時も、ブルデスティニー1号機欲しかったけど我慢する羽目になったし。
 で、買った漫画の感想を少し述べると、「五等分の花嫁」の連載を終えた春場ねぎ氏の「戦隊大失格」はつまらなくはないけど、五等分と比べるとガクンと面白さが落ちている印象があります。何より動きのある絵が下手で、戦闘シーンとか見ていて動きが全然把握できませんでした。それ以上に、キャラクターの登場時に妙にクソダサいフォントでキャラ名を表示してますが、あれが読み辛く絵面も汚くて、なんであんな演出するのか本気で理解に苦しみます。

 そんなバトルシーンに全く魅力を感じない「戦隊大失格」と比べ、以前にもこのブログで紹介した「瞬きより迅く!!」も4巻が出て買ったのですが、こっちはめちゃくちゃ面白かったです。

瞬きより迅く!! 第20話(となりのヤングジャンプ)

 ちょうどその4巻の続きとなる20話が無料公開されているのでリンクつけますが、とにもかくにも空手の試合シーンの表現が抜きんでてます。主に効果線を使うことで動きの早さや方向を表現していますが、これのおかげで空手について何の知識もない自分もキャラクターがどういう動きをしているのかがすぐ理解できます。
 また個人的に驚いた点として、直線的な動きになりやすい空手の試合でありながら、視点と上記の効果線が上手いせいか奥行きの感じられる、非常に立体的な描かれ方をしています。こういっちゃなんですが、作者のふなつかずき氏は自分が中学生くらいから一貫してお色気漫画を描いてきた漫画家だとは思えないくらいバトルシーンの描き方が上手いです。っていうかこんな技術持ってて、なんでバトル漫画描かずにお色気漫画ばかり描き続けてたんだろう(。´・ω・)?

 こんな具合に試合シーンの動きの見せ方が非常に凄いと感じるほか、とにもかくにも話の展開が昨今の漫画にしては非常にスピーディで、先週出た単行本4巻も1冊の中で3つの試合が収録されています。この3つの試合は空手初心者の主人公、経験者の同級生、空手センス抜群の先輩(20話で戦ってる黒髪)がそれぞれ出てくるのですが、素人目にも各キャラクターの強弱がはっきりわかるように感じられました。初心者の主人公はともかくとして、先輩キャラが明らかに頭抜けた強さを持っているというのが見ていてすぐわかり、この辺の見せ方もどうやってんだとただただ驚くばかりです。

 正直、3巻までは自分は面白いと思うけど一般受けしないかもなぁと思ってましたが、先週出た4巻に関しては文句なしに誰が読んでも面白いと感じるはずだと思うくらい面白く、買ってからほぼ毎日読み返しています。


2021年9月21日火曜日

エリア88の汎用モブ飛行機のスカイホーク

 今日知人と上海ららぽーとにあるビーフマンというお店にランチへ行きましたが、ついでに寄ったガンプラ屋でブルーデスティニー1号機のキットが売られてて買おうかどうか悩んだけど、最近無駄使いが多いことを自覚しているので我慢して買いませんでした(´;ω;`)ウッ…


 さて本題で鵜がこの連休は上の写真のA-4ことスカイホークのプラモを作っていました。キットはホビーボス製で、足腰がガタガタしているのと、前後重量配分が良くなくやや上に反り返ってます。



 この飛行機がどういう飛行機化というと、戦闘機漫画の傑作こと「エリア88」でモブキャラが使う飛行機で有名です。戦闘機ではなく正確には攻撃機で、地上への空爆やミサイル攻撃に用いる飛行機ですが、その設計が非常に良かったことから攻撃機でありながら相手戦闘機を撃墜した実績も持ち合わせており、その辺がエリア88で採用された背景じゃないかと思います。


 設計したのはエド・ハイネマンといういかにも江戸っ子っぽい(名前だけ)戦中から戦後にかけて活躍した技術者で、中でもこのスカイホークは彼の傑作とされています。設計ポイントとしては、機体を小型、軽量とすることで、爆弾などの兵装をたくさん積めるようにしただけでなく、その小型さからメンテナンスなどのランニングコストでも優れるようになり、結果的に攻撃機としては世界格で引っ張りだこになるほどのベストセラーとなりました。


 何気にこの江戸・ハイネマンは、以前にも作った「F4D スカイレイ」(写真左)の設計にも携わっています。実際作っていて、やっぱり機体形状などで似ているところが多いと強く感じました。


 作ってみた感想としては、キットについてはややパーツが合わないところがあり少し不満を感じたものの、デカールの種類は割と豊富で、出来上がりは割とうまくできた気がします。ただメインボディはコックピットやエアインテークなどを間に挟んで左右をサンドイッチ🥪させる構造となっており、割と自分は上手く組み合わせられたものの、組み立てている最中はかなり難しかったです。これが上手くいくかがかなり成否を分けると思います。


 機体形状に関してはスカイレイ同様、非常にすっきりした構造の飛行機であるという印象を受けました。非常にオーソドックスな設計で小型にまとまっており、様式美を強く感じます。

 このスカイホーク(全長12.2メートル)は第三世代ジェット機に属すのですが、改めて見てみると、その後に同じく軽量コンパクトを売りに作られた第4世代ジェット機のF-16(全長15.0メートル)と比べてみてもかなりちっさく感じます。よく第3世代と第4世代ジェット機の境界が曖昧だと言われるのですが、自分の感覚ではやはりサイズではっきり分かれる気がします。
 F-4(全長19.2メートル)辺りから機体がどんどん太く、長くなっており、電子制御の有無ではなく、こうしたサイズが一挙に巨大化し始めたこの辺りから第4世代ジェット機とカテゴリしていいのではという気がします。そういう意味では、F-4はよく第3世代ジェット機にカテゴライズされますが、私個人としては形状的に第4世代にカテゴライズすべきじゃないかと考えます。

 なお第4世代と第5世代ジェット機の境界ははっきりしており、「対ステルス構造&スーパークルーズ」の有無で、この条件にあらずば現代戦闘機にあらずでしょう。