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2024年2月26日月曜日

商品陳列で疑問を覚えるヨドバシカメラ、見直してきたビックカメラ


 最近よく手が痛くなるのでハンディマッサージャーを購入。上の写真は左手に使ってる時の写真ですが、何となくロックマンになった気分がします。


 それで最近本題ですが、上のまとめ記事ではヨドバシカメラがなんか妙な商品を売っていることが取り上げられていますが、ちょっと自分も最近のヨドバシカメラについては思うことが多いです。具体的には、明らかに品質的におかしな商品を何食わぬ顔で陳列棚に置いているという点です。

 私がこのようにヨドバシカメラに疑問を持ったのは数年前でした。その時に購入したのはバッファローの無線マウスと革張りのマウスパッドでしたが、前者は過去の記事でも触れていますが、無操作が続くとスリープに入り、そこから再び操作するとスリープは切れるものの、何故かマウス操作に対する反応速度が勝手にデフォルトに戻り、カーソルスピードが物凄い変わってしまうという特段の不具合を抱えていました。明らかに普段使いに支障をきたす謎な仕様であり、これ以降はバッファロー製品の品質を疑うようになって何一つ買っていません。
 もう一つの皮張りのマウスパッドはマウスを載せて動かしたところ、マウスパッドごとそのまま動き出すというマウスパッドの機能を何一つ果たさないマウスパッドでした。完全な欠陥商品であり、いったいどうしてこんなものを売ろうと思ったのか、そしてそれを仕入れる業者がいるのかと疑問に感じました。

 どちらもヨドバシカメラで購入したものですが、ヨドバシ側は商品を仕入れる際にこれほどの欠陥商品を認識していたのか。仮に認識していないとしたら、陳列する商品に対して何も確認していないのかとこちらでもまた疑問に感じ、それから徐々に疑うようになりました。

 とはいえ商品陳列数は多いし自転車もプラモも見られることから日本に行った際には立ち寄るのですが、前回立ち寄った際にいろいろ商品を探していて、再び疑問に思う点が出てきました。商品陳列数は多いのですがどれもこれもこれはと思う商品が見当たらず、なんか「何でもあるが欲しいものだけがない」と言われたかつてのダイエーを少し思い出しました。
 また商品陳列数は多いものの似たような商品ばかりで、商品性能で見た場合の幅が異常に狭く、探すのが手間なのに探してもいい具合の商品が見つからないという感覚も覚えました。またその陳列の仕方も、なんか探しづらいというかごちゃごちゃな感じしたし。

 などといろいろ不満を感じつつも夕方に品川で会う予定だった友人らとの約束時間までまだあったことから、その足でビックカメラにもよったところ、こちらは店舗規模の差もあるとはいえ商品陳列数は少なく、小ざっぱりした感じがしました。でもって少ない商品ながら機能や用途ごとにきちんと分かれた商品がおかれてあり、探しやすいし比較もしやすく、何となくこれまでビックカメラのCMソングが好きじゃなくてあんまり寄ってこなかったけど、悪くないじゃんと見直すに至りました。
 特にタブレットPCの新調を考えていたので、タブレットPCコーナーでいろいろサイズなどの種類がしっかり分けられてあるのは非常に助かりました。もっとも散々検討した結果、結局買ったのは不織布貼りのマウスパッドだったけど。お金がかからなくて集めてるだけで楽しいからマウスパッドはついつい買ってしまう(´・ω・)

 言いたいことを端的に述べると、最近のヨドバシカメラは小売店として地味に重要な、いい商品を選別した上で陳列するという機能が欠けてきているような気がします。はっきり言って無駄なくらいに陳列する商品種類を増やしており、中にはクレームを出されても仕方のないような明らかな欠陥商品すらも紛れ込ませており、店側も消費者側も得しない事態を自ら招いているように見えます。
 逆にその点でビックカメラはよく販売する商品を精選しているように見え、今後秋葉原行ってみ淀橋にはいかず、ビックカメラで購入していくつもりです。まぁノートパソコンに関しては、近くのエディオンがやたら高性能なのをえらい安値で売ってくれるのであそこで買うのですが。

2024年2月25日日曜日

外国人投資家比率が高いという懸念について

 このところ絶好調で史上最高値も更新した日本の株価ですが、関連ニュースの反応を見ると外国人の持分比率が30%を超えるなど上昇していることについて、懸念を示す人が多いです。で以ってその手の人たちは政権批判もあるのでしょうが、

「ちょっと株価が落ち込み始めたら外人はすぐ手を引く」
「裏切るような連中に持ち上げられただけの株価」
「最高値といっても全然価値がない」

 などと、外国人投資家比率の上昇が乱高下を引き起こす懸念要因として否定的に語る内容をこのところよく見ます。ただこの手の主張に関して敢えて言わせてもらうと、非常に差別的な主張であり見解であるように見えます。一体何が差別的なのかというと、まるで日本人投資家が市場を読めないかのような前提で語っているという点です。

 結論から言うと、市場が落ち込んだり不安要素が出てきた場合、外国人投資家に限らず日本人投資家だって株を手放すに決まっています。下げ相場で株価を買い支えようとする日本人投資家がいるかと言ったらいるわけなんてありません。もしそんな輩がいるとしたら愛国心とかどうこう以前に、投資家として明らかに終わってるでしょう。
 またファンドなどの機関投資家に至っては顧客から預かった資金で運用しなければならず、クライアントファーストで利益を出すことが何より大事です。にもかかわらず変な愛国心とやらで日本株が下がった際に顧客の金で買い支えようものなら、いろんな面で問題が大きいでしょう。むしろ顧客の資産を保持しなくちゃいけないんだから、速攻で売り抜けるファンドの方が倫理的に正しい気がします。

 そうした観点から、落ちるときには日本人だって売り逃げるんだし、外国人投資家が今の日本株式市場で増えているということについて、特に問題視していません。意図的に日本の株価を貶めようとする輩もいるかもしれないという人もいるでしょうが、その場合起こるのは自爆営業もいいところで、そんな市場主義に反したおかしな行動取る奴なんてどうあがいたって多数派になるわけないんだし、ほっといてあげなよと言ってあげたいです。
 むしろ重要なのは、日本人であろうと外国人であろうと投資家に対し、今後も価格が上昇するという期待を抱かせるような政策と環境を用意し続けるということ、あと予測が困難になるような不安要素を作らないということが、株式市場において求められます。また外国人比率が増えているということは、それだけ外国人の目から見ても日本市場が魅力的と思われているのだから、それ自体はなんも悪いことなんてあるわけありません。

 そういう意味では、外国人比率の上昇に懸念を示す人はその時点でパーな人だと私は思っています。根拠なく勝手に不安を覚えてそれを周りにも煽ろうとする辺り、普段から周りによくない事吹き込んでる人なんだろうと勝手に想像しては無視しています。

墓場に現れる男

 セミの鳴き声が喧しい夏の夜、その日私は友人に誘われて、近くの墓場へと肝試しに行きました。誘ってきたくせに怖がる友人を引っ張りながら墓場の奥へと進むと、ある場所から、一種独特な空気のようなものを感じるようになってきました。

 このままいくと何かが起こる。そのような直感を感じた私は一瞬帰ろうとしたものの、そばにいる友人に弱気を見せまいと、かえって強気なふりをして一歩前に進みました。その瞬間、私の近くにあった墓石の後ろから突然、小太りの男がぬっと現れてきたのです。
 その男はぼろぼろな上着を着ており、私たちを見つけるとにたにた笑いながら近寄ってきて、こう口にしました。






























「ワイルドだろぉ」


 また仕事中、何故か以上の無駄なショートストーリーを思いついたので備忘録代わりに書くことにしました。いったい何故こんなショートストーリーを思いついたのか、真面目に仕事してんのかといろいろ疑いたくなりますが、少なくともいえることとしては私の中で杉ちゃんのマイブームはまだ続いているということでしょう。
 ちなみに興が乗って調べて、「我很狂野」というのが「ワイルドだろぉ」の中国語訳になるということがわかりました。非常に応用が利くというか、仕事でミスったときとかおなか壊したときとかでもこれ言えば何となく場が持ちそうないい言葉だと思え、今度中国人相手にも「我很狂野」と使ってみようかと画策中です。

2024年2月22日木曜日

日経平均が過去最高値を更新

 日本経済にとって超久しぶりに明るいニュースというか、本日日経平均の終値がバブル以来、っていうか史上最高値をついに更新しました。かねてより日本の株価は上昇傾向を示しており、また好材料もそろってて下がる要素もなかったので時間の問題だとは見られていましたが、何となく「楽しみをすぐに取りやがって(´∀`*)モウ」みたいな感じに思ってた以上に早かったという印象があります。

 先日書いた記事、というより去年からずっと私は日本は今景気が絶好調だと書き続けていますが、いまだに「好景気が実感できない」と言っている日本人が多いことに内心呆れています。今日の最高値更新のヤフコメの記事でも「スタグフレーションになってる」などとしたり顔して書いてる人間もいましたが、物価上がって給料下がったというのなら、社会じゃなく自分自身のせいだということに早く気付くべきでしょう。
 その給与に関しても大手企業は軒並みベアアップに応じる姿勢を示しており、中小企業ではなかなか難しいかもしれませんが、周りが上がっていけば上げざるを得ないだろうし、また転職が盛んになるというか人材市場が今後活発化していくと思われ、そうなった場合は時間経過で確実に上昇が見込めるだけに割とこの辺も私は楽観視しています。

 もっとも、生活保護世帯や年金世帯に関しては金額の変動がほぼないだろうから、物価が上がった分は文字通りダメージになってくるでしょう。この点に関しては行政と相談するか、せっかくリモートワークも広がったのだから、自宅などで可能な範囲で対応できる仕事を見つけていくしかないでしょう。

 話を戻すと、いまだ好景気を実感できない日本人ははっきり言えば自分の給与しか見れない近視眼的な人間であるか、そもそも景況感がわからない不感症的な人間じゃないかと私は思います。日本に住んでない分際で言うのもアレだということは百も承知ですが、一昨年秋の段階で私は日本の景気は今後非常に拡大するだろうし、街中の人々の顔も非常に明るくなっていて好景気だと指摘していました。タイムラグを置いて日本に来たからかえってわかったのかもしれませんが、ずっと日本で生活していたらむしろわかるだろうというのが私の正直な気持ちであり、それがわからずただ自分の環境だけで日本は景気が悪いままと考えるのは、さすがにどうかという気持ちを覚えます。

 そのうえで、やはりデフレの時代を経験してきた身からすると相対的にインフレというのはいい環境だと思います。この辺は日本なんかよりずっとインフレの激しかった中国で暮らしてきてもそう感じましたし、何よりインフレだと社会の変化に対応できない旧態依然とした企業が淘汰されやすく、恐らく今後ブラック企業も、転職市場の活発化によって以前に比べ減っていくという期待感も持っています。

 敢えて今後の日本経済の不安点を述べるとしたら、万博の混乱と地方議員の暴走で政権能力のなさを露呈してきている維新の会などの変な野党が政権を取るくらいじゃないかと思います。自民党も派閥裏金問題をはじめ問題が多いですが、野党に比べればずっとマシです。
 その裏金問題も、一応完全無視というわけじゃなく、安倍派を一掃したいのが本音でしょうが岸田総理も森友・加計学園問題に比べればきちんと対応しようという姿勢は感じます。

 そのうえで、改めて考えると安倍元総理は本当にやりたい放題だった上、経済政策も頓珍漢もいいところだったと思います。こう言っては何ですが、いいタイミングで死んだと思いますが、わざわざ政党綱領まで変えて三期目なんかやらず二期目でしっかり引いていればもっと勝ち逃げできたのにとも思います。プーチンとかもそうだけど権力者というのは引き際が本当に肝心で、吉田茂とか岸信介なんかはその辺が非常にうまかったなと感じます。

2024年2月21日水曜日

中国側から見た倭寇

 この前デザインをリニューアルしたヤン坊とマー坊は「ヤクザのヤン坊、マッポのマー坊」で、二人はおいつ終われる関係にあると脳内設定しています。

倭寇(Wikipedia)

 それはさておき今日のお題ですが、この前ふと気になったことから中国語媒体で倭寇について調べてみました。なんで調べようと思ったのかというと、日本側の倭寇に対する見方や解釈で中国側と相違がないかという風に思ったのと、自分の経験からもしかしたら、中国側の方がこの手の解説が充実しているからじゃないかと思ったかからです。結果から言えば、自分の想定通りでした。

 まず日本側の見解、特に前期倭寇は日本人が主体であったのに対し後期倭寇は中国人(当時は明)が主体であったとする学説に関しては、中国側もほぼ全く同じ見解を持っているようです。後期倭寇に関して中国でも具体的な中国人指導者名を挙げ、日本人もいただろうが末端の構成員に過ぎないという風に解説していました。

 次に中国側の解説を見てなるほどと思った点を挙げると、日本人が主体であった前期倭寇に関して、その正体は海賊というよりも南朝方の残党だったのではという説明がありました。
 倭寇が活動した室町時代初期、日本は南北朝の動乱時代にあり、九州は特に南朝の勢力が強い地域でした。その南北朝時代は三代将軍の足利義満によって終止符が打たれますが、敗北して土地を取られたり、中央地域から逃れてきた残党らが海賊となり倭寇となった説を挙げていました。

 この説の真実味がある点として、足利義満が日明貿易を開始するにあたり、明側からの倭寇取り締まりの要請に応じた点が挙げられていました。義満にとってすれば明との貿易で得られる利益は非常に大きいうえに、倭寇を取り締まることは南朝の残党勢力掃討にもつながるだけに、一石二鳥だったからこそ明側の要請に快く応えのではという風に説明されていて、私としては非常に納得感のある説明に思えます。

 一方、この前期倭寇の段階でも中国人主体の倭寇団体が存在していたという風に中国側では説明しています。その勢力というのは明、正確にはその開祖の朱元璋と中国統一前に天下を争った張士誠の残党たちで、彼らも日本人らと組んで海賊行為を行っていたとしています。

 そんな前期倭寇ですが日明貿易の開始とともに幕府の取り締まり、恐らく名将と名高い今川貞世の九州統治が働くようになって一時消失したそうですが、義満が死んで四代目の義持の時代になると日明貿易が打ち切られ、それに伴い倭寇取り締まりもなくなって再び活動するようになったそうです。その後倭寇は後期倭寇へと変わっていくのですが、最終的には豊臣秀吉の九州平定が成ったことで治安が回復され、倭寇の拠点であった九州の島々でも取り締まりが行われて完全に消失したとされています。
 なお中国の歴史書では豊臣秀頼の朝鮮出兵も「倭寇」と表現していたそうですが、単純に当時の日本蔑視からくる言葉で、海賊としての倭寇を表しているわけではないと中国側でも解説されています。

 それでこの倭寇ですが、まぁ単純に食うに困って海賊行為をしていたのはわかるのですが、その実入りはどんなものなのかというのがちょっと前から気になっていました。この点について中国側の解説(百度百科)によると、中国と比べて当時の日本ではまだ工業が発達しておらず、衣類などの軽工業製品が異常に高値で売買されていたそうです。具体的には、恐らく銀本位での価値でしょうが、中国での売値に比べ日本での売値は十倍くらいも差があったそうで、だからこそ中国沿岸で強奪してでも日本に物を売りに行こうという海賊が現れたということになります。

 またこれは倭寇について、日本国内ではあまりその被害について触れられないという理由の裏付けにもなると思います。中国側での倭寇の被害は相当なもので、単純な経済的損失だけじゃなく鎮圧に向かった軍隊が逆襲にあって指揮官が何人も死んでたりするそうです。そうした被害の話は日本国内ではあまり聞かれないだけに、「倭寇を止めて」という明側が室町幕府に要請した話も私は子供の頃、いまいちピンときませんでした。
 倭寇からすると日本は強奪した品物の販売先にあたるため、盗難品を横流しすることはあっても襲うことはなかったのでしょう。むしろ襲うことに何のメリットもなく、また日本側からしたら正規の貿易で仕入れるよりも盗難品を安く手に入れられたであろうことから、倭寇取り締まりに対し抵抗する商人や勢力もいた可能性があります。

 このように考えると倭寇というのは、当時の経済貿易を見るうえでも非常に重要な指標足りうる気がします。また倭寇自体、私は日本人とか朝鮮人、中国人のどれであったかという議論はそもそも大きなトピックだとは思えず、現代のように国家意識がはっきりなかった時代なのだし、もっと単純に環東シナ海系住民として捉え、当時のこの地域における人や物の流動を調べる対象として研究すべきじゃないかと思います。

 しかし日本側において、ほぼ確実に倭寇の根拠地であったと推察される対馬や壱峻島はあまりこうした倭寇関連の研究に熱心ではない、というより博物館などを見る限りだとむしろ隠そうとする傾向すらあります。やはり海賊行為だから後ろめたさがあるのではないかと思いますが、当時のあの一帯がどうであったのかを調べるためにも、ありったけの夢をかき集めて研究を盛り上げてもらいたいです。
 もっともこれは対馬と壱峻島に限るわけじゃありません。色々な解説を読む限りだと、沖縄などの島々も倭寇がいたとされ、恐らく九州の沿岸地域においても倭寇の拠点があったと思われます。こうした地域でも探し物探しに行くように、地域の海賊史を調べてほしいです。

 以上のような後ろめたさからやや乗り気でない日本と比べると、被害記録も残している中国の方が倭寇に関して詳しく調べられる気がします。私自身も結構関心を持っているテーマなだけに、今後も何か中国語媒体で発見があったらどんどんここで書いていくつもりです。

2024年2月19日月曜日

今の日本の株価は高過ぎか?

 最近興味が薄れたこともあって日本経済に関する記事を一切書いていませんでしたが、ぶっちゃけ空前の株価上昇が続いており、トレーダーやファンドからすれば毎日パーティしても物足りないくらいの盛り上がりようじゃないかと思います。あのバブル期に記録した史上最高値にも迫っているのですが、その一方で現在の株価は高過ぎでは、実体経済を反映していないのではないかと警戒する声も見られます。
 結論から言えば、私は今の株価は適正、というよりはもっと上がっても別におかしくはないのではないかと楽観視しています。このように考える理由は主に以下の通りです。

・日本経済に不安要素がほとんどない
・半導体をはじめこれまでなかった外国から日本への投資が増えつつある
・デフレからの脱却が明確ともいえるインフレ傾向が続いている
・それでも諸外国と比べ物価が低く、上昇余地がある
・物価上昇余地があるので、日銀も量的緩和を維持し続けられる
・円安傾向が続いており、疎外する動きはない
・円安が過剰な領域に行きそうになっても、日銀としてはそれを抑える手段がたくさんある
・隣の中国からマジで日本へ投資が移ってきている

 ざっと言えばこんな感じです。敢えて言えば日系企業が海外で稼ぐ能力は確かに20年前と比べると弱まっているでしょうが、その一方でエレキを筆頭とする弱体化した産業はこの10年間の間にほとんど淘汰され、ある意味で失うものがもうほとんどない状態になっているように見えます。そうした見方から一番上の「日本経済に不安要素がない」という判断に至ったのですが、中国での売り上げが大きい日系企業からすれば中国の不景気を受けて打撃を受ける可能性はあるとも見ています。

 で、肝心となるのは最後の中国から投資が日本に移ってきている話ですが、これは周りでも実際よく聞きます。最近の日本の株価上昇を見て、早く日本株買っとけばよかったとか、中国株でやばいくらい損しているという話を周りからよく聞きます。日本とは逆に中国市場は好材料がなく、反対にこれから悪くなっていくという予想も高いだけに、日本に限らず今後中国の投資家はどんどんと海外の株や金融商品を買いに出ていくと思われます。まぁそしたらそしたで、中国政府は海外株購入に制限を書けるんだろうな。

 ちなみに中国では最近、年金に対する不安がこの1年で急激に拡大したように思えます。そもそも少子化もあって子供からの扶養に期待できないというのもありますが、先行きが懸念される経済を受け、急に政府の年金制度に対する信頼が揺らいできています。自分の周りでも、個人年金を購入しようと検討し、自分に相談してくる人がなんか増えてきました。
 ただ中国の場合年金に関してはまだ対応策はあるというか、定年年齢の引き上げ余地があります。現在男性は60歳で、女性は55歳または50歳となっており、日本並みに65歳に引き上げ、年金支給年齢を先延ばしにすることがまだ可能だから、こっちはそこまで心配しなくてもいいかなと勝手に考えています。

2024年2月17日土曜日

女性が恋愛物でカップリングにこだわる理由の仮説

 過ぎ去りし日はもう戻らないけど今日は春節最後の休日です。まぁ人とほとんど会わずにのんびり過ごしたから気力満点というか、いい感じに暇を覚えて仕事したいなという気分なので悪くはないですが。

 それで話は本題ですが、かねてから女性が恋愛物のドラマや漫画などで、恋人同士となる伽rかうたーの組み合わせ、いわゆるカップリングに異常なこだわりを見せるのが気になっていました。正直、この感覚は男の自分からしたら全く理解できず、一体何が楽しいのか、かねてからずっと不思議でした。
 唯一近いなと感じるものとして、ガンダムなどのロボット物の作品でどのパイロットにどんな機体を宛がうのか、この手の組み合わせをあれこれ考えるのは確かに楽しいです。スパロボとかギレンの野望なんかはまさにこの楽しみを反映するゲームといえるのですが、スパロボに関してはあれこれ悩んだ挙句、結局原作通りの機体を宛がうことが自分には多いです。カミーユの乗っていないゼータガンダムなんてゼータじゃないし(´・ω・)

 話は戻しますがこのかねてからの疑問に対し、BL大好きな中国人女性の同僚に思い切って聞いてみました。その同僚によると、カップリングについては自分が考えている通りに確かに大好きだそうで、以前には「前読んだBLでは戦闘機のメインとサブパイロットという組み合わせだった(´・ω・)」という話を聞いてもないのに説明してきました。
 このカップリングを女性が何故好むのかについて単刀直入に聞いてみたところ、「女性は恋愛劇をちょっと距離を置いたところから、観劇するように客観的にみているからでは?」という、ちょっと想定外の答えが返ってきました。でもって、この答えを聞いて自分の中でこれまでのいろんな要素が一気に直列つなぎにつながりました。

 結論から述べると、こと恋愛劇に対して男性は主観的にみるのに対し、女性は客観的にみる傾向が強いのではないかと思います。この違いによって、カップリングで盛り上がるか盛り上がらないかが湧かれるのではないかという仮説を立てました。

 この仮説のヒントとなったのは上記の同僚の証言と、セクシー恋愛漫画の「ToLoveる」の作者の矢吹氏が以前行ったコメントでした。その矢吹氏のコメントは何かというと、「漫画の中で主人公(リト)以外の男性キャラには女性からモテたり、ラッキースケベ的なシーンは作らない。何故なら主人公以外にそのような場面があると、読者は興ざめするから」といったコメントを、確か初代シリーズ単行本のコメントに書いていました。
 この矢吹氏の考えに沿うと、男性は恋愛漫画や小説において男性の主人公や主要キャラクターに自身を投影しているというか、自分がそのキャラクターの目線や立場に立って、それらキャラクターを自らの分身に見立てながら作品を消化していると解釈できます。だからこそ主人公以外の別の男性キャラクターが主要ヒロインとかと仲良くなり始める展開、具体的にはNTRな展開に対して強い拒否感を持つ男性もいるのではないかと思います。
 まぁ、NTRが好きな人も結構多いらしいけど……。

 それに対し女性は、作中のどのキャラクターにも自信を投影していない、没入感を持たずに内容を消化しているのではないかと思います。男性キャラクターはおろか女性キャラクターに対しても自身と同一化せず、さながらオペラを見ているような感じで男性、女性キャラクターの双方が紡ぐ関係性に対し視点を当てているのではないかと思います。前述の通り男性は恋愛劇を自分が作中の男性キャラになった気分でヒロインの女性キャラに恋心を持ちながら主観的に見るのに対し、女性はあくまで客観的に、男性キャラと女性キャラのイチャコラぶり、言い換えると両者の組み合わせや関係性に着目して恋愛を見て楽しんでいるのではないかというのが自分の見立てです。
 もっとも女性の場合、男性×男性の組み合わせの方が盛り上がってそうだけど。

 こうした考えを持つ理由は他にもあり、心理学において男性に比べ女性は共感性が強いということは割と多方面で指摘されています。男は物事を主観的に見るのに対し、女性は相手の立場や視点に立ってみることが多く、だから相手の痛みを考えないシリアルキラーは男性より女性の方が少ないとされています(漫画の「サタノファニ」によると)。

 また男性に関しても、恋愛漫画でも主人公が読者の立場に近いほど男性読者に贔屓にされる傾向があるような気がします。超金持ちな男性主人公と平凡な男性主人公では、やはり後者の方が作品として男性から支持されやすいように思え、かつての「電車男」を例にとると、いわゆるオタクな主人公だと自己同一化しやすいためオタク層により支持されたのではないかとも思えます。
 逆に女性だと、女性が指示する恋愛物で読者の立場に近い女性主人公(ヒロイン)はなんか少ない気がします。代表的なのはお姫様キャラで、そのほかもバリキャリなオフィスウーマンとか、偏見かもしれませんがなんか現実味の少ない女性キャラが多いような気がします。

 以上を踏まえて言うと、恋愛物に求める要素は男性と女性で真逆に近いほど異なっている可能性があります。男性は主観的に見るので、ヒロインはともかくとして男性キャラは身近であればあるほどよいのに対し、女性は客観的に見る、っていうかファンタジーを求めている可能性もあるので、ありえない組み合わせな男性キャラと女性キャラの方が支持されるのではないかと思います。いわゆる王子様と庶民、またはその逆とか。
 そのうえで、男性はキャラに自己を投影するので一つの作品にあまり多くのカップルを成立させると逆に嫌悪感や不信感を持たれる可能性がありますが、女性は逆にウェルカムで、どいつとどいつの組み合わせがベストなのかを意識させるうえで、男性キャラと女性キャラをどちらも複数登場させた方が受けがいいかもしれません。男性向けの場合は主要男性キャラ一人に対しヒロイン多数のハーレム的展開が王道だろうけど。

 以上勝手な仮説を展開しましたが、物事を主観的に見やすい男性と、客観的に見やすい女性という概念でカップリングの謎を自分なりに納得できるところまで解釈することができたと思っています。もちろんこれは大まかな傾向に過ぎず、客観的な男性もいれば主観的な女性もいるだろうし、恋愛物についても個人によって好みは変わるでしょうが、こと女性がカップリングでああも論争する背景理由についてはようやく理解できるようになりました。BLを好む理由についてはまだあまり理解できてませんが。