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2008年6月3日火曜日

水資源について

 私が中国に留学した経験がありますが、留学から帰ってきて非常に痛感したことは水の貴重さでした。日本はそれこそ鉄、石油、果てには平地といった資源には一切恵まれてきませんでしたが、水という、もっとも貴重な資源には恵まれていてよかったと、心底思いました。

 こう言うのも中国では今、水がとてつもなく不足しているからです。大都市部ではそれこそ湯水の如くジャンジャン使っていますが、その水は長い距離を越えて中国の内陸部の農村から運んできたものです。しかしそのせいで内陸の農村では農業用に使う水が足りなくなり、作物に水をやることすらできないというのです。
 今回地震にあった中国四川省でも、もともとその名の通りに省内を川が縦横無尽に走り水が豊富そうな場所かと思いきや二年前に大干ばつに遭い、街中ではペットボトル一本の水が高値で取引されたという話すらあります。

 このような状況は何も中国に限るわけではなく、オーストラリアでもここ何年かは毎年のように干ばつに遭い、農業用水が枯れるといった現象が起こっています。
 こういった状況を反映してか、以前に行われた名古屋万博に続いて今月からスペインで開催されるサラゴサ万博のメインテーマは「水」で、海水を淡水化する技術が主に取り上げられるそうです。

 これに対して日本はというと、蛇口をひねればすぐ飲料水は出るわ、毎日風呂に入るわで全然余裕です、よく断水になる四国の香川は違うけど。日本にいるとなかなか気づきにくいですが、日本というのは本当に水に恵まれた国です。ですからここでは逆に、この有り余る水資源を今後どう有効活用するかを考えるべきだと思います。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

 中国もそうだったんですか。オーストラリアは分かるけど。
 確か、アメリカも水が不足している地域があったと思います。そのために農作物を作れず、土地を何回も移動しなくてはいけないらしいです。またインドでもある地域では水を手に入れられなくて農作物が作れず生活に困っているようです。世界の水の使用量の約7割が農作物に使われていて、水の使用量は1950年から1995年にかけて2.6倍にも膨れ上がっているらしくこのままの量で使用し続けたら、水の循環が追いつかず、2025年には水の量と質の水ストレスに直面するらしいです。水が不足している地域というのは農作物を輸出している国なような気がします。水が不足している地域に水を提供するのは難しいと思うので、先進国が技術支援などの協力をするべきだと思います。 

花園祐 さんのコメント...

 毎回ナイスなコメントをありがとうサカタさん。おっしゃる通りに主に食料輸出国でこの水の枯渇が問題になっており、今騒いでる食料問題の一因になっていると思います。特にインドなんて、私も言ったことありますが、あの暑さで水がなくなるなんて頭がおかしくなりますよ。