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2016年4月6日水曜日

先週末の三日間

 知ってる人には早いですが先週末の三日間は日本に一時帰国していてこのブログの更新もさっぱりできませんでした。一応、ノートパソコンを持ってきてはいたのですが、一度も空けることなく道中のバラスト(重り)にしかなりませんでした。では具体的にこの三日間は何してたのか記録がてら少し書き残しておきます。

  四月二日
 朝10時発のデルタ航空のフライトに乗るため朝5時半に家を出発し、上海の空港に7時に到着。二時間前に着けばいいのだからもっと遅くてもよかったものの、久々なので空港前の時間が読めずに早く着いてしまった。そのまま飛行機で飛び立ち、日本時間の午後2時頃に成田到着。そのままマッドシティ(松戸)の潜伏地へ移動するが、荷物の受け取りに時間がかかったことと、目の前で成田エクスプレスに乗りそびれたこともあって到着した頃には夕方の4時を過ぎていた。

 その後、左遷先の名古屋から千葉に戻っていた親父と合流して喫茶店で時間を潰し、地元の友人とも合流して焼肉屋で晩御飯を食べつつテスラ・モーターズについて談義する。親父がテスラ・モーターズのディーラーでモデルSを試乗してきたとやたら自慢して来たが乗った感じや性能については私も友人も興味があったので黙って話しを聞いていた。
 夕食後はそれぞれ分かれ、私は潜伏地で親父から借りたWIFI無線ルーターでPSVitaにひたすらゲームを購入してダウンロードする。なお今回ダウンロードしたゲームは以下の通り。

・戦国無双4
・サガフロンティア1、2
・グラビティデイズ

 この前リメイクが出たばかりのロマンシングサガ2も買おうか悩んだものの、子供の頃に散々遊び倒しているゲームということもあり自重した。またダウンロード中、部屋の片づけなどを続けたため、就寝した頃には既に深夜2時を回っていた。
 そもそも今回の帰国目的はこのマッドシティ潜伏地となっている部屋を解約するため。また現地採用になったし今後も生活や活動の基盤が上海になることがこの部屋は不要と考えたためで、あらかじめ友人があらかた片づけてくれていたこともあってそれほど作業は重くなかったものの、それでも整理する荷物はそこそこあった。

 そんなかんだで疲れてすぐ寝れるだろうと思ったものの、既に部屋からは布団も運び出されていたため、親父が持ってきた寝袋に入って寝ようとするも、どう見てもその寝袋は真夏のキャンプに使うようなうっすうすの寝袋で、入っても全然暖かくなく、ってかその部屋の室温は明らかに外気温よりも低いと思えるほど寒くて結局ほとんど寝られなかった。寝たというより1、2時間を気を失っていただけだった気がする。


  四月三日
 ほとんど眠れなかったままとりあえず起きて軽く身支度を整える。年寄りなので起きるのがやけに早くなった親父が8時半にやってきたので合流し、一緒に朝食を食べた後で部屋の荷物を運び出す。幸い、午前中にほぼすべて運び終えて親父と別れた後、地元の友人と共に不動産屋に行き、またすぐ上海に行くから退去を始めとする解約手続きを友人に一任すると告げて出る。
 なお後日、友人が不動産屋から言われた内容としては、退去は二ヶ月前の通知が必要ということで賃貸契約は6月まで続くのと、清掃料としてピッタリ敷金と同じ金額を請求されたとのこと。清掃料が敷金と同額っていうことは初めから返すつもりがなかったということにしか思えず、第一清掃だけで4万円以上も取られるわけない上に、裁判でもこうした敷金搾取は認められないと判例で出ていることもあるだけに色々と腹立つ。
 死ね、アパマンショップ。こんな連中だと知ってたら初めから使わなかったよクソが。

 ファッキンなアパマンショップを出た後は友人と一緒に部屋に残っていた古本やゲームを売って、3950円をGET。なお売った本の中で意外に高額だったのは「ユダヤ人の頭の中」という本で500円で買い取ってもらえたのだが、この本はその場にいた友人が譲ってくれたもので友人曰く、「つまらない内容ではなかったが、ユダヤ人っていうよりお前の頭の中だろって読んでて思った」とのこと。
 この3950円を持ってそのままファミレスのガストを訪れ、友人と一緒にやや遅い昼食。この際友人が前夜の親父を交えた会食について、「なんでこの人たち(私と親父)は突然軍艦とか戦闘機の話をするんだろうと思った」ということをカミングアウトする。実際、旧日本軍で最強の戦闘機である紫電改は川西航空機が作り、その川西航空機は今の新明和工業だとか突然話し出して親父と盛り上がってた。

 昼食を終えて友人と別れた後は散髪屋に行き髪を切る。かなり伸びてたから切ってすっきりするとともに頭部に感じる重力が明らかに減ったと思った際、「無重力の宇宙に行くとカツラって浮くのかな?」とまた変なことを想像する。その後、マッドシティを訪れる際には必ず立ち寄るカレー屋に寄って元ラリーストのマスターと歓談。半年ぶりだがお互いに、「そんなに長くあってない気がしない」という点で一致した。

 カレーを食べ終え、昨夜の反省からこの日の晩はネットカフェで夜を明かそうとこれまたいつも訪れているネットカフェへ行き、ナイトパックで入店する。チェック対象である漫画をあらかた読もうとして乗り込んだがこの時点で大分疲れてたのもあってややペースが遅く、読めた漫画はざっとこんなもんだった。

・キングダム
・彼岸島
・ナポレオン

 これらを読んでそろそろ寝ようかなと思ったところ、前からちょっと興味あった「ヒナまつり」という漫画を一巻だけ読もうと手に取った所、これが失敗だった。読んでみたところ非常に面白く、続けざまに4巻まで読んでしまって気が付いたら夜中の二時を回っていた。さすがにヤバいと思ってまだ続きがあったものの我慢して就寝に入るが、ネットカフェで寝るのは何度かしてるがなんかあんまりよく眠れなかった。ちなみに3時半ごろに近くの席で携帯電話が鳴り、所有者はすぐに電話を消したものの隣の席の奴に壁ドンされてた。まぁこれは叩かれても仕方ないね。

  四月四日
 余り寝付けないまま朝六時半にネットカフェを出て一旦潜伏地へ帰還。正直全然寝足りないのでもう少し部屋で寝ようとするものの室内にはもはや段ボールしかないので、段ボールを床に敷いてコート被って寝ようとするもあんま寝られず、むしろ姿勢悪くて段々頭も痛くなってきた。ついでに言うと寒さに極端に強い私でも寒かった。野宿した時もそうだったが、いつもこうやって寝ているホームレスの方々には強い尊敬の念を覚える。
 午前10時前に大量の荷物と共に部屋を出て銀行へ向かう。なんでかというとネット送金に当たってこれからワンタイムパスワードが要求されるようになるが海外在住なのでこの要求なしでも送金できるよう手続きをするためで、今回の帰国の目的の一つでもありました。

 銀行行って用件を伝えるものの、かなり頭がボーっとしてたためあまりうまく説明できずやや時間を食う。何とか相手に伝わって、窓口の行員もすぐイントラネットで対応方法を調べた後で海外在住者手続きを取ってもらうことになった。しかしその際、「印鑑は?」と問われて、「海外じゃ、印鑑なんて押さへんもん……」といい返して持っていないことを伝える。そしたら銀行カードの暗証番号で本人確認を済ませてくれて、「最近、銀行も印鑑なしの確認ができるよう対策取ってます」となんかどや顔で教えてくれた。
 手続申請用紙をもらって記入を始めるものの、やはり頭が回らずやたら書き間違える。ついでに白状すると海外の住所欄にはメモした手帳を忘れたため、上海市の適当な住所を書いてそのまま出してしまった。こんな感じだったものの手続きは無事完了して、そのまま成田空港へ出発する。

 成田空港には午後1時半ごろに到着し、チェックインを済ませると昼食に冷やしたぬきうどんを食べるが、頭痛くてあんまり味がわからなかった。その後、空港内の本屋で在庫管理の本とカー雑誌を購入して搭乗口で待っていると、予想通りに大量の中国人観光客がどんどんと搭乗口に集まってきた。離陸時間が近づいてきて搭乗口が開いたところ、座席が指定されていないお客からとアテンダントが呼びかけたところ私も当てはまってたので行ってみたところ、「本日、オーバーブッキングなのでビジネスクラスに座っていただきます」と言われ、そのままビジネスクラスにランクアップした。何気に成人になってビジネスクラスに座るの初めてだったりする。

 指定されたビジネスクラスの座席は最前列の席で、非常に幅の広い席だった。ただ座席の良さを感じる間もなくあまりの疲れ+頭痛からメガネを脇の小テーブルに置いてそのまま死んだように寝はじめる。離陸時のGを夢現の中で感じつつ、空飛んでしばらくたってから目を覚ました所、脇に置いたメガネが無くなっていた。恐らく飛び立つときの振動やGでどこかに落ちたのだと思い真っ暗な機内でメガネなしの状態で「どこやねん」と言いながら必死で探すもなかなか見つからず、「何がビジネスクラスだよ、ファック」とリアルにつぶやきつつあちこちをまさぐる。何気に近くにいるアメリカ人がファックという言葉に反応するかなと周囲をうかがっていた辺りは自分も食えない奴だと思う。
 幸い、座席のサイドポケット奥にメガネが落ちていたのを発見してホっと一安心。メガネが戻ってきたので機内食を食べ終えるとついでに映画を見ようと液晶パネルを弄り、ちょうど前から見たかった「マッドマックス」があったのでそれを選択する。

 結論から言うと「マッドマックス」は前評判通りにクレイジーかつ最高に面白かった。元々、シャーリーズ・セロンが出演しているという時点で見たい映画であったが、相変わらずセロンは「あんた誰?」って思うくらいほかのキャラやプライベートの姿とは似ても似つかない演技っぷりを見せつけていてさすがだった。私の中でセロンはナタリー・ポートマンと並ぶハリウッドのヤバイ級美人(ついでにモデル出身なだけあって無駄にデカい)だが、この映画の中だとゴリラも逃げ出すようなワイルドさたっぷりのごつい女っぷりで未だその役者魂が健在であることが確認できる。

 その後上海の空港に到着して、イミグレ通って、リニア+地下鉄乗って自宅に着いたのは午後9時を過ぎていた。タクシーも検討したが、リニアと地下鉄乗って帰るのとあんまり時間に差が無かったのでやっぱり乗らずに正解だったと思う。
 疲れてるし頭痛いしだったが荷物を開いて整理して、痛い頭を必死で抱えながらネットの更新情報などをチェックした上でパズドラを遊ぶ。大体十二時半を回ったあたりで就寝し、実に三日ぶりにちゃんとしたふとんで寝ることが出来て妙な幸福感を覚えた。実際、昔に野宿した後に初めてふとん入った時はその暖かさと柔らかさに涙を流したことがあったりする。

  四月五日
 ざっとこんな三日間を過ごした上で本日に至ります。ちゃんと昼間は仕事して、雑務を片づけてブログを書いていますが、正直なところを言うと早く買ってきたゲームしたいなって気がします。さすがにまだ一度もやってませんが。
 でもって先程、気になってたから「ヒナまつり」の5巻を電子書籍で購入。ちょっとお金使い過ぎかなと思うので、今週は自炊したりして節制する必要がでてきました。それにしても、自分の日記ながら下手な記事より面白いなと我ながら思ったりします。

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