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2021年11月8日月曜日

新エネ車ベンチャー記事の裏側

この4社に注目せよ! 中国EV市場を牽引する新興メーカー(JBpress)

 いつものように自分の記事紹介ですが、前回の第3四半期中国自動車統計記事で新エネルギー車のベンチャー企業がかなり大きくなっており、こうした存在を知らない日本人にも紹介しておこうと思ってこの記事書きました。書いてる間、というより4社について調べている間は興味ある分野であるだけに楽しく、また写真も、自宅からチャリで10分の距離にどのショールームもあったので撮影しやすく、尚且つ被写体の車がどれもいい感じなので撮ってて楽しかったです。

 こんな具合で楽しいこと尽くしでしたが、アクセスはあんま伸びてないようです。その辺は想定内でしたが、アクセスがないとはいえこの記事はまさに今日本が必要とする情報をまとめたという自負があり、読んでくれた人の一助になればと考えています。

 記事内容に少し付け加えると、読んでみてわかるかもしれませんが一番肩入れして書いたのは3番目の哪吒汽車です。記事でも触れている通りこれまでは蔚来汽車、小鵬汽車、理想汽車がベンチャービッグ3と呼ばれていたのですが、突然この3社に割って入るかのように哪吒汽車が今回のし上がってきました。自分も先月までこの会社の存在すら知らず、改めて調べてみたらこの業界には珍しくプロパーの自動車業界エンジニアで、しかも昔から新エネ車を研究していた人だと知って興味が湧きました。

 その創業者の経歴についてはたまたま見つけた中国語記事に細かく書かれてありましたが、2000年頃に試作したEVが途中で止まってしまい、20キロくらい仲間とともに車を押して帰ってきたとか、大学で研究したりとかそういう話が載っていました。中でも面白かったのは出身の奇瑞汽車から独立する際に奇瑞汽車のトップから、「この恩知らずめ!」と言われたそうなのですが、「あなたは40歳近くで独立して奇瑞汽車を作りました。私の年齢は今それに近く、あなたに学んだだけです」と言い放ったセリフなどからも人間的魅力を感じます。


 なお哪吒汽車のホームページ行くと、上記の「魔童版」と称する電動カートも紹介されています。お値段2999元(約5.5万円)で一瞬「買ってみようかな?」とか思いました。iPhoneより安いし。

 勝手な想像ですが、やはり自動車業界出身なだけあって資金調達では他のベンチャーに後れを取ったものの、開発から量産に至るまでの過程は経験者なだけに早いと感じます。また量産中のコストダウンにおいても知見があるのではと期待されるだけに、個人的にはこの哪吒汽車はかなり推したい会社です。

 なお今回ショールームを回っていて感じた点として、どのメーカーも自動車のショールームというより、なんとなく高級家電のショールームみたいな雰囲気を感じました。唯一、これまた哪吒汽車だけ狭いスペースにおばちゃん一人で案内していて、街のディーラーっぽい雰囲気を感じましたが、やはりこの辺は会社の成り立ちがはっきり出ている気がします。

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