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2021年12月22日水曜日

一番記憶に残るラスボス

 最近疲れているのか、ゲッターロボの主人公三人組がラーメン三銃士にみえてしまうことがあります。ただぶっちゃけ、二人目と三人目はどことなく面影があるような。

 話は本題ですがRPGゲームにおいて何が一番大事かというと、壮大なストーリーとかヒロインとかいろいろ要素ありますが、極端な話で言えばラスボスが一番大事じゃないかという気がします。どれだけいい内容でも最後のラスボスがしょぼかったり、戦闘自体は白熱しても主人公と対立した理由がクソしょうもない理由だったりすると、作品全体で一気に価値が暴落します。終わりよければすべてよしではないですが、ラスボスが駄目だったらすべてダメになってしまうところがRPGゲームにはある気がします。

 いくつか具体例を出すと、真っ先に思い浮かぶのは「幻想水滸伝2」のルカ・ブライトという悪役です。彼自身は実の父親を毒殺したり、戦争を引き起こすため味方を虐殺したり、「豚は死ね!」とか言ってみたりと残虐な一方、個人戦闘力が化物みたいでぶっちゃけ彼一人で戦争に勝ってしまうようなところがあり、日本RPG史上でも屈指の悪役キャラであると今でも超人気です。
 ただ唯一の問題として、彼はラスボスではなく中ボスで、一応彼を倒した後もそこそこ盛り上がるものの、作品全体で一番盛り上がるのはやはり驚異の三連戦ことルカ・ブライト戦だった気がします。名作っちゃ名作だったけど、幻想水滸伝2はルカ・ブライトがラスボスだったらまた別の形の名作になっていた気がします。

 逆にラスボスが良くて盛り上がったという作品としては、ファイナルファンタジー7のセフィロスじゃないかと思います。このキャラはイケメンで単独でも人気があり、またストーリー序盤から強い存在感とともに暗躍し続け、また主人公たちも彼と戦うはっきりとした理由があるだけに、FF7を名作たらしめている要素になっていると思われます。敢えて欠点を挙げると、ラスボスとしてはやや弱い方のキャラで戦闘があんま盛り上がんない点です。
 もっともラスボス戦のBGMは植松伸夫氏の作品の中でも傑作と呼ばれているのと、地味に一騎打ち(カウンターで仕留められるが)で決着つける演出は当時としては画期的でした。

 同じFFシリーズからだと、FF6のケフカはややダメな例になるでしょう。序盤から憎たらしいキャラとして登場し続けるものの、いまいち彼が狂った理由がはっきりしないし、また世界を滅ぼそうとしている理由もあいまいなため主人公側も彼と戦う理由がよくわかんなかったです。でもってラスボスとしてはクソ弱く、実際に全キャラにドリルを装備して挑んだ小学生の私が唖然とするほど弱く、消化不良感が半端なかったです。このFF6も、魔大陸に行く中盤が一番盛り上がってたような。
 それとFF9は私はやってないのですが、人づてに聞くと突如現れるペプシマンで、悪い意味でみんな唖然とするそうです。でもってみんな、「ラスト以外はいいよ」とFF9をよく誉めてました。

 さてそんな感じでラスボス批評を続けていますが、見出しの一番印象に残ったラスボスは誰かってなると、やはり「マザー2」のギーグじゃないかと思います。実際にプレイした人ならわかるでしょうが、ほのぼのとした糸井ワールドにそぐわぬ不気味という概念そのもののようなビジュアルしたキャラで、セリフも「ネスサンネスサンネスサンネスサン……」を始め、正体が一切わからない得体の知れなさで言えば日本RPG史上ぶっちぎりトップでしょう。
 敢えて言うなら、漫画の「ベルセルク」に出てくるゴッドハンドが「ドラえもん」ののび太の家に突如現れるような不気味さで、初見ではみんなびっくりするキャラです。その正体については様々な考察がなされていますが、最近見た中だと実はマザー3のあるキャラクターの成れの果てではという推測が結構面白く、改めてまたこのキャラについて調べていました。
 もっともマザー2については、ラスボス以前にゲーム全体としても名作ですが。あと印象はすごいんだけど、ラスボス戦が実質イベント戦ってのはちょっと惜しかった気がします。

 このほか気になったラスボスを挙げると、あんま遊んだ人はいないでしょうが「ラングリッサー4」のラスボスも最初から因縁ある相手なのと、最終ステージがかなり激ムズだったということで、倒した時はやばいくらい興奮しました。やっぱ感情移入して憎いと感じるラスボスほど達成感があります。
 逆に続編の「ラングリッサー5」は、なんか宇宙にある変な機械が実質的なラスボスで、作業感満載で超つまんなかったです。

 最後もう一つ、いい意味で印象に残ったラスボスとして「サガフロンティア2」のエッグがいます。このキャラも序盤から登場、っていうか主人公のウィル・ナイツの一家を3代にわたり呪い続け、作中世界で100年近く騒乱を引き起こし続けた諸悪の根源の中の根源ともいう敵キャラで、ストーリーの絡み具合で言ったら本当に屈指の存在でした。
 具体的にはこのエッグによって主人公は、両親、叔母、恋人(分岐によるが)、息子が死に追いやられることになり、そんな憎いことこの上ないエッグを、世代を超え、ウィルの孫のヴァージニア・ナイツが叩き割るという最後の展開は非常に興奮させられました(*´Д`)ハァハァ

 しかもこのエッグの場合、非常に強く設定されていてラスボス戦も白熱します……というと聞こえはいいですが、実際には強すぎてゲームが詰む可能性も高く、やりすぎなところがありました。特に設定ミスでほぼ確実に石化をつけてくる特殊攻撃とか、「世界の合言葉は森」と幻想的な技名ながら目を疑うかのようなダメージを叩き出してくる攻撃など、自分も初めて立ち向かった際は「頭おかしいんじゃねぇのか?」と本気で思いました。っていうか攻略情報ないと絶対に攻略無理だった。
 サガフロ1がこの前リメイクされて好評を博しているようですが、サガフロ2ももっとマイルドなシステムにして、むしろ現代のこの技術できちんとリメイクしてもらいたいものです。もっともマイルドにするにしても、「お呼びじゃないのよカス野郎!」などのサガらしいセリフは残すこと必須ですが。

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